JPH0466507B2 - - Google Patents
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- JPH0466507B2 JPH0466507B2 JP61114651A JP11465186A JPH0466507B2 JP H0466507 B2 JPH0466507 B2 JP H0466507B2 JP 61114651 A JP61114651 A JP 61114651A JP 11465186 A JP11465186 A JP 11465186A JP H0466507 B2 JPH0466507 B2 JP H0466507B2
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- titanyl phthalocyanine
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- type titanyl
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording-members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat or to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/02—Charge-receiving layers
- G03G5/04—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
- G03G5/06—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being organic
- G03G5/0664—Dyes
- G03G5/0696—Phthalocyanines
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は電子写真用感光体に関し、さらに詳し
くは、半導体レーザを用いたレーザビームプリン
タ等に使用される電子写真用感光体に関する。 〔従来の技術〕 フタロシアニン化合物が光導電性を示すことが
1968年に発見されて以来、光電変換材料として非
常に多くの研究が成されてきた。近年、ノンイン
パクトプリンテイングテクノロジーの発展に伴つ
て半導体レーザを書き込み用ヘツドとするレーザ
ビームプリンターの開発研究が盛んに行なわれて
いる。電子写真方式で用いるレーザビームプリン
ターでは先ず、一様にコロナ帯電された感光体に
インプツト信号に基づく変調されたレーザビーム
を照射しトナー現象により画像形成が行なわれ
る。このようなレーザ記録方式により画質の向上
が計られ、特に半導体レーザを用いることより装
置の単純化、小型化、また低価格化が可能となる
などの利点が生ずる。 現在、安定に動作する半導体レーザの発振波長
はほとんどが近赤外領域(λ>780nm)にある。
すなわちそれに用いる記録用感光体は780nm以上
の長波長領域において高感度を有する必要があ
る。この場合実用感度として要求される単色赤外
光照射の半減露光量E1/2は10erg/cm2以下であ
る。このような長波長域で高感度を示す光導電性
物質の中でフタロシアニン化合物は特に注目され
ている。 従来、電子写真用感光体にはセレン、テルル、
硫化カドミウム、酸化亜鉛のような無機化合物、
あるいはポリN−ビニルカルバゾール、ビスアゾ
顔料のような有機化合物が用いられている。しか
しこれらは780nm〜900nmの長波長域において十
分な光感度を有するとはいえず、また近年、セレ
ン、テルル、ヒ素の合金を用いる感光体または色
素増感された硫化カドミウムを用いる感光体が
800nm近辺の長波長領域において高感度を有する
ことが報告されているが、それらはいずれも強い
毒性を有し社会問題としての環境安全性が再検討
されている。またアモルフアスシリコンを用いる
感光体は特定のドーピング法および作成法により
その感光領域を長波長域にのばす可能性があると
考えられるが、現段階では成膜速度が遅く量産性
に問題があり低価格の感光体とはいい難い。これ
まで検討が行なわれていたフタロシアニン化合物
の中で780nm以上の長波長域において高感度を示
す化合物としては、χ型無金属フタロシアニン、
ε型銅フタロシアニン、バナジルフタロシアニン
等を挙げることが出来る。 一方、高感度化のために、フタロシアニンの蒸
着膜を電荷発生層とする積層型感光体が検討さ
れ、周期律表a族及び族の金属を中心金属と
するフタロシアニンの中で、比較的高い感度を有
するものが幾つか得られている。このような金属
フタロシアニンに関する文献として、例えば特願
昭56−96040、同56−33977、同57−146538、同57
−153982、同57−141581、同57−142458、同57−
146538、同58−40789などがある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、蒸着膜の作成には高真空排気装
置を必要とし、設備費が高くなることから上記の
如き有機感光体は高価格のものとならざるを得な
い。 これに対し、フタロシアニンを蒸着膜としてで
はなく、樹脂分散層とし、これを電荷発生層とし
て用いて、その上に電荷輸送層を塗布して成る積
層型感光体も検討され、このような積層型感光体
としては無金属フタロシアニン(特願昭57−
66963号)やインジウムフタロシアニン(特願昭
58−220493号)を用いるものでありこれらは比較
的高感度な感光体であるが、前者は800nm以上の
長波長領域において急激に感度が低下する等の欠
点を有し、又、後者は電荷発生層を樹脂分散系で
作成する場合には実用化に対して感度が不充分で
ある等の欠点を有している。更にこれらのフタロ
シアニン誘導体を電荷発生材料に用いた感光体
は、一般にこれを半導体レーザ等を光源とするプ
リンターに用いた場合、レーザ光の干渉によりプ
リント画像に濃淡(いわゆる干渉縞、モアレ現
象)が生じ、均一な濃度の画像が形成できない等
の欠点を有する。 本発明はこれらの欠点を改良し、500〜900nm
の広い波長範囲、特に800nm以上の長波長領域で
高い光感度を示し、干渉縞が画像に生じない電子
写真用感光体を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明はα形チタニルフタロシアニン及びβ形
