JPH05128504A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体の製造方法Info
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- JPH05128504A JPH05128504A JP3289712A JP28971291A JPH05128504A JP H05128504 A JPH05128504 A JP H05128504A JP 3289712 A JP3289712 A JP 3289712A JP 28971291 A JP28971291 A JP 28971291A JP H05128504 A JPH05128504 A JP H05128504A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、高密度磁気記録に最適な強磁性金
属薄膜を磁性層とする磁気記録媒体において、耐久性,
耐蝕性の問題を解決し、さらに、高価なフロン系溶剤や
有機溶剤を使用せず、安全衛生面においても優れた、実
用信頼性の優れた磁気記録媒体の製造方法の提供を目的
とする。 【構成】 高分子フィルム1の少なくとも一方の面に強
磁性金属薄膜から成る磁性層2、硬質カーボン層から成
る保護膜3を順次形成した後、フッ素系潤滑剤を水に分
散させた塗布液を塗布し、前記フッ素系潤滑剤の融点以
上の温度で乾燥することによって、フッ素系潤滑層4を
形成する。
属薄膜を磁性層とする磁気記録媒体において、耐久性,
耐蝕性の問題を解決し、さらに、高価なフロン系溶剤や
有機溶剤を使用せず、安全衛生面においても優れた、実
用信頼性の優れた磁気記録媒体の製造方法の提供を目的
とする。 【構成】 高分子フィルム1の少なくとも一方の面に強
磁性金属薄膜から成る磁性層2、硬質カーボン層から成
る保護膜3を順次形成した後、フッ素系潤滑剤を水に分
散させた塗布液を塗布し、前記フッ素系潤滑剤の融点以
上の温度で乾燥することによって、フッ素系潤滑層4を
形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高密度磁気記録に最適な
強磁性金属薄膜を磁性層とする磁気テープなどの金属薄
膜型磁気記録媒体の製造方法、特にその表面にフッ素系
潤滑剤層を形成する磁気記録媒体の製造方法に関するも
のである。
強磁性金属薄膜を磁性層とする磁気テープなどの金属薄
膜型磁気記録媒体の製造方法、特にその表面にフッ素系
潤滑剤層を形成する磁気記録媒体の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の分野においては、デジ
タル化,小型化,長時間化などの高性能化が進んでいる
が、それに伴って、高密度磁気記録媒体への要求が高ま
り、磁性層を強磁性金属薄膜で構成した金属薄膜型磁気
記録媒体が、短波長記録に極めて有利なことから盛んに
検討されている。
タル化,小型化,長時間化などの高性能化が進んでいる
が、それに伴って、高密度磁気記録媒体への要求が高ま
り、磁性層を強磁性金属薄膜で構成した金属薄膜型磁気
記録媒体が、短波長記録に極めて有利なことから盛んに
検討されている。
【0003】しかしながら、金属薄膜型磁気記録媒体で
は磁性層は極めて良好な表面性を持つために、信号の記
録再生の過程における磁気ヘッドとの高速摺動下での摩
擦,摩耗により、耐久性,走行性,耐蝕性などは大きな
影響を受けており、その改善は大きな課題となってい
る。
は磁性層は極めて良好な表面性を持つために、信号の記
録再生の過程における磁気ヘッドとの高速摺動下での摩
擦,摩耗により、耐久性,走行性,耐蝕性などは大きな
影響を受けており、その改善は大きな課題となってい
る。
【0004】そこで磁性層表面にトップコート層を設
け、耐久性,走行性,耐蝕性の改善が試みられている。
け、耐久性,走行性,耐蝕性の改善が試みられている。
【0005】例えば、脂肪酸金属塩の形成(特開昭54
−113303号公報)、イミド基を有する高分子化合
物のスパッタ膜の形成(特開昭57−116771号公
報)、高分子化合物をターゲットとしたスパッタ膜、カ
ーボンやBN,MoS2,SiO2などをスパッタ法や蒸
着法による薄膜化、ダイヤモンド状硬質炭素膜の形成
(日本応用磁気学会第46回研究会資料)、脂肪酸,脂
肪酸アミドなどの潤滑剤の形成(例えば、特開昭56−
306009号公報)など、数多く試みられている。
−113303号公報)、イミド基を有する高分子化合
物のスパッタ膜の形成(特開昭57−116771号公
報)、高分子化合物をターゲットとしたスパッタ膜、カ
ーボンやBN,MoS2,SiO2などをスパッタ法や蒸
着法による薄膜化、ダイヤモンド状硬質炭素膜の形成
(日本応用磁気学会第46回研究会資料)、脂肪酸,脂
肪酸アミドなどの潤滑剤の形成(例えば、特開昭56−
306009号公報)など、数多く試みられている。
【0006】しかしながら、上記した例では耐久性,走
行性,耐蝕性などを十分には満足できないため、積層化
してそれぞれの役割分担をする考え方が増加してきてい
る。
行性,耐蝕性などを十分には満足できないため、積層化
してそれぞれの役割分担をする考え方が増加してきてい
る。
【0007】例えば、脂肪酸金属塩の吸着層上にフルオ
ロカーボン系の潤滑剤層の形成(特開昭61−1203
31号公報)、硬質カーボン層上にフッ素系潤滑剤を配
したもの(特開昭61−126627号公報)、Si−
N−O系薄膜上に潤滑剤層を形成したもの(特開昭61
−131231号公報)などがある。
ロカーボン系の潤滑剤層の形成(特開昭61−1203
31号公報)、硬質カーボン層上にフッ素系潤滑剤を配
したもの(特開昭61−126627号公報)、Si−
N−O系薄膜上に潤滑剤層を形成したもの(特開昭61
−131231号公報)などがある。
【0008】なかでも、近年では、硬質カーボン層とパ
ーフルオロポリエーテル,パーフルオロカルボン酸,パ
ーフルオロカルボン酸エステルなどのフッ素系潤滑剤の
組み合わせは良好な特性が注目され、広く検討されるに
至っている。
ーフルオロポリエーテル,パーフルオロカルボン酸,パ
ーフルオロカルボン酸エステルなどのフッ素系潤滑剤の
組み合わせは良好な特性が注目され、広く検討されるに
至っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気記
録媒体の性能向上に関する要求は厳しく、上記した構成
では十分な特性であるといえず、耐久性,耐蝕性におい
て一層の改善が望まれている。また、上記フッ素系潤滑
剤は潤滑剤として優れた特性を示しているが、溶解性が
限られており、フロン系溶剤、あるいは、一部有機溶剤
しか用いることができない。しかしながら、フロン系溶
剤は、高価である上に、地球規模の環境破壊の原因とな
ることが指摘されており、今後はその使用及び製造が制
限される方向となっているものである。また、有機溶剤
を使用する場合においても、安全衛生面での環境確保の
ため、排気設備ならびに防爆構造などの高価な製造設備
の対応が必要とされており、問題の多いものである。
録媒体の性能向上に関する要求は厳しく、上記した構成
では十分な特性であるといえず、耐久性,耐蝕性におい
て一層の改善が望まれている。また、上記フッ素系潤滑
剤は潤滑剤として優れた特性を示しているが、溶解性が
限られており、フロン系溶剤、あるいは、一部有機溶剤
しか用いることができない。しかしながら、フロン系溶
剤は、高価である上に、地球規模の環境破壊の原因とな
ることが指摘されており、今後はその使用及び製造が制
限される方向となっているものである。また、有機溶剤
を使用する場合においても、安全衛生面での環境確保の
ため、排気設備ならびに防爆構造などの高価な製造設備
の対応が必要とされており、問題の多いものである。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、耐久性,耐蝕性に優れ、高い実用信頼性の磁気テー
プを、フロン系溶剤、あるいは、有機溶剤を使うことな
く、フッ素系潤滑剤層の形成を可能とする磁気記録媒体
の製造方法の提供を目的とするものである。
で、耐久性,耐蝕性に優れ、高い実用信頼性の磁気テー
プを、フロン系溶剤、あるいは、有機溶剤を使うことな
く、フッ素系潤滑剤層の形成を可能とする磁気記録媒体
の製造方法の提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気記録媒体の製造方法は、非磁性基板の少
なくとも一方の面に強磁性金属薄膜から成る磁性層,硬
質カーボン層から成る保護膜層を順次形成した後、フッ
素系潤滑剤を水に分散させた塗布液を塗布し、前記フッ
素系潤滑剤の融点以上の温度で乾燥することによって潤
滑剤層を形成するものである。
に本発明の磁気記録媒体の製造方法は、非磁性基板の少
なくとも一方の面に強磁性金属薄膜から成る磁性層,硬
質カーボン層から成る保護膜層を順次形成した後、フッ
素系潤滑剤を水に分散させた塗布液を塗布し、前記フッ
素系潤滑剤の融点以上の温度で乾燥することによって潤
滑剤層を形成するものである。
【0012】
【作用】本発明の磁気記録媒体の製造方法は、硬質カー
ボン層を有する金属薄膜磁性層にフッ素系潤滑剤を水に
分散させた状態で塗布し、潤滑剤の融点以上で乾燥する
ことが要旨となっている。
ボン層を有する金属薄膜磁性層にフッ素系潤滑剤を水に
分散させた状態で塗布し、潤滑剤の融点以上で乾燥する
ことが要旨となっている。
【0013】フッ素系潤滑剤を水に分散させた塗布液
は、塗布後の蒸発過程において凝集しながら乾燥する
が、その際、表面の微小な欠陥部分に集まり易く、ま
た、融点以上の温度で乾燥するため融解後、凝固し、表
面に強固に付着するものである。すなわち、保護膜表面
に存在する微小な欠陥部分に潤滑剤を多くかつ強固に付
着させる作用を有するものであり、このことによって、
信号の記録再生過程における、ダメージを防止,軽減す
ることができ、さらに、保存時の欠陥部への水分の進入
を防ぎ、錆の発生を防止するもので、耐久性,耐蝕性を
向上させる効果を有するものである。
は、塗布後の蒸発過程において凝集しながら乾燥する
が、その際、表面の微小な欠陥部分に集まり易く、ま
た、融点以上の温度で乾燥するため融解後、凝固し、表
面に強固に付着するものである。すなわち、保護膜表面
に存在する微小な欠陥部分に潤滑剤を多くかつ強固に付
着させる作用を有するものであり、このことによって、
信号の記録再生過程における、ダメージを防止,軽減す
ることができ、さらに、保存時の欠陥部への水分の進入
を防ぎ、錆の発生を防止するもので、耐久性,耐蝕性を
向上させる効果を有するものである。
【0014】更に、フッ素系潤滑剤を溶解する必要がな
いため、高価なフロン系溶剤および安全衛生上問題とな
る有機溶剤を使用せず、排気設備ならびに防爆構造の高
価な製造設備を必要とせず、作業者を有機溶剤の蒸気に
さらすことがなく、経済的効果と特性向上の両方が確保
できるものである。
いため、高価なフロン系溶剤および安全衛生上問題とな
る有機溶剤を使用せず、排気設備ならびに防爆構造の高
価な製造設備を必要とせず、作業者を有機溶剤の蒸気に
さらすことがなく、経済的効果と特性向上の両方が確保
できるものである。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例で使用した磁気テ
ープの構成を示す拡大断面図である。図1において、1
は高分子フィルム、2は強磁性金属薄膜から成る磁性
層、3は硬質カーボン層から成る保護膜層、4はフッ素
系潤滑剤層、5はバックコート層である。
ープの構成を示す拡大断面図である。図1において、1
は高分子フィルム、2は強磁性金属薄膜から成る磁性
層、3は硬質カーボン層から成る保護膜層、4はフッ素
系潤滑剤層、5はバックコート層である。
【0017】本実施例の磁気記録媒体に用いる高分子フ
ィルム1は、ポリエチレンテレフタレート,ポリエチレ
ンナフタレート,ポリフェニレンサルファイド,芳香族
ポリアミド,ポリイミドなどの高分子フィルムで、表面
に微粒子塗布層を有し、表面形状を制御したものが適し
ている。
ィルム1は、ポリエチレンテレフタレート,ポリエチレ
ンナフタレート,ポリフェニレンサルファイド,芳香族
ポリアミド,ポリイミドなどの高分子フィルムで、表面
に微粒子塗布層を有し、表面形状を制御したものが適し
ている。
【0018】磁性層2の強磁性金属薄膜は、イオンプレ
ーティング法,スパッタリング法,電子ビーム蒸着法な
どで形成した磁性膜でCo,Co−Ni,Co−O,C
o−Cr,Co−Ti,Co−W,Co−Mo,Co−
Ni−O,Co−Pt−B−Oなどの中から適宜選択さ
れるものである。
ーティング法,スパッタリング法,電子ビーム蒸着法な
どで形成した磁性膜でCo,Co−Ni,Co−O,C
o−Cr,Co−Ti,Co−W,Co−Mo,Co−
Ni−O,Co−Pt−B−Oなどの中から適宜選択さ
れるものである。
【0019】硬質カーボン層からなる保護層3は、炭化
水素ガス、あるいは、炭化水素とアルゴンの混合ガスの
プラズマ重合、あるいは、カーボン,グラファイトのス
パッタリングによって形成することができる。
水素ガス、あるいは、炭化水素とアルゴンの混合ガスの
プラズマ重合、あるいは、カーボン,グラファイトのス
パッタリングによって形成することができる。
【0020】炭化水素ガスのプラズマ重合によって形成
する場合には、真空容器中に炭化水素ガス、または炭化
水素ガスと不活性ガスの混合ガスを導入し、0.001
から1Torrの圧力を保持した状態で真空容器内部に放
電させて、炭化水素ガスのプラズマを発生させ、硬質カ
ーボン層を形成する。放電形式としては、外部電極方
式,内部電極方式のいずれでも良く、放電周波数につい
ても実験的に決めることができる。また、基体側の電極
に0から−3kVの電圧を印加する事によって、膜の硬度
の増大及び密着性を向上させることができる。
する場合には、真空容器中に炭化水素ガス、または炭化
水素ガスと不活性ガスの混合ガスを導入し、0.001
から1Torrの圧力を保持した状態で真空容器内部に放
電させて、炭化水素ガスのプラズマを発生させ、硬質カ
ーボン層を形成する。放電形式としては、外部電極方
式,内部電極方式のいずれでも良く、放電周波数につい
ても実験的に決めることができる。また、基体側の電極
に0から−3kVの電圧を印加する事によって、膜の硬度
の増大及び密着性を向上させることができる。
【0021】炭化水素ガスとしては、メタン,エタン,
プロパン,ブタン,ペンタン,ヘキサン,ヘプタン,オ
クタン,ベンゼンなどを用いることができる。
プロパン,ブタン,ペンタン,ヘキサン,ヘプタン,オ
クタン,ベンゼンなどを用いることができる。
【0022】また、硬質膜を形成するには、できるだけ
放電エネルギーを大きくすることが望ましい。また、基
体の温度もできるだけ高くすることが望ましい。
放電エネルギーを大きくすることが望ましい。また、基
体の温度もできるだけ高くすることが望ましい。
【0023】一方、スパッタ法には、直流スパッタ,交
流スパッタ,高周波スパッタ,マグネトロンスパッタ,
イオンビームスパッタなどがあるが、いずれの方法でも
よい。硬質膜を形成するには、圧力は、0.01Torr
以下が望ましく、エネルギー密度は高くするのがよく、
例えば、高周波マグネトロンスパッタでは、ターゲット
面積あたり1W/cm2以上が好ましく、また、基体を保
持する側の電極に0から−3kVの電圧を印加しつつ、ス
パッタすることによって、プラズマ重合の場合と同様
に、膜の硬度の増大、密着性の向上を図ることができ
る。
流スパッタ,高周波スパッタ,マグネトロンスパッタ,
イオンビームスパッタなどがあるが、いずれの方法でも
よい。硬質膜を形成するには、圧力は、0.01Torr
以下が望ましく、エネルギー密度は高くするのがよく、
例えば、高周波マグネトロンスパッタでは、ターゲット
面積あたり1W/cm2以上が好ましく、また、基体を保
持する側の電極に0から−3kVの電圧を印加しつつ、ス
パッタすることによって、プラズマ重合の場合と同様
に、膜の硬度の増大、密着性の向上を図ることができ
る。
【0024】硬質カーボン層の膜厚としては、50から
300Aの範囲が適当で、これよりも、薄い場合には、
十分な保護膜効果が得られず、これよりも大きい場合に
は、磁気ヘッドと磁性層間のスページングが増大して、
電磁変換特性の劣化を引き起こす。
300Aの範囲が適当で、これよりも、薄い場合には、
十分な保護膜効果が得られず、これよりも大きい場合に
は、磁気ヘッドと磁性層間のスページングが増大して、
電磁変換特性の劣化を引き起こす。
【0025】フッ素系潤滑剤としては、カルボン酸基,
エステル基などの極性基を有するものが有効であり、パ
ーフルオロアルキルカルボン酸およびそのエステルなど
が適当であり、単独あるいは混合して用いることができ
る。
エステル基などの極性基を有するものが有効であり、パ
ーフルオロアルキルカルボン酸およびそのエステルなど
が適当であり、単独あるいは混合して用いることができ
る。
【0026】フッ素系潤滑剤の塗布量としては、1mg/
m2から30mg/m2の範囲が好ましく、1mg/m2よりも低
い場合には、十分な耐久性,耐蝕性を示さず、30mg/
m2よりも多い場合には、磁気ヘッドと磁性層間のスペー
シングが増大して、電磁変換特性の劣化を引き起こす。
m2から30mg/m2の範囲が好ましく、1mg/m2よりも低
い場合には、十分な耐久性,耐蝕性を示さず、30mg/
m2よりも多い場合には、磁気ヘッドと磁性層間のスペー
シングが増大して、電磁変換特性の劣化を引き起こす。
【0027】フッ素系潤滑剤の分散液を調整するには、
高速撹はん機によって、機械的エネルギーを加えて分散
処理を行うか、潤滑剤を微量の溶剤に溶解し、多量の水
に高速撹はんを行いながら添加することによって、得ら
れる。高速撹はんは、塗布液が調整された後も、塗布直
前まで連続的に行うことが望ましい。
高速撹はん機によって、機械的エネルギーを加えて分散
処理を行うか、潤滑剤を微量の溶剤に溶解し、多量の水
に高速撹はんを行いながら添加することによって、得ら
れる。高速撹はんは、塗布液が調整された後も、塗布直
前まで連続的に行うことが望ましい。
【0028】以下、更に具体的に本発明の磁気記録媒体
について比較例との対比で説明する。
について比較例との対比で説明する。
【0029】(実施例1)平滑な表面上に粒径180Å
のシリカ微粒子を分散させた変性シリコーンと増粘剤と
から成る波状突起と粒状突起を有する厚み10.3ミク
ロンのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、酸素
を導入しながら電子ビーム法で連続斜め蒸着を行い、膜
厚2000ÅのCo−Ni−O膜を形成した。ついで、
蒸着層と反対側面に、カーボンブラックと炭酸カルシウ
ム1:1重量比の混合物をポリウレタンとニトロセルロ
ース1:1重量比の樹脂成分中に分散させた塗工液をリ
バースロール方式の塗工機で塗布,乾燥し、0.7ミク
ロンの膜厚でバックコート層を形成した。さらに、蒸着
層の上に、メタン,アルゴンの混合ガスの高周波(10
kHz)プラズマにより、電極と磁気テープ原反自身を対
向電極として、磁気テープ原反に−1.5kVの直流電圧
を印加し、放電を行い250A膜厚の硬質カーボン層を
形成した。さらに、その上に、パーフルオロアルキルカ
ルボン酸(融点59℃)または、パーフルオロアルキル
カルボン酸エステル(融点58℃)を水に分散させた塗
工液で7mg/m2の条件でリバースロール方式のコータで
塗布し、90℃から70℃の温度で乾燥し、潤滑剤層を
形成した。ついで磁気テープ原反を8mm幅に裁断し8mm
VTR用磁気テープとした(試料1から6)。
のシリカ微粒子を分散させた変性シリコーンと増粘剤と
から成る波状突起と粒状突起を有する厚み10.3ミク
ロンのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、酸素
を導入しながら電子ビーム法で連続斜め蒸着を行い、膜
厚2000ÅのCo−Ni−O膜を形成した。ついで、
蒸着層と反対側面に、カーボンブラックと炭酸カルシウ
ム1:1重量比の混合物をポリウレタンとニトロセルロ
ース1:1重量比の樹脂成分中に分散させた塗工液をリ
バースロール方式の塗工機で塗布,乾燥し、0.7ミク
ロンの膜厚でバックコート層を形成した。さらに、蒸着
層の上に、メタン,アルゴンの混合ガスの高周波(10
kHz)プラズマにより、電極と磁気テープ原反自身を対
向電極として、磁気テープ原反に−1.5kVの直流電圧
を印加し、放電を行い250A膜厚の硬質カーボン層を
形成した。さらに、その上に、パーフルオロアルキルカ
ルボン酸(融点59℃)または、パーフルオロアルキル
カルボン酸エステル(融点58℃)を水に分散させた塗
工液で7mg/m2の条件でリバースロール方式のコータで
塗布し、90℃から70℃の温度で乾燥し、潤滑剤層を
形成した。ついで磁気テープ原反を8mm幅に裁断し8mm
VTR用磁気テープとした(試料1から6)。
【0030】比較例として、乾燥温度を50℃にした以
外は実施例と同様にしたもの(試料7,8)、硬質カー
ボン層を形成しない以外は実施例と同様にして形成した
もの(試料9)、塗布溶剤としてトルエンを使用した以
外は実施例と同様にして形成したもの(試料10)を製
作した。
外は実施例と同様にしたもの(試料7,8)、硬質カー
ボン層を形成しない以外は実施例と同様にして形成した
もの(試料9)、塗布溶剤としてトルエンを使用した以
外は実施例と同様にして形成したもの(試料10)を製
作した。
【0031】これらの磁気テープを、市販の8mmVTR
(EV−S900、ソニー社製)を改造し、スチル耐久
性,保存特性を測定した。
(EV−S900、ソニー社製)を改造し、スチル耐久
性,保存特性を測定した。
【0032】スチル耐久性は、初期出力から6dB低下す
るまでの時間を3試料について測定し、その平均をテー
プのスチル寿命とした。
るまでの時間を3試料について測定し、その平均をテー
プのスチル寿命とした。
【0033】保存特性は、30℃80%RHの環境に1
ケ月放置した後、ドロップアウトを測定した。
ケ月放置した後、ドロップアウトを測定した。
【0034】ドロップアウトは試料数2で10分間録画
再生し、15μsec,16dB以上の出力低下する信号欠
陥の数を測定し、1分間の平均値を算出し、保存前の値
を1.0とし、増加率を算出した。
再生し、15μsec,16dB以上の出力低下する信号欠
陥の数を測定し、1分間の平均値を算出し、保存前の値
を1.0とし、増加率を算出した。
【0035】(表1)に製造条件及び測定結果を示す。
【0036】
【表1】
【0037】(表1)から明らかなように、融点以下の
温度で乾燥した磁気テープ7,8および、硬質カーボン
層のない磁気テープ9は、低いスチル耐久性を示し、高
湿環境保存後のドロップアウトの増加も大きく、耐蝕性
の低下を示している。また、有機溶剤で塗布した磁気テ
ープ10は、磁気テープ7から9に比較して、スチル耐
久性,耐蝕性において、改善傾向にあるものの、不十分
な特性しか示していない。
温度で乾燥した磁気テープ7,8および、硬質カーボン
層のない磁気テープ9は、低いスチル耐久性を示し、高
湿環境保存後のドロップアウトの増加も大きく、耐蝕性
の低下を示している。また、有機溶剤で塗布した磁気テ
ープ10は、磁気テープ7から9に比較して、スチル耐
久性,耐蝕性において、改善傾向にあるものの、不十分
な特性しか示していない。
【0038】以上のように、本発明によれば、高価なフ
ロン系溶剤、あるいは、有機溶剤を使用することなく、
フッ素系潤滑剤層の形成を可能とし、スチル寿命の向上
および高湿環境保存後のドロップアウトの増加を防止す
ることができるものであり、金属薄膜型の磁気記録媒体
の実用特性を向上させる優れた効果がある。
ロン系溶剤、あるいは、有機溶剤を使用することなく、
フッ素系潤滑剤層の形成を可能とし、スチル寿命の向上
および高湿環境保存後のドロップアウトの増加を防止す
ることができるものであり、金属薄膜型の磁気記録媒体
の実用特性を向上させる優れた効果がある。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明は、非磁性基板の少
なくとも一方の面に強磁性金属薄膜から成る磁性層,硬
質カーボン層から成る保護膜層を順次形成した後、フッ
素系潤滑剤を水に分散させた塗布液を塗布し、前記フッ
素系潤滑剤の融点以上の温度で乾燥することによって、
耐久性,耐蝕性に優れ、高い実用信頼性の磁気テープ
を、フロン系溶剤、あるいは、有機溶剤を使うことな
く、フッ素系潤滑剤層の形成を可能とする磁気記録媒体
の製造方法を提供するものである。
なくとも一方の面に強磁性金属薄膜から成る磁性層,硬
質カーボン層から成る保護膜層を順次形成した後、フッ
素系潤滑剤を水に分散させた塗布液を塗布し、前記フッ
素系潤滑剤の融点以上の温度で乾燥することによって、
耐久性,耐蝕性に優れ、高い実用信頼性の磁気テープ
を、フロン系溶剤、あるいは、有機溶剤を使うことな
く、フッ素系潤滑剤層の形成を可能とする磁気記録媒体
の製造方法を提供するものである。
【図1】本発明の一実施例における磁気記録媒体の拡大
断面図
断面図
1 高分子フィルム 2 磁性層 3 保護膜層 4 フッ素系潤滑剤層 5 バックコート層
Claims (1)
- 【請求項1】非磁性基板の少なくとも一方の面に強磁性
金属薄膜から成る磁性層、硬質カーボン層から成る保護
膜層を順次形成した後、フッ素系潤滑剤を水に分散させ
た塗布液を塗布し、前記フッ素系潤滑剤の融点以上の温
度で乾燥することによってフッ素系潤滑剤層を形成する
ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3289712A JPH05128504A (ja) | 1991-11-06 | 1991-11-06 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3289712A JPH05128504A (ja) | 1991-11-06 | 1991-11-06 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05128504A true JPH05128504A (ja) | 1993-05-25 |
Family
ID=17746774
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3289712A Pending JPH05128504A (ja) | 1991-11-06 | 1991-11-06 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05128504A (ja) |
-
1991
- 1991-11-06 JP JP3289712A patent/JPH05128504A/ja active Pending
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