JPH05120672A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH05120672A
JPH05120672A JP30560091A JP30560091A JPH05120672A JP H05120672 A JPH05120672 A JP H05120672A JP 30560091 A JP30560091 A JP 30560091A JP 30560091 A JP30560091 A JP 30560091A JP H05120672 A JPH05120672 A JP H05120672A
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JP30560091A
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English (en)
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Wataru Funakoshi
渉 船越
Akihiro Horiie
彬宏 堀家
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Teijin Memory Media KK
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Teijin Memory Media KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性塗料における強磁性粉の分散性、分散安
定性を改善して優れた磁気記録特性の高密度磁気記録媒
体を提供する。 【構成】 非磁性支持体上に少なくとも強磁性粉と結合
剤を含有する磁性塗膜を設けてなる磁気記録媒体におい
て、該磁性塗膜中に分子内にSH基を含む化合物を含有
することを特徴とする磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗布型磁気記録媒体に関
し、さらに詳しくは、非磁性支持体上に少なくとも強磁
性粉末を含有する磁性塗膜を設けてなる磁気記録媒体に
関し、特に六方晶バリウムフェライト、Co―被着γ酸
化鉄、金属粉末等の強磁性粉を用いた記録密度の高い高
密度記録媒体に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録媒体の高密度化が検討さ
れ、強磁性粉として、微小粒径のCo―被着γ酸化鉄、
微小粒径でかつ高保持力の金属磁性粉、六角板状でかつ
微小粒径の六方晶フェライト粉等が注目されている。
【0003】しかし、これら強磁性粉の塗料化において
は、分散の良否が常に問題となり、未だ十分な解決にい
たっていない。
【0004】例えば六方晶フェライト粉は板面に鉛直な
方向に磁化容易軸を有するため、塗料において粉同士が
その板状の面と面で密着し、極めて強い凝集体を形成す
る。また金属磁性粉は酸化物系磁性粉に比べて大きな、
磁性モーメントを有するため、塗料中においても粉同士
が強力に引き合って極めて強い凝集体を形成する。
【0005】また磁性粉のバインダーとして、塩化ビニ
ル―酢酸ビニル系共重合体、繊維素系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエステル―ポリウ
レタン系樹脂、ポリカーボネート―ポリウレタン系樹
脂、ポリビニルブチラール系樹脂など種々のものが分散
性改良のために検討されてきた。しかしながら、十分良
好な結果が得られているとは言えない。
【0006】そこで近年特に、磁性粉の分散性、及び充
填性の観点から極性基、例えばスルホン酸塩基、硫酸エ
ステル塩基、リン酸エステル塩基、ホスホン酸塩基、カ
ルボン酸塩基等を、上記結合剤の骨格、または側鎖に付
加した樹脂が広く使用されるようになっている。
【0007】しかし前記の金属磁性粉や六方晶フェライ
ト粉の凝集力は極めて強く、該バインダーを使用しても
凝集体を微分散化することが難しく、不十分な分散性の
塗料しか得られず、満足すべき磁気記録媒体を得ること
は難しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、磁性
塗料の塗工時に発生する欠陥をおさえ、かつ強磁性粉の
分散性、分散安定性を改善して、磁性塗膜のより一層の
表面平滑性と高密度化をはかり、優れた磁気記録特性、
特に高密度磁気記録特性を付与した磁気記録媒体を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく、鋭意研究を重ねた結果、磁性塗料中強磁性
粉とともに分子内にSH基を含有する化合物を共存せし
めることにより、塗料を塗布する工程において発生する
磁性塗膜上の欠陥が低い水準に抑えられ、なおかつ磁性
塗料中での再凝集することが防止され(例えば塗料を長
時間放置した後塗膜化した場合でも、再凝集による“ぶ
つ”がほとんど発生せず)、このため磁性層(磁性塗
膜)の表面平滑性を著しく向上できることを見い出し、
本発明に到達した。
【0010】すなわち、本発明は非磁性支持体上に強磁
性粉を含有する磁性塗料の塗膜を設けてなる磁気記録媒
体であって、該磁性塗料中に分子内にSH基を含有する
化合物を前記強磁性粉100重量部に対して0.01〜
20重量部含有することを特徴とする磁気記録媒体であ
る。
【0011】本発明において使用する分子内に−SH基
を含有する化合物(以下“S―化合物”と略称する)
は、下記一般式(I)で表わされるものであり、SH基
はメルカプト基あるいはチオカルボキシル基として、分
子内に導入される。
【0012】 X―(SH) …(I) (m=1〜4の整数) 上記式において、Xは炭化水素基のものが好ましく使用
されるが、分子鎖中カルボキシル基、エーテル基、スル
フィド基、ポリスルフィド基、アミド基、スルホニル基
等々の官能基を1個またはそれ以上含有しているものは
より好ましく使用できる。
【0013】また分子側鎖としてカルボキシ基、ヒドロ
キ基等を含有していてもよい。Xはまた複素環基を含有
していてもよい。
【0014】本発明で使用する上記S―化合物は、一般
に悪臭が極めて強く、工業的使用の採用には問題となる
が、幸いにして常圧沸点が150℃以上のS―化合物
は、磁性塗料中に添加した場合、悪臭をほとんど発生し
なくなる。特に常圧沸点が200℃以上のものは、上記
の意味で特に好ましい。
【0015】S―化合物は、S―原子のd―軌道利用能
により、強磁性磁性粉に極めて効果的に配位するせい
か、磁性塗料中での強磁性磁性粉の再凝集を効率的に防
ぐことができる。
【0016】再凝集防止能の観点からはS―化合物は立
体的に大きい方が好ましい。
【0017】直鎖または分枝状の分子鎖を持つものは主
鎖構成元素が少なくとも8個以上、より好ましくは10
個以上のものである。構成元素10個以上のものはほぼ
同等の効果を発揮する。
【0018】上記の意味で好ましいS―化合物の例とし
ては、以下のものが挙げられる。すなわち、炭素数が8
以上のチオール類、より具体的にはオクチルメルカプタ
ン、デシルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、トリ
デシルメルカプタン、ヘキサデシルメルカプタン、オク
デシルメルカプタン等々が例示される。その他芳香核を
有するメルカプトナフタリン等も例示される。
【0019】またその他ポリチオール類として、キシリ
レンジチオール、1,10―デカンジチオール、1,1
4―テトラデカンジチオール等々のジチオール類、さら
には1,5,10―デカントリチオール等々が例示され
る。
【0020】分子内、分子側鎖に官能基を有するS―化
合物の例としては、チオグリコール酸、α―メルカプト
プロピオン酸、β―メルカプトプロピオン酸、チオサリ
チル酸、チオリンゴ酸、3―メルカプト―2―メチルプ
ロピオン酸等のチオカルボン酸のエステル類が例示され
る。
【0021】モノアルコールの場合炭素数が8〜22個
のアルコールエステルが好ましく使用される。アルコー
ル鎖は直鎖であっても、また例えばオキソ法等々により
製造される分枝アルコールであってもよい。
【0022】より具体的には、以下のものが挙げられ
る。すなわち、チオグリコール酸デシル、チオグリコー
ル酸ドデシル、チオグリコール酸テトラデシル、チオグ
リコール酸ヘキサデシル、α―メルカプトプロピオン酸
オクチル、β―メルカプトプロピオン酸デシル、α―メ
ルカプトプロピオン酸ドデシル、β―メルカプトプロピ
オン酸トリデシル、α―メルカプトプロピオン酸テトラ
デシル、β―メルカプトプロピオン酸ヘキサデシル、α
―メルカプトプロピオン酸オクタデシル、β―メルカプ
トプロピオン酸ノナデシル、チオサリチル酸オクチル、
チオサリチル酸ドデシル、チオサリチル酸オクタデシ
ル、3―メルカプト―2―メチルプロピオン酸オクチ
ル、3―メルカプト―2―メチルプロピオン酸ドデシ
ル、3―メルカプト―2―メチルプロピオン酸ヘキサデ
シル、3―メルカプト―2―メチルプロピオン酸オクタ
デシル等々を挙げることができる。
【0023】また、アルコール部分に不飽和結合を有す
るもの、例えば前記酸のオレイルアルコールエステルな
ども有利に使用できる。
【0024】更に式(I)のポリメルカプト化合物は前
記の酸のグリコール、例えばネオペンチルグリコール、
ヘキサンジオール、オクタンジオールとのエステル等を
挙げることができる。
【0025】その他、トリメチロールプロパン、トリヒ
ドロキシエチルイソシアヌレート、ペンタエリスリトー
ルとのエステルはトリメルカプト化合物、テトラメルカ
プト化合物の具体例である。
【0026】また、ジメチルカプトトリエチレンジスル
フィド等のチオエーテル基を有するものも有効に使用し
うる。
【0027】かかるS―化合物は、磁性塗料製造の任意
の段階で、添加することができる。例えば強磁性粉の分
散プロセス、あるいはまたレットダウンの段階、あるい
はまた架橋剤(イソシアナート化合物)を添加した後等
を挙げることができる。
【0028】S―化合物の使用量は強磁性粉100重量
部当り、0.01〜20重量部添加することができる。
【0029】特に磁性塗料の塗布性向上のためには0.
5〜15重量部添加するのが好ましく、またさらに塗膜
分散安定性向上のためには0.5〜13重量部の範囲が
好ましく選択される。
【0030】本発明において非磁性支持体は特に制限が
なく、通常使用されているものを用いることができる。
非磁性支持体を形成する素材の例としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン―2,6―ナフタレー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリ
サルホン、ポリエーテルサルホンなどの各種の合成樹脂
のフイルム、およびアルミニウム箔、ステンレス箔など
の金属箔を挙げることができる。
【0031】本発明において強磁性粉は制限がなく、通
常使用されているものを用いることができるが、特にC
o―被着γ酸化鉄粉、Feを主体とする金属粉、六方晶
バリウムフェライト粉等が好ましい。更にCo―被着γ
酸化鉄粉としては、飽和磁化が70emu/gより大き
く、比表面積が20〜60m2 /g、針状比(軸比)が
5〜15、抗磁力が400〜1000 Oe(エルステ
ッド)のものが好ましい。またFeを主体とする金属粉
としては、飽和磁化が100emu/gより大きく、比
表面積が30〜70m2 /g、針状比が5〜15、抗磁
力が500〜3000 Oeの範囲にあるものが好まし
い。また六方晶バリウムフェライト粉としては、飽和磁
化が50emu/gより大きく、比表面積が25〜60
2 /g、板状比が2〜10、抗磁力が200〜200
0 Oeの範囲にあるものが好ましい。
【0032】本発明において磁性塗料は、このような強
磁性粉およびS―化合物を結合剤と混合、分散させて調
製するが、この分散プロセスとしては公知の方法あるい
は当業界に蓄積された方法を用いることができる。
【0033】なお、本発明においては、結合剤は特に制
限されないが、スルホン酸塩基、スルホベタイン基の少
なくとも1種を含有するものが好ましく適用される。
【0034】スルホン酸塩基、スルホベタイン基の少な
くとも1種を有する樹脂としては、分子中にスルホン酸
塩基、スルホベタイン基の少なくとも1種を有する樹脂
であれば如何なるものでもよく、そのような樹脂として
は、例えばウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニ
ル系共重合体、塩化ビニリデン系共重合体、アクリル系
樹脂、ブタジエン―アクリロニトリル系重合体、スチレ
ン―ブタジエン系共重合体などが挙げられる。
【0035】かかる極性基導入結合剤は、市販のものを
利用してもよく、所望により公知文献の手法に従ってあ
るいは一部修正して、製造することができる。これらの
ものの若干例を引用すると、ポリエステル系結合剤の製
造:特開昭54―143117号、同54―15141
7号、同54―157603号、同56―74827
号、同59―132418号、同59―172118
号、同60―55514号、特開平1―95126号の
各公報、ポリウレタン系結合剤の製造:特開昭57―9
2423号、同58―41436号、同61―2023
27号、同62―28927号、同62―66420
号、特開平1―115920号の各公報、ポリウレタ
ン、ポリウレア系結合剤の製造:特開昭62―2892
0号公報、ビニル重合系結合剤の製造:特開昭58―1
08032号、同60―121514号、同61―32
216号、同61―39927号、同62―20841
9号の各公報、ベタイン系(その他)結合剤の製造:特
開昭60―177427号公報等々が挙げられる。
【0036】上記極性基の樹脂中含量は、少なくとも1
×10-6当量/g(樹脂)以上であることが好ましく、
更に磁性粉の分散および再凝集防止の点から、より好ま
しくは1×10-6〜1×10-2当量/g(樹脂)、特に
好ましくは1×10-5〜1×10-2当量/g(樹脂)の
範囲である。
【0037】かかる極性基含有樹脂の使用量は、強磁性
粉100重量部当り0.1〜50重量部、更に0.5〜
40重量部、特に1〜30重量部であることが好まし
い。極性基含有樹脂は、単に重量割合だけでなく樹脂中
の極性基量も考え、強磁性粉100g当りの極性基の量
を1×10-6〜1×10-2当量/100g磁性粉、更に
2×10-6〜1×10-2当量/100g磁性粉、特に5
×10-6〜5×10-3当量/100g磁性粉とするのが
好ましい。
【0038】本発明における磁性塗料には、前述した強
磁性粉、S―化合物、スルホン酸塩含有樹脂の他に、従
来から知られ、あるいは用いられている成分を含有させ
ることができる。例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、反応型樹脂等の如き結合剤、研磨剤、帯電防止剤、
強化剤、分散剤、潤滑剤などを単独あるいは組合せて含
有させることができる。
【0039】この熱可塑性樹脂としては軟化温度が15
0℃以下、平均分子量が10,000〜300,00
0、重合度が約50〜2,000程度のもので、例えば
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・塩化ビ
ニリデン共重合体、塩化ビニル・アクリロニトリル共重
合体、アクリル酸エステル・アクリロニトリル共重合
体、アクリル酸エステル・塩化ビニリデン共重合体、ア
クリル酸エステル・スチレン共重合体、メタクリル酸エ
ステル・アクリロニトリル共重合体、メタクリル酸エス
テル・塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル
・スチレン共重合体、ウレタンエラストマー、ナイロン
―シリコン系樹脂、ニトロセルロース―ポリアミド樹
脂、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン・アクリロニト
リル共重合体、ブタジエン・アクリロニトリル共重合
体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロー
ス誘導体(セルロースアセテートブチレート、セルロー
スダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロ
ースプロピオネート、ニトロセルロース等)、スチレン
・ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、クロロビニ
ルエーテル・アクリル酸エステル共重合体、アミノ樹
脂、各種の合成ゴム系の熱可塑性樹脂およびこれらの混
合物等が使用される。
【0040】熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては塗
布液の状態では200,000以下の分子量であり、塗
布、乾燥後に加熱することにより、縮合、付加等の反応
により分子量は無限大のものになる。また、これらの樹
脂のなかで、樹脂が熱分解するまでの間に軟化または溶
融しないものが好ましい。具体的には例えばフェノール
樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコン樹脂、ア
クリル系反応樹脂、エポキシ―ポリアミド樹脂、ニトロ
セルロースメラミン樹脂、高分子量ポリエステル樹脂と
イソシアネートプレポリマーの混合物、メタクリル酸塩
共重合体とジイソシアネートプレポリマーの混合物、ポ
リエステルポリオールとポリイソシアネートとの混合
物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グリコール/
高分子量ジオール/トリフェニルメタントリイソシアネ
ートの混合物、ポリアミン樹脂およびこれらの混合物等
を挙げることができる。
【0041】これらの結合剤の単独または組合されたも
のが使われる。磁性層の強磁性微粉末と結合剤との混合
割合は重量比で、強磁性微粉末100重量部に対して、
結合剤5〜300重量部の範囲で使用される。
【0042】研磨剤としては、一般に使用される材料で
溶融アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム(Cr
2 3 )、コランダム、人造コランダム、ダイアモン
ド、人造ダイアモンド、ザクロ石、エメリー(主成分:
コランダムと磁鉄鉱)等が使用される。これらの研磨剤
はモース硬度が5以上であり、平均粒子径が0.05〜
5μmの大きさのものが効果があり、好ましくは0.4
〜1.5μmである。これらの研磨剤は結合剤100重
量部に対して7〜15重量部の範囲で添加される。この
量が7重量部より少ないと十分な耐久性が得られず、ま
た15重量部より多すぎると充填度が減少し、十分な出
力が得られない。
