JPH0522724B2 - - Google Patents
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- JPH0522724B2 JPH0522724B2 JP59226936A JP22693684A JPH0522724B2 JP H0522724 B2 JPH0522724 B2 JP H0522724B2 JP 59226936 A JP59226936 A JP 59226936A JP 22693684 A JP22693684 A JP 22693684A JP H0522724 B2 JPH0522724 B2 JP H0522724B2
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- polymer
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- polyorganosiloxane
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- Graft Or Block Polymers (AREA)
- Silicon Polymers (AREA)
Description
本発明は、耐衝撃性樹脂の製造法に関し、より
詳しくは粒子径の制御されたポリオルガノシロキ
サンラテツクスを製造し、オルガノシロキサン中
に高いグラフト効率を示すグラフト交叉剤を共重
合させたのち、グラフト重合して得られる耐衝撃
性樹脂の製造法に関する。 ビニル系熱可塑性ポリマーの耐候性及び耐衝撃
性は、グラフト重合可能な官能基を含むポリオル
ガノシロキサンによつて改善されることが知られ
ている。しかしポリオルガノシロキサンを樹脂組
成物として用いる場合には、他のビニルモノマー
との反応性が乏しく、有効な化学結合の形成が困
難であつた。米国特許第3898300号明細書には、
ビニルシロキサン含有ポリジメチルシロキサンポ
リマーのエマルジヨン中で、ビニルモノマーを重
合させることによつて、スチレン系ポリマーの衝
撃強度が改善されうることが記載されている。こ
の方法では、シロキサンポリマー中のビニルシロ
キサンの量に依存して、0.4〜7フート・ポンド
のノツチ付アイゾツト衝撃強度が得られるが、ビ
ニル系ポリマーに対するシロキサンの量が増大す
ると衝撃強度が低下する。例えば20%シロキサン
で約7フート・ポンドの最適値を有するが、49%
シロキサンの場合は、2.1フート・ポンドに低下
する。またポリジメチルシロキサングラフトポリ
マーのゲル含量をアセトン抽出法により測定して
いるが、ポリジメチルシロキサンに対するグラフ
トポリマーの割合は最大1.76であり、グラフトモ
ノマーのうちグラフトに関与したモノマーの割合
は10.97%で、グラフト効率はきわめて悪い。そ
のためビニル系ポリマーに対するシロキサン量が
増大すると、衝撃強度が低下するという結果にな
つている。 米国特許第4071577号明細書には、ビニル含有
シロキサンの代わりにメルカプトシロキサンを用
いることによつて、ビニルポリマーの衝撃強度を
改善する方法が記載されている。しかしこの方法
で得られたビニルポリマーは、ポリジメチルシロ
キサン−メルカプトプロピルシロキサン・コポリ
マー中のメルカプト基含量によつて、衝撃強度が
大きく変化しており、メルカプト基を介したグラ
フトポリマーの存在が衝撃特性を向上させること
が示されている。しかしグラフト率の記載はな
く、また乳化重合時のゴム粒子径についての記載
もない。一般に耐衝撃性を改良する手段として
は、グラフト率はできるだけ高いグラフト効率と
することが樹脂製造上望ましく、ゴム成分のゴム
粒子径についてはグラフトモノマーにより耐衝撃
性を発揮しうる最適の粒子径が存在し、アクリロ
ニトリル−スチレングラフトポリマーの場合は
0.2〜0.3μといわれている。 本発明者らは、このような状況に鑑み種々検討
を加えた結果、ポリオルガノシロキサンゴムを得
るため、シロキサンの乳化重合時に、得られるシ
ロキサンのゴムの粒子径及びグラフト交叉剤を工
夫することにより、グラフトモノマーのグラフト
効率を向上させることができ、良好な耐衝撃性及
び耐候性を有する樹脂組成物が得られることを見
出した。 本発明はポリオルガノシロキサンの存在下に、
一般式 R1nSiO(4-o)/2 () (式中R1は水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基又はフエニル基、nは0、1又は2の数
を示す)で表わされる単位を有するオルガノシロ
キサン100重量部と、一般式 (式中R2は水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基又はフエニル基、R3は水素原子又はメ
チル基、mは0、1又は2、pは1〜6の数を示
す)で表わされる単位を有するオルガノシロキサ
ングラフト交叉剤0.001〜10重量部とを重合させ
て得られるポリオルガノシロキサン粒子に、ビニ
ルモノマーをグラフト重合させることを特徴とす
る耐衝撃性樹脂の製造法である。 本発明方法によれば、重合体の粒子径を耐衝撃
吸収能が最も大きく発現される範囲、すなわち
0.2〜0.3μに制御することができる。また重合体
のグラフト効率が高いことからグラフトモノマー
量を抑制することができ、耐衝撃性能を発揮させ
るのに有利である。 グラフト構造を決める重要な因子として、幹ポ
リマーにグラフトしたポリマーの割合すなわちグ
ラフト率以外に、重合したモノマー中のグラフト
した割合すなわちグラフト効率が挙げられるが、
ポリオルガノシロキサンへのグラフト効率を制御
することは、従来の方法では極めて困難であつ
た。従来法のグラフト交叉剤としては、ビニル基
含有ポリオルガノシロキサン又はメルカプト基含
有ポリオルガノシロキサンが知られているが、い
ずれのグラフト交叉剤を用いても、グラフト効率
を40%以上とすることは困難であつた。これに対
し、式のグラフト交叉剤を用いる場合には、グ
ラフト率のみならずグラフト効率も高いもの、す
なわちグラフト効率40%以上のものが容易に得ら
れる。 本発明の重合体を製造するに際しては、まずオ
ルガノシロキサンに式のグラフト交叉剤を添加
し、重合のほぼ完了したポリオルガノシロキサン
ラテツクスの存在下に重合させることにより、ポ
リオルガノシロキサンを製造する。 オルガノシロキサンとしては、例えばヘキサメ
チルトリシクロシロキサン、オクタメチルテトラ
シクロシロキサン、デカメチルペンタシクロシロ
キサン、ドデカメチルヘキサシクロシロキサン、
