JPH0514513B2 - - Google Patents
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- JPH0514513B2 JPH0514513B2 JP57032363A JP3236382A JPH0514513B2 JP H0514513 B2 JPH0514513 B2 JP H0514513B2 JP 57032363 A JP57032363 A JP 57032363A JP 3236382 A JP3236382 A JP 3236382A JP H0514513 B2 JPH0514513 B2 JP H0514513B2
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Description
本発明はモータの位置制御方法に係り、動作軸
に回転軸の角度を測定するエンコーダを有し、モ
ータを所定の動作回転数で駆動するために、スイ
ツチング素子を有する制御回路を備えることによ
り、任意の角度を「ステツプ的に」前、後進させ
るようにしたモータの位置制御方法に関するもの
である。 従来、任意の角度ステツプ的に駆動する装置と
しては、ステツプモータあるいはクラツチ付きモ
ータが知られている。 上記のうち、ステツプモータは、オープン制御
でステツプ送りが可能な長所を有するが、大きな
トルクが必要なとき、あるいは高速応答のために
は全容積が大きくなる短所をもつている。 他方、クラツチモータは、工業用ミシンなどに
使われており、高速応答性が良い特徴がある。 工業用ミシンでは、最短時間に、定められた角
度を送ることが重要であり、制御方法に工夫がさ
れてきている。 しかしながら、クラツチモータは、クラツチの
摩耗あるいは、クラツチON−OFF時の騒音が大
きいなどの短所を有している。 これに対し、直流モータの軸に、回転角度を検
出する装置であるエンコーダを装着した、エンコ
ーダ付直流モータを使用することにより、高速応
答および寿命の改善を図る方法がある。 この場合、モータ本体に、位置決めする能力を
与えるのは、エンコーダの信号を基にスイツチン
グ動作をし、モータに正方向および逆方向の可変
電圧を印加することのできる制御回路である。 一方、モータの負荷としては、情報機器が多く
なつており、対象とするモータ軸の慣性モーメン
ト、あるいは負荷トルクも種々多様である。 この場合、従来、モータをその装置と直結し
て、制御ループのゲインなどを調整し、位置決め
時の動作を、できるだけスムーズに、ハンチング
を少なく停止するようにしている。 また、モータを駆動する電源電圧が変化した場
合、制御ループのゲインが変化したことと等しく
なり、その都度、ゲインを再調整するか、あるい
は、電圧を検出し、ゲインを自動調整する回路を
付加する必要があつた。 本発明は、上記のような従来技術の問題点を解
消し、位置決め制御のとき、負荷のイナーシヤあ
るいは、モータに印加する電流などが変化して
も、常にハンチングの少ない位置決め制御を可能
とすることを志向し、減速時複数の最適な減速過
程に分割し、モータの位置制御方法の提供を、そ
の目的とするものである。 前記目的は、動作軸の回転角度を検出する角度
検出器と、この角度検出器から得られる動作軸の
回転角度および回転速度と、モータに与えられた
位置決め指令値とに応じてモータを所定の位置に
位置決め制御する方法において、位置決め指定値
が与えられた後の起動から停止までの制御行程
に、加速時に加速度を検出し、その後最大速度で
定速運転する第1の制御領域と、減速開始時点か
ら停止位置までの距離、モータの発生トルク、お
よび前記で求めた加速度情報で決定される所定の
減速パターンに従つて減速運転される第2の制御
領域と、この減速パターンの最小速度指令値ωN
に達した時点から停止指令位置θ近傍までの第3
の制御領域と、 第3の制御領域と停止位置θ1までの間の第4の
制御領域と、位置決め指令値によつて指令された
停止位置にそのモータをモータ固有のコギングト
ルクに打ち勝つ電流を与えて保持する第5の制御
領域とを連続して設け、前記第3の制御領域では
ゲインを徐々に下げて運転制御すると共に、前記
第4の制御領域では、 Soをモータに与える積分項、 So-1を前回の積分項、 δを加速度に応じて決定される積分定数 (起動から停止までの間は一定の値を保持する)、 Dtをモータに付与する電圧のデユーテイ、θ
を位置決め指令値と実際のモータの位置までの距
離、 とするとき、 So=So-1+δ で与えられる積分項So、および前記位置決め指令
位置から実際のモータの位置までの距離θに比例
し、 デユーテイDt=So+θ で与えられる電圧をモータに印加して運転するこ
とによつて達成される。 しかして、本発明は、位置決め制御のときに、
負荷のイナーシヤ、あるいはモータに印加する電
流などが変化しても、常にハンチングの少ない位
置決め制御を可能とすることを根本の課題として
いるものであり、これの理解への便宜に供するた
め、本発明の一実施例を説明する前に、本発明の
基本的技術思想、ならびにその発明の要点を次に
説明することにする。 先ず、動作軸に位置を測定するエンコーダを有
するモータにおいて、位置決め制御に関係する諸
要素を考えることにする。 最初に、(イ)位置決め指令値θ0(rad)がある。 これは、あるモータ角度から正転方向あるいは
逆転方向に、任意の角度、駆動する目標値とな
る。 この値は、ミシンなどのクラツチモータでは、
モータ軸で1回転を越えることは少ないが、プリ
ンターなどでは、たとえば通常の角度でいうと、
位置決め指令値として1800度というように、モー
タ軸で数回転以上になることは珍しくはない。 次に(ロ)モータ軸に直結したエンコーダの1回転
当りのパルス数Pがある。 このパルス数Pが大いと、位置決め制御のとき
に選択できる送り角度の分解能(選択できる送り
量の数)を高くできる。 上記の位置決め指令値θ0(rad)を前記のパルス
数Pで表わした位置決め指令パルス値θOP(パル
ス)は、次のようになる。 θ0P=θ0×(P/2π)(パルス) ……(1) 次いで、(ハ)モータの発生するトルク、すなわち
モータトルクTM(Kg−m)がある。 このモータトルクTMは、次式で示される。 TM=Kt×IM ……(2) ここで、Ktは、モータのトルク定数(Kg−
m/A)、IMは、モータ電流(A)である。 このトルク定数Ktは、モータ個々の固有の値
であり、次式で示される。 Kt=K1×N1×φ ……(3) ここで、K1は常数、N1はモータ巻線数、φは
モータの磁束(wb)である。 しかして、情報機器用モータは、数百W以下の
小形モータが多く、永久磁石モータが主流であ
る。 この永久磁石モータが永久磁石により、上記の
磁束φが発生するが、永久磁石の磁束は温度によ
り変化する。 フエライト磁石の場合、温度係数は、−0.2%/
℃である。 たとえば、温度が−20℃から80℃に変化した場
合、20%の磁束変化が生じる。 また、電流IMは、次式で示される。 IM(E−E0)/R(A) ……(4) ここで、Eは、モータに印加される電圧(V)であ
り、スイツチング素子を有する制御回路の電圧で
ある。 この電圧Eは、スイツチング時のデユテイを
Dtとし、電源電圧をEdc(V)とすると、次式で与え
られる。 E=Dt×Edc ……(5) また、上記(4)式のE0は、モータの誘起電圧(V)
であり、次式で与えられる。 E0=K2×ω×N1×φ ……(6) ここで、K2は常数、ωはモータ回転数、すな
わち速度(rad/sec)で、N1、φは、前述のと
おり、モータ巻線数、モータの磁束である。 さらに、上記の(4)式のRは、モータの電機子抵
抗Raと、制御回路からモータまでの配線抵抗RX
との和であり、このモータの電機子抵抗Raは、
モータの使用温度により変化する。 次に、(ニ)モータおよび負荷の慣性モーメントが
重要な要素となる。 モータ軸の慣性モーメントJ(Kg−m・sec2)
は次式で示される。 J=JM+JL ……(7) ここで、JMはモータの慣性モーメント、JLはモ
ータ軸に連結された負荷の慣性モーメントをモー
タ軸に換算した値である。 しかして、(ホ)負荷側で考慮されるべき他の要素
として、負荷トルクTLがある。 この負荷トルクTLと、前記した(2)式のモータ
トルクTMとの差が、モータ軸を加速するときの
加速トルクT1となるものである。 すなわち、加速トルクT1は次式で示される。 T1=TM−TL ……(8) 一方、モータの減速時の減速トルクT2は、ス
タートトルクと負荷トルクとが同一方向となるこ
