JPH07199693A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JPH07199693A
JPH07199693A JP34938393A JP34938393A JPH07199693A JP H07199693 A JPH07199693 A JP H07199693A JP 34938393 A JP34938393 A JP 34938393A JP 34938393 A JP34938393 A JP 34938393A JP H07199693 A JPH07199693 A JP H07199693A
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JP
Japan
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heating element
heating
film
temperature
heat
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JP34938393A
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Atsushi Hosoi
細井  敦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非通紙部昇温の発生を防止すると共に、加熱
不良を防止できる加熱装置を提供する。 【構成】 加熱体2と、加熱体2に密接して移動する耐
熱性のフィルム1と、を有し、加熱体2の位置にて、被
加熱材である記録材Pをフィルム1と共に移動通過さ
せ、加熱体2の熱エネルギーをフィルム1を介して記録
材Pに付与するもので、加熱体2は正の抵抗温度特性を
もつ自己温度制御型の通電発熱体であるPTC発熱体3
1を備え、PTC発熱体31はフィルム1の幅方向を長
手として配置され、幅方向に垂直な断面の長辺側が記録
材Pに対面するようにし、短辺側両端面に一対の電極3
2a,32bを設け、PTC発熱体31の短辺方向に通
電することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱体と、該加熱体に
密接して移動する耐熱性のフィルムを有し、このフィル
ムを介して被加熱材を加熱体に密接させてフィルムと一
緒に加熱体位置を移動通過させて加熱体の熱エネルギー
をフィルムを介して被加熱材に付与するフィルム加熱方
式の加熱装置に関する。
【0002】この装置は、電子写真複写機,プリンタ,
ファックス等の画像形成装置における画像加熱定着装
置、即ち電子写真,静電記録,磁気記録等の適宜の画像
形成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等より成るト
ナーを用いて記録材(エレクトロファックスシート,静
電記録シート,転写材シート,印刷紙など)の面に直接
方式もしくは間接(転写)方式で形成した、目的の画像
情報に対応した未定着のトナー画像を該画像を担持して
いる記録材面に永久固着画像として加熱定着処理する画
像定着装置として活用できる。
【0003】その他、例えば画像を担持した記録材を加
熱してつや等の表面性を改質する装置、仮定着する装置
などとして使用できる。
【0004】
【従来の技術】従来、例えば画像の加熱定着等のための
記録材の加熱装置は、所定の温度に維持された加熱ロー
ラと、弾性層を有して該加熱ローラに圧接する加圧ロー
ラとによって、記録材を挾持搬送しつつ加熱する熱ロー
ラ方式が多用されている。
【0005】またフラッシュ加熱方式,オーブン加熱方
式,熱板加熱方式など種々の方式、構成のものが知られ
ており、また実用化されている。
【0006】最近では、固定支持された加熱体と、該加
熱体に対向圧接しつつ搬送される耐熱性フィルム(定着
フィルム)と、該フィルムを介して記録材を加熱体に密
接させる加圧部材を有し、加熱体の熱をフィルムを介し
て記録材へ付与することで記録材面に形成担持されてい
る未定着画像を記録材面に加熱定着させる方式,構成の
装置(フィルム加熱方式)が提案されている。
【0007】本出願人の先の提案に係る例えば特開昭6
3−313182号公報に開示の方式,装置等がこれに
属し、薄肉の耐熱性フィルム(シート)と、このフィル
ムの移動駆動手段と、フィルムを中にしてその一方面側
に固定支持して配置された加熱体(ヒータ)と、他方面
側に該加熱体に対向して配置され加熱体に対してフィル
ムを介して画像定着するべき記録材の顕画像担持面を密
接させる加圧部材を有し、フィルムは少なくとも画像定
着実行時はフィルムと加圧部材に搬送導入される画像定
着すべき記録材と順方向に同一速度で走行移動させて走
行移動フィルムを挟んで加熱体と加圧部材との圧接で形
成される定着部としての定着ニップ部を通過させること
により記録材の顕画像担持面をフィルムを介して加熱体
で加熱して顕画像(未定着トナー像)に熱エネルギーを
付与して軟化,溶融せしめ、次いで定着部通過後のフィ
ルムと記録材を分離点で離間させることを基本とする加
熱手段および装置である。
【0008】図13にフィルム加熱方式の加熱装置12
0の一例の概略構成を示した。
【0009】図14は加熱体の途中省略、一部切り欠き
平面模型図と通電制御系のブロック図である。
【0010】図13および図14において、101はエ
ンドレスベルト状の耐熱性フィルム(以下、フィルム)
であり、互いに略平行に配設した駆動ローラ111と、
テンションローラを兼ねる従動ローラ112と、加熱体
(ヒータ)102の3部材間に懸回張設させてある。
【0011】フィルム101は、例えば、厚み20μの
耐熱フィルム、例えば、ポリイミド,ポリエーテルイミ
ド,PES,PFA等に、少なくとも画像当接面側にP
TFE,PFA等のふっ素樹脂からなる離型層を10μ
コートしたものなどである。
【0012】一般的には総厚100μm未満、より好ま
しくは70μm未満にする。
【0013】113は加熱体102を断熱支持させたヒ
ータホルダ、110は加熱体102との間にフィルム1
01を挟んでフィルム101を加熱体102の面に総圧
4〜25kgで圧接するシリコンゴム等の離型性のよい
ゴム弾性層を有する加圧ローラである。
【0014】フィルム101は駆動ローラ111の回転
により、少なくとも画像定着実行時は矢印の時計方向に
加熱体102の面に密着して加熱体102の面を摺動し
ながら所定の周速度、即ち不図示の画像形成部側から搬
送されてくる未定着トナー画像T′を担持した記録材
P′の搬送速度と略同じ周速度でシワなく回転駆動され
る。
【0015】加熱体102は後述するように電力供給に
より発熱する発熱源としての通電発熱体(抵抗発熱体)
104を含み、該通電発熱体104の発熱により昇温す
る。
【0016】通電発熱体104に対する電力供給により
加熱体102が加熱され、またフィルム101が回転駆
動されている状態において、加熱体102と加圧ローラ
110との圧接部N′(定着ニップ部)の、フィルム1
01と加圧ローラ110との間に記録材P′が導入され
ることで、記録材P′がフィルム101に密着してフィ
ルム101と一緒の重なり状態で圧接部N′を通過して
行く。
【0017】この圧接部N′通過過程で加熱体102か
らフィルム101を介して記録材P′に熱エネルギーが
付与されて記録材P′上の未定着トナー像T′が加熱溶
融定着される。
【0018】記録材P′は圧接部N′通過後フィルム1
01から分離して排出されていく。
【0019】本例の加熱体102は、以下〜等の部
材からなる。
【0020】 フィルム101の移動方向に略直交す
る方向を長手とする、Al2 3 (アルミナ),Al
N,SiC等の電気絶縁性,耐熱性,低熱容量の細長の
セラミック基板103。
【0021】 この基板103の一方面側(表面側)
の基板幅方向中央部に基板長手に沿って、線状あるいは
帯状に形成した発熱源としての銀パラジウム(Ag/P
d)等の通電発熱体104。
【0022】 この通電発熱体104の両端部にそれ
ぞれ導通させて基板面に形成した通電電極105,10
6。
【0023】 基板103の通電発熱体104の形成
面を被覆させた表面保護層としてのガラス,耐熱樹脂等
の電気絶縁性オーバーコート層107。
【0024】 基板103の他方面側(背面側)にそ
れぞれ接触させて設けたサーミスタ等の温度検知素子1
08,及び温度ヒューズ(安全ヒューズ)109。
【0025】以上の〜等の部材からなる加熱体10
2のオーバーコート層107側がフィルム101の接触
摺動面であり、この面側を外部露呈させて加熱体102
を断熱性のヒータホルダ113を介して不図示の支持部
に固定支持させてある。
【0026】加熱体102は通電発熱体104の両端通
電電極105,106間に交流電源130より電圧が印
加され、通電発熱体104が発熱することで昇温する。
【0027】加熱体102の温度は基板背面の温度検出
素子108で検出されてその検出情報が通電制御回路1
15へフィードバックされて交流電源130から通電発
熱体104への通電が制御されることで定着実行時に温
度検出素子108で検出される加熱体102の温度が所
定の温度(定着温度)になるように温調制御される。
【0028】加熱体102の温調制御は通電発熱体10
4に対する印加電圧又は電流をコントロールする方法に
は、電源波形の半波ごとに、通電する,通電しない、を
制御するゼロクロス波数制御、電源波形の半波ごとに通
電する位相角を制御する位相制御がある。
【0029】即ち、温度検出素子(サーミスタ)108
の出力をA/D変換しCPUに取り込み、その情報をも
とにトライアックにより通電発熱体104に通電するA
C電圧を位相制御あるいは波数制御などのパルス幅変調
をかけ温度制御素子108による加熱体102の検知温
度が一定となるように通電発熱体104への通電を制御
している。
【0030】温度ヒューズ109は通電発熱体104に
対する通電路に直列に接続して加熱体102の基板10
3の背面に接触させて配設してあり、通電発熱体104
の通電制御が不能の事態を生じて加熱体102が異常昇
温すると、温度ヒューズ109が作動して通電発熱体1
04への通電回路が解放され通電発熱体104に対する
通電がオフされる。
【0031】加圧ローラ110を回転駆動ローラにし、
該ローラの回転摩擦力でフィルム101を加熱体102
面に密着摺動させながら回転駆動させる構成にすること
もできる。
【0032】図15のようにフィルム101をロール巻
の長尺フィルムにし、これを繰り出させて加熱体102
面に密着走行させる構成にすることもできる。
【0033】この様なフィルム加熱方式の装置において
は、加熱体102として低熱容量加熱体を用いることが
できるため、従来の接触加熱方式である熱ローラ方式や
ベルト加熱方式の装置に比べて省電力化,ウエイトタイ
ム短縮化(クイックスタート)が可能となる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの様な
フィルム加熱方式の加熱装置では、問題点の1つとして
図14のように加熱体102の最大通紙幅領域(ほぼ加
熱体長手の有効発熱領域幅)よりも幅の狭い被加熱材と
しての記録材P′を連続して加熱装置120へ導入通紙
して加熱定着を続けると、加熱体102の長手に沿う有
効発熱領域の、記録材P′が通過しない領域(非通紙
部)の加熱体102の部分が著しく昇温(非通紙部昇
温)するという問題があった。
【0035】即ち加熱体102の通紙部では記録材P′
の加熱定着に熱が奪われるが、非通紙部では奪熱がなく
その分蓄熱して通紙部に対して非通紙部の熱量が多くな
り高温化していくのである。
【0036】加熱体102の発熱源としての通電発熱体
104としては、従来、銀パラジウム(Ag/Pd)等
の正の抵抗温度係数を有するものが用いられており、こ
の正の抵抗温度係数は、高温部分の抵抗が低温部分の抵
抗より高くなる。
【0037】そのため通電発熱体104にその長手(フ
ィルムの幅方向)両端から通電してその有効全長域を発
熱させる構成の加熱体102の場合には、図16のモデ
ル図に示すように、高温となる非通紙部に対応する通電
発熱体部分104bの抵抗Rbが、温度の低い側である
通紙部に対応する通電発熱体部分104aの抵抗Raよ
りも高くなり、通電発熱体104の部分140bの発熱
量Wbが、部分104aの発熱量Waよりも大きくなる
ため、加熱体102の非通紙部の温度は通紙部よりもま
すます高くなるという現象を生じていた。
【0038】このように加熱体102の長手に関して通
紙部と非通紙部との温度にアンバランスを生じ、非通紙
部に過昇温を生じると次の(a)〜(c)のような問題
を生じる。
【0039】(a)フィルム101,加圧ローラ110
などの加熱体102周辺の部品などが熱的にダメージを
受け、加熱装置120の寿命が短くなる。
【0040】(b)幅の狭い記録紙の直後に幅の広い記
録紙を導入通紙して加熱定着処理をした場合、幅の狭い
記録紙の通紙時の非通紙部の温度が高すぎるために高温
オフセットを生じてしまうことがある。
【0041】(c)通紙部と非通紙部で著しく温度差が
生じると、フィルム101の熱によるのび量が不均一に
なり、フィルム101がスムーズに回動できずシワや蛇
行を生じてしまうことがある。
【0042】従って、非通紙部の温度は、可能な限り通
紙部と同程度に低くすべきである。
【0043】本出願人等は、この種のフィルム加熱方式
の加熱装置120において、加熱体102の最大通紙幅
領域よりも幅の狭い被加熱体を連続的に加熱装置120
へ導入通紙して加熱処理を続けても、加熱体102の非
通紙部分が通紙部よりも著しく高温になることを防止す
るために加熱体102として自己温度制御型(PTC発
熱体)の線状加熱体を用いた加熱装置を特開平2−15
8782,特開平5−19652,特願平4−1086
39等で提案している。
【0044】しかしながら特開平2−158782記載
の画像形成装置では、図17,図18および図19に示
すように通電発熱体をPTC発熱体131とし、PTC
発熱体チップ170にて直列配設して、比較的大きな
(熱容量の大きい)加熱板に接着しているので、PTC
発熱体チップ170と加熱定着領域との間に温度勾配が
生じ、加熱板の温度変化が即時にPTC発熱体チップ1
70に反映されず、記録材P′として厚手の紙などの熱
容量の大きいものが用いられた場合には、加熱板の熱定
着領域の温度が急激に低下し加熱不良(定着不良)を引
き起こす恐れがあった。
【0045】また特開平2−158782及び特開平5
−19652には、図20,図21に示すように熱伝導
性のよい比較的低熱容量の加熱体である加熱板上にPT
C発熱体131を一体的に形成して左右の電極より通電
し加熱動作を行うものがある。
【0046】この様な構成にすることにより、加熱板内
の温度勾配が小さくできるので加熱板の温度変化をPT
C発熱体131に素早く反映させることができるが、P
TC発熱体131内に加熱体の温度変化がそのまま反映
されるので定着ニップ部とその両端部に温度勾配を生じ
てしまい、この状態で左右に通電すると電極付近の高温
部分のPTC発熱体131の高い抵抗値によってPTC
発熱体131へ通電される電流値が決まるので、高温部
分であるPTC発熱体131端部の温度を維持する発熱
量分の電力しか印加されず、PTC発熱体131中央部
は低い抵抗値になっているために、発熱量は端部よりも
少なくPTC発熱体131中央部および加熱板の温度は
維持することができず、ますます低温となり、加熱不良
となる恐れがあった。
【0047】これは、特開平5−19652及び特願平
4−108639の加熱装置の実施例を示す図22,図
23のように加熱板を使用しない場合や、加熱装置の速
度を早くして記録材P′に奪われる単位時間当りの熱量
が大きくなった場合、より顕著に表れる。
【0048】図24に示す特開平5−19652に記載
の加熱装置120の実施例のようにPTC発熱体131
の長手上下部にそれぞれ発熱体長手に沿って一対の通電
用電極を設けて通電し、PTC発熱体131を長手方向
に立て、一方の電極側を加熱体102を介して圧接部
N′側に当接して加熱している、前記明細書ではPTC
発熱体131の寸法等細かい点について記述されていな
いので同図より判断すると、同構成では、PTC発熱体
131が長手に立てて配設されているので、PTC発熱
体131の圧接部N′側と上方向側では被加熱材等によ
って奪われる熱により温度勾配が生じる恐れが大きく、
PTC発熱体131に印加される電力は、温度が高く抵
抗値の大きな上方側によって決定され、被加熱体に熱を
奪われ温度の低い圧接部N′側は発熱量不足により、そ
の温度を維持することも難しく加熱不良になる恐れがあ
る。
【0049】これらは加熱動作に伴って生じる温度勾配
がPTC発熱体131内部の温度勾配を引き起こし、通
電が温度勾配方向に行われるためにPTC発熱体131
中の最も温度の上昇している部分で、即ち最も抵抗値の
大きい部分でPTC発熱体131へ印加される電流量が
決定されるので、被加熱体によって熱が奪われて温度が
下がり、抵抗値の下降した部分にも同一の電流量が流れ
るので発熱量か不足し、加熱不良を引き起こすものであ
る。
【0050】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたものでその目的とするところは、非通紙部
昇温の発生を防止すると共に、加熱不良を防止できる加
熱装置を提供することにある。
【0051】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、加熱体と、該加熱体に密接して移
動する耐熱性のフィルムと、を有し、前記加熱体の位置
にて、被加熱材を前記フィルムと共に移動通過させ、前
記加熱体の熱エネルギーを前記フィルムを介して前記被
加熱材に付与する加熱装置において、前記加熱体は正の
抵抗温度特性をもつ自己温度制御型の通電発熱体を備
え、該通電発熱体は前記フィルムの幅方向を長手として
配置され、該幅方向に垂直な断面の長辺側が前記被加熱
体に対面するようにし、短辺側両端面に一対の電極を設
け、前記通電発熱体の短辺方向に通電することを特徴と
する。
【0052】
【作用】上記のように構成された加熱装置では、加熱体
は正の抵抗温度特性をもつ自己温度制御型の通電発熱体
を備え、該通電発熱体はフィルムの幅方向を長手として
配置され、該幅方向に垂直な断面の長辺側が被加熱体に
対面するようにし、短辺側両端面に一対の電極を設け、
前記通電発熱体の短辺方向に通電するので、通電発熱体
内の通電方向(短辺方向)において電力供給状態に影響
を及ぼすような温度勾配を生じることはなく、被加熱材
と対面する部分に常に充分な電力供給状態が保持され
る。
【0053】
【実施例】はじめに概要を説明する。
【0054】正の抵抗温度特性(PTC特性)をもつ自
己温度制御型の通電発熱体(PTC発熱体と記す)は、
例えばチタン酸バリウムにSr,Pbなどの不純物をド
ープした焼成成形体などが挙げられ、所定の温度(スイ
ッチング温度)でその抵抗値が急激に上昇する性質をも
っている。
【0055】この特性を利用し、被加熱材(記録材)の
通紙部のPTC発熱体の温度をスイッチング温度とほぼ
同等かスイッチング温度よりやや低めに設定すれば、P
TC発熱体の非通紙部の放熱量が少ないために温度が上
昇しても、PTC発熱体の抵抗が急激に上昇するため、
PTC発熱体の非通紙領域のみ発熱量が急激に下がり、
結果として非通紙部の昇温が抑えられることになる。
【0056】この場合、PTC発熱体の通電方向に沿っ
て温度勾配が生じると、加熱部分の電力供給が不足し加
熱不良を引き起こす。
【0057】なぜならば、最高温度部の抵抗値で電流量
が決まってしまい、加熱部分には充分な電力が供給され
ないためである。
【0058】そこで本発明では、PTC発熱体のフィル
ム幅方向に垂直な断面の長辺側を該被加熱材にフィルム
を介して密接させ、短辺側両端面に一対の電極を設け、
PTC発熱体の短辺方向に通電することにより、加熱,
定着動作に伴って、PTC発熱体内に温度勾配を生じて
も、加熱部分に常に充分な電力供給状態が保持されるの
で、安定した加熱動作が保証される。
【0059】従って非通紙部昇温の発生が抑えられて、
該非通紙部昇温に起因する高温オフセットの発生、フィ
ルム駆動の不安定、フィルムのシワ発生などが防止され
る。
【0060】また、高速な加熱動作を行なっても最冷部
に効率的電力を供給できるので、加熱不良を起こさず、
かつPTC発熱体が自己温度制御特性を有するので、特
別な温度制御手段を必要としないものである。
【0061】(実施例)以下に本発明の図示の実施例に
基づいて説明する。
【0062】(第1実施例)図1は本発明に係る加熱装
置の第1実施例を示す概略断面図である。図2は本実施
例に用いられるPTC発熱体の3面図である。両図を持
って第1実施例を説明する。
【0063】初めに、1はエンドレス状の定着フィルム
(耐熱性フィルム)であり、左側の駆動ローラ11と、
右側の従動ローラ12と、駆動ローラ11と従動ローラ
12間の下方に加熱体2を互いに平行に配置し、該3部
材11,12,2間に懸回張設してある。
【0064】このエンドレスベルト状の定着フィルム
(以下、フィルム)1は回動駆動されて繰り返してトナ
ー画像の加熱定着に供されるから、耐熱性,離型性,耐
久性に優れ、また一般域には100μm以下、好ましく
は70μm未満の薄肉のものを使用している。
【0065】例えば、ポリイミド,ポリエーテルイミ
ド,PES,PFA(4フッ化エチレンーパーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体樹脂)などの耐熱フィ
ルム、或は複合層フィルム、例えば20μm厚フィルム
の少なくとも画像当接側にPTFE(4フッ化エチレン
樹脂),PAF等のフッ素樹脂に導電材を添加した離型
性コート層を10μm厚に施したものなどである。
【0066】駆動ローラ11はフィルム1に対して摩擦
係数の高い耐熱材料、例えじシリコンゴム,ウレタンゴ
ム等を吹き付け、或いは焼き付けた金属ローラであり、
従動ローラ12は駆動ローラ11に比べて摩擦係数の低
い、例えば無垢の金属ローラなどである。
【0067】従動ローラ12はフィルム1のテンション
ローラを兼ねさせており、該フィルム1は駆動ローラ1
1の時計方向回転駆動に伴い時計方向に所定に周速度、
即ち画像形成部側から搬送されて来る未定着トナー画像
Tを上面に担持した被加熱材としての記録材Pの搬送速
度と略同じ周速を持って回動駆動される。
【0068】本実施例では、記録材Pの搬送速度は90
mm/secとした。
【0069】10は加圧部材としての、シリコンゴム等
の離型性の良いゴム弾性層を有する、或はシリコンゴム
等の耐熱性ゴム層の表面にPFAチューブ、フッ素樹脂
等の離型性の良いものを被覆した加圧ローラであり、前
記フィルム1の下行側フィルム部分を挟ませて加熱体2
の下面に対して不図示の付勢手段により例えば総圧4〜
10Nの当接圧をもって対向圧接させてあり、記録材P
の搬送方向に順方向の反時計方向に回転する。
【0070】本実施例では加圧ローラ10として直径8
mmの鉄芯金にシリコンスポンジゴム層を設け、表層と
して30μmのPFAチューブを被覆してゴム硬度を4
5度(アスカーC)、外径25mmのローラを用い、総
圧8Nで加熱体2に圧接されている。
【0071】31は発熱部材としての正の抵抗温度特性
(PTC特性)をもつ自己温度制御型の発熱体(PTC
発熱体)であり、例えばチタン酸バリウム粉末にSb,
Pb,La,Nb等の半導体化元素及びMnやCr等の
アクセプタ元素を添加して焼結したものが挙げられ、図
2にようにフィルム1の移動方向と交差する方向(フィ
ルム幅方向)を長手とする横長細板状のPTC発熱体で
あり、該PTC発熱体31のフィルム1の移動方向断面
の短辺方向を上下方向とし、該PTC発熱体31の長手
上下方向に沿って1対の通電用電極32a,32bを具
備させたものである。
【0072】該1対の電極32a,32b間でPTC発
熱体31に電源30によって通電することにより該PT
C発熱体31が全長部にわたって発熱する。
【0073】このPTC発熱体31と1対の通電電極3
2a,32bをヒータホルダ13に取り付け保持させて
加熱体2として固定支持させてある。
【0074】本例のPTC発熱体31は、厚み1mm,
幅7mm,長さ240mmのチタン酸バリウムにドープ
剤を添加して焼結した半導体セラミックを用いている。
【0075】この半導体セラミックはスイッチング温度
として約200℃に設定されており、200℃以上の温
度で急激に抵抗値が上がる特性を有している。
【0076】PTC発熱体31の上下面には通電電極3
2a,32bを印刷法により形成し、下側表面に全面的
に耐熱ガラスでオーバーコート層104で被覆してあ
る。
【0077】ヒータホルダ13は加熱体2を定着装置及
び画像形成装置に対し断熱支持する断熱性,高耐熱性,
剛性を有するもので、例えばPPS(ポリフェニレンサ
ルファイド),PAI(ポリアミドイミド),PI(ポ
リイミド),PEEK(ポリエーテルエーテルケト
ン),液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、これらの樹脂
とセラミックス,金属,ガラス等との複合材料などで構
成できる。
【0078】次に定着動作実行について説明する。
【0079】画像形成スタート信号により装置が画像形
成動作して画像形成部側より矢印方向に定着装置へ搬送
された、未定着のトナー画像Tを上面に担持した被加熱
材としての記録材Pはガイドに案内されて加熱体2と加
圧ローラ10の圧接部(定着ニップ部)Nであるフィル
ム1と加圧ローラ10との間に進入して、未定着トナー
画像T面が記録材Pの搬送速度と同一速度で同方向に回
動状態のフィルム1の下面に密着してフィルム1と一緒
の重なり状態で加熱体2と加圧ローラ10との相互圧接
部間を挾圧力を受けつつ通過して行く。
【0080】加熱体2は画像形成スタート信号により所
定のタイミングで通電加熱されるので、トナー画像Tは
圧接部Nにおいて加熱を受けて軟化し溶融像となる。
【0081】フィルム1は、ヒータホルダ13の曲率の
大きいエッジ部S(曲率半径が約2.0mm)におい
て、急角度(屈曲角度θが略45°)で走行方向が転向
する(図4参照)。
【0082】従って、フィルム1と重なった状態で圧接
部Nを通過して搬送された記録材Pはエッジ部Sにおい
てフィルム1から曲率分離して排紙されてゆく。
【0083】排紙される時までにはトナーは十分冷却固
化し記録材Pに完全に定着された状態となっている。
【0084】図3において、加圧ローラ10は長さ寸法
をA,定着フィルム1の長さ寸法をB,PTC発熱体3
1の長さ寸法をC,通紙可能な記録材Pの最大幅寸法を
D,小サイズ紙の通紙幅の1例をEとすると、A>B>
C>D>Eの関係に構成してある。
【0085】本実施例での通紙位置は中央基準なので非
通紙領域はD−Eの部分F1とF2の2箇所になる。加
熱体2にあるPTC発熱体31の、記録材Pの通紙領域
の温度をスイッチング温度とほぼ同じに設定すれば、P
TC発熱体31の非通紙領域F1,F2の発熱量が少な
いために温度が上昇しても、非通紙領域F1,F2に対
応する発熱部分の抵抗が急激に上昇するため、PTC発
熱体31の非通紙領域F1,F2の発熱量が急激に下が
り、結果として非通紙部F1,F2の昇温が抑えられる
ことになる。
【0086】なお、通紙部Eの圧接部N側は記録材Pに
よって熱を奪われるが、図24に示した従来例である圧
接部N′側と上方向側のような間隔がなく、PTC発熱
体31内部において圧接部N側と上方向側とで通電状態
に影響を及ぼす温度勾配は発生せず、通紙部Eに十分な
電力供給がなされる。
【0087】即ち、PTC発熱体31の長手方向に関し
て、通紙領域Eに対応するPTC発熱体31の部分には
定着不良を生じさせない十分な電力供給状態が保持さ
れ、非通紙領域F1,F2に対応するPTC発熱体31
の部分は所定温度以上になることによる抵抗値の急激上
昇で電流が小さくなって昇温が緩和されることになり、
PTC発熱体31の長手方向に関する温度分布が均一化
される。
【0088】従って非通紙昇温の発生が抑えられて、非
通紙部昇温に起因する高温オフセットの発生,フィルム
1の駆動不安定,フィルム1のシワ発生等が防止され
る。
【0089】図4は本実施例の加熱装置20の加熱体2
と加圧ローラ10の圧接部の拡大図である。
【0090】本実施例においては、PTC発熱体31を
フィルム1の幅方向に垂直な断面の長辺側をフィルム1
を介して加圧ローラ10と圧接させ、PTC発熱体31
の長辺側に沿って通電電極32a,32bを設け、フィ
ルム1の幅方向に垂直な断面の短辺方向に通電している
ので、加熱体2と加圧ローラ10の圧接部Nで記録材P
等により奪われる熱によりPTC発熱体31内部の温度
が下降する本実施例ではPTC発熱体31の厚みが1.
0mmなので破線eに示すような等温曲線ができ、PT
C発熱体31内の短辺方向には温度分布が生じない又は
少なくすることができる。
【0091】従って、PTC発熱体31の圧接部N付近
の通電電極32a,32bの抵抗値を効率よく急激に低
下させるのでこの部分の発熱量が増加し、定着に最も熱
量の必要な圧接部Nに十分な電力供給がなされる。
【0092】また、ニップ外のPTC発熱体31部分は
所定温度以上になることによる抵抗値の急激な上昇で電
流量が小さくなるので、定着動作に必要な電力を記録材
Pの通紙領域Eの圧接部Nに集中することができるので
電力利用効率の高い、極めて省エネルギーの加熱装置と
することができる。
【0093】(第2実施例)図5,図6は本発明に係る
第2実施例の加熱装置の主要部分の断面図及びPTC発
熱体の概略図である。
【0094】図5及び図6の加熱体2においてPTC発
熱体31は、厚み1.0mm、幅8.0mm、長さ22
0.0mmのチタン酸バリウムにドープ剤を添加して焼
結した半導体セラミックを用いPTC発熱体31の上下
面には通電電極32a,32bとしてAg等を印刷して
あり、このときフィルム1側の通電電極の32aのフィ
ルム1の進行方向に対する断面方向の幅を2.0mmに
設定してある。
【0095】加圧ローラ10として長手方向長さを23
0.0mmとし直径12.0mmの芯金に6.5mm厚
の耐熱性シリコンゴム層(ゴム硬度を45°(ASKE
R−C))を設け、加圧力8Nで加熱体2にフィルム1
を介して圧接されている。このとき加圧ローラ10と加
熱体2の形成するニップ幅は3.0mmであった。
【0096】このように本実施例の加熱装置20では、
フィルム1側の通電電極32aのフィルム1進行方向の
幅を、加熱体2とフィルム1で形成する圧接部Nの幅よ
りも小さく設定してある。
【0097】フィルム1側の通電電極32aの幅を圧接
部Nの幅よりも小さくすることで、加熱装置20の使用
開始時に最も熱量の必要な圧接部N領域内に効果的に温
めることが可能になり、不要部分(圧接部Nの周辺部
分)を温めずにすむので加熱開始から定着可能になるま
でに必要となる電力を削減できるのでより省電力の加熱
装置とすることができる。
【0098】(第3実施例)図7,図8,図9は本発明
の第3実施例として加熱装置に用いられるPTC発熱体
を表す概略図である。
【0099】本実施例においてPTC発熱体31はチッ
プ状の形態をしており、ここのPTC発熱体チップ70
は図8に示すようにチタン酸バリウム等の材料を焼成成
形した板状態であり、約20mm(長さ)、8mm
(幅),1mm(厚み)の外形寸法を有しており、その
上下面にはAg等の通電の電極32a,32bの印刷法
等により形成されている。
【0100】このPTC発熱体チップ70を図7に示す
ように長手に沿って順次密に複数個直列配設しPTC発
熱体31を形成する。
【0101】本実施例では11個のPTC発熱体チップ
70a〜70kに直列配列させて用いている。
【0102】PTC発熱体31の上面の通電電極32b
に電力を供給するための電極72が配設されており、ま
た下面の通電電極32aに電力を供給しPTC発熱体チ
ップ70の熱を定着ニップ部に伝達する熱伝導板を兼ね
た電極71が配設される。
【0103】PTC発熱体31への通電は電極71から
通電電極32aを介してPTC発熱体チップ70に対し
て行なわれ、32bを介して上側の電極72に抜けるよ
うに行なわれる。
【0104】電極71は電気伝導度及び熱伝導度を考慮
して材質並びに形状が決定され、本実施例では220m
m(長さ),12mm(幅),0.5mm(厚み)の銅
板を用い、表面に絶縁層35を形成してある。本実施例
では絶縁層35として絶縁性ガラスを30μ塗布したも
のを用いた。
【0105】電極72は220mm(長さ),5mm
(幅),1mm(厚み)の銅板を用いている。
【0106】図9は図7のPTC発熱体31を加熱体2
に組み上げたものであり、ヒータホルダ13としてPP
S(ポリフェニレンサルファイド),ポリイミド,ポリ
アミド,液晶ポリマー等の耐熱性樹脂が用いられ、本実
施例では無機充填材含有の液晶ポリマーを用いている。
【0107】PTC発熱体31をチップ状にしたことに
より、PTC発熱体31の焼成条件が容易になり歩留り
が向上するので、極めて安価に製造できる利点があり、
また加圧ローラ10との圧接部N方向に熱伝導板を兼ね
た電極71が配設されているために、チップ間の隙間部
分にも熱伝導板により熱が伝達するので実質的に温度勾
配の極めて小さい加熱体2とすることができる。
【0108】さらに電極71は、銅等の熱伝導及び電気
伝導に優れた金属が用いられ、これらの材料は凸形状及
び曲面形状等の加工が容易であり、加熱体2の圧接部N
側を凸又は曲面形状とすることで記録材Pに加熱装置通
過後に発生するカールを軽減することが容易になり好ま
しい。
【0109】(第4実施例)図10,図11は本発明に
係る第4実施例の加熱体の断面図及び加熱装置の主要部
分の断面図である。
【0110】図10,図11においてPTC発熱体31
近傍に公知の温度検出素子8が配置されており、温度検
出素子8により検知された温度に応じてAC電源30の
制御をすることで加熱体2を所定温度に保たせるように
したものである。
【0111】本実施例ではPTC発熱体31は220℃
で急激抵抗値が上昇するように設定されており、実質上
220℃以上には温度が上昇しないように設定されてい
る。
【0112】実際の定着動作において記録材Pに定着に
必要十分なエネルギーを印加するためには、加圧ローラ
10が冷えきった状態と充分に温められた状態では加熱
体2自体から供給されるエネルギーには大きな違いが生
じる。
【0113】即ち、加圧ローラ10が冷えきった状態で
は記録材Pへの熱の供給はすべて加熱体2側から行なわ
れるが、加圧ローラ10が充分に暖まった状態では記録
材Pへの熱の供給は加熱体2と加圧ローラ10の両側か
ら行なわれ、加熱体2より加圧ローラ10が冷えきった
状態と同じエネルギーが加えられると、熱量が多すぎて
高温オフセット等の問題を引き起こす。
【0114】この問題に対処するために加圧ローラ10
の温度が低い場合には加熱体2の温度を高め、反対に加
圧ローラ10の温度が上昇した場合には加熱体2の温度
を低く設定することにより常に定着に最低限必要なエネ
ルギーを記録材Pに印加するようにしている。
【0115】本実施例では1〜5枚目の記録材Pの加熱
動作を温調温度210℃で行ない6〜12枚目を200
℃の温調とし、13枚以降を190℃の温調にしてい
る。
【0116】この様な構成とした場合、小サイズの記録
材を連続して加熱した場合には非通紙領域の温度が上昇
するが、PTC発熱体31の性質により非通紙部の温度
は約220℃に制限されるので、フィルム1,加圧ロー
ラ10等の加熱体2の周辺の部品などが熱的に受けるダ
メージを限定でき、装置20の高寿命化を達成できると
共に、幅の狭い記録材の直後に幅の広い記録材を導入通
紙しても非通紙部の高温部でも高温オフセットを発生せ
ずに良好な画像を提供できると共に、フィルム1に熱に
よる伸び量の不均一が発生せずに安定したフィルム1の
回転駆動が達成されると同時に、記録材に印加されるエ
ネルギーを必要最低限に抑えることができるので極めて
省エネルギーの加熱装置を提供することができる。
【0117】図12は前述の第1乃至第4実施例加熱装
置を適用した画像形成装置の概略図である。
【0118】本例の画像形成装置は原稿台往復型,回転
ドラム型,転写式の電子写真複写装置である。
【0119】50は装置枠体、51はその装置枠体の上
面板52上に配設したガラス板等の透明板部材よりなる
往復動型の原稿載置台であり、枠体上面板52上を図面
上右方a,左方a′に各々所定の速度で往復移動駆動さ
れる。
【0120】Oは原稿であり、複写すべき画像面側を下
向きにして原稿載置台51の上面に所定の載置基準に従
って載置し、その上に原稿圧着板53をかぶせて押し込
むことによりセットされる。
【0121】54は枠体上面板52面に原稿載置台51
の往復移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方向)を
長手として開口された原稿照明部としてのスリット開口
部である。
【0122】原稿載置台51上に載置セットした原稿O
の下向き画像面は原稿載置台51の右方aへの往復移動
過程で右辺側から左辺側にかけて順次にスリット開口部
54の位置を通過していき、その通過過程でランプ55
の光Lをスリット開口部54、透明な原稿載置台51を
通して受けて照明走査される。その照明走査光の原稿反
射光が短焦点小径結像素子アレイ56によって感光ドラ
ム57面に結像露光される。
【0123】感光ドラム57は例えば酸化亜鉛感光層,
有機半導体感光層等の感光層が被覆処理され、中心支軸
58を中心に所定の周速度で矢印bの時計方向に回転駆
動され、その回転過程で帯電器59により正極性又は不
極性の一様な帯電処理を受け、その一様帯電面に前記の
原稿画像の結像露光(スリット露光)を受けることによ
り感光ドラム57面には結像露光した原稿画像に対応し
た静電潜像が順次に形成されていく。
【0124】この静電潜像は現像器60により加熱で軟
化溶融する樹脂等よりなるトナーにて順次顕像化され、
該顕像たるトナー画像が転写部としての転写放電器61
の配設部位へ移行していく。
【0125】62は記録材Pを積載収納したカセットで
あり、カセット62内の記録材Pが給送ローラ63の回
転により1枚ずつ繰り出し給送され、次いでレジストロ
ーラ64により、感光ドラム57上のトナー画像形成部
の先端が転写放電器61の部位に到達したときに記録材
Pの先端も転写放電器61と感光ドラム57との間位置
に丁度到達して両者一致するようにタイミングどりされ
て同期給送される。そしてその記録材Pの面に対して転
写放電器61により感光ドラム57側のトナー画像が順
次に転写されていく。
【0126】転写部でトナー画像転写を受けた記録材P
は不図示の分離手段で感光ドラム57面から順次に分離
されて搬送装置65によって前述した定着装置20に導
かれて担持している未定着トナー画像Tの加熱定着処理
を受け、画像形成物(コピー)としてガイド66,排出
ローラ67を通って機外の排出トレイ68上に排出され
る。
【0127】画像転写後の感光ドラム57の面はクリー
ニング装置69により転写残りトナー等の付着汚染物の
除去を受けて繰り返して画像形成に使用される。
【0128】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、加熱体は正の抵抗温度特性をもつ自己温度制御
型の通電発熱体を備え、該通電発熱体はフィルムの幅方
向を長手として配置され、該幅方向に垂直な断面の長辺
側が被加熱体に対面するようにし、短辺側両端面に一対
の電極を設け、前記通電発熱体の短辺方向に通電するの
で、通電発熱体内の通電方向(短辺方向)において電力
供給状態に影響を及ぼすような温度勾配を生じることは
なく、被加熱材と対面する部分に常に充分な電力供給状
態が保持でき、非通紙部昇温の発生を防止できると共
に、加熱不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である加熱装置を示す概略
図である。
【図2】本発明の第1実施例である加熱装置に適用され
るPTC発熱体31周辺を示す3面図である。
【図3】本発明の第1実施例である加熱装置に適用され
るPTC発熱体31の長手方向の関係図である。
【図4】本発明の第1実施例である加熱装置を示す要部
概略図である。
【図5】本発明の第2実施例である加熱装置を示す要部
概略図である。
【図6】本発明の第2実施例である加熱装置に適用され
るPTC発熱体31周辺を示す2面図である。
【図7】本発明の第3実施例である加熱装置に適用され
るPTC発熱体31周辺を示す2面図である。
【図8】本発明の第3実施例である加熱装置に適用され
るPTC発熱体チップ70を示す斜視図である。
【図9】本発明の第1実施例である加熱装置を示す要部
概略図である。
【図10】本発明の第4実施例である加熱装置を示す要
部概略図である。
【図11】本発明の第4実施例である加熱装置を示す概
略図である。
【図12】本発明の加熱装置が適用された画像形成装置
を示す概略図である。
【図13】従来の加熱装置を示す概略図である。
【図14】従来の加熱装置に適用された加熱体の一部切
欠き模型図および通電系ブロック図である。
【図15】従来の加熱装置を示す概略図である。
【図16】従来の加熱装置に適用された加熱体のモデル
図である。
【図17】従来の加熱装置を示す概略図である。
【図18】従来の加熱装置に適用された加熱体の斜視図
である。
【図19】従来の加熱装置に適用された加熱体の断面図
である。
【図20】従来の加熱装置に適用された加熱体の断面図
である。
【図21】従来の加熱装置を示す要部概略図である。
【図22】従来の加熱装置を示す概略図である。
【図23】(a)は従来の加熱装置に適用された加熱体
の概略図、(b)は断面図である。
【図24】従来の加熱装置を示す要部概略図である。
【符号の説明】
P,P′ 記録材(被加熱材) 1,101 フィルム 2,102 加熱体 20,120 加熱装置 31,131 PTC発熱体(通電発熱体) 32a,32b,105,106 通電電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体と、該加熱体に密接して移動する
    耐熱性のフィルムと、を有し、前記加熱体の位置にて、
    被加熱材を前記フィルムと共に移動通過させ、前記加熱
    体の熱エネルギーを前記フィルムを介して前記被加熱材
    に付与する加熱装置において、 前記加熱体は正の抵抗温度特性をもつ自己温度制御型の
    通電発熱体を備え、該通電発熱体は前記フィルムの幅方
    向を長手として配置され、該幅方向に垂直な断面の長辺
    側が前記被加熱体に対面するようにし、短辺側両端面に
    一対の電極を設け、前記通電発熱体の短辺方向に通電す
    ることを特徴とする加熱装置。
JP34938393A 1993-12-28 1993-12-28 加熱装置 Withdrawn JPH07199693A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9217972B2 (en) 2014-03-17 2015-12-22 Canon Kabushiki Kaisha Fixing device of an image forming apparatus
JP2016072010A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 Next Innovation合同会社 ヒータユニット
JP2019168593A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 コニカミノルタ株式会社 定着装置

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