JPH05155695A - ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の液相エピタキシャル成長法 - Google Patents
ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の液相エピタキシャル成長法Info
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- JPH05155695A JPH05155695A JP34967491A JP34967491A JPH05155695A JP H05155695 A JPH05155695 A JP H05155695A JP 34967491 A JP34967491 A JP 34967491A JP 34967491 A JP34967491 A JP 34967491A JP H05155695 A JPH05155695 A JP H05155695A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 液相エピタキシャル成長法にて、結晶性及び
膜厚均一性に優れた単結晶薄膜を作製する。 【構成】 縦型管状炉にて単結晶薄膜を液相エピタキシ
ャル成長させる場合に炉芯管の縦方向に0.5〜2.0
℃/cmの温度勾配を持たせ、溶融体下部を上部に比べ
高温とし、溶融体内で自然対流を促進させ、結晶成長点
への溶質供給をスムーズに行なわせることによって、結
晶性,膜厚均一性に優れた単結晶薄膜を容易に作製する
ことができる。
膜厚均一性に優れた単結晶薄膜を作製する。 【構成】 縦型管状炉にて単結晶薄膜を液相エピタキシ
ャル成長させる場合に炉芯管の縦方向に0.5〜2.0
℃/cmの温度勾配を持たせ、溶融体下部を上部に比べ
高温とし、溶融体内で自然対流を促進させ、結晶成長点
への溶質供給をスムーズに行なわせることによって、結
晶性,膜厚均一性に優れた単結晶薄膜を容易に作製する
ことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,単結晶薄膜の液相エピ
タキシャル成長法に関し,特には結晶性及び膜厚均一性
に優れた単結晶薄膜の液相エピタキシャル成長法に関す
る。
タキシャル成長法に関し,特には結晶性及び膜厚均一性
に優れた単結晶薄膜の液相エピタキシャル成長法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年,光IC技術の発達に伴い,高い光
学特性を有する導波路を得るべく,各種光学薄膜の研究
がなされている。光学薄膜は,スパッタ法,拡散法,化
学輸送法などの方法で製造されているが,特に液相エピ
タキシャル成長法(以下LPE法)を用いて製造するこ
とが,高結晶性の薄膜を得られることから有利とされて
いる。
学特性を有する導波路を得るべく,各種光学薄膜の研究
がなされている。光学薄膜は,スパッタ法,拡散法,化
学輸送法などの方法で製造されているが,特に液相エピ
タキシャル成長法(以下LPE法)を用いて製造するこ
とが,高結晶性の薄膜を得られることから有利とされて
いる。
【0003】LPE法では,薄膜として析出させたい成
分をフラックスの中に溶融させたのち,徐冷することに
よって溶融体を過冷却状態とし,この溶融体に基板材料
を接触させ,この基板材料上に光学薄膜を析出成長させ
る。従来LPE法は特開昭61−174192号公報に
開示されるごとく,溶融体を入れたるつぼ内の温度が均
一となる様に炉芯管の縦方向の温度分布を制御すること
が行われている。このような方法では,薄膜を育成させ
る間にるつぼ内で溶融体の濃度が不均一となりやすく,
結晶性及び膜厚均一性に優れた単結晶薄膜を得ることは
困難である。
分をフラックスの中に溶融させたのち,徐冷することに
よって溶融体を過冷却状態とし,この溶融体に基板材料
を接触させ,この基板材料上に光学薄膜を析出成長させ
る。従来LPE法は特開昭61−174192号公報に
開示されるごとく,溶融体を入れたるつぼ内の温度が均
一となる様に炉芯管の縦方向の温度分布を制御すること
が行われている。このような方法では,薄膜を育成させ
る間にるつぼ内で溶融体の濃度が不均一となりやすく,
結晶性及び膜厚均一性に優れた単結晶薄膜を得ることは
困難である。
【0004】また特開昭55−86114号公報に示さ
れるようなスライドボート式LPE法の場合は,るつぼ
内で温度分布を持たせる方法が行われているが,この方
法では基板が溶融体の最下部に位置し,温度分布を持た
せるためには上部を冷却しなければならない。しかしな
がらあまり上部の冷却を強くすると,溶融体の過冷却状
態が破れて自然核発生が起こり,この発生した微結晶が
薄膜中に取り込まれたり,薄膜表面に付着したりするた
め,高品位の単結晶を得ることができなくなる。
れるようなスライドボート式LPE法の場合は,るつぼ
内で温度分布を持たせる方法が行われているが,この方
法では基板が溶融体の最下部に位置し,温度分布を持た
せるためには上部を冷却しなければならない。しかしな
がらあまり上部の冷却を強くすると,溶融体の過冷却状
態が破れて自然核発生が起こり,この発生した微結晶が
薄膜中に取り込まれたり,薄膜表面に付着したりするた
め,高品位の単結晶を得ることができなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】上述の如く従来のL
PE法においてはるつぼ内の温度分布を炉芯管の軸方向
に一様としている為,育成前に溶融体を撹拌して溶質の
濃度分布を一様としても,単結晶薄膜を育成する間に基
板近傍の溶質濃度は低くなってしまう。このため結晶成
長速度が育成面内で不均一となり結晶膜厚が均一とはな
らない。さらに溶質濃度が低下すると,育成された薄膜
に欠陥が生じ薄膜の結晶性が低下する。このように従来
のLPE法においては,結晶性・膜厚均一性に優れた単
結晶薄膜を得ることは非常に困難であった。
PE法においてはるつぼ内の温度分布を炉芯管の軸方向
に一様としている為,育成前に溶融体を撹拌して溶質の
濃度分布を一様としても,単結晶薄膜を育成する間に基
板近傍の溶質濃度は低くなってしまう。このため結晶成
長速度が育成面内で不均一となり結晶膜厚が均一とはな
らない。さらに溶質濃度が低下すると,育成された薄膜
に欠陥が生じ薄膜の結晶性が低下する。このように従来
のLPE法においては,結晶性・膜厚均一性に優れた単
結晶薄膜を得ることは非常に困難であった。
【0006】
【問題点を解決するための手段】従来技術の問題点を克
服するために鋭意研究を重ねた結果,炉芯管の縦方向に
温度分布を持たせ,溶融体内で自然対流を促進させ,溶
融体の溶質濃度を均一にすることにより,結晶性,膜厚
均一性に優れた単結晶薄膜を容易に作製できることを見
いだした。
服するために鋭意研究を重ねた結果,炉芯管の縦方向に
温度分布を持たせ,溶融体内で自然対流を促進させ,溶
融体の溶質濃度を均一にすることにより,結晶性,膜厚
均一性に優れた単結晶薄膜を容易に作製できることを見
いだした。
【0007】本発明によれば,炉芯管の長さ方向に3分
割配置された抵抗加熱ヒーターを制御することにより,
るつぼ下部が上部より0.5〜2.0℃/cmの割合で
高温となるようにする。0.5℃/cmよりも温度勾配
が小さい場合,自然対流があまり促進されず効果的では
ない。2.0℃/cmよりも温度勾配が大きくなると溶
融の流動が激しくなり単結晶薄膜が得られない場合があ
る。
割配置された抵抗加熱ヒーターを制御することにより,
るつぼ下部が上部より0.5〜2.0℃/cmの割合で
高温となるようにする。0.5℃/cmよりも温度勾配
が小さい場合,自然対流があまり促進されず効果的では
ない。2.0℃/cmよりも温度勾配が大きくなると溶
融の流動が激しくなり単結晶薄膜が得られない場合があ
る。
【0008】
【作用】るつぼ下部が上部より高温となることにより,
溶融体内で自然対流が発生し,この循環流により溶融体
内の濃度分布は一様となり,さらに結晶成長点への溶質
供給がスムーズに行なわれることにより,結晶性,膜厚
均一性に優れた単結晶薄膜を容易に作製することができ
るようになる。本発明においてるつぼ下部とはるつぼ底
部と溶融体の界面であり,るつぼ上部とは溶融体と空気
や不活性ガスなどの雰囲気との界面である。
溶融体内で自然対流が発生し,この循環流により溶融体
内の濃度分布は一様となり,さらに結晶成長点への溶質
供給がスムーズに行なわれることにより,結晶性,膜厚
均一性に優れた単結晶薄膜を容易に作製することができ
るようになる。本発明においてるつぼ下部とはるつぼ底
部と溶融体の界面であり,るつぼ上部とは溶融体と空気
や不活性ガスなどの雰囲気との界面である。
【0009】なお,自然対流は溶融体の熱伝導度,比
熱,粘度,膨張係数,比重等に影響されるため,自然対
流を促進させるために必要な温度勾配は溶融体の組成に
よって異なる。LiVO3 −NaVO3 フラックス系を
用い,タンタル酸リチウム単結晶基板上にニオブ酸リチ
ウム単結晶薄膜を液相エピタキシャル成長させる場合の
温度勾配としては,0.5〜2.0℃/cmが適当であ
る。
熱,粘度,膨張係数,比重等に影響されるため,自然対
流を促進させるために必要な温度勾配は溶融体の組成に
よって異なる。LiVO3 −NaVO3 フラックス系を
用い,タンタル酸リチウム単結晶基板上にニオブ酸リチ
ウム単結晶薄膜を液相エピタキシャル成長させる場合の
温度勾配としては,0.5〜2.0℃/cmが適当であ
る。
【0010】また、本発明におけるLiVO3 −NaV
O3 フラックス系の組成としては、Na2 O,MgOを
除いた、Li2 O、V2 O5 、Nb2 O5 の組成範囲と
してLi2 O−V2 O5 −Nb2 O5 の3成分系の三角
図において、A(88.90,2.22,8.88)、
B(55.00,43.00,2.00)、C(46.
50,51.50,2.00)、D(11.11,8
0.00,8.89)、E(37.50,5.00,5
7.50)の5組成点で囲まれる領域で示される組成範
囲内にあることが有利である。前記組成点は、(Li2
Oのモル%,V2 O5 のモル%,Nb2 O5 のモル%)
を指す。このような組成範囲にすることが有利な理由
は、ナトリウムとマグネシウムによるニオブ酸リチウム
単結晶薄膜とタンタル酸リチウム基板との格子整合が容
易になり、得られるニオブ酸リチウム単結晶薄膜の光学
的特性が優れており、特に光伝搬損失が低く、良質なニ
オブ酸リチウム単結晶薄膜を得ることができるからであ
る。また、前記Na2 O,MgOを除いた、Li2 O、
V2 O5 、Nb2 O5 の組成範囲としてはLi2 O−V
2 O5 −Nb2 O5 の3成分系の三角図において、F
(49.49,45.46,5.05)、G(11.1
1,80.00,8.89)、H(42.81,22.
94,34.25)の3組成点で囲まれた組成割合であ
ることが好ましく、また、前記Li2 O−V2 O5 −N
b2 O5 の組成範囲は、3成分系の三角図において、I
(47.64,46.12,6.24)、J(27.0
1,64.69,8.30)、K(36.71,37.
97,25.32)、L(44.05,32.97,2
2.98)の4組成点で囲まれる範囲が好適であり、さ
らにM(45.36,46.45,8.19)、N(3
2.89,57.05,10.06)、O(36.7
1,44.30,18.99)、P(44.95,4
0.54,14.51)の4組成点で囲まれる範囲が最
適である。また、本発明におけるNa2 Oの組成割合と
して、モル比でNa2 O/Li2 Oが、2.0/98.
0〜93.5/6.5を満たす範囲であることが望まし
い。この理由は、前記モル比の範囲からNa2 Oの割合
が外れる場合、タンタル酸リチウム基板とニオブ酸リチ
ウム単結晶薄膜を格子整合させることが困難なためであ
る。前記Na2 Oの組成割合として、モル比でNa2 O
/Li2 Oが、7.4/92.6〜80.0/20.0
を満たす範囲であることが望ましく、16.7/83.
3〜48.4/51.6を満たす範囲であることが好適
である。また、MgOの組成割合として、モル比でMg
O/ニオブ酸リチウムの値が、0.1/99.9〜2
5.0/75.0を満たす組成範囲であることが望まし
い。前記ニオブ酸リチウムとは溶融体組成から析出可能
なニオブ酸リチウムの理論量を意味する。この理由は、
前記範囲よりMgOの割合が低い場合は、Mgの光損傷
防止効果が不充分で、上記範囲よりMgOの割合が高い
場合は、ニオブ酸マグネシウム系の結晶が析出して、ニ
オブ酸リチウム単結晶薄膜が得られないからである。更
に、MgOの組成割合として、モル比でMgO/ニオブ
酸リチウムの値が、0.7/100〜9.0/100を
満たす組成範囲であることが好ましく、3.5/100
〜6.0/100を満たす組成範囲であることが好適で
ある。また、特にLi2 O、Nb2 O5 がLi2 O/N
b2 O5 >1を満たす組成範囲では、MgOの組成割合
として、モル比でMgO/Nb2 O5 が、0.2/9
9.8〜40.0/60.0を満たす範囲であることが
望ましい。また前記、MgOの組成割合として、モル比
でMgO/Nb2 O5 が、0.7/50.0〜9.0/
50.0を満たす範囲であることが好ましく、3.5/
50.0〜6.0/50.0を満たす範囲であることが
好適である。
O3 フラックス系の組成としては、Na2 O,MgOを
除いた、Li2 O、V2 O5 、Nb2 O5 の組成範囲と
してLi2 O−V2 O5 −Nb2 O5 の3成分系の三角
図において、A(88.90,2.22,8.88)、
B(55.00,43.00,2.00)、C(46.
50,51.50,2.00)、D(11.11,8
0.00,8.89)、E(37.50,5.00,5
7.50)の5組成点で囲まれる領域で示される組成範
囲内にあることが有利である。前記組成点は、(Li2
Oのモル%,V2 O5 のモル%,Nb2 O5 のモル%)
を指す。このような組成範囲にすることが有利な理由
は、ナトリウムとマグネシウムによるニオブ酸リチウム
単結晶薄膜とタンタル酸リチウム基板との格子整合が容
易になり、得られるニオブ酸リチウム単結晶薄膜の光学
的特性が優れており、特に光伝搬損失が低く、良質なニ
オブ酸リチウム単結晶薄膜を得ることができるからであ
る。また、前記Na2 O,MgOを除いた、Li2 O、
V2 O5 、Nb2 O5 の組成範囲としてはLi2 O−V
2 O5 −Nb2 O5 の3成分系の三角図において、F
(49.49,45.46,5.05)、G(11.1
1,80.00,8.89)、H(42.81,22.
94,34.25)の3組成点で囲まれた組成割合であ
ることが好ましく、また、前記Li2 O−V2 O5 −N
b2 O5 の組成範囲は、3成分系の三角図において、I
(47.64,46.12,6.24)、J(27.0
1,64.69,8.30)、K(36.71,37.
97,25.32)、L(44.05,32.97,2
2.98)の4組成点で囲まれる範囲が好適であり、さ
らにM(45.36,46.45,8.19)、N(3
2.89,57.05,10.06)、O(36.7
1,44.30,18.99)、P(44.95,4
0.54,14.51)の4組成点で囲まれる範囲が最
適である。また、本発明におけるNa2 Oの組成割合と
して、モル比でNa2 O/Li2 Oが、2.0/98.
0〜93.5/6.5を満たす範囲であることが望まし
い。この理由は、前記モル比の範囲からNa2 Oの割合
が外れる場合、タンタル酸リチウム基板とニオブ酸リチ
ウム単結晶薄膜を格子整合させることが困難なためであ
る。前記Na2 Oの組成割合として、モル比でNa2 O
/Li2 Oが、7.4/92.6〜80.0/20.0
を満たす範囲であることが望ましく、16.7/83.
3〜48.4/51.6を満たす範囲であることが好適
である。また、MgOの組成割合として、モル比でMg
O/ニオブ酸リチウムの値が、0.1/99.9〜2
5.0/75.0を満たす組成範囲であることが望まし
い。前記ニオブ酸リチウムとは溶融体組成から析出可能
なニオブ酸リチウムの理論量を意味する。この理由は、
前記範囲よりMgOの割合が低い場合は、Mgの光損傷
防止効果が不充分で、上記範囲よりMgOの割合が高い
場合は、ニオブ酸マグネシウム系の結晶が析出して、ニ
オブ酸リチウム単結晶薄膜が得られないからである。更
に、MgOの組成割合として、モル比でMgO/ニオブ
酸リチウムの値が、0.7/100〜9.0/100を
満たす組成範囲であることが好ましく、3.5/100
〜6.0/100を満たす組成範囲であることが好適で
ある。また、特にLi2 O、Nb2 O5 がLi2 O/N
b2 O5 >1を満たす組成範囲では、MgOの組成割合
として、モル比でMgO/Nb2 O5 が、0.2/9
9.8〜40.0/60.0を満たす範囲であることが
望ましい。また前記、MgOの組成割合として、モル比
でMgO/Nb2 O5 が、0.7/50.0〜9.0/
50.0を満たす範囲であることが好ましく、3.5/
50.0〜6.0/50.0を満たす範囲であることが
好適である。
【0011】
【実施例】以下,本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。さらに実施例および比較例の結果を表1,図1
にまとめる。
明する。さらに実施例および比較例の結果を表1,図1
にまとめる。
【0012】(実施例1) (1) LPE装置のヒーターは図2に示されるごとく
分割され,上部,中央部,下部の抵抗ヒータの温度制御
を育成基準温度に対して上部は−40℃,中央部±0
℃,下部は+30℃にする。この状態で溶融体中の温度
勾配は1.4℃/cmであった。
分割され,上部,中央部,下部の抵抗ヒータの温度制御
を育成基準温度に対して上部は−40℃,中央部±0
℃,下部は+30℃にする。この状態で溶融体中の温度
勾配は1.4℃/cmであった。
【0013】(2) フラックスLi0.7 Na0.3 VO
3 80モル%,LiNbO3 20モル%の割合で調製し
た混合物を白金ルツボに入れLPE装置中で空気雰囲気
下で,1100℃に加熱して,ルツボの内容物を溶解し
た。さらに溶融体を白金プロペラを用い,100rpm
の回転速度で6時間撹拌させた。
3 80モル%,LiNbO3 20モル%の割合で調製し
た混合物を白金ルツボに入れLPE装置中で空気雰囲気
下で,1100℃に加熱して,ルツボの内容物を溶解し
た。さらに溶融体を白金プロペラを用い,100rpm
の回転速度で6時間撹拌させた。
【0014】(3) 2インチφ,厚さ1mmのタンタ
ル酸リチウム単結晶の(0001)面を光学研磨した
後,白金製基板ホルダーに研磨面を下向きに取り付け
た。
ル酸リチウム単結晶の(0001)面を光学研磨した
後,白金製基板ホルダーに研磨面を下向きに取り付け
た。
【0015】(4) 溶融体を1時間当りに60℃の冷
却速度で915℃まで徐冷した後,この基板を915℃
で予備加熱し,溶融体中に50rpmで回転させながら
8分間浸漬した。ニオブ酸リチウムの成長速度は,1μ
m/分であった。
却速度で915℃まで徐冷した後,この基板を915℃
で予備加熱し,溶融体中に50rpmで回転させながら
8分間浸漬した。ニオブ酸リチウムの成長速度は,1μ
m/分であった。
【0016】(5) 溶融体から基板材料を引き上げ,
回転数1200rpmで3分間溶融体上で溶融体を振り
切った後,1℃/分の速度で室温まで徐冷し,基板材料
上に厚さが約8μmで,中心から半径15mmの領域で
の膜厚分布が±0.5μmであるニオブ酸リチウム単結
晶薄膜を得た。
回転数1200rpmで3分間溶融体上で溶融体を振り
切った後,1℃/分の速度で室温まで徐冷し,基板材料
上に厚さが約8μmで,中心から半径15mmの領域で
の膜厚分布が±0.5μmであるニオブ酸リチウム単結
晶薄膜を得た。
【0017】(6)また,薄膜表面は鏡面であり,薄膜
の結晶性も良好で,2結晶法ロッキングカーブにてピー
ク半価幅を測定したところ19secであった。
の結晶性も良好で,2結晶法ロッキングカーブにてピー
ク半価幅を測定したところ19secであった。
【0018】(実施例2) (1) LPE装置のヒーターは図2に示されるごとく
分割され,上部,中央部,下部の抵抗ヒータの温度設定
を育成基準温度に対して上部は−30℃,中央部±0
℃,下部は+20℃にする。この状態で溶融体中の温度
勾配は1.0℃/cmであった。温度設定以外は実施例
1に同じ。
分割され,上部,中央部,下部の抵抗ヒータの温度設定
を育成基準温度に対して上部は−30℃,中央部±0
℃,下部は+20℃にする。この状態で溶融体中の温度
勾配は1.0℃/cmであった。温度設定以外は実施例
1に同じ。
【0019】(2) 育成されたニオブ酸リチウム単結
晶薄膜は約8μmの厚さで,中心から半径15mmの領
域での膜厚分布が±0.75μmであった。
晶薄膜は約8μmの厚さで,中心から半径15mmの領
域での膜厚分布が±0.75μmであった。
【0020】(3) また,薄膜表面は鏡面であり,薄
膜の結晶性は2結晶法ロッキングカーブにてピーク半価
幅を測定したところ25secであった。
膜の結晶性は2結晶法ロッキングカーブにてピーク半価
幅を測定したところ25secであった。
【0021】(実施例3) (1) LPE装置のヒーターは図2に示されるごとく
分割され,上部,中央部,下部の抵抗ヒータの温度制御
を育成基準温度に対して上部は−40℃,中央部±0
℃,下部は+45℃にする。この状態で溶融体中の温度
勾配は1.8℃/cmであった。温度設定以外は実施例
1と同じ。
分割され,上部,中央部,下部の抵抗ヒータの温度制御
を育成基準温度に対して上部は−40℃,中央部±0
℃,下部は+45℃にする。この状態で溶融体中の温度
勾配は1.8℃/cmであった。温度設定以外は実施例
1と同じ。
【0022】(2) 育成されたニオブ酸リチウム単結
晶薄膜は,厚さ約8μmで,中心から半径15mmの領
域での膜厚分布が±0.6μmであった。
晶薄膜は,厚さ約8μmで,中心から半径15mmの領
域での膜厚分布が±0.6μmであった。
【0023】(3) また,薄膜表面は鏡面であり,薄
膜の結晶性も良好で,2結晶法ロッキングカーブにてピ
ーク半価幅を測定したところ24secであった。
膜の結晶性も良好で,2結晶法ロッキングカーブにてピ
ーク半価幅を測定したところ24secであった。
【0024】(比較例1) (1) LPE装置のヒーターは図2に示されるごとく
分割され,上部,中央部,下部の抵抗ヒータの温度制御
を育成基準温度通りにする。上部、中央部、下部共に±
0℃にする。この状態で溶融体中の温度勾配は0.0℃
/cmであった。
分割され,上部,中央部,下部の抵抗ヒータの温度制御
を育成基準温度通りにする。上部、中央部、下部共に±
0℃にする。この状態で溶融体中の温度勾配は0.0℃
/cmであった。
【0025】(2) フラックスLi0.7 Na0.3 VO
3 80モル%,LiNbO3 20モル%の割合で調製し
た混合物を白金ルツボに入れLPE装置中で空気雰囲気
下で,1100℃に加熱し,ルツボの内容物を溶解し
た。さらに溶融体を白金プロペラを用い,100rpm
の回転速度で6時間撹拌させた。
3 80モル%,LiNbO3 20モル%の割合で調製し
た混合物を白金ルツボに入れLPE装置中で空気雰囲気
下で,1100℃に加熱し,ルツボの内容物を溶解し
た。さらに溶融体を白金プロペラを用い,100rpm
の回転速度で6時間撹拌させた。
【0026】(3) 2インチφ,厚さ1mmのタンタ
ル酸リチウム単結晶の(0001)面を光学研磨した
後,白金製基板ホルダーに研磨面を下向きに取り付け
た。
ル酸リチウム単結晶の(0001)面を光学研磨した
後,白金製基板ホルダーに研磨面を下向きに取り付け
た。
【0027】(4) 溶融体を1時間当りに60℃の冷
却速度で915℃まで徐冷した後,この基板を915℃
で予備加熱し,溶融体中に50rpmで回転させながら
8分間浸漬した。ニオブ酸リチウムの成長速度は,1μ
m/分であった。
却速度で915℃まで徐冷した後,この基板を915℃
で予備加熱し,溶融体中に50rpmで回転させながら
8分間浸漬した。ニオブ酸リチウムの成長速度は,1μ
m/分であった。
【0028】(5) 溶融体から基板材料を引き上げ,
回転数1200rpmで3分間溶融体上で溶融体を振り
切った後,1℃/分の速度で室温まで徐冷し,基板材料
上に厚さ約8μmで,中心から半径15mmの領域での
膜厚分布が±1.5μmであるニオブ酸リチウム単結晶
薄膜を得た。2結晶法ロッキングカーブにてピーク半価
幅を測定したところ35secであった。
回転数1200rpmで3分間溶融体上で溶融体を振り
切った後,1℃/分の速度で室温まで徐冷し,基板材料
上に厚さ約8μmで,中心から半径15mmの領域での
膜厚分布が±1.5μmであるニオブ酸リチウム単結晶
薄膜を得た。2結晶法ロッキングカーブにてピーク半価
幅を測定したところ35secであった。
【0029】(比較例2) (1) LPE装置のヒーターは図2に示されるごとく
分割され,上部,中央部,下部の抵抗ヒータの温度制御
を育成基準温度に対して上部は−50℃,中央部±0
℃,下部は+60℃にする。この状態で溶融体中の温度
勾配は2.3℃/cmであった。温度設定以外は比較例
1に同じ。
分割され,上部,中央部,下部の抵抗ヒータの温度制御
を育成基準温度に対して上部は−50℃,中央部±0
℃,下部は+60℃にする。この状態で溶融体中の温度
勾配は2.3℃/cmであった。温度設定以外は比較例
1に同じ。
【0030】(2) 溶融体から基板材料を引き上げ,
観察したところニオブ酸リチウム単結晶薄膜は得られて
いなかった。
観察したところニオブ酸リチウム単結晶薄膜は得られて
いなかった。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】以上述べたように,本発明方法によれ
ば,炉芯管の長さ方向に3分割配置された抵抗加熱ヒー
ターを制御し,るつぼ内に0.5〜2.0℃/cmの温
度勾配を作り出し,るつぼ下部が上部より高温になるよ
うにする。これにより溶融体内で自然対流が発生し,溶
融体内の濃度分布は一様となり,結晶性,膜厚均一性に
優れた単結晶薄膜を作製することが可能となる。
ば,炉芯管の長さ方向に3分割配置された抵抗加熱ヒー
ターを制御し,るつぼ内に0.5〜2.0℃/cmの温
度勾配を作り出し,るつぼ下部が上部より高温になるよ
うにする。これにより溶融体内で自然対流が発生し,溶
融体内の濃度分布は一様となり,結晶性,膜厚均一性に
優れた単結晶薄膜を作製することが可能となる。
【図1】図1は本発明による,上部〜下部ヒーター設定
温度差とX線ロッキングカーブの(006)面ピーク半
価幅の関係図。
温度差とX線ロッキングカーブの(006)面ピーク半
価幅の関係図。
【図2】図2はLPE装置内部図。
【図3】図3は、Li2 O−V2 O5 −Nb2 O5 の3
成分系の三角図 (Li2 Oのモル%,V2 O5 のモル%,Nb2 O5 の
モル%) A(88.90,2.22,8.88) B(55.00,43.00,2.00) C(46.50,51.50,2.00) D(11.11,80.00,8.89) E(37.50,5.00,57.50) F(49.49,45.46,5.05) G(11.11,80.00,8.89) H(42.81,22.94,34.25) I(47.64,46.12,6.24) J(27.01,64.69,8.30) K(36.71,37.97,25.32) L(44.05,32.97,22.98) M(45.36,46.45,8.19) N(32.89,57.05,10.06) O(36.71,44.30,18.99) P(44.95,40.54,14.51)
成分系の三角図 (Li2 Oのモル%,V2 O5 のモル%,Nb2 O5 の
モル%) A(88.90,2.22,8.88) B(55.00,43.00,2.00) C(46.50,51.50,2.00) D(11.11,80.00,8.89) E(37.50,5.00,57.50) F(49.49,45.46,5.05) G(11.11,80.00,8.89) H(42.81,22.94,34.25) I(47.64,46.12,6.24) J(27.01,64.69,8.30) K(36.71,37.97,25.32) L(44.05,32.97,22.98) M(45.36,46.45,8.19) N(32.89,57.05,10.06) O(36.71,44.30,18.99) P(44.95,40.54,14.51)
1―1 3分割配置された上部抵抗加熱ヒータ 1―2 3分割配置された中央部抵抗加熱ヒータ 1―3 3分割配置された下部抵抗加熱ヒータ 2 炉心管(石英ガラス) 3 アルミナ製シャフト 4 白金製基板ホルダー 5 白金るつぼ 6 白金製遮熱板 7 熱電対 8 基板 9 溶融体
Claims (1)
- 【請求項1】 タンタル酸リチウム単結晶基板上にニオ
ブ酸リチウム単結晶薄膜を液相エピタキシャル成長させ
る方法において,ルツボ内溶融体に0.5〜2.0℃/
cmの温度勾配をもたせ,溶融体上部の温度を下部の温
度に比べ高くすることを特徴とするニオブ酸リチウム単
結晶薄膜の液相エピタキシャル成長法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34967491A JPH05155695A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の液相エピタキシャル成長法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34967491A JPH05155695A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の液相エピタキシャル成長法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05155695A true JPH05155695A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18405336
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34967491A Pending JPH05155695A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の液相エピタキシャル成長法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05155695A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5517942A (en) * | 1994-03-25 | 1996-05-21 | Ngk Insulators, Ltd. | Process for producing optoelectric articles |
| KR100540449B1 (ko) * | 2002-12-03 | 2006-01-11 | 김유곤 | 자성 가넷 단결정의 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된자성 가넷 단결정 |
| US7402779B2 (en) * | 2004-07-13 | 2008-07-22 | Lucent Technologies Inc. | Effusion cell and method for use in molecular beam deposition |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP34967491A patent/JPH05155695A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5517942A (en) * | 1994-03-25 | 1996-05-21 | Ngk Insulators, Ltd. | Process for producing optoelectric articles |
| KR100540449B1 (ko) * | 2002-12-03 | 2006-01-11 | 김유곤 | 자성 가넷 단결정의 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된자성 가넷 단결정 |
| US7402779B2 (en) * | 2004-07-13 | 2008-07-22 | Lucent Technologies Inc. | Effusion cell and method for use in molecular beam deposition |
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