JPH0520965U - 車両用アンチスキツドブレ−キ装置 - Google Patents
車両用アンチスキツドブレ−キ装置Info
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- JPH0520965U JPH0520965U JP6960791U JP6960791U JPH0520965U JP H0520965 U JPH0520965 U JP H0520965U JP 6960791 U JP6960791 U JP 6960791U JP 6960791 U JP6960791 U JP 6960791U JP H0520965 U JPH0520965 U JP H0520965U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】車両用アンチスキッド装置で圧力低減の必要
時、オリフィスとして充分に機能し、それ以外の通常制
動時,エア抜き時はスム−スな流路をもつオリフィス装
置を提供する。 【構成】第1ピストン機構30と、この機構の第1ピス
トン36の内部に形成した第2ピストン機構40と、こ
の機構の第2ピストン44の両側に液圧を供給する第1
供給路と、ハイドロユニットで第2ピストンを変位させ
る第1移動機構と、第1ピストンの両側に液圧を供給す
る第2供給路と、マスタシリンダから液圧が加わると第
1ピストンを変位させる第2移動機構と、マスタシリン
ダで変位する第1ピストンで流路を遮断する第1開閉機
構と、ハイドロユニットで変位する第2ピストンで流路
を遮断する第2開閉機構と、マスタシリンダおよびハイ
ドロユニットの双方から液圧が加わるとき、第1ポ−ト
と第2ポ−トとの間を連通させる液圧導入系と、この流
路部分に設けたオリフィス53とでオリフィス装置を構
成したことにある。
時、オリフィスとして充分に機能し、それ以外の通常制
動時,エア抜き時はスム−スな流路をもつオリフィス装
置を提供する。 【構成】第1ピストン機構30と、この機構の第1ピス
トン36の内部に形成した第2ピストン機構40と、こ
の機構の第2ピストン44の両側に液圧を供給する第1
供給路と、ハイドロユニットで第2ピストンを変位させ
る第1移動機構と、第1ピストンの両側に液圧を供給す
る第2供給路と、マスタシリンダから液圧が加わると第
1ピストンを変位させる第2移動機構と、マスタシリン
ダで変位する第1ピストンで流路を遮断する第1開閉機
構と、ハイドロユニットで変位する第2ピストンで流路
を遮断する第2開閉機構と、マスタシリンダおよびハイ
ドロユニットの双方から液圧が加わるとき、第1ポ−ト
と第2ポ−トとの間を連通させる液圧導入系と、この流
路部分に設けたオリフィス53とでオリフィス装置を構
成したことにある。
Description
【0001】
この考案は、急制動時や滑りやすい路面での制動時における車輪のロックによ るスリップを防止する車両用アンチスキッドブレ−キ装置に関する。
【0002】
自動車においては、状況に応じて制動を加えて走行をしているが、急制動時や 滑りやすい路面での制動時では車輪がロックすることがある。 こうした場合、ロックした車輪により自動車はスリップを起こし、制動時の方 向が不安定になったり、制動停止距離が不用意に延びたりする。
【0003】 そこで、これを防止する装置として、ABSと呼ばれるアンチスキッドブレ− キシステム(アンチスキッドブレ−キ装置)が自動車に搭載されるようになって きた。 ABSには、図5に示されるように自動車のブレ−キ装置1にハイドロリック ユニット2と称される液圧を可変する装置を組み込んだものがある。
【0004】 すなわち、自動車のブレ−キ装置1は、例えばブレ−キペダル2の踏力にした がって液圧を発生させるマスタシリンダ3と、ブレ−キ機構、例えばディスクブ レ−キ装置4のホイ−ルシリンダ5とを流通路6を介して接続した構造である。 そして、この双方の機器をつなぐ流通路6にハイドロリックユニット7を設け て、ABSを構成している。
【0005】 ところで、ハイドロリックユニット7(液圧制御手段)を用いたABSには、 内部循環式と呼ばれる、油圧を内部で循環させることで必要な減圧を得ようとし たものがある。
【0006】 これは、図5に示されるように流通路6を接続する管路8に、ソレノイド9で 駆動される二方弁10を設け、上記管路8の二方弁10の両側にバイパス管路1 1を接続し、このバイパス管路11にソレノイド12で駆動される二方弁13を 設け、バイパス管路11のマスタシリンダ3側にポンプ14を設け、かつこれら 各ソレノイド9,12およびポンプ14をECU15に接続した構造となってい る。なお、16はECU15に接続された車輪速センサである。
【0007】 これによると、ブレ−キペダル2を踏み、ホイ−ルシリンダ5に制動のための 液圧を供給している際、ECU15が車輪(図示しない)のスリップを感知する と、二方弁10を「閉」、二方弁13を「開」、ポンプ14を作動させて、ホイ −ルシリンダ5内の液圧を抜き、ディスクブレ−キ装置4の制動力を低下させる 。そして、この制動力の低下により、車輪がロックから解除されると、二方弁1 0,13が元の状態に復帰して、マスタシリンダ3に蓄積された液圧をホイ−ル シリンダ5に供給するようにしてある。
【0008】 ところで、このABSによると、ホイ−ルシリンダ5が減圧される際に発生す る圧力がマスタバック3を介してブレ−キペダル2に伝わり、ブレ−キペダル2 を振動させてしまう難点がある。 この振動は、ドライバに不快感を与えてしまう。
【0009】 そこで、近時では、図5に示されるようにハイドロリックユニット7とマスタ シリンダ3との間の流通路6に減圧時、マスタシリンダ3に伝わる圧力を抑制す るオリフィス装置17を設けることが行われている。
【0010】 従来のオリフィス装置17によると、図6に示されるように左側端がハイドロ リックユニット7につながり、右側端がマスタシリンダ3につながるシリンダ2 0内にピストン21を摺動自在に設けて、マスタシリンダ3からの液圧,ハイド ロリックユニット7からの液圧に応じてピストン21が変位するピストン機構を 構成する。またこのピストン21内に、左側端がシリンダ20の左側端のシリン ダ空間22に連通し、右側端がシリンダ20の右側端のシリンダ空間23に連通 するシリンダ24を形成し、このシリンダ24内に異径のピストン25を摺動自 在に設けてなるピストン機構を構成する。シリンダ24は、図7に示されるよう にピストン25と接離する弁座26の部分に溝よりなるオリフィス27を設けて 構成されていて、スプリング28でシリンダ24の右側端に押し付けられたとき は、オリフィス27を通じて、シリンダ空間22とシリンダ空間23とを連通さ せるようにしてある。なお、29はピストン21を左方向へ付勢するためのスプ リングである。
【0011】 このようなオリフィス装置17によると、ブレ−キペダル2を踏んでマスタシ リンダ3を作動させると、ピストン21およびピストン25が左側へ変位し、開 放するシリンダ24内を通って、制動のための液圧がハイドロリックユニット7 を経てホイ−ルシリンダ5に供給される。
【0012】 この際、ECU15が車輪(図示しない)のスリップを感知すると、二方弁1 0を「閉」、二方弁13を「開」、ポンプ14を作動させて、ホイ−ルシリンダ 5内の液圧を抜き、ディスクブレ−キ装置4の制動力を低下させる。
【0013】 このときのオリフィス装置17に加わる液圧で、ピストン25はシリンダ24 の右側端に押し付けられて、マスタシリンダ3に向かう液圧をオリフィス27で 低減させるようにしている。 なお、第8図はマスタシリンダ3から加わる液圧を解除した状態を示す。
【0014】
ところが、こうしたオリフィス装置17によると、通常のスリップを起こさな い制動時のときも、オリフィス作用が働くために、通常の制動時におけるフィ− リングが良くない。
【0015】 また自動車の生産ラインでは、真空充填によってブレ−キシステムからエアを 抜くことが行われているが、オリフィス装置17は液圧が全く作用していない状 態になると、オリフィス27を介してマスタシリンダ3側とホイ−ルシリンダ5 側とを連通するので、十分な内径が確保できず、エア抜きがスム−ズにできない という不具合があった。
【0016】 この考案は、このような事情に着目してなされたもので、その目的とするとこ ろは、通常の制動時および真空充填によるエア抜き時は十分に内径が確保された 流路で行い、かつ圧力の低減が必要なときはオリフィスを流れる流路が確保でき る車両用アンチスキッドブレ−キ装置を提供することにある。
【0017】
上記目的を達成するためにこの考案の車両用アンチスキッドブレ−キ装置は、 液圧制御手段とマスタシリンダとの間に設けたオリフィス装置を、一端側に前記 液圧制御手段に連通する第1ポ−トを有し、他端側に前記マスタシリンダに連通 する第2ポ−トを有した第1シリンダ内に第1ピストンを摺動自在に設けて構成 された第1ピストン機構と、前記第1ピストンの内部にこの第1ピストンの移動 方向に沿って形成した第2シリンダおよびこの第2シリンダ内に摺動自在に設け た第2ピストンから構成される第2ピストン機構と、前記第2シリンダの前記第 2ピストンで区画される第2ポ−ト側のシリンダ空間を第1流路を介して前記液 圧制御手段に連通し、前記第2ピストンで区画される第1ポ−ト側のシリンダ空 間を第2流路を介して前記第1ポ−トに連通して構成された第1液圧供給路と、 前記第2ピストンに設けられ前記液圧制御手段から液圧が加わるにしたがって前 記第2ピストンを所定位置から前記第2ポ−ト側へ変位させる第1ピストン移動 手段と、前記第1シリンダの前記第1ピストンで区画される第1ポ−ト側のシリ ンダ空間を前記第2ポ−トに第3流路を介して連通させた第2液圧供給路と、前 記第1ピストンに設けられ前記マスタシリンダから液圧が加わるにしたがって所 定位置から第1ピストンを前記第1ポ−ト側へ変位させる第2ピストン移動手段 と、前記第3流路に設けられ前記マスタシリンダからの液圧により変位する前記 第1ピストンにしたがいこの第3流路を遮断する第1開閉部と、前記第1流路に 設けられ前記液圧制御手段からの液圧により変位する第2ピストンにしたがいこ の第1流路を遮断する第2開閉部と、前記第2ピストンで区画される第1ポ−ト 側および第2ポ−ト側の各シリンダ空間の相互を第4流路で連通し、かつ前記第 2のピストンで区画される第2ポ−ト側のシリンダ空間を前記第2ポ−トに第5 流路を介して連通してなり、前記マスタシリンダおよび前記液圧制御手段の双方 から液圧が加わるときのみ、前記第1ポ−トと第2ポ−トとの間を連通させるた めの液圧導入系と、前記第4流路から第5流路に至る流路部分に設けられ前記液 圧制御手段から前記マスタシリンダに伝達される液圧を抑制するオリフィスとか ら構成したことにある。
【0018】
この考案の車両用アンチスキッドブレ−キ装置によると、ブレ−キペダルを踏 んでマスタシリンダを作動させると、第1ピストンが第2ピストンと共に第1ポ −ト側に変位し、マスタシリンダからの液圧は第2ポ−ト、第1流路を介して第 1ポ−トに流れ、液圧制御手段を経てホイ−ルシリンダに供給される。 このとき、スリップの感知により液圧制御手段が作動すると、ホイ−ルシリン ダ内の液圧を抜き(減圧)、ブレ−キ装置の制動力を低下させる。
【0019】 このとき、オリフィス装置によると、減圧によって加わる液圧により第1ピス トンはそのままに、第2ピストンは第2ポ−ト側へ変位して、第1流路を遮断す る。すると、第1ポ−トと第2ポ−トとは第4流路および第5流路を介して連通 する。
【0020】 これにより、液圧制御手段からマスタシリンダに向かう液圧は、オリフィスが ある流路部分をのみを通過する経路に沿って伝達される。すると、オリフィスに よりマスタシリンダに伝達される液圧が低減されて、ブレ−キペダルで発生する 振動を低減する。
【0021】 その後、上記液圧制御手段の作動が解除されると、第2ピストンは元の状態に 復帰し、再びマスタシリンダからの液圧は第2ポ−ト、第1流路を介して第1ポ −トに流れる。
【0022】 したがって、圧力の低減が必要なときはオリフィスを流れる流通経路が確保さ れ、それ以外のときはオリフィスを通過しないスム−スが流れが期待できる流通 経路を確保することができることになる。 それ故、制動時に良好なフィ−リングを得ることができる。
【0023】 また、液圧が全く作用していない状態のオリフィス装置は、オリフィスがある 流路以外の流路、すなわち第1流路、第3流路を介して、マスタシリンダと液圧 制御手段とを連通しているから、生産ラインでの真空充填によるエア抜きは、十 分に内径が確保された流路で行われることになる。 それ故、通常、制動時のフィ−リングの向上と、エア抜きの作業性の向上との 双方が図れる。
【0024】
以下、この考案を図1ないし図4に示す一実施例にもとづいて説明する。なお 、本実施例において、アンチロックブレ−キシステムのオリフィス装置以外の部 分については、先の「従来の技術」の項で述べた構成と同じなので、同一な部分 については構成の説明を省略し、この項ではこの考案の要部となるオリフィス装 置について説明することにする。
【0025】 すなわち、図1中、30はオリフィス装置31を構成する第1ピストン機構で ある。この第1ピストン機構30は、左右方向に延びるシリンダ室32が内部に 形成された異径の第1シリンダ33を有する。この第1シリンダ33は、左側が 小径で、右側がそれより大きい径寸法に設定されていて、左側端には第1ポ−ト 34が設けられている。また第1シリンダ33の右側端には第2ポ−ト35が設 けられている。そして、第1ポ−ト34がハイドロリックユニット7に向かう流 通路6に接続され、第2ポ−ト35がマスタシリンダ3に向かう流通路6に接続 されている。
【0026】 第1シリンダ33内には、シリンダ室32の形状に対応した外形をもつ第1ピ ストン36が摺動自在に設けられている。つまり、第1ピストン36は第1シリ ンダ33内を左右方向に移動できるようになっている。そして、この第1ピスト ン36は、第1シリンダ33内の左側端に設けたスプリング37の弾性力にて、 第1シリンダ33の右側端に押し付けられている。この付勢により、液圧が加わ っていないときは、第1ピストン36を右側端に配置するようにしてある。なお 、38aは第1ピストン36で区画される第1シリンダ33の左側(第1ポ−ト 34側)のシリンダ空間を示し、38bは同じく第1シリンダ33の右側(第2 ポ−ト35側)のシリンダ空間を示す。
【0027】 この第1ピストン36の内部には、第2ピストン機構40が設けられている。 この第2ピストン機構40は、第1ピストン36の内部に形成された異径の第2 シリンダ41を有する。この第2シリンダ41は、第1ピストン36の移動方向 に延びていて、右側が小径で、左側がそれより大きい径寸法に設定してある。ま た第2シリンダ41の左側端には上記シリンダ空間38aに開口する第3ポ−ト 42が設けられ、右側端には上記シリンダ空間38bに開口する第4ポ−ト43 が設けられている。なお、第3ポ−ト42および第4ポ−ト43は、いづれも上 記第1ポ−ト34および第2ポ−ト35と対応する位置に設けてある。
【0028】 第2シリンダ41内には、このシリンダ形状に対応した外形をもつ第2ピスト ン44が摺動自在に設けられている。つまり、第2ピストン44は上記第1ピス トン36とは逆向きの状態で第2シリンダ41に内蔵される。そして、第2ピス トン44は、第2シリンダ41の右側端に設けたスプリング45の弾性力にて、 第2シリンダ44の左側端に押し付けられている。この付勢により、液圧が加わ っていないときは、第2ピストン44を左側端に配置するようにしてある。なお 、46aは第2ピストン44で区画される第2シリンダ41の左側(第3ポ−ト 42側)のシリンダ空間を示し、46bは同じく第2シリンダ41の右側(第4 ポ−ト43側)のシリンダ空間を示す。 第2ピストン44の内部には、一端が第3ポ−ト42に臨み、他端がシリンダ 空間46bに連通するオリフィス路47が設けてある。
【0029】 またシリンダ空間46bを構成する第2ピストン44の周壁には、第1開閉ポ −ト48が設けられている。この第1開閉ポ−ト48は、同ポ−ト位置に対応す る第1シリンダ33の周壁部分に設けた常時連通用ポ−ト49および同ポ−トに 接続される第1連通路50などから構成される第1流路を介して、ハイドロリッ クユニット7とオリフィス装置31との間の流通路部分に接続されている。
【0030】 こうした経路により、ハイドロリックユニット7の減圧作動時、このハイドリ ックユニット7からの圧力を第2ピストン44に供給できる第1液圧供給路を構 成している。すなわち、上記第1流路と、上記第3ポ−ト42およびシリンダ空 間38aで構成される第2流路とにて、ハイドリックユニット7からの液圧を、 第2ピストン44の両側の各シリンダ空間46a,46bに加わえることができ るようにしてある。
【0031】 ここで、第2ピストン44は、左側と右側とで受圧面積が異なる(左側端面の 面積>右側端面の面積)設定としてあるので、ハイドロリックユニット7からの 液圧が加わると、受圧面積の差異により左側の定位置から右方向(第4ポ−ト4 3,第2ポ−ト35側)へ変位するようになっている(第1ピストン移動手段) 。
【0032】 また上記第1開閉ポ−ト48は、例えば第2ピストン44が第2シリンダ41 の右側へ一杯に移動したとき、第2ピストン44の外周面にて閉じられる位置に 配置されていて、ハイドロリックユニット7からの液圧で変位する第2ピストン 44によって第1流路(第1開閉ポ−ト48,常時連通用ポ−ト49,第1連通 路50より構成される流路)を遮断するようにしてある(第2開閉部)。
【0033】 一方、第1シリンダ33のシリンダ空間38aを構成する周壁には第2開閉ポ −ト51が設けられている。この第2開閉ポ−ト51は、同ポ−トに接続される 第2連通路52を介して、オリフィス装置31とマスタシリンダ3との間の流通 路部分に接続され、マスタシリンダ3の作動時、このマスタシリンダ3からの圧 力を第1ピストン36に供給できる第2液圧供給路を構成している。すなわち、 第2ポ−ト35からシリンダ空間38bに至る流路と、上記第2連通路52およ び第2開閉ポ−ト51で構成される第3流路にて、マスタシリンダ3からの液圧 を、第1ピストン36の両側の各シリンダ空間38a,38bに加わえることが できるようにしてある。
【0034】 ここで、第1ピストン36は、左側と右側とで受圧面積が異なる(右側端面の 面積>左側端面の面積)設定としてあるので、マスタシリンダ3からの液圧が加 わると、受圧面積の差異により右側の定位置から左方向(第3ポ−ト42,第1 ポ−ト34側)へ変位するようになっている(第2ピストン移動手段)。
【0035】 また上記第2開閉ポ−ト51は、例えば第1ピストン36が第1シリンダ33 の左側へ一杯に移動したとき、第1ピストン36の外周面にて閉じられる位置に 配置されていて、マスタシリンダ3からの液圧で変位する第1ピストン36によ って第3流路(第2開閉ポ−ト51,第2連通路52より構成される流路)を遮 断するようにしてある(第1開閉部)。
【0036】 そして、上記した第1流路および第2流路の規制により、マスタシリンダ3お よびハイドロリックユニット7の双方から液圧が加わるときのみ、第1ポ−ト3 4と第2ポ−ト35との間を特定の経路でのみ連通させるようにしている。すな わち、第1流路および第2流路が遮断する状態となると、第1ポ−ト34と第2 ポ−ト35との間は、第4流路を構成するオリフィス路47と、第5流路を構成 するシリンダ空間46b,第4ポ−ト43,シリンダ空間38bとの連通で構成 される導入路(液圧導入系)でのみ連通するようになっている。
【0037】 またオリフィス路47内には、オリフィス53が設けられていて、マスタシリ ンダ3およびハイドロリックユニット7の双方から液圧が加わるときにおいての み、ハイドロリックユニット7からマスタシリンダ3に伝達される液圧を抑制さ せるようにしてある。 このように構成されたオリフィス装置31を組み込んだアンチスキッドブレ− キ装置の作用について説明する。
【0038】 ブレ−キペダル2を踏んでマスタシリンダ3を作動させると、マスタシリンダ 3で発生した液圧が第2ポ−ト35に供給される。すると、この液圧は、第2ポ −ト35を経てシリンダ空間38bと、第2連通路52および第2開閉ポ−ト5 1を経てシリンダ空間38aとにそれぞれ加わる。
【0039】 このとき、第1ピストン36の右側端の受圧面積は左側端よりも大きいから、 図2に示されるように第1ピストン36は左側方向へ移動し、同移動によって第 2開閉ポ−ト51を閉じていく。
【0040】 すると、シリンダ空間38bに入った液圧は、シリンダ空間46b,第1開閉 ポ−ト48,常時連通用ポ−ト49,第1連通路50を経て、オリフィス装置3 1の出口側の流通路部分に至る。なお、この経路は流通抵抗が、オリフィス53 を内蔵したオリフィス路47の流通抵抗よりも小さいことによる。 なお、このとき第2ピストン44はシリンダ空間46bに入る液圧によって、 左側に押し付けられたままとなる。
【0041】 そして、このオリフィス装置31からの液圧が、先の「従来の技術」の項で述 べた図5に示すハイドロリックユニット7を経てディスクブレ−キ装置4のホイ −ルシリンダ5に供給される。これにより、車輪は制動される。 このとき、ECU15が上記制動を加えている車輪においてスリップが起きた と感知すると、図5に示すハイドロリックユニット17を作動させる。
【0042】 すなわち、二方弁10を「閉」、二方弁13を「開」、ポンプ14を作動させ て、ホイ−ルシリンダ5内の液圧を抜き、ディスクブレ−キ装置4の制動力を低 下させる。
【0043】 このとき、オリフィス装置31へ液圧が加わる。すると、この液圧は、第1ポ −ト34,シリンダ空間38a,第3ポ−ト42を経てシリンダ空間46aに伝 わるともに、第1連通路50,常時連通用ポ−ト49,第1開閉ポ−ト48を経 てシリンダ空間46bに伝わる。
【0044】 ここで、第2ピストン44の左側端の受圧面積は右側端よりも大きいから、図 3に示されるように第2ピストン44は右側方向へ移動し、同移動によって第1 開閉ポ−ト48を閉じていく。
【0045】 これにより、オリフィス53を通過する以外の流路は、全て遮断される。すな わち、第1ポ−ト34からの液圧は、シリンダ空間38a,第3ポ−ト42,シ リンダ空間46a,オリフィス路47,オリフィス53,シリンダ空間46b, 第4ポ−ト43,シリンダ空間38bを経て第2ポ−ト35に至るだけとなる。
【0046】 つまり、ハイドロリックユニット7からマスタシリンダ3に向かう液圧は、オ リフィス53がある流路部分を通過するために、オリフィス作用により低下する ことになる。 これにより、マスタシリンダ3からブレ−キペダル2に伝達される振動は小さ くなる。
【0047】 その後、上記ハイドロリックユニット7の作動が解除されると、第2ピストン 44は元の状態に復帰し、再びマスタシリンダ3からの液圧は、図1に示される ように第2ポ−ト35からシリンダ空間46b,第1開閉ポ−ト48,常時連通 用ポ−ト49,第1連通路50を経て、オリフィス装置31の出口側に導かれ、 制動力を復帰させる。
【0048】 またブレ−キペダル2を踏むのを止めて、マスタシリンダ3からの液圧を解除 すれば、図4に示されるように第1ピストン36が右側端に移動して、第2連通 路52を開放する。
【0049】 このことは、液圧の変化による流路経路の切換えから、液圧(振動)の低減が 必要なときはオリフィス53を通過する流通経路を確保し、それ以外のときはオ リフィス53を通過しないスム−スな流れが期待できる流通経路を確保すること ができる。 それ故、制動時に良好なフィ−リングを得ることができる。
【0050】 また、液圧が全く作用していない状態のオリフィス装置31は、図1に示され るようにオリフィス53があるオリフィス路47以外の流路、すなわち第1連通 路50、第2連通路52を通過する経路によって、マスタシリンダ3とハイドロ リックユニット7とが連通しているから、自動車の生産ラインでの真空充填によ るブレ−キ系のエア抜きは、十分に内径が確保された流路で行うことができる。 よって、通常、制動時のフィ−リングの向上と、エア抜きの作業性の向上とを 図ることができる。
【0051】
以上説明したようにこの考案によれば、通常の制動時および真空充填によるエ ア抜き時は、十分に内径が確保された流路で行い、かつ圧力の低減が必要なとき はオリフィスを流れる流路のみに圧力を伝達させることができる。 したがって、通常、制動時のフィ−リングの向上が図れるとともに、エア抜き の作業性の向上が図れる。
【図1】この考案の一実施例の車両用アンチスキッドブ
レ−キ装置に適用したオリフィス装置の構成を示す断面
図。
レ−キ装置に適用したオリフィス装置の構成を示す断面
図。
【図2】通常制動時のオリフィス装置の流通経路を示す
断面図。
断面図。
【図3】スリップの感知によりブレ−キ圧を減圧させた
ときのオリフィス装置の流通経路を示す断面図。
ときのオリフィス装置の流通経路を示す断面図。
【図4】マスタシリンダから圧力を解除したときのオリ
フィス装置の流通経路を示す断面図。
フィス装置の流通経路を示す断面図。
【図5】内部循環式のアンチスキッドブレ−キ装置の概
略構成を示す図。
略構成を示す図。
【図6】従来のアンチスキッドブレ−キ装置に用いられ
ているオリフィス装置を示す断面図。
ているオリフィス装置を示す断面図。
【図7】図6のA部のオリフィス部分を拡大して示す断
面図。
面図。
【図8】スリップの感知によりブレ−キ圧を減圧させた
ときのオリフィス装置の流通経路を示す断面図。
ときのオリフィス装置の流通経路を示す断面図。
2…ブレ−キペダル、3…マスタシリンダ、4…ディス
クブレ−キ装置、5…ホイ−ルシリンダ、6…流通路、
7…ハイドロリックユニット(液圧制御手段)、30…
第1ピストン機構、31…オリフィス装置、33…第1
シリンダ、34…第1ポ−ト、35…第2ポ−ト、36
…第1ピストン、38a,38b…シリンダ空間、40
…第2ピストン機構、41…第2シリンダ、42…第3
ポ−ト、43…第4ポ−ト、46a,46b…シリンダ
空間、47…オリフィス路、48…第1開閉ポ−ト、4
9…常時連通用ポ−ト、50…第1連通路、51…第2
開閉ポ−ト、52…第2連通路、53…オリフィス。
クブレ−キ装置、5…ホイ−ルシリンダ、6…流通路、
7…ハイドロリックユニット(液圧制御手段)、30…
第1ピストン機構、31…オリフィス装置、33…第1
シリンダ、34…第1ポ−ト、35…第2ポ−ト、36
…第1ピストン、38a,38b…シリンダ空間、40
…第2ピストン機構、41…第2シリンダ、42…第3
ポ−ト、43…第4ポ−ト、46a,46b…シリンダ
空間、47…オリフィス路、48…第1開閉ポ−ト、4
9…常時連通用ポ−ト、50…第1連通路、51…第2
開閉ポ−ト、52…第2連通路、53…オリフィス。
Claims (1)
- 【請求項1】 ブレ−キペダルの踏力にしたがって液圧
を発生させるマスタシリンダとブレ−キ機構のホイ−ル
シリンダとを流通路を介して接続して構成されるブレ−
キ装置と、 前記流通路に設けられ制動時、スリップの感知にしたが
って前記ホイ−ルシリンダの液圧を可変する液圧制御手
段と、 この液圧制御手段と前記マスタシリンダとの間の流通路
に設けられ前記液圧制御手段の減圧時、前記マスタシリ
ンダに伝わる圧力を抑制するオリフィス装置とを具備
し、 前記オリフィス装置は、 一端側に前記液圧制御手段に連通する第1ポ−トを有
し、他端側に前記マスタシリンダに連通する第2ポ−ト
を有した第1シリンダ内に第1ピストンを摺動自在に設
けて構成された第1ピストン機構と、 前記第1ピストンの内部にこの第1ピストンの移動方向
に沿って形成した第2シリンダおよびこの第2シリンダ
内に摺動自在に設けた第2ピストンから構成される第2
ピストン機構と、 前記第2シリンダの前記第2ピストンで区画される第2
ポ−ト側のシリンダ空間を第1流路を介して前記液圧制
御手段に連通し、前記第2ピストンで区画される第1ポ
−ト側のシリンダ空間を第2流路を介して前記第1ポ−
トに連通して構成された第1液圧供給路と、 前記第2ピストンに設けられ前記液圧制御手段から液圧
が加わるにしたがって前記第2ピストンを所定位置から
前記第2ポ−ト側へ変位させる第1ピストン移動手段
と、 前記第1シリンダの前記第1ピストンで区画される第1
ポ−ト側のシリンダ空間を前記第2のポ−トに第3流路
を介して連通させた第2液圧供給路と、 前記第1ピストンに設けられ前記マスタシリンダから液
圧が加わるにしたがって所定位置から第1ピストンを前
記第1ポ−ト側へ変位させる第2ピストン移動手段と、 前記第3流路に設けられ前記マスタシリンダからの液圧
により変位する前記第1ピストンにしたがいこの第3流
路を遮断する第1開閉部と、 前記第1流路に設けられ前記液圧制御手段からの液圧に
より変位する第2ピストンにしたがいこの第1流路を遮
断する第2開閉部と、 前記第2のピストンで区画される第1ポ−ト側および第
2ポ−ト側の各シリンダ空間の相互を第4流路で連通
し、かつ前記第2ピストンで区画される第2ポ−ト側の
シリンダ空間を前記第2ポ−トに第5流路を介して連通
してなり、前記マスタシリンダおよび前記液圧制御手段
の双方から液圧が加わるときのみ、前記第1ポ−トと第
2ポ−トとの間を連通させるための液圧導入系と、 前記第4流路から第5流路に至る流路部分に設けられ前
記液圧制御手段から前記マスタシリンダに伝達される液
圧を抑制するオリフィスとから構成されることを特徴と
する車両用アンチスキッドブレ−キ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6960791U JPH0520965U (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 車両用アンチスキツドブレ−キ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6960791U JPH0520965U (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 車両用アンチスキツドブレ−キ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0520965U true JPH0520965U (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=13407710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6960791U Pending JPH0520965U (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 車両用アンチスキツドブレ−キ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0520965U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101634113B1 (ko) * | 2015-04-13 | 2016-06-28 | 주식회사 만도 | 브레이크 시스템의 고압어큐뮬레이터 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04189656A (ja) * | 1990-11-21 | 1992-07-08 | Nissan Motor Co Ltd | アンチスキッドブレーキ用液圧制御装置 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP6960791U patent/JPH0520965U/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04189656A (ja) * | 1990-11-21 | 1992-07-08 | Nissan Motor Co Ltd | アンチスキッドブレーキ用液圧制御装置 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101634113B1 (ko) * | 2015-04-13 | 2016-06-28 | 주식회사 만도 | 브레이크 시스템의 고압어큐뮬레이터 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980113 |