JPH0473420B2 - - Google Patents

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JPH0473420B2
JPH0473420B2 JP20436584A JP20436584A JPH0473420B2 JP H0473420 B2 JPH0473420 B2 JP H0473420B2 JP 20436584 A JP20436584 A JP 20436584A JP 20436584 A JP20436584 A JP 20436584A JP H0473420 B2 JPH0473420 B2 JP H0473420B2
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JP
Japan
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substance
group
carbon atoms
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obtaining
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JP20436584A
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JPS6183138A (ja
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Masaji Oono
Masato Kine
Yasutaka Nishi
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HARIMA KASEI KK
Original Assignee
HARIMA KASEI KK
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Publication date
Application filed by HARIMA KASEI KK filed Critical HARIMA KASEI KK
Priority to JP20436584A priority Critical patent/JPS6183138A/ja
Publication of JPS6183138A publication Critical patent/JPS6183138A/ja
Publication of JPH0473420B2 publication Critical patent/JPH0473420B2/ja
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  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、3−デオキシアフイデイコリンを製
造する方法に関するものである。 3−デオキシアフイデイコリンは、真核細胞
DNAポリメラーゼαの特異的阻害活性を有する
生理活性を有する物質として、既に知られてお
り、例えば特開昭58−220689号公報に記載されて
いる。 従来の技術 而して前記公報には、3−デオキシアフイデイ
コリンの製法方法として、ホマ・ベーテに属する
微生物を培養して抽出する、生物学的方法が記載
されている。 本発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前述の微生物を使用する方法で
は、生産の効率が悪く、製造に大規模な設備を必
要とし、また製造に長期間を要するものであつ
て、好ましいものではなかつた。 本発明はかかる事情に鑑みなされたものであつ
て、安価で且つ容易に入手することのできる、ロ
ジンの主成分であるアビエチン酸を原料とし、化
学的方法で3−デオキシアフイデイコリンを合成
する、新規な方法を提供することを目的とするも
のである。 問題点を解決する手段 而して本発明は、アビエチン酸を異性化して環
を縮小し、構造式
【式】及び
【式】 で示されるジエンの混合物を得る工程と、このジ
エンの混合物を分解して7位にカルボニル基を導
入し、4位のカルボキシル基をエステル化して、
一般構造式 (Rは、炭素数1以上のアルキル基) で示されるエノンを得る工程と、このエノンにア
レンを付加して、一般構造式 (Rは、炭素数1以上のアルキル基) で示される物質を得る工程と、該物質の6a位を
分解し、得られた9位の側鎖の端末に水酸基を導
入し、7位のカルボニル基を除去し、6a位に二
重結合を導入して、一般構造式 (Rは、炭素数1以上のアルキル基) で示されるエノンを得る工程と、6a位の二重結
合を6位に移動させ、7位にカルボニル基を導入
して、一般構造式 (Rは、炭素数1以上のアルキル基) で示されるエノンを得る工程と、該物質の9a位
の側鎖端末を8位に結合して環化し、その環化後
の9位の水酸基をアシル化して、一般構造式 (R及びR1は、炭素数1以上のアルキル基) で示される物質を得る工程と、環内の6位の二重
結合に水素添加し、7位のカルボニル基に水素添
加して水酸基として、一般構造式 (R及びR1は、炭素数1以上のアルキル基) で示される物質を得る工程と、9位を加水分解し
て水酸基とし、さらに該9位にヒドロキシメチレ
ン基を導入してグリコールとし、該グリコールを
二価アルコールでエーテル化して、一般構造式 (R及びR2は、炭素数1以上のアルキル基) で示される物質を得る工程と、この物質の7位の
水酸基を除去し、4位のメトキシカルボニル基を
還元してヒドロキシメチレン基とし、9位を加水
分解してグリコールとして、3−デオキシアフイ
デイコリンを得る工程とを、順次行うことを特徴
とするものである。 作 用 本発明により、アビエチン酸の骨格となる環を
縮小してアビエチン酸の8位のプロピル基を除去
し、その8位と9a位との間に新たに環を形成し
て3−デオキシアフイデイコリンの骨格環を構成
し、該骨格環の4位をヒドロキシメチレン基とす
ると共に、9位に水酸基及びヒドロキシメチレン
基を導入して、3−デオキシアフイデイコリンを
合成することができる。 発明の効果 本発明によれば、3−デオキシアフイデイコリ
ンが、安価で入手が容易なロジン中に大量に含ま
れるアビエチン酸を原料として、純粋に化学的方
法により合成されるので、大規模な装置を必要と
することなく、短期間に大量に製造することがで
きる。そして本発明の方法により、公知の生物学
的方法により製造されたと全く同一の物質を製造
