JPH05218759A - 補聴器用d級bicmos出力増幅器 - Google Patents

補聴器用d級bicmos出力増幅器

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JPH05218759A
JPH05218759A JP4256681A JP25668192A JPH05218759A JP H05218759 A JPH05218759 A JP H05218759A JP 4256681 A JP4256681 A JP 4256681A JP 25668192 A JP25668192 A JP 25668192A JP H05218759 A JPH05218759 A JP H05218759A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補聴器用の出力増幅器として、バイポーラと
相補型金属酸化膜半導体技術により、バイポーラ素子と
CMOS素子を同一のシリコン基板上に形成することに
より、バッテリの内部インピーダンスの広い範囲にわた
って、安定した動作を保証する。 【構成】 内部回路の主要な部分にはバイポーラ素子を
使用し、出力でトランスデューサを駆動する出力回路に
は、CMOSインバータを使用する。バッテリ線から電
力を供給される電圧レギュレータを使用して大部分の内
部回路に電力を供給し、残りのCMOS出力ドライバと
レベル変換器の一部のみはこのバッテリ線から直接電力
を供給する。回路のバイポーラ前端部のブロックは低電
圧のバイポーラの設計技術を使用して設計し、これを内
部電圧レギュレータによって発生される1ボルトのレベ
ルで動作する。この電圧レギュレータはバイポーラのベ
ース‐エミッタの基準電圧を使用し、これによって、そ
の出力電圧が温度と処理の変化に対するバイポーラ回路
の空間的な要求に追従するすることを保証する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、補聴器用D級BIC
MOS出力増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】製造技術と回路設計技術の発達に伴っ
て、補聴器装置は寸法が著しく小型化され、機能性も向
上した。近年、D級アーキテクチャを使用した補聴器用
の出力増幅器の設計都政策に成功した。米国特許番号第
4,689,819号及びF.カリアス(F.Call
ias)他の「プログラム可能な補聴器用の4個1組の
ICを使用したCMOS技術」と表記されたIEEE
JSSC、301頁、1989年4月を参照のこと。
【0003】D級増幅器は、従来のA級とB級増幅器の
ような出力と歪を二者択一することなく、低い電力消費
と低い高調波歪レベルを両立させている。A級増幅器
は、アイドリング電流を多く消費して低歪率を提供し、
一方B級増幅器は非常に少ないアイドリングで動作する
が、低い信号レベルでクロスオーバ歪の犠牲となる。し
かし、D級増幅器は、これらのA級とB級対応する部分
よりも更に大変複雑である。
【0004】D級増幅器は、発振器を使用、これは高い
周波数の三角波を発振する。高い周波数の方形波出力を
有する発振器を使用することもまた可能である。後者の
場合、変調処理に必要な三角波は、方形波を積分して得
る。増幅するべき入力は、この三角波に加えられ、この
コンポジット信号を基準電圧レベルと比較する。この処
理は、通常パルス巾変調またはパルス長変調として知ら
れ、この入力信号に応答してデューティ・サイクルが連
続的に変化する方形波のパルス列を、比較器の出力に与
える。この信号は、次にトランスデューサに与えられ、
ここでこの入力信号は、この入力信号の増幅した複製で
ある振幅レベルに変換して戻される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】全ての補聴器の設計の
重要な問題は安定性である。バッテリの内部インピーダ
ンスの値はゼロではないので、バッテリ線に現れる電圧
がトランスデューサを介して流れる信号電流によって変
調される。この現象は、より低い信号レベルが処理され
る前端部回路ブロックに帰還され、不安定を引き起こす
可能性かある。D級出力増幅器を使用するシステムもこ
の問題の例外ではない。従来技術のD級出力増幅器は、
補償スキームを使用して、バッテリの内部インピーダン
スのシステム安定性に対する悪影響を打ち消していた。
これらの補償スキームは、高い周波数ではいくらか成功
しているが、提案された方法は、低い周波数では満足な
ものではない。増幅器の安定性自体以外にも、これらの
出力増幅器は外部抵抗‐コンデンサ(RC)低域フィル
タを必要とし、これによって、前置増幅器、フィルタの
ような外部回路ブロック及びマイクに対する供給電圧か
ら生じる不必要な信号を濾波する。このようなRCフィ
ルタは、しばしば大容量のコンデンサを必要とし、これ
によって、補聴器全体の寸法が大きくなる。
【0006】今日の補聴器装置に見られるバッテリは、
一般的に単一電池による、1.2ないし1.6ボルト・
バッテリである。バッテリ技術は大きな発達をしてきた
が、単一電池では電圧と電流容量が限定されるので、補
聴器装置の設計分野では、依然として挑戦すべき主要な
問題になっている。補聴器回路は、低い電圧でも動作で
き、しかも電力消費が最小でなければ成功したとはいえ
ない。最近、スイッチング・モードで動作するCMOS
素子の電流消費が低い利点を利用する試みが行われてい
る、これによって、アナログ補聴器システムでCMOS
回路によって行えることが制限される。しかし、低い電
圧のアナログの用途にこの質的により適しているバイポ
ーラ回路を、電力消費をなお容認できるレベルに保ちな
がら、高性能の補聴器装置を設計するために使用するこ
とが可能である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、バイポーラ
と相補型金属酸化膜半導体(BICMOS)技術を使用
して製作され、これによって、バイポーラ素子とCMO
S素子の両方が同じシリコン基板上に設けられる。内部
回路の大部分は、バイポーラ素子を使用し、一方トラン
スデューサを駆動する出力回路はCMOSインバータを
使用する。バッテリ線から電源を供給する電圧レギュレ
ータを使用して、内部回路の大部分に電力を供給し、残
りのCMOS出力ドライバとレベル変換器の一部だけ
が、バッテリ線から直接電力を供給される。このアーキ
テクチャによって、補聴器システムの前段に信号がバッ
テリ線を介して帰還されないことが保証され、バッテリ
の内部インピーダンスの広い範囲に渡って安定した動作
を保証する。回路のバイポーラの前端部のブロックは、
低電圧バイポーラ設計技術を使用して、内部電圧レギュ
レータによって発生される1ボルト・レベルで動作する
ように設計される。この電圧レギュレータは、バイポー
ラのベース・エミッタ間電圧基準を使用し、これによっ
て、温度と処理の種類に対するバイポーラ回路の空間に
対する要求(headroom requiremen
ts)に、レギュレータの出力電圧が追従することが保
証される。
【0008】この内部電圧レギュレータは、またマイク
や適切にに設計された前置増幅器のような外部部品に電
源を供給することにも使用でき、外部抵抗‐コンデンサ
(RC)低域ネットワークの必要性を無くするが、さも
なければ、このネットワークはバッテリ線から発生する
不必要な信号を濾波するために必要になる。このD級変
調は、発振器、加算積分器、基準発生器及び比較器によ
って構成される内部回路によって実行される。この比較
器の出力信号は、レベル変換器に供給され、ここからト
ランスデューサを駆動する出力インバータに供給され
る。
【0009】この発振器は、エミッタ結合型の発振器で
あり、超音波周波数で動作する。この発振器は、定めら
れた振幅の方形波を発振し、この方形波は単純な抵抗‐
コンデンサ積分器によって積分され、比較器の入力で三
角波を得る。この積分器は、また音声信号と超音波方形
波の重み付けした加算機能を実行する。比較器入力で生
じる波形は、音声信号に重畳された超音波三角波であ
る。この比較器の入力は、独自の対称型差動入力であ
り、この入力は一方の線で積分器からの信号を受取り、
他方の線で基準電圧を受け取る。この差動入力によっ
て、この基準電圧を適切に制御して、希望するレベルに
比較点を設定することができる。積分器信号は基準電圧
と比較され、この発明の他の特徴によれば、この基準電
圧は音声信号がゼロの場合の超音波信号の平均値と正確
に等しい。従って、音声信号入力がない場合、三角波形
が基準レベルの前後を変動する時間間隔は同じであり、
その結果、比較器の出力でデューティ・サイクルが50
%の方形波信号を生じる。当業者に周知のように、D級
変調器システムでは、比較器の出力に於けるこれらのパ
ルスのデューティ・サイクルは、この場合音声信号であ
る入力変調信号の振幅によって決まる。この場合は超音
波波形である変調信号の周波数がこの変調信号の最も高
い周波数成分の少なくとも2倍であれば、入力の音声情
報は、変調器の出力でデューティ・サイクルによって伝
達される。もしこの条件が満足されるなら、簡単な濾波
動作によって、このデューティ・サイクル情報から元の
音声信号を再構成することができる。
【0010】比較器からのパルス巾変調(PWM)信号
は、レベル変換器に供給され、このレベル変換器は、低
いレベルの振幅を、CMOS出力ドライバを駆動するの
に必要なレール対レール振幅(rail‐to‐rai
l swings)に変換する。この出力ドライバは、
3個のインバータによる2つの同一のテーパのついたチ
ェーンによって構成され、このチェーンの最後のインバ
ータは、電気音響トランスデューサを駆動するのに十分
な大きさである。
【0011】必要な濾波動作は人間の耳によって行わ
れ、その可聴範囲内の周波数成分を取り出し、超音波成
分は無視する。補聴器装置に使用されている従来のトラ
ンスデューサは、高い周波数で誘導性の挙動を示す。出
力で使用するCMOSは、高い周波数の搬送エネルギー
をバッテリに戻すことができるようにすることによっ
て、トランスデューサのこの特性の利点を利用する。半
周期の間にインダクタの磁界中に蓄えられた搬送エネル
ギーのかなりの部分は、CMOS出力トランジスタを介
して、次の半周期の間にバッテリに転送して戻される。
このプロセスでは、トランスデューサの巻線間の漏洩容
量、バッテリの内部抵抗、及びCMOS出力トランジス
タの非ゼロON抵抗によって、許容できる量の高い周波
数のエネルギーが失われる。同じ原理によって、回路の
電流消費は、このトランスデューサと直列に小型のイン
ダクタを挿入することによって、更に低くすることがで
きる。
【0012】この発明は、また発振器ブロックに抵抗を
設け、この抵抗は、種類の異なったトランスデューサに
よってアイドリング電流レベルを最適化するように調整
することができる。
【0013】
【実施例】この発明のこの質と利点を更に理解するた
め、以下の詳細な説明を添付図と組み合わせて参照す
る。この発明は、バイポーラと相補型金属酸化膜半導体
(BICMOS)処理技術によって製作した補聴器用出
力増幅器集積回路に関し、これによって、バイポーラ素
子とCMOS素子が同じシリコン基板上に設けられる。
【0014】図1はこの発明のブロック図である。BI
CMOS出力増幅器は、補聴器システムを完成させるの
に必要な関連する外部部品と共に、集積回路チップを表
す長方形10で囲んで示してある。音声信号はマイク1
2によってピックアップされ、前置増幅器14で予め増
幅する。この予め増幅した音声周波数信号は、端子「音
声」で出力増幅器10に加えられ、この出力増幅器10
によって増幅され、出力端子RC1とRC2の間に接続
した従来の補聴器トランスデューサ16を駆動する。
【0015】このシステムには、電力バスVCCとGN
Dの間に接続した1.15ないし1.60ボルトのバッ
テリ18によって電力を供給する。内部電圧レギュレー
タ20は、図7に概略を示し更に詳細に説明するが、バ
スVCCとGNDから電力を取り出し、内部電力バスV
RGに約1ボルト調整した電圧を発生させ、この電圧は
内部回路の大部分で電源電圧として使用する。
【0016】発振器22は、図2に概略を示し更に詳細
に説明するが、バスVRGとGNDから電力を取り出
し、発振器の出力ノードOS1とOS2の間にデューテ
ィ・サイクルの50%の超音波方形波を発生する。加算
積分器と基準発生器24は、図3に概略を示し更に詳細
に説明するが、またバスVRGとGNDからその電力を
取り出し、入力ノードOS1とOS2で波形を積分し、
その積分出力ノードINTに三角波形を発生する。同時
に、この加算積分器と基準発生器24は、その基準出力
REFに、ノードINTの波形の平均値と正確に等しい
値の基準電圧を発生し、この基準電圧は更に説明するよ
うに比較器26によってしきい値として使用される。
【0017】前置増幅器14の出力に容量結合された音
声信号は、端子「音声」でこのシステムに入り、以下の
説明で焦点を当てるように、ノードINTで所定の重み
付け比率を使用して三角波と加算される。従って、音声
信号と積分処理によって作られた超音波三角波形で構成
される波形がノードINTに現れる。端子「音声」に音
声周波数信号が存在しない場合、ノードINTで信号が
ノードREFの基準電圧の前後を変動する間隔は等し
い。いづれの音声信号入力も、基準電圧の前後で超音波
三角波形をシフトし、「軸の交差点」の間の時間間隔の
持続時間を変化させる。この用語「軸の交差点」は、こ
の発明の説明を通して、ノードINTのコンポジット信
号がノードREFの基準電圧値を介して変動する瞬間を
表すために使用する。比較器26は、図4に概略を示し
以下で説明するが、またバスVRGとGNDからその電
力を取り出し、この比較器の入力ノードINTのコンポ
ジット信号波形をもう一方の入力REFのしきい値電圧
と比較し、入力の軸の交差点で、その相補型出力CO1
とCO2を切り替える。ノードCO1とCO2の出力波
形は、入力端子「音声」の音声信号によって生じる軸の
交差点のシフトに応答し、相補形式で変化するデューテ
ィ・サイクルと逆位相の超音波方形波である。振幅が大
きい音声信号は、軸の交差点でより大きいシフトを生じ
るので、相補型方形波のデューティ・サイクルをより変
化させる。従って、パルス巾変調処理は発振器から取り
出される超音波パルスの幅を、音声信号の振幅に応答し
て行う。
【0018】レベル変換器28は、図5に概略を示し以
下で説明するが、その差動入力ノードCO1とCO2の
電圧レベルを、これの差動出力ノードLO1とLO2レ
ール対レールの振幅値に変換する。従って、VCCから
GNDまでの範囲を変動するパルス幅変調超音波方形波
は、CMOS出力ドライバで必要な逆位相でノードLO
1とLO2に現れる。
【0019】出力ドライバ30は、図6に概略を示し以
下で更に説明するが、バスVCCとGNDからその電力
を取り出し、従来の補聴器のトランスデューサに供給す
るのに必要な駆動力を得るために使用され、このトラン
スデューサはノードLO1とLO2に現れるパルス幅変
調方形波と逆位相の出力ノードRC1とRC2の間に接
続される。
【0020】以下で詳細に説明するのは、出力増幅器を
形成する回路ブロックである。図1に示す発振器22の
概略図が図2に与えられる。この発振器は、エミッタ結
合型である。バイポーラ・トランジスタQ2とQ3は、
それらのコレクタ負荷抵抗R2とR3と共に差動増幅器
を形成し、この差動増幅器は電流ソース・トランジスタ
Q7によってバイアスされる。この差動増幅器の周囲に
Q1、Q4、R1とR4によって正帰還が構成され、こ
れによって、R2とR3の両端の電圧の振れ、チップに
搭載したコンデンサC1の値及び電流ソース・トランジ
スタQ6とQ8によって与えられる放電電流によって決
まる周波数で回路が発振することが保証される。Q6と
Q8のベースで必要なバイアス電圧は、バイアスノード
BIASを介してこのブロックに供給されるが、これは
図4と組み合わせて以下で説明する。一方の半分の回路
の各部品を、他方の半分の回路の双子の対応する部分と
同一にすることによって、全体的に対称な動作が実現さ
れる。従って、発振器の出力ノードOS1とOS2の間
で対称な超音波波形が得られる。ダイオードとして接続
されるQ5は、バイアス抵抗R5と共にQ7のベースで
バイアス電圧を発生し、この電圧はQ7のコレクタ電流
を決める。R2(またはR3)の両端の電圧降下は、発
振周波数を管理する要素の1つであるので、R5を調整
することによって周波数を変化させることができる。従
って、出力で使用される特定の種類のトランスデューサ
に最適な周波数で回路を動作させることができ、出力切
り替えの高い周波数の損失を最小にすることが可能にな
る。種々の形式のトランスデューサを使用した実験によ
り、出力端子に接続された特定の種類のトランスデュー
サによって、50KHzから200KHzの範囲の発振
器の周波数で、アイドリング電流に関して最良の結果の
得られることが示された。R5の値は、金属マスク・オ
プション、R5に不必要な部分をツェナーで短絡して不
活性にするか、またはR5のタップ点に接続した複数の
パッドを使用するような種々の方法の1つによって、調
整することができる。
【0021】図1に示す加算積分器と基準発生器24の
詳細な概略図を図3に示す。発振器からの信号は、入力
端子OS1とOS2でこのブロックに入る。トランジス
タQ10とQ11は、抵抗R10とR11と共に、電流
ソース・トランジスタQ14によってバイアスされる差
動増幅器を形成する。発振器の出力信号は、この回路ブ
ロックのループ・ゲインに制限があるという主な理由の
ため完全な方形波ではないが、差動増幅器Q10/Q1
1によって増幅され、方形波に近づく。R12、R13
及びC3は、加算積分器を形成する。この簡単な回路は
超音波方形波の積分を実行し、この積分処理で作られる
三角波に音声信号で重み付けを加える。もしR10と音
声ソース・インピーダンスがR12とR13に対して無
視できるなら、この加算積分器に入る波形の重み付け比
率は、積分抵抗R12とR13の相対値によって決ま
る。積分コンデンサC3の値は、超音波方形波を簡単に
積分することによって妥当な直線性の三角波が出力IN
Tで生じるように選択される。トランジスタQ9、抵抗
R6、R7、R8、R9、コンデンサC2、及び電流ソ
ース・トランジスタQ12、Q13は、基準発生器回路
を形成し、積分出力INTの波形の平均値と正確に等し
い電圧レベルを、処理の種類と関わりなく出力REFで
発生する。R9とC2の値は、出力REFを見たときの
インピーダンスが、出力INTを見たときのインピーダ
ンスと基本的に同じになるように選択される。このブロ
ックのアーキテクチャは、軸の交差点の後続のブロック
に、この2つの出力によって同じ瞬間電圧で同じインピ
ーダンスが与えられるを保証する。C2を含むことによ
って、VRGバス上に出現する可能性のある全ての高い
周波数の雑音も、REF出力並びにINT出力にも現れ
ることが保証される(この雑音信号がINTに現れるの
は、主にVRGとINTの間に接続された積分コンデン
サC3による)。従って、後続の回路ブロックが妥当な
共通モードを除去する差動入力を有する限り、上述の2
つの名称を付けた出力の間の差動雑音の電圧はほとんど
ゼロなので、INTとREF上の雑音信号は問題を起こ
さない。この段の電流ソース・トランジスタのベースへ
のバイアス電圧は、ノードBIASを介して供給され
る。
【0022】図4は、図1の比較器ブロック26の概略
図である。この比較器は、4つのカスケード差動段によ
って構成される。低い電流水準と低い電圧で動作しなが
ら、妥当な利得と入力オフセットを得るように、アーキ
テクチャを設計している。Q16とQ17は、それらの
それぞれの負荷抵抗R15とR16と共に電流ソース・
トランジスタQ18によってバイアスされた差動入力段
を形成する。第2段は、Q19、Q20、R17、R1
8及びQ21によって形成される。同様に、第3段と第
4段は、それぞれQ22、Q23、R19、R20、Q
24、及びQ25、Q26、R21、R22、Q27に
よって構成される。電流ソース・トランジスタのバイア
ス電圧は、ダイオード接続Q15と抵抗R14によって
設定される。このバイアス電圧はまたBLASノードを
介して他の回路ブロックでも入手可能になっている。差
動入力INTとREFは積分器と基準発生ブロックのI
NT及びREF出力に接続される。入力で軸の交差が発
生する場合は常に、比較器出力CO1とCO2は状態を
変化する。積分器のINT出力に音声信号成分が存在し
ないと、軸の交差点は図1のノードINTの超音波の三
角波の立ち上がり端と立ち下がり端で等しい時間間隔で
発生する。この状態を「アイドリング」と呼び、これに
よって、比較器はその出力CO1とCO2にデュティー
・サイクルが50%の方形波を発生する。軸の交差点で
は同じ瞬間電圧と同じインピーダンスがINTとREF
入力に与えられるので、処理の種類に関係なく、かつい
ずれの部品を削除する必要もなく、アイドリングのデュ
ティー・サイクルは50%であることが保証される。5
0%のアイドリングのデュティー・サイクルからの乖離
は部品の不一致によって生ずるが、これらの部品の不一
致は集積回路のレイアウトを設計する段階で部品の配置
と形状を注意深く計画することによって最小に保持され
る。試作の回路では、理想値50%からの乖離が2%未
満であるアイドリングのデュティー・サイクルが常に与
えられている。
【0023】図1に戻って、加算積分器24によって実
行される加算演算の結果として、集積回路の端子「音
声」に入力する音声信号によって、ノードINTの三角
波形はノードREFの基準電圧の周囲でシフトされる。
従って、軸の交差点の間の時間間隔は、音声信号の振幅
に応答して変化する。軸の交差点で切り替わる比較器2
6は、その出力ノードCO1とCO2に音声信号の振幅
に従うデュティー・サイクルを有する逆の位相の方形波
信号を発生する。従って、音声信号の振幅の変化がノー
ドCO1とCO2の方形波のデュティー・サイクルの変
化に変換される場合に、パルス幅変調が行われる。
【0024】技術上周知のように、このようなパルス幅
変調信号は変調を行う信号の低周波数成分と変調された
信号の高周波数成分によって構成される。元の音声情報
は、簡単な低域濾波工程によってパルス幅を変調された
信号から回復することができる。(これは人間の耳によ
って行われるが、その理由は、人間の耳は18〜20k
Hz以上の周波数を聞くことができないからである。実
際問題として、トランスデューサは超音波の周波数もま
た再生することができない)。
【0025】図1のレベル変換器28を図5に概略的に
示す。これは同一の2つの半分の部分によって構成さ
れ、比較器の出力の差動方形波をその出力LO1とLO
2で全振幅の方形波に変換する。図5の動作を説明する
と、先ず、Q28、Q29、Q32、Q33、R23及
び電流ソース・トランジスタQ30とQ31によって構
成される半分の回路を考え、入力CO1に於ける電圧水
準が入力CO2に於ける電圧水準よりも高いと仮定す
る。この場合、ダイオード接続Q28は電流ソースQ3
0のコレクタ電流を搬送している。しかし、Q29は、
そのベース‐エミッタ電圧がQ28のベース‐エミッタ
電流未満であるため、より低い電流を搬送することがで
きる。従って、電流ソース・トランジスタQ31の余分
な電流に対する要求が、切り換えトランジスタQ33の
ベースを低い電圧値に引き寄せてQ33をオフする。電
流はR23を流れないので、LO1の出力電圧はVCC
バスの電圧に等しい。Q31は決して飽和しなことがQ
32によって保証されているが、もしそうでなければ、
これによって同じBALSノードからバイアスされてい
る電流ソース・トランジスタの動作が乱される。CO1
の電圧水準が、CO2以下になると、Q29のベース‐
エミッタ電圧はQ28のベース‐エミッタ電圧よりも大
きくなり、その結果、Q29は電流ソースQ31が供給
することのできるコレクタ電流よりも大きいコレクタ電
流を要求する。この条件によって、Q33の電圧は上昇
し、Q33は飽和し、これによってLO1の出力をGN
Dバスに引き寄せる。出力の低い水準は、100ミリボ
ルト未満であるQ33の飽和電圧によって決められる。
入力を逆にし、部品と出力ノードの名称を入れ換える
と、同じ動作原理が他方の半分の回路であるQ34、Q
35、Q38、Q39、R24、及び電流ソース・トラ
ンジスタQ36とQ37にも適用される。CMOS出力
ドライバを適切に動作することができるため、出力負荷
トランジスタR23とR24をVCCバスに接続する。
【0026】図6は図1の出力ドライバ・ブロックの概
略図を示し、これは、3つのインバータの2つのテーパ
の付いたチェーンによって構成される。第1チェーン
は、PMOSトランジスタM1、M3、M5とNMOS
トランジスタM2、M4、M6によって形成される。同
様に、第2チェーンは、M7、M9、M11とM8、M
10、M12によって形成される。この回路の基本的な
任務は、入力LO1とLO2の全振幅パルス幅変調方形
波をその出力RC1とRC2の間に接続された従来のト
ランスデューサを駆動するのに十分な電流水準に増幅す
ることである。チェーン内でテーパの付いた構成を使用
することにより、最大の電圧の振幅によってトランスデ
ューサを駆動するために要求される低いON抵抗を出力
で実現しながら、大きな容量性負荷が入力の駆動段に与
えられないことが保証される。逆の位相によって、VC
CとGNDバスの数十ミリボルト以内の振幅が出力さ
れ、その結果、RC1とRC2の間に接続されたトラン
スデューサは、供給電圧の約2倍の差動振幅を得る。補
聴器のトランスデューサは、高周波エネルギーのかなり
の部分を出力MOSトランジスタの低いON抵抗を介し
てバッテリに戻すことにより、高周波損失を低下させる
のに役立つ高周波に於ける誘導的挙動を示す。しかし、
出力RC1とRC2のパルス幅を変調した信号の音声周
波数成分はトランスデューサによって変換されて可聴信
号に戻される。
【0027】図7は図1の電圧レギュレータ20を概略
的に示し、これは調整された電力を大部分の内部回路に
供給する。ノードVRGの出力電圧は、Q52のベース
‐エミッタ電圧とQ50のベース‐エミッタ電圧の一部
によって設定される。調整された出力電圧を保持するフ
ィードバック・ループは、Q50、Q44、Q45及び
Q51によって構成される。Q47、Q48およびR2
7を使用してダイオード接続されたQ46の電流バイア
スを設定し、このQ46は次に電流ソース・トランジス
タQ43とQ49用のバイアス電圧を発生する。電流ソ
ース・トランジスタQ49は、Q50のコレクタで活性
負荷として動作する。Q40、Q41、Q42、R25
及びR26と共に、Q43はスタートアップ回路を形成
し、これによって、バッテリ電圧がVCCとGNDバス
の間に最初に加えられると、回路が適切に動作を開始す
ることが保証される。レギュレータは、VRGとGND
バスの間に接続された外部バイパス・コンデンサによっ
て安定化される(図1のC1)。レギュレータの出力電
圧を発生する場合、バイポーラ・トランジスタのベース
‐エミッタ電圧から取りだした電圧を使用することによ
り、内部回路の空間に対する要求に関するVRGの追跡
が、広い範囲の処理と動作電圧の変化に対して維持され
る。
【0028】大部分の内部回路に調整された電圧を供給
することにより、広い範囲のバッテリの内部インピーダ
ンスの値に対して集積回路の動作を安定させることが保
証される。安定性の問題は、バッテリの内部インピーダ
ンスの両端の電圧の降下によって発生し、出力水準が高
くなると悪化する。この問題は、周波数が低いと更によ
り顕著になるが、その理由は、本発明の場合には、この
出力でトランスデューサが電圧ソースによって駆動され
ているからである。トランスデューサのインピーダンス
は、駆動信号の周波数が低下するに従って、大幅に低下
する傾向がある。もし駆動信号の振幅が一定のままであ
れば、このインピーダンスの損失はより多くの電流がこ
のトランスデューサを介して流れることを意味し、これ
によって、より高い値の電圧降下がバッテリの内部イン
ピーダンスの両端で発生する。この信号は前端部の回路
に帰還され、信号の歪とシステムの不安定性を発生する
可能性がある。この問題は、前端部のブロックに対する
電力供給線から望ましくない成分を濾波することによっ
て解決することができる(この前端部のブロックは発振
器22、積分器24、比較器26及びレベル変換器28
の半分である)。濾波を行うための最も一般的な方法
は、1つの抵抗と1つのコンデンサを供給線と直列に接
続することによって簡単な低域フイルターを形成するこ
とである。しかし、信号の周波数が低下するに従ってよ
り多くの濾波が必要となり、このことは、濾波器に対す
る高いRC時定数を意味する。抵抗は意図するように増
加することができず、その値は、この抵抗の両端の最大
許容電圧降下によって制限される。従って、低い周波数
でより多くの濾波を行うにはより高い値のコンデンサが
必要となり、このことは同時に物理的に嵩がより大きく
なる。しかし、本発明の提供する安定性の問題の解決法
では、電圧レギュレータを使用し、この電圧レギュレー
タは比較的低い値のコンデンサによって安定化すること
が可能であり、低い周波数の領域で本質的に調整を保持
し、ノイズのある電力供給線を前端部の回路から全体と
して絶縁する。供給線の速い遷移と比較してレギュレー
タの応答が遅い周波数の高い範囲では、必要な濾波は、
電圧レギュレータの出力VRGとGNDバスの間の安定
化コンデンサCE1によって行われる。
【0029】これ以外に、供給線に起因する乱れを強力
に拒絶するために共通モードの拒絶を保持するバランス
のとれたアーキテクチャを広範囲に使用することによ
り、内部回路に更に予防策を設けている。これらの要素
が相まって、バッテリのインピーダンス、信号の振幅及
び信号の周波数の条件の広い範囲に渡って、本発明を採
用する補聴器システムの安定した動作が保証される。
【0030】回路全体は、一般的に0.5%の低い信号
の歪のレベルを特徴とするものである。高い出力レベル
の歪は一般的に5%である。音声入力から出力迄の集積
回路の電圧利得は一般的に24dBである。電流消費
は、一般的に250μAである。動作電圧の範囲は1.
15〜1.60ボルトである。外部の部品に対するレギ
ュレータの出力電圧は一般的に1ボルトである。
【0031】当業者が理解するように、本発明はその基
本的な特徴と精神から逸脱することなく他の特定の形態
で実施することが可能である。例えば、比較器26では
4段以上または4段以下の段数を使用することが可能で
ある。従って、本発明の好適な実施例の開示は上に示し
た本発明の範囲を例示するものであり、これを限定する
ものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例の機能ブロック図であ
る。
【図2】図1に示す発振器回路の概略図である。
【図3】図1に示す加算積分器と基準発生器回路の概略
図である。
【図4】図1に示す比較器回路の概略図である。
【図5】図1に示すレベル変換器回路の概略図である。
【図6】図1に示す出力ドライバ回路の概略図である。
【図7】図1に示す電圧レギュレータ回路の概略図であ
る。
【符号の説明】
10 集積回路チップ 12 マイク 14 前置増幅器 16 トランスデューサ 18 バッテリ 20 電圧レギュレータ 22 発振器 24 加算積分器と基準発生器 26 比較器 28 レベル変換器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振器とマイク入力を有するバイポーラ
    前端部回路;上記の前端部回路の出力に接続されたMO
    S出力ドライバ;上記のMOS出力ドライバに接続され
    たバッテリ入力;及び上記のバッテリ入力に接続された
    入力と上記の前端部回路に接続された出力を有し、上記
    のバッテリ入力から絶縁された電圧を前端部に供給する
    電圧レギュレータ;によって構成されることを特徴とす
    る補聴器用増幅器。
  2. 【請求項2】 上記の電圧レギュレータはバイポーラ・
    トランジスタによって構成され、上記の電圧レギュレー
    タの上記の出力は上記のバイポーラ・トランジスタの1
    つのベース‐エミッタ電圧の関数であり、その結果、上
    記の前端部の電圧供給は上記のバイポーラ前端部に対す
    る処理と温度効果を追跡することを特徴とする請求項1
    記載の補聴器用増幅器。
  3. 【請求項3】 上記の電圧レギュレータの出力に接続さ
    れた電源入力を有するマイク;及び上記のマイクと、上
    記の電圧レギュレータの出力に接続された電源入力を有
    する上記のバイポーラ前端部に対する上記のマイク入力
    の間に接続された前置増幅器;によって更に構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の補聴器用増幅器。
  4. 【請求項4】 上記の前端部回路は:上記の発振器の出
    力に接続され、上記のマイクの入力が接続された積分
    器;第1及び第2入力端子の付いた差動入力を有する比
    較器であって、上記の第1入力端子は上記の積分器の出
    力に接続されている上記の積分器;及び上記の比較器の
    上記の第2入力端子に接続された出力を有する電圧基準
    発生器;によって更に構成されることを特徴とする請求
    項1記載の補聴器用増幅器。
  5. 【請求項5】 上記の比較器は複数のカスケード差動バ
    イポーラ・トランジスタ対を有し、各トランジスタ対は
    電流ソースと負荷抵抗の間に接続され、上記の負荷抵抗
    は上記の電圧レギュレータの出力に接続されることを特
    徴とする請求項4記載の補聴器用増幅器。
  6. 【請求項6】 上記の電圧基準発生器は上記の積分器の
    部品を一致する部品を有し、その結果、上記の電圧基準
    発生器の電圧出力は上記の積分器の出力と同じ方法で処
    理の種類と温度によって変化し、上記の積分器の出力と
    同じノイズをピックアップすることを特徴とする請求項
    4記載の補聴器用増幅器。
  7. 【請求項7】 上記の積分器は、上記の発振器の出力と
    電流ソースに接続された差動バイポーラ・トランジスタ
    対、上記のトランジスタ対と上記の積分器の出力の間に
    接続された第1抵抗、上記の積分器の出力と上記のマイ
    クの入力の間に接続された第2抵抗、及び上記の積分器
    の出力と上記の前端部の電圧供給の間に接続されたコン
    デンサを有し;上記の電圧基準発生器は、電流ソースに
    接続されたバイポーラ・トランジスタ、上記のバイポー
    ラ・トランジスタに接続された第3抵抗、上記の第3抵
    抗と上記の電圧基準発生器の間に接続された第4抵抗、
    及び上記の電圧基準発生器の出力と上記の前端部の電圧
    供給の間に接続された第2コンデンサを有する;ことを
    特徴とする請求項6記載の補聴器用増幅器。
  8. 【請求項8】 上記の発振器は電流ソース・トランジス
    タを有し、上記の電流ソース・トランジスタのベース電
    流は抵抗によって制御され、上記の抵抗は、特定のトラ
    ンスデューサを上記の出力ドライバに接続して上記の発
    振器の発振周波数を制御し、最適なアイドル電流を与え
    るように選択された値を有することを特徴とする請求項
    1記載の補聴器回路。
  9. 【請求項9】 バイポーラ前端部回路;上記の前端部回
    路の出力に接続されたMOS出力ドライバ;上記のMO
    S出力ドライバに接続されたバッテリ入力;及び上記の
    バッテリ入力に接続された入力と上記の前端部回路に接
    続された出力を有し、上記のバッテリ入力から絶縁され
    た電圧を前端部に供給する電圧レギュレータ;によって
    構成され、上記のバイポーラ前端部回路は:発振器;上
    記の発振器の出力に接続され、マイク入力を有するバイ
    ポーラ積算器;第1及び第2入力端子の付いた差動入力
    を有する比較器であって、上記の第1入力端子は上記の
    積算器の出力に接続されている上記の比較器;上記の比
    較器の上記の第2入力端子に接続された出力を有する電
    圧基準発生器であって、上記の積分器の部品と一致する
    部品を有し、その結果、上記の電圧基準発生器の電圧出
    力は上記の積分器の出力と同じ方法で処理の種類と温度
    によって変化し、上記の積分器の出力と同様にノイズを
    ピックアップする上記の電圧基準発生器;を有すること
    を特徴とする補聴器用増幅器。
  10. 【請求項10】 発振器;上記の発振器の出力に接続さ
    れ、マイク入力を有する積算器;第1及び第2入力端子
    の付いた差動入力を有する比較器であって、上記の第1
    入力端子は上記の積算器の出力に接続されている上記の
    比較器;上記の比較器の上記の第2入力端子に接続され
    た出力を有する電圧基準発生器であって、上記の積分器
    の部品と一致する部品を有し、その結果、上記の電圧基
    準発生器の電圧出力は上記の積分器の出力と同に方法で
    処理の種類と温度によって変化し、上記の積分器の出力
    と同様にノイズをピックアップする上記の電圧基準発生
    器;及び上記の比較器の出力に接続された出力ドライ
    バ;によって構成されることを特徴とする補聴器用増幅
    器。
  11. 【請求項11】 上記の出力ドライバはMOSトランジ
    スタによって構成され、上記の発振器、積分器、比較器
    及び電圧基準発生器はバイポーラ・トランジスタによっ
    て構成され、更に上記の比較器と上記の出力ドライバの
    間に接続され、バイポーラ・レベルをMOSレベルに変
    換するレベル変換器によって更に構成されることを特徴
    とする請求項10記載の補聴器用増幅器。
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