JPH05159562A - 磁性薄膜メモリ及びその記録方法並びにその再生方法 - Google Patents
磁性薄膜メモリ及びその記録方法並びにその再生方法Info
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- JPH05159562A JPH05159562A JP3324277A JP32427791A JPH05159562A JP H05159562 A JPH05159562 A JP H05159562A JP 3324277 A JP3324277 A JP 3324277A JP 32427791 A JP32427791 A JP 32427791A JP H05159562 A JPH05159562 A JP H05159562A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 安定した記録再生を行なうことができる磁性
薄膜メモリ及びその記録再生方法を得る。 【構成】 磁性薄膜メモリ素子の膜面に垂直又は平行に
磁界を印加し、このときのメモリ素子の異常ホール効果
による出力変化を検出し、メモリ素子に記録された情報
を再生する。
薄膜メモリ及びその記録再生方法を得る。 【構成】 磁性薄膜メモリ素子の膜面に垂直又は平行に
磁界を印加し、このときのメモリ素子の異常ホール効果
による出力変化を検出し、メモリ素子に記録された情報
を再生する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁性薄膜メモリ及び
その記録再生方法に関するものである。
その記録再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は磁気工学講座5、磁性薄膜工学
第254頁(1977年丸善(株)刊)に示された従来
の磁性薄膜メモリ素子の組立模式図である。まず、該メ
モリ素子の製造方法を説明する。平滑なガラス基板G上
に矩形の孔があいたマスクを密着させ、真空装置内で約
2000オングストロームの厚さにFe,Niの真空蒸
着膜を形成させる。このようにして、多数の磁性薄膜メ
モリ素子MFを一挙にマトリクス状に製作する。
第254頁(1977年丸善(株)刊)に示された従来
の磁性薄膜メモリ素子の組立模式図である。まず、該メ
モリ素子の製造方法を説明する。平滑なガラス基板G上
に矩形の孔があいたマスクを密着させ、真空装置内で約
2000オングストロームの厚さにFe,Niの真空蒸
着膜を形成させる。このようにして、多数の磁性薄膜メ
モリ素子MFを一挙にマトリクス状に製作する。
【0003】磁性薄膜メモリ素子を駆動させるための駆
動線は、薄いエポキシ樹脂板やマイラ・シートの両面に
互いに直行するように銅線をホトエッチング技術で作
る。このシート両面の各線は語線及び桁線であり、その
交点が各メモリ素子MFの上に重なるように押し当てて
組立てる。
動線は、薄いエポキシ樹脂板やマイラ・シートの両面に
互いに直行するように銅線をホトエッチング技術で作
る。このシート両面の各線は語線及び桁線であり、その
交点が各メモリ素子MFの上に重なるように押し当てて
組立てる。
【0004】次に、上記構成のメモリ素子の動作原理を
説明する。図において磁化容易軸に平行に配置されてい
る線群は語線(word line)、それと直交している線群は
桁線(digit line) である。メモリ状態を読み出す検出
線は桁線と兼用する。膜内の磁化は磁化容易軸に沿って
「1」「0」のどちらかを向いて安定し、情報のメモリ
状態に対応している。図中の上向き矢印(数1)及び下
向き矢印(数2)は磁性薄膜メモリ素子のメモリ状態に
対応した膜内の磁化を示しており、上向き矢印(数1)
は「0」、下向き矢印(数2)は「1」の情報をメモリ
していることにする。
説明する。図において磁化容易軸に平行に配置されてい
る線群は語線(word line)、それと直交している線群は
桁線(digit line) である。メモリ状態を読み出す検出
線は桁線と兼用する。膜内の磁化は磁化容易軸に沿って
「1」「0」のどちらかを向いて安定し、情報のメモリ
状態に対応している。図中の上向き矢印(数1)及び下
向き矢印(数2)は磁性薄膜メモリ素子のメモリ状態に
対応した膜内の磁化を示しており、上向き矢印(数1)
は「0」、下向き矢印(数2)は「1」の情報をメモリ
していることにする。
【0005】
【数1】
【0006】
【数2】
【0007】又、桁電流Id ,語電流Iw によって磁性
薄膜に作用する磁界をそれぞれHd ,Hw とする。語電
流Iw は単極性パルスであり、このパルスの立上り時に
情報の読出しを行ない、このパルスの立下り時に重なる
ように情報信号に相当する桁電流Id を流して書込みを
行なう。語電流Iw は磁性薄膜の異方性磁界HK 以上の
磁界Hw を発生するような電流値であり、桁電流Id は
磁性薄膜の保持力Hc の約1/2の磁界Hdを発生する
電流値である。
薄膜に作用する磁界をそれぞれHd ,Hw とする。語電
流Iw は単極性パルスであり、このパルスの立上り時に
情報の読出しを行ない、このパルスの立下り時に重なる
ように情報信号に相当する桁電流Id を流して書込みを
行なう。語電流Iw は磁性薄膜の異方性磁界HK 以上の
磁界Hw を発生するような電流値であり、桁電流Id は
磁性薄膜の保持力Hc の約1/2の磁界Hdを発生する
電流値である。
【0008】いま、語線W1 を選択して語電流Iw を流
すと、その線の下のすべてのメモリ素子MFに磁界Hw
が作用し、磁化は横方向の磁化困難軸方向に向く。この
ときの磁化が「1」の状態から回転したか、「0」の状
態から回転したかによって各桁線D1 〜D3 にはそれぞ
れ異なった極性のパルス電圧が誘起され、これが読み出
し電圧になる。記録時にはパルスIw の立ち下がり時に
重なるようにパルスId を流し、磁化が困難軸を向いた
状態において情報信号に対応した極性の磁界Hd を重畳
させることにより磁化の向きを決定し、「1」又は
「0」の状態に情報を記録することができる。
すと、その線の下のすべてのメモリ素子MFに磁界Hw
が作用し、磁化は横方向の磁化困難軸方向に向く。この
ときの磁化が「1」の状態から回転したか、「0」の状
態から回転したかによって各桁線D1 〜D3 にはそれぞ
れ異なった極性のパルス電圧が誘起され、これが読み出
し電圧になる。記録時にはパルスIw の立ち下がり時に
重なるようにパルスId を流し、磁化が困難軸を向いた
状態において情報信号に対応した極性の磁界Hd を重畳
させることにより磁化の向きを決定し、「1」又は
「0」の状態に情報を記録することができる。
【0009】語線W1 に沿ったメモリ素子MFのうち、
上段は「1」メモリを読出し、「0」を書き込んだ状態
であり、中段は「0」を読み出し、「1」を書き込む状
態を示し、下段は「0」メモリを読出した後「0」を再
書き込みした状態を示している。以上の説明で解るよう
に、読出し操作を終えた直後の磁化は困難軸に向いた状
態であるから「1」「0」のいずれの方向に倒れるかが
定まらず、Hd を印加することにより磁化の回転の方向
が定まる。このように、読出し操作により元のメモリが
消失する動作方式を破壊読出し(DRO)方式とよび、
読出し後直ちに書き込み操作が必要である。
上段は「1」メモリを読出し、「0」を書き込んだ状態
であり、中段は「0」を読み出し、「1」を書き込む状
態を示し、下段は「0」メモリを読出した後「0」を再
書き込みした状態を示している。以上の説明で解るよう
に、読出し操作を終えた直後の磁化は困難軸に向いた状
態であるから「1」「0」のいずれの方向に倒れるかが
定まらず、Hd を印加することにより磁化の回転の方向
が定まる。このように、読出し操作により元のメモリが
消失する動作方式を破壊読出し(DRO)方式とよび、
読出し後直ちに書き込み操作が必要である。
【0010】これに対して、読出し操作をしてもメモリ
状態が消失しない方式を非破壊読出し(NDRO)方式
とよぶ。この方式は、同じメモリ情報を何回も繰り返し
読み出す必要がある場合には動作時間が短縮できるので
有利である。破壊読み出し方式、非破壊読み出し方式の
違いは、メモリ素子MFの読み出し後にメモリが消失す
るか残っているかによるものであり、主としてメモリ素
子の磁気的特性に関係している。メモリ素子の動作原理
は、上述のようにメモリ細胞を2次元的に配置し、いず
れかの語線を選択してその語線に沿ったメモリ細胞の読
出し、書込みを一挙に行なうものであり、語配列、2D
または2次元選択方式とよばれている。
状態が消失しない方式を非破壊読出し(NDRO)方式
とよぶ。この方式は、同じメモリ情報を何回も繰り返し
読み出す必要がある場合には動作時間が短縮できるので
有利である。破壊読み出し方式、非破壊読み出し方式の
違いは、メモリ素子MFの読み出し後にメモリが消失す
るか残っているかによるものであり、主としてメモリ素
子の磁気的特性に関係している。メモリ素子の動作原理
は、上述のようにメモリ細胞を2次元的に配置し、いず
れかの語線を選択してその語線に沿ったメモリ細胞の読
出し、書込みを一挙に行なうものであり、語配列、2D
または2次元選択方式とよばれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては、読み出し方法として、磁化方向
の回転によって生じる極めて微小な電磁誘導電圧を用い
るため、読み出し時のSN比が小さく、読み出しが困難
であった。又、上記電磁誘導電圧は磁気モーメントの大
きさに比例するため、大きな電磁誘導電圧を得ようとす
ると、磁性薄膜のサイズを充分に大きくする必要があ
り、記録再生時に必要な磁界が大きくなって、記録再生
時の省電力化が不可能になるとともに、単位面積当りの
記憶量を大きくすることが不可能になるなどの課題があ
った。
た従来技術においては、読み出し方法として、磁化方向
の回転によって生じる極めて微小な電磁誘導電圧を用い
るため、読み出し時のSN比が小さく、読み出しが困難
であった。又、上記電磁誘導電圧は磁気モーメントの大
きさに比例するため、大きな電磁誘導電圧を得ようとす
ると、磁性薄膜のサイズを充分に大きくする必要があ
り、記録再生時に必要な磁界が大きくなって、記録再生
時の省電力化が不可能になるとともに、単位面積当りの
記憶量を大きくすることが不可能になるなどの課題があ
った。
【0012】この発明は上記のような課題を解決するた
めに成されたものであり、メモリ素子のサイズが小さく
ても充分大きな読み出し信号が得られ、安定した記録再
生を行なうことができるとともに、記録再生時の省電力
化が可能となる磁性薄膜メモリ及びその記録再生方法を
得ることを目的とする。
めに成されたものであり、メモリ素子のサイズが小さく
ても充分大きな読み出し信号が得られ、安定した記録再
生を行なうことができるとともに、記録再生時の省電力
化が可能となる磁性薄膜メモリ及びその記録再生方法を
得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る磁性薄膜
メモリは、希土類と遷移金属の合金からなるフェリ磁性
垂直磁化可能膜により形成し、その組成を希土類の副格
子磁化がリッチでかつ磁化飽和磁界が極小となる組成ま
たはその近傍としたものである。
メモリは、希土類と遷移金属の合金からなるフェリ磁性
垂直磁化可能膜により形成し、その組成を希土類の副格
子磁化がリッチでかつ磁化飽和磁界が極小となる組成ま
たはその近傍としたものである。
【0014】又、この発明に係る磁性薄膜メモリの記録
方法は、磁性薄膜メモリ素子の膜面に垂直な磁界と平行
な磁界を印加して情報を記録するとともに、この垂直磁
界の方向により2値的な記録情報を決定するものであ
る。
方法は、磁性薄膜メモリ素子の膜面に垂直な磁界と平行
な磁界を印加して情報を記録するとともに、この垂直磁
界の方向により2値的な記録情報を決定するものであ
る。
【0015】この発明に係る磁性薄膜メモリの再生方法
は、メモリ素子の膜面に垂直又は平行に磁界を印加し、
このときの上記素子の異常ホール効果による出力変化を
検出するものである。
は、メモリ素子の膜面に垂直又は平行に磁界を印加し、
このときの上記素子の異常ホール効果による出力変化を
検出するものである。
【0016】
【作用】この発明においては、メモリ素子が希土類と遷
移金属との合金からなるフェリ磁性体であって、その組
成が希土類の副格子磁化がリッチで飽和磁界が極小とな
るものにより形成され、記録時に必要な磁界が小さくな
り、飽和磁界の温度依存性が小さくなる。
移金属との合金からなるフェリ磁性体であって、その組
成が希土類の副格子磁化がリッチで飽和磁界が極小とな
るものにより形成され、記録時に必要な磁界が小さくな
り、飽和磁界の温度依存性が小さくなる。
【0017】又、この発明においては、メモリ素子の膜
面に垂直及び平行な磁界が印加されて情報が記録され、
垂直磁界により2値的な記録情報が決定される。
面に垂直及び平行な磁界が印加されて情報が記録され、
垂直磁界により2値的な記録情報が決定される。
【0018】この発明においては、メモリ素子の膜面に
垂直又は平行に磁界が印加され、異常ホール効果による
出力変化によって情報が信号に生じるオフセットに無関
係に再生される。高密度化を行なっても安定な再生が可
能である。
垂直又は平行に磁界が印加され、異常ホール効果による
出力変化によって情報が信号に生じるオフセットに無関
係に再生される。高密度化を行なっても安定な再生が可
能である。
【0019】
実施例1 以下、この発明の実施例を図面とともに説明する。図1
は実施例1による磁性薄膜メモリの構成を示し、1aa〜
1ccはマトリクス状に形成された9個の磁性薄膜メモリ
素子、2a〜2c,3a〜3c,4a〜4c,5a〜5
c,6,7はトランジスタからなるスイッチ、8はコン
デンサ、9はオペアンプ等の増幅器である。又、V1 ,
V2 は正の電圧源、GNDは接地を示す。
は実施例1による磁性薄膜メモリの構成を示し、1aa〜
1ccはマトリクス状に形成された9個の磁性薄膜メモリ
素子、2a〜2c,3a〜3c,4a〜4c,5a〜5
c,6,7はトランジスタからなるスイッチ、8はコン
デンサ、9はオペアンプ等の増幅器である。又、V1 ,
V2 は正の電圧源、GNDは接地を示す。
【0020】次に、上記構成の磁性薄膜メモリの記録方
法について説明する。記録は、各磁性薄膜メモリ素子
(以下メモリ素子と略する。)1aa〜1ccの磁化方向を
上向きあるいは下向きにすることにより達成される。こ
こでは、上向きの磁化方向を2値的デジタル情報の
「0」に対応させ、下向きの磁化方向を「1」に対応さ
せる。
法について説明する。記録は、各磁性薄膜メモリ素子
(以下メモリ素子と略する。)1aa〜1ccの磁化方向を
上向きあるいは下向きにすることにより達成される。こ
こでは、上向きの磁化方向を2値的デジタル情報の
「0」に対応させ、下向きの磁化方向を「1」に対応さ
せる。
【0021】次に、例えば、メモリ素子1acの磁化方向
を上向きに書き込むことにより、「0」の記録を行なう
場合について説明する。図1において、記録に携わる線
は太線で示してある。記録が行なわれないときには、ス
イッチ4a〜4c,5a〜5cはすべてオフとなってお
り、太線部分に電流は流れない。ここで、スイッチ4
a,5cをオンとし、スイッチ6をオンとすると、メモ
リ素子1acの近傍の太線部分には図2に示すように電流
iX ,iY が流れる。
を上向きに書き込むことにより、「0」の記録を行なう
場合について説明する。図1において、記録に携わる線
は太線で示してある。記録が行なわれないときには、ス
イッチ4a〜4c,5a〜5cはすべてオフとなってお
り、太線部分に電流は流れない。ここで、スイッチ4
a,5cをオンとし、スイッチ6をオンとすると、メモ
リ素子1acの近傍の太線部分には図2に示すように電流
iX ,iY が流れる。
【0022】電流iX ,iY はほぼ等しくなるように記
録線の抵抗を設定してあり、アンペールの法則により直
流電流iX ,iY のまわりには磁界が発生する。直流電
流iX がメモリ素子1ac,1abに対して発生する磁界は
紙面に対して上向きで大きさがHX であり、直流電流i
Y がメモリ素子1ac,1bcに対して発生する磁界はやは
り上向きで大きさがHY である。直流電流iX によるメ
モリ素子1bcへの磁界や直流電流iY によるメモリ素子
1abへの磁界も存在するが、距離が離れているので無視
できる。従って、メモリ素子1ab,1ac,1bcのそれぞ
れに作用する磁界の大きさは、HX ,HX +HY ,HY
である。
録線の抵抗を設定してあり、アンペールの法則により直
流電流iX ,iY のまわりには磁界が発生する。直流電
流iX がメモリ素子1ac,1abに対して発生する磁界は
紙面に対して上向きで大きさがHX であり、直流電流i
Y がメモリ素子1ac,1bcに対して発生する磁界はやは
り上向きで大きさがHY である。直流電流iX によるメ
モリ素子1bcへの磁界や直流電流iY によるメモリ素子
1abへの磁界も存在するが、距離が離れているので無視
できる。従って、メモリ素子1ab,1ac,1bcのそれぞ
れに作用する磁界の大きさは、HX ,HX +HY ,HY
である。
【0023】電流iX ,iY はほぼ等しいのでHX =H
Y となり、メモリ素子1ab,1ac,1bcのそれぞれに作
用する磁界は近似的にHX ,2HX,HX である。磁性
薄膜の保持力をHc とすると、 HX <Hc かつ2HX >Hc (1) を満足するようにV2 を調節しておけば、メモリ素子1
acのみを選択的に上向きに磁化させることができる。
又、メモリ素子1acに「1」を記録するために下向きに
磁化させる場合には、スイッチ4a,5cをオンすると
ともに、スイッチ7をオンすればよい。他のメモリ素子
への記録も同様に行なうことができる。
Y となり、メモリ素子1ab,1ac,1bcのそれぞれに作
用する磁界は近似的にHX ,2HX,HX である。磁性
薄膜の保持力をHc とすると、 HX <Hc かつ2HX >Hc (1) を満足するようにV2 を調節しておけば、メモリ素子1
acのみを選択的に上向きに磁化させることができる。
又、メモリ素子1acに「1」を記録するために下向きに
磁化させる場合には、スイッチ4a,5cをオンすると
ともに、スイッチ7をオンすればよい。他のメモリ素子
への記録も同様に行なうことができる。
【0024】次に、再生方法について説明する前に、異
常ホール効果について簡単に述べる。異常ホール効果と
は強磁性体やフェリ磁性体に電流を流したときに生じる
現象であり、電流方向と磁化方向とに垂直な方向に電圧
を生じる。この場合、図3(a),(b)に示すように
磁化方向が反転すると、生じる電圧も反転する。
常ホール効果について簡単に述べる。異常ホール効果と
は強磁性体やフェリ磁性体に電流を流したときに生じる
現象であり、電流方向と磁化方向とに垂直な方向に電圧
を生じる。この場合、図3(a),(b)に示すように
磁化方向が反転すると、生じる電圧も反転する。
【0025】次に、この異常ホール効果を利用した磁性
薄膜メモリの再生方法について説明する。例えば、メモ
リ素子1acの情報を読み出す場合には、まずスイッチ2
aをオンすると、メモリ素子1aa,1ab,1acに図1に
おいて上から下へ電流が流れ、この状態でメモリ素子1
acの横方向の両端電極α,βの電位差を測定すれば、原
理的にはその磁化方向を再生することができる。しか
し、メモリ素子の形状や電極の位置等に作成時にバラツ
キがあると、この電位差がバイアス電圧となって信号に
重畳するため、エラーの原因となる。異常ホース電圧は
印加電圧の1%程度であるため、素子形状もかなり精度
が要求され、特に高密度化が進んで素子形状が1μm程
度になると、高度なプロセス技術が必要となる。例え
ば、図4に示すように読み出し電極α,βの位置が中心
からずれると、βの方がαより高電位になるようにバイ
アス電圧が発生する。
薄膜メモリの再生方法について説明する。例えば、メモ
リ素子1acの情報を読み出す場合には、まずスイッチ2
aをオンすると、メモリ素子1aa,1ab,1acに図1に
おいて上から下へ電流が流れ、この状態でメモリ素子1
acの横方向の両端電極α,βの電位差を測定すれば、原
理的にはその磁化方向を再生することができる。しか
し、メモリ素子の形状や電極の位置等に作成時にバラツ
キがあると、この電位差がバイアス電圧となって信号に
重畳するため、エラーの原因となる。異常ホース電圧は
印加電圧の1%程度であるため、素子形状もかなり精度
が要求され、特に高密度化が進んで素子形状が1μm程
度になると、高度なプロセス技術が必要となる。例え
ば、図4に示すように読み出し電極α,βの位置が中心
からずれると、βの方がαより高電位になるようにバイ
アス電圧が発生する。
【0026】上記バイアス電圧に対する対策として、再
生時に磁化の変化を利用して読み出す方法について述べ
る。図5はメモリ素子1acの記録状態を読み出すときの
各スイッチの開閉動作のタイムチャートを示す。チャー
トに示していないスイッチは、すべて開状態にある。ま
ず、時刻t0 〜t3 においては、スイッチ2a,3cが
閉じられ、メモリ素子1acは再生状態にある。特に、t
1 〜t2 においては、スイッチ4a,5c,6も閉じら
れ、メモリ素子1acには上向きの磁界2HX (>Hc )
が印加される。従って、メモリ素子1acの磁化の初期状
態が上向きのときには磁界によって磁化方向は変化せ
ず、「0」が再生される。一方、初期状態が下向きのと
きには、保持力Hc以上の磁界2HX が上向きに作用す
るため、t1 〜t2 において磁化は上向きに反転する。
この反転は再生信号の変化として検知され、「1」が再
生されたことになる。
生時に磁化の変化を利用して読み出す方法について述べ
る。図5はメモリ素子1acの記録状態を読み出すときの
各スイッチの開閉動作のタイムチャートを示す。チャー
トに示していないスイッチは、すべて開状態にある。ま
ず、時刻t0 〜t3 においては、スイッチ2a,3cが
閉じられ、メモリ素子1acは再生状態にある。特に、t
1 〜t2 においては、スイッチ4a,5c,6も閉じら
れ、メモリ素子1acには上向きの磁界2HX (>Hc )
が印加される。従って、メモリ素子1acの磁化の初期状
態が上向きのときには磁界によって磁化方向は変化せ
ず、「0」が再生される。一方、初期状態が下向きのと
きには、保持力Hc以上の磁界2HX が上向きに作用す
るため、t1 〜t2 において磁化は上向きに反転する。
この反転は再生信号の変化として検知され、「1」が再
生されたことになる。
【0027】しかし、「1」が再生されたときには、再
生以前の下向きの磁化方向が失なわれているため、再度
下向きの磁界を与えて再生以前の磁化状態に戻す必要が
ある。このため、t1 〜t3 で再生信号の変化が観測さ
れたときには、t4 〜t5 においてスイッチ4a,
5c ,7を閉じて下向きの磁界を印加する。以上のよう
に、磁化変化による信号変化を用いて記録された情報を
再生することにより、バイアス電圧のバラツキがあって
もエラーが発生せず、良好な再生を行なうことができ
る。この信号変化はコンデンサ8と増幅器9により増幅
される。
生以前の下向きの磁化方向が失なわれているため、再度
下向きの磁界を与えて再生以前の磁化状態に戻す必要が
ある。このため、t1 〜t3 で再生信号の変化が観測さ
れたときには、t4 〜t5 においてスイッチ4a,
5c ,7を閉じて下向きの磁界を印加する。以上のよう
に、磁化変化による信号変化を用いて記録された情報を
再生することにより、バイアス電圧のバラツキがあって
もエラーが発生せず、良好な再生を行なうことができ
る。この信号変化はコンデンサ8と増幅器9により増幅
される。
【0028】実施例1において、メモリ素子1aa〜1cc
に用いられる磁性薄膜は垂直磁気異方性を有している。
垂直磁気異方性を有する磁性膜としてはCoCr,Ba
フェライト等のフェロ磁性体があるが、いずれも飽和磁
化Msが大きく、これによる反磁界のために垂直磁化飽
和磁界HS が大きくなり、メモリ素子には適さない。例
えば、(1)式では2HX >Hc なる記録磁界2HX が
必要であると書いたが、現実には 2HX >HS (2) を満足すべきである。この点を図6を用いて説明する。
に用いられる磁性薄膜は垂直磁気異方性を有している。
垂直磁気異方性を有する磁性膜としてはCoCr,Ba
フェライト等のフェロ磁性体があるが、いずれも飽和磁
化Msが大きく、これによる反磁界のために垂直磁化飽
和磁界HS が大きくなり、メモリ素子には適さない。例
えば、(1)式では2HX >Hc なる記録磁界2HX が
必要であると書いたが、現実には 2HX >HS (2) を満足すべきである。この点を図6を用いて説明する。
【0029】図6(a)は一般的な垂直磁気異方性を有
する磁性膜(以下、垂直膜という。)のヒステリシスル
ープであり、縦軸は磁化M,横軸は印加した垂直方向の
磁界Hを表わしている。図から明らかなように、磁化M
がゼロを横切る磁界により保持力Hc が定義される。一
方、飽和磁界HS は磁化が飽和する磁界で定義される。
従って、磁化を飽和させるために必要な記録磁界、即ち
(2)式を満足する2HX が、充分に大きな再生ホール
信号を得るためには必要である。
する磁性膜(以下、垂直膜という。)のヒステリシスル
ープであり、縦軸は磁化M,横軸は印加した垂直方向の
磁界Hを表わしている。図から明らかなように、磁化M
がゼロを横切る磁界により保持力Hc が定義される。一
方、飽和磁界HS は磁化が飽和する磁界で定義される。
従って、磁化を飽和させるために必要な記録磁界、即ち
(2)式を満足する2HX が、充分に大きな再生ホール
信号を得るためには必要である。
【0030】ところで、図6(a)に示されたヒステリ
シスループが傾く理由は、磁化Mによる反磁界Hd が原
因である。反磁界とは図6(b)に示すように磁化Mが
作り出す磁界のことであり、その方向は磁化するのを妨
げる向きである。例えば、M=0では反磁界Hd もゼロ
であり、M=MS (MS は飽和磁化)では反磁界Hd は
最大で4πMS になる。従って、理想的には HS −Hc =4πMS (3) になる。磁化する過程が複雑な場合には、(3)式が必
らずしも正確に成り立つとは限らないが、一般的にはH
S −Hc は飽和磁化MS が大きいほど大きくなる。
シスループが傾く理由は、磁化Mによる反磁界Hd が原
因である。反磁界とは図6(b)に示すように磁化Mが
作り出す磁界のことであり、その方向は磁化するのを妨
げる向きである。例えば、M=0では反磁界Hd もゼロ
であり、M=MS (MS は飽和磁化)では反磁界Hd は
最大で4πMS になる。従って、理想的には HS −Hc =4πMS (3) になる。磁化する過程が複雑な場合には、(3)式が必
らずしも正確に成り立つとは限らないが、一般的にはH
S −Hc は飽和磁化MS が大きいほど大きくなる。
【0031】以上の理由から、飽和磁化MS が小さい垂
直膜がメモリ素子1aa〜1ccに適した材料となる。そこ
で、実施例1では、飽和磁化MS の値を作成時に制御し
やすいRE(希土類)−TM(遷移金属)(earth-Tran
sition metal)系フェリ磁性体を用いた。この磁性体に
おいては、REとTMが反平行に結合しているため、そ
の組成比を変えることにより飽和磁化MS を制御するこ
とができる。
直膜がメモリ素子1aa〜1ccに適した材料となる。そこ
で、実施例1では、飽和磁化MS の値を作成時に制御し
やすいRE(希土類)−TM(遷移金属)(earth-Tran
sition metal)系フェリ磁性体を用いた。この磁性体に
おいては、REとTMが反平行に結合しているため、そ
の組成比を変えることにより飽和磁化MS を制御するこ
とができる。
【0032】例えば、代表的なRE−TMフェリ磁性体
であるGdX Fe1-x の室温における飽和磁化MS の組
成比xに対する値を図7に示す。x=21%のときMS
はゼロになるが、このときの組成を特に補償組成と呼
ぶ。x>21%ではREが過剰になり、このときの組成
をREリッチであると呼ぶ。逆にx<21%ではTMリ
ッチとなる。
であるGdX Fe1-x の室温における飽和磁化MS の組
成比xに対する値を図7に示す。x=21%のときMS
はゼロになるが、このときの組成を特に補償組成と呼
ぶ。x>21%ではREが過剰になり、このときの組成
をREリッチであると呼ぶ。逆にx<21%ではTMリ
ッチとなる。
【0033】図8は同じ材料の室温における保磁力Hc
と飽和磁界HS の組成比xに対する依存性を示し、保磁
力Hc は補償組成x=21%において無限大となり、補
償組成から離れるに従って減少する。これは、外部から
印加する磁界Hext と磁性薄膜との相互作用がHext と
MS の積に比例しているためである。
と飽和磁界HS の組成比xに対する依存性を示し、保磁
力Hc は補償組成x=21%において無限大となり、補
償組成から離れるに従って減少する。これは、外部から
印加する磁界Hext と磁性薄膜との相互作用がHext と
MS の積に比例しているためである。
【0034】即ち、補償組成ではMS が0であるため、
Hextと相互作用せず、Hc は無限大となり、補償組成
から外れるに従いMS が大きくなり、Hext との相互作
用も大きくなる。従って、小さなHext で磁化反転が生
じるため、Hc は小さくなる。一方、飽和磁界HS は補
償組成近傍ではHc とほぼ一致するが、補償組成から外
れるとHc よりも大きな値となり、ある値X1 ,X2 で
極小値をとる。従って、X1 ,X2 近傍の組成を選択す
れば記録磁界が小さくて済み、省電力化が図れる。
Hextと相互作用せず、Hc は無限大となり、補償組成
から外れるに従いMS が大きくなり、Hext との相互作
用も大きくなる。従って、小さなHext で磁化反転が生
じるため、Hc は小さくなる。一方、飽和磁界HS は補
償組成近傍ではHc とほぼ一致するが、補償組成から外
れるとHc よりも大きな値となり、ある値X1 ,X2 で
極小値をとる。従って、X1 ,X2 近傍の組成を選択す
れば記録磁界が小さくて済み、省電力化が図れる。
【0035】ところで、極小値はREリッチとTMリッ
チで各1個づつ存在するが、REリッチで極小値をとる
組成X2 を用いる方が有利である。これは、次の理由に
よる。一般に、RE−TM系の飽和磁界HS の温度変化
は、REリッチの膜よりTMリッチの膜の方が大きい。
図9はGdx Fe1-x の磁性薄膜におけるHS の温度変
化を示す。このように、HS の温度変化が小さいと、周
囲温度が変化しても記録磁界を変化させる必要がなく、
安定な記録が可能になる。
チで各1個づつ存在するが、REリッチで極小値をとる
組成X2 を用いる方が有利である。これは、次の理由に
よる。一般に、RE−TM系の飽和磁界HS の温度変化
は、REリッチの膜よりTMリッチの膜の方が大きい。
図9はGdx Fe1-x の磁性薄膜におけるHS の温度変
化を示す。このように、HS の温度変化が小さいと、周
囲温度が変化しても記録磁界を変化させる必要がなく、
安定な記録が可能になる。
【0036】実施例2 実施例1においては、再生時、記録時に印加する磁界と
して膜面に垂直な磁界を用いたが、実施例2では膜面に
垂直な磁界と平行な磁界を用いて記録、再生を行なう。
図10は実施例2による磁性薄膜メモリの構成を示し、
記録に携わる線は太線と点線で示す。例えば、メモリ素
子1acに記録を行なう場合、スイッチ4a,5c を閉
じ、「0」の記録を行なう場合スイッチ6を閉じる。こ
のとき、メモリ素子1ac近傍の太線、点線に流れる電流
の状態を図11に示す。
して膜面に垂直な磁界を用いたが、実施例2では膜面に
垂直な磁界と平行な磁界を用いて記録、再生を行なう。
図10は実施例2による磁性薄膜メモリの構成を示し、
記録に携わる線は太線と点線で示す。例えば、メモリ素
子1acに記録を行なう場合、スイッチ4a,5c を閉
じ、「0」の記録を行なう場合スイッチ6を閉じる。こ
のとき、メモリ素子1ac近傍の太線、点線に流れる電流
の状態を図11に示す。
【0037】図11において、図2と異なる点は、電流
iY がメモリ素子1acの直上を流れていることであり、
電流iY によってメモリ素子1ac,1bcの近傍に生じる
磁界HY は膜面に平行になる。即ち、メモリ素子1acに
は、電流iX によって作られる膜面に垂直な磁界HX と
電流iY によって作られる膜面に平行な磁界HY が作用
する。図12(a),(b)はそれぞれ膜面に平行な磁
界HY が作用していないときと作用しているときの、垂
直磁界HX の変化に対する磁化ループを示している。図
から明らかなように、HX とHY が作用したときのみメ
モリ素子の磁化はHX 方向を向く。従って、メモリ素子
1ab,1bcは磁化の状態を変えないが、メモリ素子1ac
は上向きに記録される。なお、下向きに磁化させて
「1」の記録を行なうためには、スイッチ6の代りにス
イッチ7を閉じればよい。
iY がメモリ素子1acの直上を流れていることであり、
電流iY によってメモリ素子1ac,1bcの近傍に生じる
磁界HY は膜面に平行になる。即ち、メモリ素子1acに
は、電流iX によって作られる膜面に垂直な磁界HX と
電流iY によって作られる膜面に平行な磁界HY が作用
する。図12(a),(b)はそれぞれ膜面に平行な磁
界HY が作用していないときと作用しているときの、垂
直磁界HX の変化に対する磁化ループを示している。図
から明らかなように、HX とHY が作用したときのみメ
モリ素子の磁化はHX 方向を向く。従って、メモリ素子
1ab,1bcは磁化の状態を変えないが、メモリ素子1ac
は上向きに記録される。なお、下向きに磁化させて
「1」の記録を行なうためには、スイッチ6の代りにス
イッチ7を閉じればよい。
【0038】次に、再生時について説明する。図13は
メモリ素子1acの記録状態を読むときの各スイッチの開
閉動作を示すタイムチャートである。図示されないスイ
ッチはすべて開いている。時刻t1 〜t3 においては、
スイッチ2a,3cを閉じ、メモリ素子1acは再生状態
にある。又、t2 〜t3 においては、スイッチ5cを閉
じ、メモリ素子1acに膜面に平行な磁界HY が印加され
る。これにより、垂直方向を向いていた磁化は少し面内
方向に傾むく。メモリ素子1acに記録されていた磁化方
向が上向きならば、このときホール出力信号の減少が観
測され、磁化方向が下向きならばホール出力信号の増加
が観測される。このように、ホール出力信号の増減によ
って、オフセットに影響されない再生が可能である。
メモリ素子1acの記録状態を読むときの各スイッチの開
閉動作を示すタイムチャートである。図示されないスイ
ッチはすべて開いている。時刻t1 〜t3 においては、
スイッチ2a,3cを閉じ、メモリ素子1acは再生状態
にある。又、t2 〜t3 においては、スイッチ5cを閉
じ、メモリ素子1acに膜面に平行な磁界HY が印加され
る。これにより、垂直方向を向いていた磁化は少し面内
方向に傾むく。メモリ素子1acに記録されていた磁化方
向が上向きならば、このときホール出力信号の減少が観
測され、磁化方向が下向きならばホール出力信号の増加
が観測される。このように、ホール出力信号の増減によ
って、オフセットに影響されない再生が可能である。
【0039】実施例3 実施例3においては、図1のメモリ素子1aa〜1ccとし
て、Gd25Fe75のREリッチなGdFe膜を用いた。
この膜の保持力はHc =25(Oe)であり、飽和磁界
はHS =30(Oe)である。メモリ素子1acのみに記
録させる場合には、スイッチ4a,5c,6を閉じ、各
記録線に様々な磁界HX を発生させる。15(Oe)≦
HX <25(Oe)ではメモリ素子1acのみを記録する
ことが可能である。HX <15(Oe)でもメモリ素子
1acに記録することはできるが、再生出力が急激に低下
し、HX ≦12(Oe)では再生出力が0となる。HX
≧25(Oe)ではメモリ素子1acの他に1aa,1ab,
1bc,1ccも記録されてしまう。従って、15(Oe)
≦HX <25(Oe)という小さな記録磁界で、メモリ
素子1ac以外の記録を損なうことなく、充分な再生出力
が得られる記録を行なうことができる。
て、Gd25Fe75のREリッチなGdFe膜を用いた。
この膜の保持力はHc =25(Oe)であり、飽和磁界
はHS =30(Oe)である。メモリ素子1acのみに記
録させる場合には、スイッチ4a,5c,6を閉じ、各
記録線に様々な磁界HX を発生させる。15(Oe)≦
HX <25(Oe)ではメモリ素子1acのみを記録する
ことが可能である。HX <15(Oe)でもメモリ素子
1acに記録することはできるが、再生出力が急激に低下
し、HX ≦12(Oe)では再生出力が0となる。HX
≧25(Oe)ではメモリ素子1acの他に1aa,1ab,
1bc,1ccも記録されてしまう。従って、15(Oe)
≦HX <25(Oe)という小さな記録磁界で、メモリ
素子1ac以外の記録を損なうことなく、充分な再生出力
が得られる記録を行なうことができる。
【0040】比較例1 図1のメモリ素子1aa〜1ccにGd27Fe73のREリッ
チなGdFe膜を用いる。この膜の保磁力はHc =10
(Oe)であり、飽和磁界はHS =50(Oe)であ
る。メモリ素子1acのみを記録させる場合には、スイッ
チ6,4a,5cを閉じ、各記録線に様々な磁界HX を
発生させる。HX ≧10(Oe)では、メモリ素子1ac
の他に、1aa,1ab,1bc,1ccにも記録されてしまっ
た。HX ≧5(Oe)では、メモリ素子1acも記録させ
ることができなかった。HX =9(Oe)で記録した場
合、メモリ素子1acのみを記録させることができたが、
再生出力は実施例1で15≦HX <25(Oe)で記録
したときの再生出力の1/10になった。HX <9(O
e)ではさらに再生出力が低下し、HX ≦5(Oe)で
0となった。従って、比較例1では充分な再生出力が得
られなかった。
チなGdFe膜を用いる。この膜の保磁力はHc =10
(Oe)であり、飽和磁界はHS =50(Oe)であ
る。メモリ素子1acのみを記録させる場合には、スイッ
チ6,4a,5cを閉じ、各記録線に様々な磁界HX を
発生させる。HX ≧10(Oe)では、メモリ素子1ac
の他に、1aa,1ab,1bc,1ccにも記録されてしまっ
た。HX ≧5(Oe)では、メモリ素子1acも記録させ
ることができなかった。HX =9(Oe)で記録した場
合、メモリ素子1acのみを記録させることができたが、
再生出力は実施例1で15≦HX <25(Oe)で記録
したときの再生出力の1/10になった。HX <9(O
e)ではさらに再生出力が低下し、HX ≦5(Oe)で
0となった。従って、比較例1では充分な再生出力が得
られなかった。
【0041】比較例2 図1のメモリ素子1aa〜1ccに、Gd22Fe78のREリ
ッチなGdFe膜を用いた。この膜の保磁力はHc =2
00(Oe)であり、飽和磁界HS =200(Oe)で
ある。メモリ素子1acのみを記録させる場合、スイッチ
4a,5c ,6を閉じ、各記録線に様々な磁界HX を発
生させた。100(Oe)≦HX <200(Oe)とい
う広い範囲でメモリ素子1acのみを記録させることがで
きた。しかし、実施例3と比べると、V2 は5倍以上必
要となり、電力消費量が増大した。
ッチなGdFe膜を用いた。この膜の保磁力はHc =2
00(Oe)であり、飽和磁界HS =200(Oe)で
ある。メモリ素子1acのみを記録させる場合、スイッチ
4a,5c ,6を閉じ、各記録線に様々な磁界HX を発
生させた。100(Oe)≦HX <200(Oe)とい
う広い範囲でメモリ素子1acのみを記録させることがで
きた。しかし、実施例3と比べると、V2 は5倍以上必
要となり、電力消費量が増大した。
【0042】実施例4 図1におけるメモリ素子1aa〜1ccとして、Gd17Fe
83のTMリッチのGdFe膜を用いた。この膜の保持力
はHc =28(Oe)であり、飽和磁界はHS =34
(Oe)である。メモリ素子1acのみを記録させる場
合、スイッチ4a,5c ,6を閉じ、各記録線に様々な
磁界HX を発生させた。17(Oe)≦HX <28(O
e)では、メモリ素子1acのみに記録させることができ
た。HX <17(Oe)でもメモリ素子1acに記録させ
ることはできたが、再生出力が急激に低下し、HX ≦1
4(Oe)では再生出力が0となった。HX ≧28(O
e)では、メモリ素子1acの他に1aa,1ab,1bc,1
ccにも記録されてしまった。従って、17(Oe)≦H
X <28(Oe)の条件下でメモリ素子1ac以外のメモ
リ素子を損うことなく、充分な再生出力が得られる記録
を行なうことができた。
83のTMリッチのGdFe膜を用いた。この膜の保持力
はHc =28(Oe)であり、飽和磁界はHS =34
(Oe)である。メモリ素子1acのみを記録させる場
合、スイッチ4a,5c ,6を閉じ、各記録線に様々な
磁界HX を発生させた。17(Oe)≦HX <28(O
e)では、メモリ素子1acのみに記録させることができ
た。HX <17(Oe)でもメモリ素子1acに記録させ
ることはできたが、再生出力が急激に低下し、HX ≦1
4(Oe)では再生出力が0となった。HX ≧28(O
e)では、メモリ素子1acの他に1aa,1ab,1bc,1
ccにも記録されてしまった。従って、17(Oe)≦H
X <28(Oe)の条件下でメモリ素子1ac以外のメモ
リ素子を損うことなく、充分な再生出力が得られる記録
を行なうことができた。
【0043】実施例5 図1のメモリ素子1aa〜1ccとして実施例3,4で用い
た磁性薄膜を用い、記録磁界をHX =23(Oe)とし
て記録、再生を温度を変えて行なった。そのときの再生
出力と温度の関係を図14に示す。実施例3で用いたG
d25Fe75のREリッチな膜を用いた場合、5〜60℃
で再生出力の変化がなかった。このことは、この温度範
囲で磁化が飽和した状態で記録が行なわれたことを示し
ている。これに対して、実施例4で用いたGd17Fe83
のTMリッチな膜を用いた場合には、40℃,60℃と
温度が上昇するに従い、再生出力が低下していった。こ
れは、40℃付近からHS <2HX の関係を満足できな
くなり、磁化が未飽和の状態で記録されたことを示して
いる。従って、REリッチな膜の方がTMリッチな膜よ
り温度変化に対して飽和磁界HS の変化が小さく、安定
な記録が可能であることを示している。
た磁性薄膜を用い、記録磁界をHX =23(Oe)とし
て記録、再生を温度を変えて行なった。そのときの再生
出力と温度の関係を図14に示す。実施例3で用いたG
d25Fe75のREリッチな膜を用いた場合、5〜60℃
で再生出力の変化がなかった。このことは、この温度範
囲で磁化が飽和した状態で記録が行なわれたことを示し
ている。これに対して、実施例4で用いたGd17Fe83
のTMリッチな膜を用いた場合には、40℃,60℃と
温度が上昇するに従い、再生出力が低下していった。こ
れは、40℃付近からHS <2HX の関係を満足できな
くなり、磁化が未飽和の状態で記録されたことを示して
いる。従って、REリッチな膜の方がTMリッチな膜よ
り温度変化に対して飽和磁界HS の変化が小さく、安定
な記録が可能であることを示している。
【0044】実施例6 図1のメモリ素子11aa〜1ccとして、(TbY Ho
1-Y )X Co1-X でX=26%,Y=30%のREリッ
チなTbHoCo膜を用いた。この膜の保持力はHc =
30(Oe)で飽和磁界HS =38(Oe)である。メ
モリ素子1acのみを記録させる場合、スイッチ4a,5
c ,6を閉じ、各記録線に様々な磁界HX を発生させ
た。19(Oe)≦HX <30(Oe)では、メモリ素
子1acのみを記録することができた。HX <19(O
e)でもメモリ素子1acを記録することはできたが、再
生出力が急激に低下し、HX ≦15(Oe)では再生出
力が0になった。HX ≧30(Oe)では、メモリ素子
1acの他に1aa,1ab,1ccも記録されてしまった。従
って、19(Oe)≦HX <28(Oe)の条件下で、
メモリ素子1ac以外の素子を損うことなく、充分な再生
出力が得られる記録を行なうことができた。
1-Y )X Co1-X でX=26%,Y=30%のREリッ
チなTbHoCo膜を用いた。この膜の保持力はHc =
30(Oe)で飽和磁界HS =38(Oe)である。メ
モリ素子1acのみを記録させる場合、スイッチ4a,5
c ,6を閉じ、各記録線に様々な磁界HX を発生させ
た。19(Oe)≦HX <30(Oe)では、メモリ素
子1acのみを記録することができた。HX <19(O
e)でもメモリ素子1acを記録することはできたが、再
生出力が急激に低下し、HX ≦15(Oe)では再生出
力が0になった。HX ≧30(Oe)では、メモリ素子
1acの他に1aa,1ab,1ccも記録されてしまった。従
って、19(Oe)≦HX <28(Oe)の条件下で、
メモリ素子1ac以外の素子を損うことなく、充分な再生
出力が得られる記録を行なうことができた。
【0045】
【発明の効果】以上のようなこの発明によれば、メモリ
素子として希土類と遷移金属の合金からなるフェリ磁性
体であって、飽和磁界が極小となるものを用いたので、
記録時に必要な磁界が小さくて済み、記録再生時の省電
力化が可能になる。又、希土類の副格子磁化をリッチと
しており、飽和磁界の温度依存性が小さいので、周囲温
度によらずに安定した記録が可能になる。
素子として希土類と遷移金属の合金からなるフェリ磁性
体であって、飽和磁界が極小となるものを用いたので、
記録時に必要な磁界が小さくて済み、記録再生時の省電
力化が可能になる。又、希土類の副格子磁化をリッチと
しており、飽和磁界の温度依存性が小さいので、周囲温
度によらずに安定した記録が可能になる。
【0046】又、この発明によれば、メモリ素子の膜面
に垂直及び平行な磁界を印加して情報を記録しており、
安定した記録を行なうことができる。
に垂直及び平行な磁界を印加して情報を記録しており、
安定した記録を行なうことができる。
【0047】又、この発明によれば、磁性薄膜メモリ素
子の膜面に垂直又は平行に磁界を印加し、異常ホール効
果による出力変化によって情報を再生しており、バイア
ス電圧によるオフセットの影響を受けずに再生すること
ができ、上記素子の形状や引出し線を取り付ける位置の
精度のマージンが拡がり、高密度化を行なっても安定な
再生を行なうことができる。
子の膜面に垂直又は平行に磁界を印加し、異常ホール効
果による出力変化によって情報を再生しており、バイア
ス電圧によるオフセットの影響を受けずに再生すること
ができ、上記素子の形状や引出し線を取り付ける位置の
精度のマージンが拡がり、高密度化を行なっても安定な
再生を行なうことができる。
【図1】この発明の実施例1による磁性薄膜メモリの構
成図である。
成図である。
【図2】この発明の実施例1による磁性薄膜メモリの一
部拡大図である。
部拡大図である。
【図3】異常ホール効果の説明図である。
【図4】メモリ素子の読み出し電極がずれた状態を示す
図である。
図である。
【図5】この発明の実施例1による磁性薄膜メモリの再
生時の各スイッチの動作を示すタイムチャートである。
生時の各スイッチの動作を示すタイムチャートである。
【図6】磁性薄膜メモリのヒステリシスループ及び反磁
界を示す図である。
界を示す図である。
【図7】RE−TMフェリ磁性体の組成比と飽和磁化と
の関係図である。
の関係図である。
【図8】RE−TM磁性体の組成比と保持力及び飽和磁
界との関係図である。
界との関係図である。
【図9】RE−TM磁性体の飽和磁界の温度特性図であ
る。
る。
【図10】この発明の実施例2による磁性薄膜メモリの
構成図である。
構成図である。
【図11】この発明の実施例2による磁性薄膜メモリの
一部拡大図である。
一部拡大図である。
【図12】この発明の実施例2による磁性薄膜メモリに
おける、膜面に平行な磁界が作用していないときと作用
しているときの垂直磁界に対するヒステリシスループを
示す図である。
おける、膜面に平行な磁界が作用していないときと作用
しているときの垂直磁界に対するヒステリシスループを
示す図である。
【図13】この発明の実施例2による磁性薄膜メモリの
再生時の各スイッチの動作を示すタイムチャートであ
る。
再生時の各スイッチの動作を示すタイムチャートであ
る。
【図14】この発明の実施例5による磁性薄膜メモリの
記録時の環境温度と再生出力との関係図である。
記録時の環境温度と再生出力との関係図である。
【図15】従来の磁性薄膜メモリの構成図である。
1aa〜1cc 磁性薄膜メモリ素子 2a〜2c,3a〜3c,4a〜4c,5a〜5c,
6,7 スイッチ
6,7 スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に、この異常ホール効果を利用した磁性
薄膜メモリの再生方法について説明する。例えば、メモ
リ素子1acの情報を読み出す場合には、まずスイッチ2
aをオンすると、メモリ素子1aa,1ab,1acに図1に
おいて上から下へ電流が流れ、この状態でメモリ素子1
acの横方向の両端電極α,βの電位差を測定すれば、原
理的にはその磁化方向を再生することができる。しか
し、メモリ素子の形状や電極の位置等に作成時にバラツ
キがあると、この電位差がバイアス電圧となって信号に
重畳するため、エラーの原因となる。異常ホール電圧は
印加電圧の1%程度であるため、素子形状もかなり精度
が要求され、特に高密度化が進んで素子形状が1μm程
度になると、高度なプロセス技術が必要となる。例え
ば、図4に示すように読み出し電極α,βの位置が中心
からずれると、βの方がαより高電位になるようにバイ
アス電圧が発生する。
薄膜メモリの再生方法について説明する。例えば、メモ
リ素子1acの情報を読み出す場合には、まずスイッチ2
aをオンすると、メモリ素子1aa,1ab,1acに図1に
おいて上から下へ電流が流れ、この状態でメモリ素子1
acの横方向の両端電極α,βの電位差を測定すれば、原
理的にはその磁化方向を再生することができる。しか
し、メモリ素子の形状や電極の位置等に作成時にバラツ
キがあると、この電位差がバイアス電圧となって信号に
重畳するため、エラーの原因となる。異常ホール電圧は
印加電圧の1%程度であるため、素子形状もかなり精度
が要求され、特に高密度化が進んで素子形状が1μm程
度になると、高度なプロセス技術が必要となる。例え
ば、図4に示すように読み出し電極α,βの位置が中心
からずれると、βの方がαより高電位になるようにバイ
アス電圧が発生する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】以上の理由から、飽和磁化MS が小さい垂
直膜がメモリ素子1aa〜1ccに適した材料となる。そこ
で、実施例1では、飽和磁化MS の値を作成時に制御し
やすいRE(希土類)−TM(遷移金属)(Rare earth
-Transition metal) 系フェリ磁性体を用いた。この磁
性体においては、REとTMが反平行に結合しているた
め、その組成比を変えることにより飽和磁化MS を制御
することができる。
直膜がメモリ素子1aa〜1ccに適した材料となる。そこ
で、実施例1では、飽和磁化MS の値を作成時に制御し
やすいRE(希土類)−TM(遷移金属)(Rare earth
-Transition metal) 系フェリ磁性体を用いた。この磁
性体においては、REとTMが反平行に結合しているた
め、その組成比を変えることにより飽和磁化MS を制御
することができる。
フロントページの続き (72)発明者 小林 浩 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社材料デバイス研究所内 (72)発明者 田辺 信二 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社材料デバイス研究所内 (72)発明者 堤 和彦 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社材料デバイス研究所内 (72)発明者 柴田 浩 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社材料デバイス研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 希土類と遷移金属との合金からなるフェ
リ磁性垂直磁化可能膜により形成し、合金の組成を希土
類の副格子磁化がリッチでかつ飽和磁界が極小となる組
成またはその近傍としたことを特徴とする磁性薄膜メモ
リ。 - 【請求項2】 素子の膜面に垂直及び平行な磁界を印加
し、上記垂直な磁界の方向により2値的な記録情報を決
定することを特徴とする磁性薄膜メモリの記録方法。 - 【請求項3】 素子の膜面に垂直に磁界を印加し、この
ときの上記素子の異常ホール効果による出力信号変化を
検出し、上記素子に記録された情報を再生する磁性薄膜
メモリの再生方法。 - 【請求項4】 素子の膜面に平行に磁界を印加し、この
ときの上記素子の異常ホール効果による出力信号変化を
検出し、上記素子に記録された情報を再生する磁性薄膜
メモリの再生方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3324277A JPH05159562A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 磁性薄膜メモリ及びその記録方法並びにその再生方法 |
| EP92301857A EP0507451B1 (en) | 1991-03-06 | 1992-03-04 | Magnetic thin film memory device |
| DE69225920T DE69225920T2 (de) | 1991-03-06 | 1992-03-04 | Magnetische Dünnfilmspeicheranordnung |
| KR1019920003622A KR970009765B1 (ko) | 1991-03-06 | 1992-03-05 | 자성박막 메모리 및 그 기록 · 재생 방법 |
| US07/847,964 US5361226A (en) | 1991-03-06 | 1992-03-05 | Magnetic thin film memory device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3324277A JPH05159562A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 磁性薄膜メモリ及びその記録方法並びにその再生方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05159562A true JPH05159562A (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=18164014
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3324277A Pending JPH05159562A (ja) | 1991-03-06 | 1991-12-09 | 磁性薄膜メモリ及びその記録方法並びにその再生方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05159562A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11110961A (ja) * | 1997-10-02 | 1999-04-23 | Canon Inc | 磁気薄膜メモリ |
| KR100248794B1 (ko) * | 1995-10-13 | 2000-03-15 | 김영환 | 박막트랜지스터의 열화에 따른 디펙트 셀의 스크린 구현을 위한 반도체메모리장치 |
| JP2011018446A (ja) * | 2010-09-24 | 2011-01-27 | Renesas Electronics Corp | 薄膜磁性体記憶装置 |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP3324277A patent/JPH05159562A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100248794B1 (ko) * | 1995-10-13 | 2000-03-15 | 김영환 | 박막트랜지스터의 열화에 따른 디펙트 셀의 스크린 구현을 위한 반도체메모리장치 |
| JPH11110961A (ja) * | 1997-10-02 | 1999-04-23 | Canon Inc | 磁気薄膜メモリ |
| JP2011018446A (ja) * | 2010-09-24 | 2011-01-27 | Renesas Electronics Corp | 薄膜磁性体記憶装置 |
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