JPH0451485B2 - - Google Patents
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- JPH0451485B2 JPH0451485B2 JP12756984A JP12756984A JPH0451485B2 JP H0451485 B2 JPH0451485 B2 JP H0451485B2 JP 12756984 A JP12756984 A JP 12756984A JP 12756984 A JP12756984 A JP 12756984A JP H0451485 B2 JPH0451485 B2 JP H0451485B2
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- Japan
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- water
- flypontite
- mol
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Description
発明の分野
本発明は微結晶性合成フライポンタイト及びそ
の製造方法に関する。 従来の技術 フライポンタイト(fraipontite)は、式
8ZnO・2Al2O3・5SiO2・11H2Oで表される化学
組成を有し、繊維状結晶から成る皮殻、黄白色、
絹子光沢、石綿に似た鉱物として知られており、
ベルギーVieille‐Montageの鉱山から産出した
らしいが、産出地不詳と言われている鉱物である
が、本発明者の知る限り現在迄その合成に成功し
たという例は未だ知られていない。 発明の目的 本発明者等は、水溶性ケイ酸塩、水溶性亜沿塩
及び水溶性アルミニウム塩及び/又は水溶性アル
ミン酸塩を、SiO2,ZnO及びAl2O3の組成が一定
の範囲内にあるように反応させ、必要により生成
する沈澱を、水分の存在下に加熱するときには、
上述した天然のフライポンタイトとX−線回折像
を共通にするが、諸特性を全く異にするフイロケ
イ酸亜鉛又は含アルミニウムフイロケイ酸亜鉛が
得られることを見出した。 即ち、本発明の目的は、微結晶性合成フライポ
ンタイト及びその製法を提供するにある。 本発明の他の目的は、高い白色度と大きな比表
面積とを有する合成フライポンタイト及びその製
法を提供するにある。 本発明の更に他の目的は、ロイコ色素用顕色剤
として有用な合成フライポンタイト及びその製法
を提供するにある。 発明の構成 本発明によれば、フライポンタイト型のX線回
折像と80%以上のハンター白色度と100m2/g以
上の比表面積とを有するフイロケイ酸亜鉛又は含
アルミニウムフイロケイ酸亜鉛から成る微結晶性
合成フライポンタイトが提供される。 本発明によればまた、酸化物として表わした3
成分組成比で、SiO25〜45モル%、ZnO35〜65モ
ル%及びAl2O30〜60モル%に相当する量の水溶
性ケイ酸塩、水溶性亜鉛塩及び水溶性アルミニウ
ム塩を反応させ、必要により生成する沈澱を水分
の存在下に加熱することを特徴とする微結晶性フ
ライポンタイト型のケイ酸塩鉱物の製造方法が提
供される。 発明の好適な態様 本発明を以下に詳細に説明する。 合成フライポンタイトの構造及び特性 本発明による合成フライポンタイトは、二層構
造のフイロケイ酸亜鉛又は含アルミニウムフイロ
ケイ酸亜鉛を主体とするものであり、SiO4の四
面体層とZnO6の八面体層とが層状に結合した二
層構造を基本骨格とするものであり、SiO4の四
面体のSiの一部がAlで置換され、このバレンス
に対応して、ZnO6の八面体のZnの一部がやはり
Alで置換された構造となつている。 この合成フライポンタイトの基本的な化学構造
は、下記式 (Zn3-xAlx)(Si2-xAlx)O5(OH)4 …(1) で与えられ、ここでxは0乃至1.75、特に0.3乃
至1.0の値である。 天然に産出するフライポンタイトは、xの値が
約0.65のものであるのに対して、本発明のもので
は、xの値がかなり広範囲に変化させ得ることが
明白である。 フライポンタイトの合成においても、上述した
組成式の範囲、特に天然フライポンタイトに近い
組成で微結晶合成フライポンタイトが生成し易い
が、酸化物として表わした3成分組成比がSiO25
〜40モル%、ZnO35〜65モル%、及びAl2O30〜
60モル%の範囲にあれば、フライポンタイト型の
微結晶構造を有するフイロケイ酸塩鉱物が得られ
る。 本発明による合成フライポンタイトは、天然フ
ライポンタイトとほぼ同様なX線回折像を示す
が、微結晶性である点で天然のものと明確に区別
される。本発明による合成フライポンタイトは、
一般に下記第A表に示すX−線回折像を有する。 第 A 表 面間隔dx(Å) 相対強度I/I0 8.4〜6.4 40〜70 3.9〜3.5 40〜70 2.7〜2.6 100 2.5〜2.4 50〜80 1.6〜1.5 50〜80 添付図面第1図は、本発明による微結晶性合成
フライポンタイトのX−線回折スペクトルであ
る。 一方、天然産のフライポンタイトのX−線回折
像は、1974年のASTMカードによれば下記第B
表の通りである。 第 B 表 面間隔dx(Å) 相対強度I/I0 7.00 100 3.52 70 2.63 30 2.48 20 2.36 20 2.25 10 2.12 10 1.99 10 1.76 10 1.65 10 1.53 20 両者を比較すると、天然産のフライポンタイト
では、面間隔d=7.0Åの回折ピーク、即ち面指
数〔001〕の回折ピークが最強で、基本二層構造
のC軸方向への積重ねが規則正しく行われている
のに対して、本発明による微結晶性合成フライポ
ンタイトでは、面指数〔001〕の回折ピークがd
=8.4〜6.4Åの広い範囲にわたつてブロードであ
り、C軸方向への結晶が発達で微細で、かなり層
間の位置が広い部分があることを物語つている。 本発明によるフライポンタイト型のフイロケイ
酸亜鉛又は含アルミニウムフイロケイ酸亜鉛は、
このように結晶構造が微細で且つルーズであるこ
とに関連して、二層構造のフイロケイ酸塩として
は例外的に高い比表面積を有しており、BET比
表面積は、100m2/g以上、特に150m2/g以上に
達する大きな値となつている。 また、このフライポンタイト型鉱物は、合成品
であり、着色の原因となる不純物を含有しないこ
と、及び微細結晶性であることに関連して、白色
度に優れており、ハンター白色度が80%以上、特
に90%以上である。 本発明による合成フライポンタイトは、微細板
状結晶を有すると思われるが、粒子形状は不規則
形状である。添付図面第2図のこのものの粒子構
造を示す走査型電子顕微鏡写真である。 この合成フライポンタイトの粒子径は、かなり
広範囲に変化し、一般的に言つて遠心沈降法で測
定したメジアン径が0.1乃至100μm、特に0.5乃至
20μmの範囲内にある。 製造方法 この微結晶性フライポンタイトは、酸化物とし
て表わした3成分組成比が、SiO25〜40モル%、
ZnO35〜60モル%及びAl2O30〜60モル%に相当
する量の水溶性ケイ酸塩、水溶性亜鉛塩及び水溶
性アルミニウム塩及び/又は水溶性アルミン酸塩
を水の存在下に反応させ、必要により得られる沈
澱を、水分の存在下に加熱することにより得られ
る。 この反応は、所謂複分解法により容易に行われ
る。即ち、シリカ成分としてケイ酸ソーダの如き
ケイ酸アルカリを用いZnO成分として、塩化亜
鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛等の水溶性亜鉛塩を用
い、アルミナ分を用いる場合には、これをアルミ
ン酸ソーダ及び/又は塩化アルミニウム、硫酸ア
ルミニウム等の水溶性アルミニウム塩を用い、こ
れらを水分の存在下に混合して、複分解により反
応を行わせる。 この複分解反応を均質に行わせるために、水中
にケイ酸塩、亜鉛塩或いは更にアルミニウム塩及
び/又はアルミン酸塩を同時注加しつつ反応を行
わせる方法が採用される。 複分解による反応は室温で十分であるが、95℃
程度迄の加熱下における反応は勿論可能である。
同時注加反応時における反応系のPHは5乃至10、
特に6乃至9の範囲に維持するのがよい。このた
め、必要あれば、酸或いはアルカリを反応系に加
えて液のPHを上記範囲内に維持する。 同時注加によつて、前述した組成にほぼ対応す
る組成を有する化合物の沈澱が生成するが、この
沈澱は、既にフライポンタイト型のX−線回折像
を示すことが認められる。 フライポンタイト型の結晶構造をより発達させ
るために、この沈澱を含む母液を加熱処理するこ
とが一般に好ましい。この加熱処理は、一般に50
乃至110℃、特に70乃至95℃の温度で、0.5乃至5
時間行うのがよい。ここで注意すべきことは、こ
の処理を上記範囲を越える高温で行うと、生成し
た沈澱がウイレマイト、ヘミモルフアイト等に変
化し、副生する傾向がある。 加熱処理を終えた沈澱を過分離し、水洗し、
乾燥、粉砕、篩分け等の後処理を行つて、本発明
の製品とする。 用 途 本発明による合成フライポンタイトは、微結晶
のフイロケイ酸亜鉛又は含アルミニウムフイロケ
イ酸亜鉛から成ることに関連して固体酸としての
特性を有している。また、このものは、比表面積
が100m2/g以上であるように表面活性が大きく、
しかも白色度に優れている。 これらの特性により、本発明による製品は、
種々のロイコ色素と接触したとき、顕著に優れた
発色性能を示し、感圧紙用の顕色剤、乃至は有機
顕色剤の助剤としての用途に有利に用いることが
できる。 本発明を次の例で説明する。 試験方法 本明細書における各項目の試験方法は下記によ
つた 1 X線回折 本実施例においては、理学電機(株)製X線回折装
置(X線発生装置4036A1、ゴニオメーター
2125D1、計数装置5071)を用いた。 回折条件は下記のとおりである。 ターゲツト Cu フイルター Ni 検出器 SC 電 圧 35KVp 電 流 15mA カウント・フルスケール 8000c/s 時定数 1sec 走査速度 2゜/min チヤート速度 2cm/min 放射角 1゜ スリツト巾 0.3mm 照 角 6゜ 2 ハンター白色度 本実施例においては、東京電色(株)製オートマチ
ツク反射計TR−600型を用いた。 3 BET比表面積〔S.A〕 各粉体の比表面積は窒素ガスの吸着によるいわ
ゆるBET法に従つて測定した。詳しくは次の文
献を参照すること。 S.Brunauer,P.H.Emmett,E.Teller,J.Am.
Chem.Soc,Vol.60,309(1938) なお、本明細書における比表面積の測定はあら
かじめ150℃になるまで乾燥したものを0.5〜0.6
g秤量びんにとり、150℃の恒温乾燥器中で1時
間乾燥し、直ちに重量を精秤する。この試料を吸
着試料管に入れ200℃に加熱し、吸着試料管内の
真空度が10-4mmHgに到達するまで脱気し、放冷
後約−196℃の液体窒素中に吸着試料管を入れ、 pN2/p0=0.05〜0.30 (PH2:窒素ガス圧力、p0=測定時の大気圧) の間で4〜5点N2ガスの吸着量を測定する。そ
して死容積を差し引いたN2ガスの吸着量を0℃、
1気圧の吸着量に変換しBET式に代入して、Vm
〔c.c./g〕(試料面に単分子層を形成するに必要な
窒素ガス吸着量を示す)を求める。比表面積S.A
=4.35×Vm〔m2/g〕 実施例 1 3号ケイ酸ソーダ(SiO2:22.0%、Na2O:7.0
%)109gと水酸化ナトリウム94g(NaOH分:
2.35モル)を水に溶かして全量を1とし、これ
をA液(SiO2分:0.4モル)とする。一方、塩化
亜鉛(無水塩)95gと塩化アルミニウム(6水
塩)97gを水に溶かして全量を1とし、これを
B液(ZnO分:0.7モル、Al2O3分:0.2モル)と
する。5のビーカーに水1を入れ、撹拌下、
A液とB液をそれぞれ約25c.c./分の速度で同時に
注加した。注加終了後この反応液のPHは6.9であ
つた。さらに撹拌を続け、30分間熟成した後、水
浴上85〜90℃で2時間加熱した。反応液を吸引
過し、水洗し、110℃で乾燥した。得られたケー
キを小型衝撃粉砕機(サンプルミル)により粉砕
した後、風簸により粗粒を除き白色微粉末を得
た。 実施例 2〜6 実施例1において、3号ケイ酸ソーダ、水酸化
ナトリウム、塩化亜鉛及び塩化アルミニウムの量
をそれぞれ下記の如く変えてA液及びB液を調製
し、あとは全く同様の操作を行なつた。
の製造方法に関する。 従来の技術 フライポンタイト(fraipontite)は、式
8ZnO・2Al2O3・5SiO2・11H2Oで表される化学
組成を有し、繊維状結晶から成る皮殻、黄白色、
絹子光沢、石綿に似た鉱物として知られており、
ベルギーVieille‐Montageの鉱山から産出した
らしいが、産出地不詳と言われている鉱物である
が、本発明者の知る限り現在迄その合成に成功し
たという例は未だ知られていない。 発明の目的 本発明者等は、水溶性ケイ酸塩、水溶性亜沿塩
及び水溶性アルミニウム塩及び/又は水溶性アル
