JPH0511653A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JPH0511653A
JPH0511653A JP19057391A JP19057391A JPH0511653A JP H0511653 A JPH0511653 A JP H0511653A JP 19057391 A JP19057391 A JP 19057391A JP 19057391 A JP19057391 A JP 19057391A JP H0511653 A JPH0511653 A JP H0511653A
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JP
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heating
power supply
heating element
value
temperature
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Kensaku Kusaka
健作 草加
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム加熱方式の加熱装置について、電源
への印加電圧が定格電力に対して変化しても、加熱不良
や装置損傷が発生しないようにすること。 【構成】 固定支持して配置された加熱体20に密着し
て送行駆動される耐熱性フィルムの加熱体側とは反対側
の面に被加熱材を密着させて加熱体位置を通過させるこ
とにより加熱体側から耐熱性フィルムを介して被加熱体
に熱エネルギーを与える加熱装置において、前記加熱体
20へ電力を供給する電源106と、該電源への印加電
圧Vを検知する検知手段108と、加熱体への連続して
の電力供給時間tを検知するタイマー107を有し、前
記電圧Vの値に応じて前記連続電力供給時間tの許容最
大値t0 の値を変化させ、前記連続電力供給時間tの値
が許容最大値t0 となったときには加熱体への電力供給
を中止させるようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性のフィルムを介
して記録材等の被加熱材に熱エネルギーを付与する方式
の加熱装置に関する。
【0002】この装置は、電子写真複写機・プリンタ・
ファックス等の画像形成装置における画像加熱定着装
置、即ち電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜の画像
形成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等より成るト
ナーを用いて記録材(エレクトロファックスシート・静
電記録シート・転写材シート・印刷紙など)の面に直接
方式もしくは間接(転写)方式で形成した、目的の画像
情報に対応した未定着のトナー画像を該画像を担持して
いる記録材面に永久固着画像として加熱定着処理する画
像定着装置として活用できる。
【0003】また、画像定着装置に限定されず、例えば
画像を担持した記録材を加熱して表面性を改質する装置
等、広く像担持体等の被加熱材を加熱処理する手段・装
置として使用できる。
【0004】
【従来の技術】従来、例えば画像の加熱定着等のための
記録材の加熱装置は、所定の温度に維持された加熱ロー
ラと、弾性層を有して該加熱ローラに圧接する加圧ロー
ラとによって、記録材を挟持搬送しつつ加熱する熱ロー
ラ方式が多用されている。
【0005】またフラッシュ加熱方式、オーブン加熱方
式、熱板加熱方式など種々の方式、構成のものが知られ
ており、また実用されている。
【0006】米国特許第3,578,797 号明細書に開示のよ
うにベルト加熱方式も知られている。これは、 .トナー像を加熱体ウエブに接触させてその融点へ加
熱して溶解し、 .溶解後、そのトナーを冷却して比較的高い粘性と
し、 .トナーの、加熱体ウエブへ付着する傾向を弱めた状
態で加熱体ウエブから剥す、 という過程を経ることでオフセットを生じさせずに定着
する方式である。
【0007】最近では、固定支持された加熱体(サーマ
ルヒータ、以下ヒータと記す)と、該ヒータに対向圧接
しつつ搬送される耐熱性フィルム(定着フィルム)と、
該フィルムを介して記録材をヒータに密着させる加圧部
材を有し、ヒータの熱をフィルムを介して記録材へ付与
