JPH047350B2 - - Google Patents

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JPH047350B2
JPH047350B2 JP20394683A JP20394683A JPH047350B2 JP H047350 B2 JPH047350 B2 JP H047350B2 JP 20394683 A JP20394683 A JP 20394683A JP 20394683 A JP20394683 A JP 20394683A JP H047350 B2 JPH047350 B2 JP H047350B2
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JP
Japan
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cooh
benzene
mtpc
phthalocyanine
metal phthalocyanine
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JP20394683A
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Hiroyoshi Shirai
Kenji Hanabusa
Mitsutoshi Kitamura
Nobumasa Hojo
Hirokazu Hirahara
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TDK Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術 技術分野 本発明は、新規な金属フタロシアニンジカルボ
ン酸ないしそのアルキルエステルに関する。 先行技術とその問題点 金属フタロシアニンは、大きなπ電子共役系の
中に金属イオンが存在するため、電導、光電導、
エネルギー変換、電極、触媒等の材料として注目
され、種々研究が行われている。 この金属フタロシアニンを高分子とブレンドす
れば、フイルム等の成型が容易となり、高度の機
能をもつ高分子材料が広範に設計できると考えら
れる。 しかし、金属フタロシアニンは、通常の高分子
ポリマー(例えばポリアクリル酸エステル類等)
に対する相溶性が低く、また、トルエン等の溶剤
に対しても溶解度が低く、ポリマー中に均一に分
散することがきわめて困難であり、この結果、電
導度が低いという欠点をもつ。 ところで、本発明者らは、先に、溶解性や相溶
性を高める目的で、フタロシアニン環中のベンゼ
ン環に−COOH基を導入した金属フタロシアニ
ンテトラカルボン酸を合成している〔H.Shirai
et.al.,Makromol.Chem.1802073(1979)など〕。 しかし、金属フタロシアニンテトラカルボン酸
も、溶解性、相溶性の点で未だ不十分である。 なお、この金属フタロシアニンテトラカルボン
酸を、アルコールを用いてアルキルエステル化す
れば溶解性が向上することが予測されるが、この
金属フタロシアニンテトラカルボン酸テトラアル
キルエステルは、ベンゼン環に結合するアルキル
部によつて立体障害が生じ、平面フタロシアニン
環同志の近づきが阻害されるため、良好な導電性
が発現しないという欠点がある。 発明の目的 本発明は、このような実状に鑑みなされたもの
であつて、その主たる目的は、電導度が高く、製
造の容易な金属フタロシアニン化合物を提供する
ことにある。 このような目的は、下記の本発明によつて達成
される。 すなわち本発明は、 フタロシアニン環中に縮合している4つのベン
ゼン環のうちの2つのベンゼン環に、それぞれ、
カルボキシ基またはアルキルオキシカルボニル基
が結合していることを特徴とする金属フタロシア
ニンジカルボン酸およびそのアルキルエステルで
ある。 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明
する。 本発明における金属フタロシアニン化合物は、
フタロシアニン環中に縮合している4つのベンゼ
ン環のうちの2つのベンゼン環に、それぞれカル
ボキシ基またはアルキルオキシカルボニル基が結
合しているものである。 この場合、カルボキシ基またはアルキルオキシ
カルボニル基が結合する2つのベンゼン環は、フ
タロシアニン環中にて、互いに相隣るものであつ
てもよく、あるいは1つのベンゼン環を間に介在
させ隣りあうものであつてもよく、通常、これら
2種の異性体の混合物としてえられる。 また、アルキル基またはアルキルオキシカルボ
ニル基が結合するベンゼン環の位置は、通常3−
位または4−位であり、3−位と3′−位、3−位
と4′−位、4−位と3′−位、4−位と4′−位、3
−位と3″−位、3−位と4″−位、4−位と3″−位
および4−位と4″−位のいずれかである。そし
て、通常はこれら異性体の混合物としてえられ
る。 また、ベンゼン環のこれらの位置に結合する基
は、カルボキシ基またはアルキルオキシカルボニ
ル基であるが、通常の製造条件では、ともにカル
ボキシ基であるか、ともにアルキルオキシカルボ
ニル基であり、金属フタロシアニンジカルボン酸
か、そのジアルキルエステルを構成する。 なお、アルキルオキシカルボニル基のアルキル
部は、他の置換基によつて置換されていてもよい
が、通常、非置換のものであり、その炭素原子数
は1〜30程度とされる。 さらに、中心金属原子には、特に制限はなく、
Fe,Cu,Co,Niなどの他、V,Pb,Si,Ge,
Sn,Al,Ru,Ti,Zn,Mg,Mn,VO等が可能
である。 この場合、フタロシアニン環の上下には、さら
に1ないし2の他の配位子が配位してもよい。 ただ、これらのうちでは、Fe,Ni,Coまたは
Cuが好適である。 このような金属フタロシアニン化合物は、以下
のようにして合成される。 まず、金属フタロシアニンジカルボン酸アルキ
ルエステルの合成は以下の方法に従う。 すなわち、無水トリメリツト酸と、無水フタル
酸と、金属塩化物と、尿素とを混合し、ニトロベ
ンゼン中でモリブデン酸アンモニウムを触媒とし
て反応させる。 この場合、無水トリメリツト酸と無水フタル酸
とは、好ましくは等モル用いられる。 次いで、この生成物を、例えばメタノールにて
ソツクスレイ抽出して精製し、MtPc(CONH2
x(ここに、Mtは金属原子、Pcはフタロシアニ
ン環は、xは4以下の整数である)をうる。 えられたMtPc(CONH2)xを、KOHにて、
例えば100℃程度で加水分解を行い、沈澱物を濾
別し、水洗し、さらに水酸化カリウムにて精製す
れば、MtPc(COOH)xがえられる。 次に、これを、SOCl2を用いて還流し、エバポ
レーシヨンおよび洗浄を行い、乾燥してMtPc
(COCl)xをえる。 この後、アルキルエステルのアルキルに対応す
るアルコールと、例えば100℃にて10時間程度反
応させ、生成物を濾過し、洗浄、乾燥を行い、
MtPc(COOR)x(ここに、Rはアルキル基であ
る)がえられる。 そして、このMtPc(COOR)xを、例えばベ
ンゼンに溶解し、シリカゲルカラム等にて、ベン
ゼン/エタノールなどを展開溶媒として展開し、
最初におちてくる液体を、エバポレーシヨンおよ
び乾燥すれば、MtPc(COOR)2がえられる。 このようにしてMtPc(COOR)2は、前記したよ
うに、各異性体の混合物であり、アルキル基の炭
素原子数のいかんにかかわらず、その赤外吸収ス
ペクトルには、υ(C=O)1720cm-1、υ(CH2
2900cm-1が存在する。 一方、金属フタロシアニンジカルボン酸を合成
するには、上記のMtPc(COOR)2を、1N程度の
水酸化カリウム−エタノール溶液にて還流して加
水分解し、分離精製を行えばよい。 あるいは、2,2−ビス(p−トリメリツト酸
フエニル)プロパン2無水物と、無水フタル酸と
の、好ましくは等モルを、前記と同様に反応さ
せ、メタノール等にて抽出し、精製し、同様に加
水分解し精製すれば、MtPc(COOH)2がえられ
る。 この場合には、COOHは、それぞれ、1つお
いて隣りあうベンゼン環に結合するものである。 このような各方法によつてえられるMtPc
(COOH)2は、いずれも1680cm-1のυ(C=O)を
示す。 なお、上記COOHが1つおいて隣りあうベン
ゼン環に結合するMtPc(COOH)2を、前記同様
エステル化して、MtPc(COOR)2を得てもよい。 発明の具体的作用効果 本発明における金属フタロシアニン化合物は、
フタロシアニン環の2つのベンゼン環に、それぞ
れカルボキシ基またはアルキルオキシカルボニル
基が結合しているので、これらの基が存在しない
場合、あるいはこれらが4つ置換するテトラカル
ボン酸と比較して、溶解性が向上する。 すなわち、クロロホルム、ベンゼン、トルエ
ン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、メチル
エチルケトン等の有機溶剤に対して、きわめて良
好に溶解する。 また、樹脂、例えばエポキシ樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン等との相溶
性もきわめて高い。 さらには、テトラカルボン酸テトラアルキルエ
ステルのように、立体障害により平面フタロシア
ニン環の近づきが阻害されることもなく、導電性
が阻害されることがない。 発明の具体的実施例 以下、本発明を、実施例によりさらに詳細に説
明する。 実施例 1 無水トリメリツト酸8.2g(0.06mol)、無水フ
タル酸10.6g(0.06mol)、ニツケルクロライド
(3.7×10-2mol)、尿素60g(1.0mol)を混合し、
500mlの3つ口セパラブルフラスコに入れ、ニト
ロベンゼン100ml中で、モリブデン酸アンモニウ
ムを触媒として、160〜170℃で2時間反応させ
た。 反応後、固形状の生成物を、メタノールにて48
時間ソツクスレイ抽出して、未反応物とニトロベ
ンゼンを除き、50℃で減圧乾燥した。 IR(KBr):1650cm-1〔−CONH2のυ(C=O)〕 得られたNiPc(CONH2)x20gと水酸化カリ
ウム500gおよび純水500gを、2の3つ口フラ
スコに入れ、100℃で24時間攪拌した。 反応後、生成物をG4のフイルターで濾別し、
約3〜4の水に溶解させ、これをG4フイルタ
ーに通して不溶物を除いた。この濾液を6Nの塩
酸で酸性(PH2)にし、折出した青色沈澱物を濾
別した。この沈澱物を、濾液が中性になるまで純
水で洗つた。 次に、この生成物を2〜5%の水酸化カリウム
3〜4に溶かし、上記の方法と同様に精製した
後、150℃で乾燥させ、乳鉢でよくすりつぶし、
70℃でさらに減圧乾燥して、NiPc(COOH)xを
得た。 収率:30〜40% IR(KBr):1720cm-1〔−COOHのυ(C=O)〕 次いで、このNiPc(COOH)x5gを塩化チオ
