JPH0466268B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0466268B2 JPH0466268B2 JP60127124A JP12712485A JPH0466268B2 JP H0466268 B2 JPH0466268 B2 JP H0466268B2 JP 60127124 A JP60127124 A JP 60127124A JP 12712485 A JP12712485 A JP 12712485A JP H0466268 B2 JPH0466268 B2 JP H0466268B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- group
- dye
- atom
- optionally substituted
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は二色性色素およびこれを用いた偏光フ
イルムに関し、さらに詳しくは耐湿性、耐熱性に
とくに優れた新規な偏光フイルムに関する。 〔従来の技術〕 今日最も一般的に使用されている偏光フイルム
は、フイルム基材としてポリビニルアルコール系
樹脂を用い、これにヨード化合物および/または
選択された構造を有する酸性染料もしくは直接染
料等の二色性物質で偏光性を付与したものであ
る。この種の偏光フイルムは、通常フイルムの両
面を耐湿性があり、かつ少なくとも片面が透明な
フイルム状物(以下、保護膜層と言う)で覆うこ
とにより耐熱性が保持されている。すなわち、本
質的に極めて耐久性に乏しい内部偏光フイルム層
(以下、偏光素子と言う)の欠点を両面の保護膜
層で保膜することにより実用的な耐久性を得る手
段がとられている。 偏光フイルムは、すでに液晶表示素子の重要な
構成要素として大量に使用されているが、液晶表
示素子の利用分野の拡大につれて使用される偏光
フイルムに対する耐久性の向上、特に耐湿性、耐
熱性の改良が強く要望されている。 かかる要求を解決すべく種々の提案がなされて
いるが、これらは要約すれば3つの方法に分類出
来る。第1の方法は、偏光子として従来のポリビ
ニルアルコール系樹脂と水溶性二色性染料の組合
せによるものを用いながら、保護膜層をポリビニ
ルアルコールより耐久性に優れたアセテートセル
ローズ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリウレタン系樹脂などで保護する方法で
あり、この方法で相当程度に耐久性の改良が可能
であるが、偏光フイルム切断部分に露出する偏光
子の低耐湿性および偏光子基材樹脂自身のもつ低
耐熱性などにもとづき耐久性改良に限界がある。
第2の方法は偏光フイルムとしてポリエン構造の
共役二重結合を有する疏水性ポリマーフイルムを
用いる方法であるが、耐湿性は向上するものの熱
によるポリエン構造の増加等に基因する透過率変
化および基本的な偏光度の低さなどの欠点を有
し、まだ技術的な完成を見ていない。第3の方法
は、ポリエステル、ポリアミドなどに代表される
疏水性ポリマーを二色性染料で着色し、延伸する
ことによつて偏光フイルムもしくは偏光子を得よ
うとする試みであり、本発明も基本的にはこの方
法に属する。第3の方法によれば、原理的には懸
案となつている耐湿性、耐熱性等の根本的解決が
図られる。しかし、現実には、係る疏水性ポリマ
ー中で高い二色性を示す二色性色素の提案は少な
く、かかる方法での偏光フイルム製造技術の完成
を制限しているのが実状である。 耐久性のある偏光フイルムについての公知技術
として、特開昭57−84409および本発明者らによ
る同58−68008等が例示される。いずれも液晶用
に開発された2色性染料を偏光フイルムへの応用
したものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 この種の偏光フイルムは、製造直後には、従来
のPVA系偏光フイルム等にくらべて遜色のない
偏光性能を有している場合もあるが、長時間の使
用、特に加熱状態で長時間使用すると偏光能の低
下が著しく実用上問題があつた。この主な原因
は、液晶用2色性染料が、一般に液晶物質にでき
るだけ高濃度に溶解すべく構造的に選択されたも
のであるところにある。ところがこのような染料
の分子は、例えば、ポリエチレンテレフタレート
のような疏水性樹脂系フイルム基材中では、特に
加熱時に熱運動等により容易に移動し、それ自身
の配列を乱すためと考えられる。また、この種の
偏光フイルムは、製造工程において、通常、延伸
