JPH05154442A - 帯状材への連続塗装方法 - Google Patents
帯状材への連続塗装方法Info
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- JPH05154442A JPH05154442A JP34914891A JP34914891A JPH05154442A JP H05154442 A JPH05154442 A JP H05154442A JP 34914891 A JP34914891 A JP 34914891A JP 34914891 A JP34914891 A JP 34914891A JP H05154442 A JPH05154442 A JP H05154442A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 帯状材の連続塗装において、ロ−ル目等の塗
膜凹凸欠陥のない平滑な塗膜面を安定して実現できる簡
易な塗装手段を確立する。 【構成】 帯状材の連続塗装に際し、帯状材面に塗布さ
れた硬化前の塗膜(ウェット状の塗膜)にノズルからの
噴射気体を衝突させて塗膜表面近傍に圧力勾配を発生さ
せ、これによりレベリング効果を促進する。更に、前記
“ノズルから噴射する気体”の温度及び噴射圧の何れか
又は両者を制御することによりレベリング速度を一層向
上させる。
膜凹凸欠陥のない平滑な塗膜面を安定して実現できる簡
易な塗装手段を確立する。 【構成】 帯状材の連続塗装に際し、帯状材面に塗布さ
れた硬化前の塗膜(ウェット状の塗膜)にノズルからの
噴射気体を衝突させて塗膜表面近傍に圧力勾配を発生さ
せ、これによりレベリング効果を促進する。更に、前記
“ノズルから噴射する気体”の温度及び噴射圧の何れか
又は両者を制御することによりレベリング速度を一層向
上させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、平滑な塗装面を得る
ための帯状材への連続塗装方法に関するものである。
ための帯状材への連続塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、鋼板等の如き帯状材に塗
布液を連続的に塗布する手段としてロ−ルコ−ティング
法,カ−テンフロ−コ−ティング法,エクストゥル−ジ
ョンコ−ティング法(ダイコ−ティング,スリットコ−
ティング,ファウンテンコ−ティング或いはスロットオ
リフィスコ−ティング法とも呼ばれる)等が開発されて
いるが、特にロ−ルコ−ティング法の歴史は古く、現在
の主流技術となっていてこれに関する提案も極めて数が
多い。
布液を連続的に塗布する手段としてロ−ルコ−ティング
法,カ−テンフロ−コ−ティング法,エクストゥル−ジ
ョンコ−ティング法(ダイコ−ティング,スリットコ−
ティング,ファウンテンコ−ティング或いはスロットオ
リフィスコ−ティング法とも呼ばれる)等が開発されて
いるが、特にロ−ルコ−ティング法の歴史は古く、現在
の主流技術となっていてこれに関する提案も極めて数が
多い。
【0003】例えば、図7はロ−ルコ−ティング法で使
用されるロ−ルコ−タの代表例に係る模式図であり、塗
料パン1に収容された塗料2に一部が浸漬される状態で
ピックアップロ−ル3が配置され、更にピックアップロ
−ル3の“塗料2から出て上方へ回動するロ−ル周面部
分”にメ−タリングロ−ル4が、またこのメ−タリング
ロ−ル4とはピックアップロ−ル周方向へ所定の間隔を
隔ててアプリケ−タロ−ル5がそれぞれ僅かな間隔を隔
てた状態又は押し付けられた状態で対向配置せしめられ
たものを示している。なお、前記アプリケ−タロ−ル5
は、バックアップロ−ル6に巻き掛けられて移送される
帯状材7の表面に転接するように配設されている。
用されるロ−ルコ−タの代表例に係る模式図であり、塗
料パン1に収容された塗料2に一部が浸漬される状態で
ピックアップロ−ル3が配置され、更にピックアップロ
−ル3の“塗料2から出て上方へ回動するロ−ル周面部
分”にメ−タリングロ−ル4が、またこのメ−タリング
ロ−ル4とはピックアップロ−ル周方向へ所定の間隔を
隔ててアプリケ−タロ−ル5がそれぞれ僅かな間隔を隔
てた状態又は押し付けられた状態で対向配置せしめられ
たものを示している。なお、前記アプリケ−タロ−ル5
は、バックアップロ−ル6に巻き掛けられて移送される
帯状材7の表面に転接するように配設されている。
【0004】さて、上記ロ−ルコ−タによる帯状材への
塗装は次のようになされる。即ち、塗料パン1内の塗料
2を周囲に付着したピックアップロ−ル3は途中でメ−
タリングロ−ル4によって付着塗料量を調節された後、
残りの付着塗料をアプリケ−タロ−ル5に転写する。続
いて、塗料を転写・付着せしめられたアプリケ−タロ−
ル5は、バックアップロ−ル6に巻き掛けられて移送さ
れる帯状材7の表面に付着塗料を転写・塗着する。その
後、帯状材7は乾燥炉へ移送され付着塗料の硬化がなさ
れる。
塗装は次のようになされる。即ち、塗料パン1内の塗料
2を周囲に付着したピックアップロ−ル3は途中でメ−
タリングロ−ル4によって付着塗料量を調節された後、
残りの付着塗料をアプリケ−タロ−ル5に転写する。続
いて、塗料を転写・付着せしめられたアプリケ−タロ−
ル5は、バックアップロ−ル6に巻き掛けられて移送さ
れる帯状材7の表面に付着塗料を転写・塗着する。その
後、帯状材7は乾燥炉へ移送され付着塗料の硬化がなさ
れる。
【0005】しかしながら、このようなロ−ルコ−ティ
ング法では、帯状材の進行方向に沿って塗装面に図8で
示したような“ロ−ル目”と称される畝状の凹凸が発生
しがちであった。このロ−ル目はロ−ルコ−タを構成す
る各ロ−ル間における塗料の流動不安定に起因したもの
であるが、乾燥炉通過後も残留して塗膜表面上に重大な
欠陥を残すため、その防止策の開発が緊急の課題となっ
ている。
ング法では、帯状材の進行方向に沿って塗装面に図8で
示したような“ロ−ル目”と称される畝状の凹凸が発生
しがちであった。このロ−ル目はロ−ルコ−タを構成す
る各ロ−ル間における塗料の流動不安定に起因したもの
であるが、乾燥炉通過後も残留して塗膜表面上に重大な
欠陥を残すため、その防止策の開発が緊急の課題となっ
ている。
【0006】もっとも、上記“ロ−ル目”の如き塗膜面
の凹凸欠陥はロ−ルコ−ティング法の場合に限られるも
のではなく、前述したその他の塗装方式においても塗料
流動の不安定に起因した類似の欠陥が現れがちであるこ
とが問題となっている。
の凹凸欠陥はロ−ルコ−ティング法の場合に限られるも
のではなく、前述したその他の塗装方式においても塗料
流動の不安定に起因した類似の欠陥が現れがちであるこ
とが問題となっている。
【0007】ただ、ロ−ルコ−ティング法に限って見る
と、最近、この“ロ−ル目”の発生防止策として有望と
思われる幾つかの提案も見受けられる。例えば、特開昭
63−143962号として、ロ−ルコ−タ構造に工夫
を凝らし、図9で示したようにアプリケ−タロ−ル5に
所要間隙を置いてトランスファ−ロ−ル8を近接配置す
ると共に、このトランスファ−ロ−ル8には所要間隙を
置いてドクタ−ロ−ル9を近接配置し、更にドクタ−ロ
−ル9に刃先が接するブレ−ド10を備えて成る如くに構
成したものが提案されている。そして、このロ−ルコ−
タでは、ピックアップロ−ル3以外の3本のロ−ルとバ
ックアップロ−ル6の回転方向は何れも同一方向とされ
ている。
と、最近、この“ロ−ル目”の発生防止策として有望と
思われる幾つかの提案も見受けられる。例えば、特開昭
63−143962号として、ロ−ルコ−タ構造に工夫
を凝らし、図9で示したようにアプリケ−タロ−ル5に
所要間隙を置いてトランスファ−ロ−ル8を近接配置す
ると共に、このトランスファ−ロ−ル8には所要間隙を
置いてドクタ−ロ−ル9を近接配置し、更にドクタ−ロ
−ル9に刃先が接するブレ−ド10を備えて成る如くに構
成したものが提案されている。そして、このロ−ルコ−
タでは、ピックアップロ−ル3以外の3本のロ−ルとバ
ックアップロ−ル6の回転方向は何れも同一方向とされ
ている。
【0008】つまり、上記提案になるロ−ルコ−タは、
ピックアップロ−ル3以外の3本のロ−ルとバックアッ
プロ−ル6を同一方向に回転させることによって、ロ−
ル間での塗料流動の不安定現象を防止すると同時に、ア
プリケ−タロ−ル5にはピックアップロ−ル3とトラン
スファ−ロ−ル8から塗料を二重に供給させて塗料の付
着ムラを防ぎ、均一塗装を行うことを目指したものであ
る。
ピックアップロ−ル3以外の3本のロ−ルとバックアッ
プロ−ル6を同一方向に回転させることによって、ロ−
ル間での塗料流動の不安定現象を防止すると同時に、ア
プリケ−タロ−ル5にはピックアップロ−ル3とトラン
スファ−ロ−ル8から塗料を二重に供給させて塗料の付
着ムラを防ぎ、均一塗装を行うことを目指したものであ
る。
【0009】しかし、ロ−ルが同一方向に回転するリバ
−スコ−ティングでは一般に塗膜厚の調整が困難であ
り、またロ−ルの本数が多い場合には操業条件の設定が
煩雑とならざるを得ないことから、上記提案は実際上十
分に満足できるものとは言えなかった。
−スコ−ティングでは一般に塗膜厚の調整が困難であ
り、またロ−ルの本数が多い場合には操業条件の設定が
煩雑とならざるを得ないことから、上記提案は実際上十
分に満足できるものとは言えなかった。
【0010】また、特開昭63−143961号として
もロ−ル目の防止に係るロ−ルコ−タの提案が見られ
る。この提案では、図10に示した如く、“流下する塗料
流をアプリケ−タロ−ルに案内するためのブレ−ド10”
を下端がアプリケ−タロ−ル5面に近接するように配す
ると共に、ブレ−ド10の上端に接触させてトランスファ
−ロ−ル8を配置し、更にこのトランスファ−ロ−ル8
に所要の間隙を置いてこれと同方向に回転するドクタ−
ロ−ル9を近接配置したロ−ルコ−タ構造が開示されて
おり、これによってロ−ル間での塗料流動の不安定現象
を抑え均一塗装を行おうと図っている。
もロ−ル目の防止に係るロ−ルコ−タの提案が見られ
る。この提案では、図10に示した如く、“流下する塗料
流をアプリケ−タロ−ルに案内するためのブレ−ド10”
を下端がアプリケ−タロ−ル5面に近接するように配す
ると共に、ブレ−ド10の上端に接触させてトランスファ
−ロ−ル8を配置し、更にこのトランスファ−ロ−ル8
に所要の間隙を置いてこれと同方向に回転するドクタ−
ロ−ル9を近接配置したロ−ルコ−タ構造が開示されて
おり、これによってロ−ル間での塗料流動の不安定現象
を抑え均一塗装を行おうと図っている。
【0011】しかし、この手段も、前記特開昭63−1
43962号に係る提案の場合と同様に塗膜厚の制御が
困難である上、塗料がブレ−ド面を流下するため高粘度
塗料の塗装は不可能であるとの問題を有していることか
ら、やはり十分に満足できるものではなかった。
43962号に係る提案の場合と同様に塗膜厚の制御が
困難である上、塗料がブレ−ド面を流下するため高粘度
塗料の塗装は不可能であるとの問題を有していることか
ら、やはり十分に満足できるものではなかった。
【0012】このようなことから、本発明が目的とした
のは、帯状材の連続塗装において、ロ−ル目等の塗膜凹
凸欠陥のない平滑な塗膜面を安定して実現できる簡易な
塗装手段を確立することであった。
のは、帯状材の連続塗装において、ロ−ル目等の塗膜凹
凸欠陥のない平滑な塗膜面を安定して実現できる簡易な
塗装手段を確立することであった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成すべく数多くの実験を繰り返しながら行われた本発明
者による研究結果等を基にして完成さたものであり、
「帯状材の連続塗装に際し、 帯状材面に塗布された硬化
前の塗膜(ウェット状の塗膜)にノズルからの噴射気体
を衝突させて塗膜表面近傍に圧力勾配を発生させ、 これ
によりレベリング効果を促進し平滑な塗膜面を安定確保
できるようにした点」に大きな特徴を有し、更には「前
記“ノズルから噴射する気体”の温度及び噴射圧の何れ
か又は両者を制御することによりレベリング速度を向上
させ、 平滑塗膜面の確保をより確実化ならしめた点」を
も特徴とするものである。
成すべく数多くの実験を繰り返しながら行われた本発明
者による研究結果等を基にして完成さたものであり、
「帯状材の連続塗装に際し、 帯状材面に塗布された硬化
前の塗膜(ウェット状の塗膜)にノズルからの噴射気体
を衝突させて塗膜表面近傍に圧力勾配を発生させ、 これ
によりレベリング効果を促進し平滑な塗膜面を安定確保
できるようにした点」に大きな特徴を有し、更には「前
記“ノズルから噴射する気体”の温度及び噴射圧の何れ
か又は両者を制御することによりレベリング速度を向上
させ、 平滑塗膜面の確保をより確実化ならしめた点」を
も特徴とするものである。
【0014】ここで、塗膜のレベリングのために噴射す
る気体は特に指定されるものではなく、空気等の安価な
ものでも十分である。そして、レベリング効果は上記気
体の噴射圧に影響を受け、塗膜に凹みが生じない範囲で
噴射圧を大きくするとレベリング効果の向上に好結果が
得られる。また、一般に塗料として用いられている樹脂
は温度上昇につれて粘度が低下する傾向を有しており、
従って加熱した気体をノズルから噴射することによって
塗布された塗料を昇温させることもレベリング効果を大
きくする上で好ましい。
る気体は特に指定されるものではなく、空気等の安価な
ものでも十分である。そして、レベリング効果は上記気
体の噴射圧に影響を受け、塗膜に凹みが生じない範囲で
噴射圧を大きくするとレベリング効果の向上に好結果が
得られる。また、一般に塗料として用いられている樹脂
は温度上昇につれて粘度が低下する傾向を有しており、
従って加熱した気体をノズルから噴射することによって
塗布された塗料を昇温させることもレベリング効果を大
きくする上で好ましい。
【0015】更に、レベリングのために塗膜面へ衝突さ
せた気体は、衝突後に回収して循環させるのが望まし
い。なぜなら、硬化前の塗膜面へ衝突させた気体には塗
料溶剤が混入するが、これを回収して循環させることに
より塗料溶剤が大気中に逸散するのを効果的に防止する
ことができ、環境上の問題を起こすことが防げる。しか
も、加熱気体を用いる場合には省エネルギ−効果が増す
上、不活性ガス等を適用する場合はガスの原単位が抑制
される。
せた気体は、衝突後に回収して循環させるのが望まし
い。なぜなら、硬化前の塗膜面へ衝突させた気体には塗
料溶剤が混入するが、これを回収して循環させることに
より塗料溶剤が大気中に逸散するのを効果的に防止する
ことができ、環境上の問題を起こすことが防げる。しか
も、加熱気体を用いる場合には省エネルギ−効果が増す
上、不活性ガス等を適用する場合はガスの原単位が抑制
される。
【0016】そして、塗膜のレベリングのために噴射す
る気体を回収・循環させるには、スリット状ノズルをス
リット状の排気孔で挟んだ気体噴射装置を用いるのが効
果的である。
る気体を回収・循環させるには、スリット状ノズルをス
リット状の排気孔で挟んだ気体噴射装置を用いるのが効
果的である。
【0017】以下、図面に基づいて本発明をその作用と
共に詳述する。
共に詳述する。
【作用】図1は、本発明法を実施するのに好適な「スリ
ット状ノズルをスリット状の排気孔で挟んだ気体噴射装
置(レベリング装置)」の要部(ノズル部)模式図であ
って、スリット状の気体噴出部11を両側から挟むように
スリット状の吸気孔12が併設されており、この吸気孔12
は噴出気体が大気中に放散されないように設けられた整
流板13によって画定されている。
ット状ノズルをスリット状の排気孔で挟んだ気体噴射装
置(レベリング装置)」の要部(ノズル部)模式図であ
って、スリット状の気体噴出部11を両側から挟むように
スリット状の吸気孔12が併設されており、この吸気孔12
は噴出気体が大気中に放散されないように設けられた整
流板13によって画定されている。
【0018】このノズル部は、帯状材の連続塗装処理に
際し、適切な間隙を隔てて“塗装された帯状材7上の硬
化前の塗膜14”面に対向配置される。
際し、適切な間隙を隔てて“塗装された帯状材7上の硬
化前の塗膜14”面に対向配置される。
【0019】なお、図1で例示した気体噴射装置は、図
2に示す噴射気体の循環系を備えたものである。即ち、
ノズル部で噴出・回収された気体の一部はポンプ15を介
して溶剤処理装置16を通り、ここで混入した塗料溶剤を
除去されて大気中に排気される。残りの回収気体は循環
気体ポンプ17で循環系に取り込まれ、ポンプ18にて取り
込まれた“塗料溶剤を含まない気体”と混合され、必要
により加熱装置19によって適切な温度に加熱された後、
加圧ポンプ20によって再びノズル部へ送り込まれる。
2に示す噴射気体の循環系を備えたものである。即ち、
ノズル部で噴出・回収された気体の一部はポンプ15を介
して溶剤処理装置16を通り、ここで混入した塗料溶剤を
除去されて大気中に排気される。残りの回収気体は循環
気体ポンプ17で循環系に取り込まれ、ポンプ18にて取り
込まれた“塗料溶剤を含まない気体”と混合され、必要
により加熱装置19によって適切な温度に加熱された後、
加圧ポンプ20によって再びノズル部へ送り込まれる。
【0020】さて、上記構成に成る気体噴射装置(レベ
リング装置)等によって“適切圧に加圧された気体”を
硬化前(ウェット状)の塗膜に吹き付けて衝突させる
と、塗膜面に凹凸がある場合には塗膜表面近傍でそれに
応じた噴射ガスの圧力分布が発生し、これにより塗膜の
レベリングが促進される。
リング装置)等によって“適切圧に加圧された気体”を
硬化前(ウェット状)の塗膜に吹き付けて衝突させる
と、塗膜面に凹凸がある場合には塗膜表面近傍でそれに
応じた噴射ガスの圧力分布が発生し、これにより塗膜の
レベリングが促進される。
【0021】つまり、前記図1に示した気体噴射装置を
例に取ると、その気体噴出部から噴射された気体は図3
に示すような流れとなり、塗膜14表面の凸部で高い圧力
を発生させ、凹部では圧力が低下する。このような圧力
勾配が生じるため、塗膜凸部の塗料は凹部へと押し流さ
れる現象が起きる。このため、塗膜のレベリングが促進
されてロ−ル目等の凹凸が残留しない平滑な塗膜面が実
現されやすくなる訳である。
例に取ると、その気体噴出部から噴射された気体は図3
に示すような流れとなり、塗膜14表面の凸部で高い圧力
を発生させ、凹部では圧力が低下する。このような圧力
勾配が生じるため、塗膜凸部の塗料は凹部へと押し流さ
れる現象が起きる。このため、塗膜のレベリングが促進
されてロ−ル目等の凹凸が残留しない平滑な塗膜面が実
現されやすくなる訳である。
【0022】ここで、ノズル部へ送る気体を加熱するこ
とにより硬化前の塗膜温度を上昇させた場合には、塗料
粘度が低下してレベリングが促進され平滑化の効果が大
きくなることは前述した通りである。
とにより硬化前の塗膜温度を上昇させた場合には、塗料
粘度が低下してレベリングが促進され平滑化の効果が大
きくなることは前述した通りである。
【0023】続いて、実施例により本発明の効果を更に
具体的に説明する。
具体的に説明する。
〔実施例1〕本実施例では、ロ−ルコ−ティングにより
1000mm幅の帯状材(帯鋼板)に粘度が500cp、表
面張力が34dyn/cmの塗料を平均膜厚40μmで塗布し
た際に発生したロ−ル目(塗膜表面の凹凸欠陥)に対し
て、本発明に係る塗膜レベリング法を適用した。なお、
上記ロ−ルコ−ティングの際に発生したロ−ル目は、凹
凸の周期が 1.2〜 1.5mm、凹凸の振幅は30〜50μm
であった。
1000mm幅の帯状材(帯鋼板)に粘度が500cp、表
面張力が34dyn/cmの塗料を平均膜厚40μmで塗布し
た際に発生したロ−ル目(塗膜表面の凹凸欠陥)に対し
て、本発明に係る塗膜レベリング法を適用した。なお、
上記ロ−ルコ−ティングの際に発生したロ−ル目は、凹
凸の周期が 1.2〜 1.5mm、凹凸の振幅は30〜50μm
であった。
【0024】そして、塗膜レベリングのためには図1に
示したタイプの気体噴射装置(ノズル部幅:1100m
m)を使用し、図4に示した如く、これをノズルスリッ
トが帯状材7の進行方向に沿ってできたロ−ル目を直角
に横切るように設置した。なお、使用した気体噴射装置
のノズル部断面は図5に示す形状・寸法のものであっ
た。
示したタイプの気体噴射装置(ノズル部幅:1100m
m)を使用し、図4に示した如く、これをノズルスリッ
トが帯状材7の進行方向に沿ってできたロ−ル目を直角
に横切るように設置した。なお、使用した気体噴射装置
のノズル部断面は図5に示す形状・寸法のものであっ
た。
【0025】上記気体噴射装置によって、60m/minの
速度で移動するロ−ルコ−ティング直後の帯状材の塗膜
面に動作気体として用いた空気を表1に示す条件で噴射
し、塗膜のレベリング試験を行った。
速度で移動するロ−ルコ−ティング直後の帯状材の塗膜
面に動作気体として用いた空気を表1に示す条件で噴射
し、塗膜のレベリング試験を行った。
【0026】そして、気体噴射装置を通過後、乾燥炉に
入って塗膜が硬化した後の塗膜表面形状を測定し、その
凹凸の振幅によってレベリング効果を評価した。この結
果を表1に示す。
入って塗膜が硬化した後の塗膜表面形状を測定し、その
凹凸の振幅によってレベリング効果を評価した。この結
果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示される結果からも、本発明法によ
ると、気体噴射によるレベリング策を施さない従来法
(表1のノズル未使用例)に比して著しい塗膜面の平滑
性向上効果が得られることは明らかである。
ると、気体噴射によるレベリング策を施さない従来法
(表1のノズル未使用例)に比して著しい塗膜面の平滑
性向上効果が得られることは明らかである。
【0029】〔実施例2〕実施例1におけると同様条件
でロ−ルコ−ティングを行った直後の帯状材に、動作気
体(噴射気体)たる循環空気を加熱した以外は実施例1
と同様条件で塗膜のレベリング試験を行った。ただ、こ
の際、気体噴射装置のノズル先端での気体流速は10m
/s、またノズル先端と塗膜表面との間隔は10mmと、そ
れぞれ一定に設定し、噴射空気の温度を制御してレベリ
ングを行った。
でロ−ルコ−ティングを行った直後の帯状材に、動作気
体(噴射気体)たる循環空気を加熱した以外は実施例1
と同様条件で塗膜のレベリング試験を行った。ただ、こ
の際、気体噴射装置のノズル先端での気体流速は10m
/s、またノズル先端と塗膜表面との間隔は10mmと、そ
れぞれ一定に設定し、噴射空気の温度を制御してレベリ
ングを行った。
【0030】なお、ここで用いた塗料の“温度−粘度特
性”を図6に示したが、温度の上昇と共に粘度は低下す
る傾向を示し、塗料温度を制御することによって粘度を
常温時の1/3 〜1/5 に下げることが可能なものであっ
た。
性”を図6に示したが、温度の上昇と共に粘度は低下す
る傾向を示し、塗料温度を制御することによって粘度を
常温時の1/3 〜1/5 に下げることが可能なものであっ
た。
【0031】そして、気体噴射装置を通過後、乾燥炉に
入って塗膜が硬化した後の塗膜表面形状を測定し、その
凹凸の周期によってレベリング効果を評価した。この結
果を表2に示す。
入って塗膜が硬化した後の塗膜表面形状を測定し、その
凹凸の周期によってレベリング効果を評価した。この結
果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】表2に示される結果からも、塗料の粘度低
下が最も著しい温度(図6参照)の空気を噴射した試験
番号14では、特にレベリング効果の大きいことが分か
る。
下が最も著しい温度(図6参照)の空気を噴射した試験
番号14では、特にレベリング効果の大きいことが分か
る。
【0034】また、表2には、上記気体噴射装置(レベ
リングノズル)を2ケ所に設置した場合の結果も示した
が、この結果は、レベリングノズルを2ケ所に設置する
ことはノズルからの気体温度が低い時のレベリング効果
向上に有効であることを示唆するものであった。
リングノズル)を2ケ所に設置した場合の結果も示した
が、この結果は、レベリングノズルを2ケ所に設置する
ことはノズルからの気体温度が低い時のレベリング効果
向上に有効であることを示唆するものであった。
【0035】
【効果の総括】以上に説明した如く、この本発明によれ
ば、帯状材の連続塗装工程で発生する塗膜表面の凹凸が
簡単・確実に除去され、平滑な塗膜面を安定して確保す
ることが可能となるなど、産業上有用な効果がもたらさ
れる。
ば、帯状材の連続塗装工程で発生する塗膜表面の凹凸が
簡単・確実に除去され、平滑な塗膜面を安定して確保す
ることが可能となるなど、産業上有用な効果がもたらさ
れる。
【図1】本発明法を実施するのに好適な気体噴射装置
(レベリング装置)の要部(ノズル部)模式図である。
(レベリング装置)の要部(ノズル部)模式図である。
【図2】図1に例示した気体噴射装置における噴射気体
の循環系に係る説明図である。
の循環系に係る説明図である。
【図3】図1に例示した気体噴射装置のノズル部におけ
る気体の流動状況に係る説明図である。
る気体の流動状況に係る説明図である。
【図4】実施例での気体噴射装置の配置状態を示す説明
図である。
図である。
【図5】実施例にて使用した気体噴射装置のノズル部断
面に係る形状・寸法説明図である。
面に係る形状・寸法説明図である。
【図6】実施例で使用した塗料の“温度−粘度特性”を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図7】ロ−ルコ−ティング法にて使用されるロ−ルコ
−タの代表例に係る模式図である。
−タの代表例に係る模式図である。
【図8】ロ−ルコ−ティングで塗膜表面に発生した凹凸
(ロ−ル目)の説明図である。
(ロ−ル目)の説明図である。
【図9】従来提案されたロ−ルコ−タの説明図である。
【図10】従来提案されたロ−ルコ−タの別例に係る説
明図である。
明図である。
1 塗料パン 2 塗料 3 ピックアップロ−ル 4 メ−タリングロ−ル 5 アプリケ−タロ−ル 6 バックアップロ−ル 7 帯状材 8 トランスファ−ロ−ル 9 ドクタ−ロ−ル 10 ブレ−ド 11 気体噴出部 12 吸気孔 13 整流板 14 塗膜 15 ポンプ 16 溶剤処理装置 17 循環気体ポンプ 18 ポンプ 19 加熱装置 20 加圧ポンプ
Claims (2)
- 【請求項1】 帯状材の連続塗装に際し、帯状材面に塗
布された硬化前の塗膜にノズルからの噴射気体を衝突さ
せて塗膜表面近傍に圧力勾配を発生させ、これによって
レベリング効果を促進することを特徴とする、帯状材へ
の連続塗装方法。 - 【請求項2】 ノズルから噴出する気体の温度及び噴射
圧の何れか又は両者を制御することによりレベリング速
度を向上させることを特徴とする、請求項1に記載の帯
状材への連続塗装方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34914891A JPH05154442A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 帯状材への連続塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34914891A JPH05154442A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 帯状材への連続塗装方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05154442A true JPH05154442A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18401804
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34914891A Pending JPH05154442A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 帯状材への連続塗装方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05154442A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008200674A (ja) * | 2002-09-20 | 2008-09-04 | Tokyo Electron Ltd | 塗布方法及び塗布装置 |
| KR101026279B1 (ko) * | 2002-09-20 | 2011-03-31 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 도포방법 및 도포장치 |
| JP2022169936A (ja) * | 2021-04-28 | 2022-11-10 | Jfeスチール株式会社 | 表面処理液の塗布方法および塗装金属帯の製造方法 |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP34914891A patent/JPH05154442A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008200674A (ja) * | 2002-09-20 | 2008-09-04 | Tokyo Electron Ltd | 塗布方法及び塗布装置 |
| KR101026279B1 (ko) * | 2002-09-20 | 2011-03-31 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 도포방법 및 도포장치 |
| JP2022169936A (ja) * | 2021-04-28 | 2022-11-10 | Jfeスチール株式会社 | 表面処理液の塗布方法および塗装金属帯の製造方法 |
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