チタニルフタロシアニンを結着剤中に分散させて
なる感光層を有することを特徴とする電子写真用
感光体により前記問題点を解決したものである。 本発明で用いられるα形及びβ形チタニルフタ
ロシアニンは、いずれも 一般式(以下一般式()という。) (式中、X1,X2,X3,X4は各々独立的にC
又はBrを表わし、k,,m,nは各々独立的
に0〜4の数字を表わす。)で表わされる構造を
有する化合物である。 一般式()の化合物のうち、ハロゲン無置換
体及びモノハロゲン置換体が特に好適である。 本発明で使用するα形のチタニルフタロシアニ
ンは、例えば四塩化チタン(又は四ブロモチタ
ン)とフタロジニトリルをα−クロロナフタレン
(又はα−ブロモナフタレン)溶媒中で反応させ
て得られるジクロロチタニウムフタロシアニン
(TiC2Pc)〔又はジブロモチタニウムフタロシ
アニン(TiBr2Pc)〕をアンモニア水等で加水分
解することにより得られる生成物を、2−エトキ
シエタノール、ジグライム、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、
N−メチルピロリドン、ピリジン、モルホリン等
の電子供与性の溶媒で処理することにより製造す
ることができる。 このようにして得られるα形チタニルフタロシ
アニン(前記一般式()においてk=0,=
0,m=0,n=0の化合物)のCu−Ka線を用
いたX線回折図を第1図に示した。このα形チタ
ニルフタロシアニンは、X線回折図において7.6,
10.2,12.6,13.2,15.1,16.2,17.2,18.3,22.5,
24.2,25.3,28.6,29.3,31.5の各ブラツグ角2θ
(但し、±0.2の誤差範囲を含むものとする。)で特
性ピークを有するものである。 本発明で使用する他のα形チタニルフタロシア
ニンは、ハロゲン原子又はその置換位置又はその
置換数の相違にも拘らず、それらのX線回折図に
は共通の前記特定ピークが認められる。 本発明で使用するβ形チタニルフタロシアニン
は前記α形チタニルフタロシアニンをα−クロロ
ナフタレン又はα−ブロモナフタレンから再結晶
することにより製造できる。このようにして製造
されたβ形チタニルフタロシアニンのX線回折図
を第2図に示した。このβ形チタニルフタロシア
ニンは7.4,9.2,10.3,13.0,14.9,15.3,15.9,
18.6,20.6,23.2,25.5,26.2,27.0,32.7の各ブ
ラツグ角2θで特性ピークを有するものである。本
発明で使用する他のβ形チタニルフタロシアニン
もまた、ハロゲン原子又はその置換位置又はその
置換数の相違にも拘らず、それらのX線回折図に
は共通の前記特定ピークが認められる。 α形チタニルフタロシアニンとβ形チタニルフ
タロシアニンの混合系は前記のような純粋なα形
チタニルフタロシアニンとβ形チタニルフタロシ
アニンを単に機械的に混合して調製することがで
きるが、他の方法の一例として、α形チタニルフ
タロシアニンは機械的歪力を加えることによりβ
形チタニルフタロシアニンに結晶転移することが
知られており、この現象を利用して、α形チタニ
ルフタロシアニンを、例えば、ボールミル等によ
り一定時間処理することにより、一定割合のα形
チタニルフタロシアニンとβ形チタニルフタロシ
アニンが混合したチタニルフタロシアニンを調製
することもできる。 α形チタニルフタロシアニンとβ形チタニルフ
タロシアニンとの混合割合はα形対β形の重量比
で20:80〜99:1が好適であり、50:50〜99:1
が一層好適である。 本発明で使用するチタニルフタロシアニンはボ
ールミル、サンドミル、アトライター等の摩砕装
置で微細な粒子になるまで充分に摩砕したものが
好ましい。その際、摩砕剤として、通常用いられ
るガラスビーズ、スチールビーズ、アルミナビー
ズが使用でき、必要に応じて、食塩、重炭酸ソー
ダ等の摩砕助剤を用いることもできる。また、摩
砕時に分散媒を必要とするときは摩砕時の温度で
液状のものが好ましく、例えば、2−エトキシエ
タノール、ジグライム、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−
メチルピロリドン、ピリジン、モルホリン或いは
ポリエチレングリコール等の如き溶媒が使用でき
る。 本発明で結着剤として使用する樹脂は、一般に
電子写真用感光体の結着剤として用いられている
樹脂が使用でき、好適なものとして、フエノー
ル、樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ
樹脂、ケイ素樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、ブチラール樹脂、キシレン樹脂、ウレタン
樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リアクリレート樹脂、飽和ポリエステル樹脂、フ
エノキシ樹脂等を使用できる。 本発明の電子写真用感光体は種々の構造をとる
ことができる。その例を第4〜7図に示した。第
4図の感光体は導電性支持体1上にα形チタニル
フタロシアニン3とβ形チタニルフタロシアニン
4を結着剤5中に分散させて成る感光層2aを設
けたものである。第5図の感光体は導電性支持体
1上にα形チタニルフタロシアニン3とβ形チタ
ニルフタロシアニン4を電荷輸送物質及び結着剤
からなる電荷輸送媒体6に分散させて成る感光層
2bを設けたものである。第6及び第7図の感光
体はα形チタニルフタロシアニン3とβ形チタニ
ルフタロシアニン4を結着剤5中に分散させて成
る電荷担体発生層7と、電荷輸送物質と結着剤か
ら成る電荷輸送層8からなる感光層2c又は2d
を夫々設けたものである。 第4図の感光体の場合には、α形チタニルフタ
ロシアニン3とβ形チタニルフタロシアニン4
は、光減衰に必要な電荷担体の発生及び輸送の両
作用を行なつている。第5図の感光体の場合に
は、電荷輸送物質は結着剤と共に電荷輸送媒体6
を形成しており、α形チタニルフタロシアニン3
とβ形チタニルフタロシアニン4は電荷担体発生
物質として作用する。この電荷輸送媒体6はチタ
ニルフタロシアニンから発生した電荷担体を受け
入れ、これを輸送する能力を持つている。即ち、
第5図の感光体では光減衰に必要な電荷担体の生
成はチタニルフタロシアニンによつて行なわれ、
一方、電荷担体の輸送は主として電荷輸送媒体6
により行なわれる。第6図及び第7図の感光体の
