JPH05177713A - 放射線照射による樹脂被覆金属板の製造方法 - Google Patents
放射線照射による樹脂被覆金属板の製造方法Info
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- JPH05177713A JPH05177713A JP35682691A JP35682691A JPH05177713A JP H05177713 A JPH05177713 A JP H05177713A JP 35682691 A JP35682691 A JP 35682691A JP 35682691 A JP35682691 A JP 35682691A JP H05177713 A JPH05177713 A JP H05177713A
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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Abstract
(57)【要約】
[目的] 皮膜の密着性、加工性、耐熱性、耐水性など
の特性が優れる樹脂被覆金属板の製造方法を提供する。 [構成] 金属板の表面に、放射線照射により硬化可能
な無溶剤型の接着剤を被覆し、直ちにプラスチックフィ
ルムを積層した後、放射線照射により硬化する上塗り被
覆剤を塗布するかあるいはしないで、放射線を照射する
ことにより、接着剤の硬化と同時に積層したプラスチッ
クフィルムの架橋反応による改質あるいはさらに上塗り
被覆剤の硬化を行う。
の特性が優れる樹脂被覆金属板の製造方法を提供する。 [構成] 金属板の表面に、放射線照射により硬化可能
な無溶剤型の接着剤を被覆し、直ちにプラスチックフィ
ルムを積層した後、放射線照射により硬化する上塗り被
覆剤を塗布するかあるいはしないで、放射線を照射する
ことにより、接着剤の硬化と同時に積層したプラスチッ
クフィルムの架橋反応による改質あるいはさらに上塗り
被覆剤の硬化を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板の表面に放射線
硬化可能な無溶剤型の接着剤を被覆し、直ちにプラスチ
ックフィルムを積層した後、放射線照射により硬化する
上塗り被覆剤を塗布するかあるいはしないで、放射線を
照射することにより樹脂被覆金属板を製造する方法に関
する。
硬化可能な無溶剤型の接着剤を被覆し、直ちにプラスチ
ックフィルムを積層した後、放射線照射により硬化する
上塗り被覆剤を塗布するかあるいはしないで、放射線を
照射することにより樹脂被覆金属板を製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属板にプラスチックフィルムを
積層して樹脂被覆鋼板を製造する方法としては、オ−ブ
ンなどを使用した加熱による方法が一般的であり、金属
板に加熱硬化型の溶剤を含有する接着剤を塗布した後に
オ−ブン中で接着剤を硬化し、金属板が加熱されている
間にプラスチックフィルムを積層する方法で製造されて
いる。
積層して樹脂被覆鋼板を製造する方法としては、オ−ブ
ンなどを使用した加熱による方法が一般的であり、金属
板に加熱硬化型の溶剤を含有する接着剤を塗布した後に
オ−ブン中で接着剤を硬化し、金属板が加熱されている
間にプラスチックフィルムを積層する方法で製造されて
いる。
【0003】しかしながら、この場合、オ−ブンの長さ
および炉温の制約を受け生産性の面で問題があり、ま
た、接着剤から排出する溶剤を処理する公害対策の面に
おいても厳しい管理が要求される。また、積層されたプ
ラスチックフィルムも結果的に熱処理を受けることにな
り、フィルムが溶融して目的とする性能が得られない場
合もある。
および炉温の制約を受け生産性の面で問題があり、ま
た、接着剤から排出する溶剤を処理する公害対策の面に
おいても厳しい管理が要求される。また、積層されたプ
ラスチックフィルムも結果的に熱処理を受けることにな
り、フィルムが溶融して目的とする性能が得られない場
合もある。
【0004】このようなオ−ブン等を使用した加熱によ
る方法の欠点を解決する方法として、近年放射線照射に
よる方法が着目され、加熱硬化型の接着剤の代わりに放
射線照射によって硬化できる接着剤を金属板に塗布した
後、直ちにプラスチックフィルムを積層し、続いてプラ
スチックフィルムの上から放射線を照射することによっ
て接着剤層を硬化させて樹脂被覆鋼板を製造する方法が
提案されている。
る方法の欠点を解決する方法として、近年放射線照射に
よる方法が着目され、加熱硬化型の接着剤の代わりに放
射線照射によって硬化できる接着剤を金属板に塗布した
後、直ちにプラスチックフィルムを積層し、続いてプラ
スチックフィルムの上から放射線を照射することによっ
て接着剤層を硬化させて樹脂被覆鋼板を製造する方法が
提案されている。
【0005】これらの方法としては、例えば、特開昭5
8−174475号、特開昭59−86676号、特開
昭62−236733号公報などの提案がある。これら
の方法は、プラスチックフィルムを金属板に積層する工
程で加熱処理が基本的に不用であり、長大なオ−ブンを
必要としないので、製造工程が簡略化できるとともに積
層されたプラスチックフィルムが加熱による変化を受け
ないというメリットがあるが、金属板とプラスチックフ
ィルムとの密着性が不十分である。
8−174475号、特開昭59−86676号、特開
昭62−236733号公報などの提案がある。これら
の方法は、プラスチックフィルムを金属板に積層する工
程で加熱処理が基本的に不用であり、長大なオ−ブンを
必要としないので、製造工程が簡略化できるとともに積
層されたプラスチックフィルムが加熱による変化を受け
ないというメリットがあるが、金属板とプラスチックフ
ィルムとの密着性が不十分である。
【0006】一方、熱可塑性樹脂あるいは熱可塑性樹脂
に各種架橋助剤を配合したものに放射線照射することに
より熱可塑性樹脂の改質を行い、耐熱性、耐水性、耐薬
品性、耐油性、耐老化性を向上させる試みが行われてい
る。これらの方法としては、例えば特開昭52−739
48号、特開昭58−42629号、特開昭61−29
1626号公報などの提案がある。
に各種架橋助剤を配合したものに放射線照射することに
より熱可塑性樹脂の改質を行い、耐熱性、耐水性、耐薬
品性、耐油性、耐老化性を向上させる試みが行われてい
る。これらの方法としては、例えば特開昭52−739
48号、特開昭58−42629号、特開昭61−29
1626号公報などの提案がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の加熱処理を用い
て樹脂被覆金属板を製造する方法を改善する方法とし
て、放射線照射による方法が開示されているが、金属板
表面あるいは積層されたプラスチックフィルムとの密着
性が不十分であり、改善が必要である。また、放射線照
射により種々な特性が改善されたプラスチックフィルム
は高価であり、これらのフィルムを積層した樹脂被覆金
属板はコストアップになり経済的に問題がある。
て樹脂被覆金属板を製造する方法を改善する方法とし
て、放射線照射による方法が開示されているが、金属板
表面あるいは積層されたプラスチックフィルムとの密着
性が不十分であり、改善が必要である。また、放射線照
射により種々な特性が改善されたプラスチックフィルム
は高価であり、これらのフィルムを積層した樹脂被覆金
属板はコストアップになり経済的に問題がある。
【0008】
【課題を解決するため手段】本発明は、金属板表面に無
溶剤型接着剤を被覆し、直ちにプラスチックフィルムを
積層した後、放射線照射により硬化する上塗り被覆剤を
塗布するかあるいはしないで、放射線を照射することに
より、接着剤の硬化と同時に積層したプラスチックフィ
ルムの架橋反応による改質あるいはさらに上塗り被覆剤
の硬化を行い、密着性、加工性ならびに諸特性に優れた
樹脂被覆鋼板を効率よく安価に製造できる方法である。
以下、本発明について詳細に説明する。
溶剤型接着剤を被覆し、直ちにプラスチックフィルムを
積層した後、放射線照射により硬化する上塗り被覆剤を
塗布するかあるいはしないで、放射線を照射することに
より、接着剤の硬化と同時に積層したプラスチックフィ
ルムの架橋反応による改質あるいはさらに上塗り被覆剤
の硬化を行い、密着性、加工性ならびに諸特性に優れた
樹脂被覆鋼板を効率よく安価に製造できる方法である。
以下、本発明について詳細に説明する。
【0009】本発明の方法において、金属板としては、
鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板あるいは銅板な
どをはじめとして、これらの金属板に亜鉛めっき、クロ
ムめっき、すずめっき、ニッケルめっきあるいはこれら
の金属の合金めっき、並びに多層めっきなどを行い、さ
らにクロメ−ト処理、リン酸塩処理などの化成処理を施
した金属板を使用することが可能であり、その目的、用
途に応じて任意に選択できる。
鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板あるいは銅板な
どをはじめとして、これらの金属板に亜鉛めっき、クロ
ムめっき、すずめっき、ニッケルめっきあるいはこれら
の金属の合金めっき、並びに多層めっきなどを行い、さ
らにクロメ−ト処理、リン酸塩処理などの化成処理を施
した金属板を使用することが可能であり、その目的、用
途に応じて任意に選択できる。
【0010】本発明の方法で使用される放射線硬化型の
接着剤は、放射線の照射により硬化可能な不飽和結合を
有するモノマ−、オリゴマ−、プレポリマ−に対して数
平均分子量10,000〜550,000の高分子樹脂
とシラン系カップリング剤を含むことを特徴をしてお
り、金属板および積層されたプラスチックフィルムに対
して極めて優れた密着性を示す。
接着剤は、放射線の照射により硬化可能な不飽和結合を
有するモノマ−、オリゴマ−、プレポリマ−に対して数
平均分子量10,000〜550,000の高分子樹脂
とシラン系カップリング剤を含むことを特徴をしてお
り、金属板および積層されたプラスチックフィルムに対
して極めて優れた密着性を示す。
【0011】放射線の照射により硬化可能なモノマ−
は、2−エチルヘキシルアクリレ−ト、テトラヒドロフ
ルアリルアクリレ−ト、N−ビニル−2−ピロリドン、
ジシクロペンテニルアクリレ−トなどの単官能モノマ−
をはじめとして、ネオペンチルグリコ−ルジアクリレ−
ト、トリメチロ−ルプロパントリアクリレ−ト、ペンタ
エリスリト−ルテトラアクリレ−ト等の各種多官能モノ
マ−などを用いることができる。また、放射線の照射に
より硬化可能なオリゴマ−あるいはプレポリマ−して
は、ポリオ−ルアクリレ−トをはじめとして、ポリエス
テルアクリレ−ト、エポキシアクリレ−ト、ウレタンア
クリレ−トなどの各種アクリレ−トを使用することがで
きる。必要に応じてこれらのモノマ−、オリゴマ−ある
いはプレポリマ−を2種類以上混合して使用することが
できる。
は、2−エチルヘキシルアクリレ−ト、テトラヒドロフ
ルアリルアクリレ−ト、N−ビニル−2−ピロリドン、
ジシクロペンテニルアクリレ−トなどの単官能モノマ−
をはじめとして、ネオペンチルグリコ−ルジアクリレ−
ト、トリメチロ−ルプロパントリアクリレ−ト、ペンタ
エリスリト−ルテトラアクリレ−ト等の各種多官能モノ
マ−などを用いることができる。また、放射線の照射に
より硬化可能なオリゴマ−あるいはプレポリマ−して
は、ポリオ−ルアクリレ−トをはじめとして、ポリエス
テルアクリレ−ト、エポキシアクリレ−ト、ウレタンア
クリレ−トなどの各種アクリレ−トを使用することがで
きる。必要に応じてこれらのモノマ−、オリゴマ−ある
いはプレポリマ−を2種類以上混合して使用することが
できる。
【0012】数平均分子量10,000〜550,00
0の高分子樹脂には、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂、セルロ−ス樹脂、エポキシ樹脂、酢
酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ブチラ−ル樹脂が含ま
れる。高分子樹脂は、接着剤が放射線の照射によって急
速に硬化する時発生する収縮応力を低下させる効果を示
し、金属板と積層されたプラスチックフィルムの密着性
向上に対して、極めて有効に作用する。高分子樹脂の配
合量は、モノマ−、オリゴマ−あるいはプレポリマ−に
対して、2〜70重量%が望ましい。2重量%以下では
その効果が見られず、また、70重量%以上配合しても
その効果は同じであり、むしろ接着剤の粘度が高くなっ
て好ましくない。
0の高分子樹脂には、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂、セルロ−ス樹脂、エポキシ樹脂、酢
酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ブチラ−ル樹脂が含ま
れる。高分子樹脂は、接着剤が放射線の照射によって急
速に硬化する時発生する収縮応力を低下させる効果を示
し、金属板と積層されたプラスチックフィルムの密着性
向上に対して、極めて有効に作用する。高分子樹脂の配
合量は、モノマ−、オリゴマ−あるいはプレポリマ−に
対して、2〜70重量%が望ましい。2重量%以下では
その効果が見られず、また、70重量%以上配合しても
その効果は同じであり、むしろ接着剤の粘度が高くなっ
て好ましくない。
【0013】シラン系カップリング剤としては、ビニル
トリメトキシシラン、N−(2アミノエチル)3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、3−グリシジルオキシ
プロピルトリメトキシシラン、3−メタクリルオキシプ
ロピルトリメタオキシシランなど、官能基としてメトキ
シ基あるいはエトキシ基とビニル基、アミノ基、エポキ
シ基あるいはメタクリロキシ基などを含む化合物を使用
することができる。シラン系カップリング剤は、特に金
属板との密着性改善に対して優れた効果を示す。シラン
系カップリング剤の配合量は、0.01〜5重量%の範
囲が望ましい。0.01重量%以下ではその効果が見ら
れず、また、5重量%以上配合してもその効果は同じで
ある。
トリメトキシシラン、N−(2アミノエチル)3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、3−グリシジルオキシ
プロピルトリメトキシシラン、3−メタクリルオキシプ
ロピルトリメタオキシシランなど、官能基としてメトキ
シ基あるいはエトキシ基とビニル基、アミノ基、エポキ
シ基あるいはメタクリロキシ基などを含む化合物を使用
することができる。シラン系カップリング剤は、特に金
属板との密着性改善に対して優れた効果を示す。シラン
系カップリング剤の配合量は、0.01〜5重量%の範
囲が望ましい。0.01重量%以下ではその効果が見ら
れず、また、5重量%以上配合してもその効果は同じで
ある。
【0014】放射線硬化型の接着剤の塗布は、一般に使
用されているロ−ルコ−タ−、グラビアコ−タ−、ナイ
フコ−タ−あるいはスプレ−法により行うことができ
る。また、放射線硬化型の接着剤の塗布厚みは、その目
的に応じて任意に決定することができるが、0.1〜1
0μmが望ましい。
用されているロ−ルコ−タ−、グラビアコ−タ−、ナイ
フコ−タ−あるいはスプレ−法により行うことができ
る。また、放射線硬化型の接着剤の塗布厚みは、その目
的に応じて任意に決定することができるが、0.1〜1
0μmが望ましい。
【0015】つぎに、本発明の方法において、積層する
プラスチックフィルムとしては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのオレフィン系樹脂をはじめとして、ポリ
エステル、アクリル、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、ポリアミド、エチレン−プロピレンゴ
ムあるいはスチレン−ブタジエンゴムなどを使用するこ
とができる。フィルムの膜厚は、目的に応じて決定する
ことができるが、3〜1,000μmが好ましい。これ
らのフィルムを放射線の照射により硬化可能な接着剤を
介して金属板に積層した後、フィルムの上から放射線を
10〜1,000kGy照射することにより架橋反応を
引き起こし、耐熱性、耐水性、耐薬品性、耐油性、耐老
化性を改善できると同時に接着剤層と強固に密着させる
ことができる。
プラスチックフィルムとしては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのオレフィン系樹脂をはじめとして、ポリ
エステル、アクリル、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、ポリアミド、エチレン−プロピレンゴ
ムあるいはスチレン−ブタジエンゴムなどを使用するこ
とができる。フィルムの膜厚は、目的に応じて決定する
ことができるが、3〜1,000μmが好ましい。これ
らのフィルムを放射線の照射により硬化可能な接着剤を
介して金属板に積層した後、フィルムの上から放射線を
10〜1,000kGy照射することにより架橋反応を
引き起こし、耐熱性、耐水性、耐薬品性、耐油性、耐老
化性を改善できると同時に接着剤層と強固に密着させる
ことができる。
【0016】また、使用するプラスチックフィルムの種
類によっては架橋速度を速くするために架橋助剤を0.
1〜20重量%含むフィルムを使用することができる。
架橋助剤を配合すると、配合しない場合に比べて、低い
放射線の照射量で架橋反応が進行するので、経済的に大
きな効果がある。また、架橋助剤を配合することにより
プラスチックフィルムと接着剤層との密着性をさらに向
上することができる。これは、放射線の照射によって積
層されたプラスチックフィルムと接着剤層との間で化学
的反応が起こり、強固に接着するためと考えられる。架
橋助剤は、使用するプラスチックフィルムにより適切な
化合物を選定する必要があり、フィルム作成時に樹脂中
に混練する。また、必要に応じて着色顔料、安定剤、滑
剤など一般に使用されている各種添加剤を同時に混練す
ることができる。
類によっては架橋速度を速くするために架橋助剤を0.
1〜20重量%含むフィルムを使用することができる。
架橋助剤を配合すると、配合しない場合に比べて、低い
放射線の照射量で架橋反応が進行するので、経済的に大
きな効果がある。また、架橋助剤を配合することにより
プラスチックフィルムと接着剤層との密着性をさらに向
上することができる。これは、放射線の照射によって積
層されたプラスチックフィルムと接着剤層との間で化学
的反応が起こり、強固に接着するためと考えられる。架
橋助剤は、使用するプラスチックフィルムにより適切な
化合物を選定する必要があり、フィルム作成時に樹脂中
に混練する。また、必要に応じて着色顔料、安定剤、滑
剤など一般に使用されている各種添加剤を同時に混練す
ることができる。
【0017】ポリエチレンフィルムの架橋助剤として
は、例えば、ジプロパジルマレ−ト、トリアリルシアヌ
レ−ト、エチレンジメタクリレ−トなどの多官能アクリ
ル系モノマ−あるいはアリル系モノマ−などを使用する
ことができる。
は、例えば、ジプロパジルマレ−ト、トリアリルシアヌ
レ−ト、エチレンジメタクリレ−トなどの多官能アクリ
ル系モノマ−あるいはアリル系モノマ−などを使用する
ことができる。
【0018】ポリプロピレンについては、樹脂単独の場
合、放射線照射により主鎖の切断反応が優先的に起こる
ので、側鎖に放射線照射により硬化可能な不飽和2重結
合の導入あるいはビニルシラン系化合物と共重合したポ
リプロピレンを用い、さらにヒンダ−ドアミンなどの酸
化防止剤を配合することが望ましい。
合、放射線照射により主鎖の切断反応が優先的に起こる
ので、側鎖に放射線照射により硬化可能な不飽和2重結
合の導入あるいはビニルシラン系化合物と共重合したポ
リプロピレンを用い、さらにヒンダ−ドアミンなどの酸
化防止剤を配合することが望ましい。
【0019】ポリエステル、アクリル、ポリ塩化ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル、エチレンプロピレンゴムあ
るいはスチレン−ブタジエンゴムフィルムについては、
架橋助剤としてトリメチロ−ルプロパントリアクリレ−
トなどの末端に不飽和2重結合を有する多官能アクリル
モノマ−を用いることができる。
ル、エチレン−酢酸ビニル、エチレンプロピレンゴムあ
るいはスチレン−ブタジエンゴムフィルムについては、
架橋助剤としてトリメチロ−ルプロパントリアクリレ−
トなどの末端に不飽和2重結合を有する多官能アクリル
モノマ−を用いることができる。
【0020】ポリアミドフィルムについては、トリアリ
ルイソシアヌレ−ト、トリアリルシアヌレ−トなどの架
橋助剤を用いることができる。
ルイソシアヌレ−ト、トリアリルシアヌレ−トなどの架
橋助剤を用いることができる。
【0021】また、本発明の方法において、金属板の表
面に放射線で硬化する無溶剤型接着剤を被覆し、直ちに
プラスチックフィルムを積層した後、さらに放射線照射
により硬化する上塗り被覆剤を塗布し、続いて放射線を
照射することにより接着剤の硬化、プラスチックフィル
ムの改質と同時に上塗り被覆剤の硬化を行うことによ
り、さらに優れた特性を有する樹脂被覆鋼板を製造する
ことができる。
面に放射線で硬化する無溶剤型接着剤を被覆し、直ちに
プラスチックフィルムを積層した後、さらに放射線照射
により硬化する上塗り被覆剤を塗布し、続いて放射線を
照射することにより接着剤の硬化、プラスチックフィル
ムの改質と同時に上塗り被覆剤の硬化を行うことによ
り、さらに優れた特性を有する樹脂被覆鋼板を製造する
ことができる。
【0022】放射線照射により硬化する上塗り被覆剤と
しては、ビニル基、アクリロイル基等不飽和2重結合を
有するモノマ−、オリゴマ−あるいはプレポリマ−の1
種あるいは2種以上の混合物を用いることができる。
しては、ビニル基、アクリロイル基等不飽和2重結合を
有するモノマ−、オリゴマ−あるいはプレポリマ−の1
種あるいは2種以上の混合物を用いることができる。
【0023】上塗り被覆剤の塗布は、一般に使用されて
いるロ−ルコ−タ−、グラビアコ−タ−、ナイフコ−タ
−あるいはスプレ−法により行うことができる。また、
上塗り被覆剤の塗布厚みは、その目的に応じて任意に決
定することができるが、0.1〜50μmが望ましい。
いるロ−ルコ−タ−、グラビアコ−タ−、ナイフコ−タ
−あるいはスプレ−法により行うことができる。また、
上塗り被覆剤の塗布厚みは、その目的に応じて任意に決
定することができるが、0.1〜50μmが望ましい。
【0024】プラスチックフィルムの上に放射線硬化し
た上塗り被覆剤層を設けることにより、耐汚染性、耐熱
性、耐水性、耐薬品性、耐油性あるいは耐老化性などの
特性をさらに改善できるとともに、硬度が高くなって耐
傷つき性などの特性も改善することができる。
た上塗り被覆剤層を設けることにより、耐汚染性、耐熱
性、耐水性、耐薬品性、耐油性あるいは耐老化性などの
特性をさらに改善できるとともに、硬度が高くなって耐
傷つき性などの特性も改善することができる。
【0025】放射線には、γ線、α線、電子線などがあ
るが、本発明で用いる方法では電子線による方法が望ま
しい。電子線の透過力は加速電圧に依存するので、使用
するプラスチックフィルムの膜厚により加速電圧が決定
されるが、通常100〜1,000kVの範囲で使用す
る。以下、実施例により本発明を説明する。
るが、本発明で用いる方法では電子線による方法が望ま
しい。電子線の透過力は加速電圧に依存するので、使用
するプラスチックフィルムの膜厚により加速電圧が決定
されるが、通常100〜1,000kVの範囲で使用す
る。以下、実施例により本発明を説明する。
【0026】
【実施例1】めっき量10g/m2で後処理としてCr
量が20mg/m2のクロメ−ト処理を施した板厚0.
5mmの電気亜鉛めっき鋼板の表面に、N−ビニル−2
−ピロリドン20重量%、ジシクロペンテニルアクリレ
−ト20重量%、数平均分子量1,000で1分子中に
アクリロイル基を2個有するウレタンアクリレ−ト28
重量%、数平均分子量70,000の高分子アクリル樹
脂30重量%および3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン2重量%から成る放射線硬化可能な接着剤を5μm
の厚みに塗布し、直ちに架橋助剤としてアクリル系オリ
ゴマ−(東亜合成化学(株)製、アロニックスM−80
60)10重量%、可塑剤として2−エチルヘキシルフ
タレ−ト20重量%含有する厚み150μmのポリ塩化
ビニルフィルムを積層した後、ポリ塩化ビニルフィルム
の上から加速電圧300kVの条件で電子線を50kG
y照射して樹脂被覆鋼板を作成した。
量が20mg/m2のクロメ−ト処理を施した板厚0.
5mmの電気亜鉛めっき鋼板の表面に、N−ビニル−2
−ピロリドン20重量%、ジシクロペンテニルアクリレ
−ト20重量%、数平均分子量1,000で1分子中に
アクリロイル基を2個有するウレタンアクリレ−ト28
重量%、数平均分子量70,000の高分子アクリル樹
脂30重量%および3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン2重量%から成る放射線硬化可能な接着剤を5μm
の厚みに塗布し、直ちに架橋助剤としてアクリル系オリ
ゴマ−(東亜合成化学(株)製、アロニックスM−80
60)10重量%、可塑剤として2−エチルヘキシルフ
タレ−ト20重量%含有する厚み150μmのポリ塩化
ビニルフィルムを積層した後、ポリ塩化ビニルフィルム
の上から加速電圧300kVの条件で電子線を50kG
y照射して樹脂被覆鋼板を作成した。
【0027】得られた樹脂被覆鋼板を、JIS K 6
744に示された方法に準じて井桁エリクセン張り出し
8mmを行った後、積層したポリ塩化ビニル皮膜を歯科
医用ピンセットを用いて剥離試験を行った結果、皮膜の
剥離は認められず良好な密着性が得られた。また、井桁
エリクセン張り出し8mmを行った試料を120℃、1
時間の耐熱性試験と100℃、1時間の沸騰水浸漬試験
を行った結果、何れの場合も皮膜の剥離は認められず、
優れた耐熱性、耐水性を示した。一方、ポリ塩化ビニル
フィルムの硬度をデュロメ−タ−Aタイプで測定した結
果、積層する前は91であったが、積層して50kGy
の電子線を照射することにより95に硬度が上昇した。
744に示された方法に準じて井桁エリクセン張り出し
8mmを行った後、積層したポリ塩化ビニル皮膜を歯科
医用ピンセットを用いて剥離試験を行った結果、皮膜の
剥離は認められず良好な密着性が得られた。また、井桁
エリクセン張り出し8mmを行った試料を120℃、1
時間の耐熱性試験と100℃、1時間の沸騰水浸漬試験
を行った結果、何れの場合も皮膜の剥離は認められず、
優れた耐熱性、耐水性を示した。一方、ポリ塩化ビニル
フィルムの硬度をデュロメ−タ−Aタイプで測定した結
果、積層する前は91であったが、積層して50kGy
の電子線を照射することにより95に硬度が上昇した。
【0028】
【実施例2】めっき量10g/m2で後処理としてCr
量が20mg/m2のクロメ−ト処理を施した板厚0.
5mmの亜鉛を主成分としコバルト1%、モリブデン
0.1%含む複合電気亜鉛めっき鋼板の表面に、実施例
1に示した配合の放射線硬化可能な接着剤を厚み5μm
塗布し、直ちに厚み35μmの低密度ポリエチレンフィ
ルムを積層した後、ポリエチレンフィルムの上から加速
電圧200kVの条件で電子線を100kGy照射して
樹脂被覆鋼板を作成した。
量が20mg/m2のクロメ−ト処理を施した板厚0.
5mmの亜鉛を主成分としコバルト1%、モリブデン
0.1%含む複合電気亜鉛めっき鋼板の表面に、実施例
1に示した配合の放射線硬化可能な接着剤を厚み5μm
塗布し、直ちに厚み35μmの低密度ポリエチレンフィ
ルムを積層した後、ポリエチレンフィルムの上から加速
電圧200kVの条件で電子線を100kGy照射して
樹脂被覆鋼板を作成した。
【0029】得られた樹脂被覆鋼板を、実施例1に示し
た方法で井桁エリクセン張り出し6mmを行った後、積
層したポリエチレン皮膜を歯科医用ピンセットを用いて
剥離試験を行った結果、皮膜の剥離は認められず良好な
密着性が得られた。また、井桁エリクセン張り出し6m
mを行った試料を1時間の沸騰水浸漬試験を行った結
果、何れの場合も皮膜の剥離は認められず、優れた耐水
性を示した。また、得られた樹脂被覆鋼板を濃塩酸に浸
漬し、鋼板から剥離した電子線照射後のポリエチレン皮
膜について、高温での破断強度を測定した結果、120
℃において90g/mm2であり、良好な耐熱性が得ら
れた。また、ゲル分率を測定した結果、65%であり、
良好な架橋性を示した。
た方法で井桁エリクセン張り出し6mmを行った後、積
層したポリエチレン皮膜を歯科医用ピンセットを用いて
剥離試験を行った結果、皮膜の剥離は認められず良好な
密着性が得られた。また、井桁エリクセン張り出し6m
mを行った試料を1時間の沸騰水浸漬試験を行った結
果、何れの場合も皮膜の剥離は認められず、優れた耐水
性を示した。また、得られた樹脂被覆鋼板を濃塩酸に浸
漬し、鋼板から剥離した電子線照射後のポリエチレン皮
膜について、高温での破断強度を測定した結果、120
℃において90g/mm2であり、良好な耐熱性が得ら
れた。また、ゲル分率を測定した結果、65%であり、
良好な架橋性を示した。
【0030】
【実施例3】実施例2に示した複合電気亜鉛めっき鋼板
の表面に、N−ビニル−2−ピロリドン20重量%、ジ
シクロペンテニルアクリレ−ト20重量%、数平均分子
量1,000で1分子中にアクリロイル基を2個有する
ウレタンクリレ−ト28重量%、数平均分子量10,0
00の飽和ポリエステル樹脂30重量%およびビニルト
リメトキシシラン2重量%から成る放射線硬化可能な接
着剤を5μmの厚さに塗布し、直ちに酸化防止剤として
ヒンダ−ドアミン2重量%含み側鎖に不飽和2重結合を
導入した厚み100μmのポリプロピレン系樹脂(三菱
油化(株)製、ROP)フィルムを積層した後、ポリプ
ロピレン系フィルムの上から加速電圧200kVの条件
で電子線を50kGy照射して樹脂被覆鋼板を作成し
た。
の表面に、N−ビニル−2−ピロリドン20重量%、ジ
シクロペンテニルアクリレ−ト20重量%、数平均分子
量1,000で1分子中にアクリロイル基を2個有する
ウレタンクリレ−ト28重量%、数平均分子量10,0
00の飽和ポリエステル樹脂30重量%およびビニルト
リメトキシシラン2重量%から成る放射線硬化可能な接
着剤を5μmの厚さに塗布し、直ちに酸化防止剤として
ヒンダ−ドアミン2重量%含み側鎖に不飽和2重結合を
導入した厚み100μmのポリプロピレン系樹脂(三菱
油化(株)製、ROP)フィルムを積層した後、ポリプ
ロピレン系フィルムの上から加速電圧200kVの条件
で電子線を50kGy照射して樹脂被覆鋼板を作成し
た。
【0031】得られたポリプロピレン系樹脂被覆鋼板
を、実施例1に示した方法で井桁エリクセン張り出し8
mmを行った結果、皮膜の剥離は認められず良好な密着
性が得られた。また、得られたポリプロピレン系樹脂被
覆鋼板について170℃、1時間の耐熱試験を行った結
果、皮膜の溶融、ひび割れあるいは大きな変色などは見
られず、良好な耐熱性を示した。また、実施例2に示し
た方法と同様な方法により、積層されたポリプロピレン
系フィルムを剥離し、ゲル分率を測定した結果、ゲル分
率は90%であり、極めて高い架橋性を示した。
を、実施例1に示した方法で井桁エリクセン張り出し8
mmを行った結果、皮膜の剥離は認められず良好な密着
性が得られた。また、得られたポリプロピレン系樹脂被
覆鋼板について170℃、1時間の耐熱試験を行った結
果、皮膜の溶融、ひび割れあるいは大きな変色などは見
られず、良好な耐熱性を示した。また、実施例2に示し
た方法と同様な方法により、積層されたポリプロピレン
系フィルムを剥離し、ゲル分率を測定した結果、ゲル分
率は90%であり、極めて高い架橋性を示した。
【0032】
【実施例4】板厚0.3mmの冷延鋼板の表面に、5.
6g/m2のすずめっきを行い、続いてCrとして5m
g/m2のクロメ−ト処理を施し、実施例1に示した放
射線硬化型の接着剤を厚み5μm塗布した後、直ちに架
橋助剤としてトリアリルイソシアヌレ−トを2重量%含
む膜厚50μmのナイロン12フィルムの積層を行い、
フィルムの上から加速電圧200kVの条件で電子線を
50kGy照射してナイロン樹脂被覆鋼板を作成した。
6g/m2のすずめっきを行い、続いてCrとして5m
g/m2のクロメ−ト処理を施し、実施例1に示した放
射線硬化型の接着剤を厚み5μm塗布した後、直ちに架
橋助剤としてトリアリルイソシアヌレ−トを2重量%含
む膜厚50μmのナイロン12フィルムの積層を行い、
フィルムの上から加速電圧200kVの条件で電子線を
50kGy照射してナイロン樹脂被覆鋼板を作成した。
【0033】得られたナイロン樹脂被覆鋼板を、実施例
1に示した方法で井桁エリクセン張り出し6mmを行っ
た結果、皮膜の剥離は認められず良好な密着性が得られ
た。また、得られたナイロン系樹脂被覆鋼板を350℃
の半田浴に5秒間浸漬した結果、ナイロン樹脂の溶融、
変色などは認められず、優れた耐熱性を示すことが分か
った。
1に示した方法で井桁エリクセン張り出し6mmを行っ
た結果、皮膜の剥離は認められず良好な密着性が得られ
た。また、得られたナイロン系樹脂被覆鋼板を350℃
の半田浴に5秒間浸漬した結果、ナイロン樹脂の溶融、
変色などは認められず、優れた耐熱性を示すことが分か
った。
【0034】
【実施例5】実施例1に示した電気亜鉛めっき鋼板の表
面に、実施例1に示した放射線硬化型の接着剤を5μm
の厚みに塗布し、直ちに実施例1に示したポリ塩化ビニ
ルフィルムの積層を行い、続いてトリメチロ−ルプロパ
ントリアクリレ−ト35重量%、ジシクロペンテニルア
クリレ−ト20重量%、アクリル系オリゴマ−(新中村
化学(株)製、NKオリゴU−6HA)25重量%およ
びウレタンアクリレ−ト(武田薬品工業(株)製、UV
−90X−06NS)20重量%から成る放射線硬化型
の上塗り被覆剤を膜厚10μm塗布した後、上塗り被覆
剤層の上から加速電圧200kVの条件で電子線を50
kGy照射してポリ塩化ビニル樹脂被覆鋼板を作成し
た。
面に、実施例1に示した放射線硬化型の接着剤を5μm
の厚みに塗布し、直ちに実施例1に示したポリ塩化ビニ
ルフィルムの積層を行い、続いてトリメチロ−ルプロパ
ントリアクリレ−ト35重量%、ジシクロペンテニルア
クリレ−ト20重量%、アクリル系オリゴマ−(新中村
化学(株)製、NKオリゴU−6HA)25重量%およ
びウレタンアクリレ−ト(武田薬品工業(株)製、UV
−90X−06NS)20重量%から成る放射線硬化型
の上塗り被覆剤を膜厚10μm塗布した後、上塗り被覆
剤層の上から加速電圧200kVの条件で電子線を50
kGy照射してポリ塩化ビニル樹脂被覆鋼板を作成し
た。
【0035】得られたポリ塩化ビニル樹脂被覆鋼板を、
実施例1に示された方法により井桁エリクセン張り出し
8mmを行った後、積層したポリ塩化ビニル皮膜を歯科
医用ピンセットを用いて剥離試験を行った結果、皮膜の
剥離は認められず良好な密着性が得られた。また、得ら
れたポリ塩化ビニル樹脂被覆鋼板に、JIS K 54
00に準じてカッタ−ナイフで碁盤目状に幅1mmの切
り込みを入れた後、粘着テ−プで剥離試験を行った結
果、上塗り被覆剤層の剥離は見られず、良好な密着性が
得られた。また、ポリ塩化ビニル樹脂被覆鋼板の表面に
油性マジックインキ(黒、赤、青)を幅5mm、長さ2
cm塗布した後24時間放置し、メチルアルコ−ル含ん
だガ−ゼで清拭した結果、いずれの色のインキもきれい
に除去することができ、良好な耐汚染性を示した。
実施例1に示された方法により井桁エリクセン張り出し
8mmを行った後、積層したポリ塩化ビニル皮膜を歯科
医用ピンセットを用いて剥離試験を行った結果、皮膜の
剥離は認められず良好な密着性が得られた。また、得ら
れたポリ塩化ビニル樹脂被覆鋼板に、JIS K 54
00に準じてカッタ−ナイフで碁盤目状に幅1mmの切
り込みを入れた後、粘着テ−プで剥離試験を行った結
果、上塗り被覆剤層の剥離は見られず、良好な密着性が
得られた。また、ポリ塩化ビニル樹脂被覆鋼板の表面に
油性マジックインキ(黒、赤、青)を幅5mm、長さ2
cm塗布した後24時間放置し、メチルアルコ−ル含ん
だガ−ゼで清拭した結果、いずれの色のインキもきれい
に除去することができ、良好な耐汚染性を示した。
【0036】
【比較例1】実施例1に示した電気亜鉛めっき鋼板の表
面に、実施例1に示した放射線硬化型接着剤から高分子
アクリル樹脂と3−アミノプロピルトリメトキシシラン
を除きN−ビニル−2−ピロリドン25重量%、ジシク
ロペンテニルアクリレ−ト35重量%および数平均分子
量1,000で1分子中にアクロイル基2個有するウレ
タンアクリレ−ト40重量%から成る接着剤を5μmの
厚みに塗布し、直ちに可塑剤として2−エチルヘキシル
フタレ−ト20重量%含有する厚み150μmのポリ塩
化ビニルフィルムを積層した後、ポリ塩化ビニルフィル
ムの上から加速電圧300kVの条件で電子線を50k
Gy照射して樹脂被覆鋼板を作成した。
面に、実施例1に示した放射線硬化型接着剤から高分子
アクリル樹脂と3−アミノプロピルトリメトキシシラン
を除きN−ビニル−2−ピロリドン25重量%、ジシク
ロペンテニルアクリレ−ト35重量%および数平均分子
量1,000で1分子中にアクロイル基2個有するウレ
タンアクリレ−ト40重量%から成る接着剤を5μmの
厚みに塗布し、直ちに可塑剤として2−エチルヘキシル
フタレ−ト20重量%含有する厚み150μmのポリ塩
化ビニルフィルムを積層した後、ポリ塩化ビニルフィル
ムの上から加速電圧300kVの条件で電子線を50k
Gy照射して樹脂被覆鋼板を作成した。
【0037】得られた樹脂被覆鋼板を、実施例1に示し
た方法により井桁エリクセン張り出し8mmを行った結
果、井桁エリクセン張り出し部のポリ塩化ビニル皮膜の
剥離が認められ、密着性は不良であった。また、井桁エ
リクセン張り出し8mmを行った試料を120℃、1時
間の耐熱性試験と100℃、1時間の沸騰水浸漬試験を
行った結果、何れの場合も皮膜の剥離部分はさらに拡大
し、耐熱性、耐水性は不良であった。また、ポリ塩化ビ
ニルフィルムの硬度をデュロメ−タ−Aタイプで測定し
た結果、積層する前と同様に91であり、硬度の上昇は
認められなかった。
た方法により井桁エリクセン張り出し8mmを行った結
果、井桁エリクセン張り出し部のポリ塩化ビニル皮膜の
剥離が認められ、密着性は不良であった。また、井桁エ
リクセン張り出し8mmを行った試料を120℃、1時
間の耐熱性試験と100℃、1時間の沸騰水浸漬試験を
行った結果、何れの場合も皮膜の剥離部分はさらに拡大
し、耐熱性、耐水性は不良であった。また、ポリ塩化ビ
ニルフィルムの硬度をデュロメ−タ−Aタイプで測定し
た結果、積層する前と同様に91であり、硬度の上昇は
認められなかった。
【0038】
【比較例2】実施例2に示した亜鉛を主成分とし、コバ
ルト1%、モリブデン0.1%含む複合電気亜鉛めっき
鋼板の表面に、溶剤型のポリオレフィン系接着剤を乾燥
皮膜厚5μm塗布し、300℃のガスオ−ブン中で鋼板
の温度が200℃になるまで加熱した後、直ちに厚み3
5μmの低密度ポリエチレンフィルムを積層してポリエ
チレン被覆鋼板を作成した。
ルト1%、モリブデン0.1%含む複合電気亜鉛めっき
鋼板の表面に、溶剤型のポリオレフィン系接着剤を乾燥
皮膜厚5μm塗布し、300℃のガスオ−ブン中で鋼板
の温度が200℃になるまで加熱した後、直ちに厚み3
5μmの低密度ポリエチレンフィルムを積層してポリエ
チレン被覆鋼板を作成した。
【0039】得られたポリエチレン被覆鋼板を濃塩酸に
浸漬し、鋼板から剥離したポリエチレン皮膜は、高温
(120℃)での破断強度を測定において、樹脂自身が
溶融し破断強度の測定ができず、耐熱性は不良であっ
た。また、ゲル分率を測定した結果、0%であり架橋成
分は認められなかった。
浸漬し、鋼板から剥離したポリエチレン皮膜は、高温
(120℃)での破断強度を測定において、樹脂自身が
溶融し破断強度の測定ができず、耐熱性は不良であっ
た。また、ゲル分率を測定した結果、0%であり架橋成
分は認められなかった。
【0040】
【発明の効果】本発明の方法により、密着性、加工性な
らびに耐熱性などの特性に優れる樹脂被覆金属板を効率
よく安価に製造することができる。
らびに耐熱性などの特性に優れる樹脂被覆金属板を効率
よく安価に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 5/12 9267−4F 7/00 305 7258−4F // B29L 9:00 4F
Claims (8)
- 【請求項1】 金属板表面に放射線照射で硬化する無溶
剤型接着剤を被覆し、直ちにプラスチックフィルムを積
層した後、放射線を照射することにより、前記の接着剤
の硬化と同時にプラスチックフィルムの改質を行うこと
を特徴とする樹脂被覆金属板の製造方法。 - 【請求項2】 無溶剤型接着剤が、放射線で硬化する不
飽和結合を有するモノマ−、オリゴマ−、プレポリマ−
に対して数平均分子量が10,000〜550,000
の高分子樹脂を2〜70重量%含有し、さらにシラン系
カップリング剤を0.01〜5重量%含有することを特
徴とする請求項1の樹脂被覆金属板の製造方法。 - 【請求項3】プラスチックフィルムが、架橋助剤を含む
ことを特徴とする請求項1の樹脂被覆金属板の製造方
法。 - 【請求項4】 プラスチックフィルムが、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル、ポリ塩
化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミ
ド、エチレンプロピレンゴムあるいはスチレン−ブタジ
エンゴムから成ることを特徴とする請求項1の樹脂被覆
金属板の製造方法。 - 【請求項5】 金属板表面に放射線照射で硬化する無溶
剤型接着剤を被覆し、直ちにプラスチックフィルムを積
層し、さらに放射線照射により硬化する上塗り被覆剤を
塗布した後、放射線を照射することにより、前記の接着
剤の硬化と同時にプラスチックフィルムの改質および上
塗り被覆剤の硬化を行うことを特徴とする樹脂被覆金属
板の製造方法。 - 【請求項6】 無溶剤型接着剤が、放射線で硬化する不
飽和結合を有するモノマ−、オリゴマ−、プレポリマ−
に対して数平均分子量が10,000〜550,000
の高分子樹脂を2〜70重量%含有し、さらにシラン系
カップリング剤を0.01〜5重量%含有することを特
徴とする請求項5の樹脂被覆金属板の製造方法。 - 【請求項7】プラスチックフィルムが、架橋助剤を含む
ことを特徴とする請求項5の樹脂被覆金属板の製造方
法。 - 【請求項8】 プラスチックフィルムが、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル、ポリ塩
化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミ
ド、エチレンプロピレンゴムあるいはスチレン−ブタジ
エンゴムから成ることを特徴とする請求項5の樹脂被覆
金属板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35682691A JP2640703B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 放射線照射による樹脂被覆金属板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35682691A JP2640703B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 放射線照射による樹脂被覆金属板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05177713A true JPH05177713A (ja) | 1993-07-20 |
| JP2640703B2 JP2640703B2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=18450968
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35682691A Expired - Fee Related JP2640703B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 放射線照射による樹脂被覆金属板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2640703B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011167965A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Raytech Corp | 傾斜材料製品ならびにその製造方法 |
| CN114664492A (zh) * | 2022-04-14 | 2022-06-24 | 金伟 | 一种铝合金电缆及其制备方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS572755A (en) * | 1980-06-07 | 1982-01-08 | Dainippon Printing Co Ltd | Manufacture of decorative wood |
| JPS57140120A (en) * | 1981-02-24 | 1982-08-30 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | Bonding method of plastic sheet to steel material |
| JPS61179281A (ja) * | 1985-02-04 | 1986-08-11 | Nippon Steel Corp | 電子線硬化法によるフイルム貼合せ鋼板の製造方法 |
| JPS61215044A (ja) * | 1985-03-20 | 1986-09-24 | Sekisui Plastics Co Ltd | 架橋された表皮層を有する積層体および容器の製造方法 |
| JPS62135535A (ja) * | 1985-12-09 | 1987-06-18 | Nisshin Steel Co Ltd | 電子線硬化型樹脂接着剤によるラミネ−ト金属板の製造方法 |
| JPS62273834A (ja) * | 1986-05-23 | 1987-11-27 | Nisshin Steel Co Ltd | 放射線硬化型接着剤による塩化ビニルラミネ−ト金属板の製造方法 |
| JPS63315212A (ja) * | 1987-06-18 | 1988-12-22 | Hitachi Cable Ltd | ポリオレフィン金属積層板の製造方法 |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP35682691A patent/JP2640703B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
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| JPS62273834A (ja) * | 1986-05-23 | 1987-11-27 | Nisshin Steel Co Ltd | 放射線硬化型接着剤による塩化ビニルラミネ−ト金属板の製造方法 |
| JPS63315212A (ja) * | 1987-06-18 | 1988-12-22 | Hitachi Cable Ltd | ポリオレフィン金属積層板の製造方法 |
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|---|---|---|---|---|
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| CN114664492A (zh) * | 2022-04-14 | 2022-06-24 | 金伟 | 一种铝合金电缆及其制备方法 |
| CN114664492B (zh) * | 2022-04-14 | 2023-01-13 | 福建通宇电缆有限公司 | 一种铝合金电缆及其制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2640703B2 (ja) | 1997-08-13 |
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