JPH05133085A - 免震床部材 - Google Patents

免震床部材

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JPH05133085A
JPH05133085A JP32106591A JP32106591A JPH05133085A JP H05133085 A JPH05133085 A JP H05133085A JP 32106591 A JP32106591 A JP 32106591A JP 32106591 A JP32106591 A JP 32106591A JP H05133085 A JPH05133085 A JP H05133085A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に水平方向の振動乃至揺動について高度な
免震作用を有する免震床部材を提供すること。 【構成】 ベース部材1の中央部に凹部2を、上記凹部
2の中心に小凹部3を、それぞれ構成し、小凹部3に結
合蓋板10を被せて構成した補助緩衝空間中に結合軸1
1の下端の結合円板12を水平方向移動自在に装入す
る。前記凹部2には、その底部との間に緩衝空間を構成
すべく複数の同心円状の波状部で構成した円形カバー体
13を被せ、その中心の円筒部14に前記結合軸11を
貫通させる。緩衝空間中に水20を充填する。基板部材
8の下面中央に、底板15を有するリング部材16を取
付け、前記結合軸11の上端の結合円板17を底板15
の補助緩衝空間中に水平方向移動自在に装入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数のそれを床下地上
に連設配置し、その後又は予めこの上に種々の化粧材を
配設して床を構成する床部材の一種であって、地震その
他の振動乃至揺動を減衰させることができる免震床部材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来免震手段としては、床を構成する部
材の下部に脚を構成し、これらの脚の下端にゴム類を取
付けた構成が最も基本的である。その他には、床を構成
する部材と下地側との間にボールを配置して下地側の振
動をボールで遮断するとか、床を構成する部材と下地側
とを平滑な面で接合させて、同様に上下を振動に関して
遮断し、更に床を構成する部材をコイルバネ等で四方か
ら引っ張って、移動した床を構成する部材を原位置に復
帰し得るようにした構成等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来最も基本的な免震
手段は、前記のように、単純に板材を支持する脚の下端
にゴム類を取付けたに過ぎないので、これによる床は構
成上満足な免震効果を得ることができるものではない。
後者の免震手段は個々の床部材に関するものではなく、
建築物全体に付いて一括して考えられたものである。本
発明は、上面に化粧材を敷設し又は貼付して建築物の床
を構成する床部材であって、特に水平方向の振動乃至揺
動について高度な免震作用を有する免震床部材を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の構成の要旨とす
るところは、ベース部材の中央に、平面から見て円形の
凹部を構成し、上記凹部に径の異なる複数の同心円状の
波状部で構成されたフレキシブルな円形カバー体を被覆
し、上記円形カバー体と凹部との間に構成される緩衝空
間中に液体を充填し、他方前記ベース部材の凹部の周囲
上部に構成された載置面に基板部材をスライド自在に載
置し、かつ前記ベース部材の前記凹部の中央部付近と、
結合軸の下端とを、一定範囲で相互に水平方向に移動自
在であるように、結合し、上記結合軸の途中を水密性を
保持しつつ前記円形カバー体の中央部を貫通させ、更に
前記基板部材の下部と前記結合軸の上端とを、一定範囲
で水平方向に移動自在であるように、結合した免震床部
材である。
【0005】前記凹部の中央部付近と前記結合軸の下端
との結合は、同一の機能を有する具体的構成には様々な
ものがあり得るが、例えば、前記結合軸の下端に結合円
板を取付け、他方前記凹部の底部中央に小凹部を構成
し、上記小凹部にはその底部との間に補助緩衝空間を構
成すべく結合蓋板を固設し、かつ上記結合蓋板の中央部
に、これに貫通させる前記結合軸が径方向に一定範囲で
移動自在なように、円形の貫通孔を穿設し、更に前記結
合軸の下端を、上記貫通孔から上記補助緩衝空間中に装
入し、前記結合円板を上記補助緩衝空間中に水平方向移
動自在に位置させることにより、構成するのが適当であ
る。前記貫通孔は、少なくとも、前記補助緩衝空間中を
上記結合円板が相対的に水平方向に移動し、その周端が
上記補助緩衝空間の周側、即ち、前記小凹部の内周に当
接するまで、前記結合軸の周側が、その内周に当接しな
いだけの径とするのが適当である。これはまた前記円形
カバー体の偏心変形の限界とほぼ一致させるのが適当で
ある。
【0006】また前記基板部材の下部と前記結合軸の上
端との結合も同一の機能を有する具体的構成には様々な
ものがあり得るが、例えば、前記結合軸の上端に結合円
板を取付け、他方前記基板部材の下面中央には底板を有
するリング部材を取付け、上記底板の中央部に、これに
貫通させる前記結合軸が径方向に一定範囲で移動自在な
ように、円形の貫通孔を穿設し、前記結合軸の上端を上
記貫通孔から上記リング部材と基板部材の下部との間に
構成された補助緩衝空間中に装入し、その上端の結合円
板を上記補助緩衝空間中に水平方向移動自在に位置させ
ることにより、構成するのが適当である。前記貫通孔も
また、既述の下方の補助緩衝空間に関する場合と同様
に、少なくとも、前記補助緩衝空間中を上記結合円板が
相対的に水平方向に移動し、その周端が上記補助緩衝空
間の周側、即ち、前記リング部材の内周に当接するま
で、前記結合軸の周側が、その内周に当接しないだけの
径とするのが適当である。
【0007】更に、前記ベース部材の前記凹部の中央部
付近と結合軸の下端との結合及び前記基板部材の下部と
前記結合軸の上端との結合を、それぞれ、以上のよう
に、構成した場合には、前記リング部材の外周が前記凹
部の内周に衝突するに至った場合の衝撃を和らげるため
に、上記リング部材の外周に弾性部材を配するのが適当
である。
【0008】また前記ベース部材は、その平面から見た
形状は、自由であるが、概ね四辺形に構成するのが適当
である。前記凹部は、地震等に於けるベース部材と基板
部材との相対的な水平方向の振幅をどの程度まで許容で
きるものとするのが適当かを考慮して、その直径を定め
るのが良い。できれば、予想される最大の地震に於い
て、ベース部材と基板部材とが相対的に水平方向の逆向
きの揺動運動をした場合に、リング部材の外周に配した
弾性部材の側部が凹部の内周に容易には接触しない程度
に定めるのが良い。また前記ベース部材の下部には弾性
脚を配し、直下型の地震に備えるようにするのが好まし
い。
【0009】また前記円形カバー体は、前記のように、
複数の同心円状の波状部で構成されるものであるが、中
央部には下面から見て十字状のクロス部を構成し、その
更に中心に前記結合軸を貫通させる円筒部を構成し、そ
の外端は最も内側の波状部に結合する構成とするのが良
い。またこの場合は、上記クロス部の上端には全部を繋
ぐ、平面から見て円形のシート部を構成し、その外周端
を前記最も内側の波状部に接続する構成とする。前記液
体としては、水又は容易に燃焼しない適当なオイル類を
用いることができる。これは前記緩衝空間中に100%
充填しても良いが、若干隙間を残して充填しても良い。
地震の際には、ベース部材が下地の振動にともなって前
後左右に振動することになるが、この際、後述するよう
に、結合軸の相対的な前後左右への振動にともなって前
記緩衝空間の中心が偏心状態となり、その際の液体の流
動により抵抗を生ぜしめることがその趣旨である。
【0010】前記基板部材は、その上面に同寸法の化粧
材を貼付したり、免震床部材の設置後に、その上面に化
粧材を敷設するものであるから、それに適したものとす
る。例えば、プラスチック又は木製板材により構成する
ことができる。その平面形状は、用途上より平面から見
て正方形とするのが適当である。上記基板部材の下面は
平滑に構成するのが適当である。前記ベース部材の載置
面に直接上記基板部材を載置する場合には、この載置面
も平滑に構成し、抵抗少なくスムーズにスライドできる
ように構成するのが適当である。例えば、基板部材の下
面及び載置面を、テトラフルオロエチレン樹脂のコーテ
ィングを施す等により滑面に構成する。若しくは、載置
面には多数のボールを回転自在に配設してこの上に基板
部材を載置するように構成することもできる。
【0011】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、各種の
建築物に於いて、複数のそれを床下地上に連設配置し、
その後又は予め基板部材の上面に化粧材を配設して置く
ことにより、容易に床を構成することができ、しかもそ
の床は、床下地に伝達した地震等の振動又は揺動を効率
よく減衰させ得るものである。この免震床部材は、所要
の領域に平坦な床下地を構成し、その床下地上にこれら
を連設配置し、その上でその上面に化粧材を貼付し又は
敷設するか、あるいは予め上面に化粧材を貼付して置く
ものとすれば、容易に建築物の床を構成することができ
る。なお上記免震床部材の設置領域の外縁、即ち、壁面
等に隣接する位置には若干の隙間をあけておき、例え
ば、その隙間にクッション部材を配設しておくものとす
る。あるいは地震等の際に、免震床部材の基板部材及び
化粧材の外縁付近が、その下部に進退できる補助板体を
上記壁面等に隣接する位置に配設して置くこととするの
が適当である。しかして本発明の免震床部材によれば、
極めて容易に必要な位置に免震床を構成することができ
るし、このようにこの免震床部材によって床を構成した
場合には、地震等により床下地に振動が伝達した場合に
も、非常に効率的に免震作用を行なうことができる。
【0012】地震の際には、水平方向の揺れが、主たる
揺れである場合には、床下地の揺れに伴ってベース部材
が同様に揺れ、円形カバー体の中心の円筒部を貫通する
結合軸もほぼ同様に揺れることとなる。このとき先ず揺
れが小さくて、上記揺れによっても、上記結合軸の上端
が一定範囲を越えてまで移動しない場合、即ち、これに
結合円板を取付けた構成の場合は、その周端が、上部の
補助緩衝空間の内周、即ち、前記リング部材の内周に当
接するまでに至らないうちは、前記基板部材はほぼ静止
状態を保持することができる。即ち、ほぼ完全に免震作
用を行なうことができる訳である。揺れが大きくなって
前記結合軸の上端が前記一定範囲の限界に至る動きをす
るまでになった場合、即ち、前記結合円板の周端が前記
リング部材の内周に当接するようにまでなると、前記緩
衝空間に充填された液体及び円形カバー体の作用によ
り、ベース部材に伝達された揺れは、上記結合軸を介し
て減衰されつつ前記基板部材に伝達されることとなる。
【0013】即ち、上記結合軸は、水平方向の揺れに関
しては、上記円形カバー体を介してベース部材に結合し
ている状態になっており、結合軸に特別の負荷がかかっ
ていない状態、即ち、その上端の結合円板の周端が前記
リング部材の内周に当接するまでに至っていない状態で
は、円形カバー体も緩衝空間内の液体の移動の状態によ
る若干の影響があるとしてもほぼ静止状態と同一の形
状、即ち、前記円筒部がその中心に位置する非偏心状態
の形状を保持しており、前記結合軸にベース部材の振動
をほぼそのまま伝えることとなっている。
【0014】上記結合軸に負荷がかかった状態、即ち、
その上端の結合円板の周端が前記リング部材の内周に当
接するに至った状態では、上記リング部材を通じて基板
部材それ自体及びそれに載っている家具類その他の重量
に関係して生じる負荷が上記結合軸にかかり、その負荷
が円形カバー体に上記結合軸を通じてかかることとな
り、その方向がベース部材の振動方向と逆方向になるた
め、上記円形カバー体は偏心状態に変形せざるを得なく
なる。このとき上記円形カバー体の各波状部の波頭部に
よって形成されている区分空間は中心が寄って来た側で
は縮小し、その反対側では拡張しようとすることとなる
が、緩衝空間内に充填されている液体がその抵抗とな
り、偏心変形が基板部材にかかる負荷に比例した状態と
なる。
【0015】しかして揺れが小さければほぼ完全に免震
し、基板部材は殆ど揺れを生ぜず、揺れが大きくなった
場合も、前記円形カバー体の偏心変形により、それを減
衰させ、僅かな振動しか基板部材に伝達しない。特に基
板部材にかかっている負荷が大きい場合には、円形カバ
ー体の偏心変形が大きくなり揺れの減衰の程度が大きく
なる(基板部材の下面及びベース部材の載置面が充分平
滑であるか、両者が抵抗少なく自在にスライドできる手
段を備えていることを前提としている)。なお連設され
る、例えば、一室の床を構成する免震床部材に於いて
は、隣接する基板部材は相互に側部で当接しあっている
ので、それにかかる負荷は一室全体のそれに付いてを考
えることとなる。
【0016】更に揺れが大きくなり、前記のようにリン
グ部材を用いた構成を採用した場合には、円形カバー体
の偏心変形が大きくなると、リング部材の外周がベース
部材の凹部の内周に衝突する程になることもあり得る
が、この場合にはリング部材の外周に配した弾性部材に
より、その衝撃を減衰させることができる。それ故、こ
の免震床部材の減衰作用の限界付近の地震の際にも、減
衰作用を、直ちに失うものではなく、緩やかにそれが減
少していくことになるものである。それ故、この免震床
部材によって支えられる床上の人や物品等に対する加速
度の変化による悪影響を減少させることができる。また
上下方向の振動に対しては、ベース部材の下部に弾性脚
を配することにより、その弾力的伸縮作用で免震作用を
確保できる。なおこれらの弾性脚は床の歩行感の向上に
も寄与する。
【0017】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の一実施例を説明
する。図1及び図2に示したように、平面から見て正方
形のベース部材1の中央部に平面から見て円形の凹部2
を構成し、かつ上記凹部2の中心に同心円状に小凹部3
を構成する。上記凹部2の内周面の内側には、図1に示
したように、該内周面に沿って結合環溝4を構成すべく
その直近の内側に、平面から見て円弧状かつ同心円状の
円弧突条5を立設し、同様に、前記小凹部3の内周面の
内側にも、該内周面に沿って結合環溝6を構成すべくそ
の直近内側に、平面から見て円弧状かつ同心円状の円弧
突条7を立設する。また前記凹部2の周囲上面は、後記
基板部材8をスライド自在に載置する載置面9とする。
上記基板部材8の下面及び載置面9は各々テトラフルオ
ロエチレン樹脂のコーティングを施して滑面に構成する
【0018】前記小凹部3には、その底部との間に補助
緩衝空間を構成すべく結合蓋板10を配する。上記結合
蓋板10は、図1に示したように、周縁に構成した結合
環を前記結合環溝6に装入し、かつ接着剤で固定する。
また上記結合蓋板10は、その中央部に貫通孔21を備
えたものであり、結合軸11の下端に構成した結合円板
12を上記結合蓋板10と小凹部3とで構成された補助
緩衝空間中に水平方向移動自在に装入し、かつ上記結合
軸を前記貫通孔21より上方に突き出させる。なお上記
結合蓋板10の中央部に構成した貫通孔21は、後記円
形カバー体13が最大限度偏心変形するまで中央部から
水平放射方向に移動することを許容し得る程度の径に定
める。
【0019】また前記凹部2には、その底部との間に緩
衝空間を構成すべく前記円形カバー体13を配する。上
記円形カバー体13は、図1及び図2に示したように、
基本的に、複数の同心円状の波状部で構成し、中央部に
は下面から見て十字状のクロス部を構成し、その中心に
前記結合軸11を貫通させる円筒部14を構成し、かつ
周縁には結合環を構成したものである。なお前記クロス
部の上端には全部を繋ぐ、平面から見て円形のシート部
を構成し、その外周端を前記最も内側の波状部に接続す
るものとする。しかして、図1及び図2に示したよう
に、前記周縁の結合環を前記結合環溝4中に装入し、接
着剤で固定し、前記のように、凹部2と円形カバー体1
3により緩衝空間を構成する。なおこのとき前記円筒部
14には前記結合軸11を貫通させる。またこの緩衝空
間中に水20を充填する。上記水20は前記円形カバー
体13の波状部の波頭の内側に構成される空間の途中ま
で程度に充填する。前記結合蓋板10と小凹部3とで構
成された補助緩衝空間も貫通孔21を通じて緩衝空間と
連通しているので、上記水20は、当然、同時に上記補
助緩衝空間中にも充填される。
【0020】前記基板部材8の下面中央に、図1に示し
たように、底板15を有するリング部材16を取付け、
上記基板部材8の下面とリング部材16との間に補助緩
衝空間を構成し、かつ上記底板15の中央部に円形の貫
通孔22を穿設し、この貫通孔22を通じて前記結合軸
11の上端を上記補助緩衝空間中に装入し、上記結合軸
11の上端に取付けた結合円板17を上記補助緩衝空間
中に水平方向移動自在に位置させる。しかして上記貫通
孔22は、少なくとも、前記補助緩衝空間中を上記結合
円板17が相対的に水平方向に移動し、その周端が上記
補助緩衝空間の周側、即ち、前記リング部材16の内周
に当接するまで、前記結合軸11の周側が、その内周に
当接しないだけの径とする。なお前記リング部材16
は、90度の角度間隔で上方に突き出した四本のボルト
を、基板部材8の対応する位置に穿設したボルト孔に貫
通させ、上方からナットを螺合して固定したものであ
る。
【0021】前記リング部材16の外周には弾性部材1
8を配する。また前記ベース部材9の下部には、同様
に、90度の角度間隔で弾性脚19、19…を配し、直
下型の地震に備える。なお前記基板部材8は、図示して
いないが、その上面に同寸法の化粧材を貼付して置くも
のとする。
【0022】この実施例では、以上のように構成したの
で、各種建築物の床を、地震その他の揺れを減衰させる
機能を持ったものとして構成するのに有用である。しか
もその取付けも極めて簡単である。先ず床を構成する対
象の領域に一般の場合と同様に平坦な床下地を構成す
る。この免震床部材は、上記のように平坦に構成した床
下地上に連設配置すれば良い。即ち、ベース部材1の下
面側を下にして、隣接する免震床部材相互は、ベース部
材1及び基板部材8の各側辺を相互に当接させつつ床下
地上に敷設すれば良い。このようにして全対象領域に敷
設すれば作業は完了である。なお上記免震床部材の設置
領域の外縁、即ち、壁面等に隣接する位置には若干隙間
をあけておき、その位置に、地震等の際に、その下部
に、基板部材8及び化粧材の外縁付近が進退できる補助
板体を配設して置くこととする。しかしてこの実施例の
免震床部材は極めて容易に必要な位置に設置して床を構
成することができる。またこのようにこの免震床部材に
よって床を構成した場合には、地震等により床下地に振
動が伝達した場合にも、非常に効率的に免震作用を行な
うことができる。
【0023】地震の際には、先ず、水平方向の揺れが、
主たる揺れである場合には、床下地の揺れに伴ってベー
ス部材1が同様に揺れ、円形カバー体13の中心の円筒
部14を貫通する結合軸11もほぼ同様に揺れることと
なる。揺れが小さくて、上記揺れによっても、上記結合
軸11の上端の結合円板17の周端が、上部の補助緩衝
空間の内周、即ち、前記リング部材16の内周に当接す
るまでに至らないうちは、前記基板部材8はほぼ静止状
態を保持することができる。即ち、ほぼ完全に免震作用
を行なうことができる訳である。揺れが大きくなって前
記結合円板17の周端が前記リング部材16の内周に当
接するようになると、前記緩衝空間に充填された水20
及び円形カバー体13の作用により、ベース部材1に伝
達された揺れは、前記結合軸11を介して減衰されつつ
前記基板部材8に伝達されることとなる。
【0024】即ち、前記結合軸11は、水平方向の揺れ
に関しては、前記円形カバー体13を介してベース部材
1に結合している状態になっており、上記結合軸11に
特別の負荷がかかっていない状態、即ち、その上端の結
合円板17の周端が前記リング部材16の内周に当接す
るに至っていない状態では、前記円形カバー体13も緩
衝空間内の水20の移動の状態による若干の影響がある
としてもほぼ静止状態と同一の形状、即ち、円筒部14
がほぼ正しく中心に位置し、偏心していない状態を保持
しており、前記結合軸11にベース部材1の振動をほぼ
そのまま伝えることとなっている。
【0025】上記結合軸11に負荷がかかった状態、即
ち、その上端の結合円板17の周端が前記リング部材1
6の内周に当接するに至った状態では、上記リング部材
16を通じて基板部材8それ自体及びそれに載っている
家具類その他の重量に関係して生じる負荷が上記結合軸
11にかかり、その負荷が円形カバー体13に上記結合
軸11及び円筒部14を通じてかかることとなり、その
方向がベース部材1の振動方向と逆方向になるため、上
記円形カバー体13は偏心状態に変形せざるを得なくな
るものである。このとき上記円形カバー体13の各波状
部の波頭の下部内側に形成されている区分空間は中心が
寄って来た側では縮小し、その反対側では拡張しようと
することとなるが、その中に充填されている水20がそ
の抵抗となり、偏心変形が概ね基板部材8にかかる負荷
に比例した状態となる。
【0026】しかして、この免震床部材に於いては、揺
れが小さければほぼ完全に免震し、基板部材8は殆ど揺
れを生ぜず、揺れが大きくなった場合でも、前記円形カ
バー体13の偏心変形により、それを減衰させ、僅かな
振動しか基板部材8に伝達しない。特に基板部材8にか
かっている負荷が大きい場合には、円形カバー体13の
偏心変形が大きくなり揺れの減衰の程度が大きくなる
(基板部材8の下面及びベース部材1の載置面9が充分
平滑であることを前提としている)。なお連設される、
例えば、一室の床を構成する免震床部材に於いては、隣
接する基板部材8、8…は相互に側部で当接しあってい
るので、それにかかる負荷は一室全体のそれに付いてを
考えることとなる。
【0027】更に揺れが大きくなった場合には、円形カ
バー体13の偏心変形が大きくなると、リング部材16
の外周がベース部材1の凹部2の内周面に衝突する程に
なることもあり得るが、この場合にはリング部材16の
外周に配した弾性部材18により、その衝撃を減衰させ
ることができる。それ故、この免震床部材の減衰作用の
限界付近の地震の際にも、減衰作用を、直ちに失うもの
ではなく、緩やかにそれが減少していくことになるもの
である。しかしてこの免震床部材によって支えられる床
上の人や物品等に対する加速度の変化による悪影響を減
少させることができる。また上下方向の振動に対して
は、ベース部材1の下部に配した弾性脚19、19…の
弾力的伸縮作用で免震作用を確保できる。なおこれらの
弾性脚19、19…は床の歩行感の向上にも寄与する。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、地震その他の振動が生
じた場合、床下地に伝達した振動又は揺動等を適切に遮
断し、基板部材以上の部材には僅かな振動等以上のもの
は伝達させないようにしたものである。比較的小さな地
震の場合には、前記結合軸の上端を一定範囲内で自由に
水平方向の移動ができるようにしたので、上記基板部材
の下面と載置面とをできるだけ自由にスライドできるよ
うにして置けば、ほぼ完全に免震効果を得られる。また
揺動がこれより大きくなった場合には、前記円形カバー
体の偏心変形により、それを減衰させ、僅かな振動しか
基板部材に伝達しない。特に基板部材にかかっている負
荷が大きい場合には、円形カバー体の偏心変形が大きく
なり揺れの減衰の程度が大きくなる(基板部材の下面及
びベース部材の載置面が充分平滑であることを前提とし
ている)。更に揺れが大きくなり、リング部材の外周が
ベース部材の凹部の内周面に衝突するに至った場合も、
上記リング部材の外周に弾性部材を配して置くことによ
り、その衝撃を減衰させることができる。それ故、この
免震床部材の減衰作用の限界付近の地震の際にも、減衰
作用を、直ちに失うものではなく、緩やかにそれが減少
していくことになる。しかしてこの免震床部材によって
支えられる床上の人や物品等に対する加速度の変化によ
る悪影響を減少させることができる。また上下方向の振
動に対しては、ベース部材の下部に配した弾性脚の弾力
的伸縮作用で免震作用を確保できる。なおこれらの弾性
脚は床の歩行感の向上にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の免震床部材の一部切欠概略正面断面
図。
【図2】図1のA−A線概略断面図。
【符号の説明】
1 ベース部材 2 凹部 3 小凹部 4 結合環溝 5 円弧突条 6 結合環溝 7 円弧突条 8 基板部材 9 載置面 10 結合蓋板 11 結合軸 12 結合円板 13 円形カバー体 14 円筒部 15 底板 16 リング部材 17 結合円板 18 弾性部材 19 弾性脚 20 水 21 貫通孔 22 貫通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース部材の中央に、平面から見て円形の
    凹部を構成し、上記凹部に径の異なる複数の同心円状の
    波状部で構成されたフレキシブルな円形カバー体を被覆
    し、上記円形カバー体と凹部との間に構成される緩衝空
    間中に液体を充填し、 他方前記ベース部材の凹部の周囲上部に構成された載置
    面に基板部材をスライド自在に載置し、 かつ前記ベース部材の前記凹部の中央部付近と、結合軸
    の下端とを、一定範囲で相互に水平方向に移動自在であ
    るように、結合し、上記結合軸の途中を水密性を保持し
    つつ前記円形カバー体の中央部を貫通させ、更に前記基
    板部材の下部と前記結合軸の上端とを、一定範囲で水平
    方向に移動自在であるように、結合した免震床部材。
  2. 【請求項2】前記凹部の中央部付近と前記結合軸の下端
    との結合を、 前記結合軸の下端に結合円板を取付け、他方前記凹部の
    底部中央に小凹部を構成し、上記小凹部にはその底部と
    の間に補助緩衝空間を構成すべく結合蓋板を固設し、か
    つ上記結合蓋板の中央部に、これに貫通させる前記結合
    軸が径方向に一定範囲で移動自在なように円形の貫通孔
    を穿設し、更に前記結合軸の下端を、上記貫通孔から上
    記補助緩衝空間中に装入し、前記結合円板を上記補助緩
    衝空間中に水平方向に移動自在に位置させることによ
    り、構成し、 また前記基板部材の下面と前記結合軸の上端との結合
    を、 前記結合軸の上端に結合円板を取付け、他方前記基板部
    材の下部中央には底板を有するリング部材を取付け、上
    記底板の中央部に、これに貫通させる前記結合軸が径方
    向に一定範囲で移動自在なように円形の貫通孔を穿設
    し、前記結合軸の上端を上記貫通孔から上記リング部材
    と基板部材の下面との間に構成された補助緩衝空間中に
    装入し、その上端の結合円板を上記補助緩衝空間中に水
    平方向移動自在に位置させることにより、構成した請求
    項1の免震床部材。
  3. 【請求項3】前記リング部材の外周に弾性部材を配した
    請求項2の免震床部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11210822A (ja) * 1998-01-20 1999-08-03 Oiles Ind Co Ltd 免震構造物の浮き上がり防止装置
KR20180117493A (ko) * 2017-04-19 2018-10-29 장근대 가구용 진동 방지장치
CN111139973A (zh) * 2020-01-19 2020-05-12 华东交通大学 一种装配式免拆卸模板预制混凝土柱及其制备工艺

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