JPH0513896U - 高速落下機構における吊下ケース保持構造 - Google Patents

高速落下機構における吊下ケース保持構造

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JPH0513896U
JPH0513896U JP4676591U JP4676591U JPH0513896U JP H0513896 U JPH0513896 U JP H0513896U JP 4676591 U JP4676591 U JP 4676591U JP 4676591 U JP4676591 U JP 4676591U JP H0513896 U JPH0513896 U JP H0513896U
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秀美 本田
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信生 武井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納されたケーブルの繰り出しが完了するま
で、吊下ケースを容器内に保持する。 【構成】 収納されたケーブル1により押されて押さえ
板3の下面側に突出し、ケーブル1が全て繰り出される
と下面側から没入する保持金具7と、支点5aを中心に
回転し、他端部5cを突出状態の保持金具7に引っかけ
ると、一端側5bが吊下ケース9の窓9aから突出して
容器10の内面10aに当接する留め金具5を押さえ板
3に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば音響浮漂ブイ等のように水面に浮かんだ浮遊体からケーブル を介して水中観測用のセンサを水中の所定の深度に短時間で吊下する高速落下機 構において、このセンサを容器に収納した状態で保持する吊下ケースを所定の深 度まで容器内から離脱しないように保持する高速落下機構における吊下ケース保 持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の構造には例えば実開昭59−135411号に開示されている ものがあり、以下に図面を参照して従来の構造を説明する。 図5は従来の動作状態を示す説明図、図6は図5が展張した状態を示す説明図 である。 図5および図6において、101は水面に浮遊している浮遊体、102はこの 浮遊体1から吊下しているケーブル、103はこのケーブル102の先端に取り 付けられ、該ケーブル102を介して浮遊体101に連結されたセンサである。 104は筒状のリールで、その下部に錘105を固定して下面を閉止し、前記 センサ103を離脱可能に収納している。 そして、前記ケーブル102はこのリール104の天井部104a内から引き 出されて該リール104の外周に巻き付けられている。 なお、このリール104は通常マスダンパとして使用されているため、ケーブ ル102の適当箇所でリール104の天井部104aと結合してリール104を 係止可能としている。
【0003】 106は前記リール104よりも必要なだけ径を大きくした有底筒状の容器で 、少量の錘107を底部に有しており、この容器106内に前記の如くセンサ1 03を収納するとともに、外周にケーブル102を巻き付けたリール104が収 納されている。 なお、前記少量の錘107を有する容器106は、その落下速度がセンサ10 3とリール104とを組み合わせた物の落下速度よりも遅くなるように設定され ている。 このように構成された落下機構は、浮遊体101から水中に放出されると、図 6に示すように自らケーブル102を繰り出しながら高速で落下して行き、この ときセンサ103と錘105を有するリール104との組み合わせた物の落下速 度が少量の錘107を有する容器106の落下速度より早いので、これら全体の 落下速度は両者の各落下速度よりさらに高速で落下することになる。すなわち、 水中を落下する物体の速度vは下記に示す数1により定まる。
【0004】
【数1】
【0005】 ここで、例えば少量の錘107を有する容器106の速度をv1、水中重量を w1、抵抗成分をk1とするとともに、センサ103と錘105を有するリール 104との組立物の速度をv2、水中重量をw2、抵抗成分をk2、さらに、全 体を一体としたときの速度をv3、水中重量をw3=w1+w2(但しw2はケ ーブル繰り出し力を引いた値)、抵抗成分をk3=k1とする。 そして、w1=1,k1=1,w2=4,k2=2,w3=1+4=5さらに k3=k1=1と設定すると、それぞれの速度v1,v2およびv3の関係は下 記に示す数2により定まる。