場合には、電荷担体発生層7に含まれるα形チタ
ニルフタロシアニン3とβ形チタニルフタロシア
ニン4が電荷担体を発生し、一方、電荷輸送層8
は電荷担体の注入を受けてその輸送を行なう。 第4図の感光体はチタニルフタロシアニンを結
着剤溶液中に分散させ、この分散液を導電性支持
体上に塗布、乾燥することによつて作製できる。
第5図の感光体はチタニルフタロシアニンを電荷
輸送物質及び結着剤を溶解した溶液中に分散せし
め、この分散液を導電性支持体上に塗布、乾燥す
ることによつて作製できる。また、第6図の感光
体は導電性支持体上に、チタニルフタロシアニン
を結着剤溶液中に分散させて得た分散液を塗布、
乾燥し、その上に電荷輸送物質及び結着剤を溶剤
に溶解した溶液を塗布、乾燥することにより作製
できる。第7図の感光体は電荷輸送物質及び結着
剤を溶剤に溶解した溶液を導電性支持体上に塗
布、乾燥し、その上にチタニルフタロシアニンを
結着剤溶液中に分散させて得た分散液を塗布、乾
燥することにより作製できる。塗布は、通常浸漬
法又はロールコーター、ワイヤーバー、ドクター
ブレードなどを用いて行なう。 感光層の厚さは、第4図および第5図の感光体
の場合、3〜50μ、好ましくは5〜20μである。
また第6図および第7図の感光体の場合には、電
荷担体発生層の厚さは5μ以下、好ましくは0.01〜
2μであり、電荷輸送層の厚さは3〜50μ、好まし
くは5〜20μである。 本発明の電子写真用感光体の感光層中のフタロ
シアニン化合物の割合は、感光層に対して0.05〜
90重量%、好ましくは15〜50重量%であり、電荷
輸送物質の割合は10〜90重量%、好ましくは10〜
60重量%であり、電荷発生物質の割合は10〜70重
量%、好ましくは30〜50重量%である。なお、第
4〜7図のいずれの感光体の作製においても、結
着剤とともに可塑剤を用いることができる。 本発明に係る電子写真用感光体は、一層優れた
感度を得るために、必要に応じて、感光層中に電
荷輸送物質及び電荷発生物質をチタニルフタロシ
アニンと共に含有することができる。電荷輸送物
質は、正孔輸送物質と電子輸送物質とに分類さ
れ、正孔輸送物質としては、例えば、インドリン
化合物、キノリン化合物及びトリフエニルアミン
化合物等が挙げられ、電子輸送物質としては、例
えばビスアゾ化合物が挙げられ、使用する場合
は、少なくとも1種の正孔輸送物質と少なくとも
1種の電子輸送物質を併用することがより好まし
い。電荷発生物質としては、例えばペリレン化合
物及びビスアゾ化合物等が挙げられる。 インドリン化合物としては、例えば、 一般式 (式中、R1は置換基を有してもよいアルキル
基、アラルキル基またはアリール基を表わし、
R2及びR3は夫々独立的に水素原子、ハロゲン原
子又は置換基を有してもよいアルキル基、アラル
キル基もしくはアリール基を表わし、R4は水素
原子、ハロゲン原子または置換基を有してもよい
アルキル基もしくはアラルキル基を表わし、R5
及びR6は夫夫独立的に置換基を有してもよいア
ルキル基、アラルキル基又はアリール基を表わ
し、R5とR6は互に一体となつて環を形成しても
良い。)で表わされるインドリン化合物及び一般
式 (式中、Aは置換基を有してもよい芳香族炭化
水素基、又は芳香族ヘテロ環基を表わし、R′1及
びR′2は各々独立的に水素原子、ハロゲン原子又
は置換基を有してもよいアルキル基、アラルキル
基又はアリール基を表わし、R′3は水素原子、ハ
ロゲン原子又は置換基を有してもよいアルキル基
もしくはアラルキル基を表わす。)で表わされる
インドリン化合物の好適例を第1表及び第2表に
まとめて掲げる。
くは、半導体レーザを用いたレーザビームプリン
タ等に使用される電子写真用感光体に関する。 〔従来の技術〕 フタロシアニン化合物が光導電性を示すことが
1968年に発見されて以来、光電変換材料として非
常に多くの研究が成されてきた。近年、ノンイン
パクトプリンテイングテクノロジーの発展に伴つ
て半導体レーザを書き込み用ヘツドとするレーザ
ビームプリンターの開発研究が盛んに行なわれて
いる。電子写真方式で用いるレーザビームプリン
ターでは先ず、一様にコロナ帯電された感光体に
インプツト信号に基づく変調されたレーザビーム
を照射しトナー現象により画像形成が行なわれ
る。このようなレーザ記録方式により画質の向上
が計られ、特に半導体レーザを用いることより装
置の単純化、小型化、また低価格化が可能となる
などの利点が生ずる。 現在、安定に動作する半導体レーザの発振波長
はほとんどが近赤外領域(λ>780nm)にある。
すなわちそれに用いる記録用感光体は780nm以上
の長波長領域において高感度を有する必要があ
る。この場合実用感度として要求される単色赤外
光照射の半減露光量E1/2は10erg/cm2以下であ
る。このような長波長域で高感度を示す光導電性
物質の中でフタロシアニン化合物は特に注目され
ている。 従来、電子写真用感光体にはセレン、テルル、
硫化カドミウム、酸化亜鉛のような無機化合物、
あるいはポリN−ビニルカルバゾール、ビスアゾ
顔料のような有機化合物が用いられている。しか
しこれらは780nm〜900nmの長波長域において十
分な光感度を有するとはいえず、また近年、セレ
ン、テルル、ヒ素の合金を用いる感光体または色
素増感された硫化カドミウムを用いる感光体が
800nm近辺の長波長領域において高感度を有する
ことが報告されているが、それらはいずれも強い
毒性を有し社会問題としての環境安全性が再検討
されている。またアモルフアスシリコンを用いる
感光体は特定のドーピング法および作成法により
その感光領域を長波長域にのばす可能性があると
考えられるが、現段階では成膜速度が遅く量産性
に問題があり低価格の感光体とはいい難い。これ
まで検討が行なわれていたフタロシアニン化合物
の中で780nm以上の長波長域において高感度を示
す化合物としては、χ型無金属フタロシアニン、
ε型銅フタロシアニン、バナジルフタロシアニン
等を挙げることが出来る。 一方、高感度化のために、フタロシアニンの蒸
着膜を電荷発生層とする積層型感光体が検討さ
れ、周期律表a族及び族の金属を中心金属と
するフタロシアニンの中で、比較的高い感度を有
するものが幾つか得られている。このような金属
フタロシアニンに関する文献として、例えば特願
昭56−96040、同56−33977、同57−146538、同57
−153982、同57−141581、同57−142458、同57−
