JPH0517301B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0517301B2 JPH0517301B2 JP59149404A JP14940484A JPH0517301B2 JP H0517301 B2 JPH0517301 B2 JP H0517301B2 JP 59149404 A JP59149404 A JP 59149404A JP 14940484 A JP14940484 A JP 14940484A JP H0517301 B2 JPH0517301 B2 JP H0517301B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- equivalent
- phase
- cavitation
- amount
- erosion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
〔発明の利用分野〕
本発明は、耐キヤビテーシヨン・エロージヨン
性と耐海水腐食性に優れ、特に海水ポンプのイン
ペラに好適なステンレス鋳鋼に関する。 〔発明の背景〕 最近、海水ポンプや海水揚水発電用水車(以下
海水ポンプと記す)が高速化、小型化、高揚程化
されるに伴いインペラ(以下水車も含む)のキヤ
ビテーシヨン・エロージヨン損傷が目立つて発生
しはじめ、ポンプ寿命を左右する状態にまで致つ
た。一方、従来のポンプインペラは13Cr、Ni含
有−13Crおよび18Cr−8Ni系ステンレス鋼が用い
られて来たが、上述のように耐キヤビテーシヨ
ン・エロージヨン性および耐海水腐食性が不十分
である。これらを満すため、オーステナイト相あ
るいはイプシロン相からなるステンレス鋼(例え
ば特開昭57−152447号)が提案されているが、耐
キヤビテーシヨン性や耐海水腐食性が不十分であ
り、鋳造性、溶接性についても配慮されていな
い。 〔発明の目的〕 本発明は上記に鑑みてなしたもので、耐ギヤビ
テーシヨン・エロージヨン性と耐海水腐食性に優
れるとともに鋳造性・溶接性も良好なステンレス
鋳鋼を提供することを目的とする。 〔発明の概要〕 本発明のステンレス鋳鋼はC;0.01〜0.05%、
Si;0.1〜1.5%、Mn;0.4〜5%、Ni;0.5〜4.5
%、Cr;15〜18.5%、Mo;2〜4%、Co;3.5〜
7%、N;0.01〜0.15%、残部が実質的にFeより
なり、Ni当量;18〜26%、Cr+3.3Mo%;21.6〜
29%、フエライト相;0.5〜30%、マルテンサイ
ト相;40%以下、残部がオーステナイト相あるい
はイプシロン相であることを特徴とするもので、
鋳造性・溶接性に加え、耐海水腐食性に優れるも
のである。 尚、本願明細書において、“%”は“重量%”
を意味する。また“Ni当量”は“Ni%+0.65Cr
%+0.98Mo%+1.05Mn%+0.35Si%+12.6C%”
を意味する。 次に、成分組成および金属組織を限定した理由
を述べる。 〔C〕 耐海水腐食性において優れた鋳鋼を得るべく、
C量は0.01〜0.05%添加する。 ここでCが0.01%未満では強度が小さく実用的
でなく、また0.05%を超えると耐海水腐食性が悪
化するので本範囲に限定した。 〔Si〕 CrおよびMoの含有量を増加させ、耐海水腐食
性を確保、同時にNi油量の増大を抑制するため
にNi当量元素であるSiは少ない程良い。しかし
鋳造性を確保する必要であるので、0.1〜1.5%添
加する。 ここでSiが0.1%未満では鋳造性の低下が著し
く、1.5%を超えるとNi当量の増大抑制上実用的
でないので本範囲が望ましい。 〔Mn〕 Siと同様の理由により少ない程良い。一方、硬
質の加工誘起マルテンサイト相を得るには多量に
添加することが望ましい。またNi当量との関係
を守る必要があり、0.4〜5%添加する。 ここで、Mnが0.4%未満では上記の硬質の加工
誘起マルテンサイト相を得る効果が実用上小さ
く、Mnが5%を超えるとNi当量が増大し過ぎて
Ni添加量が制限され実用性に欠けるので本範囲
が望ましい。 〔Ni〕 添加理由はMnと同様である。一方、耐海水腐
食性を向上させる上で必要である。0.5%未満で
はNi当量の確保あるいは溶解素材の選定上実用
的でない。よつて0.5〜4.5%添加する。 またNiが4.5%を超えるとNi当量が大きくなり
過ぎ、耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性が確
保しにくい。よつて上記範囲が好ましい。 〔Cr〕 Ni当量およびCr+3.3Mo%量を確保する上で
必要である。また、15%未満では耐海水腐食性が
著しく損なわれると共にδ−フエライト相が増大
してオーステナイト相が減少するので、加工誘起
マルテンサイト相へ生成量が少なくなる。18.5%
を超えると適正Ni当量を確保しながらMoを添加
することが困難となる。よつて15〜18.5%添加す
る。 〔Mo〕 添加理由はCrと同様である。2%未満では耐
海水腐食性が著しく損なわれる。また、4%を超
えると耐海水腐食性の効果が飽和し経済的でな
い。よつて2〜4%添加する。 〔Co〕 耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性の向上に
顕著な効果があるが7%を超えて添加しても効果
は飽和し経済的ではない。また3.5%未満では効
果が乏しい。よつて、3.5〜7%添加する。 〔N〕 Coの添加理由と同様、オーステナイト相の安
定に有効であるが加工誘起マルテンサイトの生成
を促進すると共に、耐海水腐食性の向上に有効で
ある。Nを添加する場合、Cは0.01〜0.05%の添
加にとどめる。Nが0.01%未満では耐海水腐食性
に効果がなく、0.15%を超えると固溶化熱処理温
度域で固液限以上となり耐海水腐食性が低下す
る。よつて0.01〜0.15%添加する。 〔フエライト相〕 0.5%未満では鋳造時および溶接時に高温割れ
が発生する。また、30%を超えるとオーステナイ
ト相が少なく、加工誘起マルテンサイト相の生成
量が原理的に多くとれば耐キヤビテーシヨン・エ
ロージヨン性の向上が期待できない。よつて0.5
〜30%とした。 〔マルテンサイト相〕 40%を超えるとNi当量が16〜18である場合、
加工誘起マルテンサイト相の生成量が減少し、耐
キヤビテーシヨン・エロージヨン性が向上しな
い。よつて40%以下とした。 〔Ni当量〕 後述するように、Ni当量の最適化は耐キヤビ
テーシヨン・エロージヨン性の確保に極めて重要
であつて、CとNが存在する本願発明に係る鋼種
では18〜26とした。 すなわち各範囲の下方又は上方をはずれた範囲
では共にマルテンサイト変態が生じにくくなり、
耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性が著しく低
下することで実用的でなくなる。 〔Cr+3.3Mo%〕 上記〔Cr〕及び〔Mo〕に記したように、耐海
水腐食性の確保上、その値が21.6%以上を必要と
し、29%以上ではNi当量を必要以上に増大させ
て、耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性を著し
く低下させる。 〔発明の実施例〕 次に本発明の実施例を説明するが、説明に先立
ち本発明の基本的な考え方を説明する。 第1表に実験に用いた試料(公知材料も含む)
の化学組成を示す。表より材料No.A,B,C,D
およびEはCo含有量がそれぞれほぼ0%、2%、
4%、6%および8%である。また材料Fは
Co:6%でNが添加してある。これらの材料の
キヤビテーシヨン・エロージヨン特性(壊食量)
および腐食減量は表に示すとうりである。 次に第1表のキヤビテーシヨン・エロージヨン
試験結果を第1図にまとめる。ここでは、材料No.
毎にC含有量とNi当量に対する壊食量を4段階
に分類して示した。図より、Co:0%の場合に
おける壊食量は、C含有量が高く、Ni当量が22
以下の場合、概略40mg以下となるものの、C含有
量が0.1%、Ni当量が22以上では40mg以上である
ことがわかる。一方、Co含有量が2%、4%、
6%および8%と増すに伴い、C含有量とNi当
量の関係において、壊食量の低下が見られる。そ
して、これらの測定値より、予想される各壊食量
レベルのバンド、たとえば10〜20mg(図中△印)
はCo含有量が6%の場合、最も低C含有量側に
位置している。また、キヤビテーシヨン試験後の
材料硬さをその断面より測定した。その結果、表
面より0.02mmの位置における硬さは、壊食量の小
さい材料程硬く、最大でHv=630にも達してい
た。この傾向はNi当量が18〜24で、C含有量の
高い程顕著であつた。また、C含有量が同じ時は
Ni当量が21に近づく程、C含有量とNi当量が同
等の時はCo含有量が6%に近づく程、共に硬さ
が高く、耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性と
良い相関が見られた。次に金属組織変化に注目す
ると、Ni当量が24から大きくなるに伴い試験前
後共にオーステナイト相が安定に存在するもの
の、Ni当量が21前後では試験前大部分オーステ
ナイト相であつても、試験後90%以上マルテンサ
イト相になつていた。Ni当量が18以下では試験
前において大部分マルテンサイト相であり、試験
後マルテンサイト相が多少増すにとどまつてい
た。そして、この傾向はCo含有量が4〜8%、
なかでも6%のとき最も顕著であつた。
性と耐海水腐食性に優れ、特に海水ポンプのイン
ペラに好適なステンレス鋳鋼に関する。 〔発明の背景〕 最近、海水ポンプや海水揚水発電用水車(以下
海水ポンプと記す)が高速化、小型化、高揚程化
されるに伴いインペラ(以下水車も含む)のキヤ
ビテーシヨン・エロージヨン損傷が目立つて発生
しはじめ、ポンプ寿命を左右する状態にまで致つ
た。一方、従来のポンプインペラは13Cr、Ni含
有−13Crおよび18Cr−8Ni系ステンレス鋼が用い
られて来たが、上述のように耐キヤビテーシヨ
ン・エロージヨン性および耐海水腐食性が不十分
である。これらを満すため、オーステナイト相あ
るいはイプシロン相からなるステンレス鋼(例え
ば特開昭57−152447号)が提案されているが、耐
キヤビテーシヨン性や耐海水腐食性が不十分であ
り、鋳造性、溶接性についても配慮されていな
い。 〔発明の目的〕 本発明は上記に鑑みてなしたもので、耐ギヤビ
テーシヨン・エロージヨン性と耐海水腐食性に優
れるとともに鋳造性・溶接性も良好なステンレス
鋳鋼を提供することを目的とする。 〔発明の概要〕 本発明のステンレス鋳鋼はC;0.01〜0.05%、
Si;0.1〜1.5%、Mn;0.4〜5%、Ni;0.5〜4.5
%、Cr;15〜18.5%、Mo;2〜4%、Co;3.5〜
7%、N;0.01〜0.15%、残部が実質的にFeより
なり、Ni当量;18〜26%、Cr+3.3Mo%;21.6〜
29%、フエライト相;0.5〜30%、マルテンサイ
ト相;40%以下、残部がオーステナイト相あるい
はイプシロン相であることを特徴とするもので、
鋳造性・溶接性に加え、耐海水腐食性に優れるも
のである。 尚、本願明細書において、“%”は“重量%”
を意味する。また“Ni当量”は“Ni%+0.65Cr
%+0.98Mo%+1.05Mn%+0.35Si%+12.6C%”
を意味する。 次に、成分組成および金属組織を限定した理由
を述べる。 〔C〕 耐海水腐食性において優れた鋳鋼を得るべく、
C量は0.01〜0.05%添加する。 ここでCが0.01%未満では強度が小さく実用的
でなく、また0.05%を超えると耐海水腐食性が悪
化するので本範囲に限定した。 〔Si〕 CrおよびMoの含有量を増加させ、耐海水腐食
性を確保、同時にNi油量の増大を抑制するため
にNi当量元素であるSiは少ない程良い。しかし
鋳造性を確保する必要であるので、0.1〜1.5%添
加する。 ここでSiが0.1%未満では鋳造性の低下が著し
く、1.5%を超えるとNi当量の増大抑制上実用的
でないので本範囲が望ましい。 〔Mn〕 Siと同様の理由により少ない程良い。一方、硬
質の加工誘起マルテンサイト相を得るには多量に
添加することが望ましい。またNi当量との関係
を守る必要があり、0.4〜5%添加する。 ここで、Mnが0.4%未満では上記の硬質の加工
誘起マルテンサイト相を得る効果が実用上小さ
く、Mnが5%を超えるとNi当量が増大し過ぎて
Ni添加量が制限され実用性に欠けるので本範囲
が望ましい。 〔Ni〕 添加理由はMnと同様である。一方、耐海水腐
食性を向上させる上で必要である。0.5%未満で
はNi当量の確保あるいは溶解素材の選定上実用
的でない。よつて0.5〜4.5%添加する。 またNiが4.5%を超えるとNi当量が大きくなり
過ぎ、耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性が確
保しにくい。よつて上記範囲が好ましい。 〔Cr〕 Ni当量およびCr+3.3Mo%量を確保する上で
必要である。また、15%未満では耐海水腐食性が
著しく損なわれると共にδ−フエライト相が増大
してオーステナイト相が減少するので、加工誘起
マルテンサイト相へ生成量が少なくなる。18.5%
を超えると適正Ni当量を確保しながらMoを添加
することが困難となる。よつて15〜18.5%添加す
る。 〔Mo〕 添加理由はCrと同様である。2%未満では耐
海水腐食性が著しく損なわれる。また、4%を超
えると耐海水腐食性の効果が飽和し経済的でな
い。よつて2〜4%添加する。 〔Co〕 耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性の向上に
顕著な効果があるが7%を超えて添加しても効果
は飽和し経済的ではない。また3.5%未満では効
果が乏しい。よつて、3.5〜7%添加する。 〔N〕 Coの添加理由と同様、オーステナイト相の安
定に有効であるが加工誘起マルテンサイトの生成
を促進すると共に、耐海水腐食性の向上に有効で
ある。Nを添加する場合、Cは0.01〜0.05%の添
加にとどめる。Nが0.01%未満では耐海水腐食性
に効果がなく、0.15%を超えると固溶化熱処理温
度域で固液限以上となり耐海水腐食性が低下す
る。よつて0.01〜0.15%添加する。 〔フエライト相〕 0.5%未満では鋳造時および溶接時に高温割れ
が発生する。また、30%を超えるとオーステナイ
ト相が少なく、加工誘起マルテンサイト相の生成
量が原理的に多くとれば耐キヤビテーシヨン・エ
ロージヨン性の向上が期待できない。よつて0.5
〜30%とした。 〔マルテンサイト相〕 40%を超えるとNi当量が16〜18である場合、
加工誘起マルテンサイト相の生成量が減少し、耐
キヤビテーシヨン・エロージヨン性が向上しな
い。よつて40%以下とした。 〔Ni当量〕 後述するように、Ni当量の最適化は耐キヤビ
テーシヨン・エロージヨン性の確保に極めて重要
であつて、CとNが存在する本願発明に係る鋼種
では18〜26とした。 すなわち各範囲の下方又は上方をはずれた範囲
では共にマルテンサイト変態が生じにくくなり、
耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性が著しく低
下することで実用的でなくなる。 〔Cr+3.3Mo%〕 上記〔Cr〕及び〔Mo〕に記したように、耐海
水腐食性の確保上、その値が21.6%以上を必要と
し、29%以上ではNi当量を必要以上に増大させ
て、耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性を著し
く低下させる。 〔発明の実施例〕 次に本発明の実施例を説明するが、説明に先立
ち本発明の基本的な考え方を説明する。 第1表に実験に用いた試料(公知材料も含む)
の化学組成を示す。表より材料No.A,B,C,D
およびEはCo含有量がそれぞれほぼ0%、2%、
4%、6%および8%である。また材料Fは
Co:6%でNが添加してある。これらの材料の
キヤビテーシヨン・エロージヨン特性(壊食量)
および腐食減量は表に示すとうりである。 次に第1表のキヤビテーシヨン・エロージヨン
試験結果を第1図にまとめる。ここでは、材料No.
毎にC含有量とNi当量に対する壊食量を4段階
に分類して示した。図より、Co:0%の場合に
おける壊食量は、C含有量が高く、Ni当量が22
以下の場合、概略40mg以下となるものの、C含有
量が0.1%、Ni当量が22以上では40mg以上である
ことがわかる。一方、Co含有量が2%、4%、
6%および8%と増すに伴い、C含有量とNi当
量の関係において、壊食量の低下が見られる。そ
して、これらの測定値より、予想される各壊食量
レベルのバンド、たとえば10〜20mg(図中△印)
はCo含有量が6%の場合、最も低C含有量側に
位置している。また、キヤビテーシヨン試験後の
材料硬さをその断面より測定した。その結果、表
面より0.02mmの位置における硬さは、壊食量の小
さい材料程硬く、最大でHv=630にも達してい
た。この傾向はNi当量が18〜24で、C含有量の
高い程顕著であつた。また、C含有量が同じ時は
Ni当量が21に近づく程、C含有量とNi当量が同
等の時はCo含有量が6%に近づく程、共に硬さ
が高く、耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性と
良い相関が見られた。次に金属組織変化に注目す
ると、Ni当量が24から大きくなるに伴い試験前
後共にオーステナイト相が安定に存在するもの
の、Ni当量が21前後では試験前大部分オーステ
ナイト相であつても、試験後90%以上マルテンサ
イト相になつていた。Ni当量が18以下では試験
前において大部分マルテンサイト相であり、試験
後マルテンサイト相が多少増すにとどまつてい
た。そして、この傾向はCo含有量が4〜8%、
なかでも6%のとき最も顕著であつた。
【表】
【表】
以上の事実は耐キヤビテーシヨン・エロージヨ
ン性が主にC含有量と材料のマルテンサイト相変
態能によつて決定されることを示しており、キヤ
ビテーシヨン衝撃によつて材料が加工を受けた
時、硬い硬化層の生成しやすい材料が優れた耐キ
ヤビテーシヨン・エロージヨン性を示すものと判
断される。そして、Cは一定量の加工誘起マルテ
ンサイト相が生成した場合、その硬さ上昇に有効
に作用し、Ni当量は加工誘起マルテンサイト相
の生成しやすさ(Ni当量最大の場合、オーステ
ナイト相が安定、Ni当量が小の場合、当初より
オーステナイト相あるいはフエライト相で共に有
効がない)に作用するものと思われる。またCo
はオーステナイト相生成元素でありながらMd点
の低下割合が小さく、オーステナイト相生成範囲
を拡大すると共に、、加工誘起マルテンサイト生
成範囲を増大する。また本材料に0.4〜5.0%添加
した。Mnの効果は良く知られているように、加
工誘起マルテンサイト相の硬さ上昇に有効な作用
がある。よつて、C以外については本発明に係る
合金組成が耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性
に有効である。 次に耐食性について述べる。第1表に示した腐
食減量を整理して第2図に示す。ここではCo含
有量が、6%の場合について示した。第2図よ
り、腐食減量はCr+3.3Mo量およびオーステナイ
ト相含有量でよく整理され、Cr+3.3Mo量および
オーステナイト相含有量が60%以上の場合、Cr
+3.3Mo量が21.6%以上でSCS13相当以上の耐食
性が得られる。以上のことはCo含有量が4〜8
%であつてもほぼ同様であつた。また、C含有量
については、0.1%以上では600〜750℃×1〜
10hrの熱処理範囲でオーステナイト粒界およびオ
ーステナイト〜フエライト粒界にそつて、500〜
600℃×1〜10hrの熱処理範囲でマルテンサイト
葉にそつて選択腐食(粒界腐食)が見られ、C含
有量が増す程、激しく腐食する。また、C固溶限
の0.15%以上では固溶化処理材でさえ、オーステ
ナイト粒界にそつた選択腐食が見られる。 以上より、耐キヤビテーシヨン・エロージヨン
性および耐海水腐食性を満足するためには、C;
0.01〜0.10%が望ましく、特に0.01〜0.05%のC
量ならば耐海水腐食性の更に優れた鋳鋼が得られ
る。 次に本発明の具体的実施例を説明する。 前述の考え方を基にして作成した本発明の鋳鋼
の化学組成と測定結果を第2表に示す。キヤビテ
ーシヨン・エロージヨン試験は電歪振動式キヤビ
テーシヨン・エロージヨン試験装置を用い、
6.3KHz、1120μm振幅、25℃の3%食塩水中で2
時間試験して求めた。鋳鋼の大きなキヤビテーシ
ヨンに接する面積が3.8cm2である。腐食試験は耐
海水腐食性2の相関性が良い0.8%FeCl3+0.5%
HCl溶液であり、室温で1200hr浸漬し重量減によ
り求めた。鋳鋼の大きな20×30×3tである。
ン性が主にC含有量と材料のマルテンサイト相変
態能によつて決定されることを示しており、キヤ
ビテーシヨン衝撃によつて材料が加工を受けた
時、硬い硬化層の生成しやすい材料が優れた耐キ
ヤビテーシヨン・エロージヨン性を示すものと判
断される。そして、Cは一定量の加工誘起マルテ
ンサイト相が生成した場合、その硬さ上昇に有効
に作用し、Ni当量は加工誘起マルテンサイト相
の生成しやすさ(Ni当量最大の場合、オーステ
ナイト相が安定、Ni当量が小の場合、当初より
オーステナイト相あるいはフエライト相で共に有
効がない)に作用するものと思われる。またCo
はオーステナイト相生成元素でありながらMd点
の低下割合が小さく、オーステナイト相生成範囲
を拡大すると共に、、加工誘起マルテンサイト生
成範囲を増大する。また本材料に0.4〜5.0%添加
した。Mnの効果は良く知られているように、加
工誘起マルテンサイト相の硬さ上昇に有効な作用
がある。よつて、C以外については本発明に係る
合金組成が耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性
に有効である。 次に耐食性について述べる。第1表に示した腐
食減量を整理して第2図に示す。ここではCo含
有量が、6%の場合について示した。第2図よ
り、腐食減量はCr+3.3Mo量およびオーステナイ
ト相含有量でよく整理され、Cr+3.3Mo量および
オーステナイト相含有量が60%以上の場合、Cr
+3.3Mo量が21.6%以上でSCS13相当以上の耐食
性が得られる。以上のことはCo含有量が4〜8
%であつてもほぼ同様であつた。また、C含有量
については、0.1%以上では600〜750℃×1〜
10hrの熱処理範囲でオーステナイト粒界およびオ
ーステナイト〜フエライト粒界にそつて、500〜
600℃×1〜10hrの熱処理範囲でマルテンサイト
葉にそつて選択腐食(粒界腐食)が見られ、C含
有量が増す程、激しく腐食する。また、C固溶限
の0.15%以上では固溶化処理材でさえ、オーステ
ナイト粒界にそつた選択腐食が見られる。 以上より、耐キヤビテーシヨン・エロージヨン
性および耐海水腐食性を満足するためには、C;
0.01〜0.10%が望ましく、特に0.01〜0.05%のC
量ならば耐海水腐食性の更に優れた鋳鋼が得られ
る。 次に本発明の具体的実施例を説明する。 前述の考え方を基にして作成した本発明の鋳鋼
の化学組成と測定結果を第2表に示す。キヤビテ
ーシヨン・エロージヨン試験は電歪振動式キヤビ
テーシヨン・エロージヨン試験装置を用い、
6.3KHz、1120μm振幅、25℃の3%食塩水中で2
時間試験して求めた。鋳鋼の大きなキヤビテーシ
ヨンに接する面積が3.8cm2である。腐食試験は耐
海水腐食性2の相関性が良い0.8%FeCl3+0.5%
HCl溶液であり、室温で1200hr浸漬し重量減によ
り求めた。鋳鋼の大きな20×30×3tである。
以上説明したように本発明によれば、耐キヤビ
テーシヨン・エロージヨン性を耐海水腐食性に優
れるとともに鋳造性・溶接性も良好なステンレス
鋳鋼が得られ、本鋳鋼を例えば海水ポンプのイン
ペラ材料として使用すればその寿命が向上する。
テーシヨン・エロージヨン性を耐海水腐食性に優
れるとともに鋳造性・溶接性も良好なステンレス
鋳鋼が得られ、本鋳鋼を例えば海水ポンプのイン
ペラ材料として使用すればその寿命が向上する。
第1図は本発明の材料の基本的な考え方を説明
するための各種材料のNi当量とC含有量とにお
いて壊食量を示す図、第2図は、同様に各種材料
のCr+3.3Moと腐食減量との関係を示す図であ
る。
するための各種材料のNi当量とC含有量とにお
いて壊食量を示す図、第2図は、同様に各種材料
のCr+3.3Moと腐食減量との関係を示す図であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 C;0.01〜0.05%、Si;0.1〜1.5%、Mn;0.4
〜5%、Ni;0.5〜4.5%、Cr;15〜18.5%、
Mo;2〜4%、Co;3.5〜7%、N;0.01〜0.15
%、残部が実質的にFeよりなり、Ni当量〔Ni%
+0.65Cr%+0.98Mo%+0.05Mn%+0.35Si%+
12.6C%〕;18〜26%、Cr+3.3Mo%;21.6〜29
%、フエライト相;0.5〜30%、マルテンサイト
相;40%以下、残部がオーステナイト相或いはイ
プシロン相であることを特徴とする耐キヤビテー
シヨン・エロージヨン性と耐海水腐食性に優れた
ステンレス鋳鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14940484A JPS6130655A (ja) | 1984-07-20 | 1984-07-20 | 耐キヤビテ−シヨン・エロ−ジヨン性と耐海水腐食性に優れたステンレス鋳鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14940484A JPS6130655A (ja) | 1984-07-20 | 1984-07-20 | 耐キヤビテ−シヨン・エロ−ジヨン性と耐海水腐食性に優れたステンレス鋳鋼 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6130655A JPS6130655A (ja) | 1986-02-12 |
| JPH0517301B2 true JPH0517301B2 (ja) | 1993-03-08 |
Family
ID=15474388
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14940484A Granted JPS6130655A (ja) | 1984-07-20 | 1984-07-20 | 耐キヤビテ−シヨン・エロ−ジヨン性と耐海水腐食性に優れたステンレス鋳鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6130655A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0723663B2 (ja) * | 1986-02-17 | 1995-03-15 | 日産自動車株式会社 | 自動車用サツシユレスドアのウインドウレギユレ−タ |
| US6943317B1 (en) | 2004-07-02 | 2005-09-13 | Advanced Energy Industries, Inc. | Apparatus and method for fast arc extinction with early shunting of arc current in plasma |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5411772B2 (ja) * | 1973-09-14 | 1979-05-17 | ||
| JPS5170120A (ja) * | 1974-12-16 | 1976-06-17 | Mitsubishi Steel Mfg | Kochoryokusutenresuko |
| JPS5837162A (ja) * | 1981-08-31 | 1983-03-04 | Toshiba Corp | ポンプおよびその製造方法 |
-
1984
- 1984-07-20 JP JP14940484A patent/JPS6130655A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6130655A (ja) | 1986-02-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |