JPH0478617B2 - - Google Patents
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- JPH0478617B2 JPH0478617B2 JP3842983A JP3842983A JPH0478617B2 JP H0478617 B2 JPH0478617 B2 JP H0478617B2 JP 3842983 A JP3842983 A JP 3842983A JP 3842983 A JP3842983 A JP 3842983A JP H0478617 B2 JPH0478617 B2 JP H0478617B2
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Description
本発明は、下記の構造単位からなる硫酸化多
糖体または構造単位と構造単位からなる硫酸
化多糖体(ただしnは該硫酸化多糖体中の構造単
位の数であり、mは該硫酸化多糖体中の構造単
位の数であり、m/nは0〜5であり、m+n
は30〜150の整数を示す。)を有効成分として含有
する血液凝固抑制剤に関するものである。 血栓症は、悪性腫瘍、動脈硬化症、糖尿病、ネ
フローゼ症候群等の疾患に伴つて起こる場合が多
い。近年、上記疾患の増加に伴つて、血栓症ある
いは高脂血症は、増加傾向にある。 現在、これらの治療に有効な薬剤としては、例
えば、デキストラン硫酸あるいはヘパリン等があ
る。すなわち、デキストラン硫酸は、微生物、例
えば、ロイコノストツク・メツセンテロイデス
(Leuconostoc mesenteroides)によつて生産さ
れるα−1,6結合をしたD−グルコピラノース
のポリマーであるデキストランの硫酸エステルで
あり、脂血清澄作用を有し、血中のコレステロー
ル、トリグリセリドを低下させる作用を有する。
又、抗凝血作用、抗ヒアルロニダーゼ作用及び繊
維素溶解作用も有しており、血栓症、高脂血症や
動脈硬化症の治療に有効な薬剤として知られてい
る。 これらの生理活性は、分子量が大きいほど、又
イオウ含有量の高いほど強いが、それと共に毒性
も強くなることが知られている。 一方、動物組織中に存在するムコ多糖類のヘパ
リンは、強い血液凝固抑制作用、脂血清澄作用な
ど広範な生理作用を有しており、その活性は人工
のヘパリノイドに比べ、非常に強いが、標品の品
質が一定でなく、又構造が複雑で単離方法も煩雑
である。ヘパリンは、その分子中に硫酸化された
アミノ糖、例えば、下記の如きユニツトを有する
ことが特徴的である。 (ただし、式中、XはH又はSO3 -を示す。) 本発明者らは、血液凝固抑制作用を有する物質
の合成を目的として鋭意研究を行なつた結果、前
記一般式に示すようなα−1,6結合した糖鎖を
有し、しかもその分子中にヘパリンの如きアミノ
基を含む、天然には存在しない新規な硫酸化多糖
体を合成することに成功し、該硫酸化多糖体が、
後述の実施例の如く優れた血液凝固抑制作用を有
することを見出し、本発明を完成するに至つたも
のである。 以下に本発明の有効成分について説明する。 本発明の有効成分は、前記一般式に示した通り
の硫酸化多糖体であるが、例えば、次の方法によ
り合成することができる。先に本発明者らは、ア
ミノ糖の前駆物質としてアジド糖を用いることに
より、α−1,6結合した糖鎖を有し、その分子
中に、ヘパリンの如きアミノ基を含む重合度の高
いアミノ糖ポリマー及びそのD−グルコースとの
コポリマーを合成することに成功した(特開昭57
−180603号、同57−180604号、同57−180605号、
同57−180606号公報参照)。 (ただし、式中、Bzは、ベンゾイル基、Msは、
メタンスルホニル基、Bnはベンジル基、n及び
mは化合物(10)又は()を構成する各構造単位の
数を示す。) すなわち、化合物(2)は、β−D−グルコピラノ
ースより誘導される1,6−アンヒドロ−β−D
−グルコピラノース(1)を、ペンゾイルクロライド
で処理することにより、容易に得ることができる
〔M.Cerny etal Collection Czechoslov、Chem.