146538、同58−40789などがある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、蒸着膜の作成には高真空排気装
置を必要とし、設備費が高くなることから上記の
如き有機感光体は高価格のものとならざるを得な
い。 これに対し、フタロシアニンを蒸着膜としてで
はなく、樹脂分散層とし、これを電荷発生層とし
て用いて、その上に電荷輸送層を塗布して成る積
層型感光体も検討され、このような積層型感光体
としては無金属フタロシアニン(特願昭57−
66963号)やインジウムフタロシアニン(特願昭
58−220493号)を用いるものでありこれらは比較
的高感度な感光体であるが、前者は800nm以上の
長波長領域において急激に感度が低下する等の欠
点を有し、又、後者は電荷発生層を樹脂分散系で
作成する場合には実用化に対して感度が不充分で
ある等の欠点を有している。更にこれらのフタロ
シアニン誘導体を電荷発生材料に用いた感光体
は、一般にこれを半導体レーザ等を光源とするプ
リンターに用いた場合、レーザ光の干渉によりプ
リント画像に濃淡(いわゆる干渉縞、モアレ現
象)が生じ、均一な濃度の画像が形成できない等
の欠点を有する。 本発明はこれらの欠点を改良し、500〜900nm
の広い波長範囲、特に800nm以上の長波長領域で
高い光感度を示し、干渉縞が画像に生じない電子
写真用感光体を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明はα形チタニルフタロシアニン及びβ形
チタニルフタロシアニンを結着剤中に分散させて
なる感光層を有することを特徴とする電子写真用
感光体により前記問題点を解決したものである。 本発明で用いられるα形及びβ形チタニルフタ
ロシアニンは、いずれも 一般式(以下一般式()という。) (式中、X1,X2,X3,X4は各々独立的にC
又はBrを表わし、k,,m,nは各々独立的
に0〜4の数字を表わす。)で表わされる構造を
有する化合物である。 一般式()の化合物のうち、ハロゲン無置換
体及びモノハロゲン置換体が特に好適である。 本発明で使用するα形のチタニルフタロシアニ
ンは、例えば四塩化チタン(又は四ブロモチタ
ン)とフタロジニトリルをα−クロロナフタレン
(又はα−ブロモナフタレン)溶媒中で反応させ
て得られるジクロロチタニウムフタロシアニン
(TiC2Pc)〔又はジブロモチタニウムフタロシ
アニン(TiBr2Pc)〕をアンモニア水等で加水分
解することにより得られる生成物を、2−エトキ
シエタノール、ジグライム、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、
N−メチルピロリドン、ピリジン、モルホリン等
の電子供与性の溶媒で処理することにより製造す
ることができる。 このようにして得られるα形チタニルフタロシ
アニン(前記一般式()においてk=0,=
0,m=0,n=0の化合物)のCu−Ka線を用
いたX線回折図を第1図に示した。このα形チタ
ニルフタロシアニンは、X線回折図において7.6,
10.2,12.6,13.2,15.1,16.2,17.2,18.3,22.5,
24.2,25.3,28.6,29.3,31.5の各ブラツグ角2θ
(但し、±0.2の誤差範囲を含むものとする。)で特
性ピークを有するものである。 本発明で使用する他のα形チタニルフタロシア
ニンは、ハロゲン原子又はその置換位置又はその
置換数の相違にも拘らず、それらのX線回折図に
は共通の前記特定ピークが認められる。 本発明で使用するβ形チタニルフタロシアニン
は前記α形チタニルフタロシアニンをα−クロロ
ナフタレン又はα−ブロモナフタレンから再結晶
することにより製造できる。このようにして製造
されたβ形チタニルフタロシアニンのX線回折図
を第2図に示した。このβ形チタニルフタロシア
ニンは7.4,9.2,10.3,13.0,14.9,15.3,15.9,
18.6,20.6,23.2,25.5,26.2,27.0,32.7の各ブ
ラツグ角2θで特性ピークを有するものである。本
発明で使用する他のβ形チタニルフタロシアニン
もまた、ハロゲン原子又はその置換位置又はその
置換数の相違にも拘らず、それらのX線回折図に
は共通の前記特定ピークが認められる。 α形チタニルフタロシアニンとβ形チタニルフ
タロシアニンの混合系は前記のような純粋なα形
チタニルフタロシアニンとβ形チタニルフタロシ
アニンを単に機械的に混合して調製することがで
きるが、他の方法の一例として、α形チタニルフ
タロシアニンは機械的歪力を加えることによりβ
形チタニルフタロシアニンに結晶転移することが
知られており、この現象を利用して、α形チタニ
ルフタロシアニンを、例えば、ボールミル等によ
り一定時間処理することにより、一定割合のα形
チタニルフタロシアニンとβ形チタニルフタロシ
アニンが混合したチタニルフタロシアニンを調製
することもできる。 α形チタニルフタロシアニンとβ形チタニルフ
タロシアニンとの混合割合はα形対β形の重量比
で20:80〜99:1が好適であり、50:50〜99:1
が一層好適である。 本発明で使用するチタニルフタロシアニンはボ
ールミル、サンドミル、アトライター等の摩砕装
置で微細な粒子になるまで充分に摩砕したものが
好ましい。その際、摩砕剤として、通常用いられ
るガラスビーズ、スチールビーズ、アルミナビー
ズが使用でき、必要に応じて、食塩、重炭酸ソー
ダ等の摩砕助剤を用いることもできる。また、摩
砕時に分散媒を必要とするときは摩砕時の温度で
液状のものが好ましく、例えば、2−エトキシエ
タノール、ジグライム、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−
メチルピロリドン、ピリジン、モルホリン或いは
ポリエチレングリコール等の如き溶媒が使用でき
る。 本発明で結着剤として使用する樹脂は、一般に
電子写真用感光体の結着剤として用いられている
樹脂が使用でき、好適なものとして、フエノー
ル、樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ
樹脂、ケイ素樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、ブチラール樹脂、キシレン樹脂、ウレタン
樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リアクリレート樹脂、飽和ポリエステル樹脂、フ
エノキシ樹脂等を使用できる。 本発明の電子写真用感光体は種々の構造をとる
ことができる。その例を第4〜7図に示した。第
4図の感光体は導電性支持体1上にα形チタニル
フタロシアニン3とβ形チタニルフタロシアニン
4を結着剤5中に分散させて成る感光層2aを設
けたものである。第5図の感光体は導電性支持体
1上にα形チタニルフタロシアニン3とβ形チタ
ニルフタロシアニン4を電荷輸送物質及び結着剤
からなる電荷輸送媒体6に分散させて成る感光層
2bを設けたものである。第6及び第7図の感光
体はα形チタニルフタロシアニン3とβ形チタニ
ルフタロシアニン4を結着剤5中に分散させて成
る電荷担体発生層7と、電荷輸送物質と結着剤か
ら成る電荷輸送層8からなる感光層2c又は2d
を夫々設けたものである。 第4図の感光体の場合には、α形チタニルフタ
ロシアニン3とβ形チタニルフタロシアニン4
は、光減衰に必要な電荷担体の発生及び輸送の両
作用を行なつている。第5図の感光体の場合に
は、電荷輸送物質は結着剤と共に電荷輸送媒体6
を形成しており、α形チタニルフタロシアニン3
とβ形チタニルフタロシアニン4は電荷担体発生
物質として作用する。この電荷輸送媒体6はチタ
ニルフタロシアニンから発生した電荷担体を受け
入れ、これを輸送する能力を持つている。即ち、
第5図の感光体では光減衰に必要な電荷担体の生
成はチタニルフタロシアニンによつて行なわれ、
一方、電荷担体の輸送は主として電荷輸送媒体6
により行なわれる。第6図及び第7図の感光体の
場合には、電荷担体発生層7に含まれるα形チタ
ニルフタロシアニン3とβ形チタニルフタロシア
ニン4が電荷担体を発生し、一方、電荷輸送層8
は電荷担体の注入を受けてその輸送を行なう。 第4図の感光体はチタニルフタロシアニンを結
着剤溶液中に分散させ、この分散液を導電性支持
体上に塗布、乾燥することによつて作製できる。
第5図の感光体はチタニルフタロシアニンを電荷
輸送物質及び結着剤を溶解した溶液中に分散せし
め、この分散液を導電性支持体上に塗布、乾燥す
ることによつて作製できる。また、第6図の感光
体は導電性支持体上に、チタニルフタロシアニン
を結着剤溶液中に分散させて得た分散液を塗布、
乾燥し、その上に電荷輸送物質及び結着剤を溶剤
に溶解した溶液を塗布、乾燥することにより作製
できる。第7図の感光体は電荷輸送物質及び結着
剤を溶剤に溶解した溶液を導電性支持体上に塗
布、乾燥し、その上にチタニルフタロシアニンを
結着剤溶液中に分散させて得た分散液を塗布、乾
燥することにより作製できる。塗布は、通常浸漬
法又はロールコーター、ワイヤーバー、ドクター
ブレードなどを用いて行なう。 感光層の厚さは、第4図および第5図の感光体
の場合、3〜50μ、好ましくは5〜20μである。
また第6図および第7図の感光体の場合には、電
荷担体発生層の厚さは5μ以下、好ましくは0.01〜
2μであり、電荷輸送層の厚さは3〜50μ、好まし
くは5〜20μである。 本発明の電子写真用感光体の感光層中のフタロ
シアニン化合物の割合は、感光層に対して0.05〜
90重量%、好ましくは15〜50重量%であり、電荷
輸送物質の割合は10〜90重量%、好ましくは10〜
60重量%であり、電荷発生物質の割合は10〜70重
量%、好ましくは30〜50重量%である。なお、第
4〜7図のいずれの感光体の作製においても、結
着剤とともに可塑剤を用いることができる。 本発明に係る電子写真用感光体は、一層優れた
感度を得るために、必要に応じて、感光層中に電
荷輸送物質及び電荷発生物質をチタニルフタロシ
アニンと共に含有することができる。電荷輸送物
質は、正孔輸送物質と電子輸送物質とに分類さ
れ、正孔輸送物質としては、例えば、インドリン
化合物、キノリン化合物及びトリフエニルアミン
化合物等が挙げられ、電子輸送物質としては、例
えばビスアゾ化合物が挙げられ、使用する場合
は、少なくとも1種の正孔輸送物質と少なくとも
1種の電子輸送物質を併用することがより好まし
い。電荷発生物質としては、例えばペリレン化合
物及びビスアゾ化合物等が挙げられる。 インドリン化合物としては、例えば、 一般式 (式中、R1は置換基を有してもよいアルキル
基、アラルキル基またはアリール基を表わし、
R2及びR3は夫々独立的に水素原子、ハロゲン原
子又は置換基を有してもよいアルキル基、アラル
キル基もしくはアリール基を表わし、R4は水素
原子、ハロゲン原子または置換基を有してもよい
アルキル基もしくはアラルキル基を表わし、R5
及びR6は夫夫独立的に置換基を有してもよいア
ルキル基、アラルキル基又はアリール基を表わ
し、R5とR6は互に一体となつて環を形成しても
良い。)で表わされるインドリン化合物及び一般
式 (式中、Aは置換基を有してもよい芳香族炭化
水素基、又は芳香族ヘテロ環基を表わし、R′1及
びR′2は各々独立的に水素原子、ハロゲン原子又
は置換基を有してもよいアルキル基、アラルキル
基又はアリール基を表わし、R′3は水素原子、ハ
ロゲン原子又は置換基を有してもよいアルキル基
もしくはアラルキル基を表わす。)で表わされる
インドリン化合物の好適例を第1表及び第2表に
まとめて掲げる。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
キノリン化合物としては、例えば、一般式
(式中、Bは置換基を有してもよい芳香族炭化
水素基又は芳香族複素環基を示し、R1,R2、及
びR3は夫々独立的に、水素原子、ハロゲン原子
又は置換基を有してもよいアルキル基、アラルキ
ル基又はアリール基を表わし、R4は水素原子、
ハロゲン原子又は置換基を有しても良いアルキル
基もしくはアラルキル基を表わす。)で表わされ
るキノリン化合物を挙げることができる。キノリ
ン化合物の好適例を第3表にまとめて掲げる。
水素基又は芳香族複素環基を示し、R1,R2、及
びR3は夫々独立的に、水素原子、ハロゲン原子
又は置換基を有してもよいアルキル基、アラルキ
ル基又はアリール基を表わし、R4は水素原子、
ハロゲン原子又は置換基を有しても良いアルキル
基もしくはアラルキル基を表わす。)で表わされ
るキノリン化合物を挙げることができる。キノリ
ン化合物の好適例を第3表にまとめて掲げる。
【表】
【表】
【表】
トリフエニルアミン化合物としては、一般式
(式中、Ar1,Ar2及びAr3は置換、未置換の芳
香族炭素環基及び置換、未置換の芳香族複素環基
を表わす。)で表わされるトリフエニルアミン化
合物を挙げることができ、その好適例を第4表に
挙げる。
香族炭素環基及び置換、未置換の芳香族複素環基
を表わす。)で表わされるトリフエニルアミン化
合物を挙げることができ、その好適例を第4表に
挙げる。
【表】
また電荷輸送物質としては他の周知のものも使
用でき、例えばピラゾール、ピラゾリン、オキサ
ジアゾール、チアゾール、イミダゾール等の複素
環化合物の誘導体、ヒドラゾン誘導体、トリフエ
ニルメタン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル及びその誘導体等などが挙げられる。 本発明で用いられるビスアゾ化合物としては、
一般に電子写真用感光体に使用されるものであれ
ばさしつかえなく、好適なビスアゾ化合物を第5
表にまとめて掲げる。
用でき、例えばピラゾール、ピラゾリン、オキサ
ジアゾール、チアゾール、イミダゾール等の複素
環化合物の誘導体、ヒドラゾン誘導体、トリフエ
ニルメタン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル及びその誘導体等などが挙げられる。 本発明で用いられるビスアゾ化合物としては、
一般に電子写真用感光体に使用されるものであれ
ばさしつかえなく、好適なビスアゾ化合物を第5
表にまとめて掲げる。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
本発明でチタニルフタロシアニンと共に電荷発
生物質としても併用できるペリレン化合物として
は、例えば、一般式 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立的に水素原
子又は置換もしくは未置換のアルキル基、アリー
ル基、アルキルアリール基或はアミノ基を表わ
す。)で表わされるペリレン化合物を挙げること
ができる。 ペリレン化合物の好適例を第6表にまとめて掲
げる。
生物質としても併用できるペリレン化合物として
は、例えば、一般式 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立的に水素原
子又は置換もしくは未置換のアルキル基、アリー
ル基、アルキルアリール基或はアミノ基を表わ
す。)で表わされるペリレン化合物を挙げること
ができる。 ペリレン化合物の好適例を第6表にまとめて掲
げる。
【表】
【表】
【表】
本発明の感光体の導電性支持体には、例えばア
ルミニウムなどの金属板ドラムまたは金属箔、ア
ルミニウムなどの金属を蒸着したプラスチツクフ
イルム、あるいは導電処理を施した紙などが用い
られる。 本発明に係る電子写真用感光体には導電性支持
体と感光層の間に、必要に応じて接着層またはバ
リヤ層を設けることができる。これらの層の材料
としては、ポリアミド、ニトロセルロース、カゼ
イン、ポリビニルアルコールなどがあり、その膜
厚は1μ以下が望ましい。 以下、本発明を実施例により、具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 実施例中の電荷移動物質No.又は、電荷発生物質
No.は、明細書中の第1〜5表に記載した、インド
リン化合物、キノリン化合物、トリフエニルアミ
ノ化合物、ビスアゾ化合物、ペリレン化合物の具
体例のNo.を示す。 各例中の「部」はすべて、ことわりのない限り
「重量部」を示す。 〔実施例〕 α形チタニルフタロシアニンとβ形チタニル
フタロシアニンとの混合体の製造 前記一般式()において、k,,m,nが
いずれも0となるα形チタニルフタロシアニン88
重量%とβ形チタニルフタロシアニン12重量%と
の混合物を摩砕剤としてアルミナビーズを用いた
ボールミルで64時間摩砕した。この混合体のX線
回折図を第3図に示した。このX線回折図には、
7.6,9.2,10.3,12.4,13.2,15.0,16.2,18.3,
20.6,22.5,24.2,25.3,26.2,27.0,28.6,29.3
の各ブラツグ角2θで特性ピークを有する。 電子写真用感光体の製造 実施例 1 前記により微細化したα形チタニルフタロシ
アニンとβ形チタニルフタロシアニンの混合体3
部、飽和ポリエステル樹脂(「バイロン200」(株)東
洋紡製)1部、クロロホルム210部をアルミナビ
ーズを用いたボールミルで18時間混合し、得られ
た分散液をアルミニウム蒸着ポリエステルフイル
ム上にワイヤーバーで塗布し、乾燥膜厚0.3μの電
荷発生層を形成させた。この電荷発生層の上に、
電荷移動物質No.T−33(5部)、ポリカーボネート
樹脂(「パンライト−1250W」帝人化成(株)製)5
部をクロロホルム65部に溶かした溶液をワイヤー
バーで塗布し、乾燥膜厚10μの電荷移動層を形成
することにより電子写真用感光体を作成した。 この感光体の感度を「ペーパーアナライザー−
SP−428」(川口電機製作所社製)を用いて、ま
ず感光体を暗所で印加電圧−6kVのコロナ放電に
より帯電させ初期電位(V0)を測定し、次に10
秒間暗所に放置し10秒後の表面電位保持率
(V10/V0)を測定した。ついで、タングステン
ランプから、その表面照度5ルツクスで光照射を
行い、表面電位が1/2又は1/5に減少するまでの時
間を測定する方法で光感度E1/2及びE1/5を測定し
た。 また、同様にして露光開始後15秒後の表面電位
(V15)も測定した。 更に830nmに分光された光(光強度10mw/
m2)を入射して測定し、同様に光感度(E1/2,1/5)
を測定した。 この感光体の分光感度は第8図に示すように
520〜900nmの広い範囲でレーザープリンター用
感光体の実用化感度E1/2=10erg/cm2(E1/2 -1=0.1
cm2/erg)を超えている。 一方、実施例1と同一の塗料を透明なPETフ
イルム上に塗布し、乾燥し、この塗膜の可視吸収
スペクトルを測定した。その吸収スペクトルを第
9図に示す。 このスペクトルから明らかなように、この塗膜
即ち本実施例の電荷発生層は650nmと800nmに極
大吸収を示す。 実施例 2 α形チタニルフタロシアニンとβ形チタニルフ
タロシアニンの混合割合をα形60重量%、β形40
重量%とする以外は実施例1と同様にして感光体
を作成し、実施例1と同様の方法で感光体特性を
測定した。 比較例 1 チタニルフタロシアニンとして実施例1で用い
たβ形チタニルフタロシアニンのみを用いて、実
施例1と同様の方法で電子写真用感光体を作成
し、先と同様の方法で感光体特性を測定した。 以上の実施例1〜2及び比較例1の感光体特性
を第7表にまとめて掲げる。
ルミニウムなどの金属板ドラムまたは金属箔、ア
ルミニウムなどの金属を蒸着したプラスチツクフ
イルム、あるいは導電処理を施した紙などが用い
られる。 本発明に係る電子写真用感光体には導電性支持
体と感光層の間に、必要に応じて接着層またはバ
リヤ層を設けることができる。これらの層の材料
としては、ポリアミド、ニトロセルロース、カゼ
イン、ポリビニルアルコールなどがあり、その膜
厚は1μ以下が望ましい。 以下、本発明を実施例により、具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 実施例中の電荷移動物質No.又は、電荷発生物質
No.は、明細書中の第1〜5表に記載した、インド
リン化合物、キノリン化合物、トリフエニルアミ
ノ化合物、ビスアゾ化合物、ペリレン化合物の具
体例のNo.を示す。 各例中の「部」はすべて、ことわりのない限り
「重量部」を示す。 〔実施例〕 α形チタニルフタロシアニンとβ形チタニル
フタロシアニンとの混合体の製造 前記一般式()において、k,,m,nが
いずれも0となるα形チタニルフタロシアニン88
重量%とβ形チタニルフタロシアニン12重量%と
の混合物を摩砕剤としてアルミナビーズを用いた
ボールミルで64時間摩砕した。この混合体のX線
回折図を第3図に示した。このX線回折図には、
7.6,9.2,10.3,12.4,13.2,15.0,16.2,18.3,
20.6,22.5,24.2,25.3,26.2,27.0,28.6,29.3
の各ブラツグ角2θで特性ピークを有する。 電子写真用感光体の製造 実施例 1 前記により微細化したα形チタニルフタロシ
アニンとβ形チタニルフタロシアニンの混合体3
部、飽和ポリエステル樹脂(「バイロン200」(株)東
洋紡製)1部、クロロホルム210部をアルミナビ
ーズを用いたボールミルで18時間混合し、得られ
た分散液をアルミニウム蒸着ポリエステルフイル
ム上にワイヤーバーで塗布し、乾燥膜厚0.3μの電
荷発生層を形成させた。この電荷発生層の上に、
電荷移動物質No.T−33(5部)、ポリカーボネート
樹脂(「パンライト−1250W」帝人化成(株)製)5
部をクロロホルム65部に溶かした溶液をワイヤー
バーで塗布し、乾燥膜厚10μの電荷移動層を形成
することにより電子写真用感光体を作成した。 この感光体の感度を「ペーパーアナライザー−
SP−428」(川口電機製作所社製)を用いて、ま
ず感光体を暗所で印加電圧−6kVのコロナ放電に
より帯電させ初期電位(V0)を測定し、次に10
秒間暗所に放置し10秒後の表面電位保持率
(V10/V0)を測定した。ついで、タングステン
ランプから、その表面照度5ルツクスで光照射を
行い、表面電位が1/2又は1/5に減少するまでの時
間を測定する方法で光感度E1/2及びE1/5を測定し
た。 また、同様にして露光開始後15秒後の表面電位
(V15)も測定した。 更に830nmに分光された光(光強度10mw/
m2)を入射して測定し、同様に光感度(E1/2,1/5)
を測定した。 この感光体の分光感度は第8図に示すように
520〜900nmの広い範囲でレーザープリンター用
感光体の実用化感度E1/2=10erg/cm2(E1/2 -1=0.1
cm2/erg)を超えている。 一方、実施例1と同一の塗料を透明なPETフ
イルム上に塗布し、乾燥し、この塗膜の可視吸収
スペクトルを測定した。その吸収スペクトルを第
9図に示す。 このスペクトルから明らかなように、この塗膜
即ち本実施例の電荷発生層は650nmと800nmに極
大吸収を示す。 実施例 2 α形チタニルフタロシアニンとβ形チタニルフ
タロシアニンの混合割合をα形60重量%、β形40
重量%とする以外は実施例1と同様にして感光体
を作成し、実施例1と同様の方法で感光体特性を
測定した。 比較例 1 チタニルフタロシアニンとして実施例1で用い
たβ形チタニルフタロシアニンのみを用いて、実
施例1と同様の方法で電子写真用感光体を作成
し、先と同様の方法で感光体特性を測定した。 以上の実施例1〜2及び比較例1の感光体特性
を第7表にまとめて掲げる。
【表】
実施例 3〜6
前記により微細化したα形チタニルフタロシ
アニンとβ形チタニルフタロシアニンの混合体3
部、飽和ポリエステル樹脂(「バイロン200」(株)東
洋紡製)1部と下記の第8表の各種溶媒210部を
アルミナビーズを用いたボールミルで18時間混合
し、得られた分散液をアルミニウム蒸着ポリエス
テルフイルム上にワイヤーバーで塗布乾燥し、乾
燥膜厚0.3μの電荷発生層を形成した。それ以外は
実施例1と同様にして、積層型電子写真用感光体
を作成し、830nmに分光された光(光強度
10mw/m2)を照射して、感光体の感度(E1/5)
を測定し、第8表にまとめた。
アニンとβ形チタニルフタロシアニンの混合体3
部、飽和ポリエステル樹脂(「バイロン200」(株)東
洋紡製)1部と下記の第8表の各種溶媒210部を
アルミナビーズを用いたボールミルで18時間混合
し、得られた分散液をアルミニウム蒸着ポリエス
テルフイルム上にワイヤーバーで塗布乾燥し、乾
燥膜厚0.3μの電荷発生層を形成した。それ以外は
実施例1と同様にして、積層型電子写真用感光体
を作成し、830nmに分光された光(光強度
10mw/m2)を照射して、感光体の感度(E1/5)
を測定し、第8表にまとめた。
【表】
実施例 7〜12
実施例1において、電荷輸送物質No.T−33の代
わりに第9表に示す他の電荷輸送物質を用い、
種々の感光体を作成した。この感光体に830nmに
分光された光(光強度10mw/m2)を入射して感
光体の感度(E1/5)を測定し、第9表にまとめ
た。
わりに第9表に示す他の電荷輸送物質を用い、
種々の感光体を作成した。この感光体に830nmに
分光された光(光強度10mw/m2)を入射して感
光体の感度(E1/5)を測定し、第9表にまとめ
た。
【表】
実施例 13〜18
実施例1の感光体において、電荷発生層中に第
10表に記載した電荷発生物質をα形チタニルフタ
ロシアニンとβ形チタニルフタロシアニンの混合
体に対して30重量%添加した種々の感光体を作成
した。各々の感光体の特性を第10表にまとめた。
10表に記載した電荷発生物質をα形チタニルフタ
ロシアニンとβ形チタニルフタロシアニンの混合
体に対して30重量%添加した種々の感光体を作成
した。各々の感光体の特性を第10表にまとめた。
本発明の電子写真用感光体は、α形チタニルフ
