JPH04501427A - レトロウィルスの逆転写酵素の特異的抑制剤と、その医薬への応用 - Google Patents

レトロウィルスの逆転写酵素の特異的抑制剤と、その医薬への応用

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JPH04501427A JP2508415A JP50841590A JPH04501427A JP H04501427 A JPH04501427 A JP H04501427A JP 2508415 A JP2508415 A JP 2508415A JP 50841590 A JP50841590 A JP 50841590A JP H04501427 A JPH04501427 A JP H04501427A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はレトロウィルスの逆転写酵素の特異的抑制剤と、それを含む医薬組成物 に関するものである。
真核生物中で繁殖する外膜を有するウィルスの糖タンパク質はアミノ酸の繰り返 し単位: Asn−Xaa−Thr (ここで、X=P r oまたはAspを除く任意のアミノ酸)を含んでいる。
この繰り返し単位はドリコール(初期ポリペプチド鎖を有する)に結合された中 間体の転写時にN−オリゴ糖の受容部位(site accpteur)として 働く。従って、ポリプレノール型中間体の合成と転写機構を遮断したり、オリゴ 糖を処理して錯体または“マンノース含有量の多い″ハイブリッドにすることを 目的とする全ての化学治療法の開発では、短いオリゴ糖鎖または基本オリゴ糖鎖 を作ることになる。この複合糖質の変性によりウィルスおよび受容体の結合タン パクの三次構造および四次構造を変化させて、ウィルスの進入:固定、融合(細 胞対細胞、ウィルス対細胞)およびその放出が防がれる。2−デオキシ−D−グ ルコース(2dGlc)を適当に用いた場合に独特な抗ウィルス作用が示される ことは知られでおり、陰部庖疹の治療に有効に用いられている〔ブロッホ(Bl oagh H,A、)達の「ヘルペスウィルスとウィルス化学療法(Herpe se virusand virus chemotherapy) Jコノ( R,Kono)編、211′214頁1エルセビエ(Elsevier)、Tム ステルダム、1985年;ブロッホ(Blou−gh )1.A、)とシュンド ーリ(Giuntoii R,)の「アメリカ医学異語(J、 And、1le d、 As5oc、)J 、241. 2798〜2’801.1979年〕。
最近、2dG]cがHIV、その他のレトロウィルスおよびこれらの結合タンパ クに対して抗ウィルス作用を有することが報告された〔ブロッホ(Blough  H,A、)、バラエル(PauwelsP、)、クラーク(CIercqE、 )、コニ、、−(ConieauxJ、)、ゴールドバーブ(Goldberg er S、)、シリ−(Thiry L、)のrBiochem。
Res、Commun、J 、 141. 31〜36.1986年; ブ07 ホ(enoughll、A、)達の「ヘルペスウィルスとウィルス化学療法(H erpesevirus and virus chemo−therapy) Jコノ(Roにono)編、211〜214、エルセビエ(Elsevier) 、アムステルダム、1985)。
本発明者達はグリコジル化抑制剤(inhibitteur de glyco syl−ation)がHIVとある種のレトロウィルス、すなわちウシの白血 球ウィルスおよびヒヒの内在性ウィルスの固定、侵入および融合をブロックする のに効果的であることを世界で最初に発表した〔ブ07ホ(Blough H, A、) rBiochem、 Biophys、 Res、Coa+−raun 、 」141. 31〜36.1986年; ブ07ホ(Blough H,A 、)達の「ヘルペスウィルスとウィルス化学療法(Herpese virus  andvirus chemotherapy) J :2ノ(R,Kono )編、211〜214 、エルセビx (Blsevier)、アムステルダム 、1985;シリ−(Thiry L、)、ブ07ホ(Blough H,A、 )達の「ウィルス病生理学(Viral Path−ophysiology) 」、ガラt7 (R,Ga1lo)編、イタリー、1984年〕。