とを考慮すると、次式で示される。 T2=TM−TL ……(9) さらに、(ヘ)装置の最高速度ω1-1が重要な要素
である。 モータは、先の(6)式で、その左辺を最大制御電
圧Enとしたときのモータ回転数、すなわち速度
ωnが最高回転数となるが、装置の許容できる最
高速度ω1-1は、モータの出し得る最高回転数よ
り低い値となることが多い。 この最高速度ω1-1は、装置の動作を満足し、
かつ充分に信頼性、耐久性の確保できる値に選択
されており、装置のメカニズムおよび動作が決ま
れば、それに伴い、決定される。 したがつて、同一モータであつても、そのモー
タが搭載される装置の違いにより、前記のω1-1
は変ることになる。 次に、(ト)モータの加速および減速時の重要な要
素である、加速度α1、減速度α2は、次式で示され
る。 α1=TM−JL/JM+JL=T1/J ……(10) α2=TM+TL/JM+JL=T2/J ……(11) 以上、位置決め制御に関係する諸要素は上記の
とおりである。 上記を参照し、位置決め制御の為、到達すべき
距離に対してモータの速度を制御する方法を次に
載べる。 位置θを速度ω(rad/sec)で示すと、以下の
ようになる。 θ=∫t 0ωdt ……(12) すなわち、位置θは、速度の積分値である。 ここで、到達すべき位置決め指令値θ0に至るモ
ータ動作は、まず、停止時からモータの最高速度
指令値ω1(rad/sec)まで加速し、このときの加
速度α1を測定する。そして残りの移動距離をθと
したとき、速度ω=√・から求まる速度ωと
最高速度指令値ω1とを比較し、ω<ω1に達した
ときに最高速度指令値ω1から減速する。 この様子を示すものが第1図のモータの減速状
態説明図である。 すなわち、第1図aはモータの速度ω、第1図
bはモータ電流IM、第1図cはモータの位置θの
様子を示すものである。 そして、各図で、実線は、装置とモータおよび
制御回路の調整を充分に行なつた場合であり、停
止時にハンチングが無くスムーズに動作してい
る。 他方、一点鎖線は、実線の場合と同じモータ
が、装置の違い、あるいは制御回路の電圧の違い
により、同じモータ、制御回路では対応がつかな
く、ハンチングを生じている場合を示しているも
のである。 最初に、上記における実線の場合の動作を説明
する。 第1図aにおいて、t1は前記最高速度指令値ω1
で運転されたときのモータの速度(ω1)に加速
する時間、t2は速度(ω1)から速度零に減速する
時間、t3は最高速度(ω1)で定速運転する時間で
ある。 ここで、最高速度指令値ω1で運転されたとき
は、モータの実線の速度もほぼ速度ω1となる。 また、第1図bで、モータ電流IMは、加速時と
減速時にその値が同一で、向きが反対である。そ
して、速度(ω1)での定速運転時の電流は、加
速時および減速時と比較して、非常に小さい値で
ある。 さらに、第1図cにおいて、位置決め指令値θ0
に達するときに、位置θが位置決め指令値θ0から
見て加速時は放物線的、定速運転時は直線的、減
速時は指数関数的に変化する様子を示してある。 減速が始まるときに、減速を開始すべき残りの
距離θd1とするとω=√・d1になつており、予
め調整されているため、速度零になつたときに位
置θは、ほぼ零、すなわち上記θ0との差はなくθ
→θ0となり、スムーズに停止することができる。 これに対し、一点鎖線で示す場合は、上記に述
べた実線の場合と比較して、加速度および減速度
が30%減少している場合を示すものである。 これは、例えば同じモータが異なる装置に組込
まれたとき、あるいは制御回路の電流電圧の違い
などにより、先の(10),(11)式で計算される値が30%
減少した場合である。 この場合、加速時間は、実線の場合の30%増加
した時間となり、速度(ω1)に達したのち定速
回転を行ない、残りの距離θd1に達したときに減
速を開始する。速度が零になつた時点t4で、位置
θは、位置決め指令値θ0よりΔθ1だけオーバする
ことになる。 これは、減速のときに実線の場合と比較して、
減速度が30%小さいために、減速時間が30%増加
することにより、減速時に進む位置が、残りの距
離に係るθd1より大きくなるためである。 時点t4より速度が逆転し、オーバしたΔθ1を零
にすべく、何回かハンチングしながら制御系のダ
ンビング作用と停止制御ルーチンの働きにより停
止する。 以上に述べたところにより、本発明の要点は、
加速時の加速度と、減速時の減速度が、ある一定
の関係にあることに着目し、その加速度を測定
し、減速時の減速開始時の残りの距離θd1を計算
すると共に減速過程を適宣分割し、分割された
個々の減速過程において、最適な減速動作をさせ
ることにある。 すなわち、これを詳述すると、さきの(10),(11)式
より、減速度α2は、加速度α1との関係を次のよう
に表わせる。 α2=(TM+TL)/(TM−TL)×α1……(13) これにより、残りの距離θdにおける速度ωは次
のようにして決まる。 ここで、Kadは、(TM+TL)/(TM−TL)で、
定数であるので、これから減速度α2を求めること
ができる。 また、(14)式を展開すると次の式の(15)式を得るこ
とができる。 ω=√21・ad・d ω2=2α1・Kad・θd θd=ω2/2α1・Kad ……(15) この式において、速度ω=ω1とすると、これ
に対応した残りの距離θd=θd2を得ることができ
る。 ここで第1図の一点鎖線の0.7α1に相当する減
速を開始すべき距離θd2を使用すれば第2図の実
線に示すようにハンチングのないスムーズな停止
動作を行なわせることができる。 ここで、簡単のために、加速時、減速時のモー
タのトルクTMにたいし、負荷トルクTLは無視で
きるほど、小さいものとする。 実際に、情報機器用の応用分野では、上記TL
がTMの数%以下の場合が多い。 上記のような条件、すなわち、さきのKadが1
に近という条件で、減速時α2、速度ω、および残
りの距離θdは次のようにして求まる。 α2=α1 ……(16) ω=√2・1・d ……(17) θd=ω2/2α1 ……(18) すなわち、新たに求められた値である第2図に
示すθd2は、第1図のθd1より1/0.7≒1.5で、1.5
倍大きい値となつている。 ここでは、加速時および減速時の電流IMは、同
一としてある。通常、モータを最小時間で加、減
速することを考えると、この値は、制御回路の電
流容量から制限される値と同一となる。 次に、加速度の測定法として、単位時間での速
度変化を測定する方法と、単位速度変化する時間
を測定する方法とがある。 第3図は、その単位時間での速度変化を検出す
る方法を示したものである。 すなわち、単位時間tuでの速度変化ωuを測定す
ると、さきの加速度α1は、次の式で求まる。 α1=ωu/tu ……(19) 第4図に示す、速度ωと時間との関係曲線によ
り単位速度変化(この場合、最高速度ω1として
いる)に達する時間t1を測定すると、加速度α1
は、次式で求めることができる。 α1=ω1/t1 ……(20) 以上のようにして求めた加速度α1により、減速
度α2が求まる。 この減速度α2を(15)式に代入することにより、減
速を開始すべき残りの距離θdが求められる。 第5図aは、減速時の速度ωを示す。第5図b
は原点を位置決め指令値としたときの残りの距離
θdを示すものである。 時々刻々変化する位置θと速度ωとの関係は、
以下のようになる。 θ=θd−(ω1t−1/2α2t2) ……(21) この関係から位置θと速度ωは第6図のように
なる。この図では原点を位置決め指令値(目標
値)として表わしたものである。尚、減速過程に
おける速度ωと位置θの関係は第6図のようにω
=√・で表わされる。即ち位置θに対する速
度ωが求まつたことになり、このωを速度指令
ωNとして制御することにより、減速度α2を制御
したこととなる。 第6図に対する位置θに対する速度ωNを加速
時の加速度からその都度求めることにより、負荷
の変動等に充分適応して減速することができる。 次に減速の過程で位置決め指令値に近ずくと次
に徐々にゲインを下げていく。つまり減速パター
ンの最後の速度指令をωNとし、これに対するモ
ータ速度をωとするとき、モータに印加する電圧
つまりデユーテイは次式で与えられる。 デユーテイ=G×(ωN−ω) ……(22) なお式中のGはゲイン(比例定数)である。そ
して、残り距離が短かくなるに従い、このゲイン
Gを小さくしていく。つぎにゲインGをあまり下
げるとデユーテイが小さくなりすぎて、モータが
停止してしまう場合もでてくる。このようになる
と、デユーテイの算出を次の式に変更する。 デユーテイ=So+θ……(23) ただし、So=So-1+δ ここで、Sは積分項でサフイツクスnは時系列
を意味し、nは今回、n−1は前回の値とする。
δは足し込む値で積分定数に相当するものであ
る。このようにして、モータが停止することなく
目標値に達したらその位置に保持するような制御
を行なう。保持制御のためには、コギングのない
モータでは電源をオフつまりデユーデイを零にす
れば良いが、コギングが問題となる場合、コギン
グトルクに相当するデユーテイを出しておく必要
がある。 以上制御の方法をまとめると第7図に示すよう
に位置θによつて制御の内容が変化している。 つまりθ>θ4の第1の制御領域では最高速度指
令値ω1での運転を行ない、θ4>θ>θ3の第2の制
御領域では先に求めた加速度αの情報から減速パ
ターンを決定し、パターン運転を行なう。θ3>θ
>θ2の第3の制御領域ではゲインを徐々に下げる
ことによりモータ速度を徐々に小さくし、θ2>θ
>θ1の第4の制御領域では積分項を追加すること
によりモータが停止してしまわないようにし、θ1
>θの第5の制御領域ではその位置にモータを保
持するようにデユーテイ制御を行なうのである。 以上の詳述したところにより、本発明において
は、先に述べたごときの基本的技術思想ならびに
諸要素を有するものである。 次に、本発明のモータの位置制御方法実施例を
各図に参照して説明する。 ここで第8図は本発明の位置制御装置の一実施
例に係る構成図、第9図はその回転方向検出回路
の例示図、第10図はその動作説明図、第11図
は同じく位置検出回路の例示図、第12図はその
動作説明図、第13は同じく速度検出回路の例示
図、第14図はその動作説明図、第15図は同じ
くドライブ回路の例示図、第16図はその動作説
明図、第17図は同じくマイクロコンピユータ回
路の例示ブロツク図、第18図は動作説明フロー
チヤート図である。 まず、第8図において、電線1にトランジスタ
20〜23のH形ブリツジ回路および、ダイオー
ド24〜27のブリツジ回路を接続している。 すなわち、電源1の正極側には、トランジスタ
20,22のコレクタおよび、ダイオード24,
26のカソードを接続しており、負極側には、ト
ランジスタ21,23のエミツタおよび、ダイオ
ード25〜27のアノードを接続している。 トランジスタ20のエミツタは、トランジスタ
21のコレクタおよび、ダイオード24のアノー
ド、同25のカソードとともに、モータ2の1端
子に接続し、モータ2の他端子、トランジスタ2
2のエミツタ、同23のコレクタおよび、ダイオ
ード26のアノード、同27のカソードに接続さ
れている。 そして、モータ2の軸は、負荷およびエンコー
ダ4を駆動し、エンコーダ4の出力である回転信
号10は、それぞれ、回転方向検出回路5、位置
検出回路6、速度検出回路7に入力される。 上記の回転方向検出回路5の出力である回転方
向信号11は、マイクロコンピユータ回路9およ
び位置検出回路6に入力される。 また位置検出回路6の出力である位置信号12
および速度検出回路7の出力である速度信号13
は、共にマイクロコンピユータ回路9に入力され
る。 さらに、マイクロコンピユータ回路9には、外
部装置より、位置指令18および最大速度指令1
9が入力されている。 このマイクロコンピユータ回路9からは、デユ
ーテイー信号14と正逆転信号15が出力され、
ドライブ回路8の出力である正回転出力16は、
トランジスタ21,22のベースに、逆回転出力
17は、トランジスタ20,23のベースに、そ
れぞれ接続されている。 以上のような構成による動作は、次の如くであ
る。 まず、マイクロコンピユータ回路9に、位置指
令18と最高指令速度19を与えると、モータ2
の回転方向を調べる回転方向信号11、モータ2
の速度を調べる速度信号13および、モータ2の
位置を調べる位置信号12を、それぞれ取込んで
演算を行ない、モータ2に与える電圧を与えるた
めのデユーテイ信号14および、モータ2の回転
方向を決定する正逆転信号15を、それぞれドラ
イブ回路8に出力する。 このドライブ回路8では正転の場合は正回転出
力16を出力して、トランジスタ21,22をデ
ユーテイ信号14に応じてONし、モータ2に回
転力を与える。 始めは、モータ2の位置信号12が位置指令1
8と離れており、モータ2に加える電圧のデユー
テイを大きくして、モータ2の立上りを早くす
る。 モータ2の速度が上つて、速度信号13が最高
速度指令18に近づくと、今度は、モータ2が位
置指令18で停止できるように、逆回転出力17
を出力して、トランジスタ20,23を導通さ
せ、モータ2に制動力を与えて、モータ2を早く
安定に、位置指令18に停止させるように動作す
る。 上記の第8図に示す各ブロツクを、次に、さら
に詳しく説明する。 回転方向検出回路5の一例を第9図に示す。5
1は、Dタイプのフリツプフロツプで、クロツク
端子52の入力には、2相出力に係るエンコーダ
4の一方の回転信号10−1を、D端子53の入
力には、エンコーダ4の他方の回転信号10−2
を加える。 クロツク端子52の入力は、立上り時のエツジ
で動作するので、フリツプフロツプ51の出力で
ある回転方向信号11は、第10図に示すよう
に、エンコーダ4の2相出力における回転信号1
0−2が同10−1より進んでいる場合、回転信
号10−1の立上り時には、D端子53の入力信
号である回転信号10−2は、常に“1”レベル
となる。 また、エンコーダ4の回転方向が変つて、2相
出力のうちの回転信号10−2が同10−1より
遅れた場合は、第10図のイのように、クロツク
入力である回転信号10−1の立上り時、D入力
信号である回転信号10−2が“0”レベルとな
る。 以上のようにして、回転方向検出回路5により
回転方向を検出できるものである。 次に、位置検出回路6を、第11図により詳し
く説明する。 すなわち、この回路は、UP/DOWNカウンタ
61とラツチ62とで構成されている。 UP/DOWNカウンタ61のクロツク入力とし
て回転信号10を、UP/DOWN入力として回転
方向信号11を用いる。 UP/DOWNカウンタ61の出力P0−Poは、
ラツチ62の入力に接続され、ラツチ62の出力
は、位置信号12として取出すものである。 また、ラツチ62のストローブ端子には、スト
ローブ信号63により、ラツチを行なうものであ
る。 さらに、上記UP/DOWNカウンタ61および
ラツチ62には、リセツト入力64が入力されて
いる。 これらの動作は、第12図に、そのタイムチヤ
ートを示すように、クロツク入力の回転信号10
をUP/DOWNカウンタ61でカウントするが、
回転方向信号11が“1”レベルの間は、UPカ
ウンタとしてカウントUPし、同カウンタ61の
カウンタ出力信号は、P0〜P2のように変る。 しかし、モータ2の回転方向が逆転した場合
は、回転方向11が、第12図のイのように、
“0”となつて、上記カウンタ61はDOWNカウ
ンタとなりDOWNカウントを始める。 そして、所定時間ごとに、ストローブ信号63
をラツチ62に加えて、UP/DOWNカウンタ6
1の内容をラツチし、位置信号12を常に新しい
値にしておくものである。 しかして、新しく位置指令18が入力された時
点で、UP/DOWNカウンタ61およびラツチ6
2はリセツト信号64の入力によつてリセツトさ
れる。 次に、速度検出回路7は第13図に示すように
カウンタ71とラツチ72とによつて構成され
る。 カウンタ71のクロツク入力には、エンコーダ
4からの回転信号10が入力され、カウンタ71
のイネーブル端子には、一定時間のカウンタイネ
ーブル信号73および、リセツト端子には、カウ
ンタリセツト信号74が入力されている。 カウンタ71のカウンタ出力信号S0〜Soは、ラ
ツチ72の入力に入つており、ラツチ72の出力
が速度信号13として外部に取出される。 ラツチ72には、ラツチストローブ信号75が
入力されている。 これらの動作は、第14図のタイムチヤートに
示すように、カウンタ71は、カウンタイネーブ
ル信号73がある間動作して回転信号10をカウ
ントし、カウンタ出力信号S0〜Soに出力する。 次に、ラツチ72のラツチストローブ信号75
により、上記の出力信号S0〜Soの内容をラツチ7
2でラツチする。 次の瞬間、カウンタリセツト信号74により、
カウンタ71をリセツトし、次の計画に備えるも
のである。 したがつて、ある一定時間のカウンタイネーブ
ル信号73の間の回転信号10を計数しており、
モータ2の速度に比例した値が、速度信号13に
得られる。 次に、ドライブ回路8は、第15図に示すよう
に、インバータゲート81とアンドゲート82,
