JPH0598184A - 塗 料 - Google Patents

塗 料

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JPH0598184A
JPH0598184A JP3256245A JP25624591A JPH0598184A JP H0598184 A JPH0598184 A JP H0598184A JP 3256245 A JP3256245 A JP 3256245A JP 25624591 A JP25624591 A JP 25624591A JP H0598184 A JPH0598184 A JP H0598184A
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paint
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zeolite
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之良 小野
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邦夫 木村
Hidenobu Wakita
英延 脇田
Yasue Yamade
恭枝 山出
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 臭気や有害ガスを除去する塗膜形成のための
塗料を提供する。 【構成】 本発明は、活性アルミナとゼオライトと白金
族金属塩と無機質バインダ−と分散媒より構成した塗料
である。本発明の塗料を用いて簡単な塗布方法により形
成した塗膜により、非加熱時のゼオライトおよびアルミ
ナによる臭気物質の吸着と、加熱時のゼオライトおよび
アルミナの加熱再生および臭気成分の触媒分解を、交互
に繰り返すことにより、長期間にわたって、塗膜周囲の
悪臭を連続的に除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は脱臭用に用いる塗料に関
し、暖房、給湯、乾燥、調理、冷蔵、空調用機器等に塗
膜に形成して用いるものであり、室内,トイレ,冷蔵
庫、調理器内等に存在する臭気成分の除去機能を有する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、活性炭等の吸着剤を室内に配置し
て、ガス状の悪臭物質を吸着して脱臭する方法が、おも
に用いられてきた。また最近、オゾン発生機能を持たせ
た機器を室内に配置して悪臭成分をオゾンガスによって
酸化分解する方法もとられてきている。
【0003】これらの悪臭物質は、おもにアンモニア、
脂肪酸、不飽和炭化水素類、メルカプタンなどの含硫黄
有機化合物、含窒素有機化合物などで、生活する人間の
汗等の生理作用や、食品類の分解によって発生するもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の活性炭による吸
着では、臭気成分種によって吸着能力にバラツキがある
こと、および吸着能力に限界があり、また雰囲気中の水
分が悪臭ガス吸着の妨げになったりするために定期的に
活性炭を交換する必要があること等の問題点がある。ま
たオゾンによる臭気分解方法は、分解脱臭に最適なオゾ
ン発生濃度を制御するために、特別な装置を備えなけれ
ばならないことや、オゾンによって分解が困難な臭気成
分種があること、オゾン発生器に寿命があることなどが
問題点としてある。
【0005】本発明は上記従来技術の課題を解決するた
めになされたものであり、簡単な塗布方法により形成し
た塗膜により、室内の臭気や有害ガスを長寿命で除去す