すなわち、グリコジル化抑制剤はレトロウィルスに感染した細胞(例えば、ヒヒ の内在性ウィルスに慢性感染した細胞)の溶解を促すということを示した。ヘル ペスウィルスの場合〔ガッラー(Gallher 11.R,)、レビタン(L evitan D、S、)およびブロッホ(Blough H,A、) ’ウィ ルス学(Virology)」、55、193〜202.1973年]と、人間 への感染症への治療は成功している[シIJ −(Thiry L、)達「ウィ ルス病態生理学(Viral Pathophysiology)Jガフ 0  (R,Ga11o)編、イタリー、1984年; ブ07ホ(BloughH, A、) とシュンドーリ(Giuntoli R,) rアメリカ医学異語(J 。
Am、 Med、 As5oc、)J 、241.27998〜2801.19 79年〕。2−デオキシ−D−グルコース等の化合物を用いて治療に成功した患 者数は7000Å以上にのぼる(アメリカ合衆国特許第4315001号と第4 603i22号)。
現在、AIDSの治療に用いられている2つの医薬すなわち5′−アジドチミジ ンすなわちシトプシン(AZT)と3′。5°−ジブジキシシチジンは有害であ ることが分かっている。しかも、これらの医薬はそれらをリン酸化するのに細胞 キナーゼを必要とし、これを用いないと効果がない。
本発明者は逆転写酵素(クローン化された酵素および/または精製された酵素) に直接作用する化合物を用いる方法を選択した。ぞして、グルコース類縁体とア ルコール型のある種の脂肪族化合物に金を付加して、これらの化合物に少なくと も1つの5−Au結合を作るとHIV−1やAMVのようなレトロウィルスの逆 転写酵素に対して有効な抗ウィルス作用が生じるということを発見した。
これらの化合物の多くはリウマチ性関節炎の治療用(免疫抑制薬)として入手す ることができ〔ペイン(Payne B、 H,)とワルーロッパおよびアメリ カ合衆国ではこの疾患の治療に用^)れている。
本発明の第1に対象は、少なくとも1つのS −Au結合を有する有機チオ化合 物で構成されるレトロウィルスの逆転写酵素の特異的抑制剤にある。
この有機チオ化合物は特にチオグルコースであり、特にOHがSAu基または5 AuR基(ここで、Rは有機残基を表す)で置換されたグルコースまたはグルコ ース類縁体であるチオグルコースである。このチオグルコースは脂肪族アシル鎮 を含んでいてもよい。
チオグルコースの例としては下記の式:の1−・β−D−オーロチオグルコース と、下記の式:の(2,3,4,6−テトラ−0−アセチル−1−チオ−β−D −グルコースビラナサト−5)(トリアセチルホスフィン)金が挙げられる。
後者の化合物は“AIJRANOPIN”の商標で市販されている。
また、−3Au官能基を有する脂肪族チオ化合物でもよい。この−3Au官能基 を有するチオ化合物の例としては下記の式:%式% の化合物が挙げられる。
本発明はさらに、有効成分として上記の化合物の少なくとも一方を薬理学または 獣医学的有効量で含むことを特徴とするヒトおよび動物におけるレトロウィルス を原因とする疾患の治療および予防用の医薬組成物を対象とする。
この医薬組成物は特にヒトの免疫不全ウィルスHIV−1、HIV−2、HTL VI、HTLV2t−原因とする疾患、AMVC+−リ筋芽細胞腫ウィル:z、  (Avian Myoblastosis Virus))を原因とする疾患 、FLY [ネコ白血病ウィルス(Pelian Leuke−mia Vir us) ]を原因とする疾患およびEIAV[ウマ伝染性貧血症ウィルス(Eq uine Infectious Anemia Virus)]を原因とする 疾患の治療と予防に用いられる。
本発明の医薬組成物として特に好ましいものは有効成分をリポソーム中にカプセ ル化したものである。そのためには、バロン(Baron C,)とブ07ホ( Blough H,A、)のrlntervirology 」9.33〜39 .1985年に記載の方法で、オクチルグルコシド中性洗剤を用いるのが好まし い。この方法を用いると、CD、分子と、ホスファチジルコリン(phosph atidylchol 1ne)およびコレステロールに対する量が増加したホ スファチジル七’IJン(phos−phatidylserine)とを含む リポソームが調製できる。従って、本発明の化合物はリポソーム中に安定に封入 することができる。