工程に続く、加熱処理工程によつて、フイルムの
収縮等を防止し、寸法安定性を得る手段が取られ
る。液晶用2色性染料等のように、疏水性の基材
樹脂に対し溶解性の著しく高い色素を用いた場
合、延伸工程直後では、偏光度は相当程度に高い
場合もあるが、加熱処理工程を経たあとでは、偏
光度は、大幅に低下するという不都合があつた。
したがつて、この種の偏光フイルムでは、高い偏
光度を有する偏光フイルムを得ようとすれば、延
伸処理後に、熱固定するために十分な程度の加熱
処理が行なえないので、十分な寸法安定性および
安定した偏光度を有するものが得られず、逆に寸
法安定性および安定した偏光度を有するものを得
ようとすれば、延伸処理後、十分な加熱処理を行
なわねばならないので、高い偏光度を有するもの
が得られなかつた。 本発明の目的は、疎水性ポリマーの着色に好適
な透明性、耐湿性、耐候性に優れた新規な二色性
色素を提供することである。 本発明の他の目的は、疏水性ポリマーをフイル
ム基材とし、これに該新規二色性色素を配向して
含有させた新規偏光フイルムを提供することであ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 かかる問題を解決すべく種々検討した結果、疏
水性樹脂をフイルム基材とする偏光フイルムにお
いて、上記問題を解決するために用いられる色素
に要求される最も重要な特性は、高い2色性を有
することであり、さらにある種の顔料適性を備え
ていなければならないことを見出し、本発明に到
達した。 本発明は、一般式()、 [式()中、Yは酸素原子または硫黄原子であ
り、X1、X2、X3、X4、X5およびX6は、水素原
子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基または炭素数1
〜3個のアルキル基で置換されていてもよいアミ
ノ基であり、Qは、式()、 または式()、 で表わされる一価の基である。ここで式()
中、R1およびR2は、水素原子、ハロゲン原子、
メチル基、またはメトキシ基であり、mは1、2
または3の整数であり、R3は、−COOH、−
COOR4、−CONH2、−CONHR4、−OOCR4、−
NHCOR4、−N=N−R4、
イルムに関し、さらに詳しくは耐湿性、耐熱性に
とくに優れた新規な偏光フイルムに関する。 〔従来の技術〕 今日最も一般的に使用されている偏光フイルム
は、フイルム基材としてポリビニルアルコール系
樹脂を用い、これにヨード化合物および/または
選択された構造を有する酸性染料もしくは直接染
料等の二色性物質で偏光性を付与したものであ
る。この種の偏光フイルムは、通常フイルムの両
面を耐湿性があり、かつ少なくとも片面が透明な
フイルム状物(以下、保護膜層と言う)で覆うこ
とにより耐熱性が保持されている。すなわち、本
質的に極めて耐久性に乏しい内部偏光フイルム層
(以下、偏光素子と言う)の欠点を両面の保護膜
層で保膜することにより実用的な耐久性を得る手
段がとられている。 偏光フイルムは、すでに液晶表示素子の重要な
構成要素として大量に使用されているが、液晶表
示素子の利用分野の拡大につれて使用される偏光
フイルムに対する耐久性の向上、特に耐湿性、耐
熱性の改良が強く要望されている。 かかる要求を解決すべく種々の提案がなされて
いるが、これらは要約すれば3つの方法に分類出
来る。第1の方法は、偏光子として従来のポリビ
ニルアルコール系樹脂と水溶性二色性染料の組合
せによるものを用いながら、保護膜層をポリビニ
ルアルコールより耐久性に優れたアセテートセル
ローズ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリウレタン系樹脂などで保護する方法で
あり、この方法で相当程度に耐久性の改良が可能
であるが、偏光フイルム切断部分に露出する偏光
子の低耐湿性および偏光子基材樹脂自身のもつ低
耐熱性などにもとづき耐久性改良に限界がある。
第2の方法は偏光フイルムとしてポリエン構造の
共役二重結合を有する疏水性ポリマーフイルムを
用いる方法であるが、耐湿性は向上するものの熱
によるポリエン構造の増加等に基因する透過率変
化および基本的な偏光度の低さなどの欠点を有
し、まだ技術的な完成を見ていない。第3の方法
は、ポリエステル、ポリアミドなどに代表される
疏水性ポリマーを二色性染料で着色し、延伸する
ことによつて偏光フイルムもしくは偏光子を得よ
うとする試みであり、本発明も基本的にはこの方
法に属する。第3の方法によれば、原理的には懸
案となつている耐湿性、耐熱性等の根本的解決が
図られる。しかし、現実には、係る疏水性ポリマ
ー中で高い二色性を示す二色性色素の提案は少な
く、かかる方法での偏光フイルム製造技術の完成
を制限しているのが実状である。 耐久性のある偏光フイルムについての公知技術
として、特開昭57−84409および本発明者らによ
る同58−68008等が例示される。いずれも液晶用
に開発された2色性染料を偏光フイルムへの応用
したものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 この種の偏光フイルムは、製造直後には、従来
のPVA系偏光フイルム等にくらべて遜色のない
偏光性能を有している場合もあるが、長時間の使
用、特に加熱状態で長時間使用すると偏光能の低
下が著しく実用上問題があつた。この主な原因
は、液晶用2色性染料が、一般に液晶物質にでき
るだけ高濃度に溶解すべく構造的に選択されたも
のであるところにある。ところがこのような染料
の分子は、例えば、ポリエチレンテレフタレート
のような疏水性樹脂系フイルム基材中では、特に
加熱時に熱運動等により容易に移動し、それ自身
の配列を乱すためと考えられる。また、この種の
偏光フイルムは、製造工程において、通常、延伸
工程に続く、加熱処理工程によつて、フイルムの
収縮等を防止し、寸法安定性を得る手段が取られ
る。液晶用2色性染料等のように、疏水性の基材
樹脂に対し溶解性の著しく高い色素を用いた場
合、延伸工程直後では、偏光度は相当程度に高い
場合もあるが、加熱処理工程を経たあとでは、偏
光度は、大幅に低下するという不都合があつた。
したがつて、この種の偏光フイルムでは、高い偏
光度を有する偏光フイルムを得ようとすれば、延
伸処理後に、熱固定するために十分な程度の加熱
処理が行なえないので、十分な寸法安定性および
安定した偏光度を有するものが得られず、逆に寸
法安定性および安定した偏光度を有するものを得
ようとすれば、延伸処理後、十分な加熱処理を行
なわねばならないので、高い偏光度を有するもの
が得られなかつた。 本発明の目的は、疎水性ポリマーの着色に好適
な透明性、耐湿性、耐候性に優れた新規な二色性
色素を提供することである。 本発明の他の目的は、疏水性ポリマーをフイル
ム基材とし、これに該新規二色性色素を配向して
含有させた新規偏光フイルムを提供することであ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 かかる問題を解決すべく種々検討した結果、疏
水性樹脂をフイルム基材とする偏光フイルムにお
いて、上記問題を解決するために用いられる色素
に要求される最も重要な特性は、高い2色性を有
することであり、さらにある種の顔料適性を備え
ていなければならないことを見出し、本発明に到
達した。 本発明は、一般式()、 [式()中、Yは酸素原子または硫黄原子であ
り、X1、X2、X3、X4、X5およびX6は、水素原
子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基または炭素数1
〜3個のアルキル基で置換されていてもよいアミ
ノ基であり、Qは、式()、 または式()、 で表わされる一価の基である。ここで式()
中、R1およびR2は、水素原子、ハロゲン原子、
メチル基、またはメトキシ基であり、mは1、2
または3の整数であり、R3は、−COOH、−
COOR4、−CONH2、−CONHR4、−OOCR4、−
NHCOR4、−N=N−R4、
【式】ま
たは
以下、本発明の色素および該色素を用いた偏光
フイルムの代表例について具体的に実施例をあげ
て説明する。なお、実施例中の偏光度は次の方法
によつて測定した値である。すなわち、2枚の偏
光フイルムを延伸方向が平行となるべく重ねて分
光光度計の光路におき測定した可視領域最大吸収
波長での光線透過率(T ‖)、および2枚の偏光
フイルを延伸方向が直交すべく重ねて測定した同
波長での光線透過率(T ⊥)より次式を用いて偏
光度(V)を算出した。 実施例 1 (表1、色素番号1の色素合成) 2−アミノ−3,4−ジヒドロキシ−1−ニト
ロ−アントラキノン15g、ビフエニル−4,4′−
ジカルボン酸モノクロライド17gおよび塩化亜鉛
1gをオルソジクロベンゼン200ml中、70℃で2
時間かきまぜたのち、さらに170〜180℃で10時間
かきまぜ、冷却後、メタノール100mlを加え、析
出物を過し、塊をメタノールおよび水で洗浄
した。得られた塊をエタノール500ml中に分散
し、これに60%硫化ソーダ14.5gを含む水溶液
100gを加え、10時間還流下にかきまぜ、熱時
過し、メタノールおよび水で洗浄し、乾燥した。
粗製色素18.1gを得た。粉砕後、アセトンを用い
たソツクスレー抽出法で、可溶性不純物を除去
し、乾燥して、赤紫色粉末状の色素(表1、色素
番号1、m.p.>300℃)を得た。 色素0.5gをニトロベンゼン100g中で加熱後、
25℃で数時間放置した。上燈液はわずかに赤色に
着色したが、ほとんどの色素が沈澱していた。ま
た液晶E−8(BDH社製ビフエニル系液晶商品
名)中、90℃に加熱したが、液晶はほとんど着色
しなかつた。 次に同色素1gを、極限粘度0.7のポリエチレ
ンテレフタレート樹脂ペレツト1Kgと均一に混合
し、280℃で溶融押出し、フイルム状に成形した。
該フイルムをロール延伸機で縦方向に5倍延伸し
て厚さ80μのフイルム状試験片を得た。極大吸収
波長520nmでの色素の2色比は12.3であつた。 実施例 2 ポリエチレンテレフタレート樹脂ペレツト1Kg
に実施例1の色素2gを加え均一に混合した後、
溶融押出し約200μのフイルムに成形した。この
フイルムをテンター延伸機を用いて80℃でヨコ方
向に5倍延伸し、150℃で1分間熱処理した。鮮
明な赤色偏光フイルムが得られ、極大吸収波長
520nmにおける偏光度は91%と優れていた。こ
の偏光フイルムを80℃、相対湿度90%の条件下
で、500時間放置したが、色相の変化および偏光
度の低下は、実質的に認められなかつた。また、
フイルムの収縮率はタテ方向およびヨコ方向とも
1%以下であり良好な寸法安定性を有していた。 実施例 3 (表1、色素番号5の色素合成) 実施例1におけるビフエニル−4,4′−ジカル
ボン酸モノクロライドの代わりにビフエニル−
4′−(ナフタリン−2,3−ジカルボキシイミド)
−4−カルボン酸クロライドを用いる他は同様に
して、赤紫色粉末状の色素(表1、色素番号5、
m.p.>300℃)を得た。 この色素も、ニトロベンゼンおよび液晶E−8
に対し、ほとんど不溶であり、実施例1と同様の
方法で測定したポリエチレンテレフタレート中の
色素の2色比は11.2(極大吸収波長520nm)であ
つた。 実施例 4 実施例2における色素(番号1)の代わりに、
実施例3の色素を用いる他は、同様にして、鮮明
な赤色偏光フイルムを得た。偏光度は、90%(極
大吸収波長520nm)であり、耐久性試験の結果、
偏光度の低下は実質的に認められず、また良好な
寸法安定性を有していた。 実施例 5 (表1、色素番号21の色素合成) 3−アミノ−1,2,5−トリヒドロキシ−
4,8−ジニトロアントラキノン15g、4′−
(5″−メチル−ベンゾオキサゾリル)−ビフエニル
−4−カルボン酸クロライド18gおよび塩化亜鉛
1gをニトロベンゼン300ml中、70℃で1時間さ
らに180℃で10時間反応したのち、冷却し、メタ
ノール100mlを加え、析出物を過し、メタノー
ルおよび水で洗浄した。得られた塊をエタノー
ル1000ml中に分散し、これに60%硫化ソーダ24.3
gを含む水溶液20gを加え、10時間還流下にかき
まぜ、熱時過し、メタノールおよび水で洗浄
し、乾燥した。粗製色素17.6gを得た。粉砕後、
アセトンを用いたソツクスレー抽出法で、可溶性
不純物を除去し、暗青色粉末状の色素(表1、色
素番号21、m.p.>300℃)を得た。この色素も、
N,N−ジメチルホルムアミドおよび液晶ZLT
−1840(Merck社製フエニルシクロヘキサン系液
晶商品名)にほとんど不溶であり、ポリエスチレ
ンテレフタレート中の2色比は12.1(極大吸収波
長615nm)であつた。 実施例 6 実施例2における色素(番号1)の代わりに実
施例5の色素を用いる同様にして、鮮明な青色偏
光フイルムを得た。偏光度は、91%であり、耐久
性試験の結果、偏光度の低下は実質的に認められ
ず、また良好な寸法安定性を有していた。 実施例 7 (表1、色素番号27の色素合成) 1,4−ジアミノ−アントラキノン−6−カル
ボン酸クロライド21g、3−アミノ−1,2−ジ
ヒドロキシアントラキノン15gをニトロベンゼン
300ml中、140℃で2時間加熱し、冷却後、過、
ニトロベンゼンついで、メタノール、さらに水で
洗浄し、塊を乾燥した。これを90%硫酸600g
中、105℃で5時間かきまぜたのち、氷水500g中
に排出し、過し、70%硫酸で洗浄したのち、
塊を水1000ml中で、煮沸し、冷却後、過、水洗
し、乾燥して、暗紫結晶状色素(表1、色素番号
27、m.p.>300℃)を得た。色素はニトロベンゼ
ンおよび液晶E−8に実質的に不溶であり、ポリ
エチレンテレフタレート中の2色比は9.3(極大吸
