JPH0514899Y2 - - Google Patents
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- JPH0514899Y2 JPH0514899Y2 JP1512787U JP1512787U JPH0514899Y2 JP H0514899 Y2 JPH0514899 Y2 JP H0514899Y2 JP 1512787 U JP1512787 U JP 1512787U JP 1512787 U JP1512787 U JP 1512787U JP H0514899 Y2 JPH0514899 Y2 JP H0514899Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- cam
- gear
- fixed
- axle shaft
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は随時四輪駆動車に用いられるハブ・ク
ラツチに関し、特にロツク状態への移行時には充
分なブレーキ力を発生させてレスポンスを向上さ
せたハブ・クラツチに関する。
ラツチに関し、特にロツク状態への移行時には充
分なブレーキ力を発生させてレスポンスを向上さ
せたハブ・クラツチに関する。
従来の自動フリーホイールハブ・クラツチ(以
下、ハブ・クラツチという)として、米国特許明
細書第4327821号に開示されたものがある。この
ハブ・クラツチはドライブシヤフト外周上に順次
組付けられた回転系の部品群と、スピンドル上に
組付けられた固定系の部品とから成り、ドライブ
シヤフトの回転開始によつて回転系部品群が連係
しながら作動を開始して、ドライブシヤフトとホ
イールハブ間を連結(ロツク)状態にする。回転
系部品群と固定系部品は、固定系のブレーキ部材
と回転系のブレーキ部材(ブレーキシユー)とに
よつて連係されており、これらのブレーキ部材は
四輪駆動走行時にドライブシヤフトとホイールハ
ブとの連結状態を保持する。ブレーキシユーは、
固定系のブレーキ部材の外周面に摺接するととも
にリング状のスプリングによつて固定系のブレー
キ部材に対して常に所定の力で圧接されている。
下、ハブ・クラツチという)として、米国特許明
細書第4327821号に開示されたものがある。この
ハブ・クラツチはドライブシヤフト外周上に順次
組付けられた回転系の部品群と、スピンドル上に
組付けられた固定系の部品とから成り、ドライブ
シヤフトの回転開始によつて回転系部品群が連係
しながら作動を開始して、ドライブシヤフトとホ
イールハブ間を連結(ロツク)状態にする。回転
系部品群と固定系部品は、固定系のブレーキ部材
と回転系のブレーキ部材(ブレーキシユー)とに
よつて連係されており、これらのブレーキ部材は
四輪駆動走行時にドライブシヤフトとホイールハ
ブとの連結状態を保持する。ブレーキシユーは、
固定系のブレーキ部材の外周面に摺接するととも
にリング状のスプリングによつて固定系のブレー
キ部材に対して常に所定の力で圧接されている。
しかしながら前記ハブ・クラツチにあつては、
スプリング等の弾性加圧手段によつて両ブレーキ
部材間の摺動部に与えられる圧接力が充分でない
ことに起因した制動力不足により応答性が低下し
たり作動不良を起すという問題を有している。そ
こで、作動不良を防止するためには大きな制動力
を得ることが必要となり弾性加圧手段の弾発力
や、巻き数を増大させる等の手段を講じる必要が
あるが、弾性加圧手段の弾発力や巻き数の増大は
ブレーキシユーの早期摩耗による耐久性低下、コ
ストアツプ、軸方向長さの増大等の不都合を招く
ため問題であつた。
スプリング等の弾性加圧手段によつて両ブレーキ
部材間の摺動部に与えられる圧接力が充分でない
ことに起因した制動力不足により応答性が低下し
たり作動不良を起すという問題を有している。そ
こで、作動不良を防止するためには大きな制動力
を得ることが必要となり弾性加圧手段の弾発力
や、巻き数を増大させる等の手段を講じる必要が
あるが、弾性加圧手段の弾発力や巻き数の増大は
