JPH05155759A - 口腔粘膜適用製剤 - Google Patents
口腔粘膜適用製剤Info
- Publication number
- JPH05155759A JPH05155759A JP32563391A JP32563391A JPH05155759A JP H05155759 A JPH05155759 A JP H05155759A JP 32563391 A JP32563391 A JP 32563391A JP 32563391 A JP32563391 A JP 32563391A JP H05155759 A JPH05155759 A JP H05155759A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- oral mucosa
- polymer
- preparation
- vinylpyrrolidone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐水性に優れており、従って唾液等による崩
壊または溶解が生じ難い粘膜貼付性基剤を有し、かつ口
腔粘膜に容易にかつ長時間にわたり接着することができ
る口腔粘膜適用製剤を得る。 【構成】 粘膜貼付性基剤が、水に可溶なビニルピロリ
ドン(共)重合体と、水膨潤性の(メタ)アクリル酸含
有吸水性ポリマーとを主成分とし、ビニルピロリドン
(共)重合体中のビニルピロリドン含有率が70モル%
以上であり、該ビニルピロリドン(共)重合体と、該ア
クリル酸含有吸水ポリマーの配合比率が重量比で95:
5〜70:30である、口腔粘膜適用製剤。
壊または溶解が生じ難い粘膜貼付性基剤を有し、かつ口
腔粘膜に容易にかつ長時間にわたり接着することができ
る口腔粘膜適用製剤を得る。 【構成】 粘膜貼付性基剤が、水に可溶なビニルピロリ
ドン(共)重合体と、水膨潤性の(メタ)アクリル酸含
有吸水性ポリマーとを主成分とし、ビニルピロリドン
(共)重合体中のビニルピロリドン含有率が70モル%
以上であり、該ビニルピロリドン(共)重合体と、該ア
クリル酸含有吸水ポリマーの配合比率が重量比で95:
5〜70:30である、口腔粘膜適用製剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビニルピロリドン
(共)重合体及び(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマ
ーを用いた口腔粘膜適用製剤に関し、特に、口腔粘膜に
容易に長時間接着させることができ、有効成分の口腔粘
膜及び唾液への放出を長時間持続することができ、ある
いは口腔内の損傷部や疾患部を保護するのに適した口腔
粘膜適用製剤に関する。
(共)重合体及び(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマ
ーを用いた口腔粘膜適用製剤に関し、特に、口腔粘膜に
容易に長時間接着させることができ、有効成分の口腔粘
膜及び唾液への放出を長時間持続することができ、ある
いは口腔内の損傷部や疾患部を保護するのに適した口腔
粘膜適用製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、口腔粘膜に接着させて薬剤等
の有効成分を口腔粘膜及び唾液へ投与する口腔粘膜用の
製剤や、口腔内の損傷部や疾患部を保護するための口腔
内バンデージが種々提案されている。この種の口腔粘膜
用の製剤及び口腔内バンデージでは、口腔粘膜に接着さ
せるために、種々の粘膜貼付性基剤が用いられている。
なお、本明細書では、上記口腔粘膜用の製剤及び口腔内
バンデージの双方を含ませるものとして口腔粘膜適用製
剤なる表現を用いることとする。
の有効成分を口腔粘膜及び唾液へ投与する口腔粘膜用の
製剤や、口腔内の損傷部や疾患部を保護するための口腔
内バンデージが種々提案されている。この種の口腔粘膜
用の製剤及び口腔内バンデージでは、口腔粘膜に接着さ
せるために、種々の粘膜貼付性基剤が用いられている。
なお、本明細書では、上記口腔粘膜用の製剤及び口腔内
バンデージの双方を含ませるものとして口腔粘膜適用製
剤なる表現を用いることとする。
【0003】例えば、特公昭58−7605号公報に
は、粘膜貼付性基剤として、ヒドロキシプロピルセルロ
ースとアクリル酸(共)重合体またはその塩とからなる
組成のものが、特開昭59−186913号には、ゼラ
チンもしくは寒天、グルテン、カルボキシビニルポリマ
ー及び酢酸ビニル樹脂もしくはガム類からなる組成のも
のが、特開昭61−249473号には、ポリカルボン
酸及びポリ無水カルボン酸並びに酢酸ビニル重合体から
なる組成のものが開示されている。これらの先行技術に
記載されている粘膜貼付性基剤は、いずれも親水性高分
子を主成分とし、唾液等の少量の水分により口腔粘膜へ
の付着性を発現するように構成されていた。
は、粘膜貼付性基剤として、ヒドロキシプロピルセルロ
ースとアクリル酸(共)重合体またはその塩とからなる
組成のものが、特開昭59−186913号には、ゼラ
チンもしくは寒天、グルテン、カルボキシビニルポリマ
ー及び酢酸ビニル樹脂もしくはガム類からなる組成のも
のが、特開昭61−249473号には、ポリカルボン
酸及びポリ無水カルボン酸並びに酢酸ビニル重合体から
なる組成のものが開示されている。これらの先行技術に
記載されている粘膜貼付性基剤は、いずれも親水性高分
子を主成分とし、唾液等の少量の水分により口腔粘膜へ
の付着性を発現するように構成されていた。
【0004】しかしながら、上記親水性高分子からなる
従来の粘膜貼付性基剤では、多量の水分により膨潤し、
崩壊または溶解するため、耐水性の点で難があった。そ
こで、粘膜貼付性基剤の耐水性を高めるために、上記の
ような親水性高分子に酢酸ビニルまたはゴム等の水不溶
性高分子をブレンドした組成のものが提案されている。
しかしながら、親水性高分子と水不溶性高分子との間の
親和性が良好でなく、相互作用も少ないため、やはり十
分な耐水性を発現させることはできなかった。
従来の粘膜貼付性基剤では、多量の水分により膨潤し、
崩壊または溶解するため、耐水性の点で難があった。そ
こで、粘膜貼付性基剤の耐水性を高めるために、上記の
ような親水性高分子に酢酸ビニルまたはゴム等の水不溶
性高分子をブレンドした組成のものが提案されている。
しかしながら、親水性高分子と水不溶性高分子との間の
親和性が良好でなく、相互作用も少ないため、やはり十
分な耐水性を発現させることはできなかった。
【0005】また、特開昭60−248609号には、
水溶性ポリビニルピロリドン、アルギン酸及びその薬学
的に許容される塩、並びに無水マレイン酸−メチルビニ
ルエーテル共重合体からなる群より選択した1種または
2種以上のポリマーと、ポリアクリル酸及びその薬学的
に許容される塩とからなる組成のものが提案されてい
る。しかしながら、ポリアクリル酸及びその薬学的に許
容される塩と、水溶性ポリビニルピロリドンとの組み合
わせでは、それぞれを単独で使用した場合と比較する
と、耐水性は高められるものの、両成分が共に水溶性で
あるため、やはり十分な耐水性を実現することはできな
かった。
水溶性ポリビニルピロリドン、アルギン酸及びその薬学
的に許容される塩、並びに無水マレイン酸−メチルビニ
ルエーテル共重合体からなる群より選択した1種または
2種以上のポリマーと、ポリアクリル酸及びその薬学的
に許容される塩とからなる組成のものが提案されてい
る。しかしながら、ポリアクリル酸及びその薬学的に許
容される塩と、水溶性ポリビニルピロリドンとの組み合
わせでは、それぞれを単独で使用した場合と比較する
と、耐水性は高められるものの、両成分が共に水溶性で
あるため、やはり十分な耐水性を実現することはできな
かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐水
性に優れ、唾液等による崩壊または溶解が生じ難い粘膜
貼付性基剤を有し、口腔粘膜に容易にかつ長時間に渡り
接着させることができ、あるいは口腔内の損傷部や疾患
部を長時間確実に保護することを可能とする口腔粘膜適
用製剤を提供することにある。
性に優れ、唾液等による崩壊または溶解が生じ難い粘膜
貼付性基剤を有し、口腔粘膜に容易にかつ長時間に渡り
接着させることができ、あるいは口腔内の損傷部や疾患
部を長時間確実に保護することを可能とする口腔粘膜適
用製剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる口腔粘膜
適用製剤は、粘膜貼付性基剤が水に可溶なビニルビロリ
ドン(共)重合体と、水膨潤性の(メタ)アクリル酸含
有吸水性ポリマーとを主成分として含有することに特徴
を有する。ビニルピロリドン(共)重合体は口腔粘膜に
対する貼付性に優れた基剤を与えることはわかっていた
が、前述したように、ビニルピロリドン(共)重合体単
独では耐水性が不足するという問題があった。本発明者
らは、この問題を解決すべく鋭意検討した結果、ビニル
ピロリドン(共)重合体と(メタ)アクリル酸含有吸水
性ポリマーとを併用すれば、上記課題を達成し得ること
を見出し、上記本発明をなすに至ったものである。
適用製剤は、粘膜貼付性基剤が水に可溶なビニルビロリ
ドン(共)重合体と、水膨潤性の(メタ)アクリル酸含
有吸水性ポリマーとを主成分として含有することに特徴
を有する。ビニルピロリドン(共)重合体は口腔粘膜に
対する貼付性に優れた基剤を与えることはわかっていた
が、前述したように、ビニルピロリドン(共)重合体単
独では耐水性が不足するという問題があった。本発明者
らは、この問題を解決すべく鋭意検討した結果、ビニル
ピロリドン(共)重合体と(メタ)アクリル酸含有吸水
性ポリマーとを併用すれば、上記課題を達成し得ること
を見出し、上記本発明をなすに至ったものである。
【0008】なお、本発明の口腔粘膜適用製剤は、上記
粘膜貼付性基剤を有することを特徴とするものである
が、粘膜貼付性基剤に後述の各種の薬剤を含有させた、
いわゆる口腔粘膜用の製剤だけでなく、口腔内の損傷部
や疾患部を保護するのに用いられる口腔内バンデージを
も包含するものとする。ビニルピロリドン(共)重合体
及び(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマーの双方を含
む粘膜貼付性基剤は、以下のような優れた効果を発揮す
る。
粘膜貼付性基剤を有することを特徴とするものである
が、粘膜貼付性基剤に後述の各種の薬剤を含有させた、
いわゆる口腔粘膜用の製剤だけでなく、口腔内の損傷部
や疾患部を保護するのに用いられる口腔内バンデージを
も包含するものとする。ビニルピロリドン(共)重合体
及び(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマーの双方を含
む粘膜貼付性基剤は、以下のような優れた効果を発揮す
る。
【0009】唾液あるいは分泌液を吸収して局所に付
着し、膨潤した際にも優れた局所付着作用を持続する。
従って、口腔内または周辺疾患部位に薬剤を直接かつ局
部的に確実に作用させたり、あるいは口腔内の損傷部位
や患部を効果的に保護することが可能となる。 唾液あるいは分泌液を吸収し、徐々に薬物を放出する
ことにより、長時間に渡り適用疾患部位または吸収部位
に薬物を投与し続けたり、あるいは患部を保護したりす
ることが可能となる。
着し、膨潤した際にも優れた局所付着作用を持続する。
従って、口腔内または周辺疾患部位に薬剤を直接かつ局
部的に確実に作用させたり、あるいは口腔内の損傷部位
や患部を効果的に保護することが可能となる。 唾液あるいは分泌液を吸収し、徐々に薬物を放出する
ことにより、長時間に渡り適用疾患部位または吸収部位
に薬物を投与し続けたり、あるいは患部を保護したりす
ることが可能となる。
【0010】唾液あるいは分泌液を吸収しても耐水性
が高いため、溶解して流れ出すことがなく、膨潤した後
も保形性に優れている。 薬物を含有させた場合、薬物の少なくとも一部は粘膜
貼付性基剤中に溶解して存在することになるため、粘膜
貼付性基剤中に薬物が分散しているだけの場合と比較し
て、薬物の初期放出性が優れている。
が高いため、溶解して流れ出すことがなく、膨潤した後
も保形性に優れている。 薬物を含有させた場合、薬物の少なくとも一部は粘膜
貼付性基剤中に溶解して存在することになるため、粘膜
貼付性基剤中に薬物が分散しているだけの場合と比較し
て、薬物の初期放出性が優れている。
【0011】もっとも、上記のような優れた効果を発揮
させるには、ビニルピロリドン(共)重合体と(メタ)
アクリル酸含有吸水性ポリマーの配合比率が、95:5
〜70:30重量%の範囲であることが必要である。
(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマーの配合比が5重
量%未満では、耐水性を十分に高める効果が得られない
からであり、30重量%を超えるとビニルピロリドン
(共)重合体の長所である湿潤面への貼付性を損なうか
らである。好ましくは、(メタ)アクリル酸含有吸水性
ポリマーの上記配合比率は、10〜20重量%の範囲と
される。
させるには、ビニルピロリドン(共)重合体と(メタ)
アクリル酸含有吸水性ポリマーの配合比率が、95:5
〜70:30重量%の範囲であることが必要である。
(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマーの配合比が5重
量%未満では、耐水性を十分に高める効果が得られない
からであり、30重量%を超えるとビニルピロリドン
(共)重合体の長所である湿潤面への貼付性を損なうか
らである。好ましくは、(メタ)アクリル酸含有吸水性
ポリマーの上記配合比率は、10〜20重量%の範囲と
される。
【0012】ビニルピロリドン(共)重合体 本発明で用いられるビニルピロリドン(共)重合体とし
ては、例えば、ビニルピロリドンホモポリマー、あるい
はビニルピロリドンと(メタ)アクリル酸、(メタ)ア
クリル酸メチルエステル、(メタ)アクリル酸エチルエ
ステル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルエステ
ル、無水マレイン酸、ビニルアルコールもしくは酢酸ビ
ニル等の1種または2種以上との共重合体が挙げられ
る。このようなビニルピロリドン(共)重合体は、唾液
等の少量の水分が付与されると粘着性を発現するもので
あることが必要である。従って、本発明で用いられるビ
ニルピロリドン(共)重合体は、水に可溶であることが
必要である。
ては、例えば、ビニルピロリドンホモポリマー、あるい
はビニルピロリドンと(メタ)アクリル酸、(メタ)ア
クリル酸メチルエステル、(メタ)アクリル酸エチルエ
ステル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルエステ
ル、無水マレイン酸、ビニルアルコールもしくは酢酸ビ
ニル等の1種または2種以上との共重合体が挙げられ
る。このようなビニルピロリドン(共)重合体は、唾液
等の少量の水分が付与されると粘着性を発現するもので
あることが必要である。従って、本発明で用いられるビ
ニルピロリドン(共)重合体は、水に可溶であることが
必要である。
【0013】ビニルピロリドン共重合体を用いる場合、
ビニルピロリドンの優れた特性、すなわち、粘膜への
良好な貼付性、皮膚への無刺激性、及び(メタ)ア
クリル酸含有吸水性ポリマーをブレンドすることにより
耐水性を高めることを実現するために、共重合体中のビ
ニルピロリドン含有率は70モル%以上とすることが必
要であり、好ましくは90モル%以上とされる。
ビニルピロリドンの優れた特性、すなわち、粘膜への
良好な貼付性、皮膚への無刺激性、及び(メタ)ア
クリル酸含有吸水性ポリマーをブレンドすることにより
耐水性を高めることを実現するために、共重合体中のビ
ニルピロリドン含有率は70モル%以上とすることが必
要であり、好ましくは90モル%以上とされる。
【0014】(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマー 本発明に使用される(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリ
マーは、水(純水)に接触すると急速に水和・膨潤し、
自重の2倍から千倍程度の重量となるものを言う。しか
しながら、唾液等の塩類溶液では、純水と比較してその
吸水量は減少する。本発明で用いられる(メタ)アクリ
ル酸含有吸水性ポリマーとしては、デンプンに(メタ)
アクリル酸塩をグラフト重合したもの;カルボキシメチ
ルセルロースに(メタ)アクリル酸塩をグラフト重合し
たもの;(メタ)アクリル酸ホモポリマーをNa、K等
のアルカリ金属塩で中和したもの;(メタ)アクリル酸
の1種または2種と、ビニルアルコール及び/もしくは
アクリルアミドとの共重合体が挙げられる。
マーは、水(純水)に接触すると急速に水和・膨潤し、
自重の2倍から千倍程度の重量となるものを言う。しか
しながら、唾液等の塩類溶液では、純水と比較してその
吸水量は減少する。本発明で用いられる(メタ)アクリ
ル酸含有吸水性ポリマーとしては、デンプンに(メタ)
アクリル酸塩をグラフト重合したもの;カルボキシメチ
ルセルロースに(メタ)アクリル酸塩をグラフト重合し
たもの;(メタ)アクリル酸ホモポリマーをNa、K等
のアルカリ金属塩で中和したもの;(メタ)アクリル酸
の1種または2種と、ビニルアルコール及び/もしくは
アクリルアミドとの共重合体が挙げられる。
【0015】(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマーの
添加により、本発明の口腔粘膜適用製剤の耐水性が顕著
に高められる理由は必ずしも明確ではないが、(メタ)
アクリル酸含有吸水性ポリマー中の(メタ)アクリル酸
のカルボン酸と、ビニルピロリドン(共)重合体のピロ
リドン環とが予想外の相互作用をすることによると考え
られる。
添加により、本発明の口腔粘膜適用製剤の耐水性が顕著
に高められる理由は必ずしも明確ではないが、(メタ)
アクリル酸含有吸水性ポリマー中の(メタ)アクリル酸
のカルボン酸と、ビニルピロリドン(共)重合体のピロ
リドン環とが予想外の相互作用をすることによると考え
られる。
【0016】製造 本発明の口腔粘膜適用製剤の製造方法は、特に限定され
ないが、例えば以下の第1及び第2の製造方法を例示す
ることができる。第1の製造方法は、ビニルピロリドン
(共)重合体をメタノールと適当な有機溶媒に溶解し、
該溶液に(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマーを均一
に分散させた後、流延し、乾燥させる各工程を備え、そ
れによって薄膜状の粘膜貼付性基剤が得られる。この場
合、口腔粘膜及び唾液等に薬剤を作用させたい場合に
は、上記ビニルピロリドン(共)重合体を有機溶媒に溶
解させるに際し、治療効果を発揮させるための薬剤を併
せて添加すればよい。さらに、必要に応じて、薬剤の吸
収促進剤、可塑剤または矯味・矯臭剤等を添加してもよ
い。上記第1の製造方法によれば、(メタ)アクリル酸
含有吸水性ポリマーが、ビニルピロリドン(共)重合体
フィルム中に均一に分散された粘膜貼付性基剤が構成さ
れる。
ないが、例えば以下の第1及び第2の製造方法を例示す
ることができる。第1の製造方法は、ビニルピロリドン
(共)重合体をメタノールと適当な有機溶媒に溶解し、
該溶液に(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマーを均一
に分散させた後、流延し、乾燥させる各工程を備え、そ
れによって薄膜状の粘膜貼付性基剤が得られる。この場
合、口腔粘膜及び唾液等に薬剤を作用させたい場合に
は、上記ビニルピロリドン(共)重合体を有機溶媒に溶
解させるに際し、治療効果を発揮させるための薬剤を併
せて添加すればよい。さらに、必要に応じて、薬剤の吸
収促進剤、可塑剤または矯味・矯臭剤等を添加してもよ
い。上記第1の製造方法によれば、(メタ)アクリル酸
含有吸水性ポリマーが、ビニルピロリドン(共)重合体
フィルム中に均一に分散された粘膜貼付性基剤が構成さ
れる。
【0017】他方、第2の製造方法は、ビニルピロリド
ン(共)重合体及び(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリ
マーを十分に混合し、混合物の適量をパンチ、ダイス及
びプレスを用いて直接加圧成形する方法であり、それに
よって所望の形状の粘膜貼付性基剤が得られる。第2の
方法においても、薬剤を口腔粘膜または唾液等に作用さ
せたい場合には、上記ビニルピロリドン(共)重合体及
び(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマーのポリマー成
分に加えて、治療効果を発揮させるための薬剤を添加
し、混合すればよい。さらに、必要に応じて、薬剤以外
に、薬剤の吸収促進剤、滑沢剤(例えば、ステアリン酸
マグネシウム)、結合剤、賦形剤(例えば、乳糖)、矯
味矯臭剤等の1種または2種以上を混合してもよい。第
2の製造方法によれば、ビニルピロリドン(共)重合体
及び(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマーのブレンド
ポリマーからなる粘膜貼付性基剤が得られる。
ン(共)重合体及び(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリ
マーを十分に混合し、混合物の適量をパンチ、ダイス及
びプレスを用いて直接加圧成形する方法であり、それに
よって所望の形状の粘膜貼付性基剤が得られる。第2の
方法においても、薬剤を口腔粘膜または唾液等に作用さ
せたい場合には、上記ビニルピロリドン(共)重合体及
び(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマーのポリマー成
分に加えて、治療効果を発揮させるための薬剤を添加
し、混合すればよい。さらに、必要に応じて、薬剤以外
に、薬剤の吸収促進剤、滑沢剤(例えば、ステアリン酸
マグネシウム)、結合剤、賦形剤(例えば、乳糖)、矯
味矯臭剤等の1種または2種以上を混合してもよい。第
2の製造方法によれば、ビニルピロリドン(共)重合体
及び(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマーのブレンド
ポリマーからなる粘膜貼付性基剤が得られる。
【0018】薬剤 本発明の口腔粘膜適用製剤において含有させ得る薬剤と
しては、特に限定はされない。また薬剤の種類数につい
ても限定されず、必要に応じて1種または2種以上の薬
剤を適宜配合することができる。使用し得る薬剤として
は、例えば、解熱性消炎鎮痛剤、鎮痛剤、ステロイド系
抗炎症剤、血管拡張剤、高血圧剤、不整脈剤、血圧降下
剤、鎮咳去たん剤、局所麻酔剤、ホルモン剤、喘息・鼻
アレルギー治療剤、抗ヒスタミン剤、抗凝血剤、鎮痙
剤、脳循環・代謝改善剤、抗うつ・抗不安剤、ビタミン
D製剤、経口血糖降下剤、抗潰瘍剤、睡眠剤、抗生物
質、抗菌剤、殺菌剤等が挙げられる。
しては、特に限定はされない。また薬剤の種類数につい
ても限定されず、必要に応じて1種または2種以上の薬
剤を適宜配合することができる。使用し得る薬剤として
は、例えば、解熱性消炎鎮痛剤、鎮痛剤、ステロイド系
抗炎症剤、血管拡張剤、高血圧剤、不整脈剤、血圧降下
剤、鎮咳去たん剤、局所麻酔剤、ホルモン剤、喘息・鼻
アレルギー治療剤、抗ヒスタミン剤、抗凝血剤、鎮痙
剤、脳循環・代謝改善剤、抗うつ・抗不安剤、ビタミン
D製剤、経口血糖降下剤、抗潰瘍剤、睡眠剤、抗生物
質、抗菌剤、殺菌剤等が挙げられる。
【0019】解熱性消炎鎮痛剤としては、インドメタシ
ン、サリチル酸、アスピリン、アセトアミノフェノン、
ジクロロフェナックNa、イブプロフェン、スリンダッ
ク、ナプロキセン、ケトプロフェン、フルフェナム酸、
イブフェナック、フェンブフェン、アルクロフェナッ
ク、フェニルブタゾン、メヘナム酸、ベンザタック、ピ
ロキシカム、フルルビプロフェン、ペンタゾシン、塩酸
ブプレノルフィン、酒石酸ブトルファノール等が挙げら
れる。
ン、サリチル酸、アスピリン、アセトアミノフェノン、
ジクロロフェナックNa、イブプロフェン、スリンダッ
ク、ナプロキセン、ケトプロフェン、フルフェナム酸、
イブフェナック、フェンブフェン、アルクロフェナッ
ク、フェニルブタゾン、メヘナム酸、ベンザタック、ピ
ロキシカム、フルルビプロフェン、ペンタゾシン、塩酸
ブプレノルフィン、酒石酸ブトルファノール等が挙げら
れる。
【0020】ステロイド系抗炎症剤としては、ヒドロコ
ルチゾン、プロドニゾロン、フルオロシノロンアセトニ
ド、フルドキシコルチド、メチルプレドニゾロン、酢酸
ヒドロコルチゾン、トリアムシノロンアセトニド、デキ
サメタゾン、酢酸ヘタメサゾン、吉草酸ジフルコルトロ
ン、プロピオンクロヘタゾール、フルオシノニド等が挙
げられる。血管拡張剤としては、ジルチアゼム、ベラパ
ミル、四硝酸ペンタエリスリトール、ジピダモール、硝
酸イソソルビド、ニフェジピン、ニトログリセリン等が
挙げられる。
ルチゾン、プロドニゾロン、フルオロシノロンアセトニ
ド、フルドキシコルチド、メチルプレドニゾロン、酢酸
ヒドロコルチゾン、トリアムシノロンアセトニド、デキ
サメタゾン、酢酸ヘタメサゾン、吉草酸ジフルコルトロ
ン、プロピオンクロヘタゾール、フルオシノニド等が挙
げられる。血管拡張剤としては、ジルチアゼム、ベラパ
ミル、四硝酸ペンタエリスリトール、ジピダモール、硝
酸イソソルビド、ニフェジピン、ニトログリセリン等が
挙げられる。
【0021】高血圧剤・不整脈剤としては、プロパノー
ル、アテノロール、ピンドロール、硫酸ジキニン、アジ
マリン、塩酸アルプレノロール、酒石酸メトロプロロー
ル、ナドロール、マレイン酸チモロール、ジソピラミド
等が挙げられる。血圧降下剤としては、塩酸クロニジ
ン、カプトプリル、塩酸プラゾシン、硫酸ペンブトロー
ル、酢酸グアナベンズ、塩酸グアンファシン、塩酸プナ
ゾシン、マレイン酸エナラプリル、塩酸アロチロール、
塩酸ブニトロロール等が挙げられる。
ル、アテノロール、ピンドロール、硫酸ジキニン、アジ
マリン、塩酸アルプレノロール、酒石酸メトロプロロー
ル、ナドロール、マレイン酸チモロール、ジソピラミド
等が挙げられる。血圧降下剤としては、塩酸クロニジ
ン、カプトプリル、塩酸プラゾシン、硫酸ペンブトロー
ル、酢酸グアナベンズ、塩酸グアンファシン、塩酸プナ
ゾシン、マレイン酸エナラプリル、塩酸アロチロール、
塩酸ブニトロロール等が挙げられる。
【0022】鎮咳去たん剤としては、塩酸プロカテロー
ル、硫酸テルブタリン、臭化水素酸フェノテロール、塩
酸ツロブテロール、塩酸アンブロキソール、塩酸ピルブ
テイロール、塩酸マブテロール、塩酸クレンブテロー
ル、塩酸トリメトキノール、フマル酸フォルモテロール
等が挙げられる。抗潰瘍剤としては、5−フルオロウラ
シル、1−(2−テトラヒドロフリル)−5−フルオロ
ウラシル、マイトマトシC等が挙げられる。局所麻酔剤
としては、ベンゾカイン、プロカイン、リドカイン、テ
トラカイン等が挙げられる。
ル、硫酸テルブタリン、臭化水素酸フェノテロール、塩
酸ツロブテロール、塩酸アンブロキソール、塩酸ピルブ
テイロール、塩酸マブテロール、塩酸クレンブテロー
ル、塩酸トリメトキノール、フマル酸フォルモテロール
等が挙げられる。抗潰瘍剤としては、5−フルオロウラ
シル、1−(2−テトラヒドロフリル)−5−フルオロ
ウラシル、マイトマトシC等が挙げられる。局所麻酔剤
としては、ベンゾカイン、プロカイン、リドカイン、テ
トラカイン等が挙げられる。
【0023】ホルモン剤としては、エストロゲン、エス
トラジオール、テストステロン、プロゲステロン、プロ
スタグランジン、インスリン等が挙げられる。喘息・鼻
アレルギー治療剤としては、フマル酸ケトチフェン、塩
酸アゼラスチン、クロモグリク酸Na等が、抗ヒスタミ
ン剤としては、塩酸シクロペプタジン、塩酸ジフェンヒ
ドラジン、フェンベンザミン、メキタジン等が挙げられ
る。抗凝血剤としてはヘパリン等が、鎮痙剤としてスコ
ポラミン、クロフルペロール等が挙げられる。
トラジオール、テストステロン、プロゲステロン、プロ
スタグランジン、インスリン等が挙げられる。喘息・鼻
アレルギー治療剤としては、フマル酸ケトチフェン、塩
酸アゼラスチン、クロモグリク酸Na等が、抗ヒスタミ
ン剤としては、塩酸シクロペプタジン、塩酸ジフェンヒ
ドラジン、フェンベンザミン、メキタジン等が挙げられ
る。抗凝血剤としてはヘパリン等が、鎮痙剤としてスコ
ポラミン、クロフルペロール等が挙げられる。
【0024】脳循環代謝改善剤としては、ピンポセチ
ン、塩酸フルナリジン、塩酸ニカルジピン、フマル酸ブ
ロビンカミン、メシル酸ジヒドロエルゴトキシン、酒石
酸イフェンプロジルン、塩酸イソクスプリン等が挙げら
れる。抗うつ・抗不安薬としては、塩酸マプロチリン、
エチゾラム、ジアゼパム、ブロアゼパム、塩酸アミトリ
プチリン、塩酸ミアンセリン等が挙げられる。ビタミン
D剤としては、アルファカルシドール、エルゴカシフェ
ロール等が、経口血糖降下剤としては、グリベンクラミ
ド、グリクラジド等が挙げられる。
ン、塩酸フルナリジン、塩酸ニカルジピン、フマル酸ブ
ロビンカミン、メシル酸ジヒドロエルゴトキシン、酒石
酸イフェンプロジルン、塩酸イソクスプリン等が挙げら
れる。抗うつ・抗不安薬としては、塩酸マプロチリン、
エチゾラム、ジアゼパム、ブロアゼパム、塩酸アミトリ
プチリン、塩酸ミアンセリン等が挙げられる。ビタミン
D剤としては、アルファカルシドール、エルゴカシフェ
ロール等が、経口血糖降下剤としては、グリベンクラミ
ド、グリクラジド等が挙げられる。
【0025】抗潰瘍剤としては、リンゴ酸グレポブリ
ド、ファモチジン、臭化グリコピロニウム等が挙げられ
る。睡眠薬としては、フェノバルビタール、アモバルビ
タール等が、抗生物質としてはテトラサイクリン、クロ
ランフェニコール等が挙げられる。これらの薬物の配合
量は、薬物の種類、貼付剤の使用目的等により異なる
が、通常、口腔粘膜適用製剤中に0.1〜40重量%の
割合で含有される。
ド、ファモチジン、臭化グリコピロニウム等が挙げられ
る。睡眠薬としては、フェノバルビタール、アモバルビ
タール等が、抗生物質としてはテトラサイクリン、クロ
ランフェニコール等が挙げられる。これらの薬物の配合
量は、薬物の種類、貼付剤の使用目的等により異なる
が、通常、口腔粘膜適用製剤中に0.1〜40重量%の
割合で含有される。
【0026】口腔粘膜適用製剤の形態 本発明の口腔粘膜適用製剤は、粘膜貼付性基剤単独で用
いることができるが、その場合、前記第1の製造方法で
得られる薄膜状の粘膜貼付性基剤の厚みは10μm以
上、5000μm以下であることが好ましく、より好ま
しくは30μm以上500μm以下である。また、前記
第2の製造方法で得られる粘膜貼付性基剤の形状、面
積、厚み等は適宜選ばれる。
いることができるが、その場合、前記第1の製造方法で
得られる薄膜状の粘膜貼付性基剤の厚みは10μm以
上、5000μm以下であることが好ましく、より好ま
しくは30μm以上500μm以下である。また、前記
第2の製造方法で得られる粘膜貼付性基剤の形状、面
積、厚み等は適宜選ばれる。
【0027】また、本発明にかかる口腔粘膜適用製剤
は、粘膜貼付性基剤の片面に、支持層を積層した形態と
してもよい。支持層としては、水不溶性あるいはこれに
類似した粘膜非貼付性基材層を用いることができる。上
記のような支持層を構成する材料の例としては、天然高
分子、半合成高分子、合成高分子、金属箔またはこれら
の複合体が挙げられる。上記支持層を口腔粘膜適用製剤
の片面に積層することにより、口腔粘膜に適用した場
合、口腔粘膜とは反対側の面からの単位時間当たりの唾
液の浸透量を減少させることができ、かつ口腔内の物理
的刺激による粘膜貼付性基剤の崩壊も抑制される。従っ
て、粘膜貼付性基剤単独で使用した場合に比べれば、耐
水性及び耐久性をより一層高めることができ、より長時
間にわたり口腔内に接着させることが可能となる。
は、粘膜貼付性基剤の片面に、支持層を積層した形態と
してもよい。支持層としては、水不溶性あるいはこれに
類似した粘膜非貼付性基材層を用いることができる。上
記のような支持層を構成する材料の例としては、天然高
分子、半合成高分子、合成高分子、金属箔またはこれら
の複合体が挙げられる。上記支持層を口腔粘膜適用製剤
の片面に積層することにより、口腔粘膜に適用した場
合、口腔粘膜とは反対側の面からの単位時間当たりの唾
液の浸透量を減少させることができ、かつ口腔内の物理
的刺激による粘膜貼付性基剤の崩壊も抑制される。従っ
て、粘膜貼付性基剤単独で使用した場合に比べれば、耐
水性及び耐久性をより一層高めることができ、より長時
間にわたり口腔内に接着させることが可能となる。
【0028】なお、上記支持層としては、必ずしも水不
溶性あるいは難溶性の性質を有するものを用いる必要は
なく、水分を吸収しても粘着性を発現しない材料からな
る支持層を用いてもよい。このような水分吸収性の支持
層を積層した場合であっても、水分を吸収した場合に粘
着性を発現しない限り、口腔内に貼付した際に指等に口
腔粘膜適用製剤が付着する現象を防止することができ、
従って貼付作業を容易とすることができる。上記支持層
の厚みは、1μm以上、100μm以下が好ましく、よ
り好ましくは5μm以上、50μm以下である。上記支
持層を粘膜貼付性基剤に積層する方法としては、加熱、
加圧または他の適当な機械的方法;接着剤により接着す
る方法;支持層成分の高分子を適当な揮発性溶媒に溶解
し、粘膜貼付性基剤に貼付し、乾燥することにより支持
層を形成する方法等を採用することができる。
溶性あるいは難溶性の性質を有するものを用いる必要は
なく、水分を吸収しても粘着性を発現しない材料からな
る支持層を用いてもよい。このような水分吸収性の支持
層を積層した場合であっても、水分を吸収した場合に粘
着性を発現しない限り、口腔内に貼付した際に指等に口
腔粘膜適用製剤が付着する現象を防止することができ、
従って貼付作業を容易とすることができる。上記支持層
の厚みは、1μm以上、100μm以下が好ましく、よ
り好ましくは5μm以上、50μm以下である。上記支
持層を粘膜貼付性基剤に積層する方法としては、加熱、
加圧または他の適当な機械的方法;接着剤により接着す
る方法;支持層成分の高分子を適当な揮発性溶媒に溶解
し、粘膜貼付性基剤に貼付し、乾燥することにより支持
層を形成する方法等を採用することができる。
【0029】
【作用】本発明の口腔粘膜適用製剤では、粘膜貼付性基
剤中のビニルピロリドン(共)重合体が、唾液あるいは
分泌液を吸収して口腔内の局所に付着させる働きを有す
る。従って、口腔内または周辺疾患部へ薬物を直接かつ
局部的に作用させたり、あるいは患部を保護したりする
ことができる。
剤中のビニルピロリドン(共)重合体が、唾液あるいは
分泌液を吸収して口腔内の局所に付着させる働きを有す
る。従って、口腔内または周辺疾患部へ薬物を直接かつ
局部的に作用させたり、あるいは患部を保護したりする
ことができる。
【0030】また、貼付後には、唾液あるいは分泌液を
吸収し、ビニルピロリドン(共)重合体と(メタ)アク
リル酸含有吸水性ポリマーとが相互作用してゲル状とな
って膨潤し、薬物を徐々に放出する。従って、薬物を長
時間にわたり適用疾患部位または吸収部位に投与し続け
たり、患部を保護したりすることが可能となる。さら
に、上記ゲル状体は、耐水性に優れているため、溶解し
て流れ出すことがなく、膨潤状態において柔軟性を有し
かつ保形性においても優れている。従って、上記ゲル状
体が長時間口腔粘膜に存在していた場合であっても、患
者に異物感を与えることがない。
吸収し、ビニルピロリドン(共)重合体と(メタ)アク
リル酸含有吸水性ポリマーとが相互作用してゲル状とな
って膨潤し、薬物を徐々に放出する。従って、薬物を長
時間にわたり適用疾患部位または吸収部位に投与し続け
たり、患部を保護したりすることが可能となる。さら
に、上記ゲル状体は、耐水性に優れているため、溶解し
て流れ出すことがなく、膨潤状態において柔軟性を有し
かつ保形性においても優れている。従って、上記ゲル状
体が長時間口腔粘膜に存在していた場合であっても、患
者に異物感を与えることがない。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を挙げるこ
とにより、本発明を具体的に説明する。実施例1 ビニルピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品
名;Kollidon90)85重量部をエタノール2
00重量部に均一に溶解し、無色透明な粘着剤溶液を得
た。上記粘着剤溶液に、硝酸イソソルビド10重量部を
均一に溶解した後、デンプン−アクリル酸塩グラフト重
合体(三洋化成社製、商品名;サンウエットIM−10
00MPS)5重量部をディゾルバーで攪拌しつつ均一
に分散させた。上記デンプン−アクリル酸塩グラフト重
合体が分散された粘着剤溶液を、厚みが75μmとなる
ように表面をシリコーンで処理したポリエチレンテレフ
タレート(以下、PET)剥離紙上に塗工し、60℃の
温度で1時間乾燥し、フィルム状の口腔粘膜適用製剤を
得た。
とにより、本発明を具体的に説明する。実施例1 ビニルピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品
名;Kollidon90)85重量部をエタノール2
00重量部に均一に溶解し、無色透明な粘着剤溶液を得
た。上記粘着剤溶液に、硝酸イソソルビド10重量部を
均一に溶解した後、デンプン−アクリル酸塩グラフト重
合体(三洋化成社製、商品名;サンウエットIM−10
00MPS)5重量部をディゾルバーで攪拌しつつ均一
に分散させた。上記デンプン−アクリル酸塩グラフト重
合体が分散された粘着剤溶液を、厚みが75μmとなる
ように表面をシリコーンで処理したポリエチレンテレフ
タレート(以下、PET)剥離紙上に塗工し、60℃の
温度で1時間乾燥し、フィルム状の口腔粘膜適用製剤を
得た。
【0032】比較例1 ビニルピロリドンホモポリマーの配合量を85重量部か
ら90重量部に変更し、デンプン−アクリル酸塩グラフ
ト重合体5重量部を分散させなかったことを除いては、
実施例1と同様にして、フィルム状の口腔粘膜適用製剤
を得た。
ら90重量部に変更し、デンプン−アクリル酸塩グラフ
ト重合体5重量部を分散させなかったことを除いては、
実施例1と同様にして、フィルム状の口腔粘膜適用製剤
を得た。
【0033】実施例2 ビニルピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品
名;Kollidon90)60重量部及びビニルピロ
リドンホモポリマー(BASF社製、商品名;Koll
idon30)15重量部をエタノール300重量部に
均一に溶解し、無色透明な粘着剤溶液を得た。上記粘着
剤溶液に、インドメタシン10重量部を均一に溶解した
後、アクリル酸−ビニルアルコール共重合体(住友化学
社製、商品名;スミカゲルSP−510)15重量部を
ディゾルバーで攪拌しつつ均一に分散させた。上記のよ
うにアクリル酸−ビニルアルコール共重合体が均一に分
散された粘着剤溶液を、厚み50μmとなるように表面
をシリコーンで処理されたPET剥離紙上に塗工し、6
0℃の温度で1時間乾燥してフィルム状の口腔粘膜適用
製剤を得た。
名;Kollidon90)60重量部及びビニルピロ
リドンホモポリマー(BASF社製、商品名;Koll
idon30)15重量部をエタノール300重量部に
均一に溶解し、無色透明な粘着剤溶液を得た。上記粘着
剤溶液に、インドメタシン10重量部を均一に溶解した
後、アクリル酸−ビニルアルコール共重合体(住友化学
社製、商品名;スミカゲルSP−510)15重量部を
ディゾルバーで攪拌しつつ均一に分散させた。上記のよ
うにアクリル酸−ビニルアルコール共重合体が均一に分
散された粘着剤溶液を、厚み50μmとなるように表面
をシリコーンで処理されたPET剥離紙上に塗工し、6
0℃の温度で1時間乾燥してフィルム状の口腔粘膜適用
製剤を得た。
【0034】比較例2 ビニルピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品
名;Kollidon90)72重量部及びビニルピロ
リドンホモポリマー(BASF社製、商品名;Koll
idon30)18重量部を用い、かつアクリル酸−ビ
ニルアルコール共重合体を分散させなかったことを除い
ては、実施例2と同様にして、フィルム状の口腔粘膜適
用製剤を得た。
名;Kollidon90)72重量部及びビニルピロ
リドンホモポリマー(BASF社製、商品名;Koll
idon30)18重量部を用い、かつアクリル酸−ビ
ニルアルコール共重合体を分散させなかったことを除い
ては、実施例2と同様にして、フィルム状の口腔粘膜適
用製剤を得た。
【0035】実施例3 ビニルピロリドン95重量部、アクリル酸−2−エチル
ヘキシル5重量部を、溶媒としてエタノールを使用し、
重合触媒としてラウロイルパーオキシド0.3重量部を
加えて、60℃で重合を行った。その結果、重量平均分
子量5.5×105 、固形分35重量%のビニルピロリ
ドン−アクリル酸−2−エチルヘキシル共重合体を含む
溶液を得た。上記共重合体溶液228.6重量部に、エ
ストラジオール10重量部を均一に溶解した後、ポリア
クリル酸塩(三洋化成社製、商品名;サンウエットIM
=5000MPS)10重量部をディゾルバーで攪拌し
つつ均一に分散させた。上記ポリアクリル酸塩が分散さ
れた粘着剤溶液を、厚みが70μmとなるように、表面
がシリコーンで処理されたPET剥離紙上に塗工し、6
0℃で1時間乾燥し、フィルム状の口腔粘膜適用製剤を
得た。
ヘキシル5重量部を、溶媒としてエタノールを使用し、
重合触媒としてラウロイルパーオキシド0.3重量部を
加えて、60℃で重合を行った。その結果、重量平均分
子量5.5×105 、固形分35重量%のビニルピロリ
ドン−アクリル酸−2−エチルヘキシル共重合体を含む
溶液を得た。上記共重合体溶液228.6重量部に、エ
ストラジオール10重量部を均一に溶解した後、ポリア
クリル酸塩(三洋化成社製、商品名;サンウエットIM
=5000MPS)10重量部をディゾルバーで攪拌し
つつ均一に分散させた。上記ポリアクリル酸塩が分散さ
れた粘着剤溶液を、厚みが70μmとなるように、表面
がシリコーンで処理されたPET剥離紙上に塗工し、6
0℃で1時間乾燥し、フィルム状の口腔粘膜適用製剤を
得た。
【0036】比較例3 実施例3で得られたビニルピロリドン−アクリル酸−2
−エチルヘキシル共重合体溶液257.1重量部に、エ
ストラジオール10重量部を均一に溶解した。しかる
後、この粘着剤溶液を用いて、実施例3と同様にしてフ
ィルム状の口腔粘膜適用製剤を得た。
−エチルヘキシル共重合体溶液257.1重量部に、エ
ストラジオール10重量部を均一に溶解した。しかる
後、この粘着剤溶液を用いて、実施例3と同様にしてフ
ィルム状の口腔粘膜適用製剤を得た。
【0037】実施例4 ビニルピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品
名;Kollidon90)70重量部及びビニルピロ
リドンホモポリマー(BASF社製、商品名;Koll
idon30)15重量部をエタノール300重量部に
均一に溶解し、無色透明な粘着剤溶液を得た。上記粘着
剤溶液に、ニフェジピン5重量部を均一に溶解した後、
ポリアクリル酸塩(住友化学社製、商品名;スミカゲル
NP−1010)5重量部をディゾルバーで攪拌しつつ
均一に分散させた。上記ポリアクリル酸塩が分散された
粘着剤溶液を、厚み100μmとなるように、表面がシ
リコーンで処理されたPET剥離紙上に塗工し、60℃
の温度で1時間乾燥して、フィルム状の口腔粘膜適用製
剤を得た。
名;Kollidon90)70重量部及びビニルピロ
リドンホモポリマー(BASF社製、商品名;Koll
idon30)15重量部をエタノール300重量部に
均一に溶解し、無色透明な粘着剤溶液を得た。上記粘着
剤溶液に、ニフェジピン5重量部を均一に溶解した後、
ポリアクリル酸塩(住友化学社製、商品名;スミカゲル
NP−1010)5重量部をディゾルバーで攪拌しつつ
均一に分散させた。上記ポリアクリル酸塩が分散された
粘着剤溶液を、厚み100μmとなるように、表面がシ
リコーンで処理されたPET剥離紙上に塗工し、60℃
の温度で1時間乾燥して、フィルム状の口腔粘膜適用製
剤を得た。
【0038】比較例4 ビニルピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品
名;Kollidon90)74.1重量部と、ビニル
ピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品名;Ko
llidon30)15.9重量部用いたこと、並びに
ポリアクリル酸塩を分散させなかったことを除いては実
施例4と同様にして、フィルム状の口腔粘膜適用製剤を
得た。
名;Kollidon90)74.1重量部と、ビニル
ピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品名;Ko
llidon30)15.9重量部用いたこと、並びに
ポリアクリル酸塩を分散させなかったことを除いては実
施例4と同様にして、フィルム状の口腔粘膜適用製剤を
得た。
【0039】実施例5 メタアクリル酸−メタアクリル酸メチル共重合体(Ro
hm Pharma社製、商品名;Euidragit
L)50重量部、ポリエチレングリコール600(日
本油脂社製)25重量部を、エタノール300重量部に
均一に溶解した。得られた溶液を、乾燥後の厚みが20
μmとなるように表面がシリコーンで処理されたPET
剥離紙上に塗工し、60℃の温度で2時間乾燥して、フ
ィルム状の粘膜非貼付性基材を得た。上記粘膜非貼付性
基材と、実施例4の口腔粘膜適用製剤とを熱圧着してフ
ィルム状の口腔粘膜適用製剤を得た。
hm Pharma社製、商品名;Euidragit
L)50重量部、ポリエチレングリコール600(日
本油脂社製)25重量部を、エタノール300重量部に
均一に溶解した。得られた溶液を、乾燥後の厚みが20
μmとなるように表面がシリコーンで処理されたPET
剥離紙上に塗工し、60℃の温度で2時間乾燥して、フ
ィルム状の粘膜非貼付性基材を得た。上記粘膜非貼付性
基材と、実施例4の口腔粘膜適用製剤とを熱圧着してフ
ィルム状の口腔粘膜適用製剤を得た。
【0040】実施例6 ビニルピロリドンホモポリマーBASF社製、商品名;
Kollidon90)85重量部をエタノール200
重量部に均一に溶解して、無色透明な粘着剤溶液を得
た。上記粘着剤溶液に、デンプン−アクリル酸塩グラフ
ト重合体(三洋化成社製、商品名;サンウエットIM−
1000MPS)5重量部をディゾルバーで攪拌しなが
ら均一に分散させた。上記デンプン−アクリル酸塩グラ
フト重合体が均一に分散された粘着剤溶液を、厚みが5
0μmとなるように表面がシリコーンで処理されたPE
T剥離紙上に塗工し、60℃の温度で1時間乾燥して、
フィルム状の口腔粘膜適用製剤を得た。
Kollidon90)85重量部をエタノール200
重量部に均一に溶解して、無色透明な粘着剤溶液を得
た。上記粘着剤溶液に、デンプン−アクリル酸塩グラフ
ト重合体(三洋化成社製、商品名;サンウエットIM−
1000MPS)5重量部をディゾルバーで攪拌しなが
ら均一に分散させた。上記デンプン−アクリル酸塩グラ
フト重合体が均一に分散された粘着剤溶液を、厚みが5
0μmとなるように表面がシリコーンで処理されたPE
T剥離紙上に塗工し、60℃の温度で1時間乾燥して、
フィルム状の口腔粘膜適用製剤を得た。
【0041】比較例5 ビニルピロリドンホモポリマーBASF社製、商品名;
Kollidon90)100重量部を用いたこと、及
びデンプン−アクリル酸グラフト重合体を用いなかった
ことを除いては、実施例6と同様にしてフィルム状の口
腔粘膜適用製剤を得た。
Kollidon90)100重量部を用いたこと、及
びデンプン−アクリル酸グラフト重合体を用いなかった
ことを除いては、実施例6と同様にしてフィルム状の口
腔粘膜適用製剤を得た。
【0042】実施例7 実施例5で得られた粘膜非貼付性基材と、実施例6の口
腔粘膜適用製剤とを熱圧着してフィルム状の口腔粘膜適
用製剤を得た。実施例8 ビニルピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品
名;Kollidon90F)45重量部、ポリアクリ
ル酸塩(三洋化成社製、商品名;サンウエットIM−5
000MPS)5重量部、乳糖10重量部、ステアリン
酸マグネシウム0.2重量部及び硝酸イソソルビド6重
量部を秤量し、均一に混合し、しかる後、打錠して重量
90mg及び厚さ0.9mm、直径10.0mmの錠剤
型の口腔粘膜適用製剤を得た。
腔粘膜適用製剤とを熱圧着してフィルム状の口腔粘膜適
用製剤を得た。実施例8 ビニルピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品
名;Kollidon90F)45重量部、ポリアクリ
ル酸塩(三洋化成社製、商品名;サンウエットIM−5
000MPS)5重量部、乳糖10重量部、ステアリン
酸マグネシウム0.2重量部及び硝酸イソソルビド6重
量部を秤量し、均一に混合し、しかる後、打錠して重量
90mg及び厚さ0.9mm、直径10.0mmの錠剤
型の口腔粘膜適用製剤を得た。
【0043】比較例6 ビニルピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品
名;Kollidon90F)を50重量部配合したこ
と、及びポリアクリル酸塩を配合しなかったこと以外
は、実施例8と同様にして、錠剤の口腔粘膜適用製剤を
得た。比較例7 ポリアクリル酸塩(三洋化成社製、商品名;サンウエッ
トIM−5000MPS)に代えて、ポリアクリル酸
(日本純薬社製、商品名;ジュンロン110)5重量部
を用いたこと以外は、実施例8と同様にして、錠剤の口
腔粘膜適用製剤を得た。
名;Kollidon90F)を50重量部配合したこ
と、及びポリアクリル酸塩を配合しなかったこと以外
は、実施例8と同様にして、錠剤の口腔粘膜適用製剤を
得た。比較例7 ポリアクリル酸塩(三洋化成社製、商品名;サンウエッ
トIM−5000MPS)に代えて、ポリアクリル酸
(日本純薬社製、商品名;ジュンロン110)5重量部
を用いたこと以外は、実施例8と同様にして、錠剤の口
腔粘膜適用製剤を得た。
【0044】実施例9 ビニルピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品
名;Kollidon90F)47.5重量部、デンプ
ン−アクリル酸塩グラフト共重合体(三洋化成社製、商
品名;サンウエットIM−1000MPS)2.5重量
部、乳糖10重量部、ステアリン酸マグネシウム0.5
重量部、及びインドメタシン5重量部を秤り取り、均一
に混合した後、打錠して重量100mg、厚さ1.0m
m、直径10.0mmの錠剤の口腔粘膜適用製剤を得
た。比較例8 ビニルピロリドンホモポリマーの配合割合を50重量部
に変更したこと、デンプン−アクリル酸塩グラフト共重
合体を配合しなかったこと以外は、実施例9と同様にし
て錠剤の口腔粘膜適用製剤を得た。
名;Kollidon90F)47.5重量部、デンプ
ン−アクリル酸塩グラフト共重合体(三洋化成社製、商
品名;サンウエットIM−1000MPS)2.5重量
部、乳糖10重量部、ステアリン酸マグネシウム0.5
重量部、及びインドメタシン5重量部を秤り取り、均一
に混合した後、打錠して重量100mg、厚さ1.0m
m、直径10.0mmの錠剤の口腔粘膜適用製剤を得
た。比較例8 ビニルピロリドンホモポリマーの配合割合を50重量部
に変更したこと、デンプン−アクリル酸塩グラフト共重
合体を配合しなかったこと以外は、実施例9と同様にし
て錠剤の口腔粘膜適用製剤を得た。
【0045】実施例10 ビニルピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品
名;Kollidon90F)50重量部、アクリル酸
−ビニルアルコール共重合体(住友化学社製、商品名;
スミカゲルSP−510)10重量部、ステアリン酸マ
グネシウム0.5重量部及びエストラジオール5重量部
を秤り取り、均一に混合した後打錠し、重量100m
g、厚さ1.0mm及び直径10.0mmの錠剤の口腔
粘膜適用製剤を得た。比較例9 ビニルピロリドンホモポリマーの配合量を60重量部と
したこと、アクリル酸−ビニルアルコール共重合体を配
合しなかったこと以外は、実施例10と同様にして、錠
剤の口腔粘膜適用製剤を得た。
名;Kollidon90F)50重量部、アクリル酸
−ビニルアルコール共重合体(住友化学社製、商品名;
スミカゲルSP−510)10重量部、ステアリン酸マ
グネシウム0.5重量部及びエストラジオール5重量部
を秤り取り、均一に混合した後打錠し、重量100m
g、厚さ1.0mm及び直径10.0mmの錠剤の口腔
粘膜適用製剤を得た。比較例9 ビニルピロリドンホモポリマーの配合量を60重量部と
したこと、アクリル酸−ビニルアルコール共重合体を配
合しなかったこと以外は、実施例10と同様にして、錠
剤の口腔粘膜適用製剤を得た。
【0046】実施例11 実施例3で得たビニルピロリドン−アクリル酸−2−エ
チルヘキシル共重合体溶液を、水で1重量%溶液に希釈
した後、スプレードライ法により微粉末を得た。上記ビ
ニルピロリドン−アクリル酸−2−エチルヘキシル共重
合体微粉末47.5重量部、デンプン−アクリル酸塩グ
ラフト共重合体(三洋化成社製、商品名;サンウエット
IM−1000MPS)2.5重量部、乳糖5重量部、
ステアリン酸マグネシウム0.3重量部及びニフェジピ
ン10重量部を秤りとり、均一に混合した後打錠し、重
量105mg、厚さ1.05mm及び直径10.0mm
の錠剤の口腔粘膜適用製剤を得た。比較例10 ビニルピロリドン−アクリル酸−2−エチルヘキシル共
重合体微粉末の配合割合を50重量部としたこと、及び
デンプン−アクリル酸塩グラフト共重合体を配合しなか
ったことを除いては、実施例11と同様にして錠剤の口
腔粘膜適用製剤を得た。
チルヘキシル共重合体溶液を、水で1重量%溶液に希釈
した後、スプレードライ法により微粉末を得た。上記ビ
ニルピロリドン−アクリル酸−2−エチルヘキシル共重
合体微粉末47.5重量部、デンプン−アクリル酸塩グ
ラフト共重合体(三洋化成社製、商品名;サンウエット
IM−1000MPS)2.5重量部、乳糖5重量部、
ステアリン酸マグネシウム0.3重量部及びニフェジピ
ン10重量部を秤りとり、均一に混合した後打錠し、重
量105mg、厚さ1.05mm及び直径10.0mm
の錠剤の口腔粘膜適用製剤を得た。比較例10 ビニルピロリドン−アクリル酸−2−エチルヘキシル共
重合体微粉末の配合割合を50重量部としたこと、及び
デンプン−アクリル酸塩グラフト共重合体を配合しなか
ったことを除いては、実施例11と同様にして錠剤の口
腔粘膜適用製剤を得た。
【0047】実施例12 ビニルピロリドンホモポリマー(BASF社製、商品
名;Kollidon90F)45重量部、ポリアクリ
ル酸塩(三洋化成社製、商品名;サンウエットIM−5
000MPS)5重量部、乳糖10重量部及びステアリ
ン酸マグネシウム0.2重量部を秤りとり、均一に混合
した後打錠し、重量90mg、厚さ0.9mm及び直径
10.0mmの錠剤の口腔粘膜適用製剤を得た。
名;Kollidon90F)45重量部、ポリアクリ
ル酸塩(三洋化成社製、商品名;サンウエットIM−5
000MPS)5重量部、乳糖10重量部及びステアリ
ン酸マグネシウム0.2重量部を秤りとり、均一に混合
した後打錠し、重量90mg、厚さ0.9mm及び直径
10.0mmの錠剤の口腔粘膜適用製剤を得た。
【0048】実施例13 メタアクリル酸−メタアクリル酸メチル共重合体(Ro
hm Pharma社製、商品名;Euidragit
L)20重量部及びポリエチレングリコール6000
(日本油脂社製)2重量部をエタノール250重量部に
均一に溶解した。得られた溶液を、実施例12で得られ
た錠剤の片面に均一にスプレーした後、60℃で30分
間乾燥し、重量90mg、厚さ0.9mm及び直径1
0.0mmの錠剤の口腔粘膜適用製剤を得た。実施例14 実施例12で得られた錠剤の口腔粘膜適用製剤を錠剤I
として用意した。他方、乳糖50重量部及びステアリン
酸マグネシウム0.2重量部を秤りとり均一に混合した
後、上記錠剤Iの上に載置して打錠し、重量100m
g、厚さ1.0mm及び直径10.0mmの錠剤の口腔
粘膜適用製剤を得た。
hm Pharma社製、商品名;Euidragit
L)20重量部及びポリエチレングリコール6000
(日本油脂社製)2重量部をエタノール250重量部に
均一に溶解した。得られた溶液を、実施例12で得られ
た錠剤の片面に均一にスプレーした後、60℃で30分
間乾燥し、重量90mg、厚さ0.9mm及び直径1
0.0mmの錠剤の口腔粘膜適用製剤を得た。実施例14 実施例12で得られた錠剤の口腔粘膜適用製剤を錠剤I
として用意した。他方、乳糖50重量部及びステアリン
酸マグネシウム0.2重量部を秤りとり均一に混合した
後、上記錠剤Iの上に載置して打錠し、重量100m
g、厚さ1.0mm及び直径10.0mmの錠剤の口腔
粘膜適用製剤を得た。
【0049】比較例11 ビニルピロリドンホモポリマーの配合量を50重量部と
し、ポリアクリル酸塩を配合しなかったことを除いては
実施例12と同様にして錠剤の口腔粘膜適用製剤を得
た。比較例12 ビニルピロリドンホモポリマーの配合量を47.5重量
部としたこと、及びポリアクリル酸塩に代えてポリアク
リル酸(日本純薬社製、商品名;ジュンロン110)
2.5重量部を用いたこと以外は、実施例12と同様に
して錠剤の口腔粘膜適用製剤を得た。
し、ポリアクリル酸塩を配合しなかったことを除いては
実施例12と同様にして錠剤の口腔粘膜適用製剤を得
た。比較例12 ビニルピロリドンホモポリマーの配合量を47.5重量
部としたこと、及びポリアクリル酸塩に代えてポリアク
リル酸(日本純薬社製、商品名;ジュンロン110)
2.5重量部を用いたこと以外は、実施例12と同様に
して錠剤の口腔粘膜適用製剤を得た。
【0050】評価 実施例1〜4及び実施例8〜11並びに比較例1〜4及
び比較例6〜10で得られた各口腔粘膜適用製剤につい
て、下記の実験1に示す手法により湿潤豚皮に対する貼
付試験を行った。実験1 凍結乾燥豚皮(三井製薬工業社製、商品名;メタスキ
ン)を滅菌生理食塩水で再生し、ガーゼで余分な水分を
除去して、被着体の湿潤豚皮を得た。この湿潤豚皮を直
径12mmの円形に打ち抜いた。図1に示すように、打
ち抜かれた湿潤豚皮3を、重量10g、直径12mmの
ステンレス治具1及び100×100mmのステンレス
台2の双方にシアノアクリレート接着剤で接着した。ス
テンレス台2上の湿潤豚皮上に、フィルム状口腔粘膜適
用製剤4については、直径10mmの円形に打ち抜い
て、錠剤の口腔粘膜適用製剤4についてはそのままで貼
付した。その上からステンレス治具1を静かに接触させ
て10分間放置した後、引っ張り試験機を用いて200
mm/分の速度でステンレス治具1とステンレス台2を
垂直方向に互いに遠ざかるように引っ張り、その際に生
じる負荷を測定し、繰り返し回数4回の平均を貼付力と
した。各口腔粘膜適用製剤の湿潤豚皮に対する貼付力を
表1に示す。
び比較例6〜10で得られた各口腔粘膜適用製剤につい
て、下記の実験1に示す手法により湿潤豚皮に対する貼
付試験を行った。実験1 凍結乾燥豚皮(三井製薬工業社製、商品名;メタスキ
ン)を滅菌生理食塩水で再生し、ガーゼで余分な水分を
除去して、被着体の湿潤豚皮を得た。この湿潤豚皮を直
径12mmの円形に打ち抜いた。図1に示すように、打
ち抜かれた湿潤豚皮3を、重量10g、直径12mmの
ステンレス治具1及び100×100mmのステンレス
台2の双方にシアノアクリレート接着剤で接着した。ス
テンレス台2上の湿潤豚皮上に、フィルム状口腔粘膜適
用製剤4については、直径10mmの円形に打ち抜い
て、錠剤の口腔粘膜適用製剤4についてはそのままで貼
付した。その上からステンレス治具1を静かに接触させ
て10分間放置した後、引っ張り試験機を用いて200
mm/分の速度でステンレス治具1とステンレス台2を
垂直方向に互いに遠ざかるように引っ張り、その際に生
じる負荷を測定し、繰り返し回数4回の平均を貼付力と
した。各口腔粘膜適用製剤の湿潤豚皮に対する貼付力を
表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】表1から明らかなように、実施例1と比較
例1、実施例2と比較例2、実施例3と比較例3、実施
例4と比較例4、実施例8と比較例6及び7、実施例9
と比較例8、実施例10と比較例9、実施例11と比較
例10の各貼付力の比較から、実施例の口腔粘膜適用製
剤では、比較例のビニルピロリドン(共)重合体自身の
有する湿潤面への高い貼付性をほぼ保持していることが
わかる。次に、実施例1〜5及び実施例8〜13並びに
比較例1〜4及び比較例6〜10で得られた各口腔粘膜
適用製剤につき、下記の実験2に示す手法に従って耐水
性試験を行った。
例1、実施例2と比較例2、実施例3と比較例3、実施
例4と比較例4、実施例8と比較例6及び7、実施例9
と比較例8、実施例10と比較例9、実施例11と比較
例10の各貼付力の比較から、実施例の口腔粘膜適用製
剤では、比較例のビニルピロリドン(共)重合体自身の
有する湿潤面への高い貼付性をほぼ保持していることが
わかる。次に、実施例1〜5及び実施例8〜13並びに
比較例1〜4及び比較例6〜10で得られた各口腔粘膜
適用製剤につき、下記の実験2に示す手法に従って耐水
性試験を行った。
【0053】実験2 図2に平面図で示したステンレス板5に、実験1と同様
にして用意した直径12mmの円形に打ち抜いた湿潤豚
皮をシアノアクリレート接着剤で接着した。この湿潤豚
皮上に、フィルム状口腔粘膜適用製剤については、直径
10mmの円形に打ち抜いて、錠剤の口腔粘膜適用製剤
についてはそのままで貼付した。その上から10g/
0.785cm2 で10分間の負荷をかけて貼付した。
なお、図2中の寸法a〜dは、それぞれ、a=100m
m、b=80mm、c=60mm、d=10mmであ
り、ステンレス板5の厚みは3mmであり、SIS30
4からなるものを使用した。日本薬局方一般試験法の溶
出試験法第2法により、このステンレス板5を、試験液
として生理食塩水600mlを入れた容器の底に製剤が
上になるように沈め、毎分100回転で試験を行い、
1,6,24時間後の製剤の性状を観察した。各口腔粘
膜適用製剤の各時間における性状を表2に示す。
にして用意した直径12mmの円形に打ち抜いた湿潤豚
皮をシアノアクリレート接着剤で接着した。この湿潤豚
皮上に、フィルム状口腔粘膜適用製剤については、直径
10mmの円形に打ち抜いて、錠剤の口腔粘膜適用製剤
についてはそのままで貼付した。その上から10g/
0.785cm2 で10分間の負荷をかけて貼付した。
なお、図2中の寸法a〜dは、それぞれ、a=100m
m、b=80mm、c=60mm、d=10mmであ
り、ステンレス板5の厚みは3mmであり、SIS30
4からなるものを使用した。日本薬局方一般試験法の溶
出試験法第2法により、このステンレス板5を、試験液
として生理食塩水600mlを入れた容器の底に製剤が
上になるように沈め、毎分100回転で試験を行い、
1,6,24時間後の製剤の性状を観察した。各口腔粘
膜適用製剤の各時間における性状を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】表2から明らかなように、実施例1と比較
例1、実施例2と比較例2、実施例3と比較例3、実施
例4と比較例4、実施例8と比較例6及び7、実施例9
と比較例8、実施例10と比較例9、実施例11と比較
例10のそれぞれの耐水性の比較から、実施例の口腔粘
膜適用製剤の耐水性が非常に高く、バトルの回転下でポ
ンプに付着していることから耐久性に優れており、長時
間湿潤面に対する貼付が可能であることがわかる。ま
た、実施例4と実施例5との比較、並びに実施例12と
実施例13との比較により、粘膜貼付性基剤に水不溶性
あるいは難溶性の高分子からなる支持層を積層すれば、
耐水性及び耐久性がより一層高められることがわかる。
例1、実施例2と比較例2、実施例3と比較例3、実施
例4と比較例4、実施例8と比較例6及び7、実施例9
と比較例8、実施例10と比較例9、実施例11と比較
例10のそれぞれの耐水性の比較から、実施例の口腔粘
膜適用製剤の耐水性が非常に高く、バトルの回転下でポ
ンプに付着していることから耐久性に優れており、長時
間湿潤面に対する貼付が可能であることがわかる。ま
た、実施例4と実施例5との比較、並びに実施例12と
実施例13との比較により、粘膜貼付性基剤に水不溶性
あるいは難溶性の高分子からなる支持層を積層すれば、
耐水性及び耐久性がより一層高められることがわかる。
【0056】実施例1〜4及び実施例8〜11並びに比
較例1〜4及び比較例6〜10で得られた各口腔粘膜適
用製剤について、下記の実験3に示す手法に従って、ヘ
アレスマウスの摘出皮膚に対する薬物の透過試験を行っ
た。実験3 まず、図3に示す拡散セル6を準備した。拡散セル6
は、上側のドナー槽7と下側の有底円筒状のレセプター
槽8からなる。ドナー槽7の底壁中央には開口部9が設
けられ、また、ドナー槽7の下端及びレセプター槽8の
上端には、それぞれ、上側フランジ10及び下側フラン
ジ11とを対向するように両者を重ね合わせることによ
って、ドナー槽7とレセプター槽8が気密状に、かつ同
心状に積み重ねられている。レセプター槽8にはその側
部に側方に突出したサンプリング口12が取り付けられ
ており、レセプター槽8の内部にはマグネット攪拌子1
3が投入されている。
較例1〜4及び比較例6〜10で得られた各口腔粘膜適
用製剤について、下記の実験3に示す手法に従って、ヘ
アレスマウスの摘出皮膚に対する薬物の透過試験を行っ
た。実験3 まず、図3に示す拡散セル6を準備した。拡散セル6
は、上側のドナー槽7と下側の有底円筒状のレセプター
槽8からなる。ドナー槽7の底壁中央には開口部9が設
けられ、また、ドナー槽7の下端及びレセプター槽8の
上端には、それぞれ、上側フランジ10及び下側フラン
ジ11とを対向するように両者を重ね合わせることによ
って、ドナー槽7とレセプター槽8が気密状に、かつ同
心状に積み重ねられている。レセプター槽8にはその側
部に側方に突出したサンプリング口12が取り付けられ
ており、レセプター槽8の内部にはマグネット攪拌子1
3が投入されている。
【0057】ヘアレスマウス(8週令、雄)を頸椎脱き
ゅうにより屠殺した後、直ちに皮膚を剥離して皮下脂肪
を除去し、約5cm×5cmの皮膚片を得た。この皮膚
片14を拡散セル6の上側フランジ10と下側フランジ
11の間に装着して、ドナー槽7の開口部9を皮膚片1
4にて完全に閉じるようにした。皮膚片14の上に、フ
ィルム状口腔粘膜適用製剤については直径10mmに打
ち抜いて、錠剤の口腔粘膜適用製剤についてはそのまま
を試験片15として貼付した。レセプター槽8には、下
記の方法により調製したレセプター液を満たした。
ゅうにより屠殺した後、直ちに皮膚を剥離して皮下脂肪
を除去し、約5cm×5cmの皮膚片を得た。この皮膚
片14を拡散セル6の上側フランジ10と下側フランジ
11の間に装着して、ドナー槽7の開口部9を皮膚片1
4にて完全に閉じるようにした。皮膚片14の上に、フ
ィルム状口腔粘膜適用製剤については直径10mmに打
ち抜いて、錠剤の口腔粘膜適用製剤についてはそのまま
を試験片15として貼付した。レセプター槽8には、下
記の方法により調製したレセプター液を満たした。
【0058】次いで、拡散セル6を温度37℃に保たれ
た恒温槽内に設置し、マグネット攪拌子によりレセプタ
ー液の攪拌を行った。試験開始後、サンプリング口12
からレセプター液1mlを採取し、各貼付剤についての
透過量測定値を表3に示す。レセプター液の調製法 NaH2 PO4 (5×10-4モル)、Na2 HPO
4 (2×10-4モル)、NaCl(1.5×10-4モ
ル)及びゲンタマイシン10mgを蒸留水500mlに
溶かし、得られた溶液のpHを0.1規定NaOH水溶
液で7.2に調整した後、その容量を蒸留水で1000
mlとした。
た恒温槽内に設置し、マグネット攪拌子によりレセプタ
ー液の攪拌を行った。試験開始後、サンプリング口12
からレセプター液1mlを採取し、各貼付剤についての
透過量測定値を表3に示す。レセプター液の調製法 NaH2 PO4 (5×10-4モル)、Na2 HPO
4 (2×10-4モル)、NaCl(1.5×10-4モ
ル)及びゲンタマイシン10mgを蒸留水500mlに
溶かし、得られた溶液のpHを0.1規定NaOH水溶
液で7.2に調整した後、その容量を蒸留水で1000
mlとした。
【0059】
【表3】
【0060】表3から明らかなように、実施例1と比較
例1、実施例2と比較例2、実施例3と比較例3、実施
例4と比較例4、実施例8と比較例6及び7、実施例9
と比較例8、実施例10と比較例9、実施例11と比較
例10の皮膚透過量の比較から、実施例の口腔粘膜適用
製剤では、ビニルピロリドン(共)重合体単独の場合に
比べて良好な薬物放出性が認められる。これは、ビニル
ピロリドン(共)重合体単独の場合に比べて、実施例の
口腔粘膜適用製剤では、水分を吸収した場合の膨潤度が
高く、薬物が粘膜貼付性基剤中を拡散し易くなるためと
考えられる。
例1、実施例2と比較例2、実施例3と比較例3、実施
例4と比較例4、実施例8と比較例6及び7、実施例9
と比較例8、実施例10と比較例9、実施例11と比較
例10の皮膚透過量の比較から、実施例の口腔粘膜適用
製剤では、ビニルピロリドン(共)重合体単独の場合に
比べて良好な薬物放出性が認められる。これは、ビニル
ピロリドン(共)重合体単独の場合に比べて、実施例の
口腔粘膜適用製剤では、水分を吸収した場合の膨潤度が
高く、薬物が粘膜貼付性基剤中を拡散し易くなるためと
考えられる。
【0061】実施例6,7及び実施例12〜14並びに
比較例5及び比較例11,12で得られた各口腔粘膜適
用製剤について、下記の実験4に示す手法に従って人に
対する貼付性試験を行った。実験4 フィルム状口腔粘膜適用製剤については、直径10mm
に打ち抜いて、錠剤の口腔粘膜適用製剤についてはその
ままで、5人の被験者の口腔粘膜に貼付して剥離時間を
測定し、また、異物感についても評価した。各口腔粘膜
適用製剤の剥離するまでの時間の平均を表4に示す。
比較例5及び比較例11,12で得られた各口腔粘膜適
用製剤について、下記の実験4に示す手法に従って人に
対する貼付性試験を行った。実験4 フィルム状口腔粘膜適用製剤については、直径10mm
に打ち抜いて、錠剤の口腔粘膜適用製剤についてはその
ままで、5人の被験者の口腔粘膜に貼付して剥離時間を
測定し、また、異物感についても評価した。各口腔粘膜
適用製剤の剥離するまでの時間の平均を表4に示す。
【0062】
【表4】
【0063】表4から明らかなように、実施例6,7の
各口腔粘膜適用製剤は、比較例5,11,12の口腔粘
膜適用製剤に比べて長時間付着しており、従って良好な
貼付性、耐水性及び耐久性を有していることがわかる。
また、実施例7及び実施例13の口腔粘膜適用製剤は、
実施例6,12の口腔粘膜適用製剤に対してそれぞれ長
時間付着しており、従って粘膜貼付性基剤に水不溶性あ
るいは難溶性の高分子からなる支持層を積層することに
より、耐水性及び耐久性が高められることがわかる。
各口腔粘膜適用製剤は、比較例5,11,12の口腔粘
膜適用製剤に比べて長時間付着しており、従って良好な
貼付性、耐水性及び耐久性を有していることがわかる。
また、実施例7及び実施例13の口腔粘膜適用製剤は、
実施例6,12の口腔粘膜適用製剤に対してそれぞれ長
時間付着しており、従って粘膜貼付性基剤に水不溶性あ
るいは難溶性の高分子からなる支持層を積層することに
より、耐水性及び耐久性が高められることがわかる。
【0064】さらに、実施例12に比べて、実施例14
では、口腔内へ貼付する際に指にまったく付着現象が認
められず、貼付作業を容易に行うことができた。なお、
各実施例の口腔粘膜適用製剤では、異物感については貼
付初期に少し認めれたが、すぐに水分を吸収して膨潤す
るためか、患者に特別な異物感を与えなかった。
では、口腔内へ貼付する際に指にまったく付着現象が認
められず、貼付作業を容易に行うことができた。なお、
各実施例の口腔粘膜適用製剤では、異物感については貼
付初期に少し認めれたが、すぐに水分を吸収して膨潤す
るためか、患者に特別な異物感を与えなかった。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ビニル
ピロリドン(共)重合体が粘着性基剤に配合されている
ために、唾液あるいは分泌液を吸収することにより口腔
粘膜の局所に確実に付着することができる。従って、口
腔内または周辺疾患部へ薬物を直接かつ局部的に確実に
作用させたり、あるいは患部を効果的に保護したりする
ことが可能になる。また、本発明ではビニルピロリドン
(共)重合体に加えて(メタ)アクリル酸含有吸水性ポ
リマーが配合されているため、唾液あるいは分泌液を吸
収すると、ビニルピロリドン(共)重合体と(メタ)ア
クリル酸含有吸水性ポリマーとが相互作用によりゲル状
となって膨潤する。その結果、薬物が徐々に放出される
ため、長時間にわたり、適用疾患部位または吸収部位に
薬物を投与し続けたり、患部を保護したりすることがで
きる。
ピロリドン(共)重合体が粘着性基剤に配合されている
ために、唾液あるいは分泌液を吸収することにより口腔
粘膜の局所に確実に付着することができる。従って、口
腔内または周辺疾患部へ薬物を直接かつ局部的に確実に
作用させたり、あるいは患部を効果的に保護したりする
ことが可能になる。また、本発明ではビニルピロリドン
(共)重合体に加えて(メタ)アクリル酸含有吸水性ポ
リマーが配合されているため、唾液あるいは分泌液を吸
収すると、ビニルピロリドン(共)重合体と(メタ)ア
クリル酸含有吸水性ポリマーとが相互作用によりゲル状
となって膨潤する。その結果、薬物が徐々に放出される
ため、長時間にわたり、適用疾患部位または吸収部位に
薬物を投与し続けたり、患部を保護したりすることがで
きる。
【0066】さらに、上記ゲル状体は、耐水性及び耐久
性に優れているため、溶解して流れ出すこともない。よ
って、膨潤下において、十分な柔軟性を有し、かつ保形
性においても優れているため、長時間口腔内に本発明の
口腔粘膜適用製剤を付着させた場合であっても異物感を
与えることもない。
性に優れているため、溶解して流れ出すこともない。よ
って、膨潤下において、十分な柔軟性を有し、かつ保形
性においても優れているため、長時間口腔内に本発明の
口腔粘膜適用製剤を付着させた場合であっても異物感を
与えることもない。
【図1】実験1(湿潤豚皮に対する貼付試験)に用いた
試験装置を示す斜視図。
試験装置を示す斜視図。
【図2】実験2(耐水性試験)で用いられたステンレス
板を示す平面図。
板を示す平面図。
【図3】実験3(ヘアレスマウスの摘出皮膚に対する薬
物の透過試験)で用いた試験装置を示す斜視図。
物の透過試験)で用いた試験装置を示す斜視図。
1…ステンレス治具 2…ステンレス材 3…湿潤豚皮 4…口腔粘膜適用製剤 5…ステンレス板 6…拡散セル 7…ドナー槽 8…レセプター槽 9…開口部 10…上側フランジ 11…下側フランジ 12…サンプリング口 13…攪拌子 14…皮膚片 15…試験片
Claims (1)
- 【請求項1】 粘膜貼付性基剤が、水に可溶なビニルピ
ロリドン(共)重合体と、水膨潤性の(メタ)アクリル
酸含有吸水性ポリマーとを含む材料からなる口腔粘膜適
用製剤であって、該ビニルピロリドン(共)重合体の
(共)重合体中のビニルピロリドン含有率が70モル%
以上であり、該ビニルピロリドン(共)重合体と、該
(メタ)アクリル酸含有吸水性ポリマーの配合比率が9
5:5〜70:30重量%であることを特徴とする、口
腔粘膜適用製剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32563391A JP3197035B2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 口腔粘膜適用製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32563391A JP3197035B2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 口腔粘膜適用製剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05155759A true JPH05155759A (ja) | 1993-06-22 |
| JP3197035B2 JP3197035B2 (ja) | 2001-08-13 |
Family
ID=18179029
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32563391A Expired - Fee Related JP3197035B2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 口腔粘膜適用製剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3197035B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001506640A (ja) * | 1996-12-16 | 2001-05-22 | エルティエス ローマン テラピー−ズュステーメ アーゲー | ブプレノルフィンまたは薬理学上同等物質の口腔における投与及び放出用の平らな製剤、並びにその製造方法 |
| WO2014065291A1 (ja) * | 2012-10-23 | 2014-05-01 | Koyama Yoshiyuki | ハイドロゲル形成材 |
| JP2017019878A (ja) * | 2008-06-23 | 2017-01-26 | バイオデリバリー サイエンシーズ インターナショナル インコーポレイティッド | 多方向性粘膜送達装置および使用法 |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP32563391A patent/JP3197035B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001506640A (ja) * | 1996-12-16 | 2001-05-22 | エルティエス ローマン テラピー−ズュステーメ アーゲー | ブプレノルフィンまたは薬理学上同等物質の口腔における投与及び放出用の平らな製剤、並びにその製造方法 |
| JP2017019878A (ja) * | 2008-06-23 | 2017-01-26 | バイオデリバリー サイエンシーズ インターナショナル インコーポレイティッド | 多方向性粘膜送達装置および使用法 |
| JP2019156859A (ja) * | 2008-06-23 | 2019-09-19 | バイオデリバリー サイエンシーズ インターナショナル インコーポレイティッド | 多方向性粘膜送達装置および使用法 |
| JP2021121639A (ja) * | 2008-06-23 | 2021-08-26 | バイオデリバリー サイエンシーズ インターナショナル インコーポレイティッド | 多方向性粘膜送達装置および使用法 |
| WO2014065291A1 (ja) * | 2012-10-23 | 2014-05-01 | Koyama Yoshiyuki | ハイドロゲル形成材 |
| JP2014100462A (ja) * | 2012-10-23 | 2014-06-05 | Japan Anti-Tuberculosis Association | ハイドロゲル形成材 |
| US10716874B2 (en) | 2012-10-23 | 2020-07-21 | Yoshiyuki Koyama | Material to form a hydrogel |
| US11045575B2 (en) | 2012-10-23 | 2021-06-29 | Yoshiyuki Koyama | Material to form a hydrogel |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3197035B2 (ja) | 2001-08-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2656338B2 (ja) | 口腔粘膜貼付製剤 | |
| JP4619894B2 (ja) | 粘膜表面への、薬剤化合物の送達に適する薬剤キャリアデバイス | |
| US4292299A (en) | Slow-releasing medical preparation to be administered by adhering to a wet mucous surface | |
| JPH02202815A (ja) | 口腔粘膜貼付剤および口腔粘膜貼付製剤 | |
| JP2005281322A (ja) | 粘膜表面への、薬学的化合物の送達に適する薬学的キャリアデバイス | |
| JP2010159268A (ja) | 医薬および他の活性な化合物の制御された投与のための粘膜接着性腐食性薬物送達デバイス | |
| ES2410532T3 (es) | Adhesivo de acrilo útil en sistemas de administración transdérmica de fármacos | |
| JP2001527581A (ja) | メントの経皮投与 | |
| JPH0366612A (ja) | 口内軟膏 | |
| JP3132837B2 (ja) | 医療用粘着剤 | |
| JP5000932B2 (ja) | ニコチン含有経皮吸収製剤 | |
| JP2503095B2 (ja) | 貼付剤 | |
| JP3496727B2 (ja) | 製剤用基剤 | |
| JP3197035B2 (ja) | 口腔粘膜適用製剤 | |
| JP3132838B2 (ja) | 口腔粘膜適用製剤 | |
| JP3276194B2 (ja) | 医療用貼付剤 | |
| JPH06145050A (ja) | 貼付剤の製造方法 | |
| JPH0798743B2 (ja) | 貼付剤 | |
| JPH0413617A (ja) | 貼付剤 | |
| JP2000175960A (ja) | 貼付剤 | |
| JPH05155760A (ja) | 口腔粘膜適用製剤 | |
| JPH05186371A (ja) | 経皮吸収製剤 | |
| JP3090713B2 (ja) | 医療用粘着剤 | |
| JP2000175961A (ja) | 貼付剤 | |
| JPH1129496A (ja) | 新規な経皮吸収促進剤を含有する外用剤組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |