JPH05178175A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置

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JPH05178175A
JPH05178175A JP33910791A JP33910791A JPH05178175A JP H05178175 A JPH05178175 A JP H05178175A JP 33910791 A JP33910791 A JP 33910791A JP 33910791 A JP33910791 A JP 33910791A JP H05178175 A JPH05178175 A JP H05178175A
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JP
Japan
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wheel brake
brake
spool
fluid pressure
brake fluid
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JP33910791A
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English (en)
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Youichi Kumemura
洋一 久米村
Yukio Matsumoto
幸男 松本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 シリンダ6内に摺動自在に設けられ、該シリ
ンダ6とでホイールブレーキ連通室25を形成するとと
もに、摺動時にホイールブレーキ連通室25とマスタシ
リンダ連通ポート12との連通を遮断しつつホイールブ
レーキ連通室25の容積を変えるスプール7と、該スプ
ール7に設けられたラックギア8と、該ラックギア8に
噛み合うピニオンギア9と、該ピニオンギア9を駆動す
るモータ10とを具備している。 【効果】 モータ10によりブレーキ液圧を連続的に制
御できるため適正なブレーキ液圧をホイールブレーキ4
に作用させることができ、また、電磁弁およびポンプを
使用しないため振動および騒音を低減することができ、
さらに、ポンプおよびリザーバ等を必要としないため装
置の小型・軽量化を図れることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両減速時の車輪のロ
ックを防止するアンチロックブレーキ装置、車両加速時
の車輪のスピンを防止するトラクションコントロール装
置、ブレーキペダルの踏込みにかかわらず任意にブレー
キをかける自動ブレーキ装置および各ホイールブレーキ
の制動力を適正に配分する制動力配分装置等に用いて好
適なブレーキ液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両減速時の車輪のロックを防止
するアンチロックブレーキ装置は、マスタシリンダとホ
イールブレーキとの間およびホイールブレーキとリザー
バとの間にそれぞれの連通を制御する電磁弁を設け、こ
の電磁弁の切り換えによりホイールブレーキのブレーキ
液圧を制御する構成のもの等が採用されており、前記リ
ザーバには該リザーバ内に流れ込んだブレーキ液をマス
タシリンダおよびホイールブレーキ側に戻すためのポン
プが設けられている。
【0003】また、車両加速時の車輪のスピンを防止す
るトラクションコントロール装置は、マスタシリンダと
ホイールブレーキとの連通を制御する電磁弁を設け、ブ
レーキペダルの踏込みによらずブレーキ液圧をホイール
ブレーキに発生させるためのポンプあるいはトラクショ
ンコントロール用サーボ等の装置が設けられた構成のも
の等が採用されている。
【0004】さらに、ブレーキペダルの踏込みにかかわ
らず任意にブレーキをかける自動ブレーキ装置において
も、マスタシリンダとホイールブレーキとの連通を制御
する電磁弁を設け、ブレーキペダルの踏込みにかかわら
ずブレーキ液圧をホイールブレーキに発生させるための
ポンプ等が設けられた構成のもの等が採用されている。
【0005】さらに、各ホイールブレーキの制動力を適
正に配分する制動力配分装置においても、マスタシリン
ダと各ホイールブレーキとの連通を制御する電磁弁およ
びブレーキ液圧をホイールブレーキに発生させるための
ポンプ等が設けられた構成のものが採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のアンチロッ
クブレーキ装置、トラクションコントロール装置、自動
ブレーキ装置および制動力配分装置では、電磁弁のON
・OFFによる液衝撃やポンプ吐出の脈動により、振動
および騒音が発生するという問題があった。また、電磁
弁のON・OFF切り換えによる制御であるため、連続
的な液圧制御ができず、適正な液圧をホイールブレーキ
に作用させることが困難であった。さらに、ポンプおよ
びリザーバ等を必要とするため、小型・軽量化には限界
があった。
【0007】したがって、本発明の目的は、振動および
騒音を低減し、また連続的な液圧制御が可能で、さらに
小型・軽量化を図ることができるブレーキ液圧制御装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のブレーキ液圧制御装置は、マスタシリンダ
に連通するマスタシリンダ連通ポートとホイールブレー
キに連通するホイールブレーキ連通ポートとを有するシ
リンダと、該シリンダ内に摺動自在に設けられ該シリン
ダとで前記ホイールブレーキ連通ポートに通じるホイー
ルブレーキ連通室を形成するとともに、摺動時に該ホイ
ールブレーキ連通室と前記マスタシリンダ連通ポートと
の連通を遮断しつつ前記ホイールブレーキ連通室の容積
を変えるスプールと、該スプールに該スプールの摺動方
向に沿って設けられたラックギアと、該ラックギアに噛
み合うピニオンギアと、該ピニオンギアを駆動して前記
ラックギアを移動させ前記スプールを摺動させるモータ
とを具備することを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明のブレーキ液圧制御装置によれば、アン
チロックブレーキコントロールの減圧時等、ホイールブ
レーキのブレーキ液圧を減圧させる場合には、モータで
ピニオンギアを所定の方向に回転させることによりラッ
クギアを移動させてスプールを反ホイールブレーキ連通
室側に移動させると、該スプールは、マスタシリンダ連
通ポート(すなわちマスタシリンダ)とホイールブレー
キ連通室(すなわちホイールブレーキ)との連通を遮断
するとともに、ホイールブレーキ連通室の容積を増加さ
せ、該ホイールブレーキ連通室内にホイールブレーキ側
のブレーキ液を連続的に流入させることになる。これに
より、ホイールブレーキは減圧されることになる。
【0010】また、アンチロックブレーキコントロール
の再加圧時等、減圧させたホイールブレーキのブレーキ
液圧を再加圧する場合には、モータでピニオンギアを上
記減圧時に対して逆回転させることによりラックギアを
移動させてスプールをホイールブレーキ連通室側に戻す
ことにより、該スプールがホイールブレーキ連通室の容
積を減少させるとともに、マスタシリンダ連通ポート
(すなわちマスタシリンダ)とホイールブレーキ連通室
とを連通させることになる。これにより、ホイールブレ
ーキは再加圧されることになる。
【0011】そして、アンチロックブレーキコントロー
ルの場合は、上記減圧作動および再加圧作動を適宜繰り
返した後スプールを元の位置に戻し、マスタシリンダと
ホイールブレーキとを連通状態に戻すことにより、ホイ
ールブレーキは通常のブレーキ液圧に戻ることになる。
【0012】一方、トラクションコントロールの増圧時
等、ホイールブレーキのブレーキ液圧を増圧させる場合
には、モータでピニオンギアを所定の方向に回転させる
ことによりラックギアを移動させてスプールをホイール
ブレーキ連通室側に移動させると、該スプールは、マス
タシリンダ連通ポートとホイールブレーキ連通室との連
通を遮断するとともに、ホイールブレーキ連通室の容積
を減少させ、該ホイールブレーキ連通室内のブレーキ液
をホイールブレーキ側に連続的に流出させることにな
る。これにより、ホイールブレーキは増圧されることに
なる。
【0013】また、トラクションコントロールの再減圧
時等、増圧されたホイールブレーキのブレーキ液圧を再
減圧させる場合には、モータでピニオンギアを上記増圧
時に対して逆回転させることによりラックギアを移動さ
せてスプールを反ホイールブレーキ連通室側に移動させ
ると、該スプールは、マスタシリンダ連通ポートとホイ
ールブレーキ連通室との連通を遮断した状態でホイール
ブレーキ連通室の容積を増加させ、該ホイールブレーキ
連通室にホイールブレーキ側からブレーキ液を連続的に
流入させることになる。これにより、ホイールブレーキ
は再減圧されることになる。
【0014】そして、トラクションコントロールの場合
には、上記増圧作動および再減圧作動を適宜繰り返した
後スプールを元の位置に戻し、マスタシリンダとホイー
ルブレーキとを連通状態に戻すことにより、ホイールブ
レーキは通常のブレーキ液圧に戻ることになる。
【0015】したがって、モータによりブレーキ液圧を
直接連続的に制御でき、また、電磁弁およびポンプを使
用しないため当然該電磁弁のON・OFFによる液衝撃
やポンプ吐出の脈動が発生せず、さらに、ポンプおよび
リザーバ等を必要としない。
【0016】
【実施例】本発明の第1実施例によるブレーキ液圧制御
装置を図1を参照して以下に説明する。なお、以下の説
明における上下左右は、図面における上下左右を便宜上
用いるものである。また、以下に説明するブレーキ液圧
制御装置は、マスタシリンダからブレーキ液圧が伝達さ
れる二系統のブレーキ液圧制御回路のうちの一系統のし
かもフロント側に用いられるものを例にとり説明する
が、同系統のリヤ側は勿論、他系統のフロント側および
リヤ側に採用されるブレーキ液圧制御装置も基本的にこ
れと同様である。
【0017】図中、符号1は第1実施例のブレーキ液圧
制御装置、符号2はブレーキペダル3の踏込み等に応じ
てブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ、符号4は
ブレーキ液圧により車輪5を制動するホイールブレーキ
をそれぞれ示している。
【0018】ブレーキ液圧制御装置1は、シリンダ6
と、スプール7と、ラックギア8と、ピニオンギア9
と、該ピニオンギア9を駆動する電動モータ(モータ)
10と、該電動モータ10の回転を検出する図示せぬエ
ンコーダとから主に構成されている。
【0019】シリンダ6は、両端が閉塞された所定長さ
の概略円筒形状をなしている。そして、その上部11の
所定位置にはマスタシリンダ2に連通するマスタシリン
ダ連通ポート12が上下方向に沿って設けられており、
該マスタシリンダ連通ポート12の内側開口位置には、
周方向にわたって溝部13が形成されている。また、該
シリンダ6の右側面部14にはホイールブレーキ4に連
通するホイールブレーキ連通ポート15がほぼ中央位置
に左右方向に沿って設けられており、該シリンダ6の左
側面部16にはラックギア8が挿通される挿通穴17が
設けられている。加えて、該シリンダ6の左端下側に
は、他の部分より一段下方に突出した凸部18が設けら
れており、この凸部18の内側には電動モータ10が紙
面手前側に回転軸19を突出させた状態で設けられてい
る。そして、この電動モータ10の回転軸19には、外
周部に歯部20が形成されたピニオンギア9がラックギ
ア8と噛み合う所定位置に固定されている。なお、ラッ
クギア8は、ピニオンギア9に噛み合った状態で挿通穴
17に挿通されると、左右方向移動以外の動きが規制さ
れるようになっている。
【0020】スプール7は、上記シリンダ6内に、該シ
リンダ6の内周部21に沿って摺動自在となるよう嵌入
される所定径および所定長さの概略円柱状をなしてい
る。該スプール7には、通常位置(図1に示す、スプー
ル7が摺動する前の位置、以下同)にあるときにマスタ
シリンダ連通ポート12に連通するマスタシリンダ連通
孔22が、左右方向のほぼ中央に、上下に貫通して設け
られており、また該マスタシリンダ連通孔22より右側
には、該マスタシリンダ連通孔22をホイールブレーキ
連通ポート15側に連通させる連通孔23が左右方向に
沿って設けられている。なお、シリンダ6の内周部21
と右側面部14の内側とスプール7の右側面部24とで
囲まれた部分がホイールブレーキ連通室25である。
【0021】また、スプール7の左側面部26には、そ
のほぼ中央から左方に突出する突出部27が設けられて
おり、この突出部27には、ラックギア8の右端部28
がピン28aにより揺動自在となるよう取り付けられて
いる。ラックギア8はこの突出部27に支持された状態
で左右方向(スプール7の摺動方向)に所定長さ延在す
る形状をなしており、その下面には所定の位置に所定長
さで歯部29が形成されている。そして、このラックギ
ア8の歯部29に噛み合う所定位置にピニオンギア9の
歯部20が設けられており、該ラックギア8の左端部3
0側はシリンダ6の挿通穴17から突出している。な
お、ラックギア8の歯部29の位置および長さはスプー
ル7の摺動量とピニオンギア9の位置等とに応じて適宜
設定されるものである。
【0022】ここで、電動モータ10に設けられた図示
せぬエンコーダは、電動モータ10の回転角度を検出す
るものであり、このエンコーダの検出信号を受けて、図
示せぬコントローラが該電動モータ10の回転角度すな
わちピニオンギア9の回転角度を求め、ラックギア8の
移動量すなわちスプール7の摺動量を演算するようにな
っている。
【0023】なお、マスタシリンダ連通孔22よりラッ
クギア8側のスプール7とシリンダ6との摺動面にはシ
ール部材を設けるのが好ましい。
【0024】このような構成の第1実施例のブレーキ液
圧制御装置1によれば、アンチロックブレーキコントロ
ールの減圧時等、ホイールブレーキ4のブレーキ液圧を
減圧させる場合には、上記通常位置から、電動モータ1
0でピニオンギア9を反時計回り方向に回転させること
によりラックギア8を左方向に移動させてスプール7を
左方向(反ホイールブレーキ連通室25方向)に移動さ
せると、該スプール7は、マスタシリンダ連通ポート1
2(すなわちマスタシリンダ2)とホイールブレーキ連
通室25(すなわちホイールブレーキ4)との連通を遮
断するとともに、ホイールブレーキ連通室25の容積を
増加させ、該ホイールブレーキ連通室25内にホイール
ブレーキ4側のブレーキ液を連続的に流入させることに
なる。これにより、ホイールブレーキ4は減圧されるこ
とになる。
【0025】また、アンチロックブレーキコントロール
の再加圧時等、上記のようにして減圧させたホイールブ
レーキ4のブレーキ液圧を再加圧する場合には、電動モ
ータ10でピニオンギア9を時計回りに回転させること
によりラックギア8を右方向に移動させてスプール7を
右方向(ホイールブレーキ連通室25方向)に戻すこと
により、該スプール7がホイールブレーキ連通室25の
容積を減少させるとともに、マスタシリンダ2とホイー
ルブレーキ連通室25とを連通させることになる。これ
により、ホイールブレーキ4は再加圧されることにな
る。
【0026】そして、アンチロックブレーキコントロー
ルの場合は、上記減圧作動および再加圧作動を適宜繰り
返した後スプール7を元の位置(上記通常位置)に戻
し、マスタシリンダ2とホイールブレーキ4とを連通状
態に戻すことによって、ホイールブレーキ4は通常のブ
レーキ液圧に戻ることになる。
【0027】一方、トラクションコントロールの増圧時
および自動ブレーキ装置の作動時等、ホイールブレーキ
4のブレーキ液圧を増圧させる場合には、上記通常位置
から電動モータ10でピニオンギア9を時計回り方向に
回転させることによりラックギア8を右方向に移動させ
てスプール7を右方向に移動させると、該スプール7
は、マスタシリンダ連通ポート12とホイールブレーキ
連通室25との連通を遮断するとともに、ホイールブレ
ーキ連通室25の容積を減少させ、該ホイールブレーキ
連通室25内のブレーキ液をホイールブレーキ4側に連
続的に流出させることになる。これにより、ホイールブ
レーキ4は増圧されることになる。
【0028】また、トラクションコントロールの再減圧
時等、上記のようにして増圧されたホイールブレーキ4
のブレーキ液圧を再減圧させる場合には、電動モータ1
0でピニオンギア9を反時計回りに回転させることによ
りラックギア8を左方向に移動させてスプール7を左方
向に移動させると、該スプール7は、マスタシリンダ連
通ポート12とホイールブレーキ連通室25との連通を
遮断した状態でホイールブレーキ連通室25の容積を増
加させ、該ホイールブレーキ連通室25にホイールブレ
ーキ4側からブレーキ液を連続的に流入させることにな
る。これにより、ホイールブレーキ4は再減圧されるこ
とになる。
【0029】そして、トラクションコントロールの場合
には、上記増圧作動および再減圧作動を適宜繰り返した
後スプール7を元の位置(上記通常位置)に戻し、マス
タシリンダ2とホイールブレーキ4とを連通状態に戻す
ことにより、ホイールブレーキ4は通常のブレーキ液圧
に戻ることになる。なお、自動ブレーキ装置の場合に
は、上記増圧作動および再減圧作動を行なってスプール
7が元の位置に戻ることになる。
【0030】以上に述べたように、第1実施例のブレー
キ液圧制御装置1によれば、電動モータ10により連続
的にブレーキ液圧を制御できるため、適正なブレーキ液
圧をホイールブレーキ4に作用させることができる。ま
た、電磁弁およびポンプを使用せず当然該電磁弁のON
・OFFによる液衝撃やポンプ吐出の脈動が発生しない
ため、振動および騒音を低減することができる。さら
に、ポンプおよびリザーバ等を必要としないため、装置
の小型・軽量化を図れることになる。
【0031】なお、制動力配分装置についても、基本な
作動は上述した作動を適宜組み合わせたものであるた
め、上記と同様の効果を奏することになる。
【0032】次に、本発明の第2実施例によるブレーキ
液圧制御装置を図2を参照して以下に説明する。なお、
第2実施例のブレーキ液圧制御装置1は、上記第1実施
例の構成等に対して、スプール7の左右にスプリングを
設けた点等が主に相違しているため、この相違部分を中
心に以下に説明し、同様の部分には同一の符号を付して
その説明は略すこととする。
【0033】第2実施例のブレーキ液圧制御装置1のシ
リンダ6は、通常位置(図2に示す、スプール7が摺動
する前の位置)にあるスプール7の左側面部26に対応
する位置から左方に、他の内周部21より所定量径の大
きい大径内周部31が所定長さ設けられており、該大径
内周部31の所定の中間位置には該大径内周部31より
所定量径の小さい小径内周部32を形成すべく内方に突
出する内方突出部33が周方向にわたって形成されてい
る。そして、大径内周部31の左端には、上記と同様、
電動モータ10、ピニオンギア9および図示せぬエンコ
ーダが設けられており、該ピニオンギア9の歯部20に
はスプール7の左側面部26の突出部27に揺動自在に
取り付けられたラックギア8の歯部29が噛み合ってい
る。
【0034】そして、シリンダ6の大径内周部31の右
端位置には、該大径内周部31とほぼ同径のディスク部
材34が摺動自在に嵌入されており、このディスク部材
34の中央には、スプール7の突出部27およびラック
ギア8が干渉しないように孔部35が設けられている。
そして、このディスク部材34および内方突出部33に
は、これらを相互に離間する方向に所定の付勢力で付勢
する第一スプリング36の各端部がそれぞれ取り付けら
れている。
【0035】一方、スプール7の右側面部24およびシ
リンダ6の右側面部14にも、これらを相互に離間する
方向に所定の付勢力で付勢する第二スプリング37の各
端部がそれぞれ取り付けられている。
【0036】このような構成の第2実施例のブレーキ液
圧制御装置1の作動は、基本的には上記第1実施例とほ
ぼ同様であるが、上記通常位置からスプール7を左方向
に摺動させる場合には、該スプール7はディスク部材3
4を左方向に摺動させつつ第一スプリング36を縮小さ
せ、かつ第二スプリング37を拡張させながら摺動する
ことになり、この状態でラックギア8を駆動する電動モ
ータ10の故障等が発生した場合には、第一スプリング
36は第二スプリング37の付勢力およびホイールブレ
ーキ連通室25内の圧力に抗してディスク部材34を大
径内周部31の右端位置まで移動させてスプール7を通
常位置に戻すことになる。そして、スプール7は、第一
スプリング36に付勢され右端位置まで移動した状態の
ディスク部材34により左方向の移動が規制され第二ス
プリング37の付勢力およびホイールブレーキ連通室2
5内の圧力により右方向の移動が規制されて通常位置に
停止することになる。なお、上記作動を満足させるた
め、第一スプリング36の付勢力は第二スプリング37
の付勢力およびホイールブレーキ連通室25内の圧力を
加えた力より大きく設定されている。
【0037】また、上記通常位置からスプール7を右方
向に摺動させる場合には、該スプール7は第二スプリン
グ37のみを縮小させながら摺動することになり、この
状態でラックギア8を駆動する電動モータ10の故障等
が発生した場合には、第二スプリング37の付勢力およ
びホイールブレーキ連通室25内の圧力によってスプー
ル7を通常位置に戻すことになる。そして、スプール7
は、第一スプリング36に付勢され右端位置にあるディ
スク部材34により左方向の移動が規制され第二スプリ
ング37の付勢力およびホイールブレーキ連通室25内
の圧力により右方向の移動が規制されて通常位置に停止
することになる(上記したように第一スプリング36の
付勢力は第二スプリング37の付勢力およびホイールブ
レーキ連通室25内の圧力を加えた力より大きく設定さ
れているため)。
【0038】以上に述べたように、第2実施例のブレー
キ液圧制御装置1によれば、上記第1実施例で述べた効
果に加えて、電動モータ10の故障等が発生しラックギ
ア8を駆動できなくなった場合には、第一スプリング3
6および第二スプリング37等によりスプール7は通常
位置すなわちマスタシリンダ2とホイールブレーキ4と
を連通させる位置に常に戻るようになっている。このた
め、スプール7がマスタシリンダ2とホイールブレーキ
4との連通を遮断した状態(すなわちブレーキが効かな
い状態)で停止してしまうことがなく安全性に優れるこ
とになる。
【0039】次に、本発明の第3実施例によるブレーキ
液圧制御装置を図3を参照して以下に説明する。なお、
第3実施例のブレーキ液圧制御装置1は、上記第1実施
例の構成等に対して、ホイールブレーキ4側のブレーキ
液圧をマスタシリンダ2側に即座に戻すための構成を付
加した点等が主に相違しているため、この相違部分を中
心に以下に説明し、同様の部分には同一の符号を付して
その説明は略すこととする。
【0040】第3実施例のブレーキ液圧制御装置1のシ
リンダ6は、その右側の下部38の所定位置にホイール
ブレーキ連通ポート15が上下方向に沿って設けられて
いる。また、該シリンダ6の右側面部14のほぼ中央位
置には、マスタシリンダ2側からバイパスしたバイパス
経路39に連通するバイパス経路連通ポート40が左右
方向に沿って設けられており、このバイパス経路連通ポ
ート40のホイールブレーキ連通室25側には所定角度
で傾斜するテーパ穴部41が形成されている。
【0041】スプール7には、マスタシリンダ連通孔2
2とホイールブレーキ連通室25とを連通させる連通孔
23が上下に二ケ所それぞれ左右方向に沿って設けられ
ており、両連通孔23の中間位置には、マスタシリンダ
連通孔22に連通する所定径のスプリング室42がスプ
ール7のほぼ中心位置に左右方向に沿って設けられてい
る。そして、スプール7のスプリング室42より右側の
中心位置には、該スプリング室42より所定量小径の挿
通孔43が左右方向に沿って設けられており、該挿通孔
43を介してスプリング室42はホイールブレーキ連通
室25側に通じることになる。
【0042】また、スプール7には弁部材44が設けら
れており、この弁部材44は、スプリング室42の内周
部45に沿って摺動自在となるよう該スプリング室42
内に嵌入される板部46と、該板部46の右側に設けら
れ、挿通孔43に挿通される所定長さの軸部47と、該
軸部47の右端部に設けられた弁部48とからなってお
り、板部46とスプリング室42の左側面部49との間
には、該弁部材44を所定の付勢力で付勢するスプリン
グ50が設けられている。なお、この弁部材44が設け
られた状態においては、スプリング室42とホイールブ
レーキ連通室25との挿通孔43を介しての連通は基本
的に遮断されている。
【0043】また、上記バイパス経路39には、ホイー
ルブレーキ連通室25側の圧力がマスタシリンダ2側の
圧力より高い場合に開いてホイールブレーキ連通室25
側からマスタシリンダ2側へブレーキ液を流すチェック
弁51が設けられている。
【0044】このような構成の第3実施例のブレーキ液
圧制御装置1の作動は、基本的には上記第1実施例とほ
ぼ同様であるが、アンチロックブレーキコントロールの
減圧時等、ホイールブレーキ4のブレーキ液圧を減圧さ
せるためにスプール7を通常位置から左方向に移動させ
た状態において、ブレーキペダル3の踏込みを解除した
場合に、マスタシリンダ2側のブレーキ液圧がホイール
ブレーキ連通室25側のブレーキ液圧より低くなるた
め、スプール7を通常位置に戻すより早くチェック弁5
1が開いてホイールブレーキ4側のブレーキ液をホイー
ルブレーキ連通室25およびバイパス経路39を介して
マスタシリンダ2側に戻すことになる。
【0045】なお、トラクションコントロールの増圧時
等、ホイールブレーキ4のブレーキ液圧を増圧させる場
合には、スプール7が通常位置から右方向に移動するこ
とになるが、このとき、弁部材44の弁部48がバイパ
ス経路連通ポート40のテーパ穴部41に当接してこれ
を閉塞することになるため、バイパス経路39を介して
マスタシリンダ2側にブレーキ液が戻ることはないので
ある。
【0046】以上に述べたように、第3実施例のブレー
キ液圧制御装置1によれば、上記第1実施例で述べた効
果に加えて、アンチロックブレーキコントロールの減圧
時等の際にブレーキペダル3の踏込みを解除すると、即
座にホイールブレーキ4のブレーキ液圧が低下すること
になるため、ブレーキフィーリングが向上することにな
る。
【0047】なお、以上の第3実施例に上述した第2実
施例の構成を付加することも勿論可能である。
【0048】また、以上に述べたように、第1〜第3実
施例のブレーキ液圧制御装置は、いずれもアンチロック
ブレーキコントロールとトラクションコントロールとが
一つの装置により行なうことができ、装置の大幅な小型
・軽量化および低コスト化が図れることになる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のブレーキ
液圧制御装置を、アンチロックブレーキ装置、トラクシ
ョンコントロール装置、自動ブレーキ装置および制動力
配分装置の少なくともいずれか一つに適用した場合に、
モータによりブレーキ液圧を連続的に制御できるため、
適正なブレーキ液圧をホイールブレーキに作用させるこ
とができ、また、電磁弁およびポンプを使用せず当然該
電磁弁のON・OFFによる液衝撃やポンプ吐出の脈動
が発生しないため、振動および騒音を低減することがで
き、さらに、ポンプおよびリザーバ等を必要としないた
め、装置の小型・軽量化を図れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるブレーキ液圧制御装
置等を概略的に示す構成図であって、シリンダおよびス
プール等を断面にしたものである。
【図2】本発明の第2実施例によるブレーキ液圧制御装
置等を概略的に示す構成図であって、シリンダおよびス
プール等を断面にしたものである。
【図3】本発明の第3実施例によるブレーキ液圧制御装
置等を概略的に示す構成図であって、シリンダおよびス
プール等を断面にしたものである。
【符号の説明】
1 ブレーキ液圧制御装置 2 マスタシリンダ 4 ホイールブレーキ 6 シリンダ 7 スプール 8 ラックギア 9 ピニオンギア 10 電動モータ(モータ) 12 マスタシリンダ連通ポート 15 ホイールブレーキ連通ポート 25 ホイールブレーキ連通室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダに連通するマスタシリン
    ダ連通ポートとホイールブレーキに連通するホイールブ
    レーキ連通ポートとを有するシリンダと、 該シリンダ内に摺動自在に設けられ該シリンダとで前記
    ホイールブレーキ連通ポートに通じるホイールブレーキ
    連通室を形成するとともに、摺動時に該ホイールブレー
    キ連通室と前記マスタシリンダ連通ポートとの連通を遮
    断しつつ前記ホイールブレーキ連通室の容積を変えるス
    プールと、 該スプールに該スプールの摺動方向に沿って設けられた
    ラックギアと、 該ラックギアに噛み合うピニオンギアと、 該ピニオンギアを駆動して前記ラックギアを移動させ前
    記スプールを摺動させるモータとを具備することを特徴
    とするブレーキ液圧制御装置。
JP33910791A 1991-12-20 1991-12-20 ブレーキ液圧制御装置 Withdrawn JPH05178175A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4812971A (en) * 1983-10-03 1989-03-14 Digital Equipment Corporation Central processing unit for a digital computer
US4893235A (en) * 1983-10-03 1990-01-09 Digital Equipment Corporation Central processing unit for a digital computer
KR100569447B1 (ko) * 2004-07-15 2006-04-07 현대자동차주식회사 차량용 브레이크시스템의 유압발생장치
KR100666011B1 (ko) * 2005-11-29 2007-01-09 류흥석 차량용 자동 브레이크 장치

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