JPH0513714B2 - - Google Patents
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- JPH0513714B2 JPH0513714B2 JP58162421A JP16242183A JPH0513714B2 JP H0513714 B2 JPH0513714 B2 JP H0513714B2 JP 58162421 A JP58162421 A JP 58162421A JP 16242183 A JP16242183 A JP 16242183A JP H0513714 B2 JPH0513714 B2 JP H0513714B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mixer
- magnetic
- conduit
- coating
- magnetic paint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Coating Apparatus (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
1 産業上の利用分野
本発明は磁気記録媒体の製造装置に関するもの
である。 2 従来技術 磁気テープ等の磁気記録媒体の製造に際して
は、一般に、磁性粉、バインダー、分散剤等の添
加剤及び溶媒からなる磁性塗料組成物(スラリ
ー)を調製し、これに硬化剤を添加してから支持
体上に塗布、乾燥せしめている。 磁気記録が近年高密度化するに従つて、磁気記
録媒体に耐久性が必要とされ、この要求を充たす
上でバインダー組成として硬化性のあるものが提
案されてきている。これまでの技術によれば、磁
性塗料を作成する最終段階で硬化剤を添加するこ
とによつて、磁性塗料の作成段階で硬化反応が生
じるのを防止するようにしているが、硬化剤の添
加された磁性塗料は通常は特別の処理なしにその
まま塗布工程へ送り込まれる。この場合、硬化剤
によつて磁性塗料の硬化が進行し、時間とともに
粘度の上昇が生じる(例えば50〜150poiseにな
る)ことを避けることができない。この結果、高
粘度化した磁性塗料が塗布に供されることになる
から、支持体上への塗布が不均一化し、良好な塗
布を行ない得なくなる。 近年、記録密度の向上に伴つて、金属、バリウ
ムフエライト等の高密度用磁性粉の使用が重要と
なつている。このため、磁性塗料の作成段階で、
分散性を高める目的で磁性粉含有スラリーを高粘
度化することが必要であるが、元来高粘度である
ことに加えて上記した如き硬化反応による粘度上
昇によつて、塗布に際して要求される粘度(例え
ば5〜40poise)を得ることは不可能である。 また、磁性塗料の塗布に際し、従来の塗布方式
によれば、磁性塗料を一旦容器に溜め、そこから
リバースロール方式等によつて支持体上に塗布す
ることがある。しかしこれでは、容器内に溜めら
れた磁性塗料は実際に塗布に供されるまでにかな
りの時間滞留することになり、その間に磁性塗料
成分が再凝集や硬化を引起こし、塗布を良好に行
なえないことも判明した。 第1図には、連続添加方式による磁性塗料の製
造装置が示されている。これによれば、分散機1
により分散された磁性塗料組成物は過されてラ
イン2より貯蔵タンク3に貯蔵され、撹拌装置4
により強磁性微粉末が凝集しないように撹拌され
る。一方、硬化性成分および/または硬化反応触
媒は貯蔵タンク5に貯蔵され、必要に応じて撹拌
装置6により撹拌される。磁性塗料と硬化性成分
および/または硬化反応触媒はそれぞれ定量ポン
プ7,8により送液され、流量計9,10により
流量測定される。ついでこれらの二成分はライン
11,12を経て必要に応じて設けられた混合機
13で混合され、バツフアタンク14に一時的に
貯蔵される。該バツフアタンク14内でこれらの
二成分は撹拌装置15により均一に混合され、定
量ポンプ16、必要に応じて設けられた分散機1
7、過装置18を経て塗布装置19に連続的に
供給され、可撓性支持体20に塗布される。上記
のバツフアタンク14および塗布装置19にはフ
ローメーター21および22がおのおの取付けら
れており、該フローメーター21および22は定
量ポンプ7,8および16と連動して磁性塗料の
流動性を調節しながらコンピユーター23によ
り、上記二成分の供給量を調整する。 しかしながら、本発明者が検討を加えた結果、
第1図の装置は次の如き欠陥を有することを見出
した。 (1) 硬化剤を磁性塗料組成物に添加した直後に
その混合液を一旦バツフアタンク14に入
れ、ここで撹拌した後に塗布液として吐出せ
しめているが、バツフアタンク内では一定の
滞留時間があり、この滞留中に混合液中の成
分の凝集が生じ、例えば粘度が変化してしま
い、塗布時に必要とされる物性を維持するこ
とができない。 (2) しかも、バツフアタンクでの滞留中に硬化
剤による硬化反応が進行し易く、このために
活性な硬化剤や磁性粉を使用することが実際
上困難である。 (3) 更に、塗布に際しては、過装置18から
の磁性塗料を容器に溜めながらロールコーテ
イングしているので、その容器中での滞留時
に塗料の粘度が上昇してしまい、良好な塗布
を行なえない。 3 発明の目的 本発明の目的は、電磁変換特性に優れた磁気記
録媒体を生産性高く提供できる技術を提供するこ
とである。 4 発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、磁性粉を含有したスラリーが
充填されるスラリー用タンクと、硬化剤及び/又
は硬化剤プレカーサーが充填される硬化性成分用
タンクと、混合機と、前記スラリー用タンクと混
合機との間を連結する第1の導管と、前記硬化性
成分用タンクと混合機との間を連結する第2の導
管と、定量ポンプと、前記混合機と定量ポンプと
の間を連結する第3の導管と、前記混合機と定量
ポンプとの間において配設された流量・粘度測定
計と、分散機と、前記定量ポンプと分散機との間
を連結する第4の導管と、濾過機と、前記分散機
と濾過機との間を連結する第5の導管と、内壁と
の間の寸法が5〜40mmであるように内部にロータ
ーが配設され、冷却機構を有するずり力付与処理
槽と、前記濾過機とずり力付与処理槽との間を連
結する第6の導管と、滞留部を有さないフアンテ
ンビームと、前記ずり力付与処理槽とフアンテン
ビームとの間を連結する第7の導管と、前記フア
ンテンビームのスリツトに対向して配設されたロ
ールと、前記流量・粘度測定計や定量ポンプから
の出力信号を受けて混合機に導かれるスラリー
量、混合機に導かれる硬化剤及び/又は硬化剤プ
レカーサー量、定量ポンプに導かれる混合液の量
を制御する制御装置とを備えてなることを特徴と
する磁気記録媒体の製造装置に係るものである。 本発明によれば、塗布前に磁性塗料等の塗布液
のずり力の作用で低粘度化しているので、常に所
望の粘度(例えば5〜40piose)の塗料を塗布に
供することができ、塗布を良好に行なうことが可
能となる。これによつて、得られる例えば磁気記
録媒体の諸性能、例えば角型比、耐久性等が向上
する。更に、既述した如き高密度用磁性粉の使用
時に高粘度分散を行なつても、その塗布時には所
望の値に粘度調整されるために良好な塗布が可能
となり、従つて調液工程の簡略化、磁性塗料の安
定性、固形分濃度上昇による塗布後の乾燥工程の
簡略化等の如き上記高密度分散に基く種々の利点
が得られる。 これに加えて、本発明は、上記の粘度調整され
た磁性塗料等の塗布液を滞留させることなく吐出
させながら支持体上に塗布しているので、塗料成
分の再凝集や硬化の進行を可能な限り抑制するこ
とができ、塗布性を更に向上させることができ
る。 5 実施例 以下、本発明を実施例について詳細に説明す
る。 第2図は、本発明に係る磁気記録媒体の製造装
置を示すものである。 磁性塗料は公知の方法によつて分散機41で分
散させた後、濾過し、導管42を経てタンク43
に入れる。ここでは、磁性塗料を磁性粉の凝集が
生じないように撹拌器44で撹拌する。硬化剤及
び/又は硬化剤プレカーサー(以下、単に硬化性
成分と称する。)はタンク45に入れるが、撹拌
器46で撹拌することができる。 上記磁性塗料及び硬化性成分はポンプ47,4
8によつて所定量ずつタンク43,45から導出
し、流量計49,40で各流量を制御しながら導
管41,42中を導き、混合機43′に導入する。
混合機43′では、磁性塗料及び硬化性成分を所
定量ずつ混合する。更にこの混合物を定量ポンプ
26、分散機27、濾過機28処理槽24、フア
ンテンビーム38を経て塗布部29に供給し、塗
布ローラ34,40によつて可撓性支持体30上
に塗布する。図中の31,32は流量測定計であ
つて、これらはポンプ47,48及び26に関し
各液の流量が調節されるような信号をマイクロコ
ンピユータ33に入力せしめるものである。上記
混合機43′の下流側の混合物流路からは、上記
磁性塗料と硬化性成分との混合物の一部を還流用
導管35によつて混合機43′へ戻すようにし、
かつこの還流中は調節弁36を閉じて液の調整を
行なつている。この還流中でも理想的な場合、混
合機43′から塗布部29への混合物流を常に流
動(即ち絶えず所定量供給)させ、混合物の流速
を高めることができ、混合に供する各液の時間当
りの処理量を増大させることができる。 しかし公知の方法においては、混合機43′か
ら出る混合物の状態、例えば粘度は常に変動する
ものであるから、公知の如くに両液を絶えず混合
機43′に添加しかつ上記の如くに混合液を絶え
ず塗布部29へ供給すれば、所定の粘度の値から
ずれた粘度の混合液が塗布されることになり、そ
の塗布性、ひいては磁性層の表面状態、電磁変換
特性が変動してしまう。 これに対し、上記流量測定計31に粘度測定機
能も具備せしめ、混合機43′から出た混合液の
例えば粘度が所定値からずれている(例えば粘度
が高めである)と、調節弁36を閉じると同時
に、測定計31からの信号をコンピユータ33に
入力せしめ、これに伴なつてコンピユータ33か
ら上記両液の少なくともいずれか一方(例えば比
較的高粘度の磁性塗料)が混合機43′へ添加さ
れないようにする指令信号がコンピユータ33か
ら例えばポンプ47へ伝達されるように設定す
る。ポンプ47はこれを受けて所定時間(例えば
3〜4秒間)は作動せず、他方のポンプ48から
硬化性成分のみを混合機43′へ添加する。混合
液の粘度が低いときは、上記と逆に、磁性塗料の
みが添加されるようにすればよい。 この結果、混合機43′において所望の組成比
で磁性塗料と硬化性成分とが導管35中を還流し
ながら混合されるから、所定の粘度になつたこと
を見図らつて弁36を解放させる信号をコンピユ
ータ33から弁36へ伝達させると、常に所定粘
度等の所望の物性の塗布液を塗布部へ供給するこ
とができる。また、粘度調節操作の間は、上記還
流路を経て混合液が絶えず流動しているから、硬
化反応を抑えることができる。しかも、液の還流
によつてその流速を上げることができる。 こうして、混合液の液状態又は物性をコントロ
ールするために、絶えず磁性塗料(及び/又は硬
化性成分)の添加を所定時間中断せしめるように
操作することによつて、常に所望の物性値の塗布
液を塗布部へ供給でき、塗布性、磁気記録媒体の
特性を向上させることが可能となる。 また、混合液の粘度調整は、上記に付加して、
第2図中に仮想線で示す希釈用の溶媒(バインダ
ー等を含んでいてもよい)37をコンピユータ3
3の指令に基いて供給することによつて行なえ
ば、更に制御性良く粘度調整を行なうことができ
る。 なお、上記の調整の間でも磁性塗料及び硬化性
成分を共に混合機43′に添加し、弁36を開放
しておくことも考えられるが、この場合には、上
述した欠点は生じるものの、還流用導管35によ
る液還流によつて混合機43への両液の添加量、
即ち流速を上げられるという効果は期待できる。
この場合は、粘度調整のためにポンプ47又は4
8の吐出量を制御したり、或いは溶媒37を添加
すればよい。 また、他の利点としては、既述した公知の方法
にみられた如き滞留による凝集現象が全く生じ
ず、混合物の粘度が変化することもない。加え
て、滞留がないために、硬化剤による硬化を充分
に抑えることもでき、硬化剤や磁性粉の種類を幅
広く選択することが可能となる。 また、第2図の例においては勿論、磁性塗料及
び硬化性成分を所定量ずつ制御された量で添加、
混合せしめているので、一旦タンク内で混合、貯
蔵したのちに供給する場合に比べて、硬化反応の
進行を大幅に制御することができる。 第3図は、他の実施例を示すものであつて、混
合手段として、スタテイツクミキサー50とその
上流側の上記の混合機43′との組合せを採用し
ている。 この例では、スタテイツクミキサー94による
本来の混合操作の予備混合を混合機43′によつ
て行なうことができること以外は、第2図で述べ
たと同様の顕著な作用効果が得られる。 第4図は、更に他の実施例を示すものであつ
て、混合手段はスタテイツクミキサー50のみを
採用し、第3図と同様に流用測定兼粘度測定計3
1の直後から導管を分岐させて上記の還流用導管
35を設けている。そして、その分岐点には調節
弁36を設け、コンピユータ33からの信号によ
つてオン・オフできるようにしている。 上記した各製造装置において注目されるべきこ
とはまず、硬化性成分(例えば硬化剤)の添加、
混合された磁性塗料が、塗布部29への供給前段
で処理槽24にて処理され、低粘度化されて塗布
に供されることである。 処理槽24は、第5図及び第6図に示す如き構
造からなつており、磁性塗料125に対しずり力
(剪断力)を作用せしめるためにほぼ円錐状のロ
ーター126及びこれに近接したほぼ円錐面状の
内壁127を具備してなる。なお、図中の128
は回転軸、129は磁性塗料(硬化剤含有)12
5の導入部、130は処理済みの低粘度化磁性塗
料131の導出部、132は冷却水133を通す
冷却ジヤケツト、135はシール用のOリングで
ある。 ここで、ローター126と内壁127との間の
円錐形状の微小間隙134の役割が重要であり、
ローター126の回転時に間隙134を通る磁性
塗料に対し効果的なずり力を付与するのに寄与し
ている。即ち、一般に、ずり速度(τ)は、ロー
ター126と内壁127との間の速度差(この例
ではローター回転速度)(△V)、及び上記間隙3
4の幅(t)に関し、 τ∝△V/t(但、△Vは一定) で表わされる。そして、ずり力の作用を受けた後
の磁性塗料の粘度(η)は、 η=A×τ-B(但、A、Bは定数) で表わされる。従つて、間隙134の幅(又はギ
ヤツプ長)tを小さくすることによつて、τを大
とし、ηを小さく(即ち、磁性塗料を低粘度化)
することができる。 このように、幅tを選択することによつて磁性
塗料の粘度を塗布に好適な値に調整することがで
きる。適切な範囲、例えば5〜40mm(特に10〜20
mm)にtを設定すれば、上記した関係式に基いて
磁性塗料に充分なずり力が作用し、それまで硬化
性成分等による硬化の進行及び再凝集等によつて
粘度上昇していた磁性塗料中の成分が解きほぐさ
れ、適切な粘度(例えば50pioseのものが10piose
以下、特に1piose)に調整されるのである。特
に、磁性塗料成分がチキソトロピーを示すもので
ある場合には極めて効果的である。 また、上記幅tを選択するには、ローター12
6を上下方向に位置調整できるように構成するの
が望ましい。これによつて、tをローター126
の全周に亘つて均一に調節することができ、磁性
塗料に加わるずり力(又はシエア)を一様に調節
可能であり、かつ磁性塗料の処理槽24内での滞
留時間(処理時間)をコントロールできる。tの
調節は、ローター126及び内壁127が共に円
錐状であるために非常に正確かつ容易に行なえ
る。 なお、処理槽24内では、磁性塗料がずり力を
受けた際に発熱するが、この熱は冷却ジヤケツト
132によつて吸引されるから、温度上昇を防止
できる。 第7図は、他の処理槽24を示すものであつ
て、第5図の例に比べて、ローター136を円柱
状とし、これに対応して内壁137をシリンダ状
としている。従つて、磁性塗料125はほぼ円筒
形状の間隙144内でずり力を受け、低粘度化さ
れることになるが、第2図の例と同様の作用効果
は得られる。 また、第2図から第4図の例で注目されるべき
他の重要な構成は、処理槽24からの処理済みの
低粘度磁性塗料を実質的に滞留させることなく吐
出部38からローラー34上へ吐出させ、塗布に
供していることである。 塗布装置29は、上記の吐出部38からの磁性
塗料をロール34−40間に挾着されながら搬送
される支持体30上に導出するように構成されて
いるので、磁性塗料を再凝集や硬化を充二分に抑
制された状態で支持体30上に塗布することがで
きる。このためには、吐出部38は例えば第8図
及び第9図に示す如きフアンテンビームで形成す
るのが望ましい。このフアンテンビーム38は、
上記処理槽24からの磁性塗料131を導入管1
41から受入れた後、直ちにスリツト142を通
してロール34上に吐出されるようになされてお
り、従つて、吐出前には磁性塗料は殆んど滞留す
ることはない。吐出された磁性塗料はロール34
