JPH05100286A - 可変焦点レンズ用プログラムシヤツタ - Google Patents

可変焦点レンズ用プログラムシヤツタ

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Publication number
JPH05100286A
JPH05100286A JP29244191A JP29244191A JPH05100286A JP H05100286 A JPH05100286 A JP H05100286A JP 29244191 A JP29244191 A JP 29244191A JP 29244191 A JP29244191 A JP 29244191A JP H05100286 A JPH05100286 A JP H05100286A
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JP
Japan
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value
aperture
shutter
aperture priority
mode
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Application number
JP29244191A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Aoki
一雅 青木
Takashi Shimamura
隆 島村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常撮影モードと絞り優先モードのいずれに
おいても高い精度で露出制御が可能であり、絞り優先撮
影モードのF値の設定制御を1個の電磁駆動装置により
自動的に行えるようにする。 【構成】 通常撮影モード時には、絞り兼用シャッタ羽
根2の開閉駆動を行う駆動リング部材13に形成した通
常モードF値制御突起部15でシャッタ羽根のF値制御
を行う。一方、絞り優先撮影モード時において、ズーム
レンズがワイド状態にあるとシーケンス演算手段57が
判別し且つ、EV値が所定レベル(EV12)以上であ
るとEV値判別手段60が判別したときは、撮影動作に
先立って、駆動リング部材13をステッピングモータ1
8により往復方向に回転させる。すると、絞り優先F値
設定手段30のF値設定レバー31の運動制限腕部31
bが、絞り開閉レバー7の制限段部7cと係合する位置
に臨み、F値を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変焦点レンズを備
え、且つ、通常撮影モードに基づく撮影と絞り優先撮影
モードに基づく撮影とを選択的に実行し得る可変焦点レ
ンズ用プログラムシャッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ステッピングモータや電磁ソレ
ノイドなどを用いて絞り兼用シャッタ羽根を電磁的に駆
動することにより、そのときの被写体輝度に適合したF
値とシャッタ秒時値との組み合わせを得るように構成さ
れたシャッタを、可変焦点レンズ装備のカメラに組み込
むようにした技術は、例えば特開平2−242240号
公報や特開平2−254428号公報などによって既に
公知になっている。
【0003】すなわち、特開平2−242240号公報
には、絞り兼用シャッタ羽根の開閉動作を行う可動部材
30B(公報上の符号、以下同じ)を往復方向に揺動さ
せるための第一の電磁駆動装置(単安定形高速制御ソレ
ノイド)30と、この第一の電磁駆動装置30による可
動部材30Bの揺動軌跡範囲内に突出して可動部材30
Bの往方向および復方向への揺動を運動途中で阻止する
規制部材40を駆動する第二の電磁駆動装置(プランジ
ャソレノイド)50とを設け、この2つの電磁駆動装置
30および50を制御することにより、可動部材30B
を3個所の位置に強制的に停止させ得るように構成して
3種のF値(絞り値)を実現するという技術が開示され
ている。
【0004】更には、第二の電磁駆動装置50の代わり
に3種類の停止位置を有する規制部材駆動手段を設ける
ことにより、第一の電磁駆動装置30による停止位置と
合わせて3種類以上のF値を実現するという技術が開示
されている。
【0005】一方、特開平2−254428号公報に
は、作動レバー3(公報上の符号、以下同じ)などを介
して絞り兼用シャッタ羽根14および15の開閉動作を
行うアクチュエータ1と、このアクチュエータ1により
回動する駆動ピン2の回動量を強制的に制限する規制カ
ム18と、駆動ピン2の回動軌跡範囲内へのこの規制カ
ム18の突出量を調節し得る調節カム22とを設け、ズ
ーミングにより可変焦点レンズ26〜28の焦点距離値
が変化したときに、焦点距離値の変化に応じて規制カム
18の係接位置を変えることにより、可変焦点レンズ2
6〜28のF値(絞り値)を常に適切に設定するという
技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
特開平2−242240号公報の開示技術では、3種類
のF値制御を行うのに2個の電磁駆動装置30,50を
設けことが必須条件となるため、構成が複雑になるばか
りではなく、2個の電磁駆動装置を異なるタイミングで
駆動するためのより高速の制御手段(例えば、CPU)
を使用する必要性が生じて来る。
【0007】また、これに伴い、本来が狭いカメラ内ま
たはレンズ鏡胴内に2個の電磁駆動装置を設置するため
のスペースを確保しなければならず、しかも、2個の電
磁駆動装置を同時に作動させるとなると、1個の電磁駆
動装置を使用する場合に比べて2倍の電力を必要とする
などの問題を生じる。
【0008】また、製造面から見たときには、1個の電
磁駆動装置を使用する場合に比べてコストアップになる
という問題を生じる。
【0009】さらに、3種類以上のF値制御を行うとき
には、一方の電磁駆動装置50の代わりにより複雑な構
成を持つ規制部材駆動手段を設けることが必要になるた
め、これらの問題は、より一層深刻なものになる。
【0010】一方、後者の特開平2−254428号公
報の開示技術では、回動する駆動ピン2の回動量をその
回動軌跡範囲内に変位可能に突出する規制カム18(調
節カム22を含む)のカム面で制限するようにしている
が、このようなカム面とピンを利用した運動量制限機構
では、駆動ピン2の回動量が大きくなると、駆動ピン2
の運動量を確保する必要からどうしても規制カム18の
カム曲率が強くなり勝ちとなる。
【0011】しかし、カム面の曲率を強く設定すると、
駆動ピン2とカム面との係接位置が少しでも「ズレ」る
と駆動ピン2の運動量が大きく変化するという問題が生
じるので、このような運動量制限機構を絞り兼用のシャ
ッタに使用する場合には、この点に対する配慮が必要に
なる。
【0012】すなわち、絞り兼用のシャッタにおいてそ
の最大F値と最小F値との間に多くのF値を連続的に設
定しようとすると、当然、駆動ピン2の回動量が大きく
なるから規制カム18のカム曲率が強くなり、それに従
って、それぞれのF値を実現する位置では、前述した駆
動ピン2とカム面との係接位置の「ズレ」に起因する駆
動ピン2の運動量の変化現象が発生する可能性が生じ
る。
【0013】この場合、絞り兼用のシャッタでは、発生
する駆動ピン2の運動量の変化量がたとえ一定であると
しても、小さいF値の領域と大きなF値の領域ではその
影響度が著しく異なることなる。
【0014】すなわち、小さいF値(大きい絞り開口)
の領域では各F値における絞り開口面積が絶対量的に大
きいから、たとえ運動量制限機構に同じ量の運動誤差が
生じたとしても、それぞれの絞り開口面積に対する運動
誤差に基づく面積変化の割合は相対的に小さくなり、測
光精度に対する影響もそれ程大きくはならない。
【0015】しかしながら、大きなF値(小さい絞り開
口)の領域では、各F値における絞り開口面積が絶対量
的に小さいから、それぞれの絞り開口面積に対する運動
誤差に基づく面積変化の割合は相対的に大きくなり、測
光精度に対する影響もそれだけ大きくなる。
【0016】このことは、深い焦点深度を利用して撮影
するために大きいF値を必要とする絞り優先モードのと
きに、測光精度との関係で大きな問題となる。
【0017】従って、絞り優先モードを採用する絞り兼
用シャッタに、特開平2−254428号公報に開示さ
れたような運動量制限機構を使用するのは、測光精度的
に問題が残ることになり、不適当であると考えられる。
【0018】その外、特開平2−254428号公報に
開示された技術では、ワイド側の焦点距離領域で且つ特
定の被写体輝度のときにのみ前述したF値制御を行うの
は困難であるという問題もある。
【0019】また、絞り優先モードのシャッタを有する
一般的なカメラでは、高速運動をする被写体に対する撮
影が出来る得るように高速のシャッタ秒時による撮影
(本明細書では「通常撮影モード」と称する)も可能に
しなければならないという命題も、前述の2つの先行技
術に係りなく別個に存在することになるから、これらの
諸問題を全て解決することの出来る新しい絞り兼用シャ
ッタ(プログラムシャッタ)の出現が望まれていた。
【0020】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その第一の目的は、高速運動を行う被写体に
対する撮影の場合および手振れ現象が発生し勝ちなテレ
状態での撮影では、高速シャッタ秒時を使用し得る通常
撮影モードを用いて撮影することが出来ると共に、屋外
での集合記念写真や奥行きのある写真の撮影では、深い
被写界深度が得られる絞り優先撮影モードを用いて撮影
することが出来、しかも、両方の撮影モードを高い測光
精度で選択的に実行することが可能であり、さらに、そ
れぞれの撮影モードでのF値の設定制御を1個の電磁駆
動装置により行うことが出来る新しい可変焦点レンズ用
プログラムシャッタを提供することにある。
【0021】また、本発明の第二の目的は、集合記念写
真や奥行きのある写真の撮影に際して、カメラ操作者が
その都度絞り優先撮影モードに設定し直す必要がない新
しい可変焦点レンズ用プログラムシャッタを提供するこ
とにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記第一の目的を達成するために、少なくとも、可
変焦点レンズと、この可変焦点レンズの焦点距離を変更
するための焦点距離変更手段と、被写体輝度を測定する
測光手段と、この測光手段からの被写体輝度情報に基づ
いて適正EV値を演算する適正露出演算手段と、この適
正露出演算手段で演算された適正EV値に基づいて最大
F値と最小F値とを含む複数種類のF値とシャッタ秒時
値との組み合わせを選択する通常撮影モードのプログラ
ムと、所定のF値を優先させたF値とシャッタ秒時値と
の組み合わせを選択する絞り優先撮影モードのプログラ
ムとを具備した可変焦点レンズ用プログラムシャッタに
おいて、絞り全閉位置と絞り全開位置との間を往復的に
運動し得るように設けられた絞り兼用シャッタ羽根と、
この絞り兼用シャッタ羽根を前記絞り全閉位置と前記絞
り全開位置との間で往復駆動させるために、初期位置と
絞り最大作動位置との間を羽根開き方向および羽根閉じ
方向に往復回転可能に設けられ、且つ、絞り付勢部材の
付勢力により常に羽根開き方向に付勢された羽根開閉部
材と、この羽根開閉部材をその初期位置に係止する係止
位置と前記羽根開閉部材に対する係止を解除する係止解
除位置との間を往復的に運動し得るように設けられ、且
つ、前記係止位置を常置位置とするように構成された係
止爪部材と、前記可変焦点レンズの撮影光軸を中心とし
て正逆方向に回転可能に設けられ、且つ、自身が出発位
置近傍に在るときに前記係止爪部材と共に重複的に前記
羽根開閉部材をその初期位置に係止し、自身が前記出発
位置から正転方向に必要制御量だけ回転したときに前記
羽根開閉部材に対する係止を解除し、自身が前記必要制
御量だけ回転した位置から逆転方向に回転したときに、
前記通常撮影モードに必要な連続した複数種類のF値を
実現し得る位置で前記羽根開閉部材の回転動作を強制的
に阻止し得る形状を有する制御カム部を具備した駆動リ
ング部材と、前記絞り兼用シャッタ羽根の開閉動作に先
立って前記通常撮影モードと前記絞り優先撮影モードの
内のいずれかを選択するモード選択手段と、このモード
選択手段で前記絞り優先撮影モードが選択されたとき
に、前記羽根開閉部材の羽根開き方向への運動量を制限
して前記少なくとも1種類のF値を設定する絞り優先F
値設定手段と、前記駆動リング部材を制御された量だけ
正逆方向に回転駆動する正逆回転式モータと、いずれの
撮影モードの場合でも、前記正逆回転式モータを正転方
向に回転させ引き続いて逆転方向に回転させるように制
御し、且つ、前記適正露出演算手段からの適正EV値情
報に基づいて前記正逆回転式モータの停止タイミングお
よび逆転タイミングを決定する駆動制御部と、を有する
ように構成して成ることを特徴としたものである。
【0023】請求項2に記載の発明は、上記第二の目的
を達成するために、前記可変焦点レンズが短焦点距離状
態にあるのか長焦点距離状態に在るのかを検出する焦点
距離検出手段と、前記適正露出演算手段で演算された適
正EV値が所定の閾値を超えているか否かを判別するE
V値判別手段と、前記可変焦点レンズが短焦点距離状態
にあるとの前記焦点距離検出手段からの検出情報と、前
記適正EV値が所定の閾値を超えているとの前記EV値
判別手段からの判別情報とに基づいて、撮影モードを自
動的に前記絞り優先撮影モードに設定する絞り優先モー
ド自動選択手段と、を付設するように構成したことを特
徴としたものである。
【0024】請求項3に記載の発明は、上記第二の目的
を達成するために、前記絞り優先F値設定手段を、少な
くとも、一端部が固定端部となり他端部が揺動端部とな
り且つこの揺動端部がデッドポイントラインを越えて往
復方向に揺動し得るように設けられた切り換えスプリン
グと、この切り換えスプリングの他端部を保持し且つ前
記切り換えスプリングの付勢力によって前記デッドポイ
ントラインを挟んだ2つの切り換え位置の間をスイッチ
バック動作的に往復変位するように設けられた中間変位
部材と、前記2つの切り換え位置の間を変位する中間変
位部材の動作により、前記羽根開閉部材の羽根開き方向
への運動量を制限し得る制限位置とその制限を解除する
制限解除位置との間を往復的に移動されるように設けら
れ、且つ、通常撮影モードのときには前記制限解除位置
に置かれる絞り優先F値設定レバーとを有する手段とし
て構成すると共に、前記絞り優先モード自動選択手段を
前記駆動リング部材に形成された絞り優先F値設定カム
部を有する手段として構成し、前記モード選択手段によ
り前記絞り優先撮影モードが選択されているときに、前
記絞り兼用シャッタ羽根の開閉動作を行う際の前記駆動
リング部材の正逆方向の回転に先立つ前記駆動リング部
材の逆転方向の回転動作によって、前記絞り優先F値設
定カム部を一方向から前記中間変位部材に係接させるこ
とにより、前記中間変位部材をスイッチバック動作的に
一方向に変位させて、前記制限解除位置にある前記絞り
優先F値設定レバーを前記制限位置に移動させて、絞り
優先撮影モード時のF値を設定するように構成したこと
を特徴としたものである。
【0025】請求項4に記載の発明は、上記第二の目的
を達成するために、前記制限位置に移動した前記絞り優
先F値設定レバーを、前記絞り兼用シャッタ羽根の開閉
動作を行う際の前記駆動リング部材の正逆方向の回転に
先立つ前記駆動リング部材の逆転方向の回転動作によっ
て前記絞り優先F値設定カム部を一方向から前記中間変
位部材に係接させ、且つ、この係接動作に引き続く前記
駆動リング部材の正転方向への回転動作によって前記絞
り優先F値設定カム部を他方向から前記中間変位部材に
係接させることにより、前記中間変位部材をスイッチバ
ック動作的に他方向に変位させて前記制限解除位置に復
帰させ得るように構成したことを特徴としたものであ
る。
【0026】
【作用】本発明に係る可変焦点レンズ用プログラムシャ
ッタは、次のように作用する。
【0027】先ず、可変焦点レンズ用プログラムシャッ
タにおいて、予め3種類のプログラム線図を用意する。
【0028】第一のプログラム線図は、可変焦点レンズ
がワイド状態にある場合、高速運動を行う被写体に対し
て適応し得るように、そのときの可変焦点レンズの最小
F値(例えば、F3.7)と最大F値(例えば、F1
3)との間の連続したF値を実現出来る通常撮影モード
用のプログラム線図(例えば、図11のA1 →A2 →A
3 )として設定する。
【0029】第二のプログラム線図は、可変焦点レンズ
がワイド状態にある場合、深い被写界深度を利用して撮
影し得るように、深い被写界深度が得られる所定の絞り
優先F値(例えば、F8)を実現出来る絞り優先撮影モ
ード用のプログラム線図(例えば、図11のB→A3
として設定する。
【0030】この場合、適正EV値の範囲内において手
振れ現象の発生を考える必要のないシャッタ秒時(例え
ば、1/60秒)が得られるまでは、所定の絞り優先F
値を維持し得るようにプログラム線図を設定するように
する。
【0031】第三のプログラム線図は、可変焦点レンズ
がテレ状態にある場合、そのときの可変焦点レンズの最
小F値(例えば、F5.6)と最大F値(例えば、F1
5)との間の連続したF値を実現出来るテレ時通常撮影
モード用のプログラム線図(例えば、図12)として設
定する。
【0032】さらに、シャッタ機構部の作動モードを、
通常(カメラ始動時)は通常撮影モード用のプログラム
線図およびテレ時通常撮影モード用のプログラム線図に
則った露光制御を行い得る作動モードと、可変焦点レン
ズがワイド状態にあって且つ適正EV値が所定レベル
(例えば、EV12)以上のときには、絞り優先撮影モ
ード用のプログラム線図に則った露光制御を行い得る作
動モードとに分けて構成する。
【0033】そして、通常撮影モード時の作動モードお
よびテレ時通常撮影モード時の場合には、絞り兼用シャ
ッタ羽根の開閉動作を行う駆動リング部材に形成した通
常モードF値制御突起部で絞り兼用シャッタ羽根のF値
制御を行い、一方、絞り優先撮影モード時の作動モード
の場合には、駆動リング部材の周辺部に設けた絞り優先
F値設定手段で絞り兼用シャッタ羽根2のF値制御を行
うように構成する。
【0034】そして、焦点距離検出手段により可変焦点
レンズがワイド状態(ワイド側)にあることを検出し、
また、EV値判別手段によりそのときの適正EV値が所
定レベル以上であると判別したときには、絞り兼用シャ
ッタ羽根の開閉動作に先立って駆動リング部材を往復方
向に回転させて、この往復方向の回転動作により絞り優
先F値設定手段の作用状態(姿勢)を切り換えて、シャ
ッタ機構部の作動モードを、通常撮影モード時の作動モ
ードから絞り優先撮影モード時の作動モードに自動的に
変更するようになしてある。
【0035】なお、可変焦点レンズがテレ状態にある場
合には、焦点距離検出手段からの焦点距離値情報に基づ
いて、シャッタ機構部の作動モードを自動的にテレ時通
常撮影モード時の作動モードに切り換えるようにしてあ
る。
【0036】
【実施例】以下、本発明をズームレンズ用プログラムシ
ャッタに適用した場合の実施例に基づいて詳細に説明す
る。
【0037】図1は、本発明のズームレンズ用プログラ
ムシャッタに係る一実施例のシステム全体を示すシステ
ム構成図である。
【0038】図1において、本発明のプログラムシャッ
タを装備するズームレンズカメラは、例えば短焦点距離
の状態での最小F値がF3.7、長焦点距離の状態での
最小F値がF5.6になるように予め設計されたズーム
レンズと、このズームレンズをそのワイド領域からテレ
領域に亘って移動し得るズーミング手段とを具備するカ
メラ(いずれも、図示せず)として構成されている。
【0039】1は本発明のプログラムシャッタの主体部
をなすシャッタ機構部で、ズームレンズ鏡胴(図示せ
ず)内の中間部分に設置される所謂ビルトインシャッタ
として構成されている。
【0040】このシャッタ機構部1は、後述するよう
に、通常時(カメラ始動時のモード)は、通常撮影モー
ド用のプログラム線図(例えば、図11のA1 →A2
3 )およびテレ時通常撮影モード用のプログラム線図
(例えば、図12)に則った露光制御を行い得る作動モ
ードと、ズームレンズがワイド状態(ワイド側の一定領
域内)にあって且つ適正EV値が所定レベル(例えば、
EV12)以上のときには、絞り優先撮影モード用のプ
