JPH05170828A - エチレン共重合体及びそれを含有する樹脂組成物 - Google Patents

エチレン共重合体及びそれを含有する樹脂組成物

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JPH05170828A
JPH05170828A JP33667591A JP33667591A JPH05170828A JP H05170828 A JPH05170828 A JP H05170828A JP 33667591 A JP33667591 A JP 33667591A JP 33667591 A JP33667591 A JP 33667591A JP H05170828 A JPH05170828 A JP H05170828A
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copolymer
silane compound
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ethylene
unsaturated silane
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JP33667591A
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Iwao Ishino
巖 石野
Masaki Kitagawa
雅基 北川
Yuji Ozeki
祐司 尾関
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 架橋速度が速く、加工安定性あるいは保存安
定性のすぐれたエチレン−不飽和シラン化合物共重合体
を提供する。 【構成】 エチレンと下記一般式: (CH3O)3Si(CH2)nCH=CH2 (但し、式中nは2〜10の整数である。)で表される
トリメトキシシリルアルケンとを共重合させ、不飽和シ
ラン化合物含量が0.001〜15重量%、分子量分布
(MW/MN)が20以下、メルトフローレートが0.1
〜20g/分であり、且つ塩素含量が0.5重量ppm以下
のエチレン共重合体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架橋性すなわち架橋可
能なエチレン共重合体に関する。さらに具体的には、本
発明は、架橋性基として加水分解可能なシラン基を有す
る水架橋可能なエチレン−不飽和シラン化合物共重合体
及びそれを含有する樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低密度ポリエチレン、その他のポリエチ
レン樹脂の機械的強度および耐熱性等を向上させるため
に、該ポリエチレンを架橋させることが一般に行われて
いる。このような架橋手段の一つとして、使用するポリ
エチレンを架橋性基を導入して架橋可能なものとするも
のがあり、この場合の架橋性基として加水分解可能なシ
ラン基を利用するものが知られている。例えば、特開昭
55−9611号公報記載のもの等のように、エチレン
と一般式RSiR'n3-n(Rはエチレン性不飽和ヒドロ
カルビルまたはヒドロカルビルオキシ基、R’は脂肪族
飽和ヒドロカルビル基、Yは加水分解可能な有機基、n
は0、1または2を表す)で表される不飽和シラン化合
物との共重合体、または特公昭48−1711号公報記
載のもの等のように、ポリエチレンに不飽和シラン化合
物を遊離ラジカル発生剤の存在下で反応させた不飽和シ
ラン化合物グラフトポリエチレンをシラノール縮合触媒
の存在下に水と接触させることによって架橋させるもの
等である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法は、他の
架橋手段、たとえば放射線照射による方法、あるいは有
機過酸化物の配合及びその分解による方法に比べて有利
である。たとえば、放射線照射は特殊で高価な装置が必
要であるばかりでなく、厚肉成形品または複雑な形状の
成形品の場合には均一に架橋させることがきわめて困難
であって、実用的に製造不可能である。一方、有機過酸
化物等による方法は、過酸化物の分解に基づく架橋が成
形工程以前に行われるので、しばしば成形品の品質が不
良となり、甚だしい場合には成形の進行が不可能となる
難点がある。もし、架橋を成形工程より後で行おうとす
れば成形温度に耐える高温分解型過酸化物を使用しなけ
ればならないところ、そのような過酸化物を分解させる
ためには成形温度より高い温度に成形品を加熱しなけれ
ばならないので、その結果、架橋工程で成形品の軟化に
よる変化が生じて、やはり成形品の品質が不良となるの
である。
【0004】しかし、このエチレン−不飽和シラン化合
物共重合体、または不飽和シラン化合物グラフトポリオ
レフィンを使用する場合にも問題があった。すなわち、
これらはいずれの場合も、不飽和シラン化合物の具体例
として、ビニルトリメトキシシランまたはビニルトリエ
トキシシラン等のビニルアルコキシシランを使用するも
のであるが、これらのビニルアルコキシシランを用いた
場合は架橋速度が必ずしも満足できるものではなく、そ
のため架橋に長時間を要するという難点があって、その
改善が強く望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の点に解決
を与える事を目的とし、不飽和シラン化合物として、ビ
ニルアルコキシシランを用いるのではなく、これとは異
なる特定の不飽和シラン化合物を使用することによって
この目的を達成しようとするものである。したがって、
本発明による架橋性エチレン共重合体は、エチレンと下
記一般式で表される不飽和シラン化合物少なくとも1種
とから実質的になり、好ましくは不飽和シラン化合物含
量が0.001〜15重量%、分子量分布(MW/MN
が20以下、メルトフローレートが0.1〜20g/10
分であり、且つ塩素含量が0.5重量ppm以下であること
を特徴とするエチレン共重合体である。 (CH3O)3Si(CH2)nCH=CH2 (但し、式中nは2〜10の整数である。)
【0006】[発明の具体的説明] 1. エチレン−不飽和シラン化合物共重合体 1)共重合体の種類 この共重合体の1群は、エチレン−不飽和シラン化合物
との単純共重合体であり、他の1群は、ポリエチレン樹
脂と不飽和シラン化合物との共重合体、すなわちグラフ
ト共重合体である。共重合体の加工安定性、保存安定性
及び架橋物の性能、例えば熱融着性等の点からは、前者
の方が好ましい。 2)不飽和シラン化合物 本発明で使用する不飽和シラン化合物は下記一般式で表
されるものである。 (CH3O)3Si(CH2)nCH=CH2 ここでn=2〜10、好ましくは、n=4〜10であ
り、具体的には6−(トリメトキシシリル)ヘキセン等
である。最も好ましくは、n=8、即ち10−(トリメ
トキシシリル)デセンである。
【0007】3)共重合体の製造 (1)単純共重合 エチレン−不飽和シラン化合物共重合体は、これらの不
飽和シラン化合物を、例えば、特開昭55−9611号
公報記載のもの等のように、エチレンと共重合すること
によって得られる。エチレンと不飽和シラン化合物との
共重合は、両者の共重合体が生じる任意の条件で行えば
良い。具体的には、たとえば圧力500〜4000kg/
cm2、好ましくは1000〜4000kg/cm2、温度10
0〜400℃、好ましくは150〜350℃の条件下、
ラジカル重合開始剤、および必要ならばエチレンと共重
合し得る共単量体、ならび連鎖移動剤の存在下に、槽型
または管型反応器、好ましくは槽型反応器中で各単量体
を同時にあるいは段階的に接触させる。
【0008】本発明においては、エチレンのホモ重合ま
たは共重合に用いることの知られているいずれのラジカ
ル重合開始剤、共単量体および連鎖移動剤をも使用する
ことができる。重合開始剤としては、ラウロイルパーオ
キシド、ジプロピオニルパーオキシド、ベンゾイルパー
オキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、t−ブチルヒ
ドロパーオキシド、t−ブチルパーオキシイソブチレー
トのような有機過酸化物、分子状酸素、アゾビスイソブ
チロニトリル、アゾイソブチルパレロニトリルのような
アゾ化合物がある。
【0009】共単量体としては、(イ)酢酸ビニル、ピバ
リン酸ビニルのようなカルボン酸ビニルエステル、(ロ)
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸ブチルのような(メタ)アクリ
ル酸エステル、(ハ)(メタ)アクリル酸、マレイン酸、
フマール酸のようなオレフィン性不飽和カルボン酸、
(ニ)(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミ
ドのような(メタ)アクリル酸誘導体、(ホ)ビニルメチ
ルエーテル、ビニルフェニルエーテルのようなビニルエ
ーテルなどがある。これらのうちで好ましいのは、炭素
数1〜4程度のモノカルボン酸のビニルエステル、例え
ば酢酸ビニル、及び炭素数1〜4程度のアルコールの
(メタ)アクリル酸エステル、例えば(メタ)アクリル
酸メチルである。このようなオレフィン性不飽和化合物
は、複数種を併用することができる。なお、「(メタ)
アクリル酸」はアクリル酸およびメタクリル酸の両者を
意味するものとする。
【0010】連続移動剤としては、メタン、エタン、プ
ロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンのよう
なパラフィン系の炭化水素、プロピレン、ブテン−1、
ヘキセンー1のようなα−オレフィン、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、n−ブチルアルデヒドのような
アルデヒド、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノンのようなケトン、芳香族炭化水素、塩素化炭化
水素等をあげることができる。
【0011】(2)グラフト共重合 エチレン−不飽和シラン化合物共重合体を得る他の方法
は、前記の不飽和シラン化合物を、たとえば特公昭48
−1711号公報記載のように、ポリエチレン樹脂にグ
ラフト共重合することからなるものである。すなわち、
不飽和シラン化合物グラフトポリエチレン樹脂は、エチ
レン単独重合体、エチレンとα−オレフィンとの共重合
体、エチレンとビニルエステル類、(メタ)アクリル酸
若しくはこれらのエステル類との共重合体、またはハロ
ゲン化ポリエチレン等のポリエチレン樹脂と不飽和シラ
ン化合物とを遊離ラジカル発生剤の存在下、これの分解
温度以上の温度にて加熱することにより製造することが
できる(なお、ポリエチレン樹脂に対する遊離ラジカル
の発生は、遊離ラジカル発生剤の分解による方法の外
に、高エネルギー放射性による照射、その他によって行
うこともできる)。
【0012】ここでいう遊離ラジカル発生剤としては、
反応条件下で、上記ポリエチレン樹脂に遊離ラジカル部
位を発生させることができる任意の化合物を使用するこ
とができる。代表的なものとしては、ジクミルパーオキ
シド、ベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシ
ド等の有機過酸化物、アゾイソブチロニトリル、メチル
アゾイソブチレート等のアゾ化合物等が挙げられる。使
用される不飽和シラン化合物および遊離ラジカル発生剤
の量は、目的とする品質および反応条件等により実施者
が任意に決定すればよく、かなり広範囲であることがで
きるが、一般的には、ポリエチレン樹脂の重量を基準に
して、各々、前者は0.5〜15重量%、後者は0.01
〜2重量%の範囲が好適である。グラフト共重合工程
は、ポリエチレン樹脂、不飽和シラン化合物および遊離
ラジカル発生剤の化合物を、押出機、バンバリーミキサ
ー等の混練装置を用いて、ポリエチレン樹脂の融点以上
かつ分解温度未満の温度、通常は150〜300℃の範
囲の温度、で加熱することからなるのがふつうである。
【0013】グラフト共重合体の安定性、加工性などの
点から、使用する不飽和シラン化合物はその中に無機
酸、有機酸またはこのような物質を生成する可能性のあ
る物質等の不純物を含まないものが好適である(不飽和
シラン化合物がこのような不純物を含まないものである
ことが好ましいのは、前記の単純共重合の場合も同様で
ある)。
【0014】(3)共重合体の物性 本発明の共重合体は、単純共重合体及びグラフト共重合
体共に、不飽和シラン化合物を0.001〜15重量
%、好ましくは0.01〜5重量%、さらに好ましくは
0.2〜5重量%、特に好ましくは0.2〜2.5重量%
含有するものである。また、本発明の共重合体は、一般
式に示す不飽和シラン化合物を単独系又は、複合系で、
前記に示した所定量を含有するものであるが、さらに好
ましくはその分子量分布(重量平均分子量と数平均分子
量の比)が20以下、好ましくは4〜15、メルトフロ
ーレート(MFR)が0.1〜20g/10分、好ましく
は0.5〜10g/10分、密度が0.934g/cm2
下、好ましくは0.932g/cm2以下で、かつ塩素含量が
0.5重量ppm以下、好ましくは0.2重量ppm以下のエチ
レンと該不飽和シラン化合物とから本質的になるエチレ
ン共重合体である。
【0015】ここで、該不飽和シラン化合物が0.00
1重量%未満では十分な架橋度が得られず、一方、15
重量%超過では保存安定性、成形加工性および架橋成形
品の引張特性が悪化する。分子量分布が20を超えると
保存安定性、成形加工性が悪化し、かつ架橋成形品の引
張特性も不十分となる。また、MFRが0.1g/10分
未満では成形加工性および架橋成形品の引張特性が不十
分となり、一方、20g/10分を超えると架橋成形体
の引張特性が不満足となる。この共重合体の密度は、
0.934g/cm2以下であり、好ましくは0.920〜
0.932g/cm2である。0.934g/cm2超過では一般
に架橋特性が劣るようになる。さらに、この共重合体中
の塩素含量0.5重量ppm超過では、保存安定性、成形加
工性および架橋成形品の引張特性が悪化する。この不純
物は原料の不飽和シラン化合物により混入するものであ
る。
【0016】また、この共重合体に、加水分解可能な有
機基を有するシラン化合物(具体的には、ビニルトリメ
トキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン等)を0.01重量%〜5重量%、好ましく
は、0.05重量%〜3重量%、更に好ましくは、0.1
重量%〜2重量%、加えることによって、架橋速度を低
下させること無く共重合体の保存安定性及び成型品の押
し出し外観を更に改良できる。
【0017】2.架橋性ポリエチレン組成物 本発明によれば、上記したエチレン−不飽和シラン化合
物共重合体(A)とシラノール縮合触媒(B)とを配合
することにより、架橋特性の優れた架橋性ポリエチレン
組成物が提供される。
【0018】1)シラノール縮合触媒 シリコーンのシラノール間の脱水縮合を促進する触媒と
して使用しうるものが一般に本発明で対象となる。この
ようなシラノール縮合触媒は、一般に、錫、亜鉛、鉄、
鉛、コバルト等の金属のカルボン酸塩、有機塩基、無機
酸、および有機酸である。シラノール縮合触媒の具体例
を挙げれば、下記の通りである。ジブチル錫ジラウレー
ト、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオクトエー
ト、マレイン酸錫、酢酸第一錫、カプリル酸第一錫、ナ
フテン酸鉛、カプリル酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、エ
チルアミン、ジブチルアミン、ヘキシルアミン、ピリジ
ン、硫酸、塩酸などの無機酸、トルエンスルホン酸、酢
酸、ステアリン酸、マレイン酸などの有機酸がある。シ
ラノール縮合触媒の使用量は、所与の共重合体に対して
所与の触媒について後記実施例を参考にして実施者が適
当に決定すればよい。一般的にいえば、使用量は全体量
に占める割合として0.001〜10重量%、好ましく
は0.01〜5重量%、特に好ましくは0.01〜1重量
%、である。
【0019】2)組成物の調製 熱可塑性樹脂に各種添加物を配合するのに使用しうる任
意の手段によって本発明組成物をつくることができる。
本発明組成物を調製する方法としては、種々のものが適
用可能である。組成物調製法は一般にエチレン−不飽和
シラン化合物共重合体またはシラノール触媒の溶融ない
し溶解(とくに前者)を伴うものであることがふつうで
あって、たとえば押出機中で共重合体とシラノール縮合
触媒(そのまま、または溶液ないし分散液、あるいはマ
スターバッチとして)と必要に応じて配合する補助資材
とを混練して、所望成形品またはペレット等に押出せば
よい。シラノール縮合触媒添加量は、共重合体に比べれ
ば少量である。従って、少量成分の配合にしばしば行わ
れるように、シラノール縮合触媒をポリエチレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体などの分散媒体に高濃度に配
合したマスターバッチをつくり、これを所定触媒濃度に
なるように共重合体に配合することが便利である。
【0020】このように組成物中にあらかじめ触媒(成
分(B))を存在させる代わりに、共重合体を所望成形品
に成形加工してからシラノール縮合触媒を含む溶液ない
し分散液に該成形品を浸漬して触媒を含浸させる方法が
ある。従って、本発明で「成分(A)および(B)を含む」
組成物という場合は、このように成形後に含浸によって
触媒(成分(B))を含むに到った組成物をも包含するも
のと理解すべきである。本発明組成物は、樹脂組成物に
しばしばみられるように、各種の補助資材には、混和可
能熱可塑性樹脂、安定剤、耐候剤、滑剤、帯電防止剤、
充填剤、着色剤、発泡剤、カーボン、その他がある。
【0021】3.架橋 本発明組成物の成形物を水分にさらせば、架橋反応が生
起する。水に対する暴露は、一般的には、成形物を常温
〜200℃程度、通常は常温〜80℃程度の水(液状ま
たは蒸気状)と、10秒〜1週間程度、通常は1分〜1
日程度にわたって接触させればよい。成形物の濡れをよ
くするために、水は湿潤剤ないし界面活性剤、水溶性有
機溶剤その他を含んでいてもよい。水は、通常の水の他
に、加熱された水蒸気または空気中の水分などの形態で
あることもできる。また、本発明組成物の調整および成
形の際に、水に暴露することによって、組成物の調整お
よび成形と架橋反応とを同時に行うこともできる。
【0022】
【実施例】
実験例 以下の例で製造したエチレン共重合体について、その物
性および品質の評価は次の方法によった。 (物性評価) (1) 不飽和シラン化合物の含有量:赤外分光光度計に
よる。 (2) 分子量分布:重量平均分子量(MW)および数平均
分子量(MN)は、ゲル拡散クロマトグラフ(GPC)
による分別物を低角度レーザー光散乱装置で定量する方
法で測定し、次式および手法により求めた。なお、検量
線は、標準高密度ポリエチレンNBS−SRM−147
5を用いて作った。 (重量平均分子量) △V・Σ(K/R)-1/m ここで、△Vはサンプリング体積 K=2π22/(λ4N)(dn/dc)2(Hcos2θ) n:屈折率 λ:波長 N:アボガドロ数 dn/dc:屈折率の濃度増分 θ:散乱角 Rは溶液と溶媒のRayleigh比の差 mは注入ポリマー重量 (数平均分子量)は、E.E.DrohおよびR.A.Mendel
sonの手法を基に計算した。
【0023】(3) MFR JIS−K6760に従った。 (4) 密度 JIS−K6760に従った。 (5) 塩素の含有量 (イ) 共重合体をメタノール/アセトン混合溶媒中に浸
漬し、50℃で24時間加熱した後、溶媒を共重合体か
ら分離する。 (ロ) この溶媒に、ナトリウムメチラートのメタノール
溶液を加え、良く混合撹拌する。 (ハ) この液に、プロムフェノールブルー指示薬を加
え、指示薬の色が黄色になる迄、硝酸を滴下する。 (ニ) 次いで、電位差自動滴定装置の電極を入れ、撹拌
しながら硝酸銀溶液で滴定定量する。
【0024】実施例1〜2及び比較例5 内容積1.5リットルの撹拌式オートクレーブに、エチ
レン、10−(トリメトキシシリル)デセン[一般式中
のn=8に対応する。塩素含有量20ppm]および連鎖
移動剤としてのプロピレンの混合物を送入し、重合開始
剤としてt−ブチルパーオキシイソブチレートを添加し
て、圧力2400kg/cm2、温度220℃の条件下に
て、エチレン−10−(トリメトキシシリル)デセン共
重合体を連続的に合成した。得られた生成物は、ほとん
ど無臭である。重合条件と生成共重合体の物性を表−1
に示す。
【0025】この共重合体に、ジブチル錫ジラウレート
1重量%を含有するマスターバッチを5重量%を加え、
L/D=20、口径20mmの押出機により200℃の温
度で外径約3mmのストランドを成形し、押出ストランド
の表面状態を観察、23℃/相対湿度50%の雰囲気に
放置、ならびに80℃の温水中に浸漬して、そのゲル分
率(キシレン沸点抽出15時間)を測定した。又、保存
安定性評価の為、この共重合体を40℃密閉容器中に3
0日保管後のMFR低下率を測定した。結果を表−2に
示す。
【0026】比較例3〜4 内容積1.5リットルの撹拌式オートクレーブに、エチ
レン、6−(トリメトキシシリル)ヘキセン[一般式中
のn=6に対応する。塩素含量20ppm]、および連鎖
移動剤としてのプロピレンの混合物を送入し、重合開始
剤としてt−ブチルパーオキシイソブチレートを添加し
て、圧力2400kg/cm2、温度220℃の条件下に
て、エチレン−6−(トリメトキシシリル)ヘキセン共
重合体を連続的に合成した。得られた生成物は、ほとん
ど無臭である。重合条件と生成共重合体の物性を表−1
に示す。
【0027】この共重合体に、ジブチル錫ジラウレート
1重量%を含有するマスターバッチを5重量%を加え、
L/D=20、口径20mmの押出機により200℃の温
度で外形約3mmのストランドを成形し、押出ストランド
の表面状態を観察、23℃/相対湿度50%の雰囲気に
放置、ならびに80℃の温水中に浸漬して、そのゲル分
率(キシレン沸点抽出15時間)を測定した。又、保存
安定性評価の為、この共重合体を40℃密閉容器中に3
0日保管後のMFR低下率を測定した。結果を表−2に
示す。
【0028】比較例6 内容積1.5リットルの撹拌式オートクレーブに、エチ
レン、10−(トリメトキシシリル)デセン[一般式中
のn=8に対応する。塩素含量600ppm]、および連
鎖移動剤としてのプロピレンの混合物を送入し、重合開
始剤としてt−ブチルパーオキシイソブチレートを添加
して、圧力2400kg/cm2、温度220℃の条件下に
て、エチレン−10−(トリメトキシシリル)デセン共
重合体を連続的に合成した。得られた生成物は、ほとん
ど無臭である。重合条件と生成共重合体の物性を表−1
に示す。
【0029】この共重合体に、ジブチル錫ジラウレート
1重量%を含有するマスターバッチを5重量%を加え、
L/D=20、口径20mmの押出機により200℃の温
度で外形約3mmのストランドを成形し、押出ストランド
の表面状態を観察、23℃/相対湿度50%の雰囲気に
放置、ならびに80℃の温水中に浸漬して、そのゲル分
率(キシレン沸点抽出15時間)を測定した。又、保存
安定性評価の為、この共重合体を40℃密閉容器中に3
0日保管後のMFR低下率を測定した。結果を表−2に
示す。
【0030】実施例5 実施例1で得られた共重合体にビニルトリメトキシシラ
ンを0.3wt%含浸させ、さらにジブチル錫ジラウレー
ト1重量%を含有するマスターバッチを5重量%を加
え、L/D=20、口径20mmの押出機により200℃
の温度で外径約3mmのストランドを成形し、押出ストラ
ンドの表面状態を観察、23℃/相対湿度50%の雰囲
気に放置、ならびに80℃の温水中に浸漬して、そのゲ
ル分率(キシレン沸点抽出15時間)を測定した。又、
保存安定性評価の為、この共重合体を40℃密閉容器中
に30日保管後のMFR低下率を測定した。結果を表−
2に示す。
【0031】比較例1〜4 内容積1.5リットルの撹拌式オートクレーブに、エチ
レンと表−1に示すエチレン性不飽和シラン化合物(い
ずれも塩素含有量20ppm以下)および連鎖移動剤とし
てのプロピレンの混合物を送入し、重合開始剤としてt
−ブチルパーオキシイソブチレートを添加して、圧力2
400kg/cm2および温度220℃の条件下にて、エチ
レン−各エチレン性不飽和シラン化合物共重合体を連続
的に合成した。得られた生成物は、ほとんど無臭であ
る。重合条件と生成共重合体の物性を表−1に示す。こ
の共重合体を用いて実施例1〜2に示す方法によって保
存安定性、押出外観及びゲル分率を測定した。結果を表
−2に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】このように本発明の共重合体は、不飽和
シラン化合物として、上記一般式で表される特定の不飽
和シラン化合物を導入することによって、ビニルアルコ
キシシランを用いたポリエチレン樹脂の場合に見られた
架橋速度が不満足であるという問題の解決に成功したも
のである。且つ、掛かる共重合体は架橋速度を速めた場
合に往々にして見られるような、加工安定性あるいは保
存安定性の悪化もなく、従来の水架橋性材料では必須で
あった架橋の為の温水処理を省き、常温自然架橋をも可
能とせしめるものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンと下記一般式: (CH3O)3Si(CH2)nCH=CH2 (但し、式中nは2〜10の整数である。)で表される
    不飽和シラン化合物の少なくとも1種とから実質的にな
    り、不飽和シラン化合物含量が0.001〜15重量
    %、分子量分布(MW/MN)が20以下、メルトフロー
    レートが0.1〜20g/分であり、且つ塩素含量が0.
    5重量ppm以下であることを特徴とするエチレン共重合
    体。
  2. 【請求項2】 不飽和シラン化合物含量が0.2〜5重
    量%、分子量分布(MW/MN)が4〜15、メルトフロ
    ーレートが0.5〜10g/分であり、且つ塩素含量が
    0.2重量ppm以下である請求項1記載のエチレン共重合
    体。
  3. 【請求項3】 下記の成分(A)及び(B)を含むこと
    を特徴とする、架橋性ポリエチレン樹脂組成物。 (A) エチレンと下記一般式: (CH3O)3Si(CH2)nCH=CH2 (但し、式中nは2〜10の整数である。)で表される
    不飽和シラン化合物の少なくとも1種とから実質的にな
    り、不飽和シラン化合物含量が0.001〜15重量
    %、分子量分布(MW/MN)が20以下、メルトフロー
    レートが0.1〜20g/分であり、且つ塩素含量が0.
    5重量ppm以下であることを特徴とするエチレン共重合
    体。 (B) シラノール縮合触媒
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