することができる。 実施例 以下本発明の方法の一実施例を、工程を追つて
説明する。 以下の各工程における中間物質の特性は、核磁
気共鳴スペクトルは日本電子株式会社製JNM−
FX100及び株式会社日立製作所製R−600、赤外
線吸収スペクトルは日本分光工業株式会社製A−
102、質量分析は日本電子株式会社製DX−300、
旋光度は日本分光工業株式会社製DIP−140、融
点はヤマト機器株式会社製MP−21を用いて、そ
れぞれ測定したものである。またシリカゲルクロ
マトグラフイイーは、充填剤としてメルク社製
WecogelC−200を使用した。 本発明においては、原料としてアビエチン酸(1)
を使用する。アビエチン酸はロジンの主成分とし
て存在し、アルコール浸出、水蒸気蒸溜等の方法
で分離される。 工程1 本発明においては、先ずアビエチン酸(1)の環を
縮小し、プロピル基を結合した六員環を五員環に
縮小する。 操作1:先ず、アビエチン酸(1)40gを塩化メチレ
ン140mlに溶解し、これを氷冷下で96%硫酸320
ml中に加えて異性化し、骨格環を縮小する。反
応液は橙赤色を呈す。氷冷下で1.5時間激しく
撹拌した後室温まで昇温し、さらに3時間撹拌
する。薄層クロマトグラフイーで原料のアビエ
チン酸(1)が完全に消失したことを確認した後反
応液を2の氷水にあけ、エーテルで3回抽出
(約3)。抽出液を1の飽和食塩水で洗い、
次に飽和重曹水で3回洗い(約1.5)、最後に
再度飽和食塩水で洗つた後無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、濃縮して、ジエン(2)と(2′)との混
合物を、橙色オイルとして得る。 工程2 次にジエン(2)、(2′)の7位をカルボニル基に
し、4位のカルボキシル基をメチルステル化す
る。 操作2:前記ジエン(2)、(2′)の混合物を、塩化
メチレン400mlとメタノール160mlとの混合溶媒
に溶解し、−78℃で、酸素2.5/min、電圧
40Vの条件で、6時間オゾンを吹込んで、ジエ
ン(2)、(2′)の7位を分解してカルボニル基と
する。薄層クロマトグラフイーで、原料のジエ
ン(2)、(2′)が完全に消失した事を確認した後、
窒素を吹込んで過剰のオゾンを追い出し、チオ
エーテル15mlを添加し、徐々に室温に戻した
後、濃縮し、エーテルで稀釈して、析出する物
質(3)を白色結晶として濾取し、物質(3)を9.354
g得た。物質(3)のアビエチン酸(1)からの収率
は、27%であつた。 物質(3)の特性は次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ1.24(3H、s)、δ1.16(3H、s) IR(KBr) 3100、2950、1710 (ダイマー)、1670、1625cm-1 MS 262(M+)、247(M+−CH3)、217(M+
CO2H) 操作3:次に、物質(3)33.3805g(127.4mmol)
を、クロロホルム1.3とメタノール60mlとの
混合溶媒に溶解し、これに室温下でジアゾメタ
ンのエール溶液230mmolを加え、一晩放置し
て物質(3)の4位のカルボキシル基をメチルエス
テル化する。次いでこれを濃縮し、エノン(4)を
淡黄色結晶として35.2g得た。エノン(4)の収率
は、100%であつた。 エノン(4)の特性は次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ3.67(3H、s)、δ1.28(3H、s)、δ1.19(3H、
s) IR(KBr) 2950、1720、1690、1640cm-1 MS 276(M+)、261(M+−CO3)、258(M+
H2O)、217(M+−CO2CH3)、199(M+−H2O−
CO2CH3) 融点 114〜116℃ 元素分析 計算値=C73.82、H8.68 実測値=C73.82、H8.73 UV λEtOH nax 238.5μm、εmax 13100 [α]21 D +29.6(C=1.01、CHCl3) なお、この工程において、7位を分解する工
程と、4位をエステル化する工程とは、どちら
を先に行つても良い。また4位のエステル化
は、メチル以外のアルキル基で行つても良い。 工程3 次にエノン(4)にアレンを付加する。 操作4:エノン(4)11.3gをエタノール800mlに溶
解し、この溶液1を、第1図に示すように、空
気をアルゴン2で置換したパイレツクス容器3
に入れる。この容器3を、デユワー瓶4内のド
ライアイス/エタノール混合冷媒5に浸して、
−78℃に冷却し、溶液1にアレン70ml(過剰
量)を添加しする。さらに溶液1内に、冷却機
6で−30℃に冷却されたエタノール7をポンプ
8で還流して冷却した高圧水銀灯9を挿入し
て、5時間に亙つて紫外線を照射し、エノン(4)
にアレンを付加反応させる。反応液を濃縮した
後、シリカゲルクロマトグラフイー(30倍、n
−ヘキサン:酢酸エチル=12:1)で精製し、
物質(5)の粗精製物9.647gを淡黄色のオイルと
して得、また1.499gの原料エノン(4)を回収し
た。 物質(5)は精製が困難であるので、その粗精製
物を、一旦次工程により還元して物質(6)とし、
これを精製した後再度これをピリジンクロロク
ロメートで酸化して、透明なオイル状の純粋な
物質(5)を得、これについて物質(5)の特性を測定
した。なお、物質(6)から逆算した物質(5)の収率
は、65%であつた。 物質(5)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ4.80(2H、br)、δ3.69(3H、s)、δ1.22(3H、
s)、δ0.89(3H、s) IR(neat) 2950、1720、1680cm-1 MS 316(M+)、301(M+−CH3)、257(M+
CO2CH3) [α]22.5 D −128(C=0.84、CHCl3) 工程4 次に、該物質(5)の6a位を分解し、得られた9
位の側鎖の端末に水酸基を導入し、7位のカルボ
ニル基を除去し、6a位に二重結合を導入する。 操作5:先ず、物質(5)の粗精製物139mgをエタノ
ール1.8mlに溶解し、氷冷下でホウ水素化ナト
リウム14mgを加え、そのまま2時間撹拌して、
物質(5)の7位のカルボニル基を還元して水酸基
にする。薄層クロマトグラフイーで原料の物質
(5)が完全に消失したことを確認した後、2N塩
酸で中和し、エタノールを溜去した後酢酸エチ
ルで抽出する。これを無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、シリカゲルクロマトグラフイー(エ