調製物は全て不活性雰囲気下でガラス容器中で貯蔵しなければならない。この方 法を用いることによって、上記の化合物を細胞間物質へ向かって迅速に接近させ ることができるようになり、しかも、中枢神経系の細胞と単核細胞の上記の化合 物に対する透過性を大きくすることができる。変形実施態様としては、オクチル グルコシドの合成で必要なものと同様な脂肪族アシル鎖Cs−Csを付加して変 性した化合物を用いることもできる。この方法を用いると、上記の化合物は細胞 間物質へ向かって迅速に接近でき、しかも、中枢神経系の細胞と単核細胞の透過 性を大きくすることができる。これらの化合物、例えばプロビルオーロチオグル コシド、ヘキシルオーロチオグルコシドおよびオクチルオーロチオグルコシド等 は合成することができる〔バロン(Baron C,)とブO−7ホ(Blou gh H,A、) rlntervirology J s9.33〜39.1 985年〕。
本発明の化合物自体は一20℃の水性溶液で少なくとも2週間は安定である。
本発明の医薬組成物では、少なくとも1つのグリコジル化抑制剤、例えばHIV −1の進入(固定、侵入、融合)を遮断する2−デオキシ−D−グルコースや、 シトプシン(A Z T)またはその誘導体、特にそのリン酸化誘導体(シトプ シントリホスフェート)を上記有効成分と組み合わせることができる。
本発明の医薬組成物は特に静脈内投与の形をしているが、経口投与することもで きる。
本発明の他の対象は、上記の化合物を用いたヒトおよび動物におけるレトロウィ ルスを原因とする疾患の治療および予防用医薬組成物の製造方法にある。
本発明のさらに他の対象は、上記の有機チオ化合物の有効量を投与して、ヒトお よび動物におけるレトロウィルスを原因とする疾患を治療および予防する方法に ある。この場合、シトプシン(AZT)またはそのリン酸化誘導体と組み合わせ て投与することもできる、 上記のSAu官能基を有する化合物が所望の作用を示すということは確認されて いる。1−β−D−チオグルコースや5−β−D−チオグルコースのような親の 化合物もg p 120やgp41のグリコジル化反応を抑制する作用はあるが 、濃度が2mM以上になると細胞毒性を示し、ポリメラーゼに対して全く効果が ない。
また、本発明の化合物は、その鋭化合物の類縁体よりも毒性が低いということは 、光学顕微鏡を用いた細胞複製時間とトリバンブルー排除時間の測定から確認さ れている。
以下、添付の図1から図8を参照して本発明の詳細な説明するが、以下の実施例 は本発明を何ら限定するものではない。
図1、図2は逆転写酵素HIV−RTおよびA M V −RTの活性に対する オーロチオグルコースの効果を示すオートラジオグラフである。
図3はRNAおよびDNAマトリックスを用いて逆転写酵素に対するオーロチオ グルコースの効果を比較したオートラジオグラフである。1−オクチルグルコシ ドの濃度は1〜10011Mの範囲にある。
図4はオーロチオグルコースのインビトロ活性に対するデオキシリボヌクレオチ ド(TP3、ウェル1〜4)の濃度と逆転写酵素の濃度(ウェル5〜20)との 効果を示すオートラジオグラフである。
図5は、AMV−RTによるDNA鎮の延長に対するオーロチオグルコースの効 果を示すオートラジオグラフである。
ウェル1は抑制剤を添加しないで行ったdATP、TTPの存在下でのAMV− RTによるヌクレチオド重合反応の停止に対応し、矢印は6つのヌクレチオドに 対するバンドを表す。
ウェル2はd−ATPSTTPおよびdNTPの存在下でのA M V−RTに よる6つのヌクレチオドの重合後のオーロチオグルコースの添加による鎖伸長の 抑止効果を表している。
ウェル3は抑制剤が存在しない場合にAMV−RTによる6つのヌクレチオドの 重合後に反応が停止せず、鎮が伸長することを示す図。
図6はオーロチオグルコースによる大腸菌(Escher ich 1aCol i)のDNAポリメラーゼ1の抑制効果を示す図。
図7はオーロチオプロバノールによる逆転写酵素HIVI−RTの抑制効果を示 す図。
図8はリン酸化されたAZTによるH I V I −RTの抑制効果を示す図 。
操作方法 ウィルスの自己複製能を、感染した細胞(慢性感染)の前処置および/または非 感染細胞CEMまたはMT−4の前処置によってHIV−1に感染する前にテス トした。ウィルスの自己複製能は、部分的に精製したウィルスのR,T、(逆転 写酵素)活性を測定して調べた。また、これらの溶解ウィルス調製物の培養は、 抑制剤(潜在的)の濃度を種々変化させて、ブロッホ(Blough H,A、 )達の”Biochem、 Biophys、 Coma+un、”、 141 . 31〜36.1986に記載の方法で行った。
