JPH05105693A - Ws4418物質、その製法及び用途 - Google Patents

Ws4418物質、その製法及び用途

Info

Publication number
JPH05105693A
JPH05105693A JP3293784A JP29378491A JPH05105693A JP H05105693 A JPH05105693 A JP H05105693A JP 3293784 A JP3293784 A JP 3293784A JP 29378491 A JP29378491 A JP 29378491A JP H05105693 A JPH05105693 A JP H05105693A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substance
culture
strain
collagenase
properties
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3293784A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanao Otsuka
塚 隆 尚 大
Masami Ezaki
崎 正 美 江
Hiroshi Hatanaka
中 洋 畑
Shigehiro Takase
瀬 茂 弘 高
Masanori Okamoto
本 正 則 岡
Masakuni Okuhara
原 正 国 奥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP3293784A priority Critical patent/JPH05105693A/ja
Publication of JPH05105693A publication Critical patent/JPH05105693A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 新菌種キタザトスポリア・オワセネア(Ki
tasatosporia owasenea)No.
4418株を培養して、融点が152〜154℃である
酸性の白色粉末WS4418物質を製造する。 【効果】 この物質は、すぐれたコラゲナーゼ阻害作用
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、WS4418物質、そ
の製法及び用途に関するものである。WS4418物質
は、キタザトスポリア属菌の培養物から分離採取された
従来未知の新規物質であり、すぐれたコラゲナーゼ阻害
作用を示し、ヒト線維芽細胞由来コラゲナーゼ阻害剤と
して有用であり、医薬、例えば慢性関節リウマチ、変形
性関節炎等における骨破壊の予防、治療薬として使用す
ることが可能である。
【0002】
【従来の技術】慢性関節リウマチ、変形性関節炎等は、
痛みが激しく、骨の破壊もひき起されて、治療が難しい
疾病のひとつに挙げられている。しかしながら、安全に
して有効性が高くしかも長期間投与が可能な治療薬は、
現在のところ未だ開発されていないのが実状である。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明は、このような技術の
現状に鑑みてなされたものであって、慢性関節リウマ
チ、変形性関節炎等において特にその骨破壊の面に着目
し、その予防及び/又は治療に用いることのできる新規
物質を開発する目的でなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであって、各方面から検討し
た結果、該骨破壊の予防、治療薬のひとつとしてコラゲ
ナーゼ阻害剤に着目した。
【0005】そこで、有効性はもとより長期間投与にも
耐え得る安全性の高いヒト由来線維芽細胞コラゲナーゼ
阻害物質を開発することを目的として、微生物の発酵生
産物に着目した。そして各種微生物を検索した結果、三
重県、尾鷲市近郊の土壌試料から分離した微生物No.
4418株が培養液中に目的物質を産生蓄積することを
発見した。そして更に、この物質についてその理化学的
性質を詳細に研究したところ、従来未知の新規物質であ
ることを確認し、この物質を新たにWS4418物質と
命名し、そして更に研究の結果、この物質について、工
業的製法を確立しただけでなくコラゲナーゼ阻害作用も
併せて確認し、また、微生物No.4418株について
も従来未知の新菌種であると同定するに至り、これらの
新知見に基づき遂に本発明が完成されたのである。
【0006】本発明に係るWS4418物質は、下記の
表3〜表4に示される理化学的性質を有している。
【0007】
【表3】
【0008】
【表4】
【0009】本発明に係るWS4418物質は、例えば
本発明者らが三重県尾鷲市近郊の土壌サンプルから新た
に分離した微生物No.4418株によって生産され
る。
【0010】本菌株の形態、培養性状、生理的性質等菌
学的性質についての研究の内、培地、方法はシャーリン
グとゴットリーブ(下記の表5、表6、表7で示される
各参考文献の内の1)、ワックスマン(同じく参考文献
2)に従った。それぞれの培養は30℃で14日間行っ
た後、観察した。形態観察は、オートミール寒天、でん
ぷん・酵母エキス寒天で培養後、光学及び走査型電子顕
微鏡で観察した。生育温度はpHの生育範囲、食塩耐性
は酵母エキス・麦芽エキス寒天を用いた。色名は“メシ
ューエン・ハンドブック・オブ・カラー”(参考文献
3)から引用した。細胞壁タイプ(参考文献4、5)、
全菌体糖(参考文献6)、リン脂質成分(参考文献
7)、及びメナキノン(参考文献8)は、それぞれ各参
考文献に記載された方法にしたがって調べた。
【0011】
【表5】
【0012】
【表6】
【0013】
【表7】
【0014】以下に、本発明に係る微生物No.441
8株の菌学的性質を示す。
【0015】
【(1)形態的性質】No.4418株の基生菌糸はよ
く発達し不規則に分枝する。基生菌糸から伸びた気菌糸
は長い胞子鎖を形成する。気菌糸及び胞子鎖の形態は直
状又は波状(参考文献1)である。成熟した胞子鎖は、
20個以上の胞子を連鎖する。胞子の形は円筒形、大き
さは0.5−0.7×1.0−2.3μm、表面は平滑
である、菌核、胞子のう、遊走子は観察されなかった。
【0016】
【(2)培養性状及び生理的性質】No.4418株の
培養性状を、下記の表8、表9で示される第1表に示
し、生理的性質を下記の表10で示される第2表に示
し、そして炭素源利用性を下記の表11で示される第3
表に示す。
【0017】
【表8】
【0018】
【表9】
【0019】
【表10】
【0020】
【表11】
【0021】上記結果から明らかなように、気菌糸の形
成は、テストした多くの培地で不良又貧弱であり、気菌
糸を着生した場合、その色調は白であった。生育初期に
は、生育の表面が湿ることがある。基生菌糸の色は黄橙
から赤茶を呈する。酵母エキス・麦芽エキス寒天、チロ
シン寒天、でんぷん・酵母エキス寒天で赤味茶色の可溶
性色素が少量産生された。これらの色素はpH感受性で
はない。メラノイド色素の産生はみられなかった。炭素
源の利用性は全般に不良で、テストした中ではグルコー
ス、グリセリン、ガラクトースを利用した。
【0022】
【(3)化学分類学的性質】本菌株の全菌体分解物中に
は、メソジアミノピメリン酸と少量のLL−ジアミノピ
メリン酸が含まれていた。全菌体分解物中の糖としては
ガラクトースを含む。特徴的リン脂質としてフォスファ
チジルエタノールアミンを含む。主要メナキノンとして
MK−9(H6)とMK−9(H8)が検出された(下記
の表12で示される第4表)
【0023】
【表12】
【0024】
【(4)同定】上記した形態的特徴と化学分析の結果
は、本菌株がキタザトスポリア(Kitasatosp
oria)属に属することを示した(参考文献9、1
0)。そこで、同属の既知種の記載を考照すると(参考
文献11〜20)、本菌株の性質はキタザトスポリア・
セタエ(Kitasatosporia setae
以外の種とは明らかに相違していた。そこで、本菌株と
K.setae IFO 14216とについて詳細な
比較対照実験を行い、下記の表13で示される第5表の
結果を得た。
【0025】
【表13】
【0026】この結果から明らかなように、両株間には
培養的、生理的性質について多くの相違点が見出され
た。そして、これらの相違は、両菌株を別種とするのに
充分であると考えられ、そこでNo.4418株はKi
tasatosporia属の新種であると結論し、分
離源の土壌採取地に因み、キタザトスポリア・オワセネ
Kitasatosporia owasenea
sp.nov.)と命名した。この新種であるNo.4
418株は、通産省工業技術院微生物工業技術研究所に
寄託されている(受託番号FERM P−12106、
寄託日:1991年3月14日)。
【0027】本物質の生産は、単に説明を目的として挙
げただけの本明細書記載の特定の微生物の使用に限定さ
れるものではないことを理解すべきである。この発明
は、記載の微生物からX線照射、紫外線照射、N−メチ
ル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン、2−アミ
ノプリン等の変異処理により取得できる人工変異株並び
に自然変異株を含めて本物質を生産しうる全ての変異株
の使用をも包含するものである。
【0028】本発明に係る物質は、キタザトスポリア属
に属する該物質生産菌(例えばKitasatospo
ria owasenea sp. nov. No.
4418)を資化しうる炭素及び窒素源を含む栄養培地
中に接種し、好気条件下で培養することにより(例え
ば、振とう培養、通気撹拌培養等)、生産せしめること
ができる。
【0029】炭素源としては、グルコース、シュークロ
ース、澱粉、変性澱粉、フラクトース、グリセリンその
他の炭水化物を使用するのが好ましい。
【0030】窒素源としては、オートミール、酵母エキ
ス、ペプトン、グルテンミール、綿実粉、綿実油粕、大
豆粉、コーンスティープリカー、乾燥酵母、小麦胚芽、
落花生粉、チキン骨肉ミール等を使用するのが好ましい
が、アンモニウム塩(例えば、硝酸アンモニウム、硫酸
アンモニウム、リン酸アンモニウム等)尿素、アミノ酸
等の無機及び有機の窒素化合物も有利に使用することが
できる。
【0031】これらの炭素源及び窒素源は、併用するの
が有利であるが、純粋なものを必らずしも使用する必要
はない。不純なものには、生長因子や微量要素が含まれ
ている場合などもあり、有利な場合があるからである。
【0032】必要ある場合には、例えば次のような無機
塩類を培地に添加してもよい:炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、塩化ナト
リウム、塩化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリ
ウム、マグネシウム塩、銅塩、コバルト塩等。
【0033】特に、培地が強く発泡するのであれば、必
要あるときに、液体パラフィン、動物油、植物油、鉱物
油、シリコン等を添加してもよい。
【0034】目的物質を大量に工業生産するには、他の
発酵生産物の場合と同様に、通気撹拌培養するのが好ま
しい。少量生産の場合は、フラスコを用いる振とう培養
が好適である。
【0035】また、培養を大きなタンクで行う場合、本
物質の生産工程において菌の生育遅延を防止するため、
はじめに比較的少量の培地に生産菌を接種培養した後、
次に培養物を大きな生産タンクに移してそこで生産培養
するのが好ましい。この場合、前培養に使用する培地及
び生産培養に使用する培地の組成は、両者ともに同一で
あってもよいし必要あれば両者を変えてもよい。
【0036】培養は通気撹拌条件で行うのが好ましく、
例えばプロペラやその他機械による撹拌、ファーメンタ
ーの回転または振とう、ポンプ処理、空気の吹込み等既
知の方法が適宜使用される。通気用の空気は滅菌したも
のを用いる。
【0037】培養温度は、本物質生産菌が本物質を生産
する範囲内で適宜変更しうるが、通常は1〜40℃、好
ましくは10〜36℃で培養するのがよい。培養時間
は、培養条件や培養量によっても異なるが通常は約1日
〜1週間である。
【0038】発酵終了後、培養物から目的とする本物質
を回収する。すなわち、菌体は、直接水及び/又は有機
溶媒による抽出、あるいは、これを機械的に又は超音波
等既知の手段を用いて破壊した後、水及び/又は有機溶
媒で抽出した後、常法にしたがって回収、精製する。培
養液の場合は、直接、常法にしたがって回収、精製すれ
ばよい。
【0039】回収、精製方法としては、例えば、水、有
機溶媒、これらの混合溶媒による溶媒抽出:クロマトグ
ラフィー;単一溶媒又は混合溶媒からの再結晶等常法が
適宜単独であるいは組合わせて使用できる。
【0040】本物質の回収、精製は、上記のような既知
の方法を適宜利用して行うが、例えば次のようにしても
よい。先ず培養物を濾過し、濾液をDowex 1×2
(Dow Chemical社製)等の樹脂に吸着さ
せ、食塩水で溶出し、溶出液を中性吸着樹脂〔例えばダ
イヤイオンHP−20(三菱化成社製)〕に吸着させ、
水性メタノールで溶出し、溶出液を濃縮乾固させた後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーし、水性イソプロパ
ノール溶出液を得る。その内の活性フラクションについ
て逆相シリカゲルグロマトグラフィー処理し、活性物質
を含有する水性メタノール溶出液を濃縮した後、例えば
ダイヤイオンHP−20 SS(三菱化成社製)に吸着
させ、水性メタノールで溶出し、溶出液を濃縮、凍結乾
燥して、目的物質粉末を得ることができる。
【0041】本発明に係る薬剤組成物は、WS4418
物質及び/又はその塩を有効成分としてこれに常用され
る無機又は有機の担体を加えて、固体、半固体又は液体
の形で、経口投与剤のほか、外用剤等の非経口投与剤に
製剤化する。
【0042】経口投与のための製剤としては、錠剤、丸
剤、顆粒剤、軟・伸カプセル剤、散剤、細粒剤、粉剤、
乳濁剤、懸濁剤、シロップ剤、ペレット剤、エリキシル
等が挙げられる。非経口投与のための製剤としては、注
射剤、点滴剤、輸液、軟膏、ローション、トニック、ス
プレー、懸濁剤、油剤、乳剤、坐剤等が挙げられる。本
発明の有効成分を製剤化するには、常他にしたがえばよ
く、界面活性剤、賦形剤、着色料、着香料、保存料、安
定剤、緩衝剤、懸濁剤、等張剤その他常用される佐薬を
適宜使用する。
【0043】本発明に係る薬剤組成物の投与量は、その
種類、治療ないし予防対象疾病の種類、投与方法、患者
の年令、患者の症状、処理時間等によって相違するが、
静脈投与の場合は成人ひとり当り1日に有効成分(本物
質)を0.01〜1000mg/kg、好ましくは0.
1〜100mg/kg投与し、筋肉投与の場合は同じく
0.01〜1000mg/kg、好ましくは0.1〜1
00mg/kg投与し、経口投与の場合も同じく0.5
〜2000mg/kg、好ましくは1〜1000mg/
kgの範囲内で投与する。
【0044】以下、本発明を実施例について更に詳しく
説明する。
【0045】
【実施例1】
【0046】
【(1)No.4418株の培養】Pinedex #
3(商品名、酸性可溶性澱粉)1%、グルコース0.5
%、酵母エキス0.5%、麦芽エキス0.5%、ポリペ
プトン0.5%、0.1%K2HPO4を含有する液状種
培地(NaOHによりpHを6.0に調整)を、500
ml容三角フラスコ25本にそれぞれ160mlずつ分
注し、125℃で30分間滅菌した。これに、Kita
satosporia owaseneasp. no
v. No.4418(FERM P−12106)の
スラントを一白金耳接種し、30℃、4日間、ロータリ
ーシェーカー(毎分220回転、5.1cmストロー
ク)で培養を行い、種培養液とした。
【0047】別に、可溶性澱粉5%、落花生粉末1%、
大豆粉末1%、コーンスティープリカー1%、CaCO
3 0.2%を含有する滅菌培地(NaOHによりpH
6.9に調整)を、200l容ジャーファーメンターに
120l注入し、これに上記の種培養液を接種して、通
気量120l/分、回転数200回転/分、30℃で3
日間通気撹拌培養を行った。
【0048】
【(2)WS4418物質の分離精製】上記の培養方法
で得た培養ブロスを合し(450l)、これをラジオラ
イト(商品名、濾過助剤)を用いて濾過した。濾液(4
00l)をDowex 1×2(商品名、米国Dow
ChemicalCo.)(Clタイプ、34l)のカ
ラムに付した後、カラムを水(90l)で洗滌し、次い
で0.2M NaCl(120l)で溶出した。溶出液
をダイヤイオンHP−20(三菱化成社製、6l)のカ
ラムに吸着せしめ、カラムを水(18l)、そして30
%水性メタノールで洗滌した後、50%水性メタノール
(18l)で溶出した。溶出液を減圧濃縮、乾固せし
め、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(Silica
gel60、メルク社製、4l)に付した。カラムを
イソプロピルアルコール(4l)、90%水性イソプロ
ピルアルコール(8l)で洗滌した後、85%水性イソ
プロピルアルコール(12l)を用いて活性物質をカラ
ムから溶出した。
【0049】活性フラクションを合し、水性溶液の容量
が300mlになるまで濃縮した。該溶液を、逆相シリ
カゲルカラムODS 60A(商品名、山村化学研究
所)(タイプI−40/64、4l)に付し、カラムを
水(12l)で洗滌し、そして5%水性メタノール(1
6l)を用いて活性物質をカラムから溶出した。溶出液
を濃縮して水性溶液80 mlを得、pHを7.0に調整
し、そしてダイヤイオンHP−20 SS(三菱化成社
製、300ml)のカラムに通した。カラムを水(1.
2l)で洗滌し、そして5%水性メタノール(400m
l)を用いて活性物質を溶出し、次いで、この溶出液を
濃縮、凍結乾燥することにより、精製されたWS441
8物質の白色粉末682.6mgを得た。
【0050】
【(3)WS4418物質の理化学的性質】WS441
8物質の理化学的性質については、表3、4で明らかに
したところであるが、更にアミノ酸分析を行って次の結
果を得た。すなわちWS4418物質(1mg)を、6
N HCl(1ml)を用いて110℃、20時間加水
分解した。反応混合物を蒸発乾固し、得られた加水分解
物をアミノ酸自動分析機(Hitachi 835 A
utomatic Amino−Acid Analy
ser)で分析して、次の結果を得た:Ser(1)及
びVal(1)。また更に上記した理化学的性質に基づ
き天然物の構造解析法を利用して、WS4418物質の
化学構造を一応下記の化1のような推定した。
【0051】
【化1】
【0052】
【実施例2】 コラゲナーゼ阻害アッセイ
【0053】
【(1)ヒトの皮膚線維芽細胞の調製】細胞は、通常の
健康な人の皮膚の移植片から得たものであるが、これ
は、10%ウシ胎児血清、ペニシリン(50U/m
l)、ストレプトマイシン(50U/ml)を添加した
ダルベッコ改変最小必須培地(DMEM)中で、湿潤雰
囲気下(5%CO2−95%空気)37℃で生育せしめ
たものである。そこで該細胞は、トリプシン処理により
継代培養し、5〜15代継代したものを使用した。
【0054】
【(2)コラゲナーゼの誘導】線維芽細胞(1.5×1
6個)を75cm2のプラスチックフラスコにシード
し、培養した。3日後、培地を除去し、細胞を20ml
のDMEMで3回洗滌した後、ウシ血清アルブミン(3
mg/ml)とインターロイキン 1β(Genzym
e社、米国、100U/ml)を添加したDMEM(1
1.25ml)で3日間培養した。培養物を集め、15
00rpmで5分間遠心分離し、細胞断片を除去した
後、使用するまで−20℃に保存した。使用に当って
は、培養上清l ml をトリプシン(Sigma社、10
0μg/ml)200μlで活性化した後、大豆トリプ
シンインヒビター(Sigma社、400μg/ml)
200μlを加えた。
【0055】
【(3)アッセイ】反応は、すべて、U型マイクロタイ
タープレート内で行った。0.4M NaClと10m
M CaCl2を含有する0.1M Tris−HCl
バッファー(pH7.5)を用いて、25μlのインヒ
ビターを連続的に希釈した。FITC(フルオレセイン
イソチオシアナート)−コラーゲン(コラーゲン技術
研修会製、1mg/ml)溶液50μl、及び、10倍
に希釈したコラゲナーゼ(トリプシン−活性化線維芽細
胞上清)溶液25μlを加え、37℃で2時間インキュ
ベートした。インキュベート後、5μlの80mMo−
フェナントロリンを5μl加え、そして次に1時間イン
キュベートした。反応混合物に、エタノール70μlと
Tris−HClバッファー 30μlを加え、撹拌
し、そして3000rpmで10分間遠心分離した。上
清について、コラゲナーゼによって除去されたFITC
に由来する蛍光強度(励起 485nm、放射 538
nm)を測定し、テストサンプルの阻害%を計算し、下
記の表14の結果を得た。
【0056】
【表14】
【0057】
【実施例3:注射剤の製造】 (1)実施例1で製造したWS4418物質 5g (2)食塩 9g (3)炭酸水素ナトリウム 1g
【0058】(1)〜(3)の全成分を蒸留水1000
mlに溶解した後、アンプルに1mlずつ分注して、注
射剤1000本を製造した。
【0059】
【発明の効果】本発明はWS4418物質を提供するも
のであるが、この物質は従来未知の新規薬理活性物質で
あって、すぐれたコラゲナーゼ阻害作用を示し、医薬、
例えば慢性関節リウマチ、変形性関節炎等における骨破
壊の予防/治療薬等として、コラゲナーゼによる疾病の
予防/治療に有用である。
【0060】また、本発明によって、微生物を利用する
上記物質の工業的製法も確立されただけでなく、上記物
質生産菌は従来未知の新菌種であるところから、微生物
学の研究の面のほか、新規生理活性物質の発見の面で
も、本発明は、バイオテクノロジーの技術分野でおおい
に期待されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】WS4418物質の1H核磁気共鳴スペクトル
を示す図面である。
【図2】WS4418物質の13C核磁気共鳴スペクトル
を示す図面である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 1/02 B 2114−4B //(C12N 1/20 C12R 1:01) (C12P 1/02 C12R 1:01) (72)発明者 岡 本 正 則 茨城県つくば市並木 3−22−6 (72)発明者 奥 原 正 国 茨城県つくば市梅園2−14−10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記表1に示される物性を有することを