る機能を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、塗料を、活性
アルミナと、ゼオライトおよび/あるいは珪酸マグネシ
ウムと、白金族金属塩と、無機質バインダ−と、分散媒
からなる塗料である。また、白金族金属塩の代わりに活
性アルミナに白金族触媒を担持させたものである。
【0007】
【作用】本発明の塗料を用いて形成した塗膜は、次のよ
うな塗膜機能を有する。室内の臭気成分を、通常は塗膜
中のゼオライトあるいは珪酸マグネシウムと、活性アル
ミナにより吸着脱臭する。次にゼオライトあるいは珪酸
マグネシウムと、活性アルミナが、その吸着能力限界ま
で臭気成分を吸着する前に、本発明の塗膜を発熱体や温
風等の加熱手段により加熱することにより、塗膜中の触
媒物質を活性化し、塗膜中のゼオライトあるいは珪酸マ
グネシウムと、活性アルミナに吸着した臭気成分および
塗膜近傍の臭気成分を、ゼオライトあるいは珪酸マグネ
シウムと、活性アルミナと共存する前記活性化した触媒
物質の触媒作用により、酸化分解して、無臭成分とす
る。前記加熱手段により加熱されたゼオライトあるいは
珪酸マグネシウムと、活性アルミナは、吸着した臭気成
分が除去されるため、再び吸着能力を回復し、加熱手段
による加熱を停止後に、臭気成分の吸着を再び行うこと
ができる。このように、非加熱時のゼオライトあるいは
珪酸マグネシウムと、アルミナによる臭気成分の吸着
と、加熱時のゼオライトあるいは珪酸マグネシウムと、
活性アルミナの加熱再生および臭気成分の触媒分解を、
交互に繰り返すことにより、長期間に渡って悪臭を連続
的に除去することができる。
【0008】従来の吸着剤として一般的な活性炭や遷移
金属−アスコルビン酸錯塩は、その吸着性能に臭気物質
種によるバラツキがあるのに対し、本発明のゼオライト
等の吸着剤は吸着性能にバラツキがなく、室内の種々の
臭気成分を吸着,脱臭することができる。
【0009】
【実施例】本発明の構成要素である珪酸マグネシウム
は、オルト珪酸マグネシウム、メタ珪酸マグネシウム、
タルク、四珪酸マグネシウム、三珪酸マグネシウム等酸
化マグネシウムと二酸化珪素と水が種々の割合で結合し
た組成物である。
【0010】また、ゼオライトはA型、X型、Y型、1
0員環型等の種々のゼオライトを用いることができる。
その中で、特に銅イオン交換ゼオライトが最も臭気吸着
能力に優れ望ましい。塗料中固形分のうち、ゼオライト
の含有量が10〜70wt%であることが望ましい。
【0011】ゼオライトの含有量が10wt%より少な
い場合、本発明の塗料により形成した塗膜の充分な前記
臭気物質の吸着性がえられにくく、また70wt%を超
えると前記塗膜の触媒特性が低下する。
【0012】無機質バインダ−は、水酸化アルミニウ
ム、ガラス粉末、水ガラス、粘土、コロイダルシリカ等
の種々のものを用いることができる。その中で、特にコ
ロイダルシリカが臭気吸着能力と塗膜硬度の総合的評価
において最も優れ、望ましい。無機質バインダ−の含有
量は塗料中固形分の10〜40wt%であることが望まし
い。無機質バインダ−の含有量が40wt%を超えると塗
膜に亀裂が入りやすくなり密着性低下を招きやすい。ま
た10wt%未満では無機質バインダ−の充分な密着特性
が得られない。
【0013】分散媒は、塗料を塗布後、乾燥あるいは焼
き付けにより塗膜を形成する過程で蒸散する物質、例え
ば水、アルコ−ル等の有機溶剤を用いることができる。
【0014】また塗料中の固形分の分散安定化のための
添加剤を添加しても良い。なお、本発明の塗料を塗布す
る基材としては、金属、セラミック、ガラス等種々の材
料を用いることができる。板状、ハニカム状、多孔質
体、棒状、管状等種々の形状に対応できる。このうちシ
リカ、アルミナ、ムライト、コ−ジライトやシリカガラ
ス、リチウムシリケ−トガラスが塗膜の基材との密着性
がよく望ましい。
【0015】さらに、本発明の塗料を用いる対象として
は、冷蔵庫,調理器等の庫内壁,空調器,暖房器の空気
流路や発熱体表面あるいは発熱体近傍の壁面、さらに室
内壁等がある。
【0016】白金族金属塩は加熱により熱分解し貴金属
となり、臭気物質をその触媒酸化作用により化学的に分
解し、無臭化する触媒物質となる。したがって塗料中に
前記白金族金属塩を含有させることにより、形成した塗
膜に臭気物質分解機能を付加することができる。白金族
金属としては白金、パラジウム、ロジウム等があり、こ
の硝酸塩やアンミン錯塩等の加熱により分解して貴金属
となる貴金属塩を用いる。
【0017】また活性アルミナは、前記貴金属を高分散
させることに寄与し、前記触媒酸化作用を充分なものに
する働きがある。本発明の塗料を、活性アルミナと、ゼ
オライトと、白金族金属塩と、無機質バインダ−と、分
散媒から構成してもよいが、より望ましくは予め白金族
触媒を担持した活性アルミナと、ゼオライトと、無機質
バインダ−と、分散媒から構成することがよい。これは
後者の塗料の方が前記白金族触媒による臭気物質の酸化
分解性能の優れた塗膜が得られるからである。
【0018】活性アルミナは、β−,γ−,δ−,θ
−,η−,ρ−,χ−アルミナ等の高比表面積の準安定
アルミナである。また本発明の塗料では加熱により熱分
解して活性アルミナとなる水酸化アルミニウムを活性ア
ルミナのかわりに用いてもよい。
【0019】本発明の塗料中に加熱により熱分解して酸
化セリウムとなるセリウムの金属塩、例えば硝酸塩,酢
酸塩,水酸化物等を含む、あるいは酸化セリウムを含む
ことが望ましい。酸化セリウムを本発明の塗料により形
成した塗膜に含むことにより、炭化水素化合物に対する
触媒物質の酸化分解活性を向上することが出来る。
【0020】前記セリウム化合物の酸化セリウムとして
の換算量での含有量は、塗料中固形分の2〜15wt%で
あることが望ましい。酸化セリウムの含有量が15wt%
を超えると触媒物質の前記酸化分解特性が低下しはじ
め、また2wt%未満では酸化セリウムの充分な添加効果
が得られない。
【0021】酸化バリウムを塗料に含むことにより、触
媒の酸化分解特性を向上することができる。酸化バリウ
ムの含有量は塗料中固形分の0.5〜5wt%であること
が望ましい。酸化バリウムの含有量が5wt%を超えると
触媒被覆層の密着特性が低下し、また0.5wt%未満で
は酸化バリウムの充分な添加効果が得られない。
【0022】また酸化バリウムの替わりに炭酸バリウム
を用いても同様の添加効果が得られる。望ましい炭酸バ
リウムの添加量は、酸化バリウム量に換算して0.5〜
5wt%である。
【0023】酸化チタンを塗料に含むことにより、アン
モニア等の窒素化合物に対する触媒酸化活性を向上する
ことが出来る。酸化チタンの含有量は塗料中固形分の3
〜15wt%であることが望ましい。酸化チタンの含有量
が15wt%を超えると塗料を用いて形成した塗膜と基材
との密着特性が低下し、また3wt%未満では酸化チタン
の充分な添加効果が得られない。
【0024】また、塗膜を形成するとき、基材表面を粗
面化した後、塗膜を設けるか、基材表面を十分に脱脂し
た後、塗膜を設けることが望ましい。この製造方法によ
り、塗膜と基材との密着性を向上することができる。
【0025】塗膜の形成方法は種々の方法を用いること
ができる。例えば、スプレ−塗装,ディップ塗装、静電
塗装、ロ−ルコ−ト法、スクリ−ン印刷法等がある。
【0026】塗料中の粒子の中心粒径は、1μm以上,
9μm以下であることが望ましい。9μmを超えると塗
膜がやわらかくなり、また1μmよりも細かくなると、
塗膜に亀裂が入りやすくなる。
【0027】以下、本発明の具体的実施例を説明する。 (実施例1)γ−アルミナ300g、銅イオン交換型ゼ
オライト 500g、無機質バインダ−としてシリカを
20wt%含むコロイダルシリカ水溶液1000g、水
500g、塩化白金酸をPtとして6g,塩化パラジ
ウムをPdとして3gを、ボールミルを用いて充分に混
合して、塗料Aを調製した。この塗料Aを縦100m
m、横100mm、厚さ1mmの石英ガラス板表面にに
スプレ−法で塗布した後、100℃で2時間乾燥し、続
いて500℃で1時間焼成し、白金族金属塩を熱分解し
て、白金族触媒として含む塗膜Aを形成した。塗膜量は
1.0gであった。
【0028】塗料Aと同様の組成で、銅イオン交換型ゼ
オライトの代わりに、同量の珪酸マグネシウムとしてタ
ルクを用いて塗料Bを調製した。この塗料Bを用いて、
塗膜Aと同様にして前記石英ガラス板表面に塗膜Bを形
成した。
【0029】さらに比較のために塗料Aと同様の組成
で、銅イオン交換型ゼオライトの代わりに、同量の活性
炭粉末を用いて比較塗料1と、同量の鉄−アスコルビン
酸粉末を用いて比較塗料2を調製した。これらの比較塗
料を用いて、塗膜Aと同様にして前記石英ガラス板表面
に比較塗膜1,2を形成した。
【0030】次に各塗膜の臭気物質吸着能を、代表的な
臭気物質であるメチルメルカプタンを用いて試験した。
試験方法は、上記種々の塗料を、フッソ樹脂で内壁面を
被覆した容積0.5m3の密閉ボックスに入れ、ボック
ス内の空気希釈した10ppmの濃度のメチルメルカプ
タンを吸着させ、塗膜を形成した石英ガラス板を入れた
直後から30分後の残存メチルメルカプタン量を測定
し、メチルメルカプタン吸着能とした。なお、ボックス
内の空気は、ファンにより実験中は撹はんした。結果を
(表1)に示した。
【0031】(表1)より明らかなように、従来の吸着
剤である活性炭および鉄−アスコルビン酸を用いて形成
した比較塗料1,2に比べ、本発明のゼオライトを含む
塗料Aおよび珪酸マグネシウムを含む塗料Bを用いた塗
膜Aおよび塗膜Bはメチルメルカプタン吸着能に優れて
いた。またタルク以外の珪酸マグネシウム、オルト珪酸
マグネシウム、メタ珪酸マグネシウム、四珪酸マグネシ
ウム、三珪酸マグネシウムを用いた塗料で形成した塗膜
のメチルメルカプタン吸着能は、それぞれ40,40,
41,40%と良好な値が得られた。
【0032】なお本実施例では、ゼオライトと珪酸マグ
ネシウムをそれぞれ塗料中に単独で添加したが、これら
を混合して用いてもよい。
【0033】
【表1】
【0034】(実施例2)実施例1で作成した塗料Aに
おいて、塗料中の全固形成分に対して、銅イオン交換型
ゼオライト(以下銅ゼオライトと記す)の含有量を5w
t%〜80wt%の間の種々の含有量とし、銅ゼオライ
ト増加分は活性アルミナ量を減じた塗料を作成した。こ
の塗料を実施例1と同様に縦100mm、横100m
m、厚さ1mmの石英ガラス板表面ににスプレ−法で塗
布した後、100℃で2時間乾燥し、続いて500℃で
1時間焼成し、白金族金属塩を熱分解して、白金族触媒
として含む塗膜を形成した。塗膜量は1.0gと一定と
した。
【0035】これらの塗料について実施例1で示したメ
チルメルカプタン吸着能と、アンモニア触媒酸化脱臭性
能を調べた。 触媒酸化脱臭性能試験は、フッソ樹脂で
内壁面を被覆した容積0.5m3の密閉ボックスに塗膜
を設けた石英ガラス板を入れ、石英ガラス板に密着させ
た電気抵抗体に100V電圧で通電することによって塗
膜の温度を400℃とする。次にボックス内アンモニア
濃度が10ppmとなる量のアンモニアを入れ、活性化
した塗膜中の白金属触媒により酸化分解させ、ボックス
内アンモニアの80%が酸化分解するまでに必要な通電
時間を測定した。結果を(表2)に示した。
【0036】(表2)より明らかなように、銅ゼオライ
トの含有量が10wt%より少ないとメチルメルカプタ
ン吸着特性が低下し、70wt%を超えると、ボックス内
アンモニアの80%が酸化分解するまでに必要な通電時
間が長くかかるようになり、触媒酸化脱臭性能が低下す
る。従って銅ゼオライトの含有量が10wt%以上70
wt%以下で最も良好な触媒酸化脱臭性能および臭気物質
吸着能が得られ望ましい。
【0037】
【表2】
【0038】(実施例3)実施例1で作成した塗料Aに
おいて、塗料中の銅ゼオライトを他のイオン交換ゼオラ
イトに置き換えた塗料を作成した。これらの塗料を用い
て実施例1の塗膜Aと同様の塗膜形成法を用いて前記石
英ガラス板上に形成した塗膜について、実施例1で示し
たメチルメルカプタンを用いた臭気物質吸着能試験を行
った。結果を(表3)に示した。
【0039】(表3)より明らかなように、臭気物質吸
着能は銅イオン交換ゼオライトが最も優れており望まし
い。
【0040】
【表3】
【0041】(実施例4)実施例1で作成した塗料Aに
おいて、塗料中のコロイドダルシリカ水溶液を、最終固
形分中に含まれる無機バインダーの量が同じになるよう
に、種々の無機バインダーに置き換えた塗料を調製し、
同様に石英ガラス板上に塗膜を作成した。これらの塗膜
の膜硬度について調べるために、JISG−3320の
鉛筆硬度試験を行った。また、それぞれの塗膜につい
て、実施例1と同様に、メチルメルカプタン吸着試験を
行った。結果を(表4)に示した。
【0042】(表4)に示すように、アルミナゾルやベ
ントナイトを用いると塗膜硬度が低下し、Liシリケート
や水ガラスを用いると被膜硬度は向上するものの、塗膜
が多孔質とならず臭気吸着特性が低下する。従って、無
機バインダーとしてコロイダルシリカを用いることが最
も望ましい。
【0043】
【表4】
【0044】(実施例5)実施例1で作成した塗料Aに
おいて、塗料A中の全固形成分に対して、無機質バイン
ダ−としてのコロイダルシリカの含有量を0wt%〜6
0wt%の間の種々の含有量とし、コロイダルシリカ増
加分は銅ゼオライト量を減じた本発明の塗料を作成し
た。これらの塗料を用いて実施例1の塗膜Aと同様の塗
膜形成法を用いて前記石英ガラス板上に形成した塗膜に
ついて熱衝撃試験を行い、その密着性を調べた。熱衝撃
試験は、温度を25℃毎に設定した電気炉中に、塗膜形
成した石英ガラス板を入れ、その温度で10分間保持し
た後、室温水中に投下して塗膜の剥離の有無を調べ、剥
離を起こさない最大温度を耐熱衝撃温度とした。結果を
(表5)に示す。
【0045】(表5)より明らかなように、無機質バイ
ンダ−のコロイダルシリカの含有量が40wt%を超える
と塗膜に亀裂が入りやすくなり密着性低下を招き、また
10wt%未満ではコロイダルシリカの充分な密着特性が
得られない。
【0046】したがってのコロイダルシリカ含有量は塗
料中固形分の10〜40wt%であることが望ましい。
【0047】
【表5】
【0048】(実施例6)γ−アルミナ200g、水
500g、塩化白金酸をPtとして6g,塩化パラジウ
ムをPdとして3gを、ボールミルを用いて充分に混合
した後、100℃で2時間乾燥し、続いて500℃で1
時間焼成し、白金族金属塩を熱分解して、白金族触媒を
担持したγ−アルミナを調製した。次にこのγ−アルミ
ナ209gと、銅イオン交換型ゼオライト 500g、
無機質バインダ−としてシリカを20wt%含むコロイ
ダルシリカ水溶液1500g、水 500gを、ボール
ミルを用いて充分に混合して、塗料Cを調製した。この
塗料Cを縦100mm、横100mm、厚さ1mmの石
英ガラス板表面ににスプレ−法で塗布した後、100℃
で2時間乾燥し、続いて500℃で1時間焼成し、白金
族金属塩を熱分解して、白金族触媒として含む塗膜Cを
形成した。塗膜量は1.0gであった。
【0049】この塗膜Cと実施例1で作成した塗膜Aに
ついて、実施例2と同様のアンモニア触媒酸化脱臭性能
を調べた。結果を(表6)に示した。
【0050】(表6)より明らかなように、活性アルミ
ナと、、白金族金属塩とを含む塗料Aを用いて形成した
塗膜Aよりも、予め白金族触媒を担持した活性アルミナ
を用いた塗料Cで形成した塗膜Cの方が白金族触媒によ
る臭気物質の酸化分解性能の優れた塗膜が得られ望まし
い。
【0051】
【表6】
【0052】(実施例7)実施例1の塗料Aの調製時
に、ボールミルでのミル引き時間を変化させて、中心粒
径が0.8μm〜15μmの種々異なる本発明の塗料を
調製した。
【0053】これらのスラリ−を用いて、実施例1と同
様にして脱脂洗浄した石英ガラス板表面に1.0gの塗
膜を作製した。
【0054】つぎに形成した塗膜の膜硬度をJISG−
3320のエンピツ硬度試験を行った。結果を(表7)
に示した。
【0055】
【表7】
【0056】(表7)より明らかなように、9μmを超
えると塗膜がやわらかくなり、また1μmよりも細かく
なると、塗膜に亀裂が入りやすくなる。
【0057】従って、本発明の塗料中の粒子の中心粒径
は、1μm以上,9μm以下であることが望ましい。
【0058】(実施例8)実施例1の塗料Aに、種々の
量比の硝酸セリウム6水塩を添加し、実施例1と同様の
方法により、石英ガラス板表面に塗料Aと同量の塗膜を
形成した。塗料中の硝酸セリウム量は、その熱分解によ
って生ずる酸化セリウム量に換算して、(表8)のよう
に硝酸セリウム添加量の異なる塗料を用いた塗膜を形成
した。なお塗料中の硝酸セリウム増加分は、アルミナ量
を減じて調製した。
【0059】これらの塗膜について実施例2と同様のア
ンモニア触媒酸化脱臭性能試験を行った。
【0060】結果を(表8)に示す。(表8)に示すよ
うに、酸化セリウムを塗膜に含むことにより、アンモニ
アに対する触媒酸化活性を向上することが出来る。
【0061】酸化セリウムの含有量が15wt%を超える
と触媒の酸化分解特性が低下しはじめ、また2wt%未満
では酸化セリウムの充分な添加効果が得られないことか
ら、酸化セリウムの望ましい含有量は塗料中固形分(塗
膜)の2〜15wt%である。
【0062】
【表8】
【0063】(実施例9)実施例1の塗料Aに、種々の
量比の酸化バリウムを添加し、石英ガラス板表面に塗料
Aと同量の塗膜量で、塗料中固形分の内、酸化バリウム
の含有量が(表9)のように異なる塗膜を、実施例1と
同様の方法により形成した。なお塗料中酸化バリウム増
加分は、アルミナ量を減じて調製した。
【0064】これらの塗膜について、アンモニア触媒酸
化脱臭性能試験を実施例8と同様に行った。また密着性
試験は実施例5と同様に行った。なお本発明の酸化バリ
ウム源としては、酸化物以外に、水酸化物、硝酸塩、炭
酸塩等加熱により熱分解して酸化バリウムとなる化合物
を用いることができる。結果を(表9)に示す。
【0065】(表9)に示すように、酸化バリウムを塗
料に含むことにより、アンモニアに対する触媒酸化活性
を向上することが出来る。
【0066】酸化バリウムの含有量が5wt%を超えると
塗膜の密着特性が低下しはじめ、また0.5wt%未満で
は酸化バリウムの充分な添加効果が得られないことか
ら、酸化バリウムの望ましい含有量は、塗料中固形分の
0.5〜5wt%である。
【0067】
【表9】
【0068】(実施例10)実施例1の塗料Aに、種々
の量比の酸化チタンを添加し、実施例1と同様の方法に
より、石英ガラス板表面に塗膜Aと同量の塗膜量で、塗
料中固形分の酸化チタン含有量が、(表10)のように
異なる塗料を用いた塗膜を形成した。なお塗料中の酸化
チタン増加分は、アルミナ量を減じて調製した。
【0069】これらの塗膜について臭気物質としてアン
モニアを選択し、このアンモニア浄化試験を実施例6と
同様に行った。また密着性試験は実施例2と同様に行っ
た。
【0070】結果を(表10)に示す。(表10)に示
すように、酸化チタンを塗料に含むことにより、形成し
た塗膜のアンモニアに対する触媒酸化活性を向上するこ
とが出来る。
【0071】酸化チタンの含有量が15wt%を超えると
塗膜の密着特性が低下しはじめ、また3wt%未満では酸
化チタンの充分な添加効果が得られないことから、酸化
チタンの望ましい含有量は塗料中固形分の3〜15wt%
である。
【0072】
【表10】
【0073】(実施例11)実施例1で作成した塗料A
において、塗料中の塩化白金酸と塩化パラジウムを、単
独の貴金属塩を塩化白金酸をPtとして9g含む塗料
D,塩化パラジウムをPdとして9g含む塗料E,硝酸
ロジウムをRhとして9g含む塗料F,硝酸ルテニウム
をRuとして9g含む塗料Gを作成した。これらの塗料
を用いて実施例1の塗膜Aと同様の塗膜形成法を用いて
前記石英ガラス板上に形成した塗膜D,E,F,Gおよ
び塗膜Aについて、実施例2で示したアンモニア触媒酸
化脱臭性能を調べた。結果を(表11)に示した。
【0074】(表11)より明らかなように、貴金属と
してPt,Pdを含むことが望ましく、さらに望ましく
は、PtとPdを混合して用いる塗料Aが最も望まし
い。
【0075】
【表11】
【0076】
【発明の効果】以上のように本発明の塗料ににより形成
した塗膜により、前記塗膜が置かれている雰囲気の臭気
やタバコの煙等の有害ガスは、前記塗膜の吸着作用およ
び触媒酸化分解作用により脱臭される。このため種々の
機器および室内の壁面に前記塗膜を形成することによっ
て、臭気物質の少ない、快適な環境を提供することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山出 恭枝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゼオライトおよび珪酸マグネシウムの少な
    くとも一種と、活性アルミナと、白金族金属塩と、無機
    質バインダ−と、分散媒からなる塗料。
  2. 【請求項2】ゼオライトが銅含有ゼオライトである請求
    項1記載の塗料。
  3. 【請求項3】無機質バインダ−がコロイダルシリカであ
    り、その含有量が塗料中固形分の10〜40wt%である
    請求項1記載の塗料
  4. 【請求項4】ゼオライトおよび珪酸マグネシウムの少な
    くとも一種と、白金族触媒を担持した活性アルミナと、
    無機質バインダ−と、分散媒からなる塗料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100879941B1 (ko) * 2007-02-15 2009-01-22 이복희 천연 무기물 광 촉매 코팅액 및 그 제조 방법과, 이를사용하여 제조된 광 촉매 코팅 막
KR101499028B1 (ko) * 2013-09-27 2015-03-09 한국생산기술연구원 2 가지의 바인더를 포함하는 흡착제 코팅용액 및 그 제조방법
CN114644845A (zh) * 2022-04-08 2022-06-21 中国科学院过程工程研究所 一种导热催化剂涂料及其制备方法与应用

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