JPH0475867B2 - - Google Patents
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- JPH0475867B2 JPH0475867B2 JP61194909A JP19490986A JPH0475867B2 JP H0475867 B2 JPH0475867 B2 JP H0475867B2 JP 61194909 A JP61194909 A JP 61194909A JP 19490986 A JP19490986 A JP 19490986A JP H0475867 B2 JPH0475867 B2 JP H0475867B2
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Description
[産業上の利用分野]
本発明は低膨脹性を有し、耐熱性、機械的強度
および電気絶縁性に優れ、かつ製造に際し1000℃
付近の比較的低温で焼成でき、機械加工が可能な
低膨脹性マイカ複合セラミツク材料の製法に関す
る。 本発明による低膨脹性マイカ複合セラミツク材
料は耐熱衝撃性に優れているため車両抵抗器用耐
熱絶縁支持部材、消弧材料、断熱材料などの他、
不燃性、耐熱性、電気絶縁性などが必要とされる
機器の構造部材として多くの用途に使用できる低
膨脹性マイカ複合セラミツク材料の製法に関す
る。 [従来の技術およびその問題点] 機械加工ができるマイカ複合セラミツク材料に
類似したものとしては、マイカ粉末とガラス粉末
からなる混合物を金型に入れ、ガラス粉末が溶融
する温度まで加熱し同時に加圧する、いわゆるホ
ツトプレス法で成形するマイカ型造物が古くから
知られている。マイカ型造物は、電気絶縁製およ
び寸法安定性に優れ、また機械加工が可能なため
種々の形状を有する耐熱電気絶縁部品として従来
から使用されてきた。 しかし、この材料においても問題があり、その
ひとつは製造工程において600〜800℃の温度で加
熱し、500Kg/cm2以上の加圧力で加熱加圧成形す
る必要があるため、比較的小形寸法形状品をうる
ためには適するが大形寸法形状品の作製は設備的
にも複雑困難であり、また厚物寸法品はクラツク
などが発生しやすく作製し難いと考えられてい
る。また、マイカ型造物に使用されているガラス
粉末は、一般にはホウケイ酸鉛系の低融点ガラス
が用いられており、マイカ型造物の耐熱温度が
300〜500℃と低い。すなわちそれ以上の温度で使
用するとガラスが溶融しはじめるため、火膨れ、
層間クラツクなど形状変化をきたす。したがつて
耐熱温度が低いため、使用範囲を限定して用いら
れている。また低融点ガラスにはPbOが多く含ま
れているため、取り扱いには注意を必要とし安全
衛生面からも問題を有する。また熱膨脹率も大き
く一般には8×10-6〜12×10-6/℃である。 耐熱温度が1000℃付近と高いものとしては、ガ
ラス中にマイカ結晶を析出させたガラスセラミツ
クと称されているものが知られている。この種の
材料は精密な機械加工が可能であり、気密性、電
気絶縁性、機械的強度などに優れているため、宇
宙関連部品、電子部品をはじめ、一般工業材料と
しても多くの用途に使用されているが、非常に高
価な材料であり汎用性に乏しい。この種の材料の
製法は、原料を高温でガラスとして再加熱により
マイカ結晶を析出させる方法が作製されると考え
られており、そのプロセスがコスト高に起因して
いると思われる。また熱膨脹率は10×10-6/℃と
大きい。 これら以外の材料としては、マイカ粉末を1000
℃以上の高温で加圧してうる材料、あるいは金属
アルコキシドを用いて作製する材料などが報告さ
れているが、寸法形状には限度がありとくに大形
寸法品の作製は困難であるといわれている。熱膨
脹率も10×10-6〜11×10-6/℃と大きくまたコス
トの面で高価である。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は、硬くて加工が困難とされているいわ
ゆるセラミツク材料を加工可能な材料とし、また
従来より熱膨脹率が小さい材料でかつ大形寸法形
状品を容易にうることを目標に鋭意検討し結果、
本発明に用いる材料ならびに製造プロセスを見出
したものである。 [問題点を解決するための手段] 本発明はマイカ、酸化亜鉛、シリカ、ホウ酸、
コーデイエライトおよび酸化スズからなる低膨脹
性マイカ複合セラミツク材料の構成原料を混合し
て混合粉末を作製する工程、混合粉末を940〜
1050℃の温度で加熱して焼成物を作製する工程、
焼成物を粉砕して粉末とし成形原料を作製する工
程、成形原料と有機バインダーとを混合し成形材
料を作製する工程、成形材料を既知の成形法によ
り成形体とする工程および該成形体を940〜1050
℃の温度で焼成することにより所望の形体を有す
る焼成体とする工程により製造されることを特徴
とする低膨脹性マイカ複合セラミツク材料の製法
に関する。 [作用および実施例] 本発明の製法によれば低膨脹性、耐熱性、電気
絶縁性および機械的強度に優れ、かつ機械加工が
可能な低膨脹性マイカ複合セラミツク材料をうる
ことができる。 本発明の低膨脹性マイカ複合セラミツク材料の
製法について説明する。 まず、低膨脹性マイカ複合セラミツク材料の構
成原料であるマイカ、酸化亜鉛、シリカ、ホウ
酸、コーデイエライト、酸化スズが調製される。 マイカは耐熱性および電気絶縁性に優れた原料
であり、また硬度が小さいため機械加工が容易な
原料であり、本発明では機械加工性を付与するた