タロシアニンとβ形チタニルフタロシアニンを結
着剤中に分散してなる感光層を有することによ
り、500〜900nmの広い波長領域で高い感度を有
するものであり、特に700〜900nm前後の光源を
用いたレーザビームプリンタや液晶プリンタ用の
感光体として優れている。 本発明の電子写真用感光体はレーザビームプリ
ンタのみでなく、半導体レーザー等の750〜
850nmの光源を使用したその他の各種光記録デバ
イスにも応用することができる。
タロシアニンとβ形チタニルフタロシアニンを結
着剤中に分散してなる感光層を有することによ
り、500〜900nmの広い波長領域で高い感度を有
するものであり、特に700〜900nm前後の光源を
用いたレーザビームプリンタや液晶プリンタ用の
感光体として優れている。 本発明の電子写真用感光体はレーザビームプリ
ンタのみでなく、半導体レーザー等の750〜
850nmの光源を使用したその他の各種光記録デバ
イスにも応用することができる。
第1図はα形チタニルフタロシアニンのX線回
折図である。第2図はβ形チタニルフタロシアニ
ンのX線回折図である。第3図はα形チタニルフ
タロシアニンとβ形チタニルフタロシアニンの混
合体のX線回折図である。第4図〜第7図は本発
明に係る電子写真用感光体の拡大部分断面図であ
る。 1……導電性支持体、2a,2b,2c,2d
……感光層、3……α形チタニルフタロシアニ
ン、4……β形チタニルフタロシアニン、5……
結着剤、6……電荷輸送媒体、7……電荷担体発
生層、8……電荷輸送層。 第8図は、実施例1の電子写真用感光体の分光
感度を示す図である。第9図は、実施例1の感光
体の電荷発生層の可視吸収スペクトルを表す図で
ある。
折図である。第2図はβ形チタニルフタロシアニ
ンのX線回折図である。第3図はα形チタニルフ
タロシアニンとβ形チタニルフタロシアニンの混
合体のX線回折図である。第4図〜第7図は本発
明に係る電子写真用感光体の拡大部分断面図であ
る。 1……導電性支持体、2a,2b,2c,2d
……感光層、3……α形チタニルフタロシアニ
ン、4……β形チタニルフタロシアニン、5……
結着剤、6……電荷輸送媒体、7……電荷担体発
生層、8……電荷輸送層。 第8図は、実施例1の電子写真用感光体の分光
感度を示す図である。第9図は、実施例1の感光
体の電荷発生層の可視吸収スペクトルを表す図で
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 α形チタニルフタロシアニン及びβ形チタニ
ルフタロシアニンを結着剤中に分散させて成る感
光層を有することを特徴とする電子写真用感光
体。 2 感光層が電荷輸送物質を含有するものである
特許請求の範囲第1項記載の電子写真用感光体。 3 感光層が電荷輸送物質及び電荷発生物質を含
有するものである特許請求の範囲第1項記載の電
子写真用感光体。 4 電荷輸送物質がインドリン化合物、キノリン
化合物、トリフエニルアミン化合物、及び、ビス
アゾ化合物から成る群から選ばれる少なくとも一
種の化合物である特許請求の範囲第2項又は第3
項記載の電子写真用感光体。 5 電荷発生物質がペリレン化合物又はビスアゾ
化合物である特許請求の範囲第3項記載の電子写
真用感光体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11465186A JPS62272272A (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 電子写真用感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11465186A JPS62272272A (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 電子写真用感光体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62272272A JPS62272272A (ja) | 1987-11-26 |
| JPH0466507B2 true JPH0466507B2 (ja) | 1992-10-23 |
Family
ID=14643139
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11465186A Granted JPS62272272A (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 電子写真用感光体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62272272A (ja) |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63116158A (ja) * | 1986-11-05 | 1988-05-20 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 光半導体材料およびこれを用いた電子写真感光体 |
| DE3813459A1 (de) * | 1987-04-24 | 1988-11-10 | Minolta Camera Kk | Funktionsmaessig geteiltes photoempfindliches element |
| DE3814105C2 (de) * | 1987-04-27 | 1999-02-04 | Minolta Camera Kk | Elektrophotographisches Aufzeichnungsmaterial |
| US4898799A (en) * | 1987-07-10 | 1990-02-06 | Konica Corporation | Photoreceptor |
| US4886720A (en) * | 1987-08-31 | 1989-12-12 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Photosensitive medium having a styryl charge transport material |
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-
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