JPH05103407A - 架空線探傷装置 - Google Patents

架空線探傷装置

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JPH05103407A
JPH05103407A JP10459391A JP10459391A JPH05103407A JP H05103407 A JPH05103407 A JP H05103407A JP 10459391 A JP10459391 A JP 10459391A JP 10459391 A JP10459391 A JP 10459391A JP H05103407 A JPH05103407 A JP H05103407A
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俊夫 菅野
Nobuhiro Sasaki
伸洋 佐々木
Mizuo Kiuchi
瑞夫 木内
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 複数の探傷コイルがそれぞれ架空線の傷を検
出すると、あらかじめ記憶部に格納された各探傷コイル
と撮影機との間の距離データに従って、撮影タイミング
が図られる。 【効果】 いずれの探傷コイルで傷を検出しても、その
傷は常にほぼ撮影画像の中心に写し出され、撮影機を架
空線に接近させ精密に写真を取ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧送電線などの架空
線に生じた傷を検出する為の架空線探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧送電線は、多数の素線を撚り合わせ
て構成されている。風による振動や各種の自然災害によ
って、これらの素線に傷が付いたり、いずれかの素線が
破断したりした場合、コロナ放電による電力損失を生じ
たり、各種の事故を誘発する恐れがある。そこで、架空
線の外表面を定期的に検査する為に、架空線探傷装置が
使用されている。図3に、従来知られている架空線探傷
装置側面図を示す。図において、この架空線探傷装置1
はフレーム2に収容されており、その前方及び後方に
は、一対の車輪3が取り付けられている。この車輪3が
架空線4の上を走行するよう構成されている。各車輪3
は、いずれもモータ5によってチェーン6及び7を介し
て駆動される。これにより、装置は矢印8の方向に架空
線4の上を走行するが、架空線4に取り付けられた各種
の障害物を検出する為に、障害物センサ9が設けられて
いる。また、フレーム2の内部には、探傷部11及び制
御部12が収容されている。この探傷部11には後で説
明する探傷コイルが搭載されている。
【0003】このように装置1が架空線4の上を走行
し、探傷部11が架空線4の傷を、例えば、渦電流によ
り検出すると、制御部12はその検出信号を記録し、あ
るいは記憶装置に記憶し、地上にある受信装置に対しそ
のデータを送信したりする。一方そのような傷を実際に
肉眼で認識する為に、傷を写真撮影する撮影機13が取
り付けられている。この撮影機13の上方には、図4に
示すように、ちょうど屋根型のミラー14が架空線4に
覆い被さるように配置されている。これによって架空線
4の背面がミラー14に写し出され、撮影機13は架空
線4の全周を撮影することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な、探傷部11の構成は図5に示すようになっている。
図5(a)において、架空線4の外周には、例えば4つ
の探傷コイル16A,16B,16C,16Dが、ちょ
うど点対称に配置されている。ここで実際には、各コイ
ルを支持する為の機構やその他の配置の都合上、架空線
4を境に対称的に配置された一対の探傷コイルを一組と
し、これらを架空線4の長手方向に互いに位置をずらし
て配置するようにしている。即ち、図5(b)に示すよ
うに、一対の探傷コイル16A,16Cを架空線4を挟
んでほぼ同位置に配置し、それより間隔Xだけ離れた位
置に残りの一対の探傷コイル16B,16Dを配置して
いる。
【0005】ここで、図3に示した装置が矢印8方向に
走行し、いずれかの探傷コイルが架空線4上の傷を検出
すると、その検出後一定距離だけ走行した後に図3の撮
影機13がシャッターを動作するよう制御される。すな
わち、探傷部11の探傷コイルが架空線4の傷を検出す
ると、その傷がちょうどミラー14の中央付近に達した
時に、撮影機13のシャッターが動作すれば、その傷を
明瞭に撮影できる。ところが、図5に示したように、例
えば4つの探傷コイル16A〜16Dは、すべて架空線
4の長手方向に見て同位置にある訳ではない。従って、
撮影された写真の中の傷位置は、その傷を検出したコイ
ルによって必ずしも一定ではない。従って、図3に示し
た制御部12に記録した傷発見時の電気信号と、撮影さ
れた傷の写真を付き合わせることが比較的難しいという
問題があった。
【0006】図5に示した例は、4個の探傷コイルを用
いた例であるが、6個の探傷コイルを放射上に配置した
場合も、探傷コイル相互間の干渉を防止するため、探傷
コイルを架空線の長手方向に分散して配置しなければな
らず、このため、前端の探傷コイルと後端の探傷コイル
とは、例えば長手方向に約200ミリメートル程ずれて
配置される事になる。従って、写真に収まる像の中の傷
位置はさらに前後に変動することになる。また、撮影タ
イミングのずれを吸収する為には、写真に収まる電線の
長さも長くする必要がある。従って、撮影機と電線との
間の距離を大きくしたり、広角レンズを使用したりし
て、撮影機の視野を広く取る必要があった。しかし、こ
れでは架空線上の傷が大きく撮影できず、その解析が難
しくなるという問題があった。本発明は、以上の点に着
目されてなされたもので、探傷コイルによって検出した
架空線上の傷を、正確に明瞭に撮影することができる架
空線探傷装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の架空線探傷装置
は、架空線上を走行する走行機構と、この走行機構に搭
載され前記架空線の長手方向に分散配置された複数の探
傷コイルと、前記走行機構に搭載され前記架空線の外表
面を撮影する撮影機と、前記各探傷コイルの出力信号が
設定値を越えたか判定比較する判定部と、前記各探傷コ
イルと前記撮影機の間の距離を示す距離データを格納し
た距離データ記憶部と、前記いずれかの探傷コイルの出
力信号が設定値を越えた時、前記距離データ記憶部に格
納した対応する距離データを読み出して、前記走行機構
が該当する距離を走行した後、前記撮影機の撮影を実行
させる撮影制御部とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】この装置は、複数の探傷コイルのいずれかが架
空線の傷を検出すると、あらかじめ記憶部に格納された
各探傷コイルと撮影機との間の距離データに従って、撮
影タイミングが図られる。従って、いずれの探傷コイル
で傷を検出しても、その傷は常にほぼ撮影画像の中心に
写し出され、撮影機を架空線に接近させ精密に写真を取
ることが可能になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明の架空線探傷装置に使用される
回路ブロック図を示す。この回路は、図3に示す制御部
12の内部に収容され、複数の探傷コイルに対しそれぞ
れ一組ずつ設けられている。なお、以下の実施例の説明
では、探傷コイルが4個ある装置について説明すること
にし、各コイルをそれぞれAコイル16A,Bコイル1
6B,Cコイル16C,及びDコイル16Dと呼んで説
明を進める。図の回路は、Aコイル16Aの出力を受け
入れる波形整形部21と、その出力を受け入れ、設定値
レジスタ23の出力と比較する比較判定部22と、アン
ドゲート24、減算カウンタ25、距離データ記憶部2
6を有している。また、減算カウンタ25には、車輪3
の回転を検出するエンコーダ27からカウントパルスが
入力するよう結線されている。減算カウンタ25の出力
は、撮影制御部28の動作を制御し、減算カウンタ25
から入力する信号によって撮影制御部28は、撮影機1
3のシャッターを動作させるよう制御する回路構成とさ
れている。
【0010】図の回路は次のように動作する。Aコイル
16Aは、架空線上の傷を検出すると、パルス状の電気
信号を出力する。波形整形部21は、その電気信号を信
号レベルに対応したパルス状の電気信号に整形するよく
知られた構成の回路である。設定値レジスタ23は、A
コイル16Aが実際に傷を検出した場合に出力される信
号レベルより、やや低めのレベルの信号を、比較判定部
22に出力するよう構成されている。これによって雑音
などが除去され、比較判定部22からは、Aコイル16
Aが傷を検出した場合にハイレベルとなる信号が出力さ
れる。比較判定部22の出力は、アンドゲート24に入
力すると共に、減算カウンタ25のロード端子に入力す
る。
【0011】一方、アンドゲート24には、距離データ
記憶部26の出力信号が入力する。この距離データ記憶
部26には、Aコイル16Aと撮影機13との間の距離
に相当するデータが記憶されている。このデータは、例
えば4ビット程度のデジタル信号から構成される。アン
ドゲート24に入力する比較判定部22の出力がハイレ
ベルになると、その距離データが減算カウンタ25に入
力する。この時減算カウンタ25のロード端子に、比較
判定部22の出力が同時に入力する為、減算カウンタ2
5には、距離データ記憶部26から出力された信号がロ
ードされる。一方、車輪3が一定角度回転すると、エン
コーダ27から1個のパルスが減算カウンタ25に入力
する構成とされている。
【0012】従って、装置が走行し車輪3が回転する
と、その走行距離に応じた数のパルスが、減算カウンタ
25に入力する。減算カウンタ25は、このパルスが1
個入力するごとに距離データを1ずつ減算する。これに
より、ちょうど装置が距離データに該当する距離走行す
ると、減算カウンタ25の出力は0となり、その後ボロ
ー信号が撮影制御部28に向け出力される。撮影制御部
28は、この信号が入力するタイミングで撮影機13の
シャッターを動作させる。これによって、Aコイル16
Aが架空線上の傷を検出し、装置が距離データ記憶部2
6に格納された一定の距離走行した後、撮影が行われる
事になる。従って、撮影機はAコイルの検出した傷を写
真のちょうど中央に明瞭に撮影することができる。上記
のような回路を、すべてのコイルに付いてそれぞれ設け
るようにすれば、各コイルごとに最適の走行距離の後、
撮影機のシャッターが動作し、常に架空線上の傷を正面
で明瞭に撮影できる。
【0013】図1(b)には、そのような全体回路のブ
ロックを示した。図のようにAコイル用制御部30A
は、図1(a)に示した波形整形部21から減算カウン
タ25までの回路を含むもので、同様の構成のBコイル
用制御部30B,Cコイル用制御部30C,Dコイル用
制御部30Dの出力が、それぞれ並列に撮影制御部28
に入力するよう結線される。撮影制御部28は、いずれ
のコイル用制御部から入力する信号も受け入れて、その
タイミングで撮影機13の撮影動作を行う。
【0014】ここで、1つの探傷コイルが架空線上の傷
を検出した後、撮影機13がその傷を撮影するまでの間
に、さらに同じ探傷コイルが別の傷を検出する場合があ
る。このような場合、図1に示した回路だけでは、減算
カウンタがその都度内容を書き替えられてしまい、すべ
ての傷を撮影することができない。図2には、そのよう
な複数の傷も撮影できるような構成の装置ブロック図を
示した。図のアンドゲート24や、距離データ記憶部2
6及び撮影制御部28と、撮影機13の構成は、図1に
示した物と変わるところはない。ここで、アンドゲート
24の出力は、カウンタ選択部32に入力し、このカウ
ンタ選択部32を介して第1の減算カウンタ25-1あるい
は第2の減算カウンタ25-2あるいは第3の減算カウンタ
25-3に入力するよう結線されている。カウンタ選択部3
2は例えばロータリスイッチと同様の動作をする回路
で、まず始めにアンドゲート24から距離データが入力
すると、第1の減算カウンタ25-1にその信号が入力する
ような接続をしている。そして、第1の減算カウンタ25
-1へのロードが終わるとカウンタ選択部32の出力方向
が第2の減算カウンタ25-2に切り替えられる。
【0015】従って、その直後にアンドゲート24を介
して距離データが入力すると、その距離データは第2の
減算カウンタ25-2に入力する。カウンタ選択部32はさ
らにそのロードが終了すると、第3の減算カウンタ25-3
に出力方向を切り替える。このような動作をさせること
によって、3つの減算カウンタ25-1,25-2,25-3が順に
切り替えられて使用され、1つの探傷コイルで3つの傷
を連続的に検出しても、もれなく撮影を行うことができ
る。図2に示した減算カウンタの数を増やせば、さらに
多数の傷を連続的に撮影できる事は言うまでもない。本
発明は以上の実施例に限定されない。探傷コイルの出力
を処理する回路や、距離データを格納した記憶部の構
成、その距離データを使用した撮影制御の方法等は、同
等の機能を持つ種々の回路に置き替えて差し支えない。
【0016】
【発明の効果】以上説明した、本発明の架空線探傷装置
は、複数の探傷コイルが架空線の長手方向に比較的広く
分散配置されていても、それぞれのコイルにより検出さ
れた傷が常に写真の中央に撮影できる。従って、撮影機
を架空線に接近させ、傷を精密に撮影し、傷の解析など
の作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の架空線探傷装置に使用する回路実施例
を示すブロック図で、(a)はその主要部(b)はその
全体のブロック図である。
【図2】本発明の装置の変形例を示すブロック図であ
る。
【図3】従来の架空線探傷装置側面図である。
【図4】図3のY−Y線に添う断面図である。
【図5】探傷コイルと架空線の関係を示すもので、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
3 車輪(走行機構の一部) 13 撮影機 16A Aコイル(探傷コイル) 16B Bコイル(探傷コイル) 16C Cコイル(探傷コイル) 16D Dコイル(探傷コイル) 21 波形整形部 22 比較判定部 23 設定値レジスタ 24 アンドゲート 25 減算カウンタ 26 距離データ記憶部 28 撮影制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架空線上を走行する走行機構と、 この走行機構に搭載され前記架空線の長手方向に分散配
    置された複数の探傷コイルと、 前記走行機構に搭載され前記架空線の外表面を撮影する
    撮影機と、 前記各探傷コイルの出力信号が設定値を越えたか判定比
    較する判定部と、 前記各探傷コイルと前記撮影機の間の距離を示す距離デ
    ータを格納した距離データ記憶部と、 前記いずれかの探傷コイルの出力信号が設定値を越えた
    時、前記距離データ記憶部に格納した対応する距離デー
    タを読み出して、前記走行機構が該当する距離を走行し
    た後、前記撮影機の撮影を実行させる撮影制御部とを備
    えたことを特徴とする架空線探傷装置。
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