(グリコプロティン合成に対する医薬効果)CEMまたはMT−4細胞をHIV −1に感染させた。感染の4時間後、細胞の半分を2.5〜5.9 μciのM  a n −2−’HtたはGI eNAc−6−3Hで標識した。培地を変化 え、新鮮な抑制剤(潜在的)と適当なアイソトープを2.5μCi (または5 μCi)だけ添加した。感染後3日と7日後に細胞を溶解させ、その細胞溶解液 を12.000 gで遠心分離した。カラム上での免疫沈澱によってg p 1 20とgp41とを互いに分離し、これらを12%ポリアクリルアミドゲルとフ ルオログラフィーで分析した[クマラサミイ(Kumarasamy R,)と ブO−7ホ(Blough !(、A、) “BiocheIll。
Biophys、 Res、 Commun、’ 109.1.108〜111 5.1982年]。ウィルスを回収し、速度を制御しながら5〜40%のクエン 酸す) IJラムまたはメトラブミド勾配中で遠心分離して精製し、同様に分析 した。
(融合) 慢性感染細胞または未感染のMT−4細胞を種々の抑制剤で予備処理し、ブロッ ホ(Blough H,A、)の’Biochem:Biophys。
(:ommun、’、旦1,31〜36.1986年に記載の方法で、融合テス ト−多核細胞の数のカウント−を行った。
(逆転写酵素) 精製され、クローンニングされた酵素的に活性な酵素を大腸菌(Bschari chia Co11)内で調製した[ハイジ()lizi A)、マクギSci 、υSA’ 85.1218〜1222.1988年に記載の方法コ。
R,T、の定量は、DNAマトリックス(無作為およびHIVシーケンスで)と 放射能で標識したプライマー(開始釦)とを用いて行った。DNAマトリックス とプライマーとの間に錯体が形成された後にR,T、を添加し、培養した。抑制 剤は錯体の形成前または後に種々の濃度で添加した。鎖の開始と伸長は20%P 、 A、 D、 G、を用して調べた“シヱーン(Shane D、 L)グツ ドマン(Goodman M、F、)、エコール(Bchols N、A、)  ”核酸研究(Nucleic Ac1ds Res、)” 16.1218〜1 222.1988年]。また、生成物の分析はオートラジオグラフによって行っ た。各種のマトリックスと条件を用いて各官能基を区別した。また、トリ骨髄芽 球腫症(myeloblastose)ウィルスから得られる市販のRlT、も 使用することができた。
R,T、の抑制剤効果の測定は以下のように行った:(A)下記を含む反応混合 物171を調製する:DNAマトリックス 10−’M DNAブライ7− 4XIO−” M/DNAプライマー 5°[”P] HIV−RT緩衝液 2ttl ([10x〕500mM )リスHCl5pH ?、8 、MgCl260mM;ジチオスレイトール(dithio− threitol) 500mM ; KCI 500mM)蒸留水 20 n m 、 37℃で再蒸留した水。
(B)HIV−RT(7)1単位を10分間、37℃で添加する。
(1単位は、基質としてのポリ(A)−(dT)、Sで酸中の不溶性生成物中に 1nMの(’H〕TMPを含む酵素活性に対応する)。
(C)各dXTPを0.25mM含むデオキシヌクレチオドトリホスフェード( dXTP)の混合物を、最終混合物の容積が20μlとなるように37℃で5分 かけて添加する。
(D)抑制剤をテストするために、各生成物(容積は一定)を種々の濃度でdX TPの混合物に添加(B段階と同じ)する。反応混合物を37℃で、10n1間 培養する。
(E)90%ホルムアミド中のE D T A IOnMで反応を停止させる。
(F)サンプルを90℃で5分間加熱し、尿素の存在下で20%ポリアクリルア ミドゲル上の電気泳動で生成物を分離する。
(G)伸長・合成等の差をオートラジオグラフによって検出し、抑制剤を使用い ない「対照」と比較する。
抑制剤として1−オーロチオグルコースを用いてHI V−RTとAMV−RT について行ったテスト結果は図1と図2のオートラジオグラフに示しである。