【0006】
【数2】
【0007】 実際には、センサ103と錘105を有するリール104が容器106内に入 れられているため、水流が当たらず抵抗を生じないので容器106から抜け出す ことはないので高速落下を達成することができる。 また、錘105と少量の錘107によって重心位置が下方にあるので、落下中 の姿勢も安定している。 こうして高速で落下し、リール104の外周に巻かれていたケーブル102が 全て繰り出されると、図6に示すように容器106が少量の錘107の重量によ り自然にリール104から離れ、そしてさらに落下して行き、この後センサ10 3はその自重によりリール104から離脱してケーブル102により所定の深度 に吊下される。そして錘105を有するリール104はセンサ103の上方に位 置してダンパーとしての役割を果たす。
【0008】 このように従来においては、ケーブルを繰り出す場合に大きな繰り出し力を必 要とすることなく、かつ軽い錘で容易に繰り出されて充分な落下速度を得ること ができ、さらにケーブルが全て繰り出されると容器とリールが自然に分離される ようになっている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術によれば、ケーブルに余分な張力がかから ず、ケーブルが全て繰り出された後に自然にリールが容器から離脱するには、リ ールの外側に巻き付けられているケーブルが規則正しく綺麗に巻かれていて、ケ ーブルの繰り出し力がセンサとリールとの組み合わせた物の水中重量よりも小さ い時に成り立つものである。 そのため、規則正しく綺麗に巻き付けられているはずのケーブルに、例えば結 び目があったり、あるいは不規則に重なったりなどして引っかかりが出来ていた りすると、ケーブルがスムーズに繰り出されずに引っかかってケーブルに過剰な 張力がかかり、ケーブル繰り出し力がセンサとリールとの組み合わせた物の水中 重量よりも大きくなってしまうことになる。
【0010】 これにより、ケーブルが完全に繰り出されない前にリールが容器から引き出さ れてしまい、所定の深度に達しないうちにセンサが容器から離脱して展張してし まうという問題があった。 所定の深度に達しないうちに展張してしまうと、センサやリール等の個々の水 中重量によって所定の深度まで達するためには時間がかかるという問題もある。
【0011】 そこで、本考案はこのような問題を解決するためになされたもので、ケーブル の巻き付けの不備によりケーブル繰り出し力がケーブルの収納手段であるリール を収納する吊下ケースとセンサとの水中重量より大きくなっても、ケーブルが全 て繰り出されないうちはセンサを容器内に収納しておくための吊下ケースが容器 から離脱しないように保持しておくことを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本考案は円筒状に巻き上げたケーブルの両端をそれ ぞれ押さえ板により固定して収納するとともに、該収納されたケーブルが順次繰 り出し可能となっている吊下ケースと、この吊下ケースが押さえ板の面と直交す る方向に移動して繰り出し可能に収納される容器とを有し、収納されているケー ブルの繰り出しが完了するまで容器内に吊下ケースを保持して容器と吊下ケース を一体に高速落下させる高速落下機構における吊下ケース保持構造において、前 記押さえ板の一方に設けられ、ケーブルが収納されている状態で該ケーブルに押 されて押さえ板のケーブルが収納されている側と反対側の面に突出し、ケーブル の繰り出しが完了すると前記面から没入する方向に力が加えられている保持具と 、前記保持具の設けられた押さえ板のケーブルが収納されている側と反対側の面 に設けられ、回転支点を中心にして、他方の側がケーブルが収納されている状態 において前記面から突出している前記保持具に引っかかった状態において、一方 の側が吊下ケースの側面より突出して、吊下ケースを収納している容器の内面に 当接するとともに、ケーブルの繰り出しが完了して保持具が前記面から没入する と、保持具と前記他方の側との引っかかりがはずれて前記一方の側が吊下ケース の側面より没入するように、押さえ板の面と平行に回転する留め具を有すること を特徴とする。