Commun.Vol.26、2542(1961)参照。〕。 化合物(2)を乾燥ピリジンに溶解し、氷冷する。
撹拌しながらメタンスルホニルクロリドを滴下
し、徐々に室温にもどす。3時間後、大量の氷水
中にあけ撹拌すると、化合物(3)の粗結晶が析出す
る。別、水洗、乾燥後、メタノールから再結晶
すると白色結晶の化合物(3)を得る。 化合物(3)をクロロホルムにとかし氷冷する。こ
れに、金属ナトリウムをメタノールに溶解して調
製したナトリウムメトキシド溶液を、撹拌しつつ
滴下する。混合物を室温に一晩放置後、5%塩酸
で中和し、減圧濃縮乾固する。残渣をアセトンで
5回抽出し、抽出液を減圧濃縮すると油状物を得
る。シリカゲルのカラムクロマトグラフイ(展開
溶媒クロロホルム−メタノール、100:1v/v)
で精製すると化合物(4−a)と(4−b)の混
合物を得る。 化合物(4−a)と(4−b)の混合物を、乾
燥したテトラヒドロフランに溶かし、氷冷下水素
化ナトリウム(純度60%)を、加えて30分間撹拌
する。次に、臭化ベンジルを加え、室温で4時間
反応させる。氷冷した飽和塩化アンモニウム水溶
液を加え、30分撹拌後、エーテルで3回抽出す
る。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮し、生じた油状物を、シリカゲルのカラム
クロマトグラフ(展開溶媒ベンゼン−酢酸エチル
20:1v/v)で精製すると、油状の化合物(5
−a)と(5−b)の混合物が得られる。 化合物(5−a)と(5−b)の混合物を、エ
タノールと飽和塩化アンモニウム水の混合溶媒に
溶かし、アジ化ナトリウムを加えて撹拌しつつ60
時間加熱還流する。冷却後、蒸溜水を加え、エタ
ノールを減圧下除去し、残つた水溶液をクロロホ
ルムで抽出する。抽出液を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮すると油状物を得る。シリカ
ゲルのカラムクロマトグラフ(展開溶媒、ベンゼ
ン−エーテル、20:1v/v)で精製すると、化
合物(6−a)と(6−b)の混合物を得る。 化合物(6−a)と(6−b)の混合物を乾燥
テトラヒドロフランに溶かし、氷冷する。水素化
ナトリウム(純度60%)を加え30分撹拌後、臭化
ベンジルを加える。室温で3時間撹拌後、氷冷し
た飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、さらに30
分撹拌する。この混合溶液をエーテルで抽出し、
抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃
縮すると油状物を得る。シリカゲルのクロマトグ
ラフ(展開溶媒、ヘキサン−酢酸エチル5:
1v/v)で精製すると油状の化合物(7)を得る。
これは放置しておくと結晶化し、シクロヘキサン
から再結晶が可能である。 化合物(7)を10-5mmHgの高真空下、一夜真空乾
燥し、予め水素化カルシウムによつて乾燥した塩
化メチレンに真空アンプル中で溶解する。この溶
液を−60℃にて、予め重合管中で30分間反応させ
てある五フツ化リン、フツ化ベンゾイル、塩化メ
チレン中に混合し−60℃にて23時間反応後、重合
アンプルを開管し、メタノールを注ぎ込む。この
際、ポリマーが沈殿するので、これにクロロホル
ムを、ポリマーが十分に溶解するまで加え、重炭
酸ナトリウム水溶液で中和し、水洗して、無水硫
酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤を別除去した
後、液を濃縮して、石油ベンジンを加えて再沈
する。溶解、濃縮、再沈の操作をさらに2回行な
いベンゼンに溶解し、凍結乾燥を行ない、ポリマ
ー(8)を得る。 化合物(7)の使用量、重合時間を変えて、上記と
同様に反応を行うことにより、種々の分子量、重
合度を有するポリマーを得ることができる。 これを、次の方法により還元を行つて、アミノ
多糖()を得る。 ポリマー(8)の還元は、パーチ還元、即ち液体ア
ンモニア中のアルカリ金属により行なう。アルカ
リ金属としては、カリウム、ナトリウム、リチウ
ムが挙げられる。アルカリ金属はポリマー中の1
ユニツトに対し、6原子以上加えることが必要
で、通常はその3倍量であることが望ましい。ポ
リマー(8)は、予め適当な溶媒例えば、1,2−ジ
メトキシエタン、ジグリム等中に溶解しておいた
ものを加える。 反応温度は、約−70〜−80℃が適当であり、反
応時間は、約30分〜3時間が適当である。 すなわち、金属ナトリウムと液体アンモニアを
混合して−78℃に保持し、ポリマー(8)の1,2−
ジメトキシエタン溶液を徐々に滴下する。1,2
−ジメトキシエタンは予め金属ナトリウムで十分
に乾燥しておく必要がある。反応の際は、系が均
一となるように撹拌しておくのがよい。所定時間
反応を行つた後、エタノールまたは塩化アンモニ
ウムを加えることにより反応を停止し、少量の水
を加えて一夜放置してアンモニウムを蒸発させ
る。未反応のポリマーは塩化メチレンで抽出して
取り除く。蒸留水にて3日間透析し、不溶部があ
ればこれを別した後、不溶部は真空乾燥し、可
溶部は濃縮し凍結乾燥することにより、アミノ多
糖()を得る。 一方、化合物(9)は、1,6−アンヒドロ−β−
D−グロコピラノース(1)を、ベンジルブロミド等
で処理することにより容易に得ることができる。 かくして得られた化合物(7)、(9)を次の方法によ
り共重合、還元を行つて構造単位−と構造単
位−からなるアミノ糖コポリマー()を得
る。 共重合反応は、化合物(7)、(9)を充分に乾燥した
溶媒に溶解し、ルイス酸を触媒として反応させる
ことにより行われる。触媒としては、塩化メチレ
ン、クロロホルム等が適当である。ルイス酸とし