1−オーロチオグルコースの量が比較的低い3μM以下でも、40nmのHIV −R,T、−’基質錯体を遮断するのに有効であることが明らかである(図1) 。種々のRNAマトリックスを用いた時の同様な比較結果も得た。図3はDNA とRNAのマトリックス濃度を種々変えて得られたオートラジオグラフである。
同様に、上記抑制剤を遊離酵素に直接作用させることもできる。
すなわち、Au置換した類縁体と錯体化されていない酵素とを一緒に培養するこ とによって遊離酵素に直接作用させることができる。1−オーロチオグルコース の濃度をより高くしなければならない点を除いて、AMVで得られた結果(図2 )に匹敵する結果が得られている。
また、1−オーロチオグルコースの抑制作用に対するデオキリボヌクレオチド( dNTP)濃度の影響を調べるテストも行った。
すなわち、上記方法によってDNAおよびRNAマトリックスを用いて、NTP の濃度を250 nM〜250μmの範囲で変えて実験を行った。
図3のウェル1〜4に示すように、オーロチオグルコースの抑制定数(Ki)に は変化がないことが観察され、これは、この分子が、dNTPとは異なる結合塵 を有しているということ示唆している。
また、オーロチオグルコースの抑制活性に対するHIVI−RT濃度の影響もテ ストした(図4のウェル5〜20)。
各重合段階での1−オーロチオグルコースの効果ある種のポリメラーゼは、それ らのマトリックスに結合された時または逆転写(DNAの重合)に実際に組み込 まれた時に種々の医薬の抑制効果に対して大きな耐性を示すということは多数の 文献で指摘されている。
従ッテ、H■Vエウィルスの逆転写酵i (HIVI−RT)に対する1−オー ロチオグルコースの伸長段階での効率を、溶液中の遊離酵素に対する効率と比較 するテストを行った。
すなわち、1−オーロチオグルコースによる抑制効果を以下に対してテストした : (a) 遊離酵素に対して (b) マトリックスと錯体化した酵素に対して(c) 伸長段階にある酵素に 対して これらのテストは上記と同様に実施した。
(a)の場合には、反応緩衝液中で1−オーロチオグルコースの濃度を種々変化 させて、30℃で5分間、酵素を予備培養し、次いで、プライマー(開始釦)− マトリックスハイブリッドと、デオキシリボヌクレチオド(dXTP)とを混合 物に添加し、37℃で5分間培養した。
(b)の場合には、プライマー(開始釦)−マトリックスハイブリッドと一緒に 酵素を37℃で10分間培養し、次いで、種々の濃度の1−オーロチオグルコー スと、デオキシリボヌクレチオド(dXTP)とを添加し、その混合物を37℃ で5分間培養した。
(C)の場合には、酵素、プライマー−マトリックスハイブリッドおよび4つの デオキシリボヌクレオチドの中の2つを添加して37℃で5分間培養した。濃度 を大きくしたI−オーロチオグルコースと一緒に他の2つのデオキシリボヌクレ オチドを同時に添加し、37℃で5分間培養した。この場合には、1−オーロチ オグルコースを添加する前に、HI V I −RTは複数回の伸長サイクルを 行った。
(b)と(C)の場合には1−オーロチオグルコースに対して同じ感受性が観察 された。これに対して、遊離酵素を用いた実験の場合には、抑制定数(Ki)を 33%に小さくすると、1−オーロチオグルコースによる抑制に対する感受性が 大幅に増大することが観察された。
(a)の場合について記載した方法を用いて実験を行って、抑制定数(Ki)の 変化を酵素濃度の関数で測定した。その結果、酵素濃度が大きくなると抑制定数 (Ki)が大きくなることが分かった。
また、オーロチオグルコースの濃度を高くした状態で酵素とプライマーーマトツ リクスハイブリッドとを濾過した実験も行った。実験条件は上記と同じである。
この実験条件(酵素濃度は0.15%M〜1nMの範囲で変え、オーロチオグル コースの濃度は0.1μM〜100μMの範囲で変える)では、酵素−マトリッ クス結合は弱いということが示された。
従って、オーロチオグルコースの抑制作用は酵素に対して行われ、マトリックス のシーケンス(DNAまたはRNA)には無関係であるということが分かる。こ の抑制剤はマトリックス上の酵素の結合サイトを緩めている。
また、オーロチオグルコースはインビトロでヒトのDNAポリメラーゼに対して 弱い抑制作用を有している。
鋭化合物、例えば、1−チオグルコースや5−チオグルコースは約3.5%Mの 濃度で(インビトロのALEX細胞やMT−4細胞に対する)グリコジル化反応 に有効であるが、ウィルスのR,T、に対しては効果はないということが分かっ ている。
しかも、細胞に対する毒性が強過ぎるため、臨床で使うことは制効果は、HI  V I−RTと0〜2mMの濃度のオーロチオプレパノールとを含む調製物の効 果を示す図7のオートラジオグラフから確認される。
種々の研究から、化合物(I)の作用機構はAZT)!Jホスフェートの作用機 構とは完全に異なり、しかも、それよりもはるかに有効であることが分かってい る。
これらの研究の一つが図8に示されている。図8は、HIVIの逆転写酵素(H IV−1−RT)と、濃度が0.1μM〜1mMのAZTとを含む調製物のオー トラジオグラフである。この結果を図1の結果と比較することによって、1−オ ーロチオグルコースは、3′−アジド−DTPPの1500倍の効果があること が分かる。
また、アジドプシン(AZT)とオーロチオグルコースとの作用は付加的であり 、これらの2つの化合物に相乗作用があることが分かる。
シトプシン(AZT)/オーロチオグルコースの組合せによって、逆転写酵素の 半分の抑制効果を観察するのに必要なAZTの投与量よりも少ない量のAZTを 投与すればよいということが分かる。
本発明の新規化合物は静脈中または筋肉中に投与できる。本発明の新規化合物を 含む組成物は、例えば注射用水性賦形剤中に金35%を含む化合物を添加した注 射可能な溶質の形にすることがでる。この溶質は、はぼpH7の注射用塩化ナト リウム溶液0.9%と一緒にして、例えば容量2m17のアンプルにすることが できる。
投与量は治療すべき疾患や症状によって変えられる。治療開始時には、4〜6回 分の投与量を週に1回か2回に分けて投与する投与頻度にすることができる。そ の後、3か月の間、月に2回注射し、その後は月に1回注射することができる。
AIDSの治療の場合は、予防のために、6か月間、月に1回投与することがで きる。血清反応陽性を変化させるための治療を3か月間行い、それを例えば2回 繰り返すことができる。
ヒトの場合、1投与量当たりの有効量は約25〜100■の範囲で変えることが でき、体重1kg当たり1.5〜2.5■の範囲で変える。
経口投与用には通常の賦形剤を用いてカプセルや錠剤の形で用いることができる 。安定剤や適当な添加剤、例えばラフ) −ス等と組み合わせることもできる。
1投与当たりの有効成分量は、ヒトの場合、体重1kg当たり2.5〜5.0■ の範囲で変えることができる。最初の数か月、例えば3か月間は毎日投与し、そ の後、間隔を広くし、特に2日毎に投与する。
いくつかのDNAポリメラーゼに対してテストをした。
(1) ヒトの胎盤のDNAポリメラーゼα[ソ連、ノボシトリスクのオルガ  ラブリッグ(Olga LAVRIK)博士から提供されたもの] (2)部分的に精製されたラット肝臓のDNAポリメラーゼα[フランス、ピル ジュイフのレコンド(A、 M、 de RECONCO)博士から提供された ちの]。
(3) 大腸菌(Escherichia Co11)のDNAポリメラーゼI  [BRLから提供されたもの]。
これらの実験によって、ヒトのDNAポリメラーゼαは投与濃度が1mM以下で はオーロチオグルコースによる抑制に感受性がなく、一方、ラットDNAポリメ ラーゼαはオーロチオグルコースに感受性があるが、それは濃度が100μMよ り大きい場合だけであり、大腸菌ポリメラーゼIは、濃度が50μMより高い時 にオーロチオグルコースに感受性があることが分かった。
図6はオーロチオグルコースによる大腸菌(Bscher ich 1aCol i)のDNAポリメラーゼ1の抑制効果を示すオートラジオグラフである。
本発明の化合物を含む組成物はリポソームを用いて投与することができる。この リポソームは、例えば、ジパルミトイルホスファチジルコリン:コレストロール :ジアセチルホスフェードを2 : 1.5 + 0.22の比で含んだもので 構成することができる。
オーロチオグルコースを含んだリポソームは、リバルビリンを含むリポソームの 調製方法について記載した方法で調製することができる[ケンデ(Kende) とアルタ−(Alter) “抗菌剤と化学療法(Antimicrob Ag ents and Chem Ther)’ 27.903〜907.1985 年]。このリポソームはオーロチオグルコース25%を含むことができ、その量 は原子吸光分析によって調べることができる。このリポソームはバロン(Bar on)の方法[“Intervirology”9.33〜43.1983年コ を用いて洗剤中に溶かし、透析することによって調製することもできる。
そのようなオーロチオグルコースを含むリポソームを、週齢5〜6週間の雌のス イスマウスに、マウスの体重25g当たりオーロチオグルコース3765マイク ログラム当量で用いて、腹膜組線内投与した。12日間毎日注射した。14日後 でも毒性の徴候は全く見られず、致死率はゼロであった(マウス6匹について) 。
当然のことながら、上記の指示は一般的な状況についてものであり、問題とする 疾患の特定の状態に適合させなければならない。しかし、下記の場合には禁忌に 注意を払う必要がある:妊娠、肝不全、腎不全および子供の治療。
FIG、I FIG、2 HIV1−RT AMV−RT JJM AuT JJM AuT F工GLARE 3 FIGすRE4 FIG’JRE 5 F工GtJRE 6 F工(ARε7 ZT−TP %w1〜−一 嘲−1 rXG’JRE 8 国際調査報告 一纏−−−銅一轄障& k xテ/I+DQl’l/llMo−+国際調査報告 FR9000387 SA 37648

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.少なくとも1つのS−Au結合を有する有機チオ化合物を用いたヒトおよび 動物におけるレトロウイルスを原因とする疾患の治療と予防用医薬製造方法への 使用。
  2. 2.有機チオ化合物がチオグルコースであることを特徴とする請求項1に記載の 使用。
  3. 3.チオグルコースが、グルコース、またはOHがSAu基またはSAuR基( ここで、Rは有機残基である)によって置換されたグルコース類縁体であること を特徴とする請求項2に記載の使用。
  4. 4.チオグルコースがC3−C8脂肪族アシル鎖を付加した変性チオグルコース であることを特徴とする請求項2または3に記載の使用。
  5. 5.変性チオグルコースがプロピルオーロチオグルコシド、ヘキシルオーロチオ グルコシドまたはオクチルオーロチオグルコシドであることを特徴とする請求項 4に記載の使用。
  6. 6.チオグルコースが1−β−D−オーロチオグルコースであることを特徴とす る請求項3に記載の使用。
  7. 7.チオグルコースが(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−チオ−β −D−グルコピラナサト−5−トリアセチルホスフィン−金であることを特徴と する請求項3に記載の使用。
  8. 8.上記有機チオ化合物が脂肪族化合物であることを特徴とする請求項1に記載 の使用。
  9. 9.上記のS−Au官能基を有する脂肪族チオ化合物が下記の式:CH3−CH 2−CH2−S−Au・Na2SO3の化合物であることを特徴とする請求項8 に記載の使用。
  10. 10.上記チオグルコースがジドブジン(AZT)またはその誘導体、特にリン 酸化誘導体と一緒に用いられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に 記載の使用。
  11. 11.有効成分として少なくとも1つのS−Au結合を有する有機チオ化合物で 構成されるレトロウイルス逆転写酵素に特異的な抑制剤を薬理学および獣医学上 の有効量で含むことを特徴とするヒトおよび動物におけるレトロウイルスを原因 とする疾患の治療および予防用の医薬組成物。
  12. 12.上記有機チオ化合物がチオグルコースであることを特徴とする請求項11 に記載の組成物。
  13. 13.チオグルコースがグルコースまたは一つのOHがSAu基またはSAuR 基(ここで、Rは有機残基である)によって置換されたグルコース類縁体である ことを特徴とする請求項12に記載の組成物。
  14. 14.チオグルコースがC3−C8脂肪族アシル鎖を付加した変性チオグルコー スであることを特徴とする請求項12または13に記載の組成物。
  15. 15.変性チオグルコースがプロピルオーロチオグルコシド、ヘキシルオーロチ オグルコシドまたはオクチルオーロチオグルコシドであることを特徴とする請求 項14に記載の組成物。
  16. 16.チオグルコースは1−β−D−オーロチオグルコースであることを特徴と する請求項13に記載の組成物。
  17. 17.チオグルコースが(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−チオ− β−D−グルコピラナサト−5−トリアセチルホスフィン−金であることを特徴 とする請求項13に記載の組成物。