ニル20mlと10時間還流した。 反応後、エバポレーシヨンし、塩化チオニルを
除き、脱水ベンゼンにて十分洗つた後、50℃で減
圧乾燥した。 得られたNiPc(COCl)x5gと、デシルアルコ
ール20mlを混合して、100℃で10時間反応させた。 生成物にメタノールを加え、濾過し、さらにメ
タノールでよく洗い、50℃で減圧乾燥した。 固形物をベンゼンに溶かし、自然濾過して不溶
物を取り除いた後、濾液をエバポレーシヨンし、
残渣を50℃で減圧乾燥して、NiPc(COOC10H21
xをえた。 IR(KBr):1720cm-1〔−COOC10H21のυ(C=
O)〕 この後、NiPc(COOC10H21)xをベンゼンに
溶解し、ベンゼンエタノール(V/V)3/1を展
開溶媒として、薄層クロマトグラフイーで分離し
た。 また、NiPc(COOC10H21)xをベンゼンに溶
解し、シリカゲルWaKogelC200を充填したカラ
ムで、ベンゼン/エタノール(V/V)3/1を展
開溶媒として展開し、最初におちてくる青色の液
体を集め、エバポレーシヨンした。残渣を50℃で
減圧乾燥した。 このNiPc(COOC10H21)xの赤外線吸収スペ
クトルは、υ(C=O)1720cm-1、υ(CH2)2900
cm-1であつた。 また、電子スペクトルは、以下のλmax(logε)
であつた。 664nm(4.32)、606nm(4.47)、470nm(3.35)。 さらに、元素分析値は下記のとおりであつた。
【表】 なお、NiPc(COOC10H212は、前記した各異
性体の混合物である。 実施例 2 実施例1において、原料として用いたNiCl2
CuCl2にかえた他は全く同様にして、CuPc
(COOC10H212をえた。 IR:υ(C=O)1720cm-1 υ(CH2)2900cm-1 λmax(logε)681nm(4.94) 673nm(4.95) 611nm(4.85)
【表】 実施例 3 実施例1において、中心金属をFe,Co,Ni,
Cuにかえ、またエステル化に用いるアルコール
の炭素原子数を30以下の任意の数にかえたとこ
ろ、同様のυ(C=O)、υ(CH2)がえられ、元
素分析の結果からMtPc(COOR)2がえられたこと
が確認された。 実施例 4 実施例1のNiPc(COOC10H212を1Nの水酸化
カリウム−エタノール溶液にて約2時間還流し
た。 生成物は、実施例1と同様の方法で分離、精製
した。 IR(KBr):1680cm-1〔−COOHのυ(C=O)〕 このNiPc(COOH)22.5×10-5molを、20mlの
0.01N水酸化カリウム水溶液に溶解させ、0.05N
の塩酸で逆滴定しながら、系のPHをORION
RESARCH model 701Aで測定した。 また、加えられた塩酸に対するPHを記録し、滴
定曲線を定め、COOH濃度を算出した。 Found14.31%(Calc.13.64%) なお、電子スペクトルと元素分析の結果は下記
のとおりである。 λmax(logε)679nm(4.02) 603nm(4.11) 472nm(3.17)
【表】 実施例 5 実施例4において、CuPc(COOC10H212を用
いて、CuPc(COOH)2をえた。 IR(KBr):υ(C=O)1680cm-1 λmax(logε)690nm(4.17) 605nm(4.55)
【表】 なお、Fe,Coでも同等のIRがえられ、元素分
析から、MtPc(COOH)2がえられていることが
確認された。 実施例 6 2,2−ビス(p−トリメリツト酸フエニル)
プロパン2無水物30g(0.06mol)と、無水フタ
ル酸10.6g(0.06mol)を、実施例1と同様に
NiCl2、尿素と反応させ、メタノールでソツクス
レイ抽出した。 乾燥させた後、生成物5gをできるだけ少量の
濃硫酸に溶解させ、氷を入れた1のビーカー中
に静かに注ぎ、沈澱させた。 これに純水を1になるように加えた。沈澱物
を濾過し、中性になるまで純水で洗つた。 減圧乾燥をした後、50%エタノール性KOHで
24時間還流させた。えられた物質は、実施例1と
全く同様に精製した。 IR(KBr):1680cm-1〔−COOHのυ(C=O)〕 なお、この元素分析および電子スペクトルは、
実施例4と同一であつた。 また、この場合の化合物のCOOHは、3−位、
3″−位または4″−位に結合していた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 フタロシアニン環中に縮合している4つのベ
    ンゼン環のうちの2つのベンゼン環に、それぞ
    れ、カルボキシ基またはアルキルオキシカルボニ
    ル基が結合していることを特徴とする金属フタロ
    シアニンジカルボン酸およびそのアルキルエステ
    ル。
JP20394683A 1983-10-31 1983-10-31 金属フタロシアニンジカルボン酸およびそのアルキルエステル Granted JPS6094981A (ja)

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JP2513487B2 (ja) * 1987-08-26 1996-07-03 大日本インキ化学工業株式会社 新規なフタロシアニン化合物
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