JPH05163802A - 緩衝部材 - Google Patents

緩衝部材

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JPH05163802A
JPH05163802A JP35246291A JP35246291A JPH05163802A JP H05163802 A JPH05163802 A JP H05163802A JP 35246291 A JP35246291 A JP 35246291A JP 35246291 A JP35246291 A JP 35246291A JP H05163802 A JPH05163802 A JP H05163802A
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cushioning
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Yukio Fukazawa
幸雄 深沢
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雅浩 近田
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋上などの屋外床面と外壁(パラペット立上
り部)の接合角部における防水を維持するために配設さ
れる緩衝部材において、その接合角部の接合角度が鋭角
であっても、あるいは鈍角であってもいずれにも対応す
ることができる緩衝部材を提供することにある。 【構成】 緩衝部材10を床面部材12と外壁部材14
とから構成し、この床面部材12と外壁部材14の双方
に凹部22と凸部28を形成し、これら凹部22と凸部
28の係合力によって床面部材12と外壁部材14とを
係合させた。また、床面部材12と外壁部材14とを必
要に応じてインテグラルヒンジ16によって接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は緩衝部材に関し、特にビ
ルディングなどの屋上に防水シートを配設するときに、
その防水シートの破断などを防止するための緩衝部材に
関する。
【0002】
【従来の技術】ビルディングやマンションなどの屋根の
ない建物においては屋上部分が屋根の代わりを成してい
る。屋上は通常図8に示すように、屋上床面1とその床
面1を取り囲み転落防止のために上方に突き出した外壁
2とから構成されていて、主としてこの屋上床面1と外
壁2との接合角部3から建物の内部へ雨水が侵入するの
を防止するために、屋上全面に防水シート4が被せられ
ている。特に、プレハブ工法を採用する場合、床面とパ
ラペット立上り部との接続部における漏水事故は非常に
多く、防水シート4の敷設は不可欠である。そして、こ
の防水シート4の上には、その防水シート4を押さえる
ことなどを目的に押さえモルタル層5が形成されてい
る。
【0003】このような屋上構造を備えたビルディング
などにおいて、大きな地震によって建物全体が揺らされ
た場合、それぞれが剛性をもって形成されている屋上床
面1と外壁(パラペット立上り部)2と押さえモルタル
層5が独立して揺れると、これらの接合角部3の近傍部
にある防水シート4が破断してしまうことがあった。ま
た、押さえモルタル層5が膨張して、防水シート4が外
壁(パラペット立上り部)2との間に挟まれて強く押圧
されると、その箇所における防水シート4が破けてしま
うことがあった。
【0004】そこで、このような防水シート4の破断を
防止するために図9に示すように、接合角部3に緩衝部
材6を配設することが提案されている。緩衝部材6はウ
レタンゴムや発泡ポリスチレンなどを用いてL字型に一
体成形されたものであり、その弾力性によって振動や押
圧力を吸収させて、防水シート4の破断が防止されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ビルディン
グなどの屋上は雨水が溜まらないように、図10(a) に
示すように床面1のほぼ中央部が高く、外壁2側へ向か
うにつれて低くなるように構成されているか、あるいは
同図(b) に示すように一方の外壁2側から他方の外壁2
側へ向かうにつれて床面1が低くなるように構成されて
いる。このため、床面1と外壁2とは鋭角又は鈍角をな
して接合されていて、この接合角部3に配設される緩衝
部材6は床面1と外壁2に密着し得るように鋭角又は鈍
角に形成されているのが望ましい。
【0006】ところが、この床面1と外壁2との接合角
度は建築業者あるいは設計者によって異なり、また屋上
の用途などによっても異なって一律ではない。しかも、
この接合角度は現場施工でなされることから、場所によ
って角度にばらつきがあった。したがって、床面1と外
壁2とに密着し得る緩衝部材6を準備するには、角度の
異なる多種類の緩衝部材6を必要とし、製造コストがか
かるだけでなく、在庫に伴うコストも要するという問題
があった。また、L字型をした緩衝部材6は嵩張り、輸
送コストも高く付くという問題があった。更に、ウレタ
ンゴム製の緩衝部材6は重いため、取扱い難く、しかも
外壁2に沿って立設させられる箇所はその自重によって
倒れこみが生ずるという問題があった。
【0007】このため、発泡ポリスチレンなどを用いて
緩衝部材6を直角に形成しておき、床面1と外壁2に接
着剤で接着することによって、緩衝部材6をその弾力性
を利用して鋭角又は鈍角に強制的に変形させて用いてい
た。しかし、この作業は労力を要するだけでなく、変形
させられた緩衝部材6がその部材力によって元の形状に
戻ろうとし、床面1あるいは外壁2の表面から緩衝部材
6が剥離してしまい、その箇所で防水が破壊されてしま
う恐れがあった。
【0008】そこで、本発明者らはこのような問題点を
解決するために鋭意、研究を重ねた結果、本発明をする
に至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る緩衝部材の
要旨とするところは、屋外床面と該床面の外周部を取り
囲む外壁との接合角部に配置される緩衝部材であって、
該緩衝部材が前記床面側に配置される床面部材と、前記
外壁側に配置される外壁部材とから成り、該床面部材と
外壁部材とは双方に形成された凸部又は凹部の係合力に
より係合させられることにある。
【0010】かかる緩衝部材において、前記緩衝部材を
構成する床面部材と外壁部材とは相互に係合し得るよう
にしつつインテグラルヒンジにより接続されていること
にある。
【0011】次に、本発明に係る他の緩衝部材の要旨と
するところは、屋外床面と該床面の外周部を取り囲む外
壁との接合角部に配置される緩衝部材であって、該緩衝
部材が前記床面側に配置される床面部材と、前記外壁側
に配置される外壁部材とから成り、該床面部材と外壁部
材とはインテグラルヒンジにより接続されていることに
ある。
【0012】また、かかる緩衝部材において、前記緩衝
部材を構成する外壁部材の高さは前記外壁の高さとほぼ
等しいか、又は外壁の高さより高いことにある
【0013】更に、かかる緩衝部材において、前記緩衝
部材を構成する外壁部材の前記外壁と接触する接触面に
リブが形成されていることにある。
【0014】
【作用】本発明に係る緩衝部材は床面側に配置される床
面部材と、外壁側に配置される外壁部材とから成り、こ
れら床面部材と外壁部材とは双方に形成された凸部又は
凹部の係合力により係合させられるように構成されてい
る。したがって、この緩衝部材を製造し、保管あるいは
輸送するときは床面部材と外壁部材のそれぞれに分離さ
れた状態で平面状に配置され、嵩張ることはない。次
に、屋上などに配設するとき、床面部材と外壁部材とは
それぞれに形成された凸部と凹部が係合させられて、ほ
ぼ直角方向に組み立てられる。床面部材と外壁部材はこ
の係合部を中心に鋭角あるいは鈍角に角度を自在に変え
ることができ、屋上などの床面と外壁との接合角度がい
かなる角度であっても、大きな労力を要せずに床面と外
壁の表面に密着させて床面部材と外壁部材とを配設する
ことができる。その際、緩衝部材の係合部などに内部応
力が生ずることはなく、接着された床面や外壁から剥離
することはない。ここで、床面部材と外壁部材とが双方
に形成された凸部又は凹部の係合力により係合させられ
ているとは、凸部と凹部の圧縮弾性力によって係合させ
られている場合と、凸部と凹部の接触部に生ずる摩擦力
によって係合させられている場合などのいずれをも含む
ものである。
【0015】このような緩衝部材において、この緩衝部
材を構成する床面部材と外壁部材とを、これらが相互に
係合させられる箇所でインテグラルヒンジによって接続
して構成することより、そのインテグラルヒンジを中心
に床面部材と外壁部材とを折り曲げると同時に、凸部と
凹部を係合させることができる。したがって、かかる緩
衝部材を組み立てる作業が容易となり、また、インテグ
ラルヒンジにより凸部と凹部の係合部における防水が確
保されることになる。
【0016】次に、床面部材と外壁部材とから成る緩衝
部材において、これら床面部材と外壁部材とをインテグ
ラルヒンジによって接続し、そのインテグラルヒンジを
中心に自在にその接続角度を変えることができるように
することにより、床面部材及び/又は外壁部材を接着剤
によって床面及び/又は外壁に接着し、固定することが
できる。また、床面部材と外壁部材とはインテグラルヒ
ンジにより接続され、相互の関係が規定されているた
め、取り付けが容易となる。
【0017】また、このような緩衝部材において、この
緩衝部材を構成する外壁部材の高さを外壁の高さとほぼ
等しいか、あるいは外壁の高さより高く形成しておき、
必要に応じて外壁の高さに対応して外壁部材を切断して
用いられる。特に、発泡樹脂によって形成された緩衝部
材は切断し易く、緩衝部材を床面及び外壁に接着した
後、寸法の大きい外壁部材について切断される。
【0018】更に、緩衝部材を構成する外壁部材のう
ち、外壁と接触する接触面にリブを形成して、所定の強
度を保ちつつ材料の使用量を削減できる。
【0019】
【実施例】次に、本発明に係る緩衝部材の実施例を図面
に基づいて詳しく説明する。図1及び図2に示すよう
に、緩衝部材10はビルディングなどの屋上床面側に配
置される床面部材12と、その床面を取り囲む外壁側に
配置される外壁部材14とから構成され、この床面部材
12と外壁部材14はインテグラルヒンジ16によって
一体的に接続されている。
【0020】この床面部材12は床面に接着される平面
18に対して約45度未満の角度で傾斜させられた斜面
20を備え、この斜面20には表面形状が長方形で断面
形状が三角形をなす三角柱状の凹部22が直線状に複数
形成されていて、この凹部22は開口部から内部へ行く
ほど広がった形状に成形されている。一方、外壁部材1
4は外壁に接着あるいは接触させられる平面24に対し
て約45度未満の角度で傾斜させられた斜面26を備
え、この斜面26には床面部材12の凹部22に対応し
て三角柱状の凸部28が直線状に複数形成されていて、
この凸部28は斜面26から凸部の先端に行くほど広が
った形状に成形されている。また、外壁部材14の平面
24側には図2に示すようにリブ30が形成されてい
て、一定の強度が保持されるとともに、材料の使用量の
低減が図られている。
【0021】したがって、図3に示すように、床面部材
12の凹部22と外壁部材14の凸部28が係合させら
れたとき、先端部の広がった凸部28と内部の広がった
凹部22とが部材の弾性変形による圧縮力により緊密に
係合させられ、所定の角度位置で止まるようにされてい
る。また、凹部22と凸部28が係合させられたとき、
床面部材12の斜面20と外壁部材14の斜面26とは
向かい合うように組み合わされ、斜面20と斜面26は
いずれも約45度未満の角度で形成されているため、両
斜面20,26が密着させられた場合、同図中一点鎖線
で示すように、床面部材12と外壁部材14とは鋭角を
成すことになる。一方、両斜面20,26の間に間隙が
開けられた場合、同図中実線又は二点鎖線で示すよう
に、その間隙の量によって床面部材12と外壁部材14
とは鋭角から直角あるいは鈍角に至る任意の角度に設定
されることになる。
【0022】また、同図3に示すように、床面部材12
と外壁部材14とを組み合わせたとき、両者の接合部の
内面側に斜面32が、外面側に同じく斜面34がそれぞ
れ形成されるように構成されている。このうち内面側の
斜面32は防水シートを敷設したとき、角部で防水シー
トが破れるのを防ぐためのものである。一方、外面側の
斜面34は床面36と外壁38との接合角部に塗られた
モルタルなどを避けて、床面部材12と外壁部材14を
それぞれ床面36と外壁38に密着させるためである。
【0023】緩衝部材10の床面部材12と外壁部材1
4とは前述したように、それぞれの斜面20,26の先
端部でインテグラルヒンジ16によって接続されてい
る。インテグラルヒンジ16は床面部材12と外壁部材
14とを成形する時、同時に可撓性を有する程度に薄肉
に一体的に成形されたものである。ここで、緩衝部材1
0は発泡樹脂によって成形されるのが好ましく、たとえ
ば発泡ポリスチレン系樹脂、発泡ポリエチレンや発泡ポ
リプロピレンなどの発泡ポリオレフィン系樹脂、スチレ
ンとエチレンやプロピレンとの共重合体を発泡させるよ
うにした発泡樹脂などが用いられ、特にビーズ成形法に
よって成形されるのが好ましい。ビーズ成形法による場
合、2種以上のビーズを混ぜて成形しても良く、また強
度的に適切な発泡倍率に適宜設定して成形するのが好ま
しい。なお、ビーズ成形法による場合、型締め(クラッ
キング閉塞)をすることによって、より強度の有するイ
ンテグラルヒンジ16を成形することが可能となる。
【0024】このような構成の緩衝部材10は図1及び
図2に示すような展開された状態で製造され出荷され
る。その際、緩衝部材10は平面的に積み重ねられるた
め、嵩張ることはない。ビルディングやマンションなど
の建築現場に搬入された緩衝部材10は図4に示すよう
に、屋上やバルコニーなど屋外に床面36と外壁38が
設けられた箇所に取り付けられる。緩衝部材10の取付
けは上述したように、先ずインテグラルヒンジ16を中
心に床面部材12と外壁部材14とを折り曲げて凹部2
2と凸部28とを係合させ、次いで床面部材12の平面
18及び/又は外壁部材14の平面24に接着剤を塗布
して、床面部材12と外壁部材14をそれぞれ床面36
と外壁38に密着させて接着する。接着剤は溶剤系ある
いは水性等のうち、硬化後水分などに対して不溶のもの
が用いられる。緩衝部材10は外壁38に沿って全周に
取り付けられ、外壁38の端部からはみ出している外壁
部材14はカッターや電熱線などによって外壁38の端
部に沿って切断される。
【0025】また、緩衝部材10の床面部材12によっ
て覆われていない床面36には断熱材40が敷設され、
さらにこれら緩衝部材10と断熱材40を覆って防水シ
ート42が敷設される。そして、外壁38の端部には防
水シート42と緩衝部材10を固定する固定部材44が
配設され、さらに床面36には必要に応じて床面36上
の緩衝部材10の床面部材12、断熱材40及び防水シ
ート42を押さえるための押さえモルタル46が打設さ
れて、防水工事が終了する。
【0026】このように本発明に係る緩衝部材10の取
付け工事は容易にでき、また、取付け後、緩衝部材10
に内部応力が残らないため、緩衝部材10が外壁38な
どから剥離することはない。
【0027】以上、本発明に係る緩衝部材の実施例を詳
述したが、本発明は上述の実施例に限定されるものでは
なく、その他の態様でも実施し得るものである。
【0028】たとえば、上述の実施例において、凹部2
2と凸部28はそれぞれ逆に形成されていても良く、あ
るいは凹部22と凸部28が交互に形成されていても良
い。また、この凹部22と凸部28は三角柱状に限定さ
れるものではなく、たとえば半円柱状を成していても良
い。更に、インテグラルヒンジ16は必ずしも必要では
なく、凹部22と凸部28を係合させることができれば
良い。
【0029】次に、図5に示すように、外壁部材48と
床面部材50とから構成される緩衝部材52は外壁部材
48と床面部材50のそれぞれに凹部54と凸部56が
交互に形成されていて、これらの凹部54と凸部56が
係合させられることによって外壁部材48と床面部材5
0とが接続される。凹部54と凸部56は凹部54の幅
が凸部56の幅と同じか又は若干狭く形成されていて、
部材の弾性力あるいは摩擦力によって係合させられ、こ
の係合力によって外壁部材48と床面部材50とは保持
され、係合部を中心に角度が変えられるようにされてい
る。なお、凸部56の一方の側面にわずかに膨出した膨
出部と、その他方の側面に凹陥部を設けて、その膨出部
と凹陥部との係合によって、外壁部材48と床面部材5
0とを回動可能に係合させても良い。
【0030】また、図6に示すように、緩衝部材58の
外壁部材60と床面部材62はインテグラルヒンジ64
のみによって接続して構成しても良い。外壁部材60と
床面部材62をそれぞれ外壁と床面に接着しておくこと
によって、外壁部材60と床面部材62は安定し、また
インテグラルヒンジ64部に生ずる隙間66は外壁部材
60と床面部材62とを折り曲げた状態で設定すること
により最小限にすることができ、使用上なんら問題はな
い。なお、このインテグラルヒンジ64部に生ずる隙間
66は、外壁部材60側と床面部材62側の双方に図1
に示す凹部と凸部をそれぞれ連ねた溝と凸条を形成する
ことによって、塞ぐことができる。
【0031】更に、図7に示すように、緩衝部材68の
外壁部材70に形成されるリブ72は一部分のみとし、
外壁部材70の上端部に平坦部74を設けても良い。外
壁部材70の上端部に平坦部74を設けることにより、
外壁部材70を外壁76に取り付けたとき、またあるい
は外壁76の上端から飛び出した外壁部材70の先端部
を切断したときにおいても、リブ72とリブ72との間
の凹所78が外部に露出させられることはなく、取付け
工事中に雨水が凹所78から内部に入るのが防止され
る。
【0032】以上、本発明に係る緩衝部材の実施例を図
面に基づいて種々説明したが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではないことは当然である。たとえ
ば、インテグラルヒンジ16,64は可撓性を特に必要
とすることから、このインテグラルヒンジ16,64部
のみを外壁部材14,60及び床面部材12,62とは
異なる可撓性、粘性、弾力性などに優れた材質を用い
て、部分2層成形法によって成形しも良い。また、イン
テグラルヒンジ16,64はたとえば布などを貼着させ
て構成しても良く、緩衝部材を同一材料で一体的に成形
する必要性は必ずしもない。
【0033】また、外壁部材の外壁と接触する接触面に
リブを形成することによって材料の節減になるが、この
リブはなくても良く、更に、外壁部材と床面部材との肉
厚は特に限定されるものではない。その他、外壁部材と
床面部材とを係合させたときに、その係合部に生ずる隙
間などに緩衝部材の取り付け後、充填材を充填してその
隙間を塞ぐようにしても良いなど、本発明はその趣旨を
逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づき種々なる改
良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものである。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る緩衝部材は床面側に配置さ
れる床面部材と、外壁側に配置される外壁部材とから成
り、これら床面部材と外壁部材とは双方に形成された凸
部又は凹部の係合力により係合させるように構成してい
るため、緩衝部材を製造し、保管あるいは輸送するとき
は床面部材と外壁部材のそれぞれに分離した状態で平面
状に配置でき、嵩張ることはない。次に、屋上などに配
設するとき、床面部材と外壁部材は係合部を中心に鋭角
あるいは鈍角に角度を自在に変えることができ、屋上な
どの床面と外壁との接合角度がいかなる角度であって
も、大きな労力を要せずに床面と外壁の表面に密着させ
て床面部材と外壁部材とを配設することができる。その
際、緩衝部材の係合部などに内部応力が生ずることはな
く、接着された床面や外壁から剥離することはない。
【0035】また、このような緩衝部材において、この
緩衝部材を構成する床面部材と外壁部材とを、これらが
相互に係合させられる箇所でインテグラルヒンジによっ
て接続して構成することより、そのインテグラルヒンジ
を中心に床面部材と外壁部材とを折り曲げると同時に、
凸部と凹部を係合させることができる。したがって、か
かる緩衝部材を組み立てる作業が容易となり、また、イ
ンテグラルヒンジにより凸部と凹部の係合部における防
水が確保されることになる。
【0036】次に、緩衝部材を構成する床面部材と外壁
部材とをインテグラルヒンジによって接続して両部材を
連関付けておいても使用上、なんら問題はない。このよ
うに構成することにより、緩衝部材を製造する金型の形
状が簡単になり、製造コストを低減することができる。
【0037】また、このような緩衝部材において、この
緩衝部材を構成する外壁部材の高さを外壁の高さとほぼ
等しいか、あるいは外壁の高さより高く形成しておき、
必要に応じて外壁の高さに対応して外壁部材を切断して
用いるように構成することにより、外壁(パラペット立
上り部)の高さが異なっていても、一定の範囲内で1つ
の緩衝部材で対応することができる。特に、発泡樹脂に
よって形成された緩衝部材は切断し易く、作業性に優れ
る。
【0038】更に、緩衝部材を構成する外壁部材のう
ち、外壁と接触する接触面にリブを形成することによ
り、所定の強度を保ちつつ材料の使用量を削減でき、し
たがって製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緩衝部材の一実施例を示す図であ
り、同図(a) は平面図、同図(b) は正面図である。
【図2】図1に示す緩衝部材の底面図である。
【図3】図1に示す緩衝部材の作動を説明するための正
面説明図である。
【図4】図1に示す緩衝部材を床面及び外壁に取り付け
た状態を説明するための正面断面説明図である。
【図5】本発明に係る緩衝部材の他の実施例を示す要部
斜視図である。
【図6】本発明に係る緩衝部材の更に他の実施例を示す
要部斜視図である。
【図7】本発明に係る緩衝部材の更に他の実施例を示す
要部斜視図である。
【図8】従来の防水シートを敷設した屋上床面と外壁と
のコーナー部を示す要部断面説明図である。
【図9】従来の緩衝部材を使用状態を説明するための要
部断面説明図である。
【図10】図(a) 及び(b) はいずれも屋上の断面形状を
説明するための要部断面説明図である。
【符号の説明】 10,52,58,68;緩衝部材 12,50,62;床面部材 14,48,60,70;外壁部材 16,64;インテグラルヒンジ 22,54;凹部 28,56;凸部 30,72;リブ 36;床面 38,76;外壁(パラペット立上り部) 42;防水シート 74;平坦部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋外床面と該床面の外周部を取り囲む外
    壁との接合角部に配置される緩衝部材であって、該緩衝
    部材が前記床面側に配置される床面部材と、前記外壁側
    に配置される外壁部材とから成り、該床面部材と外壁部
    材とは双方に形成された凸部又は凹部の係合力により係
    合させられることを特徴とする緩衝部材。
  2. 【請求項2】 前記緩衝部材を構成する床面部材と外壁
    部材とは相互に係合し得るようにしつつインテグラルヒ
    ンジにより接続されていることを特徴とする請求項1に
    記載する緩衝部材。
  3. 【請求項3】 屋外床面と該床面の外周部を取り囲む外
    壁との接合角部に配置される緩衝部材であって、該緩衝
    部材が前記床面側に配置される床面部材と、前記外壁側
    に配置される外壁部材とから成り、該床面部材と外壁部
    材とはインテグラルヒンジにより接続されていることを
    特徴とする緩衝部材。
  4. 【請求項4】 前記緩衝部材を構成する外壁部材の高さ
    は前記外壁の高さとほぼ等しいか、又は外壁の高さより
    高いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載する緩衝部材。
  5. 【請求項5】 前記緩衝部材を構成する外壁部材の前記
    外壁と接触する接触面にリブが形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載する緩
    衝部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05311820A (ja) * 1992-05-02 1993-11-22 Daiwa House Ind Co Ltd 屋上パラペット用ブロック
JP2018193770A (ja) * 2017-05-17 2018-12-06 ドラーフタイト工業株式会社 成形伸縮目地材
JP2019007200A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 ドラーフタイト工業株式会社 成形伸縮目地材

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