ブレーキシユーの早期摩耗による耐久性低下、コ
ストアツプ、軸方向長さの増大等の不都合を招く
ため問題であつた。
本考案は上記に鑑みてなされたものであり、弾
性加圧手段自体の弾発力を増大させる等による
種々の問題点を生じることなく、ロツク状態への
移行の過程における固定系のブレーキ部材による
回転系のブレーキ部材の制動を確実化して応答性
を向上させるようにしたハブ・クラツチを提供す
るものである。
性加圧手段自体の弾発力を増大させる等による
種々の問題点を生じることなく、ロツク状態への
移行の過程における固定系のブレーキ部材による
回転系のブレーキ部材の制動を確実化して応答性
を向上させるようにしたハブ・クラツチを提供す
るものである。
以下、本考案のハブ・クラツチについて詳細に
説明する。
説明する。
第1図乃至第5図は本考案の一実施例の構成説
明図であり、このハブ・クラツチはアクスルシヤ
フト1先端外周上に固定的にスプライン結合され
外周上にクラツチ結合用のギヤ部2aとスプライ
ン部2bとを有したドライブギヤ2と、スプライ
ン部2bに軸方向移動自在にスプライン結合され
るとともに軸方向内側端縁にV突型のカム部4a
が突出形成されたカム部材4と、固定系(スピン
ドル5と、ロツクナツト等から成る)によつて回
転を抑止されカム部材4のカム部4aの外径側肉
厚部分が嵌合するV溝型のカム部8aを軸方向外
側端縁に複数個有した固定ブレーキ部材としての
ブレーキアウタ8と、軸方向外側端縁にカム部4
aの内径側肉厚部分が嵌合するV型溝状の第1の
カム部9aとこの両側に位置する第2のカム部9
bおよび突起部9fとを有する可動ブレーキ部材
としてのブレーキインナ9と、ドライブギヤ2の
外周にサークリツプ12によつて固定され後記ワ
イヤブレーキの被係合端部16a,16bに係合
可能なアームが突設されたリリースプレート11
と、ブレーキインナ9の軸方向内側端部とブレー
キアウタ8の軸方向外側面との間にスラストベア
リング13を介して配設されたスラストワツシヤ
14と、ブレーキアウタ8の内周面とブレーキイ
ンナ9との間に配設された略C型のワイヤブレー
キ16と、図示せぬホイールハブにボルト20に
よつて固定され内周面にギヤ部としてのスプライ
ン22を有するとともに端面が開口部23となつ
ているケース24と、外周にケース24のスプラ
イン部22と軸方向移動自在に係合するスプライ
ン25aを有するとともに内周にドライブギヤの
ギヤ部2aとクラツチオンオフするギヤ部25b
を有するスライドギヤ25と、スプライン22に
よつて回転を抑止されたリテーナアーム26a及
びリテーナアーム26aの軸方向内側に内径方向
への屈曲部26bを有したリテーナ26と、スプ
リングホルダー32と、ドライブギヤ2外周の段
部2cとスプリングホルダー32との間に張設さ
れたリターンスプリング27と、リテーナの屈曲
部26bとスライドギヤ25の軸方向内側壁面間
に張設されスライドギヤ25を軸方向外方へ付勢
するシフトスプリング28とを有している。カム
部材4と、ブレーキアウタ8のV溝型カム部8a
およびブレーキインナ9のV型溝状の第1のカム
部9a、第2のカム部9bで変位運動を発生する
作動機構を構成している。サークリツプ12はド
ライブギヤ2の外周面に嵌着されてドライブギヤ
外周に保持された各部材4,11等の抜け落ちを
防止している。
明図であり、このハブ・クラツチはアクスルシヤ
フト1先端外周上に固定的にスプライン結合され
外周上にクラツチ結合用のギヤ部2aとスプライ
ン部2bとを有したドライブギヤ2と、スプライ
ン部2bに軸方向移動自在にスプライン結合され
るとともに軸方向内側端縁にV突型のカム部4a
が突出形成されたカム部材4と、固定系(スピン
ドル5と、ロツクナツト等から成る)によつて回
転を抑止されカム部材4のカム部4aの外径側肉
厚部分が嵌合するV溝型のカム部8aを軸方向外
側端縁に複数個有した固定ブレーキ部材としての
ブレーキアウタ8と、軸方向外側端縁にカム部4
aの内径側肉厚部分が嵌合するV型溝状の第1の
カム部9aとこの両側に位置する第2のカム部9
