JPH05216145A - 多階調写真要素の特性曲線形状制御方法 - Google Patents

多階調写真要素の特性曲線形状制御方法

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JPH05216145A
JPH05216145A JP4272010A JP27201092A JPH05216145A JP H05216145 A JPH05216145 A JP H05216145A JP 4272010 A JP4272010 A JP 4272010A JP 27201092 A JP27201092 A JP 27201092A JP H05216145 A JPH05216145 A JP H05216145A
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dye
emulsion
silver halide
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JP4272010A
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Marian S Henry
スー ヘンリー マリアン
Sandra M Finn
マーティン フィン サンドラ
Harry J Price
ジェイ.プライス ハリー
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Eastman Kodak Co
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    • G03C1/00—Photosensitive materials
    • G03C1/005—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/06—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
    • G03C1/08—Sensitivity-increasing substances
    • G03C1/10—Organic substances
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【構成】 (修正有) (R1,R2,R6,R7は、H、ハロゲン、(置換)
アルキル等;R3,R4,R5は(置換}アリール;X
は対イオン)の多階調増感色素をハロゲン化銀(以下、
Agxとする)乳剤に添加する工程と、 (R8は、R3と同じ:R9はH、(置換)アルキル
等:Zは5員,6員複素環構成に必要な原子)の増感色
素をAgx乳剤に添加する工程と、乳剤を支持体上にコ
ーティングする工程を含む方法であって、式(I)及び
式(II)の色素を乳剤に同時に添加し、式(I)の色素
をより少量添加する多階調写真要素の感光性Agx乳
剤、乳剤中の総Agxに最高感度を付与するのに必要な
量層中の多階調分増感色素のAgx粒子一粒子分布の制
御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色素に関し、更に詳細
には、要素の特性曲線形状を制御するために、スペクト
ルの緑色領域及び青色領域に感度を有する多階調写真材
料にそれらの色素を用いることに関する。
【0002】
【従来の技術】写真用ネガからプリントする場合、ネガ
のコントラストに基づいた原画像の満足できる階調再現
を達成するように、選ばれたコントラストを有する写真
印画紙を用いることが望ましい。例えば、高コントラス
トを有する印画紙は、それ自身は低コントラストを示す
ネガをプリントするのに有用なので、満足できる最終プ
リントを達成することができる。そのようなものとし
て、写真製造業者はいくつかの等級の写真印画紙を提供
する。異なる等級の別々の印画紙の必要性を回避するた
めに、露光波長次第で各種の選ばれたコントラストを達
成する能力を有する“多階調”印画紙もまた用いられて
きた。
【0003】単一の写真要素において、多階調特性、又
は選ばれたコントラスト特性を与えるための各種の方法
が提案されている。初期の提案としては、米国特許第
2,202,026号明細書に開示されているように、
2種類の別々の乳剤、すなわち、緑色光に感度を有する
ようにするために色素を添加した高コントラスト塩化銀
乳剤及び青色光に本来感度を有する低コントラスト臭化
銀もしくは塩臭化銀乳剤を含有する写真要素が挙げられ
る。このように乳剤を組合わせることにより、高コント
ラストネガを青色光のみ(青色光に対し低コントラスト
乳剤は感度を有する)を通過させるフィルターを介して
露光して正常なコントラストのプリントを作成すること
ができる。あるいは、高コントラスト乳剤のみが感度を
有する緑色光のみを通過させるフィルターを介して、低
コントラストネガを露光して、正常なコントラストを作
成することもできる。
【0004】しかしながら、異なるコントラストを得る
ために異なるタイプのハロゲン化物の乳剤を用いると、
2種類の乳剤の現像速度が異なるために複雑なことにな
る。コントラストが両極端のいずれかでもなく、したが
って最終画像に寄与するように、各種量の乳剤の両者を
必要とするネガについては、現像速度が異なるために、
プリントの最終外観を最適にするための現像時間及び露
光の調整を正確に判断するのは困難である。画像色調も
また、最終プリントへの各乳剤の相対寄与に依存して変
動することが判明した。
【0005】多階調コントラスト系を作成するための第
2の方法は、単一のタイプの乳剤を用いるが、乳剤全体
を完全に色素化しないことである。この方法では、増感
色素と共に用いる乳剤のコントラストを、その増感色素
自身は変化させないような増感色素を用いる必要があ
る。米国特許第2,384,598号明細書に記載され
ているように、乳剤の一部(例えば、半分以下)につい
ては、本来の感度以外の波長に対する高感度及び粒子の
吸着能力を超えることなく、異なるコントラストをその
部分のハロゲン化銀粒子に与えるのに十分な色素を用い
て色素化し、次いでその部分をコーティングする前に色
素化していない部分と混合してもよい。あるいは、米国
特許第2,280,300号明細書に記載されているよ
うに、増感色素の限定量(乳剤中のハロゲン化銀のすべ
てに最大感度を付与するのに必要な量より少ない量)を
用いて、単一乳剤全体を色素化してもよく、この増感色
素は色素の使用量によって乳剤のコントラストを制御す
る。多階調効果は、限定量の色素の不均一な粒子−粒子
分布の結果として得られ、このことは明らかにハロゲン
化銀粒子のあるものに色素が優先的に吸着する結果であ
る。
【0006】多くの慣用の単一乳剤タイプの多階調コン
トラスト系においては、本来的に青感性で、比較的高コ
ントラストのハロゲン化銀乳剤は、緑色光露光用の乳剤
のコントラストをも低減する緑色分光増感色素を用いて
部分増感する。青色領域の固有感度を高めるために青色
分光増感色素を用いて乳剤を色素化してもよい。ベンゾ
イミダゾロオキサカルボシアニン増感色素は、単一乳剤
タイプ多階調写真要素用の有効な緑色増感色素であるこ
とが判明している。ベンゾイミダゾロオキサカルボシア
ニン色素は米国特許第4,987,063号(多階調要
素に特に向けられたものである)及び英国特許公報第
1,390,247号各明細書(これらの開示は引用す
ることにより包含する)に開示されている。
【0007】多階調要素を提供する前述の方法には、緑
色分光増感色素の粒子−粒子分布(この分布が、色素に
より吸着されたスペクトル領域の露光の際に得られる低
コントラスト特性曲線を決定する)を制御するための都
合のよい手段を提供しないという重大な欠点がある。特
性曲線は、写真材料のセンシトメトリー特性を示す都合
のよい手段であり、最も通常には、変動する入力露光
(E)の対数に対して変動する出力濃度(D)をプロッ
トしたものである“D−log E”曲線の形で与えられ
る。かかる特性曲線は、James, The Theory of the Pho
tographic Process4版、1977年、 501〜510 頁(その
開示は引用することにより包含する)において検討され
ている。
【0008】色素分布が不適切な場合は、特に中間露光
領域において特性曲線が歪むことになる。低コントラス
ト特性曲線が歪んでいる写真要素を用いると、多くのネ
ガから得たプリントの品質を低下させる結果になる。
【0009】中間露光の曲線形状を操作する従来方法と
しては、追加成分を幾分導入し、その手段により全体の
コントラストを変化させることが挙げられる。例えば、
米国特許第2,944,901号は、コントラストを制
御する手段として吸着剤色素の添加を開示している。し
かしながら、この方法では望ましくないスピード損失が
かなり大きくなる。
【0010】他の方法では、各種の個々の成分が特性曲
線の異なる領域の形状を決定するように写真要素を構成
する。例えば、米国特許第2,620,727号明細書
は、乳剤をいくつかの部分に分け、その1部分は色素化
しないままとし、1部分は実質的に完全に色素化し、残
りの部分の各々は、漸次的に減量した色素で色素化し、
次いですべての前記部分を再び合せた後、コーティング
することを開示している。色素量を変動させることによ
り、部分の数、各部分の全体に対する相対量、色素の粒
子−粒子分布を制御することができ、そして得られた低
コントラスト特性曲線形状を調整できる。当然のことな
がら、この方法は製造するのに不適切でしかも複雑であ
る。
【0011】米国特許第4,175,967号明細書
は、少くとも2種類の、異なる感度の多階調サブ−シス
テムを単一要素中で併合することを提案している。各サ
ブ−システムは異なるスペクトル領域において増感さ
れ、その手段により、ユーザーは低部コントラストと上
部コントラストを独立して調整することができる。中間
フィルター色素層について、この方法は30層という多
くの異なる層のコーティングを包含するので製造するの
が困難である。特性曲線が異なるスペクトル領域での露
光変化に応答するので、生成物もまた使用するのが困難
である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】多階調色素の粒子−粒
子分布を制御し、それにより、多階調写真材料の低コン
トラスト特性曲線を調整する方法であって、複雑な製造
手順及び操作手順を必要としない改良方法を提供すれば
望ましいであろう。低コントラスト特性曲線が、高コン
トラスト特性曲線とは独立して調整される方法を提供す
ることが本発明のさらなる目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】これらの目的及び他の目
的は、以下の式(I)の緑色多階調増感色素を多階調写
真要素用ハロゲン化銀に添加する工程、及び以下の式
(II)の青色増感色素を同一のハロゲン化銀乳剤に添加
する方法であって、前記の緑色及び青色増感色素を乳剤
に実質的に同時に添加し、そして緑色色素は、乳剤中の
総ハロゲン化銀に最高感度を付与するのに必要な量より
少ない量添加する方法からなる本発明と合致する。
【0014】
【化3】
【0015】式(I)において、R1 ,R2 ,R6 及び
R7 は、各々独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシ又は
置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アルコキ
シ、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリール、アリー
ルオキシ、アリールアミノ又はアリールチオを表す。
【0016】R3 ,R4 及びR5 は、各々独立して置換
もしくは非置換のアルキル又は置換もしくは非置換のア
リールを表す。Xは、分子の電荷のバランスをとるため
に必要な対イオンを表す。
【0017】式(II)において、 Zは、場合によりさ
らに置換されていてもよい5員−もしくは6員の複素環
を完成するのに必要な原子を表し、R8 は、置換もしく
は非置換のアルキル又はアリールを表し、そしてR
9 は、水素、置換もしくは非置換のアルキル又はアリー
ル、又は複素環を表す。
【0018】本発明のさらなる実施態様は、前記方法に
より製造される多階調写真要素を含む。
【0019】
【実施態様】式(I)において、R1 ,R2 ,R6 及び
R7 は、水素、ハロゲン(例えば、フルオロ、クロロ、
ブロモ)、ヒドロキシ、置換もしくは非置換のアルキ
ル、アルケニル、アルコキシ、アルキルアミノ又はアル
キルチオ(好ましくは炭素原子数1〜約6個のもの、例
えば、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキ
シ、メチルチオ等)、又は置換もしくは非置換のアリー
ル、アリールオキシ、アリールアミノ又はアリールチオ
(好ましくは炭素原子数約5〜約12個のもの、例え
ば、フェニル、フェニルオキシ及びフェニルチオ)を表
す。アリールのR1 ,R2 ,R6 及びR7 基は、ベンゾ
オキサゾール核及びベンゾイミダゾール核に結合してい
るか又は縮合(例えば、ナフチル環構造を形成)してい
てよい。アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルキル
アミノ、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、ア
リールアミノ及びアリールチオのR1 ,R2 ,R6 及び
R7 についての置換基の例としては、ハロゲン、ヒドロ
キシ、及び当該技術分野において知られている他の通常
の置換基が挙げられる。好ましい実施態様において、R
1,R2 ,R6 及びR7 の少くとも2つは水素以外であ
る。特に好ましい実施態様において、R1 及びR6 は水
素であり、R2 はトリフルオロメチルであり、そしてR
7 はフェニルである。
【0020】式(I)においてはまた、R3 ,R4 及び
R5 は置換もしくは非置換のアルキル(好ましくは炭素
原子数1〜約6個のもの)又は置換もしくは非置換のア
リール(好ましくは炭素原子数5〜約12個のもの、例
えば、フェニル)である。非置換アルキル類の例として
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル及び
ヘキシルである。好ましくは、R3 ,R4 及びR5 の1
つはアニオン性置換基で置換されており、したがって対
イオンXは必要ではない。置換基の例としては、スル
ホ、スルファト、カルボキシル、アミド類、エステル
類、ハロゲン類、シアノ、置換もしくは非置換のアリー
ル類、及び写真増感色素に通常用いられる他の置換基が
挙げられる。置換アルキルの例としてはスルホアルキ
ル、例えば、スルホプロピル、スルホブチル基;カルボ
キシアルキル、例えばカルボキシエチル、カルボキシブ
チル等;スルファトアルキル、例えば、スルファトエチ
ル、スルファトブチル等;N,N−ジメチルカルバモイ
ルメチル;メチルスルホニルカルバモイルメチル;スル
ホエチルカルバモイルメチル;エトキシカルボニルメチ
ル;フルオロアルキル、例えば、トリフルオロエチル;
シアノアルキル等が挙げられる。本発明の一実施態様に
おいて、R3 ,R4 及びR5 の1つは炭素原子数1〜約
6個のスルホアルキル基である。
【0021】好ましい実施態様において、R5 は電子吸
引基含有置換基を表す。有機化合物における電子吸引基
は当該技術分野において周知であり、例えば、 J.Marc
h, Advanced Organic Chemistry, 第3版、John Wiley
& Sons, New York 1985年, 16〜17頁、 238(その開示
は全体として引用することにより本明細書に包含する)
に記載されている。かかる基の例としては、フルオロ、
シアノ、アシル、フルオロアルキル、アミノカルボニ
ル、及びアルコキシカルボニルが挙げられる。最も好ま
しい実施態様において、R5 はフルオロ置換アルキル
基、例えば、トリフルオロエチルである。電子吸引基を
含有するR5 置換基を有する式(I)の色素を使用する
と、570nmより長い波長での多階調写真要素の感度を
都合よく低減させ、それにより安全光許容度を高めるこ
とが判明しており、そしてかかる色素を含有する多階調
写真要素は、同一人に譲渡され、同時係属、同時出願の
Price等の米国特許第07/774,440号 (Kodak
Docket No.60,282)の主題である(その開示は引
用することにより本明細書に包含する)。
【0022】他の置換基次第では、対イオンXは色素分
子の電荷のバランスをとるのに必要であるかもしれな
い。例えば、この色素分子が2個のアニオン性置換基
(例えば、スルホ)で置換されているならば、Xはカチ
オンである。この色素分子がアニオン性置換基で全く置
換されていないならば、Xはアニオンである。かかる対
イオンは当該技術分野においてよく知られており、それ
らの例としては、ナトリウム、カリウム、トリエチルア
ンモニウム等のカチオン類、及び塩化物、臭化物、ヨウ
化物、p−トルエンスルホネート、メタンスルホネー
ト、メチルサルフェート、エチルサルフェート、過塩素
酸塩、フルオロボレート等のアニオン類が挙げられる。
【0023】式(II)において、Zは、場合によってさ
らに置換されている5員もしくは6員の複素環を完成す
るのに必要な原子を表す。複素環の例としては、ピリジ
ン、オキサゾール、チアゾール、セレナゾール、ベンゾ
オキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾセレナゾー
ル、ナフトオキサゾール、ナフトチアゾール、ナフトセ
レナゾール等が挙げられる。好ましい複素環としてはピ
リジン、オキサゾール、チアゾール、及びそれらのベン
ゾ縮合誘導体が挙げられる。
【0024】R8 は、置換もしくは非置換のアルキル
(好ましくは炭素原子数1〜約6個のもの)又はアリー
ル(好ましくは炭素原子数約5〜約12個のもの)を表
す。R 9 は、水素、置換もしくは非置換のアルキル(好
ましくは炭素原子数1〜約6個のもの)又はアリール
(好ましくは炭素原子数約5〜約12個のもの)、又は
複素環(好ましくは5個もしくは6個の環原子)を表
す。R8 及びR9 の置換及び非置換のアルキルの例とし
ては先のR3 ,R4 及びR5 について列挙したものが挙
げられる。本発明の一実施態様において、R8 及びR9
は各々炭素原子数1〜4個の非置換アルキルである。置
換及び非置換アリール及び複素環の例としては、フェニ
ル、カルボキシ又はスルホ置換フェニル及びピリジニル
が挙げられる。
【0025】式(I)及び式 (II) の色素の具体例とし
ては、以下の色素I−1〜I−14及びII−1〜II−1
0が挙げられる。
【0026】
【化4】
【0027】
【化5】
【0028】
【化6】
【0029】
【化7】
【0030】
【化8】
【0031】式(I)及び (II) の色素は、当該技術分
野において周知の方法、例えば、 HamerのCyanine Dyes
and Related Compounds, 1964年及び JamesのThe Theo
ry of the Photographic Process 4版、1977年、並び
に先に挙げた引用特許に記載されているものに従って製
造することができる。
【0032】本発明に有用な増感色素(I)の量は、ハ
ロゲン化銀粒子表面積の約0.5〜20%に一層の色素
が吸着されるのに十分であるように選ぶのが好ましい。
ハロゲン化銀の粒子形状及びサイズ次第で、この被覆量
は銀1モル当り約1〜約1000μmol の色素の範囲に
相当する。最適の色素濃度は当該技術分野において知ら
れている方法により決定することができる。
【0033】本発明に有用な増感色素(II)の量は限定
的でなく、ハロゲン化銀粒子全表面積の約2〜80%に
一層の色素が吸着されるのに十分であるように選ぶこと
ができる。ハロゲン化銀粒子の形状及びサイズ次第で、
この被覆量は銀1モル当り約10〜約5000μmol の
範囲に相当する。青色増感色素(II)の量は限定的では
ないが、本発明の緑色多階調色素の適切な粒子−粒子分
布及び得られた改質低コントラスト特性曲線を得るため
には、乳剤に添加される青色増感色素の少くとも一部
は、緑色増感色素(I)が添加されるのと実質的に同時
に添加することは必要である。“実質的に同時に”色素
を添加するとは、緑色増感色素がハロゲン化銀粒子表面
に吸着される期間を包含する意図であり、本発明の有利
な効果を導くのは、かかる吸着期間の間の色素の相互作
用だからである。追加の青色色素はまた緑色色素添加の
前又は後に添加してもよい。
【0034】実施上の観点から、前記式の緑色色素及び
青色色素は、実質的に分光吸収が重複しないものを選択
すべきである。例えば、青色色素が、緑色域(例えば、
約490nmより長い)まで拡がった実質的な分光増感を
示すならば、緑色色素の多階調効果をマスクすることに
なり望ましくないかもしれない。前記式内の緑色色素及
び青色色素であって、多階調写真要素用の適切な分光吸
収分解が得られるものを選択することは、当業者の技能
内の問題である。
【0035】本発明の実施に用いるハロゲン化銀は、任
意の公知タイプのもの、例えば、臭ヨウ化銀、臭化銀、
塩化銀、塩臭化銀等であってよい。ハロゲン化銀粒子の
形状は限定的ではなく、実質的に任意のタイプのハロゲ
ン化銀粒子を用いることができる。例えば、等軸立方も
しくは八面体、球状又は平板状粒子であってよい。ハロ
ゲン化銀の粒子サイズは、写真組成物において有用であ
ることが知られている任意の分布を有してよく、多分散
であっても単分散であってもよい。慣用の粒子直径は約
0.1〜約1μmの範囲である。
【0036】本発明に用いるハロゲン化銀粒子は、当該
技術分野において知られている方法、例えばResearch
Disclosure, Item 308119, 1989年12月(以下、Resear
chDisclosure Iと称する)及び James, The Theory of
the Photographic Processに記載されている方法により
製造することができる。これらとしてはアンモニア性乳
剤法、中性もしくは酸性乳剤法、及び当該技術分野にお
いて知られている他の方法が挙げられる。これらの方法
には、一般に水溶性銀塩を水溶性ハロゲン化物塩と保護
コロイドの存在下で混合し、沈澱によるハロゲン化銀の
生成の際、温度、 pAg,pH値を適切な値に制御すること
が含まれる。
【0037】本発明に用いられるハロゲン化銀は、金増
感剤(例えば、硫化金)及び当該技術分野において知ら
れている他の化合物での化学増感に付されてもよい。ハ
ロゲン化銀の化学増感に有用な化合物及び方法は当該技
術分野において知られおり、Research Disclosure I及
びそれらに引用されている文献に記載されている。
【0038】写真乳剤は、一般に写真要素層として乳剤
をコーティングするためのビヒクルを含む。有用なビヒ
クルとしては、天然物質、例えば、たんぱく質、たんぱ
く質誘導体、セルロース誘導体(例えば、セルロースエ
ステル類)、ゼラチン(例えば、アルカリ処理ゼラチ
ン、例えば、ウシの骨もしくは皮のゼラチン、又は酸処
理ゼラチン、例えば、ブタ皮のゼラチン)、ゼラチン誘
導体(例えば、アセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチン
等)、及びResearch Disclosure Iに記載されている他
のものが挙げられる。親水性水浸透性コロイドもまたビ
ヒクルとして又はビヒクル増量剤として有用である。こ
れらとしては、Research Disclosure Iに記載されてい
るように、合成ポリマー解膠剤、キャリア、及び/又は
バインダー、例えば、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ
(ビニルラクタム)、アクリルアミドポリマー、ポリビ
ニルアセタール、アルキル及びスルホアルキルアクリレ
ート及びメタクリレートのポリマー、加水分解ポリビニ
ルアセテート、ポリアミド、ポリビニルピリジン、メタ
クリルアミドコポリマー等が挙げられる。ビヒクルは、
写真乳剤において有用であることが知られている任意の
量乳剤中に存在することができる。
【0039】乳剤はまた写真乳剤において有用であるこ
とが知られている任意の添加物を含むことができる。こ
れらとしては化学増感剤、例えば、活性ゼラチン、硫
黄、セレニウム、テルル、金、白金、パラジウム、イリ
ジウム、オスミウム、レニウム、リン又はこれらを組合
せたものが挙げられる。化学増感は一般にResearch Di
sclosure,1975年6月、item 13452及び米国特許第3,
772,031号に示されているように、5〜10の p
Agレベル、5〜8のpHレベル、30〜80℃の温度で行
われる。
【0040】他の添加物としては、かぶり防止剤、安定
剤、フィルター色素、光吸収もしくは光反射顔料、ビヒ
クル硬化剤、例えば、ゼラチン硬化剤、コーティング助
剤が挙げられる。これらの添加物及び乳剤及び他の写真
層へのその添加方法は当該技術分野において周知であ
り、Research Disclosure I及びそこに引用されている
文献に開示されている。乳剤はまた増白剤、例えば、ス
チルベン増白剤を含んでもよい。かかる増白剤は当該技
術分野において周知であり、色素ステインを防止するの
に用いる。
【0041】式(I)及び式(II)の色素で増感された
ハロゲン化銀を含有する乳剤層は、他の乳剤層、下塗り
層、フィルター色素層、中間層、もしくはオーバーコー
ト層と同時に又はそれに続いてコーティングしてもよ
く、これらの層のすべては写真要素に包含させることが
知られている各種添加物を含有していてよい。これらと
しては、可塑剤、かぶり防止剤、DIRカプラー、静電
防止剤、光学蛍光剤、光−吸収もしくは光散乱顔料等が
挙げられる。写真要素層は、当該技術分野において周知
の方法を用いて支持体上にコーティングすることができ
る。これらの方法としていくつか挙げれば、含浸もしく
は浸漬コーティング、ローラーコーティング、リバース
ロールコーティング、エアナイフコーティング、ドクタ
ーブレードコーティング、ストレッチフローコーティン
グ及びカーテンコーティングである。要素の被覆層はチ
ルセットするか乾燥するか、又はその両者を行ってもよ
い。公知方法、例えば伝導、対流、放射線加熱又はそれ
らの組合せにより乾燥を促進してもよい。本発明組成物
を含む写真要素は、例えば、Research Disclosure I又
は James, The Theory of the Photographic Process
4版、1977年に記載されている、数多くの周知の処理組
成物のいずれかを用いて、数多くの周知の写真処理法の
いずれかで処理することができる。
【0042】以下の例により、本発明をさらに具体的に
説明する。
【0043】例1 0.34ミクロンの端長の立方形状の塩臭化銀(55モ
ル%Cl)乳剤を硫黄+金を用いて化学増感しそして4
0℃に保持した。この乳剤の0.030モルに0.06
mmol/Ag molの比率で多階調色素I−1を添加した。こ
の色素は0.42g/Lの濃度のメタノール溶液として
添加した。10分後、色素II−1を、4g/L濃度のメ
タノール溶液として、0.30mmol/Ag molの比率で添
加した。追加のゼラチンを添加し、そして試料を適切な
添加物と共に紙支持体上にコーティングした。これをコ
ーティングAとした。色素I−1の溶液濃度を0.21
g/Lとした以外は前記と同様にして第2試料を調製し
た。同一レベルの色素I−1を添加した:したがって、
コーティング物Aと比較して、多階調色素と共に2倍容
量のメタノールを導入した。これをコーティング物Bと
した。これらのコーティング物を KODAK Polycontrast
II PCOフィルター材料(緑色露光、490nmより長波長
の光を与える)を介して露光し、そして60秒間KODAK
DEKTOL黒色印画紙現像剤で処理し、停止、定着、洗浄及
び乾燥をした。
【0044】コーティング物A及びBの低多階調特性曲
線を図1に示す。図1〜6においては、相対露光強度値
はステップ(階段)数で記してある。各ステップは0.
15logEの差異を示す。したがって、2個のステップ
は0.30 logEとなり、log 2=0.30なので露光
強度の2倍を表す。これらの結果は、色素I−1の粒子
−粒子分布(特性曲線形状を決定するもの)が、乳剤と
の接触点で、色素と共に添加された溶剤の量により変動
することがあることを示すものである。
【0045】0.024モル部の乳剤を用いた他は、コ
ーティング物Aの製造を繰り返した。これをコーティン
グ物Cとした。色素II−1の溶液を色素I−1の溶液に
添加し、合わせた溶液を次に色素I−1の代りに添加し
た以外は、同一方法で別の試料を調製した。これをコー
ティング物Dとした。コーティング物C及びDを前記の
ように露光しついで処理した。
【0046】コーティング物Cの変型として、2種類の
別の試料を調製した。第1の変型(コーティング物E)
では、色素II−1の溶液を色素I−1の添加より前に添
加し、2種類の色素の添加の間を10分間とした。第2
の変型(コーティング物F)では、色素II−1は化学増
感の間に添加した。
【0047】コーティング物C及びDについての低コン
トラスト特性曲線を図2に示し、コーティング物E及び
Fについての低コントラスト特性曲線を図3に示す。図
2の曲線は、式(II)の色素を式(I)の多階調色素と
同時に添加するならば、特性曲線形状を制御するために
追加の溶剤は必要ではないことを示している。図3の結
果は、試料調製中の他の時点で色素を添加しても、本発
明の望ましい結果は得られないことを示している。
【0048】図2及び図3に具体的に示した試料に相当
する高コントラスト曲線(青色露光)は図4に示す。こ
の図に具体的に示された結果は、高コントラスト特性曲
線が、式(II)の色素の添加方法には実質的に影響され
ないことを示している。
【0049】例2 立方体結晶の0.34ミクロンの塩臭化銀(55 mol%
Cl)乳剤の0.024モル部を、硫黄+金を用いて化
学増感し、そして40℃に保持した。合せた溶液を乳剤
に添加した場合、色素I−1が0.06mmol/Ag molの
レベルで添加され、そして色素II−1が0.30mmol/
Ag molのレベルで添加されるように、0.4g/L濃度
の色素I−1のメタノール溶液を、1g/L濃度の色素
II−1のメタノール溶液と合せた。この乳剤を例1のよ
うにコーティングして、コーティング物Gを形成した。
乳剤へ添加した色素II−1の総量を0.30mmol/Ag m
olに保持しつつ、色素II−1の50%を化学増感中に添
加し、50%を色素I−1溶液に添加する第1変形物を
調製した。これをコーティング物Hとした。色素II−1
の100%を化学増感中に添加して第2変形物を調製し
た。これをコーティング物Iとした。これらの3種類の
試料を次に例1に述べたように露光し次いで処理した。
【0050】低コントラスト特性曲線を図5に示す。こ
れらの結果は、式(II)の色素により低コントラスト特
性曲線が影響される程度は、式(I)の色素と同一の溶
液に添加された式(II)の量に依存することを示してい
る。
【0051】例3 例1のコーティング物Eの方法に従って試料を調製しつ
いでコーティンをした(ここでは分離逐時添加と称す
る)。これをコーティング物Jとする。第2の試料を例
1のコーティング物Dの方法に従って調製しついでコー
ティングした(ここでは、併合添加と称する)。これを
コーティング物Kとする。色素I−1及び色素II−1の
別々の溶液を、逐時的に添加する代りに同時に乳剤に添
加することにより追加の試料を調製し次いでコーティン
グした。これをコーティング物Lとした。これらのコー
ティング物をWratten 2B+Wratten 12フィルターア
センブリを介して露光(緑色露光)し、次いで例1に述
べたように処理した。これらの3種類のコーティング物
についての低コントラスト特性曲線を図6に示す。これ
らの結果によれば、特性曲線が、同時分離添加並びに併
合添加をすると、逐時添加と比較して改良され、曲線形
状がよく操作できることがわかる。
【0052】例4 色素I−1及び色素II−1を用いる試料を例1のコーテ
ィング物Eの方法により調製した(本明細書においては
分離逐時添加と称す)。色素I−1及びII−1を用いる
第2の試料を例1のコーティング物Dの方法により調製
した(本明細書では併合添加と称す)。式(I)の色素
及び式(II)の各種コントラスト色素の以下の組合せを
用いて追加の試料対を調製した:I−2及びII−1;I
−3及びII−1;I−4及びII−1;I−5及びII−
1;1−6及びII−1;I−7及びII−1;I−8及び
II−1;II−1及びII−2;I−1及びII−3;I−1
及びII−4。
【0053】各試料対は、分離添加方法を用いて調製し
た試料及び併合添加方法を用いて調製した補充試料から
なる。式(I)の多階調色素の添加レベルは0.06mm
ol/Agmolの一定であり、式(II)の色素の添加レベル
は0.30mmol/Ag molの一定であった。他の色素溶液
の濃度は、すべての試料について一定容量の色素溶液を
用いるように調整した。例1のように、試料をコーティ
ングし、露光しそして処理した。
【0054】分離添加方法及び併合添加方法についての
低コントラスト特性曲線を比較すると、式(I)の多階
調色素及び式(II)の青色色素を併合添加すると、2種
類の色素を別々に添加した写真要素と比較して特性曲線
が改良された写真要素が得られることがわかる。高コン
トラスト曲線形状はすべての場合に実質的に影響を受け
ていない。
【0055】本発明を、その好ましい実施態様を特に参
考にして詳細に述べてきたが、本発明の精神及び範囲内
において変更及び修正を行うことができることが理解さ
れるであろう。
【0056】
【本発明の追加の実施態様】R3 ,R4 及びR5 の1つ
が、アニオン性置換基で置換されたアルキルである前述
の方法。
【0057】R3 ,R4 及びR5 の1つがスルホアルキ
ルである前記の方法。
【0058】R2 がトリフルオロメチルであり、R7 が
フェニルである前記の方法。
【0059】Zが、ピリジン、オキサゾール、チアゾー
ル、ベンゾオキサゾール又はベンゾチアゾール環を完成
するのに必要な原子を表す前記の方法。
【0060】R8 及びR9 の各々が、炭素原子数1〜4
個の非置換アルキルを表す前記の方法。
【0061】式(I)の色素及び式(II)の色素を乳剤
に別々の溶液として添加する前記の方法。
【0062】式(I)の色素及び式(II)の色素を乳剤
に同一溶液として添加する前記の方法。
【0063】式(I)の色素の添加量が、ハロゲン化銀
粒子表面積の0.5〜20%に吸着されて1層を達成す
るのに十分な量である前記の方法。
【0064】
【発明の効果】多階調色素の粒子−粒子分布を制御し
て、多階調写真材料の低コントラスト特性曲線を調整す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】例1のコーティング物A及びBについての低コ
ントラスト特性曲線を示すD−log Eのグラフである。
【図2】例1のコーティング物C及びDについての低コ
ントラスト特性曲線を示すD−log Eのグラフである。
【図3】例1のコーティング物E及びFについての低コ
ントラスト特性曲線を示すD−log Eのグラフである。
【図4】例1のコーティング物C,D,E及びFについ
ての高コントラスト特性曲線を示すD−log Eのグラフ
である。
【図5】例2の3種類のコーティング物についての低コ
ントラスト特性曲線を示すD−log Eのグラフである。
【図6】例3の3種類のコーティング物についての低コ
ントラスト特性曲線を示すD−log Eのグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハリー ジェイ.プライス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,ブリッジボロ ドライブ 1629

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多階調写真要素の感光性ハロゲン化銀乳
    剤層中の多階調分光増感色素のハロゲン化銀粒子−粒子
    分布の制御方法であって、前記方法が、 (a)式(I): 【化1】 前記式中、 R1 ,R2 ,R6 及びR7 は、各々独立して水素、ハロ
    ゲン、ヒドロキシ又は置換もしくは非置換のアルキル、
    アルケニル、アルコキシ、アルキルアミノ、アルキルチ
    オ、アリール、アリールオキシ、アリールアミノ又はア
    リールチオを表し;R3 ,R4 及びR5 は、各々独立し
    て置換もしくは非置換のアルキルもしくはアリールを表
    し;そしてXは、分子の電荷のバランスをとるために必
    要な対イオンを表す、で示される多階調増感色素をハロ
    ゲン化銀乳剤に添加する工程; (b)式 (II) : 【化2】 前記式中、 Zは、5員−もしくは6員の複素環を完成するのに必要
    な原子を表し;R8 は、置換もしくは非置換のアルキル
    又はアリールを表し;そしてR9 は、水素、置換もしく
    は非置換のアルキル又はアリール、又は複素環を表す、
    で示される増感色素をハロゲン化銀乳剤に添加する工
    程;そして (c)前記乳剤を支持体上にコーティングする工程を含
    んでなる方法であって、 式(I)及び式(II)の増感色素を乳剤に実質的に同時
    に添加し、そして式(I)の色素を、乳剤中の総ハロゲ
    ン化銀に最高感度を付与するのに必要な量より少ない量
    添加することを特徴とする制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法により製造される多
    階調写真要素。
JP4272010A 1991-10-10 1992-10-09 多階調写真要素の特性曲線形状制御方法 Pending JPH05216145A (ja)

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