ミン酸塩を、SiO2,ZnO及びAl2O3の組成が一定
の範囲内にあるように反応させ、必要により生成
する沈澱を、水分の存在下に加熱するときには、
上述した天然のフライポンタイトとX−線回折像
を共通にするが、諸特性を全く異にするフイロケ
イ酸亜鉛又は含アルミニウムフイロケイ酸亜鉛が
得られることを見出した。 即ち、本発明の目的は、微結晶性合成フライポ
ンタイト及びその製法を提供するにある。 本発明の他の目的は、高い白色度と大きな比表
面積とを有する合成フライポンタイト及びその製
法を提供するにある。 本発明の更に他の目的は、ロイコ色素用顕色剤
として有用な合成フライポンタイト及びその製法
を提供するにある。 発明の構成 本発明によれば、フライポンタイト型のX線回
折像と80%以上のハンター白色度と100m2/g以
上の比表面積とを有するフイロケイ酸亜鉛又は含
アルミニウムフイロケイ酸亜鉛から成る微結晶性
合成フライポンタイトが提供される。 本発明によればまた、酸化物として表わした3
成分組成比で、SiO25〜45モル%、ZnO35〜65モ
ル%及びAl2O30〜60モル%に相当する量の水溶
性ケイ酸塩、水溶性亜鉛塩及び水溶性アルミニウ
ム塩を反応させ、必要により生成する沈澱を水分
の存在下に加熱することを特徴とする微結晶性フ
ライポンタイト型のケイ酸塩鉱物の製造方法が提
供される。 発明の好適な態様 本発明を以下に詳細に説明する。 合成フライポンタイトの構造及び特性 本発明による合成フライポンタイトは、二層構
造のフイロケイ酸亜鉛又は含アルミニウムフイロ
ケイ酸亜鉛を主体とするものであり、SiO4の四
面体層とZnO6の八面体層とが層状に結合した二
層構造を基本骨格とするものであり、SiO4の四
面体のSiの一部がAlで置換され、このバレンス
に対応して、ZnO6の八面体のZnの一部がやはり
Alで置換された構造となつている。 この合成フライポンタイトの基本的な化学構造
は、下記式 (Zn3-xAlx)(Si2-xAlx)O5(OH)4 …(1) で与えられ、ここでxは0乃至1.75、特に0.3乃
至1.0の値である。 天然に産出するフライポンタイトは、xの値が
約0.65のものであるのに対して、本発明のもので
は、xの値がかなり広範囲に変化させ得ることが
明白である。 フライポンタイトの合成においても、上述した
組成式の範囲、特に天然フライポンタイトに近い
組成で微結晶合成フライポンタイトが生成し易い
が、酸化物として表わした3成分組成比がSiO25
〜40モル%、ZnO35〜65モル%、及びAl2O30〜
60モル%の範囲にあれば、フライポンタイト型の
微結晶構造を有するフイロケイ酸塩鉱物が得られ
る。 本発明による合成フライポンタイトは、天然フ
ライポンタイトとほぼ同様なX線回折像を示す
が、微結晶性である点で天然のものと明確に区別
される。本発明による合成フライポンタイトは、
一般に下記第A表に示すX−線回折像を有する。 第 A 表 面間隔dx(Å) 相対強度I/I0 8.4〜6.4 40〜70 3.9〜3.5 40〜70 2.7〜2.6 100 2.5〜2.4 50〜80 1.6〜1.5 50〜80 添付図面第1図は、本発明による微結晶性合成
フライポンタイトのX−線回折スペクトルであ
る。 一方、天然産のフライポンタイトのX−線回折
像は、1974年のASTMカードによれば下記第B
表の通りである。 第 B 表 面間隔dx(Å) 相対強度I/I0 7.00 100 3.52 70 2.63 30 2.48 20 2.36 20 2.25 10 2.12 10 1.99 10 1.76 10 1.65 10 1.53 20 両者を比較すると、天然産のフライポンタイト
では、面間隔d=7.0Åの回折ピーク、即ち面指
数〔001〕の回折ピークが最強で、基本二層構造
のC軸方向への積重ねが規則正しく行われている
のに対して、本発明による微結晶性合成フライポ
ンタイトでは、面指数〔001〕の回折ピークがd
=8.4〜6.4Åの広い範囲にわたつてブロードであ
り、C軸方向への結晶が発達で微細で、かなり層
間の位置が広い部分があることを物語つている。 本発明によるフライポンタイト型のフイロケイ
酸亜鉛又は含アルミニウムフイロケイ酸亜鉛は、
このように結晶構造が微細で且つルーズであるこ
とに関連して、二層構造のフイロケイ酸塩として
は例外的に高い比表面積を有しており、BET比