収波長650nm)であつた。 実施例 8 実施例2における色素(番号1)の代わりに実
施例7の色素、ポリエチレンテレフタレートの代
わりにナイロン6を用いるほかは、ほぼ同様にし
て、緑色偏光フイルムを得た。偏光度は80%(極
大吸収波長655nm)であつた。 実施例 9〜34 表1中のその他の色素の2色比、偏光度および
着色ポリエチレテレフタレートフイルムの色相を
表2に示す。
フイルムの代表例について具体的に実施例をあげ
て説明する。なお、実施例中の偏光度は次の方法
によつて測定した値である。すなわち、2枚の偏
光フイルムを延伸方向が平行となるべく重ねて分
光光度計の光路におき測定した可視領域最大吸収
波長での光線透過率(T ‖)、および2枚の偏光
フイルを延伸方向が直交すべく重ねて測定した同
波長での光線透過率(T ⊥)より次式を用いて偏
光度(V)を算出した。 実施例 1 (表1、色素番号1の色素合成) 2−アミノ−3,4−ジヒドロキシ−1−ニト
ロ−アントラキノン15g、ビフエニル−4,4′−
ジカルボン酸モノクロライド17gおよび塩化亜鉛
1gをオルソジクロベンゼン200ml中、70℃で2
時間かきまぜたのち、さらに170〜180℃で10時間
かきまぜ、冷却後、メタノール100mlを加え、析
出物を過し、塊をメタノールおよび水で洗浄
した。得られた塊をエタノール500ml中に分散
し、これに60%硫化ソーダ14.5gを含む水溶液
100gを加え、10時間還流下にかきまぜ、熱時
過し、メタノールおよび水で洗浄し、乾燥した。
粗製色素18.1gを得た。粉砕後、アセトンを用い
たソツクスレー抽出法で、可溶性不純物を除去
し、乾燥して、赤紫色粉末状の色素(表1、色素
番号1、m.p.>300℃)を得た。 色素0.5gをニトロベンゼン100g中で加熱後、
25℃で数時間放置した。上燈液はわずかに赤色に
着色したが、ほとんどの色素が沈澱していた。ま
た液晶E−8(BDH社製ビフエニル系液晶商品
名)中、90℃に加熱したが、液晶はほとんど着色
しなかつた。 次に同色素1gを、極限粘度0.7のポリエチレ
ンテレフタレート樹脂ペレツト1Kgと均一に混合
し、280℃で溶融押出し、フイルム状に成形した。
該フイルムをロール延伸機で縦方向に5倍延伸し
て厚さ80μのフイルム状試験片を得た。極大吸収
波長520nmでの色素の2色比は12.3であつた。 実施例 2 ポリエチレンテレフタレート樹脂ペレツト1Kg
に実施例1の色素2gを加え均一に混合した後、
溶融押出し約200μのフイルムに成形した。この
フイルムをテンター延伸機を用いて80℃でヨコ方
向に5倍延伸し、150℃で1分間熱処理した。鮮
明な赤色偏光フイルムが得られ、極大吸収波長
520nmにおける偏光度は91%と優れていた。こ
の偏光フイルムを80℃、相対湿度90%の条件下
で、500時間放置したが、色相の変化および偏光
度の低下は、実質的に認められなかつた。また、
フイルムの収縮率はタテ方向およびヨコ方向とも
1%以下であり良好な寸法安定性を有していた。 実施例 3 (表1、色素番号5の色素合成) 実施例1におけるビフエニル−4,4′−ジカル
ボン酸モノクロライドの代わりにビフエニル−
4′−(ナフタリン−2,3−ジカルボキシイミド)
−4−カルボン酸クロライドを用いる他は同様に
して、赤紫色粉末状の色素(表1、色素番号5、
m.p.>300℃)を得た。 この色素も、ニトロベンゼンおよび液晶E−8
に対し、ほとんど不溶であり、実施例1と同様の
方法で測定したポリエチレンテレフタレート中の
色素の2色比は11.2(極大吸収波長520nm)であ
つた。 実施例 4 実施例2における色素(番号1)の代わりに、
実施例3の色素を用いる他は、同様にして、鮮明
な赤色偏光フイルムを得た。偏光度は、90%(極
大吸収波長520nm)であり、耐久性試験の結果、
偏光度の低下は実質的に認められず、また良好な
寸法安定性を有していた。 実施例 5 (表1、色素番号21の色素合成) 3−アミノ−1,2,5−トリヒドロキシ−
4,8−ジニトロアントラキノン15g、4′−
(5″−メチル−ベンゾオキサゾリル)−ビフエニル
−4−カルボン酸クロライド18gおよび塩化亜鉛
1gをニトロベンゼン300ml中、70℃で1時間さ
らに180℃で10時間反応したのち、冷却し、メタ
ノール100mlを加え、析出物を過し、メタノー
ルおよび水で洗浄した。得られた塊をエタノー
ル1000ml中に分散し、これに60%硫化ソーダ24.3
gを含む水溶液20gを加え、10時間還流下にかき
まぜ、熱時過し、メタノールおよび水で洗浄
し、乾燥した。粗製色素17.6gを得た。粉砕後、
アセトンを用いたソツクスレー抽出法で、可溶性
不純物を除去し、暗青色粉末状の色素(表1、色
素番号21、m.p.>300℃)を得た。この色素も、
N,N−ジメチルホルムアミドおよび液晶ZLT
−1840(Merck社製フエニルシクロヘキサン系液
晶商品名)にほとんど不溶であり、ポリエスチレ
ンテレフタレート中の2色比は12.1(極大吸収波
長615nm)であつた。 実施例 6 実施例2における色素(番号1)の代わりに実
施例5の色素を用いる同様にして、鮮明な青色偏
光フイルムを得た。偏光度は、91%であり、耐久
性試験の結果、偏光度の低下は実質的に認められ
ず、また良好な寸法安定性を有していた。 実施例 7 (表1、色素番号27の色素合成) 1,4−ジアミノ−アントラキノン−6−カル
ボン酸クロライド21g、3−アミノ−1,2−ジ
ヒドロキシアントラキノン15gをニトロベンゼン
300ml中、140℃で2時間加熱し、冷却後、過、
ニトロベンゼンついで、メタノール、さらに水で
洗浄し、塊を乾燥した。これを90%硫酸600g
中、105℃で5時間かきまぜたのち、氷水500g中
に排出し、過し、70%硫酸で洗浄したのち、
塊を水1000ml中で、煮沸し、冷却後、過、水洗
し、乾燥して、暗紫結晶状色素(表1、色素番号
27、m.p.>300℃)を得た。色素はニトロベンゼ
ンおよび液晶E−8に実質的に不溶であり、ポリ
エチレンテレフタレート中の2色比は9.3(極大吸
収波長650nm)であつた。 実施例 8 実施例2における色素(番号1)の代わりに実
施例7の色素、ポリエチレンテレフタレートの代
わりにナイロン6を用いるほかは、ほぼ同様にし
て、緑色偏光フイルムを得た。偏光度は80%(極
大吸収波長655nm)であつた。 実施例 9〜34 表1中のその他の色素の2色比、偏光度および
着色ポリエチレテレフタレートフイルムの色相を
表2に示す。
【表】
【表】
比較例 1
実施例2における色素(1)のかわりに液晶用二色
性染料(構造式A:ポリエチレンテレフタレート
中の2色比8)を使用する以外は同様に して青色偏光フイルムを得た。極大吸収波長
640nmにおける偏光度は52%と低かつた。ただ
しこのフイルムの製造工程において、延伸後の熱
処理工程を省略したものは、同波長において78%
の偏光度を示し、熱処理工程での偏光度の著しい
低下が明白であつた。また、熱処理後のフイルム
の収縮率はタテ方向およびヨコ方向とも1%以下
であるのに対し、熱処理省略フイルムはタテ方向
8%およびヨコ方向15%と大きな収縮率を示し、
寸法安定性に欠けていた。 なお、染料Aの液晶E−8(BDH社製ネマチツ
ク液晶商品名)に対する溶解度は約2.0重量%で
ある。 比較例 2 実施例2における色素(1)のかわりに液晶用二色
性染料(構造式B:ポリエチレンテレフタレート
中の2色比8)を使用する以外は同様にして赤橙
色偏光フイルムを得た。 極大吸収波長495nmにおける偏光度は47%と
低かつた。ただし未処理フイルム偏光度は80%と
高いが、収縮率はタテ方向6%、ヨコ方向12%で
あり寸法安定性に欠けていた。 なお染料Bの液晶E−8およびニトロベンゼン
に対する溶解度は、それぞれ約1.0重量%および
約0.6重量%であつた。 比較例 3 実施例2における色素(1)のかわりに、下記構造
式C(ポリエチレンテレフタレート中の2色比
7.5)およびD(同2色比8.0)の液晶用二色性染
料を用いるほかは同様にして偏光フイルムを作成
した。 この偏光フイルムと前記実施例2および実施例
6の偏光フイルムを120℃のオーブン中で1000時
間加熱した。加熱試験前後のそれぞれの偏光フイ
ルムの偏光度は表3のとおりであり、比較染料
C、Dよりも実施例2および実施例6の色素(番
号1および21)を用いた偏光フイルムの方が安定
した偏光性を示した。 なおCおよびDの液晶E−8に対する溶解度は
それぞれ1.0重量%および1.0重量%であつた。
性染料(構造式A:ポリエチレンテレフタレート
中の2色比8)を使用する以外は同様に して青色偏光フイルムを得た。極大吸収波長
640nmにおける偏光度は52%と低かつた。ただ
しこのフイルムの製造工程において、延伸後の熱
処理工程を省略したものは、同波長において78%
の偏光度を示し、熱処理工程での偏光度の著しい
低下が明白であつた。また、熱処理後のフイルム
の収縮率はタテ方向およびヨコ方向とも1%以下
であるのに対し、熱処理省略フイルムはタテ方向
8%およびヨコ方向15%と大きな収縮率を示し、
寸法安定性に欠けていた。 なお、染料Aの液晶E−8(BDH社製ネマチツ
ク液晶商品名)に対する溶解度は約2.0重量%で
ある。 比較例 2 実施例2における色素(1)のかわりに液晶用二色
性染料(構造式B:ポリエチレンテレフタレート
中の2色比8)を使用する以外は同様にして赤橙
色偏光フイルムを得た。 極大吸収波長495nmにおける偏光度は47%と
低かつた。ただし未処理フイルム偏光度は80%と
高いが、収縮率はタテ方向6%、ヨコ方向12%で
あり寸法安定性に欠けていた。 なお染料Bの液晶E−8およびニトロベンゼン
に対する溶解度は、それぞれ約1.0重量%および
約0.6重量%であつた。 比較例 3 実施例2における色素(1)のかわりに、下記構造
式C(ポリエチレンテレフタレート中の2色比
7.5)およびD(同2色比8.0)の液晶用二色性染
料を用いるほかは同様にして偏光フイルムを作成
した。 この偏光フイルムと前記実施例2および実施例
6の偏光フイルムを120℃のオーブン中で1000時
間加熱した。加熱試験前後のそれぞれの偏光フイ
ルムの偏光度は表3のとおりであり、比較染料
C、Dよりも実施例2および実施例6の色素(番
号1および21)を用いた偏光フイルムの方が安定
した偏光性を示した。 なおCおよびDの液晶E−8に対する溶解度は
それぞれ1.0重量%および1.0重量%であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式() [式(1)中、Yは酸素原子または硫黄原子であり、
X1、X2、X3、X4、X5およびX6は水素原子、ハ
ロゲン原子、ヒドロキシ基、または炭素数1〜3
個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基
であり、 Qは式()、 または式()、 であらわされる一価の基である。ここで式()
中、R1およびR2は水素原子、ハロゲン原子、メ
チル基またはメトキシ基であり、mは、1、2ま
たは3の整数であり、R3は、−COOH、−
COOR4、−CONH2、−CONHR4、−OOCR4、−
NHCOR4、−N=N−R4、 【式】【式】ま たは 【式】である。ここでR4および 環AはR1、R2、−COOHおよび/または−
COOCH3で置換されていてもよいフエニル基、
ビフエニル基またはナフタリン基である。式
()中、X7、X8、X9、X10、X11、X12および
X13は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ
基、または炭素数1〜3個のアルキル基で置換さ
れていてもよいアミノ基である。ただしX1、X2、
X3、X4、X5およびX6が同時に水素のとき、X7、
X8、X9、X10、X11、X12およびX13のうち少なく
とも一つはヒドロキシ基である。] で表わされることを特徴とする二色性色素。 2 疎水性ポリマー中に一般式() [式(1)中、Yは酸素原子または硫黄原子であり、
X1、X2、X3、X4、X5およびX6は水素原子、ハ
ロゲン原子、ヒドロキシ基、または炭素数1〜3
個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基
であり、 Qは式()、 または式()、 であらわされる一価の基である。ここで式()
中、R1およびR2は水素原子、ハロゲン原子、メ
チル基またはメトキシ基であり、mは1、2また
は3の整数であり、R3は、−COOH、−COOR4、
−CONH2、−CONHR4、−OOCR4、−NHCOR4、
−N=N−R4、 【式】【式】ま たは 【式】である。ここでR4および 環AはR1、R2、−COOHおよび/または−
COOCH3で置換されていてもよいフエニル基、
ビフエニル基またはナフタレン基である。式
()中、X7、X8、X9、X10、X11、X12および
X13は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ
基、または炭素数1〜3個のアルキル基で置換さ
れていてもよいアミノ基である。ただしX1、X2、
X3、X4、X5およびX6が同時に水素のとき、X7、
X8、X9、X10、X11、X12およびX13のうち少なく
とも一つはヒドロキシ基である] で表される二色性色素を配向して含有させたこと