チルエーテル:n−ヘキンサン=1:3)で分
離精製し、物質(6)を白色アモルフアスととして
125mg得た。物質(6)の収率は、89%であつた。 物質(6)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ5.02(1H、dd、J=2.5Hz)、δ4.93(1H、dd、
J=2.5Hz)、δ3.64(3H、s)、δ1.28(3H、s)、
δ0.98(3H、s) IR(KBr) 3450、2950、1730、1670cm-1 MS 318(M+)、303(M+−CH3)、300(M+
H2O)、259(M+−CO2CH3) [α]24 D −26.9(C=1.012、CHCl3) 操作6:次に、物質(6)8.246g(25.93mmol)を、
塩化メチレン270mlに溶解し、塩化メシル8ml
(4当量)及びピリジン20ml(10当量)を加え、
室温で2日間撹拌して反応させる。次いで反応
液を氷水にあけ、酢酸エチルで抽出し、2N塩
酸及び飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、濃縮して、シリカゲルクロマト
グラフイー(塩化メチレン)で精製し、物質(7)
を淡黄色アモルフアスとして9.441g)得た。
物質(7)の収率は、92%であつた。 物質(7)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ4.98(2H、br)、δ4.60(1H、dd、J=7Hz、
10Hz)、δ3.67(3H、s)、δ3.03(3H、s)、
δ1.30(3H、s)、δ0.98(3H、s) IR(KBr) 2950、1715、1680cm-1 MS 396(M+)、381(M+−CH3)、336(M+
HCO2CH3) 操作7:次に物質(7)40mg(0.10mmol)を、アル
ゴン雰囲気下、無水テトラヒドロフラン2mlに
溶解し、氷冷下ジボランのテトラヒドロフラン
溶液(0.83mmol/ml)0.1mlを加え、室温で2
時間撹拌して、物質(7)の6a位を分解すると共
に、7位のメチルスルホニル基を除去して6a
位に二重結合を導入する。薄層クロマトグラフ
イーで、原料の物質(7)が完全に消失したことを
確認した後、3N水酸化ナトリウム水溶液0.5ml
を加え、そのまま2時間還流する。反応液を
2N塩酸で中和した後、テトラヒドロフランを
溜去し、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗
つた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し
た後、シリカゲルクロマトグラフイー(エチル
エーテル:n−ヘキサン=1:2)で精製し
て、物質(8)を透明シロツプとして20mg得た。物
質(8)の収率は65%であつた。 物質(8)の特性は次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ5.80〜5.40(1H、ABX、dd)、δ5.22(1H、
d)、δ5.24〜4.92(2H、ABX)(JAB=2.5Hz、
JAX=16Hz、JBX=7.5Hz)、δ3.67(3H、s)、
δ1.22(3H、s)、δ0.93(3H、s) IR(neat) 2950、1715、1680、1640cm-1 MS 302(M+)、261(M+−CH=CH2)、243
(M+−CO2CH3) [α]23 D +19.45(C=1.106、CHCl3) 操作8:次に、前記物質(8)3.672g(12.16mmol)
を、アルゴン雰囲気下、無水テトラヒドロフラ
ン110mlを加えて溶解し、冷却下、
{(CH32CHCH(CH3)}2BHのテトラヒドロフ
ラン溶液(1.07mmol/ml)を56ml(5当量)
加え、氷冷しながら4時間撹拌し、さらに室温
で12時間撹拌する。次いで、3N水酸化ナトリ
ウム水溶液40mlを滴下し、30%過酸化水素水40
mlを、温度が40℃以上にならないようにゆつく
りと滴下して、物質(8)の9a位の側鎖端末の二
重結合に水を付加して水酸基とする。その後約
2時間撹拌を続け、撹拌を止めても水層と有機
物質との界面から泡が生じなくなつたことを確
認した後、2N塩酸で中和し、テトラヒドロフ
ランを溜去した後、酢酸エチルで抽出し、飽和
食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
濃縮した後、シリカゲルクロマトグラフイー
(エチルエーテル:n−ヘキサン=4:1)で
精製して、物質(9)を透明シロツプとして3.735
g得た。物質(9)の収率は、96%であつた。 物質(9)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 60MHz) δ5.30(1H、d)、δ3.69(3H、s)、δ1.25(3H、
s)、δ0.92(3H、s) IR(neat) 3450、2955、1730、1675cm-1 MS 320(M+)、305(M+−CH3)、302(M+
H2O)、261(M+−CO2CH3) 工程5 次に、物質(9)の6a位の二重結合を6位に移動
させ、7位にカルボニル基を導入する。 操作9:先ず、物質(9)3.3225g(10.4mmol)を、
アルゴン雰囲気下塩化メチレン120mlに溶解し、
−78℃に冷却して、2.6−ルチジン3.8ml(3当
量)及びターシヤリーブチリジメチルシリルト
リフレート3.1ml(1.3当量)を、この順に加
え、3時間撹拌し反応させ、9位の側鎖端末の
二重結合をマスクする。反応終了後、シリカゲ
ルクロマトグラフイー(エチルエーテル:n−
ヘキサン=1:10)で精製し、物質(10)を透明シ
ロツプとして4.423g得た。物質(10)の収率は、
98.2%であつた。 物質(10)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ5.24(1H、d)、δ3.67(3H、s)、δ3.60(2H、
br)、δ1.22(3H、s)、δ0.90(9H、br)、δ0.88
(3H、s)、δ0.06(6H、s) IR 2950、1725cm-1 操作10:次に、物質(10)4.423g(10.2mmol)を、
アルゴン雰囲気下で、無水テトラヒドロフラン
150mlに溶解し、氷冷下でジボランのテトラヒ
ドロフラン溶液(2.38mmol/ml)14ml(3.3当
量)加え、室温で一晩撹拌し、6a位の二重結
合に水を付加して7位に水酸基を導入する。薄
層クロマトグラフイーで原料の物質(10)がほとん