めに用いられ、これがセラミツク材料中に介在す
ると機械加工したばあい、セラミツク材料がマイ
カの部分で破壊され、加工が可能となる。 本発明に用いるマイカは粒径が10μm以下のも
のが好ましく、構成原料中の比率が20〜50%(重
量%、以下同様)であるのが好ましい。該比率が
20%未満のばあい、えられる焼成体の機械加工性
が劣るようになり、また50%をこえると機械加工
性を有するものの、他の特性たとえば熱膨脹率が
大きくなり、また機械的強度などが劣るようにな
り、さらには多孔質となりやすいため高い湿度の
中での電気絶縁性などが劣る結果となり、使用し
難い材料となる。 マイカ以外の構成原料としては酸化亜鉛、シリ
カ、ホウ酸、コーデイエライト、酸化スズが使用
される。これらの構成原料を用いることによつて
1000℃付近の低温加熱で焼成でき、えられる焼成
体は緻密質で低膨脹性、耐熱性、電気絶縁性およ
び機械的強度に優れたものとなる。 酸化亜鉛の構成原料中の比率は15〜40%である
のが好ましい。該比率が15%未満のばあい、えら
れる焼成体が緻密質でなく機械的強度、電気絶縁
性などの特性が劣るようになり、また40%をこえ
ても緻密質がえられず機械的強度、電気絶縁性な
どが劣るようになる。なお酸化亜鉛は粒径0.8〜
1.5μmの一般に市販されているものを好適に用い
ることができるが、水酸化亜鉛、炭酸亜鉛など加
熱により酸化亜鉛となるものであれば、いずれの
ものでも使用できる。 シリカの構成原料中の比率は10〜20%であるの
が好ましい。10%未満あるいは20%をこえたばあ
い、緻密質の焼成体をうることができないため機
械的強度、電気絶縁性などが劣るようになる。な
おシリカ粉末は市販品の振動ミルなどで10μm以
下に粉砕したものを好適に使用することができ
る。 ホウ酸の構成原料中の比率は8〜25%であるの
が好ましい。該比率が8%未満のばあい、機械的
強度に優れた焼成体がえられず、また25%をこえ
ても機械的強度、電気絶縁性に優れた焼成体がえ
られ難い。なおホウ酸は、正ホウ酸が好ましく、
市販品を振動ミルなどで粒径10μm以下に粉砕し
たものを好適に使用することができる。ホウ酸は
メタホウ酸、無水ホウ酸などから加水分解により
正ホウ酸としたものであれば本発明に用いること
ができる。 コーデイエライトの構成原料中の比率は2〜15
%であるのが好ましい。該比率が2%未満のばあ
い、添加する効果が乏しく緻密質の焼成体をうる
ことができない、また15%をこえても緻密質の焼
成体をうることができないため、機械的強度、電
気絶縁性などが劣るようになる。なおコーデイエ
ライトは市販品を振動ミルなどで10μm以下の粒
径にしたものを好適に使用することができる。 酸化スズの構成原料中の比率は2〜10%である
のが好ましい。該比率が2%未満のばあい、添加
する効果が乏しく緻密質の焼成体をうることがで
きないため、機械的強度、電気絶縁性など劣るよ
うになる。また10%をこえても緻密質の焼成体を
うることができないため、機械的強度、電気絶縁
性などが劣るようになる。なお酸化スズは酸化第
二スズが好ましく、市販品を振動ミルなどで10μ
m以下の粒径に粉砕したものが好適に使用しう
る。 これらの構成原料をボールミルなどで均一な組
成となるように混合してえられる混合粉末を磁製
容器などに充填し、940〜1050℃の温度で好まし
くは3〜5時間加熱し焼成物をうる。加熱温度が
940℃未満のばあい、均一な焼成物がえられず、
また1050℃をこえるとガラス質が増加して好まし
くない。焼成物は充填時よりもカサが小さくな
り、塊となつている。構成原料がこの加熱過程で
相互に反応し、新しい化合物となり、たとえば
5ZnO・2B2O3、β−ZnO・B2O3、Zn2SiO4、
MgO、Al2O3あるいは酸化スズとの化合物などが
認められる。これらは低膨脹性、耐熱性、電気絶
縁性などを有したものであると考えられる。また
マイカも一部結晶状態で確認されるが、これらの
材料間の反応形態についての詳細は不明である。
これらの化合物を含む焼成物を粗粉砕したのち、
さらに振動ミルなどで粒径が好ましくは10μm以
下となるように粉砕して成形原料とする。 つぎに成形原料にたとえばメチルセルロース、
ポリビニルアルコール、でんぷんなどの有機バイ
ンダーを適量加え、擂潰機などを用い均一な組成
となるように充分混合し成形材料とする。 成形材料を油圧プレスなどにより常温で加圧成
形あるいはデイエアリングエクストルーダによる
可塑成形などの既知の成形法により所望の成形体
が作製される。 えられた成形体を通常は60〜100℃の温度で3
〜5時間乾燥したのち、バインダーを脱脂するた
めに300〜650℃、好ましくは550〜650℃で加熱す
る。加熱時間は成形体の形状によつて異なるので
適宜調整される。ついで940〜1050℃の温度で好
ましくは3〜5時間加熱することにより焼成体が
えられる。加熱温度が940℃未満のばあい、緻密
な焼成体がえられず、また1050℃をこえると焼成
体が多孔質となりやすく形状変化も大きくなる。 本発明をさらに実施例に基づき詳細に説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例 1 マイカとして合成マイカ(粒径8〜10μm、大
竹碍子(株)製)284.1g、酸化亜鉛(粒径0.8〜1.5μ
m、堺化学工業(株)製)303.5g、シリカ(粒径3
〜8μm、電気化学工業(株)製)182.1g、正ホウ酸
(粒径5〜10μm、石津製薬(株)製)121.4g、コー