することで記録材面に形成担持されている未定着画像を
記録材面に加熱定着させる方式・構成の装置(フィルム
加熱方式)が考案されている。
【0008】本出願人の先の提案に係る例えば特開昭6
3ー313182号公報に開示の方式・装置等がこれに
属し、薄肉の耐熱性フィルム(シート)と、該フィルム
の移動駆動手段と、該フィルムを中にしてその一方面側
に固定支持して配置されたヒータと、他方面側に該ヒー
タに対向して配置され該ヒータに対して該フィルムを介
して画像定着するべき記録材の顕画像担持面を密着させ
る加圧部材を有し、該フィルムは少なくとも画像定着実
行時は該フィルムと加圧部材との間に搬送導入される画
像定着すべき記録材と順方向に同一速度で走行移動させ
て該走行移動フィルムを挟んでヒータと加圧部材との圧
接で形成される定着部としての定着ニップ部を通過させ
ることにより該記録材の顕画像担持面を該フィルムを介
して該ヒータで加熱して顕画像(未定着トナー像)に熱
エネルギーを付与して軟化・溶融せしめ、次いで定着部
通過後のフィルムと記録材を分離点で離間させることを
基本とする加熱手段・装置である。
【0009】この様なフィルム加熱方式の装置において
は、ヒータとして低熱容量加熱体を用いることができる
ため、従来の接触式加熱方式である熱ローラ方式やベル
ト加熱方式の装置に比べて省電力化・ウエイトタイム短
縮化(クイックスタート)が可能となる、従来の他の加
熱方式装置の種々の欠点を解決できるなどの利点を有
し、効果的なものである。
【0010】加熱体としてのヒータは、セラミック等の
耐熱性・良熱伝導性の低熱容量の絶縁基板(ベース材)
に低熱容量の通電発熱抵抗体を線状もしくは帯状に塗工
する等して形成具備させた態様の低熱容量のものが利用
され、抵抗体への通電によりヒータは抵抗体及び基板の
熱容量が小さいので表面が所要の定着温度まで急速に温
度上昇する。
【0011】そしてこのヒータに接する耐熱性フィルム
も熱容量が小さく、ヒータ側の熱エネルギーが該フィル
ムを介して該フィルムに圧接状態の記録材側に効果的に
伝達されて画像の加熱定着が実行される。
【0012】ヒータの温度制御は、ヒータ温度を検温素
子で検知させ、その温度検知情報により通電発熱抵抗体
への通電を制御してヒータの温度を所定の定着温度に温
調管理する通電制御構成がとられる。
【0013】この場合、低熱容量の加熱体を高精度、か
つリップル等の応答遅れなく温度制御するために、低熱
容量で高応答性のサーミスタ等の温度検知素子を、加熱
体と一体的に形成したり、加熱体に接着したり、加熱体
に圧接又は近接配置したりしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記フ
ィルム加熱方式においては昇温速度が大きいため下記の
ようなケースにおいて、加熱体に過度に長い時間連続し
て給電され、加熱体が過昇温し、加熱装置が損傷を受け
たり、最悪の場合は発火する恐れもある。
【0015】.温度検知素子の応答性が悪くなった場
合 たとえば、a.加熱体にサーミスタを接着していた場合
に接着剤の耐久劣化により、サーミスタが加熱体から剥
離する、b.バネによりサーミスタを加熱体に圧接して
いた場合に、バネの弾性が耐久により失なわれ、サーミ
スタと加熱体が離間する。
【0016】.温度検知素子の検知温度により加熱体
への給電を制御する制御回路が誤動作した場合 このような場合に起こりうる加熱体の過昇温を防止する
ため、従来、加熱体への連続的な給電時間tを検知する
タイマーをもうけ、この時間tの値が許容最大値t0
なったとき、温度検知素子の検知温度にかかわらず加熱
体への電力供給を中止するようになっている。
【0017】一方、この種の加熱方式では、通常のAC
ラインより電源へ給電され、この電源より加熱体へ電力
供給される。前記電源として、出力電力がAC入力電圧
にかかわらず一定となるような所謂安定化電源を用いた
場合、装置が著しく大型化してしまうため、通常はこの
種の電源の出力電圧は入力電圧に比例する。
【0018】加熱体として抵抗発熱体を用いた場合、加
熱体への給電電力は電源の出力電圧の2乗に比例する。
また、加熱体の昇温速度は加熱体への給電電力に略比例
する。従って加熱体の昇温速度は電源の入力電圧の2乗
に比例する。すると、電源入力電圧が定格値に対して例
えば70%、130%になった場合、加熱体の昇温速度
は、定格入力時のそれぞれ49%、169%となる。
【0019】定格入力のとき加熱体が室温から所定の加
熱動作温度TF に達するまでの時間をt1 とし、加熱体
の温度がTF に達しても通電を継続し、加熱体が所定の
高温TD になったとき加熱装置に損傷が発生するまでの
時間をt2 とすると、加熱体が損傷を受けるのを防ぐた
めに、 t1 <t0 <t2 なる時間t0 を設け、連続して時間t0 以上は加熱体へ
通電されないような安全対策機構を設けたとする。な
お、加熱体の初期温度が室温より高い場合等は、初期温
度に応じてt0 の値を設定可能である。以下、加熱体の
初期温度が室温であるとして説明を続ける。
【0020】加熱体に定格入力の給電がなされたとき、
万一温度検知素子の応答遅れが発生し、温度検知素子の
検出温度が加熱体の実際の温度より低くなってしまった
場合、加熱装置が損傷を受ける加熱体温度TD に達する
前に、加熱体への通電は遮断される。
【0021】一方、加熱体への入力が定格の70%だっ
た場合、かつ温度検知素子が正しく動作している場合
は、加熱体の昇温速度が遅いため、時間t0の連続通電
では加熱体が所定の温度TF に達しない場合がありう
る。この場合は、記録材の加熱処理が不十分になってし
まう。
【0022】また、加熱体への給電電圧が定格の130
%だった場合でかつ温度検知素子の応答性が低下した場
合は、連続して時間t0 だけ加熱体に通電すると、加熱
体温度TがT>TD となり、加熱装置が損傷を受ける恐
れがある。
【0023】そこで本発明はフィルム加熱方式の加熱装
置について、電圧への印加電圧が定格電力に対して変化
しても、上述のような加熱不良や加熱装置の損傷が発生
しないようにすることを目的とする
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定支持して
配置された加熱体に密着して送行駆動される耐熱性フィ
ルムの加熱体側とは反対側の面に被加熱材を密着させて
加熱体位置を通過させることにより加熱体側から耐熱性
フィルムを介して被加熱体に熱エネルギーを与える加熱
装置であり、前記加熱体へ電力を供給する電源と、該電
源への印加電圧Vを検知する検知手段と、加熱体への連
続しての電力供給時間tを検知するタイマーを有し、前
記電圧Vの値に応じて前記連続電力供給時間tの許容最
大値t0 の値を変化させ、前記連続電力供給時間tの値
が許容最大値t0 となったときには加熱体への電力供給
を中止させるようにしたことを特徴とする加熱装置であ
る。
【0025】
【作用】電源への印加電圧Vが定格電力に対して変化し
ても、その電圧状態が検知手段で検知され、検知電圧V
の値に応じて、加熱体への連続しての電力供給時間tの
許容最大値t0 の値が変化される、即ちVの値が大きく
なるとt0 の値を小さく、Vの値が小さくなるとt0
値を大きくする方向に変化されることで、Vの値が大き
いの場合の過熱、Vの値が小さいの場合の加熱不足が防
止される。
【0026】また加熱体への連続しての電力供給時間t
が、上記のように電圧Vの値に応じて制御される許容最
大値t0 となったときには加熱体への電力供給が中止さ
れることで過熱による装置損傷が防止される。
【0027】
【実施例】
(1)画像形成装置例(図3) まず、本発明に従う加熱装置を未定着画像の定着装置と
して用いた画像形成装置の一例を説明する。本例の画像
形成装置は原稿載置台往復動型・回転ドラム型・転写式
の電子写真複写装置である。
【0028】図3において、100は装置機筺、1は該
機筺の上面板100a上に配設したガラス板等の透明板
部材よりなる往復動型の原稿載置台であり、機筺上面板
100a上を図面上右方a、左方a´に夫々所定の速度
で往復移動駆動される。
【0029】Gは原稿であり、複写すべき画像面側を下
向きにして原稿載置台1の上面に所定の載置基準に従っ
て載置し、その上に原稿圧着板1aをかぶせて押え込む
ことによりセットされる。
【0030】100bは機筺上面板100a面に原稿載
置台1の往復移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方
向)を長手として開口された原稿照明部としてのスリッ
ト開口部である。原稿載置台1上に載置セットした原稿
Gの下向き画像面は原稿載置台1の右方aへの往動移動
過程で右辺側から左辺側にかけて順次にスリット開口部
100bの位置を通過していき、その通過過程でランプ