ては、五フツ化リン、五塩化アンチモン、三フツ
化ホウ素エーテラートが挙げられるが、収率及び
得られるコポリマーの立体規則性の点から五フツ
化リンが最適である。ルイス酸の使用量は、化合
物(7)、(9)の総モル数に対して、2〜7モル%、特
に2〜3モル%が最適である。なお、化合物(7)、
(9)の混合比を変えることによつて、種々のコポリ
マーを得ることができる。 反応温度は、約−30〜−60℃が適当であり、重
合時間は、約40〜60時間が適当である。 この重合反応は、真空中あるいは不活性ガス
(例えば、N2ガス)雰囲気中で行うのが好まし
い。 かくして、分子中に、アジド基を有する構造単
位(10)−と構造単位(10)−からなるアジド糖含有
多糖(10)が得られるが、次いでこれを前記と同様バ
ーチ還元することよりアミノ糖コポリマー()
が得られる。 かくして、得られたポリマー()、()から
次の反応により、本発明の有効成分である硫酸化
多糖体を得る。 前記ポリマー()又は()を前処理して膨
潤させた後適当な溶媒に懸濁させる。溶媒として
は、ピリジン、ジメチルスルホキシド、ジメチル
ホルムアミド等が適当である。この懸濁液を硫酸
化剤(及び前記溶媒)と共に反応させる。硫酸化
剤としては、クロルスルホン酸、ピペリジン−N
−硫酸等が適当である。硫酸化剤の使用量は、出
発物質のアミノ単糖残基に対して、20〜30モル用
いるのが適当である。反応温度、反応時間は、溶
媒、硫酸化剤によつても異なるが、約70〜100℃、
45〜60分が適当である。反応後、放冷し、蒸留水
を加えて反応を停止し、次いで、アルカリ、例え
ば水酸化ナトリウムで中和し、エタノール等を加
えて、ポリマーを沈殿させる。これを遠心分離し
て、蒸留水に溶解し、透析後、濃縮乾燥すること
によつて有効成分の硫酸化多糖体を得る。 ただしnはコポリマー()中の構造単位の
数であり、mはコポリマー()中の構造単位
の数である。 上記の如く、本発明の有効成分を得ることがで
きるが、ホモポリマー()の場合、極限粘度約
0.15〜0.18、イオウ含量約16〜18%、コポリマー
()の場合、極限粘度約0.07〜0.10、イオウ含
量約10〜15%のものを用いるのが適当である。本
発明の薬剤は、臨床症状に応じて、その時の最も
適切な投与方法をとることができる。すなわち、
静脈注射法、皮下注射法、筋肉注射法まるいは経
口投与法等によるが、急性症状の場合には、やは
り静脈投与が適切である。 又、本発明の有効成分は、適当な不活性溶媒、
例えば、殺菌水、生理食塩水等に溶解もしくは懸
濁させ、あるいは不活性担体または増量剤を加
え、例えば注射剤などの非経口剤:散剤、顆粒
剤、カプセル剤、錠剤、コーテイング剤、シラツ
プ剤、水剤その他の経口剤などの剤型にして用い
るのが適当である。 上記不活性担体または増量剤としては、例え
ば、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ブドウ
糖、ラクトース、シユークロース、デキストリ
ン、蔗糖エステル、殿粉、ソルビツト、マンニツ
ト、結晶セルロース、タルク、カオリン、合成ケ
イ酸アルミニウム、カルポキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、セルロースアセテートフ
タレート、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
ルコール、アラビアゴム、トラガントゴム、ゼラ
チン、寒天末、シエラツクなどをあげることがで
きる。 本発明の有効成分は、通常、組成物重量に基づ
いて1〜90重量%含有するのが好ましい。これら
の含有量は剤型によつて適当に変更できる。 以下に、本発明を、製造例、実施例及び試験例
によつて詳述するが本発明は、何らこれらによつ
て限定されるものではない。 製造例 1 ポリマー(−a)(n=3.5×104、n=
95)(100mg、NH2基:0.621mmol、OH基:1.24
mmol)を水(10ml)中で粉砕し、遠心分離す
る。次にエタノール(20ml)中で3回、続いてエ
ーテル(20ml)中で3回撹拌遠心分離し、予め乾
燥したピリジン(8ml)中に懸濁させる。この懸
濁液を予め0℃で反応させたクロルスルホン酸
(1ml、15mmol)と乾燥ピリジン(6ml)中に
加え、沸騰している湯浴に浸し、1時間反応させ
る。放冷後、蒸留水(20ml)を加えて反応を停止
し、2.5N水酸化ナトリウム水溶液(7.5ml)で中
和し、エタノール(50ml)を加えてポリマーを沈
澱させる。これを遠心分離して、蒸留水に溶解
し、3日間透析後、濃縮、凍結乾燥することによ
つて硫酸化アミノ多糖ホモポリマー(−a)を
得る。(183.7mg、81.0%) 〔ホモポリマー(−a)の物理的性質〕 元素分析値 (C6H9O10NS2Na2) C H N S 実測値 20.16 4.18 3.75 16.14 計測値 19.73 2.48 3.83 17.56 ニンヒドリン反応:陰性 IR:580cm-1(M) 800cm-1(M) 610cm-1(M) 1240cm-1(s、broad) 1510cm-1(M)13 C−NMR:δ97.53ppm(1C、C−1) 75.54 74.68 71.03(3C、C−2、C−4、C−5) 68.07(1C、C−6) 55.07(1C、C−3) 〔α〕25 D+116.9°(C=1.0、CHCI3) 〔η〕=0.17(H2O中、30℃) 製造例 2 ポリマー(−a)(n=144、m/n=
1.04、100mg)を水(2ml)に溶解し、エタノー
ル20mlを加えて沈澱させる。遠心分離後、更にエ
タノール、次いでエーテル中で撹拌分離後、予め
乾燥したピリジン(8ml)中に懸濁させる。この
懸濁液を予め0℃で反応させたクロルスルホン酸