デイエライト(粒径5〜10μm、瀬戸窯業原料(株)
製)61.6g、酸化スズ(粒径6〜8μm、石津製薬
(株)製)47.3g調合し、ボールミルで3時間混合し
て混合粉末を作製した。つぎに混合粉末を、アル
ミナ製容器に入れ電気炉で1000℃で3時間加熱し
て焼成物をえた。 この焼成物を擂潰機で約40〜50メツシユに粉砕
したのち、振動ミルで粒径5〜8μmに粉砕し、
成形原料とした。 成形原料400gにメチルセルロース4gを添加
し、さらに水30mlを加え、擂潰機で30分間混合し
て成形材料とした。 えられた成形材料を直径110mm、高さ100mmの金
型に充填し、300Kg/cm2の加圧力で1分間、常温
で加圧し、厚さ約19mm、直径約110mmの成形体を
作製した。成形体を60〜100℃の温度で3時間乾
燥して水分を除去した。 つぎに電気炉に入れ、600℃で1時間、1000℃
で3時間加熱し、焼成体を作製した。えられた焼
成体は厚さ方向で10〜12%、径方向で15〜17%程
度収縮を呈し、金属片でたたくと澄んだ金属音を
発した。 この焼成体の機械的強度、電気絶縁製、熱膨脹
率、機械加工性および熱変形温度を測定した。機
械的強度としては曲げ強さを評価した。曲げ強さ
試料としては、原厚さで幅10mm、長さ70mmに切断
加工したものを試験片として、三点曲げ試験法に
より常温で測定した。支点間距離は50mmである。 電気絶縁性は、厚さ5mm、幅20mm、長さ40mmに
切断加工したものを試料としJIS K 6911(熱硬
化性プラスチツクの一般試験法)5.12項に準じ、
常態(室温約25℃)ならびに25℃、相対湿度90%
の雰囲気中に100時間放置後の絶縁抵抗を測定し
た。測定器は500Vポータブルメガーを用いた。 熱膨脹率は厚さ5mm、幅5mm、長さ50mmに切断
加工したものを試料とし40℃から500℃までの平
均熱膨脹率を測定した。 機械加工性は、原厚さで幅50mm、長さ50mmの切
断加工したものを試料とし、直径10mmの超硬ドリ
ルで貫通孔を複数個設ける試験を行なうと同時に
原厚さで幅15mm、長さ50mmに切断加工したものを
試料とし、試料の一端をチヤツクではさみ直径10
mm、長さ40mmを丸棒加工を旋盤で行なつた。いず
れもカケ、ワレなどが発生せず所定の寸法に加工
できたものについては、加工性を良とし、なかで
もとくに正確に加工できたものを優と判断した。
また一部、カケ、ワレなどが発生したがほとんど
所定の寸法に加工できたものについては加工性可
と判断した。それ以外は、加工性不可と判断し
た。 熱変形温度は、厚さ5mm、幅20mm、長さ20mmに
切断加工したものを試験片とし、寸法測定後、電
気炉に入れ、形状変化をきたしはじめる最低温度
を調べた。形状変化は寸法測定、実体顕微鏡によ
る観察などにより、変形、ワレ、クラツクさらに
は溶融状態などを含めて判断した。 実施例 2 マイカとして合成マイカ381.9g、酸化亜鉛
258.9g、シリカ155.3g、正ホウ酸103.6g、コー
デイエライト52.5g、酸化スズ47.7gを調合し、
ボールミルで3時間混合して混合粉末を作製し
た。これら構成原料は実施例1と同じものであ
る。 以下実施例1と同様にして焼成物、成形原料、
成形材料、成形体、焼成体としたのち、機械的強
度、電気絶縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱
変形温度を測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 3 マイカとして合成マイカ500.0g、酸化亜鉛
200.0g、シリカ100.0g、正ホウ酸160.0g、コー
デイエライト20.0g、酸化スズ20.0gを調合し、
ボールミルで3時間混合して混合粉末を作製し
た。これら構成原料は実施例1と同じものであ
る。 以下実施例1と同様にして焼成物、成形原料、
成形材料、成形体、焼成体としたのち、機械的強
度、電気絶縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱
変形温度を測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 4 マイカとして合成マイカ200g、酸化亜鉛400
g、シリカ200g、正ホウ酸80g、コーデイエラ
イト20g、酸化スズ100gを調合し、ボールミル
で3時間混合して混合粉末を作製した。これら構
成原料は実施例1と同じものである。 以下実施例1と同様にして焼成物、成形原料、
成形材料、成形体、焼成体としたのち、機械的強
度、電気絶縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱
変形温度を測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 5 マイカとして合成マイカ300g、酸化亜鉛150
g、シリカ100g、正ホウ酸250g、コーデイエラ
イト150g、酸化スズ50gを調合し、ボールミル
で3時間混合して混合粉末を作製した。これら構
成原料は実施例1と同じものである。 以下実施例1と同様にして焼成物、成形原料、
成形材料、成形体、焼成体としたのち、機械的強
度、電気絶縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱
変形温度を測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 6 実施例5と同じ混合粉末を作製し、アルミナ製