トリメチルトリフエニルトリシクロシロキサンな
どが用いられる。 式のグラフト交叉剤の添加量は、オルガノシ
ロキサン100重量部に対して0.001〜10重量部好ま
しくは0.1〜10重量部である。グラフト交叉剤の
添加量が0.001重量部より少ないと、グラフト率
が微小となり過ぎて希望のグラフト効果が得られ
ない。またグラフト交叉剤の添加量に比例してグ
ラフト率は増大するが、グラフトポリマーの重合
度はグラフト交叉剤量の増加と共に低下するの
で、10重量部以下が好ましい。ただしポリオルガ
ノシロキサンと結合していないグラフトポリマー
の生成は、グラフト交叉剤量の増加と共に大幅に
低下する。すなわちグラフト効率を著しく高くす
ることができ、重合条件を適切に選択すれば90%
以上のグラフト効率を得ることも充分可能であ
る。 オルガノシロキサンの重合は、重合のほぼ完結
したポリオルガノシロキサンラテツクスをポリマ
ー換算で1〜50重量%、好ましくは10〜30重量%
存在させ、このラテツクスの存在下に行うことが
必要である。 重合のほぼ完結したポリオルガノシロキサンラ
テツクスは、オルガノシロキサンをアルキルベン
ゼンスルホン酸水溶液に加え、環状又は直鎖状の
低分子シロキサン、好ましくは末端ヒドロキシ封
鎖のポリシロキサン、必要に応じ架橋剤及び式
の交叉剤を加え、ホモミキシングしたのち、通常
の乳化重合を行うことにより得られる。これを予
備重合ラテツクスとする。 環状又は直鎖状の低分子シロキサン及び架橋剤
としては、例えば一般式 R44qSiO(4-q)/2 (式中R4は水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基又はフエニル基、qは0、1又は2を示
す)で表わされる単位を有するオルガノシロキサ
ンが用いられる。 この予備重合ラテツクスとアルキルベンゼンス
ルホン酸水溶液との混合液を準備し、この混合液
にオルガノシロキサン及び式のグラフト交叉剤
を加え、混合ホモミキシングすることにより低分
子量シロキサンをポリオルガノシロキサンラテツ
クス中のポリマー粒子中に膨潤肥大化させ、次い
で通常の乳化重合を行うと、大粒径ポリオルガノ
シロキサンラテツクスを得ることができる。 予備重合ラテツクスのポリマー粒子径は0.08〜
0.16μであり、膨潤肥大化重合後の粒子径は0.17
〜0.40μである。粒子径の肥大化率は予備重合ラ
テツクスの使用割合及び架橋剤量により変化す
る。 予備重合ラテツクスの製造においては、グラフ
ト交叉剤の共重合を必ずしも必要としない。また
このような膨潤肥大化重合は繰返し行うことがで
きるが、繰返し重合回数が増大するとラテツクス
粒子径の増大割合が減少する。 ポリオルガノシロキサンは適度にゲル化させる
ため、3機能又は4機能のシリコン原子を含まな
ければならない。このシリコン原子は、いわゆる
架橋剤として作用する。メチルトリメトキシシラ
ン、フエニルトリメトキシシラン、エチルトリエ
トキシシランなどの3機能性の架橋剤、又はテト
ラエトキシシランなどの4機能性架橋剤を式で
表わされるオルガノシロキサン100重量部に対し、
0.1〜10重量%用いエマルジヨンを製造すること
により、ポリオルガノシロキサンのゲル化を生じ
させ、ポリマーの膨潤度(ポリオルガノシロキサ
ン単位重量が、トルエン溶媒下で25℃で飽和した
時、ポリオルガノシロキサンが吸収しているトル
エンの重量割合)を4〜30、好ましくは5〜15に
調整する。 膨潤度の測定は、次のようにして行う。ポリオ
ルガノシロキサンラテツクスを、約3〜5倍量の
イソプロピルアルコール中に撹拌しつつ添加し、
エマルジヨンを破壊し凝固することによりシロキ
サンポリマーを得る。こうして得られたポリマー
を水洗し、80℃で10時間減圧乾燥する。乾燥後、
約1gのポリマーを精秤し、約30gのトルエン中
に浸漬し、25℃で100時間放置し、ポリマー中に
トルエンを膨潤させる。次いで残余のトルエンを
デカンテーシヨンにより分離除去し、精秤したの
ち、80℃で16時間減圧乾燥し、吸収されたトルエ
ンを蒸発除去し、再び精秤する。膨潤度は、次式
により算出される。 膨潤度=
(膨潤したポリマー重量)−(乾燥ポリマー重量)/(
乾燥ポリマー重量) オルガノシロキサンの乳化重合は、通常の乳化
重合法により行うことができるが、重合後に冷却
し、低温下で貯蔵することにより、ラテツクスの
熟成を行うことが好ましい。 こうして得られたポリオルガノシロキサンをグ
ラフトモノマーと重合させると、ポリオルガノシ
ロキサン・グラフトポリマーを製造できる。この
重合反応は通常のラジカル重合技術によつて行う
ことができる。グラフトモノマーとしては、スチ
レン、α−メチルスチレン、メチレンスチレン等
の芳香族アルケニル化合物、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト等のメタクリル酸エステル、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等
のアクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、エチレン、プロピレン、ブタジ
エン、イソプレン、クロロプレン等の共役ジオレ
フイン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、アリルメタクリレート、トリアリルイソシア
ヌレート、エチレンジメタクリレート等、ならび
にこれらの2種以上の混合物が用いられる。 好ましい単量体の割合は、65〜75重量%のスチ
レン及び25〜35重量%のアクリロニトリルを含む
ものである。グラフト重合時には種々のラジカル
重合開始剤を用いることができる。またある種の
ラジカル重合開始剤を使用する場合には、アルキ
ルベンゼンスルホン酸で酸性としたポリオルガノ
シロキサンラテツクスをアルカリで中性に中和す
る必要がある。アルカリとしては、苛性ソーダ、
苛性カリ、炭酸ソーダ、炭酸水素ナトリウム、ト
リエタノールアミン、トリエチルアミンなどが用
いられる。 ラジカル重合開始剤としては、例えば下記の化
合物が用いられる。ジ三級ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、三級ブチルパーフ
タレート、三級ブチルパーベンゾエート、三級ブ
チルパーアセテート、ジ三級アミルパーオキサイ
ド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、ラ
ウロイルパーオキサイド、シクロヘキサノンパー
オキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ三級
