JPH0453876B2 - - Google Patents

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JPH0453876B2
JPH0453876B2 JP62308024A JP30802487A JPH0453876B2 JP H0453876 B2 JPH0453876 B2 JP H0453876B2 JP 62308024 A JP62308024 A JP 62308024A JP 30802487 A JP30802487 A JP 30802487A JP H0453876 B2 JPH0453876 B2 JP H0453876B2
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glycosylglycyrrhizin
glycyrrhizin
synthetic resin
adsorbent
solution
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JP62308024A
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Takashi Yumoto
Yukinobu Gunji
Sumihisa Iida
Kyoshi Suzuki
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Toyo Sugar Refining Co Ltd
Original Assignee
Toyo Sugar Refining Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
発明の技術分野 本発明は、α−グリコシルグリチルリチンの精
製方法に関し、さらに詳しくは、α−グリコシル
グリチルリチンおよびグリチルリチンを含有して
いる溶液から、高純度のα−グリコシルグリチル
リチンを得るための方法に関する。 発明の技術的背景ならびにその問題点 従来、甘草から抽出された甘草エキス中に含ま
れるグリスチルリチンの精製方法に関しては、
種々報告されている(特開昭52−139710号公報、
特開昭56−51500号公報など)。しかし上記いずれ
の方法においても、甘草エキス中の苦み、渋み成
分の除去は極めて困難であつた。 このような問題点を解決するため、特開昭58−
870号公報には、グリチルリチンと澱粉質とを含
有する水溶液に、シクロデキストリングルカノト
ランスフエラーゼを作用させ、得られたα−グリ
コシルグリチルリチンを含む反応混合物を得るこ
とにより、グリチルリチンが有する苦み、渋みお
よび他の異味などの味質を除去するための方法が
開示されており、このようにして得られたα−グ
リコシルグリチルリチンは、飲食物などの用途に
用いることができると教示されている。 また上記の特開昭58−870号公報には、グリチ
ルリチンと澱粉質とを含有する水溶液にシクロデ
キストリングルカノトランスフエラーゼを作用さ
せて得られる反応混合物中に含まれるα−グリコ
シルグリチルリチンの濃度を高めるための方法と
して、合成吸着剤を充填したカラムに該反応混合
物を通液し、α−グリコシルグリチルリチンおよ
びグリチルリチンを合成吸着剤に吸着させるとと
もに、該反応混合物中の遊離の糖類をカラムから
流出させ、次いで、このカラムにメタノール水、
エタノール水溶液などを通液させるなどの処理を
行つて、前記反応混合物中のα−グリコシルグリ
チルリチンの濃度が高められた溶出物を得る方法
が開示されている。 しかし、このような方法により得られたα−グ
リコシルグリチルリチンの濃度が高められた溶出
物中には、α−グリコシルグリチルリチンに加え
て未反応のグリチルリチンなどが含まれている。
このため上記の溶出物から得られる固体物中には
α−グリコシルグリチルリチンに加えてグリチル
リチンが含まれている。ところで固体状のグリチ
ルリチンは水に対する溶解度が酸性条件下におい
ては極めて低く、もし多量のグリチルリチンを水
に溶解しようとすると、グリチルリチンはゲル化
してしまう。したがつて、グリチルリチンとα−
グリコシルグリチルリチンとを含んだ固体物の溶
解度は、この固体物中にα−グリコシルリチルグ
リチンと共に含まれるグリチルリチンの含有量に
よつて大きく左右されてしまう。 このように、グリチルリチンとα−グリコシル
グリチルリチンとを含んだ固体物を水に溶解させ
ようとすると、グリチルリチンがゲル化してしま
うため多量には水に溶解させることができず、こ
のためグリチルリチンとα−グリコシルグリチル
リチンとを含んだ固体物の用途が著しく制約を受
けるという問題点がある。 発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点
を解決しようとするものであつて、グリチルリチ
ンのα−グリコシル化反応物から未反応のグリチ
ルリチンおよび不純物を分離除去して、高純度の
α−グリコシルグリチルリチンを得るためのα−
グリコシルグリチルリチンの精製方法を提供する
ことを目的とする。 発明の概要 本発明に係るα−グリコシルグリチルリチンの
精製方法は、α−グリコシルグリチルリチンおよ
びグリチルリチンを含有する溶液と、Cl、SO4
たはOH型に変換された陰イオン交換樹脂と接触
させるか、またはα−グリコシルグリチルリチン
およびグリチルリチンを含有する溶液と、合成樹
脂吸着剤とをPH1.5〜6.5の酸性条件下および30
〜90℃の加温条件下に接触させて、グリチルリチ
ンを陰イオン交換樹脂または合成樹脂吸着剤に吸
着させ、α−グリコシルグリチルリチンを流出さ
せることにより、α−グリコシルグリチルリチン
とグリチルリチンとを分離することを特徴として
いる。 本発明は、上記のような特徴を有するので、グ
リチルリチンのα−グリコシル化反応物から未反
応のグリチルリチンおよび不純物を分離除去し
て、高純度のα−グリコシルグリチルリチンを得
ることができる。さらに、本発明により精製され
たα−グリコシルグリチルリチンは、未反応のグ
リチルリチンなどを実質上含有しないために、酸
性条件下においても水に対して高い溶解度を示
し、したがつて、ほとんどゲル化を生じないとと
もに苦みあるいは渋みがない。 発明の具体的説明 以下、本発明に係るα−グリコシルグリチルリ
チンの精製方法について具体的に説明する。 陰イオン交換樹脂または合成樹脂吸着剤によるα
−グリコシルグリチルリチンおよびグリチルリチ
ン含有溶液の本処理 本発明において用いられる、α−グリコシルグ
リチルリチンおよびグリチルリチンを含有する溶
液としては、グリチルリチンと澱粉質とを含有す
る溶液に、シクロデキストリングルカノトランス
フエラーゼを作用させて得られる反応液を、必要
に応じて加熱失活させて得られた溶液が用いられ
る。 本発明において用いられる陰イオン交換樹脂と
しては、弱塩基樹脂を用いることもでき、強塩基
樹脂を用いることもできる。弱塩基樹脂として
は、具体的には、三菱化成(株)から市販されている
ダイヤイオンWA−20、30などが用いられる。強
塩基樹脂としては、具体的には、三菱化成(株)から
市販されているダイヤイオンPA408、PA412など
が用いられる。 このような陰イオン交換樹脂は、予めCl、
SO4、OH型などに置換して用いることが好まし
い。 本発明において用いられる合成樹脂吸着剤とし
ては、巨大網状構造を有し、かつ中間極性あるい
は無極性を示す多孔性重合体樹脂からなり、広範
囲にわたる表面積、多孔性および孔径分布を有し
ている合成樹脂吸着剤が挙げられる。無極性を示
す合成樹脂吸着剤としては、たとえば、スチレン
−ジビニルベンゼン系重合体が挙げられ、250〜
800m2/gの比表面積、40〜100オングストロール
の平均孔径、30〜55容積%の気孔率を有してい