ログラム線図(例えば、図11のB→A3 )に則った露
光制御を行い得る作動モードとを有するように構成され
ている。
【0041】また、露光制御時のF値制御は、通常撮影
モード時の作動モードの場合には、後述する駆動リング
部材13に形成した通常モードF値制御突起部15で絞
り兼用シャッタ羽根2のF値制御を行い、絞り優先撮影
モード時の作動モードの場合には、駆動リング部材13
の周辺部に設けた絞り優先F値設定手段30で絞り兼用
シャッタ羽根2のF値制御を行うように、系統の異なる
2種類の運動制限手段を用いて行うように構成されてい
る。
【0042】2は絞り全閉位置と絞り全開位置との間を
往復的に運動して複数種類の絞り開口(F値)を形成す
る絞り兼用シャッタ羽根で、シャッタ機構部1の固定部
分に設けられた適宜の支持軸3によって回転可能に支持
されている。
【0043】この絞り兼用シャッタ羽根2は、図1では
1枚しか描かれていないが、公知のこの種シャッタと同
様に、複数枚(この例の場合、3枚)の絞り兼用シャッ
タ羽根2が部分的に重なり合って目的とする絞り開口を
形成するように構成されている。
【0044】なお、図示実施例のプログラムシャッタで
は、図1に示す位置が、絞り兼用シャッタ羽根2の絞り
全閉位置(常置位置でもある)となり、この位置から支
持軸3を中心として時計方向に最大限に回転した位置が
絞り兼用シャッタ羽根2の絞り全開位置となる。
【0045】4は撮影光軸(図示せず)の回りに正逆回
転可能に設けられた絞り開閉リングで、その後面側に
は、絞り兼用シャッタ羽根2のカム溝2aと係合して絞
り兼用シャッタ羽根2を押し回すための3本の絞りピン
5が植設され、前面側には、後述する絞り開閉レバー7
のフォーク状溝7bに係合する連結ピン6とが植設され
ている。
【0046】7はシャッタ機構部1の固定部分において
支持軸8により往復方向に回転可能に支持された絞り開
閉レバーで、適宜の付勢ばね9の付勢力によって常に時
計方向に回転し得る習性を付与されている。
【0047】そして、この絞り開閉レバー7の一方の腕
部先端部には、作用部としての折り曲げ部7aが、ま
た、他方の腕部先端部には、絞り開閉リング4の連結ピ
ン6と挟み込み式に係合するフォーク状溝7bが、ま
た、他方の腕部中間部には、後述する絞り優先F値設定
手段30の絞り優先F値設定レバー31の運動制限腕部
31bに係接する制限段部7cがそれぞれ形成されてい
る。
【0048】従って、この絞り開閉レバー7と前述の絞
り開閉リング4とは、連結ピン6およびフォーク状溝7
bを介して連動することになり、特許請求の範囲に記し
た羽根開閉部材を構成することになる。
【0049】なお、図示実施例のプログラムシャッタで
は、図1に示す位置が絞り開閉レバー7の初期位置(常
置位置でもある)となり、この位置から支持軸8を中心
として時計方向に最大限に回転した位置が絞り最大作動
位置となる。
【0050】10はシャッタ機構部1の固定部分に支持
軸11によって往復回転可能に支持された係止爪部材
で、適宜の付勢ばね12によって常に時計方向に回転す
るように付勢されている。
【0051】そして、この係止爪部材10には、絞り開
閉レバー7の折り曲げ部7aを係止する第一係止面10
aと、絞り開閉レバー7が時計方向に回転したときに折
り曲げ部7aと接触しないように形成された逃げ面10
bと、後述する係止解除ピン17に係接する腕部10c
とが形成されている。
【0052】なお、この係止爪部材10では、図1に示
す位置が常置位置である係止位置となり、この位置から
支持軸11を中心として所定量以上に反時計方向に回転
させられた位置が係止解除位置となる。
【0053】13は、例えば絞り開閉リング4の外側領
域を撮影光軸の回りに正逆回転可能に設けられた駆動リ
ング部材で、その外周面の一部には、後述の減速ギア手
段19の小径ギアと噛合するギア部14と、絞り開閉レ
バー7と係接して通常撮影モードに必要な連続した複数
種類のF値(例えば、F3.7〜F13)を実現するた
めの通常モードF値制御突起部15と、後述する絞り優
先F値設定レバー31上のベルクランク部材36と係接
する絞り優先F値設定カム部部16とが設けられてい
る。
【0054】なお、図示実施例のプログラムシャッタで
は、図1に示す位置が駆動リング部材13の出発位置
(常置位置でもある)となり、また、反時計方向が駆動
リング部材13の正転方向となる。
【0055】さて、前述の通常モードF値制御突起部1
5には、次の(a),(b)に記載の機能部分が形成さ
れている。すなわち、
【0056】(a) 駆動リング部材13がその出発位
置に在るときに、係止爪部材10の第一係止面10aと
重複する状態で絞り開閉レバー7の折り曲げ部7aを係
止して、絞り開閉レバー7をその初期位置に保持し、し
かも、駆動リング部材13がその出発位置から正転方向
(反時計方向)に必要制御量だけ回転したときに、絞り
開閉レバー7の折り曲げ部7aに対する係止を解除し得
る構造の第二係止面15aが形成されている。また、
【0057】(b) 駆動リング部材13が正転方向に
必要制御量だけ回転した位置から逆転方向(時計方向)
に回転したときに、通常撮影モードに必要な連続した複
数種類のF値(前述のF3.7〜F13)を実現し得る
位置で絞り開閉レバー7の折り曲げ部7aを係止し、絞
り開閉レバー7の時計方向への回転動作をこのF値実現
位置で強制的に阻止し得る形状を持つ通常モードF値カ
ム部15bが形成されている。
【0058】一方、絞り優先F値設定カム部16には、
駆動リング部材13が逆転方向(時計方向)に回転する
ときにカム作用を行う進行方向作用面16aと、駆動リ
ング部材13が逆転方向に回転した終った位置から正転
方向に回転する際にカム作用を行う復帰方向作用面16
bとが形成されている。
【0059】17は係止爪部材10を付勢ばね12の付
勢力に抗して反時計方向に回転させるための係止解除ピ
ンで、駆動リング13がその出発位置から所定量だけ反
時計方向へ回転したときに、係止爪部材10の腕部10
cに係接し得る駆動リング13上の位置に植設されてい
る。
【0060】18は駆動リング部材13を制御された量
だけ正逆方向に回転駆動する正逆回転式モータ、例えば
ステッピングモータで、その出力軸には駆動ギア18a
が取り付けられている。
【0061】19はこの駆動ギア18aと駆動リング部
材13のギア部14との間に介在設置された減速ギア手
段で、例えば大径ギアと小径ギアとから成る減速比の小
さい2段ギアから構成されている。
【0062】30は通常撮影モード時の絞り優先撮影モ
ードに必要な少なくとも1種類のF値(例えば、F8)
を実現するための絞り優先F値設定手段で、絞り優先F
値設定レバー31・ベルクランク部材36・切り換えス
プリング38・中点ばね40などの主要部材から構成さ
れている。
【0063】通常撮影モード用のプログラム線図(例え
ば、図11のA1→A2 →A3 )およびテレ時通常撮影
モード用のプログラム線図(例えば、図12)に則った
露光制御を行い得る作動モードと、ズームレンズがワイ
ド状態にあって且つ適正EV値が所定レベル(例えば、
EV12)以上のときには、絞り優先撮影モード用のプ
ログラム線図(例えば、図11のB→A3 )に則った露
光制御を行い得る作動モードとを有する。31はシャッ
タ機構部1の固定部分において共通支持軸32により回
転可能に支持された絞り優先F値設定レバーで、左右の
部分が切り換え腕部31aおよび運動制限腕部31bと
して形成され、中間部分に第一ばねピン33を有するよ
うに構成されている。なお、第一ばねピン33の直径
は、後述の第二ばねピン37の直径と実質的に同一に設
定されている。
【0064】34および35は絞り優先F値設定レバー
31の回転範囲を制限するための第一および第二固定ピ
ンで、シャッタ機構部1の固定部分に設けられている。
【0065】この場合、第一固定ピン34は、絞り開閉
レバー7が通常撮影モードに必要な連続した複数種類の
F値(F3.7〜F13)を実現するときの絞り優先F
値設定レバー31の位置を設定し得る位置に設けられ、
第二固定ピン35は、絞り開閉レバー7が絞り優先撮影
モードに必要な少なくとも1種類のF値(F8)を実現
するときの絞り優先F値設定レバー31の位置を設定し
得る位置に設けられるものとする。
【0066】36は絞り優先F値設定レバー31上にお
いて共通支持軸32により回転可能に支持されたベルク
ランク部材で、一方の腕部が係接腕部36aとして形成
され、他方の腕部に第二ばねピン37を有するように構
成されている。
【0067】この場合、少なくとも係接腕部36aは、
前述の駆動リング部材13の絞り優先F値設定カム部1
6の回動面内においてその回動軌跡範囲に対して突出・
離脱が可能なように設けられるものとする。
【0068】38は適宜のコイルスプリングから成る切
り換えスプリングで、その一端はシャッタ機構部1の固
定部分に設けられた支持ピン39に、また、他端は前述
の第一ばねピン33にそれぞれ掛け止められている。
【0069】この場合、支持ピン39の位置は、支持ピ
ン39と前述の共通支持軸32とを結ぶ線がこの切り換
えスプリング38に係るデッドポイントラインとなるよ
うな位置に設定されることになる。
【0070】40は絞り優先F値設定レバー31に対す
るベルクランク部材36の常置関係位置を設定するため
の中点ばねで、図2に示すように、その頭部40aは、
リング状に形成され、2本の脚部40b・40cは、中
間部分で一度交叉した後に、第一ばねピン33および第
二ばねピン37の直径と実質的に同じ幅で互いに平行に
なるように構成されている。
【0071】この中点ばね40は、頭部40aが共通支
持軸32に巻回され、2本の脚部40b・40cが第一
ばねピン33および第二ばねピン37のそれぞれの外周
面に挟み付けるような形で接するように、共通支持軸3
2・第一ばねピン33・第二ばねピン37と組み合わさ
れている。
【0072】さて、このような構成から成る絞り優先F
値設定手段30は、次のようなスイッチバック動作を行
って、通常撮影モード時の連続したF値であるF3.7
〜F13を実現し得る状態(図3の状態)と、絞り優先
撮影モード時のF値であるF8を実現し得る状態(図1
または図5の状態)とを実現するように構成され、しか
も、カメラ始動時においては、通常撮影モード時のF
