JPH05214401A - 金属複合体とそれから得られる金属物品およびそれらの製造方法 - Google Patents
金属複合体とそれから得られる金属物品およびそれらの製造方法Info
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- JPH05214401A JPH05214401A JP4017187A JP1718792A JPH05214401A JP H05214401 A JPH05214401 A JP H05214401A JP 4017187 A JP4017187 A JP 4017187A JP 1718792 A JP1718792 A JP 1718792A JP H05214401 A JPH05214401 A JP H05214401A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 切削加工の可能な金属加工素材を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 金属または該金属を主成分とする合金からな
る粉末と結合剤とからなる金属可撓性組成物を、次式に
示す範囲内の含水量まで乾燥させてなる金属複合体。 A1/A0<97% 但し、 A0;金属可撓性組成物の含水量 A1;金属複合体の含水量
とを目的とする。 【構成】 金属または該金属を主成分とする合金からな
る粉末と結合剤とからなる金属可撓性組成物を、次式に
示す範囲内の含水量まで乾燥させてなる金属複合体。 A1/A0<97% 但し、 A0;金属可撓性組成物の含水量 A1;金属複合体の含水量
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属複合体とそれから
得られる金属物品およびそれらの製造方法に係わり、特
に、多種多様な形状を付与することができ、かつ、全体
の変形を防止しつつ切削加工による種々の紋様付けを行
うことのできる金属複合体とそれから得られる金属物品
およびそれらの製造方法に関するものである。
得られる金属物品およびそれらの製造方法に係わり、特
に、多種多様な形状を付与することができ、かつ、全体
の変形を防止しつつ切削加工による種々の紋様付けを行
うことのできる金属複合体とそれから得られる金属物品
およびそれらの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、美術工芸品や電子工業製品等、さ
まざまな分野で金、銀、白金、銅等の金属材料またはこ
れらの金属を主成分とする合金材料を用いて、複雑な形
状の物品を形成することが行われているが、その加工方
法の主たるものが、鋳造や圧延であった。
まざまな分野で金、銀、白金、銅等の金属材料またはこ
れらの金属を主成分とする合金材料を用いて、複雑な形
状の物品を形成することが行われているが、その加工方
法の主たるものが、鋳造や圧延であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の従来
の加工方法によると、その作業が煩雑なばかりでなく、
鋳造設備や圧延設備といった大掛かりな設備が必要とな
り、また、木彫りのような細かな紋様等を付けることが
難しく、彫刻刀などの身近な道具が使用できないといっ
た不具合が残されている。
の加工方法によると、その作業が煩雑なばかりでなく、
鋳造設備や圧延設備といった大掛かりな設備が必要とな
り、また、木彫りのような細かな紋様等を付けることが
難しく、彫刻刀などの身近な道具が使用できないといっ
た不具合が残されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前述した従来の
不具合を有効に解決し得る金属複合体とそれから得られ
る金属物品およびそれらの製造方法を提供せんとするも
ので、請求項1記載の金属複合体は、金属または該金属
を主成分とする合金からなる粉末と結合剤とからなる金
属可撓性組成物を、A1/A0<97%(A0;金属可撓
性組成物の含水量、A1;金属複合体の含水量)の範囲
内の含水量まで乾燥させてなることを特徴とする。
不具合を有効に解決し得る金属複合体とそれから得られ
る金属物品およびそれらの製造方法を提供せんとするも
ので、請求項1記載の金属複合体は、金属または該金属
を主成分とする合金からなる粉末と結合剤とからなる金
属可撓性組成物を、A1/A0<97%(A0;金属可撓
性組成物の含水量、A1;金属複合体の含水量)の範囲
内の含水量まで乾燥させてなることを特徴とする。
【0005】また、請求項2記載の金属複合体は、金属
または該金属を主成分とする合金からなる粉末と結合剤
とを混練・脱泡して金属可撓性組成物を形成し、次い
で、この金属可撓性組成物を、A1/A0<97%
(A0;金属可撓性組成物の含水量、A1;金属複合体の
含水量)の範囲内の含水量まで乾燥させることを特徴と
する。
または該金属を主成分とする合金からなる粉末と結合剤
とを混練・脱泡して金属可撓性組成物を形成し、次い
で、この金属可撓性組成物を、A1/A0<97%
(A0;金属可撓性組成物の含水量、A1;金属複合体の
含水量)の範囲内の含水量まで乾燥させることを特徴と
する。
【0006】また、請求項3記載の金属物品は、金属ま
たは該金属を主成分とする合金からなる粉末と結合剤と
からなる金属可撓性組成物を、A1/A0<97%
(A0;金属可撓性組成物の含水量、A1;金属複合体の
含水量)の範囲の含水量まで乾燥させて得られる金属複
合体に、切削による加工を施してなることを特徴とす
る。
たは該金属を主成分とする合金からなる粉末と結合剤と
からなる金属可撓性組成物を、A1/A0<97%
(A0;金属可撓性組成物の含水量、A1;金属複合体の
含水量)の範囲の含水量まで乾燥させて得られる金属複
合体に、切削による加工を施してなることを特徴とす
る。
【0007】また、請求項4記載の金属物品は、金属ま
たは該金属を主成分とする合金からなる粉末と結合剤と
からなる金属可撓性組成物を、A1/A0<97%
(A0;金属可撓性組成物の含水量、A1;金属複合体の
含水量)の範囲の含水量まで乾燥させて得られる金属複
合体に、切削による加工を施したのちに焼結してなるこ
とを特徴とする。
たは該金属を主成分とする合金からなる粉末と結合剤と
からなる金属可撓性組成物を、A1/A0<97%
(A0;金属可撓性組成物の含水量、A1;金属複合体の
含水量)の範囲の含水量まで乾燥させて得られる金属複
合体に、切削による加工を施したのちに焼結してなるこ
とを特徴とする。
【0008】さらに、請求項5記載の金属物品の製造方
法は、金属または該金属を主成分とする合金からなる粉
末と結合剤とを混練・脱泡して金属可撓性組成物を形成
し、次いで、この金属可撓性組成物をA1/A0<97%
(A0;金属可撓性組成物の含水量、A1;金属複合体の
含水量)の範囲内の含水量まで乾燥させて金属複合体を
形成し、この金属複合体に切削による加工を施したのち
に焼結することを特徴とする。
法は、金属または該金属を主成分とする合金からなる粉
末と結合剤とを混練・脱泡して金属可撓性組成物を形成
し、次いで、この金属可撓性組成物をA1/A0<97%
(A0;金属可撓性組成物の含水量、A1;金属複合体の
含水量)の範囲内の含水量まで乾燥させて金属複合体を
形成し、この金属複合体に切削による加工を施したのち
に焼結することを特徴とする。
【0009】ここで、金属可撓性組成物について説明す
る。金属可撓性組成物の好適な組成は下記の通りであ
る。 金属粉末 :50〜98.5重量% 結合剤 :1.5〜50重量% また、前記結合剤の好適な組成は下記の通りである。但
し、この結合剤の配合比は得られた金属可撓性組成物全
体を100重量%として示している。 セルローズ系水溶性バインダー :0.4〜16.5重量% 界面活性剤 :0.001〜8.5重量% 油脂またはアルコール類 :1.2〜25重量% 水及び不可避不純物 :残部
る。金属可撓性組成物の好適な組成は下記の通りであ
る。 金属粉末 :50〜98.5重量% 結合剤 :1.5〜50重量% また、前記結合剤の好適な組成は下記の通りである。但
し、この結合剤の配合比は得られた金属可撓性組成物全
体を100重量%として示している。 セルローズ系水溶性バインダー :0.4〜16.5重量% 界面活性剤 :0.001〜8.5重量% 油脂またはアルコール類 :1.2〜25重量% 水及び不可避不純物 :残部
【0010】次に上記各成分の具体例と、配合比を限定
した理由について説明する。 (a) 金属粉末 金属粉末としては、平均粒径が50μm以下の球状、異
形状または偏平状の粉末が好適である。この金属粉末を
成す金属には、Au、Ag、Pt、Cu、Ru、Rh、
Pd、Ir、Ni、Cr、w、Moと、これらを含む合
金からなる群より選択された1種が用いられる。この金
属粉末は、金属可撓性組成物を構成する主成分であり、
製品の色調を決定する重要な要素であるが、その含有量
が前記範囲未満になるとその色彩が不明瞭となり、また
前記範囲を越えると得られた金属可撓性組成物の伸びお
よび強度が低下するので好ましくない。
した理由について説明する。 (a) 金属粉末 金属粉末としては、平均粒径が50μm以下の球状、異
形状または偏平状の粉末が好適である。この金属粉末を
成す金属には、Au、Ag、Pt、Cu、Ru、Rh、
Pd、Ir、Ni、Cr、w、Moと、これらを含む合
金からなる群より選択された1種が用いられる。この金
属粉末は、金属可撓性組成物を構成する主成分であり、
製品の色調を決定する重要な要素であるが、その含有量
が前記範囲未満になるとその色彩が不明瞭となり、また
前記範囲を越えると得られた金属可撓性組成物の伸びお
よび強度が低下するので好ましくない。
【0011】(b) セルローズ系水溶性バインダー セルローズ系水溶性バインダーは、メチルセルローズ、
エチルセルローズ等を水に溶解したもので、前記金属可
撓性組成物の形状を良好に保持するものである。このセ
ルローズ系水溶性バインダーの添加量が前記範囲未満で
はバインダーとしての効果が得られず、また、前記範囲
より多いと金属可塑性組成物の粘性が大きくなりすぎて
造形が困難になるので好ましくない。
エチルセルローズ等を水に溶解したもので、前記金属可
撓性組成物の形状を良好に保持するものである。このセ
ルローズ系水溶性バインダーの添加量が前記範囲未満で
はバインダーとしての効果が得られず、また、前記範囲
より多いと金属可塑性組成物の粘性が大きくなりすぎて
造形が困難になるので好ましくない。
【0012】(c) 界面活性剤 界面活性剤は、前記金属粉末とセルローズ系水溶性バイ
ンダーとの親和性を高め、両者の混合を容易にするもの
である。界面活性剤の添加量が前記範囲未満ではその効
果が弱く、また、前記範囲より多いと得られた可撓性組
成物の粘性が低下し流動性が増して造形することができ
なくなるので好ましくない。界面活性剤としては、例え
ば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸セッケン等
の陰イオン界面活性剤が好適に用いられる。
ンダーとの親和性を高め、両者の混合を容易にするもの
である。界面活性剤の添加量が前記範囲未満ではその効
果が弱く、また、前記範囲より多いと得られた可撓性組
成物の粘性が低下し流動性が増して造形することができ
なくなるので好ましくない。界面活性剤としては、例え
ば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸セッケン等
の陰イオン界面活性剤が好適に用いられる。
【0013】(d) 油脂またはアルコール類 油脂またはアルコール類は、少量添加することにより金
属可撓性組成物に滑性を付与するもので、金属粉末とセ
ルローズ系水溶性バインダーとの滑りを良くし、造形性
を高めるものである。油脂の添加量が前記範囲未満では
その効果が得られず、また、前記範囲より多いと得られ
た金属可撓性組成物が油っぽく滑り易くなり、造形時の
作業性が悪くなるので好ましくない。油脂としては、例
えば、フタル酸ージー2ーエチルヘキシル、フタル酸ー
ジーnーオクチル、フタル酸ーnージブチル、フタル酸
ーnーオクチル、フタル酸イソオクチル等の高級有機酸
エステルが好適に用いられ、またアルコール類として
は、例えば、ポリビニルアルコール等の高級アルコー
ル、ポリエチレングリコール等の高級多価アルコール等
が好適に用いられる。また、2種以上の油脂およびアル
コール類を同時に添加してもよい。
属可撓性組成物に滑性を付与するもので、金属粉末とセ
ルローズ系水溶性バインダーとの滑りを良くし、造形性
を高めるものである。油脂の添加量が前記範囲未満では
その効果が得られず、また、前記範囲より多いと得られ
た金属可撓性組成物が油っぽく滑り易くなり、造形時の
作業性が悪くなるので好ましくない。油脂としては、例
えば、フタル酸ージー2ーエチルヘキシル、フタル酸ー
ジーnーオクチル、フタル酸ーnージブチル、フタル酸
ーnーオクチル、フタル酸イソオクチル等の高級有機酸
エステルが好適に用いられ、またアルコール類として
は、例えば、ポリビニルアルコール等の高級アルコー
ル、ポリエチレングリコール等の高級多価アルコール等
が好適に用いられる。また、2種以上の油脂およびアル
コール類を同時に添加してもよい。
【0014】そして、前記金属可塑性組成物は、自然乾
燥あるいは加熱乾燥によって、A1/A0<97%
(A0;金属可撓性組成物の含水量、A1;金属複合体の
含水量)の範囲まで乾燥されて、金属複合体が得られ
る。例えば、前者の場合には室温で数日、また、後者の
場合には、80℃で数時間程度の乾燥処理である。
燥あるいは加熱乾燥によって、A1/A0<97%
(A0;金属可撓性組成物の含水量、A1;金属複合体の
含水量)の範囲まで乾燥されて、金属複合体が得られ
る。例えば、前者の場合には室温で数日、また、後者の
場合には、80℃で数時間程度の乾燥処理である。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明によれば、金属可撓性組成
物の段階で、手作業等によりおおまかな形状に成形さ
れ、乾燥後において指等で押圧しても変形のない程度の
形状自己保持性を有し、かつ、彫刻刀等の治具によって
適度の抵抗で切削可能な金属複合体が得られる。
物の段階で、手作業等によりおおまかな形状に成形さ
れ、乾燥後において指等で押圧しても変形のない程度の
形状自己保持性を有し、かつ、彫刻刀等の治具によって
適度の抵抗で切削可能な金属複合体が得られる。
【0016】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の金属複合体が効率よく得られる。
項1記載の金属複合体が効率よく得られる。
【0017】また、請求項3記載の発明によれば、金属
可撓性組成物の段階で、手作業等によりおおまかな形状
に成形され、また、切削によって細かな紋様が付され、
かつ、形状および紋様の輪郭が明瞭で、十分な形状自己
保持性を有する金属物品が得られる。
可撓性組成物の段階で、手作業等によりおおまかな形状
に成形され、また、切削によって細かな紋様が付され、
かつ、形状および紋様の輪郭が明瞭で、十分な形状自己
保持性を有する金属物品が得られる。
【0018】また、請求項4記載の発明によれば、金属
可撓性組成物の段階で、手作業等によりおおまかな形状
に成形され、また、切削によって細かな紋様が付され、
かつ、形状および紋様の輪郭が明瞭で十分な形状自己保
持性を有し、しかも、金属本来の硬度を有する金属物品
が得られる。
可撓性組成物の段階で、手作業等によりおおまかな形状
に成形され、また、切削によって細かな紋様が付され、
かつ、形状および紋様の輪郭が明瞭で十分な形状自己保
持性を有し、しかも、金属本来の硬度を有する金属物品
が得られる。
【0019】さらに、請求項5記載の発明によれば、請
求項4記載の金属物品が効率よく得られる。
求項4記載の金属物品が効率よく得られる。
【0020】
【実施例】以下、請求項1記載の発明の一実施例を請求
項2記載の発明とともに説明する。まず、バインダーと
してのメチルセルローズ10重量%を水とを混合して1
時間放置し、寒天状物質を作成する。ついで、この寒天
状物質に界面活性剤としてのアルキルベンゼンスルホン
酸塩1.8重量%を混合したのちに、純銀粉末80重量
%を混合し、さらに、油脂としてフタル酸−ジ−2−エ
チルヘキシル2.7重量%を混合して、含水量17%の
銀の金属可撓性組成物を得た。
項2記載の発明とともに説明する。まず、バインダーと
してのメチルセルローズ10重量%を水とを混合して1
時間放置し、寒天状物質を作成する。ついで、この寒天
状物質に界面活性剤としてのアルキルベンゼンスルホン
酸塩1.8重量%を混合したのちに、純銀粉末80重量
%を混合し、さらに、油脂としてフタル酸−ジ−2−エ
チルヘキシル2.7重量%を混合して、含水量17%の
銀の金属可撓性組成物を得た。
【0021】ついで、この銀の金属可撓性組成物を、お
おまかな形状に成形したのちに、室温で2日間、自然乾
燥により乾燥させて、含水量11%の銀の金属複合体を
得た。
おまかな形状に成形したのちに、室温で2日間、自然乾
燥により乾燥させて、含水量11%の銀の金属複合体を
得た。
【0022】このようにして得られた金属複合体は、指
を押しつけても変形が生じず、かつ、彫刻刀等の切削具
によって容易に彫刻を施すことが可能な硬度を有する。
を押しつけても変形が生じず、かつ、彫刻刀等の切削具
によって容易に彫刻を施すことが可能な硬度を有する。
【0023】ここで、前記銀の金属可撓性組成物の含水
量を変化させて複数の金属複合体を生成し、それぞれの
形状自己保持性と切削性について見てみたところ、表1
に示す結果が得られた。
量を変化させて複数の金属複合体を生成し、それぞれの
形状自己保持性と切削性について見てみたところ、表1
に示す結果が得られた。
【0024】表1中で、形状自己保持性の評価は、手に
よる形状変形が可能か否かによって行い、変形量が大き
い場合を「×」とし、微小な場合を「△」とし、また、
殆ど変形が見られない場合を「○」とした。
よる形状変形が可能か否かによって行い、変形量が大き
い場合を「×」とし、微小な場合を「△」とし、また、
殆ど変形が見られない場合を「○」とした。
【0025】一方、切削性の評価については、前記金属
複合体へ彫刻刀による切削加工を施し、そのときの切削
抵抗の大きさ、ならびに、切り口のエッジと運刀軌跡と
の合致性によって行い、前者においては、通常の木板へ
の彫刻時の切削抵抗に比較して大きな抵抗である場合を
「×」とし、ほぼ同等である場合に「○」とし、小さい
場合を「△」とし、また、後者においては、切り口のエ
ッジと運刀軌跡とのずれ量の大きなものを「×」とし、
また、小さいものを「○」とした。
複合体へ彫刻刀による切削加工を施し、そのときの切削
抵抗の大きさ、ならびに、切り口のエッジと運刀軌跡と
の合致性によって行い、前者においては、通常の木板へ
の彫刻時の切削抵抗に比較して大きな抵抗である場合を
「×」とし、ほぼ同等である場合に「○」とし、小さい
場合を「△」とし、また、後者においては、切り口のエ
ッジと運刀軌跡とのずれ量の大きなものを「×」とし、
また、小さいものを「○」とした。
【0026】
【表1】
【0027】この結果から明らかなように、含水量がA
1/A0<97%の範囲内にある金属複合体が、特にA1
/A0<90%の金属複合体が形状自己保持性に優れ、
かつ、切削性に優れていることがわかる。
1/A0<97%の範囲内にある金属複合体が、特にA1
/A0<90%の金属複合体が形状自己保持性に優れ、
かつ、切削性に優れていることがわかる。
【0028】そして、このような切削加工によって得ら
れた溝は、木彫りに比べても遜色のない明確なエッジを
備え、かつ、加工が施された金属複合体は、銀の光沢を
呈しており、したがって、細かな紋様や形状の装飾品、
特に置物等の加工素材として好適である。
れた溝は、木彫りに比べても遜色のない明確なエッジを
備え、かつ、加工が施された金属複合体は、銀の光沢を
呈しており、したがって、細かな紋様や形状の装飾品、
特に置物等の加工素材として好適である。
【0029】しかも、金属複合体とする前の金属可撓性
組成物の段階において、その可撓性を活かしておおまか
な形状調整が行え、この点からも加工を容易にして装飾
品の加工素材としての有効な特性を有する。
組成物の段階において、その可撓性を活かしておおまか
な形状調整が行え、この点からも加工を容易にして装飾
品の加工素材としての有効な特性を有する。
【0030】一方、前述した金属複合体は、表面から内
部まで均一に乾燥されていてもよいが、表面からある程
度の深さまで前記範囲の含水量の乾燥層が形成され、内
部は未乾燥の状態であってもよいものである。
部まで均一に乾燥されていてもよいが、表面からある程
度の深さまで前記範囲の含水量の乾燥層が形成され、内
部は未乾燥の状態であってもよいものである。
【0031】請求項3記載の発明は、前記のようにして
得られた金属複合体に彫刻刀による切削加工を施して得
られた金属物品に関するもので、その一例として熊を掘
り込んだ例を図1に示した。
得られた金属複合体に彫刻刀による切削加工を施して得
られた金属物品に関するもので、その一例として熊を掘
り込んだ例を図1に示した。
【0032】このように、本実施例では、彫刻刀による
切削跡が明確に残り、金属でありながら、木彫りの雰囲
気を有する金属物品1が得られる。
切削跡が明確に残り、金属でありながら、木彫りの雰囲
気を有する金属物品1が得られる。
【0033】そして、本実施例においても、金属複合体
の先行体である金属可撓性組成物の段階において、粘土
のように予め熊のおおまかな体形、例えば、頭、胴体、
足等を作っておくことができるので、製作が容易であ
る。
の先行体である金属可撓性組成物の段階において、粘土
のように予め熊のおおまかな体形、例えば、頭、胴体、
足等を作っておくことができるので、製作が容易であ
る。
【0034】さらに、請求項4記載の発明は、請求項3
で得られた金属物品1からさらに水分を除去して得られ
る、純銀製の金属物品に関するものである。
で得られた金属物品1からさらに水分を除去して得られ
る、純銀製の金属物品に関するものである。
【0035】その一実施例を請求項5記載の製造方法の
発明とともに説明すれば、以下のとおりである。
発明とともに説明すれば、以下のとおりである。
【0036】まず、請求項3の発明と同様にして形成さ
れた金属複合体からなる金属物品1を、加熱炉にて常温
から900℃まで、5℃/分の温度上昇速度の下に加熱
し、900℃で約1時間保持したのちに、常温まで炉冷
して図2に示すような金属物品2を得た。
れた金属複合体からなる金属物品1を、加熱炉にて常温
から900℃まで、5℃/分の温度上昇速度の下に加熱
し、900℃で約1時間保持したのちに、常温まで炉冷
して図2に示すような金属物品2を得た。
【0037】このようにして得られた金属物品2は、残
存水分が殆どなく、空隙率が20%以下の純銀であり銀
本来の硬度を有し、図2に示すように、請求項3におい
て得られる金属物品1に比してその容積が約50%に減
少するものの、切削によって施された紋様はそのまま残
り、金属でありながら木彫りに近い仕上がりが得られ
る。
存水分が殆どなく、空隙率が20%以下の純銀であり銀
本来の硬度を有し、図2に示すように、請求項3におい
て得られる金属物品1に比してその容積が約50%に減
少するものの、切削によって施された紋様はそのまま残
り、金属でありながら木彫りに近い仕上がりが得られ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような優れた効果を奏する。請求項1記載の金属複
合体によれば、切削加工によって得られた溝は、木彫り
に比べても遜色のない明確なエッジを備え、かつ、加工
が施された金属複合体は、銀の光沢を呈しており、した
がって、細かな紋様や形状の装飾品、特に置物等の加工
素材として好適であり、しかも、金属複合体とする金属
可撓性組成物の段階において、その可撓性を活かし、切
削加工の前処理としておおまかな形状調整が行え、この
点からも加工を容易にして装飾品の加工素材としての有
効な特性を有する。
次のような優れた効果を奏する。請求項1記載の金属複
合体によれば、切削加工によって得られた溝は、木彫り
に比べても遜色のない明確なエッジを備え、かつ、加工
が施された金属複合体は、銀の光沢を呈しており、した
がって、細かな紋様や形状の装飾品、特に置物等の加工
素材として好適であり、しかも、金属複合体とする金属
可撓性組成物の段階において、その可撓性を活かし、切
削加工の前処理としておおまかな形状調整が行え、この
点からも加工を容易にして装飾品の加工素材としての有
効な特性を有する。
【0039】そして、請求項2記載の金属複合体の製造
方法によれば、請求項1記載の金属複合体を容易かつ確
実に製造することができる。
方法によれば、請求項1記載の金属複合体を容易かつ確
実に製造することができる。
【0040】また、請求項3記載の金属物品によれば、
彫刻刀による切削跡が明確に残り、金属でありながら、
木彫りの雰囲気を有する金属物品が得られ、また、金属
複合体の先行体である金属可撓性組成物の段階におい
て、粘土のように予めおおまかな形状を作っておくこと
ができるので、製作が容易である。
彫刻刀による切削跡が明確に残り、金属でありながら、
木彫りの雰囲気を有する金属物品が得られ、また、金属
複合体の先行体である金属可撓性組成物の段階におい
て、粘土のように予めおおまかな形状を作っておくこと
ができるので、製作が容易である。
【0041】さらに、請求項4記載の金属物品によれ
ば、残存水分の殆どない純銀で、銀本来の硬度を有し、
かつ、切削によって施された紋様はそのまま残り、金属
でありながら木彫りに近い仕上がりが得られる。
ば、残存水分の殆どない純銀で、銀本来の硬度を有し、
かつ、切削によって施された紋様はそのまま残り、金属
でありながら木彫りに近い仕上がりが得られる。
【0042】そして、請求項5記載の金属物品の製造方
法によれば、請求項4記載の金属物品を効率よく製造す
ることができる。
法によれば、請求項4記載の金属物品を効率よく製造す
ることができる。
【図1】請求項3記載の発明の一実施例を示す概略斜視
図である。
図である。
【図2】請求項4記載の発明の一実施例を示す概略斜視
図である。
図である。
1 金属物品 2 金属物品
Claims (5)
- 【請求項1】 金属または該金属を主成分とする合金か
らなる粉末と結合剤とからなる金属可撓性組成物を、次
式に示す範囲内の含水量まで乾燥させてなる金属複合
体。 A1/A0<97% 但し、 A0;金属可撓性組成物の含水量 A1;金属複合体の含水量 - 【請求項2】 金属または該金属を主成分とする合金か
らなる粉末と結合剤とを混練・脱泡して金属可撓性組成
物を形成し、次いで、この金属可撓性組成物を次式に示
す範囲内の含水量まで乾燥させることを特徴とする金属
複合体の製造方法。 A1/A0<97% 但し、 A0;金属可撓性組成物の含水量 A1;金属複合体の含水量 - 【請求項3】 金属または該金属を主成分とする合金か
らなる粉末と結合剤とからなる金属可撓性組成物を、次
式に示す範囲の含水量まで乾燥させて得られる金属複合
体に、切削による加工を施してなる金属物品。 A1/A0<97% 但し、 A0;金属可撓性組成物の含水量 A1;金属複合体の含水量 - 【請求項4】 金属または該金属を主成分とする合金か
らなる粉末と結合剤とからなる金属可撓性組成物を、次
式に示す範囲の含水量まで乾燥させて得られる金属複合
体に、切削による加工を施したのちに焼結してなる金属
物品。 A1/A0<97% 但し、 A0;金属可撓性組成物の含水量 A1;金属複合体の含水量 - 【請求項5】 金属または該金属を主成分とする合金か
らなる粉末と結合剤とを混練・脱泡して金属可撓性組成
物を形成し、次いで、この金属可撓性組成物を次式に示
す範囲内の含水量まで乾燥させて金属複合体を形成し、
この金属複合体に切削による加工を施したのちに焼結す
ることを特徴とする金属物品の製造方法。 A1/A0<97% 但し、 A0;金属可撓性組成物の含水量 A1;金属複合体の含水量
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4017187A JPH05214401A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 金属複合体とそれから得られる金属物品およびそれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4017187A JPH05214401A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 金属複合体とそれから得られる金属物品およびそれらの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05214401A true JPH05214401A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=11936943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4017187A Pending JPH05214401A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 金属複合体とそれから得られる金属物品およびそれらの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05214401A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007113106A (ja) * | 2004-12-10 | 2007-05-10 | Mitsubishi Materials Corp | 金属成形体及びその製造方法 |
| JP2007154235A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Mitsubishi Materials Corp | 未焼成リング成形体 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4017187A patent/JPH05214401A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007113106A (ja) * | 2004-12-10 | 2007-05-10 | Mitsubishi Materials Corp | 金属成形体及びその製造方法 |
| JP2007154235A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Mitsubishi Materials Corp | 未焼成リング成形体 |
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| Date | Code | Title | Description |
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