る。このような合成樹脂吸着剤は、たとえばオル
ガノ(株)より商品名アンバーライト吸着剤XAD−
2、XAD−4あるいは三菱化成(株)からHP−20と
して市販されている。また中間極性を有する合成
樹脂吸着剤としては、たとえば、アクリルエステ
ル系重合体が挙げられ、100〜500m2/gの比表面
積、70〜250オングストロームの平均孔径、50〜
60容積%の気孔率を有している。このような合成
樹脂吸着剤は、たとえばオルガノ社(株)より商品名
アンバーライト吸着体XAD−7、XAD−8とし
て市販されている。 本発明においては、上記したα−グリコシルグ
リチルリチンおよびグリチルリチンを含有する溶
液と、上記した陰イオン交換樹脂または合成樹脂
吸着剤とを接触させて、グリチルリチンを陰イオ
ン交換樹脂または合成樹脂吸着剤に吸着させ、α
−グリコシルグリチルリチンを流出させることに
より、α−グリコシルグリチルリチンとグリチル
リチンとを分離し、α−グリコシルグリチルリチ
ンの精製を行う。 合成樹脂吸着剤にグリチルリチンを吸着させる
際に、後記するような酸を用いて、酸性条件下
に、α−グリコシルグリチルリチンおよびグリチ
ルリチンを含有する溶液を30〜90℃、好ましくは
40〜60℃に加温することが望ましい。このような
酸性条件下でα−グリコシルグリチルリチンおよ
びグリチルリチンを含有する溶液と合成樹脂吸着
剤とを接触させることが好ましい理由は、酸性条
件下では、上記溶液中に含まれるグリチルリチン
を強く吸着剤に吸着させることができ、したがつ
てグリチルリチンを上記溶液から効率的に分離で
きるためである。 この酸性条件としては、PH値において、1.5〜
6.5、好ましくは3.0〜6.0であることが望ましい。
このPH値が1.5未満では、上記溶液中のグリチル
リチンが析出ないしゲル化しやすくなり、したが
つて、このグリチルリチンを含む上記溶液合成樹
脂吸着剤との接触が困難となつてしまうために好
ましくなく、また、PH値が6.5を超えると、酸の
添加効果が充分に現われないために好ましくな
い。 このα−グリコシルグリチルリチンおよびグリ
チルリチンを含有する溶液を酸性にするために用
いられる酸としては、無機酸および有機酸をあげ
ることができる。無機酸としては、塩酸、硫酸、
リン酸などが用いられうる。また有機酸として
は、酢酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、コハク酸な
どが用いられうる。これらの無機酸または有機酸
は水溶液として用いられる。 また、上記したような加温条件下では、α−グ
リコシルグリチルリチンおよびグリチルリチンを
含有する溶液と合成樹脂吸着剤との接触を行なう
ことが望ましい理由は、酸性条件において該溶液
と吸着剤との接触を行なう場合に、溶液のPH値を
下げるにしたがつて生ずる該溶液中の未反応のグ
リチルリチンの析出ないしゲル化を防止するため
であり、またグリチルリチンの吸着剤への吸着性
を高めるためである。 吸着剤として陰イオン交換樹脂を用いる場合に
は、陰イオン交換樹脂にα−グリコシルグリチル
リチンを吸着させる際に、前記した酸を用いて、
酸性条件下に、α−グリコシルグリチルリチンお
よびグリチルリチンを含有する溶液を30〜90℃に
加温してもよい。 このように、α−グリコシルグリチルリチンと
グリチルリチンとを含有する溶液と、陰イオン交
換樹脂または合成樹脂吸着剤とを接触させた場合
に、α−グリコシルグリチルリチンとグリチルリ
チンとでは陰イオン交換樹脂または合成樹脂吸着
剤に対する吸着力に差があるため、グリチルリチ
ンのみが陰イオン交換樹脂または合成樹脂吸着剤
に吸着され、α−グリコシルグリチルリチンは溶
出し、この両者の分離ができるものと考えられ
る。 詳説すれば、α−グリコシルグリチルリチンお
よびグリチルリチンとを含有する溶液と、陰イオ
ン交換樹脂または合成樹脂吸着剤(以下両者を合
