JPH0449913Y2 - - Google Patents
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- JPH0449913Y2 JPH0449913Y2 JP1987094958U JP9495887U JPH0449913Y2 JP H0449913 Y2 JPH0449913 Y2 JP H0449913Y2 JP 1987094958 U JP1987094958 U JP 1987094958U JP 9495887 U JP9495887 U JP 9495887U JP H0449913 Y2 JPH0449913 Y2 JP H0449913Y2
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- JP
- Japan
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- jelly
- component
- seasoning powder
- solution
- combination confectionery
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- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
この考案は、ゼリー用溶液と調味粉末をそれぞ
れ別の容器に詰めて一組とし、喫食時に上記ゼリ
ー用溶液と上記調味粉末とを混合し、所望のモー
ルド形状を有する成形用モールド上に流し込みゼ
リー用溶液をゲル化(凝固)させ、任意形状のゼ
リーまたはプリン(以下「ゼリー」と総称す)を
成形しうる組合せ菓子に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、ゼリーは、カラギナン、ゼラチン等のゲ
ル化剤を用い、これを熱湯で溶解し冷却してゲル
化することにより製造されている。また、加熱を
要しない製法として、低メトキシルペクチンやア
ルギン酸ソーダ等のゲル化剤を用いてカルシウム
イオンとの反応によつてゼリーを製造する方法を
用いたゼリー菓子も市販されている。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、いずれの製法を用いるにせよ、
従来のゼリー菓子は、常にすでにゼリー化したゼ
リー菓子として市販されるものであり、喫食者自
身がゼリーをつくるという面白味を有していな
い。まれには、喫食者自身がゼリーをつくるとい
うタイプのものもあるが、この場合、ゼリー等を
熱湯で溶解して冷却しなければならず、ゼリー製
造まで長い時間と手間を要していた。 一方、最近のように飲食物が豊富に出回つてい
る時代においては、従来の菓子だけではあきたら
ず、新規な菓子の提供が要望されており、かつ単
に味覚を満足させるのみではなく、視覚的な面白
さをも満足させるようなものの提供が望まれてい
る。そのうえ、需要者が単に受け身となるような
商品よりも需要者が自分の好みに合わせて工夫で
きる商品が好まれやすい傾向がある。 この考案は、このような事情に鑑みなされたも
ので、喫食者がモールドの形状に応じ自由な形の
ゼリーを短時間につくることができる視覚的面白
さと創造的楽しさを味わうことができる新規な組
合せ菓子の提供をその目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため、この考案の組合せ
菓子は、下記の(A)成分および(B)成分ならびに成形
用モールドを備えた組合せ菓子であつて、上記(A)
成分および(B)成分が個別に包製されているという
構成をとる。 (A) カルシウムイオンと会つてゼリー化するゲル
化剤を含むゼリー用溶液であつて容器詰めされ
たもの。 (B) 硫酸カルシウムを含み、比容器1.0〜2.5c.c./
gの顆粒状に調製された調味粉末であつて容器
詰めされたもの。 すなわち、上記の菓子は、ゼリー用溶液と調味
粉末をそれぞれ別の容器に詰めて一組とし、喫食
時に上記ゼリー用溶液と上記調味粉末とを適当な
容器で混合し、成形用モールド上に流し込みゼリ
ー用溶液をゲル化(凝固)させ、ゼリーを成形す