3.7〜F13を実現し得る状態(図3の状態)に設定
されるように予め構成されている。
【0073】[通常撮影モード時の状態]絞り優先F値
設定手段30が、通常撮影モード時の連続したF値であ
るF3.7〜F13を実現し得る状態(図3の状態)に
あるときには、絞り優先F値設定レバー31の切り換え
腕部31aが第一固定ピン34に接していて、絞り優先
F値設定レバー31の運動制限腕部31bが絞り開閉レ
バー7の制限段部7cの回転軌跡範囲から外れた位置に
位置している。
【0074】このときには、絞り優先F値設定レバー3
1上の第一ばねピン33が切り換えスプリング38に係
るデッドポイントラインよりも外側の位置(撮影光軸か
ら離れる方向の位置)に位置し、切り換えスプリング3
8の付勢力によって絞り優先F値設定レバー31を第一
固定ピン34に圧接させており、ベルクランク部材36
の係接腕部36aは、駆動リング部材13の絞り優先F
値設定カム部16の回動軌跡範囲内に突出した状態に設
定されている。
【0075】この状態では、絞り優先F値設定レバー3
1の運動制限腕部31bと絞り開閉レバー7の制限段部
7cとが接触しないから、絞り優先F値設定レバー31
は、時計方向に通常撮影モード時の最小F値であるF
3.7を実現し得る位置まで回転することが可能にな
る。
【0076】すなわち、絞り優先F値設定手段30は、
通常撮影モード時の連続したF値であるF3.7〜F1
3を実現し得る状態(姿勢)に設定されることになる。
【0077】[通常撮影モード時の状態から絞り優先撮
影モード時の状態への移行]絞り優先F値設定手段30
が、図3の状態にあるとき、駆動リング部材13を絞り
優先撮影モードの設定に必要な量だけ逆転方向(時計方
向)へ回転させて、絞り優先F値設定カム部16をベル
クランク部材36の係接腕部36aに係接させ、絞り優
先F値設定カム部16の進行方向作用面16aによりベ
ルクランク部材36を反時計方向に回転させる。
【0078】このとき、ベルクランク部材36の反時計
方向への回転に伴って、ベルクランク部材36上の第二
ばねピン37が中点ばね40の一方の脚部40bを開き
方向に押し回すから、第一ばねピン33に係接した他方
の脚部40cが中点ばね40の付勢力で閉じ方向に移動
し、その押圧力により絞り優先F値設定レバー31を反
時計方向に回転させる。
【0079】しかし、中点ばね40の他方の脚部40c
による絞り優先F値設定レバー31の回転は、第一ばね
ピン33が切り換えスプリング38に係るデッドポイン
トラインを越える位置までであり、第一ばねピン33が
デッドポイントラインを越えてそれよりも内側の位置
(撮影光軸寄りの位置)に移動したとき以後は、絞り優
先F値設定レバー31は、切り換えスプリング38の付
勢力により回転させられ、図4に示すように、第二固定
ピン35に当接し且つ切り換えスプリング38の付勢力
で第二固定ピン35に圧接したままの状態を維持する。
【0080】すなわち、絞り優先F値設定手段30は、
その絞り優先F値設定レバー31の運動制限腕部31b
が絞り開閉レバー7の制限段部7cの回動軌跡範囲内に
突出した状態を維持する。
【0081】この後、駆動リング部材13は、正転方向
(反時計方向)に回転してその出発位置に復帰し、絞り
優先F値設定手段30全体が図5(図1でもある)の状
態へと移行することになる。
【0082】すなわち、絞り優先F値設定手段30は、
絞り優先F値設定レバー31の運動制限腕部31bが絞
り開閉レバー7の制限段部7cの回転軌跡範囲内に突出
した状態となって、通常撮影モード時の連続したF値で
あるF3.7〜F13を実現し得る状態(図3の状態)
から絞り優先F値であるF8を実現し得る状態(図1・
図5の状態)に移行することになる。
【0083】[絞り優先撮影モード時の状態から通常撮
影モード時の状態への復帰]絞り優先F値設定手段30
が図1の状態にあるとき、駆動リング部材13を通常撮
影モードの設定に必要な量だけ逆転方向へ回転させて、
図6に示すように、絞り優先F値設定カム部16の進行
方向作用面16aをベルクランク部材36の係接腕部3
6aに係接させる。
【0084】そして、さらに回転を続けさせて、この進
行方向作用面16aによりベルクランク部材36の係接
腕部36aを反時計方向に押し回しながら、絞り優先F
値設定カム部16をベルクランク部材36の係接腕部3
6aの背面側に移動させ、通常撮影モードの設定に必要
な回転量が得られた位置で駆動リング部材13の回転を
停止させる。
【0085】すなわち、絞り優先F値設定手段30が、
図1の状態にあるときに、駆動リング部材13が逆転方
向へ回転すると、先ず、絞り優先F値設定カム部16の
進行方向作用面16aが係接腕部36aを介してベルク
ランク部材36を反時計方向に回転させ、図7に示すよ
うに、第二ばねピン37を介して中点ばね40の一方の
脚部40bを開き方向に押し回す。
【0086】そして、中点ばね40の一方の脚部40b
が、開き方向に押し回わされると、中点ばね40の他方
の脚部40cが、第一ばねピン38を介して絞り優先F
値設定レバー31を反時計方向に回動させようとする。
【0087】ところが、絞り優先F値設定手段30が、
図1(図5)の状態にあるときには、絞り優先F値設定
レバー31が第二固定ピン35により反時計方向への回
転を阻止されているため、中点ばね40の他方の脚部4
0cに押圧されたベルクランク部材36は、自分だけが
反時計方向に大きく回転する状態になって、図8に示す
ように絞り優先F値設定カム部16を自身の背面側に移
動させることになる。
【0088】そのため、駆動リング部材13は、通常撮
影モードの設定に必要な回転量が得られる位置にまで回
転することが可能になる。
【0089】一方、ベルクランク部材36は、絞り優先
F値設定カム部16の通過後に切り換えスプリング38
の付勢力で図1(図5)に示す状態に復帰する。
【0090】これで、絞り優先撮影モード時の状態から
通常撮影モード時の状態への切り換え動作の前半段階が
終了するが、この後、引き続いて後半段階の動作が行わ
れることになる。
【0091】さて、後半段階の動作では、ベルクランク
部材36の背面側に移動した駆動リング部材13の絞り
優先F値設定カム部16をその逆転方向への回転完了後
の位置(例えば、図8の位置)から正転方向(反時計方
向)に反転的に回転させて、絞り優先F値設定カム部1
6の復帰方向作用面16bによりベルクランク部材36
を係接腕部36aの背面側から押し回し、図9に示すよ
うに、第二ばねピン37により中点ばね40の他方の脚
部40cを開き方向に押圧する。
【0092】このようにして他方の脚部40cが開き方
向に押圧されると、中点ばね40の一方の脚部40b
が、第一ばねピン33を押し回し、絞り優先F値設定レ
バー31を切り換えスプリング38の付勢力に抗して時
計方向に回転させる。
【0093】このとき、絞り優先F値設定レバー31が
時計方向へ回転する途中で、第一ばねピン33が、切り
換えスプリング38に係るデッドポイントラインを越え
ると、切り換えスプリング38の付勢力が絞り優先F値
設定レバー31を時計方向に回転する方向に働いて、絞
り優先F値設定レバー31を第一固定ピン34に当接さ
せ、この切り換えスプリング38の付勢力で、絞り優先
F値設定レバー31を第一固定ピン34に圧接させたま
まの状態に維持する。
【0094】すなわち、絞り優先F値設定手段30は、
その絞り優先F値設定レバー31の運動制限腕部31b
が絞り開閉レバー7の制限段部7cの回転軌跡範囲から
外れた状態となって、絞り優先F値であるF8を実現し
得る状態(図1・図5の状態)から通常撮影モード時の
連続したF値であるF3.7〜F13を実現し得る状態
(図3の状態)に復帰することになる。
【0095】図示実施例では、このような条件を満たす
ように絞り開閉レバー7と絞り優先F値設定手段30と
の関係を設定している。
【0096】このように構成されシャッタ機構部1の構
成部材は、図10の分解組立構成図に示すように、互い
に平行に配置された固定板20・後板21・前板22の
間に小ねじ等を用いて、それぞれ取り付けられ且つ組立
てられることになるが、この組立て作業自体は、本発明
と直接関係がないので煩雑さを避ける意味でその説明を
省略する。
【0097】ところで、絞り優先F値設定手段30を含
むシャッタ機構部1を電気的に制御する手段は、次のよ
うに構成されている。
【0098】51はステッピングモータ(正逆回転式モ
ータ)18を正逆方向に駆動するモータ駆動手段で、適
宜の直流電源52を含む給電回路53と後述の総合制御
部CPUにそれぞれ接続されている。
【0099】54は被写体輝度を測定する測光手段で、
その被写体輝度情報値を総合制御部CPUに出力し得る
ように構成されている。
【0100】55はズームレンズがワイド状態にあるの
かテレ状態にあるのかを検出する焦点距離検出手段で、
その検出情報を総合制御部CPUに出力し得るように構
成されている。
【0101】56は被写体輝度の高低の如何に拘らずプ
ログラムシャッタを常に通常撮影モードで作動させるた
めの通常撮影モード専用設定手段で、この専用設定手段
56が設定された場合には、プログラムシャッタが、図
11のA1→A2 →A3 で示すプログラム線図および図
12に示すプログラム線図に則って露光を実施するよう
に構成されている。
【0102】さて、総合制御部CPUは、プログラムシ
ャッタ全体の制御を司るもので、その内部には、次に述
べる種々の機能実現手段を有する制御部として構成され
ている。
【0103】57はこのプログラムシャッタの露光シー
ケンスを実行するシーケンス演算手段で、カメラの始動
時(定常時)並びに通常撮影モード専用設定手段56が
操作されている場合には、通常撮影モードでプログラム
シャッタを作動させ、ズームレンズがワイド状態にあっ
て且つそのときの適正EV値が所定の閾値(例えば、E
V12)以上の場合には、絞り優先撮影モードでプログ
ラムシャッタを作動させ得るように構成されている。
【0104】また、後述の適正露出演算手段59からの
適正EV値情報と、絞り優先モード自動選択手段61ま
たは通常撮影モード専用設定手段56からのモード選択
情報に基づいて、シャッタ秒時を形成するためのステッ
ピングモータ18の停止タイミングおよび逆転タイミン
グを決定し得るように構成されている。
【0105】さらに、ズームレンズがテレ状態にある場
合には、焦点距離検出手段55からの焦点距離検出情報
に基づいて、シャッタ機構部1の作動モードを自動的に
テレ時通常撮影モード時の作動モードに切り換え得るよ
うに構成されている。
【0106】58はこのカメラに使用するプログラムシ
ャッタのプログラムを記憶した記憶手段で、以下に記す
3種類のプログラム線図が記憶されている。
【0107】(1) ズームレンズがワイド状態にある
場合、高速運動を行う被写体に対して適応し得るよう
に、そのときのズームレンズの最小F値(例えば、F
3.7)と最大F値(例えば、F13)との間の連続し
たF値を実現出来る通常撮影モード用のプログラム線図
(例えば、図11のA1 →A2 →A3 )で、例えばEV
5〜EV17の範囲に亘って作動する。
【0108】(2) ズームレンズがワイド状態にある
場合、深い被写界深度を利用して撮影し得るように、深
い被写界深度が得られる所定の絞り優先F値(例えば、
F8)を実現出来る絞り優先撮影モード用のプログラム
線図(例えば、図11のB→A3 )で、適正EV値が所
定の閾値(例えば、EV12)以上であるときに例えば
EV12〜EV17の範囲に亘って作動する。
【0109】このプログラム線図は、適正EV値の範囲
内において手振れ現象の発生を考える必要のないシャッ
タ秒時(例えば、1/60秒)が得られるまでは、所定
の絞り優先F値を維持し得るように設定されている。
【0110】(3) ズームレンズがテレ状態にある場
合、そのときのズームレンズの最小F値(例えば、F
5.6)と最大F値(例えば、F15)との間の連続し
たF値を実現出来るテレ時通常撮影モード用のプログラ
ム線図(例えば、図12)で、例えばEV6〜EV17
の範囲に亘って作動する。
【0111】なお、本発明でワイド状態というのは、手
振れ現象の生じ難い焦点距離の領域を云い、逆に、テレ
状態というのは、手振れ現象の生じ易い焦点距離の領域
を指すものとする。
【0112】59は測光手段54からの被写体輝度情報
に基づいて適正EV値を演算する適正露出演算手段であ
る。
【0113】60はこの適正露出演算手段59で演算さ
れた適正EV値が所定の閾値(例えば、EV12)を超
えているか否かを判別するEV値判別手段である。
【0114】61は適正EV値がこの閾値を超えていた
ときに、プログラムシャッタの露光モードを自動的に絞
り優先撮影モードに設定するための絞り優先モード自動
選択手段で、ズームレンズがワイド状態であるとの焦点
距離検出手段55からの検出情報と、適正EV値が閾値
を超えているとの前記EV値判別手段60からの判別情
報とに基づいて設定し得るように構成されている。
【0115】62はステッピングモータ18を駆動制御
する駆動制御手段で、いずれの露光モードの場合でも、
先ず絞り優先F値設定手段30の状態を設定するために
駆動リング部材13を逆転方向に回転させ、引き続いて
正転方向に回転させるようにモータ駆動手段51を制御
し、その後に絞り兼用シャッタ羽根2を開閉するために
駆動リング部材13を正転方向に回転させ、引き続いて
逆転方向に回転させるように制御する。
【0116】次に、このように構成されたプログラムシ
ャッタの動作ないし作用を、図13および図14に示す
フローチャート図に従って説明する。 [I] 最初に、ズームレンズがワイド状態にあって、
且つ、そのときの適正EV値が所定の閾値(例えば、E
V12)以上である場合の動作ないし作用を説明する。
【0117】カメラの電源をオンし且つ例えばシャッタ
レリーズ部材を半押し状態にして露光シーケンスを起動
させると、先ず、測光手段54が、被写体輝度を検出し
て、そのときの被写体輝度情報を総合制御部CPUに出
力するから、総合制御部CPU内の適正露出演算手段5
9では、この被写体輝度情報に基づいてそのときの適正
EV値を演算する[ステップ:S1]。
【0118】この測光動作に引続き焦点距離検出手段5
5が作動して、焦点距離情報を総合制御部CPUに出力
する。総合制御部CPUは、ズームレンズがワイド状態
にあるのかテレ状態にあるのかを焦点距離情報に基づき
判定する[ステップ:S2]。
【0119】この場合、ズームレンズがワイド状態にあ
れば、ステップS2をYESに分岐して、引き続いて、
EV値判別手段60が適正露出演算手段59で演算され
た適正EV値が所定の閾値(例えば、EV12)を超え
ているか否かの判別を行う[ステップ:S3]。
【0120】このとき適正露出演算手段59で演算され
た適正EV値が例えばEV14であったとすると、シー
ケンス演算手段57が絞り優先モード自動選択手段61
を作動状態に設定して、プログラムシャッタを通常撮影
モードの状態から絞り優先撮影モードの状態に移行させ
る。
【0121】すなわち、図11のB→A3 で示すプログ
ラム線図に則り、且つ図14に示すフローチャートの処
理ステップに従って露光を実施する状態に移行させる
[ステップ:S4]。
【0122】さて、図14のフローチャートのステップ
S11において、シーケンス演算手段57が絞り優先モ
ード自動選択手段61を作動状態に設定すべきであるこ
とを判定すると、シーケンス演算手段57が、駆動制御
手段62に対して絞り優先撮影モードに則った駆動リン
グ部材13の回転制御を行うように指令する。
【0123】そのため、駆動制御手段62は、モータ駆
動手段51を介して、先ず、絞り優先撮影モード時の絞
り優先F値設定手段30の姿勢が得られる量だけステッ
ピングモータ(STM)18を逆転方向に回転駆動する
ように制御する[ステップ:S12]。
【0124】従って、ステッピングモータ18は、前述
した[通常撮影モード時の状態から絞り優先撮影モード
時の状態への移行]の項で詳細に説明したような作動順
序をもって駆動リング部材13を逆転方向(時計方向)
に、例えば6パルス分回転駆動し、引き続いて、同じく
6パルス分正転方向に回転して、駆動リング部材13を
その出発位置に向けて正転方向(反時計方向)に回転さ
せる[ステップ:S13〜S19]。
【0125】その結果、絞り優先F値設定手段30は、
通常撮影モード時の状態(図3の状態)から絞り優先撮
影モード時の状態(図1・図5の状態)へと移行する。
【0126】すなわち、上述した動作を、さらに詳しく
説明すると、絞り優先F値設定レバー31の運動制限腕
部31bが絞り開閉レバー7の制限段部7cの回転軌跡
範囲内に突出して、絞り兼用シャッタ羽根2の開き動作
量を、絞り優先F値(F8)に相当する開口を得るのに
必要な開き動作量で制限する状態へと移行することにな
る[ステップ:S12]。
【0127】このとき、シーケンス演算手段57は、こ
の絞り優先F値設定手段30の移行動作のあいだ、その
6パルス分の動作が正確に行われているか否かを監視す
る[ステップ:S13]。
【0128】そして、駆動リング部材13の回転が正確
に行われたことを確認すると、シーケンス演算手段57
は、駆動制御手段62に対してステッピングモータ18
を停止させるように指令する。すなわち、この時点で、
絞り優先F値設定手段30は、絞り優先撮影モード時の
状態に移行することになる[ステップ:S14]。
【0129】その後、シーケンス演算手段57は、駆動
制御手段62に対してステッピングモータ18を正転方
向(反時計方向)に反転的に回転させるように指令し
て、最終的に駆動リング部材13をその出発位置に向っ
て正転方向に回転させるように制御する[ステップ:S
17]。
【0130】さらに、シーケンス演算手段57は、駆動
リング部材13の回転動作が正確に行われているか否か
を監視し且つ出発位置に復帰したことを確認してから、
駆動制御手段62に対してステッピングモータ18を停
止させるように指令する[ステップ:S18およびS1
9]。
【0131】このようにして駆動リング部材13が、出
発位置に復帰すると、シーケンス演算手段57は、引き
続き駆動制御手段62に対して、図11に示すプログラ
ム線図B→A3 を実現するのに必要な回転量だけ、ステ
ッピングモータ18を正転方向に回転させるように指令
する[ステップ:S20]。
【0132】そのため、駆動制御手段62は、モータ駆
動手段51を介して駆動リング部材13を図1に示す位
置から正転方向に回転させる。
【0133】このとき、駆動リング部材13上の通常モ
ードF値制御突起部15が、駆動リング部材13の回転
に伴って絞り開閉レバー7の折り曲げ部7aに対して相
対移動を行い、図15に示すように、絞り開閉レバー7
の折り曲げ部7aを、通常モードF値制御突起部15の
第二係止面15aから外すと共に、係止爪部材10の第
一係止面10aに係接させる。
【0134】この場合、折り曲げ部7aが通常モードF
値制御突起部15の第二係止面15aから係止爪部材1
0の第一係止面10aに移動するのに伴って、絞り開閉
レバー7が時計方向に回転することになるが、このとき
の回転量が極めて僅少であるので絞り兼用シャッタ羽根
2の全閉状態はそのまま保持されることになる。
【0135】さて、絞り開閉レバー7の折り曲げ部7a
が係止爪部材10の第一係止面10aに係接すると、駆
動リング部材13上の係止解除ピン17が係止爪部材1
0の腕部10cと係接する位置まで移動して来て腕部1
0cを付勢ばね12の付勢力に抗して反時計方向に押し
回し、さらに、その後の駆動リング部材13の正転方向
回転につれて、係止爪部材10を絞り開閉レバー7の折
り曲げ部7aに対する係止位置から係止解除位置まで反
時計方向に回転させることになる。
【0136】そのため、絞り開閉レバー7の折り曲げ部
7aに対する第二係止面15aと第一係止面10aのダ
ブルストッパーが外れて、絞り開閉レバー7の折り曲げ
部7aが、図16の点線および実線で示すように、係止
爪部材10の第一係止面10aの一端から外れて係止爪
部材10の逃げ面10bの部分に落ち込み始める状態と
なる。
【0137】その結果、絞り開閉レバー7は、付勢ばね
9の付勢力によって、自身の制限段部7cが絞り優先F
値設定手段30の絞り優先F値設定レバー31の運動制
限腕部31bに当接するまで時計方向に回転することに
なる。
【0138】このとき、絞り開閉レバー7の回転力が絞
り開閉レバー7のフォーク状溝7bおよび連結ピン6を
介して絞り開閉リング4に伝達されるから、絞り開閉リ
ング4は、開き方向(反時計方向)に回転することにな
る。