容器に入れ、電気炉で940℃で5時間加熱して焼
成物をえた。 この焼成物を擂潰機で約40〜60メツシユに粉砕
したのち、振動ミルで5〜8μmに粉砕し成形原
料とした。 えられた成形原料400gにメチルセルロース4
gを添加しさらに水30mlを加え、擂潰機で30分間
混合し、成形材料とした。 以下実施例1と同様にして、厚さ約20mm、直径
約110mmの成形体を作製した。成形体を60〜100℃
の温度で3時間乾燥して水分を除去した。 つぎに電気炉に入れ、600℃で1時間、940℃で
5時間加熱し、焼成体を作製した。 以下実施例1と同様にして機械的強度、電気絶
縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱変形温度を
測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 7 実施例4と同じ混合粉末を作製し、アルミナ製
容器に入れ、電気炉で1050℃で3時間加熱して焼
成物をえた。 この焼成物を擂潰機で約40〜60メツシユに粉砕
したのち、振動ミルで5〜8μmに粉砕し成形原
料とした。 えられた成形原料400gにメチルセルロース4
gを添加しさらに水30mlを加え、擂潰機で30分間
混合し、成形材料とした。 以下実施例1と同様にして、厚さ約18mm、直径
約110mmの成形体を作製した。成形体を60〜100℃
の温度で3時間乾燥して水分を除去した。 つぎに電気炉に入れ、600℃で1時間、1050℃
で3時間加熱し、焼成体を作製した。 以下実施例1と同様にして機械的強度、電気絶
縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱変形温度を
測定した。その結果を第1表に示す。 比較例 1 実施例1のマイカ粉末を除いた組成とした以外
は、実施例1と同様にして焼成体を作製し、機械
的強度、電気絶縁製、熱膨脹率、機械加工性およ
び熱変形温度を測定した。その結果を第1表に示
す。 比較例 2 マイカ粉末と低融点ガラス粉末で構成された市
販の寸法が厚さ15mm、幅200mm、長さ200mmのマイ
カ型造物(マイカレツクス、日本マイカルタ工業
(株)製)を購入し、実施例1と同様に機械的強度、
電気絶縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱変形
温度を測定した。その結果を第1表に示す。
および電気絶縁性に優れ、かつ製造に際し1000℃
付近の比較的低温で焼成でき、機械加工が可能な
低膨脹性マイカ複合セラミツク材料の製法に関す
る。 本発明による低膨脹性マイカ複合セラミツク材
料は耐熱衝撃性に優れているため車両抵抗器用耐
熱絶縁支持部材、消弧材料、断熱材料などの他、
不燃性、耐熱性、電気絶縁性などが必要とされる
機器の構造部材として多くの用途に使用できる低
膨脹性マイカ複合セラミツク材料の製法に関す
る。 [従来の技術およびその問題点] 機械加工ができるマイカ複合セラミツク材料に
類似したものとしては、マイカ粉末とガラス粉末
からなる混合物を金型に入れ、ガラス粉末が溶融
する温度まで加熱し同時に加圧する、いわゆるホ
ツトプレス法で成形するマイカ型造物が古くから
知られている。マイカ型造物は、電気絶縁製およ
び寸法安定性に優れ、また機械加工が可能なため
種々の形状を有する耐熱電気絶縁部品として従来
から使用されてきた。 しかし、この材料においても問題があり、その
ひとつは製造工程において600〜800℃の温度で加
熱し、500Kg/cm2以上の加圧力で加熱加圧成形す
る必要があるため、比較的小形寸法形状品をうる
ためには適するが大形寸法形状品の作製は設備的
にも複雑困難であり、また厚物寸法品はクラツク
などが発生しやすく作製し難いと考えられてい
る。また、マイカ型造物に使用されているガラス
粉末は、一般にはホウケイ酸鉛系の低融点ガラス
が用いられており、マイカ型造物の耐熱温度が
300〜500℃と低い。すなわちそれ以上の温度で使
用するとガラスが溶融しはじめるため、火膨れ、
層間クラツクなど形状変化をきたす。したがつて
耐熱温度が低いため、使用範囲を限定して用いら
れている。また低融点ガラスにはPbOが多く含ま
れているため、取り扱いには注意を必要とし安全
衛生面からも問題を有する。また熱膨脹率も大き
く一般には8×10-6〜12×10-6/℃である。 耐熱温度が1000℃付近と高いものとしては、ガ
ラス中にマイカ結晶を析出させたガラスセラミツ
クと称されているものが知られている。この種の
材料は精密な機械加工が可能であり、気密性、電
気絶縁性、機械的強度などに優れているため、宇
宙関連部品、電子部品をはじめ、一般工業材料と
しても多くの用途に使用されているが、非常に高
価な材料であり汎用性に乏しい。この種の材料の
製法は、原料を高温でガラスとして再加熱により
マイカ結晶を析出させる方法が作製されると考え
られており、そのプロセスがコスト高に起因して
いると思われる。また熱膨脹率は10×10-6/℃と
大きい。 これら以外の材料としては、マイカ粉末を1000
℃以上の高温で加圧してうる材料、あるいは金属
アルコキシドを用いて作製する材料などが報告さ
れているが、寸法形状には限度がありとくに大形
寸法品の作製は困難であるといわれている。熱膨
脹率も10×10-6〜11×10-6/℃と大きくまたコス
トの面で高価である。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は、硬くて加工が困難とされているいわ