(1ml、15mmol)と乾燥ピリジン(6ml)中に
加え、沸騰している湯浴に浸し、1時間反応させ
る。放冷後、蒸留水(20ml)を加えて反応を停止
し、2.5N水酸化ナトリウム水溶液(7.5ml)で中
和し、エタノール(50ml)を加えてポリマーを沈
殿させる。これを遠心分離して、蒸留水に溶解
し、3日間透析後、濃縮、凍結乾燥することによ
つて硫酸化アミノ糖含有多糖〔コポリマー(−
a)〕を得る(168mg、76.2%)。 〔コポリマー(−a)の物理的性質〕 元素分析: C6H8.589O10.211N0.489S1.90・3H2O C H N S 実測値 17.40 3.39 1.55 14.65 計測値 17.59 3.59 1.68 14.87 (硫酸化率:糖−残基当りSO3 -1.90個) IR:580cm-1(M) 800cm-1(M) 1240cm-1(s、broad) 1510cm-1(W) 〔α〕25 D=+100.2°(C=1.0、H2O) 〔η〕=0.07(H2O、30℃) 製造例 3 コポリマー(−b)(n=100〜120、m/
n=4.76、NH2基0.114mmol、OH基1.74mmol、
100mg)を用いた他は、製造例2と同様に反応、
後処理すると、硫酸化アミノ糖含有多糖(−
b)が得られた(176mg、72.0%)。 〔コポリマー(−b)の物理的性質〕 元素分析: C6H9.115O8.025N0.185S1.07Na1.07 C H N S 実測値 22.76 4.46 0.67 10.82 計測値 22.16 4.68 0.80 10.55 (硫酸化率:糖−残基当りSO3 -1.07個) IR:580cm-1(M) 800cm-1(M) 1240cm-1(s、broad) 〔α〕25 D=+109.6°(C=1.0、H2O) 〔η〕=0.15(H2O、30℃) 実施例 1 (注射剤) 製造例1で得られた硫酸化多糖体5g、重炭酸
ナトリウム0.2gおよび塩化ナトリウム0.4gを注
射用蒸留水に溶解して100mlとした後、常用によ
り注射剤とする。 実施例 2 (錠剤) 製造例2で得られた硫酸化多糖体200gとラク
トース140gを混和した後、US標準篩(60メツシ
ユ)を通す。次いで混合物を、アルコール性ポリ
ビニルピロリドン40gで湿らした後12メツシユ篩
に通して顆粒を作り乾燥する。乾燥顆粒を16メツ
シユの篩に通したのち、タルク50gと殿粉20gを
加え、次いで重量450mgの錠剤を製造する。 実施例 3 (顆粒剤) 製造例3で得られた硫酸化多糖体200g、メチ
ルセルロース150g、コーンスターチ80gおよび
香料若干を混和し、60メツシユの篩を通す。混合
物を、アルコール性ポリビニルピロリドン20gで
湿した後、0.7mmの径を有するステンレススチー
ル篩で製粒する。 試験例 1 (抗凝血活性) アメリカ薬局方「ヘパリン」の力価検定法
(Pharmacopeia of the United States of
America.XIX、第229〜230頁)に準じて測定し
た(但し、羊血漿の代りに牛血漿を用いた)。 被験物質を生理食塩水に溶解し160γ/ml濃度
とする。また標準ヘパリン(160IU/mg)の
10γ/ml生理食塩水溶液を調製する。 被験物質溶液及び標準ヘパリン溶液を夫々0.8、
0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、0.1及び0.05mlず
つ、ガラス試験管(13×105mm)にとり、更に全
量が0.8mlになるよう、生理食塩水を加え混合す
る。 各管に牛血漿※ 1mlずつを加え混合し、次いで
2%塩化カルシウム水溶液0.2mlずつを加え、直
ちに管を静かに転倒混和し、37℃の水溶中に保
つ。 30分後、各管の凝血状態を0、0.25、0.5、
0.75、1.0のクラスにわけて記録し、凝血状態が
0.5の時の被験物質及び標準ヘパリンの量から、
被験物質の力価を求めた。この結果を第1表に示
す。 ※牛血漿:あらかじめ、採血容器に10%クエン
酸ナトリウム(Na3C6H5O7・2H2O)水溶液40ml
を入れておき、この容器に新鮮な牛血960mlを入
れ、混和したのち3000rpm、10分間遠心分離して
血漿を採取する。
糖体または構造単位と構造単位からなる硫酸
化多糖体(ただしnは該硫酸化多糖体中の構造単
位の数であり、mは該硫酸化多糖体中の構造単
位の数であり、m/nは0〜5であり、m+n
は30〜150の整数を示す。)を有効成分として含有
する血液凝固抑制剤に関するものである。 血栓症は、悪性腫瘍、動脈硬化症、糖尿病、ネ
フローゼ症候群等の疾患に伴つて起こる場合が多
い。近年、上記疾患の増加に伴つて、血栓症ある
いは高脂血症は、増加傾向にある。 現在、これらの治療に有効な薬剤としては、例
えば、デキストラン硫酸あるいはヘパリン等があ
る。すなわち、デキストラン硫酸は、微生物、例
えば、ロイコノストツク・メツセンテロイデス
(Leuconostoc mesenteroides)によつて生産さ
れるα−1,6結合をしたD−グルコピラノース
のポリマーであるデキストランの硫酸エステルで
あり、脂血清澄作用を有し、血中のコレステロー
ル、トリグリセリドを低下させる作用を有する。
又、抗凝血作用、抗ヒアルロニダーゼ作用及び繊
維素溶解作用も有しており、血栓症、高脂血症や
動脈硬化症の治療に有効な薬剤として知られてい
る。 これらの生理活性は、分子量が大きいほど、又
イオウ含有量の高いほど強いが、それと共に毒性
も強くなることが知られている。 一方、動物組織中に存在するムコ多糖類のヘパ
リンは、強い血液凝固抑制作用、脂血清澄作用な
ど広範な生理作用を有しており、その活性は人工
のヘパリノイドに比べ、非常に強いが、標品の品
質が一定でなく、又構造が複雑で単離方法も煩雑