わせて樹脂ということがある)とを接触させた場
合に、グリチルリチンは強く樹脂に吸着され、グ
リチルリチンよりも樹脂に対する吸着力の弱いα
−グリコシルグリチルリチンは樹脂に吸着される
ことなくそのまま樹脂から流出してしまうと考え
られる。またα−グリコシルグリチルリチンが一
旦樹脂に吸着されたとしても、α−グリコシルグ
リチルリチンが吸着され陰イオン樹脂または合成
樹脂吸着剤の吸着サイトにグリチルリチンが接近
すると、α−グリコシルグリチルリチンとグリチ
ルリチンとの樹脂に対する吸着力の差のために、
該吸着サイトにおいてα−グリコシルグリチルリ
チンとグリチルリチンとが交換され、グリチルリ
チンが樹脂に吸着され、代つてα−グリコシルグ
リチルリチンが樹脂から脱着されるために、α−
グリコシルグリチルリチンとグリチルリチンとが
陰イオン交換樹脂または合成樹脂吸着剤により分
離されるものと考えられる。 したがつて、α−グリコシルグリチルリチンお
よびグリチルリチンを含有する溶液と、陰イオン
交換樹脂または合成樹脂吸着剤とを接触させ、グ
リチルリチンを陰イオン交換樹脂または合成樹脂
吸着剤に吸着させた際に、一部のα−グリコシル
グリチルリチンが陰イオン交換樹脂または合成樹
脂吸着剤に吸着されても、さらにグリチルリチン
およびグリチルリチンを含有する溶液と、α−グ
リコシルグリチルリチンが吸着された陰イオン交
換樹脂または合成樹脂吸着剤とを接触させること
により、α−グリコシルグリチルリチンが吸着さ
れた吸着サイトにおいてα−グリコシルグリチル
リチンとグリチルリチンとの交換を行なわせて、
α−グリコシルグリチルリチンを脱着させること
ができる。 前記のα−グリコシルグリチルリチンおよびグ
リチルリチンを含む溶液中に不純物としての単
糖、オリゴ糖あるいは未反応のデキストリンなど
が含まれていても、これらの不純物は陰イオン交
換樹脂または合成樹脂吸着剤に吸着されない。し
たがつて、陰イオン交換樹脂または合成樹脂吸着
剤と該溶液との接触に際し、樹脂に付着したこれ
らの不純物は、水または温水で樹脂を洗浄するこ
とにより樹脂から容易に排除できる。 上述のようにして、グリチルリチンが分離され
たα−グリコシルグリチルリチン溶液が得られ
る。 本発明において、上記したα−グリコシルグリ
チルリチンおよびグリチルリチンを含有する溶液
と陰イオン交換樹脂または合成樹脂吸着剤との接
触は、α−グリコシルグリチルリチンおよびグリ
チルリチンを含有する溶液中に陰イオン交換樹脂
または合成樹脂吸着剤を添加するバツチ法によつ
ても行ないうるが、通常はカラムに陰イオン交換
樹脂または合成樹脂吸着剤を充填して行なうカラ
ム法により行なうことが好ましい。 カラム法によつてα−グリコシルグリチルリチ
ンおよびグリチルリチンを含有する溶液と、陰イ
オン交換樹脂または合成樹脂吸着剤との接触を行
なう場合には、カラム中のα−グリコシルグリチ
ルリチンおよびグリチルリチンを含有する溶液の
流通速度を空間速度(SV)で毎時0.1〜3程度と
することが好ましい。 このようにして陰イオン交換樹脂または合成樹
脂吸着剤から流出・脱着させて得られたα−グリ
コシルグリチルリチン溶液を、必要に応じて、H
型イオン交換樹脂を用いてさらに脱塩精製するこ
ともできるが、上記のようにして得られたα−グ
リコシルグリチルリチン溶液を、そのまま飲食に
供することもでき、場合によつては濃縮したり、
乾燥したりして、粉末化して飲食に供することも
できる。 上記したように陰イオン交換樹脂または合成樹
脂吸着剤を用いてα−グリコシルグリチルリチン
の流出・脱着を行なつた後に、後記するように、
合成樹脂吸着剤による「前処理」または「後処
理」におけるα−グリコシルグリチルリチンおよ
び/またはグリチルリチンの脱着に際して用いら
れるアルカリあるいは有機溶媒を含有する脱着剤
を用いて、陰イオン交換樹脂または合成樹脂剤に
残存吸着しているグリチルリチンおよび一部のα
−グリコシルグリチルリチンなどを脱着回収し、