を特徴とする偏光フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60127124A JPS61285259A (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | 二色性色素およびこれを用いた偏光フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60127124A JPS61285259A (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | 二色性色素およびこれを用いた偏光フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61285259A JPS61285259A (ja) | 1986-12-16 |
| JPH0466268B2 true JPH0466268B2 (ja) | 1992-10-22 |
Family
ID=14952203
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60127124A Granted JPS61285259A (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | 二色性色素およびこれを用いた偏光フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61285259A (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2051129B1 (en) | 2006-08-10 | 2018-04-04 | Mitsui Chemicals, Inc. | Plastic polarizing lens and method for producing the same |
| KR101259235B1 (ko) | 2008-02-07 | 2013-04-29 | 가부시키가이샤 호프닉켄큐쇼 | 플라스틱 편광 렌즈 및 그 제조방법 |
| JP5299110B2 (ja) * | 2009-06-18 | 2013-09-25 | コニカミノルタ株式会社 | 光学フィルム、及びそれを用いた偏光板、液晶表示装置 |
| EP2605059B1 (en) | 2010-08-12 | 2021-02-17 | Mitsui Chemicals, Inc. | Plastic polarizing lens, method for producing the same |
| JP5937673B2 (ja) | 2012-03-06 | 2016-06-22 | 三井化学株式会社 | プラスチック偏光レンズ及びその製造方法 |
| EP3290969B1 (en) | 2015-04-29 | 2021-06-23 | Triapex Co., Ltd. | Polarizing lens including a polarizing film |
| US12545816B2 (en) | 2018-09-26 | 2026-02-10 | Mitsui Chemicals, Inc. | Functional layer with adhesive layer, laminate, and use thereof |
| KR20250008788A (ko) | 2019-05-16 | 2025-01-15 | 미쯔이가가꾸가부시끼가이샤 | 주입 성형 장치, 당해 장치를 사용한 주입 성형 방법 및 성형체의 제조 방법, 적층 렌즈 |
| EP4318103A4 (en) | 2021-03-22 | 2025-03-26 | Mitsui Chemicals, Inc. | Production method for photochromic lens and photochromic lens |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5419891A (en) * | 1977-07-14 | 1979-02-14 | Omori Machinery | Method of continuously degassing and packing oneeside gusset folded threeeside sealed article |
-
1985
- 1985-06-13 JP JP60127124A patent/JPS61285259A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61285259A (ja) | 1986-12-16 |
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