JPH05174884A - セラミックコネクタおよびこのコネクタにおける導体ピンのろう付け方法 - Google Patents

セラミックコネクタおよびこのコネクタにおける導体ピンのろう付け方法

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JPH05174884A
JPH05174884A JP3343048A JP34304891A JPH05174884A JP H05174884 A JPH05174884 A JP H05174884A JP 3343048 A JP3343048 A JP 3343048A JP 34304891 A JP34304891 A JP 34304891A JP H05174884 A JPH05174884 A JP H05174884A
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Sunao Kato
加藤  直
Shigemi Sato
繁美 佐藤
Takashi Kayamoto
隆司 茅本
Junichi Miyahara
淳一 宮原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】所定量のろう材を所定箇所に正確かつ容易に供
給することができるようにすることにある。 【構成】コネクタ本体11は、絶縁体としてのセラミッ
クスからなり、スルーホール15が形成されている。ス
ルーホール15に導体ピン12が挿入され、コネクタ本
体11にろう付けされる。加熱前のろう材30はコイル
状をなしており、導体ピン12の所定位置に取着されて
いる。このろう材30はスルーホル15の上端側に設け
られた口径拡大部20に収容される。このように所定位
置にろう材30を取付けた導体ピン12をスルーホール
15にセットしたのち加熱し、溶融したろう材30の自
重を利用して、ろう材30をスルーホール15の下方に
流してろう付けを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空装置、通信機、コ
ンピュータ、各種電子機器および電気製品等において、
気密性あるいは耐熱性などが要求される部品の接続に使
用されるセラミックコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】各種電子機器等に使われるコネクタは、
絶縁体としてのコネクタ本体と、コネクタ本体に設けら
れた複数の導体ピンを備えて構成されている。従来のコ
ネクタ本体の一例は熱可塑性樹脂からなり、このコネク
タ本体に上記ピンが圧接により接合されている。このよ
うな樹脂製コネクタは、コネクタ本体と導体ピンとの接
合部における気密性が低く、耐熱性も劣っている。
【0003】そこで、セラミックス製のコネクタ本体を
用いたものも提案されている。従来のセラミックコネク
タは、箔やペースト状のろう材を使用して、導体ピンを
セラミック製のコネクタ本体に固定するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】箔のろう材を使用する
場合、ろう材をワッシャ状に加工しなければならないた
め、ろう材の材料歩留まりがきわめて悪い。また、ろう
材を所定の厚さにするためには箔を多数枚重ねる必要が
ある。このため、ろう付けを行なう際に、ろう材や導体
ピンのセッティングが難しく、作業に長時間を要してい
る。
【0005】一方、ペースト状のろう材を用いる場合に
は、ディスペンサ等の注入機によってろう材を所定の狭
い箇所に適量塗布する必要があるが、塗布位置や塗布量
等が最適となるように制御することはきわめて難しい。
また、ペースト状ろう材の塗布制御を行うには、ろう材
の分散性を良くすることも必要であるが、ろう材の粘度
調整が困難であった。
【0006】従って本発明の目的は、所定量のろう材を
所定箇所に正確かつ容易に供給することができるような
セラミックコネクタと、このコネクタにおける導体ピン
のろう付け方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本発明のコネクタは、セラミックスからなり
かつスルーホールが形成されたコネクタ本体と、上記ス
ルーホールに挿入された状態で上記コネクタ本体にろう
付けされる導体ピンとを備えたものにおいて、上記スル
ーホールの両端開口部分のうち、ろう付けが行われる側
の開口部分に口径拡大部を設けるとともに、この口径拡
大部に上記導体ピンの所定位置に取着されたろう材を収
容したことを特徴とするものである。
【0008】ろう材はコイル状あるいはパイプ状のもの
が使用され、ろう付け前に予め導体ピンに取付けられて
いる。導体ピンに対するろう材の位置決めは、所定厚み
のろう付け治具を使用するか、あるいは導体ピンの所定
位置に設けられた鍔状の凸部などによって行われる。ス
ルーホールの口径拡大部は、ろう材の外径よりも径の大
きいザグリ加工やC面取りあるいはR面取りなどによっ
て形成される。
【0009】
【作用】上記ろう材を導体ピンの所定位置に予め取付け
ておき、ろう材がスルーホールの上端開口部分に位置す
るようにして導体ピンをセットする。そしてろう付け温
度まで加熱し、溶融したろう材の自重を利用して、ろう
材の一部をスルーホールの下方に流してろう付けをす
る。
【0010】上記ろう材は導体ピンの上端側すなわちコ
ネクタ本体の上面側にあるため、ろう付け時には自然に
重力に従って下端へ向かってろう材が流れるので、導体
ピンの円周方向および長さ方向に均一なろう付け状態が
得られる。
【0011】また、ろう付け時間を適宜に選定すること
により、ろう付け長さ(ろう付け下端の位置)を調整で
きる。例えば、導体ピンの接触抵抗や導体ピンのめっき
処理等の関係からコネクタ本体の下面よりも下側にろう
が流れて導体ピンの下部にろう材が付着することを避け
る必要がある場合には、コネクタ本体の下面でろうが止
まるようなろう付け時間を選択すればよい。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図1ない
し図5を参照して説明する。図5に示されるセラミック
コネクタ10は、絶縁体としてのアルミナセラミックス
焼結体からなるコネクタ本体11と、複数本の導体ピン
12と、各導体ピン12をコネクタ本体11に接合する
ためのろう付け部13とを備えて構成されている。導体
ピン12の本数や配置は図示例に限るものではない。
【0013】導体ピン12は、熱サイクルがかかるよう
な使途に用いる場合には、熱膨張係数の関係からフェル
ニコ(Fe−Ni−Co系合金)が好適である。なお、
用途によってはCu合金、ステンレス鋼、あるいはFe
−Ni合金等のコネクタ用ピン材を用いてもよい。
【0014】図1に示されるように、コネクタ本体11
に、導体ピン12が挿通されるスルーホール15が形成
されている。スルーホール15はコネクタ本体11の厚
み方向に貫通している。スルーホール15は、図示上側
に位置する一方の開口部分16と、図示下側に位置する
他方の開口部分17と、これら開口部分16,17の間
に位置するストレート状の主孔部18とを備えている。
【0015】スルーホール15の両端開口部分16,1
7のうち、ろう付けが行われる側である上側の開口部分
16に口径拡大部20が設けられている。口径拡大部2
0は、いわゆるざぐり加工によって浅い丸穴状に形成さ
れている。
【0016】また、スルーホール15の主孔部18と口
径拡大部20の内面に、Mo−Mnメタライズ層25が
均一に形成されているとともに、メタライズ層25の表
面に全面にわたってNiめっき層26が施されている。
【0017】Niめっき層26に、Agろうを用いたろ
う材30によって、導体ピン12がろう付けされる。ろ
う付けは、口径拡大部20側から行われる。ろう付け深
さは、口径拡大部20の開口端から主孔部18の長手方
向中間部すなわち下端側開口部分17の手前の位置、ま
たは下端側開口部分17の位置までとする。
【0018】本実施例のろう材30は、ろう付けが行わ
れる前の状態(加熱前の状態)において、ワイヤ状のA
gろうを複数回巻いたコイル状をなしている。このろう
材30は、内径を導体ピン12の外径と同等もしくは導
体ピン12の外径よりも僅かに小さくすることにより、
導体ピン12に巻き締まるようにして導体ピン12の長
手方向の所定位置に固定される。
【0019】導体ピン12の一例として、長手方向の途
中に凸部の無いストレートな形状のものを使用する場合
には、導体ピン12の所定位置にろう材30を取付ける
ための手段として、図4に示されるようなろう付け治具
35を用いるとよい。ろう付け治具35には、厚み方向
に貫通する導体挿通部36が設けられていて、この挿通
部36に導体ピン12を通すことができるようになって
いる。
【0020】ろう付け治具35の厚さT1 は、ろう材3
0の取付け高さLに応じて選定される。すなわち、ろう
付け治具35の厚さT1 とコネクタ本体11の厚さT2
との和が、導体ピン12の先端12aからろう付け位置
までの高さLに相当する。この場合、ろう付け治具35
の厚さT1 を適宜に選定することにより、ろう材30の
取付け位置を調整可能である。
【0021】上記ろう付け治具35を基盤40の上に載
置し、ろう付け治具35の上にコネクタ本体11を乗せ
る。そして導体ピン12をスルーホール15と貫通孔3
6に通すとともに、ろう材30が口径拡大部20に入る
ようにする。これにより、ろう材30が導体ピン12の
長手方向の所定位置にセットされる。
【0022】導体ピン12のろう付けを実施する場合、
上記のようにして導体ピン12の所定位置に予めろう材
30を取付けておき、ろう材30をスルーホール15の
口径拡大部20に入れた状態で、所定のろう付け温度ま
で加熱する。こうすることにより、溶融したろう材30
の一部が、その自重によってスルーホール15の内部を
下方に流れ、冷却されることで硬化して、図6に示され
るようにろう付けが完了する。
【0023】上記のように、本実施例では導体ピン12
に固定されるコイル状のろう材30を採用したことによ
り、ろう材30のセッティング作業を簡易化することが
でき、ろう付けに要する工数の削減化が図れる。
【0024】また、ろう材30の線径や長さを調整する
ことにより、ろうの定量化が容易となり、導体ピン12
の径やスルーホール15の内径、あるいはろう付け長さ
などが変化した場合にも対応が可能である。上記ろう材
30は導体ピン12に固定された状態で扱われるから、
ろう付け前にろう材30が脱落したり紛失することがな
くなり、取り扱いも容易である。
【0025】また、スルーホール15の上端開口部分1
6に導体ピン12の外径よりも大きい内径のザグリ加工
による口径拡大部20を設けてあるので、ろう付け時に
溶融したろう材30が、コネクタ本体11の上面におい
て広がり過ぎることを防止できる。このため、導体ピン
12の本数が多くて導体ピン12のピン間隔が狭い場合
などにおいて、導体ピン12,12間でろう材30が接
触して導通状態になってしまうことを防止する上で有効
である。
【0026】なお、ろう材30の位置決めをなすための
手段として、図6(a)に示されるように導体ピン12
の長手方向中間位置に鍔状の凸部45を設け、この凸部
45の下側からろう材30を凸部45の位置まで挿着す
るようにしてもよい。あるいは図6(b)に示されるよ
うに、鍔状の凸部45の上方からろう材30を挿着する
ことによって、ろう材30の位置決めをなすようにして
もよい。
【0027】また、図7(a)に示されるように、円筒
状のろう材50を用いてもよいし、あるいは図7(b)
に示されるように、円筒状のろう材51に軸線方向のス
リット52を形成したものを採用してもよい。上記いず
れのろう材50,51も、内径を導体ピン12の外径と
同等もしくは導体ピン12の外径よりも僅かに小さくす
ることにより、導体ピン12に固定しておくことができ
る。なお、図7(a)に示した円筒状のろう材50を設
けた導体ピン12は、導体ピン12の所定位置の周り
に、円筒状にろう材を鋳込んで形成した一体ものであっ
てもよい。
【0028】また、ろう材50,51の内径や外径もし
くは肉厚を調整することにより、ろう材の定量化が容易
となり、導体ピン12の径やスルーホール15の径およ
びろう付け部の長さなどが変化しても対応できる。
【0029】図8は本発明の他の実施例を示すものであ
り、前記実施例と同様のフェルニコ製の導体ピン12の
所定位置に、Agろうからなる円筒状のろう材55が取
着されている。コネクタ本体11はアルミナセラミック
スからなる。
【0030】そしてスルーホール15の上端開口部分1
6に、ろう材55の外径以上のC面取りを施すことによ
って、口径拡大部56を設けている。また、スルーホー
ル15の主孔部18と口径拡大部56の内面に、Wメタ
ライズ層60が形成され、かつその表面にNiめっき層
61が施されている。このアルミナ製コネクタ本体11
に、ろう材55を取付けた導体ピン12をセットする。
加熱によって溶融したろう材55の一部がスルーホール
15の内部を下方に流れ、硬化することによって、ろう
付けがなされる。
【0031】図9に示される更に別の実施例において
は、フェルニコ製の導体ピン12の所定位置に、Ti等
の活性金属入りのAgろうからなるパイプ状のろう材6
5が取付けられている。コネクタ本体11には、絶縁体
の一例として窒化アルミニウムを使用する。スルーホー
ル15のろう付け側である上端開口部分16には、ろう
材65の外径よりも大きいR面取りを施すことにより、
口径拡大部65を形成しておく。このR面取りの凸形状
は、図9中に2点鎖線Pで示すように、逆方向すなわち
凹面状に窪む形状であってもよい。
【0032】上記コネクタ本体11に、ろう材65を取
付けた導体ピン12をセットし、加熱することにより、
溶融したろう材65の一部を下方に流してろう付けを行
う。この場合、活性金属入りのAgろうによって導体ピ
ン12がスルーホール15に直接ろう付けされるから、
前記実施例で述べたようなメタライズ層25,60やN
iめっき層26,61を省略である。
【0033】そして上記のようなC面取りあるいはR面
取りによる口径拡大部56,66を設けたことにより、
ろう付け時に溶融したろう材がコネクタ本体11の上面
において広がり過ぎることを防止できる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、ろう付けを行う際のろ
う材のセッティング作業を単純化することができ、作業
時間の短縮が図れる。また、従来の箔やペースト状のろ
う材を用いる場合に比べて、ろう材の歩留まりが格段に
向上する。本発明におけるろう材はコネクタ本体の上面
側にのみ取付けるので、ろう材の数が導体ピンと同数で
よい。そして上記ろう材は導体ピンの上端側すなわちコ
ネクタ本体の上面側にあるため、ろう付け時に加熱され
溶融したろう材が自然に重力に従って下端へ向かって流
れるので、導体ピンの円周方向および長さ方向に均一な
ろう付け状態が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すコネクタの一部のろう
付け前の状態を示す断面図。
【図2】図1に示されたコネクタに使われる導体ピンと
ろう材の斜視図。
【図3】図1に示されたコネクタの一部のろう付け前の
状態の斜視図。
【図4】図1に示されたコネクタのろう付けに使われる
治具を示す断面図。
【図5】ろう付けされたコネクタの一例を示す斜視図。
【図6】互いに異なる態様の凸部を備えた2種類の導体
ピンの変形例を示す斜視図。
【図7】ろう材の変形例を示す2種類の導体ピンの斜視
図。
【図8】本発明の他の実施例を示すコネクタの一部の断
面図。
【図9】本発明の更に別の実施例を示すコネクタの一部
の断面図。
【符号の説明】
10…セラミックコネクタ、11…コネクタ本体、12
…導体ピン、15…スルーホール、16…開口部分、2
0…口径拡大部、30…ろう材、35…ろう付け治具、
45…鍔状の凸部、50,51…ろう材、55…ろう
材、56…口径拡大部、65…ろう材、66…口径拡大
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮原 淳一 神奈川県横浜市金沢区福浦3丁目10番地 株式会社日発グループ中央研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックスからなりかつスルーホールが
    形成されたコネクタ本体と、上記スルーホールに挿入さ
    れた状態で上記コネクタ本体にろう付けされる導体ピン
    とを備えたセラミックコネクタであって、 上記スルーホールの両端開口部分のうち、ろう付けが行
    われる側の開口部分に口径拡大部を設けるとともに、こ
    の口径拡大部に上記導体ピンの所定位置に取着されたろ
    う材を収容したことを特徴とするセラミックコネクタ。
  2. 【請求項2】上記ろう材がコイル状をなしている請求項
    1記載のセラミックコネクタ。
  3. 【請求項3】上記ろう材が筒状をなしている請求項1記
    載のセラミックコネクタ。
  4. 【請求項4】上記導体ピンの所定位置に、上記ろう材の
    位置決めをなすための凸部が設けられている請求項1記
    載のセラミックコネクタ。
  5. 【請求項5】上記口径拡大部は上記ろう材の外径以上の
    ザグリ加工もしくはC面取りまたはR面取りによって形
    成されたものである請求項1記載のセラミックコネク
    タ。
  6. 【請求項6】スルーホールを有する絶縁体からなるコネ
    クタ本体に導体ピンをろう付けする際に、上記導体ピン
    の所定位置に予めろう材を取付けておき、上記ろう材が
    上記スルーホールの上端開口部分に位置するようにして
    上記導体ピンを上記スルーホールにセットしたのち加熱
    し、溶融した上記ろう材の自重を利用してろう材の一部
    をスルーホールの下方に流してろう付けをすることを特
    徴とするセラミックコネクタにおける導体ピンのろう付
    け方法。
  7. 【請求項7】上記ろう材がコイル状をなしている請求項
    6記載のろう付け方法。
  8. 【請求項8】上記ろう材がパイプ状をなしている請求項
    6記載のろう付け方法。
  9. 【請求項9】上記ろう材を上記導体ピンの所定位置に固
    定するための凸部が上記導体ピンに設けられている請求
    項6記載のろう付け方法。
  10. 【請求項10】上記ろう材を上記導体ピンの所定位置に
    取付けるために、上記導体ピンの先端からろう付け位置
    までの距離に応じた厚さのろう付け治具を用いる請求項
    6記載のろう付け方法。
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