JPH05124885A - 推進薬用可塑剤 - Google Patents

推進薬用可塑剤

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JPH05124885A
JPH05124885A JP28608091A JP28608091A JPH05124885A JP H05124885 A JPH05124885 A JP H05124885A JP 28608091 A JP28608091 A JP 28608091A JP 28608091 A JP28608091 A JP 28608091A JP H05124885 A JPH05124885 A JP H05124885A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロケットモーター用コンポジット系固体推進
薬に使用される可塑剤及びその製造方法を提供する。 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、nは自然数、mは0以上の整数、かつ1≦(n
+m)≦7、 Rは飽和アルキレン基を示す。)で表され
る推進薬用可塑剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロケットモーター用コン
ポジット系固体推進薬に使用される可塑剤及びその製造
方法に関する。更に詳しくは、酸化剤、粘結剤、助燃
剤、燃焼触媒等から成るコンポジット系固体推進薬にお
いて、その粘結剤の一成分である可塑剤及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
コンポジット系固体推進薬の燃焼特性を改善するために
粘結剤の一成分である燃料結合剤としてアジド基を有す
るポリエーテルを使用する方法が注目されている。一般
に粘結剤中のアジド基含有量が多いほど、推進薬とした
場合の燃焼特性、特に比推力の向上が大きいことが知ら
れている。これまでに、ポリエーテル中のアジド基量を
多くすることを目的とし、一般式(II)
【0003】
【化2】
【0004】(式中、pは正の数を表す。)で示される
アジドメチル基を側鎖に有するポリエーテル(米国特許
第4268450号)や、更にポリエーテル中のアジド
基量を多くすることが可能である一般式(III)
【0005】
【化3】
【0006】(式中、q,rは正の数を表す。)で示さ
れる3,3−ビスアジドメチルオキセタン(以下BAM
Oと略記する)とテトラヒドロフランとのコポリマーか
らなるポリエーテル(特開平2−239178号公報)
が提案されている。一方、粘結剤中のアジド基含有量を
更に増加せしめることを目的として前記ポリエーテルと
共に用いる可塑剤としては、一般式(IV)
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1は1〜4価のアルコールからOH
を除いた残基、R2はアシル基、xは2以上10以下の整
数、yは1以上4以下の整数を表す。)で示されるアジ
ド基を有する可塑剤(米国特許第4938812号)が
提案されている。しかし、この可塑剤中のアジド基含有
量はポリエーテルの検討状況と比較して低レベルであ
り、よりアジド基含有量の多い可塑剤の開発が要求され
ていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の問題点を解決する
ため、本発明者はBAMOに着目し鋭意検討を行った結
果、特定の反応方法によりアジド基含有量の多い可塑剤
が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、一般式(I)
【0010】
【化5】
【0011】(式中、nは自然数、mは0以上の整数、
かつ1≦(n+m)≦7、 Rは飽和アルキレン基を示
す。)で表される推進薬用可塑剤、及びハロゲン化炭化
水素中に、BAMO、反応開始剤としてBF3O(C2H5)2
び分子量調節剤としてジオール成分を一括に仕込み反応
させて得られるポリエーテルに、溶媒中、無水酢酸を反
応させて合成することを特徴とする前記一般式(I)で
表される推進薬用可塑剤の製造方法を提供するものであ
る。
【0012】一般式(I)において、(n+m)の値は
1〜7、特に1〜5の範囲にあることが好ましい。(n
+m)の値が7を超えると可塑剤の結晶性が大きくな
り、可塑剤として機能しなくなる。また、一般式(I)
において、R で表される飽和アルキレン基としては、 -CH2CH2-、-CH2CH2CH2- 、-CH2CH2CH2CH2-、
【0013】
【化6】
【0014】等が挙げられ、特に-CH2CH2-、-CH2CH2CH2
- 、-CH2CH2CH2CH2-が好ましい。本発明の可塑剤の原料
である両末端水酸基のポリエーテルは、ハロゲン化炭化
水素中に、BAMO、反応開始剤としてBF3O(C2H5)2
び分子量調節剤としてジオール成分を一括に仕込み反応
させて得られる。反応温度は−20〜30℃、特に−10〜20
℃の範囲にあることが好ましい。反応温度が−10℃未満
であると反応が殆ど進行しないために実用的でない。ま
た、反応温度が20℃を超えると反応速度が大きくなり、
反応熱により異常反応を起こす。
【0015】本発明に用いられるハロゲン化炭化水素と
しては、塩化メチレン、クロロホルム、1,1−ジクロ
ロエタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリ
クロロエタン、四塩化炭素等が挙げられるが、特に塩化
メチレンが好ましい。ハロゲン化炭化水素の使用量は特
に限定されないが、反応原料に対し1.0〜10重量倍使用
するのが好ましい。
【0016】また、分子量調節剤として用いるジオール
成分は特に限定されないが、1,2−エタンジオール、
1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオー
ル、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール
等が挙げられ、特に1,2−エタンジオール、1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオールが好まし
い。
【0017】これらの分子量調節剤とBAMOとのモル
比を変化させることにより、任意の分子量の両末端水酸
基のポリエーテルを得ることができる。更に、本発明の
硬化剤の原料である両末端水酸基のポリエーテルの製造
に用いられるハロゲン化炭化水素、反応開始剤(BF3O(C
2H5)2)、BAMO及び分子量調節剤(ジオール成分)に
含まれる水分は500ppm以下、特に100ppm以下であること
が好ましい。また、反応開始剤として用いられるBF3O(C
2H5)2 の添加量は、分子量調節剤に対して 0.1〜2倍モ
ル、特に 0.2〜1倍モルの範囲が好ましい。添加量が分
子量調節剤に対して 0.1倍モル未満になると反応速度が
小さくなるために実用的ではない。また、2倍モルを超
えると副反応が起こるために、得られるポリエーテルの
分子量分布が広がってしまうため好ましくない。
【0018】更に上記方法により得られたポリエーテル
を溶媒中、ピリジン又はN−メチルイミダゾール存在
下、無水酢酸と反応させた後、遊離酸成分を除去するこ
とにより、目的とする前記一般式(I)で表される可塑
剤を得ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0020】実施例1 <BAMOの合成>3,3−ビスクロルメチルオキセタ
ン 200gを窒素吹き込み管を有するガラス製セパラブル
フラスコにとり、ジメチルホルムアミド 670.5g及びア
ジ化ソーダ 183.8gを加え、室温にてよく混合した。次
にオイルバスで上記混合液をゆっくりと90℃に加温し
た。温度を引き続き90℃に保ち、攪拌しながら2時間反
応を行い、3,3−ビスアジドメチルオキセタンを合成
した。反応終了後混合液の温度を室温まで下げ、塩化メ
チレン 1.5リットル及び水1.5 リットルを加え、分液ロ
ートにて分液した。分液後、下層液(塩化メチレン溶
液)を分取した。更に、分液ロートを用いて、分取した
塩化メチレン溶液を水 1.5リットルで2〜3回水洗し、
最後に分取した下層液中に溶け込んでいる水分を無水硫
酸ナトリウムを加えて脱水した。その後この溶液を濾過
し、ロータリーエバポレーターにて塩化メチレンを除去
した。更に、圧力3mmHg、温度 120〜 140℃の条件にて
蒸留精製し、無色透明又は淡黄白色のBAMOを得た。
GC(ガスクロマトグラフィー)にて純度を測定した結
果、99.9%以上であった。また、カールフィッシャー法
にて含水量を測定した結果、60ppm 以下であった。
【0021】<ポリエーテルの合成>常法に従って脱水
精製した1,2−エタンジオール16.7ミリモル、塩化メ
チレン23.1g及び前記BAMO53.3ミリモルを予め窒素
置換したフラスコに入れ十分混合した。更に0℃にて反
応開始剤であるBF3O(C2H5)2 を 8.3ミリモル(1,2−
エタンジオールに対して 0.5倍モル)添加し、温度を0
℃に保ちながら5日間反応を継続した。その後、蒸留水
を添加して反応を停止した後、飽和重曹水を添加してBF
3O(C2H5)2 を中和した。更に蒸留水 500mlを加え十分に
混合した後、分液ロートにて分液し、下層液(塩化メチ
レン溶液)を分取した。更に分液ロートを用い、分取し
た塩化メチレン溶液を水 500mlで2〜3回水洗し、反応
開始剤を完全に除去した。その後ロータリーエバポレー
ターにて塩化メチレンを除去し、更に減圧下にて加熱
し、残留溶剤、残留水分等を除去し、ポリエーテルを得
た。水分含有率をカールフィッシャー法により求めたと
ころ、200ppmであった。また、数平均分子量は 600であ
り、両末端はすべて水酸基となっていた。
【0022】<可塑剤の合成>前記ポリエーテル10g、
1,2−ジクロロエタン 20ml 及び無水酢酸 8.9gを予
め窒素置換したフラスコに入れ、十分混合した。更にN
−メチルイミダゾール 0.3mlを加えて混合した後、反応
液の温度を40℃にまで昇温し、3時間攪拌して反応させ
た。反応液を蒸留水 500ml中に注ぎ、更に塩化メチレン
を20ml加え十分に混合した後、分液ロートにて分液し、
下層液(有機層)を分取した。更に、分液ロートを用
い、分取した有機層を飽和重曹水 500mlで1回、及び蒸
留水1リットルで2回洗浄し、残留酸成分等の不純物を
十分に除去した。その後、ロータリーエバポレーターに
て1,2−ジクロロエタン及び塩化メチレンを除去し、
更に減圧下にて加熱し、残留溶剤、残留水分等を除去
し、薄黄色粘稠の液体を得た。このものをNMRを用い
て分析した結果、下記式で表される構造を有することが
確認された。
【0023】
【化7】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、nは自然数、mは0以上の整数、かつ1≦(n
    +m)≦7、 Rは飽和アルキレン基を示す。)で表され
    る推進薬用可塑剤。
  2. 【請求項2】 Rが-CH2CH2-、-CH2CH2CH2- 及び-CH2CH
    2CH2CH2-からなる群から選択される飽和アルキレン基で
    ある請求項1記載の推進薬用可塑剤。
  3. 【請求項3】 ハロゲン化炭化水素中に、3,3−ビス
    アジドメチルオキセタン、反応開始剤としてBF3O(C2H5)
    2 及び分子量調節剤としてジオール成分を一括に仕込み
    反応させて得られるポリエーテルに、溶媒中、無水酢酸
    を反応させて合成することを特徴とする請求項1記載の
    推進薬用可塑剤の製造方法。
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