【0043】帯電防止剤としては、カーボンブラック、
カーボンブラックグラフトポリマーなどの導電性微粉
末;サポニンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサ
イド系、グリセリン系、グリシドール系などのノニオン
界面活性剤;高級アルキルアミン類、第4級アンモニウ
ム塩類、ピリジンその他の複素環類、ホスホニウムまた
はスルホニウム類などのカチオン界面活性剤;カルボン
酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル
基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、
アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸または燐
酸エステル類等の両性活性剤などが使用される。
【0044】上記の導電性微粉末は結合剤100重量部
に対して0.2〜20重量部が、界面活性剤は0.1〜
10重量部の範囲で添加される。
【0045】これらの界面活性剤は単独または混合して
用いられるものであるが、時としてその他の目的、例え
ば分散、磁気特性の改良、潤滑性の改良、塗布助剤とし
て適用される場合もある。
【0046】分散剤(顔料湿潤剤)としては、カプリル
酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノ
ール酸、リノレン酸、ステアロール酸等の炭素数12〜
22の脂肪酸(R1 COOH、R1 は炭素数11〜22
のアルキルまたはアルケニル基);前記の脂肪酸のアル
カリ金属(Li、Na、K等)またはアルカリ土類金属
(Mg、Ca、Ba)からなる金属石鹸;前記の脂肪酸
エステルの弗素を含有した化合物;前記の脂肪酸のアミ
ド;ポリアルキレンオキサイドアルキルリン酸エステ
ル;レシチン;トリアルキルポリオレフィンオキシ第4
級アンモニウム塩(アルキルは炭素数1〜5、オレフィ
ンはエチレン、プロピレンなど);その他カップリング
剤(例えばシランカップリング剤、チタンカップリング
剤等)等が使用される。この他に炭素数12以上の高級
アルコール、およびこれらの他に硫酸エステル等も使用
可能である。これらの分散剤は、結合剤100重量部に
対して、0.5〜20重量部の範囲で添加される。
【0047】潤滑剤としては、ジアルキルポリシロキサ
ン(アルキルは炭素数1〜5)、ジアルコキシポリシロ
キサン(アルコキシは炭素数1〜4)、モノアルキルモ
ノアルコキシポリシロキサン(アルキルは炭素数1〜
5、アルコキシは炭素数1〜4)、フェニルポリシロキ
サン、フロロアルキルポリシロキサン(アルキルは炭素
数1〜5)などのシリコンオイル;グラファイトなどの
導電性微粉末;二硫化モリブデン、二硫化タングステン
などの無機微粉末;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレン・塩化ビニル共重合体、ポリテトラフルオロ
エチレンなどのプラスチック微粉末;α―オレフィン重
合物;常温で液状の不飽和脂肪族炭化水素(n―オレフ
ィン二重結合が末端の炭素に結合した化合物、炭素数約
20);炭素数12〜20の一塩基性脂肪酸と炭素数3
〜12の一価のアルコールからなる脂肪酸エステル類、
フルオロカーボン類などが例示される。これらの潤滑剤
は、結合剤100重量部に対して、0.2〜20重量部
の範囲で添加される。
【0048】硬化剤としては低分子量イソシアネート化
合物が好ましく用いられる。この低分子量イソシアネー
ト化合物としては、トリレンジイソシアネート、4,
4′―ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
ナフチレン―1,5―ジイソシアネート、o―トルイジ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ト
リフェニルメタントリイソシアネート等のイソシアネー
ト類、また当該イソシアネート類とポリアルコールとの
生成物、またイソシアネート類の縮合によって生成した
ポリイソシアネート類を例示することができる。これら
低分子量イソシアネート化合物の市販されている商品名
としては、コロネートL、コロネートHL、コロネート
2030、コロネート2031、ミリオネートMR、ミ
リオネートMTL(日本ポリウレタン(株)製)、タケ
ネートD―102、タケネートD―110N、タケネー
トD―200、タケネートD―202(武田薬品(株)
製)、デスモジュールL、デスモジュール1L、デスモ
ジュールN、デスモジュールHL(住友バイエル(株)
製)等を例示することができる。これらは単独もしくは
硬化反応性の差を利用して二つもしくはそれ以上の組合
せによって使用することができる。
【0049】本発明における磁性塗料は、従来公知の方
法で製造できる。
【0050】磁性塗料の調製に使用する溶媒としては有
機溶媒が好ましい。この有機溶媒としては、例えば任意
の比率で、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、テトラ
ヒドロフラン等のケトン系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、
乳酸エチル、酢酸グリコール、モノエチルエーテル等の
エステル系溶媒;エーテル、グリコールジメチルエーテ
ル、ジオキサンなどのグリコールエーテル系溶媒;ベン
ゼン、トルエン、キシレン、クレゾール、クロルベンゼ
ン、スチレンなどのタール系溶媒(芳香族炭化水素);
メチレンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭
素、クロロホルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロル
ベンゼン等の塩素化炭化水素、N,N―ジメチルホルム
アルデヒド、ヘキサン等が使用できる。
【0051】強磁性粉および上述の各成分の混練分散に
あたっては、強磁性粉および各成分を全て同時に、ある
いは個々に順次に分散機に投入する。例えば、分散剤等
を含む溶剤中に磁性粉を加え、所定の時間分散をつづけ
て磁性塗料とする方法などがある。
【0052】磁性塗料の混練分散にあたっては各種の分
散機が使用できる。例えば二本ロールミル、三本ロール
ミル、ボールミル、ペブルミル、トロンミル、サンドグ
ライダー、ゼグバリ(Szegvari)アトライター、高速イ
ンペラー分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、
ディスパー、ニーダー、高速ミキサー、ホミジナイザ
ー、超音波分散機などを用いることができる。
【0053】また、混練分散に関する技術として、ディ
ー・シー・パットン著“塗料の流動と顔料分散”(19
75年)に記載されている技術を用いることができる。
【0054】かくして得られる磁性塗料を非磁性支持体
上に塗布する方法は従来公知の方法を用いることができ
る。例えば多層同時塗布法によって同時に2層以上の磁
性層を設けてもよい。
【0055】かかる方法により、支持体上に塗布された
磁性層は必要により前記のように層中の磁性体を無配向
させる処理を施したのち、形成した磁性層を乾燥する。
また必要により表面平滑化加工を施したり、所望の形状
に打ち抜いたりして磁気ディスクとする。
【0056】磁性層の厚みは乾燥厚みで約0.2〜12
μm、好ましくは0.3〜4μmの範囲となるように塗
布する。重層の場合は合計で上記の範囲とされる。ま
た、この乾燥厚みは磁気記録媒体の用途、形状、規格な
どにより決めるとよい。
【0057】この磁性層は強磁性粉の分散不良や再凝集
に起因する表面欠陥および塗布時の表面欠陥が極めて少
なく、表面平滑性に極めて優れ、例えば中心線平均粗さ
(Ra)で0.020μm以下と極めて平滑であり、ノ
イズが少なくS/N比が良好であり、さらに短波長にお
ける記録特性が著しく向上した磁性層である。
【0058】
【実施例】以下、フレキシブル磁気ディスクの実施例を
掲げて本発明をさらに説明する。なお、例中の特性は次
の方法で求めた。
【0059】1.塗料分散度 磁性塗料を厚み75μmのポリエチレンテレフタレート
フイルムの表面に乾燥後厚みが3.0±1.0μmとな
るように塗布し、乾燥、平滑化処理をする。得られた塗
膜を微分位相差顕微鏡(倍率:100倍)で観察し、任
意の1視野で視野内の径20μm以上の凹凸の数をカウ
ントし、その数をもって塗料分散度とする。
【0060】2.塗布性 前記の1項記載の塗布をグラビアコーターで100メー
トルの長さ実施し、ブレード型スムーサーの後で発生す
るすじ状の欠陥の本数を数えた。基準塗料塗布時に発生
するすじ状欠陥との比をもって、塗布性の判定とした。
【0061】3.ハイパスモジュレーション 隣り合う100ビット単位の平均信号強度を測定し、こ
れらをA,Bとするとき、[(A−B)/(A+B)]
×100でのワースト〜10の平均値で示す。 4.S/N(信号/雑音)比 ディスクの記録領域の最インナーで記録波長0.7μm
において測定した。
【0062】
【実施例1〜7、比較例1】実施例1〜5の磁性塗料を
以下のようにして調製した。すなわち、以下の 六方晶バリウムフェライト 80重量部 [比表面積:50m2 /g、抗磁力 750 Oe 板状比:6] S―化合物(表1参照) (表1参照) ポリウレタン 6重量部 [協和醗酵工業;エステン5701 F1 ] 塩ビ・酢ビ樹脂 6重量部 [日信化学(株)TA-5C ] α―アルミナ 5重量部 [住友化学(株)AKP-20] オレイン酸オレイル 5重量部 カーボンブラック 5重量部 [三菱化成(株)#3950 ] ガーファック RE610 3重量部 [東邦化学(株)] シクロヘキサノン 400重量部 よりなる組成物をサンドグラインダーで混合分散した
後、 コロネートL 10重量部 (日本ポリウレタン(株):低分子量イソシアナ-ト ) を添加し、さらに高速ディスパー中で混合し、磁性塗料
を調製した。
【0063】また、比較例1の磁性塗料として、実施例
1においてS―化合物に替えて表1記載の化合物とした
以外は全く同じ組成の磁性塗料を全く同じように調整し
た。
【0064】また実施例6,7の磁性塗料を実施例1〜
5と同様にして調整した。すなわち、以下の 六方晶バリウムフェライト 80重量部 [比表面積:50m2 /g、抗磁力 750 Oe 板状比:6] S―化合物(表1参照) (表1参照) ポリウレタン 4重量部 [協和醗酵工業;エステン5701 F1 ] スルホン酸塩基等含有樹脂 2重量部 [MR110 (実施例6)、TP-249(実施例7)] 塩ビ・酢ビ樹脂 4重量部 [日信化学(株)TA-5C ] α―アルミナ 5重量部 [住友化学(株)AKP-20] オレイン酸オレイル 5重量部 カーボンブラック 5重量部 [三菱化成(株)#3950 ] ガーファック RE610 3重量部 [東邦化学(株)] シクロヘキサノン 400重量部 よりなる組成物をサンドグラインダーで混合分散した
後、 コロネートL 10重量部 (日本ポリウレタン(株):低分子量イソシアナ-ト ) を添加し、さらに高速ディスパー中で混合し、磁性塗料
を調製した。
【0065】なお、ここでMR110は日本ゼオン
(株)のスルホン酸塩基含有塩ビ・酢ビであり、TP―
249は日本合成(株)のスルホン酸塩基含有ポリエス
テルポリウレタンである。
【0066】得られた磁性塗料は15℃で24時間熟成
させた後、厚さ75μmのポリエチレンテレフタレート
の片面上に乾燥後の厚みが2.5μmとなるように塗布
し、無配向化処理後乾燥し、次いで磁性層にカレンダー
加工を施した。さらに裏面にも同様の処理を実施した。
60℃、100時間熱処理後、円板状に打ち抜き磁気デ
ィスクを作成した。この磁気ディスクの特性を表1に示
す。
【0067】S―化合物を使用することにより、表1に
示す如く、塗料の分散性、特に分散安定性の向上が著し
い。さらに工業的製品においては作り始めと作り終りの
製品に品質のバラツキが出ることは好ましくないが、S
―化合物の使用により塗料が安定化しているため品質の
バラツキもまた最小限(ハイパスモジュレーションにて
評価)におさえられている。
【0068】さらにS/N比が大巾に向上している。
【0069】なお、表1のS/N比および塗布性は比較
例1を基準ディスク、基準塗液としたもので表示した。
また表1のS―化合物の量の単位は重量部である。
【0070】
【表1】
【0071】
【実施例8〜13、比較例2,3】実施例8〜10の磁
性塗料をCo―被着γ酸化鉄を用いて以下のように調整
した。すなわち、下記の Co―被着γ酸化鉄 70重量部 (比表面積40m2 /g、抗磁力750 Oe 針状比 10) S―化合物(表2参照) 3重量部 スルホン酸塩基等含有樹脂(表2参照)6重量部 ガーファック RE610(東邦化学(株))3重量部 ポリウレタン 6重量部 (大日本インキ化学(株):スハ゜ンテ゛ックス T-5250) 塩ビ・酢ビ樹脂 8重量部 (日信化学(株)TA-5C ) α―アルミナ 4重量部 (住友化学(株)AKP-20) カーボンブラック 6重量部 (三菱化成(株)#3950 ) オレイン酸オレイル 6重量部 シクロヘキサノン 400重量部 よりなる組成物をサンドグラインダーで混合分散した
後、 コロネートL 10重量部 (日本ポリウレタン(株):低分子量イソシアナ-ト ) を添加し、さらに高速ディスパー中で混合し、磁性塗料
を調製した。
【0072】また比較例2として、実施例8においてそ
のS―化合物に替えて表2の化合物を用いた以外は全く
同様にして調整した磁性塗料を用意した。
【0073】更に実施例11〜13の磁性塗料として金
属鉄磁性粉を用いて以下のように調整した。すなわち、
下記の 金属鉄磁性粉 70重量部 (比表面積47m2 /g、抗磁力1500 Oe 針状比 10) S―化合物(表2参照) 3重量部 スルホン酸塩基等含有樹脂(表2参照)6重量部 ガーファック RE610(東邦化学(株))3重量部 ポリウレタン 6重量部 (大日本インキ化学(株):スハ゜ンテ゛ックス T-5250) 塩ビ・酢ビ樹脂 8重量部 (日信化学(株)TA-5C ) α―アルミナ 4重量部 (住友化学(株)AKP-20) カーボンブラック 6重量部 (三菱化成(株)#3950 ) オレイン酸オレイル 6重量部 シクロヘキサノン 400重量部 よりなる組成物をサンドグラインダーで混合分散した
後、 コロネートL 10重量部 (日本ポリウレタン(株):低分子量イソシアナ-ト ) を添加し、さらに高速ディスパー中で混合し、磁性塗料
を調製した。
【0074】また比較例3として、実施例11において
そのS―化合物に替えて表2の化合物を用いた以外は実
施例11と全く同様にして調整した磁性塗料を用意し
た。
【0075】得られた磁性塗料は、15℃で24時間熟
成させた後、厚さ75μmのポリエチレンテレフタレー
トフイルム上に乾燥後の厚さがCo―被着γ酸化鉄の場
合1.0μm、金属鉄系強磁性粉の場合2.7μmとな
るように塗布し、無配向処理後乾燥し、次いで磁性層に
カレンダー加工を施した。以下、実施例1〜7と同様に
して磁気ディスクを作成した。
【0076】この磁気ディスクの特性を表2に示す。な
お、表2においてS/N比、塗布性は、実施例8〜10
においては比較例2を、実施例11〜13においては比
較例3を基準ディスク、基準塗液としたもので表示し
た。また表2のスルホン酸塩基等含有樹脂の欄のTP2
49,MR110は前記実施例6,7と同じである。
【0077】
【表2】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に少なくとも強磁性粉と
    結合剤を含有する磁性塗膜を設けてなる磁気記録媒体に
    おいて、該磁性磁性塗膜中に分子内にSH基を含む化合
    物を前記強磁性粉100重量部に対して0.01〜20
    重量部含有することを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記化合物の含有量が前記強磁性粉10
    0重量部に対して0.5〜13重量部である請求項1記
    載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記化合物が下記一般式(I)で表わさ
    れる化合物である請求項1または2記載の磁気記録媒
    体。 X―(SH) …(I) (Xは炭化水素基、mは1〜4の整数。)
  4. 【請求項4】 前記化合物は、その常圧沸点が150℃
    以上である請求項1〜3記載のいずれかの磁気記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 前記結合剤が、スルホン酸塩基、スルホ
    ベタイン基の少なくとも1種を1×10-6当量/g(樹
    脂)以上含有する極性基含有樹脂を前記強磁性粉100
    重量部に対して0.1〜50重量部含有する請求項1〜
    4記載のいずれかの磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記強磁性粉が、六方晶バリウムフェラ
    イト、Co―被着γ酸化鉄、または金属粉末である請求
    項1〜5記載のいずれかの磁気記録媒体。
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