るように工夫されており、喫食者が自らモールド
の形状に応じて自由な形のゼリーの創作を楽しむ
ことができる従来にないタイプの組合せ菓子であ
る。特に、この考案では、上記(B)成分が、特定の
比容積の顆粒状に調製されているため、上記(A)成
分と混合した際に均一に素早く溶解する。しか
も、本考案者らが凝固剤であるカルシウム塩を中
心に研究を重ねた結果、硫酸カルシウムを用いる
と、ゼリー用溶液のゲル化が速過ぎたり、または
遅過ぎることもなく適度の速さでゲル化が行われ
ることを見出した。その結果、ボリユームのある
ものを容易に形成でき、また甘味を抑えたものを
つくりうるようになる。 この考案の組合せ菓子は、容器詰めされたゼリ
ー用溶液(A成分)と、容器詰めされた調味粉末
(B成分)と、成形用モールドを備える。 上記A成分とは、カルシウムイオンと会つてゼ
リー化するゲル化剤含有ゼリー溶液であり容器詰
めされている。上記ゲル化剤の代表例としては、
低メトキシルペクチン、アルギン酸ソーダ、カラ
ギナンがあげられる。これらの単独でもしくは併
せて使用される。このようなゲル化剤の含有量
は、A成分の全容液量に対して0.5〜5.0重量%
(以下「%」と略す)に設定することが好ましい。
ゲル化剤の含有量が上記範囲を下回ると、ゼリー
用溶液を後で述べる調味粉末と混合させたときに
ゲル化しにくくなり、逆に5.0%を超えるとゲル
化剤の濃度が高くなりすぎ溶液の段階において、
ゼリー用溶液自体が半ゲル状となり、モールド上
で短時間に自由な形をとることが困難となるため
である。また、A成分には、上記ゲル化剤以外に
クエン酸等の酸類やブドウ糖等の糖類、色素、香
料等を適宜配合することができる。 なお、上記A成分のゼリー用溶液を詰める容器
としては、通常、密封容器が使用される。特にそ
の密封容器としてスポイト状の密封容器であつ
て、使用する際にノズルの先端を切断してノズル
孔を露呈させるようにするものを使用することが
市場での取扱い性等の観点から望ましい。このよ
うな密封容器にゼリー用溶液を密封する際には、
その溶液にPHが3.5以上であつて4.5以下になるよ
うに酸類等を添加してPH調節することが好まし
い。すなわち、このようにPHを調節することによ
り、ゼリー用溶液に対する加熱殺菌等の条件を緩
和することができ、それによつて香料等の変質を
防止しうるようになるとともにゲル化剤の安定性
を保持しうるようになるからである。 上記A成分とともに用いられるB成分は、硫酸
カルシウムを含む調味粉末であつて、比容積が
1.0〜2.5c.c./gの顆粒状に調製され、これが容器
詰めされている。このB成分は上記A成分に味を
付与すると同時に凝固させゼリー化する。この場
合、凝固剤として硫酸カルシウムを用いる必要が
ある。上記硫酸カルシウムは上記A成分を緩慢に
ゼリー化するため、ボリユームのあるゼリーを形
成できるとともに、A成分およびB成分の混合中
は流動性を有し、成形モールドに充填したのちは
速やかにゲル化する。そのため、喫食者は失敗な
く所定の形状に形成することができる。このよう
な硫酸カルシウムの濃度は、ゼリー用溶液と調味
粉末の混合時において全体の0.08〜1.5%になる
ように設定することが望ましい。すなわち、硫酸
カルシウムの濃度が0.08%未満になると、ゼリー
用溶液の添加時に、その溶液がゲル化しにくくな
り、逆に1.5%を超えると硫酸カルシウムの味が
強くでるようになり、生成ゼリーの味覚を損なう
ようになるからである。なお、上記硫酸カルシウ
ムに代えて乳酸カルシウム、塩化カルシウムを用
いると、ゲル化が速過ぎて混合中に流動性を失い
始めるために所望の形状にモールド成形すること
が困難となる。また、炭酸カルシウム、酒石酸カ
ルシウム、クエン酸カルシウムはゲル化するのに
約10〜20分以上を要するため好ましくない。 また、上記B成分の調味粉末には、上記硫酸カ
ルシウムの外に、炭酸水素ナトリウムを配合する
ことができる。上記炭酸水素ナトリウムの配合量
は、ゼリー用溶液と調味粉末の混合溶液のPHが
4.0〜6.0になるように設定することが望ましい。
そして、上記硫酸カルシウムは、ブドウ糖、蔗糖
等の糖類とともに比容積が1.0〜2.5c.c./gに顆粒
されている。また、クエン酸等の酸類、色素、香
料等も適宜配合することができ、これらは顆粒化
の際に配合しても、一旦顆粒化した後に配合して
もよい。 なお、上記B成分の調味粉末を詰める容器とし
ては、通常ポプエチレン等の軟質なプラスチツク
袋が用いられ、B成分を充填密封することが行わ
れる。 この考案は、上記A成分、B成分とともに成形
用モールドを用いる。このモールドは、上記A成
分のゼリー用溶液と上記B成分の調味粉末を混合
させてゼリーをつくるために用いられるゼリー用
型枠であり表面に適当な凹部を有するものなら何
でもよい。 つぎに、この考案の組合せ菓子の製造の一例に
ついて説明する。まず、上記A成分のゼリー用溶
液を調製し容器に充填する。この場合、容器とし
ては、例えば先に述べたようなスポイト状の密封
容器であつてプラスチツク製のものを用いる。そ
して充填液を殺菌する。 一方、B成分の調味粉末を解砕造粒や流動造粒
等の公知の方法で、粒度が10〜200メツシユ程度
の、かつ比容積が1.0〜2.5c.c./gとなるよう顆粒
状に調製し、例えばポリエチレン等の軟質なプラ
スチツク袋に充填し、密封する。さらに、プラス
チツク表面に一定の凹部模様が形成された成形用
モールドを通常のプラスチツク成形により形成す
る。このようにして得られる組合せ菓子からのゼ
リーの調製は、例えばつぎのようにして行う。す
なわち、まず、調味粉末容器およびゼリー用溶液
容器を開封し、適当な容器に振り入れ混合させ
る、つぎに、上記混合溶液を成形用モールド凹部
に流し込む。2〜4分でゼリー用溶液がゲル化
し、モールド凹部の形状に合致したゼリーが形成
される。この場合、ゼリーの形成まで2〜3分と
時間を要するのであり、ゼリー化が緩慢に進行す
るためボリユームのあるものもできる。このよう
にして得られたゼリーは、モールドから取り出す
ことにより喫食に供しうる。ゼリー調製の他の方
法は、調味粉末をモールド凹部に均一に振り入
れ、つぎに、ゼリー用溶液を上記調味粉末が均一
に振り入れられたモールド凹部中に滴下し混合さ
せる。このような方法により上記と同様にゼリー
形成され喫食に供しうる。 なお、ゼリー用溶液あるいは調味粉末に色素を
配合し、例えば調味粉末について、「赤色粉末」
「青色粉末」「緑色粉末」等、色素の種類ごとに容
器を異にした調味粉末を用意し、適宜各色の調味
粉末を使い分けることにより多色模様を有するゼ
リーを形成することができ、視覚的に楽しむこと
も可能となる。 典型的なゼリー調製喫食過程を図面で説明す
る。すなわち、第1図に示すように、コツプ8に
予めポリエチレン製袋3を開封して調味粉末2を
振り入れ、他方、スポイト状容器5のノズルの先
端を切断してノズル孔を露呈させゼリー用溶液4
を滴下し混合する。つぎに、第2図に示すよう
に、上記混合溶液6aを所望のモールド9に流し
込む。その結果、上記混合溶液6aがゲル化しゼ
リー6が生成する。このゼリー6をモールド9か
ら脱型した状態を第3図に示す。このように、調
味粉末2に含まれている硫酸カルシウムがゼリー
用溶液とも接触しても瞬時に凝固しないため、凝
固が全体に均一に進行し、第3図に示したような
ボリユーム感のあるゼリー6を形成することがで
きる。また、ゼリー用溶液と調味粉末の糖質濃度
を変えることにより、甘味の強いゼリーも低いゼ
リーでも良好な保形性を有するゼリーを生成しう
る。 〔考案の効果〕 以上のように、この考案の組合せ菓子は、ゼリ
ー成分の溶液のゲル化時における相の変化の態様
の面白さならびにその生成ゼリーの形状の面白さ
を視覚により楽しむことができる。特に、調味粉
末に含まれている硫酸カルシウムの有する性質か
らゼリー化する速度が極端に速いもしくは遅いと
いうことがないため、上記調味粉末のゼリー用溶
液を混合し、上記混合溶液を所望のモールドに流
し込みボリユーム感のある、または細かい形状の
ゼリー(ゼリー化が早いとモールドの細かい部分
に流れ込む前に凝固してしまう)をも形成するこ
とができ、直ぐに喫食することができる。すなわ
ち、この組合せ菓子は、単に菓子の風味を楽しむ
だけでなく、視覚的な面白さおよび創造的楽しさ
をも同時に味わうことができる。 つぎに、実施例について説明する。 〔実施例 1〕 後記の第1表に示すゼリー用溶液のための原料
を同表に示す水に溶解し、これを加熱してポリエ
チレン製のスポイト状溶液に充填し密封し、中心
部の温度が85℃になるように45分間加熱殺菌し、
スポイト状容器入りのゼリー用溶液をつくつた。 他方、後記の第2表に示す調味粉末用の原料を
同表に示す割合で配合し、これに水を加えて混合
し粉砕式造粒機にて顆粒化して乾燥し比容積1.5
c.c./gの調味粉末顆粒とし、これを15gポリエチ
レン製の柔軟な袋に充填し密封した。 つぎに、第4図に示すように、上記のポリエチ
レン製袋3を開封して調味粉末2をコツプ8に振
り入れ、また、上記スポイト状容器5のノズルの
先端を切断してノズル孔を露呈させゼリー用溶液
4を上記コツプ8に滴下、混合し混合溶液6aを
得た。この混合溶液6aを、第5図に示すよう
に、成形用モールド9aに流し込んだ。液体状の
セリー用溶液が徐々にゲル化し、第6図に示すよ
うな成形用モールドの凹部に沿つた形状の凝固し
たゼリー6が生成された。
れ別の容器に詰めて一組とし、喫食時に上記ゼリ
ー用溶液と上記調味粉末とを混合し、所望のモー
ルド形状を有する成形用モールド上に流し込みゼ
リー用溶液をゲル化(凝固)させ、任意形状のゼ
リーまたはプリン(以下「ゼリー」と総称す)を
成形しうる組合せ菓子に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、ゼリーは、カラギナン、ゼラチン等のゲ
ル化剤を用い、これを熱湯で溶解し冷却してゲル
化することにより製造されている。また、加熱を
要しない製法として、低メトキシルペクチンやア
ルギン酸ソーダ等のゲル化剤を用いてカルシウム
イオンとの反応によつてゼリーを製造する方法を
用いたゼリー菓子も市販されている。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、いずれの製法を用いるにせよ、
従来のゼリー菓子は、常にすでにゼリー化したゼ
リー菓子として市販されるものであり、喫食者自
身がゼリーをつくるという面白味を有していな
い。まれには、喫食者自身がゼリーをつくるとい
うタイプのものもあるが、この場合、ゼリー等を
熱湯で溶解して冷却しなければならず、ゼリー製
造まで長い時間と手間を要していた。 一方、最近のように飲食物が豊富に出回つてい
る時代においては、従来の菓子だけではあきたら
ず、新規な菓子の提供が要望されており、かつ単
に味覚を満足させるのみではなく、視覚的な面白
さをも満足させるようなものの提供が望まれてい
る。そのうえ、需要者が単に受け身となるような
商品よりも需要者が自分の好みに合わせて工夫で
きる商品が好まれやすい傾向がある。 この考案は、このような事情に鑑みなされたも
ので、喫食者がモールドの形状に応じ自由な形の
ゼリーを短時間につくることができる視覚的面白
さと創造的楽しさを味わうことができる新規な組
合せ菓子の提供をその目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため、この考案の組合せ
菓子は、下記の(A)成分および(B)成分ならびに成形
用モールドを備えた組合せ菓子であつて、上記(A)
成分および(B)成分が個別に包製されているという
構成をとる。 (A) カルシウムイオンと会つてゼリー化するゲル
化剤を含むゼリー用溶液であつて容器詰めされ
たもの。 (B) 硫酸カルシウムを含み、比容器1.0〜2.5c.c./
gの顆粒状に調製された調味粉末であつて容器
詰めされたもの。 すなわち、上記の菓子は、ゼリー用溶液と調味
粉末をそれぞれ別の容器に詰めて一組とし、喫食
時に上記ゼリー用溶液と上記調味粉末とを適当な
容器で混合し、成形用モールド上に流し込みゼリ
ー用溶液をゲル化(凝固)させ、ゼリーを成形す
るように工夫されており、喫食者が自らモールド
の形状に応じて自由な形のゼリーの創作を楽しむ
ことができる従来にないタイプの組合せ菓子であ
る。特に、この考案では、上記(B)成分が、特定の
比容積の顆粒状に調製されているため、上記(A)成
分と混合した際に均一に素早く溶解する。しか
も、本考案者らが凝固剤であるカルシウム塩を中
心に研究を重ねた結果、硫酸カルシウムを用いる
と、ゼリー用溶液のゲル化が速過ぎたり、または
遅過ぎることもなく適度の速さでゲル化が行われ
ることを見出した。その結果、ボリユームのある
ものを容易に形成でき、また甘味を抑えたものを
つくりうるようになる。 この考案の組合せ菓子は、容器詰めされたゼリ
ー用溶液(A成分)と、容器詰めされた調味粉末
(B成分)と、成形用モールドを備える。 上記A成分とは、カルシウムイオンと会つてゼ
リー化するゲル化剤含有ゼリー溶液であり容器詰
めされている。上記ゲル化剤の代表例としては、
低メトキシルペクチン、アルギン酸ソーダ、カラ
ギナンがあげられる。これらの単独でもしくは併
せて使用される。このようなゲル化剤の含有量
は、A成分の全容液量に対して0.5〜5.0重量%
(以下「%」と略す)に設定することが好ましい。
ゲル化剤の含有量が上記範囲を下回ると、ゼリー
用溶液を後で述べる調味粉末と混合させたときに
ゲル化しにくくなり、逆に5.0%を超えるとゲル
化剤の濃度が高くなりすぎ溶液の段階において、
ゼリー用溶液自体が半ゲル状となり、モールド上
で短時間に自由な形をとることが困難となるため
である。また、A成分には、上記ゲル化剤以外に
クエン酸等の酸類やブドウ糖等の糖類、色素、香
料等を適宜配合することができる。 なお、上記A成分のゼリー用溶液を詰める容器
としては、通常、密封容器が使用される。特にそ
の密封容器としてスポイト状の密封容器であつ
て、使用する際にノズルの先端を切断してノズル
孔を露呈させるようにするものを使用することが
市場での取扱い性等の観点から望ましい。このよ
うな密封容器にゼリー用溶液を密封する際には、
その溶液にPHが3.5以上であつて4.5以下になるよ
うに酸類等を添加してPH調節することが好まし
い。すなわち、このようにPHを調節することによ
り、ゼリー用溶液に対する加熱殺菌等の条件を緩
和することができ、それによつて香料等の変質を
防止しうるようになるとともにゲル化剤の安定性
を保持しうるようになるからである。 上記A成分とともに用いられるB成分は、硫酸
カルシウムを含む調味粉末であつて、比容積が
1.0〜2.5c.c./gの顆粒状に調製され、これが容器
詰めされている。このB成分は上記A成分に味を
付与すると同時に凝固させゼリー化する。この場
合、凝固剤として硫酸カルシウムを用いる必要が
ある。上記硫酸カルシウムは上記A成分を緩慢に
ゼリー化するため、ボリユームのあるゼリーを形
成できるとともに、A成分およびB成分の混合中
は流動性を有し、成形モールドに充填したのちは
速やかにゲル化する。そのため、喫食者は失敗な
く所定の形状に形成することができる。このよう
な硫酸カルシウムの濃度は、ゼリー用溶液と調味
粉末の混合時において全体の0.08〜1.5%になる
ように設定することが望ましい。すなわち、硫酸
カルシウムの濃度が0.08%未満になると、ゼリー
用溶液の添加時に、その溶液がゲル化しにくくな
り、逆に1.5%を超えると硫酸カルシウムの味が
強くでるようになり、生成ゼリーの味覚を損なう
ようになるからである。なお、上記硫酸カルシウ
ムに代えて乳酸カルシウム、塩化カルシウムを用
いると、ゲル化が速過ぎて混合中に流動性を失い
始めるために所望の形状にモールド成形すること
が困難となる。また、炭酸カルシウム、酒石酸カ
ルシウム、クエン酸カルシウムはゲル化するのに
約10〜20分以上を要するため好ましくない。 また、上記B成分の調味粉末には、上記硫酸カ
ルシウムの外に、炭酸水素ナトリウムを配合する
ことができる。上記炭酸水素ナトリウムの配合量
は、ゼリー用溶液と調味粉末の混合溶液のPHが
4.0〜6.0になるように設定することが望ましい。
そして、上記硫酸カルシウムは、ブドウ糖、蔗糖
等の糖類とともに比容積が1.0〜2.5c.c./gに顆粒
されている。また、クエン酸等の酸類、色素、香
料等も適宜配合することができ、これらは顆粒化
の際に配合しても、一旦顆粒化した後に配合して
もよい。 なお、上記B成分の調味粉末を詰める容器とし
ては、通常ポプエチレン等の軟質なプラスチツク
袋が用いられ、B成分を充填密封することが行わ
れる。 この考案は、上記A成分、B成分とともに成形
用モールドを用いる。このモールドは、上記A成
分のゼリー用溶液と上記B成分の調味粉末を混合
させてゼリーをつくるために用いられるゼリー用
型枠であり表面に適当な凹部を有するものなら何
でもよい。 つぎに、この考案の組合せ菓子の製造の一例に
ついて説明する。まず、上記A成分のゼリー用溶
液を調製し容器に充填する。この場合、容器とし
ては、例えば先に述べたようなスポイト状の密封
容器であつてプラスチツク製のものを用いる。そ
して充填液を殺菌する。 一方、B成分の調味粉末を解砕造粒や流動造粒
等の公知の方法で、粒度が10〜200メツシユ程度
の、かつ比容積が1.0〜2.5c.c./gとなるよう顆粒
状に調製し、例えばポリエチレン等の軟質なプラ
スチツク袋に充填し、密封する。さらに、プラス
チツク表面に一定の凹部模様が形成された成形用
モールドを通常のプラスチツク成形により形成す
る。このようにして得られる組合せ菓子からのゼ
リーの調製は、例えばつぎのようにして行う。す
なわち、まず、調味粉末容器およびゼリー用溶液
容器を開封し、適当な容器に振り入れ混合させ
る、つぎに、上記混合溶液を成形用モールド凹部
に流し込む。2〜4分でゼリー用溶液がゲル化
し、モールド凹部の形状に合致したゼリーが形成
される。この場合、ゼリーの形成まで2〜3分と
時間を要するのであり、ゼリー化が緩慢に進行す
るためボリユームのあるものもできる。このよう
にして得られたゼリーは、モールドから取り出す
ことにより喫食に供しうる。ゼリー調製の他の方
法は、調味粉末をモールド凹部に均一に振り入
れ、つぎに、ゼリー用溶液を上記調味粉末が均一
に振り入れられたモールド凹部中に滴下し混合さ
せる。このような方法により上記と同様にゼリー
形成され喫食に供しうる。 なお、ゼリー用溶液あるいは調味粉末に色素を
配合し、例えば調味粉末について、「赤色粉末」
「青色粉末」「緑色粉末」等、色素の種類ごとに容
器を異にした調味粉末を用意し、適宜各色の調味
粉末を使い分けることにより多色模様を有するゼ
リーを形成することができ、視覚的に楽しむこと
も可能となる。 典型的なゼリー調製喫食過程を図面で説明す
る。すなわち、第1図に示すように、コツプ8に
予めポリエチレン製袋3を開封して調味粉末2を
振り入れ、他方、スポイト状容器5のノズルの先
端を切断してノズル孔を露呈させゼリー用溶液4
を滴下し混合する。つぎに、第2図に示すよう
に、上記混合溶液6aを所望のモールド9に流し
込む。その結果、上記混合溶液6aがゲル化しゼ
リー6が生成する。このゼリー6をモールド9か
ら脱型した状態を第3図に示す。このように、調
味粉末2に含まれている硫酸カルシウムがゼリー
用溶液とも接触しても瞬時に凝固しないため、凝
固が全体に均一に進行し、第3図に示したような
ボリユーム感のあるゼリー6を形成することがで
きる。また、ゼリー用溶液と調味粉末の糖質濃度
を変えることにより、甘味の強いゼリーも低いゼ
リーでも良好な保形性を有するゼリーを生成しう
る。 〔考案の効果〕 以上のように、この考案の組合せ菓子は、ゼリ
ー成分の溶液のゲル化時における相の変化の態様
の面白さならびにその生成ゼリーの形状の面白さ
を視覚により楽しむことができる。特に、調味粉
末に含まれている硫酸カルシウムの有する性質か
らゼリー化する速度が極端に速いもしくは遅いと
いうことがないため、上記調味粉末のゼリー用溶
液を混合し、上記混合溶液を所望のモールドに流
し込みボリユーム感のある、または細かい形状の
ゼリー(ゼリー化が早いとモールドの細かい部分
に流れ込む前に凝固してしまう)をも形成するこ
とができ、直ぐに喫食することができる。すなわ
ち、この組合せ菓子は、単に菓子の風味を楽しむ
だけでなく、視覚的な面白さおよび創造的楽しさ
をも同時に味わうことができる。 つぎに、実施例について説明する。 〔実施例 1〕 後記の第1表に示すゼリー用溶液のための原料
を同表に示す水に溶解し、これを加熱してポリエ
チレン製のスポイト状溶液に充填し密封し、中心
部の温度が85℃になるように45分間加熱殺菌し、
スポイト状容器入りのゼリー用溶液をつくつた。 他方、後記の第2表に示す調味粉末用の原料を
同表に示す割合で配合し、これに水を加えて混合
し粉砕式造粒機にて顆粒化して乾燥し比容積1.5
c.c./gの調味粉末顆粒とし、これを15gポリエチ
レン製の柔軟な袋に充填し密封した。 つぎに、第4図に示すように、上記のポリエチ
レン製袋3を開封して調味粉末2をコツプ8に振
り入れ、また、上記スポイト状容器5のノズルの
先端を切断してノズル孔を露呈させゼリー用溶液
4を上記コツプ8に滴下、混合し混合溶液6aを
得た。この混合溶液6aを、第5図に示すよう
に、成形用モールド9aに流し込んだ。液体状の
セリー用溶液が徐々にゲル化し、第6図に示すよ
うな成形用モールドの凹部に沿つた形状の凝固し
たゼリー6が生成された。
【表】
後記の第3に示すゼリー用溶液のための原料を
同表に示す水に溶解し、他方、後記の第3表に示
す調味粉末用の原料を同表に示す割合で配合し
た。それ以外は実施例1と同様にして成形用モー
ルドの凹部に沿つた形状のゼリーを生成した。 なお、コツプ8での混合溶液の流動性を保持し
得る時間、ゲル性等を第3表に併せて示した。
同表に示す水に溶解し、他方、後記の第3表に示
す調味粉末用の原料を同表に示す割合で配合し
た。それ以外は実施例1と同様にして成形用モー
ルドの凹部に沿つた形状のゼリーを生成した。 なお、コツプ8での混合溶液の流動性を保持し
得る時間、ゲル性等を第3表に併せて示した。
【表】
【表】
第3表から明らかなように、調味粉末中におけ
る硫酸カルシウムの量が少ない実施例2では、ゼ
リー用溶液を皿上に滴下したときに生成するゼリ
ーのゲル化の程度が低いため、食する際に成形用
モールドからゼリーを取り出すとゼリーの保形性
が悪いという傾向がみられる。硫酸カルシウムの
量が0.08〜1.5%の範囲内にある実施例3ないし
実施例4では良好なゼリーが得られ、硫酸カルシ
ウムの量1.7%となる実施例5では液状物が徐々
に固形物に代わるという相の変化の面白さに欠け
るようになる。したがつて、硫酸カルシウムの量
は上記実施例3ないし実施例4のように0.08〜
1.5%の範囲に設定することが好ましい。なお、
比較例1は乳酸カルシウムを用いておりモールド
のゲル化速度が著しく早いため、均一な混合性が
得られず良好な保形性のあるゼリーをつくること
ができない。また、比較例2および4ではモール
ドのゲル化速度が20分以上と極端に遅いため、ゼ
リー状菓子を直ぐに喫食することができない。さ
らに、比較例3もゲル化速度が15分と遅く上記と
同様に直ぐに喫食することができない。
る硫酸カルシウムの量が少ない実施例2では、ゼ
リー用溶液を皿上に滴下したときに生成するゼリ
ーのゲル化の程度が低いため、食する際に成形用
モールドからゼリーを取り出すとゼリーの保形性
が悪いという傾向がみられる。硫酸カルシウムの
量が0.08〜1.5%の範囲内にある実施例3ないし
実施例4では良好なゼリーが得られ、硫酸カルシ
ウムの量1.7%となる実施例5では液状物が徐々
に固形物に代わるという相の変化の面白さに欠け
るようになる。したがつて、硫酸カルシウムの量
は上記実施例3ないし実施例4のように0.08〜
1.5%の範囲に設定することが好ましい。なお、
比較例1は乳酸カルシウムを用いておりモールド
のゲル化速度が著しく早いため、均一な混合性が
得られず良好な保形性のあるゼリーをつくること
ができない。また、比較例2および4ではモール
ドのゲル化速度が20分以上と極端に遅いため、ゼ
リー状菓子を直ぐに喫食することができない。さ
らに、比較例3もゲル化速度が15分と遅く上記と
同様に直ぐに喫食することができない。
第1図、第2図および第3図はこの考案の一実
施例におけるゼリーの生成状態の説明図、第4
図、第5図および第6図はこの考案の他の実施例
におけるゼリーの生成状態の説明図である。 2……調味粉末、3……調味粉末容器、4……
ゼリー用溶液、5……ゼリー用溶液容器、6……
凝固ゼリー、9……成形用モールド。
施例におけるゼリーの生成状態の説明図、第4
図、第5図および第6図はこの考案の他の実施例
におけるゼリーの生成状態の説明図である。 2……調味粉末、3……調味粉末容器、4……
ゼリー用溶液、5……ゼリー用溶液容器、6……
凝固ゼリー、9……成形用モールド。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 下記の(A)成分および(B)成分ならびに成形用モ
ールドを備えた組合せ菓子であつて、上記(A)成
分および(B)成分が個別に包製されていることを