【0139】このようにして絞り開閉リング4が反時計
方向に回転すると、それに伴って絞りピン5がカム溝2
a内を所定方向に移動して、絞り兼用シャッタ羽根2を
支持軸3の回りにカム溝2aのカム作用で設定された角
度まで開かせることになるが、このときの絞り兼用シャ
ッタ羽根2の開き量(開き角)は、絞り優先F値設定手
段30の制限段部7cが絞り優先F値設定レバー31の
運動制限腕部31bに当接するまでの絞り開閉レバー7
の回転量(F8を実現する回転量)で決定されることに
なる[ステップ:S21]。
【0140】また、このときには、絞り開閉レバー7の
折り曲げ部7aは、図16の実線に示すような空間位置
に保持されることになる。
【0141】このようにして絞り兼用シャッタ羽根2
が、F8を実現する位置まで開くと、シーケンス演算手
段57は、絞り兼用シャッタ羽根2を所定時間だけその
位置に保持した後に、モータ駆動手段51を介して駆動
リング部材13を逆転方向に出発位置まで回転させるよ
うに制御する[ステップ:S22およびS23]。
【0142】そのため、駆動リング部材13は、逆転方
向に回転することになるが、その回転途中で、通常モー
ドF値制御突起部15の通常モードF値カム部15bが
空間位置に保持された絞り開閉レバー7の折り曲げ部7
aに接して、そのカム部の曲面作用(カム作用)により
絞り開閉レバー7を反時計方向に押し回し、最終的に
は、図17に示すように、付勢ばね9の付勢力に抗し
て、折り曲げ部7aを通常モードF値制御突起部15の
第二係止面15a上に押し上げることになる。
【0143】また、このときには、駆動リング部材13
の逆転方向の回転に追従する形で係止爪部材10が、付
勢ばね12の付勢力で時計方向に回転し、その第一係止
面10aを、絞り開閉レバー7の折り曲げ部7aの下方
位置まで移動させて、絞り開閉レバー7を制御突起部1
5が第二係止面15aと協同して重複係止する位置(図
1に示す位置)に復帰する。
【0144】さて、このようにして絞り開閉レバー7が
反時計方向に回転すると、それに伴って絞り開閉リング
4・絞りピン5・カム溝2aが閉じ方向に運動して絞り
兼用シャッタ羽根2を閉ざし始め、絞り開閉レバー7の
折り曲げ部7aが、通常モードF値制御突起部15の第
二係止面15aにより係止爪部材10の第一係止面10
a上に押し上げられた位置(絞り全閉位置)で停止し
て、絞り兼用シャッタ羽根2を全閉状態に復帰させるこ
とになる[ステップ:S24]。
【0145】従って、絞り優先撮影モードに設定されて
いる場合には、図18のタイミングチャート図に示すよ
うに、絞り開閉レバー7の折り曲げ部7aが係止爪部材
10の第一係止面10aの一端から逃げ面10bの部分
に落ち込み始めた時点が、絞り兼用シャッタ羽根2の開
き始め時点となり、また、絞り開閉レバー7の制限段部
7cが、絞り優先F値設定手段30の絞り優先F値設定
レバー31の運動制限腕部31bに当接した後、駆動リ
ング部材13の逆転方向回転によって通常モードF値制
御突起部15の第二係止面15a上に押し上げられた時
点が、閉じ終り時点となる。
【0146】そのため、図示実施例では、ステッピング
モータ18の回転速度・正転方向回転の回転完了位置お
よびこの回転完了位置から逆転方向へ回転を開始すると
きのタイミング、並びに、絞り開閉レバー7に付与され
る付勢ばね9の付勢力などを考慮して、絞り優先撮影モ
ード時での絞り兼用シャッタ羽根2の開き始め時点と閉
じ終り時点とを制御するように構成し、且つ、これによ
り絞り優先撮影モード時のシャッタ秒時を設定するよう
に構成してある。
【0147】この場合、[I]項での説明では、適正E
V値をEV14としているので、このときのシャッタ秒
時は、図11のB→A3 のプログラム線図に則って1/
250秒に設定されることになる。
【0148】一方、駆動リング部材13は、絞り兼用シ
ャッタ羽根2の開閉動作の終了後も出発位置に向っての
回転を続けるが、このとき、シーケンス演算手段57
(または、適宜の監視手段)が駆動リング部材13の回
転動作を監視し、駆動リング部材13が出発位置に復帰
したのを確認してステッピングモータ18を停止させ
る。[ステップ:S25およびS26]。
【0149】これで、適正EV値がEV14のときの絞
り優先撮影モードに係る一連のプログラムシャッタ動作
が完了することになる。
【0150】すなわち、約EV15までは、通常撮影モ
ードの場合のプログラム線図と同じ線図である図11の
3 の線図に則って露光制御を行い、しかも、手振れ現
象の限界であると考えられるシャッタ秒時(例えば、1
/60秒)となる約EV12までは、絞り優先F値に絞
った図11のBの線図に則って露光制御を行うというプ
ログラムシャッタ動作が完了する。 [II] 次に、ズームレンズがワイド状態にあって、且
つ、そのときの適正EV値が所定の閾値以下である場合
の動作ないし作用を説明する。
【0151】例えば、そのときの適正EV値がEV10
であったとすると、そのときの露光シーケンスは、以下
のように進行する。
【0152】先ず「ステップ:S1からS3まで」は、
前述したEV14の場合の経過と同様に進行する。
【0153】しかし、このときの適正EV値がEV10
であるから、シーケンス演算手段57は、プログラムシ
ャッタを通常撮影モードの状態に保ち、図11のA1
2→A3 で示すプログラム線図に則った露光を実施す
るように制御する[ステップ:S5]。
【0154】すなわち、シーケンス演算手段57は、絞
り優先F値設定手段30の姿勢が通常撮影モード時の姿
勢にあるか絞り優先撮影モード時の姿勢にあるかに拘ら
ず、駆動制御手段62に対して、通常撮影モード時の姿
勢が得られる位置まで(この例では、10パルス分)駆
動リング部材13を逆転方向に回転させるように指令す
る[ステップ:S15]。
【0155】そのため、駆動制御手段62は、モータ駆
動手段51を介してステッピングモータ18を逆転方向
に回転駆動して、前述した[絞り優先撮影モード時の状
態から通常撮影モード時の状態への復帰]の項で詳細に
説明したような作動順序に従って駆動リング部材13を
逆転方向(時計方向)に回転させるように制御する。
【0156】従って、駆動リング部材13は、逆転方向
に回転し、先ず、絞り優先F値設定カム部16の進行方
向作用面16aの働きによって、絞り優先F値設定手段
30を第二固定ピン35に接するまで反時計方向に押し
回して絞り優先撮影モード時の姿勢(図1・図5の状
態)に移行させ、さらに、絞り優先F値設定カム部16
が絞り優先F値設定レバー31の運動制限腕部31bを
押し上げてその背面側の所定位置に達するまで、そのま
ま逆転方向への回転を続ける。
【0157】このとき、シーケンス演算手段57は、前
述のEV14の場合と同様に、駆動リング部材13の回
転が所定通りに正確に行われているか否かを監視する
[ステップ:S16]。
【0158】そして、駆動リング部材13の回転が正確
に行われたことを確認すると、シーケンス演算手段57
は、前述のEV14の場合と同様に、駆動制御手段62
に対してステッピングモータ18を停止させるように指
令する[ステップ:S14]。
【0159】さて、駆動リング部材13の絞り優先F値
設定カム部16が絞り優先F値設定レバー31の運動制
限腕部31bの背面側の所定位置に停止したことを確認
すると、シーケンス演算手段57は、引き続いて駆動制
御手段62に対して駆動リング部材13を正転方向に回
転させるように指令する[ステップ:S17]。
【0160】そのため、駆動リング部材13は、その出
発位置に向って回転することになるが、その回転途中
で、絞り優先F値設定カム部16の復帰方向作用面16
bが絞り優先F値設定レバー31の運動制限腕部31b
の背面に係接して、絞り優先F値設定手段30を第一固
定ピン34に接するまで時計方向に押し回し、絞り優先
F値設定手段30を再び通常撮影モード時の姿勢(図3
の状態)に復帰させる。
【0161】すなわち、絞り優先F値設定レバー31の
運動制限腕部31bが絞り開閉レバー7の制限段部7c
の回転軌跡範囲から外れた状態になり、絞り優先F値設
定手段30が、絞り兼用シャッタ羽根2をその最大開口
(F3.7)まで開かせ得る姿勢に移行することにな
る。
【0162】このとき、シーケンス演算手段57は、前
述のEV14の場合と同様に、出発位置に向う駆動リン
グ部材13の回転動作が正確に行われているか否かを監
視し、さらに、駆動リング部材13が出発位置に復帰し
たことを確認してから、駆動制御手段62に対してステ
ッピングモータ18を停止させるように指令する[ステ
ップ:S18およびS19]。
【0163】このようにして駆動リング部材13が出発
位置に復帰すると、シーケンス演算手段57は、引き続
き駆動制御手段62に対して、図11に示すプログラム
線図A1 →A2 →A3 を実現するために、ステッピング
モータ18を正転方向に回転させるように指令する[ス
テップ:S20]。
【0164】そのため、駆動制御手段62は、モータ駆
動手段51を介して駆動リング部材13を出発位置から
正転方向に回転させ、EV14の場合と同様に、係止爪
部材10を絞り開閉レバー7の折り曲げ部7aに対する
係止位置から係止解除位置まで反時計方向に回転させる
ことになる。
【0165】この結果、絞り開閉レバー7の折り曲げ部
7aに対する第二係止面15aと第一係止面10aのダ
ブルストッパーが外れて、絞り開閉レバー7の折り曲げ
部7aが係止爪部材10の第一係止面10aの一端から
逃げ面10bの部分に向って落ち込み得る状態(図16
の点線および実線に示す状態)に移行する。
【0166】そして、このときには絞り優先F値設定手
段30が、通常撮影モード時の姿勢に保持されているた
め、絞り開閉レバー7は、付勢ばね9の付勢力によって
初期位置から絞り最大作動位置(F3.7を実現する位
置)まで回転し得る状態、すなわち、絞り開閉レバー7
のフォーク状溝7b・連結ピン6・絞り開閉リング4・
絞りピン5・カム溝2aを介して、絞り兼用シャッタ羽
根2を最大開口にまで開かせ得る状態となる。
【0167】ところで、プログラムシャツタが通常撮影
モードに設定されているときには、シーケンス演算手段
57が、係止爪部材10を係止位置から係止解除位置ま
で回転させた後も引き続いて駆動リング部材13を正転
方向に回転させ、さらに、所定の位置(時点)で駆動リ
ング部材13を急速停止させると共に、直ちに逆転方向
に反転的に回転させるように制御する如く構成されてい
る。
【0168】そのため、駆動リング部材13は、所定の
停止位置から逆転方向に回転することになるが、その回
転途中で、図19に示すように、通常モードF値制御突
起部15の通常モードF値カム部15bが絞り開閉レバ
ー7の折り曲げ部7aの回転軌跡範囲内に移動して来
て、この折り曲げ部7aと係接し、絞り開閉レバー7を
この位置において係止することになる。
【0169】この場合、図示実施例では、このときの両
者の係接位置が、図11に示すA1→A2 →A3 のプロ
グラム線図を実現する位置になるように予め構成してあ
るから、適正EV値がEV10である場合には、通常モ
ードF値カム部15b上における最小F値(F3.7)
に相当する部分が絞り開閉レバー7の折り曲げ部7aに
係接することになり、そのため、絞り兼用シャッタ羽根
2は、絞り開閉レバー7の回転動作により一度F3.7
に相当する開口の位置まで開いた後、通常モードF値カ
ム部15b上の係接位置でF3.7の開口に保持される
ことになる[ステップ:S21]。
【0170】そして、この状態のまま駆動リング部材1
3を所定時間停止させた後、シーケンス演算手段57
は、再び駆動リング部材13を逆転方向に回転させるよ
うに駆動制御手段62に指令を発する。
【0171】従って、駆動リング部材13は、絞り開閉
レバー7の折り曲げ部7aを係止していた位置から出発
位置に向って回転することになるが、その回転途中にお
いて、通常モードF値制御突起部15の通常モードF値
カム部15bが、その曲面作用を利用して、F3.7の
係接位置に保持されている絞り開閉レバー7を反時計方
向に押し回し、前述のEV14の場合と同様に、付勢ば
ね9の付勢力に抗して、折り曲げ部7aを通常モードF
値制御突起部15の第二係止面15a上に押し上げる
(図17を参照)。
【0172】このとき、前述のEV14の場合と同様
に、係止爪部材10は、付勢ばね12の付勢力で時計方
向に回転して図1に示す位置に復帰し、また、絞り兼用
シャッタ羽根2は、この一連の動作によって全閉状態の
位置に復帰することになる[ステップ:S22〜S24
に相当]。
【0173】従って、プログラムシャッタが、通常撮影
モードに設定されている場合には、図20のタイミング
チャート図に示すように、絞り開閉レバー7の折り曲げ
部7aが係止爪部材10の逃げ面10bの部分に落ち込
み始めた時点が、絞り兼用シャッタ羽根2の開き始め時
点となり、絞り開閉レバー7の折り曲げ部7aが、通常
モードF値制御突起部15の通常モードF値カム部15
bで係止された後、駆動リング部材13の逆転方向回転
によって通常モードF値制御突起部15の第二係止面1
5a上に押し上げられた時点が、閉じ終り時点となる。
【0174】そのため、図示実施例では、ステッピング
モータ18の回転速度・正転方向回転の回転完了位置・
この回転完了位置から逆転方向へ回転を開始するときの
タイミング・絞り開閉レバー7が通常モードF値制御突
起部15の通常モードF値カム部15bで係止されてい
る時間、並びに、絞り開閉レバー7に付与される付勢ば
ね9の付勢力などを考慮して、通常撮影モード時での絞
り兼用シャッタ羽根2の開き始め時点と閉じ終り時点と
を制御するように構成し、且つ、これにより通常撮影モ
ード時のシャッタ秒時を設定するように構成してある。
【0175】この場合、[II]項での説明では、適正E
V値をEV10としているので、このときのシャッタ秒
時は、図11のA1 →A2 →A3 のプログラム線図に則
って1/60秒に設定されることになる。
【0176】なお、シーケンス演算手段57(または、
適宜の監視手段)は、前述のEV14の場合と同様に、
駆動リング部材13の出発位置に向って回転動作を監視
し、駆動リング部材13が出発位置に復帰したのを確認
してステッピングモータ18を停止させる[ステップ:
S25およびS26]。
【0177】これで、適正EV値がEV10のときの通
常撮影モードに係る一連のシャッタ動作が完了すること
になる。 [III] ズームレンズがテレ状態にある場合の動作な
いし作用を説明する。
【0178】ズームレンズがテレ状態にあるときには、
手振れ現象が発生し勝ちとなるので、高速シャッタ秒時
を使用し得る通常撮影モードに設定することが望まれ
る。
【0179】そのため、図示実施例では、ズームレンズ
がテレ状態にあるときには、適正EV値の如何に拘らず
通常撮影モード、すなわち、図12に示すプログラム線
図に則って作動させるように構成してある。
【0180】従って、総合制御部CPUは、ズームレン
ズがテレ状態にある場合には、焦点距離検出手段55か
らの焦点距離検出情報に基づいて、シャッタ機構部1の
作動モードを自動的にテレ時通常撮影モード時の作動モ
ードに切り換え、引き続いて、前述した[II]項の作動
順序と同じ作動順序でシャッタ機構部1を制御し且つ作
動させることになる。
【0181】例えば、そのときの適正EV値がEV14
であれば、通常モードF値制御突起部15の通常モード
F値カム部15bが、絞り開閉レバー7をF8とF5.
6との中間位置で折り曲げ部7aを係止することにな
り、また、シーケンス演算手段57が1/250秒と1
/500秒との間のシャッタ秒時が得られるように駆動
リング部材13を回転駆動制御することになる。
【0182】また、そのときの適正EV値がEV10で
あれば、通常モードF値制御突起部15の通常モードF
値カム部15bが、絞り開閉レバー7をF5.6の位置
で折り曲げ部7aを係止し、シーケンス演算手段57が
1/30秒のシャッタ秒時が得られるように駆動リング
部材13を回転駆動制御する。
【0183】これ以上の説明は、[II]項の説明と重複
することになるので、煩雑さを避ける意味で詳細な説明
を省略する。
【0184】なお、常に通常撮影モードで撮影したい場
合には、通常撮影モード専用設定手段56を操作してプ
ログラムシャッタを通常撮影モード時のプログラム線図
に則って作動するような状態に設定するものとする。
【0185】以上一実施例について説明したが、本発明
は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲内で、種々に変形実施することが可能である。
【0186】例えば、図示実施例では、ズームレンズを
例として説明しているが、本発明は、例えば、焦点距離
切り換え用の付加レンズを撮影光路に対して挿脱可能に
設けて焦点距離を変更するように構成された撮影レンズ
を含む全ての可変焦点レンズに対して適用することが出
来る。
【0187】また、例えば、図示実施例では、駆動リン
グ部材13の絞り優先F値設定カム部16を用いて絞り
優先F値設定手段30を作動制御することにより、通常
撮影モード時の連続したF値であるF3.7〜F13を
実現し得る状態(図3の状態)から絞り優先F値である
F8を実現する絞り優先撮影モードの状態(図1・図5
の状態)に移行させ、さらに、絞り優先撮影モード時の
状態から通常撮影モード時の状態に復帰させるように構
成しているが、絞り優先F値設定レバー31をマニュア
ル制御することにより、通常撮影モード時の状態と絞り
優先撮影モードの状態とを切り換え得るように構成する
ことも出来る。
【0188】この場合には、この2つの状態を撮影モー
ドの選択操作(切り換え操作)に連動させて切り換える
か、または、専用のマニュアル操作部材をカメラ表面の
適宜個所に設置する必要がある。
【0189】さらに、図示実施例では、F8であって且
つ手振れ現象が生じないと考えられるシャッタ秒時(例
えば1/60秒)が得られる適正EV値(EV12)ま
でを絞り優先撮影モードの範囲としているが、事情が許
す場合には、適正EV値がEV12に満たないときで
も、プログラムシャッタを絞り優先撮影モードで作動さ
せるように構成することも出来る。
【0190】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、高
速運動を行う被写体に対する撮影の場合および手振れ現
象が発生し勝ちなテレ状態での撮影では、高速シャッタ
秒時を使用し得る通常撮影モードを用いて撮影すること
が出来ると共に、屋外での集合記念写真や奥行きのある
写真の撮影では、深い被写界深度が得られる絞り優先撮
影モードを用いて撮影することが出来、しかも、両方の
撮影モードを高い測光精度で選択的に実行することが可
能であり、さらに、それぞれの撮影モードでのF値の設
定制御を1個の電磁駆動装置により行うことが出来る新
しい可変焦点レンズ用プログラムシャッタを提供するこ
とが出来る。
【0191】この場合、従来のプログラムシャッタに比
べて絞り兼用シャッタ羽根の開閉動作の高速化を図るこ
とが可能になり、さらに、絞り開口の精度を要求される
絞り優先撮影モードの場合に、駆動系全体が開き方向に
運動している中で絞り兼用シャッタ羽根の開き動作を停
止させるように構成されているので、絞り兼用シャッタ
羽根の停止時のバウンドを小さくすることが出来るとい
う効果を生じる。
【0192】また、駆動系全体を撮影光路の周囲領域に
配設することが出来るので、シャッタ機構部の設置スペ
ースが少なくて済むという利点もある。
【0193】一方、本発明によれば、集合記念写真や奥
行きのある写真の撮影に際して、カメラ操作者がその都
度絞り優先撮影モードに設定し直す必要がない可変焦点
レンズ用プログラムシャッタを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をズームレンズ用プログラムシャッタに
適用した場合の一実施例に係るシステム全体を示すシス
テム構成図で、駆動リング部材がその出発位置に位置
し、絞り優先F値設定手段が絞り優先F値であるF8を
実現し得る状態にあるときを示す。
【図2】図1のプログラムシャッタに使用される中点ば
ねの構成を示す拡大平面図である。
【図3】本発明に用いられる絞り優先F値設定手段が通
常撮影モード時の最小F値であるF13を実現し得る状
態にあるときを示す部分状態図である。
【図4】同じく絞り優先F値設定手段が通常撮影モード
時の状態から絞り優先撮影モード時の状態に移行する途
中の段階を示す部分状態図である。
【図5】絞り優先F値設定手段が絞り優先撮影モード時
のF値であるF8を実現し得る状態にあるときを示す部