上からロール40との間へ送り込まれ、ここで支
持体30上に順次塗布されることになる。 塗布に際しては、上記の方式以外にも種々の方
法が採用可能である。例えば、第10図に示す如
く、リバースロール方式に基き、互いに逆回転す
る状態で接し合う3本のロール43″と支持体3
0のガイドを兼用するロール45′とを組合せ、
ロール43″上から支持体30上へ磁性塗料を供
給することもできる。このリバースロール方式は
5本のロールを用いても実施可能である。更に、
第11図の如く、ナイフコート方式も可能であ
り、ナイフ46で塗布厚を規制しながらフアンテ
ンビーム38からの磁性塗料をロール45′上に
順次供給して塗布することができる。また、グラ
ビアコート方式や、キスコート方式にも同様に適
用できる。 また、第12図の如く、上述の各ロール並置せ
しめて塗布するようにしてもよい。磁性塗料の吐
出には、上記のフアンテンビーム38以外にもエ
クストルーダーを用いたエクストルージヨン法等
も採用可能である。 また、支持体がガラスや窒化ホウ素等のセラミ
ツクの如き非可撓性支持体である場合は、本発明
の方法をスピンコート等に適用すればよい。 なお、以上の実施例において使用可能な磁性塗
料の組成を説明すると、まず、磁性粉末、特に強
磁性粉末は、γ−Fe2O3、Co含有γ−Fe2O3、Co
被着γ−Fe2O3、Fe3O4、Co含有Fe3O4等の酸化
鉄磁性粉;Fe、Ni、Co、Fe−Ni−Co合金、Fe
−Mn−Zn合金、Fe−Ni−Zn合金、Fe−Co−Ni
−Cr合金、Fe−Co−Ni−P合金、Co−Ni合金
等Fe、Ni、Co等を主成分とするメタル磁性粉等
各種の強磁性粉が挙げられる。 また、使用可能なバインダーとしては、熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、電子線照射
硬化型樹脂との混合物が使用されてもよい。熱可
塑性樹脂としては、軟化温度が150℃以下、平均
分子量が10000〜200000、重合度が約200〜2000程
度のもので、例えばアクリル酸エステル−アクリ
ロニトリル共重合体、ウレタンエラストマー、ア
クリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、ア
クリル酸エステル−スチレン共重合体、メタクリ
ル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、メタ
クリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メ
タクリル酸エステル−スチレン共重合体、ポリ弗
化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共
重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、ニトロセルロースやセルロースジアセテート
等の繊維素系樹脂、ポリビニルブチラール、スチ
レン−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、
クロロビニルエーテル−アクリル酸エステル共重
合体、ポリアミド樹脂、各種の合成ゴム系の熱可
塑性樹脂およびこれらの混合物等が使用される。
熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、塗布液
の状態では200000以下の分子量であり、塗布乾燥
後には縮合、付加等の反応により分子量は無限大
のものとなる。また、これらの樹脂の中で樹脂が
熱分解するまでの間に軟化または溶融しないもの
が好ましい。具体的には、例えばフエノール樹
脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、アルキツド樹脂、シリコン樹脂、ア
クリル系反応樹脂、メタクリル酸塩共重合体とジ
イソシアネートプレポリマーの混合物、ポリオー
ルとイソシアネート系化合物との混合物、尿素ホ
ルムアルデヒド樹脂、ポリアミン樹脂、及びこれ
らの混合物等である。電子線照射硬化型樹脂とし
ては、不飽和プレポリマー、例えば無水マレイン
酸タイプ、ウレタンアクリルタイプ、ポリエステ
ルアクリルタイプ、ポリエーテルアクリルタイ
プ、ポリウレタンアクリルタイプ、ポリアミドア
クリルタイプ等、または多官能モノマーとして、
エーテルアクリルタイプ、ウレタンアクリルタイ
プ、リン酸エステルアクリルタイプ、アリールタ
イプ、ハイドロカーボンタイプ等が挙げられる。
磁性粉末とバインダーとの混合割合は、該磁性粉
100重量部に対してバインダー5〜400重量部、好
ましくは10〜200重量部の範囲で使用される。バ
インダーが多すぎると磁気記録媒体としたときの
記録密度が低下し、少なすぎると磁性層の強度が
劣り、耐久性の減少、粉落ち等の好ましくない事
態が生じる。 上記磁性塗料には必要に応じて分散剤、潤滑
剤、研摩剤、帯電防止剤等の添加剤を含有させて
もよい。使用される分散剤としては、レシチン、
リン酸エステル、アミン化合物、アルキルサルフ
エート、脂肪酸アミド、高級アルコール、ポリエ
チレンオキサイド、スルホコハク酸、スルホコハ
ク酸エステル、公知の界面活性剤等及びこれらの
塩があり、又、陰性有機基(例えば−COOH、−
PO3H)を有する重合体分散剤の塩を使用するこ
ともできる。これら分散剤は1種類のみで用いて
も、あるいは2種類以上を併用してもよい。これ
らの分散剤は磁性粉100重量部に対して1〜30重
量部の範囲で添加される。また、潤滑剤として
は、シリコーンオイル、グラフアイト、カーボン
ブラツクグラフトポリマー、二流化モリブデン、
二流化タングステン、ラウリル酸、ミリスチン
酸、炭素原子数12〜16の一塩基性脂肪酸と該脂肪
酸の炭素原子数と合計して炭素原子数が21〜23個
の一価のアルコールから成る脂肪酸エステル等も
使用できる。これらの潤滑剤は磁性粉100重量部
に対して0.2〜20重量部の範囲で添加される。使
用してもよい研摩材としては、一般に使用される
材料で溶融アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、
コランダム、人造コランダム、ダイヤモンド、人
造ダイヤモンド、ザクロ石、エメリー(主成分:
コランダムと磁鉄鉱)等が使用される。これらの
研摩材は平均粒子径0.05〜5μの大きさのものが使
用され、特に好ましくは、0.1〜2μである。これ
らの研摩材は磁性粉100重量部に対して1〜20重
量部の範囲で添加される。使用してもよい帯電防
止剤としては、カーボンブラツクをはじめ、グラ
フアイト、酸化スズ−酸化アンチモン系化合物、
酸化チタン−酸化スズ−酸化アンチモン系化合物
などの導電性粉末;サポニンなどの天然界面活性
剤;アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グ
リシドール系などのノニオン界面活性剤;高級ア
ルキルアミン類、第4級アンモニウム塩類、ピリ
ジン、その他の複素環類、ホスホニウムまたはス
ルホニウム類などのカチオン界面活性剤;カルボ
ン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸
エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性
剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノア
ルコールの硫酸または燐酸エステル類等の両性活
性剤などがあげられる。 磁性塗料の溶媒としては、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類;メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸
エチル、エチレングリコールモノアセテート等の
エステル類:エチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル
類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素;メチレンクロライド、エチレンクロライ
ド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素等のものが使用でき
る。 一方、使用可能な硬化剤としては、例えばイソ
シアネート及びこれらと活性水素化合物の付加体
等が挙げられる。 イソシアネート系化合物を示すと下記表−1に