【0013】
【作用】
上述した構成を有する本考案は、ケーブルを繰り出し可能に収納した吊下ケー スを容器に収納する際、留め具の他方の側をケーブルが収納されていることで押 さえ板のケーブルが収納されている側と反対側の面から突出している保持具に引 っかけて一方の側を吊下ケースの側面より突出させ、容器の内面と当接させるこ とで、吊下ケースは留め具の一方の側と容器の内面との摩擦力によって容器内に 保持される。このとき、海洋観測用のセンサを吊下ケースが容器から繰り出され るまでは容器から繰り出されないように容器内に収納し、ケーブルを浮遊体につ ないでセンサ、吊下ケースを収納した容器を海中に投下すると、吊下ケースは容 器内に留め具により保持されているので、吊下ケースに収納されているケーブル を順次繰り出しながら、容器、吊下ケース、センサは一体となって高速落下して いく。 ケーブルの繰り出しが完了すると、保持具は押さえ板のケーブルが収納されて いる側と反対側の面から没入し留め具の他方の側との引っかかりがはずれ、留め 具の一方の側が吊下ケースの側面から没入する。これにより、吊下ケースを容器 内で保持する力はなくなり、吊下ケースは容器から繰り出されてケーブルより吊 下され、センサも容器から繰り出されて、容器のみが落下を続ける。
【0014】
【実施例】
以下に図面を参照して実施例を説明する。 図1は本考案の一実施例を示す吊下ケース保持構造の組立状態を示す説明図で 、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は図1(b)のH−H線断面図、図 2は吊下ケース保持構造の要部説明図で、(a)は斜視図、(b)は平面図、( c)は図2(b)のI−I線断面図であり、まず、図2を用いて吊下ケース保持 構造の要部の説明を行う。 図において、1は円筒状に空芯巻きにされたケーブル、2および3は空芯巻き にされたケーブル1の両端、ここでは上下方向でそれぞれ固定するための円盤状 の押さえ板であり、図示しないが押さえ板2,3を所定の間隔に保持して継ぎ止 める支柱を用いて組立てられたものをケーブルパック4としている。
【0015】 5はバネ性のある鋼線を支点5aでコイル状に巻いて略L字型に形成した留め 金具で、押さえ板3に設けられたヒンジ部6に支点5aを通して、支点5aを中 心に押さえ板3の面と平行な方向で移動可能に支持されており、図2(b)に示 すごとく、留め金具5の一端部5bの移動を抑止しながらコイル状に巻かれた支 点5aを中心に他端部5cを矢印B方向に移動させるように折り曲げると、その 逆方向、すなわち矢印C方向に力が加わるようになっている。
【0016】 7は保持金具で、図2(c)に示すごとく、押さえ板3の面方向に対して交す る方向に保持金具7の先端側が移動できるように、押さえ板3の穴3aに片持ち 状態で固定されている。7aは保持金具7の先端側に設けられた凸部で、押さえ 板3のケーブル1が収納されていない側、ここでは下面側方向に凸状となってい る。 保持金具7は通常矢印A方向、つまりケーブル1が収納される押さえ板3の上 面側に移動する力が加わるようにバネ性を有しており、凸部7aが押さえ板3の 下面側から突出せず、押さえ板3の上面側に保持金具7の先端側が突出し、ケー ブル1を収納すると押さえ板3の上面側に突出した保持金具7の先端側がケーブ ル1により押されて、押さえ板3の下面側に凸部7aが突出するようになる。
【0017】 8は押さえ板3の下面側から突出した突起部で、一方向側からは押さえ板3の 面から緩やかな傾斜で立ち上がり、他方向側からは押さえ板3の面からほぼ垂直 に立ち上がっている。これにより、突起部8の一方向側から留め金具5の他端側 5cが移動してくると、留め金具5がバネ性を有しているので弾性変形しながら 突起部8を他方向側へ乗り越えて引っかかる。そして、一旦引っ掛かると、突起 部8は他方向側からはほぼ垂直に立ち上がっているので、留め金具5に強制的に 押さえ板3の面と交する方向に力を加えないかぎり突起部8を乗り越えることは できないようになっている。
【0018】 図1において、9は内部にケーブルパック4を収納可能とする円筒状の吊下ケ ースである。9aは前記吊下ケース9の側面に設けられた穴であり、この穴9a から留め金具5の一端部5bが突出することが可能である。 10は吊下ケース9や後述する浮遊体、センサ等の全てを収納する円筒状で底 を有する容器である。
【0019】 ここで、留め金具5を設定して容器10内に吊下ケース9を保持する方法を説 明する。 まず、ケーブルパック4にはケーブル1が空芯巻きされて収納されており、こ れにより、保持金具7の先端側がケーブル1により押されて保持金具7の先端側 の凸部7aが押さえ板3の下面側に突出している。
【0020】 上述したケーブルパック4は吊下ケース9に収納されており、留め金具5の他 端部5cを図1矢印D方向に移動させることにより、留め金具5の一端部5bも 矢印d方向へ移動して、吊下ケース9の穴9aから吊下ケース9の外部へ突出す る。さらに留め金具5の他端部5cを矢印D方向に移動させると、留め金具5の 一端部5bの先端が吊下ケース9の内面に当接して一端部5b側の移動は抑止さ れるが、回転中心となる支点5aがコイル状に巻かれていてバネの役目を果して おり、このバネ力に抗してさらに留め金具5の他端部5cを矢印D方向へ移動さ せることができ、上述したように押さえ板3の下面より突出している保持金具7 の凸部7aに引っかけて、留め金具5の設定は完了する。
【0021】 上述したように留め金具5を設定した吊下ケース9を容器10に収納すると、 留め金具5の一端部5bが容器10の内面10aに接して、一端部5bは矢印d 方向と逆の方向に押されることになり、留め金具5の他端部5cにも上記矢印D 方向と逆の方向に力が加わることになるが、保持金具7の凸部7aに引っかけら れていることで移動は抑止され、回転中心となる支点5bがコイル状に巻かれて いてバネの役目を果しており、このバネ力が一端部5bを上記押す力に抗して矢 印d方向に移動させる力となり、留め金具5の一端部5bと容器10内面との摩 擦力によって容器10内に吊下ケース9を保持することに必要な力で、一端部5 bは容器10の内面10aに押し当てられることになる。 尚、留め金具5の一端部5bによる容器10内面に対する押し当て力は、コイ ル状の支点5aにおける巻き数を変えることで可能となる。次にケーブルの繰り 出し動作を説明する。
【0022】 図3はケーブルパックからケーブルが繰り出された状態の説明図で、(a)は 斜視図、(b)は平面図、(c)は図3(b)J−J線断面図である。図4はケ ーブルが繰り出されていく状態を示す説明図である。 まず図4(a)において、11は海面を浮漂する浮遊体、1は上述したように 吊下ケース9内のケーブルパック4に収納されているケーブルで、浮遊体11か ら吊下されている。 12はセンサであり、上述した容器10内部に吊下ケース9がセンサ12より も容器10の開口部側となるように積み重ねて収納されている。このとき、図2 で説明したように留め金具5を設定して容器10内で吊下ケース9が保持されて おり、吊下ケース9内のケーブルパック4からケーブル1を繰り出しながら容器 10、吊下ケース9およびセンサ12が一体となって高速落下して行く。
【0023】 ここで、Eは留め金具5の吊下ケース9を保持する力、Fはケーブル繰り出し 力であり、ケーブル1の繰り出し途中においては、たとえケーブル1に結び目が あったりあるいはケーブルパック4内での収納状態が不規則で綺麗に収納されて いなかった等によりケーブル1に引っかかりがあっても、その繰り出し力Fより 留め金具5の保持力Eによる摩擦力が大きいので、ケーブル1の繰り出しが完了 するまで吊下ケース9およびセンサ12は容器10内に収納されたまま一体とな って高速落下が可能である。
【0024】 ケーブル1の繰り出しが完了すると、図3に示すごとく保持金具7の先端側の 凸部7aは矢印A方向へ作動して留め金具5cと凸部7aの引っかかりがはずれ 、留め金具5の他端部5cと一端部5bは矢印G,g方向に動き、留め金具5の 一端部5bの容器10の内面10aに対する押し当て力がなくなる。さらに、留 め金具5は保持金具7の凸部7aに他端部5cが引っ掛かっている状態において はバネ力を蓄えた状態であり、引っ掛かりが解除されることによる反発力で、留 め金具5の他端部5cは突起部8を乗り越えてこの突起部8に引っ掛かり、留め 金具5は突起部8で固定されて再度矢印G,g方向と逆の方向に移動することは できなくなり、再度留め金具5の一端部5bが吊下ケース9の外部に突出して容 器10の内面10aと接触することはない。
【0025】 このように、ケーブル1の繰り出しが完了すると吊下ケース9を容器10内に 保持する力がなくなり、図4(b)の如く容器10はそのまま自重と慣性力等に より落下して行き、このとき始めて吊下ケース9はケーブル1に引っ張られて容 器10内から離脱し、この後、さらにセンサ12が所定の深度に吊下され容器1 0のみが自重と慣性力等により落下して展張を完了する。 尚、図1(d)は他の実施例を示す要部平面図であり、容器10の側面に吊下 ケース9の穴9aと対向する穴10bを設け、留め金具5の一端部5bが吊下ケ ース9の穴9aから突出して容器10の穴10bに挿入して引っかけることとす ることで、より確実に吊下ケース9を容器10内にケーブルの繰り出しが完了す るまで保持可能となる。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、円筒状に巻き上げたケーブルの両端をそれぞれ 押さえ板により固定して収納するとともに、該収納されたケーブルが順次繰り出 し可能となっている吊下ケースと、この吊下ケースが押さえ板の面と直交する方 向に移動して繰り出し可能に収納される容器とを有し、収納されているケーブル の繰り出しが完了するまで容器内に吊下ケースを保持して容器と吊下ケースを一 体に高速落下させる高速落下機構における吊下ケース保持構造において、前記押 さえ板の一方に設けられ、ケーブルが収納されている状態で該ケーブルに押され て押さえ板のケーブルが収納されている側と反対側の面に突出し、ケーブルの繰 り出しが完了すると前記面から没入する方向に力が加えられている保持具と、前 記保持具の設けられた押さえ板のケーブルが収納されている側と反対側の面に設 けられ、回転支点を中心にして、他方の側がケーブルが収納されている状態にお いて前記面から突出している前記保持具に引っかかった状態において、一方の側 が吊下ケースの側面より突出して、吊下ケースを収納している容器の内面に当接 するとともに、ケーブルの繰り出しが完了して保持具が前記面から没入すると、 保持具と前記他方の側との引っかかりがはずれて前記一方の側が吊下ケースの側 面より没入するように、押さえ板の面と平行に回転する留め具を有し、留め具の 一方の側が容器の内面に押さえ付けられる力により、吊下ケースに収納されたケ ーブルの繰り出しが完了するまで吊下ケースを容器内に保持することにしたもの である。
【0027】 このため、もし吊下ケースに収納されているケーブルに結び目があったり、ま た不規則な収納により引っ掛かりがあったりして、繰り出し途中で吊下ケースよ りケーブルを繰り出すために必要な力が増加して吊下ケーブルに過剰な張力がか かり、吊下ケースとセンサを収納した容器との間で落下速度に差が生じようとし ても、ケーブルがすべて繰り出されて保持具が押さえ板の面から没入し留め具の 他方の側との引っ掛かりが外れて一方の側が吊下ケースの側面から没入し、吊下 ケースを容器内に保持する力がなくなるまでは、留め具の一方の側が容器の内面 に押さえ付けられる力がこれに対抗して吊下ケースが容器から離脱してしまうこ とはなく、確実に容器内に吊下ケースを保持することが可能になる。 したがって、従来のようにセンサが吊下される所定の深度に達する前に吊下ケ ースが容器から離脱してセンサの落下速度を低下させてしまうことはなく、所定 の深度に短時間で落下させることが可能になる。
【提出日】平成4年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の構造には例えば実開昭59−135411号に開示されている ものがあり、以下に図面を参照して従来の構造を説明する。 図は従来の動作状態を示す説明図、図は図が展張した状態を示す説明図 である。 図および図において、101は水面に浮遊している浮遊体、102はこの 浮遊体1から吊下しているケーブル、103はこのケーブル102の先端に取り 付けられ、該ケーブル102を介して浮遊体101に連結されたセンサである。 104は筒状のリールで、その下部に錘105を固定して下面を閉止し、前記 センサ103を離脱可能に収納している。 そして、前記ケーブル102はこのリール104の天井部104a内から引き 出されて該リール104の外周に巻き付けられている。 なお、このリール104は通常マスダンパとして使用されているため、ケーブ ル102の適当箇所でリール104の天井部104aと結合してリール104を 係止可能としている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 106は前記リール104よりも必要なだけ径を大きくした有底筒状の容器で 、少量の錘107を底部に有しており、この容器106内に前記の如くセンサ1 03を収納するとともに、外周にケーブル102を巻き付けたリール104が収 納されている。 なお、前記少量の錘107を有する容器106は、その落下速度がセンサ10 3とリール104とを組み合わせた物の落下速度よりも遅くなるように設定され ている。 このように構成された落下機構は、浮遊体101から水中に放出されると、図 に示すように自らケーブル102を繰り出しながら高速で落下して行き、この ときセンサ103と錘105を有するリール104との組み合わせた物の落下速 度が少量の錘107を有する容器106の落下速度より早いので、これら全体の 落下速度は両者の各落下速度よりさらに高速で落下することになる。すなわち、 水中を落下する物体の速度vは下記に示す数1により定まる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 実際には、センサ103と錘105を有するリール104が容器106内に入 れられているため、水流が当たらず抵抗を生じないので容器106から抜け出す ことはないので高速落下を達成することができる。 また、錘105と少量の錘107によって重心位置が下方にあるので、落下中 の姿勢も安定している。 こうして高速で落下し、リール104の外周に巻かれていたケーブル102が 全て繰り出されると、図に示すように容器106が少量の錘107の重量によ り自然にリール104から離れ、そしてさらに落下して行き、この後センサ10 3はその自重によりリール104から離脱してケーブル102により所定の深度 に吊下される。そして錘105を有するリール104はセンサ103の上方に位 置してダンパーとしての役割を果たす。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【実施例】
以下に図面を参照して実施例を説明する。 図1および図2は本考案の一実施例を示す吊下ケース保持構造の組立状態を示 す説明図で、図1は斜視図、図2(a)は平面図、(b)は図2(a)I−I 線断面図、図3および図4は吊下ケース保持構造の要部説明図で、図3は斜視図 、図4(a)は平面図、(b)は図4(a)H−H線断面図であり、まず、図 3,図4 を用いて吊下ケース保持構造の要部の説明を行う。 図において、1は円筒状に空芯巻きにされたケーブル、2および3は空芯巻き にされたケーブル1の両端、ここでは上下方向でそれぞれ固定するための円盤状 の押さえ板であり、図示しないが押さえ板2,3を所定の間隔に保持して継ぎ止 める支柱を用いて組立てられたものをケーブルパック4としている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 5はバネ性のある鋼線を支点5aでコイル状に巻いて略L字型に形成した留め 金具で、押さえ板3に設けられたヒンジ部6に支点5aを通して、支点5aを中 心に押さえ板3の面と平行な方向で移動可能に支持されており、図4(a)に示 すごとく、留め金具5の一端部5bの移動を抑止しながらコイル状に巻かれた支 点5aを中心に他端部5cを矢印B方向に移動させるように折り曲げると、その 逆方向、すなわち矢印C方向に力が加わるようになっている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 7は保持金具で、図4(b)に示すごとく、押さえ板3の面方向に対して交す る方向に保持金具7の先端側が移動できるように、押さえ板3の穴3aに片持ち 状態で固定されている。7aは保持金具7の先端側に設けられた凸部で、押さえ 板3のケーブル1が収納されていない側、ここでは下面側方向に凸状となってい る。 保持金具7は通常矢印A方向、つまりケーブル1が収納される押さえ板3の上 面側に移動する力が加わるようにバネ性を有しており、凸部7aが押さえ板3の 下面側から突出せず、押さえ板3の上面側に保持金具7の先端側が突出し、ケー ブル1を収納すると押さえ板3の上面側に突出した保持金具7の先端側がケーブ ル1により押されて、押さえ板3の下面側に凸部7aが突出するようになる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 図1および図2において、9は内部にケーブルパック4を収納可能とする円筒 状の吊下ケースである。