83とにより構成されている。 さきのデユーテイ信号14はアンドゲート8
2,83の1入力に接続され、アンドゲート82
の他入力には、正逆転信号15を、またアンドゲ
ート83の他入力には、インバータゲート81を
通して接続されるようになつている。 このように構成すると、第16図のような、デ
ユーテイ信号14および正逆転信号15が入力さ
れると、アンドゲート82の出力には、正逆転信
号15が“1”レベル時のみ、デユーテイ信号1
4が現われ、正回転出力16となる。 また、アンドゲート83の出力には、正逆転信
号15が“0”レベル時のみ、デユーテイ信号1
4が現われ、逆回転出力17となる。 次に、マイクロコンピユータ回路9は、中央処
理装置、RAM(ランダムアクセスメモリ)、
ROM(リードオンメモリ)、入出力部などにより
構成され、ROM内に記録されたプログラムによ
つて作動するものである。 この動作のブロツクを示すものが第17図であ
る。 外部装置から、位置指令18、最高速度指令1
9を入出力部を介して読み込み、これと現在の位
置信号12とを比較し、それに応じた最小速度指
令値ωNを計算する。 次に、現速度信号13を読み込んで、上記最小
速度指令値ωNとの差に対応したデユーテイを計
算しデユーテイ信号14を出力する。 また、回転方向信号11を読み込み、位置指令
18、位置信号12などにより、正逆転を判断
し、正逆転信号15を出力するものである。 以上に説明した、位置制御装置の動作につい
て、第18図のフローチヤートで説明する。 ブログラムガスタートすると外部装置より与え
られて最高速度指令値ω1および位置決め指令値
θ0を第8図の位置指令8、最高速度指令19より
読込む。そして、θ0が加速度を計算するに充分な
基準値θcより大きいときはモータ速度ω、位置
θ、回転方向信号Rwを読込み、これより一定の
デユーテイDtおよび正逆転信号Rpを出力する。 そして、θcに達したときの速度ωuに達したと
きの時間tuをメモリする。 一方θ0がθcより小さいときは前回に使用した
ωu、tuを使用することにし再メモリする。 そして、このωu、tuより加速度を算出し、こ
の加速度に従い減速パターンおよびθd(θ4)の計
算を行なう。この減速パターンはメモリしてお
く。 つぎに、θ、ω、Rwを読込みθ>θ4のときは
速度指令値として最高速度指令値ω1を使用し、
Dt=G×(ω1−ω)によつて決まるデユーテイを
出力する。この式でGは比例定数、ω1は最大速
度指令値、ωはモータの検出速度である。このよ
うに最高速度指令値でモータが回転すると残りの
移動距離θは少なくなり、やがて、θ4>θ>θ3と
なる。この領域では先に決めた減速パターンから
速度指令ωNを読出し、パターン運転を行なう。
このパターンは加速度αと残りの移動距離θとの
関数で ωN=√となつている。 この領域でのデユーテイ計算式は デユーテイDt=G×(ω1−ω)である。 そして、θ3>θ>θ2となると先のパターンの最
終値つまり最小速度ωNを速度指令とし、ゲイン
をGからG′に徐々に下げていく。この時のゲイ
ンはθに関係し、残りの移動距離θが短くなると
ゲインG′も小さくする。デユーテイは次のよう
になる。 Dt=G′×(ω1−ω) この領域では速度指令ωNは一定値であるが、
ゲインが徐々に小さくなるので、デユーテイも小
さくなり円滑に減速されることになる。 そして、θ2>θ>θ1の領域になると、積分項に
よつてデユーテイを決めるようにする。つまり積
分項の初期値S0=0とし、 Sn=So-1+δ デユーテイDt=Sn+θ δは積分定数でサンプリング時間や加速度によ
つて選定される値である。このδが大きすぎると
モータのデユーテイが急変することになり、停止
位置のごく近くにあるにもかかわらず急加速する
ことになり円滑な停止が出来なくなる。逆にδが
小さすぎると一度停止してしまつたとき再び動き
出すまでに時間がかかり、位置決め時間を要する
ことになる。このようにして途中でモータを停止
させないようにしてθ1<θの領域までもつてく
る。この領域ではモータが停止すればそのままに
するがモータが停止すればそのままにするがモー
タが振動していればデユーテイを徐々に小さくす
る。以上のようにデユーテイを計算し、正逆転信
号R0と共に出力し、再び、θ、ω、Rwを読みこ
みこの動作を繰返すことになる。 このフローチヤートによつて説明した5つの制
御領域を位置θに応じてその制御方法と運転内容
を次表1に整理してまとめた。 尚、この表1のθの欄に記載したないしは
それぞれの制御領域番号を示している。
に回転軸の角度を測定するエンコーダを有し、モ
ータを所定の動作回転数で駆動するために、スイ
ツチング素子を有する制御回路を備えることによ
り、任意の角度を「ステツプ的に」前、後進させ
るようにしたモータの位置制御方法に関するもの
である。 従来、任意の角度ステツプ的に駆動する装置と
しては、ステツプモータあるいはクラツチ付きモ
ータが知られている。 上記のうち、ステツプモータは、オープン制御
でステツプ送りが可能な長所を有するが、大きな
トルクが必要なとき、あるいは高速応答のために
は全容積が大きくなる短所をもつている。 他方、クラツチモータは、工業用ミシンなどに
使われており、高速応答性が良い特徴がある。 工業用ミシンでは、最短時間に、定められた角
度を送ることが重要であり、制御方法に工夫がさ
れてきている。 しかしながら、クラツチモータは、クラツチの
摩耗あるいは、クラツチON−OFF時の騒音が大
きいなどの短所を有している。 これに対し、直流モータの軸に、回転角度を検
出する装置であるエンコーダを装着した、エンコ
ーダ付直流モータを使用することにより、高速応
答および寿命の改善を図る方法がある。 この場合、モータ本体に、位置決めする能力を
与えるのは、エンコーダの信号を基にスイツチン
グ動作をし、モータに正方向および逆方向の可変
電圧を印加することのできる制御回路である。 一方、モータの負荷としては、情報機器が多く
なつており、対象とするモータ軸の慣性モーメン
ト、あるいは負荷トルクも種々多様である。 この場合、従来、モータをその装置と直結し
て、制御ループのゲインなどを調整し、位置決め
時の動作を、できるだけスムーズに、ハンチング
を少なく停止するようにしている。 また、モータを駆動する電源電圧が変化した場
合、制御ループのゲインが変化したことと等しく
なり、その都度、ゲインを再調整するか、あるい
は、電圧を検出し、ゲインを自動調整する回路を
付加する必要があつた。 本発明は、上記のような従来技術の問題点を解
消し、位置決め制御のとき、負荷のイナーシヤあ
るいは、モータに印加する電流などが変化して
も、常にハンチングの少ない位置決め制御を可能
とすることを志向し、減速時複数の最適な減速過
程に分割し、モータの位置制御方法の提供を、そ
の目的とするものである。 前記目的は、動作軸の回転角度を検出する角度
検出器と、この角度検出器から得られる動作軸の
回転角度および回転速度と、モータに与えられた
位置決め指令値とに応じてモータを所定の位置に
位置決め制御する方法において、位置決め指定値
が与えられた後の起動から停止までの制御行程
に、加速時に加速度を検出し、その後最大速度で
定速運転する第1の制御領域と、減速開始時点か
ら停止位置までの距離、モータの発生トルク、お
よび前記で求めた加速度情報で決定される所定の
減速パターンに従つて減速運転される第2の制御
領域と、この減速パターンの最小速度指令値ωN
に達した時点から停止指令位置θ近傍までの第3
の制御領域と、 第3の制御領域と停止位置θ1までの間の第4の
制御領域と、位置決め指令値によつて指令された
停止位置にそのモータをモータ固有のコギングト
ルクに打ち勝つ電流を与えて保持する第5の制御
領域とを連続して設け、前記第3の制御領域では
ゲインを徐々に下げて運転制御すると共に、前記
第4の制御領域では、 Soをモータに与える積分項、 So-1を前回の積分項、 δを加速度に応じて決定される積分定数 (起動から停止までの間は一定の値を保持する)、 Dtをモータに付与する電圧のデユーテイ、θ
を位置決め指令値と実際のモータの位置までの距
離、 とするとき、 So=So-1+δ で与えられる積分項So、および前記位置決め指令
位置から実際のモータの位置までの距離θに比例
し、 デユーテイDt=So+θ で与えられる電圧をモータに印加して運転するこ
とによつて達成される。 しかして、本発明は、位置決め制御のときに、
負荷のイナーシヤ、あるいはモータに印加する電
流などが変化しても、常にハンチングの少ない位
置決め制御を可能とすることを根本の課題として
いるものであり、これの理解への便宜に供するた
め、本発明の一実施例を説明する前に、本発明の
基本的技術思想、ならびにその発明の要点を次に
説明することにする。 先ず、動作軸に位置を測定するエンコーダを有
するモータにおいて、位置決め制御に関係する諸
要素を考えることにする。 最初に、(イ)位置決め指令値θ0(rad)がある。 これは、あるモータ角度から正転方向あるいは
逆転方向に、任意の角度、駆動する目標値とな
る。 この値は、ミシンなどのクラツチモータでは、
モータ軸で1回転を越えることは少ないが、プリ
ンターなどでは、たとえば通常の角度でいうと、
位置決め指令値として1800度というように、モー
タ軸で数回転以上になることは珍しくはない。 次に(ロ)モータ軸に直結したエンコーダの1回転
当りのパルス数Pがある。 このパルス数Pが大いと、位置決め制御のとき
に選択できる送り角度の分解能(選択できる送り
量の数)を高くできる。 上記の位置決め指令値θ0(rad)を前記のパルス
数Pで表わした位置決め指令パルス値θOP(パル
ス)は、次のようになる。 θ0P=θ0×(P/2π)(パルス) ……(1) 次いで、(ハ)モータの発生するトルク、すなわち
モータトルクTM(Kg−m)がある。 このモータトルクTMは、次式で示される。 TM=Kt×IM ……(2) ここで、Ktは、モータのトルク定数(Kg−
m/A)、IMは、モータ電流(A)である。 このトルク定数Ktは、モータ個々の固有の値
であり、次式で示される。 Kt=K1×N1×φ ……(3) ここで、K1は常数、N1はモータ巻線数、φは
モータの磁束(wb)である。 しかして、情報機器用モータは、数百W以下の
小形モータが多く、永久磁石モータが主流であ
る。 この永久磁石モータが永久磁石により、上記の
磁束φが発生するが、永久磁石の磁束は温度によ
り変化する。 フエライト磁石の場合、温度係数は、−0.2%/
℃である。 たとえば、温度が−20℃から80℃に変化した場
合、20%の磁束変化が生じる。 また、電流IMは、次式で示される。 IM(E−E0)/R(A) ……(4) ここで、Eは、モータに印加される電圧(V)であ
り、スイツチング素子を有する制御回路の電圧で
ある。 この電圧Eは、スイツチング時のデユテイを
Dtとし、電源電圧をEdc(V)とすると、次式で与え
られる。 E=Dt×Edc ……(5) また、上記(4)式のE0は、モータの誘起電圧(V)
であり、次式で与えられる。 E0=K2×ω×N1×φ ……(6) ここで、K2は常数、ωはモータ回転数、すな
わち速度(rad/sec)で、N1、φは、前述のと
おり、モータ巻線数、モータの磁束である。 さらに、上記の(4)式のRは、モータの電機子抵
抗Raと、制御回路からモータまでの配線抵抗RX
との和であり、このモータの電機子抵抗Raは、
モータの使用温度により変化する。 次に、(ニ)モータおよび負荷の慣性モーメントが
重要な要素となる。 モータ軸の慣性モーメントJ(Kg−m・sec2)
は次式で示される。 J=JM+JL ……(7) ここで、JMはモータの慣性モーメント、JLはモ
ータ軸に連結された負荷の慣性モーメントをモー
タ軸に換算した値である。 しかして、(ホ)負荷側で考慮されるべき他の要素
として、負荷トルクTLがある。 この負荷トルクTLと、前記した(2)式のモータ
トルクTMとの差が、モータ軸を加速するときの
加速トルクT1となるものである。 すなわち、加速トルクT1は次式で示される。 T1=TM−TL ……(8) 一方、モータの減速時の減速トルクT2は、ス
タートトルクと負荷トルクとが同一方向となるこ
とを考慮すると、次式で示される。 T2=TM−TL ……(9) さらに、(ヘ)装置の最高速度ω1-1が重要な要素
である。 モータは、先の(6)式で、その左辺を最大制御電
圧Enとしたときのモータ回転数、すなわち速度
ωnが最高回転数となるが、装置の許容できる最
高速度ω1-1は、モータの出し得る最高回転数よ
り低い値となることが多い。 この最高速度ω1-1は、装置の動作を満足し、
かつ充分に信頼性、耐久性の確保できる値に選択
されており、装置のメカニズムおよび動作が決ま
れば、それに伴い、決定される。 したがつて、同一モータであつても、そのモー
タが搭載される装置の違いにより、前記のω1-1
は変ることになる。 次に、(ト)モータの加速および減速時の重要な要
素である、加速度α1、減速度α2は、次式で示され
る。 α1=TM−JL/JM+JL=T1/J ……(10) α2=TM+TL/JM+JL=T2/J ……(11) 以上、位置決め制御に関係する諸要素は上記の
とおりである。 上記を参照し、位置決め制御の為、到達すべき
距離に対してモータの速度を制御する方法を次に
載べる。 位置θを速度ω(rad/sec)で示すと、以下の
ようになる。 θ=∫t 0ωdt ……(12) すなわち、位置θは、速度の積分値である。 ここで、到達すべき位置決め指令値θ0に至るモ
ータ動作は、まず、停止時からモータの最高速度
指令値ω1(rad/sec)まで加速し、このときの加
速度α1を測定する。そして残りの移動距離をθと
したとき、速度ω=√・から求まる速度ωと
最高速度指令値ω1とを比較し、ω<ω1に達した
ときに最高速度指令値ω1から減速する。 この様子を示すものが第1図のモータの減速状
態説明図である。 すなわち、第1図aはモータの速度ω、第1図
bはモータ電流IM、第1図cはモータの位置θの
様子を示すものである。 そして、各図で、実線は、装置とモータおよび
制御回路の調整を充分に行なつた場合であり、停
止時にハンチングが無くスムーズに動作してい
る。 他方、一点鎖線は、実線の場合と同じモータ
が、装置の違い、あるいは制御回路の電圧の違い
により、同じモータ、制御回路では対応がつかな
く、ハンチングを生じている場合を示しているも
のである。 最初に、上記における実線の場合の動作を説明
する。 第1図aにおいて、t1は前記最高速度指令値ω1
で運転されたときのモータの速度(ω1)に加速
する時間、t2は速度(ω1)から速度零に減速する
時間、t3は最高速度(ω1)で定速運転する時間で
ある。 ここで、最高速度指令値ω1で運転されたとき
は、モータの実線の速度もほぼ速度ω1となる。 また、第1図bで、モータ電流IMは、加速時と
減速時にその値が同一で、向きが反対である。そ
して、速度(ω1)での定速運転時の電流は、加
速時および減速時と比較して、非常に小さい値で
ある。 さらに、第1図cにおいて、位置決め指令値θ0
に達するときに、位置θが位置決め指令値θ0から
見て加速時は放物線的、定速運転時は直線的、減
速時は指数関数的に変化する様子を示してある。 減速が始まるときに、減速を開始すべき残りの
距離θd1とするとω=√・d1になつており、予
め調整されているため、速度零になつたときに位
置θは、ほぼ零、すなわち上記θ0との差はなくθ
→θ0となり、スムーズに停止することができる。 これに対し、一点鎖線で示す場合は、上記に述
べた実線の場合と比較して、加速度および減速度
が30%減少している場合を示すものである。 これは、例えば同じモータが異なる装置に組込
まれたとき、あるいは制御回路の電流電圧の違い
などにより、先の(10),(11)式で計算される値が30%
減少した場合である。 この場合、加速時間は、実線の場合の30%増加
した時間となり、速度(ω1)に達したのち定速
回転を行ない、残りの距離θd1に達したときに減
速を開始する。速度が零になつた時点t4で、位置
θは、位置決め指令値θ0よりΔθ1だけオーバする
ことになる。 これは、減速のときに実線の場合と比較して、
減速度が30%小さいために、減速時間が30%増加
することにより、減速時に進む位置が、残りの距
離に係るθd1より大きくなるためである。 時点t4より速度が逆転し、オーバしたΔθ1を零
にすべく、何回かハンチングしながら制御系のダ
ンビング作用と停止制御ルーチンの働きにより停
止する。 以上に述べたところにより、本発明の要点は、
加速時の加速度と、減速時の減速度が、ある一定
の関係にあることに着目し、その加速度を測定
し、減速時の減速開始時の残りの距離θd1を計算
すると共に減速過程を適宣分割し、分割された
個々の減速過程において、最適な減速動作をさせ
ることにある。 すなわち、これを詳述すると、さきの(10),(11)式
より、減速度α2は、加速度α1との関係を次のよう
に表わせる。 α2=(TM+TL)/(TM−TL)×α1……(13) これにより、残りの距離θdにおける速度ωは次
のようにして決まる。 ここで、Kadは、(TM+TL)/(TM−TL)で、
定数であるので、これから減速度α2を求めること
ができる。 また、(14)式を展開すると次の式の(15)式を得るこ
とができる。 ω=√21・ad・d ω2=2α1・Kad・θd θd=ω2/2α1・Kad ……(15) この式において、速度ω=ω1とすると、これ
に対応した残りの距離θd=θd2を得ることができ
る。 ここで第1図の一点鎖線の0.7α1に相当する減
速を開始すべき距離θd2を使用すれば第2図の実
線に示すようにハンチングのないスムーズな停止
動作を行なわせることができる。 ここで、簡単のために、加速時、減速時のモー
タのトルクTMにたいし、負荷トルクTLは無視で
きるほど、小さいものとする。 実際に、情報機器用の応用分野では、上記TL
がTMの数%以下の場合が多い。 上記のような条件、すなわち、さきのKadが1
に近という条件で、減速時α2、速度ω、および残
りの距離θdは次のようにして求まる。 α2=α1 ……(16) ω=√2・1・d ……(17) θd=ω2/2α1 ……(18) すなわち、新たに求められた値である第2図に
示すθd2は、第1図のθd1より1/0.7≒1.5で、1.5
倍大きい値となつている。 ここでは、加速時および減速時の電流IMは、同
一としてある。通常、モータを最小時間で加、減
速することを考えると、この値は、制御回路の電
流容量から制限される値と同一となる。 次に、加速度の測定法として、単位時間での速
度変化を測定する方法と、単位速度変化する時間
を測定する方法とがある。 第3図は、その単位時間での速度変化を検出す
る方法を示したものである。 すなわち、単位時間tuでの速度変化ωuを測定す
ると、さきの加速度α1は、次の式で求まる。 α1=ωu/tu ……(19) 第4図に示す、速度ωと時間との関係曲線によ
り単位速度変化(この場合、最高速度ω1として
いる)に達する時間t1を測定すると、加速度α1
は、次式で求めることができる。 α1=ω1/t1 ……(20) 以上のようにして求めた加速度α1により、減速
度α2が求まる。 この減速度α2を(15)式に代入することにより、減
速を開始すべき残りの距離θdが求められる。 第5図aは、減速時の速度ωを示す。第5図b
は原点を位置決め指令値としたときの残りの距離
θdを示すものである。 時々刻々変化する位置θと速度ωとの関係は、
以下のようになる。 θ=θd−(ω1t−1/2α2t2) ……(21) この関係から位置θと速度ωは第6図のように
なる。この図では原点を位置決め指令値(目標
値)として表わしたものである。尚、減速過程に
おける速度ωと位置θの関係は第6図のようにω
=√・で表わされる。即ち位置θに対する速
度ωが求まつたことになり、このωを速度指令
ωNとして制御することにより、減速度α2を制御
したこととなる。 第6図に対する位置θに対する速度ωNを加速
時の加速度からその都度求めることにより、負荷
の変動等に充分適応して減速することができる。 次に減速の過程で位置決め指令値に近ずくと次
に徐々にゲインを下げていく。つまり減速パター
ンの最後の速度指令をωNとし、これに対するモ
ータ速度をωとするとき、モータに印加する電圧
つまりデユーテイは次式で与えられる。 デユーテイ=G×(ωN−ω) ……(22) なお式中のGはゲイン(比例定数)である。そ
して、残り距離が短かくなるに従い、このゲイン
Gを小さくしていく。つぎにゲインGをあまり下
げるとデユーテイが小さくなりすぎて、モータが
停止してしまう場合もでてくる。このようになる
と、デユーテイの算出を次の式に変更する。 デユーテイ=So+θ……(23) ただし、So=So-1+δ ここで、Sは積分項でサフイツクスnは時系列
を意味し、nは今回、n−1は前回の値とする。
δは足し込む値で積分定数に相当するものであ
る。このようにして、モータが停止することなく
目標値に達したらその位置に保持するような制御
を行なう。保持制御のためには、コギングのない
モータでは電源をオフつまりデユーデイを零にす
れば良いが、コギングが問題となる場合、コギン
グトルクに相当するデユーテイを出しておく必要
がある。 以上制御の方法をまとめると第7図に示すよう
に位置θによつて制御の内容が変化している。 つまりθ>θ4の第1の制御領域では最高速度指
令値ω1での運転を行ない、θ4>θ>θ3の第2の制
御領域では先に求めた加速度αの情報から減速パ
ターンを決定し、パターン運転を行なう。θ3>θ
>θ2の第3の制御領域ではゲインを徐々に下げる
ことによりモータ速度を徐々に小さくし、θ2>θ
>θ1の第4の制御領域では積分項を追加すること
によりモータが停止してしまわないようにし、θ1
>θの第5の制御領域ではその位置にモータを保
持するようにデユーテイ制御を行なうのである。 以上の詳述したところにより、本発明において
は、先に述べたごときの基本的技術思想ならびに
諸要素を有するものである。 次に、本発明のモータの位置制御方法実施例を
各図に参照して説明する。 ここで第8図は本発明の位置制御装置の一実施
例に係る構成図、第9図はその回転方向検出回路
の例示図、第10図はその動作説明図、第11図
は同じく位置検出回路の例示図、第12図はその
動作説明図、第13は同じく速度検出回路の例示
図、第14図はその動作説明図、第15図は同じ
くドライブ回路の例示図、第16図はその動作説
明図、第17図は同じくマイクロコンピユータ回
路の例示ブロツク図、第18図は動作説明フロー
チヤート図である。 まず、第8図において、電線1にトランジスタ
20〜23のH形ブリツジ回路および、ダイオー
ド24〜27のブリツジ回路を接続している。 すなわち、電源1の正極側には、トランジスタ
20,22のコレクタおよび、ダイオード24,
26のカソードを接続しており、負極側には、ト
ランジスタ21,23のエミツタおよび、ダイオ
ード25〜27のアノードを接続している。 トランジスタ20のエミツタは、トランジスタ
21のコレクタおよび、ダイオード24のアノー
ド、同25のカソードとともに、モータ2の1端
子に接続し、モータ2の他端子、トランジスタ2
2のエミツタ、同23のコレクタおよび、ダイオ
ード26のアノード、同27のカソードに接続さ
れている。 そして、モータ2の軸は、負荷およびエンコー
ダ4を駆動し、エンコーダ4の出力である回転信
号10は、それぞれ、回転方向検出回路5、位置
検出回路6、速度検出回路7に入力される。 上記の回転方向検出回路5の出力である回転方
向信号11は、マイクロコンピユータ回路9およ
び位置検出回路6に入力される。 また位置検出回路6の出力である位置信号12
および速度検出回路7の出力である速度信号13
は、共にマイクロコンピユータ回路9に入力され
る。 さらに、マイクロコンピユータ回路9には、外
部装置より、位置指令18および最大速度指令1
9が入力されている。 このマイクロコンピユータ回路9からは、デユ
ーテイー信号14と正逆転信号15が出力され、
ドライブ回路8の出力である正回転出力16は、
トランジスタ21,22のベースに、逆回転出力
17は、トランジスタ20,23のベースに、そ
れぞれ接続されている。 以上のような構成による動作は、次の如くであ
る。 まず、マイクロコンピユータ回路9に、位置指
令18と最高指令速度19を与えると、モータ2
の回転方向を調べる回転方向信号11、モータ2
の速度を調べる速度信号13および、モータ2の
位置を調べる位置信号12を、それぞれ取込んで
演算を行ない、モータ2に与える電圧を与えるた
めのデユーテイ信号14および、モータ2の回転
方向を決定する正逆転信号15を、それぞれドラ
イブ回路8に出力する。 このドライブ回路8では正転の場合は正回転出
力16を出力して、トランジスタ21,22をデ
ユーテイ信号14に応じてONし、モータ2に回
転力を与える。 始めは、モータ2の位置信号12が位置指令1
8と離れており、モータ2に加える電圧のデユー
テイを大きくして、モータ2の立上りを早くす
る。 モータ2の速度が上つて、速度信号13が最高
速度指令18に近づくと、今度は、モータ2が位
置指令18で停止できるように、逆回転出力17
を出力して、トランジスタ20,23を導通さ
せ、モータ2に制動力を与えて、モータ2を早く
安定に、位置指令18に停止させるように動作す
る。 上記の第8図に示す各ブロツクを、次に、さら
に詳しく説明する。 回転方向検出回路5の一例を第9図に示す。5
1は、Dタイプのフリツプフロツプで、クロツク
端子52の入力には、2相出力に係るエンコーダ
4の一方の回転信号10−1を、D端子53の入
力には、エンコーダ4の他方の回転信号10−2
を加える。 クロツク端子52の入力は、立上り時のエツジ
で動作するので、フリツプフロツプ51の出力で
ある回転方向信号11は、第10図に示すよう
に、エンコーダ4の2相出力における回転信号1
0−2が同10−1より進んでいる場合、回転信
号10−1の立上り時には、D端子53の入力信
号である回転信号10−2は、常に“1”レベル
となる。 また、エンコーダ4の回転方向が変つて、2相
出力のうちの回転信号10−2が同10−1より
遅れた場合は、第10図のイのように、クロツク
入力である回転信号10−1の立上り時、D入力
信号である回転信号10−2が“0”レベルとな
る。 以上のようにして、回転方向検出回路5により
回転方向を検出できるものである。 次に、位置検出回路6を、第11図により詳し
く説明する。 すなわち、この回路は、UP/DOWNカウンタ
61とラツチ62とで構成されている。 UP/DOWNカウンタ61のクロツク入力とし
て回転信号10を、UP/DOWN入力として回転
方向信号11を用いる。 UP/DOWNカウンタ61の出力P0−Poは、
ラツチ62の入力に接続され、ラツチ62の出力
は、位置信号12として取出すものである。 また、ラツチ62のストローブ端子には、スト
ローブ信号63により、ラツチを行なうものであ
る。 さらに、上記UP/DOWNカウンタ61および
ラツチ62には、リセツト入力64が入力されて
いる。 これらの動作は、第12図に、そのタイムチヤ
ートを示すように、クロツク入力の回転信号10
をUP/DOWNカウンタ61でカウントするが、
回転方向信号11が“1”レベルの間は、UPカ
ウンタとしてカウントUPし、同カウンタ61の
カウンタ出力信号は、P0〜P2のように変る。 しかし、モータ2の回転方向が逆転した場合
は、回転方向11が、第12図のイのように、
“0”となつて、上記カウンタ61はDOWNカウ
ンタとなりDOWNカウントを始める。 そして、所定時間ごとに、ストローブ信号63
をラツチ62に加えて、UP/DOWNカウンタ6
1の内容をラツチし、位置信号12を常に新しい
値にしておくものである。 しかして、新しく位置指令18が入力された時
点で、UP/DOWNカウンタ61およびラツチ6
2はリセツト信号64の入力によつてリセツトさ
れる。 次に、速度検出回路7は第13図に示すように
カウンタ71とラツチ72とによつて構成され
る。 カウンタ71のクロツク入力には、エンコーダ
4からの回転信号10が入力され、カウンタ71
のイネーブル端子には、一定時間のカウンタイネ
ーブル信号73および、リセツト端子には、カウ
ンタリセツト信号74が入力されている。 カウンタ71のカウンタ出力信号S0〜Soは、ラ
ツチ72の入力に入つており、ラツチ72の出力
が速度信号13として外部に取出される。 ラツチ72には、ラツチストローブ信号75が
入力されている。 これらの動作は、第14図のタイムチヤートに
示すように、カウンタ71は、カウンタイネーブ
ル信号73がある間動作して回転信号10をカウ
ントし、カウンタ出力信号S0〜Soに出力する。 次に、ラツチ72のラツチストローブ信号75
により、上記の出力信号S0〜Soの内容をラツチ7
2でラツチする。 次の瞬間、カウンタリセツト信号74により、
カウンタ71をリセツトし、次の計画に備えるも
のである。 したがつて、ある一定時間のカウンタイネーブ
ル信号73の間の回転信号10を計数しており、
モータ2の速度に比例した値が、速度信号13に
得られる。 次に、ドライブ回路8は、第15図に示すよう
に、インバータゲート81とアンドゲート82,
83とにより構成されている。 さきのデユーテイ信号14はアンドゲート8
2,83の1入力に接続され、アンドゲート82
の他入力には、正逆転信号15を、またアンドゲ
ート83の他入力には、インバータゲート81を
通して接続されるようになつている。 このように構成すると、第16図のような、デ
ユーテイ信号14および正逆転信号15が入力さ
れると、アンドゲート82の出力には、正逆転信
号15が“1”レベル時のみ、デユーテイ信号1
4が現われ、正回転出力16となる。 また、アンドゲート83の出力には、正逆転信
号15が“0”レベル時のみ、デユーテイ信号1
4が現われ、逆回転出力17となる。 次に、マイクロコンピユータ回路9は、中央処
理装置、RAM(ランダムアクセスメモリ)、
ROM(リードオンメモリ)、入出力部などにより
構成され、ROM内に記録されたプログラムによ
つて作動するものである。 この動作のブロツクを示すものが第17図であ
る。 外部装置から、位置指令18、最高速度指令1
9を入出力部を介して読み込み、これと現在の位
置信号12とを比較し、それに応じた最小速度指
令値ωNを計算する。 次に、現速度信号13を読み込んで、上記最小
速度指令値ωNとの差に対応したデユーテイを計
算しデユーテイ信号14を出力する。 また、回転方向信号11を読み込み、位置指令
18、位置信号12などにより、正逆転を判断
し、正逆転信号15を出力するものである。 以上に説明した、位置制御装置の動作につい
て、第18図のフローチヤートで説明する。 ブログラムガスタートすると外部装置より与え
られて最高速度指令値ω1および位置決め指令値
θ0を第8図の位置指令8、最高速度指令19より
読込む。そして、θ0が加速度を計算するに充分な
基準値θcより大きいときはモータ速度ω、位置
θ、回転方向信号Rwを読込み、これより一定の
デユーテイDtおよび正逆転信号Rpを出力する。 そして、θcに達したときの速度ωuに達したと
きの時間tuをメモリする。 一方θ0がθcより小さいときは前回に使用した
ωu、tuを使用することにし再メモリする。 そして、このωu、tuより加速度を算出し、こ
の加速度に従い減速パターンおよびθd(θ4)の計
算を行なう。この減速パターンはメモリしてお
く。 つぎに、θ、ω、Rwを読込みθ>θ4のときは
速度指令値として最高速度指令値ω1を使用し、
Dt=G×(ω1−ω)によつて決まるデユーテイを
出力する。この式でGは比例定数、ω1は最大速
度指令値、ωはモータの検出速度である。このよ
うに最高速度指令値でモータが回転すると残りの
移動距離θは少なくなり、やがて、θ4>θ>θ3と
なる。この領域では先に決めた減速パターンから
速度指令ωNを読出し、パターン運転を行なう。
このパターンは加速度αと残りの移動距離θとの
関数で ωN=√となつている。 この領域でのデユーテイ計算式は デユーテイDt=G×(ω1−ω)である。 そして、θ3>θ>θ2となると先のパターンの最
終値つまり最小速度ωNを速度指令とし、ゲイン
をGからG′に徐々に下げていく。この時のゲイ
ンはθに関係し、残りの移動距離θが短くなると
ゲインG′も小さくする。デユーテイは次のよう
になる。 Dt=G′×(ω1−ω) この領域では速度指令ωNは一定値であるが、
ゲインが徐々に小さくなるので、デユーテイも小
さくなり円滑に減速されることになる。 そして、θ2>θ>θ1の領域になると、積分項に
よつてデユーテイを決めるようにする。つまり積
分項の初期値S0=0とし、 Sn=So-1+δ デユーテイDt=Sn+θ δは積分定数でサンプリング時間や加速度によ
つて選定される値である。このδが大きすぎると
モータのデユーテイが急変することになり、停止
位置のごく近くにあるにもかかわらず急加速する
ことになり円滑な停止が出来なくなる。逆にδが
小さすぎると一度停止してしまつたとき再び動き
出すまでに時間がかかり、位置決め時間を要する
ことになる。このようにして途中でモータを停止
させないようにしてθ1<θの領域までもつてく
る。この領域ではモータが停止すればそのままに
するがモータが停止すればそのままにするがモー
タが振動していればデユーテイを徐々に小さくす
る。以上のようにデユーテイを計算し、正逆転信
号R0と共に出力し、再び、θ、ω、Rwを読みこ
みこの動作を繰返すことになる。 このフローチヤートによつて説明した5つの制
御領域を位置θに応じてその制御方法と運転内容
を次表1に整理してまとめた。 尚、この表1のθの欄に記載したないしは
それぞれの制御領域番号を示している。
【表】
以上説明したように本発明によれば、停止させ
るべき位置決め指令位置までの距離に応じて最適
な制御態様にするように構成したので、短時間で
しかも円滑に所定の位置に位置決めできる効果を
有するものである。
るべき位置決め指令位置までの距離に応じて最適
な制御態様にするように構成したので、短時間で
しかも円滑に所定の位置に位置決めできる効果を
有するものである。
第1図a,b,cはモータの減速状態説明図、
