JPH05164236A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH05164236A
JPH05164236A JP3349057A JP34905791A JPH05164236A JP H05164236 A JPH05164236 A JP H05164236A JP 3349057 A JP3349057 A JP 3349057A JP 34905791 A JP34905791 A JP 34905791A JP H05164236 A JPH05164236 A JP H05164236A
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JP
Japan
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shift
torque
input torque
speed
automatic transmission
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Application number
JP3349057A
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Inventor
Daisuke Inoue
大輔 井上
Hiroya Nakamura
泰也 中村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スムースな変速を達成する。 【構成】 摩擦係合装置20のトルク容量変化速度を制
御可能な自動変速機Aの変速制御装置であって、変速前
の入力トルクを検出する入力トルク検出手段21と、変
速後の入力トルクを予測する入力トルク予測手段22
と、前記検出された入力トルクとその検出された入力ト
ルクおよび前記予測された入力トルクから決まる入力ト
ルクの変化量とに基づいて前記摩擦係合装置のトルク容
量の変化速度を制御するトルク容量変化速度制御手段2
3とを備え、変速前後での入力トルクの変動が急激かつ
大幅である場合には、変速実行速度を速めて変速ショッ
クを緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用の自動変速機に
おける変速を制御するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように車両用の自動変速機は、ク
ラッチやブレーキなどの摩擦係合装置の係合・解放の状
態を切換えることによって変速を行うよう構成されてい
る。変速を実行するためにその摩擦係合装置を切換え動
作させる場合、その摩擦係合装置のトルク容量の変化速
度が速いか遅いかによって出力トルクの変化の仕方が大
きく影響を受けて変速ショックが大きくなったり、ある
いは摩擦係合装置が過剰に滑ってその耐久性が低下した
りすることがある。そのため従来一般には、スロットル
開度に応じてライン油圧を変え、あるいはアキュームレ
ータを用いて摩擦係合装置のサーボ油圧を制御してい
る。例えば実開昭61−50845号公報に記載された
自動変速機の油圧制御装置では、シフトバルブとブレー
キとの間に、アキュームレータを有する油路と、アキュ
ームレータを有していない油路とを設けるとともに、ス
ロットル開度に応じて切換え動作する切換弁によってい
ずれかの油路を選択するように構成している。より具体
的には、キックダウン時のようにスロットル開度の大き
い状態でのダウンシフト時には、アキュームレータを介
さずにブレーキに油圧を供給してブレーキのサーボ油圧
を速やかに上昇させて制御精度を向上させ、また反対に
スロットル開度が全閉に近い状態でのダウンシフト時に
は、アキュームレータを介してブレーキに油圧を供給す
ることにより、ゆっくりダウンシフトを行って変速ショ
ックの低減を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の油圧制
御装置は、一方摩擦係合装置を解放しかつ他方の摩擦係
合装置を係合させるキックダウン時に、これらの摩擦係
合装置のトルク容量が共に所定値以下となるアンダラッ
プ期間がばらつくことを防止するために、高スロットル
開度のときにはアキュームレータを介さずにブレーキに
油圧を供給してそのブレーキを速く係合させることによ
り制御精度を高めるものであるが、これは変速の実行速
度を変えるものではないため、変速時の入力トルクの状
況によっては変速ショックを充分に低減できないおそれ
がある。
【0004】これを具体的に説明する。図9は、クラッ
チの解放に伴って一方向クラッチが係合することにより
ダウンシフトが実行される自動変速機の一例を示してお
り、この自動変速機は二組の遊星歯車機構1,2を使用
し、前進4段・後進1段の変速段を設定するよう構成さ
れている。すなわち第1遊星歯車機構1のキャリヤ3と
第2遊星歯車機構2のリングギヤ4とが連結され、また
第1遊星歯車機構1のリングギヤ5と第2遊星歯車機構
2のキャリヤ6とが連結されている。
【0005】これらの遊星歯車機構1,2の中心軸線に
沿って入力軸7が配置されており、この入力軸7と第1
遊星歯車機構1におけるサンギヤ8と間に第1クラッチ
C1が設けられ、また入力軸7と第2遊星歯車機構2に
おけるキャリヤ6との間に第2クラッチC2 が設けられ
ている。さらに入力軸7と第2遊星歯車機構2のサンギ
ヤ9との間に第3クラッチC3 が設けられている。また
一方、第2遊星歯車機構2におけるキャリヤ6とサンギ
ヤ9との間に互いに直列に配列された第4クラッチC4
および第1一方向クラッチF1 が設けられている。この
第1一方向クラッチF1 は、第4クラッチC4 のクラッ
チドラムの回転方向すなわち第4クラッチC4 が係合し
ている状態でのサンギヤ9の回転方向が、キャリヤ6に
対して正回転方向(入力軸7の回転方向と同一の回転方
向)である場合に係合するようになっている。この第4
クラッチC4 のクラッチドラムとケーシング10との間
には、そのクラッチドラムが逆回転(入力軸7とは反対
方向の回転)しようとする際に係合する第2一方向クラ
ッチF2 が設けられている。
【0006】そしてブレーキ手段として、第4クラッチ
C4 のクラッチドラムの外周にバンドブレーキである第
1ブレーキB1 が設けられ、また互いに連結された第1
遊星歯車機構1のリングギヤ5および第2遊星歯車機構
2のキャリヤ6の回転を止める第2ブレーキB2 が設け
られている。したがって第1ブレーキB1 は、第4クラ
ッチC4 あるいは第1一方向クラッチF1 を介して、第
2遊星歯車機構2におけるキャリヤ6の回転とサンギヤ
9の回転とを選択的に止めるようになっている。
【0007】図9に示す歯車列では、各クラッチおよび
ブレーキなどの係合要素を、図10に示すように係合さ
せることによって、前進4段・後進1段の各変速段が設
定される。なお、図10で○印は係合、◎印はエンジン
ブレーキ時に係合、空欄は解放の状態をそれぞれ示す。
【0008】上記の自動変速機では、第4速の状態でア
クセルペダルを踏み込み、それに伴うスロットル開度の
増大によって第3速へのダウンシフトが判断されると、
第1ブレーキB1 から排圧されてこれが解放し、かつ第
1一方向クラッチF1 が係合し、その結果、第2遊星歯
車機構2の全体が一体化して回転し、変速比が“1”の
第3速になる。その場合、実質的な変速の開始時点は、
第1ブレーキB1 から排圧されることによってそのトル
ク容量が低下し、そのトルク容量が負荷されるトルクよ
りも小さくなって第1ブレーキB1 に滑りが生じ始める
時点であるが、自動変速機への入力トルクが所定値以下
の低トルクから他の所定値以上の高トルクへ急激かつ大
幅に変化するのに伴う変速の場合には、この時点での入
力トルクが既に充分大きくなっていることがあり、その
場合には、出力トルクの一時的な増大と減少およびその
後の増大とが連続して生じて変速ショックが大きくな
る。また反対に、変速前後での自動変速機への入力トル
クの変化幅が小さい場合や、変速前の入力トルクがある
程度大きい場合に、第1ブレーキB1 から急激に排圧す
ると、出力トルクが一時的に急激に低下し、それにつづ
いて出力トルクが大きくなるからこの場合も変速ショッ
クが悪化する。
【0009】これらいずれの場合も入力トルクの大小や
変速前後での入力トルクの変動幅に変速実行速度が合っ
ていないことに起因しており、したがって前述した従来
の油圧制御装置におけるように制御精度を向上するのみ
で変速実行速度を変えない制御では変速ショックの改善
を図ることは困難であった。
【0010】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、入力トルクやその変化量に応じて摩擦係合装
置のトルク容量の変化速度を制御することによりスムー
スな変速を達成することのできる変速制御装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、図1に示す
構成とすることにより上記の目的を達成するものであ
る。すなわちこの発明は、摩擦係合装置20のトルク容
量変化速度を制御可能な自動変速機Aの変速制御装置で
あって、変速前の入力トルクを検出する入力トルク検出
手段21と、変速後の入力トルクを予測する入力トルク
予測手段22と、前記検出された入力トルクと検出され
た入力トルクおよび前記予測された入力トルクから決ま
る入力トルクの変化量とに基づいて前記摩擦係合装置2
0のトルク容量の変化速度を制御するトルク容量変化速
度制御手段23とを備えていることを特徴とするもので
ある。
【0012】
【作用】この発明の変速制御装置においては、変速を実
行する場合に、入力トルク検出手段21が変速前の入力
トルクを検出する一方、入力トルク予測手段22が変速
後の入力トルクを予測する。ここで入力トルクとは、自
動変速機における歯車列への入力トルクであり、したが
って入力トルクの検出やその予測は、エンジンのスロッ
トル開度およびその変化量、トルクコンバータの速度比
等に基づいて行うことができる。そしてトルク容量変化
速度制御手段23は、検出された入力トルクとその検出
値および予測値から決まる変化量とに基づいて摩擦係合
装置20のトルク容量の変化速度すなわち変速実行速度
を速くし、あるいは遅くするなどの制御を行う。その一
例として、変速前の入力トルクが小さくかつ変速後の入
力トルクが大きいと予測された場合には、摩擦係合装置
のトルク容量の変化速度を速くし、それ以外では相対的
に遅くする。
【0013】
【実施例】つぎにこの発明の実施例を図面を参照して説
明する。図2はこの発明の一実施例を示すブロック図で
あって、自動変速機AはトルコンバータTを介してエン
ジンEに連結されている。この自動変速機Aは例えば図
9に示す歯車列を備えたものであって、そのクラッチや
ブレーキなどの摩擦係合装置の係合・解放を油圧制御装
置Cによって制御することにより前進4段・後進1段の
変速段を設定するようになっている。またこの油圧制御
装置Cは、一例としてソレノイドバルブによってシフト
バルブ(それぞれ図示せず)を動作させ、あるいはサー
ボ油圧の給排の特性を制御するよう構成されており、そ
のソレノイドバルブを制御するめたの手段として電子コ
ントロール装置(ECU)24が設けられている。この
電子コントロール装置24は、中央演算処理装置(CP
U)および記憶装置(RAM,ROM)ならびに入出力
インターフェイスを主体とするものであって、エンジン
Eにおけるスロットル開度θ、エンジンEの出力回転数
NE 、トルクコンバータTにおけるタービン回転数NT
、車速V、自動変速機Aの出力トルク検出器(図示せ
ず)で検出した出力トルクTo 等の信号ならびにエンジ
ン水温などのその他の信号が入力されている。そしてこ
の電子コントロール装置24は、入力された信号に基づ
いて設定すべき変速段を決定するとともにその変速段を
達成するための変速信号を油圧制御装置Cに出力し、ま
た摩擦係合装置のトルク容量の変化速度すなわち変速の
実行速度を変えるよう構成されている。
【0014】なお、油圧制御装置Cにおいて摩擦係合装
置のトルク容量の変化速度を制御する手段としては、一
例として図3に示す構成のコントロールバルブ30を採
用することができる。すなわちこのコントロールバルブ
30は、スプリング31にる弾性力と制御ポート32に
作用する制御圧とを、スプール33を挟んで選択的に対
抗させることにより、スプール33を図3の左右の半分
づつに示すように位置するよう動作させるものであっ
て、その制御ポート32には、電子コントロール装置2
4によってON・OFF制御されるソレノイドバルブ3
4が接続され、ソレノイドバルブ34がOFFのときに
は制御ポート32から排圧し、ONのときには制御ポー
ト32にライン圧PL を作用させるようになっている。
そしてコントロールバルブ30は、スプール33が図3
の右半分の状態に位置しているときには、シフトバルブ
35に接続されているDポート36が、第1ブレーキB
1 を接続してあるブレーキポート37とアキュームレー
タ38を接続してあるアキュームレータポート39とに
連通し、またスプール33が図3の左半分の状態に位置
しているときには、ブレーキポート37とアキュームレ
ータポート39とが、それぞれドレンポート40,41
に連通するようになっている。すなわち、第1ブレーキ
B1 を解放させる際に、ソレノイドバルブ34をOFF
にしてコントロールバルブ30のスプール33を図3の
右半分に示す位置に下げておけば、第1ブレーキB1 か
らの排圧と併せてアキュームレータ38からも排圧さ
れ、しかもシフトバルブ35を介して排圧されるから、
第1ブレーキB1 からはゆっくり油圧が抜ける。これと
は反対にソレノイドバルブ34をONにしてコントロー
ルバルブ30のスプール33を図3の左半分に示す位置
に押し上げておけば、第1ブレーキB1 からはコントロ
ールバルブ30のドレンポート40を介して直接排圧さ
れるので、第1ブレーキB1 の解放の速度が速くなる。
【0015】上述した電子コントロール装置24は、摩
擦係合装置のトルク容量の変化速度を制御することによ
る変速の実行速度を変速前後の入力トルクに基づいて制
御する。その制御ルーチンの一例を図4のフローチャー
トに示す。ここに示す例は、スロットル開度θから入力
トルクを求めて第4速から第3速へのパワーオン・ダウ
ンシフトの変速実行速度を制御する例であって、先ずス
テップ1で第4速から第3速へのパワーオン・ダウンシ
フトの判断があったか否かを判断し、その判断結果が
“ノー”であれば、この制御ルーチンは終了し、また
“イエス”であればステップ2に進んで変速判断直前の
スロットル開度θ1 が予め定めた基準値αより小さいか
否かを判断する。その判断結果が“イエス”であればス
テップ3に進んでアクセルペダルを踏み込んだ結果のス
ロットル開度θ2が他の基準値βより大きいか否かを判
断する。このスロットル開度に応じたトルクが所定の遅
れ時間後に自動変速機Aに入力されるから、このステッ
プ3は実質上、変速判断後の入力トルクを予測すること
になる。このステップ3の判断結果が“イエス”であれ
ばステップ4において迅速変速制御を実行する。これは
具体的には、図3に示すソレノイドバルブ34をONに
してコントロールバルブ30のスプール33を図3の左
半分に示す状態に位置させる制御である。その結果、第
1ブレーキB1 からはコントロールバルブ30のドレン
ポート40を介して直接排圧されるので、第1ブレーキ
B1 の伝達トルク容量が急激に下がり、第3速へのダウ
ンシフトが迅速に行われる。
【0016】また入力トルクについて上記の条件が満さ
れなかった場合、すなわちステップ2もしくはステップ
3の判断結果が“ノー”であった場合には、ステップ5
に進んで緩速変速制御を実行する。これは具体的には、
図3に示すソレノイドバルブ34をOFFにしてコント
ロールバルブ30のスプール33を図3の右半分に示す
状態に位置させる制御である。その結果、第1ブレーキ
B1 はアキュームレータ38に連通されるとともに、コ
ントロールバルブ30およびシフトバルブ35を介して
排圧されるので、第1ブレーキB1 の伝達トルク容量が
ゆっくり低下し、第3速へのダウンシフトがゆっくり行
われる。
【0017】このようにして変速時の入力トルクに応じ
て変速の実行速度を変えることによってスムースな変速
が達成される。以下、この点について説明すると、図5
は一般的なパワーオン・ダウンシフトにおける変速特性
を示すタイムチャートであって、この例では、入力トル
クはほぼ一定としている。t1 時点で変速信号が出力さ
れると、この変速を実行するために解放される摩擦係合
装置の油圧がほぼ同時に低下し始める。アキュームレー
タの作用によりその摩擦係合装置の伝達トルク容量は次
第に低下し、負荷されるトルク以下になるt2 時点でそ
の摩擦係合装置がスリップし始めて実質的な変速が開始
され、これによって出力トルクが低下し始めるとともに
入力回転数が増大し始める(イナーシャ相I)。t3 時
点にてアキュームレータの作用が終了すると、摩擦係合
装置が完全に解放され、自動変速機の各回転要素のイナ
ーシャを入力トルクにより回されるだけの空転状態とな
る(イナーシャ相II)。t4 時点には、入力回転数が
変速後の変速比に応じた回転数まで上昇すると、第1一
方向クラッチF1 が同期することにより変速が完了し、
出力トルクはダウンシフト後の変速比に応じた大きさに
増大する。
【0018】このような変速過程のうち、入力トルクの
増大が急激かつ大幅であるために変速信号の出力から実
質的な変速の開始までの間に入力トルクがある程度以上
に増大すると、出力トルクは、実質的な変速の開始以前
に大きく増大した後、実質的な変速によって低下し、さ
らに変速の終了によって再度増大することになるから、
変速ショックが大きくなってしまう。しかしながら上述
した図4に示す制御を行えば、第1ブレーキB1 からの
排圧が迅速に行われて入力トルクが大きく増大する以前
に実質的な変速が開始されるので、変速開始前後での出
力トルクの増減が緩和もしくは解消され、その結果、変
速ショックが低減される。
【0019】図6は、そのような状況を示す図であっ
て、入力トルクの変動が急激かつ大幅である場合に前述
した制御を行って変速の開始を早めると、出力トルクは
実線で示すように変化して変速ショックが低減される。
これに対して第1ブレーキB1の解放が相対的に遅い場
合には、出力トルクは破線で示すように変化し、変速シ
ョックが大きくなる。
【0020】他方、変速前後での入力トルクの変化幅が
小さい場合に、第1ブレーキB1 のトルク容量低下速度
を速めると、図7に示すようにイナーシャ相Iによる緩
やかな出力トルクの低下が得られずいきなりイナーシャ
相IIを開始するため、変速開始時に急激な出力トルク
の低下が生じする(図7中ΔT1)。また特に低車速時
におけるように、変速前後の入力回転数差が小さいため
に変速が比較的短時間で行われる場合については、イナ
ーシャ相Iが終了する以前に第1一方向クラッチF1 の
同期を終えてしまい、変速終了後も第1ブレーキB1 が
引き摺る領域(図7中トルク相)が発生する場合があ
る。このような場合は、変速終了時の出力トルク変化幅
が小さくなり(図7中ΔT2)、良好な変速ショックと
なりうるが、従来の装置ではこのような効果が得られな
い。そこで図4に示す制御を行うことにより第1ブレー
キB1 のトルク容量低下速度を緩やかにし、その結果、
出力トルクは図7に実線で示すように変化する。すなわ
ち変速ショックが低減される。
【0021】なお、変速前後の入力トルクは、スロット
ル開度θ以外のパラメータによっても求めることができ
るのであり、例えばトルクコンバータTにおける速度比
eによって入力トルクを求め、あるいは推定できるの
で、入力トルクとして速度比eを代用して迅速変速制御
と緩速変速制御との切換えを行うこともできる。図8は
その一例を示すフローチャートであって、ステップ10
ではパワーオン状態での第4速から第3速へのダウンシ
フトの判断があったか否かの判断を行い、その判断結果
が“ノー”であればこの制御ルーチンから抜け、また
“イエス”であれば、ステップ11に進んで変速直前の
トルクコンバータTにおける速度比e1 が予め定めた基
準値e0 より大きいか否かを判断し、その判断結果が
“イエス”であれば、トルコンバータTでのトルク比が
小さくて自動変速機への入力トルクが小さいと判断され
たことになるので、この場合はステップ12に進んで変
速判断時の速度比e2 が前記基準値e0 より小さいか否
かを判断する。その判断結果が“イエス”であれば、ト
ルクコンバータTでのトルク比が大きくなって自動変速
機への入力トルクが、小トルクから大トルクに大きく変
動することになるから、この場合はステップ13に進ん
で迅速変速制御を実行する。一方、ステップ11もしく
はステップ12の判断結果が“ノー”であれば、ステッ
プ14に進んでその時点での速度比eが基準値e0 より
小さいか否かを判断し、その判断結果か“ノー”であれ
ばステップ15において予め定めた時間Tm が経過した
か否かを判断するとともに、その判断結果が“ノー”で
あればステップ14の前に戻る。すなわちこれらステッ
プ14およびステップ15においては、予め定めた時間
Tm のうちに速度比eが基準値e0 より小さくなったか
否かの判断を行うことになり、Tm 時間内に速度比eが
基準値e0 より小さくなれば、すなちステップ14の判
断結果が“イエス”となればステップ13に進んで迅速
変速制御を実行する。またTm 時間内に速度比eが基準
値e0 より小さくならないことによりステップ15の判
断結果が“イエス”となれば、ステップ16において緩
速変速制御を実行する。
【0022】この発明の変速制御装置は、入力トルクに
基づいて変速の実行速度を制御するものであるが、上述
した各例から明らかなように、この発明における入力ト
ルクは、他のデータに置き換えたもの、あるいは演算し
て求めたものであってもよく、直接検出した入力トルク
に限定されない。またこの発明で対象とする自動変速機
は図9に示す歯車列を備えたもの限定されず、したがっ
て対象とする変速は、前述した所謂クラッチ・ツー・ワ
ンウェイクラッチの第4速から第3速へのダウンシフト
に限定されない。さらに迅速変速制御と緩速変速制御と
の切換えの手段は、図3に示す構成のものに限られない
のであって、従来知られているオリフィスコントロール
バルブなどの他の手段であってもよい。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなようにこの発明
の変速制御装置によれば、入力トルクに基づいて変速実
行速度を制御するから、変速過程での出力トルクの過剰
な増減を防止して変速ショックの少ないスムースな変速
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な構成を示すブロック図であ
る。
【図2】この発明の一実施例の基本構成を示すブロック
図である。
【図3】第1ブレーキの解放の速度を変えるための油路
構成の一例を示す部分油圧回路図である。
【図4】この発明の装置で実施される制御の一例を示す
フローチャートである。
【図5】一般的なパワーオン・ダウンシフト時の変速特
性を示すタイムチャートである。
【図6】変速の前後に亘って入力トルクが急激かつ大幅
に変化する場合にこの発明の装置による制御を行った結
果の出力トルク特性を比較例と共に示す線図である。
【図7】変速の前後に亘っての入力トルクの変動が少な
い場合にこの発明の装置による制御を行った結果の出力
トルク特性を比較例と共に示す線図である。
【図8】速度比をパラメータとした制御例を示すフロー
チャートである。
【図9】歯車列の一例を示すスケルトン図である。
【図10】その作動表である。
【符号の説明】
20 摩擦係合装置 21 入力トルク検出手段 22 入力トルク予測手段 23 トルク容量変化速度制御手段 A 自動変速機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦係合装置のトルク容量変化速度を制
    御可能な自動変速機の変速制御装置において、 変速前の入力トルクを検出する入力トルク検出手段と、
    変速後の入力トルクを予測する入力トルク予測手段と、
    前記検出された入力トルクと前記検出された入力トルク
    および前記予測された入力トルクから決まる入力トルク
    変化量とに基づいて前記摩擦係合装置のトルク容量の変
    化速度を制御するトルク容量変化速度制御手段とを備え
    ていることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
JP3349057A 1991-12-06 1991-12-06 自動変速機の変速制御装置 Pending JPH05164236A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6094613A (en) * 1996-04-19 2000-07-25 Hitachi, Ltd. Control apparatus and a control method for controlling an automatic transmission of a vehicle

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6094613A (en) * 1996-04-19 2000-07-25 Hitachi, Ltd. Control apparatus and a control method for controlling an automatic transmission of a vehicle

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