ど消失したことを確認した後、3N水酸化ナト
リウム水溶液40mlを加え、30%過酸化水素水
を、温度が40℃以上にならないようにゆつくり
と滴下する。滴下後約2時間撹拌を続け、撹拌
を止めても水層と有機物層との界面から泡が出
なくなつたことを確認した後、0.5Nクエン酸
水溶液を加えて中和し、テトラヒドロフランを
溜去し、クロロホルムで抽出し、飽和食塩水で
洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した
後、シリカゲルクロマトグラフイー(エチルエ
ーテル:n−ヘキサン=1:1)で精製して、
物質(11)を透明オイルとして4.4475g得た。物質
(11)の収率は、96.5%であつた。 物質(11)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ4.30(1H、br)、δ3.67(5H=3H、s+2H、
br)、δ1.20(3H、s)、δ0.92(3H、s)、δ0.88
(9H、s)、δ0.09(6H、s) IR(neat) 3400(br)、1725cm-1 MS 452(M+)、437(M+−CH3)、434(M+
H2O) 操作11:次に、物質(11)4.4475g(9.84mmol)を、
アルゴン雰囲気下で、塩化メチレン190mlに溶
解し、氷冷下に、ピリジンクロロメートを4.23
g(2当量)加え、氷冷下で3時間攪半する。
この操作により、物質(11)における7位の水酸基
が酸化されて、カルボニル基となる。反応終了
後、フロリジルで濾過してクロムを除去し、こ
れをエーテルで洗い、洗液を濃縮した後、シリ
カゲルクロマトグラフイー(エチルエーテル:
n−ヘキサン=1:2)で精製して、物質(12)を
透明オイルとして4.274g得た。物質(12)の収率
は、96.5%であつた。 物質(12)の特性は次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ3.64(3H、s)、δ1.16(3H、s)、δ0.92(9H、
s)、δ0.81(3H、s)、δ0.08(6H、s) IR(neat) 2950、1720cm-1 操作12:次に、物質(12)101.5mg(0.226mmol)を、
アルゴン雰囲気下で無水四塩化炭素5mlに溶解
し、2.6−ルチジン0.1mlを加え、次にトリメチ
ルシリルトリフレート0.07mg(1.3当量)を加
え、室温で9時間撹拌して反応させ、6a位に
再度二重結を形成する共に、7位に形成された
水酸基をマスクする。然る後に水を加え、塩化
メチレで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮して、物質(13)を透明オイルとして117
mg得た。物質(13)の収率は、100%であつた。 物質(13)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ3.66(3H、s)、δ3.7〜3.56(2H、br)、δ1.20
(3H、s)、δ0.92、δ0.19、δ0.06 操作14:次に、物質(13)42.5mg(0.0814mmol)を、
アルゴン雰囲気下で、無水塩化メチレン1mlに
溶解し、ピリジン13μ(2当量)を加え、氷
冷下で塩化メチレンで20倍に稀釈した臭素4μ
(2.0当量)を添加する。これによつて、物
質(13)の6a位に臭素が付加すると共に、7位が
酸化分解されてカルボニル基となる。臭素を加
え終つたらすぐに飽和重曹溶液を加え、塩化メ
チレンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮後シリカゲルクロマトグラフイー(エ
チルエーテル:n−ヘキサン=1:10)で精製
し、物質(14)を淡黄色オイルとして36.5mg得た。
物質(14)の収率は、94%であつた。 物質(14)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ3.67(3H、s)、δ3.72〜3.58(2H、br)、
δ1.13(3H、s)、δ0.93(9H、s)、δ0.82(3H、
s)、δ0.05(6H、m) IR(neat) 2950、1740、1725cm-1 操作13:次に、物質(14)13.249g(27.7mmol)を、
アルゴン雰囲気下で、無水トルエン700mlに溶
解し、氷冷下で、トルエンで20倍に稀釈した
1,5−ジアゾビシクロ[5,4,0]ウンデ
セン−5を4.56ml(1.1当量)滴下し、室温で
17時間撹拌して脱臭化水素し、6位に二重結合
を形成する。次に飽和クエン酸水溶液で中和
し、クロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濃縮後シリカゲルクロマトグラフ
イー(エチルエーテル:n−ヘキサン=1:
2)で精製して、物質(15)を赤色オイルとして
6.875g得た。物質(15)の収率は、55.4%であつ
た。 物質(15)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ6.59(1H、dd、J=4Hz)、δ3.67(3H、s)、
δ1.25(3H、s)、δ0.90(9H、s)、δ0.87(3H、
s)、δ0.09(6H、s) IR(neat) 2950、1740〜1720(br)、1650cm-1 操作15:次に、物質(15)1.115g(2.49mmol)を
テ、トラヒドロフラン70mlに溶解し、氷冷下
に、2N塩酸4mlを加えて加水分解し、9位の
側鎖の末端マスクを除去して、水酸基とする。
3時間撹拌した後、飽和重曹水溶液で中和し、
テトラヒドロフランを溜去し、酢酸エチルで抽
出し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、濃縮後シリカゲルクロマトグラフイ
ー((エチルエーテル:n−ヘキサン=7:1)
で精製して、物質(16)を透明オイルとして740mg
得た。物質(16)の収率は、89%であつた。 物質(16)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ6.63(1H、dd、J=4Hz)、δ3.68(3H、s)、
δ3.60〜3.53(2H、br)、δ1.31(3H、s)、δ0.86
(3H、s) IR(neat) 3450、2950、1740〜1720(br)、
1650cm-1 MS 334(M+)、316(M+−H2O)、274(M+
HCO2CO3) [α]23 D −122(C=1.00、CHCl3) この工程において、9位の側鎖端末及び7位を