分状態図である。
【図6】絞り優先F値設定手段が絞り優先撮影モード時
の状態から通常撮影モード時の状態に復帰する途中にお
ける状態を示す部分状態図である。
【図7】同じく絞り優先F値設定手段が絞り優先撮影モ
ード時の状態から通常撮影モード時の状態に復帰する途
中における状態を示す部分状態図である。
【図8】図7に示した状態よりさらに進行した状態を示
す部分状態図である。
【図9】図8に示した状態よりさらに進行した状態を示
す部分状態図である。
【図10】図1のプログラムシャッタに係るシャッタ機
構部を分解して示す分解組立構成図である。
【図11】ズームレンズがワイド状態にあるときのプロ
グラムシャッタのプログラム線図で、A1 →A2 →A3
で示す線図は、プログラムシャッタが通常撮影モードに
設定されている場合の線図を示し、B→A3 で示す線図
は、プログラムシャッタが絞り優先撮影モードに設定さ
れた場合の線図を示す。
【図12】ズームレンズがテレ状態にあるときのプログ
ラムシャッタのプログラム線図である。
【図13】図1のプログラムシャッタにおける撮影モー
ドを自動設定する場合のフローチャート図である。
【図14】図1のプログラムシャッタにおける作動をよ
り具体的に示すフローチャート図である。
【図15】図1のプログラムシャッタが絞り優先撮影モ
ードに設定されている場合におけるシャッタ機構部が初
期位置に係止されている状況を説明するための作動説明
図である。
【図16】シャッタ機構部の係止が解除され撮影動作が
開始した段階の作動状況を説明するための作動説明図で
ある。
【図17】シャッタ機構部の閉じ動作状態を示す作動説
明図である。
【図18】図1のプログラムシャッタが絞り優先撮影モ
ードに設定されている場合のタイミングチャート図であ
る。
【図19】図1のプログラムシャッタが通常撮影モード
に設定されている場合のシャッタ機構部の一部の作動状
況を説明するための作動説明図である。
【図20】図1のプログラムシャッタが通常撮影モード
に設定されている場合のタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 シャッタ機構部 2 絞り兼用シャッタ羽根 2a カム溝 3 支持軸 4 絞り開閉リング 5 絞りピン 6 連結ピン 7 絞り開閉レバー 7a 折り曲げ部(作用部) 7b フォーク状溝 7c 制限段部 8 支持軸 9 付勢ばね 10 係止爪部材 10a 第一係止面 10b 逃げ面 10c 腕部 11 支持軸 12 付勢ばね 13 駆動リング部材 14 ギア部 15 通常モードF値制御突起部 15a 第二係止面 15b 通常モードF値カム部 16 絞り優先F値設定カム部 17 係止解除ピン 18 ステッピングモータ 18a 駆動ギア 19 減速ギア手段 20 固定板 21 後板 22 前板 30 絞り優先F値設定手段 31 絞り優先F値設定レバー 31a 切り換え腕部 31b 運動制限腕部 32 共通支持軸 33 第一ばねピン 34・35 第一および第二固定ピン 36 ベルクランク部材 36a 係接腕部 37 第二ばねピン 38 切り換えスプリング 39 支持ピン 40 中点ばね 40a 頭部 40b・40c 脚部 51 モータ駆動手段 52 直流電源 53 給電回路 54 測光手段 55 焦点距離検出手段 56 通常撮影モード専用設定手段 CPU 総合制御部 57 シーケンス演算手段 58 記憶手段 59 適正露出演算手段 60 EV値判別手段 61 絞り優先モード自動選択手段 62 駆動制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、可変焦点レンズと、この可
    変焦点レンズの焦点距離を変更するための焦点距離変更
    手段と、被写体輝度を測定する測光手段と、この測光手
    段からの被写体輝度情報に基づいて適正EV値を演算す
    る適正露出演算手段と、この適正露出演算手段で演算さ
    れた適正EV値に基づいて最大F値と最小F値とを含む
    複数種類のF値とシャッタ秒時値との組み合わせを選択
    する通常撮影モードのプログラムと、所定のF値を優先
    させたF値とシャッタ秒時値との組み合わせを選択する
    絞り優先撮影モードのプログラムとを具備した可変焦点
    レンズ用プログラムシャッタにおいて、絞り全閉位置と
    絞り全開位置との間を往復的に運動し得るように設けら
    れた絞り兼用シャッタ羽根と、この絞り兼用シャッタ羽
    根を前記絞り全閉位置と前記絞り全開位置との間で往復
    駆動させるために、初期位置と絞り最大作動位置との間
    を羽根開き方向および羽根閉じ方向に往復回転可能に設
    けられ、且つ、絞り付勢部材の付勢力により常に羽根開
    き方向に付勢された羽根開閉部材と、この羽根開閉部材
    をその初期位置に係止する係止位置と前記羽根開閉部材
    に対する係止を解除する係止解除位置との間を往復的に
    運動し得るように設けられ、且つ、前記係止位置を常置
    位置とするように構成された係止爪部材と、前記可変焦
    点レンズの撮影光軸を中心として正逆方向に回転可能に
    設けられ、且つ、自身が出発位置近傍に在るときに前記
    係止爪部材と共に重複的に前記羽根開閉部材をその初期
    位置に係止し、自身が前記出発位置から正転方向に必要
    制御量だけ回転したときに前記羽根開閉部材に対する係
    止を解除し、自身が前記必要制御量だけ回転した位置か
    ら逆転方向に回転したときに、前記通常撮影モードに必
    要な連続した複数種類のF値を実現し得る位置で前記羽
    根開閉部材の回転動作を強制的に阻止し得る形状を有す
    る制御カム部を具備した駆動リング部材と、前記絞り兼
    用シャッタ羽根の開閉動作に先立って前記通常撮影モー
    ドと前記絞り優先撮影モードの内のいずれかを選択する
    モード選択手段と、このモード選択手段で前記絞り優先
    撮影モードが選択されたときに、前記羽根開閉部材の羽
    根開き方向への運動量を制限して前記少なくとも1種類
    のF値を設定する絞り優先F値設定手段と、前記駆動リ
    ング部材を制御された量だけ正逆方向に回転駆動する正
    逆回転式モータと、いずれの撮影モードの場合でも、前
    記正逆回転式モータを正転方向に回転させ引き続いて逆
    転方向に回転させるように制御し、且つ、前記適正露出
    演算手段からの適正EV値情報に基づいて前記正逆回転
    式モータの停止タイミングおよび逆転タイミングを決定
    する駆動制御部と、を有するように構成して成ることを
    特徴とする可変焦点レンズ用プログラムシャッタ。
  2. 【請求項2】 前記可変焦点レンズが短焦点距離状態に
    あるのか長焦点距離状態に在るのかを検出する焦点距離
    検出手段と、前記適正露出演算手段で演算された適正E
    V値が所定の閾値を超えているか否かを判別するEV値
    判別手段と、前記可変焦点レンズが短焦点距離状態にあ
    るとの前記焦点距離検出手段からの検出情報と、前記適
    正EV値が所定の閾値を超えているとの前記EV値判別
    手段からの判別情報とに基づいて、撮影モードを自動的
    に前記絞り優先撮影モードに設定する絞り優先モード自
    動選択手段と、を付設するように構成したことを特徴と
    する請求項1に記載の可変焦点レンズ用プログラムシャ
    ッタ。
  3. 【請求項3】 前記絞り優先F値設定手段を、少なくと
    も、一端部が固定端部となり他端部が揺動端部となり且
    つこの揺動端部がデッドポイントラインを越えて往復方
    向に揺動し得るように設けられた切り換えスプリング
    と、この切り換えスプリングの他端部を保持し且つ前記
    切り換えスプリングの付勢力によって前記デッドポイン
    トラインを挟んだ2つの切り換え位置の間をスイッチバ
    ック動作的に往復変位するように設けられた中間変位部
    材と、前記2つの切り換え位置の間を変位する中間変位
    部材の動作により、前記羽根開閉部材の羽根開き方向へ
    の運動量を制限し得る制限位置とその制限を解除する制
    限解除位置との間を往復的に移動されるように設けら
    れ、且つ、通常撮影モードのときには前記制限解除位置
    に置かれる絞り優先F値設定レバーとを有する手段とし
    て構成すると共に、前記絞り優先モード自動選択手段を
    前記駆動リング部材に形成された絞り優先F値設定カム
    部を有する手段として構成し、前記モード選択手段によ
    り前記絞り優先撮影モードが選択されているときに、前
    記絞り兼用シャッタ羽根の開閉動作を行う際の前記駆動
    リング部材の正逆方向の回転に先立つ前記駆動リング部
    材の逆転方向の回転動作によって、前記絞り優先F値設
    定カム部を一方向から前記中間変位部材に係接させるこ
    とにより、前記中間変位部材をスイッチバック動作的に
    一方向に変位させて、前記制限解除位置にある前記絞り
    優先F値設定レバーを前記制限位置に移動させて、絞り
    優先撮影モード時のF値を設定するように構成したこと
    を特徴とする請求項2に記載の可変焦点レンズ用プログ
    ラムシャッタ。
  4. 【請求項4】 前記制限位置に移動した前記絞り優先F
    値設定レバーを、前記絞り兼用シャッタ羽根の開閉動作
    を行う際の前記駆動リング部材の正逆方向の回転に先立
    つ前記駆動リング部材の逆転方向の回転動作によって前
    記絞り優先F値設定カム部を一方向から前記中間変位部
    材に係接させ、且つ、この係接動作に引き続く前記駆動
    リング部材の正転方向への回転動作によって前記絞り優
    先F値設定カム部を他方向から前記中間変位部材に係接
    させることにより、前記中間変位部材をスイッチバック
    動作的に他方向に変位させて前記制限解除位置に復帰さ
    せ得るように構成したことを特徴とする請求項3に記載
    の可変焦点レンズ用プログラムシャッタ。
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