7の光Lをスリット開口部100b、透明な原稿載置台
1を通して受けて照明走査される。その照明走査光の原
稿面反射光が短焦点小径結像素子アレイ2によって感光
ドラム3面に結像露光される。
【0031】感光ドラム3は例えば酸化亜鉛感光層・有
機半導体感光層等の感光層が被覆処理され、中心支軸3
aを中心に所定の周速度で矢示bの時計方向に回転駆動
され、その回転過程で帯電器4により正極性又は負極性
の一様な帯電処理を受け、その一様帯電面に前記の原稿
画像の結像露光(スリット露光)を受けることにより感
光ドラム3面には結像露光した原稿画像に対応した静電
潜像が順次に形成されていく。
【0032】この静電潜像は現像器5により加熱で軟化
溶融する樹脂等より成るトナーにて順次に顕像化され、
該顕像たるトナー画像が転写部としての転写放電器8の
配設部位へ移行していく。
【0033】Sは記録材としての転写材シートPを積載
収納したカセットであり、該カセット内のシートが給送
ローラ6の回転により1枚宛繰出し給送され、次いでレ
ジストローラ9により、ドラム3上のトナー画像形成部
の先端が転写放電器8の部位に到達したとき転写材シー
トPの先端も転写放電器8と感光ドラム3との間位置に
丁度到達して両者一致するようにタイミングどりされて
同期給送される。そしてその給送シートの面に対して転
写放電器8により感光ドラム3側のトナー画像が順次に
転写されていく。
【0034】転写部8でトナー画像転写を受けたシート
は不図示の分離手段で感光ドラム3面から順次に分離さ
れて搬送装置10によって後述する定着装置11に導か
れて担持している未定着トナー画像の加熱定着処理を受
け画像形成物(コピー)として機外の排紙トレイ12上
に排出される。一方、トナー画像転写後の感光ドラム3
の面はクリーニング装置13により転写残りトナー等の
付着汚染物の除去を受けて繰り返して画像形成に使用さ
れる。
【0035】(2)定着装置11(図1) 24はエンドレスベルト状の定着フィルムであり、左側
の駆動ローラ25と、右側の従動ローラ26と、駆動ロ
ーラ25と従動ローラ26間の下方に配置した加熱体と
しての低熱容量線状加熱体20の互いに並行な該3部材
25・26・20間に懸回張設してある。
【0036】従動ローラ26はエンドレスベルト状の定
着フィルム24のテンションローラを兼ねさせており、
該定着フィルム24は駆動ローラ25の時計方向回転駆
動に伴ない時計方向に所定の周速度、即ち画像形成部8
側から搬送されてくる未定着トナー画像Taを上面に担
持した転写材シートPの搬送速度と同じ周速度をもって
シワや蛇行、速度遅れなく回動駆動される。
【0037】駆動ローラ25はフィルム24に対して摩
擦係数の高い耐熱材料、例えばシリコンゴム等をコート
した金属ローラであり、従動ローラ26は駆動ローラ2
5に比べて摩擦係数の低い、例えばムクの金属ローラな
どである。
【0038】28は加圧部材としての、シリコンゴム等
の離型性の良いゴム弾性層を有する加圧ローラであり、
前記のエンドレスベルト状定着フィルム24の下行側フ
ィルム部分を挟ませて前記加熱体20の下面に対して不
図示の付勢手段により例えば総圧4〜7kgの当圧接を
もって対向圧接させてあり、転写材シートPの搬送方向
に順方向の反時計方向に回転する。
【0039】加熱体20はフィルム24の面移動方向と
交差する方向(フィルムの幅方向)を長手とする低熱容
量線状加熱体であり、ヒータ基板21、通電発熱抵抗体
(発熱体)22、検温素子23等よりなり、ヒータ支持
体27に取付け保持させて固定支持させてある。
【0040】ヒータ支持体27は加熱体20を定着装置
11及び画像形成装置に対し断熱支持する断熱性・高耐
熱性・剛性を有するもので、例えばPPS(ポリフェニ
レンサルファイド)・PAI(ポリアミドイミド)・P
I(ポリイミド)・PEEK(ポリエーテルエーテルケ
トン)・液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、これらの樹
脂とセラミックス・金属・ガラス等との複合材料などで
構成できる。
【0041】ヒータ基板21は耐熱性・絶縁性・低熱容
量・高熱伝導性の部材であり、一例として厚み1mm・巾
10mm・長さ240mmのアルミナ基板である。
【0042】発熱体22は基板21の下面(フィルム2
4との対面側)の略中央部に長手に沿って、例えば、A
g/Pd(銀パラジウム)、Ta2 N等の電気抵抗材料