9aは前記吊下ケース9の側面に設けられた穴であり、 この穴9aから留め金具5の一端部5bが突出することが可能である。 10は吊下ケース9や後述する浮遊体、センサ等の全てを収納する円筒状で底 を有する容器である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 上述したケーブルパック4は吊下ケース9に収納されており、留め金具5の他 端部5cを図2(a)に示す矢印D方向に移動させることにより、留め金具5の 一端部5bも矢印d方向へ移動して、吊下ケース9の穴9aから吊下ケース9の 外部へ突出する。さらに留め金具5の他端部5cを矢印D方向に移動させると、 留め金具5の一端部5bの先端が吊下ケース9の内面に当接して一端部5b側の 移動は抑止されるが、回転中心となる支点5aがコイル状に巻かれていてバネの 役目を果しており、このバネ力に抗してさらに留め金具5の他端部5cを矢印D 方向へ移動させることができ、上述したように押さえ板3の下面より突出してい る保持金具7の凸部7aに引っかけて、留め金具5の設定は完了する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 図5および図6はケーブルパックからケーブルが繰り出された状態の説明図で 、図5は斜視図、図6(a)は平面図、(b)は図6(a)のJ−J線断面図で ある。図はケーブルが繰り出されていく状態を示す説明図である。 まず図(a)において、11は海面を浮漂する浮遊体、1は上述したように 吊下ケース9内のケーブルパック4に収納されているケーブルで、浮遊体11か ら吊下されている。 12はセンサであり、上述した容器10内部に吊下ケース9がセンサ12より も容器10の開口部側となるように積み重ねて収納されている。このとき、図 ,図4 で説明したように留め金具5を設定して容器10内で吊下ケース9が保持 されており、吊下ケース9内のケーブルパック4からケーブル1を繰り出しなが ら容器10、吊下ケース9およびセンサ12が一体となって高速落下して行く。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 ケーブル1の繰り出しが完了すると、図に示すごとく保持金具7の先端側の 凸部7aは矢印A方向へ作動して留め金具5cと凸部7aの引っかかりがはずれ 、留め金具5の他端部5cと一端部5bは矢印G,g方向に動き、留め金具5の 一端部5bの容器10の内面10aに対する押し当て力がなくなる。さらに、留 め金具5は保持金具7の凸部7aに他端部5cが引っ掛かっている状態において はバネ力を蓄えた状態であり、引っ掛かりが解除されることによる反発力で、留 め金具5の他端部5cは突起部8を乗り越えてこの突起部8に引っ掛かり、留め 金具5は突起部8で固定されて再度矢印G,g方向と逆の方向に移動することは できなくなり、再度留め金具5の一端部5bが吊下ケース9の外部に突出して容 器10の内面10aと接触することはない。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 このように、ケーブル1の繰り出しが完了すると吊下ケース9を容器10内に 保持する力がなくなり、図(b)の如く容器10はそのまま自重と慣性力等に より落下して行き、このとき始めて吊下ケース9はケーブル1に引っ張られて容 器10内から離脱し、この後、さらにセンサ12が所定の深度に吊下され容器1 0のみが自重と慣性力等により落下して展張を完了する。 尚、図2(c)は他の実施例を示す要部平面図であり、容器10の側面に吊下 ケース9の穴9aと対向する穴10bを設け、留め金具5の一端部5bが吊下ケ ース9の穴9aから突出して容器10の穴10bに挿入して引っかけることとす ることで、より確実に吊下ケース9を容器10内にケーブルの繰り出しが完了す るまで保持可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す吊下ケース保持構造の
組立状態を示す説明図である。
【図2】吊下ケース保持構造の要部説明図である。
【図3】ケーブルパックからケーブルが繰り出された状
態の説明図である。
【図4】ケーブルが繰り出されて行く状態を示す説明図
