JPH05171092A - マーキングペン用インキ組成物 - Google Patents
マーキングペン用インキ組成物Info
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- JPH05171092A JPH05171092A JP14738992A JP14738992A JPH05171092A JP H05171092 A JPH05171092 A JP H05171092A JP 14738992 A JP14738992 A JP 14738992A JP 14738992 A JP14738992 A JP 14738992A JP H05171092 A JPH05171092 A JP H05171092A
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- marking pen
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 経時の筆記性及び安定性に優れ、かつ消去性
インキ組成物の場合には経時の消去性においても優れて
いる水性マーキングペン用インキ組成物を提供する。 【構成】 水、着色剤及び樹脂を含有し、上記樹脂が水
溶性ポリビニルアセタール樹脂であるマーキングペン用
インキ組成物。
インキ組成物の場合には経時の消去性においても優れて
いる水性マーキングペン用インキ組成物を提供する。 【構成】 水、着色剤及び樹脂を含有し、上記樹脂が水
溶性ポリビニルアセタール樹脂であるマーキングペン用
インキ組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マーキングペン用イン
キ組成物に関し、より詳細には、経時筆記性及び安定性
に優れ、かつ、消去性マーキングペン用インキ組成物の
場合には経時的な消去性においても優れている水性マー
キングペン用インキ組成物に関する。
キ組成物に関し、より詳細には、経時筆記性及び安定性
に優れ、かつ、消去性マーキングペン用インキ組成物の
場合には経時的な消去性においても優れている水性マー
キングペン用インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多孔性樹脂や樹脂含浸された繊維
束からなるペン先を備えたマーキングペンが広く用いら
れてきている。このようなマーキングペン用インキ組成
物としては、一般に、着色剤及び樹脂その他の添加剤を
有機溶剤に分散若しくは溶解させて調製されたものが用
いられており、上記有機溶剤としては、通常、アルコー
ル類、ケトン類、芳香族炭化水素類等が多用されている
(例えば、特開昭49−29号公報、特公昭62−91
49号公報等)。
束からなるペン先を備えたマーキングペンが広く用いら
れてきている。このようなマーキングペン用インキ組成
物としては、一般に、着色剤及び樹脂その他の添加剤を
有機溶剤に分散若しくは溶解させて調製されたものが用
いられており、上記有機溶剤としては、通常、アルコー
ル類、ケトン類、芳香族炭化水素類等が多用されている
(例えば、特開昭49−29号公報、特公昭62−91
49号公報等)。
【0003】しかしながら、上記のような有機溶剤のう
ち、ケトン類や芳香族炭化水素類は、毒性が強いという
問題があった。同様に、アルコール類の中ではメタノー
ルは毒性が高く、悪臭を有するという欠点があった。他
方、エタノールについては、毒性は比較的少ないもの
の、コストが高くつくという問題があった。
ち、ケトン類や芳香族炭化水素類は、毒性が強いという
問題があった。同様に、アルコール類の中ではメタノー
ルは毒性が高く、悪臭を有するという欠点があった。他
方、エタノールについては、毒性は比較的少ないもの
の、コストが高くつくという問題があった。
【0004】そこで、近年、水性のマーキングペン用イ
ンキ組成物が種々提案されている。例えば、特開平1−
174577号公報には、消去性マーキングペン用イン
キ組成物として、着色剤の分散性を高めるために、並び
に筆記面に形成された筆跡の造膜性を高めるために、ポ
リビニルアルコール等の水溶性樹脂を配合してなるもの
が提案されている。
ンキ組成物が種々提案されている。例えば、特開平1−
174577号公報には、消去性マーキングペン用イン
キ組成物として、着色剤の分散性を高めるために、並び
に筆記面に形成された筆跡の造膜性を高めるために、ポ
リビニルアルコール等の水溶性樹脂を配合してなるもの
が提案されている。
【0005】しかしながら、ポリビニルアルコールで
は、分子中の水酸基が分子内及び分子間で会合するた
め、インキ組成物の粘度が経時によって高くなり、筆記
性が低下しがちであった。例えば、このマーキングペン
用インキ組成物をマーキングペンに充填した後、長期間
にわたり保存した場合には、マーキングペン用インキ組
成物がペン先を浸透・透過し難くなり、その結果、筆跡
がかすれたり、ひいては筆記不能になるという問題があ
った。また、ポリビニルアルコールを配合した水性マー
キングペン用インキ組成物において、特に、消去性マー
キングペンに用いた場合には、ポリビニルアルコール分
子中の水酸基の数、すなわち筆記面と密着している水酸
基の数が比較的多い為、経時により筆記面との密着性が
高まる結果、消去性が経時的に劣化するという問題もあ
った。
は、分子中の水酸基が分子内及び分子間で会合するた
め、インキ組成物の粘度が経時によって高くなり、筆記
性が低下しがちであった。例えば、このマーキングペン
用インキ組成物をマーキングペンに充填した後、長期間
にわたり保存した場合には、マーキングペン用インキ組
成物がペン先を浸透・透過し難くなり、その結果、筆跡
がかすれたり、ひいては筆記不能になるという問題があ
った。また、ポリビニルアルコールを配合した水性マー
キングペン用インキ組成物において、特に、消去性マー
キングペンに用いた場合には、ポリビニルアルコール分
子中の水酸基の数、すなわち筆記面と密着している水酸
基の数が比較的多い為、経時により筆記面との密着性が
高まる結果、消去性が経時的に劣化するという問題もあ
った。
【0006】よって、本発明は、従来の水性マーキング
ペン用インキ組成物における上記欠点を解消し、経時の
筆記性及び安定性に優れ、さらに消去性マーキングペン
に用いられるインキ組成物の場合には、経時の消去性に
おいても優れた、水性マーキグペン用インキ組成物を提
供することを目的とする。
ペン用インキ組成物における上記欠点を解消し、経時の
筆記性及び安定性に優れ、さらに消去性マーキングペン
に用いられるインキ組成物の場合には、経時の消去性に
おいても優れた、水性マーキグペン用インキ組成物を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、上記し
た課題を達成すべく鋭意検討した結果、着色剤の分散性
を高めるための樹脂として水溶性ポリビニルアセタール
樹脂を用いれば、経時の筆記性及び安定性並びに経時の
消去性にも優れた水性マーキングペン用インキ組成物が
得られることを見出し、本発明を成すに至った。すなわ
ち、本発明のマーキングペン用インキ組成物は、水、着
色剤及び樹脂を含有し、上記樹脂として水溶性ポリビニ
ルアセタール樹脂を用いたことを特徴とする。
た課題を達成すべく鋭意検討した結果、着色剤の分散性
を高めるための樹脂として水溶性ポリビニルアセタール
樹脂を用いれば、経時の筆記性及び安定性並びに経時の
消去性にも優れた水性マーキングペン用インキ組成物が
得られることを見出し、本発明を成すに至った。すなわ
ち、本発明のマーキングペン用インキ組成物は、水、着
色剤及び樹脂を含有し、上記樹脂として水溶性ポリビニ
ルアセタール樹脂を用いたことを特徴とする。
【0008】本発明において、水溶性ポリビニルアセタ
ール樹脂が用いられているのは、インキ組成物における
着色剤の分散性を高めるだけでなく、筆記面上における
付着性、造膜性及びレベリング性を与えるためである。
上記水溶性ポリビニルアセタール樹脂としては、ポリビ
ニルアルコールをアセトアルデヒド及び/またはブチル
アルデヒドによりアセタール化することによって得られ
たものが用いられる。本発明においては、特に、重合度
が80〜800、ケン化度75〜99.8モル%のポリ
ビニルアルコールを、アセトアセタール化度をAモル%
(但し、A≧0)及びブチラール化度をBモル%(但
し、B≧0)とした場合に、 10≦(A+3B)≦50 の範囲でアセタール化してなるものが好ましく用いられ
る。
ール樹脂が用いられているのは、インキ組成物における
着色剤の分散性を高めるだけでなく、筆記面上における
付着性、造膜性及びレベリング性を与えるためである。
上記水溶性ポリビニルアセタール樹脂としては、ポリビ
ニルアルコールをアセトアルデヒド及び/またはブチル
アルデヒドによりアセタール化することによって得られ
たものが用いられる。本発明においては、特に、重合度
が80〜800、ケン化度75〜99.8モル%のポリ
ビニルアルコールを、アセトアセタール化度をAモル%
(但し、A≧0)及びブチラール化度をBモル%(但
し、B≧0)とした場合に、 10≦(A+3B)≦50 の範囲でアセタール化してなるものが好ましく用いられ
る。
【0009】上記水溶性ポリビニルアセタール樹脂にお
いて、重合度が80〜800であるのは、重合度が80
未満のポリビニルアルコールの合成は困難な為であり、
一方重合度が800を越えると溶液粘度が高くなり過
ぎ、水性マーキングペン用インキ組成物としての筆記性
が低下する傾向にある為である。ケン化度が75〜9
9.8モル%のものを用いるのは、ケン化度が75モル
%未満では水溶性が十分でなくなり、99.8モル%を
越えるとポリビニルアルコールの合成が困難となるから
である。
いて、重合度が80〜800であるのは、重合度が80
未満のポリビニルアルコールの合成は困難な為であり、
一方重合度が800を越えると溶液粘度が高くなり過
ぎ、水性マーキングペン用インキ組成物としての筆記性
が低下する傾向にある為である。ケン化度が75〜9
9.8モル%のものを用いるのは、ケン化度が75モル
%未満では水溶性が十分でなくなり、99.8モル%を
越えるとポリビニルアルコールの合成が困難となるから
である。
【0010】尚、筆記面への付着性をより一層高めるた
めには、上記水溶性ポリビニルアセタール樹脂として、
下記の一般式(I)もしくは(II)で示されるユニッ
トを有し、且つ該ユニットの割合が0.01〜5モル%
の範囲にある変性ポリビニルアルコールをアセトアルデ
ヒド及び/またはブチルアルデヒドによりアセタール化
することにより得られたものを用いることが好ましい。
めには、上記水溶性ポリビニルアセタール樹脂として、
下記の一般式(I)もしくは(II)で示されるユニッ
トを有し、且つ該ユニットの割合が0.01〜5モル%
の範囲にある変性ポリビニルアルコールをアセトアルデ
ヒド及び/またはブチルアルデヒドによりアセタール化
することにより得られたものを用いることが好ましい。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】(但し式(I)もしくは(II)におい
て、R1 は水素またはメチル基を示す。またR2 、R3
及びR4 は、それぞれ水素またはアルキル基を示す。さ
らに、nは、1〜100の間の整数を示す。)
て、R1 は水素またはメチル基を示す。またR2 、R3
及びR4 は、それぞれ水素またはアルキル基を示す。さ
らに、nは、1〜100の間の整数を示す。)
【0014】上記した重合度及びケン化度を有する変性
ポリビニルアルコールを得る方法としては、予め上記一
般式(I)及び/または(II)に示したユニットを、
主鎖の形成時に共存させておく方法が挙げられる。ま
た、上記一般式(I)で示されるユニットとしては種々
のものが考えられるが、例えば下記の式(III)及び
(IV)で示すものが挙げられる。
ポリビニルアルコールを得る方法としては、予め上記一
般式(I)及び/または(II)に示したユニットを、
主鎖の形成時に共存させておく方法が挙げられる。ま
た、上記一般式(I)で示されるユニットとしては種々
のものが考えられるが、例えば下記の式(III)及び
(IV)で示すものが挙げられる。
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】上記一般式(II)においても、例えば下
記の式(V)及び(VI)で示すものが挙げられる。
記の式(V)及び(VI)で示すものが挙げられる。
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】なお、式(III)〜(VI)で示される
ユニットにおいて、nは1〜100の間の整数を示す。
上記のようにして得られた変性ポリビニルアルコール
は、変性度、すなわち上記一般式(I)もしくは、(I
I)で示されるユニットの割合が0.01〜5モル%の
範囲であることが必要である。この場合、変性ポリビニ
ルアルコールを単独で使用してもよく、あるいは、変性
ポリビニルアルコールと未変性のポリビニルアルコール
とを混合し、全体として上記ユニットの割合が0.01
〜5モル%となるようにしてもよい。
ユニットにおいて、nは1〜100の間の整数を示す。
上記のようにして得られた変性ポリビニルアルコール
は、変性度、すなわち上記一般式(I)もしくは、(I
I)で示されるユニットの割合が0.01〜5モル%の
範囲であることが必要である。この場合、変性ポリビニ
ルアルコールを単独で使用してもよく、あるいは、変性
ポリビニルアルコールと未変性のポリビニルアルコール
とを混合し、全体として上記ユニットの割合が0.01
〜5モル%となるようにしてもよい。
【0021】一般式(I)もしくは(II)で示される
ユニットの割合を、0.01〜5モル%の範囲としたの
は、0.01モル%未満の場合だと、上記ユニットを導
入したことによる改善効果はみられない。一方、5モル
%以上では筆跡がべとつき、ハンドリング性が劣り、ま
たユニットの割合が5モル%を越える変性ポリビニルア
ルコールの合成は、実際困難なためである。なお、上記
一般式(I)もしくは(II)で示されるユニット内の
nの値を1〜100の整数としているのは、100を越
えると筆記時に過剰な粘着力が掛かり、ハンドリング性
が劣るからである。
ユニットの割合を、0.01〜5モル%の範囲としたの
は、0.01モル%未満の場合だと、上記ユニットを導
入したことによる改善効果はみられない。一方、5モル
%以上では筆跡がべとつき、ハンドリング性が劣り、ま
たユニットの割合が5モル%を越える変性ポリビニルア
ルコールの合成は、実際困難なためである。なお、上記
一般式(I)もしくは(II)で示されるユニット内の
nの値を1〜100の整数としているのは、100を越
えると筆記時に過剰な粘着力が掛かり、ハンドリング性
が劣るからである。
【0022】上記水溶性ポリビニルアセタール樹脂にお
いて、上記のようにして得られた変性ポリビニルアルコ
ールまたは、変性ポリビニルアルコール及び未変性のポ
リビニルアルコール混合物を、アセトアルデヒド及び/
またはブチルアルデヒドにより、アセトアセタール化度
をAモル%(但し、A≧0)及びブチラール化度をBモ
ル%(但し、B≧0)としたときに、上記のように10
≦(A+3B)≦50の関係を満たすようにアセタール
化することにより得られる。上記の式で示される混合ア
セタール化度(A+3B)が10モル%未満の場合に
は、得られたポリビニルアセタール樹脂の可撓姓乏しく
なり、実用的価値がなくなるからであり、他方、50モ
ル%を越えると、水不溶性となるからである。
いて、上記のようにして得られた変性ポリビニルアルコ
ールまたは、変性ポリビニルアルコール及び未変性のポ
リビニルアルコール混合物を、アセトアルデヒド及び/
またはブチルアルデヒドにより、アセトアセタール化度
をAモル%(但し、A≧0)及びブチラール化度をBモ
ル%(但し、B≧0)としたときに、上記のように10
≦(A+3B)≦50の関係を満たすようにアセタール
化することにより得られる。上記の式で示される混合ア
セタール化度(A+3B)が10モル%未満の場合に
は、得られたポリビニルアセタール樹脂の可撓姓乏しく
なり、実用的価値がなくなるからであり、他方、50モ
ル%を越えると、水不溶性となるからである。
【0023】上記アセタール化の工程の一例をより具体
的に説明する。上記変性ポリビニルアルコールまたは、
変性ポリビニルアルコール及び未変性のポリビニルアル
コール混合物を水に溶解させる。次に、例えば塩酸のよ
うな酸触媒の存在下で、上記配合アセタール化度を与え
るように、所定のアセトアルデヒド及び/またはブチル
アルデヒドと反応させた後、例えば水酸化ナトリウムの
ようなアルカリで中和することにより、上記ポリビニル
アセタール樹脂を得ることができる。
的に説明する。上記変性ポリビニルアルコールまたは、
変性ポリビニルアルコール及び未変性のポリビニルアル
コール混合物を水に溶解させる。次に、例えば塩酸のよ
うな酸触媒の存在下で、上記配合アセタール化度を与え
るように、所定のアセトアルデヒド及び/またはブチル
アルデヒドと反応させた後、例えば水酸化ナトリウムの
ようなアルカリで中和することにより、上記ポリビニル
アセタール樹脂を得ることができる。
【0024】一般式(I)もしくは(II)で示される
ユニットの割合を有している水溶性ポリビニルアセター
ル樹脂では、該ユニットの側鎖部分が長い為、内部可塑
化が生じ、筆記面への付着性が高まり、且つ後述記載の
剥離助剤との相溶性が増す。その結果、この水溶性ポリ
ビニルアセタール樹脂を用いたマーキングペン用インキ
組成物は、筆跡の消去性がより一層向上することにな
る。しかし側鎖部分が長すぎると、この効果は顕著には
見られない。
ユニットの割合を有している水溶性ポリビニルアセター
ル樹脂では、該ユニットの側鎖部分が長い為、内部可塑
化が生じ、筆記面への付着性が高まり、且つ後述記載の
剥離助剤との相溶性が増す。その結果、この水溶性ポリ
ビニルアセタール樹脂を用いたマーキングペン用インキ
組成物は、筆跡の消去性がより一層向上することにな
る。しかし側鎖部分が長すぎると、この効果は顕著には
見られない。
【0025】水溶性ポリビニルアセタール樹脂は、通
常、マーキングペン用インキ組成物において、0.5〜
15重量%、好ましくは、1〜6重量%の範囲で配合さ
れる。配合量が0.5重量%より少ない場合には、水性
マーキングペン用インキ組成物における着色剤の分散が
不十分となり、かつ筆跡の造膜性も不十分となり筆記性
が劣化する。一方、配合量が上記範囲よりも多い場合に
は、水性マーキングペン用インキ組成物の粘度が高くな
りすぎ、同様に筆記性が低下する。
常、マーキングペン用インキ組成物において、0.5〜
15重量%、好ましくは、1〜6重量%の範囲で配合さ
れる。配合量が0.5重量%より少ない場合には、水性
マーキングペン用インキ組成物における着色剤の分散が
不十分となり、かつ筆跡の造膜性も不十分となり筆記性
が劣化する。一方、配合量が上記範囲よりも多い場合に
は、水性マーキングペン用インキ組成物の粘度が高くな
りすぎ、同様に筆記性が低下する。
【0026】上記のように、水溶性ポリビニルアセター
ル樹脂は水に良好に溶解するため、本発明のマーキング
ペン用インキ組成物における溶剤としては水が用いられ
る。本発明の水性マーキングペン用インキ組成物におけ
る水の量は、通常、45〜90重量%、好ましくは50
〜85重量%の範囲とされる。水の配合量が50重量%
未満の場合には、マーキングペン用インキ組成物の粘度
が高くなりすぎて筆記性が低下する。90重量%以上の
場合には、水溶性ポリビニルアセタール樹脂の配合率が
低下して着色剤の分散が不十分となり、且つ筆跡の造膜
性も不十分となるため、筆記性が劣化する。
ル樹脂は水に良好に溶解するため、本発明のマーキング
ペン用インキ組成物における溶剤としては水が用いられ
る。本発明の水性マーキングペン用インキ組成物におけ
る水の量は、通常、45〜90重量%、好ましくは50
〜85重量%の範囲とされる。水の配合量が50重量%
未満の場合には、マーキングペン用インキ組成物の粘度
が高くなりすぎて筆記性が低下する。90重量%以上の
場合には、水溶性ポリビニルアセタール樹脂の配合率が
低下して着色剤の分散が不十分となり、且つ筆跡の造膜
性も不十分となるため、筆記性が劣化する。
【0027】本発明のマーキングペン用インキ組成物に
おいて用いられる着色剤としては無彩色または有彩色の
染料もしくは顔料が好ましい。染料としては、水溶性染
料が好ましく用いられるが、水不溶性染料であっても、
適宜の分散剤により組成物中に安定に分散させ得る限り
用いることができる。また顔料としては、例えばアゾ
系、アンスラキノン系、縮合ポリアゾ系、チオインジコ
系、キナクリドン系、などの有機顔料、カーボンブラッ
ク、チタン白もしくは酸化鉄等の無機顔料及び蛍光顔料
等を用いることができる。なお染料または顔料は、上記
に限定されるものではなく、従来よりインキ組成物にお
いて用いられている任意の染料または顔料を用いること
ができる。
おいて用いられる着色剤としては無彩色または有彩色の
染料もしくは顔料が好ましい。染料としては、水溶性染
料が好ましく用いられるが、水不溶性染料であっても、
適宜の分散剤により組成物中に安定に分散させ得る限り
用いることができる。また顔料としては、例えばアゾ
系、アンスラキノン系、縮合ポリアゾ系、チオインジコ
系、キナクリドン系、などの有機顔料、カーボンブラッ
ク、チタン白もしくは酸化鉄等の無機顔料及び蛍光顔料
等を用いることができる。なお染料または顔料は、上記
に限定されるものではなく、従来よりインキ組成物にお
いて用いられている任意の染料または顔料を用いること
ができる。
【0028】上記着色剤は、マーキングペン用インキ組
成物において通常、1〜30重量%、好ましくは1〜2
0重量%の範囲で配合される。30重量%を超えて配合
すると、マーキングペン用インキ組成物の粘度が高くな
りすぎ、筆記性が低下するからであり、1重量%未満の
配合量では、着色剤の含量が少ないため筆跡の濃度が薄
くなりすぎ、実用性に欠けるからである。
成物において通常、1〜30重量%、好ましくは1〜2
0重量%の範囲で配合される。30重量%を超えて配合
すると、マーキングペン用インキ組成物の粘度が高くな
りすぎ、筆記性が低下するからであり、1重量%未満の
配合量では、着色剤の含量が少ないため筆跡の濃度が薄
くなりすぎ、実用性に欠けるからである。
【0029】なお、本発明のマーキングペン用インキ組
成物では、上記水溶性ポリビニルアセタール樹脂、水、
及び着色剤の他、筆跡の乾燥性を高めるために乾燥促進
剤を含有してもよい。乾燥促進剤としては、低級脂肪族
アルコール、特に、エタノール、プロパノールもしくは
ブタノール等が好ましく用いられる。このような乾燥促
進剤は、マーキングペン用インキ組成物において、通常
15重量%以下、好ましくは1〜10重量%の範囲で配
合される。
成物では、上記水溶性ポリビニルアセタール樹脂、水、
及び着色剤の他、筆跡の乾燥性を高めるために乾燥促進
剤を含有してもよい。乾燥促進剤としては、低級脂肪族
アルコール、特に、エタノール、プロパノールもしくは
ブタノール等が好ましく用いられる。このような乾燥促
進剤は、マーキングペン用インキ組成物において、通常
15重量%以下、好ましくは1〜10重量%の範囲で配
合される。
【0030】本発明のマーキングペン用インキ組成物
を、消去性のマーキングペンのインキを構成するために
用いる場合、すなわち消去性マーキングペン用インキ組
成物を構成する場合には、公知の種々の剥離剤や該剥離
剤の剥離作用を促進する、いわゆる剥離助剤を含有させ
てもよい。なお、消去性マーキングペンとは、例えばホ
ワイトボードのような非吸収性ないし非透過性筆記面上
に筆記した場合に、軟らかい乾布や紙で容易に拭き消し
得る筆跡を形成するようなマーキングペンをいう。
を、消去性のマーキングペンのインキを構成するために
用いる場合、すなわち消去性マーキングペン用インキ組
成物を構成する場合には、公知の種々の剥離剤や該剥離
剤の剥離作用を促進する、いわゆる剥離助剤を含有させ
てもよい。なお、消去性マーキングペンとは、例えばホ
ワイトボードのような非吸収性ないし非透過性筆記面上
に筆記した場合に、軟らかい乾布や紙で容易に拭き消し
得る筆跡を形成するようなマーキングペンをいう。
【0031】上記剥離剤としては、種々の微小な樹脂粒
子が用いられ、また剥離助剤としては例えば、常温で液
状の揮発性水溶性物質、あるいは常温で液状の難揮発性
水不溶性物質の水性エマルジョン等が用いられる。剥離
剤として用いられる上記樹脂粒子としては、例えば、ポ
リメタクリル酸メチル、アクリル−スチレン共重合体、
ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹脂、メラミ
ン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等からなる微小な粒子、
またはポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、アクリル−スチ
レン共重合体もしくはポリメタクリル酸メチル等からな
る樹脂エマルジョンが用いられる。
子が用いられ、また剥離助剤としては例えば、常温で液
状の揮発性水溶性物質、あるいは常温で液状の難揮発性
水不溶性物質の水性エマルジョン等が用いられる。剥離
剤として用いられる上記樹脂粒子としては、例えば、ポ
リメタクリル酸メチル、アクリル−スチレン共重合体、
ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹脂、メラミ
ン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等からなる微小な粒子、
またはポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、アクリル−スチ
レン共重合体もしくはポリメタクリル酸メチル等からな
る樹脂エマルジョンが用いられる。
【0032】上記のような剥離剤は、通常、水性マーキ
ングペン用インキ組成物中に、1〜50重量%、好まし
くは1〜40重量%の範囲で含有される。剥離剤の配合
量が1重量%未満では、筆跡の十分な消去性を得ること
ができないからである。他方、50重量%を超えて配合
した場合には、筆跡の色調を変化させる恐れがあり、好
ましくないからである。
ングペン用インキ組成物中に、1〜50重量%、好まし
くは1〜40重量%の範囲で含有される。剥離剤の配合
量が1重量%未満では、筆跡の十分な消去性を得ること
ができないからである。他方、50重量%を超えて配合
した場合には、筆跡の色調を変化させる恐れがあり、好
ましくないからである。
【0033】上記剥離助剤として用いられる揮発性水溶
性物質としては、例えば、グリセリン、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール等のグリコール類、または
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプ
ロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポ
リアルキレングリコールを挙げることができる。常温で
液状の難揮発性水不溶性物質の水性エマルジョンとして
は、例えば、脂肪族カルボン酸エステル、グリセリド、
高級炭化水素等の水性エマルジョンを挙げることができ
る。
性物質としては、例えば、グリセリン、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール等のグリコール類、または
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプ
ロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポ
リアルキレングリコールを挙げることができる。常温で
液状の難揮発性水不溶性物質の水性エマルジョンとして
は、例えば、脂肪族カルボン酸エステル、グリセリド、
高級炭化水素等の水性エマルジョンを挙げることができ
る。
【0034】上記剥離助剤は、通常、本発明のマーキン
グペン用インキ組成物において、20重量%以下、好ま
しくは10重量%以下の範囲で配合される。剥離助剤の
配合量が20重量%を超えると、剥離助剤の分散性が低
下し、得られた水性マーキングペン用インキ組成物の消
去性がかえって阻害されるからである。上記剥離剤や剥
離助剤は、消去性マーキングペン用インキ組成物分野に
おいて、既に広く知られており、従って、本発明におい
ても、上記で例示した剥離剤及び剥離助剤に限定され
ず、公知の種々の剥離剤及び剥離助剤を用いることがで
きる。
グペン用インキ組成物において、20重量%以下、好ま
しくは10重量%以下の範囲で配合される。剥離助剤の
配合量が20重量%を超えると、剥離助剤の分散性が低
下し、得られた水性マーキングペン用インキ組成物の消
去性がかえって阻害されるからである。上記剥離剤や剥
離助剤は、消去性マーキングペン用インキ組成物分野に
おいて、既に広く知られており、従って、本発明におい
ても、上記で例示した剥離剤及び剥離助剤に限定され
ず、公知の種々の剥離剤及び剥離助剤を用いることがで
きる。
【0035】さらに、本発明の水性マーキングペン用イ
ンキ組成物は、本発明の目的を達成し得る範囲内におい
て必要に応じて、任意のpH調整剤や防腐剤等を含有し
ていてもよい。
ンキ組成物は、本発明の目的を達成し得る範囲内におい
て必要に応じて、任意のpH調整剤や防腐剤等を含有し
ていてもよい。
【0036】
【作用】本発明では、水溶液中における着色剤の分散性
を高めるため、並びに筆跡の造膜性等を高めるために水
溶性ポリビニルアセタール樹脂が配合されているが、こ
の従来用いられていたポリビニルアルコールにおいて
は、分子中の水酸基が分子内及び分子間で会合するのに
対し、上記水溶性ポリビニルアセタール樹脂ではこのよ
うな水酸基の分子内及び分子間における会合が起こらな
い。従って、本発明の水性マーキングペン用インキ組成
物では、経時により粘度が増加しない。
を高めるため、並びに筆跡の造膜性等を高めるために水
溶性ポリビニルアセタール樹脂が配合されているが、こ
の従来用いられていたポリビニルアルコールにおいて
は、分子中の水酸基が分子内及び分子間で会合するのに
対し、上記水溶性ポリビニルアセタール樹脂ではこのよ
うな水酸基の分子内及び分子間における会合が起こらな
い。従って、本発明の水性マーキングペン用インキ組成
物では、経時により粘度が増加しない。
【0037】また、剥離剤及び剥離助剤を含有させた場
合には、ポリビニルアルコールと異なり、水溶性ポリビ
ニルアセタール樹脂は、分子中にアルキル基を有するも
のであるため、分子中の水酸基の数すなわち筆記面と密
着している水酸基の数が少なく、従って、十分な消去性
を発揮させることができる。
合には、ポリビニルアルコールと異なり、水溶性ポリビ
ニルアセタール樹脂は、分子中にアルキル基を有するも
のであるため、分子中の水酸基の数すなわち筆記面と密
着している水酸基の数が少なく、従って、十分な消去性
を発揮させることができる。
【0038】
【実施例の説明】以下、本発明の実施例を挙げることに
より本発明を明らかにする。なお、本発明は以下の実施
例に限定されるものではない。実施例1 重合度500、ケン化度98モル%のポリビニルアルコ
ール200gを水1600gに加え、90℃の温度で約
2時間攪拌し、溶解させた。次に、得られた溶液を45
℃に冷却し、これに35重量%濃度の塩酸50gを加
え、さらに35℃まで冷却した。冷却後、純度99%の
ブチルアルデヒド20gを2時間かけて滴下し、35℃
で3時間反応させたところ、白濁した反応混合物が得ら
れた。 得られた反応混合物を20℃まで冷却し、攪拌
下において10重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液1
92gを加えて、透明な樹脂溶液を得た。
より本発明を明らかにする。なお、本発明は以下の実施
例に限定されるものではない。実施例1 重合度500、ケン化度98モル%のポリビニルアルコ
ール200gを水1600gに加え、90℃の温度で約
2時間攪拌し、溶解させた。次に、得られた溶液を45
℃に冷却し、これに35重量%濃度の塩酸50gを加
え、さらに35℃まで冷却した。冷却後、純度99%の
ブチルアルデヒド20gを2時間かけて滴下し、35℃
で3時間反応させたところ、白濁した反応混合物が得ら
れた。 得られた反応混合物を20℃まで冷却し、攪拌
下において10重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液1
92gを加えて、透明な樹脂溶液を得た。
【0039】得られた透明な溶液を、ポリエチレンフィ
ルム上に流延し、乾燥させ、透明フィルムを得た。得ら
れた透明フィルムをDMSO−d6 に溶解し、13C−N
MRを用い、アセタール化度を測定したところ、ブチラ
ール化度は10モル%であった。
ルム上に流延し、乾燥させ、透明フィルムを得た。得ら
れた透明フィルムをDMSO−d6 に溶解し、13C−N
MRを用い、アセタール化度を測定したところ、ブチラ
ール化度は10モル%であった。
【0040】上記のようにして得られた透明溶液、すな
わち10重量%濃度の水溶性ポリビニルブチラール溶液
30gと、カーボンブラック5gと、アクリル−スチレ
ン共重合体樹脂(昭和高分子社製、商品名:ポリゾール
AT−2011)6gと、ポリエチレングリコール(平
均分子量=200)2gとを、水58g及びエタノール
7gを混合した混合溶液中に溶解し、分散させ、黒色の
水性マーキングペン用インキ組成物を得た。
わち10重量%濃度の水溶性ポリビニルブチラール溶液
30gと、カーボンブラック5gと、アクリル−スチレ
ン共重合体樹脂(昭和高分子社製、商品名:ポリゾール
AT−2011)6gと、ポリエチレングリコール(平
均分子量=200)2gとを、水58g及びエタノール
7gを混合した混合溶液中に溶解し、分散させ、黒色の
水性マーキングペン用インキ組成物を得た。
【0041】実施例2〜4 使用するポリビニルアルコール及びアルデヒド仕込量を
下記の表1に示すように変更した以外は、実施例1と同
様にしてマーキングペン用インキ組成物を得た。用いた
水溶性ポリビニルアセタール樹脂のアセタール化度、及
びブチラール化度を表1に併せて示す。
下記の表1に示すように変更した以外は、実施例1と同
様にしてマーキングペン用インキ組成物を得た。用いた
水溶性ポリビニルアセタール樹脂のアセタール化度、及
びブチラール化度を表1に併せて示す。
【0042】実施例5 実施例1に記載のポリビニルアルコールに替え、重合度
500、ケン化度98モル%変性度2モル%(前記一般
式(I)においてR1 =H、R2 =H、R3 =H、n =
20である)の変性ポリビニルアルコールを用意した。
この変性ポリビニルアルコール200gを水1600g
に加え、90℃の温度で約2時間攪拌し、溶解させた。
次に、得られた溶液を45℃に冷却し、これに35重量
%濃度の塩酸50gを加え、さらに35℃まで冷却し
た。
500、ケン化度98モル%変性度2モル%(前記一般
式(I)においてR1 =H、R2 =H、R3 =H、n =
20である)の変性ポリビニルアルコールを用意した。
この変性ポリビニルアルコール200gを水1600g
に加え、90℃の温度で約2時間攪拌し、溶解させた。
次に、得られた溶液を45℃に冷却し、これに35重量
%濃度の塩酸50gを加え、さらに35℃まで冷却し
た。
【0043】次に、純度99%のブチルアルデヒド20
g及び純度99%のアセトアルデヒド25gを2時間か
けて滴下し、35℃で3時間反応させたところ、白濁し
た反応混合物が得られた。上記反応混合物を20℃まで
冷却し、攪拌下において10重量%濃度の水酸化ナトリ
ウム水溶液192gを加えて透明な樹脂溶液を得た。得
られた透明な溶液を、ポリエチレンフィルム上に流延
し、乾燥させ、透明フィルムを得た。得られた透明フィ
ルムをDMSO−d6 に溶解し、13C−NMRを用い、
アセタール化度を測定したところ、ブチラール化度は1
0モル%、アセトアセタール化度15モル%であった。
g及び純度99%のアセトアルデヒド25gを2時間か
けて滴下し、35℃で3時間反応させたところ、白濁し
た反応混合物が得られた。上記反応混合物を20℃まで
冷却し、攪拌下において10重量%濃度の水酸化ナトリ
ウム水溶液192gを加えて透明な樹脂溶液を得た。得
られた透明な溶液を、ポリエチレンフィルム上に流延
し、乾燥させ、透明フィルムを得た。得られた透明フィ
ルムをDMSO−d6 に溶解し、13C−NMRを用い、
アセタール化度を測定したところ、ブチラール化度は1
0モル%、アセトアセタール化度15モル%であった。
【0044】上記のようにして得られた透明溶液すなわ
ち10重量%濃度の水溶性ポリビニルアセタール樹脂溶
液30gと、カーボンブラック5gと、アクリル−スチ
レン共重合体樹脂(昭和高分子社製、商品名:ポリゾー
ルAT−2011)6gと、ポリエチレングリコール
(平均分子量=200)2gとを、水58g及びエタノ
ール7gを混合した混合溶液中に溶解し、分散させ、黒
色の水性マーキングペン用インキ組成物を得た。
ち10重量%濃度の水溶性ポリビニルアセタール樹脂溶
液30gと、カーボンブラック5gと、アクリル−スチ
レン共重合体樹脂(昭和高分子社製、商品名:ポリゾー
ルAT−2011)6gと、ポリエチレングリコール
(平均分子量=200)2gとを、水58g及びエタノ
ール7gを混合した混合溶液中に溶解し、分散させ、黒
色の水性マーキングペン用インキ組成物を得た。
【0045】実施例6〜10 使用する変性ポリビニルアルコール及びアルデヒド仕込
量を下記の表1に示すように変更した以外は実施例5と
同様にしてマーキング用インキ組成物を得た。用いた水
溶性ポリビニルアセタール樹脂のブチラール化度及びア
セトアセタール化度を表1に併せて示す。
量を下記の表1に示すように変更した以外は実施例5と
同様にしてマーキング用インキ組成物を得た。用いた水
溶性ポリビニルアセタール樹脂のブチラール化度及びア
セトアセタール化度を表1に併せて示す。
【0046】比較例1〜3 使用した水溶性ポリビニルアセタール樹脂を表1に示す
ように変更したこと以外は、実施例1及び、5と同様に
してマーキング用インキ組成物を得た。
ように変更したこと以外は、実施例1及び、5と同様に
してマーキング用インキ組成物を得た。
【0047】実施例及び比較例の評価 上記のようにして得た実施例1〜10及び比較例1〜3
の各水性マーキングペン用インキ組成物を、以下のよう
にして評価した。まず、水性マーキングペン用インキ組
成物をほうろうからなる非吸収性筆記面に筆記し、5分
間放置して乾燥させ、その筆跡を乾布で軽く擦過したと
きの筆跡の消去性(筆記後初期消去性)と、温度25℃
及び相対湿度60%において筆跡を1ケ月間放置した後
の同様の消去性(筆記後経時消去性)とを目視により調
べた。結果を表1に示す。表1において、評価記号の意
味は以下の通りである。 ◎…極めて良好、〇…良好、×…不良。
の各水性マーキングペン用インキ組成物を、以下のよう
にして評価した。まず、水性マーキングペン用インキ組
成物をほうろうからなる非吸収性筆記面に筆記し、5分
間放置して乾燥させ、その筆跡を乾布で軽く擦過したと
きの筆跡の消去性(筆記後初期消去性)と、温度25℃
及び相対湿度60%において筆跡を1ケ月間放置した後
の同様の消去性(筆記後経時消去性)とを目視により調
べた。結果を表1に示す。表1において、評価記号の意
味は以下の通りである。 ◎…極めて良好、〇…良好、×…不良。
【0048】次に、各水性マーキングペン用インキ組成
物を調製した直後に筆記することにより形成された筆跡
の消去性(調製後初期消去性)と、インキ組成物を調製
した後に温度40℃及び相対湿度60%で1ケ月間放置
した後に筆記することにより形成された筆跡の消去性
(調製後経時消去性)とを目視により調べた。結果を表
1に示す。さらに、上記において各水性マーキングペン
用インキ組成物を調製した直後に筆記した場合と、温度
40℃及び相対湿度が60%で1ケ月間放置した後に筆
記した場合の筆跡のかすれ具合や、筆記の可能性につい
ての目視による評価結果を表1に併せて示す。
物を調製した直後に筆記することにより形成された筆跡
の消去性(調製後初期消去性)と、インキ組成物を調製
した後に温度40℃及び相対湿度60%で1ケ月間放置
した後に筆記することにより形成された筆跡の消去性
(調製後経時消去性)とを目視により調べた。結果を表
1に示す。さらに、上記において各水性マーキングペン
用インキ組成物を調製した直後に筆記した場合と、温度
40℃及び相対湿度が60%で1ケ月間放置した後に筆
記した場合の筆跡のかすれ具合や、筆記の可能性につい
ての目視による評価結果を表1に併せて示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】 表2から明らかなように、実施例1〜4の各水性マーキ
ングペン用インキ組成物では、消去性及び筆記性が経時
によりさほど低下しないことが分かる。これに対して、
比較例1〜3のポリビニルアルコール含有水性マーキン
グペン用インキ組成物では、経時により消去性及び筆記
性の低下することが分かる。また、実施例5〜10にお
いては、ポリビニルアルコールを変性させることによっ
て一層よりよい効果を得ることができた。なお、ほうろ
うからなる上記非吸収性筆記面に換えて、メラミン樹脂
またはフッ素樹脂からなる各筆記面についても上記と同
様にして消去性及び筆記性を評価したところ、表2と同
様の結果の得られることが確かめられた。
ングペン用インキ組成物では、消去性及び筆記性が経時
によりさほど低下しないことが分かる。これに対して、
比較例1〜3のポリビニルアルコール含有水性マーキン
グペン用インキ組成物では、経時により消去性及び筆記
性の低下することが分かる。また、実施例5〜10にお
いては、ポリビニルアルコールを変性させることによっ
て一層よりよい効果を得ることができた。なお、ほうろ
うからなる上記非吸収性筆記面に換えて、メラミン樹脂
またはフッ素樹脂からなる各筆記面についても上記と同
様にして消去性及び筆記性を評価したところ、表2と同
様の結果の得られることが確かめられた。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、樹脂と
して水溶性ポリビニルアセタール樹脂が含有されている
ため、水溶液中における着色剤の分散性及び筆跡の造膜
性を高め得るだけでなく、ポリビニルアルコールと異な
り、分子中の水酸基が分子内及び分子間で会合すること
がないため、経時的に粘度が増加せず、従って長期間に
わたり保存した場合でも優れた筆記性を発揮させること
がてきる。また、剥離剤及び剥離助剤を含有させた場合
には、水溶性ポリビニルアセタール樹脂が分子中にアル
キル基を有するため、分子中の水酸基の数、すなわち筆
記面と密着している水酸基の数がポリビニルアルコール
の場合に比べて少ないため、剥離剤及び剥離助剤の添加
効果が一層大きくなり、長期間保存したとしても優れた
消去性を保持させることができる。さらに、本発明の水
性マーキングペン用インキ組成物は、主溶剤が水である
ため、安全性においても優れている。
して水溶性ポリビニルアセタール樹脂が含有されている
ため、水溶液中における着色剤の分散性及び筆跡の造膜
性を高め得るだけでなく、ポリビニルアルコールと異な
り、分子中の水酸基が分子内及び分子間で会合すること
がないため、経時的に粘度が増加せず、従って長期間に
わたり保存した場合でも優れた筆記性を発揮させること
がてきる。また、剥離剤及び剥離助剤を含有させた場合
には、水溶性ポリビニルアセタール樹脂が分子中にアル
キル基を有するため、分子中の水酸基の数、すなわち筆
記面と密着している水酸基の数がポリビニルアルコール
の場合に比べて少ないため、剥離剤及び剥離助剤の添加
効果が一層大きくなり、長期間保存したとしても優れた
消去性を保持させることができる。さらに、本発明の水
性マーキングペン用インキ組成物は、主溶剤が水である
ため、安全性においても優れている。
Claims (1)
- 【請求項1】 水、着色剤及び樹脂を含有するマーキン
グペン用インキ組成物において、前記樹脂が、水溶性ポ
リビニルアセタール樹脂であることを特徴とするマーキ
ングペン用インキ組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14738992A JPH05171092A (ja) | 1991-06-10 | 1992-06-08 | マーキングペン用インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13770791 | 1991-06-10 | ||
| JP3-137707 | 1991-06-10 | ||
| JP14738992A JPH05171092A (ja) | 1991-06-10 | 1992-06-08 | マーキングペン用インキ組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05171092A true JPH05171092A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=26470928
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14738992A Pending JPH05171092A (ja) | 1991-06-10 | 1992-06-08 | マーキングペン用インキ組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05171092A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0753906A (ja) * | 1993-08-09 | 1995-02-28 | Sakura Color Prod Corp | 水性消去性マーキングペンインキ組成物 |
| WO2014034662A1 (ja) | 2012-08-31 | 2014-03-06 | 三菱鉛筆株式会社 | 水性顔料インク組成物 |
| JP2017155162A (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-07 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具用水性インク組成物 |
| WO2018124124A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 花王株式会社 | 水系インク用の洗浄液 |
| US11319507B2 (en) | 2016-12-28 | 2022-05-03 | Kao Corporation | Cleaning liquid for aqueous ink comprising an acetylene glycol-based surfactant |
| WO2025182811A1 (ja) * | 2024-02-28 | 2025-09-04 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記板用油性インキ組成物及びそれを収容した筆記具 |
-
1992
- 1992-06-08 JP JP14738992A patent/JPH05171092A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0753906A (ja) * | 1993-08-09 | 1995-02-28 | Sakura Color Prod Corp | 水性消去性マーキングペンインキ組成物 |
| WO2014034662A1 (ja) | 2012-08-31 | 2014-03-06 | 三菱鉛筆株式会社 | 水性顔料インク組成物 |
| JP2017155162A (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-07 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具用水性インク組成物 |
| WO2018124124A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 花王株式会社 | 水系インク用の洗浄液 |
| JP2018104637A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 花王株式会社 | 水系インク用の洗浄液 |
| CN110099992A (zh) * | 2016-12-28 | 2019-08-06 | 花王株式会社 | 水性油墨用的清洗液 |
| US10981385B2 (en) | 2016-12-28 | 2021-04-20 | Kao Corporation | Cleaning liquid for aqueous ink |
| US11319507B2 (en) | 2016-12-28 | 2022-05-03 | Kao Corporation | Cleaning liquid for aqueous ink comprising an acetylene glycol-based surfactant |
| WO2025182811A1 (ja) * | 2024-02-28 | 2025-09-04 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記板用油性インキ組成物及びそれを収容した筆記具 |
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