本発明において用いられるα−グリコシルグリチ
ルリチンおよびグリチルリチンを含有する溶液に
代えて再利用することができる。 陰イオン交換樹脂からグリチルリチンおよびα
−グリコシルグリチルリチンを脱着するに際して
アルカリあるいは有機溶媒を含有する脱着剤に、
NaCl、CaCl2、Na2SO4などの塩類を添加して脱
着剤として用いれば、グリチルリチンおよび一部
残存吸着しているα−グリコシルグリチルリチン
の脱着はさらに容易となる。 なお、このアルカリあるいは有機溶媒を含有す
る脱着剤によるグリチルリチンおよび一部のα−
グリコシルグリチルリチンの脱着回収操作は、同
時に、陰イオン交換樹脂または合成樹脂吸着剤の
再生処理をも兼ねるという利点を有する。この操
作を行うことにより、α−グリコシルグリチルリ
チンの精製に用いられた陰イオン交換樹脂または
合成樹脂吸着剤の再利用が可能となる。 グリチルリチンが分離されただけでなく、α−
グリコシルグリチルリチンおよびグリチルリチン
を含有する溶液中に存在する不純物としての単
糖、オリゴ糖あるいは未反応のデキストリンなど
も分離された高純度のα−グリコシルグリチルリ
チンを得るためには、上述した陰イオン交換樹脂
または合成樹脂吸着剤によるα−グリコシルグリ
チルリチンおよびグリチルリチンを含有する溶液
の処理(本処理)に先立つて、あるいはこの「本
処理」の後に、上記の「本処理」で用いたような
合成樹脂吸着剤による該溶液の下記のような処理
を行なうことが好ましい。以下、陰イオン交換樹
脂または合成樹脂吸着剤によるα−グリコシルグ
リチルリチンおよびグリチルを含有する溶液の処
理に先立つて、合成樹脂吸着剤による処理を行な
う場合(前処理)と、陰イオン交換樹脂または合
成樹脂吸着剤によるα−グリコシルグリチルリチ
ンおよびグリチルリチンを含有する溶液の処理の
後に合成樹脂吸着剤による処理を行う場合(後処
理)とに分けて説明する。 合成樹脂吸着剤による前処理 α−グリコシルグリチルリチンおよびグリチル
リチンを含有する溶液の陰イオン交換樹脂または
合成樹脂吸着剤による処理(本処理)に先立つ
て、該溶液を合成樹脂吸着剤で処理する場合につ
いて説明する。 上記したα−グリコシルグリチルリチンおよび
グリチルリチンを含有する溶液と、合成樹脂吸着
剤とを用いて、α−グリコシルグリチルリチンお
よびグリチルリチンを含有する溶液と、上記「本
処理」で用いたと同様の合成樹脂吸着剤とを接触
させ、α−グリコシルグリチルリチンおよびグリ
チルリチンを合成樹脂吸着剤に吸着させる。 合成吸着剤にα−グリコシルグリチルリチンお
よびグリチルリチンを吸着させる際に、前記した
ような酸を用いて、酸性条件下に、α−グリコシ
ルグリチルリチンおよびグリチルリチンを含有す
る溶液を前記した加温条件下に合成樹脂吸着剤に
通液することが望ましい。 上記のように、α−グリコシルグリチルリチン
およびグリチルリチンを含有する溶液中のα−グ
リコシルグリチルリチンおよびグリチルリチンを
合成樹脂吸着剤に吸着させた後に、脱着剤とし
て、アルカリ水、アルカリ有機溶媒、アルカリ含
水有機溶媒、含水有機溶媒または有機溶媒を用い
て、合成樹脂吸着剤からα−グリコシルグリチル
リチンおよびグリチルリチンの脱着を行う。 α−グリコシルグリチルリチンおよびグリチル
リチンを含む溶液中に不純物としての単糖、オリ
ゴ糖あるいは未反応のデキストリンなどが含まれ
ていても、これらの不純物は、合成樹脂吸着剤に
吸着されない。 したがつて、該合成樹脂吸着剤にこのような不
純物が付着しても、その不純物は水洗により該合
成樹脂吸着剤から除去される。 合成樹脂吸着剤から、α−グリコシルグリチル
リチンおよびグリチルリチンを脱着させるに際し
て、脱着剤としてアルカリ水、アルカリ有機溶
媒、アルカリ含水有機溶媒、含水有機溶媒または
有機溶媒が用いられるが、このような脱着剤とし
ては、具体的には次のようなものが用いられる。 アルカリ水としては、具体的には、炭酸ソーダ
水、アンモニア水、カセイソーダ水、カセイカリ
水などが挙げられる。このようなアルカリ水のア
ルカリは0.1〜2.0規定濃度であることが好まし
い。 アルカリ含水有機溶媒は、アルカリ水と有機溶
媒との混合溶媒であつて、具体的には、水酸化ナ
トリウム水溶液とメタノールとの混合溶媒などが
挙げられる。このアルカリ含水有機溶媒において
は、アルカリは0.01〜2.0規定濃度で、水は5〜
60重量%の量で、有機溶媒は40〜95重量%の量で
存在していることが好ましい。 有機溶媒としては、具体的には、メタノール、
エタノール、イソプロパノールなどのアルコール
類、アセトンなどのケトン類、エチルエーテルな
どのエーテル類などが挙げられる。これらのうち
好ましくはエタノールが用いられる。 含水有機溶媒は、水と上記のような有機溶媒と
の混合溶媒であつて、具体的にはエタノールと水
との混合溶媒などが用いられる。 このような含水有機溶媒では、水は5〜60重量
%の量で存在していることが好ましい。 上述のように、α−グリコシルグリチルリチン
およびグリチルリチンを含有する溶液を、合成樹
脂吸着剤により「前処理」すれば、該溶液から不
純物が除去されて、実質上α−グリコシルグリチ
ルリチンおよびグリチルリチンのみを含む溶液が
得られる。 このα−グリコシルグリチルリチンおよびグリ
チルリチンのみが含まれる溶液を、α−グリコシ
ルグリチルリチンおよびグリチルリチンを含有す
る溶液に代えて用いて、前記したように陰イオン
交換樹脂または合成樹脂吸着剤により「本処理」
すれば、グリチルリチンが除去されたただけでな
く、α−グリコシルグリチルリチンおよびグリチ
ルリチンを含有する溶液中に存在する不純物とし
ての単糖、オリゴ糖あるいは未反応のデキストリ
ンなども実質的に除去された、高純度のα−グリ
コシルグリチルリチンが得られる。 合成樹脂吸着剤による後処理 α−グリコシルグリチルリチンおよびグリチル
リチンを含有する溶液を、前記のようにして陰イ
オン交換樹脂または合成樹脂吸着剤で「本処理」
すると、グリチルリチンが分離されて、α−グリ
コシルグリチルリチンを含む溶液が得られるが、
この溶液中には不純物として単糖、オリゴ糖ある
いは未反応のデキストリンなどが含まれている。 このような不純物とα−グリコシルグリチルリ
チンとを分離するには、これらを含む溶液と上記
のような合成樹脂吸着剤とを、上記のようの合成
樹脂吸着剤による「前処理」と同様にして接触さ
せ、α−グリコシルグリチルリチンを合成樹脂吸
着剤に吸着させて単糖、オリゴ糖あるいは未反応
のデキストリンなどを水洗除去した後、上記した
ような脱着剤にてα−グリコシルグリチルリチン
を脱着させればよい。この際、該溶液の加温を行
なう必要は必ずしもない。 上述のようにして精製されたα−グリコシルグ
リチルリチンは、酸性条件下においても水に対す
る溶解度が高く、ほとんどゲル化しないととも
に、苦味あるいは渋味を有していない。従つて、
本発明により得られるグリチルリチンを含まない
α−グリコシルグリチルリチンは、グリチルリチ
ンを含むα−グリコシルグリチルリチンと比較し
て、飲食物あるいは医薬品などに極めて容易に調
製することができる。さらに、高純度のα−グリ
コシルグリチルリチン自体は、無味・無臭である
から、α−グリコシルグリチルリチンを含有する
飲食物あるいは医薬品などの摂取は極めて容易に
なる。 発明の効果 本発明においては、α−グリコシルグリチルリ
チンの精製に際して、α−グリコシルグリチルリ
チンおよびグリチルリチンを含有する溶液と、陰
イオン交換樹脂または合成樹脂吸着剤とを接触さ
せて、グリチルリチンを陰イオン交換樹脂または
合成樹脂吸着剤に吸着させ、α−グリコシルグリ
チルリチンを流出させることにより、α−グリコ
シルグリチルリチンとグリチルリチンとの分離を
行つているので、グリチルリチンのα−グリコシ
ル化反応物から未反応のグリチルリチンおよび不
純物を分離除去して、高純度のα−グリコシルグ
リチルリチンを得ることができる。 さらに、本発明により精製されたα−グリコシ
ルグリチルリチンは、実質上グリチルリチンを含
んでいないため酸性条件下においても水に対して
高い溶解度を示し、ほとんどゲル化を生じないと
ともに、無味・無臭である。したがつて、本発明
により得られた高純度のα−グリコシルグリチル
リチンを飲食物あるいは医薬品などに容易に調製
することができるとともに、α−グリコシルグリ
チルリチンを含有する飲食物あるいは医薬品は摂
取が極めて容易となる。 以下本発明を実施例により説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。 まず下記の実施例に用いられる試料液を実施例
の実施に先立つて調製した。この試料液の調製方
法を次に示す。 試料液の調製 グリチルリチン(純度98%以上、常盤植物化学
研研究所製品、GAS−E)(サンプルA)を160
gと、デキストリン(DE6)480gとの混合物に、
温水を加え、2NのNaOHを用いてPH値を5.8に調
整し、溶解して2.0の溶液を得た(反応前液)。 このようにして得られた反応前液にバチルスス
テイアサーモフエラス酵素7000単位を加え、60℃
の温度で、40時間、グリチルリチンのα−グリコ
シル化反応を行なつた。 この反応により得られた液(反応後液)を95℃
の温度で加熱して、酵素を失活させ、試料液を得
た。この試料液の50mlを分取し、真空濃縮乾燥を
行ない、15.5gの乾燥試料(サンプルB)を得
た。 上記のようにして行なつたグリチルチリンのα
−グリコシル化反応の反応率を調べるため、反応
前液と反応後液のグリチルリチン量を高速液体ク
ロマトグラフイー(HPLC)を用いて測定した。
測定条件は、UV254nm、ODSカラム、水/アセ
トニトリル/酢酸=60/40/1、流量1ml/Mと
した。その測定の結果、反応後液には反応前液の
24%のグリチルリチンが未反応のまま残つてお
り、グリチルリチンのα−グルコシル化反応率は
76%であることがわかつた。 実施例 1 ポーラス型強塩基樹脂0.50をカラムに充填
し、1NのNaOHでOH型にポーラス型強塩基樹
脂を置換した。 次いで該樹脂に試料液の流液を行なうに先立つ
てカラム充填剤を、温水を流下させて充分に洗浄
した。 温水で洗浄されたカラムに試料液1.0を空間
速度(SV)=2.0(毎時)で流下させ、次いで、温
水を流下させ、該カラムを充分に洗浄し、固形分
が270.6g含まれた出液2.4を得た。 この出液をHPLCで分析したところ、グリチル
リチンのピークは認められなかつた。 次に、無極性多孔性樹脂吸着剤2.0を別のカ
ラムに充填し、エタノール/水=60/40の混合液
4.0で洗浄し、該吸着剤を活性化した後、この
カラム充填剤を温水で充分に洗浄した。次いで、
上記の出液2.4を2NのHClを用いてPH値を4.0に
調整し、空間速度(SV)=2.0(毎時)で、カラム
に流下させ、α−グリコシルグリチルリチンを吸
着させた。 次いで、このカラムを温水で充分に洗浄し、こ
のカラム充填剤に吸着されない単糖、オリゴ糖あ
るいはデキストリンなどの不純物をカラムから除
去した。次いで、水/エタノール=1/1の混合
液4.0をカラムに流下させてα−グリコシルグ
リチルリチンを脱着させ、脱着液4.0を得た。
この脱着液には、固形分が80.2g含まれていた。 実施例 2 無極性多孔性樹脂吸着剤1.6をカラムに充填
し、エタノール/水=60/40の混合液3.2で洗
浄し、該吸着剤を活性化した後、温水で充分に洗
浄した。 次いで、試料液0.60を、2NのHClを用いて
PH値を4.0に調整し、55℃に加温し、空間速度
(SV)=2.0(毎時)で、カラムに流下させた。 次いで、このカラムを温水を用いて充分に洗浄
して、単糖、オリゴ糖あるいはデキストリンなど
の不純物をカラムから洗い流した。その後、水/
エタノール=1/1の混合液3.2を用いて、こ
のカラム充填剤の吸着物を脱着させ、脱着液3.6
を得た。この脱着液には、固形分が74.4g含ま
れていた。HPLCでこの脱着液を分析したとこ
ろ、面積比で23%のグリチルリチンが脱着液には
含まれていた。 次に、ポーラス型強塩基樹脂0.3を別のカラ
ムに、1NのNaOHを用いてOH型にポーラス型
強塩基樹脂を置換した。OH型に置換後にカラム
を充分に水洗した。 次いで上記脱着液3.6を空間速度(SV)=3.0
(毎時)でカラムに流下させた。上記脱着液を流
下させたカラムを水洗して、出液5.0を得た。
出液中には固形分が46.0g含まれていた。HPLC
でこの出液を分析したところ、グリチルリチンの
ピークは認められなかつた。 実施例 3 無極性多孔性樹脂吸着剤0.25gをカラムに充填
し、エタノール/水=60/40の混合液0.5で洗
浄し、該吸着剤を活性化した後、温水で充分に洗
浄した。 次いで、試料液0.30を、2NのHClを用いて
PH値を4.0に調整し、55℃に加温し、空間速度
(SV)=2.0(毎時)で、カラムに流下させた。 次いで、温水を流下させ、該カラムを充分に洗
浄し、固形分が71.0g含まれた出液0.7を得た。
この出液をHPLCで分析したところ、クリチルリ
チンのピークは認められなかつた。 次に上記カラムをエタノール/水=60/40の混
合液0.5で再生活性化した後、温水で充分に洗
浄した。次いで、上記の出液0.7を、SV=2.0
(毎時)で、カラムに流下させ、α−グリコシル
グリチルリチンを吸着させた。次いでこのカラム
を温水で充分洗浄し、吸着されない単糖、オリゴ
糖あるいはデキストリンなどの不純物をカラムか
ら除去した。そして、エタノール/水=1/1の
混合液0.5をカラムに流下させてα−グリコグ
リチルリチンを脱着させ、脱着液0.5を得た。
この脱着液には、固形分が9.1g含まれていた。 実施例1の脱着液のサンプルと、実施例2の出
液のサンプルと実施例3の脱着液のサンプルとを
まとめて真空濃縮、乾燥および粉末化処理を行な
つてサンプルCを得、サンプルC、A、Bについ
て以降の測定を行なつた。 溶解度の比較テスト サンプルC、A、Bの溶解度を測定(PH4.5の
緩衝液、25℃)した。 その結果を表1に示す。
【表】
【表】 味質の比較テスト サンプルC、A、Bについて、10名のパネラー
により、25℃の室温下で味質の比較テストを行つ
た。 その結果を表2に示す。(サンプルA、B:水
100g)に対する最大溶解量による)
【表】 ゲル化濃度 サンプルC、A、Bのゲル化濃度(すなわち流
動性を失う濃度)を測定した。(PH3.5、5℃、12
時間) その結果を表3に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 α−グリコシルグリチルリチンおよびグリチ
    ルリチンを含有する溶液と、Cl、SO4、または
    OH型に置換された陰イオン交換樹脂とを接触さ
    せて、グリチルリチンを陰イオン交換樹脂に吸着
    させ、α−グリコシルグリチルリチンを流出させ
    ることにより、α−グリコシルグリチルリチンと
    グリチルリチンとを分離することを特徴とするα
    −グリコシルグリチルリチンの精製方法。 2 α−グリコシルグリチルリチンおよびグリチ
    ルリチンを含有する溶液と、合成樹脂吸着剤とを
    PH1.5〜6.5の酸性条件下および30〜90℃の加温条
    件下に接触させて、グリチルリチンを合成樹脂吸
    着剤に吸着させ、α−グリコシルグリチルリチン
    を流出させることにより、α−グリコシルグリチ
    ルリチンとグリチルリチンとを分離することを特
    徴とするα−グリコシルグリチルリチンの精製方
    法。
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