ブチルペルオキシヘキサン、三級ブチルパーオク
タノエイト、三級ブチルパーイソブチレート、三
級ブチルペルオキシイソプロピルカルボネート、
ジイソプロピルパーオキシジカルボネート等の有
機過酸化物;ジメチル−2,2′−アゾビスイソブ
チレート、1,1′−アゾビスシクロヘキサンカル
ボニトリル、2−フエニルアゾ−2,4−ジメチ
ル−4−メトキシバレロニトリル、2−カルバモ
イルアゾイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス
−2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2′−ア
ゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物;なら
びにヒドロペルオキシド−硫酸第一鉄−グルコー
ス−ピロリン酸ナトリウム、ヒドロペルオキシド
−硫酸第一鉄−デキストロースーピロリン酸ナト
リウム−リン酸ナトリウム、ヒドロペルオキシド
−硫酸第一鉄−ピロリン酸ナトリウム−リン酸ナ
トリウム、ヒドロペルオキシド−硫酸第一鉄−ホ
ルムアルデヒドナトリウムスルホキシラート−エ
チレンジアミン酢酸塩、過硫酸塩−ヘキサシアノ
鉄()カリウム及び過硫酸塩−チオ硫酸ナトリ
ウム−硫酸銅などのレドツクス系開始剤。ヒドロ
ペルオキシドとしては、クメンヒドロペルオキシ
ド、三級ブチルヒドロペルオキシド、ジイソプロ
ピルベンゼンヒドロペルオキシド、p−メンタン
ヒドロペルオキシド、1,1,3,3−テトラメ
チルブチルヒドロペルオキシド、2,5−ジメチ
ルヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシド等が
用いられる。過硫酸塩としては過硫酸カリウム、
過硫酸アンモニウム等が用いられる。過硫酸塩は
単独で用いることもできる。 グラフト交叉剤としては、メルカプト基の連鎖
移動を介してグラフトモノマーの付加反応が連続
することを利用したメルカブトシロキサン及びビ
ニル基に遊離ラジカルが付加し、生成したラジカ
ルからグラフトモノマーの付加反応が連続するこ
とを利用するビニルシロキサン、アクリロキシシ
ロキサンもしくはメタクリロキシシロキサンが考
えられるが、式のアクリロキシシロキサンもし
くはメタクリロキシシロキサンが特異的に大きな
グラフト効率を示すことが知られた。これはアク
リロキシ基もしくはメタクリロキシ基がビニル基
と異なり、隣接するカルボニル基の電子吸引的効
果を受け、反応性が非常に高まつているためと推
定される。 グラフトモノマーとポリオルガノシロキサンと
の割合は、ポリオルガノシロキサン量を1〜70重
量%としてグラフト重合できる。好ましくは20〜
60重量%である。 グラフトポリマーのグラフト率は下記のように
して求める。グラフトポリマーラテツクスを、約
3〜5倍量のメタノールに撹拌しつつ添加し、ラ
テツクスを凝固することにより、グラフトポリマ
ーを得る。こうして得られたポリマーを水洗いた
のち、80℃で10時間減圧乾燥して水分を除去す
る。乾燥後、約1gのポリマーを精秤し、約50ml
のアセトンを添加する。これをアセトンの沸点で
約5時間煮沸し、アセトンに可溶な、ポリオルガ
ノシロキサンに結合していないグラフトポリマー
を、アセトンに溶解させる。冷却後、約
10000rpmで1時間遠心分離したのち、デカンテ
ーシヨンにより、ポリオルガノシロキサンに結合
したポリマーとアセトン可溶ポリマーとに分離す
る。ポリオルガノシロキサンに結合したポリマー
は、さらにアセトンを加え、同様の遠心分離及び
デカンテーシヨン操作を繰返すことにより洗浄し
たのち、80℃で10時間減圧乾燥し、次いでアセト
ン抽出残査重量を求める。グラフト率及びグラフ
ト効率は、次式により算出される。 グラフト率(%)=(アセトン抽出残査重
量)−(ポリオルガノシロキサン重量)/(ポリオルガ
ノシロキサン重量)×100 グラフト効率(%)=グラフト率(%)/
グラフトモノマーの割合(%)×100 このグラフトポリマーラテツクスを、通常の塩
析凝固法により凝固させ、得られた粉末を水洗し
たのち乾燥し、押出機で賦形し、ペレツト化する
ことが好ましい。この際、賦形ポリマー中のシロ
キサンポリマー含量を希釈するために、アクリロ
ニトリル−スチレン共重合ポリマーなどのポリマ
ーを添加し、押出賦形してもよい。なお押出賦形
時に充填剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤等の
添加物を加えることもできる。ペレツト化された
シロキサンポリマーは、圧縮成形、射出成形等の
通常の手段により加工して成形される。衝撃強度
は、ASTM−D−256−56に従つてノツチ付試験
片(ノツチは45°及び0.1インチの深さ)を射出成
形法により作製し、これについてアイゾツト衝撃
試験機によつて測定した。 実施例 1 エチルオルソシリケート3.0重量部、γ−メタ
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン1.5
重量部及びオクタメチルテトラシクロシロキサン
97重量部を混合し、これをドデシルベンゼンスル
ホン酸2.0重量部を溶解した蒸留水300重量部中に
投入し、ホモミキサーにより8000rpmで3分間撹
拌して乳化させた。この乳化液をコンデンサー、
窒素導入口及び撹拌翼を備えたセパラブルフラス
コに移し、撹拌しながら90℃で6時間加熱した。
このラテツクスを(A)とする。得られたラテツクス
(A)の重量率は90.2%、膨潤度は9.6濁度法で測定
したポリオルガノシロキサンポリマーの粒子径は
0.13μであつた。 ラテツクス(A)40重量部、ドデシルベンゼンスル
ホン酸1.8重量部、及び蒸留水270重量部を、混
合・撹拌して均一にした。この混合物にエチルオ
ルソシリケート2.7重量部、γ−メタクリロキシ
プロピルメチルジメトキシシラン0.675重量部及
びオクタメチルテトラシクロシロキサン87.3重量
部の混合物を添加し、ホモミキサーにより
8000rpmで3分間撹拌して乳化させた。次いで90
℃で6時間加熱してシロキサンを重合させた。こ
のラテツクスを(B)とする。 得られたポリオルガノシロキサンの重合率は
90.8%、膨潤度は9.9、濁度法で測定したポリオ
ルガノシロキサンポリマーの粒子径は0.20μであ
つた。 このポリオルガノシロキサンラテツクス(B)を、
炭酸ナトリウム水溶液によりPH7.5に調整し、こ
れにドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ1.0重量
部、蒸留水700重量部、過硫酸カリウム1.5重量部
を溶解し、コンデンサー、窒素導入口及び撹拌器
を備えたセパラブルフラスコに移し、窒素気流中
で75℃まで昇温した。次いでアクリロニトリル50
重量部及びスチレン150重量部の混合モノマーを
滴下瓶を用いて約4時間にわたつてゆつくりと添
加した。モノマー滴下の終了後、2時間重合反応
を行い、実質的に重合が終了したのち冷却した。 得られたラテツクスのポリマー粒子径は0.32μ
であつた。このラテツクスを15重量部のCaCl2・
2H2Oを溶解した温水中に投入し、塩析凝固を行
い、ポリマーを分離した。よく水洗したのち80℃
で16時間乾燥すると、ポリオルガノシロキサング
ラフトポリマー粉末が得られた。 得られたグラフトポリマーのグラフト率は87.6
%、グラフトモノマーの重合率99.7%であつた。
このグラフトポリマー粉末60重量%とアクリロニ
トリル及びスチレンのモノマー仕込重量比率25対
75で重合して得た共重合体40重量%とを混合し、
L/D=25の一軸押出機を用い、220℃に加熱、
賦形してペレツトを得た。このペレツトを射出成
形によりノツチ付アイゾツト試験金型に射出成形
を行い、アイゾツト試験片を得た。この試験片の
アイゾツト衝撃値は、49.6Kg・cm/cmであつた。 実施例 2 ポリジメチルシロキサンゴム重合時の架橋剤の
種類及び量について検討した。 予備重合組成と膨潤肥大化重合組成とを同一と
して、種々の架橋剤を用いてシロキサンゴムの繰
返し重合を行い、膨潤度及び重合率を測定した。
その結果を第1表に示す。重合条件は実施例1と
同様で90℃、6時間とし、膨潤肥大化重合は予備
重合で作成したラテツクス10重量%存在下で重合
した。得られたラテツクスの粒子径を濁度法で測
定し、第1表に示す結果を得た。シロキサンポリ
マー膨潤度とラテツクス粒子径には相関関係があ
り、膨潤度が大きいほど、ラテツクス粒子径が大
きくなることが知られた。
詳しくは粒子径の制御されたポリオルガノシロキ
サンラテツクスを製造し、オルガノシロキサン中
に高いグラフト効率を示すグラフト交叉剤を共重
合させたのち、グラフト重合して得られる耐衝撃
性樹脂の製造法に関する。 ビニル系熱可塑性ポリマーの耐候性及び耐衝撃
性は、グラフト重合可能な官能基を含むポリオル
ガノシロキサンによつて改善されることが知られ
ている。しかしポリオルガノシロキサンを樹脂組
成物として用いる場合には、他のビニルモノマー
との反応性が乏しく、有効な化学結合の形成が困
難であつた。米国特許第3898300号明細書には、
ビニルシロキサン含有ポリジメチルシロキサンポ
リマーのエマルジヨン中で、ビニルモノマーを重
合させることによつて、スチレン系ポリマーの衝
撃強度が改善されうることが記載されている。こ
の方法では、シロキサンポリマー中のビニルシロ
キサンの量に依存して、0.4〜7フート・ポンド
のノツチ付アイゾツト衝撃強度が得られるが、ビ
ニル系ポリマーに対するシロキサンの量が増大す
ると衝撃強度が低下する。例えば20%シロキサン
で約7フート・ポンドの最適値を有するが、49%
シロキサンの場合は、2.1フート・ポンドに低下
する。またポリジメチルシロキサングラフトポリ
マーのゲル含量をアセトン抽出法により測定して
いるが、ポリジメチルシロキサンに対するグラフ
トポリマーの割合は最大1.76であり、グラフトモ
ノマーのうちグラフトに関与したモノマーの割合
は10.97%で、グラフト効率はきわめて悪い。そ
のためビニル系ポリマーに対するシロキサン量が
増大すると、衝撃強度が低下するという結果にな
つている。 米国特許第4071577号明細書には、ビニル含有
シロキサンの代わりにメルカプトシロキサンを用
いることによつて、ビニルポリマーの衝撃強度を
改善する方法が記載されている。しかしこの方法
で得られたビニルポリマーは、ポリジメチルシロ
キサン−メルカプトプロピルシロキサン・コポリ
マー中のメルカプト基含量によつて、衝撃強度が
大きく変化しており、メルカプト基を介したグラ
フトポリマーの存在が衝撃特性を向上させること
が示されている。しかしグラフト率の記載はな
く、また乳化重合時のゴム粒子径についての記載
もない。一般に耐衝撃性を改良する手段として
は、グラフト率はできるだけ高いグラフト効率と
することが樹脂製造上望ましく、ゴム成分のゴム
粒子径についてはグラフトモノマーにより耐衝撃
性を発揮しうる最適の粒子径が存在し、アクリロ
ニトリル−スチレングラフトポリマーの場合は
0.2〜0.3μといわれている。 本発明者らは、このような状況に鑑み種々検討
を加えた結果、ポリオルガノシロキサンゴムを得
るため、シロキサンの乳化重合時に、得られるシ
ロキサンのゴムの粒子径及びグラフト交叉剤を工
夫することにより、グラフトモノマーのグラフト
効率を向上させることができ、良好な耐衝撃性及
び耐候性を有する樹脂組成物が得られることを見
出した。 本発明はポリオルガノシロキサンの存在下に、
一般式 R1nSiO(4-o)/2 () (式中R1は水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基又はフエニル基、nは0、1又は2の数
を示す)で表わされる単位を有するオルガノシロ
キサン100重量部と、一般式 (式中R2は水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基又はフエニル基、R3は水素原子又はメ
チル基、mは0、1又は2、pは1〜6の数を示
す)で表わされる単位を有するオルガノシロキサ
ングラフト交叉剤0.001〜10重量部とを重合させ
て得られるポリオルガノシロキサン粒子に、ビニ
ルモノマーをグラフト重合させることを特徴とす
る耐衝撃性樹脂の製造法である。 本発明方法によれば、重合体の粒子径を耐衝撃
吸収能が最も大きく発現される範囲、すなわち
0.2〜0.3μに制御することができる。また重合体
のグラフト効率が高いことからグラフトモノマー
量を抑制することができ、耐衝撃性能を発揮させ
るのに有利である。 グラフト構造を決める重要な因子として、幹ポ
リマーにグラフトしたポリマーの割合すなわちグ
ラフト率以外に、重合したモノマー中のグラフト
した割合すなわちグラフト効率が挙げられるが、
ポリオルガノシロキサンへのグラフト効率を制御
することは、従来の方法では極めて困難であつ
た。従来法のグラフト交叉剤としては、ビニル基
含有ポリオルガノシロキサン又はメルカプト基含
有ポリオルガノシロキサンが知られているが、い
ずれのグラフト交叉剤を用いても、グラフト効率
を40%以上とすることは困難であつた。これに対
し、式のグラフト交叉剤を用いる場合には、グ
ラフト率のみならずグラフト効率も高いもの、す
なわちグラフト効率40%以上のものが容易に得ら
れる。 本発明の重合体を製造するに際しては、まずオ
ルガノシロキサンに式のグラフト交叉剤を添加
し、重合のほぼ完了したポリオルガノシロキサン
ラテツクスの存在下に重合させることにより、ポ
リオルガノシロキサンを製造する。 オルガノシロキサンとしては、例えばヘキサメ
チルトリシクロシロキサン、オクタメチルテトラ
シクロシロキサン、デカメチルペンタシクロシロ
キサン、ドデカメチルヘキサシクロシロキサン、
トリメチルトリフエニルトリシクロシロキサンな
どが用いられる。 式のグラフト交叉剤の添加量は、オルガノシ
ロキサン100重量部に対して0.001〜10重量部好ま
しくは0.1〜10重量部である。グラフト交叉剤の
添加量が0.001重量部より少ないと、グラフト率
が微小となり過ぎて希望のグラフト効果が得られ
ない。またグラフト交叉剤の添加量に比例してグ
ラフト率は増大するが、グラフトポリマーの重合
度はグラフト交叉剤量の増加と共に低下するの
で、10重量部以下が好ましい。ただしポリオルガ
ノシロキサンと結合していないグラフトポリマー
の生成は、グラフト交叉剤量の増加と共に大幅に
低下する。すなわちグラフト効率を著しく高くす
ることができ、重合条件を適切に選択すれば90%
以上のグラフト効率を得ることも充分可能であ
る。 オルガノシロキサンの重合は、重合のほぼ完結
したポリオルガノシロキサンラテツクスをポリマ
ー換算で1〜50重量%、好ましくは10〜30重量%
存在させ、このラテツクスの存在下に行うことが
必要である。 重合のほぼ完結したポリオルガノシロキサンラ
テツクスは、オルガノシロキサンをアルキルベン
ゼンスルホン酸水溶液に加え、環状又は直鎖状の
低分子シロキサン、好ましくは末端ヒドロキシ封
鎖のポリシロキサン、必要に応じ架橋剤及び式
の交叉剤を加え、ホモミキシングしたのち、通常
の乳化重合を行うことにより得られる。これを予
備重合ラテツクスとする。 環状又は直鎖状の低分子シロキサン及び架橋剤
としては、例えば一般式 R44qSiO(4-q)/2 (式中R4は水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基又はフエニル基、qは0、1又は2を示
す)で表わされる単位を有するオルガノシロキサ
ンが用いられる。 この予備重合ラテツクスとアルキルベンゼンス
ルホン酸水溶液との混合液を準備し、この混合液
にオルガノシロキサン及び式のグラフト交叉剤
を加え、混合ホモミキシングすることにより低分
子量シロキサンをポリオルガノシロキサンラテツ
クス中のポリマー粒子中に膨潤肥大化させ、次い
で通常の乳化重合を行うと、大粒径ポリオルガノ
シロキサンラテツクスを得ることができる。 予備重合ラテツクスのポリマー粒子径は0.08〜
0.16μであり、膨潤肥大化重合後の粒子径は0.17
〜0.40μである。粒子径の肥大化率は予備重合ラ
テツクスの使用割合及び架橋剤量により変化す
る。 予備重合ラテツクスの製造においては、グラフ
ト交叉剤の共重合を必ずしも必要としない。また
このような膨潤肥大化重合は繰返し行うことがで
きるが、繰返し重合回数が増大するとラテツクス
粒子径の増大割合が減少する。 ポリオルガノシロキサンは適度にゲル化させる
ため、3機能又は4機能のシリコン原子を含まな
ければならない。このシリコン原子は、いわゆる
架橋剤として作用する。メチルトリメトキシシラ
ン、フエニルトリメトキシシラン、エチルトリエ
トキシシランなどの3機能性の架橋剤、又はテト
ラエトキシシランなどの4機能性架橋剤を式で
表わされるオルガノシロキサン100重量部に対し、
0.1〜10重量%用いエマルジヨンを製造すること
により、ポリオルガノシロキサンのゲル化を生じ
させ、ポリマーの膨潤度(ポリオルガノシロキサ
ン単位重量が、トルエン溶媒下で25℃で飽和した
時、ポリオルガノシロキサンが吸収しているトル
エンの重量割合)を4〜30、好ましくは5〜15に
調整する。 膨潤度の測定は、次のようにして行う。ポリオ
ルガノシロキサンラテツクスを、約3〜5倍量の
イソプロピルアルコール中に撹拌しつつ添加し、
エマルジヨンを破壊し凝固することによりシロキ
サンポリマーを得る。こうして得られたポリマー
を水洗し、80℃で10時間減圧乾燥する。乾燥後、
約1gのポリマーを精秤し、約30gのトルエン中
に浸漬し、25℃で100時間放置し、ポリマー中に
トルエンを膨潤させる。次いで残余のトルエンを
デカンテーシヨンにより分離除去し、精秤したの
ち、80℃で16時間減圧乾燥し、吸収されたトルエ
ンを蒸発除去し、再び精秤する。膨潤度は、次式
により算出される。 膨潤度=
(膨潤したポリマー重量)−(乾燥ポリマー重量)/(
乾燥ポリマー重量) オルガノシロキサンの乳化重合は、通常の乳化
重合法により行うことができるが、重合後に冷却
し、低温下で貯蔵することにより、ラテツクスの
熟成を行うことが好ましい。 こうして得られたポリオルガノシロキサンをグ
ラフトモノマーと重合させると、ポリオルガノシ
ロキサン・グラフトポリマーを製造できる。この
重合反応は通常のラジカル重合技術によつて行う
ことができる。グラフトモノマーとしては、スチ
レン、α−メチルスチレン、メチレンスチレン等
の芳香族アルケニル化合物、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト等のメタクリル酸エステル、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等
のアクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、エチレン、プロピレン、ブタジ
エン、イソプレン、クロロプレン等の共役ジオレ
フイン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、アリルメタクリレート、トリアリルイソシア
ヌレート、エチレンジメタクリレート等、ならび
にこれらの2種以上の混合物が用いられる。 好ましい単量体の割合は、65〜75重量%のスチ
レン及び25〜35重量%のアクリロニトリルを含む
ものである。グラフト重合時には種々のラジカル
重合開始剤を用いることができる。またある種の
ラジカル重合開始剤を使用する場合には、アルキ
ルベンゼンスルホン酸で酸性としたポリオルガノ
シロキサンラテツクスをアルカリで中性に中和す
る必要がある。アルカリとしては、苛性ソーダ、
苛性カリ、炭酸ソーダ、炭酸水素ナトリウム、ト
リエタノールアミン、トリエチルアミンなどが用
いられる。 ラジカル重合開始剤としては、例えば下記の化
合物が用いられる。ジ三級ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、三級ブチルパーフ
タレート、三級ブチルパーベンゾエート、三級ブ
チルパーアセテート、ジ三級アミルパーオキサイ
ド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、ラ
ウロイルパーオキサイド、シクロヘキサノンパー
オキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ三級
ブチルペルオキシヘキサン、三級ブチルパーオク
タノエイト、三級ブチルパーイソブチレート、三
級ブチルペルオキシイソプロピルカルボネート、
ジイソプロピルパーオキシジカルボネート等の有
機過酸化物;ジメチル−2,2′−アゾビスイソブ
チレート、1,1′−アゾビスシクロヘキサンカル
ボニトリル、2−フエニルアゾ−2,4−ジメチ
ル−4−メトキシバレロニトリル、2−カルバモ
イルアゾイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス
−2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2′−ア
ゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物;なら
びにヒドロペルオキシド−硫酸第一鉄−グルコー
ス−ピロリン酸ナトリウム、ヒドロペルオキシド
−硫酸第一鉄−デキストロースーピロリン酸ナト
リウム−リン酸ナトリウム、ヒドロペルオキシド
−硫酸第一鉄−ピロリン酸ナトリウム−リン酸ナ
トリウム、ヒドロペルオキシド−硫酸第一鉄−ホ
ルムアルデヒドナトリウムスルホキシラート−エ
チレンジアミン酢酸塩、過硫酸塩−ヘキサシアノ
鉄()カリウム及び過硫酸塩−チオ硫酸ナトリ
ウム−硫酸銅などのレドツクス系開始剤。ヒドロ
ペルオキシドとしては、クメンヒドロペルオキシ
ド、三級ブチルヒドロペルオキシド、ジイソプロ
ピルベンゼンヒドロペルオキシド、p−メンタン
ヒドロペルオキシド、1,1,3,3−テトラメ
チルブチルヒドロペルオキシド、2,5−ジメチ
ルヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシド等が
用いられる。過硫酸塩としては過硫酸カリウム、
過硫酸アンモニウム等が用いられる。過硫酸塩は
単独で用いることもできる。 グラフト交叉剤としては、メルカプト基の連鎖
移動を介してグラフトモノマーの付加反応が連続
することを利用したメルカブトシロキサン及びビ
ニル基に遊離ラジカルが付加し、生成したラジカ
ルからグラフトモノマーの付加反応が連続するこ
とを利用するビニルシロキサン、アクリロキシシ
ロキサンもしくはメタクリロキシシロキサンが考
えられるが、式のアクリロキシシロキサンもし
くはメタクリロキシシロキサンが特異的に大きな
グラフト効率を示すことが知られた。これはアク
リロキシ基もしくはメタクリロキシ基がビニル基
と異なり、隣接するカルボニル基の電子吸引的効
果を受け、反応性が非常に高まつているためと推
定される。 グラフトモノマーとポリオルガノシロキサンと
の割合は、ポリオルガノシロキサン量を1〜70重
量%としてグラフト重合できる。好ましくは20〜
60重量%である。 グラフトポリマーのグラフト率は下記のように
して求める。グラフトポリマーラテツクスを、約
3〜5倍量のメタノールに撹拌しつつ添加し、ラ
テツクスを凝固することにより、グラフトポリマ
ーを得る。こうして得られたポリマーを水洗いた
のち、80℃で10時間減圧乾燥して水分を除去す
る。乾燥後、約1gのポリマーを精秤し、約50ml
のアセトンを添加する。これをアセトンの沸点で
約5時間煮沸し、アセトンに可溶な、ポリオルガ
ノシロキサンに結合していないグラフトポリマー
を、アセトンに溶解させる。冷却後、約
10000rpmで1時間遠心分離したのち、デカンテ
ーシヨンにより、ポリオルガノシロキサンに結合
したポリマーとアセトン可溶ポリマーとに分離す
る。ポリオルガノシロキサンに結合したポリマー
は、さらにアセトンを加え、同様の遠心分離及び
デカンテーシヨン操作を繰返すことにより洗浄し
たのち、80℃で10時間減圧乾燥し、次いでアセト
ン抽出残査重量を求める。グラフト率及びグラフ
ト効率は、次式により算出される。 グラフト率(%)=(アセトン抽出残査重
量)−(ポリオルガノシロキサン重量)/(ポリオルガ
ノシロキサン重量)×100 グラフト効率(%)=グラフト率(%)/
グラフトモノマーの割合(%)×100 このグラフトポリマーラテツクスを、通常の塩
析凝固法により凝固させ、得られた粉末を水洗し
たのち乾燥し、押出機で賦形し、ペレツト化する
ことが好ましい。この際、賦形ポリマー中のシロ
キサンポリマー含量を希釈するために、アクリロ
ニトリル−スチレン共重合ポリマーなどのポリマ
ーを添加し、押出賦形してもよい。なお押出賦形
時に充填剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤等の
添加物を加えることもできる。ペレツト化された
シロキサンポリマーは、圧縮成形、射出成形等の
通常の手段により加工して成形される。衝撃強度
は、ASTM−D−256−56に従つてノツチ付試験
片(ノツチは45°及び0.1インチの深さ)を射出成
形法により作製し、これについてアイゾツト衝撃
試験機によつて測定した。 実施例 1 エチルオルソシリケート3.0重量部、γ−メタ
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン1.5
重量部及びオクタメチルテトラシクロシロキサン
97重量部を混合し、これをドデシルベンゼンスル
ホン酸2.0重量部を溶解した蒸留水300重量部中に
投入し、ホモミキサーにより8000rpmで3分間撹
拌して乳化させた。この乳化液をコンデンサー、
窒素導入口及び撹拌翼を備えたセパラブルフラス
コに移し、撹拌しながら90℃で6時間加熱した。
このラテツクスを(A)とする。得られたラテツクス
(A)の重量率は90.2%、膨潤度は9.6濁度法で測定
したポリオルガノシロキサンポリマーの粒子径は
0.13μであつた。 ラテツクス(A)40重量部、ドデシルベンゼンスル
ホン酸1.8重量部、及び蒸留水270重量部を、混
合・撹拌して均一にした。この混合物にエチルオ
ルソシリケート2.7重量部、γ−メタクリロキシ
プロピルメチルジメトキシシラン0.675重量部及
びオクタメチルテトラシクロシロキサン87.3重量
部の混合物を添加し、ホモミキサーにより
8000rpmで3分間撹拌して乳化させた。次いで90
℃で6時間加熱してシロキサンを重合させた。こ
のラテツクスを(B)とする。 得られたポリオルガノシロキサンの重合率は
90.8%、膨潤度は9.9、濁度法で測定したポリオ
ルガノシロキサンポリマーの粒子径は0.20μであ
つた。 このポリオルガノシロキサンラテツクス(B)を、
炭酸ナトリウム水溶液によりPH7.5に調整し、こ
れにドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ1.0重量
部、蒸留水700重量部、過硫酸カリウム1.5重量部
を溶解し、コンデンサー、窒素導入口及び撹拌器
を備えたセパラブルフラスコに移し、窒素気流中
で75℃まで昇温した。次いでアクリロニトリル50
重量部及びスチレン150重量部の混合モノマーを
滴下瓶を用いて約4時間にわたつてゆつくりと添
加した。モノマー滴下の終了後、2時間重合反応
を行い、実質的に重合が終了したのち冷却した。 得られたラテツクスのポリマー粒子径は0.32μ
であつた。このラテツクスを15重量部のCaCl2・
2H2Oを溶解した温水中に投入し、塩析凝固を行
い、ポリマーを分離した。よく水洗したのち80℃
で16時間乾燥すると、ポリオルガノシロキサング
ラフトポリマー粉末が得られた。 得られたグラフトポリマーのグラフト率は87.6
%、グラフトモノマーの重合率99.7%であつた。
このグラフトポリマー粉末60重量%とアクリロニ
トリル及びスチレンのモノマー仕込重量比率25対
75で重合して得た共重合体40重量%とを混合し、
L/D=25の一軸押出機を用い、220℃に加熱、
賦形してペレツトを得た。このペレツトを射出成
形によりノツチ付アイゾツト試験金型に射出成形
を行い、アイゾツト試験片を得た。この試験片の
アイゾツト衝撃値は、49.6Kg・cm/cmであつた。 実施例 2 ポリジメチルシロキサンゴム重合時の架橋剤の
種類及び量について検討した。 予備重合組成と膨潤肥大化重合組成とを同一と
して、種々の架橋剤を用いてシロキサンゴムの繰
返し重合を行い、膨潤度及び重合率を測定した。
その結果を第1表に示す。重合条件は実施例1と
同様で90℃、6時間とし、膨潤肥大化重合は予備
重合で作成したラテツクス10重量%存在下で重合
した。得られたラテツクスの粒子径を濁度法で測
定し、第1表に示す結果を得た。シロキサンポリ
マー膨潤度とラテツクス粒子径には相関関係があ
り、膨潤度が大きいほど、ラテツクス粒子径が大
きくなることが知られた。
【表】
実施例 3
グラフト交叉剤であるγ−メタクリロキシプロ
ピルジメトキシメチルチランの使用量を変え、そ
の他は実施例1と同じ重合条件及びモノマー量に
おいて、膨潤肥大化重合は予備重合で作成したラ
テツクス10重量%の存在下で行つた。次いでアク
リロニトリル及びスチレンをグラフト重合させ
た。こうして得られたグラフト重合体と実施例1
で用いたアクリロニトリル−スチレン共重合体
を、実施例1と同じ割合で混合した。得られた樹
脂組成物の、耐衝撃性能とグラフト率との関係を
調べて、第2表に示す結果を得た。 γ−メタクリロキシプロピルジメトキシメチル
シランの量を増大させるに伴つて、グラフト率が
大きく増大し、グラフト効率も増大しており、グ
ラフトに関与しないポリマーが少なくなつていく
ことが知られる。また耐衝撃性能は、グラフト率
の増大とともに、ある一定値に収束することが知
られた。
ピルジメトキシメチルチランの使用量を変え、そ
の他は実施例1と同じ重合条件及びモノマー量に
おいて、膨潤肥大化重合は予備重合で作成したラ
テツクス10重量%の存在下で行つた。次いでアク
リロニトリル及びスチレンをグラフト重合させ
た。こうして得られたグラフト重合体と実施例1
で用いたアクリロニトリル−スチレン共重合体
を、実施例1と同じ割合で混合した。得られた樹
脂組成物の、耐衝撃性能とグラフト率との関係を
調べて、第2表に示す結果を得た。 γ−メタクリロキシプロピルジメトキシメチル
シランの量を増大させるに伴つて、グラフト率が
大きく増大し、グラフト効率も増大しており、グ
ラフトに関与しないポリマーが少なくなつていく
ことが知られる。また耐衝撃性能は、グラフト率
の増大とともに、ある一定値に収束することが知
られた。
【表】
実施例 4
実施例1で膨潤肥大化重合により製造したポリ
オルガノシロキサンラテツクス(B)400重量部を用
いて、炭酸ナトリウム水溶液でPH7.8としたのち、
蒸留水700重量部及び過硫酸カリウム2.0重量部を
混合し、混合物を滴下瓶、コンデンサー、窒素導
入口及び撹拌翼を備えたセパラブルフラスコに移
し、窒素を流しながら74℃まで昇温した。これに
メチルメタクリレートモノマー200重量部及びn
−オクチルメルカプタン0.2重量部の混合物を約
3時間にわたつてゆつくりと滴加した。次いで2
時間反応を維持したのち冷却し、実施例1と同様
の操作によりグラフトポリマーを評価した。得ら
れたグラフトポリマーのグラフト率は93.6%、グ
ラフト効率は46.8%であつた。また、このときの
1/4インチノツチ付アイゾツト値は11.6Kg・cm/
cmであつた。 これに対して、比較例1で作製したポリオルガ
ノシロキサンラテツクス(A)を400重量部を使用し、
同様にメチルメタクリレートモノマー200重量部
及びn−オクチルメルカブタン0.2重量部の混合
物でグラフト重合を行い、グラフトポリマーを作
製したところ、ポリマーのグラフト率は56.2%で
あり、グラフト効率は28.1%であつた。このとき
の1/4インチノツチ付アイゾツト値は4.6Kg・cm/
cmであつた。 比較例 1 ポリオルガノシロキサンの重合時に、γ−メタ
クリロキシプロピルジメトキシメチルシランの代
わりにビニルシロキサンを0.75重量部又はメルカ
プトシロキサンを0.75重量部用い、その他は実施
例1と同様にしてポリジメチルシロキサンを製造
し、次いでアクリロニトリル及びスチレンをグラ
フト重合させた。さらに実施例1で用いたアクリ
ロニトリル−スチレン共重合体を同様に配合し、
得られた樹脂組成物を押出し、成形した。押出
し、成形等は実施例1と同様に行つた。得られた
ポリマーのグラフト率、グラフト効率及び成形物
の物性を第3表に示す。
オルガノシロキサンラテツクス(B)400重量部を用
いて、炭酸ナトリウム水溶液でPH7.8としたのち、
蒸留水700重量部及び過硫酸カリウム2.0重量部を
混合し、混合物を滴下瓶、コンデンサー、窒素導
入口及び撹拌翼を備えたセパラブルフラスコに移
し、窒素を流しながら74℃まで昇温した。これに
メチルメタクリレートモノマー200重量部及びn
−オクチルメルカプタン0.2重量部の混合物を約
