JPH05109504A - 正特性サーミスタ素子 - Google Patents

正特性サーミスタ素子

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JPH05109504A
JPH05109504A JP26631491A JP26631491A JPH05109504A JP H05109504 A JPH05109504 A JP H05109504A JP 26631491 A JP26631491 A JP 26631491A JP 26631491 A JP26631491 A JP 26631491A JP H05109504 A JPH05109504 A JP H05109504A
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ptc
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Atsushi Kojima
淳 小島
Kiyomi Sasaki
清美 佐々木
Norimitsu Kito
範光 鬼頭
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    • H01CRESISTORS
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    • H01C1/14Terminals or tapping points specially adapted for resistors; Arrangements of terminals or tapping points on resistors
    • H01C1/1406Terminals or electrodes formed on resistive elements having positive temperature coefficient

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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
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  • Details Of Resistors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイグレーションによる短絡が生じ難く、長
寿命であり、かつPTC素体の割れが生じ難い正特性サ
ーミスタ素子を得る。 【構成】 アルミニウムを48〜96重量%及びケイ素
を4〜52重量%含有するAl−Si電極13a,13
bがPTC素体12の両主面の全面に形成されてなる正
特性サーミスタ素子1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、正特性サーミスタ素子
に関し、特に、正特性サーミスタ素体の両主面に形成さ
れた電極が改良された正特性サーミスタ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チタン酸バリウム系半導体磁器の
両主面に電極を形成してなる正特性サーミスタ(以下、
PTCと略す)素子が公知である。PTC素子では、P
TC素体が半導体磁器よりなるため、使用する電極材料
としては、半導体磁器との間に障壁を形成しない導電性
材料を用いる必要がある。PTC素子において従来より
用いられている電極としては、以下のようなものがあっ
た。 PTC素体の両主面にNiをめっきした後、200〜
500℃で熱処理することにより形成された電極。 PTC素体の両主面にNiをめっきした後、さらに、
Ag含有ペーストをNiめっき層上に塗布・焼成するこ
とにより構成された電極。 Ga等のオーミック成分を含有するAgペーストを塗
布し焼き付けて構成された電極。 Alペーストを塗布し焼き付けて構成された電極。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高温環
境下で用いられるPTC素子において、上記のような各
電極を形成した場合、以下のような種々の問題があっ
た。 のNiめっき電極では、Ni被膜の比抵抗が高いこ
と、及び電極の膜厚を厚くすることが困難であること等
の理由により、電極の膜抵抗を低下させることができな
かった。従って、電圧印加時の大電流に電極が耐えられ
ないことがあった。 のNi−Ag電極では、使用温度が高くなると、Ag
がサーマルマイグレーョンを起こし、使用中に両主面の
電極間での短絡が生じることがあった。 のオーミック成分含有Agペースト電極は、寿命が短
く、特に、高温PTC素子に用いた場合には、より一層
寿命が短くなるため、実際の製品として使用することが
できなかった。 のAlペーストを用いた電極では、Alの安定度が悪
く寿命が短かった。特に、高温PTC素子を、高湿雰囲
気下で使用した場合には、抵抗値が著しく上昇するとい
う欠点があった。
【0004】他方、のNiめっき電極上にAgペース
トを塗布・焼付けてなる電極の問題点、すなわちAgの
サーマルマイグレーションを防止するものとして、図4
に示すPTC素子が提案されている。図4(a),
(b)に示すPTC素子1では、チタン酸バリウム系半
導体磁器よりなるPTC素体2の両主面にNiをめっき
することによりNi電極3a,3bが形成されており、
該Ni電極3a,3b上に、周囲にギャップ領域gを残
してNi電極3a,3bよりも径の小さなAg電極4
a,4bが形成されている。すなわち、ギャップ領域g
を設けることにより、両主面のAg電極4a,4b間の
PTC素体2の側面を経由したサーマルマイグレーショ
ンを防止することが試みられている。
【0005】しかしながら、図5に部分拡大断面図で示
すように、ギャップ領域gでは、Ni電極3aのみが存
在するが、Niは比抵抗が比較的高いため、該ギャップ
領域gに存在するNi電極部分が抵抗膜として機能す
る。その結果、PTC素子1に電圧を印加した場合、P
TC素体2内に図6に示す電流分布(なお、電流分布を
示す図の縦軸Iは電流の強度を示す。)が生じていた。
その結果、PTC素体2内が不均一に発熱し、すなわち
図6に示すようにPTC素体2内に図6に示す温度分布
(温度分布を示す部の縦軸のTは温度を示す。)が生じ
ていた。よって、上記のような温度分布が生じている状
態において、PTC素子1にパルス電圧が数回印加され
た場合、ギャップ領域gにストレスが溜まり、甚だしき
場合にはPTC素子1が割れることがあった。
【0006】よって、本発明の目的は、マイグレーショ
ンによる短絡が生じ難く、長寿命であり、かつPTC素
体の割れが生じ難いPTC装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するためになさたものであり、正特性サーミスタ素体
の両主面に電極を形成してなる正特性サーミスタ素子で
あって、下記の電極を備えることを特徴とする。すなわ
ち、請求項1に記載の発明では、上記電極が、アルミニ
ウムを48〜96重量%及びケイ素を4〜52重量%含
有するAl−Si電極により構成されていることを特徴
とする。また、請求項2に記載の発明では、PTC素体
の両主面にめっきにより形成されたNi電極と、上記N
i電極上に形成されており、かつアルミニウムを48〜
96重量%及びケイ素を4〜52重量%含有するAl−
Si電極とを有することを特徴とする。
【0008】上記請求項1,2に記載の発明のAl−S
i電極の組成において、アルミニウム及びケイ素含有量
を上記の範囲に限定したのは、Alが48重量%未満及
びSiが52重量%を超えると、PTC素体に対してオ
ーミックな接触が得られないからであり、かつ耐湿特性
も劣化するからである。また、Alが96重量%を超
え、Siが4重量%未満の場合には、耐湿特性が劣化す
るからである。アルミニウム及びケイ素を上記特定の割
合で含有する電極材料は、本願出願人が先に提出した特
願平2−340860号に開示されており、アルミニウ
ム粉末及びケイ素粉末に低融点ガラスフリット及び有機
ビヒクルを加えてペーストとし、該ペーストを塗布し、
焼き付けることにより電極として完成される。アルミニ
ウム粉末として、例えば粒径が5〜30μm程度の粉末
が、また、ケイ素粉末として、例えば粒径が0.5〜1
0.0μm程度の粉末が用いられる。また、低融点ガラ
スフリット及び有機ビヒクルの混合割合は、特に限定は
されないが、一例を挙げると、上記アルミニウム粉末及
びケイ素粉末を合計で70重量%に対し、低融点ガラス
フリット10重量%及び有機ビヒクル20重量%の割合
で調合することができる。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明では、上記特定の割合で
アルミニウム及びケイ素を含有するAl−Si電極を用
いているため、両主面の電極間におけるマイグレーショ
ンが生じない。また、Al−Si電極は、後述の実施例
から明らかなように、寿命特性も優れている。また、請
求項2に記載の発明では、Ni電極上にアルミニウム及
びケイ素を上記特定の範囲で含有するAl−Si電極が
形成されているため、両主面の電極間におけるマイグレ
ーションが生じ難く、かつ電極の経時による劣化も生じ
難い。さらに、Ni電極上の全面にAl−Si電極が形
成されているため、PTC素体内に温度分布が生じ難
く、従ってパルス電圧を印加した場合であってもPTC
素体の割れが生じ難い。
【0010】
【実施例】実施例1 アルミニウム含有割合が72重量%及びケイ素含有割合
が28重量%となるように混合された金属粉末70重量
部に対し、低融点ガラスフリット10重量部及び有機ビ
ヒクル20重量部を混合し、混練することによりAl−
Siペーストを作製した。他方、20×15×4mmの
角板状のPb含有チタン酸バリウム系PTC素体(両主
面間の抵抗値は120Ω)を用意した。このPTC素体
は、240℃で発熱するものである。上記PTC素体の
両主面に、前述のようにして得られたAl−Siペース
トを10μmの厚みに塗布し、600℃の温度で30分
間焼き付けることにより、Al−Si電極を上記角板状
PTC素体の両主面に形成した。このようにして得られ
たPTC素子を、図1に示す。PTC素子11は、角板
上記PTC素体12の両主面に上記Al−Si電極13
a,13bを形成した構造を有する。
【0011】比較例1 実施例1で用いたのと同一の角板状PTC素体を用意
し、両主面にNiを無電解めっきし、しかる後200〜
500℃の温度で熱処理することにより両主面にNi電
極が形成されたPTC素子を用意し、比較例1とした。比較例2 上記実施例1で用いたのと同一の角板状PTC素体を用
意し、両主面にNiを無電解めっきした後、さらにAg
含有ペーストをNi電極上に全面に塗布し、焼き付けて
Ag電極を形成し、比較例2のPTC素子とした。比較例3 実施例1で用いた角板状PTC素体の両主面に、オーミ
ック成分含有Agペーストを5μmの厚みに塗布し、6
00℃の温度で30分間焼き付けることにより、電極を
形成し、比較例3のPTC素子とした。比較例4 実施例1で用いた角板状PTC素体の両主面に、Alペ
ーストを塗布し、焼き付けることにより、電極を形成
し、比較例4のPTC素子とした。
【0012】実施例1及び比較例1〜4のPTC素子の評価 実施例1のPTC素子及び比較例1のPTC素子におい
て、それぞれ、両主面の電極間に200V及び5秒のパ
ルス電圧を3回印加した。その結果、比較例1のPTC
素子では、Ni電極に焼き切れが発生したが、実施例1
のPTC素子では外観上の異常は全く認められなかっ
た。また、実施例1のPTC素子及び比較例2のPTC
素子に、200Vの電圧を500時間印加し、マイグレ
ーションの発生の有無を調べた。その結果、比較例2の
PTC素子では、10個のPTC素子あたり4個のPT
C素子においてマイグレーションに起因するPTC素体
の破壊が発生しており、かつ残りの6個のPTC素子に
おいても2mm以上のマイグレーションが発生してい
た。これに対して、実施例1のPTC素子では、上記の
ようなマイグレーションの発生は全く認められなかっ
た。
【0013】実施例1のPTC素子及び比較例3,4の
PTC素子について、下記の4種類の条件下において1
000時間経過した後の抵抗値の変化率を測定し、それ
によって寿命特性を比較した。 (1)湿中放置…60℃及び相対湿度90〜95%の高
温・高湿環境下に放置した。 (2)湿中断続負荷…60℃及び相対湿度90〜95%
の高温・高湿環境下において、200Vの電圧を10分
間印加した後20分間放置する操作を繰り返した。 (3)高温放置…150℃の温度の高温槽中に放置。 (4)常温連続負荷…常温(25℃)及び常湿中(相対
湿度65〜75%)において、200Vの電圧を連続的
に印加した。 上記4種類の環境の下における実施例1及び比較例3,
4のPTC素子の1000時間後の抵抗値変化率を、下
記の表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1から明らかなように、比較例3,4に
比べて実施例1のPTC素子では、全ての環境下におい
て抵抗値の変化が非常に小さいことがわかる。
【0016】実施例2 実施例2は、請求項2に記載の発明にかかる実施例に相
当する。直径14mm×厚み2.3mmの円板状のチタ
ン酸バリウム系PTC素体(両主面間の抵抗値は15
Ω)を用意し、両主面にNiを無電解めっきし、厚み
1.5μmのNi電極を形成した。次に、上記Ni電極
上に、実施例1で用いたのと同一のAl−Siペースト
を塗布し、600℃の温度で30分間焼き付けることに
より、Al−Si電極を形成した。このようにして得ら
れた実施例1のPTC素子の構造を図2に示す。PTC
素子21では、PTC素体22の両主面の全面にNi電
極23a,23bが形成されており、さらにNi電極2
3a,23b上の全面に上記Al−Si電極24a,2
4bが形成されている。上記のようにして得た実施例2
のPTC素子21の両主面に電圧を印加し、PTC素体
22内の電流密度分布及び温度分布を測定した。結果を
図3に示す。図3から明らかなように、Ni電極23
a,23b上の全面にAl−Si電極24a,24bが
形成されているため、電流分布はPTC素体22の全領
域に渡り均一であることがわかる。また、PTC素体2
2内において温度分布もさほど偏っていないことがわか
る。
【0017】比較のために、実施例2で用いたのと同一
のPTC素体の両主面にNiを無電解めっきした後、さ
らに幅1.5mmのギャップ領域を残してAg粉末を含
有するAgペーストをスクリーン印刷により膜厚4μm
となるように印刷し、600℃の温度で30分間焼き付
けることにより電極を形成したPTC素子を用意し、比
較例5とした。上記実施例2及び比較例5の各PTC素
子に、200V及び5秒のパルスを100回印加したと
ころ、比較例5のPTC素子では20個あたり15個の
素子において割れが生じた。これに対して、実施例2の
PTC素子では、外観上の以上は全く認められなかっ
た。また、上記パルスを印加した後に、電極間マイグレ
ーションの発生の有無を目視により調べたところ、実施
例2のPTC素子ではマイグレーションの発生は全く認
められなかった。
【0018】
【発明の効果】請求項1に記載の発明にかかるPTC素
子は、上記特定の範囲でアルミニウム及びケイ素を含む
Al−Si電極をPTC素体の両主面に形成された構造
を有するため、電極間マイグレーションによる短絡事故
を防止することができ、かつPTC素子の経時による特
性の劣化を防止することができる。従って、長寿命のP
TC素子が提供される。同様に、請求項2に記載の発明
では、PTC素体の両主面の全面にNi電極が形成され
ており、Ni電極上の全面に上記特定の範囲でアルミニ
ウム及びケイ素を含むAl−Si電極が形成されている
ため、マイグレーションによる短絡事故を防止すること
ができ、かつPTC素子の経時による特性の劣化を防止
することができると共に、高温環境下で使用したとして
も、パルス電圧等によるPTC素体の割れの生じ難い信
頼性に優れたPTC素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるPTC素子を示す側
面図。
【図2】本発明の他の実施例にかかるPTC素子を示す
側面図。
【図3】本発明の他の実施例にかかるPTC素子におけ
る電流分布及び温度分布を説明するための図。
【図4】(a)及び(b)は従来のPTC素子を説明す
るための斜視図及び側面図。
【図5】従来のPTC素子の問題点を説明するための部
分拡大断面図。
【図6】従来のPTC素子のPTC素体内の電流分布及
び温度分布を説明するための図。
【符号の説明】
11…PTC素子 12…PTC素体 13a,13b…Al−Si電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正特性サーミスタ素体の両主面に電極を
    形成してなる正特性サーミスタ素子において、 前記電極が、アルミニウム48〜96重量%及びケイ素
    4〜52重量%を含有するAl−Si電極により構成さ
    れていることを特徴とする、正特性サーミスタ素子。
  2. 【請求項2】 正特性サーミスタ素体の両主面に電極を
    形成してなる正特性サーミスタ素子において、 前記電極が、前記正特性サーミスタ素体の両主面にNi
    をめっきすることによた形成されたNi電極と、前記N
    i電極の全面に形成されており、かつアルミニウム48
    〜96重量%及びケイ素4〜52重量%を含有するAl
    −Si電極とからなることを特徴とする、正特性サーミ
    スタ素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010054650A1 (de) * 2008-11-14 2010-05-20 Osram Opto Semiconductors Gmbh Optoelektronische vorrichtung
WO2015002197A1 (ja) * 2013-07-02 2015-01-08 日立金属株式会社 Ptc素子および発熱モジュール
WO2015115422A1 (ja) * 2014-01-28 2015-08-06 日立金属株式会社 Ptc素子および発熱モジュール

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