示すような化合物が例示できる。
である。 2 従来技術 磁気テープ等の磁気記録媒体の製造に際して
は、一般に、磁性粉、バインダー、分散剤等の添
加剤及び溶媒からなる磁性塗料組成物(スラリ
ー)を調製し、これに硬化剤を添加してから支持
体上に塗布、乾燥せしめている。 磁気記録が近年高密度化するに従つて、磁気記
録媒体に耐久性が必要とされ、この要求を充たす
上でバインダー組成として硬化性のあるものが提
案されてきている。これまでの技術によれば、磁
性塗料を作成する最終段階で硬化剤を添加するこ
とによつて、磁性塗料の作成段階で硬化反応が生
じるのを防止するようにしているが、硬化剤の添
加された磁性塗料は通常は特別の処理なしにその
まま塗布工程へ送り込まれる。この場合、硬化剤
によつて磁性塗料の硬化が進行し、時間とともに
粘度の上昇が生じる(例えば50〜150poiseにな
る)ことを避けることができない。この結果、高
粘度化した磁性塗料が塗布に供されることになる
から、支持体上への塗布が不均一化し、良好な塗
布を行ない得なくなる。 近年、記録密度の向上に伴つて、金属、バリウ
ムフエライト等の高密度用磁性粉の使用が重要と
なつている。このため、磁性塗料の作成段階で、
分散性を高める目的で磁性粉含有スラリーを高粘
度化することが必要であるが、元来高粘度である
ことに加えて上記した如き硬化反応による粘度上
昇によつて、塗布に際して要求される粘度(例え
ば5〜40poise)を得ることは不可能である。 また、磁性塗料の塗布に際し、従来の塗布方式
によれば、磁性塗料を一旦容器に溜め、そこから
リバースロール方式等によつて支持体上に塗布す
ることがある。しかしこれでは、容器内に溜めら
れた磁性塗料は実際に塗布に供されるまでにかな
りの時間滞留することになり、その間に磁性塗料
成分が再凝集や硬化を引起こし、塗布を良好に行
なえないことも判明した。 第1図には、連続添加方式による磁性塗料の製
造装置が示されている。これによれば、分散機1
により分散された磁性塗料組成物は過されてラ
イン2より貯蔵タンク3に貯蔵され、撹拌装置4
により強磁性微粉末が凝集しないように撹拌され
る。一方、硬化性成分および/または硬化反応触
媒は貯蔵タンク5に貯蔵され、必要に応じて撹拌
装置6により撹拌される。磁性塗料と硬化性成分
および/または硬化反応触媒はそれぞれ定量ポン
プ7,8により送液され、流量計9,10により
流量測定される。ついでこれらの二成分はライン
11,12を経て必要に応じて設けられた混合機
13で混合され、バツフアタンク14に一時的に
貯蔵される。該バツフアタンク14内でこれらの
二成分は撹拌装置15により均一に混合され、定
量ポンプ16、必要に応じて設けられた分散機1
7、過装置18を経て塗布装置19に連続的に
供給され、可撓性支持体20に塗布される。上記
のバツフアタンク14および塗布装置19にはフ
ローメーター21および22がおのおの取付けら
れており、該フローメーター21および22は定
量ポンプ7,8および16と連動して磁性塗料の
流動性を調節しながらコンピユーター23によ
り、上記二成分の供給量を調整する。 しかしながら、本発明者が検討を加えた結果、
第1図の装置は次の如き欠陥を有することを見出
した。 (1) 硬化剤を磁性塗料組成物に添加した直後に
その混合液を一旦バツフアタンク14に入
れ、ここで撹拌した後に塗布液として吐出せ
しめているが、バツフアタンク内では一定の
滞留時間があり、この滞留中に混合液中の成
分の凝集が生じ、例えば粘度が変化してしま
い、塗布時に必要とされる物性を維持するこ
とができない。 (2) しかも、バツフアタンクでの滞留中に硬化
剤による硬化反応が進行し易く、このために
活性な硬化剤や磁性粉を使用することが実際
上困難である。 (3) 更に、塗布に際しては、過装置18から
の磁性塗料を容器に溜めながらロールコーテ
イングしているので、その容器中での滞留時
に塗料の粘度が上昇してしまい、良好な塗布
を行なえない。 3 発明の目的 本発明の目的は、電磁変換特性に優れた磁気記
録媒体を生産性高く提供できる技術を提供するこ
とである。 4 発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、磁性粉を含有したスラリーが
充填されるスラリー用タンクと、硬化剤及び/又
は硬化剤プレカーサーが充填される硬化性成分用
タンクと、混合機と、前記スラリー用タンクと混
合機との間を連結する第1の導管と、前記硬化性
成分用タンクと混合機との間を連結する第2の導
管と、定量ポンプと、前記混合機と定量ポンプと
の間を連結する第3の導管と、前記混合機と定量
ポンプとの間において配設された流量・粘度測定
計と、分散機と、前記定量ポンプと分散機との間
を連結する第4の導管と、濾過機と、前記分散機
と濾過機との間を連結する第5の導管と、内壁と
の間の寸法が5〜40mmであるように内部にロータ
ーが配設され、冷却機構を有するずり力付与処理
槽と、前記濾過機とずり力付与処理槽との間を連
結する第6の導管と、滞留部を有さないフアンテ
ンビームと、前記ずり力付与処理槽とフアンテン
ビームとの間を連結する第7の導管と、前記フア
ンテンビームのスリツトに対向して配設されたロ
ールと、前記流量・粘度測定計や定量ポンプから
の出力信号を受けて混合機に導かれるスラリー
量、混合機に導かれる硬化剤及び/又は硬化剤プ
レカーサー量、定量ポンプに導かれる混合液の量
を制御する制御装置とを備えてなることを特徴と
する磁気記録媒体の製造装置に係るものである。 本発明によれば、塗布前に磁性塗料等の塗布液
のずり力の作用で低粘度化しているので、常に所
望の粘度(例えば5〜40piose)の塗料を塗布に
供することができ、塗布を良好に行なうことが可
能となる。これによつて、得られる例えば磁気記
録媒体の諸性能、例えば角型比、耐久性等が向上
する。更に、既述した如き高密度用磁性粉の使用
時に高粘度分散を行なつても、その塗布時には所
望の値に粘度調整されるために良好な塗布が可能
となり、従つて調液工程の簡略化、磁性塗料の安
定性、固形分濃度上昇による塗布後の乾燥工程の
簡略化等の如き上記高密度分散に基く種々の利点
が得られる。 これに加えて、本発明は、上記の粘度調整され
た磁性塗料等の塗布液を滞留させることなく吐出
させながら支持体上に塗布しているので、塗料成
分の再凝集や硬化の進行を可能な限り抑制するこ
とができ、塗布性を更に向上させることができ
る。 5 実施例 以下、本発明を実施例について詳細に説明す
る。 第2図は、本発明に係る磁気記録媒体の製造装
置を示すものである。 磁性塗料は公知の方法によつて分散機41で分
散させた後、濾過し、導管42を経てタンク43
に入れる。ここでは、磁性塗料を磁性粉の凝集が
生じないように撹拌器44で撹拌する。硬化剤及
び/又は硬化剤プレカーサー(以下、単に硬化性
成分と称する。)はタンク45に入れるが、撹拌
器46で撹拌することができる。 上記磁性塗料及び硬化性成分はポンプ47,4
8によつて所定量ずつタンク43,45から導出
し、流量計49,40で各流量を制御しながら導
管41,42中を導き、混合機43′に導入する。
混合機43′では、磁性塗料及び硬化性成分を所
定量ずつ混合する。更にこの混合物を定量ポンプ
26、分散機27、濾過機28処理槽24、フア
ンテンビーム38を経て塗布部29に供給し、塗
布ローラ34,40によつて可撓性支持体30上
に塗布する。図中の31,32は流量測定計であ
つて、これらはポンプ47,48及び26に関し
各液の流量が調節されるような信号をマイクロコ
ンピユータ33に入力せしめるものである。上記
混合機43′の下流側の混合物流路からは、上記
磁性塗料と硬化性成分との混合物の一部を還流用
導管35によつて混合機43′へ戻すようにし、
かつこの還流中は調節弁36を閉じて液の調整を
行なつている。この還流中でも理想的な場合、混
合機43′から塗布部29への混合物流を常に流
動(即ち絶えず所定量供給)させ、混合物の流速
を高めることができ、混合に供する各液の時間当
りの処理量を増大させることができる。 しかし公知の方法においては、混合機43′か
ら出る混合物の状態、例えば粘度は常に変動する
ものであるから、公知の如くに両液を絶えず混合
機43′に添加しかつ上記の如くに混合液を絶え
ず塗布部29へ供給すれば、所定の粘度の値から
ずれた粘度の混合液が塗布されることになり、そ
の塗布性、ひいては磁性層の表面状態、電磁変換
特性が変動してしまう。 これに対し、上記流量測定計31に粘度測定機
能も具備せしめ、混合機43′から出た混合液の
例えば粘度が所定値からずれている(例えば粘度