  18. 18.上記有機チオ化合物が脂肪族化合物であることを特徴とする請求項11に 記載の組成物。
  19. 19.上記のS−Au官能基を有する脂肪族チオ化合物が下記の式:CH3−C H2−CH2−S−Au・Na2SO3の化合物であることを特徴とする請求項 18に記載の組成物。
  20. 20.HIV−1、HIV−2、HTLV−1、HTLV−2、AMV、EIA VおよびFLVウイルスを原因とする疾患の治療に用いることを特徴とする請求 項11〜19のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  21. 21.上記有効成分がリボン−ムをリポソーム内にカプセル化されていることを 特徴とする請求項11〜20のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  22. 22.上記有効成分が2−デオキシ−D−グルコースのような少なくとも1つの グリコシル化反応抑制剤と組み合わせて用いられることを特徴とする請求項11 〜21のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  23. 23.上記チオ有機化合物がジドブジン(AZT)またはその誘導体、特にリン 酸化誘導体と組み合わせて用いられることを特徴とする請求項11〜21のいず れか一項に記載の組成物。
  24. 24.静脈内に投与できる形態であることを特徴とする請求項11〜23のいず れか一項に記載の医薬組成物。
  25. 25.経口投与できる形態であることを特徴とする請求項11〜23のいずれか 一項に記載の医薬組成物。
  26. 26.1つのS−Au結合を有する有機チオ化合物を有効量投与することを特徴 とするヒトおよび動物におけるレトロウイルスを原因とする疾患の治療および予 防方法。
  27. 27.上記有機チオ化合物がチオグルコースであることを特徴とする請求項26 に記載の方法。
  28. 28.上記チオグルコースがフルコースまたは1つのOHがSAu基またはSA uR基(ここで、Rは有機残基である)によって置換されているグルコース類縁 体であることを特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 29.上記チオグルコースがC3−C8脂肪族アシル鎖を付加した変性チオグル コースであることを特徴とする請求項27または28に記載の方法。
  30. 30.変性チオグルコースがプロピルオーロチオグルコシド、ヘキシルオーロチ オグルコシドまたはオクチルオーロチオグルコシドであることを特徴とする請求 項29に記載の方法。
  31. 31.チオグルコースが1−β−D−オーロチオグルコースであることを特徴と する請求項28に記載の方法。
  32. 32.チオグルコースが(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−チオ− β−D−グルコピラナサト−5−トリアセチルホスフィン−金であることを特徴 とする請求項28に記載の方法。
  33. 33.上記有機チオ化合物が脂肪族化合物であることを特徴とする請求項26に 記載の方法。
  34. 34.上記のS−Au官能基を有する脂肪族チオ化合物が下記の式:CH3−C H2−CH2−S−Au・Na2SO3の化合物であることを特徴とする請求項 33に記載の方法。
  35. 35.上記チオ化合物がリポソーム内にカプセル化されていることを特徴とする 請求項26〜34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 36.上記チオ化合物が2−デオキシ−D−グルコースのような少なくとも1つ のグリコシル化反応抑制剤と一緒に組み合わせて用いられることを特徴とする請 求項26〜35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 37.上記チオ化合物がジドブジン(AZT)またはその誘導体、特にリン酸化 誘導体と組み合わせて用いられることを特徴とする請求項26〜35のいずれか 一項に記載の方法。
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