第2図a,b,cは第1図の改良状態説明図、第
3図は単位時間で速度を検出する方法の説明図、
第4図は速度と時間との関係曲線図、第5図a,
bは減速時の速度と時間の関係曲線図、第6図は
その速度と位置の関係曲線図、第7図は位置決め
制御説明図、第8図は本発明の位置制御装置の一
実施例に係る構成図、第9図はその回転方向検出
回路の例示図、第10図はその動作説明図、第1
1図は同じく位置検出回路の例示図、第12図は
その動作説明図、第13図は同じく速度検出回路
の例示図、第14図はその動作説明図、第15図
は同じくドライブ回路の例示図、第16図はその
動作説明図、第17図は同じくマイクロコンピユ
ータ回路の例示ブロツク図、第18図は動作説明
フローチヤート図である。 1……電源、2……モータ、3……負荷、4…
…エンコーダ、5……回転方向検出回路、6……
位置検出回路、7……速度検出回路、8……ドラ
イブ回路、9……マイクロコンピユータ回路、1
0……回転信号、11……回転方向信号、12…
…位置信号、13……速度信号、14……デユー
テイ信号、15……正逆転信号、16……正回転
出力、17……逆回転出力、18……位置指令、
19……最高速度指令、20〜23……トランジ
スタ、24〜27……ダイオード、51……Dタ
イプフリツプフロツプ、52……クロツク端子、
53……D端子、54……出力端子、61……
UP/DOWNカウンタ、62……ラツチ、63…
…ストロープ信号、64……リセツト信号、P0
〜Po……UP/DOWNカウンタ出力信号、71…
…カウンタ、72……ラツチ、73……カウンタ
イネーブル信号、74……カウンタリセツト信
号、75……ラツチストローブ信号、S0〜So……
カウンタ出力信号、81……インバータゲート、
82,83……アンドゲート、ω……速度、ω1
……最高速度指令値、ω1-1……装置の最高速度、
ωN……最小速度指令値、ωc……速度信号、θ…
…位置、θ0……位置決め指令値、θc……基準値、
θd,θd1,θd2……減速を開始すべき残りの距離。
第2図a,b,cは第1図の改良状態説明図、第
3図は単位時間で速度を検出する方法の説明図、
第4図は速度と時間との関係曲線図、第5図a,
bは減速時の速度と時間の関係曲線図、第6図は
その速度と位置の関係曲線図、第7図は位置決め
制御説明図、第8図は本発明の位置制御装置の一
実施例に係る構成図、第9図はその回転方向検出
回路の例示図、第10図はその動作説明図、第1
1図は同じく位置検出回路の例示図、第12図は
その動作説明図、第13図は同じく速度検出回路
の例示図、第14図はその動作説明図、第15図
は同じくドライブ回路の例示図、第16図はその
動作説明図、第17図は同じくマイクロコンピユ
ータ回路の例示ブロツク図、第18図は動作説明
フローチヤート図である。 1……電源、2……モータ、3……負荷、4…
…エンコーダ、5……回転方向検出回路、6……
位置検出回路、7……速度検出回路、8……ドラ
イブ回路、9……マイクロコンピユータ回路、1
0……回転信号、11……回転方向信号、12…
…位置信号、13……速度信号、14……デユー
テイ信号、15……正逆転信号、16……正回転
出力、17……逆回転出力、18……位置指令、
19……最高速度指令、20〜23……トランジ
スタ、24〜27……ダイオード、51……Dタ
イプフリツプフロツプ、52……クロツク端子、
53……D端子、54……出力端子、61……
UP/DOWNカウンタ、62……ラツチ、63…
…ストロープ信号、64……リセツト信号、P0
〜Po……UP/DOWNカウンタ出力信号、71…
…カウンタ、72……ラツチ、73……カウンタ
イネーブル信号、74……カウンタリセツト信
号、75……ラツチストローブ信号、S0〜So……
カウンタ出力信号、81……インバータゲート、
82,83……アンドゲート、ω……速度、ω1
……最高速度指令値、ω1-1……装置の最高速度、
ωN……最小速度指令値、ωc……速度信号、θ…
…位置、θ0……位置決め指令値、θc……基準値、
θd,θd1,θd2……減速を開始すべき残りの距離。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 動作軸の回転角度を検出する角度検出器と、
この角度検出器から得られる動作軸の回転角度お
よび回転速度と、モータに与えられた位置決め指
令値とに応じてモータを所定の位置に位置決め制
御する方法において、 位置決め指定値が与えられた後の起動から停止
までの制御行程に、加速時に加速度を検出し、そ
の後最大速度で定速運転する第1の制御領域と、
減速開始時点から停止位置までの距離、モータの
発生トルク、および前記で求めた加速度情報で決
定される所定の減速パターンに従つて減速運転さ
れる第2の制御領域と、この減速パターンの最小
速度指令値ωNに達した時点から停止指令位置θ
近傍までの第3の制御領域と、 第3の制御領域と停止位置θ1までの間の第4の
制御領域と、位置決め指令値によつて指令された
停止位置にそのモータをモータ固有のコギングト
ルクに打ち勝つ電流を与えて保持する第5の制御
領域とを連続して設け、前記第3の制御領域では
ゲインを徐々に下げて運転制御すると共に、前記
第4の制御領域では、 Soをモータに与える積分項、 So-1を前回の積分項、 δを加速度に応じて決定される積分定数 (起動から停止までの間は一定の値を保持する)、 Dtをモータに付与する電圧のデユーテイ、 θを位置決め指令値と実際のモータの位置まで
の距離、 とするとき、 So=So-1+δ で与えられる積分項So、および前記位置決め指令
位置から実際のモータの位置までの距離θに比例
し、 デユーテイDt=So+θ で与えられる電圧をモータに印加して運転するも
のであることを特徴とするモータの位置制御方
法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57032363A JPS58151885A (ja) | 1982-03-03 | 1982-03-03 | モ−タの位置制御方法 |
| KR1019830000844A KR900005765B1 (ko) | 1982-03-03 | 1983-03-02 | 모우터의 위치제어장치 |
| US06/471,434 US4558265A (en) | 1982-03-03 | 1983-03-02 | Method and apparatus for position control of an electric motor |
| DE8383102025T DE3373246D1 (en) | 1982-03-03 | 1983-03-02 | Method and apparatus for position control of electric motor |
| EP83102025A EP0087812B1 (en) | 1982-03-03 | 1983-03-02 | Method and apparatus for position control of electric motor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57032363A JPS58151885A (ja) | 1982-03-03 | 1982-03-03 | モ−タの位置制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58151885A JPS58151885A (ja) | 1983-09-09 |
| JPH0514513B2 true JPH0514513B2 (ja) | 1993-02-25 |
Family
ID=12356864
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57032363A Granted JPS58151885A (ja) | 1982-03-03 | 1982-03-03 | モ−タの位置制御方法 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4558265A (ja) |
| EP (1) | EP0087812B1 (ja) |
| JP (1) | JPS58151885A (ja) |
| KR (1) | KR900005765B1 (ja) |
| DE (1) | DE3373246D1 (ja) |
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