JPH05181226A - ジアゾ型記録材料 - Google Patents

ジアゾ型記録材料

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JPH05181226A
JPH05181226A JP3359102A JP35910291A JPH05181226A JP H05181226 A JPH05181226 A JP H05181226A JP 3359102 A JP3359102 A JP 3359102A JP 35910291 A JP35910291 A JP 35910291A JP H05181226 A JPH05181226 A JP H05181226A
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diazo
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diazo compound
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俊春 田中
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貞夫 石毛
Takekatsu Sugiyama
武勝 杉山
Koichi Shimada
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    • G03C1/00—Photosensitive materials
    • G03C1/52—Compositions containing diazo compounds as photosensitive substances
    • G—PHYSICS
    • G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地肌汚れが起こりにくく、従来以上に保存性
が良好であると共に、発色バランスが良く、高い濃度の
黒色画像を得ることのできるジアゾ型記録材料を提供す
ること。 【構成】 支持体上に、マイクロカプセルに内包された
感光性ジアゾ化合物及び加熱によって該ジアゾ化合物と
塩基性雰囲気下で反応して発色するカップリング成分を
主成分とする記録層を設けた記録材料であって、前記カ
ップリング成分が下記化1で表される化合物の少なくと
も1種と、下記化2で表される化合物の少なくとも1種
との混合物であることを特徴とするジアゾ型記録材料; 【化1】 (式中、Aはエーテル又はチオエーテル結合を有してい
ても良い炭素数1〜22のアルキレン基であり、Bは水
素原子、シクロヘキシル基、モルフォリノ基又はピペリ
ジノ基である。) 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素原子、炭素数
1〜5のアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子で
ある。)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性ジアゾ化合物を用
いた記録材料に関し、特に保存性に優れた黒発色性のジ
アゾ型記録材料に関する。
【0002】
【従来技術】ジアゾ化合物の感光性を利用した複写材料
は安価であるために広く利用されており、それを大別す
ると次の3つのタイプのものが知られている。第1のも
のは湿式現像型として知られているタイプであり、これ
は支持体上にジアゾ化合物及びカップリング成分を主成
分とする感光層が設けられてなり、この材料を原稿と重
ね合わせて露光した後アルカリ性の溶液を用いて現像す
るものである。
【0003】第2のものは乾式現像型として知られてい
るタイプであり、湿式現像型のものと異なり、現像をア
ンモニアガスで行うものである。第3のものは熱現像型
として知られているものであり、感光層中に加熱によっ
てアンモニアガスを発生させることができる尿素のよう
なアンモニアガス発生剤を含有するタイプの他、感光層
中にトリクロロ酢酸のような、加熱によって酸としての
性質を失う化合物のアルカリ塩を含有するタイプ、高級
脂肪酸アミドを発色助剤として用い加熱溶融することに
よりジアゾ化合物及びカップリング成分を活性化させる
ことを利用したタイプなどがある。
【0004】湿式タイプのものは現像液を使用するため
に液の補充や廃棄の手間が掛かること、装置が大きいこ
となどの保守及び管理上の難点がある他、コピー直後に
は、湿っているために加筆ができない上、コピー画像が
長期保存に耐えない等の欠点を有している。
【0005】又、乾式タイプの場合にも、湿式タイプの
場合と同様に現像液の補充が必要である他、発生するア
ンモニアガスを外部に漏らさないようにガス吸入装備が
必要なこと、従って装置が大型化する上、コピー直後に
は、強いアンモニア臭がある等の欠点を有している。
【0006】これに対し、熱現像タイプのものは湿式タ
イプや乾式タイプのものと異なり現像液が不要であると
いう保守上のメリットを持っているものの、現像温度が
150℃〜200℃という高温である上、温度制御を±
10℃程度の範囲で行わなければ現像不足になったり色
調が変化したりするので、良好な画像を得るためには、
装置コストが高くならざるを得ないという欠点があっ
た。
【0007】又、このような高温現像に耐えるために、
使用するジアゾ化合物も耐熱性の高いことが必要となる
が、このような化合物は高い画像濃度の形成には不利に
なることが多く、このことは、使用頻度の最も高い黒色
についても例外ではない。そこで、従来から低温現像化
(90℃〜130℃)の試みが多くなされているが、材
料自体のシェルフライフの低下を伴うという欠点があっ
た。
【0008】従って、熱現像タイプのものは、湿式タイ
プや乾式タイプのものに比べて保守上のメリットが十分
予想されるにもかかわらず、未だにジアゾ複写システム
の主流を占めるに至っていないのが現状である。即ち、
支持体上にジアゾ化合物、カップリング成分及び発色助
剤を含有する層を設けた材料を加熱して所望の発色濃度
を得るためには、加熱により各成分が瞬時に溶融、拡
散、反応して発色色素を生成させる必要があるが、この
場合、当然のことながら、コピー前に室温に保存してい
る間でも発色反応がわずかずつ進行し、白くなければな
らない地肌部が着色し、地肌汚れの原因となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一見両立し難い上記の
問題は、支持体上にジアゾ化合物、カップリング成分及
び発色助剤を含有する熱現像し得る感光層を設けた複写
材料において、該ジアゾ化合物をマイクロカプセルの中
に含有させることによって略解決された(特開昭59−
91438号公報)が、尚発色バランスの良い黒発色材
料を開発することが望まれていた。
【0010】そこで本発明者等は、熱現像記録材料の黒
色のバランスを高めるべく鋭意検討したところ、感光性
ジアゾ化合物と、該ジアゾ化合物のカプラーとして、或
る種のカプラーを2種以上併用することにより、極めて
良好な結果を得ることができることを見出し本発明に到
達した。従って本発明の目的は、地肌汚れが起こりにく
く従来以上に保存性が良好であると共に、バランスの良
い黒発色画像を得ることができるジアゾ型記録材料を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
支持体上に、マイクロカプセルに内包された感光性ジア
ゾ化合物及び加熱によって該ジアゾ化合物と塩基性雰囲
気下で反応して発色するカップリング成分を主成分とす
る記録層を設けた記録材料であって、前記カップリング
成分が下記化3で表される化合物の少なくとも1種と、
下記化4で表される化合物の少なくとも1種との混合物
であることを特徴とするジアゾ型記録材料によって達成
された。
【0012】
【化3】
【化4】 化3式中、Aはエーテル又はチオエーテル結合を有して
いても良い炭素数1〜22のアルキレン基であり、Bは
水素原子、シクロヘキシル基、モルフォリノ基及びピペ
リジノ基である。化4式中、R1 、R2 、R3 及びR4
は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、アルコキシ基
又はハロゲン原子である。
【0013】本発明に用いられるジアゾ化合物は光分解
性のジアゾニウム塩、ジアゾスルホネート、ジアゾアミ
ノ化合物等、カップリング成分とカップリング反応を起
こして発色すると共に光によって分解する、公知のジア
ゾ化合物の中から適宜選択して使用することができる。
【0014】本発明においては、これらのジアゾ化合物
の中でも特に光感度及び画像濃度の観点から、一般式A
rN2 + X- で示されるジアゾニウム塩を使用すること
が好ましい(式中、Arは置換あるいは無置換の芳香族
部分を表し、N2 + はジアゾニウム基を表し、X- は酸
アニオンを表す。)。
【0015】ジアゾニウム塩の具体例としては、4─ジ
アゾ─1─ジメチルアミノベンゼン、4─ジアゾ─1─
ジエチルアミノベンゼン、4─ジアゾ─1─ジプロピル
アミノベンゼン、4─ジアゾ─1─メチルベンジルアミ
ノベンゼン、4─ジアゾ─1─ジベンジルアミノベンゼ
ン、4─ジアゾ─1─エチルヒドロキシエチルアミノベ
ンゼン、4─ジアゾ─1─ジエチルアミノ─3─メトキ
シベンゼン、4─ジアゾ─1─ジメチルアミノ─2─メ
チルベンゼン、4─ジアゾ─1─ベンゾイルアミノ─
2,5─ジエトキシベンゼン、4─ジアゾ─1─モルホ
リノベンゼン、4─ジアゾ─1─モルホリノ─2,5─
ジエトキシベンゼン、4─ジアゾ─1─モルホリノ─
2,5─ジブトキシベンゼン、4─ジアゾ─1─トルイ
ルメルカプト─2,5─ジエトキシベンゼン、4─ジア
ゾ─1,4─メトキシベンゾイルアミノ─2,5─ジエ
トキシベンゼン等が挙げられる。
【0016】上記ジアゾニウム塩を形成する酸の具体例
としては、例えば、Cn F2n+1COOH(nは1〜9の
整数)、Cm F2m+1SO3 H(mは1〜9の整数)、四
フッ化ホウ素、テトラフェニルホウ素、ヘキサフルオロ
リン酸、芳香族カルボン酸、及び、塩化亜鉛、塩化すず
等の金属ハライドを挙げることができる。本発明に用い
られるカップリング成分とは、塩基性雰囲気下でジアゾ
化合物とカップリングして色素を形成する化合物であ
る。
【0017】本発明においては、発色バランスに優れた
黒色を発色させる観点から、カップリング成分として、
前記化3で表される化合物の少なくとも1種と前記化4
で表される化合物の少なくとも1種との混合物を使用す
る。
【0018】化3で表される化合物の具体例としては、
2─ヒドロキシ─3─ナフトエ酸エチルアミド、2─ヒ
ドロキシ─3─ナフトエ酸プロピルアミド、2─ヒドロ
キシ─3─ナフトエ酸オクチルアミド、2─ヒドロキシ
─3─ナフトエ酸ラウリルアミド、2─ヒドロキシ─3
─ナフトエ酸ミリスチルアミド、2─ヒドロキシ─3─
ナフトエ酸パルミチルアミド、2─ヒドロキシ─3─ナ
フトエ酸ステアリルアミド、2─ヒドロキシ─3─ナフ
トエ酸ベヘニルアミド、2─ヒドロキシ─3─ナフトエ
酸─(2─エチルヘキシル)アミド、2─ヒドロキシ─
3─ナフトエ酸モルフォリノプロピルアミド、2─ヒド
ロキシ─3─ナフトエ酸─(エチルオキシ)エチルアミ
ド、2─ヒドロキシ─3─ナフトエ酸─(ステアリルオ
キシ)エチルアミド、2─ヒドロキシ─3─ナフトエ酸
─(エチルオキシ)プロピルアミド、2─ヒドロキシ─
3─ナフトエ酸─(ステアリルオキシ)プロピルアミ
ド、2─ヒドロキシ─3─ナフトエ酸─(ラウリルオキ
シ)プロピルアミド、2─ヒドロキシ─3─ナフトエ酸
─(ステアリルチオ)プロピルアミド、2─ヒドロキシ
─3─ナフトエ酸─(ラウリルチオ)プロピルアミド等
が挙げられる。
【0019】化4で表される化合物の具体例としては
N,N’─ジフェニルマロンアミド、N,N’─ビス
(o─クロロフェニル)マロンアミド、N,N’─ビス
(o─フルオロフェニル)マロンアミド、N,N’─ビ
ス(o─メチルフェニル)マロンアミド、N,N’─ビ
ス(o─エチルフェニル)マロンアミド、N,N’─ビ
ス(p─メチルフェニル)マロンアミド、N,N’─ビ
ス(p─エチルフェニル)マロンアミド、N,N’─ビ
ス(p─プロピルフェニル)マロンアミド、N,N’─
ビス(p─ブチルフェニル)マロンアミド、N,N’─
ビス(o─メトキシフェニル)マロンアミド、N,N’
─ビス(o─エトキシフェニル)マロンアミド、N,
N’─ビス(p─メトキシフェニル)マロンアミド、
N,N’─ビス(p─エトキシフェニル)マロンアミ
ド、N,N’─ビス(o─エトキシフェニル)マロンア
ミド、N,N’─ビス(2─クロロ─4─メチルフェニ
ル)マロンアミド、N,N’─ビス(2─クロロ─4─
エチルフェニル)マロンアミド、N,N’─ビス(2─
クロロ─4─メトキシフェニル)マロンアミド、N,
N’─ビス(2─クロロ─4─エトキシフェニル)マロ
ンアミド、N,N’─ビス(2,4─ジメチルフェニ
ル)マロンアミド、N,N’─ビス(2,4─ジエチル
フェニル)マロンアミド、N─(2─クロロフェニル)
─N’─(2─メトキシフェニル)マロンアミド、N─
(2─クロロフェニル)─N’─(2─ブロモフェニ
ル)マロンアミド、N─(2─メトキシフェニル)─
N’─(2─エトキシフェニル)マロンアミド、N─
(2─クロロ─4─メチルフェニル)─N’─(2─ク
ロロフェニル)マロンアミド、N─(2─クロロ─4─
メトキシフェニル)─N’─(2─クロロ─4─メチル
フェニル)マロンアミド、N─(2,4─ジクロロフェ
ニル)─N’─(2─クロロフェニル)マロンアミド等
が挙げられる。本発明においては、上記化3及び化4で
表されるカップリング成分の量を適宜調整することによ
って、優れた黒色を再現することができる。
【0020】本発明においては、熱現像時に系を塩基性
にしてカップリング反応を促進するという目的で、必要
に応じて、発色助剤として作用する塩基性物質を加える
ことが好ましい。このような塩基性物質としては、水難
溶性ないしは水不溶性の塩基性物質や、加熱によりアル
カリを発生する物質が用いられる。
【0021】塩基性物質の具体例としては無機及び有機
のアンモニウム塩、有機アミン、アミド、尿素やチオ尿
素及びその誘導体、チアゾール類、ピロール類、ピリミ
ジン類、ピペラジン類、グアニジン類、インドール類、
イミダゾール類、イミダゾリン類、トリアゾール類、モ
ルホリン類、ピペリジン類、アミジン類、フォルムアミ
ジン類、ピリジン類等の含窒素化合物が挙げられる。こ
れらの塩基性物質は2種以上併用して用いることができ
る。
【0022】本発明においては、更に低エネルギーで迅
速かつ完全に熱現象が行われるように、感光層中にフェ
ノール誘導体、ナフトール誘導体、アルコキシ置換ベン
ゼン類、アルコキシ置換ナフタレン類、ヒドロキシ化合
物、アシド化合物、スルホンアミド化合物等を加えるこ
とができる。これらの化合物は、カップリング成分や塩
基性物質の融点を低下させたり、マイクロカプセル壁の
熱透過性を向上させるものであり、その結果発色助剤と
して機能し、これによって高い発色濃度が得られる。
【0023】本発明における発色助剤には、熱融解性物
質も含まれる。ここで熱融解性物質とは、常温で固体で
あって、加熱により融解する、融点50℃〜150℃の
物質であり、ジアゾ化合物、カップリング成分、或いは
塩基性物質を溶かす物質である。上記熱融解性物質の具
体例としては、脂肪酸アミド、N置換脂肪酸アミド、ケ
トン化合物、尿素化合物、エステル類等が挙げられる。
【0024】本発明では、記録材料の地肌部の保存安定
性を向上させる観点から、記録層に還元性を有する金属
塩を含有させることもできる。上記還元性を有する金属
塩の具体例としては、例えば、SnCl2 、SnB
r2 、TiCl3 、CrCl2 、FeSO4 、VCl2
等を挙げるとができるが、これらの中でも特にSnCl
2 が好ましい。
【0025】上記還元性を有する金属塩の少なくとも1
種を記録層に含有せしめることによって、記録前の地肌
汚れを防止することができる。上記金属塩の使用量は、
0.001〜0.01g/m2 であることが好ましい。
0.001g/m2 以上では、上記地肌汚れの防止に効
果がなく、又0.01g/m2 以上だと熱感度が低下す
るので好ましくない。
【0026】又、上記金属塩はマイクロカプセル内、マ
イクロカプセル外、マイクロカプセル壁の何れかの箇所
に添加すれば良く、2箇所以上に添加しても良い。特
に、前記塩基性物質の添加箇所と同じ箇所に添加するこ
とが好ましい。本発明においては、ジアゾ化合物1重量
部に対してカップリング成分は0.1〜10重量部、発
色助剤は0.1〜20重量部の割合で使用することが好
ましい。尚、ジアゾ化合物は0.05〜5.0g/m2
塗布することが望ましい。
【0027】本発明のマイクロカプセルは、芯物質を非
水溶媒に溶解し、該溶液を少なくとも保護コロイドを含
有する水溶液と混合・攪拌して乳化した後、その油滴の
周囲に高分子物質の壁を形成させて作られる。高分子物
質を形成するリアクタントは油滴の内部及び/又は油滴
の外部に添加される。高分子物質の具体例としては、ポ
リウレタン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、
ポリカーボネート、尿素- ホルムアルデヒド樹脂、メラ
ミン樹脂等が挙げられる。
【0028】高分子物質は2種以上併用することもでき
る。好ましい高分子物質はポリウレタン、ポリウレア、
ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネートであり、
更に好ましくはポリウレタン及びポリウレアである。高
分子物質の物性としては、熱記録時の温度で融解しな
い、融点が150℃以上の高分子物質が好ましい。マイ
クロカプセルは、マイクロカプセル化すべき成分を0.
2重量%以上含有した乳化液から作ることができる。
【0029】本発明で使用するマイクロカプセルは、低
沸点の非水溶媒にジアゾ化合物やカップリング成分をカ
プセル壁形成用モノマーと共に溶解した後、重合反応さ
せながら溶媒を留去させることにより得られるような、
実質的に溶媒を含まないマイクロカプセルであることが
好ましい。
【0030】マイクロカプセル壁を形成するポリマー
は、相当するモノマーを上記記載方法によって重合して
得ることができるが、モノマーの使用量は、得られるマ
イクロカプセルの平均粒径が0.3〜12μmで壁厚が
0.01〜0.3μmになるように決定される。このよ
うにして製造したマイクロカプセル中にジアゾ化合物を
内包させることによって、常温におけるジアゾ化合物と
カップリング成分との接触が、従来以上に防止される。
【0031】本発明に用いられる、マイクロカプセル中
には含まれないカップリング成分、塩基性物質、発色助
剤等は、サンドミル等により水溶性高分子と共に固体分
散して用いる。好ましい水溶性高分子としては、マイク
ロカプセルを調整する時に用いられる水溶性高分子が挙
げられる(例えば、特開昭59─190886号参
照)。この場合、水溶性高分子溶液に対してカップリン
グ成分及び発色助剤はそれぞれ5〜40重量%になるよ
うに投入される。分散された粒子サイズは10μm以下
になることが好ましい。
【0032】本発明の塗布液は、一般によく知られた塗
布方法、例えばバー塗布、ブレード塗布、エアナイフ塗
布、グラビア塗布、ドクター塗布、スライド塗布、ロー
ルコーティング塗布、スプレー塗布、ディップ塗布、カ
ーテン塗布等の他、原崎勇次著「コーティング工学」2
53頁(1973年朝倉書店発行)などに記載された方
法により塗布される。本発明の感光層は、塗布乾燥後の
固形分が2.5〜30g/m2 となるように設定され
る。
【0033】本発明の記録材料においては、ジアゾ化合
物、カップリング成分、塩基性物質などが上記の如く同
一層に含まれていても良いが、別層に含まれるような積
層型の構成をとることもできる。また、支持体の上に特
開昭61−54980号公報等に記載されたような中間
層を設けた後、感光層を塗布することもできる。感光層
の上に更に保護層を設けることもできる。
【0034】本発明で使用する支持体は透明であっても
不透明であっても良い。透明な支持体は、透明性が高い
のみならず、加熱記録に対しても変形せず寸度安定性を
有することが好ましい。支持体の厚みとしては、10μ
m〜200mμのものを用いることが好ましい。
【0035】このような透明な支持体としては例えば、
ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレ
ート等のポリエステルフィルム、三酢酸セルロースフィ
ルム等のセルロース誘導体フィルム、ポリスチレンフィ
ルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム
等のポリオレフィンフィルム、ポリイミドフィルム、ポ
リ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、
ポリアクリルフィルム、ポリカーボネートフィルム等が
挙げられる。これらは単独で使用しても貼り合わせて用
いても良い。
【0036】一方、記録材料の不透明な支持体としては
紙、合成紙、アルミ蒸着ベース及び前記透明な支持体に
顔料等をコートしたもの等が挙げられる。支持体に用い
られる紙としては、アルキルケテンダイマー等の中性サ
イズ剤によりサイジングされた熱抽出pH6〜9の中性
紙(例えば、特開昭55─14281号公報に記載され
たもの)を用いると、経時保存の点で有利である。
【0037】本発明の記録材料に画像を形成する場合に
は、原稿に対応した画像様露光を行って露光部のジアゾ
化合物を分解した後、記録材料全体を加熱して未露光部
のジアゾ化合物とカップラーを反応させて発色画像を得
るか、予め、熱ペンやサーマルヘッドを用いて画像様に
熱記録した後、記録材料の全面に光を照射して未発色部
のジアゾ化合物を分解して定着する。
【0038】原稿に対応した画像様露光は、透明原稿で
あれば密着露光することが簡単であるが、その他の方
法、例えばレーザー光による露光を採用しても良い。露
光用光源としては、種々の蛍光灯、キセノンランプ、水
銀灯などが用いられる。この場合、光源の発光スペクト
ルが、用いたジアゾ化合物の吸収スペクトルにほぼ一致
していることが好ましい。又、記録材料の感光層全面を
加熱して現像する工程における加熱手段としては、赤外
線、高周波、ヒートブロック、ヒートローラー等を用い
ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明のジアゾ型記
録材料は、特定の2種のカップリング成分を併用してい
るので、画像濃度が高い上保存性が良好であり、発色色
相のバランスが極めて高い黒色画像を得ることができる
記録材料である。
【0040】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれによっ
て限定されるものではない。なお添加量を示す「部」は
「重量部」を表す。
【0041】実施例1.カプセル液の調整 (化5)のジアゾニウム塩3部を酢酸エチル13部に添
加して溶解した。
【化5】 このジアゾ化合物の溶液にトリメチロールプロパンとキ
シリレンジイソシアネートの1対3付加物(化6)の7
5重量%酢酸エチル溶液(武田薬品工業株式会社製:商
品名タケネートD110N)7部を添加し、攪拌混合し
た。
【0042】
【化6】 このようにして得られたジアゾニウム塩とイソシアネー
トの酢酸エチル溶液を、ポリビニルアルコール(PVA
217E:クラレ株式会社製の商品名)3.5部が水6
0部に溶解している水溶液に混合し、乳化分散して平均
粒径1.0μmの乳化液を得た。得られた乳化液に水2
0部を加え、攪拌しながら40℃に加温して、3時間壁
形成物質であるイソシアネートを反応させ、平均粒径1
μmでジアゾ化合物を芯物質として含有するマイクロカ
プセルを得た。上記のカプセル化反応は、水流ポンプに
よる400mmHg〜500mmHgの減圧下で行っ
た。
【0043】カプラー分散液の調整 2─ヒドロキシ─3─ナフトエ酸モルフォリノプロピル
アミド2.5部とN,N’─ビス(o─フルオロフェニ
ル)マロンアミド2.5部、(化7)で表される化合物
10部及びトリフェニルグアニジン5部とを、5重量%
のポリビニルアルコール水溶液100部に加え、サンド
ミルで24時間分散して平均粒径3μmの分散物を得
た。
【化7】
【0044】塗布液の調整 以上のようにして得られたジアゾニウム塩のカプセル溶
液8部に、上記カプラー分散液25部及び40重量%炭
酸カルシウム(白石工業製のユニバー70)分散液2部
及び水0.5部を加えて塗布液とした。
【0045】記録材料の作製 上記塗布液を、コーティングバーを用いて、平滑な上質
紙(76g/2m2 )に乾燥重量で5g/m2 となるよ
うにバー塗布し、50℃で3分間乾燥して記録材料を作
製した。
【0046】黒発色性及び保存性評価 得られた記録材料を50℃〜150℃の範囲の温度傾斜
を持つた熱傾斜試験機で5秒間加熱し、次に紫外線を全
面照射して光定着させたところ、どの温度においても黒
の色調の画像が発色した。得られた黒色画像の濃度をマ
クベス濃度計で測定したところ、最大濃度は1.21で
あった。
【0047】また、使用前の保存性(生保存性)を評価
するために、40℃で相対温度90%(90%RH)の
暗所雰囲気中で1日間強制劣化テストを行い、各テスト
前後の地肌濃度をマクベス濃度計で測定したところ、テ
スト前の地肌濃度が0.11であったのに対し、テスト
後でも0.14であり、生保存性に優れていることが実
証された。
【0048】実施例2.実施例1で使用した2─ヒドロ
キシ─3─ナフトエ酸モルフォリノプロピルアミドの代
わりに2─ヒドロキシ─3─ナフトエ酸ミリスチルアミ
ドを用いた他は、実施例1と全く同様にして記録材料を
作製した。
【0049】黒発色性及び保存性評価 得られた記録材料に透過濃度0.05〜2.30を有す
る光学楔を密着させ、ジアゾコピー機を使用して露光
し、130℃の熱ロールで加熱現像したところ、中間濃
度域も黒色に発色した。得られた黒色画像の最高濃度を
マクベス濃度計で測定したところ、1.35であった。
また、使用前の保存性(生保存性)を評価するために、
40℃で相対温度90%(90%RH)の暗所雰囲気中
で1日間強制劣化テストを行い、各テスト前後の地肌濃
度をマクベス濃度計で測定したところ、テスト前の地肌
濃度が0.11であったのに対し、テスト後でも0.1
3であり、生保存性に優れることが実証された。
【0050】実施例3.実施例1で使用したN,N’─
ビス(o─フルオロフェニル)マロンアミドの代わりに
N,N’─ビス(o─クロロフェニル)マロンアミドを
用いた他は実施例1と全く同様にして記録材料を作製し
た。得られた記録材料を用いて実施例2と全く同様にし
て画像を記録し、又、地肌の濃度を測定したところ、黒
色の最高濃度は1.32であり、地肌濃度はテスト前が
0.11及びテスト後が0.13であり、生保存性に優
れることが実証された。
【0051】実施例4.実施例1で使用した2─ヒドロ
キシ─3─ナフトエ酸モルホリノプロピルアミドに代え
て2─ヒドロキシ─3─ナフトエ酸─(ラウリルオキ
シ)プロピルアミドを用いた他は、実施例1と全く同様
にして記録材料を作製した。得られた記録材料を用いて
実施例2と全く同様にして画像を記録し、又、地肌の濃
度を測定したところ、黒色の最高濃度は1.29であ
り、地肌濃度はテスト前が0.12及びテスト後が0.
14であり、生保存性に優れることが実証された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 浩一 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、マイクロカプセルに内包さ
    れた感光性ジアゾ化合物及び加熱によって該ジアゾ化合
    物と塩基性雰囲気下で反応して発色するカップリング成
    分を主成分とする記録層を設けた記録材料であって、前
    記カップリング成分が下記化1で表される化合物の少な
    くとも1種と、下記化2で表される化合物の少なくとも
    1種との混合物であることを特徴とするジアゾ型記録材
    料; 【化1】 (式中、Aはエーテル又はチオエーテル結合を有してい
    ても良い炭素数1〜22のアルキレン基であり、Bは水
    素原子、シクロヘキシル基、モルフォリノ基又はピペリ
    ジノ基である。) 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素原子、炭素数
    1〜5のアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子で
    ある。)。
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