JPH05146683A - 触媒体およびその製造方法 - Google Patents

触媒体およびその製造方法

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JPH05146683A
JPH05146683A JP4120215A JP12021592A JPH05146683A JP H05146683 A JPH05146683 A JP H05146683A JP 4120215 A JP4120215 A JP 4120215A JP 12021592 A JP12021592 A JP 12021592A JP H05146683 A JPH05146683 A JP H05146683A
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catalyst
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alumina
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zeolite
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Yukiyoshi Ono
之良 小野
Kunio Kimura
邦夫 木村
Hidenobu Wakita
英延 脇田
Yasue Yamade
恭枝 山出
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 臭気や有害ガスを除去する触媒体を提供す
る。 【構成】 触媒体を、基材と、基材表面に形成した、少
なくとも活性アルミナとゼオライトと白金族金属と無機
バインダ−からなる触媒被覆層より構成した。非加熱時
のゼオライトおよびアルミナによる臭気成分の吸着と、
加熱時のゼオライトおよびアルミナの加熱再生および臭
気成分の触媒分解を、交互に繰り返すことにより、長期
間に渡って、触媒体周囲の温度を余り上昇させずに悪臭
を連続的に除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、暖房、給湯、乾燥、調
理、冷蔵、空調、焼却用機器等において脱臭に利用され
る触媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、活性炭を室内に配置して、ガス状
の悪臭物質を吸着して脱臭する方法が、おもに用いられ
てきた。また最近、オゾン発生機能を持たせた機器を室
内に配置して悪臭成分をオゾンガスによって酸化分解す
る方法もとられてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの悪臭物質は、
おもにアンモニア、脂肪酸、不飽和炭化水素類、メルカ
プタンなどの含硫黄有機化合物、含窒素有機化合物など
で、生活する人間の汗等の生理作用や、食品類の分解に
よって発生するものである。従来の活性炭による吸着で
は、臭気成分種によって吸着能力にバラツキがあるこ
と、および吸着能力に限界があり、また雰囲気中の水分
が悪臭ガス吸着の妨げになったりするために定期的に活
性炭を交換する必要があること等の問題点がある。また
オゾンによる臭気分解方法は、分解脱臭に最適なオゾン
発生濃度を制御するために、特別な装置を備えなければ
ならないことや、オゾンによって分解が困難な臭気成分
種があること、オゾン発生器に寿命があることなどが問
題点としてある。
【0004】本発明は上記従来技術の課題を解決するた
めになされたものであり、簡単な構成で室内の臭気や有
害ガスを完全にかつ長寿命で除去する機能を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、触媒体を、基
材と、基材表面に形成した、少なくとも活性アルミナと
ゼオライトと白金族金属と無機バインダ−からなる触媒
被覆層より構成したことを特徴とする。
【0006】また、本発明はアルカリ土類金属を添加す
ることを特徴とする。さらに、本発明は触媒材料のスラ
リ−中の粒子の中心粒径を1μm以上9μm以下にして
触媒被覆層を形成することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によると、室内の臭気成分を、通常は触
媒被覆層中のゼオライトおよび活性アルミナにより吸着
脱臭する。つぎにゼオライトおよび活性アルミナを、そ
の吸着能力限界まで臭気成分を吸着する前に、本発明の
触媒体を発熱体や温風等の加熱手段により加熱すること
により、触媒被覆層中の触媒物質(白金族金属)を活性
化し、触媒被覆層中のゼオライトおよびアルミナに吸着
した臭気成分および触媒体近傍の臭気成分を、ゼオライ
トおよびアルミナと共存する前記活性化した触媒物質の
触媒作用により、酸化分解して、無臭成分とする。前記
加熱手段により加熱されたゼオライトおよびアルミナ
は、吸着した臭気成分が除去されるため、再び吸着能力
を回復し、加熱手段による加熱を停止後に、臭気成分の
吸着を再び行うことができる。このように、非加熱時の
ゼオライトおよびアルミナによる臭気成分の吸着と、加
熱時のゼオライトおよびアルミナの加熱再生および臭気
成分の触媒分解を、交互に繰り返すことにより、長期間
に渡って、触媒体周囲の温度を余り上昇させずに悪臭を
連続的に除去することができる。
【0008】また、触媒被覆層にアルカリ土類金属を含
有するアルミナを含むことが望ましく、アルカリ土類金
属を含有するアルミナをあわせて用いることにより、酸
性の臭気物質の吸着特性を向上させることができる。
【0009】さらに、本発明は混合スラリ−中の粒子の
中心粒径を1μm以上9μm以下にしているので、適度
な硬いさを持ち、かつ亀裂の入りにくい触媒被覆層が得
られる。
【0010】
【実施例】本発明の触媒体に用いる基材は、金属、セラ
ミック、ガラス等種々の材料を用いることができる。基
材の形状も、板状、ハニカム状、多孔質体、棒状、管状
等種々の形状を用いることができる。
【0011】このうちアルミナ、ムライト、シリカ-アルミナ-チ
タニア、コ−ジライトやシリカガラス、リチウムシリケ−
トガラスおよびガラス被覆層を有する金属体が、触媒被
覆層と基材との密着性がよく望ましく、特にシリカガラ
スがよい。
【0012】さらに基材が発熱体と、発熱体を内蔵ある
いは発熱体に接する前記ガラス体,セラミック体あるい
はガラス被覆層を有する金属体であることが望ましい。
これは、触媒被覆層中の白金族金属を効率よく加熱し、
速やかに活性化することができるからである。
【0013】本発明の活性アルミナは、β−,γ−,δ
−,θ−,η−,ρ−,χ−アルミナ等の準安定アルミ
ナである。また、アルミナ表面に希土類酸化物などの助
触媒も担持させることにより、さらに活性を向上するこ
とができる。さらに活性アルミナにバリウムを含有させ
ることによりアルミナの熱安定性を向上することがで
き、望ましい。
【0014】本発明の触媒被覆層中に、活性アルミナの
含有量が20〜60wt%であることが望ましい。活性ア
ルミナの含有量が20wt%より少ない場合、触媒被覆
層の石英ガラス管への充分な密着性がえられにくく、ま
た80wt%を超えると触媒被覆層の臭気吸着能力が減
少する。
【0015】本発明のゼオライトは種々のゼオライトを
用いることができる。その中で、特に銅イオン交換ゼオ
ライトが最も臭気吸着能力に優れ、望ましい。
【0016】本発明の無機バインダ−はシリカ、アルミ
ナ、ベントナイト、Liシリケ−ト、水ガラス等を用いる
ことができる。そのうち密着性の観点よりシリカが最も
望ましく、シリカ原料としては無水硅酸コロイト゛水溶液が
よい。シリカを触媒被覆層に含むことにより、石英菅へ
の触媒被覆層の密着性を最も強固にすることができる。
【0017】シリカの望ましい含有量は触媒被覆層中に
10〜40wt%である。シリカの含有量が40wt%を超え
ると触媒被覆層に亀裂が入りやすくなり密着性低下を招
きやすい。また10wt%未満ではシリカの充分な密着特
性向上効果が得られない。
【0018】また本発明のシリカとは、二酸化ケイ素で
あるが、ケイ酸を代わりに用いてもよい。
【0019】本発明の触媒被覆層にアルカリ土類金属を
含有するアルミナを含むことが望ましい。アルカリ土類
金属を含有するアルミナをあわせて用いることにより、
酸性の臭気物質の吸着特性を向上させることができる。
アルカリ土類金属を含有するアルミナの望ましい含有量
は5〜30wt%である。5%より少ないと、前記触媒
被覆層の酸性臭気吸着特性の向上に充分な効果が得られ
ず、また30wt%を超えると触媒被覆層の密着性が低
下する。
【0020】アルカリ土類金属を含有するアルミナに用
いるアルカリ土類金属としてはマグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウム、バリウムがある。前記アルカリ土
類金属の炭酸塩、硝酸塩、水酸化物、酸化物と、アルミ
ナあるいは水酸化アルミニウムとを高温で反応して、前
記アルカリ土類金属を含有するアルミナを得ることがで
きる。
【0021】本発明は、基材表面に、少なくとも活性ア
ルミナとゼオライトと白金族金属を含む触媒触媒層を形
成してなる。活性アルミナとゼオライトと白金族金属を
同時に用いることにより、活性アルミナやゼオライトを
単独で用いるよりも酸性の臭気成分に対する吸着特性を
向上させる相乗効果を得ることができる。
【0022】本発明の白金族金属としては、Ptまたは
Pdを用いることが望ましく、PtとPdの両方を用い
た場合さらに望ましい。これは、PtやPdの酸化分解
力がRhやIrに比べて高く、PtとPdの両方を用い
ることによりさらに高活性となるためである。さらに、
Ruを用いた場合、高温での使用により、Ruが揮散し
有害物質となる。白金族金属のアルミナへの含有方法と
しては種々の方法を用いることができるが、例えば白金
族金属塩水溶液にアルミナをディップし、つづいて乾
燥、焼成することによって調製することができる。また
白金族金属を予め活性アルミナに含有させることが望ま
しい。これは、触媒酸化分解性を向上することができる
ためである。
【0023】上記酸性の臭気成分に対する吸着特性を向
上させる相乗効果を得るために、望ましい白金族金属の
含有量は、触媒被覆層中に0.1から8wt%含まれる
ことが望ましい。これは白金族金属の含有量が、0.1
wt%より少ない場合、充分な前記相乗効果が得られ
ず、また8wt%を超えると相乗効果が低下する。
【0024】触媒被覆層を、少なくとも活性アルミナと
ゼオライトと白金族金属からなる触媒層と前記触媒層表
面に形成したアルミナおよびシリカから選ばれる1種以
上よりなる保護被覆層の2層構造とすることが望まし
い。
【0025】前記触媒層の外表面に、アルミナおよび/
またはシリカからなる被覆層を設けることにより、触媒
の活性を劣化させることなく、膜強度を向上させること
ができる。
【0026】触媒被覆層に酸化セリウムを含むことこと
が望ましい。酸化セリウムを触媒被覆層に含むことによ
り、炭化水素化合物に対する触媒酸化分解活性を向上す
ることが出来る。
【0027】酸化セリウムの望ましい含有量は触媒被覆
層中に2〜15wt%であることが望ましい。酸化セリウ
ムの含有量が15wt%を超えると触媒の前記酸化分解特
性が低下しはじめ、また2wt%未満では酸化セリウムの
充分な添加効果が得られない。
【0028】本発明の触媒被覆層に酸化チタンを含むこ
とが望ましい。酸化チタンを触媒被覆層に含むことによ
り、アンモニア等の窒素化合物に対する触媒酸化活性を
向上することが出来る。
【0029】酸化チタンの含有量は触媒被覆層中に3〜
15wt%であることが望ましい。酸化チタンの含有量が
15wt%を超えると触媒被覆層の密着特性が低下し、ま
た3wt%未満では酸化チタンの充分な添加効果が得られ
ない。
【0030】触媒被覆層の比表面積は、10m2/g以
上であることが望ましい。これは、触媒被覆層の比表面
積の増大にともない、放射される近赤外線量に比較した
遠赤外線放射量比率は増大するが、比表面積が、10m
2/g以上で充分な遠赤外線放射比率が得られるためで
ある。
【0031】また、触媒被覆層を形成するとき、石英管
表面を粗面化した後、触媒被覆層を設けるか、石英管表
面を十分に脱脂した後、触媒被覆層を設けることが望ま
しい。この製造方法により、触媒体と触媒被覆層との密
着性を向上することができる。
【0032】触媒被覆層形成方法は種々の方法を用いる
ことができる。例えば、スプレ−塗装,ディップ塗装、
静電塗装、ロ−ルコ−ト法、スクリ−ン印刷法等があ
る。
【0033】混合スラリ−中の粒子の中心粒径は、1μ
m以上,9μm以下であることが望ましい。9μmを超
えると被覆層がやわらかくなり、また1μmよりも細か
くなると、被覆層に亀裂が入りやすくなる。
【0034】また混合スラリ−中に硝酸アルミニウムを
含むことが望ましい。これは、硝酸アルミニウムを添加
することにより、得られる触媒被覆層の密着性が向上す
るからである。
【0035】以下、本発明の具体的実施例を説明する。 (実施例1)γ−アルミナ400gと、無機バインダ−
として水酸化アルミニウム100g、銅イオン交換型ゼ
オライト 500g、水 1500g、塩化白金酸をP
tとして30g,塩化パラジウムをPdとして15gお
よび適量の塩酸を加え、ボールミルを用いて充分に混合
して、スラリーAを調製した。このスラリ−Aを外径1
0mm、内径9mm、長さ15cmの石英管表面にスプ
レ−法で塗布した後、100℃で2時間乾燥し、続いて
500℃で1時間焼成し、水酸化アルミニウムおよび白
金族金属塩を熱分解して、アルミナおよび白金族触媒と
して含む触媒被覆層を形成した。この石英管と、電気抵
抗体としてニクロム線、および碍子とを用いて本発明の
発熱体を内蔵する触媒体Aを調製した。触媒被覆層量は
0.2gであった。触媒体Aを用いた触媒装置の構成を図
1に示す。
【0036】図1において、本発明の触媒体Aは100
V電圧で300W仕様のニクロム線1,石英管2と、そ
の表面に形成した前記触媒被覆層3により構成され、碍
子4により絶縁、保持されている。
【0037】ニクロム線1に未通電時には、室内の臭気
成分を、通常は触媒被覆層3中のゼオライトおよび活性
アルミナにより吸着脱臭する。そして、触媒被覆層3の
臭気吸着能力の限界まで臭気成分を吸着する前に、ニク
ロム線1に通電すると、ニクロム線1から熱線が全周方
向に放射される。この時、触媒被覆層3は石英管2の外
周を覆うように設置してあるために、ニクロム線1から
全周方向に放射された熱線が触媒被覆層3に放射され、
触媒被覆層3の輻射加熱が効率よく行われ、触媒は、そ
の活性化温度まで短時間で加熱され、かつ触媒被覆層の
温度を高温にすることができる。触媒被覆層3に吸着し
た臭気成分は、この活性化した触媒により酸化浄化され
る。
【0038】さらに、触媒体Aは触媒体A近傍の空気も
加熱するために触媒体A近傍に対流として空気流5が生
じる。そして、この空気流5がニクロム線1からの加熱
により活性化温度まで加熱された触媒被覆層に接触、あ
るいは被覆層内に拡散する際に、空気流5に含まれる臭
気や有害成分、例えば、一酸化炭素(以下COと記す)
やアンモニアが、触媒作用により浄化される。
【0039】したがって、触媒体Aが置かれている雰囲
気に臭気やタバコの煙、CO等の有害ガスが漂っていて
も、加熱あるいは使用の際に浄化され、快適な環境をつ
くることができる。
【0040】つぎに塩化白金酸と塩化パラジウムを用い
て予めスラリ−Aと同量の白金とパラジウムを含有させ
たγ−アルミナ445gと、無機バインダ−として水酸
化アルミニウム100g、銅イオン交換型ゼオライト
500g、水 1500gを、ボールミルを用いて充分
に混合して、スラリーA’を調製した。この スラリ−
A’を外径10mm、内径9mm、長さ15cmの石英
管表面にスプレ−法で塗布した後、100℃で2時間乾
燥し、続いて500℃で1時間焼成し、アルミナおよび
白金族触媒として含む触媒被覆層を形成した。この石英
管と、電気抵抗体としてニクロム線、および碍子とを用
いて本発明の発熱体を内蔵する触媒体A’を調製した。
触媒被覆層量は触媒体Aと同量の0.2gとした。
【0041】この触媒体A及びA’についてメルカプタ
ン酸化浄化試験を行い、触媒被覆層を有していない触媒
体と比較した。酢酸酸化浄化試験は、0.1m3の立方
体のフッソ樹脂製の容器の中に触媒体を置き、触媒体の
中心の外表面の温度が450℃となるよう加熱したとこ
ろへ、濃度が10ppmになるようにメルカプタンを容
器に注入し濃度の経時変化を調べることにより行った。
メルカプタン濃度の経時変化はガスクロマトグラフによ
り調べた。結果を(表1)に示した。
【0042】(表1)より明らかなように、触媒体A’
は触媒体Aより高活性であり、活性アルミナに予め白金
族金属を含有させることにより、臭気成分の酸化分解性
能を向上させることができる。
【0043】
【表1】
【0044】(実施例2)実施例1で作成した触媒体A
において、触媒被覆層中の全固形成分に対して、γ−ア
ルミナの含有量を10wt%〜85wt%の間の種々の
含有量とし、活性アルミナ増加分は銅ゼオライト量を減
じた触媒被覆層0.2gを有する触媒体を作成した。こ
れらの触媒体について熱衝撃試験を行い、被覆層の密着
性を調べた。熱衝撃試験は、石英管に内蔵した電気抵抗
体に通電し、触媒被覆層の温度を25℃毎に設定し、そ
の温度で10分間保持した後、室温水中に投下して被覆
層の剥離の有無を調べ、剥離を起こさない最大温度を耐
熱衝撃温度とした。
【0045】またニクロム線未通電時の各触媒体の臭気
物質吸着能を、代表的な臭気物質であるメチルメルカプ
タンを用いて試験した。試験方法は、上記種々の触媒体
を、フッソ樹脂で内壁面を被覆した容積0.1m3の密
閉ボックスに入れ、ボックス内の空気希釈した10pp
mの濃度のメチルメルカプタンを吸着させ、触媒体を入
れた直後から30分後の残存メチルメルカプタン量を測
定し、メチルメルカプタン吸着能とした。なお、ボック
ス内の空気は、ファンにより実験中は撹はんした。結果
を(表2)に示した。
【0046】(表2)より明らかなように、活性アルミ
ナの含有量が20wt%より少ないと耐熱衝撃性温度が
低下し、80wt%を超えると残存メルカプタン濃度が高
く臭気物質吸着能が低下する。従って活性アルミナの含
有量が20wt%以上80wt%以下で最も良好な密着性
(耐熱衝撃性)および臭気物質吸着能が得られ望まし
い。
【0047】
【表2】
【0048】(実施例3)実施例1で作成した触媒体A
において、触媒被覆層中の銅ゼオライトを他のイオン交
換ゼオライトに置き換えた触媒体を作成した。これらの
触媒体について、ニクロム線未通電時(室温)の各触媒
体の臭気物質吸着能を、代表的な臭気物質であるメチル
メルカプタンを用いて試験した。試験方法は、実施例2
と同様の方法を用いた。結果を(表3)に示した。
【0049】(表3)より明らかなように、臭気物質吸
着能は銅イオン交換ゼオライトが最も優れており望まし
い。
【0050】
【表3】
【0051】(実施例4)実施例1で作成したスラリー
Aにおいて、スラリー中の水酸化アルミニウムを、最終
固形分中に含まれる無機バインダーの量が同じになるよ
うに、種々の無機バインダーに置き換えたスラリーを調
製し、実施例1と同様の触媒体を作成した。これらの触
媒被覆層の膜硬度について調べるために、JISG−3
320の鉛筆硬度試験を行った。また、それぞれの触媒
体について、実施例2と同様に、メチルメルカプタン浄
化試験を行った。試験方法は、上記種々の触媒体を、フ
ッソ樹脂で内壁面を被覆した容積0.1m3の密閉ボッ
クスに入れ触媒体の電気抵抗体に通電する事によって発
熱させ、ボックス内の空気希釈した10ppmの濃度の
メチルメルカプタンを酸化分解させ、触媒体を入れた直
後から10分後の残存率を求めた。結果を(表4)に示
した。なお、ボックス内の空気は、ファンにより実験中
は撹拌した。
【0052】(表4)に示すように、アルミナゾルやベ
ントナイトを用いると被膜硬度が低下し、Liシリケート
や水ガラスを用いると被膜硬度は向上するものの膜が多
孔質とならず触媒活性が低下した。以上のように、無機
バインダーとしてシリカを用いることが最も望ましく、
触媒活性を低下させることなく強固な被膜を形成するこ
とができる。
【0053】
【表4】
【0054】(実施例5)実施例1で調製したスラリ−
Aにおいて、無機バインダ−として水酸化アルミニウム
のかわりにコロイダルシリカを用い、スラリ−中の全固
形成分に対して、コロイダルシリカをシリカに換算して
0wt%〜50wt%の間の種々の含有量とし、シリカ
増加分はγ−アルミナ量を減じたスラリ−を調製し、こ
れを用いて本発明の触媒被覆層0.2gを実施例Aと同
様にして石英管外周面全周に形成した触媒体を作成し
た。これらの触媒体について熱衝撃試験を行い、被覆層
の密着性を調べた。熱衝撃試験は、実施例2と同様にし
て行った。結果を(表5)に示した。
【0055】(表5)より明らかなように、シリカの含
有量が10wt%以上40wt%以下で最も良好な密着性
(耐熱衝撃性)が得られ望ましい。
【0056】
【表5】
【0057】(実施例6)実施例1の触媒体Aにおい
て、(表6)に示す種々の管状基材を用いた触媒体を、
実施例1と同様にして調製し、この触媒体について熱衝
撃試験を行い、被覆層の密着性を調べた。熱衝撃試験
は、実施例2と同様にして行った。結果を(表6)に示
した。
【0058】(表6)より明らかなように、アルミナ、
ムライト、シリカ-アルミナ-チタニア、コ−ジライトやシリカガラ
ス、リチウムシリケ−トガラスおよびガラス被覆層を有
する金属体が、触媒被覆層と基材との密着性がよく望ま
しく、特にシリカガラスがよい。
【0059】
【表6】
【0060】(実施例7)実施例1のスラリ−A調製時
に、ボールミルでのミル引き時間を変化させて、中心粒
径が0.8μm〜15μmの種々異なるスラリーを調製
した。
【0061】これらのスラリ−を用いて、実施例1と同
様にして脱脂洗浄した石英管の外周面に0.2gの触媒
被覆層を有する触媒体を作成した。
【0062】つぎにここで形成した被覆層の膜硬度をJ
ISG−3320のエンピツ硬度試験を行った。結果を
(表7)に示した。
【0063】
【表7】
【0064】(表7)より明らかなように、9μmを超
えると被覆層がやわらかくなり、また1μmよりも細か
くなると、被覆層に亀裂が入りやすくなる。
【0065】従って、混合スラリ−中の粒子の中心粒径
は、1μm以上9μm以下であることが望ましい。
【0066】(実施例8)外径10mm、内径9mm、
長さ344mmの石英管外周面を脱脂洗浄した。
【0067】一方、実施例1のスラリ−A’と同様にし
て塩化白金酸と塩化パラジウムを用いて予めスラリ−A
と同量の白金とパラジウムを含有させたγ−アルミナ4
45gと、無機バインダ−として水酸化アルミニウム1
00g、銅イオン交換型ゼオライト 400g、および
バリウムを5wt%含有するアルミナ100g、水15
00gを、ボールミルを用いて充分に混合して、スラリ
ーCを調製した。
【0068】なお、このスラリーCの平均粒径は、4.
5μmであった。このスラリ−Cを前記石英管の外周面
の両側33mmを残して全周にスプレ−法で塗装した
後、100℃で2時間乾燥し、続いて500℃で1時間
焼成して硅酸を反応させ、触媒被覆層を有する石英管を
調製した。被覆重量は1.0gである。
【0069】なおバリウム含有アルミナは、所定量の炭
酸バリウムと水酸化アルミニウムを1000℃で反応さ
せて調製した。
【0070】この石英管に、40Ωのコイル状ニクロム
線1を内蔵させ、碍子4により石英管両側で絶縁,保持
し触媒被覆層を有する触媒体Cを作成した。
【0071】また実施例1のスラリ−A’を用いて、前
記石英管の外周面の両側33mmを残して全周にスプレ
−法で塗装した後、100℃で2時間乾燥し、続いて5
00℃で1時間焼成して硅酸を反応させ、触媒被覆層を
有する石英管を調製した。被覆重量は1.0gである。
この石英管に、40Ωのコイル状ニクロム線1を内蔵さ
せ、碍子4により石英管両側で絶縁,保持し触媒被覆層
を有する触媒体A’2を作成した。
【0072】次に、触媒体Cおよび触媒体A’2につい
て酢酸吸着試験を行い、触媒被覆層を有していない触媒
体と比較した。酢酸吸着試験は、0.25m3の立方体
のフッソ樹脂製の容器の中に触媒体を置き、触媒体を加
熱せず、濃度が40ppmになるように酢酸を容器に注
入し濃度の経時変化を調べることにより行った。酢酸濃
度の経時変化はガスクロマトグラフにより調べた。
【0073】結果を(表8)に示した。(表8)より明
らかなように、触媒被覆層を形成した触媒体A’2,C
は、室温で酢酸吸着による脱臭が可能となる。また触媒
体A’2より、触媒体Cが酢酸吸着特性に優れていた。
従って触媒被覆層にアルカリ土類金属を含有するアルミ
ナを含むことが望ましい。アルカリ土類金属を含有する
アルミナをあわせて用いることにより、酸性の臭気物質
の吸着特性を向上させることができる。
【0074】
【表8】
【0075】(実施例9)実施例1のスラリ−Aにおい
て、白金族塩を含有しない比較スラリー1、白金族塩を
含有せず、かつγ−アルミナをすべて銅イオン交換型ゼ
オライトとした比較スラリー2、および白金族塩を含有
せず、かつ銅イオン交換型ゼオライトをすべてγ−アル
ミナとした比較スラリー3を用いて、前記触媒体Cと同
様のそれぞれの触媒被覆層を1.0g有する比較触媒体
1,2,3を作成した。
【0076】比較触媒体1,2,3について実施例8の
酢酸吸着試験を行い、測定開始後60分の酢酸残存率を
本発明の触媒体A2と比較した。
【0077】結果を(表9)に示した。(表9)より明
らかなように、酸性臭気成分である酢酸の吸着特性にお
いて本発明の触媒体A2は、比較触媒体1,2,3より
も優れていた。従って活性アルミナとゼオライトと白金
族金属を同時に用いることにより、活性アルミナやゼオ
ライトを単独で用いるよりも酸性の臭気成分に対する吸
着特性を向上させる相乗効果を得ることができる。
【0078】
【表9】
【0079】さらに実施例1のスラリ−Aにおいて、白
金族金属塩をすべて塩化白金酸とし、スラリ−固形分中
にPtとして0〜10wt%含むスラリ−を調整し、実
施例8の触媒体Cと同様のそれぞれの触媒被覆層を1.
0g有する触媒体を作成した。
【0080】これらの触媒体について実施例8の酢酸吸
着試験を行い、測定開始後60分の酢酸残存率を比較し
た。
【0081】結果を(表10)に示した。(表10)よ
り明らかなように、白金族金属の含有量が、0.1wt
%より少ない場合、充分な前記相乗効果が得られず、ま
た8wt%を超えると相乗効果が低下する。
【0082】したがって酸性の臭気成分に対する吸着特
性を向上させる相乗効果を得るために、白金族金属の含
有量は、触媒被覆層中に0.1から8wt%含まれるこ
とが望ましい。
【0083】
【表10】
【0084】(実施例10)外径10mm、内径9m
m、長さ344mmの石英管外周面を脱脂洗浄した。
【0085】一方、Ptを含有したγ−アルミナ140
gと、無水硅酸に換算して20wt%含む無水硅酸コロ
イド水溶液400gと、水200g及び銅イオン交換A
型ゼオライト140gと、γ−アルミナ38gと炭酸バ
リウム3gを、ボールミルを用いて充分に混合して、ス
ラリーDを調製した。なお、このスラリーDの平均粒径
は、4.5μmであった。このスラリ−Dを前記石英管
の外周面の両側33mmを残して全周にスプレ−法で塗
装した後、100℃で2時間乾燥し、続いて500℃で
1時間焼成して硅酸を反応させ、触媒被覆層を有する石
英管を調製した。被覆重量は1.0g,Pt含有量は、
25mgである。
【0086】この石英管に、40Ωのコイル状ニクロム
線1を内蔵させ、碍子4により石英管両側で絶縁,保持
し触媒被覆層を有する触媒体Cを作成した。
【0087】この触媒体Dについて実施例8と同様の酢
酸吸着試験を行い、触媒体Cと比較した。結果を(表1
1)に示した。
【0088】(表11)より明らかなように、バリウム
含有アルミナを用いた触媒体Cが、同量のバリウムを炭
酸塩として含む触媒体Dより酢酸吸着特性に優れてい
た。
【0089】
【表11】
【0090】(実施例11)実施例8で作成したスラリ
ーCにおいて、スラリー中のアルミナに含有されるアル
カリ土類金属を(表8)に示すように種々変化させたス
ラリーを調製し、実施例8と同様の触媒体を作成した。
【0091】これらの触媒体について、室温における各
触媒体の臭気物質吸着能を、酢酸を用いて試験した。試
験方法は、実施例8と同様にして行った。結果を(表1
2)に示す。
【0092】(表12)より明らかなように、アルミナ
に含有させて用いるアルカリ土類金属のうちバリウムを
用いた場合、酢酸残存率が50%となるまでの時間が他
のアルカリ土類金属に比べ最も短いことから、臭気物質
吸着能はバリウムが最も優れており望ましい。
【0093】
【表12】
【0094】(実施例12)実施例8で調製したスラリ
ーCにおいて、スラリー中の全固形分に対して、アルカ
リ土類金属を含有するアルミナを0〜40wt%の間の
種々の含有量とし、アルミナ増加分はゼオライトを減じ
たスラリーを調製し、これを用いて実施例8と同様にし
て石英管外周面全周に触媒被覆層1.0gを形成した触
媒体を作成した。
【0095】これらの触媒体について、室温における各
触媒体の臭気物質吸着能を、酢酸を用いて試験した。試
験方法は、実施例8と同様にして行った。また同時に実
施例2で行ったと同様の耐熱衝撃試験をあわせて行っ
た。結果を(表13)に示す。
【0096】(表13)より明らかなように、アルミナ
の含有量が5wt%より少ない場合、酢酸吸着に対する
充分な添加効果が得られず、またアルミナの含有量が3
0wt%より多い場合、触媒被覆層の密着性が低下す
る。
【0097】従ってアルカリ土類金属を含有するアルミ
ナの望ましい含有量は5wt%以上30wt%以下であ
る。
【0098】
【表13】
【0099】(実施例13)実施例1で作成した触媒体
Aにおいて、白金族金属をPdあるいはRu、Rh、I
rと変えたもの、およびPtとPdを2対1の比で混合
させたもの(触媒体A)について、アセトアルデヒドの酸
化分解力を調べた。なお、触媒被覆層量はすべて1gと
し、白金族金属総量は全て触媒被覆層0.2g中に同量
となるようにした。アセトアルデヒド酸化浄化試験は、
0.1m3の立方体のフッソ樹脂製の容器の中に触媒体
を置き、触媒体の中心の外表面の温度が450℃となる
よう加熱したところへ、濃度が100ppmになるよう
にアセトアルデヒドを容器に注入し濃度の経時変化を調
べることにより行った。実験開始10分後のアセトアル
デヒドの残存率を(表14)に示した。
【0100】(表14)に示すように、Pt,Pd,R
uが、Rh,Irに比べて高活性であり、PtとPdの
両方を用いることによりさらに高活性となった。続い
て、それぞれの触媒を850℃にて50hにて熱処理し
たものについて活性を調べたところ、Ruのみ著しく活
性が劣化し、他の触媒の活性はあまり変化しなかった。
これは、高温でRuが揮発した結果と考えられる。以上
の結果から、熱的に安定なPtやPdを使用することが
望ましい。
【0101】
【表14】
【0102】(実施例14)本発明の触媒体において、
基材表面に少なくとも活性アルミナとゼオライトと白金
族金属からなる触媒層と前記触媒層表面に形成したアル
ミナおよびシリカから選ばれる1種以上よりなる保護被
覆層の2層構造の被覆層を形成した触媒装置を図2に示
す。図2において6はニクロム線、7は石英管、8は触
媒被覆層、9はオーバーコート層、10は碍子、11は
空気流である。
【0103】外径10mm、内径9mm、長さ344m
mの石英管外周面を脱脂洗浄した。一方、比表面積21
0m2/gの水酸化アルミニウム600gと、無水硅酸
に換算して20wt%含む無水硅酸コロイド水溶液80
0gと、銅イオン交換A型ゼオライト320gと、水7
00g及び塩化白金酸をPtとして36g加え、ボール
ミルを用いて充分に混合して、スラリーを調製した。な
お、このスラリーの平均粒径は、3μmであった。この
スラリ−を前記石英管の外周面の両側33mmを残して
全周にスプレ−法で塗装した後、100℃で2時間乾燥
し、続いて500℃で1時間焼成して硅酸および水酸化
アルミニウムを反応させ、銅イオン交換ゼオライトとシ
リカ−アルミナ触媒被覆層を有する石英管を調製した。
被覆層の担持量は0.60g,Pt含有量は、15.5
mgである。この膜の強度を鉛筆硬度試験法で測定した
ところ、4Bであった。
【0104】この石英管の両端33mmをカバーして、
10wt%のアルミナゾルに含浸させ、室温で乾燥後、
500℃で1時間焼成することにより、アルミナのオー
バーコート層を0.12g担持した。この膜の強度を鉛
筆硬度試験法で測定したところ、Bであった。またアル
ミナゾルのかわりにシリカゾルおよびアルミナゾルとシ
リカゾルの混合物を用いて同様のシリカ保護被覆層、シ
リカ−アルミナ保護被覆層を形成し、その触媒被覆層の
鉛筆硬度はそれぞれHB,Bと良好であった。
【0105】(実施例15)実施例1のスラリ−A調製
時に、白金族金属塩を含有させず、石英管上にアルミナ
−ゼオライト被覆層を形成した後、ディップ法により白
金族金属塩水溶液を含浸後、熱処理して白金族触媒を触
媒体Aと同量担持した触媒体Bを調製した。
【0106】これらの触媒体について臭気物質としてア
ンモニアを選択し、このアンモニア浄化試験を行った。
【0107】試験方法は、実施例2と同様のフッソ樹脂
で内壁面を被覆した容積0.1m3の密閉ボックスに触
媒体を入れ、ボックス内の空気希釈した10ppmの濃
度のアンモニアを、触媒体の電気抵抗体に100V電圧
で通電することによって酸化分解させ、ボックス内アン
モニアの80%が酸化分解するまでに必要な通電時間を
測定した。
【0108】結果は、触媒体Aで31分、触媒体Bで3
8分であった。従って白金族金属塩をスラリ−中に含有
させたスラリ−Aを用いて触媒体を調製した触媒体Aの
方が、触媒体Bの調製方法により得た触媒体に比べ、短
時間で臭気物質を酸化分解でき、より良好な触媒特性が
得られ、望ましい。
【0109】(実施例16)また実施例1中のスラリ−
Aでγ−アルミナと水酸化アルミニウムを用いたが、総
量を同一とし、種々の割合でこれらを混合したスラリ−
を調製し、これらのスラリ−を用いて実施例と同様の方
法により、触媒体を調製した。調製した触媒体につい
て、実施例2で示した熱衝撃試験、および実施例6で示
したアンモニア浄化試験を行った。結果を(表15)に
示す。
【0110】(表15)より明らかなように、実施例1
のスラリ−A中の水酸化アルミニウムを活性アルミナに
置換することにより、触媒特性の向上を図ることができ
る。このなかで、水酸化アルミニウムの活性アルミナへ
の置換量が94wt%を超えると耐熱衝撃性が低下し、
また、23wt%未満では活性アルミナへの置換効果が
充分に得られない。よって望ましい水酸化アルミニウム
の活性アルミナへの置換量は23wt%から94wt%
である。
【0111】
【表15】
【0112】(実施例17)実施例1のスラリ−Aに、
種々の量比の硝酸セリウム6水塩を添加し、実施例1と
同様の方法により、石英管表面に触媒体Aと同量の触媒
被覆層量で、硝酸セリウムの熱分解によって生ずる酸化
セリウム含有量が、(表16)のように異なる触媒体を
形成した。なお触媒被覆層中の酸化セリウム増加分は、
アルミナ量を減じて調製した。
【0113】これらの触媒体について臭気物質として酢
酸を選択し、この酢酸浄化試験を実施例7と同様に行っ
た。
【0114】試験方法は、実施例2と同様のフッソ樹脂
で内壁面を被覆した容積0.1m3の密閉ボックスに触
媒体を入れ、ボックス内の空気希釈した50ppmの濃
度の酢酸を、触媒体に100V電圧で通電することによ
って酸化分解させ、ボックス内酢酸の80%が酸化分解
するまでに必要な通電時間を測定した。
【0115】結果を(表16)に示す。(表16)に示
すように、酸化セリウムを触媒被覆層に含むことによ
り、炭化水素化合物に対する触媒酸化活性を向上するこ
とが出来る。
【0116】酸化セリウムの含有量が15wt%を超える
と触媒の酸化分解特性が低下しはじめ、また2wt%未満
では酸化セリウムの充分な添加効果が得られないことか
ら、酸化セリウムの望ましい含有量は触媒被覆層中に2
〜15wt%である。
【0117】
【表16】
【0118】(実施例18)実施例1のスラリ−Aに、
種々の量比の酸化チタンを添加し、実施例1と同様の方
法により、石英管表面に触媒体Aと同量の触媒被覆層量
で、触媒被覆層中の酸化チタン含有量が、(表17)の
ように異なる触媒体を形成した。なお触媒被覆層中の酸
化チタン増加分は、アルミナ量を減じて調製した。
【0119】これらの触媒体について臭気物質としてア
ンモニアを選択し、このアンモニア浄化試験を実施例6
と同様に行った。また密着性試験は実施例2と同様に行
った。
【0120】結果を(表17)に示す。(表17)に示
すように、酸化チタンを触媒被覆層に含むことにより、
アンモニアに対する触媒酸化活性を向上することが出来
る。
【0121】酸化チタンの含有量が15wt%を超えると
触媒被覆層の密着特性が低下しはじめ、また3wt%未満
では酸化チタンの充分な添加効果が得られないことか
ら、酸化チタンの望ましい含有量は触媒被覆層中に3〜
15wt%である。
【0122】
【表17】
【0123】(実施例19) (表18)に示すコ−ジライト製の板状、ハニカム状、
多孔質体、棒状、管状基材に実施例1のスラリ−Aを用
いて触媒被覆層を形成した。つぎに前記密着性試験を上
記基材上に形成した触媒被覆層についてに行った。結果
を(表17)に示す。
【0124】(表18)より明らかなように、基材形状
としてハニカム状、多孔質状、管状基材が望ましく、特
に管状体が最も耐熱衝撃性に優れ望ましい。
【0125】
【表18】
【0126】
【発明の効果】以上のように本発明においては、触媒体
が置かれている雰囲気の臭気やタバコの煙等の有害ガス
は、触媒被覆層の吸着作用および触媒作用により除去、
浄化される。このため触媒体を設置することによって、
臭気物質の少ない、快適な環境を提供することができ
る。特にアルカリ土類金属を添加することによって脱臭
効果の向上をはかっている。
【0127】さらに、本発明は触媒材料のスラリ−中の
粒子の中心粒径を1μm以上9μm以下にして亀裂の入
りにくい、扱い易い硬さの触媒被覆層を形成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の触媒体を形成した触媒装置
の断面図
【図2】本発明の他の実施例の触媒体を形成した触媒装
置の断面図
【符号の説明】
1 ニクロム線 2 石英管 3 触媒被覆層 4 碍子 5 空気流 6 ニクロム線 7 石英管 8 触媒被覆層 9 碍子 10 空気流 11 保護被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山出 恭枝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材と、基材表面に形成した、少なくとも
    活性アルミナとゼオライトと白金族金属と無機バインダ
    −からなる触媒被覆層より構成した触媒体。
  2. 【請求項2】ゼオライトが銅含有ゼオライトである請求
    項1記載の触媒体。
  3. 【請求項3】無機バインダ−がシリカである請求項1記
    載の触媒体。
  4. 【請求項4】触媒被覆層にアルカリ土類金属を含有する
    アルミナを含む請求項1記載の触媒体。
  5. 【請求項5】アルカリ土類金属がバリウムである請求項
    7の触媒体。
  6. 【請求項6】基材表面に少なくとも活性アルミナとゼオ
    ライトと白金族金属からなる触媒層と前記触媒層表面に
    形成したアルミナおよびシリカから選ばれる1種以上よ
    りなる保護被覆層の2層構造の被覆層を形成してなる触
    媒体。
  7. 【請求項7】基材表面に、少なくとも活性アルミナある
    いは水酸化アルミニウムと、ゼオライトと、白金族金属
    塩とを含み、スラリ−中の粒子の中心粒径が1μm以上
    9μm以下の混合スラリ−を塗布し、続いて乾燥,焼成
    して触媒被覆層を形成してなる触媒体の製造方法。
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JPWO2006006702A1 (ja) * 2004-07-15 2008-07-31 日揮ユニバーサル株式会社 有機窒素化合物含有排ガスの浄化用触媒、および同排ガスの浄化方法
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