表面積は、100m2/g以上、特に150m2/g以上に
達する大きな値となつている。 また、このフライポンタイト型鉱物は、合成品
であり、着色の原因となる不純物を含有しないこ
と、及び微細結晶性であることに関連して、白色
度に優れており、ハンター白色度が80%以上、特
に90%以上である。 本発明による合成フライポンタイトは、微細板
状結晶を有すると思われるが、粒子形状は不規則
形状である。添付図面第2図のこのものの粒子構
造を示す走査型電子顕微鏡写真である。 この合成フライポンタイトの粒子径は、かなり
広範囲に変化し、一般的に言つて遠心沈降法で測
定したメジアン径が0.1乃至100μm、特に0.5乃至
20μmの範囲内にある。 製造方法 この微結晶性フライポンタイトは、酸化物とし
て表わした3成分組成比が、SiO25〜40モル%、
ZnO35〜60モル%及びAl2O30〜60モル%に相当
する量の水溶性ケイ酸塩、水溶性亜鉛塩及び水溶
性アルミニウム塩及び/又は水溶性アルミン酸塩
を水の存在下に反応させ、必要により得られる沈
澱を、水分の存在下に加熱することにより得られ
る。 この反応は、所謂複分解法により容易に行われ
る。即ち、シリカ成分としてケイ酸ソーダの如き
ケイ酸アルカリを用いZnO成分として、塩化亜
鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛等の水溶性亜鉛塩を用
い、アルミナ分を用いる場合には、これをアルミ
ン酸ソーダ及び/又は塩化アルミニウム、硫酸ア
ルミニウム等の水溶性アルミニウム塩を用い、こ
れらを水分の存在下に混合して、複分解により反
応を行わせる。 この複分解反応を均質に行わせるために、水中
にケイ酸塩、亜鉛塩或いは更にアルミニウム塩及
び/又はアルミン酸塩を同時注加しつつ反応を行
わせる方法が採用される。 複分解による反応は室温で十分であるが、95℃
程度迄の加熱下における反応は勿論可能である。
同時注加反応時における反応系のPHは5乃至10、
特に6乃至9の範囲に維持するのがよい。このた
め、必要あれば、酸或いはアルカリを反応系に加
えて液のPHを上記範囲内に維持する。 同時注加によつて、前述した組成にほぼ対応す
る組成を有する化合物の沈澱が生成するが、この
沈澱は、既にフライポンタイト型のX−線回折像
を示すことが認められる。 フライポンタイト型の結晶構造をより発達させ
るために、この沈澱を含む母液を加熱処理するこ
とが一般に好ましい。この加熱処理は、一般に50
乃至110℃、特に70乃至95℃の温度で、0.5乃至5
時間行うのがよい。ここで注意すべきことは、こ
の処理を上記範囲を越える高温で行うと、生成し
た沈澱がウイレマイト、ヘミモルフアイト等に変
化し、副生する傾向がある。 加熱処理を終えた沈澱を過分離し、水洗し、
乾燥、粉砕、篩分け等の後処理を行つて、本発明
の製品とする。 用 途 本発明による合成フライポンタイトは、微結晶
のフイロケイ酸亜鉛又は含アルミニウムフイロケ
イ酸亜鉛から成ることに関連して固体酸としての
特性を有している。また、このものは、比表面積
が100m2/g以上であるように表面活性が大きく、
しかも白色度に優れている。 これらの特性により、本発明による製品は、
種々のロイコ色素と接触したとき、顕著に優れた
発色性能を示し、感圧紙用の顕色剤、乃至は有機
顕色剤の助剤としての用途に有利に用いることが
できる。 本発明を次の例で説明する。 試験方法 本明細書における各項目の試験方法は下記によ
つた 1 X線回折 本実施例においては、理学電機(株)製X線回折装
置(X線発生装置4036A1、ゴニオメーター
2125D1、計数装置5071)を用いた。 回折条件は下記のとおりである。 ターゲツト Cu フイルター Ni 検出器 SC 電 圧 35KVp 電 流 15mA カウント・フルスケール 8000c/s 時定数 1sec 走査速度 2゜/min チヤート速度 2cm/min 放射角 1゜ スリツト巾 0.3mm 照 角 6゜ 2 ハンター白色度 本実施例においては、東京電色(株)製オートマチ
ツク反射計TR−600型を用いた。 3 BET比表面積〔S.A〕 各粉体の比表面積は窒素ガスの吸着によるいわ
ゆるBET法に従つて測定した。詳しくは次の文
献を参照すること。 S.Brunauer,P.H.Emmett,E.Teller,J.Am.
Chem.Soc,Vol.60,309(1938) なお、本明細書における比表面積の測定はあら
かじめ150℃になるまで乾燥したものを0.5〜0.6
g秤量びんにとり、150℃の恒温乾燥器中で1時
間乾燥し、直ちに重量を精秤する。この試料を吸
着試料管に入れ200℃に加熱し、吸着試料管内の
真空度が10-4mmHgに到達するまで脱気し、放冷
後約−196℃の液体窒素中に吸着試料管を入れ、 pN2/p0=0.05〜0.30 (PH2:窒素ガス圧力、p0=測定時の大気圧) の間で4〜5点N2ガスの吸着量を測定する。そ
して死容積を差し引いたN2ガスの吸着量を0℃、
1気圧の吸着量に変換しBET式に代入して、Vm
〔c.c./g〕(試料面に単分子層を形成するに必要な
窒素ガス吸着量を示す)を求める。比表面積S.A
=4.35×Vm〔m2/g〕 実施例 1 3号ケイ酸ソーダ(SiO2:22.0%、Na2O:7.0
%)109gと水酸化ナトリウム94g(NaOH分:
2.35モル)を水に溶かして全量を1とし、これ
をA液(SiO2分:0.4モル)とする。一方、塩化
亜鉛(無水塩)95gと塩化アルミニウム(6水
塩)97gを水に溶かして全量を1とし、これを
B液(ZnO分:0.7モル、Al2O3分:0.2モル)と
する。5のビーカーに水1を入れ、撹拌下、
A液とB液をそれぞれ約25c.c./分の速度で同時に
注加した。注加終了後この反応液のPHは6.9であ
つた。さらに撹拌を続け、30分間熟成した後、水
浴上85〜90℃で2時間加熱した。反応液を吸引
過し、水洗し、110℃で乾燥した。得られたケー
キを小型衝撃粉砕機(サンプルミル)により粉砕
した後、風簸により粗粒を除き白色微粉末を得
た。 実施例 2〜6 実施例1において、3号ケイ酸ソーダ、水酸化
ナトリウム、塩化亜鉛及び塩化アルミニウムの量
をそれぞれ下記の如く変えてA液及びB液を調製
し、あとは全く同様の操作を行なつた。
【表】
実施例 7
1号ケイ酸ソーダ(SiO2:35.0%、Na2O:
17.5%)77gと水酸化ナトリウム24g(NaOH
分:0.6モル)を水にうすめて全量を1とし、
これをC液(SiO2分:0.45モル)とする。つぎ
に、硫酸亜鉛(7水塩)216gを水に溶かして全
量を1とし、これをD液(ZnO分:0.75モル)
とする。さらに、アルミン酸ソーダ液(Al2O3:
20.5%、Na2O:19.5%)75gを水にうすめて全
量を1とし、これをE液(Al2O3分:0.15モル)
とする。5のビーカーに水1を入れ、撹拌
下、C液、D液及びE液をそれぞれ25c.c./分の速
度で同時に注加した。注加終了後この反応液のPH
は7.0であつた。反応液を吸引過し、水洗し、
110℃で乾燥した。得られたケーキを小型衝撃粉
砕機により粉砕した後、風簸により粗粒を除き白
色微粉末を得た。 実施例1〜実施例7によつて得られた粉末の3
成分組成比、ハンター白色度、比表面積及びX線
回折分析結果を第1表に記載する。
17.5%)77gと水酸化ナトリウム24g(NaOH
分:0.6モル)を水にうすめて全量を1とし、
これをC液(SiO2分:0.45モル)とする。つぎ
に、硫酸亜鉛(7水塩)216gを水に溶かして全
量を1とし、これをD液(ZnO分:0.75モル)
とする。さらに、アルミン酸ソーダ液(Al2O3:
20.5%、Na2O:19.5%)75gを水にうすめて全
量を1とし、これをE液(Al2O3分:0.15モル)
とする。5のビーカーに水1を入れ、撹拌
下、C液、D液及びE液をそれぞれ25c.c./分の速
度で同時に注加した。注加終了後この反応液のPH
は7.0であつた。反応液を吸引過し、水洗し、
110℃で乾燥した。得られたケーキを小型衝撃粉
砕機により粉砕した後、風簸により粗粒を除き白
色微粉末を得た。 実施例1〜実施例7によつて得られた粉末の3
成分組成比、ハンター白色度、比表面積及びX線
回折分析結果を第1表に記載する。
第1図は本発明の実施例1によるフライポンタ
イト型の含アルミニウムフイロケイ酸亜鉛のCu
−Kα線によるX−線回折スペクトルである。第
2図は本発明の実施例1によるフライポンタイト
型含アルミニウムフイロケイ酸亜鉛の粒子構造を
示す走査型電子顕微鏡写真(倍率:10000倍)で
ある。
イト型の含アルミニウムフイロケイ酸亜鉛のCu
−Kα線によるX−線回折スペクトルである。第
2図は本発明の実施例1によるフライポンタイト
型含アルミニウムフイロケイ酸亜鉛の粒子構造を
示す走査型電子顕微鏡写真(倍率:10000倍)で
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 フライポンタイト型のX線回折像と80%以上
のハンター白色度と100m2/g以上の比表面積と
を有するフイロケイ酸亜鉛又は含アルミニウムフ
イロケイ酸亜鉛から成る微結晶性合成フライポン
タイト。 2 酸化物として表わした3成分組成比で、
SiO25〜45モル%、ZnO35〜65モル%及びAl2O30
〜60モル%に相当する水溶性ケイ酸塩、水溶性亜
鉛塩及び水溶性アルミニウム塩及び/又は水溶性
アルミン酸塩を水分の存在下に反応させ、必要に
より生成する沈澱を水分の存在下に加熱すること
を特徴とする微結晶性フライポンタイト型のケイ
酸塩鉱物の製造方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12756984A JPS6110021A (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | 合成フライポンタイト及びその製造方法 |
| EP85200992A EP0167206B1 (en) | 1984-06-22 | 1985-06-21 | Synthetic fraipontite and process for preparation thereof |
| US06/747,273 US4626420A (en) | 1984-06-22 | 1985-06-21 | Synthetic fraipontite and process for preparation thereof |
| CA000484717A CA1224623A (en) | 1984-06-22 | 1985-06-21 | Synthetic fraipontite and process for preparation thereof |
| AU43923/85A AU4392385A (en) | 1984-06-22 | 1985-06-21 | Preparation of synthetic fraipontite |
| DE8585200992T DE3584479D1 (de) | 1984-06-22 | 1985-06-21 | Synthetisches fraipontit und verfahren zu seiner herstellung. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12756984A JPS6110021A (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | 合成フライポンタイト及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6110021A JPS6110021A (ja) | 1986-01-17 |
| JPH0451485B2 true JPH0451485B2 (ja) | 1992-08-19 |
Family
ID=14963285
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12756984A Granted JPS6110021A (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | 合成フライポンタイト及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6110021A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2599703B2 (ja) * | 1987-03-10 | 1997-04-16 | ライオン株式会社 | 消臭剤組成物 |
| JPS63246167A (ja) * | 1987-04-02 | 1988-10-13 | チタン工業株式会社 | 白色脱臭剤及びその製造方法 |
-
1984
- 1984-06-22 JP JP12756984A patent/JPS6110021A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6110021A (ja) | 1986-01-17 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |