JPH0517865A - 蒸着Al合金めつき鋼板 - Google Patents
蒸着Al合金めつき鋼板Info
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- JPH0517865A JPH0517865A JP19702391A JP19702391A JPH0517865A JP H0517865 A JPH0517865 A JP H0517865A JP 19702391 A JP19702391 A JP 19702391A JP 19702391 A JP19702391 A JP 19702391A JP H0517865 A JPH0517865 A JP H0517865A
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Abstract
(57)【要約】
【発明の名称】 蒸着Al合金めっき鋼板
【構成】 鋼板表面にZr含有率がめっき層の深さ方向に
向かって徐々に高くなったZr含有Al合金めっき層が形成
されている。 【効果】 従来のAl単層めっき鋼板より耐食性、耐熱性
および加工性が優れている。
向かって徐々に高くなったZr含有Al合金めっき層が形成
されている。 【効果】 従来のAl単層めっき鋼板より耐食性、耐熱性
および加工性が優れている。
Description
【001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐食性、耐熱性および
加工性に優れたZr含有蒸着Al合金めっき鋼板に関する。
加工性に優れたZr含有蒸着Al合金めっき鋼板に関する。
【002】
【従来技術】従来よりAlめっき鋼板が多量に使用されて
いるが、この一般的なものは、鋼板に直接Alを溶融めっ
き法によりめっきした単層めっき鋼板である。このAlめ
っき鋼板は、めっき層の厚みが8μm以上のものであれ
ば、耐食性、耐熱性に優れているので、従来より自動車
の排ガス系部材、燃焼機器部材、家庭用機器部材などに
広く使用されている。しかし、最近、用途によっては、
部材の製造費を低減するため、薄めっきのものが要求さ
れたり、塩害腐食の影響を受ける用途にまで使用の拡大
が検討されたりしている。
いるが、この一般的なものは、鋼板に直接Alを溶融めっ
き法によりめっきした単層めっき鋼板である。このAlめ
っき鋼板は、めっき層の厚みが8μm以上のものであれ
ば、耐食性、耐熱性に優れているので、従来より自動車
の排ガス系部材、燃焼機器部材、家庭用機器部材などに
広く使用されている。しかし、最近、用途によっては、
部材の製造費を低減するため、薄めっきのものが要求さ
れたり、塩害腐食の影響を受ける用途にまで使用の拡大
が検討されたりしている。
【003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、Alめ
っき鋼板を塩害腐食を受けるようなハロゲンイオンの存
在する環境で使用すると、耐食性を有する表面の酸化被
膜が溶解されるため、Al(OH)3を主成分とする白錆が
表面に発生したり、素地鋼板に達する孔食が発生したり
する。
っき鋼板を塩害腐食を受けるようなハロゲンイオンの存
在する環境で使用すると、耐食性を有する表面の酸化被
膜が溶解されるため、Al(OH)3を主成分とする白錆が
表面に発生したり、素地鋼板に達する孔食が発生したり
する。
【004】そこで、塩害を受ける用途に使用する場合
は、めっき層の厚みを40μm程度と厚くして、孔食が
素地鋼板に短時間で達しないようにしていたが、このよ
うにめっきを厚くすると、高価になるという問題があっ
た。また、めっき層表面には、めっき鋼板の一般的な後
処理であるクロメート処理などの化成処理を施している
が、この効果は一時的なものであり、耐食性を本質的に
改善するものではない。
は、めっき層の厚みを40μm程度と厚くして、孔食が
素地鋼板に短時間で達しないようにしていたが、このよ
うにめっきを厚くすると、高価になるという問題があっ
た。また、めっき層表面には、めっき鋼板の一般的な後
処理であるクロメート処理などの化成処理を施している
が、この効果は一時的なものであり、耐食性を本質的に
改善するものではない。
【005】溶融Alめっき鋼板では、めっき層にSiを通常
8〜12mass%含有させて、素地鋼板とめっき層との界
面に生成する加工性の劣るAl−Fe金属間化合物層の発達
を抑制しているが、この場合、素地鋼板が従来一般に使
用されている低炭素リムド鋼やAlキルド鋼であると、6
00℃以上に加熱した場合、めっき層と素地鋼板との界
面が優先酸化され、700℃以上に加熱すると、めっき
層が合金化して、剥離することがあり、耐熱性の点で必
ずしも十分とは言えない。この耐熱性の問題は、素地鋼
板に650℃以上の繰り返し加熱に耐える低炭素−Ti添
加鋼や極低炭素−0.2Ti添加鋼を使用すれば改善され
るが、このようなTi添加鋼を使用すると、Alキルド鋼な
どに比べてかなり製品価格が割高になり、好ましくな
い。また、素地鋼板にTi添加鋼を用いても、素地鋼板と
めっき層との界面に脆いAl−Fe−Si金属間化合物層が生
成されるため、満足のいく成形加工性は得られない。
8〜12mass%含有させて、素地鋼板とめっき層との界
面に生成する加工性の劣るAl−Fe金属間化合物層の発達
を抑制しているが、この場合、素地鋼板が従来一般に使
用されている低炭素リムド鋼やAlキルド鋼であると、6
00℃以上に加熱した場合、めっき層と素地鋼板との界
面が優先酸化され、700℃以上に加熱すると、めっき
層が合金化して、剥離することがあり、耐熱性の点で必
ずしも十分とは言えない。この耐熱性の問題は、素地鋼
板に650℃以上の繰り返し加熱に耐える低炭素−Ti添
加鋼や極低炭素−0.2Ti添加鋼を使用すれば改善され
るが、このようなTi添加鋼を使用すると、Alキルド鋼な
どに比べてかなり製品価格が割高になり、好ましくな
い。また、素地鋼板にTi添加鋼を用いても、素地鋼板と
めっき層との界面に脆いAl−Fe−Si金属間化合物層が生
成されるため、満足のいく成形加工性は得られない。
【006】一方、非水溶液による電気Alめっきや通常の
真空蒸着Alめっきによれば、素地鋼板とめっき層との界
面にAl−Fe金属間化合物層の生成しないAlめっき鋼板を
製造できるため、常温での加工性に優れているが、この
ような方法で製造したものは、高温に加熱すると、めっ
き層のAlが素地鋼板中に拡散し、素地鋼板が酸化される
ので、耐熱性が劣り、しかも、素地鋼板とめっき層との
界面に脆いAl−Fe金属間化合物が形成されるため、加工
性が劣化する。また、めっき層にはピンホ−ルのように
素地鋼板にまで達する欠陥が存在するため、ハロゲンイ
オンの存在しないような比較的軟らかい環境のもとでも
素地鋼板は腐食され、耐食性に問題があった。
真空蒸着Alめっきによれば、素地鋼板とめっき層との界
面にAl−Fe金属間化合物層の生成しないAlめっき鋼板を
製造できるため、常温での加工性に優れているが、この
ような方法で製造したものは、高温に加熱すると、めっ
き層のAlが素地鋼板中に拡散し、素地鋼板が酸化される
ので、耐熱性が劣り、しかも、素地鋼板とめっき層との
界面に脆いAl−Fe金属間化合物が形成されるため、加工
性が劣化する。また、めっき層にはピンホ−ルのように
素地鋼板にまで達する欠陥が存在するため、ハロゲンイ
オンの存在しないような比較的軟らかい環境のもとでも
素地鋼板は腐食され、耐食性に問題があった。
【007】以上のように、従来のAlめっき鋼板は、耐食
性、耐熱性、加工性の点で必ずしも満足できるものでは
なかった。そこで、本発明は、これらの特性を改善した
蒸着Al合金めっき鋼板を提供するものである。
性、耐熱性、加工性の点で必ずしも満足できるものでは
なかった。そこで、本発明は、これらの特性を改善した
蒸着Al合金めっき鋼板を提供するものである。
【008】
【問題点を解決するための手段】本発明は、鋼板表面に
Zr含有率がめっき層の深さ方向に向かって徐々に高くな
ったZr含有Al合金めっき層が形成された蒸着Al合金めっ
き鋼板とした。
Zr含有率がめっき層の深さ方向に向かって徐々に高くな
ったZr含有Al合金めっき層が形成された蒸着Al合金めっ
き鋼板とした。
【009】
【作用】Alめっき鋼板の耐食性、耐熱性および加工性を
改善するには、めっき層で孔食が発生するのを抑制し
て、めっき層中にピンホ−ルが発生するのを抑制すると
ともに、めっき層と素地鋼板との境界にAl−Fe金属間化
合物層が生成しないようにすることが必須条件である。
改善するには、めっき層で孔食が発生するのを抑制し
て、めっき層中にピンホ−ルが発生するのを抑制すると
ともに、めっき層と素地鋼板との境界にAl−Fe金属間化
合物層が生成しないようにすることが必須条件である。
【010】すなわち、Alめっき層の腐食は、孔食である
が、この孔食が素地鋼板に達すると、素地鋼板とめっき
層との間に局部電池が形成されて、その間にガルバニッ
ク電流が流れ、めっき層が電位的に卑になって優先的に
溶解することにより生じるものである。このガルバニッ
ク電流は、かなり大きいため、めっき層には局所的な溶
解が急速に生じ、周囲にまで溶解が拡大されてしまう。
そして、めっき層の溶解が素地鋼板に対するAlの犠牲防
食作用の及ばない範囲にまで拡大した時点で素地鋼板の
腐食が開始され、赤錆が発生するのである。
が、この孔食が素地鋼板に達すると、素地鋼板とめっき
層との間に局部電池が形成されて、その間にガルバニッ
ク電流が流れ、めっき層が電位的に卑になって優先的に
溶解することにより生じるものである。このガルバニッ
ク電流は、かなり大きいため、めっき層には局所的な溶
解が急速に生じ、周囲にまで溶解が拡大されてしまう。
そして、めっき層の溶解が素地鋼板に対するAlの犠牲防
食作用の及ばない範囲にまで拡大した時点で素地鋼板の
腐食が開始され、赤錆が発生するのである。
【011】また、通常の大気中のようなハロゲンイオン
の存在しない環境下では、Alめっき層の不動態皮膜は安
定なため、素地鋼板に対するAlめっき層の犠牲防食効果
が働かず、ピンホ−ルを通じて素地鋼板が腐食されてし
まう。従って、耐食性を改善するには、めっき層で孔食
が生じないようにすることおよびピンホ−ルの発生を抑
制することが必要である。
の存在しない環境下では、Alめっき層の不動態皮膜は安
定なため、素地鋼板に対するAlめっき層の犠牲防食効果
が働かず、ピンホ−ルを通じて素地鋼板が腐食されてし
まう。従って、耐食性を改善するには、めっき層で孔食
が生じないようにすることおよびピンホ−ルの発生を抑
制することが必要である。
【012】さらに、Al−Fe金属間化合物層は、脆く、加
熱により成長するので、耐熱性、加工性を改善するには
この金属間化合物層が生成しないようにする必要があ
る。
熱により成長するので、耐熱性、加工性を改善するには
この金属間化合物層が生成しないようにする必要があ
る。
【013】図1は、本発明の蒸着Al合金めっき鋼板断面
の元素含有量分布の1例を示したものであるが、このよ
うに、素地鋼板側に向かってZr含有率が徐々に高くなっ
たAl合金めっき層を形成しておくと、耐食性、耐熱性お
よび加工性は次のように改善される。
の元素含有量分布の1例を示したものであるが、このよ
うに、素地鋼板側に向かってZr含有率が徐々に高くなっ
たAl合金めっき層を形成しておくと、耐食性、耐熱性お
よび加工性は次のように改善される。
【014】(1)塩害腐食環境下でAl合金めっき層が腐
食された場合、めっき層は深さ方向に向かって電位が徐
々に貴になっているので、孔食が発生せず、全面腐食の
形で腐食が進行する。このため、Al合金めっき層が消失
するまで素地鋼板は腐食されず、素地鋼板が腐食される
までの期間が長い。
食された場合、めっき層は深さ方向に向かって電位が徐
々に貴になっているので、孔食が発生せず、全面腐食の
形で腐食が進行する。このため、Al合金めっき層が消失
するまで素地鋼板は腐食されず、素地鋼板が腐食される
までの期間が長い。
【015】(2)深さ方向にZr含有率の勾配をもたせた
Al合金めっき層には、めっき層形成初期に発生したピン
ホ−ルを埋め込む効果があり、素地鋼板の外部への露出
が抑えられるため、通常の大気中など比較的軟らかい環
境下でも素地鋼板の腐食は抑制される。
Al合金めっき層には、めっき層形成初期に発生したピン
ホ−ルを埋め込む効果があり、素地鋼板の外部への露出
が抑えられるため、通常の大気中など比較的軟らかい環
境下でも素地鋼板の腐食は抑制される。
【016】(3)本発明のAl合金めっき鋼板は、蒸着め
っきであるので、溶融めっきのようにめっき層と素地鋼
板との境界に金属間化合物層が生成せず、しかも、めっ
き層の素地鋼板側は、Zr含有率が高くなっているため、
加熱時にZrがAlの素地鋼板中への拡散を抑制する働きを
持つ。
っきであるので、溶融めっきのようにめっき層と素地鋼
板との境界に金属間化合物層が生成せず、しかも、めっ
き層の素地鋼板側は、Zr含有率が高くなっているため、
加熱時にZrがAlの素地鋼板中への拡散を抑制する働きを
持つ。
【017】本発明のめっき鋼板は、めっき層の表面側Zr
含有率と素地鋼板との境界側Zr含有率の差、すなわち、
Zr含有率の幅が小さいと、塩害腐食環境下での孔食発生
防止効果やめっき層中のピンホ−ルを埋め込む効果が小
さくなる。そこで、耐食性を改善するためには、めっき
層に一定以上のZr含有率の幅を必要とするが、このZr含
有率の幅は、20mass%以上にするのが好ましい。一
方、めっき層中のZr含有率は、素地鋼板との境界側のZr
含有率が50mass%未満であると、Alの素地鋼板中への
拡散を抑制する効果が不十分となる。このため、素地鋼
板との境界でのZr含有率は50mass%以上にし、めっき
層表面でのZr含有率は、それより20mass%低い30ma
ss%以下にするのが好ましい。
含有率と素地鋼板との境界側Zr含有率の差、すなわち、
Zr含有率の幅が小さいと、塩害腐食環境下での孔食発生
防止効果やめっき層中のピンホ−ルを埋め込む効果が小
さくなる。そこで、耐食性を改善するためには、めっき
層に一定以上のZr含有率の幅を必要とするが、このZr含
有率の幅は、20mass%以上にするのが好ましい。一
方、めっき層中のZr含有率は、素地鋼板との境界側のZr
含有率が50mass%未満であると、Alの素地鋼板中への
拡散を抑制する効果が不十分となる。このため、素地鋼
板との境界でのZr含有率は50mass%以上にし、めっき
層表面でのZr含有率は、それより20mass%低い30ma
ss%以下にするのが好ましい。
【018】本発明の蒸着Al合金めっき鋼板は、次のよう
にすれば製造できる。まず、一つの方法は、二元同時蒸
着法による方法である。すなわち、真空槽内の鋼板進行
方向手前にZr蒸発源を、後方にAl蒸発源を順次配置し
て、各蒸発源からZr、Alを蒸発させた場合、Zr蒸気とAl
蒸気が鋼板表面の高さで重なり合うようにする。この場
合、各蒸発源から発生する金属蒸気流密度分布は、蒸発
源直上が最も高く、蒸発源に対して水平方向に離れるほ
ど徐々に低くなるので、鋼板表面ではZr蒸発源からAl蒸
発源方向に向かってAl含有率が徐々に増加するAl−Zrの
混合蒸気になる。このような混合蒸気の存在する状態で
表面を前処理で活性化した鋼板を真空槽内に導入すれ
ば、素地鋼帯側から表面に向かってAl含有量が徐々に高
くなるAl−Zr合金がめっきされる。なお、めっき層の膜
厚およびAl−Zr濃度勾配は、各蒸発源への投入電力の大
きさおよび比率、Zr蒸発源とAl蒸発源の距離、蒸発源と
鋼板の距離、真空度、蒸着時間、鋼板表面上のマスク位
置および面積などにより調整する。
にすれば製造できる。まず、一つの方法は、二元同時蒸
着法による方法である。すなわち、真空槽内の鋼板進行
方向手前にZr蒸発源を、後方にAl蒸発源を順次配置し
て、各蒸発源からZr、Alを蒸発させた場合、Zr蒸気とAl
蒸気が鋼板表面の高さで重なり合うようにする。この場
合、各蒸発源から発生する金属蒸気流密度分布は、蒸発
源直上が最も高く、蒸発源に対して水平方向に離れるほ
ど徐々に低くなるので、鋼板表面ではZr蒸発源からAl蒸
発源方向に向かってAl含有率が徐々に増加するAl−Zrの
混合蒸気になる。このような混合蒸気の存在する状態で
表面を前処理で活性化した鋼板を真空槽内に導入すれ
ば、素地鋼帯側から表面に向かってAl含有量が徐々に高
くなるAl−Zr合金がめっきされる。なお、めっき層の膜
厚およびAl−Zr濃度勾配は、各蒸発源への投入電力の大
きさおよび比率、Zr蒸発源とAl蒸発源の距離、蒸発源と
鋼板の距離、真空度、蒸着時間、鋼板表面上のマスク位
置および面積などにより調整する。
【019】また、もう一つの方法は、まず、Zrめっき層
を蒸着法により形成して、次に、Alを蒸着する際、鋼板
温度とAl蒸気の凝縮熱とを利用してZrめっき層中にAlを
熱拡散させて、Zr含有率に勾配をもたせる方法である。
これらの方法でのZr、Alの蒸着は、電子ビ−ム、ア−ク
放電およびスパッタリングなどいずれの方法でもよい。
を蒸着法により形成して、次に、Alを蒸着する際、鋼板
温度とAl蒸気の凝縮熱とを利用してZrめっき層中にAlを
熱拡散させて、Zr含有率に勾配をもたせる方法である。
これらの方法でのZr、Alの蒸着は、電子ビ−ム、ア−ク
放電およびスパッタリングなどいずれの方法でもよい。
【020】
【実施例】次の蒸着法により鋼板上に本発明の蒸着Al合
金めっき鋼板を製造した。 (1)蒸着法1 真空室の入側にはZrを入れた水冷銅ハ−スが、出側には
Alを入れたセラミックス製るつぼがそれぞれ配置され、
Zr蒸気とAl蒸気が鋼帯の通板位置で混合するように水冷
銅ハ−スとセラミックス製るつぼとの間隔が調整された
二元真空蒸着装置の真空室にアルカリ電解脱脂したAlキ
ルド冷延鋼帯(板厚0.6mm)をセットして、真空度
1×10-2〜1×10-3Paに排気した後、イオンビ−
ム発生装置からビ−ム状のArイオンを加速電圧5kVで
鋼帯に衝突させて、鋼帯表面の酸化物などの不純物を除
去し、表面を活性化させた。次に、同真空度で鋼帯を移
動させながら、電子ビ−ムでZr、Alを溶解、蒸発させ
て、Al合金めっき層を蒸着した。
金めっき鋼板を製造した。 (1)蒸着法1 真空室の入側にはZrを入れた水冷銅ハ−スが、出側には
Alを入れたセラミックス製るつぼがそれぞれ配置され、
Zr蒸気とAl蒸気が鋼帯の通板位置で混合するように水冷
銅ハ−スとセラミックス製るつぼとの間隔が調整された
二元真空蒸着装置の真空室にアルカリ電解脱脂したAlキ
ルド冷延鋼帯(板厚0.6mm)をセットして、真空度
1×10-2〜1×10-3Paに排気した後、イオンビ−
ム発生装置からビ−ム状のArイオンを加速電圧5kVで
鋼帯に衝突させて、鋼帯表面の酸化物などの不純物を除
去し、表面を活性化させた。次に、同真空度で鋼帯を移
動させながら、電子ビ−ムでZr、Alを溶解、蒸発させ
て、Al合金めっき層を蒸着した。
【021】(2)蒸着法2
真空室内にZrを入れた水冷銅ハ−スと、Alを入れたセラ
ミックス製るつぼとが配置され、Zr蒸着とAl蒸着とを切
り替えできるようにされた真空蒸着装置の真空室にアル
カリ電解脱脂したAlキルド冷延鋼板(板厚0.6mm)を
セットして、蒸着法1の場合と同様の方法により鋼板表
面を活性化させると同時に鋼板温度を400℃に加熱
し、電子ビ−ム蒸着によりZr蒸着した。次に、電子ビ−
ム蒸着によりAlを蒸着し、蒸着Alの凝縮熱で鋼板温度を
600℃に上昇させ、Zrめっき層中にAlを拡散させ、Al
−Zr合金化した。
ミックス製るつぼとが配置され、Zr蒸着とAl蒸着とを切
り替えできるようにされた真空蒸着装置の真空室にアル
カリ電解脱脂したAlキルド冷延鋼板(板厚0.6mm)を
セットして、蒸着法1の場合と同様の方法により鋼板表
面を活性化させると同時に鋼板温度を400℃に加熱
し、電子ビ−ム蒸着によりZr蒸着した。次に、電子ビ−
ム蒸着によりAlを蒸着し、蒸着Alの凝縮熱で鋼板温度を
600℃に上昇させ、Zrめっき層中にAlを拡散させ、Al
−Zr合金化した。
【022】以上の蒸着法により製造したAl合金めっき鋼
板とAlまたはZrの単層蒸着めっき鋼板、めっき層の深さ
方向に含有率勾配のない均一組成の蒸着Al−Zr合金めっ
き鋼板、Si9mass%含有溶融Alめっき鋼板とについて次
の試験を実施した。
板とAlまたはZrの単層蒸着めっき鋼板、めっき層の深さ
方向に含有率勾配のない均一組成の蒸着Al−Zr合金めっ
き鋼板、Si9mass%含有溶融Alめっき鋼板とについて次
の試験を実施した。
【023】(1)密着性試験
めっき面を外側にして、180度密着折り曲げして、折
り曲げ部にセロテ−プを貼付けて引き剥がし、めっき層
の剥離有無を次の基準で表示した。 ○ めっき層の剥離なし × めっき層の剥離あり
り曲げ部にセロテ−プを貼付けて引き剥がし、めっき層
の剥離有無を次の基準で表示した。 ○ めっき層の剥離なし × めっき層の剥離あり
【024】(2)加工前耐食性試験
塩水噴霧試験(JIS Z 2371に準じる)を行
い、赤錆の発生するまでの時間を次の基準で評価した。
なお、試験片には、70×150mmの寸法のものを用
い、端面および裏面はシ−ルした。 ○ 500時間で赤錆発生せず △ 200〜500時間で赤錆発生 × 200時間未満内に赤錆発生
い、赤錆の発生するまでの時間を次の基準で評価した。
なお、試験片には、70×150mmの寸法のものを用
い、端面および裏面はシ−ルした。 ○ 500時間で赤錆発生せず △ 200〜500時間で赤錆発生 × 200時間未満内に赤錆発生
【025】(3)加工後耐食性試験
めっき面を外側にして、直径41.5mm、深さ25mmの
円筒絞り加工を行い、加工前耐食性試験と同一条件で塩
水噴霧試験を実施し、同様の基準で赤錆の発生状態を評
価した。
円筒絞り加工を行い、加工前耐食性試験と同一条件で塩
水噴霧試験を実施し、同様の基準で赤錆の発生状態を評
価した。
【026】(4)ピンホ−ル試験
湿潤試験(JIS K 2246に準じる)を行い、全
試験面積に対する赤錆発生面積の比率が5%になるまで
の時間を以下の3段階に分類して評価した。なお、試験
片には、70×150mmの寸法のものを用い、耐食性試
験と同様に端面および裏面をシ−ルした。 ○ 5%赤錆発生時間1000時間以上 △ 5%赤錆発生時間500〜1000時間未満 × 5%赤錆発生時間500時間未満
試験面積に対する赤錆発生面積の比率が5%になるまで
の時間を以下の3段階に分類して評価した。なお、試験
片には、70×150mmの寸法のものを用い、耐食性試
験と同様に端面および裏面をシ−ルした。 ○ 5%赤錆発生時間1000時間以上 △ 5%赤錆発生時間500〜1000時間未満 × 5%赤錆発生時間500時間未満
【027】(5)耐熱性試験
大気中で800℃で8時間加熱後、16時間空冷する加
熱−冷却試験を1サイクルとするサイクル試験を3回実
施した後、サイクル試験前と試験後の酸化増量を測定
し、次の基準で評価した。 ○ 酸化増量50g/m2以下 △ 酸化増量50g/m2超、100g/m2以下 × 酸化増量100g/m2超 第1表、第2表にこれらの試験結果をまとめて示す。
熱−冷却試験を1サイクルとするサイクル試験を3回実
施した後、サイクル試験前と試験後の酸化増量を測定
し、次の基準で評価した。 ○ 酸化増量50g/m2以下 △ 酸化増量50g/m2超、100g/m2以下 × 酸化増量100g/m2超 第1表、第2表にこれらの試験結果をまとめて示す。
【028】
【第1表】
【029】
【第2表】
【030】
【発明の効果】以上のように、本発明の蒸着Al合金めっ
き鋼板は、従来のAlめっき鋼板より耐食性、耐熱性およ
び加工性が優れている。
き鋼板は、従来のAlめっき鋼板より耐食性、耐熱性およ
び加工性が優れている。
【図1】本発明に係る蒸着Al合金めっき鋼板の断面元素
含有量分布の1例を示すものである。
含有量分布の1例を示すものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼板表面にZr含有率がめっき層の深さ方
向に向かって徐々に高くなったZr含有Al合金めっき層が
形成されていることを特徴とする蒸着Al合金めっき鋼
板。 - 【請求項2】 Zr含有Al合金めっき層のZr含有率が表面
側で30mass%以下であり、素地鋼板との境界側で50
mass%以上であることを特徴とする請求項1に記載の蒸
着Al合金めっき鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19702391A JPH0517865A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 蒸着Al合金めつき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19702391A JPH0517865A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 蒸着Al合金めつき鋼板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0517865A true JPH0517865A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=16367475
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19702391A Pending JPH0517865A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 蒸着Al合金めつき鋼板 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JPH0517865A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017508865A (ja) * | 2013-12-24 | 2017-03-30 | ポスコPosco | マグネシウム−アルミニウムコーティング鋼板およびその製造方法 |
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1991
- 1991-07-11 JP JP19702391A patent/JPH0517865A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017508865A (ja) * | 2013-12-24 | 2017-03-30 | ポスコPosco | マグネシウム−アルミニウムコーティング鋼板およびその製造方法 |
| US10106866B2 (en) | 2013-12-24 | 2018-10-23 | Posco | Magnesium-aluminum coated steel sheet |
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