である。
【図5】従来の動作状態を示す説明図である。
【図6】図5が展張した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ケーブル 2 押さえ板 3 押さえ板 4 ケーブルパック 5 留め金具 7 保持金具 9 吊下ケース 10 容器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月19日
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す吊下ケース保持構造の
組立状態を示す説明図である。
【図2】本実施例を示す吊下ケース保持構造の組立状態
を示す説明図である。
【図3】吊下ケース保持構造の要部説明図である。
【図4】吊下ケース保持構造の要部説明図である。
【図5】ケーブルパックからケーブルが繰り出された状
態の説明図である。
【図6】ケーブルパックからケーブルが繰り出された状
態の説明図である。
【図7】ケーブルが繰り出されて行く状態を示す説明図
である。
【図8】従来の動作状態を示す説明図である。
【図9】図8が展張した状態を示す説明図である。
【符号の説明】 1 ケーブル 2 押さえ板 3 押さえ板 4 ケーブルパック 5 留め金具 7 保持金具 9 吊下ケース 10 容器 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月19日
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
フロントページの続き (72)考案者 中田 保則 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に巻き上げたケーブルの両端をそ
    れぞれ押さえ板により固定して収納するとともに、該収
    納されたケーブルが順次繰り出し可能となっている吊下
    ケースと、この吊下ケースが押さえ板の面と直交する方
    向に移動して繰り出し可能に収納される容器とを有し、
    収納されているケーブルの繰り出しが完了するまで容器
    内に吊下ケースを保持して容器と吊下ケースを一体に高
    速落下させる高速落下機構における吊下ケース保持構造
    において、 前記押さえ板の一方に設けられ、ケーブルが収納されて
    いる状態で該ケーブルに押されて押さえ板のケーブルが
    収納されている側と反対側の面に突出し、ケーブルの繰
    り出しが完了すると前記面から没入する方向に力が加え
    られている保持具と、 前記保持具の設けられた押さえ板のケーブルが収納され
    ている側と反対側の面に設けられ、回転支点を中心にし
    て、他方の側がケーブルが収納されている状態において
    前記面から突出している前記保持具に引っかかった状態
    において、一方の側が吊下ケースの側面より突出して、
    吊下ケースを収納している容器の内面に当接するととも
    に、ケーブルの繰り出しが完了して保持具が前記面から
    没入すると、保持具と前記他方の側との引っかかりがは
    ずれて前記一方の側が吊下ケースの側面より没入するよ
    うに、押さえ板の面と平行に回転する留め具を有するこ
    とを特徴とする高速落下機構における吊下ケース保持構
    造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019031180A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 石井 昭良 海中輸送機
CN118494673A (zh) * 2024-07-18 2024-08-16 国家海洋技术中心 一种水下自动放缆装置及易布放潜标

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JP2019031180A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 石井 昭良 海中輸送機
CN118494673A (zh) * 2024-07-18 2024-08-16 国家海洋技术中心 一种水下自动放缆装置及易布放潜标

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