を厚み約10μm ・巾1〜3mmにスクリーン印刷等によ
り塗工し、その上に表面保護層として耐熱ガラス21a
を約10μm コートしたものである。
【0043】基板21の上面(発熱体22を設けた面と
は反対の面)の略中央部には、検温素子としての低熱容
量のサーミスタ23を、熱伝導性の良いシリコーン系接
着剤により接着配置している。
【0044】本例の加熱体20の場合は、線状又は帯状
をなす発熱体22に対し、その長手方向両端部より通電
し、発熱体22を略全長にわたって発熱させる。給電機
構については後記(5)項で詳述する。
【0045】(3)定着実行動作 画像形成スタート信号により装置が画像形成動作して転
写部8から定着装置11へ搬送された、未定着のトナー
画像Taを上面に担持した被加熱材としての転写材シー
トPはガイド29に案内されて加熱体20と加圧ローラ
28との圧接部Nの定着フィルム24と加圧ローラ28
との間に進入して、未定着トナー画像面がシートPの搬
送速度と同一速度で同方向に回動状態の定着フィルム2
4の下面に密着して面ズレやしわ寄りを生じることなく
定着フィルム24と一緒の重なり状態で加熱体20と加
圧ローラ28との相互圧接部N間を挟圧力を受けつつ通
過していく。加熱体20は画像形成スタート信号により
所定のタイミングで通電加熱されるので、トナー画像T
aは圧接部Nにおいて加熱を受けて軟化・溶融像Tbと
なる。
【0046】定着フィルム24は、ヒータ支持体27の
曲率の大きいエッジ部S(曲率半径が約2mm) におい
て、急角度(屈曲角度θが略45゜)で走行方向が転向
する。従って、定着フィルム24と重なった状態で圧接
部Nを通過して搬送されたシートPは、エッジ部Sにお
いて定着フィルム24から曲率分離し、排紙トレイ12
へ排紙されてゆく。排紙される時までにはトナーは十分
冷却固化しシートPに完全に定着した状態(トナー画像
Tc)となっている。
【0047】本実施例で用いたトナーは加熱溶融時の粘
度が十分高いので、定着フィルム24と分離する際のト
ナー温度がトナーの融点以上であっても、トナー同士の
固着力が定着フィルムに対するトナーの粘着力より極め
て大きい、従って定着フィルム24とシートPの離反に
際し、定着フィルム24に対するトナーオフセットは実
質的に発生することはない。
【0048】また、本例において加熱体20のうち発熱
体22及び基板21の熱容量が小さく、かつ、これらが
支持体27により断熱支持されているので、圧接部Nに
おける加熱体20の表面温度は短時間にトナーの融点
(又はシートPへの定着可能温度)に対して十分な高温
に昇温するので、加熱体20をあらかじめ昇温させてお
く(いわゆるスタンバイ温調)必要がなく、省エネルギ
ーが実現でき、しかも機内昇温も防止できる。
【0049】(4)定着フィルム24について 定着フィルム24は熱容量を小さくしクイックスタート
性を達成するために、総厚100μm以下、好ましくは
40μm以下の、耐熱性・離形性・耐久性等のある、単
層或いは複合層フィルムを使用できる。図2は複合層フ
ィルムの一例の層構成模型図であり、本例は2層構成フ
ィルムである。24aは定着フィルムの基層(ベースフ
ィルム)としての耐熱層、24bは該耐熱層24aの外
面(トナー画像に対面する側の面)に積層した離形層で
ある。
【0050】耐熱層24aは例えばポリイミド、ポリエ
ーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルサル
ホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ
パラバン酸(PPA)、などの高耐熱性樹脂フィルムな
ど、強度・耐熱性に優れたものが使用できる。
【0051】離形層24bは例えばPTFE(ポリテト
ラフルオロエチレン)・PFA・FEP等のフッ素樹
脂、シリコン樹脂等が好ましい 耐熱層24aに対する離形層24bの積層形成は離形層
フィルムの接着ラミネート、離形層材料の静電塗装(コ
ーティング)・蒸着・CVD等の成膜技術による積層、
耐熱層材料と離形層材料の共押し出しによる2層フィル
ム化などで行なうことができる。
【0052】耐熱層24aの厚さは、離型層24bの厚
さより厚く設定されているため、フィルムの強度を保ち
ながらフィルムの総厚を低減でき、加熱体から記録材へ
の伝熱効率が高い。
【0053】なお、離型層24bの表面抵抗は1010Ω
以下が好ましい。カーボンブラック、グラファイト、導
電性ウィスカ等の導電剤を混入する等の方法により、離
型層24bの表面の抵抗値を下げてもよい。その場合、
定着フィルム24のトナー当接面の帯電を防止できる。
定着フィルム24のトナー当接面が絶縁性の場合、定着
フィルムの前記表面が帯電し、シートP上のトナー画像
を乱したり、トナー画像が定着フィルム24に移転(い
わゆる帯電オフセット)したりする場合があるが、上記
の対策によりこれらの問題が回避できる。
【0054】(5)給電機構について 図4は加熱体20の発熱体(通電発熱抵抗体)22への
給電機構を説明する図である。
【0055】トライアック等のスイッチング素子を有す
る電源106より発熱体22に給電される。定格100
V印加時の電力は400WであるAC電源109と、電
源106の間に電圧検知回路(公知の回路構成による)
108が介在しており、電源106への入力電圧を常時
モニタしている。制御回路107は、サーミスタ23の
検知温度に応じ、電源106のスイッチング素子(不図
示)を制御し、所定の電力を発熱体22に供給する。
【0056】本発明では、電圧検知回路108の検知電
圧Vに応じて、連続して発熱体22へ通電できる時間t
0 を変化させている。
【0057】図5は、前記検知電圧Vに対する連続通電
可能時間t0 をプロットした図である。電圧Vが大きく
なるにつれ、t0 が小さくなるようにしている。なお、
図5におけるt0 の値は発熱体22へ通電を開始する前
に20℃であり、加熱体の設定温度が200℃の場合の
値である。初期温度が20℃より高い場合につては後で
述べる。
【0058】図5には、t0 と合わせて、加熱体20が
設定温度200℃に達するまでの時間t1 と、加熱体2
0が設定温度をこえてもなお通電した時に、装置から発
煙した時までの時間t2 を同時にプロットしている。
【0059】ここで、最大通電可能時間t0 を入力電圧
Vに応じて変化させず、100Vの時の値9secに固
定した時、以下の問題が生じた。
【0060】.電圧70Vのときには加熱体が設定温
度にいたる前に通電が打ち切られてしまい、加熱不良が
発生した。
【0061】.電圧130Vのときにはサーミスタの
応答性が異常におそくなった場合、9secで通電停止
する前の7.5secで発煙した。
【0062】本実施例では加熱体20の初期温度が20
℃以外のときは、図6に示すように、温度に応じて最大
通電可能時間t0 を変化させる。すなわち、図7に示す
ように入力電圧と加熱体初期温度の双方をパラメータと
し、最大通電可能時間t0 を変化させる。
【0063】加熱体初期温度はサーミスタで検知しても
よいが、サーミスタ23が低温で精度が劣る場合は、加
熱体初期温度測定用に、200℃未満の低温域、特に1
00℃以下で精度の良い別のサーミスタをサーミスタ2
3の近傍に設置して使用してもよい。
【0064】(6)他の実施例 図8は加熱体20の発熱体22への給電機構の他の例を
示している。本例は前記図4の回路に、更に電源106
と発熱体22の間に温度ヒューズ101、第1のリレー
102、第2のリレー103を直列に介在させる。
【0065】温度ヒューズ101は、基板21の上面の
略中央部に基板21に対して厚さ1mmのホルダを介し
て近接配置してあり、220℃で溶断するものである。
【0066】第1のリレー102は、サーミスタ23の
出力を外部温度検知回路104で検出し、サーミスタ2
3の検出温度が所定の値以上になると発熱体22への通
電を強制的に遮断する。
【0067】第2のリレー103は、電圧検知回路10
8と外部温度検知回路104とが接続されている外部タ
イマ105と接続されている。
【0068】外部タイマ105は、電圧検知回路108
で検出した電源106への入力電圧と外部温度検知回路
104で検出した加熱体初期温度から最大通電可能時間
0を設定し、制御回路107より電源106が駆動さ
れ発熱体22へ通電が開始されてからの時間を計測す
る。通電が連続して時間t0行なわれたら強制的に第2
のリレー103を作動させ、発熱体22への給電を遮断
する。
【0069】本実施例の場合は、通常マイクロコンピュ
ータを含む制御回路107が万一誤動作しても、装置が
損傷を受ける前に確実に発熱体22への給電を停止でき
る特有の効果がある。
【0070】更に他の実施態様例を下記する。
【0071】(a)加熱体20の初期温度を検知するの
ではなく、通電を開始して所定時間後の加熱体の温度を
検知し、その値と入力電圧から最大通電可能時間t0
定めてもよい。本実施態様の場合は、加熱体温度が高い
すなわち加熱動作温度に近い時のサーミスタ出力値を用
いることができるので、温度検出精度が向上する。
【0072】(b)加熱体の温度の絶対値ではなく、所
定時間の間に加熱体温度が変化(上昇)する割合と、入
力電圧値から最大通電可能時間t0 を定めてもよい。
【0073】(c)連続通電時間がt0 になって発熱体
22への通電が遮断された時にはランプ点灯等により使
用者に異常発生を知らせるようにするとよい。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明に依れば、フィルム
加熱方式の加熱装置について電源への印加電圧が定格電
力に対して変化しても加熱不良や装置異常時の発煙等の
加熱装置損傷の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の加熱装置の構成略図
【図2】 耐熱性定着フィルムの層構成模型図
【図3】 該加熱装置を定着装置として組み込んだ画像
形成装置の一例の構成略図
【図4】 発熱体に対する通電回路ブロック図
【図5】 入力電圧に対する最大通電可能時間の変化を
示す図
【図6】 加熱体初期温度に対する最大通電可能時間の
変化を示す図
【図7】 入力電圧、加熱体初期温度をパラメータとし
た最大通電可能時間の選択図
【図8】 発熱体に対する他の通電回路ブロック図
【符号の説明】
20 加熱体 22 発熱体 23 サーミスタ 24 耐熱性フィルム 28 加圧ローラ P 記録材 106 電源 107 制御回路 108 電圧検知回路 109 AC電源

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 固定支持して配置された加熱体に密着し
    て送行駆動される耐熱性フィルムの加熱体側とは反対側
    の面に被加熱材を密着させて加熱体位置を通過させるこ
    とにより加熱体側から耐熱性フィルムを介して被加熱体
    に熱エネルギーを与える加熱装置であり、 前記加熱体へ電力を供給する電源と、該電源への印加電
    圧Vを検知する検知手段と、加熱体への連続しての電力
    供給時間tを検知するタイマーを有し、前記電圧Vの値
    に応じて前記連続電力供給時間tの許容最大値t0 の値
    を変化させ、前記連続電力供給時間tの値が許容最大値
    0 となったときには加熱体への電力供給を中止させる
    ようにしたことを特徴とする加熱装置。
JP19057391A 1991-07-04 1991-07-04 加熱装置 Pending JPH0511653A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11531297B2 (en) 2020-08-03 2022-12-20 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with controller adjusting power supplied to heating element based on prior use metric

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11531297B2 (en) 2020-08-03 2022-12-20 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with controller adjusting power supplied to heating element based on prior use metric
US12339612B2 (en) 2020-08-03 2025-06-24 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with controller for adjusting power supplied to heating element of fixing device based on cumulative prior use metric

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