bおよび突起部9fとを有する可動ブレーキ部材
としてのブレーキインナ9と、ドライブギヤ2の
外周にサークリツプ12によつて固定され後記ワ
イヤブレーキの被係合端部16a,16bに係合
可能なアームが突設されたリリースプレート11
と、ブレーキインナ9の軸方向内側端部とブレー
キアウタ8の軸方向外側面との間にスラストベア
リング13を介して配設されたスラストワツシヤ
14と、ブレーキアウタ8の内周面とブレーキイ
ンナ9との間に配設された略C型のワイヤブレー
キ16と、図示せぬホイールハブにボルト20に
よつて固定され内周面にギヤ部としてのスプライ
ン22を有するとともに端面が開口部23となつ
ているケース24と、外周にケース24のスプラ
イン部22と軸方向移動自在に係合するスプライ
ン25aを有するとともに内周にドライブギヤの
ギヤ部2aとクラツチオンオフするギヤ部25b
を有するスライドギヤ25と、スプライン22に
よつて回転を抑止されたリテーナアーム26a及
びリテーナアーム26aの軸方向内側に内径方向
への屈曲部26bを有したリテーナ26と、スプ
リングホルダー32と、ドライブギヤ2外周の段
部2cとスプリングホルダー32との間に張設さ
れたリターンスプリング27と、リテーナの屈曲
部26bとスライドギヤ25の軸方向内側壁面間
に張設されスライドギヤ25を軸方向外方へ付勢
するシフトスプリング28とを有している。カム
部材4と、ブレーキアウタ8のV溝型カム部8a
およびブレーキインナ9のV型溝状の第1のカム
部9a、第2のカム部9bで変位運動を発生する
作動機構を構成している。サークリツプ12はド
ライブギヤ2の外周面に嵌着されてドライブギヤ
外周に保持された各部材4,11等の抜け落ちを
防止している。
リターンスプリング27は、シフトスプリング
28よりも強い拡開力を有するように構成されて
いる。ケース24の開口部23にはノブ30が手
動によつて回動可能に取り付けられ、ノブ30の
内側中央部にはボス部31が突出形成されてい
る。ドライブギヤ2の先端はアクスルシヤフト1
より突出しており、アクスルシヤフト1先端に固
定された先端部材1aによつて内周を支持されて
おり、この先端部材1aは、スペーサ1bを介し
てボルト1cにより、アクスルシヤフト1に固定
されている。先端部材1aの外周面とノブのボス
部31内周面との間には軸受29が取り付けられ
ている。リリースプレート11は、ドライブギヤ
外周上に突出して配設されており、アーム11a
がワイヤ16の被係合端部16a,16bと係合
可能な位置関係を有している。
28よりも強い拡開力を有するように構成されて
いる。ケース24の開口部23にはノブ30が手
動によつて回動可能に取り付けられ、ノブ30の
内側中央部にはボス部31が突出形成されてい
る。ドライブギヤ2の先端はアクスルシヤフト1
より突出しており、アクスルシヤフト1先端に固
定された先端部材1aによつて内周を支持されて
おり、この先端部材1aは、スペーサ1bを介し
てボルト1cにより、アクスルシヤフト1に固定
されている。先端部材1aの外周面とノブのボス
部31内周面との間には軸受29が取り付けられ
ている。リリースプレート11は、ドライブギヤ
外周上に突出して配設されており、アーム11a
がワイヤ16の被係合端部16a,16bと係合
可能な位置関係を有している。
ワイヤブレーキ16は、丸断面のワイヤを第1
図bのように略C型に成型するとともに、二つの
端部16a,16bを内径方向及び軸方向外側へ
屈曲させた構成を有しており、ワイヤブレーキ1
6が摺動自在に係合するブレーキアウタ8の内周
面には略V型の溝18が周方向へ形成されている
(第1図c)。溝18の底部は図示のように平坦に
形成してもよいし、V字状に尖鋭としてもよい。
図bのように略C型に成型するとともに、二つの
端部16a,16bを内径方向及び軸方向外側へ
屈曲させた構成を有しており、ワイヤブレーキ1
6が摺動自在に係合するブレーキアウタ8の内周
面には略V型の溝18が周方向へ形成されている
(第1図c)。溝18の底部は図示のように平坦に
形成してもよいし、V字状に尖鋭としてもよい。
リテーナ26のリテーナアーム26aの軸方向
外側端部は、第1図aに示すように、内径側へ屈
曲し爪部26cとなつている。ボス部31の外周
面上にはカム面31aが形成されている。このカ
ム面は、軸方向内側から外側へ連続的に傾斜した
面であり、リテーナ26の爪部26cが係合可能
に構成されている。カム面の軸方向内側は爪部2
6cの進入離脱が可能となるように開放部31b
として開放され、カム面の軸方向外側にはロツク
ポジシヨンとしての凹所31cが形成されてい
る。ノブ30の同動操作によつてリテーナ26の
爪部26cがカム面に沿つて軸方向内方へ移動し
て爪部26cがカム面と非係合状態となつたとき
にはオート状態になり、爪部26cがカム面に沿
つて軸方向外方へ移動してロツクポジシヨン31
cにロツクされたときにマニユアルロツク状態と
なる。
外側端部は、第1図aに示すように、内径側へ屈
曲し爪部26cとなつている。ボス部31の外周
面上にはカム面31aが形成されている。このカ
ム面は、軸方向内側から外側へ連続的に傾斜した
面であり、リテーナ26の爪部26cが係合可能
に構成されている。カム面の軸方向内側は爪部2
6cの進入離脱が可能となるように開放部31b
として開放され、カム面の軸方向外側にはロツク
ポジシヨンとしての凹所31cが形成されてい
る。ノブ30の同動操作によつてリテーナ26の
爪部26cがカム面に沿つて軸方向内方へ移動し
て爪部26cがカム面と非係合状態となつたとき
にはオート状態になり、爪部26cがカム面に沿
つて軸方向外方へ移動してロツクポジシヨン31
cにロツクされたときにマニユアルロツク状態と
なる。
以上の構成において、第1図a、第2図a,
b,cのフリー走行時(2輪走行時)にはアクス
ルシヤフト1に駆動力が伝達されておらず、アク
スルシヤフト1は回転しない一方、各ギヤ部2a
と25bはクラツチオフ(非噛合)状態にあるの
で、ハウジング24、リテーナ26、ノブ30、
スライドギヤ25等が回転する。ブレーキインナ
9の係合突起9fは、ワイヤブレーキ16の被係
合端部16a,16bと非係合状態にある。
b,cのフリー走行時(2輪走行時)にはアクス
ルシヤフト1に駆動力が伝達されておらず、アク
スルシヤフト1は回転しない一方、各ギヤ部2a
と25bはクラツチオフ(非噛合)状態にあるの
で、ハウジング24、リテーナ26、ノブ30、
スライドギヤ25等が回転する。ブレーキインナ
9の係合突起9fは、ワイヤブレーキ16の被係
合端部16a,16bと非係合状態にある。
次に、第1図aに示すクラツチオフ状態から第
4図a,bに示すクラツチオン状態に移行する場
合の操作について説明する。まず、アクスルシヤ
フト1にエンジンからの駆動力が伝達されるとド
ライブギヤ2とカム部材4が一体回転を開始す
る。このときカム部材4のカム部4aはブレーキ
アウタ8のカム溝8a及びブレーキインナ9の溝
状カム部9a内に同時に嵌合しているが、固定系
であるブレーキアウタ8の溝状カム部9aとの接
触部に発生するスラスト力によつてカム部材4は
両ブレーキ8,9を軸方向内方へ押圧しながら軸
方向外方へ移動しようとする。カム部材4のカム
部4aはブレーキアウタ8の溝状カム部8aに沿
つて軸方向外方へ移動し、溝8aを登り切ると、
今度はブレーキインナ9の第2のカム部9bに当
る(第3図b,c)。この時既にブレーキインナ
9はカム部材4によつて回されており、ブレーキ
インナの係合突起9fがワイヤブレーキ16の一
方の被係合端部16b(または16a)に係合し
てこれを回転させようとするが、ワイヤブレーキ
16は拡開されてブレーキアウタ8の溝18の傾
斜した内壁面と圧着するため、両者間に大きな回
転抵抗が発生する。ワイヤブレーキ16が回転を
抑制される結果として、ブレーキインナ9も回転
を抑制され、カム部4aはブレーキインナの第2
のカム部9bをさらに軸方向外方へ登つて行く。
カム部4aが第4図あのようにブレーキインナの
第2のカム部9bを登り切つた時点において、リ
リースプレート11のアーム11aがワイヤブレ
ーキ16の他方の被係合端部16aに係合してこ
れを回転させるため、ワイヤブレーキ16は収縮
し、ブレーキアウタ8との間の回転抵抗が著しく
低下する。続いてワイヤブレーキ16は、ブレー
キインナ9とともにリリースプレート11によつ
て一体回転させられる。この時、スライドギヤ2
5はシフトスプリング28の弾発力によつて軸方
向外方へ変位し、スライドギヤのギヤ部25bが
ドライブギヤのギヤ部2aと完全に噛合してロツ
ク状態が実現する。こうして完全なクラツチオン
状態になると、リリースプレートのアーム11a
はワイヤブレーキの被係合端部16aを介してブ
レーキインナ9内周の突起9fと係合してワイヤ
ブレーキ16を収縮しながら直接に回すことによ
り回転トルクを伝達する。このため、摺動抵抗を
用いた制動力は小さなものとなり、両者の間の相
対回転にもとづく抵抗は充分に解消され、耐久性
低下等の不都合を惹起する恐れがなくなる。スラ
ストベアリング13及びスラストワツシヤ14も
両ブレーキ部材8,9間の摺動による耐久性の低
下を防止するために寄与している。
4図a,bに示すクラツチオン状態に移行する場
合の操作について説明する。まず、アクスルシヤ
フト1にエンジンからの駆動力が伝達されるとド
ライブギヤ2とカム部材4が一体回転を開始す
る。このときカム部材4のカム部4aはブレーキ
アウタ8のカム溝8a及びブレーキインナ9の溝
状カム部9a内に同時に嵌合しているが、固定系
であるブレーキアウタ8の溝状カム部9aとの接
触部に発生するスラスト力によつてカム部材4は
両ブレーキ8,9を軸方向内方へ押圧しながら軸
方向外方へ移動しようとする。カム部材4のカム
部4aはブレーキアウタ8の溝状カム部8aに沿
つて軸方向外方へ移動し、溝8aを登り切ると、
今度はブレーキインナ9の第2のカム部9bに当
る(第3図b,c)。この時既にブレーキインナ
9はカム部材4によつて回されており、ブレーキ
インナの係合突起9fがワイヤブレーキ16の一
方の被係合端部16b(または16a)に係合し
てこれを回転させようとするが、ワイヤブレーキ
16は拡開されてブレーキアウタ8の溝18の傾
斜した内壁面と圧着するため、両者間に大きな回
転抵抗が発生する。ワイヤブレーキ16が回転を
抑制される結果として、ブレーキインナ9も回転
を抑制され、カム部4aはブレーキインナの第2
のカム部9bをさらに軸方向外方へ登つて行く。
カム部4aが第4図あのようにブレーキインナの
第2のカム部9bを登り切つた時点において、リ
リースプレート11のアーム11aがワイヤブレ
ーキ16の他方の被係合端部16aに係合してこ
れを回転させるため、ワイヤブレーキ16は収縮
し、ブレーキアウタ8との間の回転抵抗が著しく
低下する。続いてワイヤブレーキ16は、ブレー
キインナ9とともにリリースプレート11によつ
て一体回転させられる。この時、スライドギヤ2
5はシフトスプリング28の弾発力によつて軸方
向外方へ変位し、スライドギヤのギヤ部25bが
ドライブギヤのギヤ部2aと完全に噛合してロツ
ク状態が実現する。こうして完全なクラツチオン
状態になると、リリースプレートのアーム11a
はワイヤブレーキの被係合端部16aを介してブ
レーキインナ9内周の突起9fと係合してワイヤ
ブレーキ16を収縮しながら直接に回すことによ
り回転トルクを伝達する。このため、摺動抵抗を
用いた制動力は小さなものとなり、両者の間の相
対回転にもとづく抵抗は充分に解消され、耐久性
低下等の不都合を惹起する恐れがなくなる。スラ
ストベアリング13及びスラストワツシヤ14も
両ブレーキ部材8,9間の摺動による耐久性の低
下を防止するために寄与している。
四輪駆動から二輪駆動状態に移行させる場合に
は、アクスルシヤフト1に対する駆動力の伝達を
遮断して、車体を今までの進行方向と反対の方向
へ僅かに移動させる。すると、リリースプレート
11のアーム11aがワイヤブレーキの被係合端
部16aまたは16bから離れるため、ワイヤブ
レーキ16は再びブレーキインナの係合突起9f
によつて回転方向へ押圧され、ブレーキアウタの
内周面に圧着する。ブレーキインナ9はフリーか
らロツクへの移行時と同様にワイヤブレーキ16
によつて回転を抑制されるため、カム部材4のカ
ム部4aは第2のカム部9bに沿つて軸方向内方
へ移動してくる。なお、このとき、リターンスプ
リング27の拡開力によつてカム部材4が軸方向
内方へ押圧されるため、カム部4aがカム部9b
に沿つて軸方向内方へ変位することが容易とな
り、最後にはブレーキアウタ8のカム部7a及び
ブレーキインナ9のカム部9a内に落込む。こう
して、クラツチオフ状態が実現される(第1図
a、第2図a〜c)。カム部材4の軸方向内方へ
の変位の過程でリターンスプリング27の拡開力
によつてスライドギヤ25のギヤ部25bはギヤ
部2aと噛合解除される。
は、アクスルシヤフト1に対する駆動力の伝達を
遮断して、車体を今までの進行方向と反対の方向
へ僅かに移動させる。すると、リリースプレート
11のアーム11aがワイヤブレーキの被係合端
部16aまたは16bから離れるため、ワイヤブ
レーキ16は再びブレーキインナの係合突起9f
によつて回転方向へ押圧され、ブレーキアウタの
内周面に圧着する。ブレーキインナ9はフリーか
らロツクへの移行時と同様にワイヤブレーキ16
によつて回転を抑制されるため、カム部材4のカ
ム部4aは第2のカム部9bに沿つて軸方向内方
へ移動してくる。なお、このとき、リターンスプ
リング27の拡開力によつてカム部材4が軸方向
内方へ押圧されるため、カム部4aがカム部9b
に沿つて軸方向内方へ変位することが容易とな
り、最後にはブレーキアウタ8のカム部7a及び
ブレーキインナ9のカム部9a内に落込む。こう
して、クラツチオフ状態が実現される(第1図
a、第2図a〜c)。カム部材4の軸方向内方へ
の変位の過程でリターンスプリング27の拡開力
によつてスライドギヤ25のギヤ部25bはギヤ
部2aと噛合解除される。
第6図a及びbは本考案におけるワイヤブレー
キ16とブレーキアウタの溝18との係合状態及
び溝18が無い場合の係合状態を示している。第
6図bのように溝18が無い場合にブレーキアウ
タ面に加わる圧接力(面圧)をPとし、摩擦係数
をμとすると、ブレーキ力はμPである。一方、
第6図aのように溝18がある場合に二つの接点
における面圧はP1=P/2cosθ(0<θ<π/
2)、各ブレーキ力μP1のトータルは2μP1=μP/
cosθとなる。μP/cosθ>μPであるから、このた
め、二つの接点におけるブレーキ力が大幅に増大
するのにも拘らず、面圧は増大しない。従つて、
大きな制動力を得ることができる一方で摺動部に
おける耐久性の低下率を著しく低減させることが
ないという利点を有している。
キ16とブレーキアウタの溝18との係合状態及
び溝18が無い場合の係合状態を示している。第
6図bのように溝18が無い場合にブレーキアウ
タ面に加わる圧接力(面圧)をPとし、摩擦係数
をμとすると、ブレーキ力はμPである。一方、
第6図aのように溝18がある場合に二つの接点
における面圧はP1=P/2cosθ(0<θ<π/
2)、各ブレーキ力μP1のトータルは2μP1=μP/
cosθとなる。μP/cosθ>μPであるから、このた
め、二つの接点におけるブレーキ力が大幅に増大
するのにも拘らず、面圧は増大しない。従つて、
大きな制動力を得ることができる一方で摺動部に
おける耐久性の低下率を著しく低減させることが
ないという利点を有している。
さらに、ワイヤブレーキの弾発力を増大させた
り、巻き数を増大させる等の大きな設計上の変更
を伴うことなく、溝の形状という簡単な加工によ
つてブレーキ力を大幅に増大させることができ
る。
り、巻き数を増大させる等の大きな設計上の変更
を伴うことなく、溝の形状という簡単な加工によ
つてブレーキ力を大幅に増大させることができ
る。
また、略V型の溝18の底面とワイヤブレーキ
16との間に形成される間隙にグリース等の潤滑
油を保持しやすくなるため、溝18内における摺
動面の耐久性の向上を図ることができる。
16との間に形成される間隙にグリース等の潤滑
油を保持しやすくなるため、溝18内における摺
動面の耐久性の向上を図ることができる。
次に、ノブ30の回動操作によつてリテーナ2
6の爪部26cがカム面に沿つて軸方向内方へ移
動して爪部26cがカム面と非係合状態となつた
ときには第1図a〜第4図a,bのオート状態に
なり、爪部26cがカム面に沿つて軸方向外方へ
移動してロツクポジシヨンにロツクされたときに
第5図a,bのマニユアルロツク状態となる。
6の爪部26cがカム面に沿つて軸方向内方へ移
動して爪部26cがカム面と非係合状態となつた
ときには第1図a〜第4図a,bのオート状態に
なり、爪部26cがカム面に沿つて軸方向外方へ
移動してロツクポジシヨンにロツクされたときに
第5図a,bのマニユアルロツク状態となる。
以上のように本考案のハブ・クラツチによれ
ば、ワイヤブレーキ自体の弾発力を増大させる等
の煩雑な手段を講じることなく、ロツク状態への
移行の過程における固定系ブレーキ部材による回
転系ブレーキ部材の制動力を増大して、応答性を
向上させることができ、しかも耐久性の低下が防
止できる。
ば、ワイヤブレーキ自体の弾発力を増大させる等
の煩雑な手段を講じることなく、ロツク状態への
移行の過程における固定系ブレーキ部材による回
転系ブレーキ部材の制動力を増大して、応答性を
向上させることができ、しかも耐久性の低下が防
止できる。
第1図a,b及びcはフリー時における本考案
の一実施例の全体の構成説明図、ワイヤブレーキ
の斜視図及びワイヤブレーキとブレーキアウタと
の係合部の拡大図、第1図dは各部品の展開図、
第2図a,b,cはフリー時における各カム部等
の係合状態の説明図、第3図a,b,cはオート
のロツク状態への移行の過程における各カム部等
の係合状態の説明図、第4図a,bはオートのロ
ツク時における各部材の係合状態の説明図、第5
図a,bはマニユアルロツク時における各部材の
係合状態の説明図、第6図a,bはワイヤブレー
キとブレーキアウタとの摺動部における面圧とブ
レーキ力との関係を示す説明図。 符号の説明、1……アクスルシヤフト、2……
ドライブギヤ、2a,25b……ギヤ部、4……
カム部材、4a……カム部、5a……スピンド
ル、5b……ロツクナツト、8a……カム部、8
……ブレーキアウタ、9……ブレーキインナ、9
a,9b……カム部、9c……ストツパ、10…
…摩擦板、11……リリースプレート、12……
サークリツプ、13……スラストベアリング、1
4……スラストワツシヤ、16……ワイヤブレー
キ、18……溝、20……ボルト、22……スプ
ライン、23……開口部、24……ケース、25
……スライドギヤ、2b,25a……スプライン
部、26……リテーナ、26a……リテーナアー
ム、26b……屈曲部、26c……爪部、27…
…リターンスプリング、28……シフトスプリン
グ、29……軸受、30……ノブ、31……ボ
ス。
の一実施例の全体の構成説明図、ワイヤブレーキ
の斜視図及びワイヤブレーキとブレーキアウタと
の係合部の拡大図、第1図dは各部品の展開図、
第2図a,b,cはフリー時における各カム部等
の係合状態の説明図、第3図a,b,cはオート
のロツク状態への移行の過程における各カム部等
の係合状態の説明図、第4図a,bはオートのロ
ツク時における各部材の係合状態の説明図、第5
図a,bはマニユアルロツク時における各部材の
係合状態の説明図、第6図a,bはワイヤブレー
キとブレーキアウタとの摺動部における面圧とブ
レーキ力との関係を示す説明図。 符号の説明、1……アクスルシヤフト、2……
ドライブギヤ、2a,25b……ギヤ部、4……
カム部材、4a……カム部、5a……スピンド
ル、5b……ロツクナツト、8a……カム部、8
……ブレーキアウタ、9……ブレーキインナ、9
a,9b……カム部、9c……ストツパ、10…
…摩擦板、11……リリースプレート、12……
サークリツプ、13……スラストベアリング、1
4……スラストワツシヤ、16……ワイヤブレー
キ、18……溝、20……ボルト、22……スプ
ライン、23……開口部、24……ケース、25
……スライドギヤ、2b,25a……スプライン
部、26……リテーナ、26a……リテーナアー
ム、26b……屈曲部、26c……爪部、27…
…リターンスプリング、28……シフトスプリン
グ、29……軸受、30……ノブ、31……ボ
ス。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ホイールハブに固定され内周にギヤ部を有した
ケースと、 アクスルシヤフトの先端に固定され外周にギヤ
部を有したドライブギヤと、 前記アクスルシヤフトが回転されたことに応答
して固定系との間で制動力を発生するブレーキ機
構と、 前記アクスルシヤフトが回転したときに、前記
ブレーキ機構の制動力により生じる相対回転に基
づいて、変位運動を発生する作動機構と、 前記作動機構の前記変位運動によつて、前記ケ
ースの前記ギヤ部と前記ドライブギヤの前記ギヤ
部とを断接するスライドギヤと、 を有するハブ・クラツチにおいて、 前記ブレーキ機構は、 前記固定系によつて回転を抑止されるとともに
断面略V型状溝を有した固定ブレーキ部材と、 前記固定ブレーキ部材に隣接配置され突起部を
有した可動ブレーキ部材と、 前記固定ブレーキ部材の前記V型状溝に嵌着さ
れ、 両端部が径方向に屈曲されて前記可動ブレーキ部
材の前記突起部と係合する被係合部を有するワイ
ヤブレーキと、 を有することを特徴とするハブ・クラツチ。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1512787U JPH0514899Y2 (ja) | 1987-02-04 | 1987-02-04 | |
| DE19873726398 DE3726398A1 (de) | 1986-08-11 | 1987-08-07 | Nabenkupplung |
| US07/084,082 US4811824A (en) | 1986-08-11 | 1987-08-11 | Hub clutch |
| AU76763/87A AU609048B2 (en) | 1986-08-11 | 1987-08-11 | Hub clutch |
| FR8711427A FR2602561B1 (fr) | 1986-08-11 | 1987-08-11 | Embrayage de moyeu, notamment pour vehicule a quatre roues motrices |
| AU30759/89A AU609258B2 (en) | 1986-08-11 | 1989-02-24 | Hub clutch |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1512787U JPH0514899Y2 (ja) | 1987-02-04 | 1987-02-04 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63122134U JPS63122134U (ja) | 1988-08-09 |
| JPH0514899Y2 true JPH0514899Y2 (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=30805770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1512787U Expired - Lifetime JPH0514899Y2 (ja) | 1986-08-11 | 1987-02-04 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0514899Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-02-04 JP JP1512787U patent/JPH0514899Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63122134U (ja) | 1988-08-09 |
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