マスクする物質は、上記実施例において示した物
質に限られるものではなく、他の物質を使用する
こともできる。また6位に二重結合を導入するた
めに使用するハロゲンは、臭素に限られるもので
はなく、塩素を使用してもよい。 工程6: 次に、物質16における9位の側鎖の端末の炭
素と8位の炭素とを結合して環化し、環化後の9
位の水酸基をアシル化する。 操作16:先ず、物質(16)740mg(2.22mmol)を、
アルゴン雰囲気下塩化メチレン50mlに溶解し、
氷冷下ピリジンクロロクロメート955mg(2当
量)を加え、5時間撹拌して、9位の側鎖端末
の水酸基を酸化して、アルデヒドとする。次い
で、反応液をフロリジルを通してクロムを除
き、エーテルで洗う。洗液を濃縮後、シリカゲ
ルクロマトグラフイー(ベンゼン:酢酸エチル
=3:1)で精製し、物質(17)を透明オイルとし
て535.5mg得た。物質(17)収率は、73.3%であつ
た。 物質(17)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ9.70(1H、s)、δ6.67(1H、dd、J=4Hz)、
δ3.67(3H、s)、δ1.31(3H、s)、δ0.87(3H、
s) IR(neat) 2950、2740、1720、1650cm-1 MS 332(M+)、314(M+−H2O)、273(M+
CO2CH3) [α]23 D −125.6(C=1.12、CHCl3) 操作17:次に、物質(17)535.5mg(1.61mmol)を、
アルゴン雰囲気下、無水エタノール45mlに溶解
し、無水エタノールに金属ナトリウムを加えて
調整したナトリウムエトキシドのエタノール溶
液を、氷冷下、ナトリウムエトキシド154mg
(1.4当量)に相当する量添加し、1時間撹拌す
る。これにより、9a位の側鎖の端末が、環の
8位に付加すると共に、アルデヒドは水酸基と
なる。次いで2N塩酸で中和し、エタノールを
溜去した後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水
で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮
後、シリカゲルクロマトグラフイー(ベンゼ
ン:酢酸エチル=1:1)で精製し、物質(18)と
物質(18′)との混合物を、白色アモルフアス
として534mg得た。混合物の収率は、100%であ
つた。 物質(18)の特性は、次の通りである。 PMR(CDCl3 100MHz) δ6.70(1H、dd、J=7Hz)、δ4.23〜4.08
(1H、br)、δ3.63(3H、s)、δ1.33(3H、s)、
δ0.90(3H、s) IR(neat) 3450、2950、1720、1650cm-1 MS 332(M+)、314(M+−H2O) また物質(18′)の特性は、次の通りである。 PMR(CDCl3 100MHz) δ6.72(1H、dd、J=4Hz)、δ4.00〜3.78
(1H、br)、δ3.68(3H、s)、δ1.33(3H、s)、
δ0.90(3H、s) IR(neat) 3450、2950、1720、1650cm-1 MS 332(M+)、314(M+−H2O) 操作18:次に物質(18)と(18′)との混合物241.5mg
(0.727mmol)をアルゴン雰囲気下でピリジン
8mlに溶解し、氷冷下氷酢酸0.16mlを加え、ジ
メチルアミノピリジンを少量加えて室温で一晩
撹拌し、9位の水酸基をアセチル化する。これ
に氷水を加え、ピリジンを溜去した後酢酸エチ
ルで抽出し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し濃縮後シリカゲルクロマトグラ
フイー(エチルエーテル:n−ヘキサン=1:
1)で精製し、物質(19)と物質(19′)との混合
物を白色アモルフアスとして213mg得た。混合
物の収率は78%であつた。 物質(19)と(19′)との混合物の特性は、次の
通りである。 PMR(CDCl3 100MHz) δ6.71(1H、dd、)、δ5.08〜4.90(br、1H)、
δ3.67(3H、s)、δ1.09〜1.08(1H、s)、δ1.33
(3H、s)、δ0.81(3H、s) IR(neat) 2950、1740〜1720(br)、1660cm-1 MS 374(M+)、314(M+−HCO2CH3) なおこの工程において、9位の水酸基にアセチ
ル基を結合する代わりに、他のアルキル基を有す
るアシル基を導入しても良い。 工程7: 次に、物質(19)及び(19′)における、6位の二
重結合に水素添加し、7位のカルボニル基に水素
添加して水酸基とする。 操作19:先ず、物質(19)と物質(19′)との混合物
213mg(0.57mmol)を、アルゴン雰囲気下酢
酸エチル15mlに溶解し、二酸化白金10mgを加
え、アスピレーターを使用して空気を水素に置
換し、室温で一晩撹拌する。これにより6位の
二重結合に水素添加され、二重結合が消失す
る。次いで、薄層クロマトグラフイーで、原料
物質(19)及び(19′)が消費されたことを確認し、
ひだ折り濾紙で白金を除去した後濃縮し、シリ
カゲルクロマトグラフイー(エチルエーテル:
n−ヘキサン=1:2)で分離精製し、物質(20)
91mg及び物質(20′)107mgを、それぞれ白色ア
モルフアスとして得た。物質(20)及び物質(20′)
の収率は、それぞれ43%及び50%であつた。 物質(20)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ4.95〜4.75(1H、br)、δ3.67(3H、s)、
δ2.09(3H、s)、δ1.24(3H、s)、δ1.09(3H、
s) IR(neat) 2950、1740〜1720(br)cm-1 MS 376(M+) また物質(20′)の特性は、次の通りであつ
た。 PMR(CDCl3 100MHz) δ4.90〜4.70(1H、m)、δ3.67(3H、s)、
δ2.08(3H、s)、δ1.24(3H、s)、δ1.09(3H、
s) IR(neat) 2950、1740、1720cm-1 MS 376(M+)、316(M+−HCO2CH3) 操作20:次に、物質(20)55mg(0.146mmol)を、
アルゴン雰囲気下無水テトラヒドロフランに溶
解し、水素化ホウ素リチウム16mg(5当量)を
加え、室温で2時間撹拌して、7位のカルボニ
ル基を還元して水酸基とする。0.5N塩酸で中
和した後テトラヒドロフランを溜去し、酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルクロマト
グラフイー(エチルエーテル:n−ヘキサン=
2:1)で精製し、物質(21)を白色アモルフ
アスとして51mg得た。物質(21)の収率は、92
%であつた。 物質(21)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ5.16〜5.00(1H、br)、δ5.39(1H、dd、J=
7Hz、10Hz)、δ3.65(3H、s)、δ2.06(3H、
s)、δ1.28(3H、s)、δ0.96(3H、s) IR(neat) 3520、2950、1730cm-1 MS 334(M+−CO3CO+1) [α]19 D +11.4(C=1.02、CHCl3) なお、この工程において、6位の二重結合に水
素添加する工程と、7位のカルボニル基に水素添
加して水酸基とする工程とは、いずれを先に行つ
てもよい。 工程8 次に、物質(21)の9位を加水分解して水酸基
とし、さらにその9位にヒドロキシメチレン基を
導入してグルコールとし、次いで、そのグリコー
ルに二価アルコールを作用させてエーテルとす
る。 操作21:先ず、物質(21)51mg(0.135mmol)
を、アルゴン雰囲気下、塩化メチレン2mlに溶
解し、−78℃に冷却下、2.6−ルチジン0.055ml
(3当量)を加え、次いで、ターシヤリーブチ
ルジメチルシリルトリフレート0.045ml(1.4当
量)を加え、その後室温に戻し、1時間撹拌し
て反応させて、7位の水酸基をマスクする。反
応終了後水を加えて、塩化メチレンで抽出し、
飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮後シリカゲルクロマトグラフイー(エ
チルエーテル:n−ヘキサン=1:2)で精製
し、物質(22)を透明シロツプとして64mg得
た。物質(22)の収率は、96.4%であつた。 物質(22)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ5.30(1H、dd、J=7Hz、10Hz)、δ3.65
(3H、s)、δ2.03(3H、s)、δ1.19(3H、s)、
δ0.90(9H、m)、δ0.05(6H、m) IR(neat) 2950、1730cm-1 MS 448(M+−COCH3) [α]19 D +4.26(C=1.28、CHCl3) 操作22:次に、物質(22)64mg(0.13mmol)を
メタノール4mlに溶解し、ナトリウムメトキシ
ド38mgを添加し、室温下で1時間撹拌し、アセ
トキシ基を加水分解して水酸基とする。反応終
了後、0.5N−クエン酸水溶液で中和し、メタ
ノールを溜去した後クロロホルムで抽出し、飽
和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮後シリカゲルクロマトグラフイー(エ
チルエーテル:n−ヘキサン=1:2)で精製
し、物質(23)を透明オイルとして45.5mg得
た。物質(23)の収率は77.7%であつた。 物質(22)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ5.30(1H、dd、J=7Hz、10Hz)、δ5.00
(1H、br)、δ1.19(3H、s)、δ0.96(3H、s) IR(neat) 3500(br)、2950、1730cm-1 MS 435(M+−CH3)、432(M+−H2O)、391
(M+−CO2CH3) [α]19 D +1.99(C=0.91、CHCl3) 操作23:次に、アルゴン雰囲気下で、直前に蒸溜
した無水塩化メチレン0.26mlに、直前に蒸溜し
た塩化オキサリルを0.01ml加え、−50℃に冷却
し、これにジメチルスルホキシドを0.017ml加
え、5分間そのまま撹拌する。これに前記物質
(23)37mgを塩化メチレン0.3mlに溶解して加え
る。−30℃まで昇温して20分間撹拌し、次いで
トリエチルアミン0.07mlを加え、さらに徐々に
室温まで昇温する。これにより9位の水酸基が
脱水素されて、カルボニル基となる。さらに水
を加え、塩化メチレンで抽出し、飽和食塩水で
洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮後シ
リカゲルクロマトグラフイー(ベンゼン:酢酸
エチル=10:1)で精製し、物質(24)を淡黄
色オイルとして30mg得た。物質(24)の収率は
80%であつた。 物質(24)の特性は次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ4.39(1H、dd、J=8Hz)、δ3.66(3H、s)、
δ2.90(1H、ddd、J=2.5Hz、7.5Hz)、δ1.20
(3H、s)、δ1.02(3H、s)、δ0.84(9H、s)、
δ0.01(6H、s) IR(neat) 2950、1720cm-1 MS 448(M+)、432(M+−CH3)、389(M+
CO2CH3) [α]17 D −25.21(C=1.45、CHCl3) 操作24:次に、先ずトリフエニルホスホニウムメ
チルブロミド501mg(3当量)を、アルゴン雰
囲気下無水テトラヒドロフラン5mlに溶解し、
−78℃で0.747ml/mmolのn−ブチルリチウ
ム1.05ml(3当量)を滴下し、20分間撹拌し、
室温まで徐々に昇温させて、イリドを調整す
る。次いで、予めアルゴン雰囲気下に無水テト
ラヒドロフラン5mlに溶解しておいた前記物質
(24)209.5mg(0.468mmol)に、加熱還流しな
がら前記イリドを滴下する。そのまま22時間加
熱還流を続けて、9位のカルボニル基をビニリ
デン基に転化する。然る後、テトラヒドロフラ
ンをある程度溜去し、水を加え、酢酸エチルで
抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮後
シリカゲルクロマトグラフイー(ベンゼン:酢
酸エチル=10:1)で分離精製し、物質(25)
136.5mgを透明オイルとして得、原料物質(24)
41.5mgを回収した。物質(25)の収率は、65%
であつた。 物質(25)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ4.54(1H、dd、J=2.1Hz)、δ4.45(1H、dd、
J=2.1Hz)、δ4.24(1H、dd、J=7Hz、10
Hz)、δ3.65(3H、s)、δ1.26(3H、s)、δ0.95