ゆるセラミツク材料を加工可能な材料とし、また
従来より熱膨脹率が小さい材料でかつ大形寸法形
状品を容易にうることを目標に鋭意検討し結果、
本発明に用いる材料ならびに製造プロセスを見出
したものである。 [問題点を解決するための手段] 本発明はマイカ、酸化亜鉛、シリカ、ホウ酸、
コーデイエライトおよび酸化スズからなる低膨脹
性マイカ複合セラミツク材料の構成原料を混合し
て混合粉末を作製する工程、混合粉末を940〜
1050℃の温度で加熱して焼成物を作製する工程、
焼成物を粉砕して粉末とし成形原料を作製する工
程、成形原料と有機バインダーとを混合し成形材
料を作製する工程、成形材料を既知の成形法によ
り成形体とする工程および該成形体を940〜1050
℃の温度で焼成することにより所望の形体を有す
る焼成体とする工程により製造されることを特徴
とする低膨脹性マイカ複合セラミツク材料の製法
に関する。 [作用および実施例] 本発明の製法によれば低膨脹性、耐熱性、電気
絶縁性および機械的強度に優れ、かつ機械加工が
可能な低膨脹性マイカ複合セラミツク材料をうる
ことができる。 本発明の低膨脹性マイカ複合セラミツク材料の
製法について説明する。 まず、低膨脹性マイカ複合セラミツク材料の構
成原料であるマイカ、酸化亜鉛、シリカ、ホウ
酸、コーデイエライト、酸化スズが調製される。 マイカは耐熱性および電気絶縁性に優れた原料
であり、また硬度が小さいため機械加工が容易な
原料であり、本発明では機械加工性を付与するた
めに用いられ、これがセラミツク材料中に介在す
ると機械加工したばあい、セラミツク材料がマイ
カの部分で破壊され、加工が可能となる。 本発明に用いるマイカは粒径が10μm以下のも
のが好ましく、構成原料中の比率が20〜50%(重
量%、以下同様)であるのが好ましい。該比率が
20%未満のばあい、えられる焼成体の機械加工性
が劣るようになり、また50%をこえると機械加工
性を有するものの、他の特性たとえば熱膨脹率が
大きくなり、また機械的強度などが劣るようにな
り、さらには多孔質となりやすいため高い湿度の
中での電気絶縁性などが劣る結果となり、使用し
難い材料となる。 マイカ以外の構成原料としては酸化亜鉛、シリ
カ、ホウ酸、コーデイエライト、酸化スズが使用
される。これらの構成原料を用いることによつて
1000℃付近の低温加熱で焼成でき、えられる焼成
体は緻密質で低膨脹性、耐熱性、電気絶縁性およ
び機械的強度に優れたものとなる。 酸化亜鉛の構成原料中の比率は15〜40%である
のが好ましい。該比率が15%未満のばあい、えら
れる焼成体が緻密質でなく機械的強度、電気絶縁
性などの特性が劣るようになり、また40%をこえ
ても緻密質がえられず機械的強度、電気絶縁性な
どが劣るようになる。なお酸化亜鉛は粒径0.8〜
1.5μmの一般に市販されているものを好適に用い
ることができるが、水酸化亜鉛、炭酸亜鉛など加
熱により酸化亜鉛となるものであれば、いずれの
ものでも使用できる。 シリカの構成原料中の比率は10〜20%であるの
が好ましい。10%未満あるいは20%をこえたばあ
い、緻密質の焼成体をうることができないため機
械的強度、電気絶縁性などが劣るようになる。な
おシリカ粉末は市販品の振動ミルなどで10μm以
下に粉砕したものを好適に使用することができ
る。 ホウ酸の構成原料中の比率は8〜25%であるの
が好ましい。該比率が8%未満のばあい、機械的
強度に優れた焼成体がえられず、また25%をこえ
ても機械的強度、電気絶縁性に優れた焼成体がえ
られ難い。なおホウ酸は、正ホウ酸が好ましく、
市販品を振動ミルなどで粒径10μm以下に粉砕し
たものを好適に使用することができる。ホウ酸は
メタホウ酸、無水ホウ酸などから加水分解により
正ホウ酸としたものであれば本発明に用いること
ができる。 コーデイエライトの構成原料中の比率は2〜15
%であるのが好ましい。該比率が2%未満のばあ
い、添加する効果が乏しく緻密質の焼成体をうる
ことができない、また15%をこえても緻密質の焼
成体をうることができないため、機械的強度、電
気絶縁性などが劣るようになる。なおコーデイエ
ライトは市販品を振動ミルなどで10μm以下の粒
径にしたものを好適に使用することができる。 酸化スズの構成原料中の比率は2〜10%である
のが好ましい。該比率が2%未満のばあい、添加
する効果が乏しく緻密質の焼成体をうることがで
きないため、機械的強度、電気絶縁性など劣るよ
うになる。また10%をこえても緻密質の焼成体を
うることができないため、機械的強度、電気絶縁
性などが劣るようになる。なお酸化スズは酸化第
二スズが好ましく、市販品を振動ミルなどで10μ
m以下の粒径に粉砕したものが好適に使用しう
る。 これらの構成原料をボールミルなどで均一な組
成となるように混合してえられる混合粉末を磁製
容器などに充填し、940〜1050℃の温度で好まし
くは3〜5時間加熱し焼成物をうる。加熱温度が
940℃未満のばあい、均一な焼成物がえられず、
また1050℃をこえるとガラス質が増加して好まし
くない。焼成物は充填時よりもカサが小さくな
り、塊となつている。構成原料がこの加熱過程で
相互に反応し、新しい化合物となり、たとえば
5ZnO・2B2O3、β−ZnO・B2O3、Zn2SiO4、
MgO、Al2O3あるいは酸化スズとの化合物などが
認められる。これらは低膨脹性、耐熱性、電気絶
縁性などを有したものであると考えられる。また
マイカも一部結晶状態で確認されるが、これらの
材料間の反応形態についての詳細は不明である。
これらの化合物を含む焼成物を粗粉砕したのち、
さらに振動ミルなどで粒径が好ましくは10μm以
下となるように粉砕して成形原料とする。 つぎに成形原料にたとえばメチルセルロース、
ポリビニルアルコール、でんぷんなどの有機バイ
ンダーを適量加え、擂潰機などを用い均一な組成
となるように充分混合し成形材料とする。 成形材料を油圧プレスなどにより常温で加圧成
形あるいはデイエアリングエクストルーダによる
可塑成形などの既知の成形法により所望の成形体
が作製される。 えられた成形体を通常は60〜100℃の温度で3
〜5時間乾燥したのち、バインダーを脱脂するた
めに300〜650℃、好ましくは550〜650℃で加熱す
る。加熱時間は成形体の形状によつて異なるので
適宜調整される。ついで940〜1050℃の温度で好
ましくは3〜5時間加熱することにより焼成体が
えられる。加熱温度が940℃未満のばあい、緻密
な焼成体がえられず、また1050℃をこえると焼成
体が多孔質となりやすく形状変化も大きくなる。 本発明をさらに実施例に基づき詳細に説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例 1 マイカとして合成マイカ(粒径8〜10μm、大
竹碍子(株)製)284.1g、酸化亜鉛(粒径0.8〜1.5μ
m、堺化学工業(株)製)303.5g、シリカ(粒径3
〜8μm、電気化学工業(株)製)182.1g、正ホウ酸
(粒径5〜10μm、石津製薬(株)製)121.4g、コー
デイエライト(粒径5〜10μm、瀬戸窯業原料(株)
製)61.6g、酸化スズ(粒径6〜8μm、石津製薬
(株)製)47.3g調合し、ボールミルで3時間混合し
て混合粉末を作製した。つぎに混合粉末を、アル
ミナ製容器に入れ電気炉で1000℃で3時間加熱し
て焼成物をえた。 この焼成物を擂潰機で約40〜50メツシユに粉砕
したのち、振動ミルで粒径5〜8μmに粉砕し、
成形原料とした。 成形原料400gにメチルセルロース4gを添加
し、さらに水30mlを加え、擂潰機で30分間混合し
て成形材料とした。 えられた成形材料を直径110mm、高さ100mmの金
型に充填し、300Kg/cm2の加圧力で1分間、常温
で加圧し、厚さ約19mm、直径約110mmの成形体を
作製した。成形体を60〜100℃の温度で3時間乾
燥して水分を除去した。 つぎに電気炉に入れ、600℃で1時間、1000℃
で3時間加熱し、焼成体を作製した。えられた焼
成体は厚さ方向で10〜12%、径方向で15〜17%程
度収縮を呈し、金属片でたたくと澄んだ金属音を
発した。 この焼成体の機械的強度、電気絶縁製、熱膨脹
率、機械加工性および熱変形温度を測定した。機
械的強度としては曲げ強さを評価した。曲げ強さ
試料としては、原厚さで幅10mm、長さ70mmに切断
加工したものを試験片として、三点曲げ試験法に
より常温で測定した。支点間距離は50mmである。 電気絶縁性は、厚さ5mm、幅20mm、長さ40mmに
切断加工したものを試料としJIS K 6911(熱硬
化性プラスチツクの一般試験法)5.12項に準じ、
常態(室温約25℃)ならびに25℃、相対湿度90%
の雰囲気中に100時間放置後の絶縁抵抗を測定し
た。測定器は500Vポータブルメガーを用いた。 熱膨脹率は厚さ5mm、幅5mm、長さ50mmに切断
加工したものを試料とし40℃から500℃までの平
均熱膨脹率を測定した。 機械加工性は、原厚さで幅50mm、長さ50mmの切
断加工したものを試料とし、直径10mmの超硬ドリ
ルで貫通孔を複数個設ける試験を行なうと同時に
原厚さで幅15mm、長さ50mmに切断加工したものを
試料とし、試料の一端をチヤツクではさみ直径10
mm、長さ40mmを丸棒加工を旋盤で行なつた。いず
れもカケ、ワレなどが発生せず所定の寸法に加工
できたものについては、加工性を良とし、なかで
もとくに正確に加工できたものを優と判断した。
また一部、カケ、ワレなどが発生したがほとんど
所定の寸法に加工できたものについては加工性可
と判断した。それ以外は、加工性不可と判断し
た。 熱変形温度は、厚さ5mm、幅20mm、長さ20mmに
切断加工したものを試験片とし、寸法測定後、電
気炉に入れ、形状変化をきたしはじめる最低温度
を調べた。形状変化は寸法測定、実体顕微鏡によ
る観察などにより、変形、ワレ、クラツクさらに
は溶融状態などを含めて判断した。 実施例 2 マイカとして合成マイカ381.9g、酸化亜鉛
258.9g、シリカ155.3g、正ホウ酸103.6g、コー
デイエライト52.5g、酸化スズ47.7gを調合し、
ボールミルで3時間混合して混合粉末を作製し
た。これら構成原料は実施例1と同じものであ
る。 以下実施例1と同様にして焼成物、成形原料、
成形材料、成形体、焼成体としたのち、機械的強
度、電気絶縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱
変形温度を測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 3 マイカとして合成マイカ500.0g、酸化亜鉛
200.0g、シリカ100.0g、正ホウ酸160.0g、コー
デイエライト20.0g、酸化スズ20.0gを調合し、
ボールミルで3時間混合して混合粉末を作製し
た。これら構成原料は実施例1と同じものであ
る。 以下実施例1と同様にして焼成物、成形原料、
成形材料、成形体、焼成体としたのち、機械的強
度、電気絶縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱
変形温度を測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 4 マイカとして合成マイカ200g、酸化亜鉛400
g、シリカ200g、正ホウ酸80g、コーデイエラ
イト20g、酸化スズ100gを調合し、ボールミル
で3時間混合して混合粉末を作製した。これら構
成原料は実施例1と同じものである。 以下実施例1と同様にして焼成物、成形原料、
成形材料、成形体、焼成体としたのち、機械的強
度、電気絶縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱
変形温度を測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 5 マイカとして合成マイカ300g、酸化亜鉛150
g、シリカ100g、正ホウ酸250g、コーデイエラ
イト150g、酸化スズ50gを調合し、ボールミル
で3時間混合して混合粉末を作製した。これら構
成原料は実施例1と同じものである。 以下実施例1と同様にして焼成物、成形原料、
成形材料、成形体、焼成体としたのち、機械的強
度、電気絶縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱
変形温度を測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 6 実施例5と同じ混合粉末を作製し、アルミナ製
容器に入れ、電気炉で940℃で5時間加熱して焼
成物をえた。 この焼成物を擂潰機で約40〜60メツシユに粉砕
したのち、振動ミルで5〜8μmに粉砕し成形原
料とした。 えられた成形原料400gにメチルセルロース4
gを添加しさらに水30mlを加え、擂潰機で30分間
混合し、成形材料とした。 以下実施例1と同様にして、厚さ約20mm、直径
約110mmの成形体を作製した。成形体を60〜100℃
の温度で3時間乾燥して水分を除去した。 つぎに電気炉に入れ、600℃で1時間、940℃で
5時間加熱し、焼成体を作製した。 以下実施例1と同様にして機械的強度、電気絶
縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱変形温度を
測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 7 実施例4と同じ混合粉末を作製し、アルミナ製
容器に入れ、電気炉で1050℃で3時間加熱して焼
成物をえた。 この焼成物を擂潰機で約40〜60メツシユに粉砕
したのち、振動ミルで5〜8μmに粉砕し成形原
料とした。 えられた成形原料400gにメチルセルロース4
gを添加しさらに水30mlを加え、擂潰機で30分間
混合し、成形材料とした。 以下実施例1と同様にして、厚さ約18mm、直径
約110mmの成形体を作製した。成形体を60〜100℃
の温度で3時間乾燥して水分を除去した。 つぎに電気炉に入れ、600℃で1時間、1050℃
で3時間加熱し、焼成体を作製した。 以下実施例1と同様にして機械的強度、電気絶
縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱変形温度を
測定した。その結果を第1表に示す。 比較例 1 実施例1のマイカ粉末を除いた組成とした以外
は、実施例1と同様にして焼成体を作製し、機械
的強度、電気絶縁製、熱膨脹率、機械加工性およ
び熱変形温度を測定した。その結果を第1表に示
す。 比較例 2 マイカ粉末と低融点ガラス粉末で構成された市
販の寸法が厚さ15mm、幅200mm、長さ200mmのマイ
カ型造物(マイカレツクス、日本マイカルタ工業
(株)製)を購入し、実施例1と同様に機械的強度、
電気絶縁性、熱膨脹率、機械加工性および熱変形
温度を測定した。その結果を第1表に示す。
【表】
第1表から本発明の製法によつてえられる低膨
脹性マイカ複合セラミツク材料は、940〜1050℃
の比較的低温で焼成でき、また成形体は常温でえ
られるため、製法が簡単であることがわかる。 実施例1〜7に示すように曲げ強さが730Kg/
cm2〜985Kg/cm2と優れ、かつ電気絶縁抵抗も常態
で5000MΩ以上、90%RH中で100MΩ以上と高い
値を示す。また熱膨脹率が小さく、4.0×10-6〜
6.3×10-6/℃である。 比較例1はマイカ粉末を用いないばあいである
が機械的強度、電気絶縁性に優れ熱膨脹率も2.7
×10-6/℃と小さいが機械加工性が劣る。 比較例2は、マイカ粉末と低融点ガラス粉末を
ガラスが融点する温度で加圧してえらるものであ
るが本発明の製法によりえられる材料に比べて熱
膨脹率が11.5×10-6/℃と大きく、熱変形温度が
450℃と低い。 なお本実施例では、マイカとして合成マイカを
用いたが、さらにコスト低減のためには、白雲
母、金雲母などの天然マイカも構成材料として使
用できることはいうまでもない。 [発明の効果] 本発明の製法によれば、マイカ、酸化亜鉛、シ
リカ、ホウ酸、コーデイエライトおよび酸化スズ
を構成原料とし、これらを加熱により反応させた
焼成物としたのち、常温で成形し940〜1050℃の
温度で加熱することにより、機械加工性を有し、
低膨脹性、機械的強度、電気絶縁性などの特性に
優れた材料がえられる。 さらに製法が従来品に比べて簡単であり大型寸
法形状品や、厚物寸法品などもえやすく、かつ原
料が比較的安価であることと相まつて製品コスト
も安価である。 したがつて本発明の製法によつてえられる低膨
脹性マイカ複合セラミツク材料は、耐熱性、耐熱
衝撃性の必要な車両抵抗器用耐熱絶縁支持部材、
消弧材料、断熱材料などの他、電気絶縁性、機械
的強度が必要とされる機器の構造部材として有用
である。
脹性マイカ複合セラミツク材料は、940〜1050℃
の比較的低温で焼成でき、また成形体は常温でえ
られるため、製法が簡単であることがわかる。 実施例1〜7に示すように曲げ強さが730Kg/
cm2〜985Kg/cm2と優れ、かつ電気絶縁抵抗も常態
で5000MΩ以上、90%RH中で100MΩ以上と高い
値を示す。また熱膨脹率が小さく、4.0×10-6〜
6.3×10-6/℃である。 比較例1はマイカ粉末を用いないばあいである
が機械的強度、電気絶縁性に優れ熱膨脹率も2.7
×10-6/℃と小さいが機械加工性が劣る。 比較例2は、マイカ粉末と低融点ガラス粉末を
ガラスが融点する温度で加圧してえらるものであ
るが本発明の製法によりえられる材料に比べて熱
膨脹率が11.5×10-6/℃と大きく、熱変形温度が
450℃と低い。 なお本実施例では、マイカとして合成マイカを
用いたが、さらにコスト低減のためには、白雲
母、金雲母などの天然マイカも構成材料として使
用できることはいうまでもない。 [発明の効果] 本発明の製法によれば、マイカ、酸化亜鉛、シ
リカ、ホウ酸、コーデイエライトおよび酸化スズ
を構成原料とし、これらを加熱により反応させた
焼成物としたのち、常温で成形し940〜1050℃の
温度で加熱することにより、機械加工性を有し、
低膨脹性、機械的強度、電気絶縁性などの特性に
優れた材料がえられる。 さらに製法が従来品に比べて簡単であり大型寸
法形状品や、厚物寸法品などもえやすく、かつ原
料が比較的安価であることと相まつて製品コスト
も安価である。 したがつて本発明の製法によつてえられる低膨
脹性マイカ複合セラミツク材料は、耐熱性、耐熱
衝撃性の必要な車両抵抗器用耐熱絶縁支持部材、
消弧材料、断熱材料などの他、電気絶縁性、機械
的強度が必要とされる機器の構造部材として有用
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 マイカ、酸化亜鉛、シリカ、ホウ酸、コーデ
イエライトおよび酸化スズからなる低膨脹性マイ
カ複合セラミツク材料の構成原料を混合して混合
粉末を作製する工程、混合粉末を940〜1050℃の
温度で加熱して焼成物を作製する工程、焼成物を
粉砕して粉末とし成形原料を作製する工程、成形
原料と有機バインダーとを混合し成形材料を作製
する工程、成形材料を既知の成形法により成形体
とする工程および該成形体を940〜1050℃の温度
で焼成することにより所望の形体を有する焼成体
とする工程により製造されることを特徴とする低
膨脹性マイカ複合セラミツク材料の製法。 2 低膨脹性マイカ複合セラミツク材料の構成原
料の組成比率がマイカ20〜50重量%、酸化亜鉛15
〜40重量%、シリカ10〜20重量%、ホウ酸8〜25
重量%、コーデイエライト2〜15重量%、酸化ス
ズ2〜10重量%である特許請求の範囲第1項記載
の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61194909A JPS6350365A (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | 低膨脹性マイカ複合セラミツク材料の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61194909A JPS6350365A (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | 低膨脹性マイカ複合セラミツク材料の製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6350365A JPS6350365A (ja) | 1988-03-03 |
| JPH0475867B2 true JPH0475867B2 (ja) | 1992-12-02 |
Family
ID=16332354
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61194909A Granted JPS6350365A (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | 低膨脹性マイカ複合セラミツク材料の製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6350365A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008013145A1 (fr) * | 2006-07-24 | 2008-01-31 | Nhk Spring Co., Ltd. | élément céramique, SUPPORT de sonde, et procédé de fabrication d'élément céramique |
-
1986
- 1986-08-20 JP JP61194909A patent/JPS6350365A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6350365A (ja) | 1988-03-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |