JPH0516278A - 無端ベルト及びその製造方法 - Google Patents

無端ベルト及びその製造方法

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JPH0516278A
JPH0516278A JP3044951A JP4495191A JPH0516278A JP H0516278 A JPH0516278 A JP H0516278A JP 3044951 A JP3044951 A JP 3044951A JP 4495191 A JP4495191 A JP 4495191A JP H0516278 A JPH0516278 A JP H0516278A
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JP
Japan
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surface layer
layer
endless belt
polymer
engineering plastic
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JP3044951A
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English (en)
Inventor
Keizo Nonaka
敬三 野中
Yoshihisa Nakano
嘉久 中野
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面層(外面層)を少なくともシ−ムレスで
均質とする。 【構成】 無端ベルト3は、異種のエンジニアリングプ
ラスチックの互いに接触する内面層1及び外面層2を有
する。内面層1がジョイント部1aを有する。表面を構
成する外面層2が、コ−ティングによるシ−ムレスで均
質な層である。内面層1及び外面層2を構成するエンジ
ニアリングプラスチックは共通溶剤を有する。内面層1
及び外面層2を構成するエンジニアリングプラスチック
は共通溶剤中で相分離現象を呈する。外面層2をコ−テ
ィングする際、内面層3のポリマ−が外面層2に溶出し
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として薄形広幅の無
端ベルト及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電子写真の分野での感光体
ベルトは、アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルムのアルミ蒸着面に感光層を塗工したシ−ト状物を、
例えば超音波で融着ジョイントして使用されている。こ
の場合、ジョイント部分が複写画像に影響するので、ジ
ョイント部分を検出し、このジョイント部分を避けて使
用しているのが現状である。また、一般に感光体として
は、継ぎ目のないドラム状のものが使用されているが、
円筒状であるため、感光体周辺に設置する部品のレイア
ウトの仕方に制約がある。
【0003】また、転写搬送ベルトにおいても、ジョイ
ント部が存在すると電気的不均一性のためにジョイント
部分で均一な転写を行なうことができず、したがってジ
ョイント部を検出し、このジョイント部を避けねばなら
ない。また、ジョイント部があると、用紙サイズ(例え
ばA3であれば横430mm)以上の周長を必要とし、
コンパクト化を図れない。
【0004】以上のことより、少なくとも表面層が均質
でかつジョイント部を有さないベルトが望まれる。感光
体ベルトや転写搬送ベルトにおいては導電層を有するこ
とが要求される。例えば転写搬送ベルトにおいては裏面
が導電層、表面が絶縁層(誘電層)であるとか、全体層
が半導電層(108 Ω・cm〜1011Ω・cm)であること
が要求される。また、感光体ベルトであれば、少くとも
表面層が導電性を有することが要求される。
【0005】ところで、そのような要求に適合するシ−
ムレスベルトを製造する方法としては、インフレ−ショ
ン法で多層構造の円筒状フィルムを得る方法が広く知ら
れているが、多額の設備を要し、多品種、少ロット生産
には適さない。また、フィルム成型後、巻取り時の折り
目も問題になる。
【0006】また、例えば特開平1−178415号公
報に記載されるように、平滑な円筒型内表面を有する治
具を、浸漬塗布槽内に収容された塗布液に浸漬し、引き
上げることによって治具の円筒型内表面に樹脂膜を形成
し、該樹脂膜を剥離することによって、シ−ムレスベル
トを製造する方法が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そのような
方法では、円筒型内表面からの、樹脂膜(シ−ムレスベ
ルト)の離型が問題となる。そのため、例えば特開昭6
1−273919号公報に記載されるように、円筒型内
表面に予め離型剤層を形成するとか、樹脂溶液中に離型
剤を含有させておくことが考えられるが、円筒型内表面
に離型剤層を形成するようにすると、塗膜を均一に形成
しにくく、また、樹脂溶液中に離型剤を含有させておく
と、円筒型内表面上に形成した第1の層の上側に第2の
層を形成する場合に、第1の層と第2の層との間の接着
性が問題となる可能性がある。
【0008】それに加えて、前記特開平1−17841
5号公報に記載の方法で、同一樹脂材質の溶液で導電
層、誘電層を形成しようとすると、第1の層が第2の層
の塗工時に溶け込み、両層間に乱れが生じ、第2の層中
に第1の層のポリマ−が混入するという問題を有する。
また、コ−ティング法で、第2の層を第1の層上にコ−
ティングする場合は、第1の層中からポリマ−が第2の
層中に溶出するとか、第2の層をコ−ティングする際に
第1の層が膨潤するとかの問題があり、均質な無端ベル
トが得られない。
【0009】本発明は、表面層が少くともシ−ムレスで
均質な無端ベルト及び、そのような無端ベルトを容易に
製造することができる製造方法を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、異種
のエンジニアリングプラスチックからなり互いに接触す
る内面層及び外面層を有する無端ベルトであって、上記
内面層及び外面層を構成するエンジニアリングプラスチ
ックは共通溶剤を有し、該共通溶剤中で相分離現象を呈
するものである構成とする。そして、請求項2の発明に
おいては、内面層はジョイント部を有し、外面層はシ−
ムレス層である。請求項3の発明においては、エンジニ
アリングプラスチックは、非晶性エンジニアリングプラ
スチックである。
【0011】請求項4の発明は、内面層を、ジョント部
を有するエンジニアリングプラスチックフィルムからな
る層でもって又はエンジニアリングプラスチックフィル
ムを巻き重ねてなる層でもって形成し、その後、内面層
のエンジニアリングプラスチックと共通溶剤を有しかつ
該共通溶剤中で内面層のエンジニアリングプラスチック
とは相分離現象を呈する別のエンジニアリングプラスチ
ックを共通溶剤に溶解した溶液を、内面層の外側にコ−
ティングしてシ−ムレスな外面層を形成する構成とす
る。請求項5の発明においては、外面層のコ−ティング
に先立って、ジョイント部又はフィルム巻終り端部を研
磨して平滑化する。
【0012】請求項6の発明は、異種のエンジニアリン
グプラスチックからなり互いに接触する内面層及び外面
層を有する無端ベルトであって、上記内面層及び外面層
を構成するエンジニアリングプラスチックは略同一の化
学構造式を有する同族ポリマ−の組合わせからなり、か
つ内面層を構成するポリマ−が溶解しない溶剤に可溶な
ポリマ−で外面層が構成されている。そして、請求項7
の発明においては、内面層はジョイント部を有し、外面
層はシ−ムレス層である。請求項8の発明においては、
内面層を構成するポリマ−は、
【0013】
【化5】
【0014】なる化学構造式を有し、外面層を構成する
ポリマ−は、
【0015】
【化6】
【0016】なる化学構造式を有する。また、請求項9
の発明においては、内面層を構成するポリマ−は、
【0017】
【化7】
【0018】なる化学構造式を有し、外面層を構成する
ポリマ−は、
【0019】
【化8】
【0020】なる化学構造式を有する。請求項10の発
明においては、内面層又は外面層が導電層である。
【0021】請求項11の発明は、内面層を、ジョント
部を有するエンジニアリングプラスチックフィルムから
なる層でもって又はエンジニアリングプラスチックフィ
ルムを巻き重ねてなる層でもって形成し、その後、内面
層のエンジニアリングプラスチックが溶解しない溶剤に
内面層と同族のポリマ−を溶解したポリマ−溶液を、内
面層にコ−ティングしてシ−ムレスな外面層を形成する
構成とする。請求項12の発明においては、外面層のコ
−ティングに先立って、ジョイント部又はフィルム巻終
り端部を研磨して平滑化する。
【0022】
【作用】請求項1〜請求項3の発明によれば、内面層及
び外面層を構成するエンジニアリングプラスチックは、
共通溶剤を有し、該共通溶剤中で相分離現象を呈するも
のであるので、相分離現象により2層間の乱れが少なく
なり、内面層のポリマ−が外面層に混入しない。
【0023】請求項4及び請求項5の発明によれば、内
面層と外面層とのプラスチックフィルムが相分離現象を
呈する共通溶剤を用いているので、内面層上に外面層を
コ−ティング(濃厚溶液)により形成したとき、内面層
のポリマ−が外面層に溶出することがなく、導電層と誘
電層とが積層されなる無端ベルトが安定して製造され
る。特に、共通溶剤を用いているため、層間の接合性
が、分子のからみ合い効果により高まるし、層間の接着
処理を特別に行う必要もない。
【0024】請求項6〜請求項10の発明によれば、略
同一の化学構造式を有する同族ポリマ−であるため、内
面層と外面層との接合性に優れる。内面層も外面層もエ
ンジニアリングプラスチックであるため、内面層のジョ
イント部、内面層のフィルム端部の強度低下を外面層
(シ−ムレス層)が補い、ベルト全体の強度としては信
頼性が高まる。
【0025】請求項11及び請求項12の発明によれ
ば、内面層のポリマ−が溶解しない溶剤に内面層と同族
のポリマ−を溶解したポリマ−溶液を、内面層にコ−テ
ィングしてシ−ムレスな外面層を形成するので、コ−テ
ィングする際に、内面層のポリマ−は外面層に溶出しな
い。外面層はコ−ティングより成形されるので、表面の
機能を果たす外面層はシ−ムレス化される。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0027】図1に示すように、異種のエンジニアリン
グプラスチックの互いに接触する内面層1及び外面層2
を有し、内面層1がジョイント部1aを有する一方、外
面層2がジョイント部のない平滑なシ−ムレス層となっ
て無端ベルト3が構成されている。各層1,2の厚さが
5〜200μmの範囲である。
【0028】上記内面層1及び外面層2を構成するエン
ジニアリングプラスチックは、共通溶剤を有し、該共通
溶剤(10%程度の濃厚溶液)中で相分離現象を呈す
る。
【0029】エンジニアリングプラスチックとしてはポ
リアリレ−ト、ポリエ−テルイミド、ポリエ−テルサル
フォン、ポリサルフォン、ポリカ−ボネ−トの非晶性エ
ンジニアリングプラスチック同士の2種の組合せが、例
えば共通溶剤として塩化メチレン、クロロホルムを用い
ることで実現できる。
【0030】また、内面層1は、各種の接合方法(例え
ば突合せジョイント、斜めカットジョイント、フィンガ
−ジョイント、ラッピングジョイント、超音波融着、高
周波融着)により接合されたジョイント部1aを有し、
必要により、ジョイント部1aを研磨等の手段により平
滑化された構成としているが、そのほか、インフレ−シ
ョン成形等により得られるシ−ムレス層としてもよい
し、図2に示すように、内面層11を、接着剤又は有機
溶剤を塗布しつつ薄肉フィルム11aを多重回巻き重
ね、それによって成形した半シ−ムレス層とし、該内面
層11の外側にシ−ムレスな外面層12を設けて、無端
ベルト13を構成するようにしてもよい。
【0031】外面層2,12は内面層1,11をベ−ス
として、この外面側に内面層1,11と接合し得る、上
述の条件を満足するポリマ−の溶液をスプレ−コ−ティ
ング法の如き方法でコ−ティングすることで、シ−ムレ
スな層とされる。
【0032】内面層1,11及び/又は外面層2,12
に、カ−ボンブラック、金属酸化物、金属粉末等の導電
性物質を配合しておけば、内面層1,11若しくは外面
層2,12又は両層1,11,2,12が導電層あるい
は半導電層となる無端ベルト3,13が得られる。
【0033】続いて、上記無端ベルト3,13を製造す
る方法について述べる。
【0034】まず、無端ベルト3,13の内面層1,1
1が形成される。その際、まず、必要に応じ、導電性若
しくは半導電性を付与された、又は絶縁性を付与された
エンジニアリングプラスチックフィルムが、キャスティ
ング成形等の周知のフィルム成形法により形成される。
また、市販のフィルムをそのまま使用するようにしても
よい。
【0035】次いで、上記フィルムを必要な幅に裁断
し、各種の接合法によりジョイントして無端状にする
か、又はフィルムに接着剤を塗布しながら多重回巻き重
ねて積層し、無端状の内面層を得る。ジョイント部、又
は巻終り端部を、必要に応じ研磨して平滑化する。な
お、フィルムに有機溶剤を塗布し、フィルムを巻き重
ね、その後乾燥により有機溶剤を蒸発させ、フィルム間
を融着するようにして内面層を形成するようにしてもよ
い。
【0036】それから、そのようにして得られた内面層
を、その内周長より若干小さい外周長を有する成形型の
外側に適用し又は2本のロ−ラ間に巻回し、スプレ−コ
−ティング、ドクタ−コ−ティング、グラビアコ−ティ
ング等の周知のコ−ティング手段により、外面層となる
例えば10%程度の濃厚溶液を、内面層上にコ−ティン
グして乾燥し、外面層がシ−ムレスで均質な無端ベルト
を得る。この濃厚溶液は、内面層のエンジニアリングプ
ラスチックと共通溶剤を有し該共通溶剤中で内面層のエ
ンジニアリングプラスチックとは相分離現象を呈する別
のエンジニアリングプラスチックを上記共通溶剤に溶解
してなるものである。
【0037】このようにすれば、内面層上に外面層をコ
−ティングにより形成したとき、相分離現象により2層
間の乱れが少なくなり、内面層のポリマ−が外面層に溶
出しない。したがって、導電層と誘電層とが積層されて
なる無端ベルトが安定して得られる。
【0038】また、内面層及び外面層のプラスチックの
共通溶剤を用いているため、内面層と外面層との間の接
着性が、分子のからみ合い効果により、高まり、層間の
接着処理を特別に行う必要もない。
【0039】内面層と成形型表面又はロ−ラ表面との間
には溶剤が存在しないので、成形後の無端ベルトの離型
が容易である。
【0040】外面層は、内面層に対してコ−ティングに
より成形するので、表面の機能を果たす外面層はシ−ム
レス化される。
【0041】内面層も外面層もエンジニアリングプラス
チックであるため、内面層のジョイント部、内面層のフ
ィルム端部における強度低下を外面層(シ−ムレス層)
が補うこととなり、ベルト全体の強度としては信頼性が
高まる。
【0042】続いて、具体的な本発明例について説明す
る。
【0043】〈本発明例1〉ポリエ−テルイミド(PE
I)(25μm厚さ、幅200mm)のフィルム(住友
ベ−クライト(株)製、スミライトFS-1400 )を準備し
た。このフィルムを、外径100mmの円筒金型に、フィ
ルムの片面(上面)に、Nメチル・2ピロリドンを塗布
しながら3重回巻き付けて、内面層となるベルト基帯を
成形した。そして、シリコンゴム製の加圧ロ−ルで加圧
後、100℃×30分間加熱し、溶剤を乾燥除去した。
この乾燥除去後、フィルム巻終り端部を研磨加工し、フ
ィルム端部による段差を除去した。
【0044】次いで、上記PEIフィルムを可溶なクロ
ロホルム中にポリカ−ボネ−ト(PC)(三菱ガス化学
(株)製、ユ−ピロンS-2000)を10%溶解した溶液を
作製し、この溶液を、上記PEIフィルムを多重に巻き
重ねてなるベルト基帯上にスプレ−コ−ティング法でコ
−ティングした。そして、90℃×15分で乾燥後、内
部の応力歪を取る目的で、200℃×3分間熱処理し
た。冷却後、円筒金型から離型した。
【0045】内面層の厚さは70μm、外面層の厚さは
20μmであった。得られた無端ベルトの表面(外面
層)は平滑で、シ−ムレス状であった。
【0046】なお、別途作製した、上記PEIフィルム
を10%クロロホルム中に溶解し、上記PCの10%溶
液と混合し、放置したところ相分離現象が認められた。
【0047】得られた無端ベルトを、外径18mmのゴム
ロ−ラ間に巻回し、駆動させた。5万回ベルト回転後
も、ベルト表面にクラックは発生せず、また、2層間の
接着性も良好であり、層間の剥離も認められなかった。
【0048】〈本発明例2〉外面層を構成するポリカ−
ボネ−ト溶液中に導電性カ−ボンブラックを分散してコ
−ティングする以外は、本発明例1と同様の方法で、無
端ベルトを成形した。導電性カ−ボンブラックを分散し
たポリカ−ボネ−ト溶液(溶剤はクロロホルム)を、内
面層にコ−ティングする際、内面層のポリマ−が溶出し
てくる現象もなく、得られた無端ベルトの2層間の断面
を顕微鏡観察したが、層間の乱れはなかった。外面層の
表面抵抗は5×105 Ωであった。
【0049】〈本発明例3〉市販の導電性ポリカ−ボネ
−トフィルム(PC)(バイエルジャパン(株)製KL3-
1009、トルエンには不溶、クロロホルムに可溶、厚み1
00μm)を、幅200mm、長さ475mmに裁断し、高
周波融着機(ブランソン(株)製)でジョイントした。
ジョイント幅は3mm、ジョイント部の厚さは130μm
であった。ジョイント部を研磨し、105μmの厚さの
内面層とした。
【0050】次いで、上記内面層を直径150mmの金型
の外周面上に挿入し、その表面(外面)側に日本GEプ
ラスチック(株)製のポリエ−テルイミド(ウルテムJD
8901)の10%クロロホルム溶液を、周知のスプレ−コ
−ティング法によりコ−ティングした。それから、90
℃×15分間乾燥した後、得られた無端ベルトを金型よ
り取外した。かくして得られた無端ベルトの内面層の表
面抵抗は200Ωであった。また、外面層の厚さは40
μmであった。
【0051】このようにして得られた無端ベルトを本発
明例1と同様の方法で走行テストを行なったが、5万回
ベルト回転後、層間の剥離も、切断も起こらなかった。
【0052】〈比較例〉本発明例3の外面層となるポリ
カ−ボネ−トを、三菱ガス化学(株)製ユ−ピロンS-20
00の10%クロロホルム溶液として無端ベルトを成形し
た。外面層をコ−ティングにより成形する際に内面層の
導電性カ−ボンブラックが溶出し、層間に乱れが起こ
り、導電層と絶縁層が明確に分離した無端ベルトを得る
ことができなかった。
【0053】また、上記内面層1,11及び外面層2,
12を構成するエンジニアリングプラスチックは、略同
一の化学構造式を有する同族ポリマ−の組合わせからな
り、かつ内面層1,11を構成するポリマ−が溶解しな
い溶剤に可溶なポリマ−で外面層2,12を構成するよ
うにしてもよい。
【0054】かかるポリマ−としては、下記の化学構造
式で表されるポリカ−ボネ−ト系樹脂の2種が選択され
る。
【0055】
【化9】
【0056】
【化10】
【0057】上記両ポリカ−ボネ−ト系樹脂は、クロロ
ホルム、ジクロロメタン等の塩素系溶剤等の共通溶剤を
有する。化10で表される化学構造式のものは、トルエ
ン、ベンゼン等の芳香族溶剤に可溶であるが、化9で表
される化学構造式のものは、トルエン、ベンゼンに不溶
である。すなわち、それらは、略同一の化学構造式を有
する同族ポリマ−であり、互いに良好な接着性を有し、
化9で表される化学構造式の樹脂を溶解しない溶剤を、
化10で表される樹脂が有するものである。
【0058】続いて、その具体的な本発明例について説
明する。
【0059】<本発明例4>導電性ポリカ−ボネ−トフ
ィルム(バイエルジャパン(株)製KL3-1009、トルエン
には不溶、クロロホルムに可溶、厚み100μm)を、
幅200mm、長さ475mmに裁断し、高周波融着機(ブ
ランソン(株)製)でジョイントした。ジョイント幅は
3mm、ジョイント部の厚さは130μmであった。ジョ
イント部を研磨し、105μmの厚さの内面層とした。
【0060】次いで、上記内面層を直径150mmの金型
上に挿入し、その表面(外面)側に三菱ガス化学(株)
製ポリカ−ボネ−トZの10%トルエン溶液を周知のス
プレ−コ−ティング法によりコ−ティングした。
【0061】それから、90℃×15分間乾燥した後、
得られた無端ベルトを金型より取外した。かくして得ら
れた無端ベルトの内面層の表面抵抗は200Ωであっ
た。また、外面層の厚さは40μmであった。
【0062】このようにして得られた無端ベルトを本発
明例1と同様の方法で走行テストを行なったが、5万回
ベルト回転後、層間の剥離も、切断も起こらなかった。
【0063】〈比較例〉本発明例4の外面層となるポリ
カ−ボネ−トを、三菱ガス化学(株)製ユ−ピロン(ト
ルエンに不溶、クロロホルムに可溶)の10%クロロホ
ルム溶液にして無端ベルトを成形した。外面層をコ−テ
ィングにより成形する際に内面層の導電性カ−ボンブラ
ックが溶出し、層間に乱れが起こり、導電層と絶縁層が
明確に分離した無端ベルトを得ることができなかった。
【0064】また、次の化学構造式を有するポリエ−テ
ルイミド系樹脂の2種を選択することもできる。
【0065】
【化11】
【0066】
【化12】
【0067】両者の構造の差は、1個のベンゼン環がオ
ルソ位かパラ位で結合されているかどうかの差にすぎな
い同族ポリマ−であるが、前者はクロロホルム、N・メ
チルピロリドンの如き高極性溶剤に可溶であるが、後者
は不溶である。
【0068】これらを用いれば、略同一の化学構造式を
有する同族ポリマ−であり、内面層のポリマ−を溶解し
ない溶剤を、外面層のポリマ−が有するので、内面層を
溶解しないが外面層のポリマ−を溶解する溶剤に外面層
のポリマ−を溶解してなる溶液を、内面層にコ−ティン
グすることにより、外面層を形成することができ、内面
層のポリマ−が外面層に溶出しない。よって、導電層と
誘電層とによる無端ベルトを安定性よく製造することが
できる。同族ポリマ−であるため、接着性に優れ、層間
の特別な接着処理は不要である。
【0069】続いて、その具体的な本発明例について説
明する。
【0070】<本発明例5>ポリエ−テルイミドフィル
ム(住友ベ−クライト(株)、スミライトFS-1450、厚
み100μm)を、幅200mm、長さ475mmに裁断
し、高周波融着機(ブランソン(株)製)でジョイント
した。ジョイント幅は3mm、ジョイント部の厚さは約1
40μmであった。ジョイント部を研磨し、110μm
の厚さの内面層(無端ベルト)とした。
【0071】次いで、上記内面層を直径150mmの金型
上に挿入し、その表面(外面)側にポリエ−テルイミド
(住友ベ−クライト(株)、スミライトFS-1400 )をク
ロロホルムで溶解した10%溶液を、周知のスプレ−コ
−ティング法によりコ−ティングした。
【0072】それから、90℃×10分間、150℃×
5分間乾燥した後、得られた無端ベルトを金型より取外
した。また、外面層の厚さは30μmであった。
【0073】
【発明の効果】請求項1〜請求項3の発明は、内面層及
び外面層を構成するエンジニアリングプラスチックは、
共通溶剤を有し、該共通溶剤中で相分離現象を呈するも
のであるので、相分離現象により2層間の乱れが少なく
なり、内面層のポリマ−が外面層に混入しない。
【0074】請求項4及び請求項5の発明は、内面層と
外面層とのプラスチックフィルムが相分離現象を呈する
共通溶剤を用いているので、内面層上に外面層をコ−テ
ィングにより形成したとき、内面層のポリマ−が外面層
に溶出することがなく、内面層にシ−ムレスな外面層が
積層されなる無端ベルトが安定して製造される。特に、
共通溶剤を用いているため、層間の接着性が、分子のか
らみ合い効果により高まるし、層間の接着処理を特別に
行う必要もない。
【0075】請求項6〜請求項10の発明は、略同一の
化学構造式を有する同族ポリマ−であるため、内面層と
外面層との接着性に優れる。内面層も外面層もエンジニ
アリングプラスチックであるため、内面層のジョイント
部、内面層の積層フィルムの端部の強度低下を外面層
(シ−ムレス層)が補い、ベルト全体の強度としては信
頼性が高まる。
【0076】請求項11及び請求項12の発明は、内面
層のポリマ−が溶解しない溶剤に内面層と同族のポリマ
−を溶解したポリマ−溶液を、内面層にコ−ティングし
てシ−ムレスな外面層を形成するので、外面層をコ−テ
ィングにより形成する際に、内面層のポリマ−は外面層
に溶出しない。また、外面層はコ−ティングより成形さ
れるので、表面の機能を果たす外面層はシ−ムレス化さ
れる。外面層及び内面層を同族ポリマ−で形成するよう
にしているため、外面層と内面層との間に、特別な接着
手段を施すことなく、良好な接着性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】転写搬送ベルトの全体構成を示す図である。
【図2】変形例の図1と同様の図である。
【符号の説明】
1.11 内面層 1a ジョイント部 2.12 外面層 11 フィルム 3,13 無端ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 9:00 4F 29:00 4F

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異種のエンジニアリングプラスチックか
    らなり互いに接触する内面層及び外面層を有するベルト
    であって、 上記内面層及び外面層を構成するエンジニアリングプラ
    スチックは、共通溶剤を有し、該共通溶剤中で相分離現
    象を呈するものであることを特徴とする無端ベルト。
  2. 【請求項2】 内面層はジョイント部を有し、外面層は
    シ−ムレス層であるところの請求項1記載の無端ベル
    ト。
  3. 【請求項3】 エンジニアリングプラスチックは、非晶
    性エンジニアリングプラスチックであるところの請求項
    1又は請求項2記載の無端ベルト。
  4. 【請求項4】 内面層を、ジョント部を有するエンジニ
    アリングプラスチックフィルムからなる層でもって又は
    エンジニアリングプラスチックフィルムを巻き重ねてな
    る層でもって形成し、 その後、内面層のエンジニアリングプラスチックと共通
    溶剤を有しかつ該共通溶剤中で内面層のエンジニアリン
    グプラスチックとは相分離現象を呈する別のエンジニア
    リングプラスチックを共通溶剤に溶解した溶液を、内面
    層の外側にコ−ティングして外面層を形成することを特
    徴とする無端ベルトの製造方法。
  5. 【請求項5】 外面層のコ−ティングに先立って、ジョ
    イント部又はフィルム巻終り端部を研磨して平滑化する
    ところの請求項4記載の無端ベルトの製造方法。
  6. 【請求項6】 異種のエンジニアリングプラスチックか
    らなり互いに接触する内面層及び外面層を有するベルト
    であって、 上記内面層及び外面層を構成するエンジニアリングプラ
    スチックは略同一の化学構造式を有する同族ポリマ−の
    組合わせからなり、かつ内面層を構成するポリマ−が溶
    解しない溶剤に可溶なポリマ−で外面層が構成されてい
    ることを特徴とする無端ベルト。
  7. 【請求項7】 内面層はジョイント部を有し、外面層は
    シ−ムレス層であるところの請求項6記載の無端ベル
    ト。
  8. 【請求項8】 内面層を構成するポリマ−は、 【化1】 なる化学構造式を有し、外面層を構成するポリマ−は、 【化2】 なる化学構造式を有するところの請求項6記載の無端ベ
    ルト。
  9. 【請求項9】 内面層を構成するポリマ−は、 【化3】 なる化学構造式を有し、外面層を構成するポリマ−は、 【化4】 なる化学構造式を有するところの請求項6記載の無端ベ
    ルト。
  10. 【請求項10】 内面層又は外面層が導電層であるとこ
    ろの請求項6、請求項7、請求項8又は請求項9記載の
    無端ベルト。
  11. 【請求項11】 内面層を、ジョント部を有するエンジ
    ニアリングプラスチックフィルムからなる層でもって又
    はエンジニアリングプラスチックフィルムを巻き重ねて
    なる層でもって形成し、 その後、内面層のエンジニアリングプラスチックが溶解
    しない溶剤に内面層と同族のポリマ−を溶解したポリマ
    −溶液を、内面層の外側にコ−ティングしてシ−ムレス
    な外面層を形成することを特徴とする無端ベルトの製造
    方法。
  12. 【請求項12】 外面層のコ−ティングに先立って、ジ
    ョイント部又はフィルム巻終り端部を研磨して平滑化す
    るところの請求項11記載の無端ベルトの製造方法。
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