3時間にわたつてゆつくりと滴加した。次いで2
時間反応を維持したのち冷却し、実施例1と同様
の操作によりグラフトポリマーを評価した。得ら
れたグラフトポリマーのグラフト率は93.6%、グ
ラフト効率は46.8%であつた。また、このときの
1/4インチノツチ付アイゾツト値は11.6Kg・cm/
cmであつた。 これに対して、比較例1で作製したポリオルガ
ノシロキサンラテツクス(A)を400重量部を使用し、
同様にメチルメタクリレートモノマー200重量部
及びn−オクチルメルカブタン0.2重量部の混合
物でグラフト重合を行い、グラフトポリマーを作
製したところ、ポリマーのグラフト率は56.2%で
あり、グラフト効率は28.1%であつた。このとき
の1/4インチノツチ付アイゾツト値は4.6Kg・cm/
cmであつた。 比較例 1 ポリオルガノシロキサンの重合時に、γ−メタ
クリロキシプロピルジメトキシメチルシランの代
わりにビニルシロキサンを0.75重量部又はメルカ
プトシロキサンを0.75重量部用い、その他は実施
例1と同様にしてポリジメチルシロキサンを製造
し、次いでアクリロニトリル及びスチレンをグラ
フト重合させた。さらに実施例1で用いたアクリ
ロニトリル−スチレン共重合体を同様に配合し、
得られた樹脂組成物を押出し、成形した。押出
し、成形等は実施例1と同様に行つた。得られた
ポリマーのグラフト率、グラフト効率及び成形物
の物性を第3表に示す。
【表】
比較例 2
実施例1で得られたラテツクス(A)を用いてグラ
フトポリマーを製造した。 ラテツクス(A)400重量部を炭酸ナトリウム水溶
液でPH7.5としたのち、実施例1と同様にドデシ
ルベンゼンスルホン酸ソーダ、蒸留水及び過硫酸
カリウムを加え、次いでアクリロニトリル50重量
部及びスチレン150重量部の混合物を、滴下瓶を
用いて約4時間にわたつてゆつくりと滴下した。
滴加終了後、2時間反応を継続してから冷却し、
CaCl2・2H2O水に投入してポリマーを分離した。 このグラフトポリマー粉末60重量部を実施例1
で用いたアクリロニトリル−スチレン共重合体40
重量部と混合し、賦形してペレツトを得た。この
ペレツトよりアイゾツト試験片を作成し、アイゾ
ツト衝撃値を求めたところ19Kg・cm/cmと低い値
であつた。
フトポリマーを製造した。 ラテツクス(A)400重量部を炭酸ナトリウム水溶
液でPH7.5としたのち、実施例1と同様にドデシ
ルベンゼンスルホン酸ソーダ、蒸留水及び過硫酸
カリウムを加え、次いでアクリロニトリル50重量
部及びスチレン150重量部の混合物を、滴下瓶を
用いて約4時間にわたつてゆつくりと滴下した。
滴加終了後、2時間反応を継続してから冷却し、
CaCl2・2H2O水に投入してポリマーを分離した。 このグラフトポリマー粉末60重量部を実施例1
で用いたアクリロニトリル−スチレン共重合体40
重量部と混合し、賦形してペレツトを得た。この
ペレツトよりアイゾツト試験片を作成し、アイゾ
ツト衝撃値を求めたところ19Kg・cm/cmと低い値
であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリオルガノシロキサンの存在下に、一般式 R1 oSiO(4-o)/2 () (式中R1は水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基又はフエニル基、nは0、1又は2の数
を示す)で表わされる単位を有するオルガノシロ
キサン100重量部と、一般式 (式中R2は水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基又はフエニル基、R3は水素原子又はメ
チル基、mは0、1又は2、pは1〜6の数を示
す)で表わされる単位を有するオルガノシロキサ
ングラフト交叉剤0.001〜10重量部とを重合させ
て得られるポリオルガノシロキサン粒子に、ビニ
ルモノマーをグラフト重合させることを特徴とす
る耐衝撃性樹脂の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59226936A JPS61106614A (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | 耐衝撃性樹脂の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59226936A JPS61106614A (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | 耐衝撃性樹脂の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61106614A JPS61106614A (ja) | 1986-05-24 |
| JPH0522724B2 true JPH0522724B2 (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=16852925
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59226936A Granted JPS61106614A (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | 耐衝撃性樹脂の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61106614A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5086141A (en) * | 1989-03-20 | 1992-02-04 | Xerox Corporation | Polysiloxane crosslinked styrene/butadiene copolymers |
| US5391648A (en) * | 1990-07-24 | 1995-02-21 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Polyorganosiloxane graft copolymers |
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-
1984
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Also Published As
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