特徴とする組合せ菓子。 (A) カルシウムイオンと会つてゼリー化するゲ
ル化剤を含むゼリー用溶液であつて容器詰め
されたもの。 (B) 硫酸カルシウムを含み、比容積1.0〜2.5
c.c./gの顆粒状に調製された調味粉末であつ
て容器詰めされたもの。 (2) A成分のゼリー用溶液およびB成分の調味粉
末の少なくとも一方に色素が配合されている実
用新案登録請求の範囲第1項記載の組合せ菓
子。 (3) カルシウムと会つてゼリー化するゲル化剤
が、低メトキシルペクチン、アルギン酸ソー
ダ、カラギナンからなる群から選ばれた少なく
とも一つのゲル化剤である実用新案登録請求の
範囲第1項または第2項記載の組合せ菓子。 (4) B成分の硫酸カルシウムの濃度が、A成分の
ゼリー用溶液およびB成分の調味粉末の混合時
の全体量に対して0.08〜1.5重量%に設定され
ている実用新案登録請求の範囲第1項または第
3項記載の組合せ菓子。 (5) A成分のゼリー用溶液中におけるゲル化剤の
含有量が0.5〜5.0重量%に設定されている実用
新案登録請求の範囲第1項ないし第4項のいず
れかに記載の組合せ菓子。 (6) A成分のゼリー用溶液のPHが3.5〜4.5に設定
されている実用新案登録請求の範囲第1項ない
し第5項のいずれかに記載の組合せ菓子。 (7) B成分の調味粉末に、炭酸水素ナトリウムが
含まれている実用新案登録請求の範囲第1項な
いし第6項のいずれかに記載の組合せ菓子。 (8) 炭酸水素ナトリウムが含有されているB成分
の調味粉末のPHが、A成分のゼリー用溶液およ
びB成分の調味粉末の混合溶液においてPH4.0
〜6.0に設定されている実用新案登録請求の範
囲第7項記載の組合せ菓子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987094958U JPH0449913Y2 (ja) | 1987-06-19 | 1987-06-19 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987094958U JPH0449913Y2 (ja) | 1987-06-19 | 1987-06-19 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS64488U JPS64488U (ja) | 1989-01-05 |
| JPH0449913Y2 true JPH0449913Y2 (ja) | 1992-11-25 |
Family
ID=30958945
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987094958U Expired JPH0449913Y2 (ja) | 1987-06-19 | 1987-06-19 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0449913Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5770011B2 (ja) * | 2011-04-28 | 2015-08-26 | ハウス食品グループ本社株式会社 | 酸性ゲル状食品調製用キット |
| JP6274350B1 (ja) * | 2017-10-05 | 2018-02-07 | 不二製油グループ本社株式会社 | ゲル状食品への着色方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61158754A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-18 | Kazuo Hara | 成形ゲル状食品及びその乾燥物の製造方法 |
-
1987
- 1987-06-19 JP JP1987094958U patent/JPH0449913Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS64488U (ja) | 1989-01-05 |
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