    特徴とするWS4418物質。 【表1】
  2. 【請求項2】 キタザトスポリア(Kitasatos
    poria)属に属するWS4418物質生産菌を培養
    しWS4418物質を生産せしめ、これを採取すること
    を特徴とするWS4418物質の製造方法。
  3. 【請求項3】 WS4418物質を有効成分とすること
    を特徴とするコラゲナーゼ阻害剤。
  4. 【請求項4】 下記表2に示される菌学的性質を有する
    新菌種キタザトスポリア・オワセネア(Kitasat
    osporia owasenea)。 【表2】
JP3293784A 1991-10-15 1991-10-15 Ws4418物質、その製法及び用途 Pending JPH05105693A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3293784A JPH05105693A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 Ws4418物質、その製法及び用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3293784A JPH05105693A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 Ws4418物質、その製法及び用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05105693A true JPH05105693A (ja) 1993-04-27

Family

ID=17799131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3293784A Pending JPH05105693A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 Ws4418物質、その製法及び用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05105693A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0764872B2 (ja) Fr901228物質およびその製造法
KR900004066B1 (ko) 생물학적으로 활성인 ws 6049의 제조방법
US5854276A (en) Substance WF16616, process for production thereof, and use thereof
JPH05105693A (ja) Ws4418物質、その製法及び用途
JPH07285912A (ja) 新規化合物am5221
EP0333177A2 (en) FR-900493 substance, a process for its production and a pharmaceutical composition containing the same
JPH05271267A (ja) Fr901459物質、その製法及び用途
JP3063941B2 (ja) ジデメチルアロサミジン及びその製造法
JPH08239379A (ja) 新規物質kr2827誘導体、その製造法および使用
JP2706843B2 (ja) 新規アントラキノン誘導体、その製造方法及び該誘導体を含有する抗腫瘍剤
JP2578486B2 (ja) 新規物質ks―502
JP2799581B2 (ja) 化合物tan―1140およびその製造法
JP3304358B2 (ja) ストレプトスポランギウムからのws79089物質
JPH05255366A (ja) 新規血管新生阻害物質fr901484
JPH08259585A (ja) 生理活性物質fr183783
JPS60192593A (ja) Fr−900462物質
JP2002069075A (ja) 新規生理活性物質nk34896b、及びその製造法
JPS63290891A (ja) Fr−900848物質およびその製造法
JPH05331181A (ja) ファルネシルトランスフェラーゼ阻害物質oh−4652物質およびその製造法
JPH05301857A (ja) Ws63967物質、その製法及び用途
JPH04224559A (ja) 血管新生阻害物質 fr−901448 およびfr−901449
JPH0631283B2 (ja) 生理活性物質fa−1819,その製造法およびそれを含有する治療剤
JP2002068980A (ja) 生理活性物質nk34896類縁体の用途
JPH01309688A (ja) Ws―7587物質、その製造法およびそれを含有する製剤
JPH09121876A (ja) Fr191512物質