JPH05222635A - ウール後染め加工用金属光沢スリット糸及びそれを用いた撚糸乃至は梳毛糸及びそれを用いたウール製品 - Google Patents

ウール後染め加工用金属光沢スリット糸及びそれを用いた撚糸乃至は梳毛糸及びそれを用いたウール製品

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JPH05222635A
JPH05222635A JP5970692A JP5970692A JPH05222635A JP H05222635 A JPH05222635 A JP H05222635A JP 5970692 A JP5970692 A JP 5970692A JP 5970692 A JP5970692 A JP 5970692A JP H05222635 A JPH05222635 A JP H05222635A
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JP
Japan
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yarn
wool
slit
dyeing
thickness
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JP5970692A
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English (en)
Inventor
Kozo Oike
耕三 尾池
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Oike and Co Ltd
Original Assignee
Oike and Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 透明なポリアミド系フイルムの片面上に金属
蒸着層を設けた積層体を接着剤層を介して2枚、金属蒸
着層側を内側にして貼合わせた構成の積層体フイルムの
スリット糸において、ポリアミド系フイルムの厚さが6
〜12μmである。 【効果】 ウール用の常圧染色法で容易に染色できるだ
けでなく、ウール製品に特有の柔らかくしなやかな風合
いを損なわないものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、金属光沢スリット糸及
びそれを用いた撚り糸乃至は梳毛糸及びそれを用いたウ
ール製品に関し、更に詳しくはウール製品中に混ぜて使
用しても、ウール製品の風合いはピュアウールそのまま
で損なわれることがなく、ウール用の常圧染色法で容易
に染色できるので、織編製品においてウールと同色に染
色可能な、ウール後染め加工用金属光沢スリット糸及び
それを用いた撚り糸乃至は梳毛糸及びそれを用いたウー
ル製品に関する。
【0003】
【従来の技術】従来より金属蒸着適性に優れた厚さ(本
発名の明細書中での厚さとは呼称厚さである、以下同
様)12μm〜25μmポリエステルフイルムの表面に
アルミニウムなどの金属を蒸着してその上に熱硬化性樹
脂を主成分とする保護層を設けたフイルムを細くスリッ
トした銀糸があったが、このものは硬く風合いに欠ける
上、ウール染色に用いられる酸性染料では十分な濃度に
染まらなかった。
【0004】更に詳しくは、ポリエステルフイルムの片
面にアルミニウムなどの金属を蒸着して、その蒸着面上
に透明樹脂層を設けた銀糸では、そのポリエステルフイ
ルムが酸性染料には全く染着されない。又、蒸着面上に
設けられた透明樹脂層はその厚みがせいぜい1μmであ
るため、その透明樹脂層が酸性染料に染着される濃度は
限界がありウール糸と同色に染色出来なかった。
【0005】一方、片面にアルミニウムなどの金属を蒸
着した金属蒸着ポリエステルフイルムを2枚、接着剤を
介して金属蒸着側を内側にして貼合わせた銀糸は両面が
ポリエステルフイルムであるため酸性染料でウールと一
緒に同色に染めることは出来なかった。
【0006】一方、ウール染色に用いられる酸性染料で
染まる銀糸としては、アルミニウムなどの金属を蒸着し
た厚さ12μmのポリエステルフイルムの両面に厚さ1
5μmのポリアミドフイルムを貼合わせたものや、厚さ
10μmのアルミニウム箔の両面に厚さ15μmのポリ
アミドフイルムを貼合わせたものを細くスリットした銀
糸があったが、このものは銀糸の厚さが35μmをこえ
るため硬く風合いに欠け、ウール糸と混合して使用する
とウール本来の柔らかくしなやかな風合いが損なわれ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、染色した
色彩が濃色域まで染色でき、かつ金属光沢に優れ、しか
もウール糸との混合使用してもウール本来の柔らかくし
なやかな風合いが損なわれない銀糸の出現が望まれてい
た。
【0008】本発明は前記従来の欠点を克服し、染色し
た色彩が濃色域まで染色でき、かつ金属光沢に優れた、
ウール後染め加工用金属光沢スリット糸及びそれを用い
た撚り糸乃至は梳毛糸及びそれを用いたウール製品を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のウール後染め加
工用金属光沢スリット糸及びそれを用いた撚り糸乃至は
梳毛糸及びそれを用いたウール製品では、特定の極薄透
明なポリアミド系フイルムの片面上に金属蒸着層を設け
た積層体を接着剤層を介して2枚、金属蒸着層側を内側
にして貼合わせた構成の積層体フイルムを細くスリット
したウール後染め加工用金属光沢スリット糸を採用した
ことで、前記従来品にあった課題を克服した。
【0010】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
尚、表1及び表2に実施例と比較例のデータをまとめ
た。
【0011】
【実施例】本発明に用いられる透明なポリアミド系フイ
ルムは特に制限はないがナイロン6、ナイロン66の透
明ないし半透明のフイルムであることが必要である。
【0012】本発明に用いられるポリアミド系フイルム
としては、無延伸ナイロンフイルム、一軸延伸ナイロン
フイルム、二軸延伸ナイロンフイルム、逐次二軸延伸ナ
イロンフイルムなどのナイロンフイルムが適宜用いられ
る。その中でもナイロン6の逐次二軸延伸ナイロンフイ
ルム、二軸延伸フイルムが酸性染料の飽和染着量が大き
いこと及び染色速度が早く機械加工適性があるなどの点
で優れているので好ましい。
【0013】前記ポリアミド系フイルムの厚さは通常は
6〜12μm程度の範囲から選ばれる。5μm未満のフ
イルムは工業的に広幅・長尺のものの製膜が困難であ
り、歩留が悪く生産コストが高くなり好ましくない。一
方、15μm程度のフイルムはポリアミド系フイルムの
性質が強く出てウールと混合して製品化するとウール製
品中の金属光沢スリット糸の占める割合が増え、それに
ともないウール固有の柔らかく、しなやかな風合いが損
なわれるので好ましくない。
【0014】本発明のウール後染め加工用金属光沢スリ
ット糸は前記ポリアミド系フイルムの機械的性質が、ほ
ぼそのまま得られるスリット糸の機械的性質を左右して
製編性、製織性、風合いを決定するのでフイルムの厚さ
はこれを考慮して前記範囲から適宜決定される。
【0015】前記ポリアミド系フイルムには、その柔軟
性及び透明性を損なわない範囲において、紫外線吸収
剤、酸化防止剤などのプラスチック老化防止剤、帯電防
止剤、滑り剤などを添加することができる。
【0016】本発明において用いられる透明樹脂下塗層
は本発明のウール後染め加工用金属光沢スリット糸の後
染加工の耐性、加工ウール製品の耐久性を改善するもの
で、前記ポリアミド系フイルムの片面に設けられる。
【0017】前記透明樹脂下塗層の塗料としては、熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬
化性樹脂などの各種樹脂がいずれも使用可能で、たとえ
ばアクリル系樹脂、ニトロセルロス系樹脂、ウレタン系
樹脂、メラミン系樹脂、尿素メラミン系樹脂、エポキシ
系樹脂、アミノアルキッド系樹脂などの単独又は混合物
が好ましく用いられ、特に硬化性樹脂が好ましい。
【0018】前記透明樹脂下塗層用塗料は、前記樹脂の
有機溶剤溶液、水溶液などをたとえばグラビアコーティ
ング法、スプレイコーティング法などの通常のコーティ
ング法により均一な厚みに塗布し、乾燥(熱硬化性樹
脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などの場合は
硬化)することによって透明塗膜化される。
【0019】前記透明樹脂下塗層の厚みは通常0.00
5〜2μmの範囲、好ましくは0.01〜1μmの範囲
である。透明樹脂下塗層の厚みが前記範囲未満では後染
め加工適性、金属蒸着層との密着性などの改善にほとん
ど寄与しないので設ける意味がなく好ましくない。一方
前記範囲を超えると、得られるウール後染め加工用金属
光沢スリット糸が全体として硬直なものとなり、その結
果として、この金属光沢スリット糸とウール糸とが撚り
合わされてなるウール後染め加工用撚り糸、この金属光
沢スリット糸或は撚り糸をウールと共に一般紡績法やサ
イロスパン紡績法で紡績した梳毛糸らも全体として硬直
なものとなり、製編性、製織性が阻害され、これらの金
属光沢スリット糸、撚り糸、梳毛糸を単独で或はウール
糸と織編したウール製品もまた硬直なものとなり、ウー
ル製品に特有の柔らかくしなやかな風合いに欠けるので
好ましくない。
【0020】本発明に用いられる金属蒸着層は、本発明
のスリット糸に強い金属光沢を付与するもので、前記ポ
リアミド系フイルムの片面に設けられる。前記金属蒸着
層には例えば金、銀、アルミニウム、クロム、ニッケ
ル、銅、パラジウム、インジウム、鉛、白金、亜鉛、錫
などが通常用いられる。これらの中でも高級品には金、
チタニウム、銀、白金、パラジウムなどが用いられ、コ
ストを重視する場合にはアルミニウム、銀などが適宜用
いられる。
【0021】前記金属蒸着層には例えばニッケルクロ
ム、銀銅合金、真鍮、硫化亜鉛などの合金や化合物など
も適宜用いられる。
【0022】前記金属蒸着層は1種類の材料で形成され
てもよいが2種類以上のもので形成されてもよい。
【0023】前記金属蒸着層は均一な厚みを有するもの
であって、その厚みは20〜100nm程度の範囲であ
り、その中でも35〜60nmの範囲が特に好ましい。
蒸着によってえられる金属蒸着層の厚さが前記範囲未満
では金属光沢に乏しく好ましくない。一方前記範囲を超
えても金属光沢スリット糸としての輝きは増大せず、か
えってクラックが発生しやすくなり、全体が硬直なもの
となって風合いに欠けるので好ましくない。
【0024】前記金属蒸着層を形成する方法に特に制限
はないが、例えば前記の金属、合金または金属化合物を
用いて抵抗加熱方式、高周波誘導加熱方式、電子ビーム
加熱方式などの通常の蒸着方式の蒸着膜形成方法により
形成することができる。
【0025】本発明のウール後染め加工用金属光沢スリ
ット糸は前記積層体を通常は0.15〜2mm程度の幅
にマイクロスリットすることにより得られる。
【0026】本発明のウール後染め加工用金属光沢スリ
ット糸は酸性染料で好適に染色される。酸性染料として
は多くの種類のものが知られているが、本発明のウール
後染め加工用金属光沢スリット糸を染色するにはウール
染色の場合と同様に酸性染料の中から、例えばレベリン
グ染料、ハーフレベリング染料、ミーリング染料などが
あげられる。
【0027】本発明のウール後染め加工用金属光沢スリ
ット糸はそのまま平糸として用いてもよいが、ウールと
羽衣撚り、タスキ撚りなどして撚り糸としたり、金属光
沢スリット糸或は撚り糸をウールと共に一般紡績法やサ
イロスパン紡績法で紡績して梳毛糸としたり、これらを
染色して色物の金属光沢スリット糸、撚り糸、梳毛糸な
どを作ることもできる。
【0028】また本発明のウール後染め加工用金属光沢
スリット糸、撚り糸、梳毛糸を使用した編み物、織物は
多色に染色して色物の編み物、織物のウール製品とする
こともできる。
【0029】以下に実施例をあげて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0030】実施例1 厚さ9μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムの片面
に、アルミニウムを蒸発源として、抵抗加熱方式でアル
ミニウムの蒸着をおこない、厚みが50nmの均一な金
属蒸着層を形成した。さらにこの金属蒸着層を形成した
フイルムの2枚を厚みが0.2μmのウレタン系接着剤
(ウレタン系接着剤50部(重量部、以下同様)、イソ
シアネート5部、トルエン15部、メチルエチルケトン
15部、酢酸ブチル15部)を介して金属蒸着層を内側
にして貼り合わせ2プライ構成の積層体とした。この時
の積層体の厚みは約19μmであった。この積層体を1
50切り(0.2mm幅)にマイクロスリットして、銀
色のウール後染め加工用金属光沢スリット糸をえた。こ
のスリット糸は約44デニールであった。
【0031】実施例2 厚さ9μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て、厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルム
を用いたほかは実施例1と同様にして2プライ構成の積
層体をえた。この積層体の厚みは約25μmであった。
この積層体を150切り(0.2mm幅)にマイクロス
リットして、銀色のウール後染め加工用金属光沢スリッ
ト糸をえた。このスリット糸は約58デニールであっ
た。
【0032】実施例3 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムの片面
に、アクリル樹脂30部、アミノ樹脂10部、ニトロセ
ルロース5部、トルエン25部、メチルエチルケトン2
5部、シクロヘキサノン5部を混合した透明樹脂塗料を
グラビアコーターで塗布、乾燥して厚み0.05μmの
均一な透明樹脂下塗層を形成した。この樹脂下塗層面上
にアルミニウムを蒸発源として、抵抗加熱方式でアルミ
ニウムの蒸着をおこない、厚みが50nmの均一な金属
蒸着層を形成した。さらにこの金属蒸着層を形成したフ
イルムの2枚を厚みが0.2μmのウレタン系接着剤
(ウレタン系接着剤50部、イソシアネート5部、トル
エン15部、メチルエチルケトン15部、酢酸ブチル1
5部)を介して金属蒸着層を内側にして貼り合わせ2プ
ライ構成の積層体とした。この時の積層体の厚みは約1
2μmであった。この積層体を150切り(0.2mm
幅)にマイクロスリットして、銀色のウール後染め加工
用金属光沢スリット糸をえた。このスリット糸は約28
デニールであった。
【0033】実施例4 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て、厚さ9μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムを
用いたほかは実施例3と同様にして2プライ構成の積層
体をえた。この積層体の厚みは約19μmであった。こ
の積層体を150切り(0.2mm幅)にマイクロスリ
ットして、銀色のウール後染め加工用金属光沢スリット
糸をえた。このスリット糸は約43デニールであった。
【0034】実施例5 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て、厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルム
を用いたほかは実施例3と同様にして2プライ構成の積
層体をえた。この積層体の厚みは約25μmであった。
この積層体を150切り(0.2mm幅)にマイクロス
リットして、銀色のウール後染め加工用金属光沢スリッ
ト糸をえた。このスリット糸は約56デニールであっ
た。
【0035】実施例6 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て、透明樹脂下塗層を形成する面にコロナ放電処理をお
こなった厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイ
ルムを用いたほかは実施例3と同様にして2プライ構成
の積層体をえた。この積層体の厚みは約25μmであっ
た。この積層体を150切り(0.2mm幅)にマイク
ロスリットして、銀色のウール後染め加工用金属光沢ス
リット糸をえた。このスリット糸は約57デニールであ
った。
【0036】実施例7 実施例1〜6でえられた銀色のウール後染め加工用金属
光沢スリット糸を芯にウール糸(150デニール)を絡
ませて羽衣撚り糸とした。
【0037】実施例8 実施例1〜6でえられた銀色のウール後染め加工用金属
光沢スリット糸を芯にウール糸(100デニール)を左
右からSZ方向に絡ませてタスキ撚り糸とした。
【0038】実施例9 実施例1〜6でえられた銀色のウール後染め加工用金属
光沢スリット糸を平均長さ80mmに裁断したものを、
ウールとともに紡績して金属光沢スリット糸を含む、繊
度が約210デニールで、金属光沢スリット糸の混率が
約28%の梳毛糸とした。
【0039】実施例10 実施例1〜6でえられた銀色のウール後染め加工用金属
光沢スリット糸を芯糸にしてウールとともに紡績して金
属光沢スリット糸を含む、繊度が約150デニールで、
金属光沢スリット糸の混率が約37%の梳毛糸とした。
【0040】実施例11 実施例3でえられた銀糸と150デニールのウール糸と
を絡ませた羽衣撚り糸を緯糸に、実施例3でえられた銀
糸を芯糸にしてウールと共に紡績した梳毛糸を経糸にし
て平織物にした。この時の緯糸と経糸との比率は8対6
であり、スリット糸の混率は17%であった。
【0041】実施例12 実施例3でえられた銀糸を芯糸にしてウール糸と共に紡
績した梳毛糸と150デニールのウール糸を比率1対1
の割合にして経糸とし、150デニールのウール糸を緯
糸にして平織物にした。この時の経糸と緯糸との比率は
6対5であり、スリット糸の混率は4%であった。
【0042】実施例13 実施例3でえられた銀糸と150デニールのウール糸と
を絡ませた羽衣撚り糸と150デニールのウール糸とを
丸編機にて交編して編物にした。この時のスリット糸の
混率は9%であった。
【0043】実施例14 実施例1〜13でえられたウール後染め加工用金属光沢
スリット糸及びその加工品をそれぞれ下記に示すA,B
の染色条件で染色処理をおこなった。
【0044】染色条件(A) 無水硫酸ナトリウム10%、氷酢酸2%、カヤノール
ネービー ブルー R5%、98℃×60分、浴比1:
30
【0045】染色条件(B) 酢酸アンモニウム5%、カヤノール ミーリング ブラ
ック TLB5%、98℃×60分、浴比1:30
【0046】なお、Aは弱酸性浴、Bは中性浴の染色条
件である。
【0047】得られた染色物は、いずれも染着性、光沢
性共に良好で、洗濯、摩擦堅牢度はいずれも4級以上で
あった。またウールと同色に染着されていた。
【0048】比較例1 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て、厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフイルムを用いたほかは実施例3と同様にして2
プライ構成の積層体をえた。この積層体の厚みは約12
μmであった。この積層体を150切り(0.2mm
幅)にマイクロスリットして、銀色のスリット糸をえ
た。このスリット糸は約34デニールであった。
【0049】比較例2 厚さ9μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て、厚さ9μmの透明な二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフイルムを用いたほかは実施例4と同様にして2
プライ構成の積層体をえた。この積層体の厚みは約19
μmであった。この積層体を150切り(0.2mm
幅)にマイクロスリットして、銀色のスリット糸をえ
た。このスリット糸は約52デニールであった。
【0050】比較例3 厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにか
えて、厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフイルムを用いたほかは実施例5と同様にし
て2プライ構成の積層体をえた。この積層体の厚みは約
25μmであった。この積層体を150切り(0.2m
m幅)にマイクロスリットして、銀色のスリット糸をえ
た。このスリット糸は約68デニールであった。
【0051】比較例4 厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにか
えて、透明樹脂下塗層を形成する面にコロナ放電処理を
おこなった厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフイルムを用いたほかは実施例6と同様
にして2プライ構成の積層体をえた。この積層体の厚み
は約25μmであった。この積層体を150切り(0.
2mm幅)にマイクロスリットして、銀色のスリット糸
をえた。このスリット糸は約69デニールであった。
【0052】比較例5 実施例1〜4でえられた銀色のスリット糸を芯にウール
糸(150デニール)を絡ませて羽衣撚り糸とした。
【0053】比較例6 実施例1〜4でえられた銀色のスリット糸を芯にウール
糸(100デニール)を左右からSZ方向に絡ませてタ
スキ撚り糸とした。
【0054】比較例7 実施例1〜4でえられた銀色のスリット糸を平均長さ8
0mmに裁断したものを、ウールとともに紡績して金属
光沢スリット糸を含む、繊度が約210デニールで、金
属光沢スリット糸の混率が約33%の梳毛糸とした。
【0055】比較例8 実施例1〜4でえられた銀色のスリット糸を芯糸にして
ウールとともに紡績して金属光沢スリット糸を含む、繊
度が150デニールで、金属光沢スリット糸の混率が約
46%の梳毛糸とした。
【0056】比較例9 比較例1でえられた銀糸と150デニールのウール糸と
を絡ませた羽衣撚り糸を緯糸に、比較例1でえられた銀
糸を芯糸にしてウール糸と共に紡績した梳毛糸を経糸に
して平織物にした。この時の緯糸と経糸の比率は8対6
であり、スリット糸の混率は21%であった。
【0057】比較例10 比較例1でえられた銀糸を芯糸にしてウール糸と共に紡
績した梳毛糸と150デニールのウール糸とを比率1対
1の割合で経糸として、150デニールのウール糸を緯
糸として平織物にした。この時の経糸と緯糸の比率は6
対5であり、スリット糸の混率は6%であった。
【0058】比較例11 比較例1でえられた銀糸と150デニールのウール糸と
を絡ませた羽衣撚り糸と150デニールのウール糸とを
丸編機にて交編して編物にした。この時のスリット糸の
混率は11%であった。
【0059】比較例12 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て厚さ5μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムを用
いたほかは、実施例3と同様にして2プライ構成の積層
体をえた。この積層体の厚みは約11μmであった。し
かしポリアミドフイルムが強度不足のために各工程で皺
が生じ、歩留が悪く製品化できなかった。
【0060】比較例13 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て厚さ15μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムを
用いたほかは、実施例3と同様にして2プライ構成の積
層体をえた。この積層体の厚みは約32μmであった。
この積層体を150切り(0.2mm幅)にマイクロス
リットして、銀色のスリット糸をえた。このスリット糸
は約92デニールであった。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】評価方法 1.厚さ 試作した試料について、厚み計(シチズン社製、V−2
型)にて測定したときの測定値である。
【0064】2.繊度 試作した試料について、単位長さ当りの重量からデニー
ルを算出した。
【0065】3.染着濃度 目視で評価し、JIS L−0804を準用して実施例
6の染着濃度を5級とし、他の試料についての染着濃度
を5段階に評価した。
【0066】4.風合い 糸又は布の硬軟性、弾性、及びあらさなどの視覚及び触
覚によって官能的に評価した。実施例、比較例及びのウ
ール100%の試料から、30人の目隠しをした試験員
がそれぞれ10gの試料を取り、手の中に入れて握った
ときの柔らかさ、指先で揉んだときの柔らかさなど一般
的或は経験的に行われている方法で比較試験した。ウー
ル100%の試料と何らかの差異を感じた人の多い少な
いで、実施例、比較例の風合い評価をした。差異を感じ
た人の数と評価の関係は下記の通りとした。
【0067】表1及び表2から本発明によるウール後染
め加工用金属光沢スリット糸は染着性が良好で、光沢性
にすぐれ、かつ染色堅牢度が極めて良好であり、ポリエ
チレンテレフタレートフイルム銀糸より柔軟性に富んだ
風合いなどに極めて優れていることが認められる。
【0068】
【発明の効果】本発明によるウール後染め加工用金属光
沢スリット糸は酸性染料で濃色に染色が可能で染色堅牢
度が良く豊富な色彩に染色する加工に適するものであ
る。
【0069】また本発明によるウール後染め加工用金属
光沢スリット糸はウール染色用染料で濃色にかつ同系統
の色彩に染色可能であり、染色加工の安定性に富むので
本発明のウール後染め加工用金属光沢スリット糸を使用
したウール織物、編み物、手芸糸などのウール製品を多
色に染色して色彩豊かな商品をえることができる。
【0070】更に、本発明によるウール後染め加工用金
属光沢スリット糸及びそれを用いた撚り糸乃至は梳毛糸
及びそれを用いたウール製品は、ウール用の常圧染色法
で容易に染色できるだけでなく、ウール製品に特有の柔
らかくしなやかな風合いを損なわないものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明なポリアミド系フイルムの片面上に金
    属蒸着層を設けた積層体を接着剤層を介して2枚、金属
    蒸着層側を内側にして貼合わせた構成の積層体フイルム
    のスリット糸において、ポリアミド系フイルムの厚さが
    6〜12μmであることを特徴とするウール後染め加工
    用金属光沢スリット糸。
  2. 【請求項2】ポリアミド系フイルムと金属蒸着層との間
    に樹脂下塗層が設けらてなる請求項1記載のウール後染
    め加工用金属光沢スリット糸。
  3. 【請求項3】請求項1及び請求項2記載の金属光沢スリ
    ット糸とウール糸とが撚り合わされてなるウール後染め
    加工用撚り糸。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2及び請求項3記載の金
    属光沢スリット糸或は撚り糸をウールと共に一般紡績法
    やサイロスパン紡績法で紡績した梳毛糸。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2、請求項3及び請求項
    4記載の金属光沢スリット糸、撚り糸、梳毛糸を単独で
    或はウール糸と織編したウール製品。 【0001】
JP5970692A 1992-02-13 1992-02-13 ウール後染め加工用金属光沢スリット糸及びそれを用いた撚糸乃至は梳毛糸及びそれを用いたウール製品 Pending JPH05222635A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012154008A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Oike Ind Co Ltd 銀糸並びに銀糸を用いた撚糸、織物生地および編物生地

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JP2012154008A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Oike Ind Co Ltd 銀糸並びに銀糸を用いた撚糸、織物生地および編物生地

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