が高めである)と、調節弁36を閉じると同時
に、測定計31からの信号をコンピユータ33に
入力せしめ、これに伴なつてコンピユータ33か
ら上記両液の少なくともいずれか一方(例えば比
較的高粘度の磁性塗料)が混合機43′へ添加さ
れないようにする指令信号がコンピユータ33か
ら例えばポンプ47へ伝達されるように設定す
る。ポンプ47はこれを受けて所定時間(例えば
3〜4秒間)は作動せず、他方のポンプ48から
硬化性成分のみを混合機43′へ添加する。混合
液の粘度が低いときは、上記と逆に、磁性塗料の
みが添加されるようにすればよい。 この結果、混合機43′において所望の組成比
で磁性塗料と硬化性成分とが導管35中を還流し
ながら混合されるから、所定の粘度になつたこと
を見図らつて弁36を解放させる信号をコンピユ
ータ33から弁36へ伝達させると、常に所定粘
度等の所望の物性の塗布液を塗布部へ供給するこ
とができる。また、粘度調節操作の間は、上記還
流路を経て混合液が絶えず流動しているから、硬
化反応を抑えることができる。しかも、液の還流
によつてその流速を上げることができる。 こうして、混合液の液状態又は物性をコントロ
ールするために、絶えず磁性塗料(及び/又は硬
化性成分)の添加を所定時間中断せしめるように
操作することによつて、常に所望の物性値の塗布
液を塗布部へ供給でき、塗布性、磁気記録媒体の
特性を向上させることが可能となる。 また、混合液の粘度調整は、上記に付加して、
第2図中に仮想線で示す希釈用の溶媒(バインダ
ー等を含んでいてもよい)37をコンピユータ3
3の指令に基いて供給することによつて行なえ
ば、更に制御性良く粘度調整を行なうことができ
る。 なお、上記の調整の間でも磁性塗料及び硬化性
成分を共に混合機43′に添加し、弁36を開放
しておくことも考えられるが、この場合には、上
述した欠点は生じるものの、還流用導管35によ
る液還流によつて混合機43への両液の添加量、
即ち流速を上げられるという効果は期待できる。
この場合は、粘度調整のためにポンプ47又は4
8の吐出量を制御したり、或いは溶媒37を添加
すればよい。 また、他の利点としては、既述した公知の方法
にみられた如き滞留による凝集現象が全く生じ
ず、混合物の粘度が変化することもない。加え
て、滞留がないために、硬化剤による硬化を充分
に抑えることもでき、硬化剤や磁性粉の種類を幅
広く選択することが可能となる。 また、第2図の例においては勿論、磁性塗料及
び硬化性成分を所定量ずつ制御された量で添加、
混合せしめているので、一旦タンク内で混合、貯
蔵したのちに供給する場合に比べて、硬化反応の
進行を大幅に制御することができる。 第3図は、他の実施例を示すものであつて、混
合手段として、スタテイツクミキサー50とその
上流側の上記の混合機43′との組合せを採用し
ている。 この例では、スタテイツクミキサー94による
本来の混合操作の予備混合を混合機43′によつ
て行なうことができること以外は、第2図で述べ
たと同様の顕著な作用効果が得られる。 第4図は、更に他の実施例を示すものであつ
て、混合手段はスタテイツクミキサー50のみを
採用し、第3図と同様に流用測定兼粘度測定計3
1の直後から導管を分岐させて上記の還流用導管
35を設けている。そして、その分岐点には調節
弁36を設け、コンピユータ33からの信号によ
つてオン・オフできるようにしている。 上記した各製造装置において注目されるべきこ
とはまず、硬化性成分(例えば硬化剤)の添加、
混合された磁性塗料が、塗布部29への供給前段
で処理槽24にて処理され、低粘度化されて塗布
に供されることである。 処理槽24は、第5図及び第6図に示す如き構
造からなつており、磁性塗料125に対しずり力
(剪断力)を作用せしめるためにほぼ円錐状のロ
ーター126及びこれに近接したほぼ円錐面状の
内壁127を具備してなる。なお、図中の128
は回転軸、129は磁性塗料(硬化剤含有)12
5の導入部、130は処理済みの低粘度化磁性塗
料131の導出部、132は冷却水133を通す
冷却ジヤケツト、135はシール用のOリングで
ある。 ここで、ローター126と内壁127との間の
円錐形状の微小間隙134の役割が重要であり、
ローター126の回転時に間隙134を通る磁性
塗料に対し効果的なずり力を付与するのに寄与し
ている。即ち、一般に、ずり速度(τ)は、ロー
ター126と内壁127との間の速度差(この例
ではローター回転速度)(△V)、及び上記間隙3
4の幅(t)に関し、 τ∝△V/t(但、△Vは一定) で表わされる。そして、ずり力の作用を受けた後
の磁性塗料の粘度(η)は、 η=A×τ-B(但、A、Bは定数) で表わされる。従つて、間隙134の幅(又はギ
ヤツプ長)tを小さくすることによつて、τを大
とし、ηを小さく(即ち、磁性塗料を低粘度化)
することができる。 このように、幅tを選択することによつて磁性
塗料の粘度を塗布に好適な値に調整することがで
きる。適切な範囲、例えば5〜40mm(特に10〜20
mm)にtを設定すれば、上記した関係式に基いて
磁性塗料に充分なずり力が作用し、それまで硬化
性成分等による硬化の進行及び再凝集等によつて
粘度上昇していた磁性塗料中の成分が解きほぐさ
れ、適切な粘度(例えば50pioseのものが10piose
以下、特に1piose)に調整されるのである。特
に、磁性塗料成分がチキソトロピーを示すもので
ある場合には極めて効果的である。 また、上記幅tを選択するには、ローター12
6を上下方向に位置調整できるように構成するの
が望ましい。これによつて、tをローター126
の全周に亘つて均一に調節することができ、磁性
塗料に加わるずり力(又はシエア)を一様に調節
可能であり、かつ磁性塗料の処理槽24内での滞
留時間(処理時間)をコントロールできる。tの
調節は、ローター126及び内壁127が共に円
錐状であるために非常に正確かつ容易に行なえ
る。 なお、処理槽24内では、磁性塗料がずり力を
受けた際に発熱するが、この熱は冷却ジヤケツト
132によつて吸引されるから、温度上昇を防止
できる。 第7図は、他の処理槽24を示すものであつ
て、第5図の例に比べて、ローター136を円柱
状とし、これに対応して内壁137をシリンダ状
としている。従つて、磁性塗料125はほぼ円筒
形状の間隙144内でずり力を受け、低粘度化さ
れることになるが、第2図の例と同様の作用効果
は得られる。 また、第2図から第4図の例で注目されるべき
他の重要な構成は、処理槽24からの処理済みの
低粘度磁性塗料を実質的に滞留させることなく吐
出部38からローラー34上へ吐出させ、塗布に
供していることである。 塗布装置29は、上記の吐出部38からの磁性
塗料をロール34−40間に挾着されながら搬送
される支持体30上に導出するように構成されて
いるので、磁性塗料を再凝集や硬化を充二分に抑
制された状態で支持体30上に塗布することがで
きる。このためには、吐出部38は例えば第8図
及び第9図に示す如きフアンテンビームで形成す
るのが望ましい。このフアンテンビーム38は、
上記処理槽24からの磁性塗料131を導入管1
41から受入れた後、直ちにスリツト142を通
してロール34上に吐出されるようになされてお
り、従つて、吐出前には磁性塗料は殆んど滞留す
ることはない。吐出された磁性塗料はロール34
上からロール40との間へ送り込まれ、ここで支
持体30上に順次塗布されることになる。 塗布に際しては、上記の方式以外にも種々の方
法が採用可能である。例えば、第10図に示す如
く、リバースロール方式に基き、互いに逆回転す
る状態で接し合う3本のロール43″と支持体3
0のガイドを兼用するロール45′とを組合せ、
ロール43″上から支持体30上へ磁性塗料を供
給することもできる。このリバースロール方式は
5本のロールを用いても実施可能である。更に、
第11図の如く、ナイフコート方式も可能であ
り、ナイフ46で塗布厚を規制しながらフアンテ
ンビーム38からの磁性塗料をロール45′上に
順次供給して塗布することができる。また、グラ
ビアコート方式や、キスコート方式にも同様に適
用できる。 また、第12図の如く、上述の各ロール並置せ
しめて塗布するようにしてもよい。磁性塗料の吐
出には、上記のフアンテンビーム38以外にもエ
クストルーダーを用いたエクストルージヨン法等
も採用可能である。 また、支持体がガラスや窒化ホウ素等のセラミ
ツクの如き非可撓性支持体である場合は、本発明
の方法をスピンコート等に適用すればよい。 なお、以上の実施例において使用可能な磁性塗
料の組成を説明すると、まず、磁性粉末、特に強
磁性粉末は、γ−Fe2O3、Co含有γ−Fe2O3、Co
被着γ−Fe2O3、Fe3O4、Co含有Fe3O4等の酸化
鉄磁性粉;Fe、Ni、Co、Fe−Ni−Co合金、Fe
−Mn−Zn合金、Fe−Ni−Zn合金、Fe−Co−Ni
−Cr合金、Fe−Co−Ni−P合金、Co−Ni合金
等Fe、Ni、Co等を主成分とするメタル磁性粉等
各種の強磁性粉が挙げられる。 また、使用可能なバインダーとしては、熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、電子線照射
硬化型樹脂との混合物が使用されてもよい。熱可
塑性樹脂としては、軟化温度が150℃以下、平均
分子量が10000〜200000、重合度が約200〜2000程
度のもので、例えばアクリル酸エステル−アクリ
ロニトリル共重合体、ウレタンエラストマー、ア
クリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、ア
クリル酸エステル−スチレン共重合体、メタクリ
ル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、メタ
クリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メ
タクリル酸エステル−スチレン共重合体、ポリ弗
化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共
重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、ニトロセルロースやセルロースジアセテート
等の繊維素系樹脂、ポリビニルブチラール、スチ
レン−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、
クロロビニルエーテル−アクリル酸エステル共重
合体、ポリアミド樹脂、各種の合成ゴム系の熱可
塑性樹脂およびこれらの混合物等が使用される。
熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、塗布液
の状態では200000以下の分子量であり、塗布乾燥
後には縮合、付加等の反応により分子量は無限大
のものとなる。また、これらの樹脂の中で樹脂が
熱分解するまでの間に軟化または溶融しないもの
が好ましい。具体的には、例えばフエノール樹
脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、アルキツド樹脂、シリコン樹脂、ア
クリル系反応樹脂、メタクリル酸塩共重合体とジ
イソシアネートプレポリマーの混合物、ポリオー
ルとイソシアネート系化合物との混合物、尿素ホ
ルムアルデヒド樹脂、ポリアミン樹脂、及びこれ
らの混合物等である。電子線照射硬化型樹脂とし
ては、不飽和プレポリマー、例えば無水マレイン
酸タイプ、ウレタンアクリルタイプ、ポリエステ
ルアクリルタイプ、ポリエーテルアクリルタイ
プ、ポリウレタンアクリルタイプ、ポリアミドア
クリルタイプ等、または多官能モノマーとして、
エーテルアクリルタイプ、ウレタンアクリルタイ
プ、リン酸エステルアクリルタイプ、アリールタ
イプ、ハイドロカーボンタイプ等が挙げられる。
磁性粉末とバインダーとの混合割合は、該磁性粉
100重量部に対してバインダー5〜400重量部、好
ましくは10〜200重量部の範囲で使用される。バ
インダーが多すぎると磁気記録媒体としたときの
記録密度が低下し、少なすぎると磁性層の強度が
劣り、耐久性の減少、粉落ち等の好ましくない事
態が生じる。 上記磁性塗料には必要に応じて分散剤、潤滑
剤、研摩剤、帯電防止剤等の添加剤を含有させて
もよい。使用される分散剤としては、レシチン、
リン酸エステル、アミン化合物、アルキルサルフ
エート、脂肪酸アミド、高級アルコール、ポリエ
チレンオキサイド、スルホコハク酸、スルホコハ
ク酸エステル、公知の界面活性剤等及びこれらの
塩があり、又、陰性有機基(例えば−COOH、−
PO3H)を有する重合体分散剤の塩を使用するこ
ともできる。これら分散剤は1種類のみで用いて
も、あるいは2種類以上を併用してもよい。これ
らの分散剤は磁性粉100重量部に対して1〜30重
量部の範囲で添加される。また、潤滑剤として
は、シリコーンオイル、グラフアイト、カーボン
ブラツクグラフトポリマー、二流化モリブデン、
二流化タングステン、ラウリル酸、ミリスチン
酸、炭素原子数12〜16の一塩基性脂肪酸と該脂肪
酸の炭素原子数と合計して炭素原子数が21〜23個
の一価のアルコールから成る脂肪酸エステル等も
使用できる。これらの潤滑剤は磁性粉100重量部
に対して0.2〜20重量部の範囲で添加される。使
用してもよい研摩材としては、一般に使用される
材料で溶融アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、
コランダム、人造コランダム、ダイヤモンド、人
造ダイヤモンド、ザクロ石、エメリー(主成分:
コランダムと磁鉄鉱)等が使用される。これらの
研摩材は平均粒子径0.05〜5μの大きさのものが使
用され、特に好ましくは、0.1〜2μである。これ
らの研摩材は磁性粉100重量部に対して1〜20重
量部の範囲で添加される。使用してもよい帯電防
止剤としては、カーボンブラツクをはじめ、グラ
フアイト、酸化スズ−酸化アンチモン系化合物、
酸化チタン−酸化スズ−酸化アンチモン系化合物
などの導電性粉末;サポニンなどの天然界面活性
剤;アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グ
リシドール系などのノニオン界面活性剤;高級ア
ルキルアミン類、第4級アンモニウム塩類、ピリ
ジン、その他の複素環類、ホスホニウムまたはス
ルホニウム類などのカチオン界面活性剤;カルボ
ン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸
エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性
剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノア
ルコールの硫酸または燐酸エステル類等の両性活
性剤などがあげられる。 磁性塗料の溶媒としては、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類;メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸
エチル、エチレングリコールモノアセテート等の
エステル類:エチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル
類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素;メチレンクロライド、エチレンクロライ
ド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素等のものが使用でき
る。 一方、使用可能な硬化剤としては、例えばイソ
シアネート及びこれらと活性水素化合物の付加体
等が挙げられる。 イソシアネート系化合物を示すと下記表−1に
示すような化合物が例示できる。
【表】
【表】
【表】
【表】
他にも、タケネートD−103(武田薬品工業社
製)、デスモジユールL−75(住友バイエル社製)
がある。また、硬化剤の代りに若しくは併用して
硬化剤プレカーサーを使用してよいが、これは硬
化剤の働きを助長する(例えばPH調節、濃度調
節)ために添加されるが、これには、例えば、イ
ソシアナート系化合物の−NCO基を−NHCOO
−X(Xは解離し易い基、例えばハロゲン化置換
されたアルキル基又はアリール基)として保護し
ておいて、適当な条件、例えば温度をかけて、解
離させイソシアネート系化合物(−NCOをもつ)
とするものがある。又、別のタイプとしては、ニ
トリルサキサイド(−CN←Oなる基を有する化
合物)を用いることができ、前記ニトリルオキサ
イドは容易にイソシアナート系化合物に交換する
ことができる。なお、硬化性成分としては、上記
の硬化剤、硬化剤プレカーサーの他、硬化反応触
媒{例えばトリエチルアミン等のアミン類、ジブ
チル錫ジラウレート、鉄アセチルアセトネートや
2−メチル−ヘキシル酸スズ、ナフテン酸スズ、
オクチル酸スズ、ラウリン酸スズ、ステアミン酸
スズなど〔(RCOO)2SnでC6〜C18(分岐を含んで
もよい)〕のものが挙げられ、例えば東栄化工社
製「ヘキソエートスズ」等の有機金属化合物や金
属塩も添加してよい。 また、上述した支持体20の素材としては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレート等のポリエステル類、ポリプロ
ピレン等のポリオレフイン類、セルローストリア
セテート、セルロースダイアセテート等のセルロ
ース誘導体、ポリカーボネートなどのプラスチツ
ク、Al、Znなどの金属、ガラス、窒化珪素、炭
化珪素、磁器、陶器等のセラミツクなどが使用さ
れる。これらの支持体の厚みはフイルム、シート
状の場合は約3〜100μm程度、好ましくは5〜
50μmであり、デイスク、カード状の場合は、
30μm〜10mm程度であり、ドラム状の場合は円筒
状とし、使用するレコーダーに応じてその型は決
められる。支持体上に塗布された磁性層は必要に
より層中の磁性粉を配向させる処理を施したの
ち、形成した磁性層を乾燥する。また必要により
表面平滑化加工を施したり所望の形状に裁断した
りして、磁気記録媒体を製造する。 なお、上述した硬化剤等の硬化性成分の添加
は、上述の例のように処理槽24より前段階で行
なう以外にも、処理層24の後段において(塗布
直前に)行なうこともできる。この場合、処理槽
24では、チキソトロピーのある磁性塗料成分の
凝集をずり力の作用で解きほぐし、所望の粘度に
調整可能であり、かつ塗布直前の硬化性成分の添
加であることから硬化反応も殆んど進行せずに塗
布に供し得る。また、処理槽24の前段で夫々硬
化性成分を添加してもよく、例えば前段では少量
添加し、後段ではより多量添加することもでき
る。 また、上述した装置、両液の添加方式等は種々
変更してよく、連続添加方式ではなく両液をタン
ク内で混合してから処理槽24へ導入してもよ
い。処理槽24の構造も上述したものに限定され
ることはなく、各部材の形状や配置方法も変更で
きる。また、本発明は磁性塗料以外の塗料にも勿
論適用可能である。 次に、本発明の優位性を具体的な例によつて説
明する。 まず、比較のために、次の組成物を調整した
(但、「部」は重量部を示す)。これを用い、第1
図の従来法(バツフアタンク使用)による連続添
加方式で以下の如く操作した。 Co含有γ−Fe2O3 300部 部分加水分解した塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体(ユニオンカーバイト社製「VAGH」)
40部 ポリウレタン(グツトリツチ社製「エスタン
5701」) 40部 シリコーン油 4部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 800部 上記組成物をボールミルに入れ、24時間分散
後、平均孔径3μのフイルターで過し磁性塗料
を得(以下硬化性成分を含まないものを磁性塗料
A液という)、タンク(第1図中の3)に一旦貯
蔵する。この磁性塗料に第1図の装置を使用し、 イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製
「コロネートL」) 25部 末端NCOウレタンプレポリマー 10部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 105部 の組成の硬化性成分を連続的に添加しつつ、ポリ
エチレンテレフタレートフイルム上に乾燥厚5μ
になるように塗布し、配向、乾燥して磁気記録体
を得る。得られた磁気記録体にスーパーカレンダ
ーロール処理を行ない1/2インチ巾にスリツトし、
ビデオテープを得た。 以上の方法による塗布を磁性塗料液を過して
貯蔵タンク(第1図中の3)に入れてから、所定
時間後(例えば1時間後)に行なつた。得られた
媒体のビデオ感度(5MHzビデオ感度:VHS型ビ
デオデツキで測定)は第13図の曲線aの如くに
なつた。 これに対し、本発明に基き、第2図、第5図、
第8図の装置を用いて作成した磁性塗料を塗布に
供した場合、得られたビデオ感度は第13図の曲
線bの如くであり、上記の比較例よりも向上する
ことが分つた。 前記磁性塗料A液の組成を下記のように変更し
た以外は、同様にしてビデオテープを作成し、連
続的にしつつ塗布したビデオテープの角型比を下
記表−2のに、本発明の上記装置を用いて作成
したビデオテープの角型化を下記表−2のに示
した。 Fe系メタル磁性粉(Fe92.5%、Ni5%) 300部 ポリエステルポリウレタン 30部 エポキシ樹脂(ユニオンカーバイド社製
「PKHH」) 30部 シリコン油 3部 ミリスチン酸 4部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 800部
製)、デスモジユールL−75(住友バイエル社製)
がある。また、硬化剤の代りに若しくは併用して
硬化剤プレカーサーを使用してよいが、これは硬
化剤の働きを助長する(例えばPH調節、濃度調
節)ために添加されるが、これには、例えば、イ
ソシアナート系化合物の−NCO基を−NHCOO
−X(Xは解離し易い基、例えばハロゲン化置換
されたアルキル基又はアリール基)として保護し
ておいて、適当な条件、例えば温度をかけて、解
離させイソシアネート系化合物(−NCOをもつ)
とするものがある。又、別のタイプとしては、ニ
トリルサキサイド(−CN←Oなる基を有する化
合物)を用いることができ、前記ニトリルオキサ
イドは容易にイソシアナート系化合物に交換する
ことができる。なお、硬化性成分としては、上記
の硬化剤、硬化剤プレカーサーの他、硬化反応触
媒{例えばトリエチルアミン等のアミン類、ジブ
チル錫ジラウレート、鉄アセチルアセトネートや
2−メチル−ヘキシル酸スズ、ナフテン酸スズ、
オクチル酸スズ、ラウリン酸スズ、ステアミン酸
スズなど〔(RCOO)2SnでC6〜C18(分岐を含んで
もよい)〕のものが挙げられ、例えば東栄化工社
製「ヘキソエートスズ」等の有機金属化合物や金
属塩も添加してよい。 また、上述した支持体20の素材としては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレート等のポリエステル類、ポリプロ
ピレン等のポリオレフイン類、セルローストリア
セテート、セルロースダイアセテート等のセルロ
ース誘導体、ポリカーボネートなどのプラスチツ
ク、Al、Znなどの金属、ガラス、窒化珪素、炭
化珪素、磁器、陶器等のセラミツクなどが使用さ
れる。これらの支持体の厚みはフイルム、シート
状の場合は約3〜100μm程度、好ましくは5〜
50μmであり、デイスク、カード状の場合は、
30μm〜10mm程度であり、ドラム状の場合は円筒
状とし、使用するレコーダーに応じてその型は決
められる。支持体上に塗布された磁性層は必要に
より層中の磁性粉を配向させる処理を施したの
ち、形成した磁性層を乾燥する。また必要により
表面平滑化加工を施したり所望の形状に裁断した
りして、磁気記録媒体を製造する。 なお、上述した硬化剤等の硬化性成分の添加
は、上述の例のように処理槽24より前段階で行
なう以外にも、処理層24の後段において(塗布
直前に)行なうこともできる。この場合、処理槽
24では、チキソトロピーのある磁性塗料成分の
凝集をずり力の作用で解きほぐし、所望の粘度に
調整可能であり、かつ塗布直前の硬化性成分の添
加であることから硬化反応も殆んど進行せずに塗
布に供し得る。また、処理槽24の前段で夫々硬
化性成分を添加してもよく、例えば前段では少量
添加し、後段ではより多量添加することもでき
る。 また、上述した装置、両液の添加方式等は種々
変更してよく、連続添加方式ではなく両液をタン
ク内で混合してから処理槽24へ導入してもよ
い。処理槽24の構造も上述したものに限定され
ることはなく、各部材の形状や配置方法も変更で
きる。また、本発明は磁性塗料以外の塗料にも勿
論適用可能である。 次に、本発明の優位性を具体的な例によつて説
明する。 まず、比較のために、次の組成物を調整した
(但、「部」は重量部を示す)。これを用い、第1
図の従来法(バツフアタンク使用)による連続添
加方式で以下の如く操作した。 Co含有γ−Fe2O3 300部 部分加水分解した塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体(ユニオンカーバイト社製「VAGH」)
40部 ポリウレタン(グツトリツチ社製「エスタン
5701」) 40部 シリコーン油 4部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 800部 上記組成物をボールミルに入れ、24時間分散
後、平均孔径3μのフイルターで過し磁性塗料
を得(以下硬化性成分を含まないものを磁性塗料
A液という)、タンク(第1図中の3)に一旦貯
蔵する。この磁性塗料に第1図の装置を使用し、 イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製
「コロネートL」) 25部 末端NCOウレタンプレポリマー 10部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 105部 の組成の硬化性成分を連続的に添加しつつ、ポリ
エチレンテレフタレートフイルム上に乾燥厚5μ
になるように塗布し、配向、乾燥して磁気記録体
を得る。得られた磁気記録体にスーパーカレンダ
ーロール処理を行ない1/2インチ巾にスリツトし、
ビデオテープを得た。 以上の方法による塗布を磁性塗料液を過して
貯蔵タンク(第1図中の3)に入れてから、所定
時間後(例えば1時間後)に行なつた。得られた
媒体のビデオ感度(5MHzビデオ感度:VHS型ビ
デオデツキで測定)は第13図の曲線aの如くに
なつた。 これに対し、本発明に基き、第2図、第5図、
第8図の装置を用いて作成した磁性塗料を塗布に
供した場合、得られたビデオ感度は第13図の曲
線bの如くであり、上記の比較例よりも向上する
ことが分つた。 前記磁性塗料A液の組成を下記のように変更し
た以外は、同様にしてビデオテープを作成し、連
続的にしつつ塗布したビデオテープの角型比を下
記表−2のに、本発明の上記装置を用いて作成
したビデオテープの角型化を下記表−2のに示
した。 Fe系メタル磁性粉(Fe92.5%、Ni5%) 300部 ポリエステルポリウレタン 30部 エポキシ樹脂(ユニオンカーバイド社製
「PKHH」) 30部 シリコン油 3部 ミリスチン酸 4部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 800部
【表】
上記の事実は明らかに、本発明による装置で磁
性塗料を作成した場合には塗料の凝集が減少しか
つ所望の粘度で塗布できる等の効果が反映してい
るものと考えられる。 この結果、本発明の装置によれば、電磁変換特
性に優れた磁気記録媒体が生産性高く、低コスト
で得られるようになることが判る。
性塗料を作成した場合には塗料の凝集が減少しか
つ所望の粘度で塗布できる等の効果が反映してい
るものと考えられる。 この結果、本発明の装置によれば、電磁変換特
性に優れた磁気記録媒体が生産性高く、低コスト
で得られるようになることが判る。
第1図は従来の磁気記録媒体の製造装置全体の
概略図である。第2図〜第13図は本発明の実施
例を示すものであつて、第2図、第3図、第4図
は磁気記録媒体の製造装置全体の三例の各概略
図、第5図は磁性塗料処理槽の断面図、第6図は
第5図のX−X線断面図、第7図は他の磁性塗料
処理槽の断面図、第8図は磁性塗料吐出用のフア
ンテンビームの斜視図、第9図は第8図のY−Y
線に沿う第2図の一部断面拡大図、第10図、第
11図、第12図は他の塗布方式の三例の各概略
図、第13図は磁気記録媒体の特性を示すグラフ
である。 なお、図面に示した符号において、24……磁
性塗料処理槽、29……塗布部、30……支持
体、38……フアンテンビーム、43……磁性塗
料貯蔵タンク、45……硬化性成分貯蔵タンク、
43′……混合機、125……磁性塗料、126,
136……ローター、131……処理済み磁性塗
料、134,144……間隙、142……スリツ
トである。
概略図である。第2図〜第13図は本発明の実施
例を示すものであつて、第2図、第3図、第4図
は磁気記録媒体の製造装置全体の三例の各概略
図、第5図は磁性塗料処理槽の断面図、第6図は
第5図のX−X線断面図、第7図は他の磁性塗料
処理槽の断面図、第8図は磁性塗料吐出用のフア
ンテンビームの斜視図、第9図は第8図のY−Y
線に沿う第2図の一部断面拡大図、第10図、第
11図、第12図は他の塗布方式の三例の各概略
図、第13図は磁気記録媒体の特性を示すグラフ
である。 なお、図面に示した符号において、24……磁
性塗料処理槽、29……塗布部、30……支持
体、38……フアンテンビーム、43……磁性塗
料貯蔵タンク、45……硬化性成分貯蔵タンク、
43′……混合機、125……磁性塗料、126,
136……ローター、131……処理済み磁性塗
料、134,144……間隙、142……スリツ
トである。
Claims (1)
- 1 磁性粉を含有したスラリーが充填されるスラ
リー用タンクと、硬化剤及び/又は硬化剤プレカ
ーサーが充填される硬化性成分用タンクと、混合
機と、前記スラリー用タンクと混合機との間を連
結する第1の導管と、前記硬化性成分用タンクと
混合機との間を連結する第2の導管と、定量ポン
プと、前記混合機と定量ポンプとの間を連結する
第3の導管と、前記混合機と定量ポンプとの間に
おいて配設された流量・粘度測定計と、分散機
と、前記定量ポンプと分散機との間を連結する第
4の導管と、濾過機と、前記分散機と濾過機との
間を連結する第5の導管と、内壁との間の寸法が
5〜40mmであるように内部にローターが配設さ
れ、冷却機構を有するずり力付与処理槽と、前記
濾過機とずり力付与処理槽との間を連結する第6
の導管と、滞留部を有さないフアンテンビーム
と、前記ずり力付与処理槽とフアンテンビームと
の間を連結する第7の導管と、前記フアンテンビ
ームのスリツトに対向して配設されたロールと、
前記流量・粘度測定計や定量ポンプからの出力信
号を受けて混合機に導かれるスラリー量、混合機
に導かれる硬化剤及び/又は硬化剤プレカーサー
量、定量ポンプに導かれる混合液の量を制御する
制御装置とを備えてなることを特徴とする磁気記
録媒体の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16242183A JPS6054768A (ja) | 1983-09-03 | 1983-09-03 | 磁気記録媒体の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16242183A JPS6054768A (ja) | 1983-09-03 | 1983-09-03 | 磁気記録媒体の製造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6054768A JPS6054768A (ja) | 1985-03-29 |
| JPH0513714B2 true JPH0513714B2 (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=15754276
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16242183A Granted JPS6054768A (ja) | 1983-09-03 | 1983-09-03 | 磁気記録媒体の製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6054768A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH067944B2 (ja) * | 1985-10-18 | 1994-02-02 | 富士写真フイルム株式会社 | 塗布方法 |
| JPH04122674U (ja) * | 1991-04-11 | 1992-11-04 | 本田技研工業株式会社 | 塗料供給装置 |
| JPH08138241A (ja) * | 1994-11-04 | 1996-05-31 | Tdk Corp | 磁気記録媒体の製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5440098B2 (ja) * | 1974-05-07 | 1979-12-01 | ||
| JPS58183282U (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-06 | トヨタ自動車株式会社 | 高粘度塗料供給装置 |
-
1983
- 1983-09-03 JP JP16242183A patent/JPS6054768A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6054768A (ja) | 1985-03-29 |
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