JPH05170766A - 6−クロロプリンの合成方法 - Google Patents

6−クロロプリンの合成方法

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JPH05170766A
JPH05170766A JP3354561A JP35456191A JPH05170766A JP H05170766 A JPH05170766 A JP H05170766A JP 3354561 A JP3354561 A JP 3354561A JP 35456191 A JP35456191 A JP 35456191A JP H05170766 A JPH05170766 A JP H05170766A
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JP
Japan
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reaction
chlorinating agent
compound represented
ammonium chloride
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JP3354561A
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English (en)
Inventor
Kumiko Ota
久美子 大田
Eiji Kojima
鋭士 小島
Hidetoshi Yoshioka
英敏 吉岡
Kunimutsu Murakami
邦睦 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 医薬品及びその原料を製造する際の有用中間
体である下記式[I]で表される化合物を安価に、かつ
一段階、高収率に製造する方法を提供する。 【構成】 式[II] で表される化合物と、液体の塩素化剤(たとえばオキシ
塩化リン)とを塩化物イオンを含む相間移動触媒(たと
えばテトラメチル塩化アンモニウム)の存在下で、無溶
媒系で反応させることにより、式[I]で表される化合
物を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品及びその原料を
製造する際に、有用中間体として使用される化合物の新
規な製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】式
[I] で表される化合物 6−クロロプリンは、例えば特願平
1−46183号に記載されたごとく、プリンヌクレオ
シド類似化合物の製造に有用な中間体である。
【0003】式[II] で表されるプリンの6位を直接塩素化する方法はいくつ
か知られている。(Aaron Bendich ら J.Org.Chem., 1
9,6013(1954),及び R.Marumoto ら Chem,Pharm.Bull.,2
4,2624(1976) 参照)
【0004】しかし、上記の方法は、何れも反応終了後
の未反応塩素化剤等の留去操作を含み、そのため目的物
の分離操作が煩雑で、収率も低いものとなってたいた。
例えば、ベンディッヒ(Bendich )らの方法は、式[I
I]で表される化合物を、クロロホルム中でDMF(ジ
メチルホルムアミド),SOCl2 (チオニルクロライ
ド)を塩素化剤として反応させるものであるが、反応終
了後、未反応のチオニルクロライドやジメチルホルムア
ミドを減圧留去しなければならない。このため、強力な
加熱減圧装置を必要とし、実験操作が煩雑となる。ま
た、この減圧留去の段階での加熱のために、反応生成物
である式[I]で表される化合物(すなわち6−クロロ
プリン)が、分解などの副反応を起こし、収率が減少す
る傾向にあった。
【0005】また、マルモト(Marumoto)らの方法で
は、塩素化剤として、オキシ塩化リンを用いているが、
この方法においても、溶媒として用いているN,N−ジ
メチルアニリン及び未反応のオキシ塩化リンを減圧留去
しなければならず、この点が煩雑かつ収率低下の原因で
あった。
【0006】また、プリン塩基の6位を塩素化する方法
は、6−クロログアニンの合成方法として、4級アンモ
ニウム塩の存在下で塩素化剤を作用させる方法(特開昭
61−227583号)が知られている。しかし、この
方法では、反応の有機溶媒としてアセトニトリルを用い
るために、最も安価であるテトラメチルアンモニウムク
ロリドなどが使用出来ないなど、一部の4級アンモニウ
ム塩の使用に制限があった。
【0007】その理由は、例えば、テトラメチルアンモ
ニウムクロリドは、高い吸水性、吸湿性を示し、かつ、
有機溶媒に全く溶けないためであった。従って、この方
法では、高価なテトラエチルアンモニウムクロリドを使
用さぜるを得ず、6−クロロプリンの合成法としては適
当でなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】式[I]の化合物を高収
率、しかも一段階で、かつ過剰の塩素化剤を減圧留去す
る必要のない簡便な方法を見いだし、それにより、反応
溶媒などの煩雑な蒸留操作などを避けることが可能にな
った。
【0009】すなわち、本発明によれば、前述の式[I
I]で示される化合物と塩素化剤とを、塩化物イオンを
含む相関移動触媒の存在下で、特に反応溶媒を用いるこ
となく、直接反応させることにより、前述の式[I]で
示される化合物を高収率で容易に製造する方法が提供さ
れる。
【0010】本発明の反応は、従来この種の反応で用い
られていた(特開昭61−227583号公報)極性不
活性有機溶媒、例えば、アセトニトリル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ニトロメタン、ジグリム、ジメト
キシエタンなどを必要としない。
【0011】適当な相間移動触媒は、テトラ置換塩化ア
ンモニウムである。アンモニウム置換基の例は、C
1 〜12アルキル、通常C1 〜4 アルキル、またはフェニ
ル、ベンジル等、芳香族性の官能基を含む。本発明で
は、特にテトラ置換塩化アンモニウムの種類を限定する
ことはないが、従来不可能とされていた、テトラメチル
塩化アンモニウムを用いても反応が進行することが特徴
である。他に、テトラ置換塩化ホスホニウム等の触媒も
用いることが出来る。
【0012】触媒は、好ましくは、上記式[I]で示さ
れる化合物に対して、1〜6モル当量の量で存在し、特
に好ましくは、1〜1.5当量である。触媒量が1モル
当量未満であると、反応は十分に進行しない。また、6
モル当量を越えると、触媒の添加量が直接収率の向上に
結びつかず、不経済である。
【0013】好ましい塩素化剤は、オキシ塩化リンであ
る。好ましい塩素化剤の量は、上記式[II]で示される
化合物の10〜60モル当量であり、特に20〜30モ
ル当量で存在するのが好ましい。他に、使用可能な塩素
化剤は、チオニルクロライドである。
【0014】反応は、弱塩基性有機化合物の存在下で行
なうことも出来る。弱塩基性有機化合物としては、3級
アミン等が好ましく、例えば、N,N−ジメチルアニリ
ンの存在下で反応を行うことが出来る。塩基は、通常、
式[II]で示される化合物に対して、1〜6モル当量の
量で存在するのが好ましく、特に1.0〜1.2モル当
量が適当である。
【0015】弱塩基性有機化合物の必要以上の添加は、
例えば、反応終了後の濾過操作や、単離精製操作を煩雑
にするので、適当でない、弱塩基性有機化合物の添加
は、反応時間の短縮、あるいは反応温度を下げること等
に効果を上げる場合もあるが、本発明においては必ずし
も必要としない。
【0016】一方で、少量の水を添加することにより、
反応が触媒されることもある。
【0017】反応を行なう際の温度は、30〜120℃
の温度範囲で行なわれるのが好ましい。さらに好ましく
は、60〜100℃で行なわれるのがよい。最も適当な
条件として、反応を温和な還流条件下で行なうことが出
来る。また、さらに60〜70℃の温度範囲で超音波処
理をすると、反応は良好に進行する。
【0018】本反応は、60〜100℃であれば良好に
進行する。しかし、60℃未満では進行が遅くなり、3
0℃以下では反応しない。また、120℃を越える高温
で反応を続けると、分解物が生成するため、適当でな
い。
【0019】反応時間は、好ましくは、0.5〜30時
間で行なわれる。特に好ましくは、1.0〜6.0時間
であるが、ジメチルアニリンなどの塩基を反応系内に添
加している場合には、0.5時間以内でも反応が終了す
る場合がある。
【0020】従来は、テトラ置換塩化アンモニウムのよ
うな化合物は、溶媒(水、あるいは有機溶媒、あるいは
その両方)に全部、または一部溶解することにより初め
て触媒能を発揮できると考えられていたが、本発明で
は、液体の塩素化剤(例えばオキシ塩化リン)に、一部
溶解するテトラ置換塩化アンモニウムを作用させること
により、無溶媒で塩素化が行なわれることを明らかにし
た。
【0021】以上述べてきた反応は、それが式[I]で
示される化合物の大量生産に適しているため、特に有利
である。
【0022】
【実施例】以下の実施例は、本発明をより詳細に説明す
るものであるが、本発明を制限するものではない。
【0023】(実施例1) 6−クロロプリンの合成法(方法a) 還流装置(ジムロート等)を付けた1.0Lの三口フラ
スコに、ヒポキサンチン20.4g(0.15mol )、
テトラメチルアンモニウムクロリド37.3g(0.2
25mol )を入れ、そこにオキシ塩化リン400mlを慎
重に加える。内部温度を還流するまで上昇させ、そのま
ま5時間攪拌し反応させる。5時間後、室温まで戻した
後、吸引濾過により固形分(ケーキ)を濾取する。
【0024】こうして得られた固形分を、アセトニトリ
ル400mlで洗浄し、水酸化ナトリウム水溶液(30g
/200ml)の中に加えて溶解する。これに活性炭10
mlを加えて処理した後、濾過し、その濾液を濃塩酸で直
接中和する。反応液のpHが8付近になると、反応液に
溶解していた6−クロロプリンが析出してくる。
【0025】この固形分を濾過して集め、冷水で洗浄し
た後、得られた固形分を送風乾燥(60℃、一日)す
る。 収量及び収率 15.8g(96.1mmol)6
4%
【0026】(実施例2) 6−クロロプリンの合成法(方法b) 実施例1において、還流下で2時間反応させるとある
が、そのかわりに60℃で4時間超音波処理を行なっ
た。それ以外は実施例に示したのと同様の方法で行なっ
た。 収量及び収率 13.9g(89.9mmol)6
0%
【0027】(実施例3) 6−クロロプリンの合成法(方法c) 実施例1において示された方法に、室温まで戻した後、
吸引濾過により固形分(ケーキ)を濾取するとあるの
を、室温まで戻した後、アセトニトリル400mlを加え
て希釈し、その後に固形分を濾取した。それ以外は実施
例に示したのと同様の方法で行なった。 収量及び収率 16.7g(107mmol)72
【0028】(実施例4) 6−クロロプリンの合成法(方法d) 実施例1において、テトラメチルアンモニウムクロリド
とあるが、そのかわりにテトラブチルアンモニウムクロ
リド37.3g(0.225mol )を用いた。それ以外
は実施例に示したのと同様に行なった。 収量及び収率 13.7g(88.5mmol)5
9%
【0029】(実施例5) 6−クロロプリンの合成法(方法e) 実施例1において、テトラメチルアンモニウムクロリド
とあるが、そのかわりにテトラブチルアンモニウムクロ
リド62.5g(0.225mol )を用いた。それ以外
は実施例に示したのと同様に行なった。 収量及び収率 12.8g(82.5mmol)5
5%
【0030】(比較例1) 6−クロロプリンの合成検討 実施例1で示された方法において、オキシ塩化リン40
0mlとあるのを、オキシ塩化リン87.5mlとし、さら
にアセトニトリル300mlを溶媒として加えて反応させ
た。それ以外は実施例に示したのと同様の方法で行なっ
た。反応終了後の後処理により得られたのは、原料のヒ
ポキサンチンのみであり、TLC及びHPLCにおいて
も、目的とする6−クロロプリンのスポットあるいはピ
ークは見られなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、安価な材料より、一段
階かつ高収率で6−クロロプリンを合成することが出来
る。さらに、本発明では、高価な溶媒を用いることがな
いので経済的であり、工業的な効果は大きい。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】式[II] で表されるプリンの6位を直接塩素化する方法はいくつ
か知られている。(Aaron Bendich ら
J.Org.Chem.,19,6013(195
4),及びR.Marumoto ら Chem.Ph
arm.Bull.,24,2624(1976)参
照)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】しかし、上記の方法は、何れも反応終了後
の未反応塩素化剤等の留去操作を含み、そのため目的物
の分離操作が煩雑で、収率も低いものとなっていた。例
えば、ベンディッヒ(Bendich)らの方法は、式
[II]で表される化合物を、クロロホルム中でDMF
(ジメチルホルムアミド),SOCl(チオニルクロ
ライド)を塩素化剤として反応させるものであるが、反
応終了後、未反応のチオニルクロライドやジメチルホル
ムアミドを減圧留去しなければならない。このため、強
力な加熱減圧装置を必要とし、実験操作が煩雑となる。
また、この減圧留去の段階での加熱のために、反応生成
物である式[I]で表される化合物(すなわち6−クロ
ロプリン)が、分解などの副反応を起こし、収率が減少
する傾向にあった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】すなわち、本発明によれば、前述の式[I
I]で示される化合物と塩素化剤とを、塩化物イオンを
含む相間移動触媒の存在下で、特に反応溶媒を用いるこ
となく、直接反応させることにより、前述の式[I]で
示される化合物を高収率で容易に製造する方法が提供さ
れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】弱塩基性有機化合物の必要以上の添加は、
例えば,反応終了後の濾過操作や、単離精製操作を煩雑
にするので、適当でない。弱塩基性有機化合物の添加
は、反応時間の短縮、あるいは反応温度を下げること等
に効果を上げる場合もあるが、本発明においては必ずし
も必要としない。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 [II] で表される化合物と、液体の塩素化剤とを、塩化物イオ
    ンを含む相間移動触媒の存在下で、無溶媒系で反応させ
    ることにより、式[I]で表される化合物を製造する方
    法。
  2. 【請求項2】 塩素化剤がオキシ塩化リンである、請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 塩素化剤が、式[II]の化合物の10〜
    60モル当量の量で存在する、請求項1又は2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 相間移動触媒が、テトラ置換塩化アンモ
    ニウムである、請求項1〜3のいずれか1項記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 テトラ置換塩化アンモニウムが、テトラ
    1 〜4 アルキルアンモニウムクロリドである、請求項
    4記載の方法。
  6. 【請求項6】 テトラC1 〜4 アルキルアンモニウムク
    ロリドが、テトラメチルアンモニウムクロリドである、
    請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 相間移動触媒が、1〜6当量の量で存在
    する、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 反応温度が30〜150℃の間である、
    請求項1〜7のいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 反応終了後、反応系に溶媒を加え、目的
    物を沈殿させた後に濾過し、未反応の塩素化剤と目的物
    とを簡便に分離する、請求項1〜8のいずれか1項記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 溶媒がアセトニトリルである、請求項9
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項記載の方
    法によって製造される、請求項1記載の式[I]で表さ
    れる化合物を製造する方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10のいずれか1項記載の方
    法によって製造される、請求項1記載の式[I]の化合
    物から製造されるプリンヌクレオシドアナログ抗ウイル
    ス剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005042557A1 (ja) * 2003-10-30 2005-05-12 Sumitomo Chemical Company, Limited プリン化合物の製造方法
CN107629054A (zh) * 2016-07-18 2018-01-26 苏州赛乐生物科技有限公司 一种6‑溴嘌呤的合成方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005042557A1 (ja) * 2003-10-30 2005-05-12 Sumitomo Chemical Company, Limited プリン化合物の製造方法
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