である。ヘパリンは、その分子中に硫酸化された
アミノ糖、例えば、下記の如きユニツトを有する
ことが特徴的である。 (ただし、式中、XはH又はSO3 -を示す。) 本発明者らは、血液凝固抑制作用を有する物質
の合成を目的として鋭意研究を行なつた結果、前
記一般式に示すようなα−1,6結合した糖鎖を
有し、しかもその分子中にヘパリンの如きアミノ
基を含む、天然には存在しない新規な硫酸化多糖
体を合成することに成功し、該硫酸化多糖体が、
後述の実施例の如く優れた血液凝固抑制作用を有
することを見出し、本発明を完成するに至つたも
のである。 以下に本発明の有効成分について説明する。 本発明の有効成分は、前記一般式に示した通り
の硫酸化多糖体であるが、例えば、次の方法によ
り合成することができる。先に本発明者らは、ア
ミノ糖の前駆物質としてアジド糖を用いることに
より、α−1,6結合した糖鎖を有し、その分子
中に、ヘパリンの如きアミノ基を含む重合度の高
いアミノ糖ポリマー及びそのD−グルコースとの
コポリマーを合成することに成功した(特開昭57
−180603号、同57−180604号、同57−180605号、
同57−180606号公報参照)。 (ただし、式中、Bzは、ベンゾイル基、Msは、
メタンスルホニル基、Bnはベンジル基、n及び
mは化合物(10)又は()を構成する各構造単位の
数を示す。) すなわち、化合物(2)は、β−D−グルコピラノ
ースより誘導される1,6−アンヒドロ−β−D
−グルコピラノース(1)を、ペンゾイルクロライド
で処理することにより、容易に得ることができる
〔M.Cerny etal Collection Czechoslov、Chem.
Commun.Vol.26、2542(1961)参照。〕。 化合物(2)を乾燥ピリジンに溶解し、氷冷する。
撹拌しながらメタンスルホニルクロリドを滴下
し、徐々に室温にもどす。3時間後、大量の氷水
中にあけ撹拌すると、化合物(3)の粗結晶が析出す
る。別、水洗、乾燥後、メタノールから再結晶
すると白色結晶の化合物(3)を得る。 化合物(3)をクロロホルムにとかし氷冷する。こ
れに、金属ナトリウムをメタノールに溶解して調
製したナトリウムメトキシド溶液を、撹拌しつつ
滴下する。混合物を室温に一晩放置後、5%塩酸
で中和し、減圧濃縮乾固する。残渣をアセトンで
5回抽出し、抽出液を減圧濃縮すると油状物を得
る。シリカゲルのカラムクロマトグラフイ(展開
溶媒クロロホルム−メタノール、100:1v/v)
で精製すると化合物(4−a)と(4−b)の混
合物を得る。 化合物(4−a)と(4−b)の混合物を、乾
燥したテトラヒドロフランに溶かし、氷冷下水素
化ナトリウム(純度60%)を、加えて30分間撹拌
する。次に、臭化ベンジルを加え、室温で4時間
反応させる。氷冷した飽和塩化アンモニウム水溶
液を加え、30分撹拌後、エーテルで3回抽出す
る。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮し、生じた油状物を、シリカゲルのカラム
クロマトグラフ(展開溶媒ベンゼン−酢酸エチル
20:1v/v)で精製すると、油状の化合物(5
−a)と(5−b)の混合物が得られる。 化合物(5−a)と(5−b)の混合物を、エ
タノールと飽和塩化アンモニウム水の混合溶媒に
溶かし、アジ化ナトリウムを加えて撹拌しつつ60
時間加熱還流する。冷却後、蒸溜水を加え、エタ
ノールを減圧下除去し、残つた水溶液をクロロホ
ルムで抽出する。抽出液を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮すると油状物を得る。シリカ
ゲルのカラムクロマトグラフ(展開溶媒、ベンゼ
ン−エーテル、20:1v/v)で精製すると、化
合物(6−a)と(6−b)の混合物を得る。 化合物(6−a)と(6−b)の混合物を乾燥
テトラヒドロフランに溶かし、氷冷する。水素化
ナトリウム(純度60%)を加え30分撹拌後、臭化
ベンジルを加える。室温で3時間撹拌後、氷冷し
た飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、さらに30
分撹拌する。この混合溶液をエーテルで抽出し、
抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃
縮すると油状物を得る。シリカゲルのクロマトグ
ラフ(展開溶媒、ヘキサン−酢酸エチル5:
1v/v)で精製すると油状の化合物(7)を得る。
これは放置しておくと結晶化し、シクロヘキサン
から再結晶が可能である。 化合物(7)を10-5mmHgの高真空下、一夜真空乾
燥し、予め水素化カルシウムによつて乾燥した塩
化メチレンに真空アンプル中で溶解する。この溶
液を−60℃にて、予め重合管中で30分間反応させ
てある五フツ化リン、フツ化ベンゾイル、塩化メ
チレン中に混合し−60℃にて23時間反応後、重合
アンプルを開管し、メタノールを注ぎ込む。この
際、ポリマーが沈殿するので、これにクロロホル
ムを、ポリマーが十分に溶解するまで加え、重炭
酸ナトリウム水溶液で中和し、水洗して、無水硫
酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤を別除去した
後、液を濃縮して、石油ベンジンを加えて再沈
する。溶解、濃縮、再沈の操作をさらに2回行な
いベンゼンに溶解し、凍結乾燥を行ない、ポリマ
ー(8)を得る。 化合物(7)の使用量、重合時間を変えて、上記と
同様に反応を行うことにより、種々の分子量、重
合度を有するポリマーを得ることができる。 これを、次の方法により還元を行つて、アミノ
多糖()を得る。 ポリマー(8)の還元は、パーチ還元、即ち液体ア
ンモニア中のアルカリ金属により行なう。アルカ
リ金属としては、カリウム、ナトリウム、リチウ
ムが挙げられる。アルカリ金属はポリマー中の1
ユニツトに対し、6原子以上加えることが必要
で、通常はその3倍量であることが望ましい。ポ
リマー(8)は、予め適当な溶媒例えば、1,2−ジ
メトキシエタン、ジグリム等中に溶解しておいた
ものを加える。 反応温度は、約−70〜−80℃が適当であり、反
応時間は、約30分〜3時間が適当である。 すなわち、金属ナトリウムと液体アンモニアを
混合して−78℃に保持し、ポリマー(8)の1,2−
ジメトキシエタン溶液を徐々に滴下する。1,2
−ジメトキシエタンは予め金属ナトリウムで十分
に乾燥しておく必要がある。反応の際は、系が均
一となるように撹拌しておくのがよい。所定時間
反応を行つた後、エタノールまたは塩化アンモニ
ウムを加えることにより反応を停止し、少量の水
を加えて一夜放置してアンモニウムを蒸発させ
る。未反応のポリマーは塩化メチレンで抽出して
取り除く。蒸留水にて3日間透析し、不溶部があ
ればこれを別した後、不溶部は真空乾燥し、可
溶部は濃縮し凍結乾燥することにより、アミノ多
糖()を得る。 一方、化合物(9)は、1,6−アンヒドロ−β−
D−グロコピラノース(1)を、ベンジルブロミド等
で処理することにより容易に得ることができる。 かくして得られた化合物(7)、(9)を次の方法によ
り共重合、還元を行つて構造単位−と構造単
位−からなるアミノ糖コポリマー()を得
る。 共重合反応は、化合物(7)、(9)を充分に乾燥した
溶媒に溶解し、ルイス酸を触媒として反応させる
ことにより行われる。触媒としては、塩化メチレ
ン、クロロホルム等が適当である。ルイス酸とし
ては、五フツ化リン、五塩化アンチモン、三フツ
化ホウ素エーテラートが挙げられるが、収率及び
得られるコポリマーの立体規則性の点から五フツ
化リンが最適である。ルイス酸の使用量は、化合
物(7)、(9)の総モル数に対して、2〜7モル%、特
に2〜3モル%が最適である。なお、化合物(7)、
(9)の混合比を変えることによつて、種々のコポリ
マーを得ることができる。 反応温度は、約−30〜−60℃が適当であり、重
合時間は、約40〜60時間が適当である。 この重合反応は、真空中あるいは不活性ガス
(例えば、N2ガス)雰囲気中で行うのが好まし
い。 かくして、分子中に、アジド基を有する構造単
位(10)−と構造単位(10)−からなるアジド糖含有
多糖(10)が得られるが、次いでこれを前記と同様バ
ーチ還元することよりアミノ糖コポリマー()
が得られる。 かくして、得られたポリマー()、()から
次の反応により、本発明の有効成分である硫酸化
多糖体を得る。 前記ポリマー()又は()を前処理して膨
潤させた後適当な溶媒に懸濁させる。溶媒として
は、ピリジン、ジメチルスルホキシド、ジメチル
ホルムアミド等が適当である。この懸濁液を硫酸
化剤(及び前記溶媒)と共に反応させる。硫酸化
剤としては、クロルスルホン酸、ピペリジン−N
−硫酸等が適当である。硫酸化剤の使用量は、出
発物質のアミノ単糖残基に対して、20〜30モル用
いるのが適当である。反応温度、反応時間は、溶
媒、硫酸化剤によつても異なるが、約70〜100℃、
45〜60分が適当である。反応後、放冷し、蒸留水
を加えて反応を停止し、次いで、アルカリ、例え
ば水酸化ナトリウムで中和し、エタノール等を加
えて、ポリマーを沈殿させる。これを遠心分離し
て、蒸留水に溶解し、透析後、濃縮乾燥すること
によつて有効成分の硫酸化多糖体を得る。 ただしnはコポリマー()中の構造単位の
数であり、mはコポリマー()中の構造単位
の数である。 上記の如く、本発明の有効成分を得ることがで
きるが、ホモポリマー()の場合、極限粘度約
0.15〜0.18、イオウ含量約16〜18%、コポリマー
()の場合、極限粘度約0.07〜0.10、イオウ含
量約10〜15%のものを用いるのが適当である。本
発明の薬剤は、臨床症状に応じて、その時の最も
適切な投与方法をとることができる。すなわち、
静脈注射法、皮下注射法、筋肉注射法まるいは経
口投与法等によるが、急性症状の場合には、やは
り静脈投与が適切である。 又、本発明の有効成分は、適当な不活性溶媒、
例えば、殺菌水、生理食塩水等に溶解もしくは懸
濁させ、あるいは不活性担体または増量剤を加
え、例えば注射剤などの非経口剤:散剤、顆粒
剤、カプセル剤、錠剤、コーテイング剤、シラツ
プ剤、水剤その他の経口剤などの剤型にして用い
るのが適当である。 上記不活性担体または増量剤としては、例え
ば、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ブドウ
糖、ラクトース、シユークロース、デキストリ
ン、蔗糖エステル、殿粉、ソルビツト、マンニツ
ト、結晶セルロース、タルク、カオリン、合成ケ
イ酸アルミニウム、カルポキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、セルロースアセテートフ
タレート、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
ルコール、アラビアゴム、トラガントゴム、ゼラ
チン、寒天末、シエラツクなどをあげることがで
きる。 本発明の有効成分は、通常、組成物重量に基づ
いて1〜90重量%含有するのが好ましい。これら
の含有量は剤型によつて適当に変更できる。 以下に、本発明を、製造例、実施例及び試験例
によつて詳述するが本発明は、何らこれらによつ
て限定されるものではない。 製造例 1 ポリマー(−a)(n=3.5×104、n=
95)(100mg、NH2基:0.621mmol、OH基:1.24
mmol)を水(10ml)中で粉砕し、遠心分離す
る。次にエタノール(20ml)中で3回、続いてエ
ーテル(20ml)中で3回撹拌遠心分離し、予め乾
燥したピリジン(8ml)中に懸濁させる。この懸
濁液を予め0℃で反応させたクロルスルホン酸
(1ml、15mmol)と乾燥ピリジン(6ml)中に
加え、沸騰している湯浴に浸し、1時間反応させ
る。放冷後、蒸留水(20ml)を加えて反応を停止
し、2.5N水酸化ナトリウム水溶液(7.5ml)で中
和し、エタノール(50ml)を加えてポリマーを沈
澱させる。これを遠心分離して、蒸留水に溶解
し、3日間透析後、濃縮、凍結乾燥することによ
つて硫酸化アミノ多糖ホモポリマー(−a)を
得る。(183.7mg、81.0%) 〔ホモポリマー(−a)の物理的性質〕 元素分析値 (C6H9O10NS2Na2) C H N S 実測値 20.16 4.18 3.75 16.14 計測値 19.73 2.48 3.83 17.56 ニンヒドリン反応:陰性 IR:580cm-1(M) 800cm-1(M) 610cm-1(M) 1240cm-1(s、broad) 1510cm-1(M)13 C−NMR:δ97.53ppm(1C、C−1) 75.54 74.68 71.03(3C、C−2、C−4、C−5) 68.07(1C、C−6) 55.07(1C、C−3) 〔α〕25 D+116.9°(C=1.0、CHCI3) 〔η〕=0.17(H2O中、30℃) 製造例 2 ポリマー(−a)(n=144、m/n=
1.04、100mg)を水(2ml)に溶解し、エタノー
ル20mlを加えて沈澱させる。遠心分離後、更にエ
タノール、次いでエーテル中で撹拌分離後、予め
乾燥したピリジン(8ml)中に懸濁させる。この
懸濁液を予め0℃で反応させたクロルスルホン酸
(1ml、15mmol)と乾燥ピリジン(6ml)中に
加え、沸騰している湯浴に浸し、1時間反応させ
る。放冷後、蒸留水(20ml)を加えて反応を停止
し、2.5N水酸化ナトリウム水溶液(7.5ml)で中
和し、エタノール(50ml)を加えてポリマーを沈
殿させる。これを遠心分離して、蒸留水に溶解
し、3日間透析後、濃縮、凍結乾燥することによ
つて硫酸化アミノ糖含有多糖〔コポリマー(−
a)〕を得る(168mg、76.2%)。 〔コポリマー(−a)の物理的性質〕 元素分析: C6H8.589O10.211N0.489S1.90・3H2O C H N S 実測値 17.40 3.39 1.55 14.65 計測値 17.59 3.59 1.68 14.87 (硫酸化率:糖−残基当りSO3 -1.90個) IR:580cm-1(M) 800cm-1(M) 1240cm-1(s、broad) 1510cm-1(W) 〔α〕25 D=+100.2°(C=1.0、H2O) 〔η〕=0.07(H2O、30℃) 製造例 3 コポリマー(−b)(n=100〜120、m/
n=4.76、NH2基0.114mmol、OH基1.74mmol、
100mg)を用いた他は、製造例2と同様に反応、
後処理すると、硫酸化アミノ糖含有多糖(−
b)が得られた(176mg、72.0%)。 〔コポリマー(−b)の物理的性質〕 元素分析: C6H9.115O8.025N0.185S1.07Na1.07 C H N S 実測値 22.76 4.46 0.67 10.82 計測値 22.16 4.68 0.80 10.55 (硫酸化率:糖−残基当りSO3 -1.07個) IR:580cm-1(M) 800cm-1(M) 1240cm-1(s、broad) 〔α〕25 D=+109.6°(C=1.0、H2O) 〔η〕=0.15(H2O、30℃) 実施例 1 (注射剤) 製造例1で得られた硫酸化多糖体5g、重炭酸
ナトリウム0.2gおよび塩化ナトリウム0.4gを注
射用蒸留水に溶解して100mlとした後、常用によ
り注射剤とする。 実施例 2 (錠剤) 製造例2で得られた硫酸化多糖体200gとラク
トース140gを混和した後、US標準篩(60メツシ
ユ)を通す。次いで混合物を、アルコール性ポリ
ビニルピロリドン40gで湿らした後12メツシユ篩
に通して顆粒を作り乾燥する。乾燥顆粒を16メツ
シユの篩に通したのち、タルク50gと殿粉20gを
加え、次いで重量450mgの錠剤を製造する。 実施例 3 (顆粒剤) 製造例3で得られた硫酸化多糖体200g、メチ
ルセルロース150g、コーンスターチ80gおよび
香料若干を混和し、60メツシユの篩を通す。混合
物を、アルコール性ポリビニルピロリドン20gで
湿した後、0.7mmの径を有するステンレススチー
ル篩で製粒する。 試験例 1 (抗凝血活性) アメリカ薬局方「ヘパリン」の力価検定法
(Pharmacopeia of the United States of
America.XIX、第229〜230頁)に準じて測定し
た(但し、羊血漿の代りに牛血漿を用いた)。 被験物質を生理食塩水に溶解し160γ/ml濃度
とする。また標準ヘパリン(160IU/mg)の
10γ/ml生理食塩水溶液を調製する。 被験物質溶液及び標準ヘパリン溶液を夫々0.8、
0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、0.1及び0.05mlず
つ、ガラス試験管(13×105mm)にとり、更に全
量が0.8mlになるよう、生理食塩水を加え混合す
る。 各管に牛血漿※ 1mlずつを加え混合し、次いで
2%塩化カルシウム水溶液0.2mlずつを加え、直
ちに管を静かに転倒混和し、37℃の水溶中に保
つ。 30分後、各管の凝血状態を0、0.25、0.5、
0.75、1.0のクラスにわけて記録し、凝血状態が
0.5の時の被験物質及び標準ヘパリンの量から、
被験物質の力価を求めた。この結果を第1表に示
す。 ※牛血漿:あらかじめ、採血容器に10%クエン
酸ナトリウム(Na3C6H5O7・2H2O)水溶液40ml
を入れておき、この容器に新鮮な牛血960mlを入
れ、混和したのち3000rpm、10分間遠心分離して
血漿を採取する。
【表】
本発明の薬剤はヘパリンの約10%の抗凝血活性
を有し、且対照のデキストラン硫酸の約2.5倍の
活性を有することが知られる。 試験例 2 (全血凝固阻止作用) 体重2.5〜3.0Kgの日本白ウサギ(雄)を用い、
被験物質(2.5%生理食塩水溶液)を25mg/Kgず
つ静注し、10分後に耳静脈より採血して、Lee
White氏変法(金井泉、金井正光編著、臨床検査
法提要、金原出版(株)、昭和53年、第28版)により
全血凝固時間を測定した。 即ち、乾燥した2本のガラス試験管(10×120
mm)を37℃の恒温水槽中に保ち、採血後直ちに注
射針をはずし、泡立たないように1mlずつ入れ
る。 第1の試験管を静置5分後から30秒毎に斜に倒
して凝血の有無を観察する。これが凝固したら第
2の試験管を同様に観察する。 血液が静脈から注射器に入つた時から、第2の
試験管が凝固するまでの時間を全血凝固時間とす
る。この結果を第2表に示す。
を有し、且対照のデキストラン硫酸の約2.5倍の
活性を有することが知られる。 試験例 2 (全血凝固阻止作用) 体重2.5〜3.0Kgの日本白ウサギ(雄)を用い、
被験物質(2.5%生理食塩水溶液)を25mg/Kgず
つ静注し、10分後に耳静脈より採血して、Lee
White氏変法(金井泉、金井正光編著、臨床検査
法提要、金原出版(株)、昭和53年、第28版)により
全血凝固時間を測定した。 即ち、乾燥した2本のガラス試験管(10×120
mm)を37℃の恒温水槽中に保ち、採血後直ちに注
射針をはずし、泡立たないように1mlずつ入れ
る。 第1の試験管を静置5分後から30秒毎に斜に倒
して凝血の有無を観察する。これが凝固したら第
2の試験管を同様に観察する。 血液が静脈から注射器に入つた時から、第2の
試験管が凝固するまでの時間を全血凝固時間とす
る。この結果を第2表に示す。
本発明の有効成分は、上記実施例からも明らか
な如く、デキストラン硫酸より優れた抗凝血活性
を有し、又急性毒性(LD50)も3g/Kg以上
(マウス)、2g/Kg以上(ラツト)であり、極め
て有望な薬剤への利用が期待される。
な如く、デキストラン硫酸より優れた抗凝血活性
を有し、又急性毒性(LD50)も3g/Kg以上
(マウス)、2g/Kg以上(ラツト)であり、極め
て有望な薬剤への利用が期待される。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記の構造単位からなる硫酸化多糖体また
は構造単位と構造単位からなる硫酸化多糖体
(ただしnは該硫酸化多糖体中の構造単位の数
であり、mは該硫酸化多糖体中の構造単位の数
であり、m/nは0〜5であり、m+nは30〜
150の整数を示す。)を有効成分として含有する血
液凝固抑制剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3842983A JPS59164722A (ja) | 1983-03-09 | 1983-03-09 | 血液凝固抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3842983A JPS59164722A (ja) | 1983-03-09 | 1983-03-09 | 血液凝固抑制剤 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17131092A Division JPH05178752A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 脂血清澄剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59164722A JPS59164722A (ja) | 1984-09-17 |
| JPH0478617B2 true JPH0478617B2 (ja) | 1992-12-11 |
Family
ID=12525062
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3842983A Granted JPS59164722A (ja) | 1983-03-09 | 1983-03-09 | 血液凝固抑制剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59164722A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05279381A (ja) * | 1991-09-13 | 1993-10-26 | Dainippon Ink & Chem Inc | 硫酸化オリゴ糖芳香族配糖体 |
| JP4944621B2 (ja) * | 2007-01-16 | 2012-06-06 | グンゼ株式会社 | 製袋装置 |
| US9357765B2 (en) | 2012-04-03 | 2016-06-07 | Smiths Medical Asd, Inc. | Heparain-bulking agent compositions and methods thereof |
-
1983
- 1983-03-09 JP JP3842983A patent/JPS59164722A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59164722A (ja) | 1984-09-17 |
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