JPH0521138U - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents

車両の駆動力制御装置

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JPH0521138U
JPH0521138U JP7034291U JP7034291U JPH0521138U JP H0521138 U JPH0521138 U JP H0521138U JP 7034291 U JP7034291 U JP 7034291U JP 7034291 U JP7034291 U JP 7034291U JP H0521138 U JPH0521138 U JP H0521138U
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JP
Japan
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valve
engine
switching
intake
transmission system
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Application number
JP7034291U
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English (en)
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孝俊 青木
修介 赤崎
光男 北田
守良 粟坂
康久 新井
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両用変速機の作動状態および動弁装置の作動
状態をともに考慮して運転状態に適合した駆動状態が得
られるようにする。 【構成】本考案装置は、高速および低速伝達系を機関E
の運転状態に応じて切換可能な副変速機が機関Eに連結
された手動式主変速機に直列に連結されて成る車両用変
速機56と、機関Eの主として低速時に対応した低速作
動特性と機関Eの主として高速時に対応した高速作動特
性とに機関弁VI1,VI2の作動特性を切換可能な弁作動
特性切換手段41を有する動弁装置18と、副変速機お
よび弁作動特性切換手段の切換信号を制御因子として副
変速機および弁作動特性切換手段41の切換作動を機関
Eの運転状態に応じて制御する制御手段Cとを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の駆動力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高速および低速伝達系を機関の運転状態に応じて切換可能な副変速機が 機関に連結された手動式主変速機に直列に連結されて成る車両用変速機を備える 車両が、たとえば特公昭63−23415号公報等により知られており、また機 関の主として低速時に対応した低速作動特性と主として高速時に対応した低速作 動特性とに機関弁の作動特性を切換可能な弁作動特性切換手段を有する動弁装置 が、たとえば特開昭60−11609号公報等により知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の車両用変速機は変速特性を機関の運転状態に応じてより 細かく変化させて、機関低負荷時の燃費向上および機関高負荷時の出力向上を図 るようにするものであり、また上記従来の動弁装置は、機関弁の作動特性を機関 の運転状態に応じて変化させて、機関低負荷時の燃費向上および機関高負荷時の 出力向上を図るようにするものであり、そのような車両用変速機の機能と動弁装 置の機能とを共に利用して車両の駆動力制御精度をより向上することが望ましい 。
【0004】 しかるに、上記車両用変速機の副変速機および動弁装置の弁作動特性切換手段 を機関の運転状態に応じてそれぞれ独立に制御するようにしたのでは、機関の運 転状態によっては、車両用変速機から得られる出力特性と動弁装置から得られる 出力特性とが相互に干渉し合い、望ましい車両駆動状態が得られないことがある 。
【0005】 本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、車両用変速機の作動状態 および動弁装置の作動状態をともに考慮して運転状態に適合した駆動力が得られ るようにした車両の駆動力制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の考案に従う装置は、高速および低 速伝達系を機関の運転状態に応じて切換可能な副変速機が機関に連結された手動 式主変速機に直列に連結されて成る車両用変速機と、機関の主として低速時に対 応した低速作動特性と主として高速時に対応した高速作動特性とに機関弁の作動 特性を切換可能な弁作動特性切換手段を有する動弁装置と、副変速機および弁作 動特性切換手段の切換信号を制御因子として副変速機および弁作動特性切換手段 の切換作動を機関の運転状態に応じて制御する制御手段とを備える。
【0007】 また請求項2記載の考案によれば、制御手段は、機関が比較的高回転数にある 状態でのエンジンブレーキ時に、副変速機を低速伝達系から高速伝達系に切換え るのに応じて機関弁を低速作動特性で駆動する状態に弁作動特性切換手段を作動 せしめる。
【0008】 請求項3の考案によれば、制御手段は、副変速機における高速伝達系および低 速伝達系間の切換タイミングと、弁作動特性切換手段における高速作動特性およ び低速作動特性の切換タイミングとを相互にずらせて副変速機および弁作動特性 切換手段の作動切換を制御する。
【0009】 さらに請求項5記載の考案によれば、制御手段は、加速時に副変速機をその高 速伝達系から低速伝達系に切換えるのに応じて、弁作動特性切換手段を低速作動 特性から低速作動特性へと切換作動させる。
【0010】
【実施例】
以下、図面により本考案の一実施例について説明する。
【0011】 先ず図1および図2において、車両に搭載されるSOHC型多気筒内燃機関E の機関本体主要部を構成すべく、シリンダブロック1の上面にシリンダヘッド2 が結合され、シリンダブロック1に設けられた複数のシリンダ3にはピストン4 が摺動可能にそれぞれ嵌合され、それらのピストン4の上面およびシリンダヘッ ド2間に燃焼室5がそれぞれ形成される。
【0012】 燃焼室5の天井面に開口するようにして、一対の吸気弁口61 ,62 と一対の 排気弁口71 ,72 とがシリンダヘッド2に設けられており、両吸気弁口61 , 62 は、シリンダヘッド2の一側面に開口する単一の吸気開口端8に、相互間に 隔壁2aを挟んだ吸気ポート91 ,92 を介して連なり、両排気弁口71 ,72 は、シリンダヘッド2の他側面に開口する単一の排気開口端10に、相互間に隔 壁2bを挟んだ排気ポート111 ,112 を介して連なる。また両吸気弁口61 ,62 を個別に開閉可能な一対の機関弁としての吸気弁VI1,VI2は、シリンダ ヘッド2に配設された一対のガイド筒12にそれぞれ摺動可能に嵌合されており 、各ガイド筒12から突出した各吸気弁VI1,VI2の上端部にそれぞれ固定され たリテーナ13とシリンダヘッド2との間には各吸気弁VI1,VI2を囲繞するコ イル状の弁ばね14がそれぞれ介設され、それらの弁ばね14により各吸気弁V I1 ,VI2は上方すなわち閉弁方向に付勢される。さらに両排気弁口71 ,72 を 個別に開閉可能な一対の排気弁VE1,VE2は、シリンダヘッド2に配設された一 対のガイド筒15にそれぞれ摺動可能に嵌合されており、各ガイド筒15から突 出した各排気弁VE1,VE2の上端部にそれぞれ固定されたリテーナ16とシリン ダヘッド2との間には各排気弁VE1,VE2を囲繞するコイル状の弁ばね17がそ れぞれ介設され、それらの弁ばね17により各排気弁VE1,VE2は上方すなわち 閉弁方向に付勢される。
【0013】 図3を併せて参照して、両吸気弁VI1,VI2および両排気弁VE1,VE2には、 動弁装置18が連結される。この動弁装置18は、クランクシャフト20(図1 参照)に1/2の減速比で連動、連結される単一のカムシャフト19と、カムシ ャフト19の回転運動を両吸気弁VI1,VI2の開閉運動に変換するための第1、 第2および第3吸気側ロッカアーム21,22,23と、前記カムシャフト19 の回転運動を両排気弁VE1,VE2の開閉運動に変換するための第1および第2排 気側ロッカアーム24,25とを備える。
【0014】 カムシャフト19は、シリンダヘッド2と、前記クランクシャフト20の軸線 に沿うシリンダ3の両側で該シリンダヘッド2上にそれぞれ結合されるホルダ2 6…とで、シリンダ3の軸線と直交する水平な軸線を有しながら回転自在に支承 される。
【0015】 図4において、カムシャフト19には、機関の低速運転に対応した形状の第1 吸気側カム27と、機関の高速運転に対応した形状に形成されながら第1吸気側 カム27の一側に隣接配置される第2吸気側カム28と、第2吸気側カム28の 一側に隣接する隆起部29とが一体に設けられるとともに、第1吸気側カム27 および隆起部29の両側に排気側カム30,30が一体に設けられる。前記隆起 部29は、機関の低負荷運転域で両吸気弁VI1,VI2の一方VI2を実質的に休止 状態とすべく基本的にはカムシャフト19の軸線を中心とする円形の外面を有す るように形成されるものであるが、第1および第2吸気側カム27,28の高位 部に対応する位置にはわずかに突出した突部が設けられている。しかもカムシャ フト19の軸線に沿う方向での該隆起部29の幅は比較的狭く設定される。
【0016】 一方の吸気弁VI1には第1吸気側ロッカアーム21が連動、連結され、他方の 吸気弁VI2には第3吸気側ロッカアーム23が連動、連結され、両吸気弁VI1, VI2に対して自由となり得る第2吸気側ロッカアーム22が第1および第3吸気 側ロッカアーム21,23間に配置される。而して各吸気側ロッカアーム21〜 23は、カムシャフト19の斜め上方位置で該カムシャフト19と平行な軸線を 有しながらホルダ26…に固定的に支持された吸気側ロッカシャフト31で揺動 自在に支承される。また第1および第2排気側ロッカアーム24,25は、両排 気弁VE1,VE2に個別に連動、連結されており、前記カムシャフト19の斜め上 方位置で前記吸気側ロッカシャフト31と平行にしてホルダ26…に固定的に支 持された排気側ロッカシャフト32に揺動自在に支承される。
【0017】 第1吸気側ロッカアーム21の一端には第1吸気側カム27に摺接するローラ 33が軸支され、第3吸気側ロッカアーム23の一端には隆起部29に摺接する 摺接部34が隆起部29に対応して幅を狭くしながら設けられ、第2吸気側ロッ カアーム22には第2吸気側カム28に摺接するカムスリッパ35が設けられる 。また両排気側ロッカアーム24,25の一端には、カムシャフト19に設けら れた排気側カム30,30に摺接するローラ36がそれぞれ軸支される。
【0018】 第1および第3吸気側ロッカアーム21,23の他端には、両吸気弁VI1,V I2 の上端に当接するタペットねじ37がそれぞれ進退自在に螺合されており、第 1および第3吸気側ロッカアーム21,23の揺動作動に応じて各吸気弁VI1, VI2が開閉作動することになる。また両排気側ロッカアーム24,25の他端に は、各排気弁VE1,VE2の上端に当接するタペットねじ38がそれぞれ進退自在 に螺合されており、両排気側ロッカアーム24,25の揺動作動に応じて各排気 弁VE1,VE2が開閉作動することになる。
【0019】 ところで、各ホルダ26…の上端間には支持板39が架設されており、この支 持板39には、第2吸気側ロッカアーム22をカムシャフト19の第2吸気側カ ム28に摺接させる方向に弾発付勢するロストモーション機構40が配設される 。
【0020】 各吸気側ロッカアーム21〜23には、各吸気側ロッカアーム21〜23の連 結状態、ならびに各吸気側ロッカアーム21〜23の連結解除状態を、機関の運 転状態に応じて切換可能な弁作動特性切換手段41が設けられる。
【0021】 この弁作動特性切換手段41は、第1吸気側ロッカアーム21および第2吸気 側ロッカアーム22を連結可能な連結ピストン42と、第2吸気側ロッカアーム 22および第3吸気側ロッカアーム23を連結可能な連結ピン43と、連結ピス トン42および連結ピン43の移動を規制する規制部材44と、連結ピストン4 2、連結ピン43および規制部材44を連結解除側(図4の左側)に付勢する戻 しばね45とを備える。
【0022】 第1吸気側ロッカアーム21には、第2吸気側ロッカアーム22側に開放した 有底の第1ガイド穴46が吸気側ロッカシャフト31と平行に穿設されており、 この第1ガイド穴46に連結ピストン42が摺動可能に嵌合され、連結ピストン 42の一端と第1ガイド穴46の閉塞端との間に油圧室47が画成される。また 第1吸気側ロッカアーム21には油圧室47に連通する連通路48が穿設され、 吸気側ロッカシャフト31内には、第1吸気側ロッカアーム21の揺動状態にか かわらず前記連通路48すなわち油圧室47に常時連通する油路49が設けられ る。而して該油路49は、図1で示すように、連結切換用電磁制御弁50を介し て油圧源51に接続される。
【0023】 第2吸気側ロッカアーム22には、第1ガイド穴46に対応するガイド孔52 が吸気側ロッカシャフト31と平行にして両側面間にわたって穿設されており、 前記連結ピストン42の他端に一端が当接される連結ピン43がガイド孔52に 摺動可能に嵌合される。
【0024】 第3吸気側ロッカアーム23には、前記ガイド孔52に対応する有底の第2ガ イド穴53が第2吸気側ロッカアーム22側に開放して吸気側ロッカシャフト3 1と平行に穿設されており、連結ピン43の他端に当接する有底円筒状の規制部 材44が第2ガイド穴53に摺動可能に嵌合される。この規制部材44は、その 開口端を第2ガイド穴53の閉塞端側に向けて配置されるものであり、その開口 端部で半径方向外方に張出した鍔部44aが第2ガイド穴53の内面に摺接する 。戻しばね45は、第2ガイド穴53の閉塞端および規制部材44の閉塞端間に 縮設されており、この戻しばね45のばね力により相互に当接した前記連結ピス トン42、連結ピン43および規制部材44が油圧室47側に付勢される。しか も第2ガイド穴53の閉塞端には、空気および油抜き用の連通孔54が穿設され る。
【0025】 かかる弁作動特性切換手段41において、主として機関Eの低速運転時に連結 切換用電磁制御弁50により油圧室47の油圧を解放すると、戻しばね45のば ね力により連結ピストン42および連結ピン43の当接面は第1吸気側ロッカア ーム21および第2吸気側ロッカアーム22間に対応する位置にあり、連結ピン 43および規制部材44の当接面は第2吸気側ロッカアーム22および第3吸気 側ロッカアーム23間に対応する位置にある。したがって各吸気側ロッカアーム 21〜23は相互に相対角変位可能な状態にあり、カムシャフト19の回転作動 により第1吸気側ロッカアーム21は第1吸気側カム27との摺接に応じて揺動 し、一方の吸気弁VI1は第1吸気側カム27の形状に応じたタイミングおよびリ フト量で開閉作動する。また隆起部29に摺接した第3吸気側ロッカアーム23 は実質的に休止状態となり、他方の吸気弁VI2を実質的に休止させることができ る。しかも吸気弁VI2は完全に休止するのではなく、一方の吸気弁VI1が開弁す るときには開弁方向にわずかに作動するので、完全な閉弁状態を保ったときに生 じる吸気弁VI2の弁座への固着および燃料の滞留を防止することができる。さら に第2吸気側ロッカアーム22は第2吸気側カム28との摺接に応じて揺動する が、その揺動動作は第1および第3吸気側ロッカアーム21,23に何らの影響 も及ぼさない。また排気弁VE1,VE2は排気側カム30,30の形状に応じたタ イミングおよびリフト量で開閉作動する。
【0026】 また主として機関Eの高速運転時に連結切換用電磁制御弁50を開弁して油圧 室47に高油圧を作用させると、連結ピストン42は連結ピン43を押圧しなが ら戻しばね45のばね力に抗して油圧室47の容積を増大する方向に移動しよう とし、第1ガイド穴46、ガイド孔52および第2ガイド穴53の軸線が一致し たとき、すなわち各吸気側ロッカアーム21〜23が静止状態に入ったときに連 結ピストン42がガイド孔52に嵌合し、それに応じて連結ピン43が第2ガイ ド穴53に嵌合することにより、各吸気側ロッカアーム21〜23が連結状態と なり、第2吸気側カム28に摺接している第2吸気側ロッカアーム22とともに 第1および第3吸気側ロッカアーム21,23が揺動し、両吸気弁VI1,VI2は 第2吸気側カム28の形状に応じたタイミングおよびリフト量で開閉作動せしめ られる。また両排気側ロッカアーム24,25は、低負荷時と同様に排気側カム 30,30の形状に応じたタイミングおよびリフト量で両排気弁VE1,VE2を開 閉作動せしめる。
【0027】 図5を併せて参照して、機関Eのクランクシャフト20は、車両用変速機56 および差動装置Dを介して駆動輪W,Wに連結される。
【0028】 車両用変速機56は、クランクシャフト20に連結される変速用クラッチ57 と、該クラッチ57を介してクラックシャフト20に連結される手動式主変速機 58と、主変速機58に直列に連結される副変速機59とを備える。
【0029】 主変速機58は、変速用クラッチ57に連なる入力軸60および差動装置Dに 連なる出力軸61との間に介設される前進第1速用ギヤ列G1 および後進ギヤ列 GR 、ならびに入力軸60に軸支されているスリーブ軸62および前記出力軸6 1間に介設される前進第2速用ギヤ列G2 、第3速用ギヤ列G3 および第4速用 ギヤ列G4 を備えるものであり、第1速−第2速変換用の第1切換クラッチ63 、第3速−第4速変速用の第2切換クラッチ64および後進用アイドルシフトギ ヤ65を、図示しないチェンジレバーの操作により選択作動せしめることにより 、前記各ギヤ列G1 〜G4 ,GR の1つが択一的に確立される。
【0030】 副変速機59は、入力軸60およびスリーブ軸62間に介設される油圧クラッ チ66と、油圧クラッチ66の一側で入力軸60に固設される固定ギヤ67と、 油圧クラッチ66の他側でスリーブ軸62に固設される連動ギヤ68と、固定ギ ヤ67および連動ギヤ68間を連結して出力軸61に回転自在に軸支されるアイ ドルギヤ機構69と、アイドルギヤ機構69に介入されるワンウェイクラッチ7 0とを備えるものである。而して油圧クラッチ66を接続状態にすると、入力軸 60およびスリーブ軸62が油圧クラッチ66を介して連結されて高速伝達系G H が確立されることになり、また油圧クラッチ66を遮断状態にすると、入力軸 60から固定ギヤ67、アイドルギヤ機構69および連動ギヤ68を経てスリー ブ軸62に至る低速伝達系GL が確立されることになる。しかも高速伝達系GH の確立時にはワンウェイクラッチ70の働きにより低速伝達系GL を介しての動 力伝達が停止される。
【0031】 このような車両用変速機56によれば、前進第2速用ギヤ列G2 、第3速用ギ ヤ列G3 および第4速用ギヤ列G4 の1つが確立している状態で、副変速機59 により高低2段の変速段が与えられることになり、全体としては、前進7段、後 進1段の変速が得られることになる。
【0032】 油圧クラッチ66に連なる油路71は油圧制御回路72に接続されており、こ の油圧制御回路72は、フィルタ73を介してリザーバRに接続される油圧ポン プ75と、油圧ポンプ75の吐出側に接続されるリリーフ弁74と、パイロット 圧が大なるときに油圧ポンプ75を油圧クラッチ66に連通させる状態ならびに 前記パイロット圧が小なるときに油圧クラッチ66をリザーバRに連通させる状 態を切換可能にして油路71および油圧ポンプ75間に介設されるシフト弁76 と、該シフト弁76のパイロット圧を制御するための電磁式シフト制御弁77と 、油路71に接続されるアキュムレータ78と、アキュムレータ78の背圧を制 御するための電磁式背圧制御弁79とを備える。
【0033】 而してシフト制御弁77は、その消磁状態では油圧ポンプ75の吐出油圧をパ イロット圧としてシフト弁76に作用させ、また励磁状態ではシフト弁76のパ イロット圧を低下させるものである。また背圧制御弁79は、デューティ制御さ れる電磁開閉弁であり、消磁状態での閉弁時には吐出ポンプ75の吐出油圧をア キュムレータ78に作用させてアキュムレータ78の背圧を上昇させ、励磁状態 での開弁時にはアキュムレータ78の背圧を低下させるものである。
【0034】 このような油圧制御回路72では、シフト制御弁77を消磁して閉弁した状態 ではシフト弁76が油圧ポンプ75を油路71に連通させる状態となっており、 機関Eに連動する油圧ポンプ75からの油圧が油圧クラッチ66に作用し、油圧 クラッチ66が接続状態となって副変速機59では高速伝達系GH が確立する。 しかも背圧制御弁79を開弁してアキュムレータ78の背圧を低下させておくこ とにより、油圧クラッチ66に作用する油圧を徐々に上昇させることができ、そ れにより油圧クラッチ66の遮断状態から接続状態への変化を緩やかにして接続 時のショックを緩和することができる。またシフト制御弁77を励磁して開弁す ると、シフト弁76はパイロット圧の低下に応じて油路71をリザーバRに連通 させる状態となり、油圧クラッチ66は油圧低下に応じて遮断し、副変速機59 では低速伝達系GL が確立する。この際、背圧制御弁79を閉弁してアキュムレ ータ78に大きな背圧を作用させると、油圧クラッチ66は直ちに遮断状態とな るが、背圧制御弁79を開弁しておくと、アキュムレータ78での蓄油量が大き いことにより油圧クラッチ66の接続状態から遮断状態への変化が遅れることに なる。
【0035】 再び図1において、吸気開口端8には、吸気マニホールド80と、スロットル 弁81を有するスロットルボディ82とを介してエアクリーナ83が接続される ものであり、エアクリーナ83から吸気開口端8に至るまでの間で吸気マニホー ルド80およびスロットルボディ82には吸気通路84が形成される。而して吸 気通路84には、バイパス通路85と、ファーストアイドル通路86とがスロッ トル弁81を迂回して並列に接続されており、バイパス通路85にはバイパス用 電磁制御弁87が介設され、ファーストアイドル通路86には機関本体の冷却水 温に応じて作動するワックス弁88が介設される。またスロットル弁81および エアクリーナ83間で吸気通路84には、外端を閉じた吸気室89が開閉弁90 を介して接続されており、この開閉弁90を開閉駆動するための負圧アクチュエ ータ91は、スロットル弁81よりも下流側の吸気通路84に電磁制御弁92を 介して接続される。
【0036】 吸気マニホールド80におけるシリンダヘッド2側の端部には、エアアシスト 機能を有する燃料噴射弁95が吸気開口端8に向けて取付けられ、この燃料噴射 弁95にアシストエアを供給するための通路96は、各気筒に共通な空気ヘッダ 97に接続され、該空気ヘッダ97は、電磁式空気量制御弁98およびアイドル 調整ねじ99を介して、スロットル弁81よりも上流側の吸気通路84に接続さ れる。
【0037】 前記連結切換用電磁制御弁50、電磁切換弁72、バイパス用電磁制御弁87 、電磁制御弁92、燃料噴射弁95および電磁式空気量制御弁98の作動は、コ ンピュータから成る制御手段Cにより制御されるものであり、該制御手段Cには 、吸気圧力センサSPBで検出される吸気圧力PB 、機関冷却水温センサSTWで検 出される冷却水温TW 、回転数センサSNEで検出される機関回転数NE 、大気圧 PA を検出する大気圧センサSPA、車両速度VB を検出する車速センサSVB、な らびにスロットル弁81の開度θTHを検出するスロットルセンサSTHの検出値が それぞれ入力される。
【0038】 而して、制御手段Cは、機関低負荷時には両吸気弁VI1,VI2の一方VI2を実 質的に休止することにより両吸気ポート91 ,92 の一方92 からの吸気を実質 的に停止させるべく動弁装置18における弁作動特性切換手段41の作動を制御 し、機関高負荷時には両吸気弁VI1,VI2をともに作動させるべく動弁装置18 における弁作動特性切換手段41の作動を制御するとともに、機関の運転状態に 応じて燃料噴射弁65へのアシストエア供給量を制御すべく電磁式空気量制御弁 83の作動を制御するものである。
【0039】 制御手段Cには、動弁装置18における弁作動特性切換手段41の作動制御す なわち連結切換用電磁制御弁50の作動を制御するための処理手順が図6で示す ように予め設定されており、この図6において、第1ステップS1では機関回転 数NE が予め設定している高設定回転数NVTH 以上(NE ≧NVTH )であるかど うかが判定され、NE ≧NVTH であるときには第2ステップS2に進んで連結切 換用電磁制御弁50を開弁し、弁作動特性切換手段41を連結作動せしめ、両吸 気弁VI1,VI2を第2吸気側カム28により開閉駆動する状態とする。
【0040】 また第1ステップS1でNE <NVTH であると判定されたときには、第3ステ ップM3において、機関回転数NE が予め設定している低設定回転数NVTL 以下 (NE ≦NVTL )であるかどうかが判定され、NE ≦NVTL であるときには、第 4ステップS4において連結切換用電磁制御弁50を閉弁し、弁作動特性切換手 段41を連結解除作動せしめ、一方の吸気弁VI1を第1吸気側カム27で開閉駆 動し、他方の吸気弁VI2を実質的な休止状態とする。
【0041】 第3ステップS3でNE >NVTL と判定されたときには第5ステップS5に進 み、この第5ステップS5では、エンジンブレーキ状態であるか否かが判断され 、エンジンブレーキ状態ではないときには第6ステップS6に進む。この第6ス テップS6では、車両用変速機56における副変速機59が高速伝達系GH から 低速伝達系GL にキックダウンしたか否かが判断され、キックダウン状態である ときには第2ステップS2に、またキックダウン状態ではないときには第7ステ ップS7に進む。
【0042】 上記第5ステップS5で、エンジンブレーキ状態であると判断されたときには 第8ステップS8において副変速機59が低速伝達系GL から高速伝達系GH に 切換わったか否かが判断され、低速伝達系GL から高速伝達系GH に切換わった ときには第4ステップS4に、また切換わっていないときには第7ステップS7 に進む。
【0043】 第7ステップS7では、図7で示すように予め設定されているNE 〜PB テー ブルによる検索が実行される。而して該テーブルには、機関回転数NE が低設定 回転数NVTL 以上で高設定回転数NVTH 未満の範囲において、設定吸気圧力PBS H が設定されており、この検索により吸気圧力PB が設定吸気圧力PBSH 以上( PB ≧PBSH )であると、次の第9ステップS9で判定されたときには、第10 ステップS10に進み、PB <PBSH と判定されたときには第11ステップS1 1に進む。しかも上記設定吸気圧力PBSH は、ヒステリシスを有して設定される ものであり、弁作動特性切換手段41を連結解除状態から連結状態へと変化させ る際には、図7の実線で示す値が、また弁作動特性切換手段41を連結状態から 連結解除状態へと変化させる際には、図7の破線で示す値が用いられる。
【0044】 第10ステップS10ではタイマTVOFFがセットされて設定時間たとえば3秒 間のカウントダウンが開始され、その後に第2ステップS2に進み、また第11 ステップS11においては、第10ステップS10でセットされたタイマTVOFF が「0」となったかどうか、すなわち機関回転数NE が低設定回転数NVTL 以上 で高設定回転数NVTH 未満の範囲でPB ≧PBSH となってから3秒間が経過した かどうかが判定される。而して、設定時間が経過していると判断されたときのみ 第4ステップS4に進む。
【0045】 このような図6の処理手順を纏めると、機関回転数NE に応じた設定吸気圧力 PBSH 以上の吸気圧力PB の運転域すなわち主として機関Eの高速運転域で、両 吸気弁VI1,VI2の作動特性は、弁作動特性切換手段41が各吸気側ロッカアー ム21〜23を連結することにより第2吸気側カム28で駆動される高速作動特 性となり、またそれ以外の運転域(図7の左下がりの斜線で示す領域)すなわち 主として機関Eの低速運転域では、弁作動特性切換手段41が各吸気側ロッカア ーム21〜23の連結を解除することにより、一方の吸気弁VI1が第1吸気側カ ム27により開閉駆動されるとともに他方の吸気弁VI2が実質的に休止状態とな る低速作動特性での運転状態となる。しかも機関回転数NE が低設定回転数NVT L 以上で高設定回転数NVTH 未満の範囲において弁作動特性切換手段41が連結 状態から連結解除状態へと変化する際には、設定時間たとえば3秒が経過するま で弁作動特性切換手段41の連結解除状態への作動が禁止されており、これは、 吸気圧力PB が変動し易いものであるため(特に加速時等に)、吸気圧力PB で 弁作動特性切換手段41の切換作動を判断しているときには制御のハンチングが 生じ易いことに対処するものである。また機関回転数NE が低設定回転数NVTL を超えるとともに高設定回転数NVTH 未満の比較的高い回転数にある状態でのエ ンジンブレーキ時には、副変速機59で低速伝達系GL から高速伝達系GH への 切換が生じたときには、弁作動特性切換手段41は連結解除状態となり、両吸気 弁VI1,VI2は低速作動特性での運転状態となる。さらに、副変速機59で高速 伝達系GH から低速伝達系GL へのキックダウンが生じたときには、弁作動特性 切換手段41は、両吸気弁VI1,VI2を高速作動特性で開閉駆動する状態となる 。
【0046】 また制御手段Cは、機関回転数NE および吸気圧力PB に応じて、燃料噴射弁 95へのアシストエア供給すなわち電磁式空気量制御弁98の作動を制御するも のであり、吸気圧力PB が前記設定吸気圧力PBSH よりも低く設定されている設 定吸気圧力PBSL 以下である領域(図7の右下がりの斜線で示す領域)では、燃 料噴射弁95へのアシストエア供給が停止される。
【0047】 制御手段Cには、車両用変速機56における副変速機59の低速伝達系GL お よび高速伝達系GH を切換えるべく、シフト制御弁77および背圧制御弁79の 作動を制御するための手順が、図8ないし図10で示すように設定されており、 図8〜図10において、第1ステップN1では、機関Eがエンジンストップ状態 となっているか否か、あるいは始動状態であるか否かが判定され、エンジンスト ップ状態あるいは始動状態であるときには第2ステップN2に進む。この第2ス テップN2では、車両速度VB が予め設定した設定車両速度VMIN たとえば1〜 3km/Hを超える(VB >VMIN )かどうかが判定され、VB >VMIN である ときには第3ステップN3に、またVB ≦VMIN であるときには第4ステップN 4にそれぞれ進む。
【0048】 第3ステップN3ではフラグFSSが「1」に、また第4ステップN4ではフラ グFSSが「0」にそれぞれ設定される。ここで、FSS=1は、油圧クラッチ66 を接続状態として副変速機59で高速伝達系GH を確立させるためにシフト弁7 6を開弁させるべくシフト制御弁77を消磁、閉弁させることを示すものであり 、またFSS=0は、油圧クラッチ66を遮断状態として副変速機59で低速伝達 系GL を確立させるためにシフト弁76を閉弁させるべくシフト制御弁77を励 磁、開弁させることを示すものである。
【0049】 第3ステップN3あるいは第4ステップN4経過後の第5ステップN5では、 フラグFASが「0」に設定される。而してフラグFAS=0は、アキュムレータ7 8に油圧ポンプ75からの背圧を作用させるべく背圧制御弁79を消磁・閉弁さ せることを示すものであり、フラグFAS=1は、アキュムレータ78の背圧を解 放すべく背圧制御弁79を励磁・開弁させることを示すものである。
【0050】 第5ステップN5の後には、第6ステップN6でイニシャル値をセットした後 、図10で示す第25ステップN25へと進む。
【0051】 また第1ステップN1で、機関Eがエンジンストップ状態となっておらず、ま た始動状態でもないと判定されたときには、第7ステップN7で、車両速度VB が設定車両速度VTMたとえば15〜20km/H未満(VB <VTM)であるか否 かが判定され、VB <VTMであったときには第4ステップN4に、VB ≧VTMで あったときには第8ステップN8に進む。
【0052】 第8ステップN8では、変速用クラッチ57がONすなわち接続状態となって いるかどうかが判断され、クラッチOFFであるときには第25ステップN25 に、クラッチON状態であるときには第9ステップN9に進む。
【0053】 第9ステップN9では、副変速機59での低速伝達系GL および高速伝達系G H の切換が第2ないし第4変速段で行なわれるものであるために、主変速機58 で第1速ギヤ列G1 〜第4速ギヤ列G4 のいずれが確立しているかが判別される 。
【0054】 次の第10ステップN10では、冷却水温TW および大気圧PA に応じてスロ ットル開度θTHを補正して補正値θTH′を得る。この補正は、冷却水温TW が低 い程、大気圧PA が低い程(すなわち高地である程)、低速伝達系GL から高速 伝達系GH への切換ポイントを早めるために行なわれるものである。
【0055】 ところで、副変速機59における低速伝達系GL および高速伝達系GH の基本 的な切換ポイントは、車両速度VB および各変速段に応じて図11で示すように 設定されるものである。すなわち、第2ないし第4変速段において、車両速度V B に対応した切換スロットル開度θTHS が、低速伝達系GL から高速伝達系GH への切換時と、高速伝達系GH から低速伝達系GL への切換時とでヒステリシス を有するようにそれぞれ設定されるものである。
【0056】 第11ステップN11では、スロットル開度θTHの変化率ΔθTHによるシフト マップが検索される。すなわち、図11で示した切換シフトマップがスロットル 開度θTHの変化率ΔθTH毎に予め設定されるものであり、第9ステップN9で検 索した変速段と、第10ステップN10で補正したスロットル開度θTH′とに応 じたシフトマップ検索が第11ステップN11で行なわれる。これは、スロット ル弁81の急開たとえばキックダウンやシフトチェンジ時に、副変速機59にお いて高速伝達系GH から低速伝達系GL への切換をより速やかに行なって車両の 走り感を増すためのものである。
【0057】 第12ステップN12では、変速段毎に予め設定した設定速度VTSたとえば第 3変速段では90km/Hを車両速度VB が超える(VB >VTS)かどうかが判 定され、VB >VTSであったときには、第13ステップN13でフラグFSSが「 1」とされた後に第16ステップN16(図9)に進み、VB ≦VTSであったと きには第14ステップN14に進み、補正スロットル開度θTH′が切換スロット ル開度θTHS (図11で示したようにヒステリシスを有するもの)以下(θTH′ ≦θTHS )であるかどうかが判断される。而してθTH′≦θTHS である場合には 、第13ステップN13に進み、θTH′>θTHS であったときには第15ステッ プN15でフラグFSSが「0」とされた後に第16ステップN16に進む。
【0058】 すなわち第8〜第15ステップN8〜N15では、クラッチON状態で、スロ ットル開度θTHの変化率ΔθTH毎に各変速段に対応して予め設定されているシフ トマップに基づき、大気圧PA および冷却水温TW により補正された補正スロッ トル開度θTH′と車両速度VB とで、低速伝達系GL および高速伝達系GH のい ずれを選択するかが決定されるものであり、一定の車両速度VTSを超えるとき、 ならびに補正スロットル開度θTH′が切換スロットル開度θTHS 以下であるとき には、高速伝達系GH を選択すべくフラグFSS=1とされ、一定の車両速度VTS 以下でスロットル開度θTH′が切換スロットル開度θTHS を超えるときには低速 伝達系GL を選択すべくフラグFSS=0とされる。
【0059】 第16ステップN16では、動弁装置18における弁作動特性切換手段41が 、吸気弁VI1,VI2の作動特性を高速作動特性および低速作動特性間で切換える ポイントにあるかどうかが判断され、切換ポイントにあると判断されたときには 、第23ステップN23に、また切換ポイントではないと判断されたときには第 17ステップN17に進む。
【0060】 第17ステップN17では、フラグFSSが「1」であるか否かが判定され、F SS =0であったときには第18ステップN18に、またFSS=1であったときに は第19ステップN19にそれぞれ進む。
【0061】 第18および第19ステップN18,N19では、副変速機59での低速伝達 系GL から高速伝達系GH への切換、ならびに高速伝達系GH から低速伝達系G L への切換に伴う油圧クラッチ66の接・断ショックを緩和すべく、低速伝達系 GL および高速伝達系GH のいずれが現在確立されているかに応じてアキュムレ ータ78の背圧制御タイミングを変化させるために、機関回転数NE に対応して 予め設定されている低設定スロットル開度θTHALおよび高設定スロットル開度θ THAH がそれぞれ検索される。
【0062】 而して次の第20ステップN20ないし第23ステップN23では、θTH≧θ THAH であるときにはフラグFASが「0」とされ、θTH≦θTHALであるときにはフ ラグFASが「1」とされ、θTHAL<θTH<θTHAHの状態では、前回のフラグFAS が「0」であるときには新たにFAS=1、前回のフラグFASが「1」であるとき には新たにFAS=0とされる。
【0063】 第21ステップN21あるいは第23ステップN23の後には、第25ステッ プN25において、フラグFASが「1」であるかどうかが判断され、Fas=1の ときには第26ステップN26で背圧制御弁79が励磁・開弁され、FAS=0の ときには第27ステップN27で背圧制御弁79が消磁・閉弁される。
【0064】 その後、第28ステップN28では、フラグFSSが「1」であるかどうかが判 断され、FSS=1のときには第29ステップN29でシフト制御弁77が消磁・ 閉弁され、FSS=0のときには第30ステップN30でシフト制御弁77が励磁 ・開弁される。さらに第29ステップN29あるいは第30ステップN30の後 には、第31ステップN31で副変速機59において低速伝達系GL あるいは高 速伝達系GH へのシフトが完了したか否かを判別する。
【0065】 次にこの実施例の作用について説明すると、制御手段Cは、機関Eの運転状態 に応じて動弁装置18における弁作動特性切換手段41、ならびに車両用変速機 56における副変速機59を制御して、弁作動特性切換手段41により両吸気弁 VI1,VI2を高速作動特性と低速作動特性とに切換えるとともに、副変速機59 を低速伝達系GL と高速伝達系GH とに切換えるものであり、しかも副変速機5 9および弁作動特性切換手段41の切換信号を制御因子として副変速機59およ び弁作動特性切換手段41の切換作動を制御するので、車両用変速機56から得 られる出力特性と動弁装置18から得られる出力特性とが相互に干渉し合うこと を回避し、機関Eの運転状態に適合した望ましい車両駆動状態を得ることができ る。
【0066】 すなわち、機関Eが比較的高回転数にある状態、すなわち機関回転数NE がN VTL <NE <NVTH の範囲にあるとき状態でのエンジンブレーキ時には、副変速 機59ではスロットル弁81が閉じられることにより低速伝達系GL から高速伝 達系GH へと切換わるが、そのままの状態であると、減速感が鈍るのに対し、弁 作動特性切換手段41が、両吸気弁VI1,VI2を低速作動特性で駆動する状態に 制御されるので、上記減速感の鈍りを解消してエンジンブレーキ効果を高めるこ とができる。
【0067】 また両吸気弁VI1,VI2が低速作動特性で作動している状態での加速時に副変 速機59がその高速伝達系GH から低速伝達系GL へとキックダウンした状態を 想定すると、両吸気弁VI1,VI2の作動特性が図12の実線で示す低速作動特性 のままでは、上記キックダウンにより機関回転数NE がNE1からNE2へと増大す るのに応じて軸トルクがΔT1 だけ上昇するだけである。しかるに制御手段Cは 、上記キックダウンに応じて両吸気弁VI1,VI2の作動特性を低速作動特性から 図12の実線で示す高速作動特性へと切換えるように弁作動特性切換手段41を 制御する。これにより、通常の切換ポイントNEPよりも低速側で、両吸気弁VI1 ,VI2が低速作動特性から高速作動特性へと切換わり、軸トルクが上記上昇分Δ T1 よりも大きな上昇分ΔT2 だけ上昇することになり、加速感がより向上する 。
【0068】 さらに制御手段Cは、弁作動特性切換手段41における高速作動特性および低 速作動特性の切換タイミングと、副変速機59における高速伝達系GH および低 速伝達系GL 間の切換タイミングとが重なる場合には、弁作動特性切換手段41 における切換よりも副変速機59の切換を遅延させるので、作動切換に伴うショ ックの重なりを防止し、ショック低減を図ることができる。
【0069】 上記実施例では、アキュムレータ78の背圧制御により副変速機59における 切換作動を遅延させるようにしたが、一定の遅延時間をカウントし、その遅延時 間経過後に副変速機59の切換作動を行なうようにしてもよい。
【0070】
【考案の効果】
以上のように請求項1記載の考案に従う装置は、高速および低速伝達系を機関 の運転状態に応じて切換可能な副変速機が機関に連結された手動式主変速機に直 列に連結されて成る車両用変速機と、機関の主として低速時に対応した低速作動 特性と主として高速時に対応した高速作動特性とに機関弁の作動特性を切換可能 な弁作動特性切換手段を有する動弁装置と、副変速機および弁作動特性切換手段 の切換信号を制御因子として副変速機および弁作動特性切換手段の切換作動を機 関の運転状態に応じて制御する制御手段とを備えるので、車両用変速機および動 弁装置の出力特性が相互に干渉し合うことを回避し、機関の運転状態に適合した 望ましい車両駆動状態が得られることになる。
【0071】 また請求項2記載の考案によれば、制御手段は、機関が比較的高回転数にある 状態でのエンジンブレーキ時に、副変速機を低速伝達系から高速伝達系に切換え るのに応じて機関弁を低速作動特性で駆動する状態に弁作動特性切換手段を作動 せしめるので、副変速機が低速伝達系から高速伝達系に切換わることに起因して 減速感が鈍るのを解消し、エンジンブレーキ効果を高めることができる。
【0072】 請求項3の考案によれば、制御手段は、副変速機における高速伝達系および低 速伝達系間の切換タイミングと、弁作動特性切換手段における高速作動特性およ び低速作動特性の切換タイミングとを相互にずらせて副変速機および弁作動特性 切換手段の作動切換を制御するので、切換に伴うショックの低減を図ることがで きる。
【0073】 さらに請求項5記載の考案によれば、制御手段は、加速時に副変速機をその高 速伝達系から低速伝達系に切換えるのに応じて、弁作動特性切換手段を低速作動 特性から低速作動特性へと切換作動させるので、通常の切換ポイントよりも低速 側で、両吸気弁を低速作動特性から高速作動特性へと切換えて加速感を向上する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の全体構成図である。
【図2】動弁装置を示す拡大断面図である。
【図3】図2の3−3線視図である。
【図4】図3の4−4線拡大断面図である。
【図5】車両用変速機および油圧制御回路の構成を示す
図である。
【図6】弁作動特性を変更するための処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図7】弁作動特性の変更ポイントおよびアシストエア
供給・停止の切換ポイントを示す図である。
【図8】副変速機の制御手順を示すフローチャートの部
分図である。
【図9】副変速機の制御手順を示すフローチャートの部
分図である。
【図10】副変速機の制御手順を示すフローチャートの
部分図である。
【図11】低速伝達系および高速伝達系の基本的な切換
ポイントを示す図である。
【図12】弁作動特性による軸トルク特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
18 動弁装置 41 弁作動特性切換手段 56 車両用変速機 58 主変速機 59 副変速機 C 制御手段 E 内燃機関 GH 高速伝達系 GL 低速伝達系 VI1,VI2 機関弁としての吸気弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 粟坂 守良 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)考案者 新井 康久 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速および低速伝達系(GH ,GL )を
    機関(E)の運転状態に応じて切換可能な副変速機(5
    9)が機関(E)に連結された手動式主変速機(58)
    に直列に連結されて成る車両用変速機(56)と、機関
    (E)の主として低速時に対応した低速作動特性と主と
    して高速時に対応した高速作動特性とに機関弁(VI1
    I2)の作動特性を切換可能な弁作動特性切換手段(4
    1)を有する動弁装置(18)と、副変速機(59)お
    よび弁作動特性切換手段(41)の切換信号を制御因子
    として副変速機(59)および弁作動特性切換手段(4
    1)の切換作動を機関(E)の運転状態に応じて制御す
    る制御手段(C)とを備えることを特徴とする車両の駆
    動力制御装置。
  2. 【請求項2】 制御手段(C)は、機関(E)が比較的
    高回転数にある状態でのエンジンブレーキ時に、副変速
    機(59)を低速伝達系(GL )から高速伝達系
    (GH )に切換えるのに応じて機関弁(VI1,VI2)を
    低速作動特性で駆動する状態に弁作動特性切換手段(4
    1)を作動せしめることを特徴とする請求項1記載の車
    両の駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】 制御手段(C)は、副変速機(59)に
    おける高速伝達系(GH )および低速伝達系(GL )間
    の切換タイミングと、弁作動特性切換手段(41)にお
    ける高速作動特性および低速作動特性の切換タイミング
    とを相互にずらせて副変速機(59)および弁作動特性
    切換手段(41)の作動切換を制御することを特徴とす
    る請求項1記載の車両の駆動力制御装置。
  4. 【請求項4】 制御手段(C)は、副変速機(59)に
    おける高速伝達系(GH )および低速伝達系(GL )間
    の切換タイミングを、弁作動特性切換手段(41)にお
    ける高速作動特性および低速作動特性の切換タイミング
    よりも遅らせることを特徴とする請求項3記載の車両の
    駆動力制御装置。
  5. 【請求項5】 制御手段(C)は、加速時に副変速機
    (59)をその高速伝達系(GH )から低速伝達系(G
    L )に切換えるのに応じて、弁作動特性切換手段(4
    1)を低速作動特性から低速作動特性へと切換作動させ
    ることを特徴とする請求項1記載の車両の駆動力制御装
    置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH035248A (ja) * 1989-06-01 1991-01-11 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジン及び変速機の連動制御装置

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