(3H、s)、δ0.84(9H、s) IR(neat) 2950、1730、1650cm-1 MS 446(M+)、441(M+−CH3)、387(M+
CO2CH3) 操作25:次に、物質(25)45mg(0.101mmol)
を、ターシヤリーブチルアルコール1.125mlに
溶解し、水0.34ml及びピリジン0.0375mlを加え
る。次いで、四酸化オスミウムのターシヤリー
ブチルアルコール溶液(1g/100ml)0.3ml
(0.12当量)及び、N−メチルモルフオリンN
オキサイド41ml(3当量)を加え、50℃で5.5
時間加熱して酸化する。これにより、9位のビ
ニリデン基が酸化されて、水酸基とヒドロキシ
メチレン基を生じ、グリコールとなる。次に、
飽和重曹水溶液を加え、20分室温で撹拌し、酢
酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮後シリカゲルクロマトグラフイー(エ
チルエーテル:n−ヘキサン=2:1)で精製
し、物質(26)を透明オイルとして40mg得た。
物質(26)の収率は82.5%であつた。 物質(26)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ4.31(1H、dd、J=7Hz、10.5Hz)、δ3.67
(3H、s)、δ3.76〜3.60(2H、br)、δ1.26(3H、
s)、δ0.95(3H、s)、δ0.91(3H、s)、δ0.05
(6H、s) IR(neat) 3400(br)、2950、1725cm-1 MS 480(M+)、463(M+−OH) [α]24 D −12.1(C=1.00、CHCl3) 操作26:次に、物質(26)75mg(0.1563mmol)
を、アルゴン雰囲気下でアセトン3mlに溶解
し、氷冷下で2.2−ジメトキシプロパン0.1ml
(25当量)を加え、パラトルエンスルホン酸を
少量加え、1時間そのまま撹拌して反応させ、
9位のグリコールをマスクする。次いで、トリ
エチルアミンを一滴加え、アセトンを溜去し、
酢酸エチルで抽出し、シリカゲルクロマトグラ
フイー(エチルエーテル:n−ヘキサン=1:
6)で精製し、物質(27)を白色アモルフアス
として77.5mg得た。物質(27)の収率は、95.4
%であつた。 物質(27)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ4.28(1H、dd、J=7Hz、10.5Hz)、δ3.80
(2H、AB、J=9Hz、δr=11Hz)、δ3.67(3H、
s)、δ1.38(3H、s)、δ1.35(3H、s)、δ1.19
(3H.s)、δ0.95(3H.s)、δ0.90(9H.s)、δ0.06
(6H.s) IR(neat) 2950、1725cm-1 MS 520(M+) [α]23 D −18.4(C=1.03、CHCl3) 操作27:次に、物質(27)13mg(0.025mmol)
を、テトラヒドロフラン1mlに溶解し、室温下
で、テトラn−ブチルアンモニウムフロライド
(1モル溶液)0.1ml(4当量)を加えて4日間
撹拌し、7位を加水分解して水酸基とする。次
いでテトラヒドロフランをある程度溜去し、酢
酸エチルで抽出し、シリカゲルクロマトグラフ
イー(エチルエーテル:n−ヘキサン−2:
1)で精製し、物質(28)を白色結晶として
10.5mg得た。物質(28)の収率は、100%であ
つた。 物質(28)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ4.29(1H.dd.J=7Hz、10.5Hz)δ3.87(2H.
AB.J=9Hz、δr=24Hz)、δ3.67(3H.s)、δ1.38
(3H.s)、δ1.36(3H.s)、δ0.96(3H.s)、δ1.18
(3H.s) IR(neat) 3400(br)、2950、1720cm-1 MS 406(M+) なお、この工程において、9位のグリコールを
マスクするのは、前記2,2−ジメトキシプロパ
ンに限られるものではなく、他のアセタールを使
用することができる。 工程9 次に、物質28の7位の水酸基を除去し、9位を
加水分解してグリコールとし、目的物質の3−デ
オキシアフイデイコリンを得る。 操作28:先ず、水素化ナトリウム(50%デイスパ
ージヨン)25.4mg(10当量)を、アルゴン雰囲
気下で、無水エーテルで3回洗い、エーテルを
溜去し、無水テトラヒドロフラン0.5mlを加え
る。次いで、この溶液に前記物質(28)21.5mg
(0.0529mmol)のテトラヒドロフラン溶液を
加え、少量のイミダゾールを加えた後、2時間
加熱還流する。次いで、二硫化炭素32μ(10
当量)を添加し、さらに2時間加熱を続けた
後、ヨウ化メチル66μ(20当量)を加え、さ
らに1時間加熱して反応させる。これにより、
7位がメチルキサントゲン酸基となる。室温ま
で冷却した後、塩化アンモニウムを加えて中和
し、酢酸エチルで抽出し、シリカゲルクロマト
グラフイー(エチルエーテル:n−ヘキサン=
1:4)で精製し、物質(29)を淡黄色オイル
として25mg得た。物質(29)の収率は、95%で
あつた。 物質(29)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ6.14(1H.dd.J=7Hz、10.5Hz)、δ3.76(2H.
s)、δ3.67(3H.s)、δ2.58(3H.s)、δ1.41(3H.s
)、
δ1.36(3H.s)、δ1.21(3H.s)、δ1.00(3H.s) IR(neat) 2950、1725cm-1 MS 481(M+−CH3) 操作29:次に、物質(29)25mg(0.0504mmol)
を、アルゴン雰囲気下、無水トルエン1mlに溶
解し、αα′−アゾイソブチロニトリル8mg(1
当量)を加え、70℃に加熱する。次いで、トリ
−n−ブチル水素化銀40μ(3当量)を加
え、110℃に加熱して、物質(29)の7位を分
解する。次いで、反応液が黄色から透明に変化
したならば、室温まで冷却し、酢酸エチルで抽
出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮後シ
リカゲル薄層板(ベンゼン:エチルエーテル=
20:1)で分離精製し、物質(30)を透明オイ
ルとして6mg得た。物質(30)の収率は30%で
あつた。 物質(30)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ3.65(3H.s)、δ3.65(AB.J=8.5Hz,δr=23.5
Hz)、δ1.41(3H.s)、δ1.35(3H.s)、δ1.19(3H.
s)、δ0.97(3H.s) IR(neat) 2950、1720cm-1 MS 375(M+−CH3) 操作30:次に、水素化アルミニウムリチウム3mg
(4当量)を、アルゴン雰囲気下、無水テトラ
ヒドロフラン0.5mlに懸濁させ、そこへ物質
(30)8mg(0.0205mmol)を無水テトラヒド
ロフラン1.5mlに溶解した溶液を加え、20分間
加熱還流し、4位のメトキシカルボニル基を還
元してヒドロキシメチレン基にする。室温まで
冷却した後、飽和硫酸ナトリウム水溶液で過剰
の水素化アルミニウムリチウムを分解し、酢酸
エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮後シリカゲルクロマトグラフイー(エ
チルエーテル:n−ヘキサン=1:1)で精製
し、物質(31)を白色結晶として6.5mg得た。
物質(31)の収率は、88%であつた。 物質(31)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ3.65(2H.AB.J=8.5Hz、δr=23.5Hz)、δ3.22
(2H.AB.J=10.5Hz、δr=34.7Hz)、δ1.41(3H.
s)、δ1.36(3H.s)、δ0.98(3H.s)、δ0.78(3H.s
) IR(neat) 3500、2950cm-1 MS 362(M+)、347(M+−CH3) 操作31:次に、物質(31)6.5mg(0.018mmol)
を、メタノール1mlに溶解し、氷冷下で2N塩
酸を3滴加え、4時間撹拌する。これにより、
9位の置換基はエーテル結合を加水分解され
て、グリコールとなる。次いで、重曹を加えて
中和し、綿栓濾過し、濃縮乾固した後、シリカ
ゲルクロマトグラフイー(塩化メチレン:メタ
ノール=10:1)で精製し、3−デオキシアフ
イデイコリン(32)を、透明オイルとして5.5
mg得た。3−デオキシアフイデイコリン(32)
の収率は、100%であつた。 得られた3−デオキシアフイデイコリン
(32)の特性は、次の通りであつた。 PMR(CDCl3 100MHz) δ3.42(2H.AB.J=2.6Hz)、δ3.225(2H.AB.J=
10.9Hz、δr=35.4Hz)、δ3.5〜δ3.3(3H)δ0.993
(3H.s)、δ0.782(3H.s) IR(neat) 3300(br)、2950cm-1 MS 305(M+−OH)、291(M+−CH2OH)、273
(M+−CH2OH−H2O)、255(M+−CH2OH−
H2O−H2O) [α]23 D +33.5(C=0.275、C2H5OH) なお天然物の比旋光度は、 [α]20 D +22.6(C=0.98、C2H5OH)であつ
た。 なおこの工程において、7位の水酸基を除去す
るための手段としては、実施例に示したように二
硫化炭素を使用する方法に限らず、他の物質を使
用して行つてもよい。また7位の水酸基を除去す
る操作と、4位のメチルカルボキシル基を加水分
解してヒドロキシメチレン基とする操作とは、い
ずれを先に行つてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、操作4において使用する紫外線照射
装置の中央縦断面図である。 1……反応液、3……パイレツクス容器、5…
…冷媒、9……高圧水銀灯。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アビエチン酸を異性化して、構造式 【式】及び 【式】 で示されるジエンの混合物を得る工程と、 このジエンの混合物を分解して7位にカルボニ
    ル基を導入する工程と、4位のカルボキシル基を
    エステル化する工程とを行い、一般構造式 (Rは、炭素数1以上のアルキル基) で示されるエノンを得る工程と、 このエノンにアレンを付加して、一般構造式 (Rは、炭素数1以上のアルキル基) で示される物質を得る工程と、 該物質の6a位を分解する工程と、得られた9
    位の側鎖の端末に水酸基を導入する工程と、7位
    のカルボニル基を除去する工程と、6a位に二重
    結合を導入する工程とを行い、一般構造式 (Rは、炭素数1以上のアルキル基) で示される物質を得る工程と、 6a位の二重結合を6位に移動させる工程と、
    7位にカルボニル基を導入する工程とを行い、一
    般構造式 (Rは、炭素数1以上のアルキル基) で示される物質を得る工程と、 該物質の9a位の側鎖端末を8位に結合して環
    化し、その環化後の9位の水酸基をアシル化し
    て、一般構造式 (R及びR1は、炭素数1以上のアルキル基) で示される物質を得る工程と、 環内の6位の二重結合に水素添加する工程と、
    7位のカルボニル基に水素添加して水酸基とする
    工程とを行い、一般構造式 (R及びR1は、炭素数1以上のアルキル基) で示される物質を得る工程と、 9位を加水分解して水酸基とし、さらに該9位
    にヒドロキシメチレン基を導入してグリコールと
    し、該グリコールを二価アルコールでエーテル化
    して、一般構造式 (R及びR2は、炭素数1以上のアルキル基) で示される物質を得る工程と、 この物質の7位の水酸基を除去する工程と、4
    位のメトキシカルボニル基を還元してヒドロキシ
    メチレン基とする工程と、9位を加水分解してグ
    リコールとする工程とを行い、3−デオキシアフ
    イデイコリンを得る工程 を、順次行うことを特徴とする、3−デオキシア
    フイデイコリンの製造方法。
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