JPH0586815B2 - - Google Patents
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- JPH0586815B2 JPH0586815B2 JP60049538A JP4953885A JPH0586815B2 JP H0586815 B2 JPH0586815 B2 JP H0586815B2 JP 60049538 A JP60049538 A JP 60049538A JP 4953885 A JP4953885 A JP 4953885A JP H0586815 B2 JPH0586815 B2 JP H0586815B2
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Description
(産業上の利用分野)
本発明はポリオルガノシロキサン系グラフト共
重合体とα−メチルスチレン−アクリロニトリル
系共重合体を特定の割合で配合してなる耐熱性お
よび耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関す
る。 (従来の技術) 高い耐熱性と耐衝撃性を有する樹脂組成物とし
てα−メチルスチレン−アクリロニトリル系共重
合体とABS樹脂とを配合する方法が、例えば特
公昭35−18194号公報で既に公知である。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、かかるα−メチルスチレン−ア
クリロニトリル系共重合体とABS樹脂を配合し
てなる樹脂組成物は高い耐熱性と耐衝撃性を有す
るものの、ABS樹脂のゴム源としてポリブタジ
エンまたはブタジエンコポリマーを使用している
ため耐候性が不良であり、屋外での使用は制約を
受けてきた。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは上述した如き点に鑑み鋭意検討し
た結果、上記ABS樹脂のゴム源であるポリブタ
ジエンまたはブタジエンコポリマーの代りにポリ
オルガノシロキサンゴムを用いることにより屋外
での使用の制約を何ら受けることなく、しかも耐
熱性および耐衝撃性に優れた熱可塑性耐熱性とし
得ることを見出し本発明に到つた。 即ち本発明はポリオルガノシロキサン系重合体
1〜50重量部の存在下で、芳香族ビニル単量体60
〜90重量%、シアン化ビニル単量体10〜40重量%
からなる単量体混合物50〜99重量部(合計量100
重量部)をグラフト重合して得られるグラフト共
重合体(A)10〜60重量部、およびα−メチルスチレ
ン40〜90重量%、アクリロニトリル10〜60重量%
およびこれらと共重合可能な他のビニル単量体0
〜20重量%からなる単量体混合物を共重合して得
られる共重合体(B)90〜40重量部((A)と(B)の合計量
100重量部)からなる熱可塑性樹脂組成物である。 本発明におけるグラフト共重合体(A)はポリオル
ガノシロキサン系重合体の存在下で、芳香族ビニ
ル単量体とシアン化ビニル単量体の単量体混合物
をグラフト重合して得られるものである。まずオ
ルガノシロキサンにグラフト交叉剤を添加して重
合させることにより、ポリオルガノシロキサン系
重合体を製造することが好ましい。 ところで、一般にポリオルガノシロキサンはビ
ニル単量体との反応性が乏しく、化学結合の形成
が困難であつた。従つてこれまで両成分間の結合
形成に関して数種の方法が提案されているが、必
ずしも満足すべきものとはいえなかつた。米国特
許第3898300号明細書にはビニルシロキサンをグ
ラフト交叉剤として用いる方法が、また米国特許
第4071577号明細書にはメルカプトシロキサンを
グラフト交叉剤として用いる方法がそれぞれ開示
されている。 オルガノシロキサンとしては、例えばヘキサメ
チルトリシロキサン、オクタメチルテトラシクロ
シロキサン、デカメチルペンタシクロシロキサ
ン、ドデカメチルヘキサシクロシロキサン、トリ
メチルトリフエニルトリシクロシロキサン等が用
いられる。 またグラフト交叉剤としては
重合体とα−メチルスチレン−アクリロニトリル
系共重合体を特定の割合で配合してなる耐熱性お
よび耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関す
る。 (従来の技術) 高い耐熱性と耐衝撃性を有する樹脂組成物とし
てα−メチルスチレン−アクリロニトリル系共重
合体とABS樹脂とを配合する方法が、例えば特
公昭35−18194号公報で既に公知である。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、かかるα−メチルスチレン−ア
クリロニトリル系共重合体とABS樹脂を配合し
てなる樹脂組成物は高い耐熱性と耐衝撃性を有す
るものの、ABS樹脂のゴム源としてポリブタジ
エンまたはブタジエンコポリマーを使用している
ため耐候性が不良であり、屋外での使用は制約を
受けてきた。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは上述した如き点に鑑み鋭意検討し
た結果、上記ABS樹脂のゴム源であるポリブタ
ジエンまたはブタジエンコポリマーの代りにポリ
オルガノシロキサンゴムを用いることにより屋外
での使用の制約を何ら受けることなく、しかも耐
熱性および耐衝撃性に優れた熱可塑性耐熱性とし
得ることを見出し本発明に到つた。 即ち本発明はポリオルガノシロキサン系重合体
1〜50重量部の存在下で、芳香族ビニル単量体60
〜90重量%、シアン化ビニル単量体10〜40重量%
からなる単量体混合物50〜99重量部(合計量100
重量部)をグラフト重合して得られるグラフト共
重合体(A)10〜60重量部、およびα−メチルスチレ
ン40〜90重量%、アクリロニトリル10〜60重量%
およびこれらと共重合可能な他のビニル単量体0
〜20重量%からなる単量体混合物を共重合して得
られる共重合体(B)90〜40重量部((A)と(B)の合計量
100重量部)からなる熱可塑性樹脂組成物である。 本発明におけるグラフト共重合体(A)はポリオル
ガノシロキサン系重合体の存在下で、芳香族ビニ
ル単量体とシアン化ビニル単量体の単量体混合物
をグラフト重合して得られるものである。まずオ
ルガノシロキサンにグラフト交叉剤を添加して重
合させることにより、ポリオルガノシロキサン系
重合体を製造することが好ましい。 ところで、一般にポリオルガノシロキサンはビ
ニル単量体との反応性が乏しく、化学結合の形成
が困難であつた。従つてこれまで両成分間の結合
形成に関して数種の方法が提案されているが、必
ずしも満足すべきものとはいえなかつた。米国特
許第3898300号明細書にはビニルシロキサンをグ
ラフト交叉剤として用いる方法が、また米国特許
第4071577号明細書にはメルカプトシロキサンを
グラフト交叉剤として用いる方法がそれぞれ開示
されている。 オルガノシロキサンとしては、例えばヘキサメ
チルトリシロキサン、オクタメチルテトラシクロ
シロキサン、デカメチルペンタシクロシロキサ
ン、ドデカメチルヘキサシクロシロキサン、トリ
メチルトリフエニルトリシクロシロキサン等が用
いられる。 またグラフト交叉剤としては
【化】
(式中R1は水素原子またはメチル基、R2は水
素原子、メチル基、エチル基、プロピル基または
フエニル基、nは0、1または2、pは1〜6の
数を示す)で表わされる単位を有する(メタ)ア
クリロキシシロキサン CH2=CH−SiR2nO(3-o)/2 () (式中R2およびnは前記に同じ)で表わされ
る単位を有するビニルシロキサンおよび HS(−CH2)p――SiR2nO(3-o)/2 () (式中R2およびnは前記に同じ)で表わされ
る単位を有するメルカプトシロキサン 等をいずれも使用することができるが、高グラフ
ト率、ポリマーの高良流動性等の観点から()
式で示される(メタ)アクリロキシシロキサンが
好ましく、さらに()式中のR1がメチル基で
あるメタクリロキシシロキサンが特に好ましい。 なおグラフト交叉剤の添加剤はオルガノシロキ
サン100重量部に対して0.001〜10重量部、好まし
くは0.1〜10重量部である。グラフト交叉剤の添
加量が0.001重量部より少ないと、グラフト率が
微小となりすぎて良好なグラフト効果が得られに
くい傾向となる。またグラフト交叉剤の添加量が
10重量部を超えるとオルガノシロキサンとの縮合
がうまくいかず均一重合体が得られにくい傾向と
なる。 ポリオルガノシロキサンは、米国特許第
2891920号明細書、同第3294725号明細書等に記載
されている方法、すなわちオルガノシロキサンと
グラフト交叉剤をアルキルベンゼンスルホン酸等
の乳化剤の存在下で、例えばホモジナイザー等を
用いて剪断混合する方法により製造することが好
ましい。アルキルベンゼンスルホン酸は、ポリオ
ルガノシロキサンの乳化剤として作用すると共
に、重合開始剤ともなるので好適である。 なおこのようなオルガノシロキサンの乳化重合
において、ポリオルガノシロキサン中に3官能ま
たは4官能のシリコン原子を含むこともできる。
これら多官能シリコン原子は、いわゆる架橋剤と
して作用するものであり、これを用いた架橋ポリ
オルガノシロキサンは耐衝撃性樹脂のゴム源とし
て使用する場合に有効である。具体例としては、
メチルトリメトキシシラン、フエニルトリメトキ
シシラン、エチルトリエトキシシラン等の3官能
性架橋剤、テトラエトキシシラン等の4官能性架
橋剤が挙げられる。これらを前記のポリオルガノ
シロキサンポリマー100重量部に対し、0.1〜10重
量部使用してエマルジヨンを調製することにより
ポリオルガノシロキサンの架橋を形成する。 次に上記ポリオルガノシロキサン系重合体1〜
50重量部、好ましくは10〜40重量部の存在下で芳
香族ビニル単量体60〜90重量%、シアン化ビニル
単量体10〜40重量%からなる単量体混合物50〜99
重量部、好ましくは60〜90重量部(ポリオルガノ
シロキサン系重合体と該単量体混合物の合計量が
100重量部)をグラフト重合することにより本発
明におけるグラフト共重合体(A)を得る。 芳香族ビニル単量体としてはスチレン、α−メ
チルスチレン、クロルスチレン、t−ブチルスチ
レン等が挙げられる。またシアン化ビニル単量体
としてはアクリロニトリル、メタクリロニトリル
等が挙げられる。場合によつては芳香族ビニル単
量体、シアン化ビニル単量体の一部をメタクリル
酸アルキルエステルおよび/またはアクリル酸ア
ルキルエステルと置き換えて使用してもよい。 本発明における共重合体(B)はα−メチルスチレ
ン40〜90重量%、アクリロニトリル10〜60重量%
およびこれらと共重合可能な他のビニル単量体0
〜20重量%からなる単量体混合物を共重合したも
のである。共重合可能な他のビニル単量体として
は炭素原子数1〜4のアルキル基を有するメタク
リル酸アルキルエステル、炭素原子数1〜8のア
ルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル等
が挙げられるが、共重合量が20重量%を超えると
耐熱性、耐衝撃性が低下する傾向となる。 上記グラフト共重合体(A)および共重合体(B)は通
常の乳化ラジカル重合法によつて製造することが
できるがこれに限定されない。なお乳化重合法は
単量体を水性分散媒体中でラジカル開始剤の存在
下に反応させる。ラジカル開始剤としては、過硫
酸カリウム、t−ブチルヒドロパーオキサイド、
クメンヒドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオ
キサイド等が用いられ、ラジカル開始助剤、還元
剤等と併用して用いることができる。 本発明の熱可塑性樹脂組成物は上記グラフト共
重合体(A)10〜60重量部と共重合体(B)90〜40重量部
をグラフト共重合体(A)と共重合体(B)の合計量が
100重量部となるように配合してなるもので、そ
れぞれの成分の配合割合により所望とする耐熱
性、耐衝撃性が得られるが、好ましい耐熱性、耐
衝撃性を得るには樹脂組成物中のポリオルガノシ
ロキサン系重合体の含有量が5〜30重量%、好ま
しくは15〜25重量%になるようにグラフト共重合
体(A)と共重合体(B)を配合するのが好ましい。 本発明の熱可塑性樹脂組成物の配合調製は、例
えばグラフト共重合体(A)と共重合体(B)の両ラテツ
クスを混合し、塩析凝固、乾燥して混合物を得る
か、またはグラフト共重合体(A)と共重合体(B)の両
ラテツクスを各々個別に塩析凝固、乾燥して粉末
状ポリマーを得、それらをロール、スクリユー、
バンバリーミキサー、ニーダー等で混練するか、
またはこれら粉末状ポリマーをいつたんペレツト
化した後上記方法で混練することにより得る。 なお本発明の熱可塑性樹脂組成物には必要によ
り安定剤、顔料、滑剤等を配合してもよい。 (実施例) 以下実施例により本発明を具体的に説明する。 なお各実施例、比較例中の熱変形温度は
ASTM D−648−56(荷重18.56Kg/cm2)により、
また23℃におけるノツチ付アイゾツト衝撃強度は
ASTM D−256−56によりそれぞれ測定した。 実施例1〜8、比較例1〜4 (1) ポリオルガノシロキサングラフト共重合体(A)
の製造 エチルオルソシリケート1.0重量部、γ−メタ
クリロキシプロピルジメトキシメチルシラン0.75
重量部およびオクタメチルテトラシクロシロキサ
ン100重量部を混合し、これをドデシルベンゼン
スルホン酸1.0重量部を溶解した蒸留水300重量部
中に入れ、ホモミキサーにより予備撹拌したの
ち、ホモゲナイザーにより250Kg/cm2の圧力で2
回通すことにより乳化、分散させた。 この混合液を、コンデンサー、窒素導入口およ
び撹拌翼を備えたセパラブルフラスコに移し、撹
拌混合しながら90℃で6時間加熱し、ポリジメチ
ルシロキサンの重合を完結した。得られたポリオ
ルガノシロキサンの重合率は91.6%であり、濁度
法で測定したポリオルガノシロキサンポリマーの
粒子径は0.13μmであつた。 このポリオルガノシロキサンラテツクスを炭酸
ナトリウム水溶液で中和し、PH8に中和した。こ
れに蒸留水690重量部を加え、滴下瓶、コンデン
サー、窒素導入口および撹拌翼を備えたセパラブ
ルフラスコに移し、窒素を流しながら75℃まで昇
温した。次いでアクリロニトリル37.5重量部およ
びスチレン112.5重量部の混合モノマーをグラフ
ト重合した。 得られたポリマーラテツクスの粒子径は
0.23μmであつた。このラテツクスを15重量部の
CaCl2・2H2Oを溶解した温水中に投入し、塩析
凝固を行つてポリマーを分離した。よく水洗した
のち80℃で16時間乾燥してポリオルガノシロキサ
ングラフト共重合体(A)を得た。またグラフトモノ
マーの重合率は99.8%であつた。 (2) α−メチルスチレン系共重合体(B)の製造 α−メチルスチレン、アクリロニトリルおよび
メチルメタクリレートを第1表に示す組成割合に
て常法により乳化重合して各種のα−メチルスチ
レン系共重合体(B)を製造した。
素原子、メチル基、エチル基、プロピル基または
フエニル基、nは0、1または2、pは1〜6の
数を示す)で表わされる単位を有する(メタ)ア
クリロキシシロキサン CH2=CH−SiR2nO(3-o)/2 () (式中R2およびnは前記に同じ)で表わされ
る単位を有するビニルシロキサンおよび HS(−CH2)p――SiR2nO(3-o)/2 () (式中R2およびnは前記に同じ)で表わされ
る単位を有するメルカプトシロキサン 等をいずれも使用することができるが、高グラフ
ト率、ポリマーの高良流動性等の観点から()
式で示される(メタ)アクリロキシシロキサンが
好ましく、さらに()式中のR1がメチル基で
あるメタクリロキシシロキサンが特に好ましい。 なおグラフト交叉剤の添加剤はオルガノシロキ
サン100重量部に対して0.001〜10重量部、好まし
くは0.1〜10重量部である。グラフト交叉剤の添
加量が0.001重量部より少ないと、グラフト率が
微小となりすぎて良好なグラフト効果が得られに
くい傾向となる。またグラフト交叉剤の添加量が
10重量部を超えるとオルガノシロキサンとの縮合
がうまくいかず均一重合体が得られにくい傾向と
なる。 ポリオルガノシロキサンは、米国特許第
2891920号明細書、同第3294725号明細書等に記載
されている方法、すなわちオルガノシロキサンと
グラフト交叉剤をアルキルベンゼンスルホン酸等
の乳化剤の存在下で、例えばホモジナイザー等を
用いて剪断混合する方法により製造することが好
ましい。アルキルベンゼンスルホン酸は、ポリオ
ルガノシロキサンの乳化剤として作用すると共
に、重合開始剤ともなるので好適である。 なおこのようなオルガノシロキサンの乳化重合
において、ポリオルガノシロキサン中に3官能ま
たは4官能のシリコン原子を含むこともできる。
これら多官能シリコン原子は、いわゆる架橋剤と
して作用するものであり、これを用いた架橋ポリ
オルガノシロキサンは耐衝撃性樹脂のゴム源とし
て使用する場合に有効である。具体例としては、
メチルトリメトキシシラン、フエニルトリメトキ
シシラン、エチルトリエトキシシラン等の3官能
性架橋剤、テトラエトキシシラン等の4官能性架
橋剤が挙げられる。これらを前記のポリオルガノ
シロキサンポリマー100重量部に対し、0.1〜10重
量部使用してエマルジヨンを調製することにより
ポリオルガノシロキサンの架橋を形成する。 次に上記ポリオルガノシロキサン系重合体1〜
50重量部、好ましくは10〜40重量部の存在下で芳
香族ビニル単量体60〜90重量%、シアン化ビニル
単量体10〜40重量%からなる単量体混合物50〜99
重量部、好ましくは60〜90重量部(ポリオルガノ
シロキサン系重合体と該単量体混合物の合計量が
100重量部)をグラフト重合することにより本発
明におけるグラフト共重合体(A)を得る。 芳香族ビニル単量体としてはスチレン、α−メ
チルスチレン、クロルスチレン、t−ブチルスチ
レン等が挙げられる。またシアン化ビニル単量体
としてはアクリロニトリル、メタクリロニトリル
等が挙げられる。場合によつては芳香族ビニル単
量体、シアン化ビニル単量体の一部をメタクリル
酸アルキルエステルおよび/またはアクリル酸ア
ルキルエステルと置き換えて使用してもよい。 本発明における共重合体(B)はα−メチルスチレ
ン40〜90重量%、アクリロニトリル10〜60重量%
およびこれらと共重合可能な他のビニル単量体0
〜20重量%からなる単量体混合物を共重合したも
のである。共重合可能な他のビニル単量体として
は炭素原子数1〜4のアルキル基を有するメタク
リル酸アルキルエステル、炭素原子数1〜8のア
ルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル等
が挙げられるが、共重合量が20重量%を超えると
耐熱性、耐衝撃性が低下する傾向となる。 上記グラフト共重合体(A)および共重合体(B)は通
常の乳化ラジカル重合法によつて製造することが
できるがこれに限定されない。なお乳化重合法は
単量体を水性分散媒体中でラジカル開始剤の存在
下に反応させる。ラジカル開始剤としては、過硫
酸カリウム、t−ブチルヒドロパーオキサイド、
クメンヒドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオ
キサイド等が用いられ、ラジカル開始助剤、還元
剤等と併用して用いることができる。 本発明の熱可塑性樹脂組成物は上記グラフト共
重合体(A)10〜60重量部と共重合体(B)90〜40重量部
をグラフト共重合体(A)と共重合体(B)の合計量が
100重量部となるように配合してなるもので、そ
れぞれの成分の配合割合により所望とする耐熱
性、耐衝撃性が得られるが、好ましい耐熱性、耐
衝撃性を得るには樹脂組成物中のポリオルガノシ
ロキサン系重合体の含有量が5〜30重量%、好ま
しくは15〜25重量%になるようにグラフト共重合
体(A)と共重合体(B)を配合するのが好ましい。 本発明の熱可塑性樹脂組成物の配合調製は、例
えばグラフト共重合体(A)と共重合体(B)の両ラテツ
クスを混合し、塩析凝固、乾燥して混合物を得る
か、またはグラフト共重合体(A)と共重合体(B)の両
ラテツクスを各々個別に塩析凝固、乾燥して粉末
状ポリマーを得、それらをロール、スクリユー、
バンバリーミキサー、ニーダー等で混練するか、
またはこれら粉末状ポリマーをいつたんペレツト
化した後上記方法で混練することにより得る。 なお本発明の熱可塑性樹脂組成物には必要によ
り安定剤、顔料、滑剤等を配合してもよい。 (実施例) 以下実施例により本発明を具体的に説明する。 なお各実施例、比較例中の熱変形温度は
ASTM D−648−56(荷重18.56Kg/cm2)により、
また23℃におけるノツチ付アイゾツト衝撃強度は
ASTM D−256−56によりそれぞれ測定した。 実施例1〜8、比較例1〜4 (1) ポリオルガノシロキサングラフト共重合体(A)
の製造 エチルオルソシリケート1.0重量部、γ−メタ
クリロキシプロピルジメトキシメチルシラン0.75
重量部およびオクタメチルテトラシクロシロキサ
ン100重量部を混合し、これをドデシルベンゼン
スルホン酸1.0重量部を溶解した蒸留水300重量部
中に入れ、ホモミキサーにより予備撹拌したの
ち、ホモゲナイザーにより250Kg/cm2の圧力で2
回通すことにより乳化、分散させた。 この混合液を、コンデンサー、窒素導入口およ
び撹拌翼を備えたセパラブルフラスコに移し、撹
拌混合しながら90℃で6時間加熱し、ポリジメチ
ルシロキサンの重合を完結した。得られたポリオ
ルガノシロキサンの重合率は91.6%であり、濁度
法で測定したポリオルガノシロキサンポリマーの
粒子径は0.13μmであつた。 このポリオルガノシロキサンラテツクスを炭酸
ナトリウム水溶液で中和し、PH8に中和した。こ
れに蒸留水690重量部を加え、滴下瓶、コンデン
サー、窒素導入口および撹拌翼を備えたセパラブ
ルフラスコに移し、窒素を流しながら75℃まで昇
温した。次いでアクリロニトリル37.5重量部およ
びスチレン112.5重量部の混合モノマーをグラフ
ト重合した。 得られたポリマーラテツクスの粒子径は
0.23μmであつた。このラテツクスを15重量部の
CaCl2・2H2Oを溶解した温水中に投入し、塩析
凝固を行つてポリマーを分離した。よく水洗した
のち80℃で16時間乾燥してポリオルガノシロキサ
ングラフト共重合体(A)を得た。またグラフトモノ
マーの重合率は99.8%であつた。 (2) α−メチルスチレン系共重合体(B)の製造 α−メチルスチレン、アクリロニトリルおよび
メチルメタクリレートを第1表に示す組成割合に
て常法により乳化重合して各種のα−メチルスチ
レン系共重合体(B)を製造した。
【表】
【表】
(3) 樹脂組成物の調製
上記(1)で得たポリオルガノシロキサングラフト
共重合体(A)と(2)で得た各種α−メチルスチレン系
共重合体(B)を第2表に示す割合で配合したものを
溶融、混練して各種物性測定用試験片を作成し、
各種物性を測定した。これらの結果を第2表に併
せて示す。
共重合体(A)と(2)で得た各種α−メチルスチレン系
共重合体(B)を第2表に示す割合で配合したものを
溶融、混練して各種物性測定用試験片を作成し、
各種物性を測定した。これらの結果を第2表に併
せて示す。
【表】
【表】
実施例 9
実施例1〜8の(1)でのポリオルガノシロキサン
グラフト共重合体(A)の製造に際して、ポリジメチ
ルシロキサンの重合時にγ−メタクリロキシプロ
ピルジメトキシメチルシランの代りにグラフト交
叉剤としてテトラビニルテトラメチルテトラシク
ロシロキサンを0.75重量部またはγ−メルカプト
プロピルジメトキシシランを0.75重量部を用いる
以外は同様にしてポリジメチルシロキサンを製造
し、次いでアクリロニトリルおよびスチレンをグ
ラフト重合させた。 得られたポリオルガノシロキサングラフト共重
合体50重量部と、前記のα−メチルスチレン系共
重合体(B−2)50重量部を配合したものを前記
同様に各種物性を測定した。これらの結果を第3
表に示す。
グラフト共重合体(A)の製造に際して、ポリジメチ
ルシロキサンの重合時にγ−メタクリロキシプロ
ピルジメトキシメチルシランの代りにグラフト交
叉剤としてテトラビニルテトラメチルテトラシク
ロシロキサンを0.75重量部またはγ−メルカプト
プロピルジメトキシシランを0.75重量部を用いる
以外は同様にしてポリジメチルシロキサンを製造
し、次いでアクリロニトリルおよびスチレンをグ
ラフト重合させた。 得られたポリオルガノシロキサングラフト共重
合体50重量部と、前記のα−メチルスチレン系共
重合体(B−2)50重量部を配合したものを前記
同様に各種物性を測定した。これらの結果を第3
表に示す。
【表】
(発明の効果)
本発明の熱可塑性樹脂組成物は上述した如き特
定のポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体
とα−メチルスチレン系共重合体を特定割合で配
合することにより耐熱性、耐衝撃性に優れた樹脂
組成物とし得たものである。
定のポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体
とα−メチルスチレン系共重合体を特定割合で配
合することにより耐熱性、耐衝撃性に優れた樹脂
組成物とし得たものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 オルガノシロキサン100重量部に対して次式 【化】 (式中R1は水素原子またはメチル基、R2は水
素原子、メチル基、エチル基、プロピル基または
フエニル基、nは0、1または2、pは1〜6の
数を示す)で表わされる単位を有する(メタ)ア
クリロキシシロキサン、 CH2=CH−SiR2nO(3-o)/2 () (式中R2およびnは前記に同じ)で表わされ
る単位を有するビニルシロキサンおよび HS(−CH2)p――SiR2nO(3-o)/2 () (式中R2およびnは前記に同じ)で表わされ
る単位を有するメルカプトシロキサンから選ばれ
るグラフト交叉剤を0.001〜10重量部添加し、重
合して得られたポリオルガノシロキサン系重合体
1〜50重量部の存在下で、芳香族ビニル単量体60
〜90重量%、シアン化ビニル単量体10〜40重量%
からなる単量体混合物50〜99重量部(合計量100
重量部)をグラフト重合して得られるグラフト共
重合体(A)10〜60重量部、およびα−メチルスチレ
ン40〜90重量%、アクリロニトリル10〜60重量%
およびこれらと共重合可能な他のビニル単量体0
〜20重量%からなる単量体混合物を共重合して得
られる共重合体(B)90〜40重量部((A)と(B)の合計量
100重量部)からなる熱可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4953885A JPS61209247A (ja) | 1985-03-13 | 1985-03-13 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4953885A JPS61209247A (ja) | 1985-03-13 | 1985-03-13 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61209247A JPS61209247A (ja) | 1986-09-17 |
| JPH0586815B2 true JPH0586815B2 (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=12833955
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4953885A Granted JPS61209247A (ja) | 1985-03-13 | 1985-03-13 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61209247A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU604179B2 (en) * | 1988-01-25 | 1990-12-06 | Mitsubishi Rayon Company Limited | Vinyl chloride resin composition |
| JP2608439B2 (ja) * | 1988-01-25 | 1997-05-07 | 三菱レイヨン株式会社 | 耐衝撃性樹脂組成物 |
| US5140064A (en) * | 1988-03-10 | 1992-08-18 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Thermoplastic resin composition |
| US5250615A (en) * | 1988-10-31 | 1993-10-05 | Japan Synthetic Rubber Co., Ltd. | Polyorganosiloxane series thermoplastic resin and composition thereof |
| CA2009053C (en) * | 1989-02-03 | 1999-09-28 | Isao Sasaki | Impact-resistant resin |
| JPH051189A (ja) * | 1991-06-25 | 1993-01-08 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 難燃性樹脂組成物 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5231277A (en) * | 1972-11-09 | 1977-03-09 | Kubota Ltd | Control mechanism for double tension clutch fitted to mobile agricultural equipment |
| US3898300A (en) * | 1974-01-31 | 1975-08-05 | Dow Corning | Emulsion polymerization method to produce a polymeric styrene-acrylonitrile-polyorganosiloxane composition and product |
| DE2539572A1 (de) * | 1975-09-05 | 1977-03-17 | Basf Ag | Mit silicon-kautschuk schlagfest modifizierte polymerisate |
| US4071577A (en) * | 1976-04-23 | 1978-01-31 | Dow Corning Corporation | Toughened mercaptosiloxane modified emulsion polymerized vinylic polymers |
-
1985
- 1985-03-13 JP JP4953885A patent/JPS61209247A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61209247A (ja) | 1986-09-17 |
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